JPH11272333A - 空中線駆動制御装置 - Google Patents

空中線駆動制御装置

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JPH11272333A
JPH11272333A JP10077360A JP7736098A JPH11272333A JP H11272333 A JPH11272333 A JP H11272333A JP 10077360 A JP10077360 A JP 10077360A JP 7736098 A JP7736098 A JP 7736098A JP H11272333 A JPH11272333 A JP H11272333A
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雅一 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を抑制する必要がある場合に、モー
タMに供給する電流を制限し、消費電力の低減を図るこ
とができる空中線駆動制御装置を提供する。 【解決手段】 消費電力を抑制する必要があるモードが
設定されている場合、例えば天災などにより停電が生じ
てバッテリ等による駆動が開始されると、空中線Lを駆
動するモータMに供給する電流の電流指令値の制限を行
う。電流指令値制御部GC1は、供給される電流指令値
があるしきい値を越える場合には、その電流指令値をそ
のしきい値に制限する。この制限された電流指令値が電
流補償部GCを介してモータMに対する駆動電流Iに変
換される。その結果、モータMに供給される駆動電流I
は制限されたしきい値まで抑制されることになる。この
結果、空中線Lの駆動に要する消費電力を抑制すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中線の駆動制御
装置に関する。特に、本発明は空中線の駆動電力を制限
することができる空中線駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電波の送受信に用いられる空中線の向き
を変更するための空中線駆動制御装置は広く用いられて
いる。
【0003】従来の空中線駆動制御装置の構成ブロック
図が図4に示されている。この図に示されているよう
に、従来の空中線駆動制御装置は、外部から与えられる
位置指令値RPに基づき、空中線Lの向きをこの位置指
令値RPと合致させるように空中線を駆動するモータM
の回転を制御する。
【0004】図4において、空中線Lには、位置センサ
Bが備えられており、この位置センサBは空中線Lの位
置を検出し、この位置を表す位置帰還信号FBPを出力
する。そして、位置帰還信号減算器10は、この空中線
駆動制御装置に与えられる位置指令値RPから、上記位
置帰還信号FBPを減算し、位置誤差信号12を生成す
る。
【0005】次に、位置補償部GPが、位置誤差信号1
2に所定の乗数を乗算し、速度指令値RRを算出・出力
する。この速度指令値RRは空中線を駆動するモータM
の回転速度を指令するものである。なお、モータMには
速度センサAが設けられている。この速度センサAはモ
ータMの回線速度を検出し、速度帰還信号FBRを出力
している。
【0006】また、速度帰還信号減算器14は、速度指
令値RRから、上記速度帰還信号FBRを減算し、速度
誤差信号16を出力する。そして、速度補償部GRは、
速度誤差信号16に所定の乗数を乗算し、電流指令値R
Cを算出・出力する。この電流指令値RCは、空中線を
駆動するモータMの電流を指令するものである。
【0007】電流補償部GCは、電流指令値RCに所定
の乗数を乗算し、駆動電流Iの算出を行うと共に、この
駆動電流IをモータMに供給する。このモータMは上述
したように空中線Lを駆動するものであるが、図4に示
すように、モータMは減速器G/Bを介して空中線Lに
接続されている。
【0008】尚、上記位置指令値RPはディジタル信号
で与えられる場合が多い。それに伴って、位置帰還信号
減算器10、位置補償部GP、速度帰還信号減算器1
4、速度補償部GR、電流補償部GC、等は主にディジ
タル回路で構成される。具体的にはCPUや、DSP
(ディジタルシグナルプロセッサ)等を用いてこれらの
構成が実現されている。但し、電流補償部GCに関して
は、モータMに駆動電流Iを算出するために、アナログ
回路を含んでいる。
