JPH1127522A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1127522A
JPH1127522A JP9176670A JP17667097A JPH1127522A JP H1127522 A JPH1127522 A JP H1127522A JP 9176670 A JP9176670 A JP 9176670A JP 17667097 A JP17667097 A JP 17667097A JP H1127522 A JPH1127522 A JP H1127522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像から読み取った電圧データを数値デ
ータへ変換する場合の基準電圧を短時間で設定できる画
像読取装置を提供すること。 【解決手段】 ランプを点灯し(S41)、前回の上側
基準電圧に相当する値を記憶する上側保存メモリの値を
上側基準電圧メモリへ書き込む(S42)。上昇モード
フラグをオンし(S43)、上側基準電圧決定割込処理
を開始する(S44)。上側基準電圧が決定されると割
込処理が停止されるので(S45)、決定された上側基
準電圧メモリの値を上側保存メモリへ保存する(S4
6)。上側基準電圧メモリは、仮の上側基準電圧に相当
する値を記憶するメモリとして使用されるので、S42
の処理で上側保存メモリの値を上側基準電圧メモリへ書
き込むことにより、仮の上側基準電圧の初期値を前回決
定された上側基準電圧にすることができる。よって、仮
の上側基準電圧の変動回数を少なくできるので、上側基
準電圧を短時間で決定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、イメージスキャ
ナなどに代表される画像読取装置に関し、特に、原稿画
像から読み取った電圧データを数値データへ変換する場
合の基準となる電圧を短時間で設定することができる画
像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、コンピュータの周辺装置として
の機能、例えば、プリンタ機能やファクシミリ機能、ス
キャナ機能、或いは、コピー機能等の多くの機能を備え
た多機能周辺装置が開発されている。この多機能周辺装
置に搭載されるスキャナは、原稿へ光を照射して、その
反射光をライン状に配列された複数の電荷結合素子(以
下「CCD」と称す)により反射光の強さに応じた電圧
値に変換して読み取り、その電圧値(電圧データ)を数
値データに変換することにより、原稿画像を読み取って
いる。
【0003】CCDにより出力される電圧データは、0
0h〜FFh(16進数)の数値データに変換される。
かかる数値データへの変換は、式(1)に基づいて行わ
れる。よって、数値データへの変換には、00hとなる
下側基準電圧とFFhとなる上側基準電圧とが必要にな
る。
【0004】
【数1】 このため原稿画像の読取処理は、上側及び下側の基準電
圧を決定した後に行われる。例えば、上側基準電圧が2
ボルトから4ボルトの範囲で決定される場合、上側基準
電圧の決定は、次のように行われる。図14に示すよう
に、まず、スキャナの光源を点灯した状態の白色基準板
からの反射光で入力電圧101を生成するとともに、仮
の基準電圧102を最小値の2ボルトに設定する(図1
4(a))。入力電圧101が仮の基準電圧102を上
回る出力(オーバーフロー)がなくなるまで、1レベル
((4−2)/256ボルト)ずつ、仮の基準電圧10
2を上昇させる。オーバーフローがなくなったら、オー
バーフローを再検出するまで、仮の基準電圧102を1
レベルずつ下降させる。そして、オーバーフローが再検
出された仮の基準電圧102から1レベル上昇させた電
圧値を上側基準電圧103として決定するのである(図
14(b))。
【0005】下側基準電圧の決定も上側基準電圧の決定
と同様に行われる。即ち、下側基準電圧が0ボルトから
1ボルトの範囲で決定される場合、まず、スキャナの光
源を消灯した状態の白色基準板からの反射光で入力電圧
を生成するとともに、仮の基準電圧を最大値の1ボルト
に設定する。入力電圧が仮の基準電圧を下回る出力(ア
ンダーフロー)がなくなるまで、1レベル((1−0)
/256ボルト)ずつ、仮の基準電圧を下降させる。ア
ンダーフローがなくなったら、アンダーフローを再検出
するまで、仮の基準電圧を1レベルずつ上昇させる。そ
して、アンダーフローが再検出された仮の基準電圧から
1レベル下降させた電圧値を下側基準電圧として決定す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
のように上側及び下側の基準電圧は、いずれも基準電圧
の最小値又は最大値から1レベルずつ上昇及び下降させ
て決定しているので、基準電圧の決定に長時間を要して
しまうという問題点があった。仮の基準電圧を上昇又は
下降させると、その状態が安定するまでには若干の時間
経過が必要になるので、オーバーフローやアンダーフロ
ーの有無の検出は、仮の基準電圧の変動後すぐに行うこ
とができず、所定時間の経過後に行われるからである。
【0007】安定した状態でオーバーフロー等の有無を
検出するため、一般に、仮の基準電圧の変動(上昇又は
下降)とオーバーフロー等の有無の検出とは、一定間隔
で発生する割込処理により行われる。かかる場合、仮の
基準電圧を上昇又は下降させる回数が多くなる分、必要
な割込回数が多くなり、基準電圧の決定に長時間を要し
てしまうのである。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、原稿画像から読み取った電圧デー
タを数値データへ変換する場合の基準となる電圧を短時
