JPH11274647A - 外部共振器型波長可変半導体レーザ光源 - Google Patents

外部共振器型波長可変半導体レーザ光源

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JPH11274647A
JPH11274647A JP7621298A JP7621298A JPH11274647A JP H11274647 A JPH11274647 A JP H11274647A JP 7621298 A JP7621298 A JP 7621298A JP 7621298 A JP7621298 A JP 7621298A JP H11274647 A JPH11274647 A JP H11274647A
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light source
output
light
wavelength
semiconductor laser
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JP7621298A
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Toshimasa Tamura
俊将 田村
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Ando Electric Co Ltd
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LD駆動電流を大きく変化させることなく、
定光出力動作を実現し、かつ連続的に波長可変が可能
な、外部共振器型波長可変LD光源を得ること。 【解決手段】 光源部10と、該光源部10からの光出
力を減光する光出力制御部30と、該光出力制御部30
から出射された光の一部を反射するビームスプリッタ4
0と、該ビームスプリッタ40で反射された光を受光し
て電圧に変換して光源部10へと出力するPD部50
と、出力光の現在波長に基づいて、光出力制御部30及
びLD駆動電流を制御可能な制御部20Aと、を備えた
外部共振器型波長可変LD光源である。制御部20Aに
よる制御の下、光出力制御部30は、光源部10からの
光出力を減光して、出力波長による光出力の変動を所定
範囲内に抑え、一方、光源部10は、PD部50から出
力された電圧に応じてLD駆動電流を調整し、光出力を
設定値に可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コヒーレント通
信・計測技術分野で使用する外部共振器型波長可変半導
体レーザ光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光コヒーレント通信・計測技術におい
て、広範囲で波長を可変出来て、狭スペクトル線幅かつ
設定波長確度の良い単一モード発振の半導体レーザ(以
下、LDとする)光源が必要とされている。このような
光源の仕様としては、可変幅100[nm]、波長設定分解能
0.001[nm]、波長再現性0.001[nm]で、定光出力動作(パ
ワー平坦性±0.1dB)が出来るものが市場で求められて
いる。上記のような、広範囲で波長を可変出来る単一モ
ード発振のLD光源としては、一般的には、回折格子等
を使用した外部共振器型のLD光源が挙げられる。以下
に、回折格子を用いた外部共振器型LD光源の発振波長
動作を簡単に説明する。
【0003】LD光源の発振波長は、下記の式(1)、
(2)の関係で与えられ、ミラー損失が小さいブラッグ
波長λb近傍の共振波長λMで発振する。 λM=2×n×L/M …(1) λb=2×d×sin(θ)/m …(2) λM:外部共振器の共振波長 M:外部共振器の縦モード次数(整数) L:外部共振器長 n:外部共振器の屈折率 λb:ブラッグ波長 d:回折格子の溝間隔(格子定数) θ:回折格子への入射角(Littrow配置) m:回折格子の反射光次数(通常 m=1) そのため、回折格子を使用したLD光源は、ブラッグ波
長λbを可変することにより、Mを変化させて発振波長
λMを可変出来る。すなわち、回折格子への入射角θを
変化させることで、モードホップしながらも広範囲に波
長を可変出来る。
【0004】以下に、従来の外部共振器型波長可変LD
光源の構成例について、図10を用いて述べる。図10
の外部共振器型波長可変LD光源において、LD部1A
と回折格子2により外部共振器が形成されている。ま
た、回折格子2は、回転機構8及びアーム3の一端に取
り付けられており、アーム3の他端は、平行移動機構6
の端面に当接している。平行移動機構6にはLD部1A
が固定されており、さらに、平行移動機構6は矢印X方
向へ平行移動出来るようになっていて、この平行移動機
構6の近傍にはスイッチ7(位置検出手段)が設けられ
ている。モータ部4は、モーターとエンコーダで構成さ
れ、制御部20DからのパルスPUでモーターが駆動す
る。これら、LD部1A、回折格子2、回転機構8、ア
ーム3、平行移動機構6、スイッチ7及びモータ部4
は、光学系ベース台9上に搭載されている。
【0005】LD駆動回路5は、制御部20DからのL
D駆動電流設定値Isetにより、LD駆動電流ILD
をLD部1Aに出力し、LD1を駆動する。さらに、L
D駆動回路5は、実際の駆動電流をモニタしており、制
