JPH11275370A - 2値画像データの符号化方法 - Google Patents

2値画像データの符号化方法

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JPH11275370A
JPH11275370A JP7454998A JP7454998A JPH11275370A JP H11275370 A JPH11275370 A JP H11275370A JP 7454998 A JP7454998 A JP 7454998A JP 7454998 A JP7454998 A JP 7454998A JP H11275370 A JPH11275370 A JP H11275370A
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JP
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JP7454998A
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English (en)
Inventor
Akira Sawamura
陽 沢村
Shuji Onishi
修司 大西
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな記憶容量の予測RAMによってJBI
G方式に準じたロスレス符号化を行う方法を提供する。 【解決手段】 JBIG方式の符号化で用いる10画素
のテンプレートに代えて、9画素以下のテンプレートを
使用する。符号化の対象とする画素がとる2値の確率を
1バイトで表すとき、必要な予測RAMの記憶容量は5
12バイト以下となる。テンプレートの画素数を少なく
しても、画像データの圧縮率は大きく低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2値画像データの符
号化方法に関し、より詳しくは、JBIG方式に準じた
2値画像データの符号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像データを扱う装置では、
記憶したり送信したりするデータ量を減少させるため
に、画像データを符号化して圧縮することが行われてい
る。ファクシミリ等の2値画像データを扱う装置では、
JBIG(Joint Bi-level Imagecoding experts Grou
p)方式に従って符号化を行っている。
【0003】JBIG方式では、符号化しようとする画
素(対象画素)に対して所定の位置関係にある符号化済
みの所定数の画素の値を参照し、それらの値の組み合わ
せごとにあらかじめ定められた確率に基づいて対象画素
の値を予測することにより、画素値を順次符号化してい
く。この符号化は情報の欠落がなく、符号化された画像
データから元の画像データを完全に再生することができ
るもので、ロスレス符号化である。
【0004】符号化に際して参照される一群の画素はテ
ンプレートと呼ばれ、2ラインのものと3ラインのもの
がある。これらを図6の(a)、(b)に示す。図6に
おいてCを付した画素が対象画素であり、Tを付した画
素がテンプレートを構成する画素である。2ラインテン
プレートは、対象画素Cと同一ライン上の4画素と1つ
前のライン上の6画素より成り、3ラインテンプレート
は、対象画素Cと同一ライン上の2画素と1つ前のライ
ン上の5画素と2つ前のライン上の3画素より成る。
【0005】符号化は、矢印で示したように、2次元配
列された画素の先頭ラインから順に、各ラインの左端か
ら右に向かって行われる。2ラインと3ラインのいずれ
のテンプレートを用いても、対象画素Cの値は符号化済
みの10画素の値を参照して予測されることになる。
【0006】テンプレートを構成する各画素Tは「0」
または「1」の2値をとるから、それらの値の組み合わ
せの総数は210となる。対象画素Cが2値の一方をとる
確率はテンプレートの画素値の組み合わせごとに異な
り、予測のためには1024通りの確率を記憶する必要
がある。この確率を記憶したメモリを予測RAMとい
う。
【0007】予測RAMにおける画素値の確率の表現方
法を図7に示す。1つの確率は、「0」または「1」の
一方の画素値を示す1つの画素値ビット(ビットb7)
と、その画素値が他方の画素値に優先する確率を示す7
つの優性確率ビット(ビットb0〜b6)の計8ビット
で表現され、256段階の精度で表される。予測RAM
はテンプレートの画素値の組み合わせそれぞれに対して
8ビットのエントリーをもつことになり、2ラインテン
プレートでも3ラインテンプレートでもエントリー数は
1024となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】予測RAMは半導体メ
モリとして実現されるが、JBIG方式では1つの予測
RAMとして、少なくとも1kバイトの記憶容量を有す
るメモリチップが必要になる。ところが、1kバイトの
メモリチップは比較的面積が大きいため、装置の小型化
の妨げとなり易い。また、製造コストの面からも、予測
RAMの記憶容量をより小さくすることが望ましい。
【0009】本発明は、小さな記憶容量の予測RAMに
よって、JBIG方式に準じたロスレス符号化を行う方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、画素がとる2値の確率をその画素に対
