JPH11275606A - 映像表示方法および映像表示装置 - Google Patents

映像表示方法および映像表示装置

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JPH11275606A
JPH11275606A JP10070088A JP7008898A JPH11275606A JP H11275606 A JPH11275606 A JP H11275606A JP 10070088 A JP10070088 A JP 10070088A JP 7008898 A JP7008898 A JP 7008898A JP H11275606 A JPH11275606 A JP H11275606A
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video
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JP10070088A
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English (en)
Inventor
Shigeru Harada
茂 原田
Kazuhiko Fujiwara
和彦 藤原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH11275606A publication Critical patent/JPH11275606A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元映像を表示する時に、高周波成分と色
差信号とを用いて、中心融像面を表示面より奥に表示
し、前後感、立体感を持たせて表示する。 【解決手段】 フィールド倍速化回路61では、入力映
像信号からフィールド周波数が2倍とされた映像信号が
生成される。ハイパスフィルタ25および整流回路26
によって、輝度信号中のエッジ情報の量に応じた信号が
発生される。色差信号処理回路231では、供給された
倍速色差信号2(R−Y)、2(B−Y)をそれぞれ整
流した信号を発生する。加算器232は、整流回路26
からの信号と、色差信号処理回路231からの信号とを
加算し、検出信号Sdを発生する。検出信号Sdと、イ
ンバータ27からの検出信号Sd’とから左眼用映像お
よび右眼用映像が逆方向に移動することによって、表示
面より奥に中心融像面が設定され、その中心融像面より
融像された映像が手前に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力映像信号、
特に通常の2次元画像に基づく映像を表示する時に、表
示される物体の前後感、立体感を強調することが可能な
映像表示方法および映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】立体表示方式の中で、最も実現性の高い
ものに左右視差情報を利用した立体表示方式がある。こ
の方式は、撮影時に2台のカメラを使用し、視差情報を
持つように、左眼用映像と右眼用映像を撮影する。そし
て、二つの画像が左右の眼に別々に写るように再生する
ことにより、立体表示が可能である。
【0003】図19は、両眼(左右)視差を利用した立
体視の動作の原理を示す。表示面1上に、左眼映像3L
および右眼映像3Rを水平方向にずらしたものを表示す
る。通常は左右両眼(2L,2R)の焦点(左右の視線
の交わる点であり、輻輳があっている点と呼ばれる)と
それぞれの眼(2L,2R)の焦点(単眼での眼の調節
が合っている点)は同じ場所である。具体的には、CR
T等ではCRT面が輻輳と調節の合っている場所であ
り、プロジェクタ等ではスクリーンが、輻輳と調節の合
っている場所である。
【0004】図19Aは、交差輻輳の場合を示す。この
場合、左方向にずらした映像3Rを右眼2Rに写るよう
にし、右方向にずらした映像3Lを左眼2Lに写るよう
にする。この時、左右の眼の輻輳のあっている位置に恰
も物があるかのように頭の中で像が融像される。この虚
像4Aは、表示面1より手前にとびだして見える。一
方、図19Bは、並行輻輳(非交差輻輳)の場合を示
す。この場合では、左方向にずらした映像3Lを左眼2
Lに写るようにし、右方向にずらした映像3Rを右眼2
Rに写るようにする。並行輻輳では、虚像4Bが表示面
1よりも奥に融像される。
【0005】この左右視差の原理を使い、通常の2次元
画像においても、立体感を得るようにしたのが、プルフ
リッヒの振り子の効果を利用した立体感の強調である。
プルフリッヒの振り子の効果(またはプルフリッヒの法
則)とは、「眼前の垂直面内を左右に往復運動する物体
を、一方の眼に光を減少させるフィルタ(NDフィル
タ)をつけて両眼で眺めると、この物体がこの面内より
手前におよびその後ろ側というように、奥行きをもって
楕円上の軌跡を描いて運動するように見える」ことであ
る。例えば図20に示すように、左眼2Lに対してND
フィルタ5を装着した状態で、面6内で左右に往復運動
をする振子を見ると、振子が右から左に動く時は、面6
より手前を振子が通り、逆に、これが左から右に動く時
は、面6より奥を振子が通り、振子の軌跡が楕円の軌道
7を形成するように観察される。
【0006】かかるプルフリッヒの振り子の効果は、大
脳へ眼からの信号を伝達する際に、光を弱めた左眼2L
は、光を弱めない右眼2Rに比して時間遅れがあるため
に生じる。すなわち、図20の例において、振子が右か
ら左に動いてqの位置にあるとき、左眼2Lの信号が遅
れるために、この瞬間は、恰も振子がpの位置にあるか
のように左眼2Lが認識する。このように両眼視差が生
じ、前述の図19Aに示す交差輻輳によって振子がNの
位置にあるかのように感じられる。逆に、振子が左から
右へ動いてqの位置にあるとき、恰も振子がrの位置に
あるかのように左眼2Lが認識する。この両眼視差によ
り、図19Bに示す並行輻輳によって振子がFの位置に
あるかのように感じられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来では、通常の2次
元映像の立体感を増強させる方法として、上述したプル
フリッヒの振り子の効果を利用したものが知られてい
る。しかしながら、この方法は、特定の向きに動いてい
る物体のみその立体感(奥行き感)が表示されるだけ
で、静止部においてその効果が発揮されない欠点があっ
た。また、この方法では、物体の動きの速度とその向き
により立体感が影響される欠点がある。すなわち、動き
の速さで奥行き感が変化し、また、動きの向きで手前と
奥が一義的に決定されてしまう。このように、従来の立
体感強調方法は、特定の向きに動いている物体のみ、そ
の立体感(奥行き感)を正しく表現することが可能であ
った。
【0008】従って、この発明の目的は、2次元の映像
信号ソースを使用し、静止部分においても立体感を表現
