JPH11273131A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH11273131A
JPH11273131A JP10075866A JP7586698A JPH11273131A JP H11273131 A JPH11273131 A JP H11273131A JP 10075866 A JP10075866 A JP 10075866A JP 7586698 A JP7586698 A JP 7586698A JP H11273131 A JPH11273131 A JP H11273131A
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JP
Japan
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light
emitting element
laser
package member
optical device
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JP10075866A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学ピックアップ装置などを構成したときに、
部品点数を増やさずにさらなる小型化が可能である光学
装置を提供する。 【解決手段】少なくとも発光素子を収納する偏平なパッ
ケージ部材2,3を有し、パッケージ部材の一側面3a
には、発光素子の出射光を取り出すための光学的に平坦
な出射窓が形成されている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を被照射対象物
に照射させる光学装置、あるいは、光を被照射対象物に
照射させ、当該被照射対象物からの反射光を受光する光
学装置に関し、特に、光学記録媒体に対する光照射によ
る記録、再生を行う光学ピックアップ装置に好適な光学
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD(コンパクトディスク)、
MD(ミニディスク)等の光学的に情報を記録する光学
記録媒体(以下、光ディスクとも称する)に記録された
情報の読み取り(再生)、あるいはこれらに情報の書き
込み(記録)を行う装置には、光学ピックアップ装置が
内蔵されている。
【0003】近年、上記の光学ピックアップ装置の小型
化、及びコストの低減化を図るために、ハイブリッド構
成の光学ピックアップ装置を可能とする、いわゆるレー
ザカプラと呼ばれる光学装置の開発がなされている。
【0004】図13(a)は上記の従来のパッケージ化
されたレーザカプラ110の外観を示す斜視図である。
レーザカプラ110は、例えばセラミックを母材とした
偏平なパッケージ120に収納されている。パッケージ
120は、その上面が開口した箱型をしており、開口部
は透明板ガラス130により封止されている。
【0005】図13(b)は、上記のレーザカプラ11
0の構成を示す斜視図である。レーザカプラ110にお
いては、例えば、シリコンからなる集積回路基板111
上に、モニター用の光検出素子としてのPINダイオー
ド112が形成された半導体ブロック113が配置さ
れ、さらに、この半導体ブロック113上に、レーザダ
イオード114が配置されている。PINダイオード1
12においては、レーザダイオード114のリア側に出
射されたレーザ光を検知し、レーザ光の強度を測定し
て、レーザ光の強度が一定となるようにレーザダイオー
ド114の駆動電流を制御する、いわゆるAPC(Auto
matic Power Control )制御が行われる。
【0006】一方、集積回路基板111には、例えばフ
ォトダイオードからなるそれぞれ4分割構成を有する2
つの受光素子115a,115bが形成され、この受光
素子115a,115b上に、プリズム116が搭載さ
れて、全体として、一体化されたレーザカプラ110を
構成している。
【0007】図14(a)は上記のパッケージ化された
レーザカプラ110の概略構成および光軸について示す
説明図である。開口部を透明板ガラス130により封止
されたパッケージ120に収納されたレーザカプラ11
0において、レーザダイオード114から出射されたレ
ーザ光Lは、プリズム116の斜面116aで反射し、
透明板ガラス130を透過して、図示しない対物レンズ
により光ディスク上に集光され、この光ディスクから反
射したレーザ光Lが、プリズム116内に入り、プリズ
ム116の上面に焦点を結んで、各受光素子115a,
115bに図14(b)に示すようなレーザ光のスポッ
トS1 およびS2 として入射する。
【0008】受光素子115aおよび115bにおいて
は、レーザ光のスポット径、位置変化等を検出し、トラ
ッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、
および光ディスクに記録された情報信号RFの読み取り
が行われる。これら信号の取り出しは、以下のようにそ
れぞれ周知の方法により行なわれる。
【0009】すなわち、図14(b)に示すように、4
分割された2つの受光素子115aおよび115bのそ
れぞれにおいて得られた信号a,b,c,d,i,j,
kおよびlを用いて、次式(1)によってトラッキング
エラー信号TEを得ることができる。
【0010】 TE=〔(a+b)−(c+d)〕+〔(k+l)−(i+j)〕…(1)
【0011】また、図14(b)に示すように、4分割
された2つの受光素子115aおよび115bにおいて
得られた信号a,b,c,d,i,j,kおよびlを用
いて次式(2)によって、フォーカスエラー信号FEを
得ることができる。
【0012】 FE=〔(a+d)−(b+c)〕−〔(i+l)−(j+k)〕…(2)
【0013】また、図14(b)に示すように、上記の
4分割された2つの受光素子115a,115bにおい
て得られた信号a,b,c,d,i,j,kおよびlを
用いて次式(3)によって、光ディスクに記録された情
報信号RFを求めることができる。
【0014】 RF=a+b+c+d+i+j+k+l …(6)
【0015】光学ピックアップ装置を内蔵する光ディス
クの再生/記録装置においては、上記のようにして、光
ディスクの上下の振れによるフォーカスエラー信号の検
出をレーザ光のスポットサイズの検出によって行い、得
られたフォーカスエラー信号に従ってフォーカシングサ
ーボをかける。また、トラッキングエラー信号の検出
は、プッシュプル法によって行い、得られたトラッキン
グエラー信号に従ってトラッキングサーボをかける。
【0016】上述したように、パッケージ化されたレー
ザカプラ110は、受光素子と発光素子とを一体的に構
成としたこと、および、開口部を透明板ガラス130に
より封止されたパッケージ120に収納したことによっ
て、光学ピックアップ装置のサイズの小型化、縮小化お
