JPH11276926A - 希土マグネットセパレータ及びクーラント浄化システム - Google Patents

希土マグネットセパレータ及びクーラント浄化システム

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JPH11276926A
JPH11276926A JP10088516A JP8851698A JPH11276926A JP H11276926 A JPH11276926 A JP H11276926A JP 10088516 A JP10088516 A JP 10088516A JP 8851698 A JP8851698 A JP 8851698A JP H11276926 A JPH11276926 A JP H11276926A
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JP
Japan
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coolant
rare earth
earth magnet
magnet separator
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JP10088516A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hirota
敦司 廣田
Kazuaki Mori
一明 森
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Yamaha Motor Co Ltd
JTEKT Coating Corp
Original Assignee
CNK Co Ltd Japan
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 希土マグネットセパレータに高い捕捉率を確
保すること。 【構成】 タンク24内で回転駆動されるマグネットド
ラム23の周囲に所定隙間δの流路27を部分的に形成
し、該流路27を流れるクーラントに含まれる磁性粒子
をマグネットドラム23で吸着してこれを除去する希土
マグネットセパレータ2において、マグネットドラム2
3の直径Dを250mm以上、幅を820mm以上に設
定するとともに、流路27の隙間δを5〜6mmに設定
する。希土マグネットセパレータ2においては、マグネ
ットドラム23の直径Dが大きい程接液面積が増えるた
めに捕捉率が上がり、マグネットドラム23の幅を広げ
るとクーラントの流速が下がって捕捉率が上がり、磁石
による磁性体の吸引力は距離の2乗に反比例して上がる
ために流路27の隙間δが小さい程高い捕捉率が得られ
る。これらのことを考慮してマグネットドラム23の諸
元を前述の数値に設定したため、希土マグネットセパレ
ータ2に高い捕捉率を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クーラントに含ま
れる磁性粒子を磁気的に吸着してこれを除去する希土マ
グネットセパレータとクーラントの循環経路中に希土マ
グネットセパレータを含んで構成されるクーラント浄化
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、歯車研削盤等の工作機械におい
ては、油性又は水溶性クーラントが加工点(研削点)に
供給されてその部分の冷却及び潤滑に供されるが、この
クーラントは閉ループ経路を循環して繰り返し使用され
るため、ワークに高い表面品位を確保するためにはクー
ラントに含まれる切屑やゴミ等の異物を除去してクーラ
ントを浄化する必要がある。
【0003】ところで、特に歯車研削盤等においては長
繊維状(綿状)の研削屑が発生するが、このような研削
屑は図9及び図10に示すような希土マグネットセパレ
ータ102によって除去されていた。
【0004】即ち、図9は従来の希土マグネットセパレ
ータ102の側断面図、図10は同平面図であり、希土
マグネットセパレータ102は、タンク124内で回転
駆動されるマグネットドラム123の周囲に所定隙間の
流路127を部分的に形成し、歯車研削盤等の工作機械
101からタンク124に供給されるクーラントを前記
流路127に流して該クーラントに含まれる研削屑等の
磁性粒子を前記マグネットドラム123で吸着してこれ
を除去するものである。
【0005】ところで、図11に歯車研削盤等の工作機
械101のクーラント出口と上記希土マグネットセパレ
ータ102のクーラント入口との接続構造の従来例を示
すが、工作機械101のクーラント出口と希土マグネッ
トセパレータ102のクーラント入口とはそれぞれに取
り付けられたジョイント119,120をホース121
