JPH11275567A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11275567A
JPH11275567A JP10070927A JP7092798A JPH11275567A JP H11275567 A JPH11275567 A JP H11275567A JP 10070927 A JP10070927 A JP 10070927A JP 7092798 A JP7092798 A JP 7092798A JP H11275567 A JPH11275567 A JP H11275567A
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imaging
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Yoshihiko Nishida
芳彦 西田
Tadashi Okazaki
正 岡崎
Takahiro Watanabe
隆弘 渡辺
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の大形化および更新周期の長期化を防止
した広視野角および高分解能を有する撮像装置を提供す
ること。 【解決手段】 予め定める分解能で撮像して得られた画
像に基づいて物体A1〜A3の位置情報を形成し、この
位置情報に基づいて前記第1撮像手段15よりも高い分
解能を有する第2撮像手段の撮像方向を前記物体A1〜
A3の画像が中心に配置されるように設定した状態で、
物体A1〜A3を前記高い分解能で撮像する。これによ
って広視野角を第1撮像手段15で撮像し、必要な情報
すなわち物体A1〜A3の詳細な画像を高い分解能を有
する第2撮像手段16によって得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広い視野領域を高
い分解能で撮像するために用いられる撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】飛しょう体を搭載し、予め定める地上領
域に予め定める目標物が存在するときに、その目標物に
向けて飛しょう体を発射する車両が知られている。この
車両を操作する操作者は、地上領域に目標物の存在を認
めたときに、換言すれば地上領域に存在する物体を識別
してその物体が目標物であると認めたときに、その目標
物に向けて飛しょう体を発射している。この車両には、
操作者が物体を識別するために用いる撮像装置が搭載さ
れており、操作者は、この撮像装置によって撮像される
画像を目視して、その画像から得られる物体の形状、大
きさおよび輝度などの情報に基づいて、撮像されている
物体が目標物であるか否かを判断している。
【0003】このような撮像装置は、操作者が広い地上
領域を全域にわたって迅速に物体を識別することがで
き、かつ真に目標物か否かを高い精度で判断できるよう
にするために、広視野角および高分解能を有することが
望ましい。広視野角および高分解能を有する撮像装置と
して、(1)大口径レンズを用いる装置と、(2)パノ
ラマ撮像装置との2つがある。
【0004】前者の(1)大口径レンズを用いる撮像装
置1では、図9に示すように、受光した光学像を結像光
学系3によって検知器4の受光部に結像させ、この検知
器4によって光学像を画像信号に変換する撮像手段2
と、この撮像手段2に光学像を導くためのアフォーカル
光学系5とを備えており、アフォーカル光学系5を構成
するレンズとして、大口径のレンズ6が用いられてい
る。この撮像装置1は、大口径レンズ6を有するアフォ
ーカル光学系5によって、撮像手段2に導く光学像の光
量を多くして信頼性の高い光学像を撮像手段2に導くこ
とによって、広視野角の撮像範囲にわたって高分解能で
撮像することができる。
【0005】また後者の(2)パノラマ撮像装置は、図
9に示した撮像装置1の撮像手段2と同様の撮像手段を
用いて、広い地上領域を複数の領域に分割してその分割
された領域毎に、撮像方向を変更して順次的に撮像し、
このようにして得られた複数の画像を1つの画像として
合成し、広視野角にわたって高分解能で撮像した画像と
同様の画像を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような(1)大口径レンズ6を用いる装置1では、大
口径レンズ6によって装置1の構成が大形化してしまう
という問題を有する。また(2)パノラマ撮像装置で
は、上記(1)の装置1と比較して、大口径のレンズ6
を必要としないので、構成が大形化することはないけれ
ども、撮像方向を変更しなければならないので、得られ
る画像の更新周期が長期化してしまうという問題を有す
る。また撮像方向の変更の必要および不必要に拘わら
ず、撮像対象からの光学像を画像信号に変換するために
要する時間が装置1よりも長くなってしまうので、結果
的に前記更新周期が長期化することになる。
【0007】本発明の目的は、構成の大形化および更新
周期の長期化を防止し、広視野角で高分解能を有する撮
像装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、予め定める分解能を有し、受光した光学像を画像信
号に変換する第1撮像手段と、前記予め定める分解能よ
りも高い分解能を有し、受光した光学像を画像信号に変
換する第2撮像手段と、前記光学像の光経路を、第1お
よび第2撮像手段のいずれか一方に選択的に切換える切
換手段と、第1撮像手段から出力される画像信号を画像
処理して、予め定める目標画像を含む画像領域を抽出す
る目標画像抽出手段と、前記切換手段と第2撮像手段と
の間に介在され、第2撮像手段に導かれる光学像の光経
路を目標画像抽出手段による抽出画像領域に対応する撮
像方向に変更する光経路変更手段と、第1および第2撮
像手段からそれぞれ出力される各画像信号に基づいて、
第1撮像手段による画像の第2撮像手段による画像に対
応する領域を、第2撮像手段による画像に置換えるよう
に第1および第2撮像手段による画像を合成した画像を
表す合成画像信号を出力する画像制御手段とを含むこと
を特徴とする撮像装置である。
【0009】本発明に従えば、撮像対象から放射される
光の一部が、切換手段によって第1および第2撮像手段
に選択的に切換えられて導かれる。第1撮像手段は、受
光した光学像を予め定める分解能で画像信号に変換し、
この画像信号は、目標画像抽出手段および画像制御手段
へそれぞれ出力される。目標画像抽出手段は、第1撮像
手段からの画像信号を画像処理し、第1撮像手段をによ
って得られた画像から予め定める目標画像を含む画像領
域を抽出する。この画像領域を抽出する方法としては、
たとえばコントラストボックス法があり、この方法は、
中央部とその外周部との輝度差が大きい領域を前記目標
画像を含む画像領域として抽出する方法であり、たとえ
ば赤外線光学像を利用して、前記撮像対象の比較的温度
が高い部分を撮像した画像を含む画像領域を、前記目標
を含む画像領域として抽出する場合などに有用な方法で
ある。
【0010】第2撮像手段は、受光した光学像を第1撮
像手段よりも高い分解能で画像信号に変換する。この第
2撮像手段と切換手段との間には、光経路変更手段が介
在されており、この光経路変更手段によって第2撮像手
段に導かれる光学像の光経路が変更される。これによっ
て第2撮像手段は、第2撮像手段自体の向きを変更する
ことなく、光経路変更手段による光経路の変更に伴って
撮像方向が変更された状態で撮像することができる。
【0011】光経路変更手段は、第2撮像手段による撮
像方向を、目標画像抽出手段による抽出画像領域に対応
する撮像方向となるように、光学像の光経路の変更して
第2撮像手段に導く。このように、第2撮像手段に導か
れる光学像の光経路が変更され、これによって撮像対象
の前記抽出画像領域に対応した領域が第2撮像手段によ
って撮像される。一例として挙げると、目標画像抽出手
段は、第1撮像手段による画像に座標軸を設定し、第1
撮像手段による画像の前記抽出画像領域の中心座標を表
す信号を光経路変更手段に出力する。光経路変更手段
は、この信号に基づいて第2撮像手段に導かれる光学像
の光経路を、抽出画像領域の中心となるように変更す
る。
【0012】このようにして撮像される第2撮像手段に
よる画像の画像信号は、画像制御手段に出力される。画
像制御手段は、第1撮像手段による画像の第2撮像手段
による画像と対応する部分を、第2撮像手段による画像
に置換えるように、第1および第2撮像手段からの画像
を合成することができる。この合成画像を表す合成画像
信号は、たとえばモニタなどの表示手段に出力可能であ
り、合成画像を表示手段によって表示することができ
る。
【0013】分解能が比較的低い第1撮像手段は、所定
の撮像範囲を有する撮像対象から受光した光学像を画像
信号に変換するために要する時間が比較的短く、画像の
更新周期は短い。これに対して分解能が比較的高い第2
撮像手段は、所定の撮像範囲を有する撮像対象から受光
した光学像を画像信号に変換するために要する時間が長
くなり、画像の更新周期が長くなるけれども、信頼性が
比較的高い画像を得ることができる。本発明に従う撮像