【0009】以上のような構成によって、位置ループ
と、速度ループとが形成されている。位置ループは、図
4に示すように、空中線Lと、位置センサBと、位置帰
還信号減算器10と、位置補償部GPと、速度帰還信号
減算器14と、速度補償部GRと、電流補償部GCと、
モータMと、減速器G/Bと、から形成されるフィード
バックループである。また、速度ループは、図4に示す
ように、モータMと、速度センサAと、速度帰還信号減
算器14と、速度補償部GRと、電流補償部GCと、か
ら形成されるフィードバックループである。
【0010】このような2つのフィードバックループに
よって、外部から指示される位置指令値RPで指定され
た位置に空中線Lの位置を迅速に設定することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の空
中線駆動制御装置は、空中線Lの駆動方式として、位置
ループと速度ループとを含むフィードバックループを利
用していた。そして、電流補償部GC以降に対して電流
制御を行っている。ここで、モータMの電流制御を行う
ことは、モータMのトルク制御を行うことに他ならな
い。その結果、速度補償部GRで算出された電流指令値
RCで指示される駆動電流IがモータMに供給される。
この駆動電流Iは一般に商用電源から供給される場合が
多い。
【0012】さて、天災などが生じた場合や、停電等に
おいては、商用電源が使用できなくなくなる場合があ
る。このような場合に対処するため、予備のバッテリ等
が備えられている場合も多く、非常時にはこのバッテリ
等から電力が供給される。そして、バッテリ等から供給
できる電力は小さい場合が多いため、このような非常時
には上記駆動電流Iを制限することが望ましい。
【0013】しかしながら、このように駆動電流Iを制
限するような仕組みは未だ世の中に存在しない。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記駆動電流I
を効果的に制限しうる仕組みを提案し、非常時等におい
ても空中線を駆動することができる空中線駆動制御装置
を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、空中線の位置
を指定する位置指令値を外部から入力し、この位置指令
値で指定された位置に前記空中線を駆動する空中線駆動
制御装置において、前記空中線の位置を検出し、この位
置を表す位置帰還信号を出力する位置センサと、前記空
中線を駆動するモータの回転速度を検出し、このモータ
の回転速度を表す速度帰還信号を出力する速度センサ
と、前記位置指令値から、前記位置センサが出力した位
置帰還信号を減算し、位置誤差信号を出力する位置帰還
信号減算器と、前記位置誤差信号に所定の係数を乗算
し、速度指令値を出力する位置補償部と、前記速度指令
値から、前記速度センサが出力した速度帰還信号を減算
し、速度誤差信号を出力する速度帰還信号減算器と、前
記速度誤差信号に所定の係数を乗算し、電流指令値を出
力する速度補償部と、前記電流指令値を制限する電流指
令値制御部と、前記電流指令制御部によって制限された
電流指令値に、所定の係数を乗算すると共に、前記モー
タを駆動する駆動電流に変換する電流補償部と、を含む
ことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明は、空中線の位置を指定する
位置指令値を外部から入力し、この位置指令値で指定さ
れた位置に前記空中線を駆動する空中線駆動制御装置に
おいて、前記空中線の位置を検出し、この位置を表す位
置帰還信号を出力する位置センサと、前記空中線を駆動
するN個のモータ毎に設けられたN個の速度センサであ
って、それぞれ対応するモータの回転速度を検出し、前
記回転速度を表すN個の速度帰還信号を出力する前記N
個の速度センサと、前記N個の速度センサが出力したN
個の速度帰還信号の平均値を計算し、平均速度帰還信号
を出力する平均値回路と、前記位置指令値から、前記位
置センサが出力した位置帰還信号を減算し、位置誤差信
号を出力する位置帰還信号減算器と、前記位置誤差信号
に所定の係数を乗算し、速度指令値を出力する位置補償
部と、前記速度指令値から、前記平均速度帰還信号を減
算し、速度誤差信号を出力する速度帰還信号減算器と、
前記速度誤差信号に所定の係数を乗算し、電流指令値を
出力する速度補償部と、前記電流指令値を制限し、さら
に、制限された前記電流指令値をN個出力する電流指令