御部20Dに駆動電流モニタ信号Imとして出力してい
る。このLD駆動回路5は、前述の光学系ベース台9と
ともに、光源部10を構成している。ビームスプリッタ
40は、光源部10より出射される出力光Poの一部を
出力光Po1として透過させるとともに、出力光Poの
残りの一部を反射光Po2として反射させる光学デバイ
スである。PD部50は、反射光Po2を受光し、電圧
値V(Po2)に変換してLD駆動回路5に出力してい
る。
【0006】図10におけるLD部1Aは、図11に示
すように、片端面にARコート1aが施されたファブリ
ペロー型LD1とレンズ61、62及び光アイソレータ
63で構成されている。LD1のARコート1a端面側
からの出射光は、レンズ61によって平行光に変換され
る。
【0007】次に、図10における波長設定方法、波長
可変方法について述べる。装置各部に電源が供給される
と、制御部20DからパルスPUが出力されて、モータ
ーが駆動し、平行移動機構6を平行移動させ、アーム3
を介して回転機構8を回転する。そして、平行移動機構
6がある位置に達すると、スイッチ7がONされ、この
スイッチ7がONされる位置を原点位置とする。このス
イッチ7は、ONされると、制御部20Dに原点検出信
号SGを出力し、制御部20Dは、この原点検出信号S
Gを認識すると、パルスPUの出力を停止し、モーター
を停止させると同時に、リセット信号Reを出力し、エ
ンコーダをリセットする。このときの発振波長は、あら
かじめ波長計で測定してあり、その測定値λ0を原点波
長λ0とする。これ以降は、原点位置で波長λ0が設定
されることになる。
【0008】そして、波長を可変する場合は、原点波長
λ0を基準にして相対的に可変していく。すなわち、制
御部20Dは、設定された波長(以下、設定波長とす
る)λsetと原点波長λ0の差分を演算し、平行移動
機構6を設定波長λsetになる位置まで移動させるパ
ルスをモーターに出力する。また、エンコーダは、モー
ターがどれだけ平行移動機構6を移動させたかを常に制
御部20Dにλrnとして出力し、これによって制御部
20Dは現在の設定波長を認識することが出来る。ただ
し、前述したように広範囲に渡って波長を可変する場合
には、モードホップが生じるという問題がある。モード
ホップしないで連続的に波長を可変するためには、回折
格子2への入射角θに対応して縦モード次数Mを常に一
定にするように外部共振器長Lを変化させればよい。こ
のための手段としては、例えば、サインバー機構が採用
されている。以下に、その原理を図12を用いて説明す
る。
【0009】図12において、LD1と回折格子2とは
外部共振器を構成し、前記式(1)の発振波長λMは以
下のようになる。 λM=2×n×L/M =2×LA×sin(θ)/M …(3) LA:アーム長 よって式(3)及び式(2)より、λMとλbの波長ズ
レは、 λM−λb=2×sin(θ)×{(LA/M)−(d/m)} …(4) となる。そこで、条件(LA/M)=(d/m)を満た
すように光源を設計することによって、回折格子2の回
転角度θにかかわりなく、波長ズレを常にゼロにするこ
とが出来る。従って、モードホップがなく連続的に波長
を可変出来る。
【0010】図10では、このサインバー機構を採用し
ており、平行移動機構6をXの方向に平行移動すること
で回折格子2の回転角度θを変化させ、同時に式(3)
からもわかるように、θの変化に対応して外部共振器長
Lを調整し、モードホップのない連続的な波長可変を実
現している。
【0011】続いて、図10において定光出力動作を実
現する方法を以下に述べる。まず、図13に示す変換テ
ーブルT1を作成する。PDの量子効率η[mA/mW]の波
長依存性により、波長が変化した場合に光出力変動が生
じる。この光出力変動を補正するために変換テーブルT
1を使用する。変換テーブルT1は、ある設定波長での
波長λrnと、その時の光出力Po1と、PD部50の
出力電圧V(Po2)をそれぞれ、波長計、光パワーメ
ータ、電圧計で測定し、記録する。そして、量子効率η
[mA/mW]を補正するPD部感度補正値a(λrn)を以
下の式によって求める。 a(λrn)=V(Po2)/Po1 …(5) a(λrn):波長λrnでのPD部感度補正値[V/mW] V(Po2):PD部50の出力電圧[V] Po1:光源の光出力[mW] (波長ごとに光パワーメー
タで測定) この補正値a(λrn)を、例えば1[nm]ステップの波
長ごとに算出しておき、変換テーブルT1を作成し、制
御部20Dに記憶させておく。制御部20Dが、現在波
長λrnと変換テーブルT1から補正値a(λrn)を
決定し、電圧値Va(λrn)を演算し、LD駆動回路
5に出力する。以下に演算の式(6)を示す。 Va(λrn)=Pset×a(λrn) …(6) Va(λrn):設定光出力基準電圧[V] Pset:所望の(設定)光出力[mW] そして、LD駆動回路5が、制御部20DからのVa
(λrn)と、PD部50からLD駆動回路5にフィー
ドバックされる電圧値V(Po2)とを比較し、Va
(λrn)=V(Po2)になるようにLD駆動電流I
LDを制御することで、Psetの定光出力動作を実現
している。しかし、従来の外部共振器型波長可変LD光
源において、発振波長を可変する場合、定光出力動作時
には、LD駆動電流ILDが大きく変動することも考え
られ、その場合は、LD駆動電流ILDの変動によりモ
ードホップが生じてしまうという問題がある。
