JP2020039798A - 階段登り型の運動装置 - Google Patents

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Satoru Shiraishi
悟 白石
清水 新策
Shinsaku Shimizu
新策 清水
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Abstract

【課題】実際に階段を登っているような動作を使用者に行わせることで、負荷が高く有効な運動を使用者に付与できる階段登り型の運動装置を提供する。【解決手段】本発明の階段登り型の運動装置1は、 互いに隣接して設けられた左右一対の踏み板5と、左右一対の踏み板5を水平状態のまま上下方向に移動させる踏み板移動機構7と、右側の踏み板5bが上昇乃至は下降した際に、左側の踏み板5aが下降乃至は上昇するように、左右一対の踏み板5を協働動作させる協働機構29と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、階段登り型の運動装置に関するものである。
現代人にとって運動不足の問題は、肉体的な衰えを早めさせる原因であるだけでなく、病気、怪我、事故などの大きな一因となっており、より深刻さを増している。そこで、運動不足の解消を図ることを目的の一つとして、近年、各種の運動装置が提案されている。
その一例として、左右一対のステップ体が交互に上下動可能とされた運動装置は公知である(例えば、特許文献1を参照)。
実用新案登録第3107111号公報
足踏みを行うような運動を行えるようにした特許文献1の運動装置では、使用者に対し、左右の脚を交互に動かすことで、下肢を中心とした運動を使用者に促すものとされている。
しかしながら、特許文献1のような運動装置(ステッパー)は、単純に左右の脚を上下に動かして、上から下へ踏み込む動作を行うものであり、使用者の脚に付与することができる負荷は比較的軽めであると推測される。つまり、特許文献1の運動装置では、平地をウォーキングするような動作であるので、一定の効果を期待することはできるが、脚の筋力に対して負荷を高めて、より効果的にトレーニングを行えることができるかは疑問が残る。
一方で、踵を上げて脚を上方へ持ち上げる動作は、負荷が高く有効な運動である。特に、脚を大きく持ち上げるとさらに効果があり、例えば、階段登りなどが挙げられる。健康維持などのため、ビルなどの建物の上層階に行くとき、エレベーターを使わずに階段を使用する運動が効果的であることが、一般的に知られている。
この観点から特許文献1などの運動装置を考えるに、左右の脚を踏み板の上下動作に従って単に上下に動かすのみで、踵が上がらないものであるので、脚を持ち上げる動作を行う階段登りで得られる有益な運動を、使用者に対して付与できるか疑問が残る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、実際に階段を登っているような動作を使用者に行わせることで、負荷が高く有効な運動を使用者に付与できる階段登り型の運動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる階段登り型の運動装置は、互いに隣接して設けられた左右一対の踏み板と、前記左右一対の踏み板を水平状態のまま上下方向に移動させる踏み板移動機構と、前記右側の踏み板が上昇乃至は下降した際に、前記左側の踏み板が下降乃至は上昇するように、前記左右一対の踏み板を協働動作させる協働機構と、を備えていることを特徴とする。
好ましくは、前記踏み板移動機構は、前記踏み板を下から支持する平行リンク機構を有しているとよい。
好ましくは、前記平行リンク機構は、第1のリンク体〜第4のリンク体により構成され、前記第1のリンク体〜前記第4のリンク体は、後方に傾斜状に配設されているとよい。
好ましくは、前記第1のリンク体及び前記第3のリンク体の上端部が、前記踏み板の前部を枢支し、前記第2のリンク体及び前記第4のリンク体の上端部が、前記踏み板の後部を枢支する構成とされているとよい。
好ましくは、前記踏み板移動機構は、前記踏み板を下方に押した際に、反力を生じさせるための反力発生機構を有しているとよい。
好ましくは、前記協働機構として、滑車機構を採用しているとよい。
好ましくは、前記滑車機構は、周縁に円周方向に沿って溝が形成された索輪と、前記索輪の溝に巻き掛けられた索体とからなり、前記索輪は前記左右一対の踏み板の間の空間に設けられ、前記索体の端部は前記踏み板に取り付けられているとよい。
