JPH11274503A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11274503A
JPH11274503A JP7282798A JP7282798A JPH11274503A JP H11274503 A JPH11274503 A JP H11274503A JP 7282798 A JP7282798 A JP 7282798A JP 7282798 A JP7282798 A JP 7282798A JP H11274503 A JPH11274503 A JP H11274503A
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JP
Japan
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layer
electrode
drain electrode
substrate
source electrode
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Withdrawn
Application number
JP7282798A
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English (en)
Inventor
Mitsushi Ikeda
光志 池田
Yoshihisa Mizutani
嘉久 水谷
Tomomasa Ueda
知正 上田
Takami Yamaji
貴美 山路
Naohiko Endo
尚彦 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子用の半導体島パターンを形
成するためのマスク合わせが不要で、しかも光リークの
改善された液晶表示装置およびその製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 半導体島パターンが自己整合により形成
されている半導体装置および半導体装置の製造方法によ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にプラスチック
基板や大型基板を使用したアクティブマトリックス型液
晶表示装置のスイッング素子に適した半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】安価な非結晶質のガラス基板上に、低温
成膜可能なアモルファスシリコン(a−Si)膜を用い
て薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング素子とし
て設けたアクティブマトリクス型液晶表示装置は、反射
型や大面積、高精細、高画質かつ安価なパネルディスプ
レイ(フラット型テレビジョン)を実現できる可能性が
あるところから、近年注目を集めている。アクティブマ
トリクス型液晶表示装置は、携帯用機器に用いる場合に
基板としてプラスチック板を用いることにより軽量化が
可能になる。
【0003】しかしながら、基板をプラスチック板で構
成した場合には変形が大きく、また、プラスチック基板
に限らず、大面積のディスプレイを構成する場合には基
板端での変形が大きくなり、TFT液晶表示装置を形成
するためのマスク合わせの際に合わせずれが生ずる。
【0004】また、a−Siは、光起電力を有するた
め、a−Siに光が入射すると光電流によるリーク電流
が生ずるという問題もある。特に、図10の従来例に示
したように、ソース・ドレイン電極の間でゲート電極外
にはみだしたa−Siからなる領域27で光リークの発
生が大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、プラス
チック基板や大面積の基板を用いてアクティブマトリク
ス型液晶表示装置を製造する場合には、基板変形が大き
いためにマスク合わせの際に合わせずれが生ずるという
問題がある。
【0006】本発明は、かかる従来の技術的課題を解決
すべくなされたもので、プラスチック基板や大面積の基
板を用いてアクティブマトリクス型液晶表示装置を構成
する際に、スイッチング素子用の半導体島パターンを形