よび軽量化できる。また、各部品間の相対位置精度の向
上により高信頼性化を図ることができ、また、部品点数
を削減できるので低コスト化か可能である。さらにデバ
イス形状がプレーナ型(偏平形状)であることから、製
造上量産化に適している。
【0017】ここで、図13において示したパッケージ
化されたレーザカプラ110が適用され、レーザ光Lを
出射し、光ディスク上に対物レンズを介してレーザ光の
フォーカスを行う光学ピックアップ装置の構成について
説明する。
【0018】図15に示す光学ピックアップ装置は、最
も単純な光学系を有している。受光素子と発光素子とが
一体化され、パッケージ化されたレーザカプラ110
は、レーザカプラ110を収納したパッケージ120の
偏平面と、光ディスク27のレーザ照射面と対向させて
配置されており、レーザカプラ110から出射されたレ
ーザ光Lは対物レンズ26により集光されて光ディスク
27のレーザ照射面に直交して照射される。
【0019】光ディスク27のレーザ照射面において反
射されたレーザ光は、入射経路と逆の方法に進んでレー
ザカプラ110に戻り、レーザカプラ110中のプリズ
ムを介して受光素子に入射する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、市場で
は薄型の光学ピックアップ装置の需要が益々大きくなっ
ているのに対し、上記の図15に示す構成の光学ピック
アップ装置では、光ディスク27のレーザ照射面上でレ
ーザ光Lのフォーカスを行うには、光ディスク27のレ
ーザ照射面とレーザカプラ110内の発光点との距離
が、例えば15mm程度必要となるため、光学ピックア
ップ装置の光ディスク27に向かう方向の厚さがかなり
の厚さとなってしまい、装置の薄型化が困難であるとい
う問題がある。
【0021】上記の問題を解決するために、反射ミラー
を用いることで薄型化を行う光学ピックアップ装置が開
発されている。図16(a)に示すように、受光素子と
発光素子とが一体化されたレーザカプラ110は、レー
ザカプラ110を収納したパッケージ120の偏平面
と、光ディスク27のレーザ照射面とが直交するように
配置されており、レーザカプラ100から出射されたレ
ーザ光Lは反射ミラー25によって90°屈曲された
後、対物レンズ26により集光されて光ディスク27の
照射面に照射される構成となっている。
【0022】しかしながら、上記の図16(a)に示す
光学ピックアップ装置の場合においては、図15に示す
構成の光学ピックアップ装置よりも薄型化が可能である
が、光ディスク27のレーザ照射面に対してレーザカプ
ラ110のパッケージ120の偏平面が直交するように
配置されていることから、光学ピックアップ装置の光デ
ィスク27に対する方向の厚さはパッケージの偏平面方
向の幅W(例えば約7.5mm)よりも薄くすることは
できず、光学ピックアップ装置の薄型化には限界があ
る。
【0023】また、図16(b)に示す光学ピックアッ
プ装置においては、光学ピックアップ装置のさらなる薄
型化を可能とするために、レーザカプラ110のパッケ
ージ120を光ディスク27のレーザ照射面と平行に配
置し、レーザカプラ110かた出射されたレーザ光Lは
第1反射ミラー25aおよび第2反射ミラー25bによ
ってその光路を折り返した後、対物レンズ26により集
光されて光ディスク27の照射面に照射される構成とな
っている。
【0024】上記の図16(b)に示す構成の場合に
は、図16(a)に示す光学ピックアップ装置よりもさ
らなる薄型化が可能であるが、第1反射ミラー25aと
第2反射ミラー25bの2枚のミラーを必要とし、ま
た、これらは左右対象の位置関係になるように配置する
必要があることから、組み立て製造が煩雑で、上記の2
枚の反射ミラーの配置を精密に制御する必要があり、ま
た、必ずしも装置の大きさの小型化を充分に図ることが
できない。
【0025】以上のように、従来においては、光学ピッ
クアップ装置のレーザカプラのパッケージの占有面積が
比較的大きく、また、光学的に必要な距離の要求から、
あるいは部品点数が比較的多いため、光学ピックアップ
装置のサイズのさらなる縮小化を図ることが難しかっ
た。また、光学ピックアップ装置を構成する部品点数が
多いと、これら部品間の配置を精密に制御することが必
要になり、装置の調整が困難になるという問題があり、
さらに、歩留りの低下から製造コストの上昇の原因とな
るという問題もある。
【0026】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明は、光学ピックアップ装置な
どを構成したときに、部品点数を増やさずにさらなる小
型化が可能である光学装置を提供することを目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の光学装置は、少なくとも発光素子を収納す
る偏平なパッケージ部材を有し、前記パッケージ部材の
一側面には、前記発光素子の出射光を取り出すための光
学的に平坦な出射窓が形成されている。
【0028】上記の本発明の光学装置は、偏平なパッケ
ージ部材を有する。このパッケージ部材の一側面に、発
光素子の出射光を取り出すための光学的に平坦な出射窓
が形成されており、発光素子の出射光が出射される。こ
こで、パッケージ部材の一側面とは、偏平なパッケージ
部材の幅の狭い側の側面である。上記の構成によれば、
偏平な形状を有する光学装置の偏平面に対して平行に光
を出射する、いわゆる水平出射型の光学装置とすること
が可能である。この光学装置を用いて光学ピックアップ
装置などを構成したときに、部品点数を増やさずにさら
なる小型化が可能である。
【0029】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記パッケージ部材が、第1パッケージ部材と、少なくと
も前記発光素子を収納する凹部を有し、前記発光素子の
出射する光に対して透明な第2パッケージ部材とから構
成されている。これにより、偏平なパッケージ部材にお
いて、パッケージ部材の一側面に、前記発光素子の出射
光を取り出すための光学的に平坦な出射窓が形成されて
いる構成とすることができる。
【0030】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記発光素子がレーザ素子である。これにより、光ディス
ク装置を構成する光学ピックアップ装置などにおいて用
いられる発光デバイスとすることができる。
【0031】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記パッケージ部材には、前記発光素子が設けられた基台
と、前記基台に設けられた少なくとも1つの受光素子
と、前記基台上に前記発光素子と所定間隔をおいて配置
され、当該発光素子の出射光を透過させ、当該透過方向
からの戻り光を反射させて前記受光素子に結合させる分
光手段とが収納されている。これにより、出射光を被照
