JPH11275665A - ワイヤレスリモートコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの飛び込みにより誤動作を起こすこと
がないようにすることを目的とする。 【解決手段】 送信機３よりのワイヤレスのリモートコ
ントロール信号を受信する複数の受信手段１ａ，２ａを
複数個所に設けた機器２をこの複数個所より制御するよ
うにしたワイヤレスリモートコントロール装置におい
て、この複数個所に配された複数の受信手段１ａ，２ａ
よりのリモートコントロール信号を選択してこの機器２
の制御内容を判別するデコーダ２ｃを供給するようにし
た切り替え手段２ｂを設けると共にこの切り替え手段２
ｂを切り替える操作手段２ｇを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、送信機よりのワイ
ヤレスのリモートコントロール信号を受信する複数の受
信器を複数個所に設けた例えばテレビジョン受像機、エ
アコン等の機器をこの複数個所より制御するようにした
ワイヤレスリモートコントロール装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、送信機よりのワイヤレスのリモー
トコントロール信号を受信する複数例えば２個の受信器
を複数個所、例えば２個所に設けた例えばテレビジョン
受像機、エアコン等の機器をこの複数個所例えば２個所
より制御するようにしたワイヤレスリモートコントロー
ル装置として例えば図３に示す如きものが提案されてい
る。

【０００３】図３において、１及び２は夫々別室に配置
した例えばテレビジョン受像機、エアコン等の機器を示
し、この機器１及び２には夫々送信機（コマンダ）３よ
りのワイヤレスのリモートコントロール信号を受信する
例えば受光素子等より成る受信器１ａ及び２ａが夫々設
けられている。

【０００４】この機器１においては、この受信器１ａで
受信したリモートコントロール信号をデコーダ１ｂに供
給し、このデコーダ１ｂで、このリモートコントロール
信号の指令内容を判別し、この機器１でこの指令内容を
実行する如くすると共に、この受信器１ａで受信したリ
モートコントロール信号をこの機器１に設けたリモート
コントロール信号出力端子１ｃに供給する如くする。

【０００５】また、機器２においては、この受信器２ａ
で受信したリモートコントロール信号を切り替えスイッ
チ２ｂの一方の固定接点２ｂ₁ に供給し、この切り替え
スイッチ２ｂの可動接点２ｂ₀ に得られるリモートコン
トロール信号をデコーダ２ｃに供給し、このデコーダ２
ｃで、このリモートコントロール信号の指令内容を判別
し、この機器２でこの指令内容を実行する如くする。

【０００６】この図３従来例においては、機器１のリモ
ートコントロール信号出力端子１ｃとこの機器２に設け
たリモートコントロール信号入力端子２ｄとをコントロ
ール線４で接続すると共にこのリモートコントロール信
号入力端子２ｄに供給されたリモートコントロール信号
をリモートコントロール信号検出回路２ｅを介して切り
替えスイッチ２ｂの他方の固定接点２ｂ₂ に供給する如
くする。

【０００７】このリモートコントロール信号検出回路２
ｅは例えば図４に示す如きリモートコントロール信号の
例えば２．４ｍＳ間ハイレベル“１”のガイドパルスＳ
₀ を受信したときにリモートコントロール信号を受信し
たとして切り替えスイッチ２ｂの可動接点２ｂ₀ を他方
の固定接点２ｂ₂ に接続して、このリモートコントロー
ル信号入力端子２ｄに供給されるリモートコントロール
信号をデコーダ２ｃに供給するようにしたものである。

【０００８】この図４のリモートコントロール信号のガ
イドパルスＳ₀ に続くパルスはリモートコントロールの
指令内容を示す。また、機器２の切換スイッチ２ｂの可
動接点２ｂ₀ はリモートコントロール信号検出回路２ｅ
がリモートコントロール信号を検出しないときは常に一
方の固定接点２ｂ₁ に接続する如くなしたものである。

【０００９】斯る図３従来例においては、送信機３によ
りワイヤレスのリモートコントロール信号を機器１の受
信器１ａに送信し、このリモートコントロール信号を受
信器１ａが受信したときは機器１及び２は夫々同じ指令
内容を実行すると共にこの送信機３によりワイヤレスの
リモートコントロール信号を機器２の受信器２ａに送信
し、このリモートコントロール信号を機器２の受信器２
ａが受信したときは機器２はその指令内容を実行する。