【0012】以下に、定光出力動作時におけるモードホ
ップについて述べる。まず、図14に、LD駆動電流I
LD一定で波長を可変した場合の光出力Po1の変動を
示す。この波長の違いによる光出力の変動を、LD駆動
電流を制御することで定光出力動作を実現出来る。図1
5に、定光出力動作時のLD駆動電流ILDの変化を示
す。図15に示すように、LD駆動電流ILDを大きく
変化させて制御する場合は、LD駆動電流ILDの変動
によりモードホップが生じる場合がある。
【0013】このような問題点を解決するための外部共
振器型波長可変LD光源としては、図16に示すものが
挙げられる。図16において、図10と共通する部分に
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。図16の
光源部10は、図10と同等の構成で、出力光の波長を
任意に可変・設定出来る機能、及び制御部20Eに現在
波長λrnを出力する機能を持つ。光源部10の出力先
に、光出力制御部35を挿入し、光源部10の出力光P
oを光出力制御部35が光出力Po' にして、ビームス
プリッタ40によりPo'の一部をPD部50に反射光
Po2として出力させ、PD部50が制御部20Eに電
圧V(Po2)を出力する。光出力制御部35として
は、可変型光アッテネータや、ファイバアンプなどの高
精度に光出力を制御出来るデバイスが挙げられる。制御
部20Eは、変換テーブルT1を記憶しており、現在波
長λrnと変換テーブルT1から補正値a(λrn)を
決定し、前記式(6)よりVa (λrn)を演算する。
次に、制御部20Eは、このVa (λrn)とPD部5
0からのV(Po2)を比較し、Va (λrn)=V
(Po2)になるように、制御電圧VATT(λrn)
を演算し、光出力制御部35に出力する。これにより、
LD駆動電流ILDを変化させないで、モードホップが
生じることなく定光出力動作を実現出来る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した図1
6のような外部共振器型波長可変LD光源では、光出力
制御部35に精度の高いものが要求される。よって、波
長可変光源35自体が高価になってしまうという問題点
があった。
【0015】そこで、本発明は、定光出力動作時におい
て出力波長を可変した場合でも、モードホップを生じる
ことなく、かつ安価に構成することが可能な外部共振器
型波長可変LD光源を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、外部共振器型波長可変半導
体レーザ光源であって、出力波長を任意に可変すること
が可能であるとともに、半導体レーザ駆動電流の調整に
よって光出力を可変することが可能な光源部と、該光源
部からの光出力を減光して出力することが可能な光出力
制御部と、該光出力制御部から出射された光の一部を反
射するビームスプリッタと、該ビームスプリッタで反射
された光を受光して電圧に変換し、該変換した電圧を前
記光源部へと出力するPD部と、前記光源部から出力さ
れる光の現在波長に基づいて、前記光出力制御部及び前
記半導体レーザ駆動電流を制御可能な制御部と、を備
え、前記光出力制御部は、前記制御部による制御の下、
前記光源部からの光出力を減光して、出力波長による光
出力の変動を所定範囲内に抑え、前記光源部は、前記制
御部による制御の下、前記PD部から出力された前記電
圧に応じて前記半導体レーザ駆動電流を調整し、光出力
を設定値に可変する構成とした。
【0017】この請求項1記載の発明によれば、現在波
長に基づく制御部による制御の下、光出力制御部によっ
て、出力波長による光出力の変動が所定範囲内に抑えら
れるため、定光出力動作時において半導体レーザ駆動電
流を可変する量が低減されることとなる。従って、定光
出力動作時においても、モードホップを生じることな
く、連続的に出力波長を可変することができる。また、
光出力制御部を、精度のそれ程高くない安価なもので構
成することが可能となる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の外
部共振器型波長可変半導体レーザ光源において、前記光
出力制御部が、可変型の光減衰器により構成されてい
る。
【0019】この請求項2記載の発明によれば、光出力
制御部が、安価な、可変型の光減衰器により構成される
ため、当該外部共振器型波長可変半導体レーザ光源のコ
ストを低減することが可能となる。
【0020】請求項3記載の発明は、外部共振器型波長
可変半導体レーザ光源であって、出力波長を任意に可変
することが可能であるとともに、半導体レーザ駆動電流
の調整によって光出力を可変することが可能な光源部
と、該光源部からの光出力を減光して、出力波長による
光出力の変動を所定範囲内に抑えることが可能なバンド
パスフィルタと、該バンドパスフィルタから出射された
光の一部を反射するビームスプリッタと、該ビームスプ
リッタで反射された光を受光して電圧に変換し、該変換
した電圧を前記光源部へと出力するPD部と、前記光源
部から出力される光の現在波長に基づいて、前記半導体
レーザ駆動電流を制御可能な制御部と、を備え、前記光
源部が、前記制御部による制御の下、前記PD部から出
力された前記電圧に応じて前記半導体レーザ駆動電流を
調整し、光出力を設定値に可変する構成とした。
【0021】この請求項3記載の発明によれば、バンド