するときに、映像信号のエッジ情報に加え色情報を用い
るようにした映像表示方法および映像表示装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、映像
信号が入力され、表示装置に映像を表示する映像表示方
法において、入力映像信号のエッジ情報を検出し、検出
されたエッジ情報に基づいて入力映像信号の中からフォ
ーカスの合致している物体または範囲を検出し、入力映
像信号の色情報を検出し、検出された色情報に基づいて
入力映像信号の中から物体または範囲を検出し、検出さ
れた物体または範囲の相対的な前後関係を判断すること
を特徴とした映像表示方法である。
【0010】請求項2に記載の発明は、映像信号が入力
され、表示装置に映像を表示する映像表示方法におい
て、入力映像信号のエッジ情報および色情報に基づいて
映像中の被写体の前後関係を検出し、検出された前後関
係に基づいて画像の位置を水平方向に移動するように制
御し、制御の結果生成された左右視差を有する映像を表
示面に表示し、左右視差を有する映像による中心融像面
を表示面よりも奥に生じさせることを特徴とする映像表
示方法である。
【0011】請求項10に記載の発明は、映像信号が入
力され、表示装置に映像を表示する映像表示装置におい
て、入力映像信号のエッジ情報および色情報に基づいて
映像中の被写体の前後関係を検出する検出手段と、検出
された前後関係に基づいて画像の位置を水平方向に移動
するように制御する制御手段と、制御手段の結果生成さ
れた左右視差を有する映像を表示面に表示し、左右視差
を有する映像による中心融像面を表示面よりも奥に生じ
させる手段とからなることを特徴とする映像表示装置で
ある。
【0012】映像の撮影は、通常カメラを使用して行わ
れる。カメラは、そのフォーカスが合っている箇所を中
心にして撮影することが多い。このフォーカスが合って
いる箇所は、映像信号の高周波成分の振幅が他の領域に
比して高くなっていることが多い。ビデオカメラのオー
トフォーカスの処理においても、高周波成分の振幅の多
い点をフォーカスが合っている点として利用している。
この性質を利用して、どの程度高周波成分を含んでいる
かによって、フォーカスの合っている領域かそうでない
領域かを判断する。通常のビデオカメラで撮影した映像
の場合では、フォーカスが合っている領域を前景の映像
として判断しても、差支えないことが通例である。この
ような性質を利用し、この発明では、左右視差を映像
(物体)の高周波成分の量に応じて与えてやると、物体
毎に前後感(前景/後景)が得られる。
【0013】しかしながら、物体の境界では、エッジの
振幅の変化、高周波成分のレベルは大きいが、内部のテ
クスチャでは、そのレベルは少なく、小さい。従って、
左右視差のつく部分がエッジになり縁が凸になった立体
映像になりやすい。そこで、この発明では、色成分を利
用する。通常映像において、物体は物体毎に同じ色成分
を持つことが多い。また、色の鮮やかなものほど、近く
に見え、遠くのものは空気透視でぼんやりとかすむこと
が多い。これらのことから色成分を利用しても良いと考
えると、映像信号の高周波成分により検出されるエッジ
に加え、色成分、すなわち映像信号の色差信号の整流成
分により範囲を限定することができるので、物体毎に得
られる前後感の効果をさらに高めることができる。さら
にこのとき、映像を表示面よりも奥に融像させる手法
(平行輻輳)を用いると、画像自体の位置が表示面から
分離することで、先の左右視差を与える前後感の手法が
有効的に働くようになる。これら操作により、通常の2
次元映像ソースにおける疑似的な立体感を表現する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は、映像信号の
高周波成分の量に応じて、映像信号に左右視差を付ける
第1の具体例を示す。この第1の具体例は、左右の映像
をそれぞれ表示する二つのプロジェクタを使用した投射
形ディスプレイを適用した例である。この第1の具体例
は、入力映像信号のエッジ情報に応じて水平方向の位置
を制御し、それによって、左右の映像間で視差情報を発
生するものである。
【0015】図1において、11で示す入力端子に対し
て、2次元映像信号(複合カラー映像信号)が供給され
る。例えばアンテナおよびチューナにより受信されたテ
レビジョン放送信号は、2次元映像信号ソースの一例で
ある。これ以外に、アナログ衛星放送、ディジタル放
送、ディスク、テープ等の媒体を使用した映像信号再生
装置から2次元映像信号を受けるようにしても良い。
【0016】入力カラー映像信号がY/C分離回路12
に供給され、輝度信号Yおよび色信号(搬送色信号)C
が分離される。色信号Cが色復調回路13に供給され、
色復調される。色復調回路13からの二つの色差信号
(R−YおよびB−Y)が発生する。輝度信号Yが左眼
用の映像信号経路の可変遅延回路14Lに供給され、色
差信号R−YおよびB−Yが左眼用の映像信号経路の固
定の遅延回路15Lおよび16Lにそれぞれ供給され
る。また、左眼用の映像信号経路と同様に、右眼用の映
像信号経路に可変遅延回路14R、固定の遅延回路15
R、16Rが設けられている。可変遅延回路14Lおよ
び14Rは、検出信号SdおよびSd’によってその遅
延量が可変される。この明細書の記載においては、Lお
よびRの参照記号は、左眼映像および右眼映像との対応
関係を表すために用いられている。
【0017】可変遅延回路14L、遅延回路15Lおよ
び16Lの出力信号がマトリクス回路17Lに供給さ
れ、可変遅延回路14R、遅延回路15Rおよび16R
の出力信号がマトリクス回路17Rに供給される。マト
リクス回路17Lおよび17Rにより三原色信号R、
G、Bが形成される。なお、簡単のため音声信号処理に
ついては省略されている。
【0018】マトリクス回路17Lで形成された三原色
信号R、G、Bがプリアンプ18Lを介してCRTドラ
イブ回路19Lに供給される。マトリクス回路17Rで
形成された三原色信号R、G、Bがプリアンプ18Rを
介してCRTドライブ回路19Rに供給される。
【0019】CRTドライブ回路19Lおよび19Rに
よって投射用のCRT20Lおよび20Rがそれぞれド
ライブされる。これらのCRTドライブ回路およびCR
Tによって二つのプロジェクタが構成される。プロジェ
クタとしては、各原色信号でドライブされる3個のCR
Tを使用したり、CRTの代わりに液晶を使用すること
も可能である。また、プロジェクタは、反射形および透
過形の何れの構成も使用することができる。
【0020】プロジェクタにより発生した左眼用映像お
よび右眼用映像がスクリーン22上の同一位置に重ねて
表示される。この重ね合わせの際に、映像の位置がずれ
ないようになされる。CRT20Lにより投射される左
眼用映像は、水平偏光フィルタ21Lを通過したものと
される。一方、CRT20Rにより投射される右眼用映
像は、垂直偏光フィルタ21Rを通過したものとされ