間で設定することができる画像読取装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載の画像読取装置は、原稿画像を電圧
データに変換して読み取る読取手段と、その読取手段に
より読み取られた電圧データを数値データに変換する変
換手段と、その変換手段による変換の際に参照される基
準電圧を前記変換手段へ供給する基準電圧供給手段と、
その基準電圧供給手段により供給される基準電圧の設定
を行う基準電圧設定手段とを備えており、前記基準電圧
設定手段は、前回設定した基準電圧に基づいて、次回の
基準電圧の設定を行うものである。
【0010】この請求項1記載の画像読取装置によれ
ば、読取手段により原稿画像が電圧データに変換されて
読み取られ、変換手段によりその電圧データが数値デー
タに変換されて、原稿画像が画像データとして読み取ら
れる。変換手段により電圧データを数値データに変換す
る際には、その変換の基準となる電圧が必要であるが、
かかる基準電圧は、基準電圧設定手段により設定され、
基準電圧供給手段によって変換手段へ供給される。ここ
で、基準電圧設定手段による基準電圧の設定は、前回設
定された基準電圧に基づいて行われるので、基準電圧の
設定のために要する時間が短縮される。
【0011】請求項2記載の画像読取装置は、請求項1
記載の画像読取装置において、前記基準電圧設定手段
は、仮の基準電圧を記憶する仮電圧記憶手段と、その仮
電圧記憶手段に記憶された仮の基準電圧と光源を点灯ま
たは消灯した場合に入力される入力電圧との大小を比較
する比較手段と、その比較手段による比較の結果、仮の
基準電圧が前記入力電圧より小さい場合に前記仮電圧記
憶手段に記憶される仮の基準電圧を上昇させる仮電圧上
昇手段と、前記比較手段による比較の結果、仮の基準電
圧が前記入力電圧より大きい場合に前記仮電圧記憶手段
に記憶される仮の基準電圧を下降させる仮電圧下降手段
と、前記仮電圧上昇手段および仮電圧下降手段の実行を
繰り返し、前記仮電圧記憶手段に記憶される仮の基準電
圧が前記入力電圧と略等しくなった場合に、その仮の基
準電圧を基準電圧として決定する決定手段とを備え、更
に、その決定手段により決定された基準電圧を前回の基
準電圧として記憶する前回電圧記憶手段と、その前回電
圧記憶手段に記憶された前回の基準電圧を前記仮電圧記
憶手段の初期値として設定する初期値設定手段とを備え
ている。
【0012】この請求項2記載の画像読取装置によれ
ば、請求項1記載の画像読取装置と同様に作用する上、
基準電圧設定手段の仮電圧記憶手段には、仮の基準電圧
が記憶され、比較手段によって、その仮の基準電圧と光
源を点灯または消灯した場合に入力される入力電圧との
大小が比較される。この比較手段による比較の結果、仮
の基準電圧が入力電圧より小さい場合には、仮電圧上昇
手段により、仮電圧記憶手段に記憶される仮の基準電圧
が上昇され、一方、仮の基準電圧が入力電圧より大きい
場合には、仮電圧下降手段により、仮電圧記憶手段に記
憶される仮の基準電圧が下降される。仮電圧上昇手段お
よび仮電圧下降手段の実行が繰り返され、仮電圧記憶手
段に記憶される仮の基準電圧が入力電圧と略等しくなる
と、決定手段により、その仮の基準電圧が基準電圧とし
て決定される。ここで、前回電圧記憶手段には、決定手
段により決定された前回の基準電圧が記憶され、その前
回の基準電圧は、初期値設定手段により仮電圧記憶手段
へ初期値として設定される。よって、仮の基準電圧の初
期値は、決定される基準電圧に近い値に設定されるの
で、仮電圧上昇手段および仮電圧下降手段の実行回数が
減少して、短時間のうちに基準電圧が決定される。
【0013】請求項3記載の画像読取装置は、請求項2
記載の画像読取装置において、前記比較手段、仮電圧上
昇手段および仮電圧下降手段は、定期的に発生する割込
処理によって実行されるものであり、前記仮電圧上昇手
段又は仮電圧下降手段により上昇又は下降された仮の基
準電圧は、その上昇又は下降が行われた次の割込処理に
おいて、前記比較手段により前記入力電圧と比較される
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の画像読取装置の一実施例であるスキャナが搭載され
た多機能周辺装置1の斜視図である。この多機能周辺装
置1は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機
能、コピー機能、及び、ビデオプリンタ機能などの各種
の機能を備えている。
【0015】図1に示すように、多機能周辺装置1の装
置本体2は箱状体に形成され、その上面前部には操作パ
ネル3が配設されている。操作パネル3には、「0」〜
「9」の数字ボタン3aや、スタートボタン3bのなど
の各種のボタンが設けられており、これらのボタンを押
下することにより、各種の操作が行われる。この操作パ
ネル3の後部には、液晶(LCD)ディスプレイ6が設
けられ、多機能周辺装置1の設定状態や各種の操作メッ
セージなどが必要に応じて表示される。
【0016】LCDディスプレイ6の後部には、ファク
シミリ機能時に相手ファクシミリ装置51へ送信される
ファクシミリ原稿や、コピー機能時に複写されるコピー
原稿が、積層載置可能な原稿載置部4が設けられてい
る。この原稿載置部4に載置された各種の原稿Gは、装
置本体2内部へ搬送され、スキャナ19によって、その
原稿Gの表面に描かれた画像が読み取られる。画像の読
み取られた原稿Gは、更に搬送され、操作パネル3の下
方に設けられた原稿排出部9へ積層可能に排出される。
【0017】原稿載置部4の後部には、カセット挿嵌部
5が設けられている。このカセット挿嵌部5には、複数
枚の記録紙Pを積層収納可能な用紙カセットが着脱可能
