JPH11276636A - 足踏式トレーニング装置 - Google Patents

足踏式トレーニング装置

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Publication number
JPH11276636A
JPH11276636A JP8572398A JP8572398A JPH11276636A JP H11276636 A JPH11276636 A JP H11276636A JP 8572398 A JP8572398 A JP 8572398A JP 8572398 A JP8572398 A JP 8572398A JP H11276636 A JPH11276636 A JP H11276636A
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JP
Japan
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pedal
fulcrum
arm
foot
side length
Prior art date
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Pending
Application number
JP8572398A
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English (en)
Inventor
Kenji Taniguchi
賢二 谷口
Noriyoshi Nagase
徳美 永瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH11276636A publication Critical patent/JPH11276636A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ペダルの踏み下げにともなってペ
ダル自体の揺動角を変化させることができる足踏式トレ
ーニング装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の足踏式トレーニング装置は、ペ
ダルの指先側に設けられた第1支点に回動自在に取り付
けられた第1アームと、前記ペダルの踵側に設けられた
第2支点に回動自在に取り付けられた第2アームと、前
記第1アームの他端を第3支点で回動自在に支えるとと
もに、前記第2アームの他端を第4支点で回動自在に支
えるベースと、前記ペダルを踏み下げたときに負荷を発
生するための負荷発生手段と、前記負荷を解除したとき
に前記ペダルを踏み下げる前の位置の方向に向けて戻す
ための復帰手段を備え、前記ペダルを踏み込んだとき前
記ペダルを第1支点回りに揺動させるペダル揺動角変化
手段が設けられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康維持増進を目
的とした運動機器に属するものであり、左右一対の足踏
み部材を左右の足で交互に踏み下げることにより足の運
動を行う足踏式トレーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の足踏式トレーニング装置は図1
4、図15に記載されたような構成を有するものであっ
た。図14は従来の足踏式トレーニング装置1の概略側
面図、図15は従来の足踏式トレーニング装置2の概略
側面図である。従来の足踏式トレーニング装置1は例え
ば特開昭61−265155号公報に記載されている。
図14に示すようにこの足踏式トレーニング装置はフレ
ーム101に一端をピン連結した同一長さのレバー部材
102と103を備え、それぞれの自由端をリンク部材
104で連結して各レバー部材を平行に保持し、フレー
ム101、レバー部材102、103、そしてリンク部
材104によって平行リンク機構を構成している。ま
た、リンク部材104にはペダル105が直角に取付け
られている。さらに、負荷発生手段とペダル復帰手段を
兼ねる弾性収縮体106の両端がフレーム101とレバ
ー部材102に取付けられている。以上の構成を左右に
設け、左右一対の足踏部材を構成している。
【0003】この構成によって一方のペダル105を踏
み付けることにより一方のレバー部材102、103を
回動することで一方の弾性収縮体106を伸長させ、他
方の弾性収縮体106の収縮を行うことで他方のレバー
部材102、103を回動し、他方のペダル105を上
方に引上げる一連の動作によって使用者は左右のペダル
105を交互に踏み付けることで運動を継続して行うも
のである。また平行リンク機構によりペダル105は常
に水平を維持する。
【0004】次に、従来の足踏式トレーニング装置2は
例えば特開平6−91018号公報に記載されている。
この従来の足踏式トレーニング装置2は図15に示すよ
うに左右一対のペダル111と負荷発生手段であるショ
ックアブソーバ112及びペダル復帰手段である支持天
秤113とから成っている。左右のペダル111は機枠
114の前部に取付ピン115によって取付けられ、そ
れぞれ取付ピン115を中心に上下に揺動するようにな
っており、ペダル111の自由端側には踏み板116が
取付けられていて、足踏運動をしようとする人はこの上
に載せることができるようになっている。支持天秤11
3はその両端部によってペダル111を支持している。
また、この支持天秤113はその中央を中心として左右
両端が互いに反対方向に昇降するようになっている。シ
ョックアブソーバ112はそれぞれのペダル111の先
端に近い位置と機枠114との間を結んで取付けられて
いて、ペダル111を下降させる時に、ペダルに抵抗力
を持たせるようになっている。
【0005】以上の構成により一方の踏み板116を踏
みつけることでペダル111を取付ピン115を中心に
下降させ、一方のショックアブソーバ112の収縮と支
持天秤113を回動させる。このとき支持天秤113を
回動させることで他方のショックアブソーバ112では
逆に伸長が起こり、ペダル111を上昇させることがで
きる。このように、使用者は左右のペダル111を交互
に踏みつけることで運動を継続して行うことができる。
またこの時ペダル111は取付ピン115を中心とした
回動動作を行うため、ペダル111は上下動する間に取
付ピン115を中心とする回動に伴うリニアな回転変化
