JPH11275823A - 補強環はめ込み方法及び装置並びにテーパ治具 - Google Patents

補強環はめ込み方法及び装置並びにテーパ治具

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JPH11275823A
JPH11275823A JP10075337A JP7533798A JPH11275823A JP H11275823 A JPH11275823 A JP H11275823A JP 10075337 A JP10075337 A JP 10075337A JP 7533798 A JP7533798 A JP 7533798A JP H11275823 A JPH11275823 A JP H11275823A
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JP
Japan
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reinforcing ring
rotor
gas
fitting
ring
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JP10075337A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Saito
仁 斉藤
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強環の材質に関わらず締め代を大きくとっ
て大きな初期圧縮応力をロータに与えることができ、ま
た、補強環が軸方向に長い形状のものや厚みの薄いもの
であっても適用することができる補強環はめ込み方法及
び装置並びにテーパ治具を提供する。 【解決手段】 補強環15の内側に高圧の液体又はガス
20を供給することにより補強環を押し広げてロータ1
1の外周にはめ込むようにする。また、ロータの一端は
テーパ又はRとし、前記一端側からロータを補強環内に
挿入する。また、ロータの一端側に仕切りを移動可能に
設けると共に、仕切りの両側の第1領域と第2領域とに
圧力差を発生させ、この圧力差によって補強環内にロー
タを強制的に押し込むようにする。また、ロータの一端
をテーパやRにする代わりに、外周にテーパ面を有する
テーパ治具を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は補強環はめ込み装置
に関し、高速回転体(回転機)のロータ(回転子)の外
周に、高比強度の繊維強化複合材(Fiber Reinforced P
lastic:以下FRP)又は金属等で成型された補強環を
はめ込む場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】高速回転体(回転機)においては、遠心
力により構成部材が変形、分解又は破壊することが予想
される。これを防止するためには、高速回転体のロータ
をはじめとする構成部材に、予め遠心力による引張応力
を打ち消すだけの初期圧縮応力を与えておけばよい。
【0003】そこで、従来は、ロータの外周に金属製の
補強環を、焼ばめ又は圧入などによってはめ込むという
方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高速回転体の補強環に
使用する材料としては、比強度(σB /γ) の高い(比
重が小さくて強度が大きい)素材が望ましい。この目的
に適合した素材としては、複合材であるFRPがあり、
また、金属系ではチタン合金などがある。
【0005】ところが、補強環が例えば炭素繊維強化複
合材(Carbon Fiber Reinforced Plastic :以下CFR
P)の場合には、線膨張係数が−1〜20×(10-8
K)と金属よりも一桁小さいため、十分な焼ばめ代を得
ることができない。また、高温ではFRPの樹脂が劣化
してしまうという問題もある。従って、補強環がFRP
の場合には、焼ばめができず、初期圧縮応力をロータに
付与することが難しい。
【0006】また、補強環を圧入によってはめ込む方法
は、補強環が偏平な場合には、はめ込み作業をし易い
が、補強環が軸方向に長い形状のものや厚みが薄いもの
である場合などには、圧入時に補強環が座屈を生じる虞
があり適さない。
【0007】一方、補強環が金属製の場合には焼ばめに
よってロータに初期圧縮応力を与えることができる。し