本発明の階段登り型の運動装置によれば、実際に階段を登っているような動作を使用者に行わせることで、負荷が高く有効な運動を使用者に付与することが可能となる。
階段登り型の運動装置を前方右側から見た斜視図である。 階段登り型の運動装置を後方左側から見た斜視図である。 階段登り型の運動装置を前方から見た正面図である。
以下、本発明にかかる階段登り型の運動装置1の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略して描いているものもある。
図1〜図3は、本発明にかかる階段登り型の運動装置1(以降、単に、運動装置と呼ぶこともある)の実施形態を示している。
本発明の運動装置1は、踏み板が左右一対備えられ、その踏み板が略水平状態、すなわち足先側の前部及び踵側の後部が同じ高さを維持したままで、上下に動く構成であり、脚を持ち上げて踏み板から足部(足先〜踵)を離すことにより可能となる階段登り運動を行うことができる。
つまり、本発明の運動装置1は、左右一対備えられた踏み板が前部(足先側)を中心として後部(踵側)が揺動する構成である一般的な歩行運動機(ステッパー)とは全く異なる構成である。
図1に示すように、この運動装置1は、使用者が乗って足踏み運動するための踏み板5を、左右一対に備えている。この踏み板5は、使用者の肩幅程度の間隔を開けて配置されており、踏み板移動機構7を介して、基盤体2上に配設されている。
踏み板5は、略水平方向を向くように配備されており、踏み板移動機構7により、一方の踏み板5が略水平状態で後方側へ下がる際に、他方の踏み板5が略水平状態を維持しつつ前方且つ上方に上がるようになっており、まるで、階段のように斜め上前方に延びた踏み段に向かって、踵から脚を持ち上げて階段を登っているような感覚を抱かせるものとなっている。前述の例では、下側後方に位置する踏み板5が階段における下側の踏み段に相当し、上側前方に位置する踏み板5が階段における上側の踏み段に相当するものとなる。
以下、運動装置1の詳細について述べる。
なお、図面に適宜示す「前」「後」「左」「右」をもとに説明を行うこととする。この方向は、運動装置1に搭乗した使用者から見た方向と一致する。
図1〜図3を参照するに、運動装置1は基盤体2を有する。基盤体2は平面視で略矩形の板体であり、床面上に載置可能なものとなっている。基盤体2の大きさは、後述する左右一対の踏み板5を、使用者の肩幅程度の間隔を開けて配置可能なものとされている。この基盤体2上には、踏み板移動機構7が配設されていて、その踏み板移動機構7の上方に踏み板5が備えられている。
基盤体2には、切り欠き部3、4が設けられている。基盤体2の前方中央部に切り欠き部3が設けられていて、基盤体2の中心部に切り欠き部4が設けられている。切り欠き部3は、基盤体2の前方中央部において、前方が開放とされた凹形状に切り欠かれて形成されている。また、切り欠き部4は、基盤体2の中心部において、略矩形状に切り欠かれて形成されている。この切り欠き部3、4は、平行リンク機構が動作する際に、リンク体が基盤体2に接触しないようにするための逃げ部となっている。
踏み板5は、使用者の足部(足先〜踵)を載置可能な大きさ(前後幅及び左右幅)を有し、且つ前後方向に長い長方形状を呈する板体である。つまり、踏み板5は、前後の長さが30〜35cm程度で、幅が15〜20cm程度である。この踏み板5の厚みは、使用者が搭乗した際に壊れたり撓んだりしない強度を実現可能な厚さとされている。また、踏み板5の上面には、使用者が踏み板5から滑り落ちないようにするための、滑り止め部材6が設けられていることが好ましい。
また、図1、図3などに示すように、踏み板5の周囲に側壁部材35を設けることは非常に好ましい。すなわち、鉛直方向にせり上がる側壁部材35を、踏み板5の前部と左右側部(搭乗側(かかとが乗る位置)である踏み板5の後部を除く周囲)に設けておくとよい。
この側壁部材35は、使用者が運動装置1で足踏み運動を行っているとき、その使用者が踏み板5から落ちないようにするための安全部材である。側壁部材35は、使用者が踏み板5から踏み外さないように、所定の高さを有している。なお、図2に関しては、使用者の左足40a、右足40bの位置などをわかりやすくするため、側壁部材35を省略して描いている。
このように前後方向に長い踏み板5が、使用者の右足40bに対応する位置と、使用者の左足40aに対応する位置とに所定間隔を開けて配備されている。つまり、左右一対の踏み板5は、使用者が歩く動作をする際に自然となる位置に備えられているともいえる。