【００１０】従って、この機器２を２個所に設けた２個
の受信器１ａ，２ａにより夫々リモートコントロールす
ることができる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、図３に示
す如き従来のワイヤレスリモートコントロール装置にお
いては、機器２の受信器２ａで図４に示す如き正常なリ
モートコントロール信号を受信したときに、機器１の受
信器１ａに図５に示す如き、リモートコントロール信号
のガイドパルスＳ₀ 例えば２．４ｍＳ間ハイレベル
“１”よりも長い期間ハイレベル“１”のノイズが飛び
込んだときには、これをリモートコントロール信号検出
回路２ｅが検出して、切り替えスイッチ２ｂの可動接点
２ｂ₀ を他方の固定接点２ｂ₂ に接続してしまい、この
ノイズをデコーダ２ｃに供給し、この機器２においてリ
モートコントロールできない誤動作を起こす不都合があ
った。

【００１２】本発明は、斯る点に鑑み上述の如き誤動作
を起こすことがないようにすることを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明ワイヤレスリモー
トコントロール装置は送信機よりのワイヤレスのリモー
トコントロール信号を受信する複数の受信手段を複数個
所に設けた機器をこの複数個所より制御するようにした
ワイヤレスリモートコントロール装置において、この複
数個所に配された複数の受信手段よりのリモートコント
ロール信号を選択してこの機器の制御内容を判別するデ
コーダに供給するようにした切り替え手段を設けると共
にこの切り替え手段を切り替える操作手段を設けたもの
である。

【００１４】斯る本発明によれば複数の受信手段よりの
リモートコントロール信号を選択する切り替え手段を切
り替える操作手段を設けたので、この操作手段により選
択された受信器よりのリモートコントロール信号により
機器を制御でき、ノイズの飛び込みにより誤動作を起こ
すことがない。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図１を参照して本発明ワイ
ヤレスリモートコントロール装置の実施の形態の一例に
つき説明しよう。この図１において図３に対応する部分
には同一符号を付して示す。

【００１６】図１において、１及び２は夫々別室に配置
した例えばテレビジョン受像機、エアコン等の機器を示
し、この機器１及び２には夫々送信機（コマンダ）３よ
りのワイヤレスのリモートコントロール信号を受信する
例えば受光素子等より成る受信器１ａ及び２ａが夫々設
けられている。

【００１７】この機器１においては、この受信器１ａで
受信したリモートコントロール信号をデコーダ１ｂに供
給し、このデコーダ１ｂでこのリモートコントロール信
号の指令内容（制御内容）を判別し、この機器１でこの
指令内容を実行する如くすると共に、この受信器１ａで
受信したリモートコントロール信号をこの機器１に設け
たリモートコントロール信号出力端子１ｃに供給する如
くする。

【００１８】また、機器２においては、この受信器２ａ
で受信したリモートコントロール信号を切り替えスイッ
チ２ｆの一方の固定接点２ｆ₁ に供給し、この切り替え
スイッチ２ｆの可動接点２ｆ₀ に得られるリモートコン
トロール信号をデコーダ２ｃに供給し、このデコーダ２
ｃで、このリモートコントロール信号の指令内容（制御
内容）を判別し、この機器２でこの指令内容を実行する
如くする。

【００１９】本例においては、機器１のリモートコント
ロール信号出力端子１ｃとこの機器２に設けたリモート
コントロール信号入力端子２ｄとをコントロール線４で
接続すると共にこのリモートコントロール信号入力端子
２ｄに供給されたリモートコントロール信号を切り替え
スイッチ２ｆの他方の固定接点２ｆ₂ に供給する如くす
る。

【００２０】また、本例においては、機器２側に切り替
えスイッチ２ｆを操作する操作スイッチ２ｇを設け、こ
の操作スイッチ２ｇを操作したときは、この切り替えス
イッチ２ｆの可動接点２ｆ₀ を、所定時間この一方の固
定接点２ｆ₁ に接続し、この操作スイッチ２ｇを操作し
ないときにはこの切り替えスイッチ２ｆの可動接点２ｆ
₀ をこの他方の固定接点２ｆ₂ に接続しておく如くす
る。