を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の足
踏式トレーニング装置1は、その構成からペダルに足を
載置する上面は常に水平方向を向いているものであっ
た。また従来の足踏式トレーニング装置2は回動中心で
ある取付ピン回りに回動する腕にペダルが固定され、ペ
ダルの角度は腕に対して所定の取付角で取り付けられ
て、腕と一体になって回動するものであり、ペダルの踏
み下げにともなって様々な角度変化をさせることはでき
ないものであった。このように従来の足踏式トレーニン
グ装置1,2は、使用者が設定されたペダルの角度で運
動を行なわなければならず、アキレス腱に大きな負担が
かかったり、使用者にとって運動し易いペダルの角度変
化、すなわち揺動角変化を選択できないという課題があ
った。
【0007】そこで本発明は前記従来の課題を解決する
もので、ペダルの踏み下げにともなってペダル自体の揺
動角や勾配角を変化させることができ、使用者にとって
運動し易いペダルの揺動角や勾配角を選択することがで
きる足踏式トレーニング装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の足踏式トレーニング装置は、ペダルまたは前
記ペダルと一体のリンク部材の指先側に設けられた第1
支点に回動自在に取り付けられた第1アームと、前記ペ
ダルまたは前記ペダルと一体のリンク部材の踵側に設け
られた第2支点に回動自在に取り付けられた第2アーム
と、前記第1アームの他端を第3支点で回動自在に支え
るとともに、前記第2アームの他端を第4支点で回動自
在に支えるベースと、前記ペダルを踏み下げたときに負
荷を発生するための負荷発生手段と、前記負荷を解除し
たときに前記ペダルを踏み下げる前の位置の方向に向け
て戻すための復帰手段を備え、前記ペダルを踏み込んだ
とき前記ペダルを第1支点回りに揺動させるペダル揺動
角変化手段が設けられたことを特徴とする。
【0009】これにより、ペダルの踏み下げにともなっ
てペダル自体の揺動角を変化させることができ、使用者
にとって運動し易いペダルの揺動角を選択することがで
きる。
【0010】また、本発明の足踏式トレーニング装置
は、ペダルまたは前記ペダルと一体のリンク部材の指先
側に設けられた第1支点に回動自在に取り付けられた第
1アームと、前記ペダルまたは前記ペダルと一体のリン
ク部材の踵側に設けられた第2支点に回動自在に取り付
けられた第2アームと、前記第1アームの他端を第3支
点で回動自在に支えるとともに前記第2アームの他端を
第4支点で回動自在に支えるベースと、前記ペダルを踏
み下げたときに負荷を発生するための負荷発生手段と、
前記負荷を解除したときに前記ペダルを踏み下げる前の
位置の方向に向けて戻すための復帰手段を備え、前記ペ
ダルの第1支点回りの踵側勾配を変更することができる
ペダル勾配調整部材が設けられたことを特徴とする。
【0011】これにより、ペダルの踏み下げにともなっ
てペダル自体の勾配角を変化させることができ、使用者
にとって運動し易いペダルの勾配角を選択することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、足を載せて踏み下げるためのペダルと、前記ペダル
または前記ペダルと一体のリンク部材の指先側に設けら
れた第1支点に回動自在に取り付けられた第1アーム
と、前記ペダルまたは前記ペダルと一体のリンク部材の
踵側に設けられた第2支点に回動自在に取り付けられた
第2アームと、前記第1アームの他端を第3支点で回動
自在に支えるとともに、前記第2アームの他端を第4支
点で回動自在に支えるベースと、前記ペダルを踏み下げ
たときに負荷を発生するための負荷発生手段と、前記負
荷を解除したときに前記ペダルを踏み下げる前の位置の
方向に向けて戻すための復帰手段を備え、前記ペダルを
踏み込んだとき前記ペダルを第1支点回りに揺動させる
ペダル揺動角変化手段が設けられたことを特徴とする足
踏式トレーニング装置であるから、ペダルが第1支点回
りに揺動させることができ、足踏式トレーニング装置を
使用する使用者は好みのペダル揺動角に設定できる。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、前記ペ
ダル揺動角変化手段が前記第1,第2,第3,第4支点
から構成される四辺形の各辺の比率を変化させる辺長調
節部であり、前記ペダルを踏み込むと前記辺長調節部に
よって調整された前記四辺形が変形して前記ペダルが前
記第1支点回りに揺動することを特徴とする請求項1記
載の足踏式トレーニング装置であるから、各辺の比率を
変えるだけでペダルの揺動角度を簡単に変化させること
ができる。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、前記辺
長調節部が、前記ペダルまたは前記ペダルと一体のリン
ク部材に設けられた前記第1支点の位置を選択的に変更
して、前記第1支点と前記第2支点間長さを変更し、辺
長比率を変化させるものであることを特徴とする請求項
2記載の足踏式トレーニング装置であるから、ペダルの
第1支点の位置を選択するだけでペダルの揺動角度を簡
単に変化させることができる。
【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、前記辺
長調節部が、前記第1アームに設けられた前記第1支点
対応位置を選択的に変更して、前記第1アームの長さを
変更し、辺長比率を変化させるものであることを特徴と
する請求項2または3記載の足踏式トレーニング装置で
あるから、第1アームの第1支点対応位置を選択するだ
けでペダルの揺動角度を簡単に変化させることができ
る。
【0016】本発明の請求項5に記載された発明は、前
記辺長調節部が、前記ペダルまたは前記ペダルと一体の
リンク部材に設けられた前記第2支点の位置を選択的に
変更して、前記第1支点と前記第2支点間長さを変更
し、辺長比率を変化させるものであることを特徴とする
請求項2〜4のいずれかに記載の足踏式トレーニング装
置であるから、ペダルの第1支点の位置を選択するだけ
でペダルの揺動角度を簡単に変化させることができる。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、前記辺
長調節部が、前記第2アームに設けられた前記第2支点
対応位置を選択的に変更して、前記第2アーム長さを変