値制御部と、前記電流指令制御部によって出力されたN
個の制限された電流指令値毎に設けられたN個の電流補
償部であって、対応する電流指令値に所定の係数を乗算
すると共に、対応する電流指令値を前記モータを駆動す
る駆動電流に変換する前記N個の電流補償部と、を含む
ことを特徴とするものである。
【0017】本発明は、前記電流指令値制御部は、消費
電力を制限する必要があるモードの場合にのみ、電流指
令値を制限することを特徴とするものである。
【0018】本発明は、前記電流指令値制御部は、許容
できる消費電力に基づいて定められた電流指令値のしき
い値を越えないように、前記電流指令値が前記しきい値
を越える場合には、前記電流指令値を前記しきい値に制
限する事を特徴とするものである。
【0019】本発明は、前記電流指令値制御部は、供給
された電流指令値をK倍する事を特徴とするものであ
る。
【0020】本発明は、第1空中線の位置を指定する第
1位置指令値を外部から入力し、この第1位置指令値で
指定された位置に前記第1空中線を駆動する第1制御部
と、第2空中線の位置を指定する第2位置指令値を外部
から入力し、この第2位置指令値で指定された位置に前
記第2空中線を駆動する第2制御部と、を備えた空中線
駆動制御装置において、前記第1制御部は、前記第1空
中線の位置を検出し、この位置を表す第1位置帰還信号
を出力する第1位置センサと、前記第1空中線を駆動す
るN個の第1モータ毎に設けられたN個の第1速度セン
サであって、それぞれ対応するモータの回転速度を検出
し、前記回転速度を表すN個の第1速度帰還信号を出力
する前記N個の第1速度センサと、前記N個の第1速度
センサが出力したN個の第1速度帰還信号の平均値を計
算し、第1平均速度帰還信号を出力する第1平均値回路
と、前記第1位置指令値から、前記第1位置センサが出
力した第1位置帰還信号を減算し、第1位置誤差信号を
出力する第1位置帰還信号減算器と、前記第1位置誤差
信号に所定の係数を乗算し、第1速度指令値を出力する
第1位置補償部と、前記第1速度指令値から、前記第1
平均速度帰還信号を減算し、第1速度誤差信号を出力す
る第1速度帰還信号減算器と、前記第1速度誤差信号に
所定の係数を乗算し、第1電流指令値を出力する第1速
度補償部と、前記第1電流指令値を制限し、さらに、制
限された前記第1電流指令値をN個出力する電流指令値
制御部と、前記電流指令制御部によって出力されたN個
の制限された第1電流指令値毎に設けられたN個の第1
電流補償部であって、対応する第1電流指令値に所定の
係数を乗算すると共に、対応する第1電流指令値を前記
第1モータ群を駆動する第1駆動電流に変換する前記N
個の第1電流補償部と、を含み、前記第2制御部は、前
記第2空中線の位置を検出し、この位置を表す第2位置
帰還信号を出力する第2位置センサと、前記第2空中線
を駆動するM個の第2モータ毎に設けられたM個の第2
速度センサであって、それぞれ対応する第2モータの回
転速度を検出し、前記回転速度を表すM個の第2速度帰
還信号を出力する前記M個の第2速度センサと、前記M
個の第2速度センサが出力したM個の第2速度帰還信号
の平均値を計算し、第2平均速度帰還信号を出力する第
2平均値回路と、前記第2位置指令値から、前記第2位
置センサが出力した第2位置帰還信号を減算し、第2位
置誤差信号を出力する第2位置帰還信号減算器と、前記
第2位置誤差信号に所定の係数を乗算し、第2速度指令
値を出力する第2位置補償部と、前記第2速度指令値か
ら、前記第2平均速度帰還信号を減算し、第2速度誤差
信号を出力する第2速度帰還信号減算器と、前記第2速
度誤差信号に所定の係数を乗算し、第2電流指令値を出
力する第2速度補償部と、を含み、前記電流指令制御部
が、前記第2電流指令値を制限し、さらに、制限された
前記第2電流指令値をM個出力し、前記第2制御部はさ
らに、前記電流指令制御部によって出力されたM個の制
限された第2電流指令信毎に設けられたM個の第2電流
補償部であって、対応する第2電流指令値に所定の係数
を乗算すると共に、対応する第2電流指令値を前記第2
モータ群を駆動する第2駆動電流に変換する前記M個の
第2電流補償部、を含むことを特徴とするものである。
【0021】本発明は、前記電流指令値制御部は、前記
第1空中線及び第2空中線の駆動に要する全消費電力を
制限する必要があるモードの場合にのみ、前記電流指令
値を制限することを特徴とするものである。