装置は、これら第1および第2撮像手段の長所をそれぞ
れ生かし、前述のように画像を合成することによって、
広視野角の撮像範囲の撮像対象を高分解能で撮像するこ
とが可能であり、しかも装置の大形化を抑制し、かつ画
像の更新周期の長期化を抑制することができる。
【0014】さらに詳しく述べると、第1撮像手段は、
分解能が比較的低いので、画像の信頼性は低くなるけれ
ども、光学像を画像信号に変換するために要する時間が
短いので、広視野角の撮像範囲にわたって、たとえば広
い地上領域を撮像対象として撮像しても、短い周期、た
とえばほぼリアルタイムで撮像することができる。画像
制御手段は、このような第1撮像手段による画像の一部
領域、すなわち抽出された抽出画像領域を、第2撮像手
段による画像に置換えることができ、これによって前記
抽出画像領域では、比較的高分解能で撮像した信頼性を
高い画像とすることができる。つまり、第1撮像手段に
よって広視野角で撮像し、得られる画像中の抽出画像領
域の画像を高分解能で撮像される第2撮像手段による画
像に置換えることによって、最終的に得られる画像を第
1撮像手段だけによる画像と比較して高分解能で撮像さ
れた画像とすることができ、かつ最終的に得られる画像
の更新周期が、第2撮像手段だけによって撮像される画
像のように長くなり過ぎることを防止することができ
る。すなわち広視野の撮像対象を高分解能で撮像するこ
とができる。さらに従来のような大口径のレンズを必要
としないので装置が大形化することがない。
【0015】このように構成が大形化したり、または画
像の更新周期が長くなるという問題が生じることなく、
広視野領域の撮像対象、たとえば広い地上領域を迅速に
撮像することができる。しかも地上領域などの撮像対象
のうち、高分解能で撮像する必要がある領域は、目標画
像抽出手段によって所定の抽出条件に基づいて抽出する
ことができ、高分解能で撮像することができる。また撮
像対象のうち、高分解能で撮像する必要がある領域は、
目標画像抽出手段によっていわば自動的に抽出されるの
で、操作者は、第1撮像手段からの画像を目視して、所
定の条件を満たす画像領域を、高分解能で撮像すべき領
域として選出する作業をする必要がなく、作業性が優れ
ている。
【0016】請求項2記載の本発明は、第2撮像手段か
ら出力される画像信号をフレームメモリに記憶し、光経
路変更手段が光経路を変更しているときに、第1撮像手
段による画像のフレームメモリに記憶された画像に対応
し、かつ第2撮像手段による画像に対応する領域を、フ
レームメモリに記憶された画像に置換えて、フレームメ
モリに記憶された光経路変更前の画像をフリーズ状態で
表示させるようにしたことを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、第2撮像手段によって撮
像された画像は、フレームメモリに記憶される。光経路
変更手段が前記光経路を変更したときには、フレームメ
モリに記憶された画像信号、すなわち光経路変更手段が
光経路を変更する前に、第2撮像手段によって撮像され
た画像を、表示手段によってフリーズ状態で表示させる
ことができる。
【0018】これによって第1撮像手段による画像中
に、目標画像抽出手段による抽出画像領域が複数存在す
るときに、たとえば光経路変更手段によって光経路を周
期的に変更して各抽出画像領域に対応した地上領域を第
2撮像手段によって個別に撮像するようにし、複数の抽
出画像領域のうち1つの領域については、第2撮像手段
によって撮像されるほぼリアルタイムの詳細な連続画像
を表示し、残余の抽出画像領域については、前記フレー
ムメモリに記憶された画像信号の画像をフリーズ状態で
表示することが可能である。
【0019】これによって操作者は、複数の抽出画像領
域が存在するときに、1つの抽出画像領域に関して、第
2撮像手段が他の抽出画像領域を撮像しているときであ
っても、フリーズ状態の過去の画像ではあるが第2撮像
手段による詳細な画像を目視することができる。またこ
のフレームメモリに記憶された画像は、第2撮像手段に
よるリアルタイムの画像が表示される領域を除く領域に
表示されるので、複数の抽出画像領域が相互に重なって
いる場合であっても、第2撮像手段からの画像を優先し
て表示することができる。したがって第2撮像手段から
得られるほぼリアルタイムの新しい画像情報を、できる
だけ表示させることができる。
【0020】またフレームメモリに記憶される画像信号
が表す画像を、フリーズ状態で表示することができるの
で、たとえば、予め定める地上領域に存在する物体が目
標物であるか否かを判断するために撮像装置を用いたと
き、物体の詳細な画像をフリーズ状態で表示することが
可能となる。このようにした場合には、操作者は、物体
を撮像した前記フリーズ状態の画像を目視して、その物
体が目標物であるか否かの判断を容易に行うことができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る撮像装置11の概略的な構成を示す系統図であり、図
2は撮像装置11が搭載される車両13を示す斜視図で
ある。図1は撮像装置11における光学像を導くための
構成を原理的に示し、図2は車両13から飛しょう体1
2を発射した状態を示す図である。撮像装置11は、基
本的に、第1撮像手段15と、第2撮像手段16と、切
換手段17と、目標画像抽出手段18と、光経路変更手
段19と、画像合成手段20とを含み、さらにアフォー
カル光学系35を含む。
【0022】この撮像装置11は、低分解能ではあるけ
れども、広視野にわたって撮像可能な第1撮像手段15
と、撮像可能な視野は狭いけれども、高分解能で撮像可
能な第2撮像手段16とによってそれぞれ撮像される画
像を合成することによって、広視野の撮像対象としてた
とえば広い地上領域を、高分解能で撮像するための装置
である。本実施形態においては、撮像装置11は、たと
えば、飛しょう体12を搭載し、その飛しょう体12を
操作者が目標物A1〜A3に向けて発射するための車両
13に備えられる。このような撮像装置11によって撮
像された画像は、操作者が地上領域38内に物体が存在
するか否かの確認、および確認された物体が目標物A1
〜A3であるか否かの識別などのために用いられる。
【0023】第1撮像手段15は、第1結像光学系21
と、第1検知器22とを有する。第1結像光学系21
は、1または複数のレンズによって、予め定める結像倍
率を有するように構成され、撮像対象である地上領域3
8からの赤外線による光学像を第1検知器22で結像さ
せる。第1検知器22は、走査形の光検知器によって実
現され、前記赤外線光学像を、アナログ電気信号に変換
し、さらにアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換
し、このデジタル電気信号を画像信号として、目標画像
抽出手段18および画像制御手段20に出力する。
【0024】第2撮像手段16は、第2結像光学系23
と、第2検知器24とを有する。第2結像光学系23
は、1または複数のレンズによって、前記第1結像光学
系21よりも高い結像倍率を有するように構成され、地
上領域38からの赤外線による光学像を第2検知器24
で結像させる。第2検知器24は、第1検知器22と同
様の構成を有し、この第2検知器24によって受光した
赤外線光学像から変換された画像信号は、画像制御手段
20に出力される。
【0025】このように第2撮像手段16は、第1検知
器22と同様の第2検知器24を有するとともに、第2
結像光学系23が第1結像光学系21よりも高い結像倍
率となるように構成される。これによって第2撮像手段
16は、第1撮像手段15と比較して、撮像範囲は小さ
くなるけれども、同一の視野角度の領域から受光する赤
外線光学像を、高い受光素子密度、すなわち高い画素密
度で画像信号に変換することができる。換言すれば、第
2撮像手段16は第1撮像手段15と比較して、1画素
当たりの視野角度、すなわち瞬時視野角度を小さくする
ことによって、高い分解能で撮像された詳細な画像を得
ることができる。つまり、第1撮像手段15では、撮像
装置11が受光した赤外線光学像のほぼ全体を所定の画
素数で画像信号に変換し、第2撮像手段16では、撮像
装置11が受光した赤外線光学像の一部を拡大した状態
で、第1撮像手段と同一画素数で画像信号に変換してお
り、第2撮像手段16は、第1撮像手段15よりも詳細
な画像を得ることができる。
【0026】切換手段17は、略円板状であり、周方向
1ケ所に、2つの半径線で切り取られる扇状の切欠き2
7が形成される反射ミラー25と、この反射ミラー25
を回転駆動する駆動部26とを有する。撮像装置11に
は、この切換手段17よりも、光学像が導かれる方向上
流側に、撮像対象からの赤外線光学像を、たとえば10
分の1に縮小するために、複数のレンズ33,34から
成るアフォーカル光学系35が設けられており、このア
フォーカル光学系35を介して、切換手段17に、撮像
対象からの赤外線光学像が導かれる。
【0027】アフォーカル光学系35と切換手段17と
は、アフォーカル光学系によって縮小された光学像が、
反射ミラー25の外周を含む円内の中心から半径方向外