射対象物に照射させ、当該被照射対象物からの反射光を
受光する受発光デバイスとすることができる。
【0032】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記基台が集積回路基板であり、さらに好適には、前記集
積回路基板に前記受光素子が形成されており、前記集積
回路基板の前記受光素子形成面上に前記発光素子および
前記分光手段が設けられている。受光素子が形成された
集積回路基板をそのまま基台とすることが可能となり、
また、集積回路基板の受光素子形成面上に発光素子およ
び分光手段を設けることで製造することが可能な簡単な
構成とすることができ、さらに従来の形態のレーザカプ
ラと同様の製造方法で製造可能であることから、信頼性
が高く、製造コストを抑制して製造することが可能とな
る。
【0033】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記発光素子の出射する光の光軸上に、前記分光手段の透
過光を複数に分光して出射する回折格子と、前記回折格
子の出射光を被照射対象物に照射させ、当該被照射対象
物からの反射光を前記戻り光として前記分光手段に入射
させるホログラムとを有し、さらに好適には、前記回折
格子が前記分光手段の透過光を3つに分光する。これに
より、この光学装置を用いて光ディスク装置などを構成
したときに、例えば分光手段からの出射光を回折格子に
より3つに分光することで、光ディスクに対するトラッ
クの追従をするためのトラッキングエラー信号を、いわ
ゆる3ビーム法により得ることが可能である。
【0034】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記パッケージ部材において、前記出射窓の内側表面に前
記回折格子が形成され、前記出射窓の外側表面に前記ホ
ログラムが形成されている。回折格子とホログラムをパ
ッケージに一体に形成することができるので、部品点数
を減らして製造工程が簡略化し、製造コストを削減する
ことができる。
【0035】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記分光手段は、前記発光素子の出射光を透過させ、かつ
前記受光素子に結合させるように前記透過方向からの戻
り光を反射させる分光面を有する。これにより、本発明
の光学装置を構成する分光手段を、発光素子の出射光を
透過させ、当該透過方向からの戻り光を反射させて受光
素子に結合させる分光手段とすることができる。
【0036】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記基台に前記発光素子の出射光の強度感知用受光素子が
設けられており、前記分光手段により前記発光素子の出
射光の一部を反射して前記強度感知用受光素子に結合さ
せる。これにより、上記の構成は発光素子のフロント側
からの出射光の強度を測定することが可能であり、フロ
ント側からの出射光によるAPC制御が可能となる。例
えば相変化ディスクの書き込み用に高出力の発光素子
(レーザダイオード)を搭載する場合などにおいて、よ
り精密なAPC制御を行うことが可能となり、また、高
出力レーザを用いているためにリア側の反射率が極端に
大きく、リア側へのレーザ光出力が極端に小さい発光素
子を用いているときにもAPC制御が可能とする。
【0037】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記光学装置が前記発光素子の出射光の強度感知用受光素
子を含み、前記第2パッケージ部材の凹部内面に、前記
発光素子の出射光を反射して前記強度感知用受光素子に
入射させる反射面が形成されている。これにより、強度
感知用受光素子の受光効率を高め、例えば高出力レーザ
を用いているためにリア側の反射率が極端に大きく、リ
ア側へのレーザ光出力が極端に小さい発光素子を用いて
いるときにもAPC制御が可能とする。
【0038】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記出射窓となる前記パッケージ部材の一側面が、前記発
光素子の出射光の出射方向に対して直交からずれた角度
で形成されている。出射窓となるパッケージ部材の一側
面が、発光素子の出射光の出射方向に対して直交からず
れた角度で形成されていることにより、出射光の非点格
差の補正を可能とすることができる。
【0039】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記第2パッケージ部材の出射窓と異なる側面が、曲面を
用いて構成されている。第2パッケージ部材の出射窓と
異なる側面の曲面と同じ曲率の曲面を有する取り付け部
に取り付けることで、曲面同士を滑らかに滑らせ、レー
ザカプラの光軸に対するR方向の回転調整を簡単に行う
ことが可能となる。
【0040】また、上記の目的を達成するため、本発明
の光学装置は、光学記録媒体にレーザ光を照射してその
反射光を受光する光学装置であって、 偏平なパッケー
ジ部材を有し、前記パッケージ部材には、集積回路基板
と、前記集積回路基板に形成された少なくとも1つの受
光素子と、前記集積回路基板の前記受光素子形成面上に
設けられたレーザ光を出射する発光素子と、前記集積回
路基板の前記受光素子形成面上に前記発光素子と所定間
隔をおいて配置され、当該発光素子の出射光を透過さ
せ、当該透過方向からの戻り光を反射させて前記受光素
子に結合させる分光手段とが収納されており、前記パッ
ケージ部材の一側面には、前記発光素子の出射光を取り
出すための光学的に平坦な出射窓が形成されている。
【0041】上記の本発明の光学装置は、発光素子、受
光素子および分光手段などが偏平なパッケージ部材に収
納された光学装置であり、このパッケージ部材の一側面
に、発光素子の出射光を取り出すための光学的に平坦な
出射窓が形成され、発光素子の出射光が出射される。こ
こで、パッケージ部材の一側面とは、偏平なパッケージ
部材の幅の狭い側の側面である。上記の構成によれば、
偏平な形状を有する光学装置の偏平面に対して平行に光
を出射する、いわゆる水平出射型の光学装置とすること
が可能である。この光学装置を用いて光学ピックアップ
装置などを構成したときに、部品点数を増やさずにさら
なる小型化が可能である。
【0042】上記の本発明の光学装置は、好適には、前
記発光素子の出射する光の光軸上に、前記分光手段の透
過光を複数に分光して出射する回折格子と、前記回折格
子の出射光を被照射対象物に照射させ、当該被照射対象
物からの反射光を前記戻り光として前記分光手段に入射
させるホログラムとを有する。これにより、この光学装
置を用いて光ディスク装置などを構成したときに、例え
ば分光手段からの出射光を回折格子により3つに分光す
ることで、光ディスクに対するトラックの追従をするた
めのトラッキングエラー信号を、いわゆる3ビーム法に