【0022】本発明は、前記電流指令値制御部は、前記
第1空中線及び第2空中線の駆動に費やすことができる
消費電力に基づいて定められた電流指令値のしきい値を
越えないように、前記電流指令値の総和を前記所定のし
きい値に制限する事を特徴とするものである。
【0023】本発明は、前記電流指令値制御部は、供給
された電流指令値をK倍する事を特徴とするものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0025】実施の形態1.本発明の好ましい実施の形
態1に係る空中線駆動制御装置の構成ブロック図が図1
に示されている。この図に示されている空中線駆動制御
装置は、消費電力を抑制する必要があるモードになった
場合に、電流指令値RCが所定の値を越えないように制
御するものである。このように制御することによって、
停電などが生じて、バッテリ駆動などが行われている場
合に消費電力を抑制することができる。そして、この電
流指令値RCの制限値は、利用するバッテリなどの容量
に基づき、許容できる消費電力を算出し、この消費電力
に基づいて上記制限値が求められる。
【0026】図1に示されているように、本実施の形態
1に係る空中線駆動制御装置は、上記従来の技術に係る
空中線駆動制御装置(図4参照)とほぼ同様の構成をし
ている。すなわち、外部から与えられる位置指令値RP
から位置センサBが出力する位置帰還信号FBPを減算
する位置帰還信号減算器10が備えられている。また、
この位置帰還信号減算器10が出力する位置誤差信号1
2は、位置補償部GPに供給され、所定の乗数が乗算さ
れて速度指令値RRが出力される。速度帰還信号減算器
14は、速度指令値RRから速度帰還信号FBRを減算
し、速度誤差信号16を出力する。速度補償部GRはこ
の速度誤差信号16に所定の乗数を乗算し、電流指令値
RCを出力する。
【0027】本実施の形態1において特徴的なことは、
電流指令値制御部GC1が備えられていることである。
この電流指令値制御部GC1は、上記電流指令値RCの
値を制限する働きを有している。特に、本実施の形態1
においては、天災などにより商用電源が遮断され、バッ
テリなどによって空中線Lが駆動される場合に、この電
流指令値制御部GC1が、電流指令値RCを制限するこ
とにより、消費電力を装置全体として低減させることが
できるのである。電流指令値制御部GC1は、電流指令
値RCを制限し、制限後の電流指令値RC1を出力す
る。この電流指令値制限後の電流指令値RC1は、上記
従来の空中線駆動制御装置(図4参照)と同様に電流補
償部GCに供給される。電流補償部GCは、制限後の電
流指令値RC1を所定の乗数を乗算し、補償した値に変
換した後、この値を最終的なモータMの駆動電流Iに変
換する。この駆動電流IはモータMに供給され、減速器
G/Bを介して空中線Lが駆動される。
【0028】なお、本実施の形態1においては、電流指
令値制御部GC1以外の構成は、図4に示されている従
来の空中線駆動制御装置と同様の構成をしている。すな
わち、空中線Lには位置センサBが設けられており、ま
たモータMには速度センサAが備えられている。
【0029】本実施の形態1において特徴的な構成であ
る電流指令値制御部GC1による電流指令値の制限動作
の様子を表す説明図が図2及び図3に示されている。図
2及び図3に示されているのは、電流指令値制御部GC
1の入力電流指令値RCと、出力される電流指令値RC
1の関係を表すグラフである。このグラフにおいて横軸
は入力される電流指令値RCであり、縦軸は出力される
制限された電流指令値RC1である。
【0030】まず図2に示されているグラフには、所定
のしきい値を設定し、このしきい値より大きな電流指令
値RCは全てこのしきい値まで制限してしまう動作が表
されている。この図2に示されているようなグラフに基
づき電流指令値RC1を制限することにより、モータM
に流れる電流の最大値を制限することができ、結果とし
て装置全体の消費電力を抑えることができる。なお、図
2において破線は、通常時の動作を表し、実線は非常時
の動作を表す。すなわち、電流指令値制御部GC1は、
通常時には何ら電流指令値RCの制限を行わずに、非常
時の場合にのみ電流指令値RCの制限を行っている。
【0031】図3に示されているグラフにおいても同様
に、破線が通常時の動作を表し、実線が非常時の動作を
表す。この図3のグラフにおいては、入力電流指令値R
CのK倍の値が、制限後の電流指令値RC1として出力