図1〜図3から明らかなように、踏み板5は、基盤体2上に踏み板移動機構7を介して配設されるものとなっている。この踏み板移動機構7により、左側の踏み板5aが沈み込んでゆく際に、右側の踏み板5bが基盤体2の後側下方から前側上方へと水平状態を保ったまま、せり上がってゆき、右側の踏み板5bが沈み込んでゆく際に、左側の踏み板5aが基盤体2の後側下方から前側上方へと水平状態を保ったまま、せり上がってゆくようになる。このように、左右一対の踏み板5が、沈み込みと迫り上がりを交互に繰り返すこととなる。
踏み板移動機構7の詳細を以下に説明する。なお、右側の踏み板5bに連結される右側の踏み板移動機構7bと、左側の踏み板5aに連結される左側の踏み板移動機構7aは、略同様な構成を有しているため、左側の踏み板移動機構7aを主として説明する。
左側の踏み板移動機構7aは、左側の踏み板5aを下から支持する平行リンク機構を有している。
具体的には、左側の踏み板5aの左縁前側と、基盤体2の左縁前側とを、連結する第1のリンク体8aを有している。第1のリンク体8aの上端と、左側の踏み板5aの左縁前側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。第1のリンク体8aの下端と、基盤体2の左縁前側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。
詳しくは、第1のリンク体8aの上端は、左側の踏み板5aの左縁前側に設けられている支持体9を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。第1のリンク体8aの下端は、基盤体2の左縁前側に設けられている支持体10を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。
また、左側の踏み板5aの左縁後側と、基盤体2の左縁後側とを、連結する第2のリンク体11aを有している。第2のリンク体11aの上端、左側の踏み板5aの左縁後側ととは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。第2のリンク体11aの下端と、基盤体2の左縁後側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。
詳しくは、第2のリンク体11aの上端は、左側の踏み板5aの左縁後側に設けられている支持体12を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。第2のリンク体11aの下端は、基盤体2の左縁であって長手方向中央部後側に設けられている支持体13を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。これにより、第1のリンク体8aと第2のリンク体11aとは、側面視で平行状態となっている。
同様に、左側の踏み板5aの右縁前側と、基盤体2の略中央部前側とを、連結する第3のリンク体14aを有している。第3のリンク体14aの上端と、左側の踏み板5aの右縁前側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。第3のリンク体14aの下端と、基盤体2の略中央部前側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。
詳しくは、第3のリンク体14aの上端は、左側の踏み板5aの右縁前側に設けられている支持体15を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。第3のリンク体14aの下端は、基盤体2の前側であって幅方向中央に設けられた切り欠き部3に面して取り付けられた支持体16を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。
また、左側の踏み板5aの右縁後側と、基盤体2の略中央部後側とを、連結する第4のリンク体17aを有している。第4のリンク体17aの上端と、左側の踏み板5aの右縁後側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。第4のリンク体17aの下端と、基盤体2の右縁後側とは、左右方向を向く軸心回りに揺動自在となっている。