成するためのマスク合わせが不要な半導体装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】また、本発明は、プラスチック基板や大面
積の基板を用いてアクティブマトリクス型液晶表示装置
を構成する際に、スイッチング素子用の半導体島パター
ンを形成するためのマスク合わせが不要で、しかも光リ
ークの改善された半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1記載の半導体装置は、基板上に、ゲート電
極を形成し、該ゲート電極上に、ゲート絶縁膜、チャネ
ル層およびオーミックコンタクト層を介してソース電極
とドレイン電極を設けてなる半導体装置において、前記
ソース電極と前記ドレイン電極間の狭ギャップ部分にの
み半導体島パターンを自己整合により形成してなること
を特徴とする。
【0009】請求項1の半導体装置によれば、半導体島
パターンが自己整合により形成されているので、プラス
チック基板やプラスチックに限らず大型基板の場合で
も、マスクずれの問題なく半導体島パターンを形成し得
る。
【0010】請求項2記載の半導体装置は、基板上に、
ゲート電極を形成し、該ゲート電極上に、ゲート絶縁
膜、チャネル層およびオーミックコンタクト層を介して
ソース電極とドレイン電極を設けてなる半導体装置にお
いて、前記ソース電極と前記ドレイン電極間の狭ギャッ
プ部分および前記両電極から等距離の領域にのみ半導体
島パターンを自己整合により形成してなることを特徴と
する。
【0011】請求項2記載の半導体装置によれば、ソー
ス電極とドレイン電極間の狭ギャップ部分に限らず、ソ
ース電極とドレイン電極の対向しない側及び信号線の側
面にも半導体島パターンが延在する。この半導体島パタ
ーンの広がりはソース電極とドレイン電極間の距離すな
わちチャネルの1/2以上有ることが望ましい。具体的
には、0.5〜10μm程度が望ましい。液晶表示装置
用の基板を構成する場合には、この上にITOをスパッ
タして画素電極にも半導体島パターンを延在させ得る。
【0012】請求項3記載の半導体装置は、請求項1ま
たは2記載の半導体装置において、前記半導体島パター
ンの寸法が、前記ゲート電極のそれより小さいことを特
徴とする。
【0013】また、請求項4記載の半導体装置は、請求
項1乃至3のいずれか1項記載の半導体装置において、
前記ソース電極および/またはドレイン電極が、前記ゲ
ート電極のパターン内で屈曲して互いに平行に形成され
ており、前記半導体島パターンは前記屈曲したソース電
極と前記ドレイン電極間の狭ギャップ部分にのみ、また
は狭ギャップ部分と前記両電極から等距離の領域にのみ
自己整合により形成してなることを特徴とする。
【0014】請求項3または4記載の半導体装置によれ
ば、ソース電極とドレイン電極に挟まれた部分及び電極
の下のみ並びにゲート線の幅内に半導体島パターンを残
すことにより、光リークに強い自己整合半導体装置を形
成できる。
【0015】また、本発明の半導体装置は、例えば、基
板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極上
にゲート絶縁膜、アモルファスシリコン層、オーミック
層ならびに電極層を形成する工程と、前記電極層からソ
ース電極とドレイン電極を形成し、該ソース電極とドレ
イン電極に挟まれた部分にマスクとなる物質を形成し
て、自己整合によりアモルファスシリコンの島を形成す
る工程と、前記マスクとなる物質を除去する工程と、前
記ソース電極と前記ドレイン電極間のオーミックコンタ
クト層を除去する工程とにより構成することができる。
この製造方法によれば、ソース電極とドレイン電極に挟
まれた部分にマスクとなる物質を存在させて、自己整合
によりアモルファスシリコンの島を形成している。した
がって、プラスチック基板やプラスチックに限らず大型
基板の場合でも、マスクずれの問題なく半導体島パター
ンを形成し得る。マスクとなる物質は、ソース電極とド
レイン電極上にも存在させておくことが望ましい。上記
半導体装置の製造方法を用いた場合には、ソース電極と
ドレイン電極に挟まれた部分にマスクとなる物質を存在
させて、自己整合によりアモルファスシリコンの島を形
成しているので、プラスチック基板やプラスチックに限
らず大型基板の場合でもマスクずれの問題なく半導体島