る。
【0021】左眼に水平偏光フィルタ24Lを有し、右
眼に垂直偏光フィルタ24Rを有する眼鏡23を使用す
ることによって、CRT20Lおよび20Rによりスク
リーン22上に映し出された映像を分離して見ることが
可能となる。なお、水平/垂直偏光フィルタに限らず、
偏光方向が異なるフィルタ例えば右旋/左旋偏光フィル
タを利用しても良い。
【0022】この第1の具体例では、可変遅延回路14
Lおよび14Rによって、入力映像信号中のエッジ情報
に応じて左右の映像の水平位置を逆方向にずらすように
制御することによって、視差情報を有する左右の映像が
生成される。同時に、エッジ情報が多い物体の場合に
は、前景と判断し、視差情報によって融像が前でなさ
れ、一方、エッジ情報が少ない物体の場合には、後景
(背景)と判断し、視差情報によって融像が後でなされ
るように制御される。エッジ情報の量は、Y/C分離回
路12からの輝度信号Yに基づいて検出される。すなわ
ち、輝度信号Yがハイパスフィルタ25および整流回路
26を介されることによって、検出信号Sdが形成され
る。
【0023】ハイパスフィルタ25は、輝度信号中の高
周波成分を検出する。この高周波成分(微分成分)は、
正極性と負極性のパルスを含む。整流回路26は、ハイ
パスフィルタ25の出力信号を整流し、正および負の一
方の極性を有する検出信号Sdを発生する。エッジ情報
の量を検出する構成としては、ハイパスフィルタ25お
よび整流回路26以外の構成が可能である。例えばディ
ジタル信号処理によって、エッジ部分を抽出し、エッジ
の傾きの大きさとエッジの振幅を検出し、エッジ情報の
量に応じた検出信号Sdを発生するようにしても良い。
また、ハイパスフィルタ25の代わりに、DC成分をカ
ットできる機能、すなわち画像のエッジ(変化)を検出
できる機能を持ったフィルタまたはロジック回路が構成
できれば、アナログ的に正確なハイパスフィルタでなく
ても良い。
【0024】可変遅延回路14Lは、D−α+Δxの遅
延量を有し、可変遅延回路14Rは、D+α−Δxの遅
延量を有する。±αは、表示面より奥側に中心融像面を
設定するための固定の遅延量である。ここで、中心融像
面は、最も後と判断される映像が表示される面である。
また、一例として(0≦Δx≦α)とされ、α=Δxの
場合は、可変遅延回路14Lおよび14Rの遅延量がD
となる。これは、最も前景と判断される画像の場合で、
その場合には、表示面に映像が表示される。実際には、
信号の位相を進めることができないので、固定の遅延量
Dを中心として遅延時間が制御される。遅延回路15
L、15R、16L、16Rのそれぞれの遅延量は、D
に固定される。
【0025】検出信号Sdが可変遅延回路14Lの遅延
量Δxを制御する信号として可変遅延回路14Lに供給
され、また、インバータ27に供給される。インバータ
27により反転された検出信号Sd’は、可変遅延回路
14Rの遅延量Δxを制御する信号として可変遅延回路
14Rに供給される。可変遅延回路14Lおよび14R
では、供給された検出信号SdおよびSd’によって、
変化分Δxが可変される。なお、インバータ27は、極
性の反転を行う構成に限らず、相補的な出力を発生する
構成でも良い。相補的な構成では、検出信号Sdのレベ
ルを(0≦Sd≦1)とする時に、検出信号Sd’のレ
ベルとして、(1−Sd)のレベルを有するものを発生
する。検出信号SdおよびSd’が可変遅延回路14
L、14Rに供給されることによって、左右の映像信号
中の輝度信号が時間軸上で逆方向(すなわち、±Δx)
に変調される。すなわち、左右の映像の水平方向の位置
が検出信号Sd、Sd’によって逆方向に移動するよう
に制御される。さらに、エッジ情報の量を反映する検出
信号Sd、Sd’による制御は、そのエッジを有する被
写体を前および後の一方に融像させる。
【0026】可変遅延回路14L、14Rとしては、図
2に示すディジタル回路の構成のものを使用できる。図
2において、41で示す入力端子には、図示しないA/
D変換器によりディジタル化された輝度信号が供給され
る。所定のサンプリング周波数で輝度信号がサンプリン
グされ、各サンプルが8ビットのデータに変換される。
42は、ディジタル輝度信号と同期したサンプリングク
ロックCKの入力端子である。
【0027】入力端子41に対して、n段のラッチが直
列接続される。各ラッチは、データ入力端子D、データ
出力端子Qおよびクロック端子とを有する。n段(n:
1,2,3,・・・,n)のラッチのそれぞれの出力が
セレクタ43に供給される。n段のラッチの出力は、入
力輝度データに対して、T(T:サンプリングクロック
の1周期)、2T、・・・、nTの時間、遅延されたも
のである。従って、セレクタ43によって、これらの入
力輝度データの一つを選択することによって、クロック
周期Tの整数倍の時間、遅延された輝度データを発生さ
せることができる。セレクタ43は、第1のコントロー
ル信号CTLaにより制御される。
【0028】また、サンプリングクロックCKが遅延回
路44に供給される。遅延回路44は、1クロック周期
Tを細分化した時間、サンプリングクロックCKを遅延
させる。1クロック周期をm等分した時間をΔTとする
と(m:1,2,3,・・・・,m)、遅延回路44
は、0、ΔT、2ΔT、・・・・、(m−1)ΔTの遅
延量をそれぞれ有するm個のサンプリングクロックを出
力する。遅延回路44は、複数の遅延線の組合せを変化
させる構成、時定数回路を利用した構成、サンプリング
クロックより高い周波数のクロックを使用する構成等に
よって、構成できる。
【0029】セレクタ45で選択されたサンプリングク
ロックがD/A変換器46に供給される。セレクタ45
には、m個のサンプリングクロックの中の一つを選択す
るためのコントロール信号CTLbがラッチ49を介し
て供給される。D/A変換器46には、セレクタ43に
おいて選択され、ラッチ47を介されたディジタル輝度
信号が供給される。D/A変換器46の出力端子48に
は、アナログ輝度信号が取り出される。
【0030】上述した図2に示す構成において、遅延量
が0の場合では、n/2・Tの遅延量を有するディジタ
ル輝度信号をセレクタ43が選択するように、コントロ
ール信号CTLaがセレクタ43を制御し、m/2・Δ
Tの遅延量を有するサンプリングクロックをセレクタ4
5が選択するように、コントロール信号CTLbがセレ
クタ45を制御する。n/2・Tおよびm/2・ΔT
は、可変遅延の中心値である。この中心値は、上述した
D−αまたはD+αに相当する。可変遅延回路14Lの
場合では、コントロール信号CTLaおよびCTLb
は、検出信号Sdに基づいて形成される。可変遅延回路
14Rの場合では、コントロール信号CTLaおよびC
TLbは、検出信号Sd’に基づいて形成される。
【0031】インバータ27が設けられているので、可
変遅延回路14Lおよび14Rの間で、発生する遅延量
が逆極性となる。すなわち、可変遅延回路14Lにおい
