JPH1127352A - 携帯用折りたたみ式無線電話機およびこれに用いる処理回路 - Google Patents

携帯用折りたたみ式無線電話機およびこれに用いる処理回路

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JPH1127352A
JPH1127352A JP9177954A JP17795497A JPH1127352A JP H1127352 A JPH1127352 A JP H1127352A JP 9177954 A JP9177954 A JP 9177954A JP 17795497 A JP17795497 A JP 17795497A JP H1127352 A JPH1127352 A JP H1127352A
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signal
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正行 ▲高▼橋
Masayuki Takahashi
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械式スイッチを用いて筐体の開閉を経時変
化なく検出することは接点の摩耗等により困難である。
また、開閉角度の検出を任意に設定することは困難であ
り、大きくできない。上述の課題を解決し、経時変化が
なく、開閉角度の検出が向上した携帯用折りたたみ式無
線電話機およびこれに用いる処理回路を提供することを
目的とする。 【解決手段】 少なくとも第1の筐体11、第2の筐体
14のいずれか一方に磁石17を設け、他方に前記磁石
を感知する磁電変換手段18を設けることにより、開閉
検出の経時変化がなく、開閉角度の検出を任意に設定で
き、また開閉角度の検出を大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用折りたたみ
式無線電話機およびこれに用いる処理回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、携帯用折りたたみ
式無線電話機の筐体の開閉を検出するのに機械式スイッ
チを用いたものが知られている。
【0003】図7は従来の携帯用折りたたみ式無線電話
機の模式図である。図において、1はプラスチック等か
らなる第1の筐体である。2は第1の筐体1の上面の側
部に設けられたスピーカ部である。3は第1の筐体1の
上面の他側部にスピーカ部2と隣接し縦横に列設された
ダイヤルイン等を行う押釦スイッチである。4は第1の
筐体1のスピーカ部2と反対の他側部と回動可能なヒン
ジ機構5を介して接続するように設けられたプラスチッ
ク等からなる第2の筐体である。このヒンジ機構5は第
1の筐体1と第2の筐体4とを閉じた場合に第1の筐体
1の上面と第2の筐体4の上面とが互いに対向するよう
にし、かつ第1の筐体1と第2の筐体4とが回動可能に
なるように設けられたものである。6は第2の筐体4の
上面の側部でヒンジ機構5と反対の位置に設けられたマ
イク部である。7はヒンジ機構5の近傍の第1の筐体1
の他側部に第1の筐体1と第2の筐体4とを閉じた場合
に第2の筐体4と当接するように設けられた第1の筐体
1と第2の筐体4との開閉を検出する機械式スイッチで
ある。8は第1の筐体1の内部に機械式スイッチ7と電
気的に接続するように設けられた基板と電子部品等から
なる機械式スイッチ7の検出信号を処理し、および無線
電話機本体を駆動する処理回路である。
【0004】以上のように、構成された従来の携帯用折
りたたみ式無線電話機について、以下にその動作を説明
する。
【0005】図8(a)は従来の携帯用折りたたみ式無
線電話機の要部である機械式スイッチのオフ状態を示す
模式図、図8(b)は同要部である機械式スイッチのオ
ン状態を示す模式図である。
【0006】81は上面中央部に穴が設けられ内部に空
洞が設けられたプラスチック等からなるケースである。
82はケース81の上面中央部の穴を通じケース81の
内部で可動できるように設けられたプラスチック等から
なる可動部である。83はケース81の下面の両側部の
2ヶ所にケース81の外側と内側とが電気的に接続でき
るように設けられた導電体等からなる接点である。84
はケース81の内部で可動部82と連動するようにし、
かつオン状態時に接点83と電気的に接続するように設
けられた導電体からなる導電部である。85はケース8