更し、辺長比率を変化させるものであることを特徴とす
る請求項2〜5のいずれかに記載の足踏式トレーニング
装置であるから、第2アームの第2支点対応位置を選択
するだけでペダルの揺動角度を簡単に変化させることが
できる。
【0018】本発明の請求項7に記載された発明は、前
記辺長調節部が前記第1アームの長さを無段階的に伸縮
するものであることを特徴とする請求項2記載の足踏式
トレーニング装置であるから、第1アームの長さを伸縮
するだけでペダルの揺動角度を簡単に変化させることが
できる。
【0019】本発明の請求項8に記載の発明は、前記辺
長調節部が前記第2アームの長さを無段階的に伸縮する
ものであることを特徴とする請求項2または7記載の足
踏式トレーニング装置であるから、第2アームの長さを
伸縮するだけでペダルの揺動角度を簡単に変化させるこ
とができる。
【0020】本発明の請求項9に記載の発明は、前記辺
長調節部が前記ベースの前記第3支点と前記第4支点間
の長さを選択的に変更して、辺長比率を変化させるもの
であることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載
の足踏式トレーニング装置であるから、ベース間長さを
選択的に変えてペダルの揺動角度を簡単に変化させるこ
とができる。
【0021】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
辺長調節部が前記ベースの前記第3支点と前記第4支点
間の長さを無段階的に変更して、辺長比率を変化させる
ものであることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに
記載の足踏式トレーニング装置であるから、ベース間長
さを無段階的に変えてペダルの揺動角度を簡単に変化さ
せることができる。
【0022】本発明の請求項11に記載された発明は、
前記負荷発生手段と前記復帰手段とが兼用された1つの
手段であることを特徴とする請求項1記載の足踏式トレ
ーニング装置であるから、装置を簡単化し、コンパクト
にできる。
【0023】本発明の請求項12に記載された発明は、
足を載せて踏み下げるためのペダルと、前記ペダルまた
は前記ペダルと一体のリンク部材の指先側に設けられた
第1支点に回動自在に取り付けられた第1アームと、前
記ペダルまたは前記ペダルと一体のリンク部材の踵側に
設けられた第2支点に回動自在に取り付けられた第2ア
ームと、前記第1アームの他端を第3支点で回動自在に
支えるとともに前記第2アームの他端を第4支点で回動
自在に支えるベースと、前記ペダルを踏み下げたときに
負荷を発生するための負荷発生手段と、前記負荷を解除
したときに前記ペダルを踏み下げる前の位置の方向に向
けて戻すための復帰手段を備え、前記ペダルの第1支点
回りの踵側勾配を変更することができるペダル勾配調整
部材が設けられたことを特徴とする足踏式トレーニング
装置であるから、使用者の使いやすいペダルの勾配に変
更することができる。
【0024】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、図1,図2,図3,図4〜8を用いて説
明する。図1は本発明の実施の形態1における足踏式ト
レーニング装置の概略側面図、図2は本発明の実施の形
態1におけるペダル揺動角変化手段の概略側面図、図3
は本発明の実施の形態1における足踏式トレーニング装
置のペダル動作の幾何図である。図4〜8はそれぞれ本
発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変化の第I〜
V類型を表す特性図である。
【0025】図1に示すように、1は使用者が足を載せ
るペダルであり、左右にその一対が設けられている。
2,3はそれぞれ前アーム,後アームであり、前アーム
2と後アーム3はペダル1の指先側と踵側に設けられた
軸A9、軸B10にそれぞれ回動自在に取付けられてい
る。本発明の第1アームが本実施の形態1においては前
アームに相当するとともに、第2アームが後アームに相
当し、軸A9が第1支点,軸B10が第2支点に相当す
るものである。なお、軸A9と軸B10を設けるのはペ
ダル1の本体ではなく、ペダル1と一体のリンク部材に
設けるのでもよい。5はペダル1、前アーム2、後アー
ム3をそれぞれ左右に一対配したベースであり、前アー
ム2と後アーム3の他端側が軸C11,軸D12に回動
自在に取付けられている。軸C11が本発明の第3支
点、軸D12が本発明の第4支点に相当する。
【0026】また、6は負荷発生手段であるオイルダン
パーであり、両端がベース5と後アーム3に回動自在に
取付けられており、ペダル1の踏み下げによって後アー
ム3の軸D12を中心として回転し、収縮されるときに
負荷を発生するものである。さらに、7はプーリー,1
3はワイヤーであって、これらはペダル復帰手段を構成
するものである。プーリー7はベース5に固定されたフ
レーム8に取付けられ、ワイヤー13はプーリー7の回
りに掛けられ、その両端が左右の前アーム2と連結され
ている。このワイヤー13とプーリー7の働きによっ
て、左右一対のペダル1の一方を踏み下げると他方が上
昇する。また、負荷発生手段6は本実施の形態1におい
てはオイルダンパーを使用しているが、抵抗力を発生す
る手段であればよく、オイルダンパー以外ではスプリン
グ、ショックアブソーバ、ガススプリング、差動油圧シ
リンダ、摩擦ブレーキ等でもよい。ペダル復帰手段はワ
イヤー13とプーリー7の組み合わせ以外に、従来の技
術で説明した天秤を利用する方法や、負荷発生手段6と
して差動油圧シリンダやスプリングを用い、ペダル1を
踏み下げる力をこの差動油圧シリンダやスプリングに貯
め、ペダルを踏む力を抜いた時点で差動油圧シリンダや
スプリングの復元力を利用してペダルを持上げる等の負
荷発生手段6とペダル復帰手段を兼用して1つの手段を
用いる方法でもよい。このほか左右一対のペダルを関係
づけず、独立して別々の動作を行うようにしてもよい。
要するにペダル復帰手段はペダル1を上方に持上げる手
段であればよい。
【0027】ところで、本実施の形態1においては、ペ
ダル1,前アーム2,後アーム3,ベース5にはそれぞ
れ一箇所または複数箇所に辺長調節部が設けられてい
る。この辺長調節部は、詳細は以下説明するが前アーム
2や後アーム3の長さを伸縮させるものであったり、軸
A9,軸B10,軸C11,軸D12を貫挿させる穴を