される。ここで、Kは1未満の数である。すなわち、入
力電流指令値RCは所定の割合でその絶対値が小さくな
り、この小さな値が出力すべき電流指令値RC1となる
のである。この図3に示されているような制限動作によ
れば、入力電流指令値RCの全ての値が一律に小さくさ
れるため、非常時の消費電力を通常時の消費電力から所
定の割合で小さくすることができる。その結果、低減後
の消費電力の予想が立て易いという特徴を有する。
【0032】なお、本実施の形態1においては電流指令
値RCの制限動作として図2及び図3に示されている2
通りの制限手法を提案したが、図2及び図3に示されて
いる手法を組み合わせることも勿論好ましい。すなわ
ち、入力される電流指令値RCが所定のしきい値未満の
場合にはK(Kは1未満の数)倍し、所定のしきい値を
越える場合には一律に所定のしきい値に制限するのであ
る。このような制限動作によれば、制限後の消費電力の
予想が立て易くなると共に、消費電力の最大値を確実に
抑えることができる。
【0033】実施の形態2.さて、上記実施の形態1に
おいてはモータMが1台の場合について説明した。しか
しながら、空中線Lが大型の場合には、複数のモータM
1、M2、…Mnが用いられる場合も多い。本実施の形
態2は、このように単一の空中線Lを複数のモータM
1、M2、…Mnで駆動する場合の空中線駆動制御装置
について説明する。図4には、このような空中線駆動制
御装置の構成ブロック図が示されている。
【0034】この図に示されているように、本実施の形
態2に係る空中線駆動制御装置が、上記図1に示されて
いる空中線駆動制御装置と異なる点は、複数のモータM
1、M2、…Mnを制御していることである。すなわ
ち、空中線Lには、複数のモータM1、M2、…Mnが
備えられており、それぞれ減速器G/B1、G/B2、
…G/Bnを介してこの空中線Lを駆動している。
【0035】空中線Lには、上記図1と同様に位置セン
サBが設けられており、位置帰還信号FBPを出力して
いる。この位置帰還信号FBPは、図1と同様に位置帰
還信号減算器10に供給される。一方、複数のモータM
1、M2、…Mnに対応して、速度センサAも複数個備
えられている。この複数の速度センサA1、A2、…A
nはそれぞれ対応するモータM1〜Mnの回転速度を検
出し、速度帰還信号を出力する。速度帰還信号は、合計
n個となる。
【0036】本実施の形態2において特徴的なことは、
この複数の速度帰還信号の平均値を算出する平均値回路
20が設けられていることである。この平均値回路20
によって平均速度帰還信号FBR−Aが算出されてい
る。この平均速度帰還信号FBR−Aは、上記図1と同
様に速度帰還信号減算器14に供給される。速度帰還信
号減算器14は速度指令値RRからこの平均速度帰還信
号FBR−Aを減算し、速度誤差信号16を出力する。
この速度誤差信号16を算出するという点においては、
この実施の形態2は上記実施の形態1と同様の動作を行
っている。
【0037】本実施の形態2において特徴的なことは空
中線Lを駆動する複数のモータM1〜Mnにそれぞれ設
けられている速度センサA1〜Anが出力する速度帰還
信号FBRを平均して、平均速度帰還信号FBR−Aを
求めたことである。このように複数のモータの速度の平
均値を計算することによって、速度指令値RRとの誤差
信号16を容易に計算することができたのである。従っ
て、速度誤差信号16としては、単一の信号のみを扱っ
ているため、電流指令値制御部GC1も1個のみで電流
の制御を行っている。
【0038】さて、速度誤差信号16は、上記図1と同
様に速度補償部GRに供給される。速度補償部GRは所
定の乗数を速度誤差信号16に乗算し、電流指令値RC
を出力する。そして、上記図1と同様にこの電流指令値
RCは、電流指令値制御部GC1によって、停電時など
の非常時において、その値が制限されるのである。この
電流指令値制御部GC1の制限動作は、上記実施の形態
1における図2や図3のグラフに示されているのと同様
の制限動作が実行される。
【0039】本実施の形態2において特徴的なことは、
この電流指令値制御部GC1が制限後の電流指令値RC
1を各モータM1〜Mn毎に出力したことである。換言
すれば、電流指令値制御部GC1は複数の制限後の電流
指令値RC1を出力するのである。これら複数の電流指
令値RC1は各電流補償部GCに供給される。図4に示
されるように、本実施の形態2においては複数の電流補