方にずれた位置に導かれるように、配置されている。反
射ミラー25は、アフォーカル光学系35に臨む平坦な
反射面25aに対して垂直な回転軸線Oまわりに、駆動
部26によって回転駆動される。この回転軸線Oは、ア
フォーカル光学系35を通過した直後の光学像の光軸C
に対して角度θだけ傾斜している。アフォーカル光学系
35からの赤外線光学像は、反射ミラー25の角度位置
に対応して、反射面25aで反射されるか、または切欠
き27を通過する。
【0028】赤外線光学像は、反射ミラー25の反射面
25aに照射されたときには、この反射面25aで反射
され、第1撮像手段15の第1結合光学系21へ導かれ
る。また赤外線光学像は、反射ミラー25の切欠き27
を通過したときには、光経路変更手段19を介して第2
撮像手段16へ導かれる。
【0029】駆動部26は、たとえばステッピングモー
タによって実現され、反射ミラー25を、たとえば10
〜30Hz、好ましくは30Hzで回転駆動する。した
がって駆動部26によって反射ミラー25が回転駆動さ
れると、アフォーカル光学系35を通過した赤外線光学
像は、その光経路が第1および第2撮像手段15,16
のいずれか一方に、10〜30Hzの周期で選択的に切
換えられる。また切欠き27の大きさは、第1および第
2撮像手段15,16に光学像を導く時間的な配分によ
って適宜選択される。
【0030】目標画像抽出手段18は、第1撮像手段1
5による画像信号が与えられ、この画像信号を画像処理
し、第1撮像手段15による画像中の予め定める抽出条
件を満たす目標画像を含む画像領域を抽出し、この画像
領域の座標を表す信号を発生する。この抽出画像領域の
座標を表す信号は、光経路変更手段19に与えられる。
【0031】光経路変更手段19は、切換手段17と、
第2撮像手段16との間に介在されている。前述のよう
に、第1撮像手段15には、アフォーカル光学系35を
通過した光学像のほぼ全体が導かれるのに対して、第2
撮像手段16には、アフォーカル光学系35を通過した
光学像のうち、一部の方向の光経路を経た光学像だけが
導かれる。光経路変更手段19は、第2撮像手段16に
導かれる光学像の光経路の方向を変更するための手段で
あり、これによって、地上領域38うちどの方向の一部
領域からの光学像を、第2撮像手段16に導くかを変更
する。
【0032】光経路変更手段19は、ピッチ方向変更部
70と、ヨー方向変更部71と、光経路制御部32とを
備える。ピッチ方向変更部70は、ピッチ方向変更ミラ
ー28と、このピッチ方向変更ミラー28を角変位駆動
する駆動部30とを有し、ピッチ方向変更ミラー28
は、平坦な矩形状のミラーであり、反射面28aに反射
ミラー25の切欠き27を通過した光学像が照射される
位置に設けられ、この照射された光学像を反射する。駆
動部30は、ピッチ方向変更ミラー28を、水平な角変
位軸線まわりに高精度で角変位駆動する。ヨー方向変更
部71は、ヨー方向変更ミラー29と、このヨー方向変
更ミラー28を角変位駆動する駆動部31とを有し、ヨ
ー方向変更ミラー29は、平坦な矩形状のミラーであ
り、反射面29aにピッチ方向変更ミラー28によって
反射された光学像が照射される位置に設けられ、この照
射された光学像を反射する。駆動部31は、ヨー方向変
更ミラー29を垂直な角変位軸線まわりに高精度で角変
位駆動する。
【0033】ピッチ方向変更部70によって、第2撮像
手段16に導かれる光学像の光経路の方向が、ピッチ方
向に関して選択され、ヨー方向変更部71によって、第
2撮像手段17に導かれる光学像の光経路の方向がヨー
方向に関して選択される。これらのピッチおよびヨー方
向変更部70,71を組み合わせて、第2撮像手段16
に導かれる光学像の光経路の方向が選択される。
【0034】光経路制御部32は、目標画像抽出手段1
8から抽出画像領域の座標を表す信号が与えられ、この
信号に基づいて、地上領域38の抽出画像領域に対応す
る一部領域からの光学像が、第2撮像手段16に導かれ
るように、ピッチ方向変更部70およびヨー方向変更部
71に指令信号を出力する。すなわち、光経路制御部3
2からの指令信号に応答して、前記各駆動部30,31
がピッチ方向変更ミラー28およびヨー方向変更ミラー
29を、それぞれ角変位駆動し、これによって、第2撮
像手段16の撮像方向が変更される。
【0035】画像制御手段20は、第1および第2撮像
手段15,16からの画像信号が与えられ、これらの画
像信号に基づいて、第1撮像手段15による画像の第2
撮像手段16による画像と対応する領域を第2撮像手段
16による画像に置換えるように、第1および第2撮像
手段15,16からの画像信号を合成処理する。この合
成処理によって得られた合成画像を表す合成画像信号
は、表示手段52に与えられ、表示手段52によって合
成画像を表示することができる。
【0036】図3は、撮像装置11の電気的構成を示す
ブロック図である。図3において、光学像の光経路は、
破線で示す。撮像対象である地上領域38からの赤外線
光学像は、たとえば前述したようなアフォーカル光学系
35を介して切換手段17に導かれ、この切換手段17
によって光学像の光経路が、第1撮像手段15および第
2撮像手段16に、選択的に切換えられる。切換手段1
7から光学像は、第1撮像手段15には、直接導かれ、
第2撮像手段16には、光経路変更手段19を介して導
かれる。
【0037】目標画像抽出手段18は、第1撮像手段1
5から出力される画像信号に基づいて、コントラストボ
ックス画像処理を行う。このコントラストボックス画像
処理は、まず、図4に示す手順でコントラストボックス
処理画像43を生成する。詳しく述べると、図4(1)
に示される第1撮像手段15からの画像39に、図4
(2)に示されるような第1比較領域40とその第1比
較領域40を囲む第2比較領域41とを有する複数の輝
度比較領域42a1,42a2を、最も上の行の左から
右に移動し、その行における設定が終了すると下の行に
移動して左から右に移動するように、順次的に移動して
マトリクス状に設定する。このとき各輝度比較領域42
a1,42a2,42a3…;42b1,42b2,4
2b3…;42c1,42c2,42c3…;42d1
……(以下、任意の輝度比較領域を指す場合、または総
称する場合には、「輝度比較領域42」と記す場合があ
る)毎に、第1比較領域40の平均輝度と第2比較領域
41の平均輝度との差であるローカルコントラスト値を
それぞれ演算して求め、図4(3)に示されるコントラ
ストボックス処理画像43を生成する。すなわちコント
ラストボックス処理画像43は、各輝度比較領域42が
相互に隙間なく隣接して成り、各輝度比較領域42毎に
それぞれのローカルコントラスト値を表す信号であり、
このコントラストボックス処理画像43を表す信号は、
図示しないメモリに記憶されている。
【0038】このようにしてコントラストボックス処理
画像43を生成した後、次に図5(1)に示される3×
3の9つの領域SA,SB,SC,SD,SE,SF,
SG,SH,SLに分割されるフィルタ44を、図5
(2)に示すように、フィルタ44の各領域SA〜SH
およびSLと各輝度比較領域42とがそれぞれ対応する
ように、適用する。このフィルタ44は、上述の輝度比
較領域42の設定と同様に、左上部分から右下部分に、
1つの輝度比較領域42ずつ移動しながら適応され、以
下の条件式(1)を満たす輝度比較領域42を抽出す
る。さらに第1撮像手段15による画像に対してXY座
標を設定し、抽出される輝度比較領域42のXY座標に
おける中心座標値を求める。
【0039】 (L>A)and(L>B)and(L>C)and(L>D) and(L≧E)and(L≧F)and(L≧G)and(L≧H) …(1) ここで、A〜HおよびLには、図5(1)に示すフィル
タ44の各領域SA〜SHおよびSLに対応した輝度比
較領域42のローカルコントラスト値が代入される。
【0040】図5(2)に示されるように、前記フィル
タ44の中心に位置する目標候補判定領域SLをコント
ラストボックス処理画像の最も左上の輝度比較領域42
から、最も右下の輝度比較領域42まで順次走査して、
当て嵌める。このとき条件式(1)を満たすか否かを判
定する。すなわち目標候補判定領域SLのローカルコン
トラスト値が、目標候補判定領域SLよりも走査方向上
流側に隣接する第1比較判定領域SA〜SDの各ローカ
ルコントラスト値よりも大きく、かつ目標候補判定領域
SLの走査方向下流側に隣接する第2比較判定領域SE
〜SHの各ローカルコントラスト値以上であるか否かを
判定し、両者の条件を満たすときの目標候補判定SL
を、目標画像を含む画像領域として抽出する。
【0041】このようにして第1撮像手段15から出力
される画像信号をコントラストボックス画像処理するこ
とによって、局部的に輝度差の大きい輝度比較領域42
が存在する場合に、その輝度比較領域42の中心座標を
抽出画像領域の中心座標して抽出することができる。こ
のように第1撮像手段15による画像に対応するコント
ラストボックス処理画像42中の最も輝度差の大きい輝
度比較領域42の中心座標を抽出画像領域の中心座標と