詳しくは、第4のリンク体17aの上端は、左側の踏み板5aの右縁後側に設けられている支持体18を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。第4のリンク体17aの下端は、基盤体2の前側であって幅方向中央に設けられた切り欠き部4に面して取り付けられた支持体19を介して、左右方向を向く軸心回りに揺動自在取り付けられている。これにより、第3のリンク体14aと第4のリンク体17aとは、側面視で平行状態となっている。
本実施形態の場合、第1のリンク体8aの上端の軸心と、第3のリンク体14aの上端の軸心は、左右方向を向く1本の第1のシャフト体20aで実現されている。第2のリンク体11aの上端の軸心と、第4のリンク体17aの上端の軸心は、左右方向を向く1本の第2のシャフト体21aで実現されている。第1のリンク体8aの下端の軸心と、第3のリンク体14aの下端の軸心は、左右方向を向く1本の第3のシャフト体22aで実現されている。第2のリンク体11aの下端の軸心と、第4のリンク体17aの下端の軸心は、左右方向を向く1本の第4のシャフト体23aで実現されている。
なお、各リンク体の軸について、1本のシャフト体としたが、それぞれ個別にシャフト体を設けてもよい。つまり、軸心は同一で、軸部材をそれぞれ分割したものとしてもよい。
この第1のシャフト体20a〜第4のシャフト体23aにより、平行リンク機構が構成され、左側の踏み板5aは水平状態を保ったまま、後方下降状態から前方上昇状態へと移動可能となる。逆に、左側の踏み板5aは、前方上昇状態から後方下降状態へも移動可能となっている。つまり、左側の踏み板5aは水平状態を保ったまま、後方下降状態〜前方上昇状態を繰り返すことができる。
なお、リンク体の長さについては、目的とする負荷に応じて適宜決定されるが、階段登りをイメージする際には、通常設置されている階段の一段分の高低差(15〜20cm程度)に相当するものとするとよい。
また、左側の踏み板5aが最も上昇した状態においては、第1のリンク体8a〜第4のリンク体17aの上端は、それぞれのリンク体8a〜17aの下端より、やや後方に位置している。また、左側の踏み板5aが最も下降した状態においては、第1のリンク体8a〜第4のリンク体17aの上端は、それぞれのリンク体の下端より、大きく後方に位置している。
すなわち、第1のリンク体8a〜第4のリンク体17a自体は側面視で、後方へ傾いているように配備されている。言い換えれば、第1のリンク体8a〜第4のリンク体17aは、直立状態とはならないようになっている。
さらに、左側の踏み板移動機構7aは、反力発生機構24を有している。
左側の反力発生機構24aは、左足40aが載せられた左側の踏み板5aが下降する際、その下降する左側踏み板の下降速度を抑えるものである。つまり、左側の反力発生機構24aは、左側の踏み板5aが下降するときに抵抗を生じさせることで、使用者の左足40aに対する衝撃を和らげる衝撃緩衝機構ともいえる。
本実施形態の場合、左側の反力発生機構24aとして、オイルダンパを採用している。オイルダンパ24aは、シリンダ本体25とシリンダ本体25から出し入れ自在となっているシリンダロッド26とを有している。シリンダロッド26をシリンダ本体25へ押し込もうとすると、シリンダ本体25内のエアにより、シリンダロッド26に対する反力(シリンダロッド26を押し戻そうとする力)が発生するようになっている。
オイルダンパ24aは、左側の踏み板5aの下方に、シリンダロッド26が前方向を向くように配備されている。シリンダ本体25の基端部は、基盤体2の後縁近傍であって、左側の踏み板5aの後縁の下方側に枢支されている。シリンダ本体25の枢支の形態としては、左右方向を向くシャフトにより、基盤体2上に設けられた支持部材27aにおいて左右方向軸心回りに揺動自在とされている。
一方、オイルダンパ24aのシリンダロッド26は、先端部が第1のリンク体8aと第3のリンク体14aとの間に水平に架け渡された梁部材28aの中央部に枢支されている。シリンダロッド26の枢支の形態としては、先端部が左右方向を向く軸心回りに、梁部材28aに揺動自在に支持されている。なお、シリンダロッド26の先端部については、左側の踏み板5aの前側裏面に、左右方向軸心回りに揺動自在に枢支されていてもよい。
これにより、オイルダンパ24aは、前後方向を向いたまま、シリンダロッド26が伸縮すると共に、シリンダ本体25が上下方向に揺動自在に支持されている。
例えば、左側の踏み板5aが下降しているとき、オイルダンパ24aのシリンダロッド26が、収縮し且つ略水平方向を向くようになる。すなわち、オイルダンパ24aの抗力が働き、左側の踏み板5aは前側上方から後側下方へとゆっくり沈み込むが如く移動するようになる。一方で、左側の踏み板5aが上昇しているとき、オイルダンパ24aのシリンダロッド26は、伸長し且つ斜め上前方を向くようになる。