より得ることが可能である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学装置の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0044】第1実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、CDなどの光学記録媒
体に対して光照射により記録、再生を行う光ディスク装
置に内蔵される光学ピックアップ装置に好適なレーザカ
プラである。図1(a)は、本実施形態にかかるレーザ
カプラの概略構成を示す説明図であり、図1(b)はそ
の外観を示す斜視図である。レーザカプラ1aは、例え
ばセラミックからなるパッケージ基板(第1パッケージ
部材)2と、その上方に被せて封止された例えばプラス
チックあるいはガラスなどからなり、レーザダイオード
などを収納する凹部を有する略箱型のカバーパッケージ
(第2パッケージ部材)3とから形成された偏平なパッ
ケージ部材を有する。このパッケージ部材の一側面3a
に、レーザカプラ1aを構成するレーザダイオードの出
射光を取り出すための光学的に平坦な出射窓が形成され
ており、レーザダイオードの出射光が出射される。ここ
で、パッケージ部材の一側面とは、偏平なパッケージ部
材の幅の狭い側の側面である。
【0045】図2(a)は、上記のレーザカプラ1aの
構成を示す説明図である。第1パッケージ部材2および
第2パッケージ部材3から形成されたパッケージ部材中
には以下の光学部材が収納されている。例えば、シリコ
ンからなる集積回路基板11上に、モニター用の光検出
素子としてのPINダイオード12が形成された半導体
ブロック13が配置され、さらに、この半導体ブロック
13上に、発光素子としてレーザダイオード14が配置
されている。PINダイオード12においては、レーザ
ダイオード14のリア側に出射されたレーザ光L’を感
知し、レーザ光の強度を測定して、レーザ光の強度が一
定となるようにレーザダイオード14の駆動電流を制御
する、いわゆるAPC(Automatic Power Control )制
御が行われる。
【0046】一方、集積回路基板11には、例えばフォ
トダイオードからなるそれぞれ4分割構成を有する2つ
の受光素子15a,15bが形成され、この受光素子1
5a,15b上にレーザダイオード14と所定間隔をお
いて、分光面16aを有するビームスプリッタ16が搭
載されている。
【0047】図2(b)は、上記のレーザカプラ1aの
光軸を示す説明図である。レーザダイオード14から出
射されたレーザ光Lは、ビームスプリッタ16に入射
し、ビームスプリッタ16の分光面16aを透過する。
ここで、ビームスプリッタ16の分光面16aは、例え
ば透過率が50%であり、反射率が50%であるような
半透過性であればよく、レーザカプラの使用目的やレー
ザダイオードの特性など、レーザカプラの特性に合わせ
て最適な値を選択することが可能である。ビームスプリ
ッタ16を透過したレーザ光Lは、図1(a)に示すよ
うに第2パッケージ部材3の一側面3aに形成された光
学的に平坦な出射窓から出射し、反射ミラーや対物レン
ズなどを介して光ディスクなどの被照射対象物に照射さ
れる。
【0048】上記の被照射対象物からの反射光は、被照
射対象物への入射方向と反対方向に進み、レーザカプラ
1aからの出射方向から入射し、ビームスプリッタ16
に入射する。このビームスプリッタ16において、分光
面16aで反射し、さらにビームスプリッタ16に焦点
を結んで反射し、集積回路基板11に形成された2つの
受光素子15a,15bに図2(c)に示すようなレー
ザ光のスポットS1 ,S2 として入射する。ここで、ビ
ームスプリッタ16の表面においては、反射面となる面
上に反射膜を、透過面となる面上には無反射膜を、ま
た、半透過面となる面上には半透過膜(BS膜)をを形
成することができる。
【0049】それぞれ4分割構成を有する2つの受光素
子15a,15bにおいては、レーザ光のスポット径、
位置変化等を検出することができる。例えば本実施形態
のレーザカプラ1aを光ディスク装置の光学ピックアッ
プ装置に適用した場合には、上記の受光素子15a,1
5bにより得られる信号から、トラッキングエラー信号
TE、フォーカスエラー信号FE、および光ディスクに
記録された情報信号RFの読み取りを行うことができ
る。これら信号の取り出しは、以下のようにそれぞれ周
知の方法により行うことができる。
【0050】すなわち、図2(c)に示すように、4分
割された2つの受光素子15a,15bのそれぞれにお
いて得られた信号a,b,c,d,i,j,kおよびl
を用いて、次式(4)によってトラッキングエラー信号
TEを得ることができる。
【0051】 TE=〔(a+b)−(c+d)〕+〔(k+l)−(i+j)〕…(4)
【0052】また、図2(c)に示すように、上記の信
号a,b,c,d,i,j,kおよびlを用いて次式
(5)によって、フォーカスエラー信号FEを得ること
ができる。
【0053】 FE=〔(a+d)−(b+c)〕−〔(i+l)−(j+k)〕…(5)
【0054】また、図2(c)に示すように、上記の信
号a,b,c,d,i,j,kおよびlを用いて次式
(6)によって、光ディスクに記録された情報信号RF
を求めることができる。
【0055】 RF=a+b+c+d+i+j+k+l …(6)
【0056】上記のようにして、光ディスクの上下の振
れによるフォーカスエラー信号の検出をレーザ光のスポ
ットサイズの検出によって行い、得られたフォーカスエ
ラー信号に従ってフォーカシングサーボをかけることが
できる。また、トラッキングエラー信号の検出は、プッ
シュプル法によって行い、得られたトラッキングエラー
信号に従ってトラッキングサーボをかけることができ
る。
【0057】図3は、上記の本実施形態のレーザカプラ
1aを用いた光学ピックアップ装置の一構成例を示す説
明図である。この光学ピックアップ装置において、第1
パッケージ部材1および第2パッケージ部材2により形
成された偏平な形状のパッケージ部材に収納されたレー
ザカプラ1aは、その偏平な面が光ディスク27に対し
て平行になるように配置されている。レーザカプラ1a
と光ディスク27との間のレーザ光Lの進路には、レー
ザ光Lを屈曲させる反射ミラー25が所定の位置に配置
される。また、この反射ミラー25と光ディスク27と
の間には、光ディスク27上にレーザ光Lの集光を行う
対物レンズ26が所定の位置に配置される。
【0058】上記の本実施形態のレーザカプラ1aは、
偏平な形状を有するレーザカプラの偏平面に対して平行
にレーザ光を出射する、いわゆる水平出射型のレーザカ
プラであり、図3に示すように、本実施形態のレーザカ
プラ1aを用いて光学ピックアップ装置を構成すること
により、反射ミラーなどの部品点数を増やさずにさらな
る小型化が可能な光学ピックアップ装置とすることがで
きる。