て、(n/2・T)+a・T+(m/2・ΔT)+b・
ΔTの遅延量が生じさせた時では、可変遅延回路14R
において、(n/2・T)−a・T+(m/2・ΔT)
−b・ΔTの遅延量が生じる。このa・T+b・ΔTお
よびa・T−b・ΔTが変化分Δxに相当する。可変遅
延回路14L、14Rによる遅延は、視差情報を発生さ
せ、立体感を増強するためであり、実際には、1μsec
程度の遅延量を発生させれば良い。また、ΔTとして
は、数nsec 程度で良い。
【0032】可変遅延回路14Lおよび14Rとして
は、図3に示すアナログ回路により構成することもでき
る。図3は、アナログ輝度信号が供給される入力端子5
1とトランジスタ52のベースが接続される。トランジ
スタ52のコレクタおよびエミッタが等しい値の抵抗R
を介してそれぞれ正の電源端子53および接地に接続さ
れる。トランジスタ52のコレクタがコイルLおよびコ
ンデンサCを介してトランジスタ54のベースに接続さ
れる。コイルLおよびコンデンサCの直列回路と並列に
可変抵抗素子Rcがトランジスタ52のエミッタとトラ
ンジスタ54のベースとの間に接続される。トランジス
タ54のコレクタが電源端子53に接続され、そのエミ
ッタが抵抗を介して接地されると共に、エミッタから出
力端子55が導出される。
【0033】トランジスタ52のコレクタおよびエミッ
タには、逆位相の輝度信号が発生する。コレクタ出力が
コイルLおよびコンデンサCにより信号位相が移相さ
れ、トランジスタ54のベースにおいて、可変抵抗素子
Rcを介されたエミッタ出力と合成される。その移相
量、すなわち、遅延量αは、可変抵抗素子Rcの抵抗値
により制御される。従って、アナログ検出信号Sd、S
d’に応じて可変抵抗素子Rcの抵抗値を制御すること
によって、出力端子55に取り出される輝度信号の遅延
量を制御することができる。
【0034】なお、可変遅延回路14L、14Rとして
は、図2または図3に示される構成以外に、種々のもの
を使用できる。例えばCCDにより構成されたアナログ
遅延回路の構成を使用しても良い。他の例としては、R
AMを利用したディジタル回路の構成も使用可能であ
る。
【0035】このように、左眼用映像と右眼用映像の変
調の極性を逆、つまり時間軸の移動(変調)方向を逆方
向にする。これにより片眼の信号のみ変調した場合の2
倍の左右視差が生じる。この第1の具体例では、±αの
遅延時間を変化部±Δxと別に可変遅延回路14Lおよ
び14Rが持つことによって、中心融像面は、表示面よ
りも奥にあるとし、前後感の検出により得られた検出信
号SdおよびSd’によって、変化分Δxを制御するこ
とによって、中心融像面よりも手前側への出方の量を制
御する手法を採用している。つまり、先の高周波成分の
検出量が十分多ければ、つまりフォーカス領域であれば
前景の物体と判断し、中心融像面よりも手前で出方を多
くし、逆に高周波成分の検出が少なければ、つまりフォ
ーカス領域でなければ、後景の物体と判断し、中心融像
面よりも手前でその出方を僅かにする手法を採用してい
る。
【0036】上述した第1の具体例に関して、立体感
(前後感)を増強させる処理を図4を参照して説明す
る。図4において、横軸は、時間軸(すなわち、水平方
向の位置)であり、縦軸は、レベルである。図4Aおよ
び図4Bに示される信号S1およびS11は、−α+Δ
xおよびα−Δxが0の場合の可変遅延回路14Lおよ
び14Rに対する入力である。但し、信号S1およびS
11は、これらの可変遅延回路14Lおよび14Rの遅
延量の固定分Dの遅延を受けているものとしている。
【0037】図4Aの例では、入力映像信号中に傾きが
急峻で大きな前エッジE1および後エッジE2を有する
信号(物体)S1に対する処理を示す。信号S1は、可
変遅延回路14Rおよび14Lへ供給される。α−Δx
の遅延量の可変遅延回路14Rおよび−α+Δxの遅延
量の可変遅延回路14Lの出力は、信号S1RおよびS
1Lで示される。信号S1Rは、表示面91に右眼映像
93Rとして表示され、信号S1Lは、表示面91に左
眼映像93Lとして表示される。表示面91に表示され
た右眼映像93Rおよび左眼映像93Lは、右眼92R
および左眼92Lに映り、並行輻輳側によって虚像94
Aに示すように表示される。
【0038】この図4Aに示す信号S1は、傾きが急峻
で大きな前エッジE1および後エッジE2を有するた
め、変化分Δxが大とされる。それによって、図4Aに
示すように表示面91上で右眼映像93Rと左眼映像9
3Lとのズレが少なくなる。このように、変化分Δxの
値を大きくすることによって、±αが加えられた基準位
置からの移動量が大きくなり、視差情報は小さくなる。
その結果、虚像94Aが中心融像面95よりかなり前に
突出した位置、すなわち表示面91の付近で融像され
る。
【0039】図4Bの例では、入力映像信号中に傾きが
ゆるやかな前エッジE11および後エッジE12を有す
る信号(物体)S11に対する処理を示す。信号S11
は、可変遅延回路14Rおよび14Lへ供給され、その
出力信号がS11RおよびS11Lで示される。信号S
11Rは、表示面91に右眼映像93Rとして表示さ
れ、信号S11Lは、表示面91に左眼映像93Lとし
て表示される。表示面91に表示された右眼映像93R
および左眼映像93Lは、右眼92Rおよび左眼92L
に映り、虚像94Bに示すように表示される。
【0040】この図4Bに示す信号S11は、傾きがゆ
るやかな前エッジE11および後エッジE12を有する
ため、変化分Δxが小とされる。それによって、図4B
に示すように表示面91上で右眼映像93Rと左眼映像
93Lとのズレが多い。このように、変化分Δxの値を
小さくすることによって、±αが加えられた基準位置か
らの移動量が小さくなり、視差情報は大きい。その結
果、虚像94Bが中心融像面95の付近で融像される。
【0041】このように、中心融像面95を表示面91
ではなく、表示面91よりも奥に設定する。つまり、固
定の遅延量αによって、左眼映像93Lを一定量だけ左
に移動させ、右眼映像93Rを逆にその分右側に移動さ
せておき、先の前後感の検出により得られた検出量に応
じて変化分Δxを制御することによって、画像の表示位
置を左右に変調する。
【0042】具体的に、図4Aに示すように、急峻で大
きなエッジが含まれている信号が供給され、前景と判断
した場合、変化分Δxが大きな値となり、可変遅延回路
14Lの遅延時間(D−α+Δx)が多くなるため、左
眼映像93Lは、表示面91上で右に移動する。一方、
可変遅延回路14Rの遅延時間(D+α−Δx)が少な
くなるため、右眼映像93Rは、表示面91上で左に移
動する。これにより視差情報が少なくなり、その結果、
虚像94Aは、中心融像面95よりかなり出ているよう
に見える。
【0043】図4Bに示すように、ゆるやかなエッジが
含まれている信号が供給され、後景と判断した場合、変
化分Δxが小さな値となり、可変遅延回路14Lの遅延