パスフィルタによって、出力波長による光出力の変動が
所定範囲内に抑えられるため、定光出力動作時において
半導体レーザ駆動電流を可変する量が低減されることと
なる。従って、定光出力動作時においても、モードホッ
プを生じることなく、連続的に出力波長を可変すること
ができる。また、光源部の出力波長による光出力の変動
を所定範囲内に抑えるものとして、安価なバンドパスフ
ィルタが用いられているため、当該外部共振器型波長可
変半導体レーザ光源のコストを低減することが可能とな
る。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1記載の外
部共振器型波長可変半導体レーザ光源において、前記光
出力制御部が、バンドパスフィルタと、可変型の光減衰
器と、を直列に組み合わせて構成されている。
【0023】この請求項4記載の発明によれば、光出力
制御部が、バンドパスフィルタと、可変型の光減衰器
と、を直列に組み合わせて構成されるため、定光出力動
作時において、半導体レーザ駆動電流を可変する量が、
さらに低減されることとなる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1、2及び
4の何れかに記載の外部共振器型波長可変半導体レーザ
光源において、前記光源部が、前記現在波長、及び、前
記半導体レーザ駆動電流の電流値を、前記制御部に対し
て出力し、前記制御部が、前記現在波長に基づいて前記
半導体レーザ駆動電流を制御するとともに、前記半導体
レーザ駆動電流の電流値に基づいて前記光出力制御部を
制御する構成とした。
【0025】この請求項5記載の発明によれば、制御部
が、現在波長に基づいて半導体レーザ駆動電流を制御す
るとともに、半導体レーザ駆動電流の電流値に基づいて
光出力制御部を制御するため、半導体レーザ駆動電流
を、モードホップが生じない範囲で、可変することが可
能となる。従って、定光出力動作時においても、モード
ホップを生じることなく、連続的に出力波長を可変する
こと可能となる。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の外部共振器型波長可変半導体レーザ光源に
おいて、前記光源部が、半導体レーザを備えた半導体レ
ーザ部と、該半導体レーザ部とともに外部共振器を形成
する回折格子と、該回折格子が取り付けられ、該回折格
子への、前記半導体レーザ部から出射される光の入射角
を変化させる回転機構と、該回転機構に取り付けられ該
回転機構を回転するアームと、前記半導体レーザ部を搭
載して前記アームが接する平行移動機構と、該平行移動
機構を微動させるモータ部と、前記平行移動機構の位置
を検出する位置検出手段と、前記半導体レーザ駆動電流
によって前記半導体レーザを駆動する半導体レーザ駆動
回路と、から構成されている。
【0027】この請求項6記載の発明によれば、光源部
が、サインバー機構を備えたため、モードホップを生じ
ることなく、さらに正確にかつ連続的に出力波長を可変
することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る外部共振器
型波長可変LD光源の実施の各形態例を、図1〜図9に
基づいて説明する。
【0029】<第1の実施の形態>図1は、本発明を適
用した第1の実施の形態に係る外部共振器型波長可変L
D光源の構成を示すブロック図である。図2は、図1の
外部共振器型波長可変LD光源の制御部20Aに記憶さ
れている変換テーブルT2である。図3は、図1の外部
共振器型波長可変LD光源の、出力波長に対する光出力
の特性図である。図1において、前述した図16と共通
する部分には、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0030】光出力制御部30は、制御部20Aからの
制御電圧VATT(λrn)によって光出力を制御す
る。光出力制御部30には、例えば、従来例の図14に
おける横軸波長λを10[nm]ステップ程度で、光出力を制
御する場合に、減光出来るものであれば分解能が粗くて
も良く、安価なものを使用すれば良い。制御部20A
は、図2に示す、波長λrnと光出力制御部30を制御
する制御電圧VATT(λrn)で構成される変換テー
ブルT2と、従来例の図13の変換テーブルT1を記憶
する。
【0031】図2の変換テーブルT2は、あらかじめ波
長計と光パワーメータを使って測定し、作成しておく。
この作成方法は、まず、LD駆動電流ILDを一定にし
て定光出力動作させない状態において、光源をある波長
に設定し、波長計でその時の波長を測定し、λrnとし
て記録する。そして、この時の光出力値を光パワーメー
タで測定しながら、光パワーメータの値が所望の光出力
値になるように光出力制御部30を制御する制御電圧
を、VATT(λrn)として記録する。これを波長10
[nm]ステップ程度で同様の測定を行い、変換テーブルT
2を作成し、制御部20Aに記憶させておく。
【0032】制御部20Aは、現在の波長を光源部10
からの信号λrnにより認識し、λrnと変換テーブル
T2により光出力制御部30に制御電圧VATT(λr
n)を出力すると同時に、従来例の図10と同様にし
て、λrnと変換テーブルT1により式(6)を演算
し、光源部10内のLD駆動回路5に補正電圧Va (λ
rn)を出力する。光源部10内のLD駆動回路5は、
Va (λrn)とPD部50からのV(Po2)を比較