に取り付けられる(図示せず)。記録紙Pは、カセット
挿嵌部5に装着された用紙カセットから供給され、後述
するインクジェットプリンタ26によって印刷に使用さ
れた後、原稿排出部9の下方に設けられた記録紙排出部
10から排出される。記録紙排出部10の右下方部に
は、隣接してビデオ信号入力端子7が設けられている。
このビデオ信号入力端子7に接続されたビデオカメラ等
から出力されるビデオ信号(画像データ)は、多機能周
辺装置1の内部へ取り込まれ、フルカラー印刷可能なイ
ンクジェットプリンタ26によってフルカラーで印刷さ
れる。
【0018】図2は、多機能周辺装置1の電気的構成を
示したブロック図である。多機能周辺装置1は、ファク
シミリユニットFUおよびプリンタユニットPUの2つ
のユニットがインターフェイス30により相互に接続さ
れて形成されている。ファクシミリユニットFUは、C
PU11、ROM12、RAM13、EEPROM1
4、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下、
「NCU」と称する)15、モデム16、符号器17、
復号器18、スキャナ19、操作パネル3、LCDディ
スプレイ6、ビデオ信号入力端子7、原稿センサ8を備
えており、これらはファクシミリ制御回路20を介して
相互に接続されている。
【0019】CPU11は、NCU15を介して送受信
される各種の信号に基づいて、ファクシミリ制御回路2
0に接続された各部を制御し、ファクシミリ動作などを
実行するものである。ROM12は、この多機能周辺装
置1で実行される各種の制御プログラム12aを記憶す
る書換不能なメモリであり、RAM13は各種のデータ
を記憶するための書換可能なメモリである。このRAM
13には、上側基準電圧メモリ13a、上側保存メモリ
13b、下側基準電圧メモリ13c、下側保存メモリ1
3d、上昇モードフラグ13e、画像メモリ13fなど
の各種のメモリが設けられている。
【0020】上側基準電圧メモリ13aは、スキャナ1
9の電荷結合素子(CCD)19dから出力される電圧
データを数値データに変換する場合の上側の基準電圧に
相当する値を記憶するメモリである。上側基準電圧メモ
リ13aの値は、ファクシミリ制御回路20を介して、
スキャナ19のASIC19e内に設けられるA/D変
換器41のD/A変換器41bへ供給される(図6参
照)。D/A変換器41bでは、この上側基準電圧メモ
リ13aの値に基づいて、電圧データ変換の際の上側基
準電圧が生成される。なお、この上側基準電圧メモリ1
3aの値は、ファクシミリ機能、コピー機能、又は、ス
キャナ機能の実行時に更新される。また、上側基準電圧
メモリ13aは、後述する図12及び図13の処理にお
いて、上側の基準電圧を決定する際に、仮の上側基準電
圧に相当する値を記憶するメモリとしても使用される。
【0021】上側保存メモリ13bは、図12及び図1
3の処理により決定された上側基準電圧メモリ13aの
値を保存するメモリである。即ち、この上側保存メモリ
13bには、前回の上側基準電圧に相当する値が記憶さ
れる。上側保存メモリ13bの値は、図12の上側基準
電圧設定処理の開始時に、上側基準電圧メモリ13aに
書き込まれる。
【0022】下側基準電圧メモリ13cは、CCD19
dから出力される電圧データを数値データに変換する場
合の、上側基準電圧メモリ13aとは反対の、下側の基
準電圧に相当する値を記憶するメモリである。下側基準
電圧メモリ13cの値も、ファクシミリ制御回路20を
介して、A/D変換器41内の別のD/A変換器41c
へ供給され、そのD/A変換器41cにより下側基準電
圧が生成される。なお、この下側基準電圧メモリ13c
の値も、ファクシミリ機能、コピー機能、又は、スキャ
ナ機能の実行時に更新される。また、下側基準電圧メモ
リ13cは、後述する図10及び図11の処理におい
て、下側の基準電圧を決定する際に、仮の下側基準電圧
に相当する値を記憶するメモリとしても使用される。
【0023】下側保存メモリ13dは、上側保存メモリ
13bと同様に、図10及び図11の処理により決定さ
れた下側基準電圧メモリ13cの値を保存するメモリで
ある。即ち、この下側保存メモリ13dにも、前回の下
側基準電圧に相当する値が記憶される。下側保存メモリ
13dの値は、図10の下側基準電圧設定処理の開始時
に、下側基準電圧メモリ13cに書き込まれる。
【0024】上昇モードフラグ13eは、図11及び図
13の処理において、上側又は下側の基準電圧を決定す
る場合に、仮の基準電圧の値を上昇方向へ変動させる
か、或いは、下降方向へ変動させるかを示すフラグであ
る。上昇モードフラグ13eがオンの場合には、仮の基
準電圧は上昇方向へ変動され、オフの場合には下降方向
へ変動される。上昇モードフラグ13eは、上側基準電
圧設定処理の開始時にオン状態にセットされ(図12参
照)、下側基準電圧設定処理の開始時にオフ状態にリセ
ットされる(図10参照)。
【0025】画像メモリ13fは、スキャナ19により
読み取られた原稿Gの画像データを記憶するメモリであ
る。原稿画像は、CCD19dにより電圧データとして
読み取られ、A/D変換器41により数値データに変換
され、その後、いくつかの補正処理を経た後に画像デー
タとされる。画像メモリ13fにはこの画像データが記
憶されるのである。
【0026】EEPROM14は書換可能な不揮発性の
メモリであり、このEEPROM14に記憶されたデー
タは、多機能周辺装置1の電源オフ後も保持される。N
CU15は電話網(電話回線52)に対するダイヤル信
号の送出や、電話網(電話回線52)からの呼出信号の
応答等の動作を行うものである。モデム16は、NCU