時間の増加は少なくなるため、左眼映像93Lは、表示
面91上の右方向への移動が少ない。一方、可変遅延回
路14Rの遅延時間の減少は少なくなるため、右眼映像
93Rは、表示面91上で左方向への移動が少ない。こ
れにより視差情報の減少量が少ないものとなり、虚像9
4Bは中心融像面95より表示面91側に突出する量が
少ないように見える。
【0044】上述したように、図4Aに示すような先鋭
度の高いエッジの場合と、図4Bに示すようなゆるやか
なエッジの場合とを比較すると、左右の映像の重なり具
合から、先鋭度の高いエッジの場合の方がより視差情報
の量が少ないことがわかる。視差情報の量が少ないとい
うことは、より表示面の近くに映像が融像されるという
ことであり、前景の映像ほど視差情報を減少させるよう
にしている。
【0045】上述では、並行輻輳を用いて、表示面より
も奥に映像を融像する方法について説明した。具体的
に、並行輻輳により映像を融像するとき、画像の最も奥
となる面(背景)である中心融像面95を輻輳の基準と
し、図4Aに示すように、フォーカスの合っている先鋭
度の高いエッジ部分はかなり手前になるように左右視差
を付け、図4Bに示すように、ゆるやかなエッジ部分は
中心融像面の僅かに手前になるように左右視差を付ける
ように、遅延量を変調する。
【0046】この基準となる中心融像面の並行輻輳の量
(可変遅延回路14Lおよび14Rの遅延量±α)を変
化させることにより、融像された映像の背景(基準)を
任意の位置に移動することが可能となる。例えば、遅延
量αを充分大きくとれば、表示面よりもかなり奥に中心
融像面が融像される。この場合では、前後感(左右視
差)の検出を行った左右視差の変化分Δxの量は変わら
ないが、その左右視差の絶対値が増えるため、変調した
前後感(立体感)は強調される。
【0047】また、遅延量αを上述と同一の極性でその
絶対値を減少させると表示面91を中心に融像された映
像があるように感じられる。遅延量α=0の場合、背景
(中心融像面95)は表示面91上となり、先鋭度のあ
るフォーカスポイントは表示面91より手前で融像して
いるように見える。遅延量αの極性を上述と逆にすれ
ば、全体の画像が表示面91よりも手前に融像される。
このとき、融像された映像は、実際の表示面上の大きさ
より小さく見える(図15A参照)。
【0048】図5Aに示すように、表示面91での左右
視差量をaとし、人間の標準の眼幅を65mmとし、表
示面91と人間の眼92との距離が1m(=1000m
m)とした場合、映像が融像される奥行きX0 は、 a/X0 =65/(1000+X0 ) となり、よって、 X0 =(1000×a)/(65−a) となる。
【0049】この式または図5Bに示すグラフからわか
るように、表示面91での左右視差量aと奥行きX0
関係式を見ても判るように、表示面91での視差量が6
5mmから減少し、左右視差量a<0となると、並行輻
輳から交差輻輳に移る。つまり、表示面91での左右視
差量aが(65mm≧a>0)の範囲では、並行輻輳と
なり、(0>a)の範囲では、交差輻輳となる。この図
5Bから分かるように、交差輻輳になると表示面91で
の左右視差量aに対する奥行き感(前後感)の変化の割
合(すなわち、感度)が減少してくる。この理由から交
差輻輳を用いた場合では、前後感の検出により左右視差
が変調されて得られた前後感(立体感)は、この発明の
ように並行輻輳を用いるときと比べて減少する。このよ
うに基準となる輻輳量を可変することにより、好ましい
映像を選択することが可能となる。
【0050】上述したように、交差輻輳により映像を立
体視した場合、実際の表示面上の大きさより小さく見
え、然も、表示面91での左右視差量aに対する奥行き
感(前後感)の変化の割合(すなわち、感度)が減少す
る。このような点を踏まえこの発明では、並行輻輳を採
用している。
【0051】図6は、この発明が適用可能な第2の具体
例である。図1に示す第1の具体例と対応する部分に
は、同一の参照符号を付す。図1の構成と異なる点は、
可変遅延回路14Rに代えて固定遅延回路14R’を使
用することである。図1の構成では、左眼映像信号と右
眼映像信号とを逆方向に遅延するように制御している
が、図6の構成では、一方の左眼映像信号のみを制御
し、右眼映像信号に対しては固定の遅延を与える。片方
向の制御であるため、両方向の制御に比し遅延量が半分
となるが、可変遅延回路が一つで良い。
【0052】この図6では、右眼映像信号に対しては固
定の遅延(D+α)を与え、左眼映像信号の遅延量(D
+α)に変化分Δxを与えることにより、遅延量を制御
しているが、左眼映像信号に対しては固定の遅延を与
え、右眼映像信号に変化分Δxを与えることにより、遅
延量を制御するようにしても同様の構成および効果を得
ることは言うまでもない。
【0053】なお、輝度信号に対してのみ、時間軸(水
平方向の位置)の制御を行っているいるが、二つの色差
信号も輝度信号と同様に制御しても良い。一般的に、輝
度信号に比して色差信号に関しては、解像度を知覚しに
くいので、輝度信号のみの制御によっても、立体感(前
後感)を増強させる効果が生じる。
【0054】これまでは、エッジでの周波数レベルに応
じて左右視差をつけることを説明したが、この場合、左
右視差のつく部分がエッジになり縁が凸になった映像に
なってしまう。物体は、物体毎に色成分が同じであるこ
とが多いことと、空気透視で近くのものは色鮮やかで、
遠くのものはかすんで見えることから色成分(色差信
号)を利用しても良いと考える。そこで、この発明で
は、色差信号を利用する。2つの色差信号(R−Y)、
(B−Y)をそれぞれ整流する色差信号処理回路の一例
を図7に示す。
【0055】この図7に示す色差信号処理回路は、2つ
の整流回路と加算器から構成される。入力端子241お
よび242には、色差信号(R−Y)および色差信号
(B−Y)が供給される。整流回路243には、入力端
子241からの色差信号(R−Y)が供給され、色差信
号|R−Y|に整流される。整流回路244には、入力
端子242からの色差信号(B−Y)が供給され、色差
信号|B−Y|に整流される。加算器245では、色差
信号|R−Y|と、色差信号|B−Y|とが加算され、
加算された整流成分は、出力端子246から出力され
る。
【0056】次に、先に述べた輝度信号の高周波成分に
図7に示す色差信号処理回路の出力である整流成分を加
算するこの発明の第1の実施形態を図8に示す。この図
8は、図1に示す第1の具体例と対応する部分には、同
一の参照符号を付し、その説明を省略する。色復調回路
13から出力される色差信号(R−Y)、(B−Y)
は、色差信号処理回路231へ供給される。上述したよ
うに、色差信号処理回路231で処理された整流成分
は、加算器232へ供給される。加算器232では、整
流回路26からの整流された高周波成分と、色差信号の
整流成分とが加算される。その加算結果は、検出信号S