して、Va (λrn)=V(Po2)になるようにLD
駆動電流ILDを制御する。
【0033】以下に、この実施の形態の外部共振器型波
長可変LD光源において、出力波長を可変した場合の、
定光出力動作の実現方法について述べる。
【0034】まず、LD駆動電流ILDが一定で、定光
出力動作をさせない場合の光出力Poを、図3(a)の
実線部に示す。この波長による光出力の変動を、光出力
制御部30及び制御部20Aで、小さくなるように制御
する。変換テーブルT2を、出力波長がモードホップし
ない程度の光出力制御部30の分解能、例えば波長10[n
m]ステップ程度で作成するなら、光出力制御部30の分
解能は粗くて済み、光出力制御部30のロスPα、すな
わち減光する光出力量は、図3(a)に示す点線部のよ
うになる。図3(b)は、光出力制御部30で光出力変
動を制御した結果の光出力値Po' である。この図3
(b)に示すように、光出力変動が小さくなったことが
わかる。この小さくなった光出力変動Po' を、従来例
の図10のように、LD駆動電流ILDを制御し、一定
になるようにする。最終的には、光出力Po1、LD駆
動電流ILDは、図3(c)のようになり、LD駆動電
流ILDを大きく変化させる必要がなくなる。
【0035】このように、この実施の形態の外部共振器
型波長可変LD光源によれば、現在波長に基づく制御部
20Aによる制御の下、光出力制御部30によって、出
力波長λrnによる光出力Po1の変動が所定範囲内に
抑えられるため、定光出力動作時において半導体レーザ
駆動電流ILDを可変する量が低減される。従って、定
光出力動作時においても、モードホップを生じることな
く、連続的に出力波長を可変することができる。また、
光出力制御部30を、精度のそれ程高くない安価なもの
で構成することが可能となる。
【0036】<第2の実施の形態>第2の実施の形態
は、第1の実施の形態の光出力制御部30に、ニュート
ラル・フィルタ(以下、NDフィルタとする)を利用し
た可変型光減衰器32を用いたものである。ここでいう
NDフィルタとは、全ての波長域を一様に減光すること
ができる安価な光デバイスである。
【0037】図4に、NDフィルタを利用した可変型光
減衰器の一例を示す。
【0038】図4において、円内の濃淡の違いがフィル
タ特性の違いによる光減衰量の違いを表しており、回転
角度36°ステップで光減衰量が変わるというものであ
る。この可変型光減衰器32を用いて、第1の実施の形
態と同様に、従来例の図14における横軸波長λを10[n
m]ステップ程度で、光出力を制御する場合には、可変型
光減衰器32の分解能が粗くて、安価なもの使用すれば
良い。図4では回転角度ステップを10段階に分けている
が、回転方向に連続的に光減衰量が変わり、適当な角度
ステップで制御できるものであれば、どんな可変型光減
衰器でも良い。
【0039】制御部20Aには、前述の第1の実施の形
態と同様に、変換テーブルT2(図2)と変換テーブル
T1(図13)を記憶させるが、変換テーブルT2にお
いてVATT(λrn)は、可変型光減衰器32を回転
させる制御電圧である。変換テーブルT2の作成方法
は、第1の実施の形態と同様で、ある波長における波長
λrnを波長計で測定し、記録する。その時の光出力値
を光パワーメータで測定しながら、光パワーメータの値
が所望の光出力値になるように可変型光減衰器32を回
転させ、そのときの制御電圧を、VATT(λrn)と
して記録する。
【0040】以下に、この実施の形態の外部共振器型波
長可変LD光源によって、モードホップを生じずに、定
光出力動作を実現する方法を述べる。
【0041】第1の実施の形態の場合と同様に、制御電
圧VATT(λrn)により可変型光減衰器32を制御
し、LD駆動電流ILDを制御すれば、LD駆動電流I
LDは大きく変化させる必要がなく、モードホップも生
じないで、定光出力動作を実現出来る。
【0042】<第3の実施の形態>図5は、本発明を適
用した第3の実施の形態に係る外部共振器型波長可変L
D光源の構成を示すブロック図である。図6は、図5の
外部共振器型波長可変LD光源の、出力波長に対する光
出力の特性図である。この図5において、図1と共通す
る部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。こ
の第3の実施の形態では、第1の実施の形態の外部共振
器型波長可変LD光源の光出力制御部30に代わって、
一般的なバンドパスフィルタ(以下、BPフィルタとす
る)31が用いられている。このBPフィルタ31は、
前述の光出力制御部30とは異なり、制御部20Bによ
る制御は受けない。
【0043】以下に、この実施の形態の外部共振器型波
長可変LD光源によって、モードホップを生じずに定光
出力動作を実現する方法を述べる。
【0044】まず、BPフィルタ31なしで定光出力動
作をさせないで、波長計と光パワーメータで波長−光出
力特性を測定する。そして、従来例の図14のような特
性になった場合、BPフィルタ31のロスも、同様な波
長特性を持つように設計・作成する。このBPフィルタ
31は、特定の波長あるいは波長域の光を取り出すフィ
ルタである。しかし、光出力のピーク値が完全に一致す
ることは考えられず、図6(a)のようにピーク値は多
少ずれる。
【0045】作成したBPフィルタ31を光源部10の
出力先に挿入し、波長を可変した場合、光出力Po' は