パターンが形成され、基板内でのTFT特性が均一な半
導体装置の製造方法を提供することができる。また、半
導体島用のマスクを必要としないために製造行程が短縮
されるので、生産性に優れた半導体装置の製造方法を提
供することができる。また、本半導体装置の製造方法を
液晶等の表示装置の製造に適用した場合には、均一で画
質の高い表示装置を得ることができる。
【0016】さらに、本発明の半導体装置は、例えば、
基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極
上にゲート絶縁膜、アモルファスシリコン層、オーミッ
ク層ならびに電極層を形成する工程と、前記電極層から
ソース電極とドレイン電極を形成し、該ソース電極とド
レイン電極に挟まれた部分およびこれら両電極から等距
離にある領域にマスクとなる物質を形成して、自己整合
によりアモルファスシリコンの島を形成する工程と、前
記マスクとなる物質を除去する工程と、前記ソース電極
と前記ドレイン電極間のオーミックコンタクト層を除去
する工程とにより構成するとができる。この製造方法に
よれば、ソース電極とドレイン電極に挟まれた部分にマ
スクとなる物質を存在させて、自己整合によりアモルフ
ァスシリコンの島を形成している。したがって、プラス
チック基板やプラスチックに限らず大型基板の場合で
も、マスクずれの問題なく半導体島パターンを形成し得
る。マスクとなる物質は、ソース電極とドレイン電極上
にも存在させておくことが望ましい。上記半導体装置の
製造方法を用いた場合には、ソース電極とドレイン電極
に挟まれた部分にマスクとなる物質を存在させて、自己
整合によりアモルファスシリコンの島を形成しているの
で、プラスチック基板やプラスチックに限らず大型基板
の場合でもマスクずれの問題なく半導体島パターンが形
成され、基板内でのTFT特性が均一な半導体装置の製
造方法を提供することができる。また、半導体島用のマ
スクを必要としないために製造行程が短縮されるので、
生産性に優れた半導体装置の製造方法を提供することが
できる。また、本半導体装置の製造方法を液晶等の表示
装置の製造に適用した場合には、均一で画質の高い表示
装置を得ることができる。
【0017】また、上記製造方法の場合には、マスクと
なる物質を、ソース電極とドレイン電極の形成に用いた
熱溶融性または溶剤可溶性のレジストとすることも可能
である。このとき、マスクとなる物質を、ソース電極と
ドレイン電極の形成に用いた熱溶融性または溶剤可溶性
のレジストとしたことにより、自己整合によるアモルフ
ァスシリコンの島を形成できるので、プラスチック基板
やプラスチックに限らず大型基板の場合でも、ソース・
ドレイン電極とのマスクずれの問題なくさらに経済的
に、半導体島パターンが形成された半導体装置を得るこ
とができる。また、ポリシリコンTFTのLDD領域を
マスクの増加なく形成できるため、製造工程を簡略化で
きコストの削減に有効となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、本発明は、その要
旨を逸脱しない限り、以下の実施の形態に限定されるも
のではない。 (実施の形態1)図1および図2を用いて、本実施の形
態について説明する。なお、図1は、図2におけるA−
B線に沿って切断した断面として示されている。
【0019】はじめに、プラスチックの基板1上に、M
oTa、Cu、Al合金あるいはMoW等を3000オ
ングストローム堆積させ、公知のフォトリソグラフィ技
術によりエッチングを行って、ゲート電極2a、Cs線
2bおよびアドレス線2cを形成した。次に、SiOx
を3000オングストローム、SiNxを500オング
ストロームにわたりプラズマCVD法により積層して絶
縁膜3を形成した後、a−Si層4を1000オングス
トローム、n+a−Si層5を500オングストロー
ム、Cr層6を500オングストロームにわたり順次堆
積した。次に、コンタクト部のCr層6、n+a−Si
層5、a−Si層4およびSiNx/SiOxからなる
絶縁層3をエッチングしてコンタクトホールを形成し
た。なお、n+a−Si層5上に設けられる金属はこの
段階で形成するようにしてもよい。ここで、該金属とし
てはCrの他に、n+a−Si層5とのオーミック性の
よいMo、WおよびTi等の高融点金属等を用いること