15を介して、画像データを変調及び復調し、相手ファ
クシミリ装置51へ伝送すると共に、伝送制御用の各種
手順信号を送受信するためのものである。符号器17
は、スキャナ19により読み取られた原稿の画像データ
などを圧縮するために符号化するものであり、復号器1
8は、受信されたファクシミリデータなどの符号化され
たデータを復号化するものである。スキャナ19は、原
稿載置部4から装置内部へ挿入された原稿の画像を読み
取るためのものである。このスキャナ19の詳細につい
ては後述する。原稿センサ8は、原稿載置部4に原稿が
載置されているか否か、即ち、原稿の有無を検出するセ
ンサである。なお、この多機能周辺装置1のファクシミ
リユニットFUは、NCU15、電話回線52を介し
て、相手ファクシミリ装置51と接続されている。
【0027】プリンタユニットPUは、演算装置である
CPU21と、そのCPU21の制御プログラム等を記
憶するROM22と、CPU21の実行時に参照および
更新される各種のワークメモリや印刷用データを記憶す
るプリントメモリ等を備えたRAM23と、主装置とし
てのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)5
3が接続されるパソコン用インターフェイス24と、印
刷用の文字等のベクトルフォントを記憶するキャラクタ
ジェネレータ(以下「CG」と称す)25と、フルカラ
ー印刷が可能なインクジェットプリンタ26とを備えて
いる。これらはプリンタ制御回路27を介して相互に接
続されている。
【0028】なお、パソコン用インターフェイス24
は、例えば、セントロニクス規格に準拠したパラレルイ
ンターフェイスであり、多機能周辺装置1は、このイン
ターフェイス24に接続されたケーブル54を介して、
PC53とデータの送受信が可能にされている。
【0029】次に、図3から図6を参照して、スキャナ
19を説明する。図3は、多機能周辺装置1の前方部分
の部分的な断面図である。図3に示すように、スキャナ
19は、インクジェットプリンタ26の斜め上方であっ
て、操作パネル3の下方に配設されている。操作パネル
3の下方には搬送通路32が形成されており、原稿載置
部4に積層載置された原稿Gは、1枚ずつ、この搬送通
路32から原稿排出部9へと搬送される。
【0030】搬送通路32の上流側には、分離ローラ3
3と、この分離ローラ33に対向し当接する分離片34
とが配設されている。分離ローラ33が回転することに
より、分離片34と作用して、原稿載置部4に積層載置
された原稿Gが1枚ずつ分離され、搬送通路32へ送り
出される。分離ローラ33の下流側には、順に、一対の
搬送ローラ35,35、白色基準板37、一対の排出ロ
ーラ36,36が配設されている。分離ローラ33によ
って搬送通路32へ送り出された原稿Gは、一対の搬送
ローラ35,35により白色基準板37から排出ローラ
36,36へと送られ、排出ローラ36,36から更に
原稿排出部9へ排出される。
【0031】白色基準板37は、少なくとも片面が白色
に形成された薄板状の部材であり、白色面を下方へ向け
て固着されている。この白色基準板37の位置が原稿G
の読み取り位置になっており、読み取り面側を下方へ向
けて搬送された原稿Gが、この白色基準板37の下方を
通過する時に、その画像が読み取られるのである。
【0032】白色基準板37の下方には光源であるラン
プ19aが設けられ、このランプ19aによって白色基
準板37の下方を通過する原稿Gへ光が照射される。ま
た、白色基準板37の下方には複数枚の反射ミラー19
bも設けられており、原稿Gからの反射光Rの経路を変
更して集光レンズ19cへ入光させている。集光レンズ
19cは、入光された原稿Gからの反射光Rを電荷結合
素子(CCD)19dへ集光するためのレンズであり、
CCD19dは、その集光された反射光Rの強さに応じ
た電圧値(電圧データ)を出力するものである。
【0033】図4は、スキャナ19の構成を概略的に表
した図である。前記した分離ローラ33、搬送ローラ3
5、排出ローラ36がモータ19fにより駆動される
と、図4に示すように、原稿Gは矢印X方向に搬送され
る。この原稿Gに対してランプ19aから照射された光
は、原稿Gの表面で反射され、反射光RとなってCCD
19dへ入光される。この反射光Rは、CCD19dに
より光の強さに応じた電圧値(電圧データ)に変換さ
れ、CCD19dからASIC19eへ出力される。電
圧データは、ASIC19e内で更に数値データに変換
され、各種のデータ補正の後に、画像データとされる。
画像データは、ファクシミリ制御回路20を介して、R
AM13の画像メモリ13fに書き込まれ、原稿Gの画
像が画像データとして読み込まれる。
【0034】図5は、ASIC19eの構成を概略的に
表した図である。CCD19dからASIC19eへ出
力されたアナログ信号の電圧データは、まず、ASIC
19eのA/D変換器41へ入力され、8ビットのデジ
タル信号である数値データに変換されて、歪補正器42
及びDMAコントローラ46へ出力される。DMAコン
トローラ46へ出力されたデータに基づいて、歪補正器
42の歪補正データが作成され、その歪補正データに基
づいて歪補正器42にて、A/D変換器41から出力さ
れた数値データが歪補正される。歪補正されたデータ
は、更に、γ補正器43へ出力され、予め用意された固
定値のγ補正データに基づいてγ補正が行われた後に、
2値化器44へ出力される。2値化器44では、単純2
値化方式あるいは誤差拡散による2値化方式が可能であ
り、γ補正されたデータは、いずれかの方式により2値
化される。2値化されたデータは、1ビットずつシリア
ルパラレル変換器45へ送られ、8ビット単位にまとめ
られて、1バイトの画像データとして、DMAコントロ