して所定の相対位置にある所定数の画素の2値の全ての
組み合わせについて定めて記憶しておき、符号化の対象
とする画素の値をその画素に対して前記相対位置にある
前記所定数の符号化済みの画素の値から予測することに
より、画素の値を順次符号化していく2値画像データの
符号化方法において、画素がとる2値の確率を9以下の
数の画素の2値の組み合わせについて記憶しておくよう
にする。
【0011】この方法はJBIG方式の符号化と同様の
予測をするものであり、所定数の画素はテンプレートに
相当する。その画素の数をnで表すと、記憶しておく確
率の数は2nとなる。nは9以下であるから、1つの確
率を8ビットで表す場合、記憶容量は最大でも512バ
イトとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を、ハンディスキャナに適
用した実施形態の概略構成を図1に示す。このハンディ
スキャナ(以下単にスキャナともいう)1は、照明部1
1、ラインセンサー12、ADコンバータ13、画像生
成部14、画像圧縮部15、送信部16より成り、原稿
を読み取ってその画像データを圧縮し、他の画像処理装
置2に送信するものである。
【0013】照明部11は均一な強度の光を原稿に照明
する。ラインセンサー12は電荷結合素子(CCD)よ
り成り、直線状に配列された多数の画素を有する。ライ
ンセンサー12は、原稿によって反射された照明部11
からの光を受け、受光量を表すアナログ信号を画素ごと
に出力する。使用者がスキャナ1を手に持って原稿画像
上を移動させることにより、ラインセンサー12によっ
て原稿画像の濃淡が1ラインずつ検知されて、ラインご
との画像信号とされる。これにより2次元画像の読み取
りがなされる。
【0014】ADコンバータ13は、ラインセンサー1
2が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像生成部14は、ADコンバータ13によってデジタ
ル化された信号を画素ごとに所定の閾値と比較し、その
大小関係に応じて「0」または「1」の値をもつ1ビッ
トの信号を生成する。これにより画像を表す2次元の2
値画像データが生成される。画像圧縮部15は画像生成
部14によって生成された画像データを、JBIG方式
に準じた方法で圧縮する。送信部16は圧縮された画像
データを、ケーブル2aを介して他の画像処理装置2に
送信する。
【0015】画像処理装置2は、スキャナ1から与えら
れた画像データを直接利用し、またはさらに他の装置に
転送するものであり、例えば、パーソナルコンピュータ
やファクシミリ装置である。
【0016】画像圧縮部15は前処理部21と符号化部
22より成り、符号化部22が符号化に際して参照する
予測RAM23を備えている。前処理部21は、JBI
G方式の規格に則って、画像データを階層化し、典型的
予測と決定的予測を行って符号化の必要のない画素を見
い出す。これにより符号化すべき画像データが減少す
る。
【0017】符号化部22は符号化の対象として残った
画像データを符号化する。符号化部22が行う処理は、
テンプレートとして使用する画素数が異なる点でのみJ
BIG方式と相違する。符号化部22が用いるテンプレ
ートの画素数は、具体的には、1ないし9の範囲であ
る。
【0018】テンプレートを図2に示す。図2におい
て、Cを付した画素が符号化を行おうとする対象画素で
あり、Tを付した画素がテンプレートを構成する画素で
ある。(a)〜(d)は2ラインテンプレート、(e)
は1ラインテンプレートの例であり、それぞれ8、6、
4、2、1の画素から成る。図6(a)と比較して明ら
かなように、各テンプレートはJBIG方式の2ライン
テンプレートから、対象画素Cに近いものを残すように
して、いくつかの画素を除いたものとなっている。
【0019】図2(a)に示した8画素のテンプレート
の場合、それらがとる2値の組み合わせは28通りであ
るから、対象画素Cの値を予測するために予測RAM2
3に記憶しておくべき確率は256である。スキャナ1
でも、図7に示したように、1つの確率を1つの画素値
ビットと7つの優性確率ビットで表現する。したがっ
て、256の確率を記憶するために必要な記憶容量は2
56バイトである。
【0020】テンプレートを構成する画素数と予測RA
M23の必要な記憶容量を図3に示す。図3には、比較
のために10画素の場合も掲げる。当然のことながら、
画素数が1少なくなるごとに、必要な記憶容量は半減し
ていく。図2(c)に示した4画素のテンプレートで
は、予測RAM24の容量は、僅か16バイトで足りる
ことになる。
【0021】テンプレートを小さくすることによって符
号化の効率が低下することが予想されるが、あまりに効
率が低下したのでは実用に供することはできない。そこ
で、テンプレートの画素数と符号化による圧縮率との関
係を、シミュレーションによって調べた。シミュレーシ
ョンは、異なる画素数のテンプレートを用いる符号化回
路をVerilog言語で記述し、標準的なテストチャ
ートを符号化して行った。
【0022】確率は、JBIG方式の10画素のテンプ
レートで定められているものを、除いた画素に応じて補
正して定めた。例えば、図2(a)の8画素のテンプレ
ートでは、図6(a)のテンプレートから対象画素Cの