ペダル1,前アーム2,後アーム3,ベース5にそれぞ
れ複数個設けて各軸を選択的に挿通するものであっても
よい。後者は穴の1つを選択して各軸をこの中に挿入し
て連結し、辺の長さを伸縮させるものである。このよう
に辺長調節部が辺長を伸縮させた場合、軸A9,軸B1
0,軸C11,軸D12によって構成される四辺形の各
辺の比率が変化して、ペダル1を踏み込むとこの四辺形
の形状が変形してペダル1が軸A9回りに揺動するもの
である。なお、ペダル1を軸A9回りに揺動させるペダ
ル揺動角変化手段としては、左右のペダル1に揺動アク
チュエータをそれぞれ設け、マイコン等で足の踏み込み
に応じて適当な角度に揺動させるのが最も基本的でこれ
を設けるのでもよい。このように辺長調節部やこの揺動
アクチュエータはペダル1を揺動させるものであるか
ら、本発明におけるペダル揺動角変化手段4を構成する
ものである。
【0028】以下、ペダル揺動角変化手段4の一実施の
形態である軸と穴の連結を行う辺長調節部について説明
する。図2に示すように、前アーム2は前アームスライ
ド板2aと前アーム固定板2bの二つの部材より構成さ
れ、両端に連結穴A15と連結穴B16が開けられてい
る。連結穴A15が前アームスライド板2aに、連結穴
B16が前アーム固定板2bに設けられていることにな
る。前アームスライド板2aは中空の凹部をもつ前アー
ム固定板2bの中でスライドする、いわば入れ子状の部
材になっている。そして前アームスライド板2aには複
数個の固定穴A17が所定ピッチで開けられ、前アーム
固定板2bには固定穴B18が形成されている。この複
数個形成された固定穴A17の中から後記するペダルの
揺動角特性を考慮して1個を選択し、固定軸A34を貫
挿させて前アームスライド板2a、前アーム固定板2b
を連結するものである。このように本実施の形態1の辺
長調節部は、固定穴A17を選択して、これに対応する
固定穴B18と重ねて固定軸A34を貫挿することで前
アーム2の長さL1を選択的に変更することができる。
【0029】後アーム3は前アーム2と同様に、後アー
ムスライド板3aと後アーム固定板3bの二つの部材よ
り構成され、両端に連結穴C19と連結穴D20が開け
られている。連結穴C19が後アームスライド板3a
に、連結穴D20が後アーム固定板3bに設けられてい
る。後アームスライド板3aは中空の凹部をもつ後アー
ム固定板3bの中でスライドする、すなわち入れ子状の
部材となっている。そして後アームスライド板3aには
複数個の固定穴C21が所定ピッチで開けられ、後アー
ム固定板3bには固定穴D22が形成されている。この
複数個形成された固定穴C21の中から後記するペダル
の揺動角特性を考慮して1個を選択し、固定軸B35を
貫挿させて後アームスライド板3a、後アーム固定板3
bを連結するものである。このように本実施の形態1の
辺長調節部は、固定穴C21を選択して、これに対応す
る固定穴D22と重ねて固定軸B35を貫挿することで
後アーム3の長さL2を選択的に変更することができ
る。
【0030】ペダル1にはこの上面と平行になるよう
に、側面に複数個の軸受穴A14が所定のピッチで開け
られており、足の指を載せる側(以下、指側)の軸受穴
A14を1つ選択し、前アーム2の連結穴A15と重ね
て軸A9を貫挿すればペダル1と前アーム2は連結され
る。また同様に踵を載せる側(以下、踵側)の軸受穴A
14を1つ選択して後アーム3の連結穴C19と重ねて
軸B10を貫挿すればペダル1と後アーム3は連結され
るものである。軸A9と軸B10間の距離L4は上記の
ような軸受穴A14の中からどれを選択するかで変更す
ることができる。なお、連結穴A14を設けるのはペダ
ル1と一体のリンク部材を設けるのでもよい。このよう
に本実施の形態1の辺長調節部は、複数個の軸受穴A1
4と連結穴A15,連結穴C19を軸A9,軸B10で
貫挿してL4を選択的に変更する手段を採用することが
できる。
【0031】ベース5にもペダル1と同様に、側面から
複数個の軸受穴B23が所定のピッチで形成されてい
る。ベース5において指側となる軸受穴B23を1つ選
択し、前アーム2のペダル1の他端側の連結穴B16と
重ねて軸C11を貫挿すれば、ベース5と前アーム2は
連結される。また同様に踵側の軸受穴B23を1つ選択
して後アーム3のペダル1の他端側の連結穴D12と重
ねて軸D12を貫挿すれば、ペダル1と後アーム3は連
結されるものである。軸C11と軸D12間の距離L3
は上記のような軸受穴B23の選択により変更すること
ができる。このように本実施の形態1の辺長調節部とし
て、複数個の軸受穴B23と連結穴B16,連結穴D2
0を軸C11,軸D12で貫挿してL3を選択的に変更
する手段を採用することができるものである。
【0032】なお、軸受穴A14,軸受穴B23,固定
穴A17,固定穴C21等の、変更できる穴の一部には
標準的に用いる穴に目印36が付けられ、現在使用して
いる穴と標準の穴の位置関係が一目で判断できるように
なっている。
【0033】以上のように構成した辺長調節部において
ペダル1の揺動角変化の状態を図3に基づいて説明す
る。軸A9と軸C11の間の距離L1、軸B10と軸D
12の間の距離L2、軸C11と軸D12の間の距離L
3、軸A9と軸B10の間の距離L4を用いて説明を行
う。図3はL1を200mm、L2を185mm、L3
を150mm、L4を120mmとした場合のペダル1
の動作を表す幾何図である。前アーム2とベース5で作
る角度を角度θ24、ペダル1が水平線から傾いている
角度を角度φ25とする。
【0034】軸A9が軸B10の下方に位置する場合に
揺動角φ25は正の角度をとるものとすると、この図3
に示すように角度θ24が大きい時はペダル1の揺動角
φ25は負であるが、角度θ24が小さくなるに従って
揺動角φ25は徐々に大きくなり、少なくとも最終的に
揺動角φ25が正となる変化を行っていることが分か
る。そして上記のL1〜L4の条件を様々に変化させた
場合、このペダル1の揺動角φ25は次の5つのパター
ンをもつものである。
【0035】そこで、以下この5つのパターンを示す5
つの類型について説明を行う。ここで角度θ24の角度
変化はπ〜0rad(180゜〜0°)とする。そして
代表的なペダル揺動角変化を示すL1〜L4の比率を与
える条件を(表1)に記載し、それぞれの揺動角変化を
類型ごとにまとめた特性図を図4〜8に示す。
【0036】
【表1】