かし、回転体の高速化に伴う遠心力の増大により必要な
圧縮応力が大きくなると、締め代を大きくとらなければ
ならない。ところが、焼ばめ時の加熱温度を高温にする
と、補強環が塑性変形し易くなるため、焼ばめによる圧
縮応力の増加には限界がある。
【0008】つまり、補強環がFRPの場合には焼ばめ
ができず、また、金属の場合には焼ばめ時の加熱温度を
高温にすることができない。また、圧入による方法は軸
方向に長い形状の補強環や厚さが薄い補強環には適さな
い。
【0009】従って本発明は上記従来技術に鑑み、補強
環の材質に関わらず締め代を大きくとって大きな初期圧
縮応力をロータに与えることができ、また、補強環が軸
方向に長い形状のものや厚みの薄いものであっても適用
することができる補強環はめ込み方法及び装置並びにテ
ーパ治具を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の補強環はめ込み方法は、円筒状の補強環の内側に
高圧の液体又はガスを供給することにより前記補強環を
押し広げて、ロータの外周にはめ込むことを特徴とす
る。
【0011】従って、この第1発明の補強環はめ込み方
法によれば、焼ばめ(加熱)や圧入ではなく、補強環を
高圧の液体又はガスで押し広げてロータの外周にはめ込
む。
【0012】また、第2発明の補強環はめ込み方法は、
第1発明の補強環はめ込み方法において、前記ロータの
一端はテーパ又はRとし、前記一端側から前記ロータを
前記補強環内に挿入することを特徴とする。
【0013】従って、この第2発明の補強環はめ込み方
法によれば、ロータの一端をテーパ又はRとし、前記一
端側からロータを補強環内に挿入するため、ロータと補
強環との中心が容易に合う。
【0014】また、第3発明の補強環はめ込み装置は、
縦に配置した円筒状の補強環の上端側にロータが位置す
るように前記補強環と前記ロータとを保持する保持手段
と、この保持手段によって保持した前記補強環の内側に
高圧の液体又はガスを供給して前記補強環を押し広げる
加圧手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】従って、この第3発明の補強環はめ込み装
置によれば、加圧手段により高圧の液体又はガスを補強
環の内側に供給することによって補強環が押し広げられ
る。そして、補強環が押し広げられると、ロータが自重
で下方に移動して(自然落下して)補強環内に入る。
【0016】また、第4発明の補強環はめ込み装置は、
円筒状の補強環の一端側にロータが位置するように前記
補強環と前記ロータとを保持する保持手段と、この保持
手段によって保持した前記補強環の内側に高圧の液体又
はガスを供給して前記補強環を押し広げる加圧手段と、
この加圧手段によって押し広げられた前記補強環内に前
記ロータを押し込む押込み手段とを備えたことを特徴と
する。
【0017】従って、この第4発明の補強環はめ込み装
置によれば、加圧手段により高圧の液体又はガスを補強
環の内側に供給することにより補強環が押し広げられ
る。そして、この押し広げられれた補強環内に押込み手
段によって強制的にロータが押し込まれる。
【0018】また、第5発明の補強環はめ込み装置は、
円筒状の補強環の一端側にロータが位置するように前記
補強環と前記ロータとを保持すると共に、前記ロータの
一端側に仕切りを移動可能に設け、この仕切りで前記補
強環と前記ロータとが保持されている空間を仕切って、
前記ロータと前記補強環とが位置する第1領域と、この
第1領域に前記仕切りを介して隣接する第2領域とに分
離した保持手段と、前記第1領域に高圧の液体又はガス
を供給することにより、前記保持手段によって保持した
前記補強環の内側に前記高圧の液体又はガスを供給して
前記補強環を押し広げると共に、前記第2領域には前記
第1領域に供給した液体又はガスよりも更に高圧の液体
又はガスを供給して、前記第1領域と前記第2領域とに
圧力差を発生させる加圧手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0019】従って、この第5発明の補強環はめ込み装
置によれば、加圧手段により高圧の液体又はガスを第1
領域に供給して補強環の内側に前記高圧の液体又はガス
を供給することにより補強環が押し広げられる。そし
て、補強環が押し広げられると、第1領域と第2領域と
の圧力差(第1領域圧力<第2領域圧力)により、仕切
りが移動してロータが補強環内に強制的に押し込まれ
る。