で連結することによって接続されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】而して、歯車研削盤等
において発生する長繊維状研削屑は綿状に絡み合ってク
ーラントの循環経路途中で絡まってポンプの故障、配管
詰まり、クーラントタンク底部への研削スラッジの堆積
等の種々のトラブルを発生させる。
【0007】そこで、長繊維状研削屑を希土マグネット
セパレータで極力捕捉して研削屑を下流のクーラント循
環経路に流さないことが重要であり、このことから希土
マグネットセパレータには高い捕捉率が要求される。
【0008】ところが、形状が綿状で結晶構造がマルテ
ンサイトである長繊維状研削屑は磁気的に吸着し難く、
又、従来の希土マグネットセパレータ102において
は、図9に示すように、タンク124の入口部に形成さ
れた整流室128の底面が流路127の入口高さよりも
低いために図11に示す工作機械101からホース12
1を通ってタンク124の整流室128に流入したクー
ラントが図9に矢印にて示すように流れてマグネットド
ラム123の表面に衝突するため、マグネットドラム1
23に吸着された研削屑が脱落してしまい、このことが
希土マグネットセパレータ102の捕捉率を下げる原因
ともなっていた。
【0009】更に、従来の希土マグネットセパレータ1
02においては、図10に示すように、タンク124の
整流室128が平面視矩形に成形されていたため、ホー
ス121から整流室128に流入したクーラントが整流
室128のコーナー部で淀み、このコーナー部に研削屑
が溜り易く、この部分に溜った研削屑が一度に流れて流
路127を詰まらせる他、整流室128内に研削屑が間
欠的に溜るために希土マグネットセパレータ102が高
捕捉率を維持することができないという問題があった。
【0010】他方、図11に示すように、従来は工作機
械101のクーラント出口と希土マグネットセパレータ
102のクーラント入口にそれぞれ取り付けられたジョ
イント119,120の出口が水平を向いていたため、
両ジョイント119,120を連結するホース121が
図示のように途中で弛み、その弛み部分に研削屑が溜り
易いという問題があった。
【0011】又、ジョイント119の流路の断面形状が
工作機械101のクーラント出口の形状に滑らかに連続
していないため、図11に示すように工作機械101の
クーラント出口部に堰止め部が生じてその部分に研削屑
が溜り易いという問題もあった。このように希土マグネ
ットセパレータ102の上流側で研削屑が溜り、この溜
った研削屑が一度に希土マグネットセパレータ102に
導入されると流路127が詰まる等の前記と同様の問題
が発生する。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、高い捕捉率を確保することが
できる希土マグネットセパレータとクーラントの循環経
路途中での異物の堆積を防いでクーラントの清浄度を高
めることができるクーラント浄化システムを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、タンク内で回転駆動される
マグネットドラムの周囲に所定隙間の流路を部分的に形
成し、該流路を流れるクーラントに含まれる磁性粒子を
前記マグネットドラムで吸着してこれを除去する希土マ
グネットセパレータにおいて、前記マグネットドラムの
直径を250mm以上、幅を820mm以上に設定する
とともに、前記流路の隙間を5〜6mmに設定したこと
を特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記タンクの入口に形成された整流室の底
面を前記流路の入口高さに等しい水平面又は流れ方向に
所定の下がり勾配を有する傾斜面とするとともに、整流
室の平面視形状を流れ方向に向かって広がる台形状とし
たことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、希土マグネットセ
パレータを含む閉ループ経路を循環して工作機械の加工
点の冷却と潤滑に供されるクーラントに含まれる異物を
除去してこれを浄化するクーラント浄化システムにおい
て、前記工作機械のクーラント出口と前記希土マグネッ
トセパレータのクーラント入口との間に100mm以上
の落差を設けるとともに、前記クーラント出口と前記ク
ーラント入口に落差対距離に相当する勾配を有するジョ
イントを取り付け、両ジョイントをホースで連結したこ
とを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記工作機械のクーラント出口に取り付け
られたジョイントをその断面形状がクーラント出口形状
から前記ホースの断面形状まで連続的に変化するテーパ
管状に成形したことを特徴とする。
【0017】而して、希土マグネットセパレータにおい
ては、マグネットドラムの直径が大きい程マグネットド