【0037】まず、第I類型はペダル1が常に水平方
向、すなわち揺動角φ25が0(rad)の場合であ
り、L1,L2,L3,L4によって平行四辺形が構成
される場合である。既に説明した従来の足踏式トレーニ
ング装置1に相当するものである。(表1)の条件で
は、 L1:L2:L3:L4 = 1 : 1 : 1 : 1 である。
【0038】第II類型は角度θ24が小さくなるに従
ってペダル1の揺動角φ25が大きく正になる場合であ
る。この場合、踏み込んだとき足首の伸びは小さくてす
み、とくにアキレス腱に対する負担が小さい類型となる
から、運動不足な初心者向けといえる。このときのL
1,L2,L3,L4の関係は、L3>L4であり、さ
らに、 |L1−L2|≦|L4−L3| を満たすことである。
【0039】また、これに含まれる(表1)の条件で
は、 L1:L2:L3:L4 = 1 :1 : 1 :0.9〜0.5 1 :1.3: 1 :0.7〜0.5 1 :0.7: 1 :0.7〜0.5 2 :2.3: 1 :0.7〜0.5 2 :1.7: 1 :0.7〜0.5 0.5:0.8: 1 :0.7〜0.5 0.5:0.3: 1 :0.8〜0.5 などが該当する。
【0040】第III類型は角度θ24が小さくなるに
従って、揺動角φ25も小さく、場合によって負になる
場合であり、足首の伸びが大きいため、足踏運動と同時
に足首の伸縮運動を行うことができ、足踏運動に慣れた
熟練者向けである。この時のL1,L2,L3,L4の
関係は、L3<L4であり、さらに、 |L1−L2| ≦ |L4−L3| を満たすことである。
【0041】この時のL1,L2,L3,L4の条件は
(表1)より、 L1:L2:L3:L4 = 1 :1 : 1 :1.1〜1.5 1 :1.3: 1 :1.3〜1.5 1 :0.7: 1 :1.3〜1.5 2 :2.3: 1 :1.3〜1.5 2 :1.7: 1 :1.3〜1.5 0.5:0.8: 1 :1.3〜1.5 0.5:0.3: 1 :1.2〜1.5 などが該当する。
【0042】第IV類型は角度θ24が小さくなるに従
い、揺動角φ25は最初は負の方向で小さい値をもつ
が、途中から負方向にさらに大きくなる場合である。こ
の時のL1,L2,L3,L4の関係は、L1>L2で
あり、さらに、 |L1−L2|>|L4−L3| であるという関係である。
【0043】この時のL1,L2,L3,L4の条件は
(表1)より、 L1:L2:L3:L4 =1 :0.9〜0.5: 1 :1 1 : 0.7 : 1 :1.2〜0.8 2 : 1.7 : 1 :1.2〜0.8 0.5: 0.3 : 1 :1 などが該当する。
【0044】この類型は使用者の運動を行う角度θ24
によって、上記第II類型、第III類型による運動を
行うことができる。すなわち、ペダル1を踏み下げたば
かりの頃は角度θ24が大きく、揺動角φ25を負方向
に大きくとると足首に負担がかかるため当初は小さめの
値とし、踏み込んで角度θ24が小さくなって足が伸び
たら足首の負担を大きくしていくことができる類型であ
る。
【0045】第V類型は角度θ24が小さくなるに従っ
て、揺動角φ25は最初は正方向で小さくなるが、途中
から再び大きくなる類型である。この時のL1,L2,
L3,L4の関係は、L1<L2であることと、 |L1−L2|>|L4−L3| であるという関係である。
【0046】この時のL1、L2、L3、L4の条件は
(表1)より、 L1:L2:L3:L4 =1 :1.1〜1.5: 1 :1 1 : 1.3 : 1 :1.2〜0.8 2 : 2.3 : 1 :1.2〜0.8 0.5: 0.8 : 1 :1.2〜0.8 などが該当する。この類型は使用者の運動を行う角度θ
24の範囲によって、上記第III類型、第II類型に
よる運動を行うことができる。すなわち、ペダル1を踏
み下げたばかりの頃には足首に対して小さな負担を与
え、踏み込んでいくにつれてさらにその負担を減らす類
型である。最も無理の少ない運動を提供することができ
る類型である。
【0047】次に実施の形態1の足踏式トレーニング装
置の動作について、以下図1、2に基づいて説明する。
使用者は左右の足をそれぞれ左右一対のペダル1に載せ
てペダル1の上に立つ。続いて例えば左の足に力を加え
ペダル1を踏み下げると、左の前アーム2と後アーム3
がそれぞれ支点となる軸C11,軸D12を中心に回転
を始める。同時に後アーム3に取付けてあるオイルダン
パー6が収縮を開始するため、踏み下げる足にはオイル
ダンパー6を圧縮させる力が必要となり、足に対する負
荷が増大する。また、左の前アーム2に取付けてあるワ
イヤー13がペダル1の踏み下げにより引張られ、プー
リー7を通じて右の前アーム2を左の前アーム2とは逆
方向に回転させる。この回転により右のペダル1が上方
に持ち上げられる。この左足の踏み下げにともなってペ
ダル1は5つの類型の中の1つの類型の揺動運動を行
う。次に右足に力を加えて踏み下げると、左足の場合と
同様に左のペダル1が上がり、これを繰り返すことによ
り足踏み運動を連続して行うことができる。
【0048】続いて図2において、例えば、軸受穴A1
4、固定穴A17、固定穴C21および軸受穴B23が
標準の第い類型の位置である目印36の穴が選択されて
いる場合に、これを初心者向けの第II類型に変えるた
めL2とL4を変更する場合を説明する。第II類型と
して図5の条件30のようなペダル1の揺動角変化を望
んだとする。この場合、使用者は軸B10を軸受穴A1
4より抜き取り、図2に示すようにL4を短くする方
(図2では2ピッチ分)の軸受穴A14へ挿入するとと
もに、固定軸B35を固定穴D22より抜き取り、後ア
ームスライド板3aを後アーム固定板3bへスライドさ
せて挿入し、固定軸B35を固定穴D22と固定穴C2
1を貫通するように挿入してL2を短く(図2では1ピ
ッチ)する。このようにして、L1,L2,L3,L4
の関係が、L1:L2:L3:L4=1:1:1:1か
らL1:L2:L3:L4=1:0.7:1:0.7に
なる穴の位置に変更され、第II類型の揺動運動をペダ
ル1にさせることができる。このほかL2とL4を変更
して第II類型とする場合として、(表1)の条件の中
では条件30,条件31,条件32があり、図7の条件
30〜32が示す特性曲線がその揺動角変化の特性図と
なる。なお、第II類型としてL2とL4を変更するほ
かに、上記した第II類型を満たすような他のL1〜L
