JPH11277094A - 汚泥添加剤およびその使用方法 - Google Patents

汚泥添加剤およびその使用方法

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JPH11277094A
JPH11277094A JP10101898A JP10189898A JPH11277094A JP H11277094 A JPH11277094 A JP H11277094A JP 10101898 A JP10101898 A JP 10101898A JP 10189898 A JP10189898 A JP 10189898A JP H11277094 A JPH11277094 A JP H11277094A
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JP
Japan
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polymer
sludge
dispersion
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sludge additive
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JP10101898A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Yonemoto
了介 米本
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Hymo Corp
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Hymo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥脱水工程より生じる脱離液中のSSが放
流配管内壁に付着する事を防止する。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸(共)重合体から成
る、特殊な非水溶性のポリマー分散液を、カチオン性高
分子凝集剤と組み合わせて使用する事により上記目的を
達成する事ができる。 該ポリマーは(1)ポリマー分
散液中の(メタ)アクリル酸(共)重合体の濃度が5重
量%以上であり、(2)該ポリマー分散液中の(メタ)
アクリル酸(共)重合体粒子の平均粒径が1〜100μ
mで、(2)該ポリマー分散液の粘度が製造直後および
製造より1ケ月後において30〜1000CPであり、
(4)蒸留水で10倍に希釈した状態の液を顕微鏡にて
400倍に拡大して観察した場合においてポリマー粒子
が観察され、(5)該希釈液にアルカリを添加してPH
を7.0に調整した場合に該ポリマー粒子が溶解して水
溶液と成る事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は(メタ)アクリル酸
を含有する非水溶性重合体微細粒子の分散液を、そのま
ま、あるいは単に水による希釈のみで使用し、汚泥脱水
工程の配管等に対するSS付着を防止する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−300000号公報にはアミ
ジン系カチオン性高分子凝集剤を使用して有機性汚泥を
凝集脱水した際に発生する脱水処理液中の残存の脱水処
理配管への付着を防止する為に、アニオン化率1〜15
モル%の水溶性高分子を添加する方法が開示されてい
る。 その他カチオン性水溶性高分子とアニオン性水溶
性高分子を汚泥等に併用添加する方法は各種の特許によ
り公知である。特願平9−28298号には高分子電解
質の共存下、単量体を溶解し生成重合体を溶解しない塩
水溶液中で単量体を重合し非水溶性高分子分散液をえる
方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、汚泥
脱水工程の配管等に対するSS付着を防止する簡便にし
て作業性の良い方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者は(メタ)アクリ
ル酸を含有する単量体を水溶性高分子の共存下、該単量
体を溶解し生成重合物を溶解しない塩水溶液中で重合を
行うことにより低粘性で作業性が良くかつ保存安定性に
すぐれる重合体微細粒子の分散液を製造できることを特
願平9−28298号の発明者より開示され、この(メ
タ)アクリル酸を含有する非水溶性重合体微細粒子の分
散液を、そのまま、あるいは単に水による希釈のみで汚
泥に添加し、カチオン性高分子凝集剤と併用使用するこ
とにより、汚泥脱水工程の配管等に対するSS付着を防
止できる事を発見し本発明を成すに至った。
【0005】本発明の請求項1の発明は、(1)ポリマ
ー分散液中の(メタ)アクリル酸(コ)ポリマーの濃度
が5重量%以上であり、(2)該ポリマー分散液中の