ができる。次に、スパッタにより、Cr層6上に400
0オングストロームにわたりAl層7を形成した。次い
で、Al層7上にレジスト8を積層し、該レジスト8に
よりソース電極9およびドレイン電極10のパターンを
形成し(図1(a))、90〜120℃でベーキングし
た後にAl層7をエッチングした(図1(b))。
【0020】次に、レジスト8を加熱して溶解し、該レ
ジスト8をだれさせてソース電極9およびドレイン電極
10の対向した領域に互いに付着するようにした(図1
(c))。
【0021】次いで、上記レジストパターンをマスクに
Cr層6、n+a−Si層5およびa−Si層4をエッ
チングしてa−Siの島を形成した(図1(d))。こ
のとき、図2において斜線として示したように、ソース
電極9およびドレイン電極10の対抗しない側、および
信号線11の側面にもレジスト8が広がることになる
が、該レジスト8の広がりはソース電極9およびドレイ
ン電極間の距離、すなわちチャネルの1/2以上有れば
よく、0.5〜10μm程度の幅であればよい。最後
に、該レジスト8、Al層7に覆われたCr層6および
n+a−Si層5を除去するとともに、この上にITO
をスパッタして画素電極12を形成した(図1
(e))。なお、本実施の形態において、Al層7をマ
スクとしてCr層6をウエットエッチングし、n+a−
Si層5はドライエッチングにより除去したが、他のエ
ッチング方法を用いてもよい。
【0022】また、レジスト8は熱により溶解したが、
レジスト8は、例えば薬品により化学的に溶解してもよ
い。このような薬品としては、例えば、トルエンおよび
キシレン等の溶解性の低い溶剤にエチルアルコールまた
はイソプロピルアルコールを5〜50%混合した溶液を
挙げることができる。また、薬品等による処理時間は、
該薬品の混合組成により適宜選択すればよい。このとき
は、化学的な溶解によりソース電極およびドレイン電極
上のレジストを相互に溶着した後にベーキングすること
になる。
【0023】ここで、上記工程を対角40インチの高精
細TFT−LCDに適用した。プラスチック基板を用い
た場合には、該プラスチック基板の変形が著しいため、
通常のフォトリソグラフィ工程ではマスクを十分に合わ
すことができないが、本実施の形態によれば、ほぼ完全
に自己整合することができた。
【0024】こうしてTFTを形成することにより、ソ
ース電極、ドレイン電極およびa−Siからなるゲート
絶緑膜、ゲート電極により形成されるTFTの浮遊容量
を基板内でほぼ同じ値とすることができた。これは、ゲ
ート電極に対し対向する電極となるa−Si層の蓄積層
を同じ面積とできたためである。また、本実施の形態に
よれば、裏面露光型の自己整合と異なり基板が透明でな
くても自己整合TFTを形成することが可能である。
【0025】(実施の形態2)実施の形態1に示したレ
ジストの溶解による方法の他、スピンオングラス、NH
4 F水溶液等をスピンコートすることにより、ソース電
極およびドレイン電極間のみに、SiO2 等の物質を形
成してマスクとすることもできる。また、このとき、上
記物質はソース電極およびドレイン電極間のみに厚く形
成されるため、軽くエッチングしてソース電極およびド
レイン電極間のみに残すことによりマスクとして使用す
ることもできる。
【0026】ここで、図3および図4を用いて、上記原
理を応用した実施の形態について説明する。なお、図3
は、図4におけるC−D線に沿って切断した断面として
示されている。
【0027】はじめに、ガラスの基板1上に、MoT
a、Cu、Al合金あるいはMoW等を3000オング
ストローム堆積させ、公知のフォトリソグラフィ技術に
よりエッチングを行って、ゲート電極2a、Cs線2b
およびアドレス線2cを形成した。次に、SiOxを3
000オングストローム、SiNxを500オングスト
ロームにわたりプラズマCVD法により積層して絶縁膜
3を形成した後、アンドープa−Si層4を1000オ
ングストローム、n+a−Si層5を500オングスト
ローム、Cr層6を500オングストロームにわたり順
次堆積した。次に、コンタクト部のCr層6、n+a−
Si層5、a−Si層4およびSiNx/SiOxから
なる絶縁層3をエッチングしてコンタクトホールを形成
した。なお、n+a−Si層5上に設けられる金属はこ