ラムの接液面積が増えるために希土マグネットセパレー
タの捕捉率が上がり、マグネットドラムの幅を広げると
クーラントの流速が下がって捕捉率が上がり、磁石によ
る磁性体の吸引力は距離の2乗に反比例して上がるため
に流路の隙間が小さい程高い捕捉率が得られるが、請求
項1記載の発明は、これらのことを考慮してマグネット
ドラムの直径を250mm以上、幅を820mm以上に
設定するとともに、流路の隙間を5〜6mmに設定した
ため、希土マグネットセパレータに高い捕捉率が確保さ
れる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、希土マグネ
ットセパレータの整流室の底面を流路の入口高さに等し
い水平面又は流れ方向に所定の下がり勾配を有する傾斜
面とするとともに、整流室の平面視形状を流れ方向に向
かって広がる台形状としたため、クーラントは整流室を
マグネットドラムに向かってスムーズに流れて途中で淀
むことがなく、従って、クーラントに含まれる研削屑等
が整流室に溜ることがない。
【0019】請求項3記載の発明によれば、工作機械の
クーラント出口と希土マグネットセパレータのクーラン
ト入口との間に100mm以上の落差を設けるととも
に、前記クーラント出口と前記クーラント入口に落差対
距離に相当する勾配を有するジョイントを取り付け、両
ジョイントをホースで連結したため、ホースが途中で弛
むことがなく、該ホースの途中に研削屑が溜ることがな
い。
【0020】請求項4記載の発明によれば、工作機械の
クーラント出口に取り付けられたジョイントをその断面
形状がクーラント出口形状からホースの断面形状まで連
続的に変化するテーパ管状に成形したため、クーラント
に含まれる異物がジョイントをスムーズに通過してホー
スへと流れ、従来のように工作機械のクーラント出口部
に溜ることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】先ず、本発明に係る希土マグネットセパレ
ータを含むクーラント浄化システムの構成を図1に基づ
いて概説する。
【0023】図1はクーラント浄化システムの構成図で
あり、本実施の形態に係るクーラント浄化システムは、
ワークである歯車Wの歯面を研削仕上するための歯車研
削盤1の研削部である砥石Gと歯車Wにクーラントを供
給してこれを研削部の潤滑と冷却及びベッドB上に落下
した長繊維状の研削屑や付着したゴミ等の清掃に供する
とともに、これらに供されたクーラントを浄化する作用
を繰り返してクーラントを閉ループを構成する経路中を
連続的に循環せしめるものである。
【0024】ところで、クーラントの流れ方向において
歯車研削盤1の下流側であって、且つ、歯車研削盤1よ
りも低い位置には、本発明に係る希土マグネットセパレ
ータ2が配置されており、この希土マグネットセパレー
タ2の下方には1次タンク3が設置され、該1次タンク
3の近傍にはオイルクーラ4を備えた2次タンク5が設
置されている。
【0025】上記1次タンク3の下部からは2本のパイ
プ6,7が導出しており、一方のパイプ6の端部は前記
歯車研削盤1のベッドBの上方に開口し、他方のパイプ
7はフィルタ装置8に接続されている。そして、一方の
パイプ6の途中にはベッド洗浄ポンプ9が設けられてお
り、他方のパイプ7の途中には1次ポンプ10が設けら
れている。
【0026】ところで、前記1次タンク3には、内部に
貯留されているクーラントの表面に浮遊する研削等の異
物を除去するためのQポット(浮遊物除去装置)11が
設けられており、このQポット11から導出する吸引パ
イプ12は歯車研削盤1のベッドBの上方に開口してい
る。そして、この吸引パイプ12の途中にはQポットポ
ンプ13が設けられている。
【0027】又、前記2次タンク5の下端部中央から導
出するパイプ14は前記歯車研削盤1の砥石Gと歯車W
との研削点の上方に開口しており、その途中には2次ポ
ンプ15が設けられている。尚、2次タンク5内には撹
拌羽根16と下限異常レベルセンサ17が設けられてお
り、その上部から導出するオーバーフローホース18は
前記1次タンク3の上方に開口している。
【0028】ここで、図2に歯車研削盤1と希土マグネ
ットセパレータ2との接続部の構成を示すが、歯車研削
盤1のクーラント出口と希土マグネットセパレータ2の
クーラント入口との間には100mm以上の落差Δhが
設けられている。そして、歯車研削盤1のクーラント出
口と希土マグネットセパレータ2のクーラント入口には
ジュイント19,20が各々取り付けられており、両ジ
ョイント19,20間にはホース21が連結されてい
る。
【0029】ところで、上記歯車研削盤1側のジョイン
ト19は希土マグネットセパレータ2に向かって落差対
距離に相当する勾配(Δh/L)で下方に傾斜した流路
を形成しており、その流路の断面形状は歯車研削盤1の