1の内部の下面中央部と導電部84の中央部との間に接
点83と接触しないように設けられた可動部82に荷重
が加わらないときオン状態からオフ状態に速やかに復帰
を行うばねである。
【0007】以上のように構成された従来の技術におけ
る携帯用折りたたみ式無線電話機について以下にその動
作を説明する。
【0008】第1の筺体1と第2の筺体4との開閉角度
が大きい状態から小さい状態にすると、第1の筺体1に
設けられた機械式スイッチ7が第2の筐体4に当接し機
械式スイッチ7がオン状態になる。その時、接点83と
導電部84とが電気的に接続し導通状態になる。その導
通信号が処理回路8に入力され無線電話機の消費電力を
抑制する機能等を実行する。
【0009】次に、第1の筐体1と第2の筐体4との開
閉角度が小さい状態から大きい状態にすると、第1の筐
体1に設けられた機械式スイッチ7が第2の筐体4に当
接しなくなり機械式スイッチ7がオフ状態になる。その
時、接点83と導電部84とが電気的に接続しなくなり
未導通状態になる。そのため、導通信号が処理回路8に
入力されず無線電話機の消費電力を抑制する機能等は実
行されない。このように機械式スイッチ7は第1の筐体
1と第2の筐体4との開閉角度を検出して無線電話機本
体の機能、例えば無線電話機の消費電力を抑制する機能
等を実行するために用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では第1の筐体1と第2の筐体4との開閉を経
時変化なく検出することは、有接点スイッチの一種であ
る機械式スイッチ7を用いているためスイッチ内の接点
の摩耗、ばねの劣化等により電気的接続が得られず開閉
を検出できない可能性があるため、第1の筐体1と第2
の筐体4との開閉を経時変化なく検出することは困難で
あるという課題を有していた。
【0011】また、第1の筐体1と第2の筐体4の開閉
を機械式スイッチ7で検出しており、開閉を検出する角
度は機械式スイッチ7の形状に左右されるため、第1の
筐体1と第2の筐体4との開閉角度の検出を任意に設定
することは困難であり、また第1の筐体1と第2の筐体
4との開閉角度の検出を大きくできないという課題を有
していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、スイッチ内の接点の摩耗、ばねの劣化等による筐体
の開閉検出の経時変化がなく機械式スイッチの形状に左
右されない筐体の開閉検出の任意設定および筐体の開閉
角度の検出が向上した携帯用折りたたみ式無線電話機お
よびこれに用いる処理回路を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、少なくとも第1、第2の筐体のいずれか一
方に磁石を設け、他方に前記磁石の磁界強度を感知する
磁電変換手段を設けるものである。
【0014】また、本発明は第1、第2の筐体の開閉角
度に応じて磁気信号を出力する磁電変換手段と、前記磁
電変換手段に接続され前記磁気信号を入力して基準電位
と比較し増幅して比較・増幅信号を出力する比較・増幅
手段と、前記比較・増幅手段に接続され前記比較・増幅
信号に電圧を印加するプルアップ手段とからなるもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、スピーカ部を有する第1の筐体と、前記第1の筐体
とヒンジ機構を介して開閉可能に設けられたマイク部を
有する第2の筐体と、少なくとも前記第1、第2の筐体
のいずれかに設けられた押釦スイッチとを備え、前記第
1、第2の筐体のいずれか一方に設けられた磁石と、他
方に前記磁石を感知する磁電変換手段とを設けてなるも
のである。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の発明の磁石の磁界方向は、ヒンジ機構に対して平
行に第1、第2の筐体のいずれかに設けてなるものであ
る。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
記載の発明の第1、第2の筐体のいずれかに設けられた
磁電変換手段は、処理手段を接続してなるものである。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、第1、第
2の筐体の開閉角度に応じて磁気信号を出力する磁電変
換手段と、前記磁電変換手段に接続され前記磁気信号を
入力して基準電位と比較・増幅し比較・増幅信号を出力