の段階で形成するようにしてもよい。ここで、該金属と
してはCrの他に、n+a−Si層5とのオーミック性
のよいMo、WおよびTi等の高融点金属等を用いるこ
とができる。次に、スパッタにより、Cr層6上に40
00オングストロームにわたりAl層7を形成した。次
いで、Al層7上にレジスト8を積層し、該レジスト8
によりソース電極9およびドレイン電極10のパターン
を形成し(図3(a))、90〜120℃でベーキング
した後にAl層7をエッチングした(図3(b))。
【0028】次に、信号線11を電極としてポリマー1
3を電着で形成し、該ポリマー13を、ソース電極9お
よびドレイン電極10間の側面に堆積させ、互いに付着
するまで形成した(図3(c))。なお、ソース電極9
およびドレイン電極10間のみにa−Si層4を残す方
法は、上述のレジストの溶解、薬剤による表面張力の利
用および電着等、特に限定されるものではない。また、
半導体は、a−Siだけでなく、例えば、p−Si、C
dSおよびCdSeでもよい。また、該方法により形成
するTFTは画素に適用するだけでなく、周辺のショー
トリングTFTやセンサ用のTFT等にも同様に適用で
きるのはもちろんである。また、基板としては透明基板
に限らず、不透明な基板でもよい。
【0029】次いで、上記レジストパターンおよびポリ
マー13をマスクにCr層6、n+a−Si層5および
a−Si層4をエッチングしてa−Siの島を形成する
とともに、該レジストパターンおよびポリマー13を除
去した(図3(d))。
【0030】最後に、Al層7に覆われたCr層6およ
びn+a−Si層5を除去するとともに、この上にIT
Oをスパッタして画素電極12を形成し(図3
(e))、図4に示したTFTを構成した。
【0031】ここで、上記工程を対角40インチの高精
細TFT−LCDに適用した。ガラスは5×10−5
熱膨張係数を持つため、3℃の変化で130μm以上の
熱変形が発生することから、通常のフォトリソグラフィ
工程ではマスクを十分に合わすことができないが、本実
施の形態に係るレジストの溶解、マスク材のデポを用い
る製法により、ほぼ完全に自己整合することができた。
【0032】こうしてTFTを形成することにより、ソ
ース電極、ドレイン電極およびa−Siからなるゲート
絶緑膜、ゲート電極により形成されるTFTの浮遊容量
を基板内でほぼ同じ値とすることができた。これは、ゲ
ート電極に対し対向する電極となるa−Si層の蓄積層
を同じ面積とできたためである。また、本実施の形態に
よれば、裏面露光型の自己整合と異なり基板が透明でな
くても自己整合TFTを形成することが可能である。
【0033】(実施の形態3)実施の形態1と同様にし
てTFTを構成した。
【0034】しかしながら、本実施の形態においては、
図5および図6に示したように、ソース電極9およびド
レイン電極10の形状を、TFTの半導体の島の部分の
みの間隔が狭くなるように形成したことにより、溶解し
たレジストはソース電極9およびドレイン電極10間の
狭くなった領域のみで融合し、該領域のみに半導体の島
が形成された。このとき、ソース電極またはドレイン電
極の形状は、例えば、片側のみ、または両側が屈曲する
ように形成すればよい。また、図5に示すように、ソー
ス電極9またはドレイン電極10の少なくとも一方を折
り曲げることによりチャネル幅を広く形成するか、図6
に示すように、ソース電極9およびドレイン電極10を
ともに折り曲げてチャネル幅を広く形成することもでき
る。
【0035】また、本実施の形態においては、実施の形
態2に示したようにTFTを構成することもでき、この
場合には、ソース電極9およびドレイン電極10のAl
層7およびCr層6をエッチングした後に、信号線11
を電極としてポリマーを電着で堆積し、該ポリマーをソ
ース電極9およびドレイン電極10の側面に堆積させて
互いに付着するまで形成して、その後、電着されたポリ
マーをマスクとしてa−Si層4をエッチングすればよ
いが、例えば、レジストの溶解、有機膜の電着の他にス
ピンオングラス、NH4 F水溶液等をスピンコートする
ことにより、ソース電極およびドレイン電極間のみにS
iO2 等の物質を形成してマスクとすることもできる。
このとき、該物質は、ソース電極およびドレイン電極間
のみに厚く形成されることから、軽いエッチングを施す