クーラント出口形状(矩形状)から前記ホース21の断
面形状(円形)まで連続的に絞られ、該ジョイント19
は希土マグネットセパレータ2に向かって先細のテーパ
管を構成している。
【0030】これに対して、希土マグネットセパレータ
2側のジョイント10は歯車研削盤1(上流)に向かっ
て落差対距離に相当する勾配(Δh/L)で上方に傾斜
して取り付けられている。
【0031】次に、本発明に係る前記希土マグネットセ
パレータ2の構成を図3及び図4に基づいて説明する。
尚、図3は希土マグネットセパレータ2の側面図、図4
は同平面図である。
【0032】希土マグネットセパレータ2はモータ22
によって回転駆動されるマグネットドラム23をタンク
24内に有し、該マグネットドラム23の磁力によって
大きさ100μm以上の研削屑等の磁性粒子を吸着して
これをスクレーパ25によって掻き落として回収容器2
6(図2参照)に回収するものであって、マグネットド
ラム23の下部外周には所定隙間δの流路27が形成さ
れている。
【0033】そして、上記タンク24の入口部に形成さ
れた整流室28の入口の両側には図4に示すように平面
視三角状のブロック29が設けられて入口流路はマグネ
ットドラム23に向かって幅広となる平面視台形状に形
成されている。又、図3に示すように、整流室28の下
部は側面視三角状のブロック30によってデッドスペー
スが埋められており、整流室28の底面は前記流路27
の入口高さに等しい水平面を構成している。尚、整流室
28の底面を流路27の入口高さに等しい位置からクー
ラントの流れ方向に若干下がり勾配を有する傾斜面とし
ても良い。
【0034】次に、以上の構成を有するクーラント浄化
システムの作用を説明する。
【0035】2次ポンプ15が駆動されると、2次タン
ク5内のクーラントはパイプ14を経て歯車研削盤1の
砥石Gと歯車Wとの研削点に供給されて研削点の潤滑と
冷却に供された後、研削によって発生した綿状の研削屑
と共にベッドB上に落下する。
【0036】又、同時にベッド洗浄ポンプ9とQポット
ポンプ13が駆動されると、1次タンク3内のクーラン
トはそれぞれパイプ6,12を経て歯車研削盤1のベッ
ドB上に供給され、ベッドBに付着したゴミや落下した
研削屑等の異物を洗い流す。
【0037】而して、ベッドB上のクーラントは研削屑
等の異物と共に図2に示すホース21を通って希土マグ
ネットセパレータ2に導入される。ここで、前述のよう
に歯車研削盤1のクーラント出口と希土マグネットセパ
レータ2のクーラント入口との間に100mm以上の落
差Δhが設け、歯車研削盤1のクーラント出口と希土マ
グネットセパレータ2のクーラント入口に落差対距離に
相当する勾配を有するジョイント19,20をそれぞれ
取り付け、両ジョイント19,20をホース21で連結
したため、ホース21が途中で弛むことがなく、該ホー
ス21の途中に研削屑が溜ることがない。
【0038】又、歯車研削盤1のクーラント出口に取り
付けられたジョイント19はその流路の断面形状が歯車
研削盤1のクーラント出口形状(矩形状)からホース2
1の断面形状(円形)まで連続的に絞られ、希土マグネ
ットセパレータ2に向かって先細のテーパ管を構成して
いるため、クーラントに含まれる研削屑がジョイント1
9をスムーズに通過してホース21へと流れ、従来のよ
うに歯車研削盤1のクーラント出口部に溜ることがな
い。
【0039】以上のようにホース21の途中や歯車研削
盤1のクーラント出口部に研削屑が溜ることがないた
め、溜った研削屑が一度に希土マグネットセパレータ2
に導入されることがない。
【0040】又、前述のように希土マグネットセパレー
タ2の整流室28の入口流路はマグネットドラム23に
向かって幅広となる平面視台形状に形成され、整流室2
8の底面は前記流路27の入口高さに等しい水平面を構
成しているため、クーラントは整流室28をマグネット
ドラム23に向かってスムーズに流れて途中で淀むこと
がなく、従って、クーラントに含まれる研削屑等が整流
室28に研削屑が溜ることがない。
【0041】従って、整流室28に溜った研削屑が一度
に流れて流路27を詰まらせることがなく、整流室28
内に研削屑が間欠的に溜るために希土マグネットセパレ
ータ2の捕捉率が低下することもない。
【0042】そして、前述のように整流室28の底面は
流路27の入口高さに等しい水平面を構成しているた
め、整流室28のクーラントはマグネットドラム23の
表面に衝突することなく流路27にスムーズに流れ込
み、マグネットドラム23に吸着された研削屑を脱落さ
せるようなことがなく、このことによっても希土マグネ
ットセパレータ2に高い捕捉率が確保される。
【0043】以上のようにして希土マグネットセパレー
タ2においては、クーラントに含まれる大きさ100μ
m以上の研削屑等の磁性粒子がマグネットドラム23の
磁力によって荒取りされて回収される。