またこのとき、平行リンク機構(第1のリンク体8a〜第4のリンク体17a)により、左側の踏み板5aは、略水平を保ったまま上方前方に移動し、下方後方に移動する。これにより、使用者は、階段の踏み台を登る運動を行うことができる。
このように、左側の踏み板5aが基盤体2の後側下方から前側上方へとせり上がる際に、後述する協働機構29により、右側の踏み板5bが、前側上方から後側下方へと沈み込んでゆくこととなる。このとき、左側の踏み板5aと右側の踏み板5bは、略水平を維持し且つ上下に高低差ができており、この高低差が階段の一つ上の段に相当するものとなる。
使用者は、左脚41aを上方に持ち上げて左側の踏み板5aから左足40aを離すと、左側の踏み板5aも上昇して階段の一つ上の段の位置となり、上げた左脚41aを左側の踏み板5aに載せて、使用者の体を上方へ移動させるようにする。なおこのとき、右足40bが載せられた右側の踏み板5bは、オイルダンパ24aの作用により、ゆっくり上方前方から下方後方へと移動するようになる。
さて、右側の踏み板移動機構7bは、左右方向において、左側の踏み板5aに連結される左側の踏み板移動機構7aと対称に配置されたものである。すなわち、右側の踏み板移動機構7bは、左側の踏み板移動機構7aを左右方向において、反転(鏡像反転)させて所定の間隔で配置したものともいえる。ゆえに、右側の踏み板移動機構7bは、左側の踏み板移動機構7aと略同じ構成であるので、概要のみを説明する。
すなわち、右側の踏み板移動機構7bは、右側の踏み板5bを下から支持する平行リンク機構を有している。右側の踏み板5bの右縁前側と、基盤体2の右縁前側とを、連結する第5のリンク体8bを有している。右側の踏み板5bの右縁後側と、基盤体2の右縁後側とを、連結する第6のリンク体11bを有している。右側の踏み板5bの左縁前側と、基盤体2の略中央部前側(前側の切り欠き部3)とを、連結する第7のリンク体14bを有している。右側の踏み板5bの左縁後側と、基盤体2の略中央部後側(中心部の切り欠き部4)とを、連結する第8のリンク体17bを有している。
第5のリンク体8bの上端の軸心と、第7のリンク体14bの上端の軸心は、左右方向を向く第5のシャフト体20bで実現されている。第6のリンク体11bの上端の軸心と、第8のリンク体17bの上端の軸心は、左右方向を向く第6のシャフト体21bで実現されている。第5のリンク体8bの下端の軸心と、第7のリンク体14bの下端の軸心は、左右方向を向く第7のシャフト体22bで実現されている。第6のリンク体11bの下端の軸心と、第8のリンク体17bの下端の軸心は、左右方向を向く第8のシャフト体23bで実現されている。
これら第5のシャフト体20b〜第8のシャフト体23bについては、第1のシャフト体20a〜第4のシャフト体23aと対応する配置となっている。なお、各リンク体の軸について、1本のシャフト体としたが、それぞれ個別にシャフト体を設けてもよい。つまり、軸心は同一で、軸部材をそれぞれ分割したものとしてもよい。
この第5のシャフト体20b〜第8のシャフト体23bにより、右側の踏み板5bは水平状態を保ったまま、後方下降状態〜前方上昇状態を繰り返すことができる。
オイルダンパ24b(反力発生機構)は、右側の踏み板5bの下方に、シリンダロッドが前方向を向くように配備されている。シリンダ本体の基端部は、右側の踏み板5bの後縁の下方側であって、基盤体2上に設けられた支持部材27bに、左右方向軸心回りに揺動自在に枢支されている。シリンダロッドは、先端部が第5のリンク体8bと第7のリンク体14bとの間に水平に架け渡された梁部材28bの中央部に枢支されている。
右側の踏み板5bは、平行リンク機構(第5のリンク体8b〜第8のリンク体17b)とオイルダンパ24bの作用により、略水平を保ったまま上方前方に移動し、下方後方にゆっくり移動することとなる。
上で詳説した踏み板5及び踏み板移動機構7の構成については左右で略同じであるが、本実施形態の運動装置1においては、左側の踏み板5aが前方に上昇した際には、右側の踏み板5bが後方に下降し、右側の踏み板5bが前方に上昇した際には、左側の踏み板5aが後方に下降するといった協働動作を行うような構成となっている。
この協働動作を実現させているものが、協働機構29である。本実施形態の場合、協働機構29として、滑車機構(定滑車機構)を採用している。この滑車機構29は、左右一対の踏み板5の間(左右方向の間)であって、基盤体2の上面前部に設けられている。