ーラ46へ出力される。この1バイトの画像データは、
DMAコントローラ46からファクシミリ制御回路20
を介して、RAM13の画像メモリ13fに書き込まれ
る。
【0035】なお、歪補正およびγ補正されたデータ
は、2値化器44及びシリアルパラレル変換器45を介
さずに、γ補正器43から直接、DMAコントローラ4
6へ出力することができる。この場合には、1ドットの
画像データが8ビットの多値データとして出力される。
【0036】上記のA/D変換器41には、RAM13
の上側基準電圧メモリ13a及び下側基準電圧メモリ1
3cの値が、ファクシミリ制御回路20を介して入力さ
れている。A/D変換器41では、これらの上側基準電
圧メモリ13a及び下側基準電圧メモリ13cの値に基
づいて、CCD19dから出力される電圧データを数値
データに変換する際の基準電圧が生成される。
【0037】図6を参照して、かかるA/D変換器41
について説明する。A/D変換器41は、8ビットのA
/D変換器41aと、2つの6ビットのD/A変換器4
1b,41cとを備えている。8ビットのA/D変換器
41aは、CCD19dから入力されるアナログの電圧
値(電圧データ)をデジタルの8ビットの数値データに
変換して出力するものである。A/D変換器41aのV
refH端子には、D/A変換器41bから出力される
上側基準電圧が入力され、A/D変換器41aのVre
fL端子には、D/A変換器41cから出力される下側
基準電圧が入力される。CCD19dから出力される電
圧値はA/D変換器41aのVin端子に入力され、そ
の電圧値は、従来技術の欄で説明した式(1)に示され
るように、VrefH端子及びVrefL端子に入力さ
れる上側及び下側の基準電圧に基づいて、00h〜FF
h(16進数)の数値データに変換され、Dout端子
から歪補正器42等へ出力される。
【0038】例えば、CCD19dからの入力電圧が上
側基準電圧と等しい場合には、Dout端子からFFh
が出力され、入力電圧が下側基準電圧と等しい場合には
00hが出力される。また、CCD19dからの入力電
圧が上側基準電圧と下側基準電圧との中間値の場合に
は、00h〜FFhの中間値である80hがDout端
子から出力される。なお、CCD19dからの入力電圧
がVrefH端子に入力される上側基準電圧より大きい
場合には、OV端子からオーバーフロー検出信号がファ
クシミリ制御回路20へ出力され、一方、入力電圧がV
refL端子に入力される下側基準電圧より小さい場合
には、UN端子からアンダーフロー検出信号がファクシ
ミリ制御回路20へ出力される。
【0039】D/A変換器41bは、Din端子に入力
される上側基準電圧メモリ13aの値をアナログの電圧
データに変換し、これを上側基準電圧として、A/D変
換器41aのVrefH端子へ出力するものである。D
/A変換器41bのVrefH端子には4ボルトの電圧
が入力され、VrefL端子には2ボルトの電圧が入力
されている。よって、上側基準電圧メモリ13aの値が
00hの場合には、2ボルトの上側基準電圧がVout
端子から出力され、3Fhの場合には、4ボルトの上側
基準電圧がVout端子から出力される。このように上
側基準電圧メモリ13aの値を変化させることにより、
上側基準電圧が変更されるのである。
【0040】D/A変換器41cは、Din端子に入力
される下側基準電圧メモリ13cの値をアナログの電圧
データに変換し、これを下側基準電圧として、A/D変
換器41aのVrefL端子へ出力するものである。D
/A変換器41cのVrefH端子には1ボルトの電圧
が入力され、VrefL端子には0ボルトの電圧が入力
されている。よって、下側基準電圧メモリ13cの値が
00hの場合には、0ボルトの下側基準電圧がVout
端子から出力され、3Fhの場合には、1ボルトの下側
基準電圧がVout端子から出力される。このように下
側基準電圧も、上側基準電圧と同様に、下側基準電圧メ
モリ13cの値を変化させることにより、変更される。
【0041】次に、上記のように構成された多機能周辺
装置1で実行される各処理について、図8から図13の
フローチャートを参照して説明する。なお、これらの各
処理は、いずれも多機能周辺装置1のファクシミリユニ
ットFUで実行されるものである。
【0042】図8は、電源投入時に実行される基準電圧
設定処理のフローチャートである。この処理では、上側
保存メモリ13bに最小値である00hがセットされ
(S1)、下側保存メモリ13dに、6ビットの最大値
である3Fhがセットされる(S2)。
【0043】図9は、原稿読取処理のフローチャートで
ある。この原稿読取処理は、ファクシミリ機能やコピー
機能、又は、スキャナ機能の実行時において、原稿画像
を読み取る際に実行される。原稿読取処理では、まず、
モータ19fにより分離ローラ33及び搬送ローラ35
を駆動して、白色基準板37の手前に位置する原稿セッ
ト位置まで、原稿Gの搬送を開始する(S11)。この
原稿Gの搬送中に、後述する下側基準電圧設定処理(S
12)および上側基準電圧設定処理(S13)が実行さ
れ、ASIC19e内のA/D変換器41aに入力され
る上側及び下側の基準電圧が設定される(図6参照)。
即ち、下側基準電圧設定処理(S12)および上側基準
電圧設定処理(S13)の実行により、原稿画像の読み
取りが可能になる。
【0044】上側及び下側の基準電圧が設定され、か
つ、原稿Gが原稿セット位置まで搬送されると、その原
稿セット位置から原稿Gを搬送しつつ、1頁分の原稿画
像が読み取られる(S14)。前記した通り、原稿画像
は、まず電圧データとして読み取られ、数値データに変
換され、更に、歪補正やγ補正がなされた後に、画像デ