【0044】ここで、希土マグネットセパレータ2にお
けるマグネットドラム2の直径(以下、ドラム径Dと称
する)と捕捉率との関係を図5に示すが、同図から明ら
かなようにドラム径Dが大きい程、マグネットドラム2
3の接液面積が増えるために希土マグネットセパレータ
2の捕捉率が上がる。このことを考慮して、本実施の形
態ではマグネットドラム23の直径を258mmとし
た。
【0045】又、図6に流路27の隙間δが5mm、6
mm、9mmである場合のマグネットドラム23の幅
(以下、ドラム幅Bと称する)と捕捉率との関係を示す
が、ドラム幅Bを広げるとクーラントの流速が下がって
捕捉率が上がるため、何れの隙間δの場合もドラム幅B
が広い程高い捕捉率が得られている。
【0046】更に、図7にドラム幅Bが310mm、4
30mm、820mmである場合の流路27の隙間δと
捕捉率との関係を示すが、一般に磁石による磁性体の吸
引力は距離の2乗に反比例して上がるため、ドラム幅B
が同一である場合には隙間δが小さい程高い捕捉率が得
られる。但し、隙間δが4mm以下になると綿状の研削
屑が流路27に詰まってクーラントをタンク24からオ
ーバーフローさせるため、隙間δの下限値は4mmとな
る。本実施の形態では、隙間δを5mmに設定した。
【0047】又、図8にドラム幅Bが310mm、43
0mm、820mmである場合の流路27の隙間δと希
土マグネツトセパレータ2に流し得るクーラントの最大
流量との関係を示すが、同図から明らかなように、ドラ
ム幅Bが同一である場合にはクーラントの最大流量は隙
間δが小さい程低下し、隙間δが同一である場合にはク
ーラントの最大流量はドラム幅Bが大きい程大きくな
る。但し、クーラントの流量としては必要最低流量とし
て70L/minが必要であり、本実施の形態のように
隙間δを5mmに設定した場合に必要最低流量として7
0L/minを確保するためには、ドラム幅Bとして8
20mm以上が必要であり、本実施の形態ではマグネッ
トドラム23の幅を820mmに設定した。
【0048】以上のように、本実施の形態に係る希土マ
グネットセパレータ2においては、マグネットドラム2
3の直径を258mm、幅を820mmとし、流路27
の隙間δを5mmに設定した結果、前記効果とも相俟っ
て希土マグネットセパレータ2には90%という高率の
捕捉率を確保することができた。
【0049】而して、上述のように希土マグネットセパ
レータ2によって磁性粒子が効率良く除去されたクーラ
ントは1次タンク3に流入するが、1次タンク3内のク
ーラント表面に浮遊する異物はQポット11によって回
収され、この異物を含んだクーラントは吸引パイプ12
を通って歯車研削盤1に供給されてベッドBの洗浄に供
され、少なくとも歯車研削盤1の砥石Gと歯車Wとの研
削点に供給されることがないため、歯車Wに高い表面品
位が確保される。
【0050】尚、1次タンク3内のクーラントは前述の
ようにパイプ6を通ってベッドBに供給されてベッドB
の洗浄に供される。
【0051】ところで、1次タンク3内のクーラントは
1次ポンプ10によって吸引されてパイプ7を通ってフ
ィルタ装置8に送られ、これに含まれる異物がフィルタ
装置8に内蔵された不図示のバッグフィルタによって中
取りされた後、同じくフィルタ装置に内蔵された不図示
の深層フィルタによって仕上げ取りされる。
【0052】而して、以上のようにフィルタ装置8によ
って異物が中取り及び仕上げ取りされて浄化されたクー
ラントはパイプ31を通って2次タンク5に送られ、2
次タンク5内のクーラントは前述のように2次ポンプ1
5によってパイプ14内を圧送されて歯車研削盤1に供
給され、歯車研削盤1の砥石Gと歯車Wとの研削点に供
給されて研削点の潤滑と冷却に供される。
【0053】以後、クーラントは以上説明したと同様の
作用を繰り返し、閉ループ経路を循環する過程で本発明
に係るクーラント浄化システムによって浄化されつつ、
連続的に歯車研削盤1の砥石Gと歯車Wとの研削点の潤
滑と冷却及びベッドBの洗浄に供される。
【0054】尚、以上は本発明を特に歯車研削盤のクー
ラント浄化システム及びこれに含まれる希土マグネット
セパレータに対して適用した例について述べたが、本発
明は例えば等速ボールジョイントの溝研削、ホーニン
グ、刃具研磨等に供される工作機械のクーラント浄化シ
ステムとこれに含まれる希土マグネットセパレータに対
しても同様に適用可能であることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、タンク内で回転駆動されるマグネットドラムの
周囲に所定隙間の流路を部分的に形成し、該流路を流れ
るクーラントに含まれる磁性粒子を前記マグネットドラ
ムで吸着してこれを除去する希土マグネットセパレータ
において、前記マグネットドラムの直径を250mm以
上、幅を820mm以上に設定するとともに、前記流路