する比較・増幅手段と、前記比較・増幅手段に接続され
前記比較・増幅信号に電圧を印加するプルアップ手段と
からなるものである。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、第1、第
2の筐体の開閉角度に応じて第1、第2の磁気信号を出
力する磁電変換手段と、前記磁電変換手段に接続され前
記第1、第2の磁気信号を入力し増幅して比較・増幅信
号を出力する比較・増幅手段と、前記比較・増幅手段に
接続され前記比較・増幅信号に電圧を印加するプルアッ
プ手段とからなるものである。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
記載の発明の磁電変換手段と比較・増幅手段間の第1、
第2の磁気信号のいずれかの磁気信号に電圧を印加して
前記磁気信号を調整する調整手段を接続してなるもので
ある。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項
4,5または6記載の発明の磁電変換手段は、第1、第
2の筐体の開閉角度による磁界強度において、第1、第
2の磁気信号とが交点を有するように配置してなるもの
である。
【0022】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における携帯用折りたたみ式無線電話機およびこれ
に用いる処理回路について、図面を参照しながら説明す
る。
【0023】まず、本発明の実施の形態1における携帯
用折りたたみ式無線電話機について図面を参照しながら
説明する。
【0024】図1は本発明の実施の形態1における携帯
用折りたたみ式無線電話機の模式図である。
【0025】図において、11はプラスチック等からな
る第1の筐体である。12は第1の筐体11の上面の側
部に設けられたスピーカ部である。13は第1の筐体1
1の上面の他側部にスピーカ部12と隣接し縦横に列設
されたダイヤルイン等を行う押釦スイッチである。14
は第1の筐体11のスピーカ部12と反対の他側部と回
動可能なヒンジ機構15を介して接続するように設けら
れたプラスチック等からなる第2の筐体である。このヒ
ンジ機構15は第1の筐体11と第2の筐体14とを閉
じた場合に第1の筐体11の上面と第2の筐体14の上
面とが互いに対向するようにし、かつ第1の筐体11と
第2の筐体14とが回動可能になるように設けられたも
のである。16は第2の筐体14の上面の側部でヒンジ
機構15と反対の位置に設けられたマイク部である。1
7はマイク部16の近傍で第2の筐体14の側内部に埋
め込まれたフェライト等の強磁性材料からなる磁石であ
る。この磁石17の磁界方向は、ヒンジ機構15に対し
て垂直あるいは平行のいずれかになっていればよく、第
1の筐体11と第2の筐体14との開閉角度を向上させ
る点においては、磁石17の磁界方向はヒンジ機構15
に対して平行になっている方が望ましい。また、磁石1
7の磁界強度は、強ければ強いほど第1の筐体11と第
2の筐体14との開閉角度を大きくさせるという点で有
利であるが、処理回路73に影響を及ぼす可能性がある
ため、処理回路73に影響を及ぼさない磁界強度によっ
て磁石17の磁界強度が決定される。また、磁石17の
大きさは、第2の筐体14の内部に埋め込むことができ
る空間で決定されるが、磁石17の磁界方向に対して長
くすれば長くするほど磁石17の磁界強度の到達距離が
伸びるため、第1の筐体11と第2の筐体14との開閉
角度を向上させる点において有利である。また、第2の
筐体14の上面から磁石17までの埋め込み距離は、第
1の筐体11と第2の筐体14との開閉角度を大きくさ
せるという点において、短くする方が望ましい。また、
磁石17の埋め込み位置は第2の筐体14の埋め込み可
能な空間で決定されるが、磁石17とヒンジ機構15と
の距離が短くなれば短くなるほど開閉角度が同一の場合
ギャップが狭まり磁界強度が強くなるため、第1の筐体
11と第2の筐体14との開閉角度を大きくさせるとい
う点において、磁石17とヒンジ機構15との距離は短
くする方が望ましい。18は第1の筐体11と第2の筐
体14とを閉じた場合に磁石17と対向するようにし、
かつスピーカ部12の近傍で第1の筐体11の側内部に
埋め込まれたリードスイッチあるいは磁気抵抗素子等か
らなる磁電変換手段である。第2の筐体14の上面から
磁電変換手段18までの埋め込み距離は、第1の筐体1
1と第2の筐体14との開閉角度を大きくできるという