【0020】また、第6発明のテーパ治具は、第1、第
3、第4又は第5発明の補強環はめ込み方法又は装置に
よって円筒状の補強環をロータの外周にはめ込むときに
前記ロータの端部に装着される治具であって、外周にテ
ーパ面を有することを特徴とする。
【0021】従って、この第6発明のテーパ治具によれ
ば、このテーパ治具をロータの端部に装着し、このテー
パ治具を装着した端部からロータを補強環内に挿入すれ
ば、ロータと補強環との中心が容易に合う。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0023】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係る補強環はめ込み装置の構成を示す断面図、図
2は図1のA部(気密シール部)拡大図、図3は前記補
強環はめ込み装置による補強環のはめ込み方法を示す説
明図である。
【0024】<構成>図1に示すように、本実施の形態
1に係る補強環はめ込み装置1は、本体2,3、支柱
4、圧力源7、Oリング9,10等による気密シール部
等を有してなものである。
【0025】上部本体2は、内側にロータ(回転子)1
1の収納部2aを有している。また、上部本体2の上端
部は、配管8を介して加圧手段である圧力源7に接続さ
れている。この圧力源7は、補強環15を押し広げるこ
とができる程度の所定の高圧の液体又はガス20を供給
することができるものである。なお、補強環15は、所
定の締め代を持った高比強度のFRP(CFRP等)製
又は金属(チタン合金等)製のものである。
【0026】一方、下部本体3は補強環15の縦方向
(軸方向)長さに応じた所定の間隔を隔てて上部本体2
の下方に位置しており、底部にはロータ11の回転軸1
1aが挿入される凹部3aを有し、この凹部3aの底面
にゴム等からなるクッション12が設けられている。
【0027】また、下部本体3の底部にはロータ位置調
整用のボルト13が設けられている。ボルト13はシー
ル付であって(図中の14がOリング)、下部本体3の
底部に螺合されており、このボルト13を回してクッシ
ョン12を上下に移動させることにより、ロータ11の
外周に補強環15を嵌合するときのロータ11の軸方向
位置を調整することができるようになっている。
【0028】なお、本体2,3は圧力源7によって供給
される高圧の液体又はガスの圧力に耐えることができる
強度を持っている。
【0029】また、本体2,3には複数本の支柱4が貫
通しており、これらの支柱4の両端部にはナット5がそ
れぞれ螺合されている。なお、支柱4を一端側に頭部を
有するボルトとし、この支柱4の他端側にナット5を螺
合してもよい。支柱4はナット5と共に本体2,3に対
して軸方向にかかる力を支持している。
【0030】そして、この補強環はめ込み装置1では、
補強環15とロータ11とを設置する際、ロータ11は
上部本体2の収納部2aに縦に収納し、補強環15は上
部本体2と下部本体3とで縦に挾持した状態で、支柱4
及びナット5により縦方向(上下方向)に締め付けて固
定するようになっている。即ち、本体2,3や支柱4等
によって、補強環15やロータ110を保持する保持手
段が構成されている。
【0031】また、補強環15の上端と下端とが位置す
る上部本体2の下端部と下部本体3の上端部は、それぞ
れOリング9,10等による気密シール部となってい
る。このOリング9,10等による気密シール部は自己
気密性とし、図2に示すように補強環15の半径方向
(図中左右方向)の変位を制限しない構造とする。な
お、図2にはOリング9側の構造のみを示しているが、
Oリング10側の構造もOリング9側と同様である。ま
た、Oリング9,10等の材質はゴム、テフロン、プラ
スチックなどからなり、高圧においても隙間からはみ出
すことのない堅さを持つものとする。
【0032】<作用・効果>上記構成の補強環はめ込み
装置1では、図3に示すようにして補強環15をロータ
11の外周にはめ込む。即ち、次の〜の手順によっ
て補強環15をはめ込む。
【0033】 ロータ11と補強環15とを、所定の
締め代の寸法に加工する。 これらのロータ11及び補強環15を補強環はめ込
み装置1に設置する。即ち、ロータ11は上部本体2の
収納部2aに縦に収納すると共に、補強環15は上部本
体2と下部本体3とで縦に挾持して固定する。このこと
によって、補強環15の上端側にロータ11を位置させ
る。
【0034】 本体2,3等によって保持した補強環