(メタ)アクリル酸(コ)ポリマー粒子の平均粒径が1
〜100μmであり、(3)該ポリマー分散液の粘度が
製造直後および製造より1ケ月後において30〜100
0CPであり、(4)蒸留水で10倍に希釈した状態の
液を顕微鏡にて400倍に拡大して観察した場合におい
てポリマー粒子が観察され、(5)該希釈液にアルカリ
を添加してPHを7.0に調整した場合に該ポリマー粒
子が溶解して水溶液と成る事を特徴とするポリマー分散
液から成ることを特徴とする汚泥添加剤である。
【0006】本発明の請求項2の発明は、有機汚泥の凝
集処理工程にカチオン性高分子凝集剤と組み合わせて使
用することを特徴とする請求項1に記載の汚泥添加剤で
ある。
【0007】本発明の請求項3の発明は、有機汚泥の凝
集処理工程にカチオン性高分子凝集剤の添加の後に添加
することを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の
汚泥添加剤である。
【0008】本発明の請求項4の発明は、有機汚泥の凝
集処理終了後の工程に添加することを特徴とする請求項
1に記載の汚泥添加剤である。
【0009】本発明の請求項5の発明は、有機汚泥の脱
水処理終了後の脱離水に添加することを特徴とする請求
項1に記載の汚泥添加剤である。
【0010】本発明の請求項6の発明は、請求項1に記
載の汚泥添加剤を原液または水分散液の状態で使用する
ことを特徴とする汚泥添加剤の使用方法である。
【0011】
【発明の実施の態様】本発明の限定の第一は、(1)ポ
リマー分散液中の(メタ)アクリル酸(コ)ポリマーの
濃度が5重量%以上であり、(2)該ポリマー分散液中
の(メタ)アクリル酸(コ)ポリマー粒子の平均粒径が
1〜100μmであり、(3)該ポリマー分散液の粘度
が製造直後および製造より1ケ月後において30〜10
00CPであり、(4)蒸留水で10倍に希釈した状態
の液を顕微鏡にて400倍に拡大して観察した場合にお
いてポリマー粒子が観察され、(5)該希釈液にアルカ
リを添加してPHを7.0に調整した場合に該ポリマー
粒子が溶解して水溶液と成る事を特徴とするポリマー分
散液から成ることを特徴とする汚泥添加剤である。 か
かるポリマー分散液は特願平9−28298号に記載の
方法により製造できる。 この(メタ)アクリル酸を含
有する非水溶性重合体微細粒子の分散液を、そのまま、
あるいは単に水による希釈のみで汚泥に添加し、カチオ
ン性高分子凝集剤と併用使用することにより、汚泥脱水
工程の配管等に対するSS付着を防止できる。本発明の
限定の第二は、請求項1に記載の汚泥添加剤において、
有機汚泥の凝集処理工程にカチオン性高分子凝集剤と組
み合わせて使用することを特徴とする。 通常はカチオ
ン性高分子凝集剤の添加後に該分散液を添加する。本発
明の限定の第三は、請求項1ないし請求項2に記載の汚
泥添加剤において、有機汚泥の凝集処理工程にカチオン
性高分子凝集剤の添加の後に添加することを特徴とす
る。 ここに言うカチオン性高分子凝集剤とはカチオン
性基を有する高分子凝集剤の総称であり、アニオン性基
を有する両性高分子凝集剤をも包含する。 鉄塩あるい
はアルミニウム塩等の無機凝集剤を併用する事も本願発
明の範囲である
【0012】本発明の限定の第四は、請求項1に記載の
汚泥添加剤において、有機汚泥の凝集処理終了後の工程
に添加することを特徴とする。 凝集フロックが生成し
た後のフロックスラリーへの添加あるいは濾布へのスプ
レー等により濾布からの剥離性を向上させる事も可能で
ある。
【0013】本発明の限定の第五は、請求項1に記載の
汚泥添加剤において、有機汚泥の脱水処理終了後の脱離
水に添加することを特徴とする。 SSの付着は脱離水
配管内壁に発生するのが大部分であり、ケーキと分離し
た後の脱離水に添加することにより、該脱離水に含まれ
るSSの脱離水配管内壁への付着を防止することができ
る。
【0014】本発明の限定の第六は、請求項1に記載の
汚泥添加剤を原液または水分散液の状態で使用すること
を特徴とする汚泥添加剤の使用方法である。 本汚泥添
加剤は単なる水希釈では低PHの非水溶性である。 粘
度は低く分散性は良いので汚泥等と容易に混合する。
混合分散後に汚泥等の緩衝作用により中和され水溶性の
ポリアニオンへと変質し望ましい効果を発揮する。 こ
の様に簡便な操作が可能である事は他の水溶性分散液と
本質的に異なる利点である。
【0015】
【実施例】次に実施例によって、本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に制約されるものではない。
【0016】(合成例−1)攪拌機、窒素曝気管および
温度制御装置を備えた反応槽に20重量%塩化ナトリウ
ム水溶液79部を採り、アクリル酸35モル%アクリル
アミド65モル%の組成のモノマー20部および分散剤
としてポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド1部
(シーピーエス社製商品名エージフロックーWT40H