ータとして、RAM13の画像メモリ13fに書き込ま
れる。
【0045】1頁分の原稿画像が読み取られると、原稿
センサ8によって、次原稿Gの有無が調べられる(S1
5)。次原稿Gがあれば(S15:Yes)、S14の
処理を繰り返して、更に、1頁分の原稿画像が読み取ら
れる。一方、次原稿Gがなければ(S15:No)、原
稿載置部4に載置された全ての原稿画像の読み取りが終
了したので、この画像読取処理を終了する。
【0046】図10は、下側基準電圧設定処理のフロー
チャートである。下側基準電圧設定処理(S12)で
は、暗入力時における最下限の基準値を設定するため
に、まず、ランプ19aを消灯する(S21)。そし
て、前回決定された下側基準電圧に相当する値を記憶す
る下側保存メモリ13dの値を下側基準電圧メモリ13
cへ書き込む(S22)。下側基準電圧メモリ13c
は、この後実行される図11の下側基準電圧決定割込処
理において、仮の下側基準電圧に相当する値を記憶する
メモリとして使用される。よって、下側保存メモリ13
dの値を下側基準電圧メモリ13cへ書き込むことによ
り、下側基準電圧の決定に関して、仮の下側基準電圧の
初期値を前回決定された下側基準電圧に設定することが
できる。よって、下側基準電圧決定割込処理において、
仮の下側基準電圧の変動回数を少なくすることができる
ので、下側基準電圧を短時間で決定することができる。
【0047】S22の処理の後、設定された仮の下側基
準電圧の変動方向を下降方向にするために、上昇モード
フラグ13eをオフして(S23)、図11に示す下側
基準電圧決定割込処理を開始する(S24)。以降の処
理は、かかる割込処理が停止されるまで、その実行を待
機する(S25:No)。
【0048】図11は、下側基準電圧決定割込処理のフ
ローチャートである。この割込処理は、一定の間隔で実
行される。この処理では、まず、上昇モードフラグ13
eの状態が調べられ(S31)、オフしていれば(S3
1:Yes)、図6のA/D変換器41aのUN端子か
らアンダーフロー検出信号が出力されているか否かを調
べる(S32)。アンダーフロー検出信号が出力されて
いれば(S32:Yes)、仮の下側基準電圧を1レベ
ル下げるために、下側基準電圧メモリ13cの値を1減
算し(S33)、今回の割込処理を終了する。前記した
ように、この割込処理は一定間隔で発生するので、次回
の割込処理では、1レベル下げられた仮の下側基準電圧
が安定した状態でアンダーフローの有無を調べることが
できる。
【0049】S32の処理において、アンダーフロー検
出信号が出力されていなければ(S32:No)、仮の
下側基準電圧が暗入力時の入力電圧より小さくなったの
で、仮の下側基準電圧の変動方向を上昇方向に切り換え
るために、上昇モードフラグ13eをオンする(S3
4)。再度、アンダーフロー検出信号の有無を確認して
(S35)、アンダーフロー検出信号が出力されていな
ければ(S35:No)、下側基準電圧メモリ13cの
値を1加算して(S36)、今回の割込処理を終了す
る。これにより、一旦、暗入力時の入力電圧より小さく
なった仮の下側基準電圧が1レベル上昇する。
【0050】S31の処理において、上昇モードフラグ
13eがオンの場合には(S31:No)、S35の処
理において、アンダーフロー検出信号の有無が確認され
る。アンダーフロー検出信号が出力されていれば(S3
5:Yes)、一旦、暗入力時の入力電圧より小さくな
った仮の下側基準電圧が、再び、その入力電圧より大き
くなったということなので、下側基準電圧メモリ13c
の値を1減算し(S37)、その下側基準電圧メモリ1
3cの値に相当する電圧を下側基準電圧として決定す
る。下側基準電圧の決定後、この割込処理の停止処理を
行って(S38)、この処理を終了する。
【0051】図10のS25の処理において、下側基準
電圧決定割込処理の停止が確認されると(S25:Ye
s)、下側基準電圧メモリ13cの値を下側保存メモリ
13dへ保存して(S26)、下側基準電圧設定処理を
終了する。このように図10の下側基準電圧設定処理お
よび図11の下側基準電圧決定割込処理により、下側基
準電圧が決定され、その下側基準電圧に相当する値が下
側基準電圧メモリ13cおよび下側保存メモリ13dに
記憶される。下側基準電圧メモリ13cの値はD/A変
換器41cのDin端子へ入力され、下側基準電圧が生
成される(図6参照)。
【0052】図12は、上側基準電圧設定処理のフロー
チャートである。上側基準電圧設定処理(S13)で
は、明入力時における最上限の基準値を設定するため
に、まず、ランプ19aを点灯する(S41)。そし
て、前回決定された上側基準電圧に相当する値を記憶す
る上側保存メモリ13bの値を上側基準電圧メモリ13
aへ書き込む(S42)。上側基準電圧メモリ13a
は、この後実行される図13の上側基準電圧決定割込処
理において、仮の上側基準電圧に相当する値を記憶する
メモリとして使用される。よって、上側保存メモリ13
bの値を上側基準電圧メモリ13aへ書き込むことによ
り、上側基準電圧の決定に関して、仮の上側基準電圧の
初期値を前回決定された上側基準電圧に設定することが
できる。よって、上側基準電圧決定割込処理において、
仮の上側基準電圧の変動回数を少なくすることができる
ので、上側基準電圧を短時間で決定することができる。
【0053】S42の処理の後、設定された仮の上側基
準電圧の変動方向を上昇方向にするために、上昇モード
フラグ13eをオンして(S43)、図13に示す上側
基準電圧決定割込処理を開始する(S44)。以降の処
理は、かかる割込処理が停止されるまで、その実行を待
機する(S45:No)。
【0054】図13は、上側基準電圧決定割込処理のフ
ローチャートである。この割込処理は、一定の間隔で実