4の位置の穴を選択すればよい。
【0049】ところで、軸受穴A14の間隔、軸受穴B
23の間隔、固定穴A17の間隔と固定穴C21の間隔
はそれぞれ等ピッチを採用しているが、このほか倍数関
係のピッチを採用するのでも条件を合せ易く適当であ
る。また、軸C11,軸D12の取付位置は側面から見
て水平な位置関係となっているがこれによらずどのよう
な関係でもよい。また、軸C11,軸D12の位置関係
に対応してペダル1の側面形状は長方形によらず台形や
三角形などペダルとしての機能を果たすものであればよ
い。また、ペダル1と一体のリンク部材に軸A9,軸B
10を設けるのでもよい。
【0050】(実施の形態2)続いて本発明の実施の形
態2の足踏式トレーニング装置のペダル揺動角変化手段
について図9を用いて説明する。図9は本発明の実施の
形態2における足踏式トレーニング装置のペダル揺動角
変化手段の概略側面図である。
【0051】実施の形態2のペダル揺動角変化手段は、
実施の形態1の辺長調節部とは別の第2の辺長調節部で
ある。一例としてL4を変更する第2の辺長調節部の説
明をする。第2の辺長調節部は、図9に示すようにペダ
ル1をペダル固定板1aとペダルスライド板1b、およ
び表面パネル26から構成するものである。ペダル固定
板1aはペダルスライド板1bより一回り大きく、内側
にペダルスライド板1bを入れ子状に収納する凹部が形
成されており、ペダルスライド板1bがこの凹部内でス
ライドするようになっている。またペダル固定板1aの
凹部の側面には長穴A28が設けられており、ペダルス
ライド板1bの方にはネジの切られた固定穴E27が単
数または複数設けられている。ネジ部材A29はペダル
固定板1bの長穴A28を貫挿して固定穴E27にネジ
込み、ペダル固定板1bとペダルスライド板1bを締め
付けて固定するためのものである。このようにネジ部材
A29で締め付けることによりL4の長さを決定でき
る。また、ネジ部材A29を緩めて長穴A28の中で移
動させることでL4を無段階に調節することができる
し、複数の固定穴E27を設けている場合は他の1つを
選択すればより広い範囲でL4を変化させることができ
る。ペダル固定板1aと足を載せる表面パネル26は固
定されているため、これらがペダルとしての機能が損な
われることはない。また、同様の方法でL1、L2、L
3を変更することもできる。
【0052】また、L4を変更する別の第2の辺長調節
部を図10(a)(b)に示す。図10(a)は本発明
の実施の形態2における足踏式トレーニング装置の他の
ペダル揺動角変化手段の概略側面図であり、図10
(b)は本発明の実施の形態2における足踏式トレーニ
ング装置の他のペダル揺動角変化手段の概略断面図であ
る。図10(a)(b)に記載のようにペダル1は長穴
B33を両側面に備え、ペダル1の内部には軸A9、軸
B10を保持する軸受部A30、軸受部B31がネジ部
材B32と螺合されて保持されている。ネジ部材B32
の先端部はペダル1を貫通して突出しており、ペダル1
からの抜け防止のためにリング37がはめ込まれてい
る。軸A9は前アーム2とペダル1とを連結している。
軸B10は両端に抜け防止用の突起が設けられ、長穴B
33に沿って摺動できる構成であり、軸受部B31はネ
ジ部材B32を回転させることで長穴B33に沿って移
動する。このように第2の辺長調節部はネジ部材B32
を回転させると、軸受部B31が移動するからL4を変
更することができる。なお、第2の辺長調節部はL4ば
かりでなく、同様の機構にすればL1,L2,L3を変
更する手段としても使用することができる。また、ネジ
部材B32を回す手段としてモーター等を取付け、モー
ターのスイッチを使いやすい位置に設置することによ
り、使用者はペダル1に手を近づけることなく支点間の
距離を変更することができる。
【0053】(実施の形態3)本発明の実施の形態3の
足踏式トレーニング装置のペダル勾配調整部材について
図11〜13を用いて説明する。図11は本発明の実施
の形態3における足踏式トレーニング装置のペダル勾配
調整部材の概略側面図、図12は本発明の実施の形態3
における足踏式トレーニング装置の他のペダル勾配調整
部材の概略側面図、図13は本発明の実施の形態3にお
ける足踏式トレーニング装置のさらに別のペダル勾配調
整部材の概略側面図である。
【0054】実施の形態3のものは、辺長変化を角度θ
の変化に伴って起こすものではなく、ペダル1の踵側へ
の勾配を変化させるペダル勾配調整部材である。以下、
本発明の実施の形態3について、図11、12、13を
用いて説明する。
【0055】本実施の形態3のペダル勾配調整部材は、
ペダル1の表面に取り付けた表面パネル41と、角度設
定リブ42と、取付板43より構成されている。表面パ
ネル41は使用者が実際に足を上面に載せて運動を行う
板である。取付板43の両端には表面パネル41と角度
設定リブ42が回動自在に取付けられている。表面パネ
ル41には複数の固定穴F44が形成され、角度設定リ
ブ42は自由端に固定穴G45をもっている。固定穴F
44,固定穴G45を重ねてピンを挿入することによ
り、表面パネル41を所定の高さで固定することができ
るため、固定穴F44の選択により表面パネル41の勾
配を段階的に決定することができる。
【0056】また、取付板43には一個以上の固定穴I
52が設けられており、ペダル1にも同じ位置にネジの
切られた固定穴J53が設けられている。取付板43
は、固定穴I52,固定穴J53を介してペダル1上に
ネジ部材C54により固定される。そしてこれは方向を
反転させて取付けることもできる。使用者は表面パネル
41に足を載せて運動を行うため、表面パネル41の勾
配を増減させることで使用者の体感するペダルの揺動角
を増減させることが可能である。
【0057】このように表面パネル41をペダル1と所
定の角度で固定できるため、ペダル1が常に水平で移動
する場合(第I類型の場合)にも、表面パネル41へ角
度を与えることで、ペダルの揺動角を調整でき、使用者
に別の体感を与えることができる。また、実施の形態1
や2のように辺長調節部を有する足踏式トレーニング装
置に用いた場合は、揺動角の変化量はそのままにして、
使用者の使いやすいペダル1の勾配に変更することがで
きる。
【0058】次に、別のペダル勾配調整部材を図12を
用いて説明する。このペダル勾配調整部材は表面パネル
41と、角度設定リブ42a,42bと、取付板43