するのではなく、フィルタ44を用いて、局部的に輝度
差の大きい輝度比較領域42の中心座標を抽出画像領域
の中心座標とするので、第1撮像手段15による画像か
ら複数の抽出画像領域を抽出することが可能であり、地
上領域38に、目標物または目標物と同様の条件を満た
す物体など、本形態では、周囲と比較して輝度差が高い
物体などが存在する場合に、それらの物体などを第2撮
像手段15によって高分解能で撮像することができる。
【0042】またローカルコントラスト値が所定の値以
上となる輝度比較領域42の中心座標を抽出画像領域の
中心座標とするのではなく、局部的に輝度差の大きい輝
度比較領域42の中心座標を抽出画像領域の中心座標と
し、さらに条件式(1)に従って判定するので、比較的
輝度差が大きい輝度比較領域42が、隣接して存在し、
目標候補判定領域SLおよびこの目標候補判定領域SL
に隣接する第1および第2比較領域SA〜SHから成る
比較判定エリア、すなわちフィルタ44が適用されるエ
リア内に複数存在する場合であっても、同一のローカル
コントラスト値の輝度比較領域が隣接していて抽出でき
ない、または抽出画像領域として複数抽出するなどの不
具合が生じることなく、1つの抽出画像領域を、最も輝
度差の大きい輝度比較領域42の中心座標を抽出画像領
域の中心座標として、抽出することができる。
【0043】これによって本形態のように、赤外線の輝
度差によって抽出画像領域を抽出する構成、たとえば周
囲と比較して温度の高い物体などの画像を目標画像して
抽出画像領域を抽出する構成において、たとえばその物
体が、図2に示されるような車両A1であり、第1撮像
手段15による車両A1の画像が、比較判定エリアと同
程度の大きさである場合に、車両A1のエンジン、マフ
ラおよび車両の搭乗者など、複数の発熱源の基づいて、
比較判定エリア内に、比較的大きい輝度差の比較判定領
域42が複数存在するけれども、この車両A1について
は、1つの抽出画像領域として抽出し、地上領域38に
複数の目標物である物体A1〜A3が存在するにも拘わ
らず、1つの物体、たとえば物体A1を第2撮像手段1
6によって集中的に撮像する不具合を無くすことができ
る。
【0044】目標画像抽出手段18は、このコントラス
トボックス処理によって求められた座標を、目標画像を
含む画像領域の中心座標とし、その中心座標を表す目標
候補座標信号として、光経路制御部32に出力する。
【0045】光経路変更手段17の光経路制御部32
は、第2撮像手段16による画像の前記XY座標におけ
る中心座標値(X1,Y1)が、目標画像抽出手段18
からの出力された目標候補座標信号が表す抽出画像領域
の中心座標(X2,Y2)と一致するように、ピッチ方
向変更ミラー28、およびヨー方向変更ミラー29を角
変位駆動させる指令を表す指令信号を、各駆動部30,
31にそれぞれ出力する。より具体的には、ピッチ方向
変更ミラー28およびヨー方向変更ミラー29の角度位
置が、図示しない角度位置検出器によって検出されて、
これに基づいて第2撮像手段16による画像の前記XY
座標における中心座標値(X1,Y1)を表す視野中心
座標信号が、光経路制御部32に与えられる。この視野
中心座標信号と、目標画像抽出手段18からの目標候補
座標信号とに応答して、各座標信号の表す座標値を用い
て、ヨー方向の必要変更量ΔXおよびピッチ方向の必要
変更量ΔYを、 ΔX=X1−X2 ΔY=Y1−Y2 …(2) によって演算し、 ΔX=0 ΔY=0 …(3) のように各必要変更量ΔX,ΔYが0となるように、各
変更ミラー28,29を駆動する指令信号を各駆動部3
0,31に出力する。
【0046】また上述した目標画像抽出手段18によっ
て複数の目標画像領域が抽出される場合、光経路制御部
32は、視野中心座標を各目標候補座標に周期的に順次
一致させるように、指令信号を出力する。これによって
第1撮像手段15による画像中に複数の抽出画像領域が
存在する場合には、地上領域38のこれら各抽出画像領
域に対応する一部領域を、第2撮像手段16によって、
周期的に順次撮像することができる。
【0047】光経路制御部32には、反射ミラー25の
角度位置を検出する検出器によって検出される反射ミラ
ー25の角度位置を表す検出角度位置信号が与えられ
る。光経路制御部32は、検出角度位置信号に応答し
て、反射ミラー25が、アフォーカル光学系35を通過
した光学像が反射ミラー25の切欠き27を通過する角
度位置にあるときを避け、アフォーカル光学系35を通
過した光学像が反射ミラー25で反射されて第1撮像手
段15に導かれているときに、各駆動部30,31に、
各変更ミラー28,29を駆動する指令信号を出力す
る。
【0048】これによって、各変更ミラー28,29
は、地上領域38からの赤外線光学像が導かれていない
時間だけを利用して角変位され、第2撮像手段16が撮
像可能なときに、その撮像方向が変更されることがな
く、第2撮像手段16は、いわばブレを起こすことな
く、鮮明な光学像を撮像することができる。すなわち、
第2撮像手段16に地上領域38からの赤外線光学像が
導かれているにもかかわらず、光経路変更手段17が光
経路を変更中であり、第2撮像手段16によって得られ
る画像がブレた画像となって無駄な画像になることを防
ぐことができる。
【0049】画像制御手段20は、画像補正演算部46
と、画像合成部47とを有する。画像補正演算部46
は、光方向制御部32からの現在の第2撮像手段16の
視野中心の中心座標を表す視野中心座標信号が与えら
れ、この信号に基づいて、たとえば第2撮像手段16で
の撮像中にピッチ方向変更ミラー28および/またはヨ
ー方向変更ミラー29が不所望に動揺して、いわゆる像
流れが発生した場合に、その動揺を前記角度位置検出器
で検出し、その角度位置検出器からの検出信号を取込ん
で、この像流れを補正するための補正信号を画像合成部
47に出力する。
【0050】この各変更ミラー28,29の動揺による
像流れの補正は、たとえば前記角度検知器によって各ミ
ラー28,29の動揺を検知し、第2撮像手段16によ
る画像において、各画素毎に、輝度および色彩を表す映
像信号から、前記動揺した方向の上流側の画素の映像信
号に基づいて、不必要な輝度および色彩を表す映像信号
を差し引くことによって、前記像流れによる画像の乱れ
を補正することができる。
【0051】また画像補正演算部46は、アフォーカル
光学系35の各レンズ33,34の中央部と周辺部との
収差、いわゆる周辺収差によって生じる赤外線光学像の
歪みに起因する画像歪みを補正するための演算式を算出
し、この演算式を画像合成部47へ与える。特にこの各
レンズ33,34の周辺収差による歪みは、詳細な画像
を得るための第2撮像手段16による画像においては、
その重要性が高くなる。本形態では、この周辺収差の補
正は、第1および第2撮像手段15,16による画像に
ついてそれぞれ行われるけれども、その重要性が高い第
2撮像手段16による画像だけを補正するようにして、
補正処理効率を向上するようにしてもよい。この周辺収
差の補正のための演算式は、アフォーカル光学系35の
特性に基づいて、画像に対して歪みの逆変換を行う式で
ある。この演算式は、たとえば図示しない記憶手段に記
憶しておき、補正時に呼び出してすようにしてもよく、
また第2撮像手段16による画像だけを補正する場合に
は、アフォーカル光学系35の特性だけを記憶手段に記
憶しておき、補正時に特性を呼出し、第2撮像手段16
の撮像方向に対応する部分だけ、演算式を作成するよう
にしてもよい。
【0052】このような各変更ミラー28,29の動揺
による像流れの補正、およびアフォーカル光学系35の
周辺収差による画像歪みの補正をするための情報を表す
信号は、画像合成部47に与えられる。この画像合成部
47において、画像を再構成するときに、前記像流れお
よび画像歪みの補正が行われる。
【0053】画像合成部47は、フレームメモリ50を
有し、このフレームメモリ50は、画像合成信号を適宜
更新記憶する合成信号記憶領域と、第1撮像手段15か
らの画像信号を適宜更新記憶する第1記憶領域と、第2
撮像手段16からの画像信号を適宜更新記憶する第2記
憶領域とを有する。この画像合成部47では、第1およ
び第2撮像手段15,16からの画像信号をフレームメ
モリ50の第1および第2記憶領域に記憶し、第1およ
び第2撮像手段15,16からの画像信号の同期信号に
基づいて、第1および第2記憶領域に記憶された画像信
号を適宜呼び出して合成し、画像合成信号として合成信
号記憶領域に記憶させる。記憶された合成画像信号は、
適宜呼び出されて表示手段52に出力される。
【0054】第1および第2撮像手段15,16から画
像信号は、たとえば以下のようにして合成される。ま
ず、各変更ミラー28,29の角度位置検出器から出力
される検出信号に基づいて、第1撮像手段15による画
像の第2撮像手段16の撮像範囲に対応する領域の中心
座標を算出する。次に、フレームメモリ50の第1領域
に記憶されている第1撮像手段15による画像の画像信
号のアドレス情報に基づいて、第1撮像手段15の画像
の画像信号の映像情報のうち第2撮像手段16の撮像範
囲に対応する領域の映像情報を削除し、この削除された