ことにより、ソース電極およびドレイン電極間のみに残
ったマスクとして使用でき、ソース電極およびドレイン
電極間のみに半導体の島が残り信号線から半導体がはみ
出さないパターンを形成することができる。
【0036】なお、上述したように、ソース電極および
ドレイン電極間のみにa−Si層4を残す方法として
は、例えば、上記レジストの溶解、薬剤の表面張力の利
用および電着による方法等、特に限定されるものではな
い。また、半導体は、a−Siだけでなく、例えば、p
−Si、CdSおよびCdSe等を適用してもよい。ま
た、形成されるTFTは、液晶等の画素用に用いるもの
に限らず、例えば、周辺のショートリングTFTやセン
サ用のTFTにも適用することができる。さらに、レジ
ストとして熱溶解性の有機膜を用い、加熱溶解によりソ
ース電極およびドレイン電極に接するように該有機膜を
融着させてもよい。ノボラックのような熱硬化性の有機
レジストでは薬品による融着が特に有効である。また、
基板としては透明基板に限らず、不透明な基板でもよ
い。この点は、透明基板を必要とする裏面露光型の自己
整合TFTとは異なっている。
【0037】ここで、上記工程を対角40インチの高精
細TFT−LCDに適用した。ガラスは5×10−5
熱膨張係数を持つため、3℃の変化で130μm以上の
熱変形が発生することから、通常のフォトリソグラフィ
工程ではマスクを十分に合わすことができないが、本実
施の形態によれば、ほぼ完全に自己整合することができ
た。
【0038】こうしてTFTを形成することにより、ソ
ース電極、ドレイン電極およびa−Siからなるゲート
絶緑膜、ゲート電極により形成されるTFTの浮遊容量
を基板内でほぼ同じ値とすることができた。これは、ゲ
ート電極に対し対向する電極となるa−Si層の蓄積層
を同じ面積とできたためである。また、本実施の形態に
よれば、裏面露光型の自己整合と異なり基板が透明でな
くても自己整合TFTを形成することが可能である。
【0039】(実施の形態4)図7および図8を用い
て、本実施の形態について説明する。なお、図7は、図
8におけるE−F線に沿って切断した断面として示され
ている。
【0040】はじめに、大型ガラスからなる基板1上
に、MoTa、Ta、TaN、Ta/TaNx、Al、
Al合金等の陽極酸化可能な金属を3000A堆積さ
せ、エッチングを行って、ゲート電極2a、Cs線2b
およびアドレス線2cを形成した。次に、レジストを残
した状態で陽極酸化を行いゲート電極2aおよびアドレ
ス線2cの側面のみに酸化膜14を形成した。このとき
陽極酸化により容積が増大するために、側面のみに凸部
が形成されることになる。次に、SiOxを3000オ
ングストローム、SiNxを500オングストロームに
わたりプラズマCVD法により積層して絶縁膜3を形成
した後、a−Si層4を1000オングストローム、n
+a−Si層5を500オングストローム、Cr層6を
500オングストロームにわたり順次堆積した。次に、
コンタクト部のCr層6、n+a−Si層5、a−Si
層4およびSiNx/SiOxからなる絶縁層3をエッ
チングしてコンタクトホールを形成した。なお、n+a
−Si層5上に設けられる金属はこの段階で形成しても
よい。ここで、該金属としてはCrの他に、n+a−S
i層5とのオーミック性のよいMo、W、Ti等の高融
点金属等を用いることができる。次に、スパッタによ
り、Cr層6上に4000オングストロームにわたりA
l層7を形成した。
【0041】次に、Al層7上にレジスト8を積層し、
該レジスト8によりソース電極9およびドレイン電極1
0のパターンを形成し(図7(a)〜図7(b))、9
0〜120℃でベーキングした後にAl層7をエッチン
グした後、スピンオングラス(COG)またはNH
に、SiO2 またはガラスを溶解した液をスピンコーテ
ィングした。この時、ソース電極9およびドレイン電極
10の隙間とアドレス線2cの間のみに、表面張力が大
きく、かつ陽極酸化の突起のためにSiO2 を主成分と
したガラス層15が形成された(図7(c))。
【0042】次に、ガラス層15をマスクとして硝酸セ
リウムおよび過塩素酸によりCr層6をエッチングし、
Cr層6と信号線11のAlをマスクとしてCDE(ケ
ミカルドライエッチング)によりa−Si層4およびn