【0059】第2実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、実質的に第1実施形態
と同様なレーザカプラ1bであり、第1実施形態と同様
な偏平なパッケージ部材を有し、パッケージ部材の一側
面が、レーザカプラ1bを構成するレーザダイオードの
出射光を取り出すための光学的に平坦な出射窓となって
いる。
【0060】レーザカプラ1bにおいて、偏平なパッケ
ージ部材中には図4(a)に示すような以下の光学部材
が収納されている。例えば、シリコンからなる集積回路
基板11上に、半導体ブロック13が配置され、さら
に、この半導体ブロック13上に、発光素子としてレー
ザダイオード14が配置されている。一方、集積回路基
板11には、例えばフォトダイオードからなるそれぞれ
4分割構成を有する2つの第1受光素子15a,15b
と、レーザ光Lの強度をモニターするための第2受光素
子17が形成されている。この第1受光素子15a,1
5bおよび第2受光素子17上にレーザダイオード14
と所定間隔をおいて、分光面16aを有するビームスプ
リッタ16が搭載されている。
【0061】図4(a)に示すように、レーザダイオー
ド14から出射されたレーザ光Lは、ビームスプリッタ
16に入射し、ビームスプリッタ16の分光面16aに
おいて一部反射し、図4(b)に示すように第2受光素
子17上にスポットS3 を形成する。第2受光素子17
において得られる信号Fとしてレーザ光の強度を測定し
て、レーザ光の強度が一定となるようにレーザダイオー
ド14の駆動電流を制御する、いわゆるAPC(Automa
tic Power Control )制御が行われる。一方、ビームス
プリッタ16の分光面16aを透過したレーザ光Lは、
第1実施形態のレーザカプラと同様の光路をたどり、被
照射対象物に照射された後、その反射光が2つの第1受
光素子15a,15bに入射して、図4(b)に示すよ
うなレーザ光のスポットS1 ,S2 を形成する。
【0062】それぞれ4分割構成を有する2つの第1受
光素子15a,15bにおいては、レーザ光のスポット
径、位置変化等を検出することができ、第1実施形態と
同様に、例えば光ディスク装置の光学ピックアップ装置
に適用した場合には、上記の第1受光素子15a,15
bにより得られる信号a,b,c,d,i,j,kおよ
びlから、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエ
ラー信号FE、および光ディスクに記録された情報信号
RFの読み取りを行うことができる。
【0063】上記の本実施形態のレーザカプラ1bは、
第1実施形態のレーザカプラと同様に、偏平な形状を有
するレーザカプラの偏平面に対して平行にレーザ光を出
射する、いわゆる水平出射型のレーザカプラであり、本
実施形態のレーザカプラ1bを用いて光学ピックアップ
装置を構成することにより、第1実施形態と同様に、反
射ミラーなどの部品点数を増やさずにさらなる小型化が
可能な光学ピックアップ装置とすることができる。
【0064】第3実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、第1実施形態と同様
に、CDなどの光学記録媒体に対して光照射により記
録、再生を行う光ディスク装置に内蔵される光学ピック
アップ装置に好適なレーザカプラである。図5(a)
は、本実施形態にかかるレーザカプラの概略構成を示す
説明図であり、図5(b)はその外観を示す斜視図であ
る。レーザカプラ1cは、例えばセラミックからなる第
1パッケージ部材2と、その上方に被せて封止された例
えばプラスチックあるいはガラスなどからなり、レーザ
ダイオードなどを収納する凹部を有する略箱型の第2パ
ッケージ部材3とから形成された偏平なパッケージ部材
を有し、パッケージ部材の一側面3aが、レーザカプラ
1bを構成するレーザダイオードの出射光を取り出すた
めの光学的に平坦な出射窓となっている。第2パッケー
ジ部材3の出射窓には、共通の透明板の相対向する面上
それぞれ回折格子18とホログラム19が形成された光
学素子22が装着されている。
【0065】図6は本実施形態にかかるレーザカプラ1
cの概略構成を示す斜視図である。例えば、シリコンの
単結晶を切り出した基板である集積回路基板11上に、
シリコンからなる半導体ブロック13が配置され、この
半導体ブロック13上には、発光素子として例えばレー
ザダイオード14が配置されている。一方、集積回路基
板11上に、例えば、フォトダイオードからなるそれぞ
れ3分割構成を有する2つの第1受光素子15a,15
bと、レーザダイオード14が出射するレーザ光Lの強
度をモニターするための第2受光素子17が形成されて
いる。
【0066】また、第1受光素子15a,15bおよび
第2受光素子17上のレーザダイオード14から出射さ
れたレーザ光Lの光軸路上には、ビームスプリッタ16
が搭載されている。ビームスプリッタ16は、ビームス
プリッタ16の分光面16aがレーザダイオード14の
出射するレーザ光の一部を反射して第2受光素子17に
入射させるように配置されている。第2受光素子17に
入射するようにビームスプリッタ16で反射する残りの
レーザ光はビームスプリッタ16の分光面16aを透過
する。ここで、ビームスプリッタ16の分光面16a
は、例えば透過率が50%であり、反射率が50%であ
るような半透過性であればよく、レーザカプラの使用目
的やレーザダイオードの特性など、レーザカプラの特性
に合わせて最適な値を選択することが可能である。
【0067】レーザダイオード14から出射され、ビー
ムスプリッタ16を透過したレーザ光の光軸線上には、
光学素子22に形成された回折格子18とホログラム1
9とが配置される。回折格子18とホログラム19と
は、周知の方法によって形成することができる。
【0068】図7(a)は、上記のレーザカプラ1cの
構成と光軸を示す説明図である。レーザダイオード14
から出射されたレーザ光Lは、ビームスプリッタ16の
分光面16aにおいて一定の割合で反射し、残りのレー
ザ光は透過する。反射されたレーザ光は第2受光素子1
7に入射する。ビームスプリッタ16を透過したレーザ
光Lは、回折格子18を通過して回折し、所定の角度を
もった3本のレーザ光に分割される。これら3本のレー
ザ光は、例えば図示しない対物レンズによって、光ディ
スクなどの被照射対象物に照射される。被照射対象物か
らの反射光は、被照射対象物への入射方向と反対方向に
進み、レーザカプラ1cからの出射方向から入射し、ホ
ログラム19に入射して、回折によりさらに3本に分割
され、ビームスプリッタ16に入射する。このビームス
プリッタ16において、分光面16aおよびビームスプ
リッタ16の上面で反射してその光路を屈曲し、9本の
レーザ光のうち、両側の各3本のレーザ光が集積回路基
板11に形成された2つの第1受光素子15a,15b
に入射する。
【0069】上記において、図7(b)に示すように、