映像情報に代えて、第2記録領域に記憶されている第2
撮像手段16からの画像の画像信号を呼出して、その映
像情報を嵌込む。このように合成して得られた画像合成
信号を合成信号記憶領域に記憶し、適宜呼び出して、表
示手段52に出力する。
【0055】また画像合成部47では、各角度位置検出
器からの検出信号に基づいて、光経路変更手段19が前
記光経路を変更したときは、フレームメモリ50の第2
領域に記憶された画像信号、すなわち光経路変更手段1
9が光経路を変更する前に第2撮像手段16が撮像して
いた画像の画像信号を、第1および第2記憶領域ならび
に合成信号記憶領域とは異なる第3記憶領域に記憶す
る。この第3記憶領域には、第2撮像手段16による画
像の画像信号を、複数記憶することができ、抽出画像領
域が複数存在する場合などに、第2撮像手段16によっ
て撮像される各抽出画像領域に対応する画像の画像信号
を、所定数記憶することができる。
【0056】また第3記憶容量が一杯になった状態で、
さらに新たな画像信号を記憶する必要があるときには、
最も古い画像信号を削除して記憶するように更新記憶さ
れる。
【0057】このように第2撮像手段16の撮像方向が
変更されたときには、上述した第1および第2撮像手段
15,16による画像の一部を、第3記憶領域に記憶さ
れた画像信号の画像に置換えるように、画像が合成され
る。第1および第2撮像手段15,16からの画像を表
す画像信号と、フレームメモリ50の第3記憶領域に記
憶される画像信号とを合成するにあたって、各画像のア
ドレス情報に基づいて、第2撮像手段16による画像と
第3記憶領域に記憶される画像とが相互に近接して重な
っている場合には、第3記憶領域から呼び出した画像信
号の第2記憶領域に記憶される画像信号の画像と重なる
部分の映像信号を削除した状態で、第2撮像手段16に
よって撮像された新しい、第2記憶領域に記憶される画
像信号を優先して合成する。またフレームメモリ50の
第3記憶領域に記憶される画像信号の画像が相互に重な
る場合には、この相互に重なる部分について、新しい方
の画像信号を優先させて合成する。
【0058】たとえば第1撮像手段15による画像中に
抽出画像領域が複数存在するときに、上述のように光経
路変更手段19によって光経路を周期的に変更して各抽
出画像領域に対応する地上領域を、第2撮像手段16に
よって順次撮像する場合、画像合成部47では、複数の
抽出画像領域のうち、第2撮像手段16が現在撮像中の
1つの領域は、ほぼリアルタイムの画像を合成し、残余
の抽出画像領域は、フレームメモリ50の第3記憶領域
に記憶された画像信号の画像を合成する。つまり、この
ように複数の抽出画像領域が存在する場合に、合成され
た画像を表示手段52によって表示するときには、1つ
の抽出画像領域は、ほぼリアルタイムの連続画像が表示
され、残余の抽出画像領域は、記憶された画像がフリー
ズ状態で表示される。これによって操作者は、1つの抽
出画像領域に関して、第2撮像手段16が他の抽出画像
領域を撮像しているときであっても、第2撮像手段16
が撮像した詳細な画像をフリーズ状態ではあるけども目
視することができるとともに、フレームメモリ50の第
3領域から呼び出される画像信号の画像は、第2撮像手
段16からのほぼリアルタイムの画像が表示される領域
を除く領域に表示されるので、複数の抽出領域が相互に
重なっている場合であっても、第2撮像手段16による
新しいリアルタイムの画像を優先して表示することがで
きる。これによってできる限り新しい画像を表示手段5
2によって表示させることができる。
【0059】表示手段52は、第2撮像手段16によっ
て高分解能で撮像された詳細な画像を、その情報量を損
なうことなく詳細に表示することができる表示能力を有
している。この表示手段52には、前述のように合成画
像信号が与えられ、この信号の表す合成画像が表示され
る。
【0060】再び図2を参照して、このような撮像装置
11を搭載する車両13には、伸縮自在な柱状体13a
と、飛しょう体12を発射するための発射台13b,1
3cとが備えられる。柱状体13aの先端部に撮像装置
11が、柱状体13aの軸線まわりに角変位可能に設け
られる。撮像装置11は、図示しないモータなどの駆動
手段によって柱状体13aまわりに角変位駆動すること
ができる。操作者は、駆動手段に指令を与えて、撮像手
段11を角変位駆動し、車両13を動かすことなく、撮
像装置11を角変位させてその撮像方向を変更すること
ができる。
【0061】また柱状体13aは伸縮自在になってお
り、車両13と、撮像対象である地上領域38との間
に、隆起した領域37および/または建物などの視界を
遮る遮蔽物がある場合には、柱状体13aを伸長させ
て、遮蔽物が邪魔にならない位置に撮像装置だけを移動
させて、地上領域38を撮像可能とすることができる。
【0062】図6は、撮像装置11の動作の一例を示す
フローチャートである。車両13が所定の位置に配置さ
れ、反射ミラー25の回転駆動が開始され、各変更ミラ
ー28,29のミラーの角度位置が初期位置、たとえ
ば、第1撮像手段15の視野中心座標、すなわち第1撮
像手段による画像の中心座標と第2撮像手段16による
視野中心座標とが一致する角度位置に設定されるととも
に、第1および第2撮像手段15,16に電力が供給さ
れて、第1および第2検知器22,24が駆動され、撮
像準備が完了する。
【0063】この状態で撮像動作が開始され、ステップ
a1では、第1撮像手段15によって地上領域38の撮
像が行われる。すなわち切換手段17が撮像対象38か
らの赤外線光学像を、第1撮像手段15に導いたとき
に、第1検知器22が、その赤外線光学像を画像信号に
変換する。
【0064】次にステップa2では、第1撮像手段15
からの画像信号に基づいて、たとえば上述のコントラス
トボックス処理によって、所定の条件を満たす画像を目
標画像として、この目標画像を含む画像領域を抽出す
る。具体的には、図2に示すように地上領域38に物体
A1〜A3が存在する場合に、それら物体A1〜A3の
画像を含む画像領域を抽出する。
【0065】次にステップa3では、第1撮像手段15
によって撮像された画像中に抽出画像領域が存在するか
否かが判定される。このステップa3での判定が肯定さ
れた場合、すなわち地上領域38の画像に、目標物およ
び目標物と同様の条件を満たす画像、たとえば物体A1
〜A3の画像が存在すると判定された場合には、ステッ
プa4に移行し、この判定が否定された場合には、ステ
ップa10に移行する。
【0066】ステップa4では、抽出画像領域が1つで
あるか否かが判定され、この判定が肯定される場合に
は、ステップa5に移行し、逆に判定が否定される場合
には、ステップa11に移行する。ステップa5では、
第1撮像手段15からの画像における抽出画像領域の中
心座標の演算が行われる。次にステップa6では、演算
された中心座標に基づいて第2撮像手段16に導かれる
光学上の光経路を、前記抽出画像領域の中心となるよう
に、すなわち抽出画像領域の中心座標と第2撮像手段1
6の視野中心座標とが一致するように、光経路変更手段
19によって変更する。この状態で、ステップa7にお
いて、第2撮像手段16によって、地上領域38の一部
が撮像が行われる。すなわち切換手段17が撮像対象3
8からの赤外線光学像を、第2撮像手段16に導いたと
きに、第2検知器22が、その赤外線光学像を画像信号
に変換する。
【0067】次にステップ8では、第1および第2撮像
手段15,16からの画像信号に対して、像流れおよび
像歪みの補正をするための信号が画像補正演算部46に
よって生成され、画像合成部48に与えられる。ステッ
プa9では、画像合成部48において、第1および第2
撮像手段15,16からの各画像信号およびフレームメ
モリ50の第3記憶領域に記憶される画像信号とを合成
するとともに、画像補正演算部46によって演算された
画像補正のための信号に基づいて、合成画像を再構成し
て補正し、フレームメモリ50の合成信号記憶領域に記
憶させる。また画像を合成するときに、フレームメモリ
50の第3記憶領域に画像信号が記憶されている場合に
は、フレームメモリ50の第2記憶領域に記憶される画
像信号の画像を除く領域を、第3記憶領域に記憶される
画像信号の画像に置換えるように画像を合成する。ステ
ップa9では、前記フレームメモリ50に記憶される画
像合成信号を表示手段52に出力する。
【0068】ステップa3で、判定が否定されて、ステ
ップa10に移行したときには、第1撮像手段15によ
る画像だけを、アフォーカル光学系35の周辺収差によ
る画像だけを補正して、その画像信号をフレームメモリ
50の合成信号記憶領域に記憶させ、適宜呼び出して表
示手段52に出力する。
【0069】またステップa4で判定が否定されて、ス
テップa11に移行したときには、第1撮像手段15か
らの画像における各抽出画像領域の中心座標の演算がそ
れぞれ行われる。次にステップa12で、演算された各
抽出画像領域の各中心座標の中に、第2撮像手段16の
視野中心座標よりも走査方向下流側の座標が存在するか
否かが判定される。ステップa12での判定が肯定され
た場合には、ステップa13に移行して視野中心座標