詳しくは、滑車機構29は、周縁に円周方向に沿って溝が形成されたプーリー30(索輪)と、このプーリー30の前側円弧に対応する溝に巻き掛けられたワイヤ31(索体)とからなる。プーリー30は、基盤体2の上面前部に立設されている支持部材32上に、上下方向を向く軸心回りに回転自在に設けられている。プーリー30の直径は、左右の踏み板5間に入り込む程度の大きさとされていて、左右一対の踏み板5の移動距離によって決定される。
プーリー30に巻きつけられたワイヤ31の端部は、踏み板5の下面側に設けられたブラケット部材33に取り付けられるようになっている。ワイヤ31の一方側が左側の踏み板5aの下面右縁に設けられたブラケット部材33aに取り付けられ、ワイヤ31の他方側が右側の踏み板5bの下面左縁に設けられたブラケット部材33bに取り付けられている。ワイヤ31の径は、使用者の体重を支えることができる程度のものであり、ワイヤ31の長さは、例えば、左側の踏み板5aが前方上昇状態で且つ右側の踏み板5bが後方下降状態の際に、弛まずにプーリー30に巻きついている長さとされていて、左右一対の踏み板5の移動距離によって決定される。
このような協働機構29により、左側の踏み板5aが前方へ上昇した際には、右側の踏み板5bが後方へ下降し、右側の踏み板5bが前方へ上昇した際には、左側の踏み板5aが後方へ下降するといった動きが繰り返し実現可能となっている。
なお、オイルダンパ24の基端近傍には、上方を向いた棒状の突出片34(沈み込み防止片)が基盤体2上面に設けられている。この突出片34の上端は、下降した状態の踏み板5の裏側に当接するようになっており、この突出片34以下の高さに踏み板5が下降することを防いでいる。これにより、例えば、踏み板5が下降しすぎて、オイルダンパ24に干渉することを防ぐことが可能となる。
以上述べた本発明の運動装置1の使用態様について述べる。本実施形態の運動装置1は、階段登りをイメージしたものであるため、従来からある一般的な歩行運動機(ステッパー)のように、踏み板5に足裏を付けたまま、ステップするように左右の脚を上げ下げするものではない。
具体的には、運動装置1のいずれか一方の踏み板5を後方へ下げた状態にし、その反対側の踏み板5を前方へ上げた状態にする。例えば、左側の踏み板5aを後方へ下げた状態にし、右側の踏み板5bを前方へ上げた状態とする。
使用者は、左側の踏み板5aに左足40aを載せ、右側の踏み板5bに右足40bを載せて、左右一対の踏み板5の上に立つ。その後、例えば、左脚41aを前側上方へ持ち上げて左足40aを左側の踏み板5aから離すと、左側の踏み板5aが略水平を保ったまま、基盤体2の後側下方から前側上方へとせり上がり、階段の一つ上の段に相当する位置となる。このとき、左側のオイルダンパ24aは、シリンダロッド26が伸長し且つ斜め上前方を向くようになる。
それと同時に、協働機構29(滑車機構)により、右足40bを載せた右側の踏み板5bが略水平を保ったまま、使用者の重みで基盤体2の前側上方から後側下方へと下降する。このとき、右側のオイルダンパ24bは、シリンダロッドが収縮し且つ略水平方向を向くようになる。右側の踏み板5bは、オイルダンパ24bの作用により、ゆっくり沈み込むこととなる。
このように、使用者は、左脚41aを前側上方に持ち上げて左足40aを左側の踏み板5aから一旦離して、階段の更に一つ上の段に相当する位置に上がった左側の踏み板5aに、左足40aを載せるようにする。
次に、使用者は、右脚41bを前側上方へ持ち上げて右足40bを右側の踏み板5bから離すと、右側の踏み板5bが略水平を保ったまま、基盤体2の後側下方から前側上方へとせり上がり、階段の一つ上の段に相当する位置となる。このとき、右側のオイルダンパ24bは、シリンダロッドが伸長し且つ斜め上前方を向くようになる。
それと同時に、協働機構29(滑車機構)により、左足40aを載せた左側の踏み板5aが略水平を保ったまま、使用者の重みで基盤体2の前側上方から後側下方へと下降する。このとき、左側のオイルダンパ24aは、シリンダロッド26が収縮し且つ略水平方向を向くようになる。左側の踏み板5aは、オイルダンパ24aの作用により、ゆっくり沈み込むこととなる。
このように、使用者は、右脚41bを前側上方に持ち上げて右足40bを右側の踏み板5bから一旦離して、階段の更に一つ上の段に相当する位置に上がった右側の踏み板5bに、右足40bを載せるようにする。