【００２１】本例は上述の如く構成されているので、送
信機３によりワイヤレスのリモートコントロール信号を
機器１の受信器１ａに送信し、このリモートコントロー
ル信号を受信器１ａが受信したときは機器１及び２は同
じ指令内容を実行する。

【００２２】また送信機３によりワイヤレスのリモート
コントロール信号を機器２の受信器２ａに送信して、こ
の機器２をリモートコントロールするときには操作スイ
ッチ２ｇを操作して切り替えスイッチ２ｆの可動接点２
ｆ₀ を一方の固定接点２ｆ₁に接続した後に、この送信
機３によりワイヤレスのリモートコントロール信号を機
器２の受信器２ａに送信し、このリモートコントロール
信号を受信器２ａが受信したときは機器２はその指令内
容を実行する。

【００２３】従って、本例によれば機器２を２個所に設
けた２個の受信器１ａ，２ａで受信したリモートコント
ロール信号に従ってリモートコントロールすることがで
きる。

【００２４】この場合本例においては、機器２の受信器
２ａに送信するリモートコントロール信号によりリモー
トコントロールするときには操作スイッチ２ｇを操作し
て切り替えスイッチ２ｆの可動接点２ｆ₀ を一方の固定
接点２ｆ₁ に接続した後に、リモートコントロール信号
を受信器２ａに送信するようにしているので、このとき
に受信器１ａに、図４に示す如きガイドパルスＳ₀ 例え
ば２．４ｍＳハイレベル“１”以上長いノイズが飛び込
んでも誤動作することがない利益がある。

【００２５】また、図２は本発明の実施の形態の他の例
を示す。この図２につき説明するに、図２において、５
は、例えば大部屋に設けたテレビジョン受像機、エアコ
ン等の機器を示し、この機器５に送信機（コマンダ）３
よりのワイヤレスのリモートコントロール信号を受信す
る例えば受光素子等より成る受信器を複数個所例えば３
個６ａ，６ｂ，６ｃを夫々所定の複数個所例えば大部屋
の３個所に設け、この機器５をこの複数個所例えば３個
所よりリモートコントロールする如くする。

【００２６】本例においては、受信器６ａ，６ｂ及び６
ｃで受信したリモートコントロール信号を切り替えスイ
ッチ７の第１、第２及び第３の固定接点７ａ，７ｂ及び
７ｃに供給すると共にこの受信器６ａ，６ｂ及び６ｃよ
りのリモートコントロール信号をリモートコントロール
信号の有無を検出する検出回路８に供給する如くする。

【００２７】この切り替えスイッチ７の可動接点７ｄに
得られるリモートコントロール信号をデコーダ９に供給
し、このデコーダ９で、このリモートコントロール信号
の指令内容（制御内容）を判別し、この機器５で、この
指令内容を実行する如くする。

【００２８】本例においては、検出回路８よりの受信器
６ａ，６ｂ及び６ｃが受信したリモートコントロール信
号が有るか無いかの情報をマイクロコンピュータより成
る制御回路１０に供給すると共にこの機器５に使用者
が、この３個の受信器６ａ，６ｂ，６ｃが受信したリモ
ートコントロール信号を選択する操作スイッチ１１を設
け、この操作スイッチ１１による選択情報をこの制御回
路１０に供給し、更にデコーダ９に供給された信号がノ
イズのときはこの情報をこの制御回路１０に供給する。

【００２９】この制御回路１０は次に述べる如くこの切
り替えスイッチ７の可動接点７ｄを制御する如くする。
この制御回路１０は、操作スイッチ１１よりの使用者に
よる選択情報を優先し、使用者の選択情報に従って切り
替えスイッチ７の可動接点７ｄを選択した固定接点７
ａ，７ｂ，７ｃに接続し、選択した受信器６ａ，６ｂ，
６ｃよりのリモートコントロール信号によりリモートコ
ントロールする。