点において短くする方が望ましい。なお、磁電変換手段
18に磁気抵抗素子を使用する場合、少なくとも長手方
向を有する短冊状のパターンの一つと磁石17の磁界方
向とが垂直になるように磁気抵抗素子を配置する方が磁
気信号の変動量が大きくなり有利である。19は磁石1
7の近傍で第1の筐体11の内側部に設けられ、かつ磁
電変換手段18と導線を介して電気的に接続するように
設けられた基板と電子部品等からなる磁電変換手段18
の磁気信号を処理し、および携帯用折りたたみ式無線電
話機本体を駆動する処理回路基板である。71ははんだ
付け等により処理回路基板19上に設けられた電子部品
等からなる磁電変換手段18に接続され磁気信号を入力
して基準電位と比較し増幅して比較・増幅信号を出力す
る比較・増幅手段である。72ははんだ付け等により比
較・増幅手段71に隣接し処理回路基板19上に設けら
れた電子部品等からなる比較・増幅手段71に接続され
比較・増幅信号に電圧を印加するプルアップ手段であ
る。73ははんだ付け等によりプルアップ手段72に隣
接し処理回路基板19上に設けられた電子部品等からな
るプルアップ手段72に接続されプルアップ手段72の
出力信号を処理し、携帯用折りたたみ式無線電話機本体
を駆動する処理回路である。
【0026】次に本発明の実施の形態1における携帯用
折りたたみ式無線電話機に用いる処理回路について図面
を参照しながら説明する。
【0027】図2は同処理回路である。21は磁石(本
図には図示せず)の磁界強度を検出するために用いる磁
気抵抗素子等からなる磁電変換手段である。22は定電
圧源やバッテリー等からなるグランドに対して正電圧を
与えるための基準電位である。23は磁電変換手段21
の磁気信号を負端子に接続し、かつ基準電位22の正電
位を正端子に接続するように設けられたオペアンプ等か
らなる磁気信号と基準電位とを比較し増幅するための比
較・増幅手段である。24は比較・増幅手段23の出力
と電源電圧とを電気的に接続するように設けられた抵抗
等からなる出力信号に電圧を印加するためのプルアップ
手段である。
【0028】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における携帯用折りたたみ式無線電話機およびこれ
に用いる処理回路について、図面を参照しながら説明す
る。
【0029】本実施の形態における携帯用折りたたみ式
無線電話機は、実施の形態1の模式図である図1と同様
なので説明は省略する。
【0030】図3は本発明の実施の形態2における携帯
用折りたたみ式無線電話機に用いる処理回路である。
【0031】図において31は磁石(本図には図示せ
ず)の磁界強度を検出するために用いる磁気抵抗素子等
からなる磁電変換手段である。32は磁電変換手段31
の第1の磁気信号を負端子に接続し、かつ第2の磁気信
号を正端子に接続するように設けられたオペアンプ等か
らなる第1の磁気信号と第2の磁気信号とを比較し増幅
するための比較・増幅手段である。33は比較・増幅手
段32の出力と電源電圧とを電気的に接続するように設
けられた抵抗等からなる出力信号に電圧を印加するため
のプルアップ手段である。本実施の形態2における処理
回路を用いると実施の形態1における処理回路に比べて
基準電位を設ける必要がなくなり、また比較・増幅手段
で第1、第2の磁気信号の差をとるため比較・増幅手段
の入力に対する設計に余裕が生まれるという有利な点が
得られる。
【0032】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における携帯用折りたたみ式無線電話機およびこれ
に用いる処理回路について、図面を参照しながら説明す
る。
【0033】本実施の形態における携帯用折りたたみ式
無線電話機は、実施の形態1の模式図である図1と同様
なので説明は省略する。
【0034】図4は本発明の実施の形態3における携帯
用折りたたみ式無線電話機に用いる処理回路である。
【0035】図において41は磁石(本図には図示せ
ず)の磁界強度を検出するために用いる磁気抵抗素子等
からなる磁電変換手段である。42は磁気抵抗素子等か
らなる磁電変換手段41と比較・増幅手段間の第1、第
2の磁気信号のいずれかの磁気信号に電圧を印加して第
1、第2のいずれかの磁気信号を調整する定電圧源と抵
抗等からなる調整手段である。43は調整された第1、
第2の磁気信号を入力して比較し増幅して比較・増幅信
号を出力するオペアンプ等からなる比較・増幅手段であ
る。44は比較・増幅手段43の出力と電源電圧とを電