と、この視野中心座標の走査方向下流側で、かつ最も走
査方向上流側の抽出画像領域の中心座標とを一致させる
ように、第2撮像手段16に導かれる光学上の光経路を
変更する。またステップa12での判定が否定された場
合には、ステップa14に移行して視野中心座標と、最
も走査方向上流側の抽出画像領域の中心座標とを一致さ
せるように、第2撮像手段16に導かれる光学上の光経
路を変更する。このようにステップa12からステップ
a13またはステップa14を経た後、ステップa7に
移行され、第2撮像手段16によって撮像される。
【0070】このようにして、合成画像信号を表示手段
52に出力して、撮像手段11の1サイクル動作が終了
する。このような動作が切換手段17による光経路の切
換と同一の周期で繰り返され、操作者は、表示手段52
による表示画像を確認してその表示画像に飛しょう体1
2を誘導すべき物体が存在するか否かの識別を行ってい
る。
【0071】図7は、撮像装置11によって撮像される
画像の表示画像の推移を示す図である。図7(1)は、
第1撮像手段15によって予め定める分解能で撮像され
た地上領域38の画像を表示手段52によって表示した
画像である。この1回目のサイクルでは、この第1撮像
手段15からの画像中には、目標物および目標物と同様
の条件の、すなわち周囲と輝度差が異なる画像が存在
し、これらの目標画像を含む画像領域C1〜C3が、抽
出される。これら抽出画像領域C1〜C3の中心座標を
上述した目標画像抽出手段18によって求める。
【0072】次のサイクルにおいて、各抽出画像領域の
中心座標のうちの1つ、たとえばまず走査方向上流側に
ある抽出画像領域C1の中心座標を視野中心に一致させ
て、本形態では、抽出画像領域と対応する領域を、第2
撮像手段16によって撮像し、この画像を優先させて、
第1および第2撮像手段15,16の画像を合成して表
示する。これによって図7(2)に示すように、抽出画
像領域C1は、第1撮像手段15によって得られる画像
よりも高い分解能のリアルタイム画像が得られる。
【0073】所定のサイクル数だけこのような画像を表
示した後、現在の第2撮像手段16の視野中心よりも走
査方向下流側に中心座標が存在する抽出画像領域C2の
中心座標を視野中心に一致させて、本形態では、抽出画
像領域と対応する領域を、第2撮像手段16によって撮
像し、この画像を最優先させるとともに、1つ前のサイ
クルで撮像した第2手段からの画像信号をフレームメモ
リ50の第3記憶領域に記憶し、この第3記憶領域に記
憶される画像信号の画像を第1撮像手段15の画像より
も優先させて、第1および第2撮像手段の画像ならびに
フレームメモリ50の第3記憶領域に記憶される画像を
合成して表示する。これによって図7(3)に示すよう
に、抽出画像領域C2は、第1撮像手段15によって得
られる画像よりも高い分解能のリアルタイム画像が得ら
れるとともに、抽出画像領域C1は、第1撮像手段15
によって得られる画像よりも高い分解能のフリーズ画像
が得られる。
【0074】ここからさらに所定のサイクル数だけこの
ような画像を表示した後、現在の第2撮像手段16の視
野中心よりも走査方向下流側に中心座標が存在する抽出
画像領域C3の中心座標を視野中心に一致させて、本形
態では、抽出画像領域と対応する領域を、第2撮像手段
16によって撮像し、この画像を最優先させるととも
に、1つ前のサイクルで撮像した第2手段からの画像信
号を、現在記憶されている抽出画像領域C1の画像信号
とともに、フレームメモリ50の第3記憶領域に記憶
し、この第3記憶領域に記憶される画像信号の画像を第
1撮像手段15の画像よりも優先させて、第1および第
2撮像手段15,16の画像ならびにフレームメモリ5
0の第3記憶領域に記憶される画像を合成して表示す
る。これによって図7(4)に示すように、抽出画像領
域C3は、第1撮像手段15によって得られる画像より
も高い分解能のリアルタイム画像が得られるとともに、
抽出画像領域C1,C2は、第1撮像手段15によって
得られる画像よりも高い分解能のフリーズ画像が得られ
る。
【0075】このとき第2撮像手段16によって撮像中
の抽出画像領域C3と、第3記憶領域に画像信号が記憶
されている抽出画像領域C2とが部分的に重なってお
り、この場合、最も新しい画像情報である抽出画像領域
C3の画像が、フレームメモリ50の第3記憶領域に記
憶される画像信号の画像よりも優先して表示される。
【0076】このようにして第1撮像手段15で広視野
角で撮像し、得られる画像から抽出される一部の抽出画
像領域を高分解能で撮像される第2撮像手段16の画像
に置換えることによって、最終的に得られる画像を、第
1撮像手段15だけによる画像と比較して、高分解能で
撮像された画像とすることができる。このように、所定
の条件を満たす画像C1〜C3を高分解能で撮像するこ
とができるので操作者は表示手段52の表示画像を目視
することによって、高精度で物体A1〜A3が飛しょう
体12を誘導すべき目標物であるか否かを識別すること
ができる。
【0077】また第1撮像手段15によって、広い地上
領域38全体の画像をほぼリアルタイムで得ることがで
きるので、最終的に合成されて得られる画像の更新周期
が、第2撮像手段16だけによる画像の更新周期に対し
て長くなることを抑制することができる。これによって
上述した従来技術のような大口径レンズを用いたアフォ
ーカル光学系を備える必要がないので、撮像装置11
を、小形化することができる。
【0078】また一般に、広視野角および高分解能を有
する撮像装置において、アフォーカル光学系は最も小形
化が困難である構成品であり、第1撮像手段15と第2
撮像手段16とに、アフォーカル光学系を個別にそれぞ
れ設ける構成では、撮像装置が大形化してしまうけれど
も、本発明では、アフォーカル光学系を1つにして、切
換手段17を用いて、光学像を第1および第2撮像手段
15,16に選択的に換えて導く構成とミラー25を駆
動部26によって回転駆動し、切欠き27間から光経路
が導かれるまでの間に光経路が変更するように構成さ
れ、この切換手段17は、アフォーカル光学系よりも小
さく構成することが可能であり、アフォーカル光学系を
1つとして、撮像装置11の小形化を実現することがで
きる。このような撮像装置11を小形化することができ
るので、撮像装置11は目立つことがなく、撮像装置1
1が不所望に発見されることを可及的に少なくすること
ができるという効果を達成することができる。
【0079】また第2撮像手段16によって撮像すべき
領域に対応する画像抽出領域C1〜C3は、目標画像抽
出手段18によって、いわば自動的に抽出されるので、
操作者は第1撮像手段15による画像を目視して、抽出
画像領域を選出する必要がなく、得られた画像による物
体の識別に専念することができる。また、選出作業を操
作者が行うような構成と比較して、操作者の経験や反応
速度によって、抽出画像領域に差異が生じたり、抽出画
像領域の選出に要する時間が異なることがない。
【0080】図8は、本発明の実施の他の形態の目標画
像抽出手段の画像処理方法を説明するための図である。
図8(1)で第1撮像手段15内からの画像60内に物
体AAの画像が存在する場合を想定する。たとえば第1
撮像手段15における撮像中において、S−Sで示す水
平走査線の輝度は図8(2)に示すように変化する。す
なわち、電圧値で示す輝度62の分布は、予め設定され
るスレッショルドレベル63を超える部分を生じる。水
平走査線S−S毎に高輝度部位を検出し、画像処理によ
って二次元の2値化画像に変化した画像は、たとえば図
8(3)に示すようなものとなる。画面の中央が第2撮
像手段16の撮像方向中心64であり、高輝度部位65
は、水平方向でΔX1,垂直方向でΔY1だけ変位して
いる。この変位が0となるように第2撮像手段16の撮
像方向を変更すると、図8(4)の状態となる。このよ
うにして高輝度部位に第2撮像手段16がその撮像方向
を変更したときの2値化画像に対応する輝度分布から、
図8(1)の物体AAが存在する領域を高分解能で撮像
することができる。
【0081】この実施形態では、輝度62の分布を用い
て、予め定めるスレッショルドレベル63を超える領域
を抽出することができる。したがって、図1〜図7に示
す実施形態と比較して、適切なスレッショルドレベルを
設定することによって、確実に目標画像を含む画像領域
を抽出することができる。
【0082】上述した各実施形態では、地上領域38を
撮像するために赤外線を利用していたけれども、これに
限定されることはなく可視光線を利用してもよく、この
場合、表示手段52によって表示される画像は、一般の
人が通常肉眼で見ている画像情報と同一のものとなり、
操作者は表示手段52を目視して、その画像の情報を理
解しやすい。
【0083】また上述した各実施形態では、撮像装置1
1は、飛しょう体12を発射するための車両13に搭載
する構成を説明したけれども、これに限られることはな
く、たとえばヘリコプタなどに搭載し、地上領域13を
上空から観察するために用いられる構成、および港湾な
どを監視するための監視カメラとして用いられる構成で
あってもよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、分解能
が比較的低い第1撮像手段は、所定の撮像範囲を有する
撮像対象から受光した光学像を画像信号に変換するため
に要する時間が比較的短く、画像の更新周期は短い。こ
れに対して分解能が比較的高い第2撮像手段は、所定の
撮像範囲を有する撮像対象から受光した光学像を画像信
号に変換するために要する時間が長くなり、画像の更新
周期が長くなるけれども、信頼性が比較的高い画像を得
ることができる。本発明に従う撮像装置は、これら第1
および第2撮像手段の長所をそれぞれ生かし、前述のよ
うに画像を合成することによって、広視野角の撮像範囲
の撮像対象を高分解能で撮像することが可能であり、し
かも装置の大形化を抑制し、かつ画像の更新周期の長期
化を抑制することができる。
【0085】さらに詳しく述べると、第1撮像手段は、
分解能が比較的低いので、画像の信頼性は低くなるけれ
ども、光学像を画像信号に変換するために要する時間が
短いので、広視野角の撮像範囲にわたって、たとえば広
い地上領域を撮像対象として撮像しても、短い周期、た
とえばほぼリアルタイムで撮像することができる。画像
制御手段は、このような第1撮像手段による画像の一部
領域、すなわち抽出された抽出画像領域を、第2撮像手
段による画像に置換えることができ、これによって前記
抽出画像領域では、比較的高分解能で撮像した信頼性を
高い画像とすることができる。つまり、第1撮像手段に
よって広視野角で撮像し、得られる画像中の抽出画像領
域の画像を高分解能で撮像される第2撮像手段による画
像に置換えることによって、最終的に得られる画像を第
1撮像手段だけによる画像と比較して高分解能で撮像さ
れた画像とすることができ、かつ最終的に得られる画像
の更新周期が、第2撮像手段だけによって撮像される画
像のように長くなり過ぎることを防止することができ
る。すなわち広視野の撮像対象を高分解能で撮像するこ
とができる。さらに従来のような大口径のレンズを必要
としないので装置が大形化することがない。
【0086】このように構成が大形化したり、または画
像の更新周期が長くなるという問題が生じることなく、
広視野領域の撮像対象、たとえば広い地上領域を迅速に
撮像することができる。しかも地上領域などの撮像対象
のうち、高分解能で撮像する必要がある領域は、目標画
像抽出手段によって所定の抽出条件に基づいて抽出する
ことができ、高分解能で撮像することができる。また撮
像対象のうち、高分解能で撮像する必要がある領域は、
目標画像抽出手段によっていわば自動的に抽出されるの
で、操作者は、第1撮像手段からの画像を目視して、所
定の条件を満たす画像領域を、高分解能で撮像すべき領
域として選出する作業をする必要がなく、作業性が優れ
ている。
【0087】請求項2記載の本発明によれば、第2撮像
手段によって撮像された画像は、フレームメモリに記憶
される。光経路変更手段が前記光経路を変更したときに
は、フレームメモリに記憶された画像信号、すなわち光
経路変更手段が光経路を変更する前に、第2撮像手段に
よって撮像された画像を、表示手段によってフリーズ状
態で表示させることができるので、第1撮像手段による
画像中に、目標画像抽出手段による抽出画像領域が複数
存在するときに、たとえば光経路変更手段によって光経
路を周期的に変更して各抽出画像領域に対応した地上領
域を第2撮像手段によって個別に撮像するようにし、複
数の抽出画像領域のうち1つの領域については、第2撮
像手段によって撮像されるほぼリアルタイムの詳細な連
続画像を表示し、残余の抽出画像領域については、前記
フレームメモリに記憶された画像信号の画像をフリーズ
状態で表示することが可能である。
【0088】これによって操作者は、複数の抽出画像領
域が存在するときに、1つの抽出画像領域に関して、第
2撮像手段が他の抽出画像領域を撮像しているときであ
っても、フリーズ状態の過去の画像ではあるが第2撮像
手段による詳細な画像を目視することができる。またこ
のフレームメモリに記憶された画像は、第2撮像手段に
よるリアルタイムの画像が表示される領域を除く領域に
表示されるので、複数の抽出画像領域が相互に重なって
いる場合であっても、第2撮像手段からの画像を優先し
て表示することができる。したがって第2撮像手段から
得られるほぼリアルタイムの新しい画像情報を、できる
だけ表示させることができる。
【0089】またフレームメモリに記憶される画像信号
が表す画像を、フリーズ状態で表示することができるの
で、たとえば、予め定める地上領域に存在する物体が目
標物であるか否かを判断するために撮像装置を用いたと
き、物体の詳細な画像をフリーズ状態で表示することが
可能となる。このようにした場合には、操作者は、物体
を撮像した前記フリーズ状態の画像を目視して、その物
体が目標物であるか否かの判断を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である撮像装置11の概
略的な構成を示す系統図である。
【図2】撮像装置11を搭載した車両13を示す斜視図
である。
【図3】撮像装置11の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図4】目標画像抽出手段18におけるコントラストボ
ックス処理画像の生成動作を説明するための図である。
【図5】目標画像抽出手段18におけるコントラストボ
ックス処理画像上の局所的なコントラスト最大値の抽出
動作を説明するための図である。
【図6】第1撮像手段15の動作を説明するために示す
フローチャートである。
【図7】図6の動作に対応する画像処理の進行状態を示
す模式図である。
【図8】本発明の実施の他の形態の画像処理の進行状態
を示す模式図である。
【図9】典型的な従来技術の概略的な構成を示す系統図
である。
【符号の説明】
15 第1撮像手段 16 第2撮像手段 17 切換手段 19 光経路変更手段 20 画像制御手段 A1〜A3 物体 38 地上領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、撮像対象からの光学像を縮小するアフォーカル光学
系と、予め定める分解能を有し、受光した光学像を画像
信号に変換する第1撮像手段と、前記予め定める分解能
よりも高い分解能を有し、受光した光学像を画像信号に
変換する第2撮像手段と、前記アフォーカル光学系によ
って縮小された光学像の光経路を、第1および第2撮像
手段に選択的に時間配分して切換える切換手段と、第1
撮像手段から出力される画像信号を画像処理して、予め
定める目標画像を含む画像領域を抽出する目標画像抽出
手段と、前記切換手段と第2撮像手段との間に介在さ
れ、アフォーカル光学系を通過した光学像の光経路を目
標画像抽出手段による抽出画像領域に対応する撮像方向
に変更して、前記アフォーカル光学系を通過した光学像
の一部を第2撮像手段に導く光経路変更手段と、第1お
よび第2撮像手段からそれぞれ出力される各画像信号に
基づいて、第1撮像手段による画像の第2撮像手段によ
る画像に対応する領域を、第2撮像手段による画像に置
換えるように第1および第2撮像手段による画像を合成
した画像を表す合成画像信号を出力する画像制御手段と
を含むことを特徴とする撮像装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明に従えば、撮像対象の光学像がアフ
ォーカル光学系によって縮小され、この縮小された光学
像が、切換手段によって第1および第2撮像手段に選択
的に切換えられて導かれる。第1撮像手段は、受光した
光学像を予め定める分解能で画像信号に変換し、この画
像信号は、目標画像抽出手段および画像制御手段へそれ
ぞれ出力される。目標画像抽出手段は、第1撮像手段か
らの画像信号を画像処理し、第1撮像手段によって得ら
れた画像から予め定める目標画像を含む画像領域を抽出
する。この画像領域を抽出する方法としては、たとえば
コントラストボックス法があり、この方法は、中央部と
その外周部との輝度差が大きい領域を前記目標画像を含
む画像領域として抽出する方法であり、たとえば赤外線
光学像を利用して、前記撮像対象の比較的温度が高い部
分を撮像した画像を含む画像領域を、前記目標を含む画
像領域として抽出する場合などに有用な方法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】これによって本形態のように、赤外線の輝
度差によって抽出画像領域を抽出する構成、たとえば周
囲と比較して温度の高い物体などの画像を目標画像して
抽出画像領域を抽出する構成において、たとえばその物
体が、図2に示されるような車両A1であり、第1撮像
手段15による車両A1の画像が、比較判定エリアと同
程度の大きさである場合に、車両A1のエンジン、マフ
ラおよび車両の搭乗者など、複数の発熱源に基づいて、
比較判定エリア内に、比較的大きい輝度差の比較判定領
域42が複数存在するけれども、この車両A1について
は、1つの抽出画像領域として抽出し、地上領域38に
複数の目標物である物体A1〜A3が存在するにも拘わ
らず、1つの物体、たとえば物体A1を第2撮像手段1