dとして可変遅延回路14Lへ供給され、またインバー
タ27を介して検出信号Sd’として可変遅延回路14
Rへ供給される。
【0057】なお、図8に示すこの発明の第1の実施形
態においても、左眼用映像信号と右眼用映像信号の一方
のみの遅延量を可変とし、他方の遅延量を固定とするよ
うに制御しても良い。
【0058】ここで、カラーバー信号を映像信号として
入力したときの輝度信号Yの高周波成分(微分成分)お
よび色差信号(R−Y)、(B−Y)の整流成分の波形
を図9、図10および図11に示す。図9に示す輝度信
号Yの波形は、Y/C分離回路12から出力されたもの
である。図10に示す輝度信号Yの波形は、ハイパスフ
ィルタ25によって高周波成分が検出され、整流回路2
6において、検出された高周波成分の波形の正負の極性
がそろえられ、輝度信号の高周波成分Y’として出力さ
れたものである。
【0059】図9に示す色差信号(R−Y)波形は、色
復調回路13から出力されたものである。図10に示す
色差信号(R−Y)の波形は、色差信号処理回路231
内の整流回路243において、供給された色差信号(R
−Y)の波形がそろえられ、色差信号|R−Y|として
出力されたものである。同様に、図9に示す色差信号
(B−Y)の波形は、色復調回路13から出力されたも
のである。図10に示す色差信号(B−Y)の波形は、
色差信号処理回路231内の整流回路244において、
供給された色差信号(B−Y)の波形がそろえられ、色
差信号|B−Y|として出力されたものである。
【0060】そして、図11に示す波形は、加算器23
2において、輝度信号の高周波成分Y’と、色差信号処
理回路231の整流成分とが加算され、検出信号Sdと
して出力されたものである。一例として、この検出信号
Sdは、 Sd=Y’+{(|R−Y|+|B−Y|)/2} となる。この図11に示すように、輝度信号の高周波成
分に色差信号の整流成分を加えると、検出される範囲が
広がることがわかる。
【0061】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。上述した第1の実施形態は、2個のプロジェ
クタ用CRTを使用しているのに対して、第2の実施形
態では、入力映像信号に対してフィールド倍速化の処理
を施し、一つのCRTを使用する。一例として、フィー
ルド倍速した映像信号のペアとなる2個のフィールドの
第1フィールドを左眼用映像信号とし、フィールド倍速
した第2フィールドを右眼用映像信号とする。
【0062】図12は、この発明の第2の実施形態の構
成を示す。Y/C分離回路12により入力端子11から
の複合カラー映像信号に対応する輝度信号Yおよび色信
号Cが得られる。輝度信号Yがフィールド倍速化回路6
1に供給され、色信号Cが色復調回路13に供給され
る。色復調回路13からの二つの色差信号がフィールド
倍速化回路61に供給される。フィールド倍速化回路6
1は、入力映像信号からフィールド周波数が2倍とされ
た映像信号を生成する。
【0063】図13は、フィールド倍速化回路61によ
る処理を示す。図13では、簡単のため色差信号につい
ては省略されている。フィールド周期Tv(NTSC方
式であれば、1/60秒、PAL方式およびSECAM
方式であれば、1/50秒)の入力輝度信号Y(図13
A)が供給されると、フィールド周期が1/2・Tvの
出力輝度信号(図13B)が形成される。すなわち、入
力輝度信号のフィールドAから2倍のフィールド周波数
のフィールドA1およびA2のペアが形成され、そのフ
ィールドBから2倍のフィールド周波数のフィールドB
1およびB2のペアが形成される。図13Cは、倍速フ
ィールド毎にレベルが反転するパルス信号2Vである。
このような倍速化の処理は、映像信号をディジタル化
し、ディジタルメモリにより時間軸圧縮する構成により
行うことができる。
【0064】第1の実施形態では、倍速フィールドと同
期したパルス信号2Vがハイレベルである第1フィール
ド(A1、B1、・・・)を左眼用映像信号として用
い、それがローレベルである第2フィールド(A2、B
2、・・・)を右眼用映像信号として用いる。フィール
ド倍速化回路61からフィールド倍速輝度信号2Yおよ
びフィールド倍速色差信号2(R−Y)、2(B−Y)
が発生する。
【0065】倍速輝度信号2Yが可変遅延回路62に供
給され、倍速色差信号2(R−Y)、2(B−Y)がそ
れぞれ固定遅延回路63、64に供給される。また、倍
速輝度信号2Yがハイパスフィルタ25に供給され、ハ
イパスフィルタ25の出力信号が整流回路26に供給さ
れる。ハイパスフィルタ25および整流回路26は、上
述した第1および第2の具体例と同様に、輝度信号中の
エッジ情報の量に応じた信号を発生する。そして、倍速
色差信号2(R−Y)、2(B−Y)が色差信号処理回
路231へ供給される。色差信号処理回路231では、
供給された倍速色差信号2(R−Y)、2(B−Y)を
それぞれ整流した整流成分を発生する。加算器232
は、整流回路26からの高周波成分と、色差信号処理回
路231からの整流成分とを加算することによって、検
出信号Sdを発生する。インバータ27により検出信号
Sdと相補的な検出信号Sd’が形成される。
【0066】検出信号SdおよびSd’がスイッチング
回路65の二つの入力端子にそれぞれ供給される。スイ
ッチング回路65の出力が可変遅延回路62に、その遅
延量αを制御する信号として供給される。スイッチング
回路65は、パルス信号2Vがハイレベルの期間、すな
わち、左眼用映像信号の期間では、検出信号Sdを可変
遅延回路62に供給し、パルス信号2Vがローレベルの
期間、すなわち、右眼用映像信号の期間では、インバー
タ27から出力される検出信号Sd’を可変遅延回路6
2に供給するように制御される。従って、可変遅延回路
62では、左眼用映像信号が検出信号Sdによって遅延
され、右眼用映像信号が検出信号Sd’によって遅延さ
れる。
【0067】可変遅延回路62からの輝度信号と、固定
遅延回路63、64からの二つの色差信号がマトリクス
回路17に供給される。マトリクス回路17によって、
フィールド倍速の三原色信号2R、2G、2Bが形成さ
れる。三原色信号がプリアンプ&CRTドライブ回路6
6を介してCRT200に供給される。CRT200
は、フィールド倍速のカラー映像信号の表示が可能な構
成とされる。すなわち、CRT200の垂直走査周波数
および水平走査周波数は、倍速でない映像信号を表示す
る場合のこれらの周波数の2倍とされる。CRT200
には、可変遅延回路62によって生成された視差情報を
有する左眼用映像信号と右眼用映像信号とが倍速フィー
ルドで表示される。
【0068】さらに、左右にシャッタ224L、224
Rが設けられた眼鏡223を装着して見ることにより、
左眼用映像と右眼用映像とを左右の眼がそれぞれ見るよ
うになされる。シャッタ224L、224Rとしては、
電気的にON/OFFが可能なシャッタ例えば液晶シャ