このような階段登り運動(脚を斜め上前方へ持ち上げる動作)を繰り返し行うことで、踏み板5に載った使用者は階段を登ってゆくようなイメージをもって、昇降運動を行うことが可能となり、脚に対して負荷が高く有効な運動を使用者に付与することが可能となる。すなわち、実際に階段を登っているような動作を使用者に行わせることで、腸腰筋など歩行に必要な脚の筋力を、より効率的に筋力トレーニングすることができる。
本発明の運動装置1は、階段を登る動作のように、下側の位置になった脚を大きく持ち上げて前へ出す動作を行うので、ウォーキングのような動作(ステッパーで行う踏み込み運動)よりも、負荷が高く有効な運動を使用者に付与することができ、腸腰筋などの脚の筋力を鍛えることができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 運動装置
2 基盤体
3 切り欠き部(前方中央部)
4 切り欠き部(中心部)
5 踏み板
5a 左側の踏み板
5b 右側の踏み板
6 滑り止め部材
7 踏み板移動機構
7a 左側の踏み板移動機構
7b 右側の踏み板移動機構
8a 第1のリンク体
8b 第5のリンク体
9 支持体(上側、踏み板側)
10 支持体(下側、基盤体側)
11a 第2のリンク体
11b 第6のリンク体
12 支持体(上側、踏み板側)
13 支持体(下側、基盤体側)
14a 第3のリンク体
14b 第7のリンク体
15 支持体(上側、踏み板側)
16 支持体(下側、基盤体側)
17a 第4のリンク体
17b 第8のリンク体
18 支持体(上側、踏み板側)
19 支持体(下側、基盤体側)
20a 第1のシャフト体
20b 第5のシャフト体
21a 第2のシャフト体
21b 第6のシャフト体
22a 第3のシャフト体
22b 第7のシャフト体
23a 第4のシャフト体
23b 第8のシャフト体
24 反力発生機構
24a 左側の反力発生機構(オイルダンパ)
24b 右側の反力発生機構(オイルダンパ)
25 シリンダ本体(左側)
26 シリンダロッド(左側)
27a 支持部材(左側)
27b 支持部材(右側)
28a 梁部材(左側)
28b 梁部材(右側)
29 協働機構(滑車機構)
30 プーリー(索輪)
31 ワイヤ(索体)
32 支持部材
33a ブラケット部材(左側の踏み板)
33b ブラケット部材(右側の踏み板)
34 突出片
35 側壁部材
40a 左足
40b 右足
41a 左脚
41b 右脚

Claims (7)

  1. 互いに隣接して設けられた左右一対の踏み板と、
    前記左右一対の踏み板を水平状態のまま上下方向に移動させる踏み板移動機構と、
    前記右側の踏み板が上昇乃至は下降した際に、前記左側の踏み板が下降乃至は上昇するように、前記左右一対の踏み板を協働動作させる協働機構と、
    を備えていることを特徴とする階段登り型の運動装置。
  2. 前記踏み板移動機構は、前記踏み板を下から支持する平行リンク機構を有していることを特徴とする請求項1に記載の階段登り型の運動装置。
  3. 前記平行リンク機構は、第1のリンク体〜第4のリンク体により構成され、
    前記第1のリンク体〜前記第4のリンク体は、後方に傾斜状に配設されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の階段登り型の運動装置。
  4. 前記第1のリンク体及び前記第3のリンク体の上端部が、前記踏み板の前部を枢支し、
    前記第2のリンク体及び前記第4のリンク体の上端部が、前記踏み板の後部を枢支する構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の階段登り型の運動装置。
  5. 前記踏み板移動機構は、前記踏み板を下方に押した際に、反力を生じさせるための反力発生機構を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の階段登り型の運動装置。
  6. 前記協働機構として、滑車機構を採用していることを特徴とする請求項1に記載の階段登り型の運動装置。
  7. 前記滑車機構は、周縁に円周方向に沿って溝が形成された索輪と、前記索輪の溝に巻き掛けられた索体とからなり、前記索輪は前記左右一対の踏み板の間の空間に設けられ、前記索体の端部は前記踏み板に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の階段登り型の運動装置。
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