【００３０】次に使用者が操作スイッチ１１により選択
しなかったときは、検出回路８にて図４に示す如きリモ
ートコントロール信号のガイドパルスＳ₀ の有無を検出
し、その結果の情報を制御回路１０に供給し、このリモ
ートコントロール信号の有無の情報をもとに切り替えス
イッチ７の可動接点７ａを切り替え、この切り替えスイ
ッチ７の可動接点７ｄに得られるリモートコントロール
信号をデコーダ９に供給する如くする。

【００３１】このとき、デコーダ９に供給された信号が
リモートコントロール信号ではなく図５に示す如きノイ
ズであったときは、デコーダ９はこの指令内容を判別で
きないので、このデコーダ９は判別できなかったという
情報を制御回路１０に伝送する。このときは制御回路１
０は、この情報をもとに切り替えスイッチ７の可動接点
７ｄを別の固定接点に切り替え、次に受信器６ａ，６ｂ
及び６ｃからの信号が検出回路８にてガイドパルスＳ₀
を検出するまで、待機する如くする。

【００３２】斯る、図２例においても、別々に３個所に
配した３個の受信器６ａ，６ｂ，６ｃよりのリモートコ
ントロール信号により機器５をリモートコントロールす
ることができると共に使用者が操作スイッチ１１で選択
した受信器よりのリモートコントロール信号で機器５を
リモートコントロールでき、ノイズが他の受信器に飛び
込んでも誤動作することがない。

【００３３】尚上述例は受信器を２個又は３個用いた例
につき述べたがこの受信器を必要に応じた複数個を上述
と同様にして設けても良いことは勿論である。

【００３４】また、本発明は上述例に限らず、本発明の
要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得る
ことは勿論である。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば複数の受信手段よりのリ
モートコントロール信号を選択する切り替え手段を切り
替える操作手段を設けたので、この操作手段により選択
された受信器よりのリモートコントロール信号により機
器を制御でき、ノイズの飛び込みにより誤動作を起こす
ことがない利益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明ワイヤレスリモートコントロール装置の
実施の形態の一例を示す構成図である。

【図２】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図であ
る。

【図３】従来のワイヤレスリモートコントロール装置の
例を示す構成図である。

【図４】リモートコントロール信号の例を示す線図であ
る。

【図５】ノイズの例を示す線図である。

【符号の説明】

１，２，５‥‥機器、１ａ，２ａ，６ａ，６ｂ，６ｃ‥
‥受信器、１ｂ，２ｃ，９‥‥デコーダ、１ｃ‥‥リモ
ートコントロール信号出力端子、２ｄ‥‥リモートコン
トロール信号入力端子、２ｆ，７‥‥切り替えスイッ
チ、２ｇ，１１‥‥操作スイッチ、３‥‥送信機、８‥
‥検出回路、１０‥‥制御回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送信機よりのワイヤレスのリモートコン
   トロール信号を受信する複数の受信手段を複数個所に設
   けた機器をこの複数個所より制御するようにしたワイヤ
   レスリモートコントロール装置において、 前記複数個所に配された複数の受信手段よりのリモート
   コントロール信号を選択して前記機器の制御内容を判別
   するデコーダに供給するようにした切り替え手段を設け
   ると共に前記切り替え手段を切り替える操作手段を設け
   たことを特徴とするワイヤレスリモートコントロール装
   置。
2. 【請求項２】 送信機よりのワイヤレスのリモートコン
   トロール信号を受信する複数の受信手段を複数個所に設
   けた機器をこの複数個所より制御するようにしたワイヤ
   レスリモートコントロール装置において、 前記複数個所に配された複数の受信手段よりのリモート
   コントロール信号を選択して前記機器の制御内容を判別
   するデコーダに供給するようにした切り替え手段と、 前記複数の受信手段よりのリモートコントロール信号を
   選択操作する操作手段と、前記複数の受信手段よりのリ
   モートコントロール信号の有無を検出する検出手段とを
   設け、 前記操作手段の選択操作情報と前記検出手段の検出情報
   とを基に前記切り替え手段を切り替えるようにしたこと
   を特徴とするワイヤレスリモートコントロール装置。