ッタを使用することができる。シャッタ224L、22
4Rは、パルス信号2Vと同期したパルス信号によって
ON/OFF動作をするように制御される。一例とし
て、受信機側から赤外線伝送によってパルス信号2Vを
受け取り、パルス信号2Vがハイレベルの期間で、シャ
ッタ224LをONとすると共にシャッタ224RをO
FFとし、パルス信号2Vがローレベルの期間では、O
N/OFFの状態を反転させる。それによって、CRT
200により表示される左眼用映像および右眼用映像を
それぞれ左眼および右眼が見るようにできる。
【0069】三原色信号R、G、Bに基づいてエッジ情
報を検出するための構成の第1の例を図14に示し、第
2の例を図15に示す。これらの二つの構成例は、図1
または図6に示す第1および第2の具体例に対してこの
発明を適用したものである。Y/C分離回路12からの
輝度信号と、色復調回路13からの二つの色差信号がマ
トリクス回路67に供給される。
【0070】マトリクス回路67により発生した三原色
信号R、G、Bが最大値検出回路68に供給される。最
大値検出回路68は、三原色信号R、G、Bの中の最大
値を検出して、検出された最大値を出力する。最大値検
出回路68の出力信号がハイパスフィルタ25を介して
整流回路26に供給され、整流回路26から高周波成分
が発生する。この高周波成分は、三原色信号の中で最大
と検出された信号に基づいて生成される。
【0071】色差信号(R−Y)および(B−Y)が色
差信号処理回路231に供給される。色差信号処理回路
231では、上述した図7に示すように、2つの整流回
路と加算器から構成される。色差信号処理回路231か
らの整流成分は、加算器232へ供給される。加算器2
32では、整流回路26からの高周波成分と、色差信号
処理回路231からの整流成分とを加算し、その結果、
検出信号Sdが生成される。
【0072】加算器232からの検出信号Sdによっ
て、可変遅延回路14Lの遅延量が制御される。この制
御は、上述したように、エッジの情報に基づいて、立体
感が増強されるようになされる。可変遅延回路14Lか
らの輝度信号Y、固定遅延回路15Lからの色差信号
(R−Y)、固定遅延回路16Lからの色差信号(B−
Y)がマトリクス回路17に供給される。図1の構成で
は、検出信号Sdがインバータを介して可変遅延回路1
4Rに供給される。
【0073】図15に示す構成では、マトリクス回路6
7で形成された三原色信号がハイパスフィルタ25R、
25G、25Bにそれぞれ供給される。ハイパスフィル
タ25R、25G、25Bのそれぞれの出力が整流回路
26R、26G、26Bに供給される。整流回路26
R、26G、26Bの出力信号が最大値検出回路69に
供給される。整流回路26R、26G、26Bの出力信
号の中の最大値が最大値検出回路69の出力に検出信号
Sdとして取り出される。図15の構成は、三原色信号
のそれぞれに基づいて、検出信号を生成する処理を行
い、生成された信号の中の最大値を加算器232へ出力
する。
【0074】三原色信号R、G、Bに基づいて前後感を
検出する方式は、輝度信号からこれを検出する方式と比
較して、マトリクス回路67、最大値検出回路68、6
9を必要とするが、より自然な前後感を生じさせること
ができる。図14または図15に示す構成は、プロジェ
クタを用いる第1および第2の具体例に限らず、倍速フ
ィールド処理を利用するこの発明の第2の実施形態に対
しても適用することができる。
【0075】さらに、この発明は、プロジェクタ、フィ
ールド倍速CRT以外に、眼鏡型の液晶表示装置に適用
される。図16は、かかる表示装置の一例を示す。図1
6Aおよび図16Bは、この眼鏡型の液晶表示装置(参
照符号70で示す)が人間の頭部に装着された様子を、
それぞれ上部および横方向から見た図である。この表示
装置70は、弦71および伸縮性のバンド72、73に
よって頭部に装着される。液晶ディスプレイを含む光学
系は、前部に取り付けられた箱体74内部に構成され
る。
【0076】図17は、箱体74内に構成された光学系
を概略的に示す。81で示すカラー液晶表示パネルは、
供給されるビデオ信号に基づいて駆動される。左右の眼
がそれぞれ見るようになされた2枚の液晶表示パネルが
使用される。図17は、その片側の構成を示す。80
は、白色蛍光管等のバックライト、82は、ディフュー
ザ(拡散板)である。
【0077】液晶表示パネル81の表示光がハーフミラ
ー83で反射され、凹面ハーフミラー84に入射され
る。凹面ハーフミラー84で反射された映像光がハーフ
ミラー83を通じて眼85に入射される。従って、液晶
表示パネル81の映像をハーフミラー83を通じて見る
ことができる。凹面ハーフミラー84を設けているの
で、実際の凹面ハーフミラー84の位置より遠くに、よ
り大きく映像が表示されたように感じることができる。
例えば眼85の位置から2m程度の距離に、52インチ
型画面の大きさでもって仮想的に映像86が表示される
ように感じることができる。
【0078】2枚の液晶表示パネル81が左右の眼によ
り分離して見ることができるように、設けられており、
各液晶表示パネルに対して、処理された左眼用映像およ
び右眼用映像をそれぞれ表示することにより、立体感を
増強することができる。図18は、この発明の第3の実
施形態であり、かかる眼鏡型液晶ディスプレイを使用し
た場合の信号処理系を示す。色差信号処理回路231に
おいて色差信号(R−Y)および(B−Y)を整流した
整流成分と、整流回路26からの高周波成分とが加算さ
れ、検出信号Sdが発生される。インバータ27により
検出信号Sdと相補的な検出信号Sd’が形成される。
この検出信号Sdおよび相補的な検出信号Sd’は、可
変遅延回路14Lおよび14Rへ供給される。
【0079】そして、図1の構成と同様に処理された三
原色信号が液晶ドライブ回路28Lおよび28Rに供給
される。これらの液晶ドライブ回路28Lおよび28R
の出力によってそれぞれ液晶表示パネル29Lおよび2
9Rがドライブされる。さらに、液晶表示パネルが1枚
の場合でも、第2の実施形態のように、フィールド倍速
処理とシャッターを使用することによって、立体感を増
強することができる。
【0080】上述したこの発明の実施形態では、エッジ
情報に基づいて前後感を検出し、エッジ情報は、輝度信
号に基づいて検出する構成である。この発明は、輝度信
号以外に、エッジ情報の検出を三原色信号R、G、Bに
基づいて行うようにしても良い。
【0081】このように、輝度信号の高周波成分に加
え、色差信号の整流成分を用いることにより、物体毎に
得られる前後感の効果をさらに高めることができる。こ
れは、物体が物体毎に同じ色成分(色差信号)を持つこ
とが多いことに基づいて、映像信号の色差信号の整流成
分によりそれぞれの物体の前後関係および範囲を限定す
るようにしたものである。具体的には、色の鮮やかなも
のほど、近くに見え、遠くのものは、空気透視でぼんや
りとかすむことが多くなるので、色差信号を用いても前