レーザ光が回折格子18により所定の角度をもって3つ
に分光されたことに伴い、第1受光素子15a,15b
の各面上においてレーザ光が3つのに分離されてスポッ
トS1 〜S6 を形成することになる。一方、第2受光素
子17の面上においてはビームスプリッタ16の分光面
16aにおいて反射したレーザ光がスポットS7 を形成
し、得られる信号FからAPC制御が行われる。
【0070】第1受光素子15a,15bにおいては、
レーザ光のスポット径、位置変化等を検出することがで
きる。例えば本実施形態のレーザカプラ1cを光ディス
ク装置の光学ピックアップ装置に適用した場合には、上
記の第1受光素子15a,15bにより得られる信号か
ら、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信
号FE、および光ディスクに記録された情報信号RFの
読み取りを行うことができる。これら信号の取り出し
は、以下のようにそれぞれ周知の方法により行うことが
できる。
【0071】すなわち、図7(b)に示すように、3分
割された2つの第1受光素子15a,15bのそれぞれ
の両端部において得られた信号、すなわち、e1、f
1、e2およびf2を用いて、次式(7)によってトラ
ッキングエラー信号TEを得ることができる。
【0072】 TE=(e1+e2)−(f1+f2) …(7)
【0073】また、図7(b)に示すように、3分割さ
れた2つの第1受光素子15a,15bの中央部におい
て得られた信号、a1、b1、c1、a2、b2および
c2を用いて次式(8)によって、フォーカスエラー信
号FEを得ることができる。
【0074】 FE=〔(a1+c1)−b1〕−〔(a2+c2)−b2〕 …(8)
【0075】また、図7(b)に示すように、上記のa
1、b1、c1、a2、b2およびc2を用いて次式
(9)によって、光ディスクに記録された情報信号RF
を求めることができる。
【0076】 RF=a1+b1+c1+a2+b2+c2 …(9)
【0077】ここで、光ディスクの上下の振れによるフ
ォーカスエラー信号の検出は、スポットサイズの検出に
よって行い、トラッキングエラー信号の検出は、3ビー
ム法によって行うことができる。
【0078】まず、フォーカスエラー信号の検出につい
て説明する。光ディスク上で反射したレーザ光Lは、ホ
ログラム19によりさらに3本に分けられる。この3本
のレーザ光のうち、左右のレーザ光の焦点位置をそれぞ
れずらした状態で、第1受光素子15a,15bの中央
部に形成されるスポットS2 ,S5 が、例えば同一径と
なるように設定しておく。この状態から光ディスクが移
動し、光ディスクとの距離が変動すると、スポットS2
,S5 の径が相対的に変化する。例えば、スポットS2
の径が大きくなり、スポットS5 の径が小さくなる。
これらスポットS2 ,S5 の相対的変化を検出すること
により、フォーカスエラー信号の読み取りを行うことが
できる。
【0079】また、トラッキングエラー信号の検出方法
としては、例えば、周知の3ビーム法によることができ
る。回折格子18による回折で3本に分割されたレーザ
光が光ディスクに照射され、反射された3本の各レーザ
光は、前述したように9本のビームとなって戻るが、こ
のうち光ディスクに向かった3本のビームがそれぞれ3
本に分割されて戻った各両サイドビーム(図7(b)に
おけるスポットS1 、S3 、S4 、S6 )を用いて検出
する。すなわち、オントラックの状態では、図7(b)
のスポットS1 、S3 、S4 、S6 が、例えば同一の明
るさとなって、トラッキングエラー信号の検出がなされ
ず、オフトラック状態では、例えばスポットS1 および
S4 の明るさが大もしくは小、S3 およびS6 の明るさ
が小もしくは大となり、トラッキングエラー信号の検出
がなされる。
【0080】上記の本実施形態のレーザカプラ1cは、
第1実施形態のレーザカプラと同様に、偏平な形状を有
するレーザカプラの偏平面に対して平行にレーザ光を出
射する、いわゆる水平出射型のレーザカプラであり、本
実施形態のレーザカプラ1cを用いて光学ピックアップ
装置を構成することにより、反射ミラーなどの部品点数
を増やさずにさらなる小型化が可能な光学ピックアップ
装置とすることができる。
【0081】第4実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、実質的に第3実施形態
と同様なレーザカプラである。図8(a)は、概略構成
を示す説明図であり、図8(b)はその外観を示す斜視
図である。本実施形態にかかるレーザカプラ1dは、例
えばセラミックからなる第1パッケージ部材2と、その
上方に被せて封止された例えばプラスチックあるいはガ
ラスなどからなり、レーザダイオードなどを収納する凹
部を有する略箱型の第2パッケージ部材3とからなる偏
平なパッケージ部材を有し、パッケージ部材の一側面3
aが、レーザカプラ1dを構成するレーザダイオードの
出射光を取り出すための光学的に平坦な出射窓となって
いる。この出射窓の内側表面に回折格子18が形成さ
れ、外側表面にホログラム19が形成されている。
【0082】上記の本実施形態のレーザカプラは、第3
実施形態のレーザカプラと同様の光軸をもって、被照射
対象物にレーザ光を照射し、反射光を受光することがで
き、第3実施形態と同様に、本実施形態のレーザカプラ
1dを用いて光学ピックアップ装置を構成することによ
り、トラッキングエラー信号を3ビーム法により得るこ
とが可能であり、反射ミラーなどの部品点数を増やさず
にさらなる小型化が可能な光学ピックアップ装置とする
ことができる。
【0083】第5実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、被照射対象物にレーザ
光などの光を照射する発光装置である。図9は、概略構
成を示す説明図である。発光装置1eは、例えばセラミ
ックからなる第1パッケージ部材2と、その上方に被せ
て封止された例えばプラスチックあるいはガラスなどか
らなり、発光素子などを収納する凹部を有する略箱型の
第2パッケージ部材3とからなる偏平なパッケージ部材
を有し、パッケージ部材の一側面3aが、発光装置1e
を構成するレーザダイオードなどの発光素子の出射光を
取り出すための光学的に平坦な出射窓となっている。
【0084】上記のパッケージ部材中には、図9に示す
ように、以下のような光学部材が収納されている。例え
ば、モニター用の光検出素子としてのPINダイオード
12が形成された半導体ブロック13に、発光素子とし
て例えばレーザダイオード14が配置されている。PI
Nダイオード12においては、レーザダイオード14の
リア側に出射されたレーザ光L’を感知し、レーザ光の
強度を測定して、レーザ光の強度が一定となるようにレ
ーザダイオード14の駆動電流を制御する、いわゆるA
PC制御が行われる。
【0085】レーザダイオード14から出射されたレー