+a−Si層5をエッチングするとともに、フッ酸によ
りSiO2 を主成分とするガラス層15をエッチングし
てレジスト8を剥離した(図7(d)〜図7(e))。
【0043】次いで、n+a−Si層5をCDEでエッ
チングしてTFTを完成させ、ITOをスパッタして画
素電極12を形成して(図7(f))、TFT−LCD
を完成させた。なお、この上にSiNx等のパシベーシ
ョン膜を形成してもよい。この場合には、図8のよう
に、ソース電極9およびドレイン電極10のTFT部分
を狭くせずに、直線的な構造でも、ゲートの幅によりa
−Si層のパターンが規定されるために光リーク感度は
低くなる。
【0044】こうしてTFTを形成することにより、ソ
ース電極、ドレイン電極およびa−Siからなるゲート
絶緑膜、ゲート電極により形成されるTFTの浮遊容量
を基板内でほぼ同じ値とすることができた。これは、ゲ
ート電極に対し対向する電極となるa−Si層の蓄積層
を同じ面積とできたためである。また、本実施の形態に
よれば、裏面露光型の自己整合と異なり基板が透明でな
くても自己整合TFTを形成することが可能である。
【0045】(実施の形態5)はじめに、ガラスの基板
1上に、500オングストロームの厚さのSiNx、1
000オングストロームの厚さのSiO2 および500
オングストロームの厚さのa−Siを順次積層してアン
ダーコート16を形成した。次に、ELAでa−Siを
多結晶化してp−Si層17を形成した。次いで、P−
Si層17の島を形成した後にレジストをマスクとして
Vth制御用のBまたはPを注入あるいはプラズマドー
プした後、SiO2 からなる絶縁膜18を成膜し、次
に、MoWからなるゲート電極19を形成した(図9
(a))。
【0046】次に、レジスト20及びゲート電極19を
マスクとしてPを1E17cm−3の濃度になるように
イオンドープしてLDDのn−領域21を形成した後、
レジスト20を加熱または薬品でだれさせて幅を広げ
た。このときレジストの幅は片側当たり0.2〜1μm
広がることになる。次に、レジスト20をマスクとして
Pを高濃度にイオンドープしてソース・ドレイン電極の
n+領域22を形成した(図9(b))。
【0047】最後に、SiO2 からなる層間絶縁膜23
を形成した後に、ITOで画素電極24を形成し、ソー
ス・ドレインコンタクト部の層間絶縁膜23に穴を開け
て配線25を構成し、Mo/Al/Moにより配線25
と接続されるよう信号線26と不図示のデータ線を形成
した。
【0048】こうして、p−Si型TFTを構成したこ
とにより、マスク工程の増加なしにLDD構造を形成で
き、TFTのオフ電流を低減することができた。
【0049】一方、比較のために、図10に示した従来
のTFTにおいてオフ電流を測定したところ、領域27
より光リークが発生し、TFTのオフ電流を低減するこ
とはできなかった。
【0050】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1の半導
体装置によれば、半導体島パターンを自己整合により形
成できるので、プラスチック基板やプラスチックに限ら
ず大型基板の場合でもマスクずれの問題なく半導体島パ
ターンが形成され、基板内でのTFT特性が均一な半導
体装置を提供することができる。また、半導体島用のマ
スクを必要としないために製造行程が短縮されるので、
生産性の高い半導体装置を提供することができる。ま
た、本半導体装置を液晶等の表示装置に適用した場合に
は、均一で画質の高い表示装置を得ることができる。
【0051】また、請求項2の半導体装置によれば、半
導体島パターンを自己整合により形成できるので、プラ
スチック基板やプラスチックに限らず大型基板の場合で
もマスクずれの問題なく半導体島パターンが形成され、
基板内でのTFT特性が均一な半導体装置を提供するこ
とができる。また、半導体島用のマスクを必要としない
ために製造行程が短縮されるので、生産性の高い半導体
装置を提供することができる。また、本半導体装置を液
晶等の表示装置に適用した場合には、均一で画質の高い
表示装置を得ることができる。
【0052】さらに、請求項3または4記載の半導体装
置によれば、請求項1または2に記載の半導体装置にお
いて、ソース電極とドレイン電極に挟まれた部分及び電
極の下のみ並びにゲート線の幅内に半導体島パターンを