と、ネジ部材D46と、軸E47で構成されている。取
付板43の両端には表面パネル41とリブ42bが回動
自在に連結されている。この表面パネル41の踵側にな
る自由端にはさらにリブ42aが連結され、リブ42
a,42bはその自由端を軸E47にて回動自在に連結
されている。軸E47は中央部分が太くなった形状をし
ており、ネジ部材D46を螺合するネジ穴が横断して切
られている。軸G55は取付板43と表面パネル41を
連結するとともに、保持部56を貫通している。保持部
56は一端側が軸G55まわりで回動自在であり、他端
側はネジ部材D46が挿入される穴を備えている。ネジ
部材D46は摘みを有し、先端部分は丸く、中ほどから
摘みに至るまでネジが形成された構造であり、先端部分
を保持部56内に挿入して、ネジの部分で軸E47と螺
合して連結するものである。このようにペダル勾配調整
部材はネジ部材D46を回転させることで、軸E47の
螺合位置をスライドさせ表面パネル41の角度を変更す
ることができる。また、取付板43はペダル1上にネジ
部材C54にて固定されており、取付方向を反転させて
取付けることができる。
【0059】さらに別のペダル勾配調整部材を図13を
用いて説明する。このペダル勾配調整部材は表面パネル
41と、取付板43と、固定板49から構成され、表面
パネル41は中央部分に突出した軸受部C57を備えて
おり、また同時に固定板49が直角に取付けられてい
る。固定板49は軸F48を中心とした半円形をしてい
る。取付板43は中央部分に突出した軸受部D58を備
え、ペダル1に固定されている。ペダル1に取り付けた
取付板43と表面パネル41は軸受部C57、軸受部D
58において軸F48を貫挿することにより連結されて
おり、固定板49には軸F48を中心とした円周上に複
数の固定穴H50が設けられている。ペダル1には固定
穴H50に対応する位置に一個所以上の固定穴K59が
形成されており、固定穴H50と固定穴K59を連結す
るため固定軸C51を挿入すると、固定板49および表
面パネル41を固定できる。また、さらに固定穴H50
を選択することにより表面パネル41の勾配を決定する
ことができる。このほかにもペダル1上に三角形をした
土台を複数積み重ねることでもペダルの勾配を変更する
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の足踏式トレ
ーニング装置は、ペダルまたはペダルと一体のリンク部
材の指先側に設けられた第1支点に回動自在に取り付け
られた第1アームと、ペダルまたはペダルと一体のリン
ク部材の踵側に設けられた第2支点に回動自在に取り付
けられた第2アームと、第1アームの他端を第3支点で
回動自在に支えるとともに、第2アームの他端を第4支
点で回動自在に支えるベースと、ペダルを踏み下げたと
きに負荷を発生するための負荷発生手段と、負荷を解除
したときにペダルを踏み下げる前の位置の方向に向けて
戻すための復帰手段を備え、ペダルを踏み込んだときペ
ダルを第1支点回りに揺動させるペダル揺動角変化手段
を備えたことにより、ペダルが第1支点回りに揺動させ
ることができ、足踏式トレーニング装置を使用する使用
者は好みのペダル揺動角に設定できる。
【0061】また、ペダル揺動角変化手段が第1,第
2,第3,第4支点から構成される四辺形の各辺の比率
を変化させる辺長調節部であって、ペダルを踏み込むと
四辺形の形状が変化してペダルが第1支点回りに揺動す
るから、各辺の比率を変えるだけでペダルの揺動角度を
簡単に変化させることができる。これにより使用者の好
みとするペダル揺動角となり、また多くのペダル角度を
体感できることより運動の継続性が高められるものであ
る。
【0062】また、ペダル勾配調整部材を備えたもので
あるから、さらに使用者の好みとするペダルの勾配角度
に設定しやすくなり、継続性を高めるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における足踏式トレーニ
ング装置の概略側面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変
化手段の概略側面図
【図3】本発明の実施の形態1における足踏式トレーニ
ング装置のペダル動作の幾何図
【図4】本発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変
化の第I類型を表す特性図
【図5】本発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変
化の第II類型を表す特性図
【図6】本発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変
化の第III類型を表す特性図
【図7】本発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変
化の第IV類型を表す特性図
【図8】本発明の実施の形態1におけるペダル揺動角変
化の第V類型を表す特性図
【図9】本発明の実施の形態2における足踏式トレーニ
ング装置のペダル揺動角変化手段の概略側面図
【図10】(a)本発明の実施の形態2における足踏式
トレーニング装置の他のペダル揺動角変化手段の概略側
面図(b)本発明の実施の形態2における足踏式トレー
ニング装置の他のペダル揺動角変化手段の概略断面図
【図11】本発明の実施の形態3における足踏式トレー
ニング装置のペダル勾配調整部材の概略側面図
【図12】本発明の実施の形態3における足踏式トレー
ニング装置の他のペダル勾配調整部材の概略側面図
【図13】本発明の実施の形態3における足踏式トレー
ニング装置のさらに別のペダル勾配調整部材の概略側面
【図14】従来の足踏式トレーニング装置1の概略側面
【図15】従来の足踏式トレーニング装置2の概略側面
【符号の説明】