気的に接続するように設けられた抵抗等からなる出力信
号に電圧を印加するためのプルアップ手段である。本実
施の形態3における処理回路を用いると実施の形態1に
おける処理回路に比べて第1、第2の磁気信号のいずれ
かの磁気信号に電圧を印加して第1、第2のいずれかの
磁気信号を調整することにより第1、第2の磁気信号の
交点を任意に設定することができるため、第1の筐体1
1と第2の筐体14との開閉角度の検出を任意に設定す
ることができるという有利な点が得られる。
【0036】図5は磁電変換手段に磁気抵抗素子を用い
た場合における第1の筐体11と第2の筐体14との開
閉角度に対する第1、第2の磁気信号を示す特性図であ
る。
【0037】磁電変換手段が第1の筐体11と第2の筐
体14との開閉角度による磁界強度において、第1、第
2の磁気信号とが交点を有するように配置する理由は前
述の処理回路において比較・増幅手段を有効に動作させ
るために第1の筐体11と第2の筐体14との開閉角度
に応じて出力される第1の磁気信号と第2の磁気信号と
の差電圧の符号が反転する必要があるからである。
【0038】以上のように構成された本発明の実施の形
態における携帯用折りたたみ式無線電話機について以下
にその動作を説明する。
【0039】図6は本発明の実施の形態における動作例
を示す模式図である。図において、61はプラスチック
等からなる第1の筐体である。62は第1の筐体61と
回動可能なヒンジ機構63を介して接続するように設け
られたプラスチック等からなる第2の筐体である。この
ヒンジ機構63は第1の筐体61と第2の筐体62とが
回動可能になるように設けられたものである。64は第
2の筐体62の側内部に埋め込まれたフェライト等の磁
性材料からなる磁石である。65は第1の筐体61の側
内部に埋め込まれた磁電変換手段である。磁電変換手段
65には磁気抵抗素子を使用し、磁石64の磁界方向は
ヒンジ機構63に対して垂直に設けた実施例で説明す
る。携帯用折りたたみ式無線電話機に用いる処理回路は
実施の形態2で説明した図3を用いる。第1の筐体61
と第2の筐体62との開閉角度がθ以内の場合、磁気抵
抗素子65に磁界が加わり素子内部の磁界と直角に配置
されているパターンの抵抗値が減少し抵抗の分圧比が変
動する。ここで第1の筐体61と第2の筐体62との開
閉角度がθの時に第1の磁気信号と第2の磁気信号とが
一致しているものとする。ところで磁気抵抗素子65に
は定電圧が印加されているため、分圧比に応じた電圧が
第1、第2の磁気信号として出力される。第1、第2の
磁気信号が比較・増幅手段71に入力されるが、第1、
第2の磁気信号の差電圧が正になるため比較・増幅信号
が出力され、プルアップ手段72によりハイレベルの電
圧が出力され、スイッチがオン状態になる。オン信号が
処理回路73に入力され、無線電話機の消費電力を抑制
する機能等を実行する。一方、第1の筐体61と第2の
筐体62との開閉角度がθより大きくなった場合、第
1、第2の磁気信号は比較・増幅手段に入力されるが、
第1、第2の磁気信号の差電圧が負になるため比較・増
幅信号は出力されず、ローレベルの電圧が出力され、ス
イッチがオフ状態になる。オフ信号が処理回路73に入
力され、無線電話機の消費電力を抑制する機能等を実行
しない。
【0040】以上のように構成された本発明の実施の形
態および従来の携帯用折りたたみ式無線電話機について
以下に動作確認を行った結果を説明する。
【0041】(動作確認方法)まず、第1の筐体11は
回動可能にし、第2の筐体14は固定する。次に磁石1
7はヒンジ機構15から56mmの位置で第1の筐体11
の上面から3.6mmに埋め込み、ヒンジ機構15に対し
て平行に設置する。この時、磁石17は11.5mm×
2.8mm×2.0mm、表面磁束密度0.25Tを使用し
た。次に磁電変換手段18はヒンジ機構15から56mm
の位置で第2の筐体14の上面から2.6mmに埋め込ん
だ。この磁電変換手段18に磁気抵抗素子を使用した場
合に用いる処理回路は実施の形態1から3で説明した処
理回路を使用する。
【0042】(動作確認結果)従来の携帯用折りたたみ
式無線電話機では開閉角度4度でスイッチングしたが、
本実施の形態の磁電変換手段18にリードスイッチを使
用した携帯用折りたたみ式無線電話機においては開閉角
度8度、磁気抵抗素子を使用した携帯用折りたたみ式無
線電話機においては開閉角度15度でスイッチングし
た。このように磁電変換手段18に磁気抵抗素子を使用