の隙間を5〜6mmに設定したため、希土マグネットセ
パレータに高い捕捉率を確保することができるという効
果が得られる。
【0056】又、本発明によれば、希土マグネットセパ
レータを含む閉ループ経路を循環して工作機械の加工点
の冷却と潤滑に供されるクーラントに含まれる異物を除
去してこれを浄化するクーラント浄化システムにおい
て、前記工作機械のクーラント出口と前記希土マグネッ
トセパレータのクーラント入口との間に100mm以上
の落差を設けるとともに、前記クーラント出口と前記ク
ーラント入口に落差対距離に相当する勾配を有するジョ
イントを取り付け、両ジョイントをホースで連結したた
め、クーラントの循環経路途中での異物の堆積を防いで
クーラントの清浄度を高めることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクーラント浄化システムの構成図
である。
【図2】歯車研削盤と本発明に係る希土マグネットセパ
レータとの接続部の構成を示す部分側断面図である。
【図3】本発明に係る希土マグネットセパレータの側面
図である。
【図4】本発明に係る希土マグネットセパレータの平面
図である。
【図5】希土マグネットセパレータにおけるドラム径と
捕捉率との関係を示す図である。
【図6】希土マグネットセパレータにおけるドラム幅と
捕捉率との関係を示す図である。
【図7】希土マグネットセパレータにおける流路隙間と
捕捉率との関係を示す図である。
【図8】希土マグネットセパレータにおける流路隙間と
クーラントの最大流量との関係を示す図である。
【図9】従来の希土マグネットセパレータの側断面図で
ある。
【図10】従来の希土マグネットセパレータの平面図で
ある。
【図11】歯車研削盤と希土マグネットセパレータとの
接続部の従来構成を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
1 歯車研削盤(工作機械) 2 希土マグネットセパレータ 19,20 ジョイント 21 ホース 23 マグネットドラム 24 タンク 27 流路 28 整流室 B ドラム幅 D ドラム径 Δh 落差 δ 流路隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内で回転駆動されるマグネットド
    ラムの周囲に所定隙間の流路を部分的に形成し、該流路
    を流れるクーラントに含まれる磁性粒子を前記マグネッ
    トドラムで吸着してこれを除去する希土マグネットセパ
    レータにおいて、 前記マグネットドラムの直径を250mm以上、幅を8
    20mm以上に設定するとともに、前記流路の隙間を5
    〜6mmに設定したことを特徴とする希土マグネットセ
    パレータ。
  2. 【請求項2】 前記タンクの入口に形成された整流室の
    底面を前記流路の入口高さに等しい水平面又は流れ方向
    に所定の下がり勾配を有する傾斜面とするとともに、整
    流室の平面視形状を流れ方向に向かって広がる台形状と
    したことを特徴とする請求項1記載の希土マグネットセ
    パレータ。
  3. 【請求項3】 希土マグネットセパレータを含む閉ルー
    プ経路を循環して工作機械の加工点の冷却と潤滑に供さ
    れるクーラントに含まれる異物を除去してこれを浄化す
    るクーラント浄化システムにおいて、 前記工作機械のクーラント出口と前記希土マグネットセ
    パレータのクーラント入口との間に100mm以上の落
    差を設けるとともに、前記クーラント出口と前記クーラ
    ント入口に落差対距離に相当する勾配を有するジョイン
    トを取り付け、両ジョイントをホースで連結したことを
    特徴とするクーラント浄化システム。
  4. 【請求項4】 前記工作機械のクーラント出口に取り付
    けられたジョイントをその断面形状がクーラント出口形
    状から前記ホースの断面形状まで連続的に変化するテー
    パ管状に成形したことを特徴とする請求項3記載のクー
    ラント浄化システム。
JP10088516A 1998-04-01 1998-04-01 希土マグネットセパレータ及びクーラント浄化システム Pending JPH11276926A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7040969B1 (en) 1999-09-16 2006-05-09 Neomax Co., Ltd. Method and apparatus for grinding magnetic member and method and apparatus for treating waste fluid

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