15の内側に、圧力源7から高圧の液体又はガス20を
供給する。その結果、図3(a)に示すように、液体又
はガス20の圧力によって(矢印a参照)、補強環15
が半径方向(図中左右方向)に押し広げられる(矢印b
参照)。そして、補強環15が押し広げられると、ロー
タ11が自重で下方に移動して(自然落下して)補強環
15内へと入っていく(矢印c参照)。その後、ロータ
11は回転軸11aの下端が下部本体3のクッション1
2に当接する。
【0035】 ロータ11の回転軸11aの下端がク
ッション12に当接したら、即ち、ロータ11が補強環
15内に挿入されたら、液体又はガス20の圧力を開放
して減圧する。その結果、図3(b)に示すように、補
強環15がロータ11の外周にはめ込まれる(矢印d参
照)。
【0036】図4には締め代の詳細(はめ込み前後のロ
ータ外径と補強環内径の大小関係)を示す。なお、図4
(a)にははめ込み前の補強環とロータとを示し、図4
(b)にはめ込み後の補強環とロータとを示している
(ロータ完成図)。図4において、r1 が補強環15の
内径、r1 ' が補強環15の変形時(押し広げた時)の
内径、r1 ''がはめ込み後の補強環15の内径、r2
ロータ11の外径、r2 ' がはめ込み後のロータ11の
外径、ζがはめ代、δが締め代である。
【0037】以上のように、本実施の形態1に係る補強
環はめ込み装置1によれば、焼ばめ(加熱)や圧入では
なく、補強環15を高圧の液体又はガス20で押し広げ
てロータ11の外周にはめ込む。このため、補強環15
がFRP製や金属製等であっても、即ち補強環15の材
質に関わらず締め代を大きくとって大きな初期圧縮応力
をロータ11に与えることができる。また、補強環15
が軸方向に長い形状の場合や厚みの薄い場合であっても
適用することができる(座屈を生じることなく補強環1
5をロータ11の外周にはめ込むことができる)。
【0038】[実施の形態2]図5は本発明の実施の形
態2に係る補強環はめ込み装置の構成を示す断面図であ
る。
【0039】<構成>図5に示すように、本実施の形態
2に係る補強環はめ込み装置101は、本体102,1
03、支柱104、圧力源107、Oリング109,1
10等による気密シール部、仕切り114等を有してな
るものである。
【0040】上部本体102は、内側にロータ(回転
子)111の収納部102aを有している。また、上部
本体102の上端部は、配管108を介して加圧手段で
ある圧力源107に接続されている。
【0041】一方、下部本体103は補強環115の縦
方向(軸方向)長さに応じた所定の間隔を隔てて上部本
体102の下方に位置しており、底部にはロータ111
の回転軸111aが挿入される凹部103aを有し、こ
の凹部103aの底面にゴム等からなるクッション11
2が設けられている。また、下部本体103の底部も、
配管113を介して圧力源107に接続されている。
【0042】なお、補強環115は、所定の締め代を持
った高比強度のFRP(CFRP等)製又は金属(チタ
ン合金等)製のものである。また、本体102,103
は圧力源107によって供給される高圧の液体又はガス
(詳細後述)の圧力に耐えることができる強度を持って
いる。
【0043】また、本体102,103には複数本の支
柱104が貫通しており、これらの支柱104の両端部
にはナット105がそれぞれ螺合されている。なお、支
柱104を一端側に頭部を有するボルトとし、この支柱
104の他端側にナット105を螺合してもよい。支柱
104はナット105と共に本体102,103に対し
て軸方向にかかる力を支持している。
【0044】この補強環はめ込み装置101に補強環1
15とロータ111とを設置する際には、ロータ111
は上部本体102の収納部102aに縦に収納し、補強
環115は上部本体102と下部本体103とで縦に挾
持した状態で、支柱104及びナット105により縦方
向(上下方向)に締め付けて固定するようになってい
る。即ち、本体102,103や支柱104等によっ
て、補強環115やロータ111を保持する保持手段が
構成されている。
【0045】また、補強環115の上端と下端とが位置
する上部本体102の下端部と下部本体103の上端部
は、それぞれOリング109,110等による気密シー
ル部となっている。このOリング109,110等によ
る気密シール部は自己気密性とし、補強環15の半径方
向(図中左右方向)の変位を制限しない構造とする。ま
た、Oリング109,110等の材質はゴム、テフロ