図6(b)のようになり、光出力変動を抑えることが出
来る。そして、LD駆動電流ILDを、第1の実施の形
態の場合と同様に制御すれば、図6(c)のように、L
D駆動電流ILDは大きく変化させる必要がなく、モー
ドホップも生じないで、定光出力動作を実現出来る。
【0046】<第4の実施の形態>図7、本発明を適用
した第4の実施の形態に係る外部共振器型波長可変LD
光源の構成を示すブロック図である。この図7におい
て、図1と共通する部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。この第4の実施の形態は、第1の実施の
形態の光出力制御部30に、前記可変型光減衰器31
(図4)と、前記BPフィルタ32(図5)を直列に配
置したものである。
【0047】以下に、この実施の形態の外部共振器型波
長可変LD光源によって、モードホップを生じずに定光
出力動作を実現する方法を述べる。
【0048】光出力変動は、まずBPフィルタ31によ
り図6(b)のように抑えられ、さらに可変型光出力減
衰器31を第1の実施の形態の場合と同様に制御するこ
とにより、図3(c)のように抑えられる。そして、L
D駆動電流ILDを、第1の実施の形態の場合と同様に
制御すれば、LD駆動電流ILDは大きく変化させる必
要がなく、モードホップも生じないで、定光出力動作を
実現出来る。
【0049】なお、この実施の形態で示したBPフィル
タ31と可変型光減衰器32の配置は、これに限られる
ものではなく、最低1つずつ直列に配置すれば、BPフ
ィルタ31及び可変型光減衰器32は複数設けるように
してもよい。
【0050】<第5の実施の形態>図8は、本発明を適
用した第5の実施の形態に係る外部共振器型波長可変L
D光源の構成を示すブロック図である。図9は、図8の
外部共振器型波長可変LD光源の、出力波長に対する光
出力の特性図である。図8において、図1と共通する部
分には同一の符号を付し、その説明を省略する。この第
5の実施の形態では、光出力制御部30Aに、可変型光
減衰器32、或いは、可変型光減衰器32とBPフィル
タ31を直列に配置したもの、が用いられている。ま
た、制御部20Cは、図2の変換テーブルT2を使って
光出力制御部30Aを制御する代わりに、LD駆動電流
ILDをモニタして光出力制御部30Aを制御する。
【0051】まず、あらかじめ、波長を可変させ、波長
計・光パワーメータ・電流計で、波長λ・光出力Po・
LD駆動電流ILDを測定する。例えば、測定した結果
が図9のようになった場合、波長がモードホップしない
LD駆動電流ILDの上限ILD1と下限ILD2を求
めておく。制御部20Cは、現在波長λrnと変換テー
ブルT1から式(6)を演算して光源部10にVa (λ
rn)を出力する機能に加えて、光源部10からのLD
駆動電流モニタ値Imを認識し、ImとILD1及びI
LD2を比較し、光出力制御部30Aを構成する可変型
光減衰器32に制御電圧VATT(λrn)を出力する
機能を持つ。
【0052】以下に、この実施の形態の外部共振器型波
長可変LD光源によって、モードホップを生じずに定光
出力動作を実現する方法を述べる。
【0053】まず、従来例の図10と同様にして、光源
部10のLD駆動回路5が、制御部20CからVa (λ
rn)とPD部50からのV(Po2)を比較し、Va
(λrn)=V(Po2)になるようにしてLD駆動電
流ILDを制御する。さらに制御部20Cが、LD駆動
電流モニタ値ImとILD1及びILD2を比較し、I
LD2<Im<ILD1になるまで、可変型光減衰器3
2に制御電圧VATT(λrn)を出力し、可変型光減
衰器32を可変させる。よって、モードホップを生じな
いように、LD駆動電流を制御し、定光出力動作を実現
することができる。
【0054】<第6の実施の形態>第6の実施の形態
は、第1〜5の実施の形態の外部共振器型波長可変LD
光源の出力波長を任意に可変・設定する手段に、従来の
サインバー機構を採用したものである。光源部10の構
成は、従来例の図10に示すものと同様であり、さらに
波長設定方法及び波長可変方法についても従来例と同様
であるため、ここでは説明を省略する。
【0055】このように、サインバー機構を採用するこ
とにより、モードホップを生じることなく、さらに正確
にかつ連続的に出力波長を可変することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、現在波長
に基づく制御部による制御の下、光出力制御部によっ
て、出力波長による光出力の変動が所定範囲内に抑えら
れるため、定光出力動作時において半導体レーザ駆動電
流を可変する量が低減されることとなる。従って、定光
出力動作時においても、モードホップを生じることな
く、連続的に出力波長を可変することができる。また、
光出力制御部を、精度のそれ程高くない安価なもので構
成することが可能となる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、光出力制御
部が、安価な、可変型の光減衰器により構成されるた
め、当該外部共振器型波長可変半導体レーザ光源のコス
トを低減することが可能となる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、バンドパス
フィルタによって、出力波長による光出力の変動が所定
範囲内に抑えられるため、定光出力動作時において半導