ザ光Lは、第2パッケージ部材3の一側面3aを透過
し、被照射対象物に照射することが可能となっている。
【0086】上記の本実施形態の発光装置は、偏平な形
状を有する発光装置の偏平面に対して平行に光を出射す
る、いわゆる水平出射型の発光装置とすることができ、
例えば光学ピックアップ装置の光源としての発光装置と
することができる。
【0087】第6実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、実質的に第1実施形態
と同様なレーザカプラである。図10は、概略構成を示
す説明図である。レーザカプラ1fは、例えばセラミッ
クからなる第1パッケージ部材2と、その上方に被せて
封止された例えばプラスチックあるいはガラスなどから
なり、レーザダイオードなどを収納する凹部を有する略
箱型の第2パッケージ部材3とから形成された偏平な形
状のパッケージを有し、第2パッケージ部材3の一側面
3aが、レーザカプラ1fを構成するレーザダイオード
の出射光を取り出すための光学的に平坦な出射窓となっ
ている。また、モニター用の光検出素子としてのPIN
ダイオード12の受光効率を高めるために、第2パッケ
ージ部材3の内面に反射面3bが設けられている。
【0088】本実施形態のレーザカプラ1fは、上記の
ように第2パッケージ部材3の内面に反射面3bが設け
られているパッケージ部材に、第1実施形態と同様の構
成を有する光学部材が収納されている。PINダイオー
ド12の受光効率を高めることにより、例えば高出力レ
ーザを用いているためにリア側の反射率が極端に大き
く、リア側へのレーザ光出力が極端に小さい発光素子を
用いているときにもAPC制御が可能とする。
【0089】第7実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、実質的に第1実施形態
と同様なレーザカプラである。図11(a)は、外観を
示す斜視図であり、図11(b)はその概略構成を示す
説明図である。レーザカプラ1gは、例えばセラミック
からなる第1パッケージ部材2と、その上方被せて封止
された例えばプラスチックあるいはガラスなどからな
り、レーザダイオードなどを収納する凹部を有する略箱
型の第2パッケージ部材3とから形成された偏平なパッ
ケージ部材を有し、第2パッケージ部材3の一側面3a
が、レーザカプラ1gを構成するレーザダイオードの出
射光を取り出すための光学的に平坦な出射窓となってい
る。ここで、出射窓となる第2パッケージ部材3の一側
面3aは、レーザダイオードの出射光の出射方向に対し
て直交からずれた角度で形成されている。
【0090】本実施形態のレーザカプラ1gは、上記の
ように第2パッケージ部材3の一側面3aがレーザダイ
オードの出射光の出射方向に対して直交からずれた角度
で形成されているパッケージ部材に、第1実施形態と同
様の構成を有する光学部材が収納されている。出射窓と
なる第2パッケージ部材3の一側面3aが、レーザダイ
オードの出射光の出射方向に対して直交からずれた角度
で形成されていることにより、レーザ光の非点格差の補
正を可能とすることができる。
【0091】第8実施形態 本実施形態にかかる光学装置は、実質的に第1実施形態
と同様なレーザカプラである。図12(a)は、外観を
示す斜視図である。レーザカプラ1hは、例えばセラミ
ックからなる第1パッケージ部材2と、その上方に被せ
て封止された例えばプラスチックあるいはガラスなどか
らなり、レーザダイオードなどを収納する凹部を有する
略箱型の第2パッケージ部材3ろから形成された偏平な
パッケージ部材を有し、第2パッケージ部材3の一側面
が、レーザカプラを構成するレーザダイオードの出射光
を取り出すための光学的に平坦な出射窓となっている。
ここで、第2パッケージ部材3の出射窓と異なる側面が
曲面3cを用いて構成されるように形成されている。
【0092】本実施形態のレーザカプラ1hは、上記の
ように第2パッケージ部材3の出射窓と異なる側面が曲
面3cを用いて構成されるように形成されているパッケ
ージ部材に、第1実施形態と同様の構成を有する光学部
材が収納されている。図12(b)に示すように、第2
パッケージ部材3の出射窓と異なる側面が曲面3cを用
いて構成されていることにより、曲面3cと同じ曲率で
ある曲面4aを有する取り付け部4に取り付け、曲面同
士を滑らかに滑らせることで、レーザカプラの光軸に対
するR方向の回転調整を簡単に行うことが可能となる。
【0093】以上、本発明を8形態の実施形態により説
明したが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定される
ものではない。例えば、第1および第3実施形態におい
て用いられるビームスプリッタの分光面の角度は、発光
素子の特性や各受光素子の形成位置あるいは光軸などと
合わせて最適値を選択することができる。また、第6実
施形態にかかるパッケージ部材中に、第2あるいは第3
実施形態にかかる光学部材を収納してもよく、さらに第
5実施形態のような発光装置とすることも可能である。
また、第7実施形態にかかるパッケージ部材中に、第2
実施形態にかかる光学部材を収納してもよく、さらに第
5実施形態のような発光装置とすることも可能である。
また、また、第8実施形態にかかるパッケージ部材は、
第2あるいは第3実施形態にかかる光学部材を収納して
もよく、さらに第5実施形態のような発光装置とするこ
とも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変更を行うことが可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明の光学装置によれば、光学ピック
アップ装置などを構成したときに、部品点数を増やさず
にさらなる小型化が可能である光学装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1実施形態にかかるレーザカ
プラの概略構成を示す説明図であり、図1(b)はその
外観を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は第1実施形態にかかるレーザカプ
ラの構成を示す説明図であり、図2(b)は光軸を示す
説明図であり、図2(c)は受光素子の一例を示す平面
図である。
【図3】図3は第1実施形態にかかるレーザカプラを用
いた光学ピックアップ装置の一構成例を示す説明図であ
る。
【図4】図4(a)は第2実施形態にかかるレーザカプ
ラの構成および光軸を示す説明図であり、図4(b)は
受光素子の一例を示す平面図である。
【図5】図5(a)は、第3実施形態にかかるレーザカ
プラの概略構成を示す説明図であり、図5(b)はその
外観を示す斜視図である。
【図6】図6は第3実施形態にかかるレーザカプラの概
略構成を示す斜視図である。
【図7】図7(a)は第3実施形態にかかるレーザカプ
ラの構成および光軸を示す説明図であり、図7(b)は