行される。この処理では、まず、上昇モードフラグ13
eの状態が調べられ(S51)、オンしていれば(S5
1:Yes)、図6のA/D変換器41aのOV端子か
らオーバーフロー検出信号が出力されているか否かを調
べる(S52)。オーバーフロー検出信号が出力されて
いれば(S52:Yes)、仮の上側基準電圧を1レベ
ル上げるために、上側基準電圧メモリ13aの値を1加
算し(S53)、仮の上側基準電圧を1レベル上げて、
今回の割込処理を終了する。
【0055】S52の処理において、オーバーフロー検
出信号が出力されていなければ(S52:No)、仮の
上側基準電圧が明入力時の入力電圧より大きくなったの
で、仮の上側基準電圧の変動方向を下降方向に切り換え
るために、上昇モードフラグ13eをオフする(S5
4)。再度、オーバーフロー検出信号の有無を確認して
(S55)、オーバーフロー検出信号が出力されていな
ければ(S55:No)、上側基準電圧メモリ13aの
値を1減算して(S56)、今回の割込処理を終了す
る。これにより、一旦、明入力時の入力電圧より大きく
なった仮の上側基準電圧が1レベル下降する。
【0056】S51の処理において、上昇モードフラグ
13eがオフの場合には(S51:No)、S55の処
理において、オーバーフロー検出信号の有無が確認され
る。オーバーフロー検出信号が出力されていれば(S5
5:Yes)、一旦、明入力時の入力電圧より大きくな
った仮の上側基準電圧が、再び、その入力電圧より小さ
くなったということなので、上側基準電圧メモリ13a
の値を1加算し(S57)、その上側基準電圧メモリ1
3aの値に相当する電圧を上側基準電圧として決定す
る。上側基準電圧の決定後、この割込処理の停止処理を
行って(S58)、この処理を終了する。
【0057】図12のS45の処理において、上側基準
電圧決定割込処理の停止が確認されると(S45:Ye
s)、上側基準電圧メモリ13aの値を上側保存メモリ
13bへ保存して(S46)、上側基準電圧設定処理を
終了する。このように図12の上側基準電圧設定処理お
よび図13の上側基準電圧決定割込処理により、上側基
準電圧が決定され、その上側基準電圧に相当する値が上
側基準電圧メモリ13aおよび上側保存メモリ13bに
記憶される。上側基準電圧メモリ13aの値はD/A変
換器41bのDin端子へ入力され、上側基準電圧が生
成される(図6参照)。
【0058】図7は、かかる上側基準電圧の決定時の様
子を示した図である。図7(a)に示すように、上側基
準電圧設定処理では、ランプ19aを点灯した場合の白
色基準板37からの反射光Rに基づく入力電圧71に対
して、仮の上側基準電圧の初期値72が近い値にされて
いる。これは仮の上側基準電圧の初期値72を、前回決
定された上側基準電圧としているからである。よって、
図7(b)に示す決定された上側基準電圧73と、仮の
上側基準電圧の初期値72との差を小さくすることがで
きるので、上側基準電圧の決定に関し、仮の上側基準電
圧の変動回数を少なくして、短時間のうちに上側基準電
圧を決定することができるのである。なお、上側基準電
圧の決定と同様に、下側基準電圧も短時間のうちに決定
できることは、前記した通りである。
【0059】なお、請求項1記載の基準電圧設定手段と
しては、図10から図13に示すフローチャートの処理
が該当し、請求項2記載の比較手段としては図11のS
32及びS35並びに図13のS52及びS55の各処
理が、仮電圧上昇手段としては図11のS36及び図1
3のS53の各処理が、仮電圧下降手段としては図11
のS33及び図13のS56の各処理が、決定手段とし
ては図11のS37及び図13のS57の各処理が、初
期値設定手段としては図10のS22及び図12のS4
2の各処理が、それぞれ該当する。
【0060】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0061】例えば、本実施例では、前回決定された各
基準電圧を記憶するために、上側保存メモリ13b及び
下側保存メモリ13dを設け、これらに前回決定された
各基準電圧を記憶させた。しかし、上側基準電圧メモリ
13a及び下側基準電圧13cの値が、前回の原稿読取
処理から次回の原稿読取処理までの間に壊されない場合
には、上側保存メモリ13b及び下側保存メモリ13d
を省略することができる。この場合には、図10のS2
2及びS26の各処理、並びに、図12のS42及びS
46の各処理を削除するとともに、図8のS1の処理に
代えて、上側基準電圧メモリ13aに00hをセット
し、S2の処理に代えて、下側基準電圧メモリ13cに
3Fhをセットする。かかる場合には、上側基準電圧メ
モリ13a及び下側基準電圧メモリ13cが、請求項2
記載の前回電圧記憶手段として機能する。
【0062】また、カラー画像の読み取りが可能な画像
読取装置に、本発明を適用することも当然に可能であ
る。この場合には、スキャナ19のランプ19aとして
赤、青、黄色の3色用意され、各ランプをそれぞれ点灯
及び消灯させて、上側及び下側の基準電圧が、赤、青、
黄色の3色についてそれぞれ決定されるのである。
【0063】
【発明の効果】 請求項1記載の画像読取装置によれ
ば、原稿画像を読み取った電圧データを数値データへ変
換する場合の基準電圧は、前回設定された基準電圧に基
づいて設定されるので、基準電圧の設定を短時間に行う
ことができるという効果がある。
【0064】請求項2記載の画像読取装置によれば、請
求項1記載の画像読取装置の奏する効果に加え、仮の基
準電圧の初期値として、前回決定された基準電圧が設定
されるので、仮の基準電圧の初期値を、決定される基準
電圧に近い値にすることができる。よって、仮の基準電