体レーザ駆動電流を可変する量が低減されることとな
る。従って、定光出力動作時においても、モードホップ
を生じることなく、連続的に出力波長を可変することが
できる。また、光源部の出力波長による光出力の変動を
所定範囲内に抑えるものとして、安価なバンドパスフィ
ルタが用いられているため、当該外部共振器型波長可変
半導体レーザ光源のコストを低減することが可能とな
る。
【0059】請求項4記載の発明によれば、光出力制御
部が、バンドパスフィルタと、可変型の光減衰器と、を
直列に組み合わせて構成されるため、定光出力動作時に
おいて、半導体レーザ駆動電流を可変する量が、さらに
低減されることとなる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、制御部が、
現在波長に基づいて半導体レーザ駆動電流を制御すると
ともに、半導体レーザ駆動電流の電流値に基づいて光出
力制御部を制御するため、半導体レーザ駆動電流を、モ
ードホップが生じない範囲で、可変することが可能とな
る。従って、定光出力動作時においても、モードホップ
を生じることなく、連続的に出力波長を可変すること可
能となる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、光源部が、
サインバー機構を備えたため、モードホップを生じるこ
となく、さらに正確にかつ連続的に出力波長を可変する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態に係る外部
共振器型波長可変LD光源の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の外部共振器型波長可変LD光源の制御部
に記憶されている変換テーブルT2である。
【図3】(a)は、図1の外部共振器型波長可変LD光
源において、定光出力動作をさせない場合の、出力波長
に対する光出力及び光出力制御部のロスの特性図であ
る。(b)は、図1の外部共振器型波長可変LD光源に
おいて、光出力制御部の制御のみで定光出力動作をさせ
た場合の、出力波長に対する光出力の特性図である。
(c)は、図1の外部共振器型波長可変LD光源におい
て、定光出力動作をさせた場合の、出力波長に対する光
出力・LD駆動電流特性図である。
【図4】本発明を適用した第2の実施の形態に係る外部
共振器型波長可変LD光源を構成する可変型光減衰器の
一例を示す図である。
【図5】本発明を適用した第3の実施の形態に係る外部
共振器型波長可変LD光源の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】(a)は、図5の外部共振器型波長可変LD光
源において、定光出力動作をさせない場合の、出力波長
に対する光出力及びBPフィルタのロスの特性図であ
る。(b)は、図5の外部共振器型波長可変LD光源に
おいて、BPフィルタの制御のみで定光出力動作をさせ
た場合の、出力波長に対する光出力の特性図である。
(c)は、図5の外部共振器型波長可変LD光源におい
て、定光出力動作をさせた場合の、出力波長に対する光
出力・LD駆動電流特性図である。
【図7】本発明を適用した第4の実施の形態に係る外部
共振器型波長可変LD光源の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明を適用した第5の実施の形態に係る外部
共振器型波長可変LD光源の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の外部共振器型波長可変LD光源におい
て、LD駆動電流一定で定光出力動作をさせずに出力波
長を可変した場合の光出力変化、LD駆動電流の制御の
みにより定光出力動作をさせ出力波長を可変した場合の
LD駆動電流変化、及び、出力波長がモードホップしな
いようなLD駆動電流の範囲を示した特性図である。
【図10】従来の外部共振器型波長可変LD光源の構成
例を示すブロック図である。
【図11】従来のLD部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図12】サインバー機構を採用した外部共振器型波長
可変LD光源の説明図である。
【図13】図10の外部共振器型波長可変LD光源の制
御部に記憶されている変換テーブルT1である。
【図14】外部共振器型波長可変LD光源において、L
D駆動電流一定で波長を可変した場合の、波長−光出力
特性を示す図である。
【図15】従来の外部共振器型波長可変LD光源におい
て、波長を可変した場合の定光出力動作時における、波
長−光出力特性を示す図である。
【図16】従来の、LD駆動電流一定で定光出力動作を
実現する、外部共振器型波長可変LD光源の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 LD 1a ARコート 1A LD部 2 回折格子 3 アーム 4 モータ部 5 LD駆動回路 6 平行移動機構 7 スイッチ(位置検出手段) 8 回転機構 9 光学系ベース台 10 光源部 20A、20B、20C、20D、20E 制御部 30 光出力制御部 30A 光出力制御部 31 BPフィルタ 32 可変型光減衰器 35 光出力制御部 40 ビームスプリッタ 50 PD部 61、62 レンズ 63 光アイソレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力波長を任意に可変することが可能であ