ン、プラスチックなどからなり、高圧においても隙間か
らはみ出すことのない堅さを持つものとする。
【0046】そして、本補強環はめ込み装置101で
は、ロータ111の上端側に仕切り114が設けられて
いる。この仕切り114は外周にOリング116が設け
られており、上部本体102の収納部102a内を上下
に移動可能となっている。このようにロータ111の上
端側に仕切り114を設けることにより、この仕切り1
14で補強環115とロータ111とが保持されている
空間を仕切って、ロータ111と補強環115とが位置
する第1領域116と、この第1領域116に仕切り1
14を介して隣接する第2領域117とに分離してい
る。
【0047】圧力源107では、第1領域116に配管
113を介して高圧の液体又はガス120を供給するこ
とにより、本体102,103等によって保持した補強
環115の内側に前記高圧の液体又はガス120を供給
して補強環115を押し広げると共に、第2領域117
には第1領域116に供給した液体又はガス120より
も更に高圧の液体又はガス121を供給して、第1領域
116と第2領域117とに圧力差を発生させるように
なっている。
【0048】<作用・効果>上記構成の補強環はめ込み
装置では、次の〜の手順によって補強環115をロ
ータ111の外周にはめ込む。
【0049】 ロータ111と補強環115とを、所
定の締め代の寸法に加工する。 これらのロータ111及び補強環115を補強環は
め込み装置101に設置する。即ち、ロータ111は上
部本体102の収納部102aに縦に収納すると共に、
補強環115は上部本体102と下部本体103とで縦
に挾持して固定する。このことによって、補強環115
の上端側にロータ111を位置させる。
【0050】 その後、圧力源107により、高圧の
液体又はガス120を第1領域116に供給して本体1
02,103等により保持した補強環115の内側に前
記高圧の液体又はガス120を供給すると共に、第2領
域117には第1領域116に供給した液体又はガス1
20よりも更に高圧の液体又はガス121を供給して、
第1領域116と第2領域117とに圧力差を発生させ
る。
【0051】その結果、補強環115の内側に供給され
た高圧の液体又はガス120によって補強環115が押
し広げられる。そして、補強環115が押し広げられる
と、第1領域116と第2領域117との圧力差(第1
領域圧力<第2領域圧力)により、仕切り114が下方
に移動してロータ111が補強環115内に押し込まれ
る。その後、ロータ111は回転軸111aが下部本体
103のクッション112に当接する。
【0052】また、このとき、ロータ111の下端はテ
ーパとなっており(テーパ部111b)、前記下端側か
らロータ111を補強環115内に挿入する。
【0053】 ロータ111の回転軸111aがクッ
ション112に当接したら、即ち、ロータ111が補強
環115内に挿入されたら、液体又はガス120,12
1の圧力を開放して減圧する。その結果、補強環115
がロータ111の外周にはめ込まれる。
【0054】従って、本実施の形態2に係る補強環はめ
込み装置101によれば、上記実施の形態1に係る補強
環はめ込み装置1と同様の効果が得られる。即ち、焼ば
め(加熱)や圧入ではなく、補強環115を高圧の液体
又はガス120で押し広げてロータ111にはめ込むた
め、補強環115がFRP製や金属製等であっても、即
ち補強環115の材質に関わらず締め代を大きくとって
大きな初期圧縮応力をロータ111に与えることができ
る。また、補強環115が軸方向に長い形状の場合や厚
みの薄い場合であっても適用することができる(座屈を
生じることなく補強環115をロータ111の外周には
め込むことができる)。
【0055】しかも、本補強環はめ込み装置101で
は、押し広げた補強環115内に、ロータ111の自重
によらず、圧力差によって強制的にロータ111を押し
込むため、補強環115とロータ111とのクリアラン
スが小さくてスムーズに挿入されない場合(自重によっ
てロータ111を補強環115内に挿入することが困難
な場合)や、補強環はめ込み装置101を縦に設置でき
ない場合(補強環115やロータ111を縦にできない
場合)にも、確実にロータ111を補強環115内に挿
入することができる。
【0056】また、ロータ111の下端はテーパとなっ
ており(テーパ部111b)、前記下端側からロータ1
11を補強環115内に挿入するため、ロータ111と