後関係および範囲を限定することができる。
【0082】
【発明の効果】この発明に依れば、映像信号の高周波成
分により検出されるエッジに加え、映像信号の色差信号
の整流成分により範囲を限定することができるので、2
次元の映像信号ソースの右眼用映像と左眼用映像との遅
延量を制御することによって、中心融像面、虚像などの
前後の位置を制御することができるため、前後感、立体
感が強調された映像を表示することができる。従来のプ
ルフリッヒの法則を利用する方法では、動いている物体
のみ立体感を増すことができたが、この発明は、動いて
いる物体のみならず、静止物体においても、比較的簡単
な回路で前後感、立体感の増強を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の具体例を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明に適用される可変遅延回路の一例の接
続図である。
【図3】この発明に適用される可変遅延回路の他の例の
接続図である。
【図4】この発明の第1の具体例の動作を説明するため
の略線図である。
【図5】この発明の第1の具体例の動作を説明するため
の略線図である。
【図6】この発明の第2の具体例を示すブロック図であ
る。
【図7】この発明に適用される色差信号処理の一例のブ
ロック図である。
【図8】この発明の第1の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図9】この発明に適用される色差信号処理を説明する
ための略線図である。
【図10】この発明に適用される色差信号処理を説明す
るための略線図である。
【図11】この発明に適用される色差信号処理を説明す
るための略線図である。
【図12】この発明の第2の実施形態を示すブロック図
である。
【図13】この発明の第1の実施形態のフィールド倍速
化の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】この発明に適用される前後感の検出のための
構成の第1の例を示すブロック図である。
【図15】この発明に適用される前後感の検出のための
構成の第2の例を示すブロック図である。
【図16】この発明の第2の実施形態に使用する眼鏡型
表示装置の説明に用いる略線図である。
【図17】眼鏡型表示装置の光学的説明のための説明に
用いる略線図である。
【図18】この発明の第3の実施形態を示すブロック図
である。
【図19】視差情報による立体感を強調する方法を説明
するための略線図である。
【図20】視差情報による立体感を強調する方法の一例
としてのプルフリッヒの法則を説明するための略線図で
ある。
【符号の説明】
14L、14R・・・可変遅延回路、21L、24L・
・・水平偏光フィルタ、21R、24R・・・垂直偏光
フィルタ、25・・・ハイパスフィルタ、26・・・整
流回路、61・・・フィールド倍速化回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号が入力され、表示装置に映像を
    表示する映像表示方法において、 入力映像信号のエッジ情報を検出し、検出された上記エ
    ッジ情報に基づいて上記入力映像信号の中からフォーカ
    スの合致している物体または範囲を検出し、 上記入力映像信号の色情報を検出し、検出された上記色
    情報に基づいて上記入力映像信号の中から物体または範
    囲を検出し、 検出された上記物体または範囲の相対的な前後関係を判
    断することを特徴とした映像表示方法。
  2. 【請求項2】 映像信号が入力され、表示装置に映像を
    表示する映像表示方法において、 入力映像信号のエッジ情報および色情報に基づいて映像
    中の被写体の前後関係を検出し、 検出された上記前後関係に基づいて画像の位置を水平方
    向に移動するように制御し、 制御の結果生成された左右視差を有する映像を表示面に
    表示し、上記左右視差を有する映像による中心融像面を
    上記表示面よりも奥に生じさせることを特徴とする映像
    表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記エッジ情報をカラー映像信号中の輝度信号から検出
    することを特徴とする映像表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 上記エッジ情報を三原色信号から検出することを特徴と
    する映像表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記中心融像面を任意の位置に可変するようにしたこと
    を特徴とする映像表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2において、 上記前後関係に応じて上記左右視差または上記奥行き情
    報の量を可変するようにしたことを特徴とする映像表示
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2において、 上記色情報の整流成分と上記エッジ情報の高周波成分と
    を加算し、上記整流成分に応じて上記左右視差または上
    記奥行き情報の量を可変するようにしたことを特徴とす
    る映像表示方法。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 上記中心融像面を任意の位置に可変する第1の処理と、 上記前後関係に応じて左右視差または奥行き情報の量を
    可変する第2の処理と、 上記色差信号の整流成分を上記エッジ情報の高周波成分
    に加算し、上記整流成分に応じて上記左右視差または上
    記奥行き情報の量を可変する第3の処理とを有すること
    を特徴とする映像表示方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2において、 検出された上記エッジ情報から上記前後関係を検出し、
    上記前後関係を有する領域を推定し、 推定された上記領域毎に左右視差を付加するようにした
    ことを特徴とする映像表示方法。
  10. 【請求項10】 映像信号が入力され、表示装置に映像
    を表示する映像表示装置において、 入力映像信号のエッジ情報および色情報に基づいて映像
    中の被写体の前後関係を検出する検出手段と、 検出された上記前後関係に基づいて画像の位置を水平方
    向に移動するように制御する制御手段と、 上記制御手段の結果生成された左右視差を有する映像を
    表示面に表示し、上記左右視差を有する映像による中心
    融像面を上記表示面よりも奥に生じさせる手段とからな
    ることを特徴とする映像表示装置。
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