圧を上昇および下降させる変動回数が減少するので、短
時間のうちに基準電圧を決定することができるという効
果がある。
【0065】請求項3記載の画像読取装置によれば、請
求項2記載の画像読取装置の奏する効果に加え、仮の基
準電圧の上昇及び下降(変動)と、その変動された仮の
基準電圧と入力電圧との比較は、定期的に発生する割込
処理により行われる。しかも、変動された仮の基準電圧
と入力電圧との比較は、仮の基準電圧の変動後の次の割
込処理において行われる。よって、変動された仮の基準
電圧と入力電圧との比較を安定した状態で、かつ、同条
件で行うことができるので、基準電圧を正確に決定する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である画像読取装置として
のスキャナが搭載された多機能周辺装置の斜視図であ
る。
【図2】 上記多機能周辺装置の電気的構成を示したブ
ロック図である。
【図3】 上記多機能周辺装置のスキャナ部分の断面図
である。
【図4】 スキャナの構成を概略的に表した図である。
【図5】 ASICの構成を概略的に表した図である。
【図6】 A/D変換器の構成図である。
【図7】 上側基準電圧の決定の様子を示した図であ
り、(a)は、仮の上側基準電圧の初期値と入力電圧と
が出力された状態を図示しており、(b)は、決定され
た上側基準電圧と入力電圧とが出力された状態を図示し
ている。
【図8】 電源投入時の基準電圧設定処理のフローチャ
ートである。
【図9】 原稿読取処理のフローチャートである。
【図10】 下側基準電圧設定処理のフローチャートで
ある。
【図11】 下側基準電圧決定割込処理のフローチャー
トである。
【図12】 上側基準電圧設定処理のフローチャートで
ある。
【図13】 上側基準電圧決定割込処理のフローチャー
トである。
【図14】 従来技術における上側基準電圧の決定の様
子を示した図であり、(a)は、仮の上側基準電圧の初
期値と入力電圧とが出力された状態を図示しており、
(b)は、決定された上側基準電圧と入力電圧とが出力
された状態を図示している。
【符号の説明】
1 多機能周辺装置 13 RAM 13a 上側基準電圧メモリ(仮電圧記
憶手段) 13b 上側保存メモリ(前回電圧記憶
手段) 13c 下側基準電圧メモリ(仮電圧記
憶手段) 13d 下側保存メモリ(前回電圧記憶
手段) 13e 上昇モードフラグ 13f 画像メモリ 19 スキャナ(画像読取装置) 19a ランプ(光源) 19d 電荷結合素子(CCD)(読取
手段) 19e ASIC 41 A/D変換器 41a A/D変換器(変換手段) 41b,41c D/A変換器(基準電圧供給手
段) G 原稿 VrefH(41a) 上側基準電圧入力端子 VrefL(41a) 下側基準電圧入力端子 Vin 電圧値(電圧データ)入力端子 Dout 数値データ出力端子 OV オーバーフロー検出信号出力端
子 UN アンダーフロー検出信号出力端
子 Din(41b) 上側基準電圧メモリの値の入力
端子 Din(41c) 下側基準電圧メモリの値の入力
端子 Vout(41b) 上側基準電圧出力端子 Vout(41c) 下側基準電圧出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を電圧データに変換して読み取
    る読取手段と、その読取手段により読み取られた電圧デ
    ータを数値データに変換する変換手段と、その変換手段
    による変換の際に参照される基準電圧を前記変換手段へ
    供給する基準電圧供給手段と、その基準電圧供給手段に
    より供給される基準電圧の設定を行う基準電圧設定手段
    とを備えた画像読取装置において、 前記基準電圧設定手段は、前回設定した基準電圧に基づ
    いて、次回の基準電圧の設定を行うことを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧設定手段は、仮の基準電圧
    を記憶する仮電圧記憶手段と、その仮電圧記憶手段に記
    憶された仮の基準電圧と光源を点灯または消灯した場合
    に入力される入力電圧との大小を比較する比較手段と、
    その比較手段による比較の結果、仮の基準電圧が前記入
    力電圧より小さい場合に前記仮電圧記憶手段に記憶され
    る仮の基準電圧を上昇させる仮電圧上昇手段と、前記比
    較手段による比較の結果、仮の基準電圧が前記入力電圧
    より大きい場合に前記仮電圧記憶手段に記憶される仮の
    基準電圧を下降させる仮電圧下降手段と、前記仮電圧上
    昇手段および仮電圧下降手段の実行を繰り返し、前記仮
    電圧記憶手段に記憶される仮の基準電圧が前記入力電圧
    と略等しくなった場合に、その仮の基準電圧を基準電圧
    として決定する決定手段とを備え、 その決定手段により決定された基準電圧を前回の基準電
    圧として記憶する前回電圧記憶手段と、 その前回電圧記憶手段に記憶された前回の基準電圧を前
    記仮電圧記憶手段の初期値として設定する初期値設定手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段、仮電圧上昇手段および仮
    電圧下降手段は、定期的に発生する割込処理によって実
    行されるものであり、前記仮電圧上昇手段又は仮電圧下
    降手段により上昇又は下降された仮の基準電圧は、その
    上昇又は下降が行われた次の割込処理において、前記比
    較手段により前記入力電圧と比較されることを特徴とす
    る請求項2記載の画像読取装置。
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