1つ前のライン上の左端の画素と右端の画素が除かれて
いる。この場合、これら2画素の値が異なり他の8画素
の値が同じであるものが、4つずつ256組存在する。
各組についてその4つの確率を加算して、これをその組
の確率とした。
【0023】シミュレーションの結果を図4および図5
に示す。図4は、CCITTのテストチャートNo.1
(白黒の文字画像)を、図5はGENESISのテスト
チャートのNo.1(カラーの写真画像)を中間諧調か
ら成る白黒画像として、符号化したものである。これら
の図において、横軸はテンプレートの画素数を表す。画
素の配置は図2(a)〜(e)と図6(a)に示したも
のである。縦軸は圧縮率の相対的な大きさを表し、10
画素のテンプレートでの圧縮率を100としている。こ
の値が大きいほど圧縮率が小さい、すなわち符号化後の
画像データの量が多いことを意味する。
【0024】これらの図から明らかなように、テンプレ
ートを構成する画素数が少なくなるにつれて圧縮率は低
下するが、あまり大きくな変化は生じない。圧縮率の低
下は、例えば、8画素では10%以下、4画素では20
%以下、1画素でも50%程度にとどまっており、特
に、写真画像では圧縮率の低下は小さい。
【0025】このように、テンプレートの画素数を少な
くしても、実際に利用できるだけの符号化の効果が十分
に得られる。テンプレートを何画素とするかは、圧縮率
と必要な予測RAMの記憶容量とを考慮して定めるとよ
いが、4〜8画素とするのが好ましいといえる。
【0026】符号化された画像データを与えられる画像
処理装置2には、符号化の逆処理を行う復号化器を備え
ておく。画像処理装置2がパーソナルコンピュータの場
合、復号化により再生した画像データが表す画像の表示
だけでなく、画像データの保存や加工もすることができ
る。画像処理装置2がファクシミリ装置の場合は、JB
IG方式に従って符号化する符号化器も備えておき、復
号化した画像データを再符号化するとよい。JBIG方
式を採用する他のファクシミリ装置と互換性のある画像
データに変換することが可能になる。本実施形態ではケ
ーブル2aを介して画像データを送信するようにしてい
るが、赤外線等を用いて無線で送信するようにしてもよ
い。
【0027】なお、ここでは2ラインテンプレートの例
を示したが、3ラインテンプレートを用いるようにして
もよい。2ラインテンプレートの場合と同様に、圧縮率
をあまり低下させることなく、予測RAMに必要な記憶
容量を減少させることが可能である。本発明の圧縮方法
は、ハンディスキャナだけでなく、2値の画像データを
符号化するあらゆる装置に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の2値画像データの符号化方法に
よるときは、記憶しておくべき確率の数が少ないため、
確率を記憶するために小さな記憶容量のメモリを使用す
ることが可能である。したがって、画像データの符号化
を行う装置を予測RAMを含めてLSI化することが容
易になり、装置を小型化することができる。また、製造
コストも低減する。予測の確実性が低下するため符号化
による圧縮率は低くなるが、符号化の意味を損なうほど
ではなく、実用に供することが十分可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のハンディスキャナの概
略構成を示す図。
【図2】 本発明で用いるテンプレートの例を示す図。
【図3】 テンプレートを構成する画素数と必要な予測
RAMの記憶容量を示す図。
【図4】 シミュレーションで求めたテンプレートの画
素数と圧縮率の関係の例を示す図。
【図5】 シミュレーションで求めたテンプレートの画
素数と圧縮率の関係の他の例を示す図。
【図6】 JBIG方式の符号化で用いられるテンプレ
ートを示す図。
【図7】 予測RAMにおける画素値の確率の表現方法
を示す図。
【符号の説明】
1 ハンディスキャナ 11 照明部 12 ラインセンサー 13 ADコンバータ 14 画像生成部 15 画像圧縮部 16 送信部 21 前処理部 22 符号化部 23 予測RAM 2 画像処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素がとる2値の確率をその画素に対し
    て所定の相対位置にある所定数の画素の2値の全ての組
    み合わせについて定めて記憶しておき、符号化の対象と
    する画素の値をその画素に対して前記相対位置にある前
    記所定数の符号化済みの画素の値から予測することによ
    り、画素の値を順次符号化していく2値画像データの符
    号化方法において、 画素がとる2値の確率を9以下の数の画素の2値の組み
    合わせについて記憶しておくことを特徴とする2値画像
    データの圧縮方法。
JP7454998A 1998-03-23 1998-03-23 2値画像データの符号化方法 Pending JPH11275370A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7454998A JPH11275370A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 2値画像データの符号化方法

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