した本実施の形態の携帯用折りたたみ式無線電話機にお
いては開閉角度が従来の携帯用折りたたみ式無線電話機
の約4倍まで改善される結果が得られた。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁石と磁
電変換手段とを設けることで第1の筐体と第2の筐体と
の開閉角度を検出するスイッチの無接点化が図れるた
め、筐体の開閉を経時変化なく検出することができると
いう有利な効果が得られる。
【0044】また、磁石と、磁気抵抗素子を用いた磁電
変換手段およびこれに用いる処理回路とを設けること
で、磁電変換手段の出力信号を処理することが可能とな
るため、第1の筐体と第2の筐体との開閉角度の検出を
任意に設定することができ、またそれらの筐体の開閉角
度の検出を大きくできるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯用折りたた
み式無線電話機の模式図
【図2】同処理回路を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における携帯用折りたた
み式無線電話機に用いる処理回路を示す図
【図4】本発明の実施の形態3における携帯用折りたた
み式無線電話機に用いる処理回路を示す図
【図5】磁電変換手段に磁気抵抗素子を用いた場合にお
ける第1の筐体と第2の筐体との開閉角度に対する第
1、第2の磁気信号を示す説明図
【図6】本発明の実施の形態における動作例を示す模式
【図7】従来の携帯用折りたたみ式無線電話機の模式図
【図8】(a)従来の携帯用折りたたみ式無線電話機の
要部である機械式スイッチのオフ状態を示す模式図 (b)同要部である機械式スイッチのオン状態を示す模
式図
【符号の説明】
11 第1の筐体 12 スピーカ部 13 押釦スイッチ 14 第2の筐体 15 ヒンジ機構 16 マイク部 17 磁石 18 磁電変換手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカ部を有する第1の筐体と、前記
    第1の筐体とヒンジ機構を介して開閉可能に設けられた
    マイク部を有する第2の筐体と、少なくとも前記第1、
    第2の筐体のいずれかに設けられた押釦スイッチとを備
    え、前記第1、第2の筐体のいずれか一方に設けられた
    磁石と、他方に前記磁石を感知する磁電変換手段とを設
    けてなる携帯用折りたたみ式無線電話機。
  2. 【請求項2】 磁石の磁界方向は、ヒンジ機構に対して
    平行に第1、第2の筐体のいずれかに設けてなる請求項
    1記載の携帯用折りたたみ式無線電話機。
  3. 【請求項3】 第1、第2の筐体のいずれかに設けられ
    た磁電変換手段は、処理手段を接続してなる請求項1記
    載の携帯用折りたたみ式無線電話機。
  4. 【請求項4】 第1、第2の筐体の開閉角度に応じて磁
    気信号を出力する磁電変換手段と、前記磁電変換手段に
    接続され前記磁気信号を入力して基準電位と比較し増幅
    して比較・増幅信号を出力する比較・増幅手段と、前記
    比較・増幅手段に接続され前記比較・増幅信号に電圧を
    印加するプルアップ手段とからなる携帯用折りたたみ式
    無線電話機に用いる処理回路。
  5. 【請求項5】 第1、第2の筐体の開閉間隔に応じて第
    1、第2の磁気信号を出力する磁電変換手段と、前記磁
    電変換手段に接続され前記第1、第2の磁気信号を入力
    して比較し増幅して比較・増幅信号を出力する比較・増
    幅手段と、前記比較・増幅手段に接続され前記比較・増
    幅信号に電圧を印加するプルアップ手段とからなる携帯
    用折りたたみ式無線電話機に用いる処理回路。
  6. 【請求項6】 磁電変換手段と比較・増幅手段間の第
    1、第2の磁気信号のいずれかの磁気信号に電圧を印加
    して前記磁気信号を調整する調整手段を接続してなる請
    求項5記載の携帯用折りたたみ式無線電話機に用いる処
    理回路。
  7. 【請求項7】 磁電変換手段は、第1、第2の筐体の開
    閉角度による磁界強度において、第1、第2の磁気信号
    とが交点を有するように配置してなる請求項4,5また
    は6記載の携帯用折りたたみ式無線電話機に用いる処理
    回路。
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