1,105,111 ペダル 1a ペダル固定板 1b ペダルスライド板 2 前アーム 2a 前アームスライド板 2b 前アーム固定板 3 後アーム 3a 後アームスライド板 3b 後アーム固定板 4 ペダル揺動角変化手段 5 ベース 6 オイルダンパー 7 プーリー 8、101 フレーム 9 軸A 10 軸B 11 軸C 12 軸D 13 ワイヤー 14 軸受穴A 15 連結穴A 16 連結穴B 17 固定穴A 18 固定穴B 19 連結穴C 20 連結穴D 21 固定穴C 22 固定穴D 23 軸受穴B 24 角度θ 25 揺動角φ 26 表面パネル 27 固定穴E 28 長穴A 29 ネジ部材A 30 軸受部A 31 軸受部B 32 ネジ部材B 33 長穴B 34 固定軸A 35 固定軸B 36 目印 37 リング 41 表面パネル 42 角度設定リブ 43 取付板 44 固定穴F 45 固定穴G 46 ネジ部材D 47 軸E 48 軸F 49 固定板 50 固定穴H 51 軸G 52 固定穴I 53 固定穴J 54 ネジ部材C 55 軸G 56 保持部 57 軸受部C 58 軸受部D 59 固定穴K 102,103 レバー部材 104 リンク部材 106 弾性収縮体 112 ショックアブソーバ 113 支持天秤 114 機枠 115 取付ピン 116 踏み板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】足を載せて踏み下げるためのペダルと、前
    記ペダルまたは前記ペダルと一体のリンク部材の指先側
    に設けられた第1支点に回動自在に取り付けられた第1
    アームと、前記ペダルまたは前記ペダルと一体のリンク
    部材の踵側に設けられた第2支点に回動自在に取り付け
    られた第2アームと、前記第1アームの他端を第3支点
    で回動自在に支えるとともに、前記第2アームの他端を
    第4支点で回動自在に支えるベースと、前記ペダルを踏
    み下げたときに負荷を発生するための負荷発生手段と、
    前記負荷を解除したときに前記ペダルを踏み下げる前の
    位置の方向に向けて戻すための復帰手段を備え、前記ペ
    ダルを踏み込んだとき前記ペダルを第1支点回りに揺動
    させるペダル揺動角変化手段が設けられたことを特徴と
    する足踏式トレーニング装置。
  2. 【請求項2】前記ペダル揺動角変化手段が前記第1,第
    2,第3,第4支点から構成される四辺形の各辺の比率
    を変化させる辺長調節部であり、前記ペダルを踏み込む
    と前記辺長調節部によって調整された前記四辺形が変形
    して前記ペダルが前記第1支点回りに揺動することを特
    徴とする請求項1記載の足踏式トレーニング装置。
  3. 【請求項3】前記辺長調節部が、前記ペダルまたは前記
    ペダルと一体のリンク部材に設けられた前記第1支点の
    位置を選択的に変更して、前記第1支点と前記第2支点
    間長さを変更し、辺長比率を変化させるものであること
    を特徴とする請求項2記載の足踏式トレーニング装置。
  4. 【請求項4】前記辺長調節部が、前記第1アームに設け
    られた前記第1支点対応位置を選択的に変更して、前記
    第1アームの長さを変更し、辺長比率を変化させるもの
    であることを特徴とする請求項2または3記載の足踏式
    トレーニング装置。
  5. 【請求項5】前記辺長調節部が、前記ペダルまたは前記
    ペダルと一体のリンク部材に設けられた前記第2支点の
    位置を選択的に変更して、前記第1支点と前記第2支点
    間長さを変更し、辺長比率を変化させるものであること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の足踏式ト
    レーニング装置。
  6. 【請求項6】前記辺長調節部が、前記第2アームに設け
    られた前記第2支点対応位置を選択的に変更して、前記
    第2アーム長さを変更し、辺長比率を変化させるもので
    あることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の
    足踏式トレーニング装置。
  7. 【請求項7】前記辺長調節部が前記第1アームの長さを
    無段階的に伸縮するものであることを特徴とする請求項
    2記載の足踏式トレーニング装置。
  8. 【請求項8】前記辺長調節部が前記第2アームの長さを
    無段階的に伸縮するものであることを特徴とする請求項
    2または7記載の足踏式トレーニング装置。
  9. 【請求項9】前記辺長調節部が前記ベースの前記第3支
    点と前記第4支点間の長さを選択的に変更して、辺長比
    率を変化させるものであることを特徴とする請求項2〜
    8のいずれかに記載の足踏式トレーニング装置。
  10. 【請求項10】前記辺長調節部が前記ベースの前記第3
    支点と前記第4支点間の長さを無段階的に変更して、辺
    長比率を変化させるものであることを特徴とする請求項
    2〜8のいずれかに記載の足踏式トレーニング装置。
  11. 【請求項11】前記負荷発生手段と前記復帰手段とが兼
    用された1つの手段であることを特徴とする請求項1記
    載の足踏式トレーニング装置。
  12. 【請求項12】足を載せて踏み下げるためのペダルと、
    前記ペダルまたは前記ペダルと一体のリンク部材の指先
    側に設けられた第1支点に回動自在に取り付けられた第
    1アームと、前記ペダルまたは前記ペダルと一体のリン
    ク部材の踵側に設けられた第2支点に回動自在に取り付
    けられた第2アームと、前記第1アームの他端を第3支
    点で回動自在に支えるとともに前記第2アームの他端を
    第4支点で回動自在に支えるベースと、前記ペダルを踏
    み下げたときに負荷を発生するための負荷発生手段と、
    前記負荷を解除したときに前記ペダルを踏み下げる前の
    位置の方向に向けて戻すための復帰手段を備え、前記ペ
    ダルの第1支点回りの踵側勾配を変更することができる
    ペダル勾配調整部材が設けられたことを特徴とする足踏
    式トレーニング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108939447A (zh) * 2018-08-21 2018-12-07 河南省洛阳正骨医院(河南省骨科医院) 更年期防骨质疏松锻炼装置
CN109907942A (zh) * 2019-04-12 2019-06-21 杭州职业技术学院 一种脚踏式老年人锻炼训练器
JP2020039798A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 大東電機工業株式会社 階段登り型の運動装置

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