残すことにより、光リークに強い自己整合半導体装置を
形成できるので、さらに、TFTのオフ電流が低減され
た半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るTFT基板の製造工程を示した
図。
【図2】本発明に係るTFT基板を示した図。
【図3】本発明に係るTFT基板の製造工程を示した
図。
【図4】本発明に係るTFT基板を示した図。
【図5】本発明に係るTFT基板を示した図。
【図6】本発明に係るTFT基板を示した図。
【図7】本発明に係るTFT基板の製造方法を示した
図。
【図8】本発明に係るTFT基板を示した図。
【図9】本発明に係るTFT基板の製造方法を示した
図。
【図10】従来のTFT基板を示した図。
【符号の説明】
1……基板 2a……ゲート電極 2b……Cs
(蓄積容量線) 2c……アドレス線 3………絶縁膜 4………a
−Si層 5………n+a−Si層 6………Cr層 7……
…Al層 8………レジスト 9……ソース電極 10……ド
レイン電極 11……信号線 12……画素電極 13……ポリ
マー 14……酸化膜 15……ガラス層 16……アン
ダーコート 17……P−Si層 18……絶縁膜 19……ゲ
ート電極 20……レジスト 21……n−領域 22……n
+領域 23……層間絶縁膜 24……画素電極 25……
配線 26……信号線 27……領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山路 貴美 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 遠藤 尚彦 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、ゲート電極を形成し、該ゲー
    ト電極上に、ゲート絶縁膜、チャネル層およびオーミッ
    クコンタクト層を介してソース電極とドレイン電極を設
    けてなる半導体装置において、前記ソース電極と前記ド
    レイン電極間の狭ギャップ部分にのみ半導体島パターン
    を自己整合により形成してなることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 基板上に、ゲート電極を形成し、該ゲー
    ト電極上に、ゲート絶縁膜、チャネル層およびオーミッ
    クコンタクト層を介してソース電極とドレイン電極を設
    けてなる半導体装置において、前記ソース電極と前記ド
    レイン電極間の狭ギャップ部分および前記両電極から等
    距離の領域にのみ半導体島パターンを自己整合により形
    成してなることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体島パターンの寸法が、前記ゲ
    ート電極のそれより小さいことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ソース電極および/またはドレイン
    電極が、前記ゲート電極のパターン内で屈曲して互いに
    平行に形成されており、前記半導体島パターンは前記屈
    曲したソース電極と前記ドレイン電極間の狭ギャップ部
    分にのみ、または狭ギャップ部分と前記両電極から等距
    離の領域にのみ自己整合により形成してなることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の半導体装
    置。
JP7282798A 1998-03-20 1998-03-20 半導体装置 Withdrawn JPH11274503A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001203362A (ja) * 1999-12-08 2001-07-27 Samsung Sdi Co Ltd 薄膜トランジスターの製造方法
JP2001339072A (ja) * 2000-03-15 2001-12-07 Advanced Display Inc 液晶表示装置

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Effective date: 20050607