補強環115との中心を容易に合わせることができる。
【0057】なお、ロータ111の下端をテーパにする
代わりにRとしても、上記と同様の効果が得られる。ま
た、ロータ111にテーパ加工をすることが好ましくな
い場合等には、図6に示すようなテーパ治具130を用
いてもよい。なお、図6はテーパ治具と永久磁石ロータ
を一部破断して示す側面図(ロータ完成図)である。
【0058】図6に示すように、テーパ治具130は外
周にテーパ面130aを有する円錐台状のものであり、
中心部の貫通孔130bにロータ111の回転軸111
aを嵌合するようにしてロータ111の端部に装着され
る。従って、このテーパ治具130を装着した側からロ
ータ111を補強環115内に挿入すれば、ロータ11
1の形状変更をすることなく、ロータ111と補強環1
15との中心を容易に合わせることができる。なお、テ
ーパ治具130は、補強環115をロータ111の外周
にはめ込むんだ後にロータ111から取り外す。
【0059】また、上記では仕切り114の両側に圧力
差を発生させ、この圧力差によってロータ111を補強
環115内に押し込むようにしているが、必ずしもこれ
に限定するものではなく、他の押込み手段によってロー
タ111を補強環115内に押し込むようにしてもよ
い。
【0060】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の補強環はめ込み方法によれ
ば、焼ばめ(加熱)や圧入ではなく、補強環を高圧の液
体又はガスで押し広げてロータの外周にはめ込むため、
補強環がFRP製や金属製等であっても、即ち補強環の
材質に関わらず締め代を大きくとって大きな初期圧縮応
力をロータに与えることができる。また、補強環が軸方
向に長い形状の場合や厚みの薄い場合であっても適用す
ることができる(座屈を生じることなく補強環をロータ
の外周にはめ込むことができる)。
【0061】また、第2発明の補強環はめ込み方法によ
れば、ロータの一端をテーパ又はRとし、前記一端側か
らロータを補強環内に挿入するめ、ロータと補強環との
中心を容易に合わせることができる。
【0062】また、第3発明の補強環はめ込み装置によ
れば、上記第1発明の補強環はめ込み方法と同様に、焼
ばめ(加熱)や圧入ではなく、補強環を高圧の液体又は
ガスで押し広げてロータの外周にはめ込むため、補強環
がFRP製や金属製等であっても、即ち補強環の材質に
関わらず締め代を大きくとって大きな初期圧縮応力をロ
ータに与えることができる。また、補強環が軸方向に長
い形状の場合や厚みの薄い場合であっても適用すること
ができる(座屈を生じることなく補強環をロータの外周
にはめ込むことができる)。
【0063】また、第4発明の補強環はめ込み装置によ
れば、押し広げられれた補強環内に押込み手段によって
ロータを強制的に押し込むため、補強環とロータとのク
リアランスが小さくてスムーズに挿入されない場合(自
重によってロータを補強環内に挿入することが困難な場
合)や、補強環はめ込み装置を縦に設置できない場合
(補強環やロータを縦にできない場合)にも、確実にロ
ータを補強環内に挿入することができる。
【0064】また、第5発明の補強環はめ込み装置によ
れば、押し広げた補強環内に圧力差によって強制的にロ
ータを押し込むため、上記第4発明の場合と同様に、補
強環とロータとのクリアランスが小さくてスムーズに挿
入されない場合(自重によってロータを補強環内に挿入
することが困難な場合)や、補強環はめ込み装置を縦に
設置できない場合(補強環やロータを縦にできない場
合)にも、確実にロータを補強環内に挿入することがで
きる。
【0065】また、第6発明のテーパ治具によれば、こ
のテーパ治具をロータの端部に装着し、このテーパ治具
を装着した端部からロータを補強環内に挿入すれば、ロ
ータの形状変更をすることなく、ロータと補強環との中
心を容易に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る補強環はめ込み装
置の構成を示す断面図である。
【図2】図1のA部(気密シール部)拡大図である。
【図3】前記補強環はめ込み装置による補強環のはめ込
み方法を示す説明図である。
【図4】締め代の詳細(はめ込み前後のロータ外径と補
強環内径の大小関係)を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る補強環はめ込み装
置の構成を示す断面図である。