    るとともに、半導体レーザ駆動電流の調整によって光出
    力を可変することが可能な光源部と、 該光源部からの光出力を減光して出力することが可能な
    光出力制御部と、 該光出力制御部から出射された光の一部を反射するビー
    ムスプリッタと、 該ビームスプリッタで反射された光を受光して電圧に変
    換し、該変換した電圧を前記光源部へと出力するPD部
    と、 前記光源部から出力される光の現在波長に基づいて、前
    記光出力制御部及び前 記半導体レーザ駆動電流を制御可能な制御部と、を備
    え、 前記光出力制御部は、前記制御部による制御の下、前記
    光源部からの光出力を減光して、出力波長による光出力
    の変動を所定範囲内に抑え、 前記光源部は、前記制御部による制御の下、前記PD部
    から出力された前記電圧に応じて前記半導体レーザ駆動
    電流を調整し、光出力を設定値に可変することを特徴と
    する外部共振器型波長可変半導体レーザ光源。
  2. 【請求項2】前記光出力制御部は、可変型の光減衰器に
    より構成されることを特徴とする請求項1記載の外部共
    振器型波長可変半導体レーザ光源。
  3. 【請求項3】出力波長を任意に可変することが可能であ
    るとともに、半導体レーザ駆動電流の調整によって光出
    力を可変することが可能な光源部と、 該光源部からの光出力を減光して、出力波長による光出
    力の変動を所定範囲内に抑えることが可能なバンドパス
    フィルタと、 該バンドパスフィルタから出射された光の一部を反射す
    るビームスプリッタと、 該ビームスプリッタで反射された光を受光して電圧に変
    換し、該変換した電圧を前記光源部へと出力するPD部
    と、 前記光源部から出力される光の現在波長に基づいて、前
    記半導体レーザ駆動電流を制御可能な制御部と、 を備え、 前記光源部は、前記制御部による制御の下、前記PD部
    から出力された前記電圧に応じて前記半導体レーザ駆動
    電流を調整し、光出力を設定値に可変することを特徴と
    する外部共振器型波長可変半導体レーザ光源。
  4. 【請求項4】前記光出力制御部は、バンドパスフィルタ
    と、可変型の光減衰器と、を直列に組み合わせて構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の外部共振器型波長
    可変半導体レーザ光源。
  5. 【請求項5】前記光源部は、前記現在波長、及び、前記
    半導体レーザ駆動電流の電流値を、前記制御部に対して
    出力し、 前記制御部は、前記現在波長に基づいて前記半導体レー
    ザ駆動電流を制御するとともに、前記半導体レーザ駆動
    電流の電流値に基づいて前記光出力制御部を制御するこ
    とを特徴とする請求項1、2及び4の何れかに記載の外
    部共振器型波長可変半導体レーザ光源。
  6. 【請求項6】前記光源部は、 半導体レーザを備えた半導体レーザ部と、 該半導体レーザ部とともに外部共振器を形成する回折格
    子と、 該回折格子が取り付けられ、該回折格子への、前記半導
    体レーザ部から出射される光の入射角を変化させる回転
    機構と、 該回転機構に取り付けられ該回転機構を回転するアーム
    と、 前記半導体レーザ部を搭載して前記アームが接する平行
    移動機構と、 該平行移動機構を微動させるモータ部と、 前記平行移動機構の位置を検出する位置検出手段と、 前記半導体レーザ駆動電流によって前記半導体レーザを
    駆動する半導体レーザ駆動回路と、 から構成されることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    に記載の外部共振器型波長可変半導体レーザ光源。
JP7621298A 1998-03-24 1998-03-24 外部共振器型波長可変半導体レーザ光源 Pending JPH11274647A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006086429A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Yokogawa Electric Corp 波長可変光源
WO2007107140A1 (de) * 2006-03-20 2007-09-27 Micro-Epsilon Optronic Gmbh Optischer entfernungsmesser mit optischem strahlungsabschwächer
JP2010118433A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 光学モジュールとその制御方法

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WO2007107140A1 (de) * 2006-03-20 2007-09-27 Micro-Epsilon Optronic Gmbh Optischer entfernungsmesser mit optischem strahlungsabschwächer
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