受光素子の一例を示す平面図である。
【図8】図8(a)は、第4実施形態にかかるレーザカ
プラの概略構成を示す説明図であり、図8(b)はその
外観を示す斜視図である。
【図9】図9は、第5実施形態にかかる光学装置の概略
構成を示す説明図である。
【図10】図10は、第6実施形態にかかるレーザカプ
ラの概略構成を示す説明図である。
【図11】図11(a)は、第7実施形態にかかるレー
ザカプラの外観を示す斜視図であり、図11(b)はそ
の概略構成を示す説明図である。
【図12】図12(a)は、第8実施形態にかかるレー
ザカプラの外観を示す斜視図であり、図12(b)はそ
の使用方法を示す説明図である。
【図13】図13(a)は従来例にかかるレーザカプラ
の外観を示す斜視図であり、図13(b)はその構成を
示す斜視図である。
【図14】図14(a)は従来例にかかるレーザカプラ
のの概略構成および光軸について示す説明図である。図
14(b)は受光素子の一例を示す平面図である。
【図15】図15は従来例にかかるレーザカプラを適用
した光学ピックアップ装置の概略構成図である。
【図16】図16(a)および(b)は従来例にかかる
レーザカプラを適用した光学ピックアップ装置の概略構
成図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1f,1g,1h…レーザカ
プラ、1e…発光装置、2…第1パッケージ部材、3…
第2パッケージ部材、3a…出射窓が形成される一側
面、3b…反射面、3c…曲面、4…取り付け部、4a
…曲面、11…集積回路基板、12…PINダイオー
ド、13…半導体ブロック、14…レーザダイオード、
15,15a,15b…(第1)受光素子、16…ビー
ムスプリッタ、16a…分光面、17…第2受光素子、
18…回折格子、19…ホログラム、22…光学素子、
25,25a,25b…反射ミラー、26…対物レン
ズ、27…光ディスク、L…レーザ光。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも発光素子を収納する偏平なパッ
    ケージ部材を有し、 前記パッケージ部材の一側面には、前記発光素子の出射
    光を取り出すための光学的に平坦な出射窓が形成されて
    いる光学装置。
  2. 【請求項2】前記パッケージ部材が、第1パッケージ部
    材と、少なくとも前記発光素子を収納する凹部を有し、
    前記発光素子の出射する光に対して透明な第2パッケー
    ジ部材とから構成されている請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】前記発光素子がレーザ素子である請求項1
    記載の光学装置。
  4. 【請求項4】前記パッケージ部材には、 前記発光素子が設けられた基台と、 前記基台に設けられた少なくとも1つの受光素子と、 前記基台上に前記発光素子と所定間隔をおいて配置さ
    れ、当該発光素子の出射光を透過させ、当該透過方向か
    らの戻り光を反射させて前記受光素子に結合させる分光
    手段とが収納されている請求項1記載の光学装置。
  5. 【請求項5】前記基台が集積回路基板である請求項4記
    載の光学装置。
  6. 【請求項6】前記集積回路基板に前記受光素子が形成さ
    れており、 前記集積回路基板の前記受光素子形成面上に前記発光素
    子および前記分光手段が設けられている請求項5記載の
    光学装置。
  7. 【請求項7】前記発光素子の出射する光の光軸上に、 前記分光手段の透過光を複数に分光して出射する回折格
    子と、 前記回折格子の出射光を被照射対象物に照射させ、当該
    被照射対象物からの反射光を前記戻り光として前記分光
    手段に入射させるホログラムとを有する請求項4記載の
    光学装置。
  8. 【請求項8】前記回折格子が前記分光手段の透過光を3
    つに分光する請求項7記載の光学装置。
  9. 【請求項9】前記パッケージ部材において、前記出射窓
    の内側表面に前記回折格子が形成され、前記出射窓の外
    側表面に前記ホログラムが形成されている請求項7記載
    の光学装置。
  10. 【請求項10】前記分光手段は、前記発光素子の出射光
    を透過させ、かつ前記受光素子に結合させるように前記
    透過方向からの戻り光を反射させる分光面を有する請求
    項4記載の光学装置。
  11. 【請求項11】前記基台に前記発光素子の出射光の強度
    感知用受光素子が設けられており、 前記分光手段により前記発光素子の出射光の一部を反射
    して前記強度感知用受光素子に結合させる請求項4記載
    の光学装置。
  12. 【請求項12】前記光学装置が前記発光素子の出射光の
    強度感知用受光素子を含み、 前記第2パッケージ部材の凹部内面に、前記発光素子の
    出射光を反射して前記強度感知用受光素子に入射させる
    反射面が形成されている請求項2記載の光学装置。
  13. 【請求項13】前記出射窓となる前記パッケージ部材の
    一側面が、前記発光素子の出射光の出射方向に対して直
    交からずれた角度で形成されている請求項1記載の光学
    装置。
  14. 【請求項14】前記第2パッケージ部材の出射窓と異な
    る側面が、曲面を用いて構成されている請求項2記載の
    光学装置。
  15. 【請求項15】光学記録媒体にレーザ光を照射してその
    反射光を受光する光学装置であって、 偏平なパッケージ部材を有し、 前記パッケージ部材には、 集積回路基板と、 前記集積回路基板に形成された少なくとも1つの受光素
    子と、 前記集積回路基板の前記受光素子形成面上に設けられた
    レーザ光を出射する発光素子と、 前記集積回路基板の前記受光素子形成面上に前記発光素
    子と所定間隔をおいて配置され、当該発光素子の出射光
    を透過させ、当該透過方向からの戻り光を反射させて前
    記受光素子に結合させる分光手段とが収納されており、 前記パッケージ部材の一側面には、前記発光素子の出射
    光を取り出すための光学的に平坦な出射窓が形成されて
    いる光学装置。
  16. 【請求項16】前記発光素子の出射する光の光軸上に、 前記分光手段の透過光を複数に分光して出射する回折格
    子と、 前記回折格子の出射光を被照射対象物に照射させ、当該
    被照射対象物からの反射光を前記戻り光として前記分光
    手段に入射させるホログラムとを有する請求項15記載
    の光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018011045A (ja) * 2016-06-29 2018-01-18 日亜化学工業株式会社 光源装置

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