【図6】テーパ治具と永久磁石ロータを一部破断して示
す側面図である。
【符号の説明】
1,101 補強環はめ込み装置 2,3,102,103 本体 4,104 支柱 5,105 ナット 7,107 圧力源 8,108,113 配管 9,10,109,110 Oリング 11,111 ロータ 11a,111a 回転軸 12,112 クッション 13 ロータ位置調整用ボルト 14 Oリング 15,115 補強環 20,120,121 高圧の液体又はガス 114 仕切り 116 Oリング 130 テーパ治具 130a テーパ面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の補強環の内側に高圧の液体又は
    ガスを供給することにより前記補強環を押し広げて、ロ
    ータの外周にはめ込むことを特徴とする補強環はめ込み
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する補強環はめ込み方法
    において、 前記ロータの一端はテーパ又はRとし、前記一端側から
    前記ロータを前記補強環内に挿入することを特徴とする
    補強環はめ込み方法。
  3. 【請求項3】 縦に配置した円筒状の補強環の上端側に
    ロータが位置するように前記補強環と前記ロータとを保
    持する保持手段と、 この保持手段によって保持した前記補強環の内側に高圧
    の液体又はガスを供給して前記補強環を押し広げる加圧
    手段とを備えたことを特徴とする補強環はめ込み装置。
  4. 【請求項4】 円筒状の補強環の一端側にロータが位置
    するように前記補強環と前記ロータとを保持する保持手
    段と、 この保持手段によって保持した前記補強環の内側に高圧
    の液体又はガスを供給して前記補強環を押し広げる加圧
    手段と、 この加圧手段によって押し広げられた前記補強環内に前
    記ロータを押し込む押込み手段とを備えたことを特徴と
    する補強環はめ込み装置。
  5. 【請求項5】 円筒状の補強環の一端側にロータが位置
    するように前記補強環と前記ロータとを保持すると共
    に、前記ロータの一端側に仕切りを移動可能に設け、こ
    の仕切りで前記補強環と前記ロータとが保持されている
    空間を仕切って、前記ロータと前記補強環とが位置する
    第1領域と、この第1領域に前記仕切りを介して隣接す
    る第2領域とに分離した保持手段と、 前記第1領域に高圧の液体又はガスを供給することによ
    り、前記保持手段によって保持した前記補強環の内側に
    前記高圧の液体又はガスを供給して前記補強環を押し広
    げると共に、前記第2領域には前記第1領域に供給した
    液体又はガスよりも更に高圧の液体又はガスを供給し
    て、前記第1領域と前記第2領域とに圧力差を発生させ
    る加圧手段とを備えたことを特徴とする補強環はめ込み
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、3、4又は5に記載する補強
    環はめ込み方法又は装置によって円筒状の補強環をロー
    タの外周にはめ込むときに前記ロータの端部に装着され
    る治具であって、外周にテーパ面を有することを特徴と
    するテーパ治具。
JP10075337A 1998-03-24 1998-03-24 補強環はめ込み方法及び装置並びにテーパ治具 Withdrawn JPH11275823A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2388479B (en) * 2002-04-26 2007-01-03 Bowman Power Systems Ltd Rotors for electromagnetic machines
WO2010025804A3 (de) * 2008-08-27 2010-05-27 Daimler Ag Vorrichtung und verfahren zum herstellen eines rotors
US20110100156A1 (en) * 2009-10-30 2011-05-05 Korea Electric Power Corporation Stress-reducing type rotor

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