6によって集中的に撮像する不具合を無くすことができ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】また画像補正演算部46は、アフォーカル
光学系35の各レンズ33,34の中央部と周辺部との
収差、いわゆる周辺収差によって生じる赤外線光学像の
歪みに起因する画像歪みを補正するための演算式を算出
し、この演算式を画像合成部47へ与える。特にこの各
レンズ33,34の周辺収差による歪みは、詳細な画像
を得るための第2撮像手段16による画像においては、
その重要性が高くなる。本形態では、この周辺収差の補
正は、第1および第2撮像手段15,16による画像に
ついてそれぞれ行われるけれども、その重要性が高い第
2撮像手段16による画像だけを補正するようにして、
補正処理効率を向上するようにしてもよい。この周辺収
差の補正のための演算式は、アフォーカル光学系35の
特性に基づいて、画像に対して歪みの逆変換を行う式で
ある。この演算式は、たとえば図示しない記憶手段に記
憶しておき、補正時に呼び出すようにしてもよく、また
第2撮像手段16による画像だけを補正する場合には、
アフォーカル光学系35の特性だけを記憶手段に記憶し
ておき、補正時に特性を呼出し、第2撮像手段16の撮
像方向に対応する部分だけ、演算式を作成するようにし
てもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】たとえば第1撮像手段15による画像中に
抽出画像領域が複数存在するときに、上述のように光経
路変更手段19によって光経路を周期的に変更して各抽
出画像領域に対応する地上領域を、第2撮像手段16に
よって順次撮像する場合、画像合成部47では、複数の
抽出画像領域のうち、第2撮像手段16が現在撮像中の
1つの領域は、ほぼリアルタイムの画像を合成し、残余
の抽出画像領域は、フレームメモリ50の第3記憶領域
に記憶された画像信号の画像を合成する。つまり、この
ように複数の抽出画像領域が存在する場合に、合成され
た画像を表示手段52によって表示するときには、1つ
の抽出画像領域は、ほぼリアルタイムの連続画像が表示
され、残余の抽出画像領域は、記憶された画像がフリー
ズ状態で表示される。これによって操作者は、1つの抽
出画像領域に関して、第2撮像手段16が他の抽出画像
領域を撮像しているときであっても、第2撮像手段16
が撮像した詳細な画像をフリーズ状態ではあるけれども
目視することができるとともに、フレームメモリ50の
第3領域から呼び出される画像信号の画像は、第2撮像
手段16からのほぼリアルタイムの画像が表示される領
域を除く領域に表示されるので、複数の抽出領域が相互
に重なっている場合であっても、第2撮像手段16によ
る新しいリアルタイムの画像を優先して表示することが
できる。これによってできる限り新しい画像を表示手段
52によって表示させることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】ステップa4では、抽出画像領域が1つで
あるか否かが判定され、この判定が肯定される場合に
は、ステップa5に移行し、逆に判定が否定される場合
には、ステップa11に移行する。ステップa5では、
第1撮像手段15からの画像における抽出画像領域の中
心座標の演算が行われる。次にステップa6では、演算
された中心座標に基づいて第2撮像手段16に導かれる
光学上の光経路を、前記抽出画像領域の中心となるよう
に、すなわち抽出画像領域の中心座標と第2撮像手段1
6の視野中心座標とが一致するように、光経路変更手段
19によって変更する。この状態で、ステップa7にお
いて、第2撮像手段16によって、地上領域38の一部
の撮像が行われる。すなわち切換手段17が撮像対象3
8からの赤外線光学像を、第2撮像手段16に導いたと
きに、第2検知器22が、その赤外線光学像を画像信号
に変換する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】次にステップa8では、第1および第2撮
像手段15,16からの画像信号に対して、像流れおよ
び像歪みの補正をするための信号が画像補正演算部46
によって生成され、画像合成部48に与えられる。ステ
ップa9では、画像合成部48において、第1および第
2撮像手段15,16からの各画像信号およびフレーム
メモリ50の第3記憶領域に記憶される画像信号とを合
成するとともに、画像補正演算部46によって演算され
た画像補正のための信号に基づいて、合成画像を再構成
して補正し、フレームメモリ50の合成信号記憶領域に
記憶させる。また画像を合成するときに、フレームメモ
リ50の第3記憶領域に画像信号が記憶されている場合
には、フレームメモリ50の第2記憶領域に記憶される
画像信号の画像を除く領域を、第3記憶領域に記憶され
る画像信号の画像に置換えるように画像を合成する。ス
テップa10では、前記フレームメモリ50に記憶され
る画像合成信号を表示手段52に出力する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】所定のサイクル数だけこのような画像を表
示した後、現在の第2撮像手段16の視野中心よりも走
査方向下流側に中心座標が存在する抽出画像領域C2の
中心座標を視野中心に一致させて、本形態では、抽出画
像領域と対応する領域を、第2撮像手段16によって撮
像し、この画像を最優先させるとともに、1つ前のサイ
クルで撮像した第2撮像手段12からの画像信号をフレ
ームメモリ50の第3記憶領域に記憶し、この第3記憶
領域に記憶される画像信号の画像を第1撮像手段15の
画像よりも優先させて、第1および第2撮像手段の画像
ならびにフレームメモリ50の第3記憶領域に記憶され
る画像を合成して表示する。これによって図7(3)に
示すように、抽出画像領域C2は、第1撮像手段15に
よって得られる画像よりも高い分解能のリアルタイム画
像が得られるとともに、抽出画像領域C1は、第1撮像
手段15によって得られる画像よりも高い分解能のフリ
ーズ画像が得られる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】ここからさらに所定のサイクル数だけこの
ような画像を表示した後、現在の第2撮像手段16の視
野中心よりも走査方向下流側に中心座標が存在する抽出
画像領域C3の中心座標を視野中心に一致させて、本形
態では、抽出画像領域と対応する領域を、第2撮像手段
16によって撮像し、この画像を最優先させるととも
に、1つ前のサイクルで撮像した第2撮像手段12から
の画像信号を、現在記憶されている抽出画像領域C1の
画像信号とともに、フレームメモリ50の第3記憶領域
に記憶し、この第3記憶領域に記憶される画像信号の画
像を第1撮像手段15の画像よりも優先させて、第1お
よび第2撮像手段15,16の画像ならびにフレームメ
モリ50の第3記憶領域に記憶される画像を合成して表
示する。これによって図7(4)に示すように、抽出画
像領域C3は、第1撮像手段15によって得られる画像
よりも高い分解能のリアルタイム画像が得られるととも
に、抽出画像領域C1,C2は、第1撮像手段15によ
って得られる画像よりも高い分解能のフリーズ画像が得
られる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める分解能を有し、受光した光学
    像を画像信号に変換する第1撮像手段と、 前記予め定める分解能よりも高い分解能を有し、受光し
    た光学像を画像信号に変換する第2撮像手段と、 前記光学像の光経路を、第1および第2撮像手段のいず
    れか一方に選択的に切換える切換手段と、 第1撮像手段から出力される画像信号を画像処理して、
    予め定める目標画像を含む画像領域を抽出する目標画像
    抽出手段と、 前記切換手段と第2撮像手段との間に介在され、第2撮
    像手段に導かれる光学像の光経路を目標画像抽出手段に
    よる抽出画像領域に対応する撮像方向に変更する光経路
    変更手段と、 第1および第2撮像手段からそれぞれ出力される各画像
    信号に基づいて、第1撮像手段による画像の第2撮像手
    段による画像に対応する領域を、第2撮像手段による画
    像に置換えるように第1および第2撮像手段による画像
    を合成した画像を表す合成画像信号を出力する画像制御
    手段とを含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 第2撮像手段から出力される画像信号を
    フレームメモリに記憶し、光経路変更手段が光経路を変
    更しているときに、第1撮像手段による画像のフレーム
    メモリに記憶された画像に対応し、かつ第2撮像手段に
    よる画像に対応する領域を、フレームメモリに記憶され
    た画像に置換えて、フレームメモリに記憶された光経路
    変更前の画像をフリーズ状態で表示させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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