V)を溶解した後、2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)塩酸塩を重合開始剤として添加し、攪拌下、
53°Cで10時間重合し、塩水溶液に分散した粒径1
0〜20μmの微粒子の重合体分散液(PH3)が得ら
れた。 この液を試料ー1と呼ぶ。 該高分子分散液の
粘度は500mPa・s以下であり、上記分散液は脱イ
オン水で20倍に希釈しても顕微鏡にて微粒子が観察さ
れ本質的に非水溶性であることが確認された。 該分散
液を炭酸ソーダを加えた水に混合しPH7にすると溶解
し、該水溶液をもとに極限粘度より分子量を求めた。
【0017】(合成例−2)アクリル酸55モル%アク
リルアミド45モル%のモノマーを用いた以外は合成例
−1と同様の操作を行い非水溶性高分子分散液から成る
試料−2を得た。
【0018】(合成例−3)アクリル酸10モル%アク
リルアミド90モル%のモノマーを用いた以外は合成例
−1と同様の操作を行い非水溶性高分子分散液から成る
試料−3を得た。以上試料ー1〜3のポリマー特性を表
1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】(凝集脱水試験)某食品工場の活性汚泥の
余剰汚泥(SS 0.4%)をベルトプレスにより脱水
処理するにあたり、対SS1.0%量のアミジン系高分
子凝集剤ハイモロックZP−700を凝集槽に添加し、
ベルトプレスにより脱水し、濾布直下の脱離水のSSお
よび10mのステンレス製パイプ通過後の脱離水SSを
測定し差分をSSの配管内壁への付着量とした。 SS
付着量は各アクリル酸ポリマー試料を無添加時のZP−
700使用時を100として、試料ー1〜3の10倍希
釈水分散液をポリマー純分量対SS0.1%を凝集槽,
濾布スプレー,濾布直下添加の3か所の内の一か所を添
加場所として選んだ結果のSS付着量を%表示で表2に
示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【評価】本発明は通常の粉末高分子凝集剤の如き大がか
りな溶解設備を必要としない。また油中水型高分子凝集
剤の如く水質汚染物質である油を系内に持ち込むことも
無い。 分散剤を併用して製造した高分子凝集剤分散液
は長期間安定であり、たとえば定量ポンプにより原液を
そのまま供給することができる。 設備面のコストメリ
ットおよび作業性の点から本発明品の経済的価値は高
い。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ポリマー分散液中の(メタ)アク
    リル酸(コ)ポリマーの濃度が5重量%以上であり、
    (2)該ポリマー分散液中の(メタ)アクリル酸(コ)
    ポリマー粒子の平均粒径が1〜100μmであり、
    (3)該ポリマー分散液の粘度が製造直後および製造よ
    り1ケ月後において30〜1000CPであり、(4)
    蒸留水で10倍に希釈した状態の液を顕微鏡にて400
    倍に拡大して観察した場合においてポリマー粒子が観察
    され、(5)該希釈液にアルカリを添加してPHを7.
    0に調整した場合に該ポリマー粒子が溶解して水溶液と
    成る事を特徴とするポリマー分散液、から成ることを特
    徴とする汚泥添加剤。
  2. 【請求項2】 有機汚泥の凝集処理工程にカチオン性高
    分子凝集剤と組み合わせて使用することを特徴とする請
    求項1に記載の汚泥添加剤。
  3. 【請求項3】 有機汚泥の凝集処理工程にカチオン性高
    分子凝集剤の添加の後に添加することを特徴とする請求
    項1ないし請求項2に記載の汚泥添加剤。
  4. 【請求項4】 有機汚泥の凝集処理終了後の工程に添加
    することを特徴とする請求項1に記載の汚泥添加剤。
  5. 【請求項5】 有機汚泥の脱水処理終了後の脱離水に添
    加することを特徴とする請求項1に記載の汚泥添加剤。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の汚泥添加剤を原液また
    は水分散液の状態で使用することを特徴とする汚泥添加
    剤の使用方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005177667A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2010158660A (ja) * 2008-12-11 2010-07-22 Hymo Corp 汚泥の脱水方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005177667A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
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