償部GCが設けられている。この電流補償部GCは、各
モータM1〜Mn毎に設けられているものである。そし
て、それぞれ各電流補償部GCは、与えられた電流指令
値RC1に所定の乗数を乗算し補償した値を、駆動電流
Iに変換する。そして、各駆動電流Iを、それぞれ対応
するモータM1〜Mnに供給するのである。
【0040】本実施の形態2において特徴的なことは、
複数のモータM1〜Mnに供給すべき駆動電流Iを単一
の電流指令値制御部GC1で制限したことである。この
ように、複数の駆動電流Iを単一の電流指令値制御部G
C1で制限したため電流指令値の総和が例えば所定のし
きい値を越えないように制御したり、また、電流指令値
の総和を一律にK倍(Kは、1未満の数)等することに
よって制限することもできるのである。
【0041】なお、本実施の形態2におけるモータM1
〜Mnが全て同じ容量のモータである場合には駆動電流
Iは、全て同じ値を使うことも好ましいが、各モータM
1〜Mnにおけるトルクを調整するために、故意に異な
る電流値¥とすることも勿論好ましい。また、各モータ
M1〜Mnの容量が異なる場合には、各モータの容量に
応じて駆動電流Iを変更することも勿論好ましい。
【0042】実施の形態3.さて、上記実施の形態1に
おいては制御対象である空中線Lが1個であり、それを
駆動するモータMも1個である場合の例を示した。ま
た、上記実施の形態2においては制御対象である空中線
Lが1個であり、それを駆動するモータMが複数個の場
合の例を示した。
【0043】本実施の形態3においては2個の空中線A
L、BLが制御対象であり、それぞれの空中線AL、B
Lに対して複数個のモータMが備えられている場合の例
について説明する。本実施の形態3に係る空中線駆動制
御装置の構成ブロック図が図5に示されている。この図
に示されているように、本実施の形態3に係る空中線駆
動制御装置は、第1制御部40と、第2制御部42とに
大きく分かれている。そして、単一の電流指令値制御部
GC1が設けられている。
【0044】第1制御部40は、第1位置指令値ARP
を入力し、この第1位置指令値ARPで指示される位置
に第1空中線ALを駆動制御するものである。また第2
制御部42は、第2位置指令値BRPを入力し、この第
2位置指令値BRPで指示される位置に第2空中線BL
を駆動制御するものである。
【0045】第1制御部40においては、第1指令値A
RPから第1位置帰還信号AFBPを減算する位置帰還
信号減算器A10が備えられている。この位置帰還信号
減算器A10は、位置誤差信号A12を出力する。そし
て、第1位置補償部AGPは位置誤差信号A12に所定
の乗数を乗算し、第1速度指令値ARRを出力する。第
1速度帰還信号減算器A14は、第1速度指令値ARR
から第1平均速度帰還信号AFBR−Aを減算し、第1
速度誤差信号A16を出力する。
【0046】図5に示されているように、第1制御部4
0で制御される第1空中線ALは、複数のモータA1M
〜AnMで駆動される。それぞれのモータA1M〜An
Mは、それぞれ速度センサA1A〜AnAが備えられて
おり、それぞれ対応するモータMの速度を検出し、速度
帰還信号を出力している。この速度帰還信号は、第1平
均値回路A20において平均値が算出される。この第1
平均値回路A20の動作は、上記図4に示されている実
施の形態2における平均値回路20と同様である。そし
て、この第1平均値回路A20が上述した第1平均速度
帰還信号AFBR−Aを出力するのである。
【0047】次に、第1制御部40においては、第1速
度補償部AGRが、第1速度誤差信号A16に、所定の
乗数を乗算し、第1電流指令値ARCを出力する。この
第1電流指令値ARCは、電流指令値制御部GC1に供
給される。この電流指令値制御部GC1は、図5に示さ
れるように全体として単一の電流指令値制御部GC1の
みが設けられている。
【0048】電流指令値制御部GC1は、第1電流指令
値ARCを入力し、所定の値に制限した制限後の電流指
令値であるA1RCを出力する。この制限後の第1電流
指令値A1RCは、第1電流補償部AGCにおいて、所
定の乗数を乗算されると共に、各モータA1M〜AmM
を駆動する各駆動電流AIを出力する。図5に示されて
いるように、本実施の形態3においては上記実施の形態
2と同様に各モータM毎に第1電流補償部AGCが設け
られている。そのため、電流指令値制御部GC1は、各
モータA1M〜AmMに対応した電流を指示すべく複数
の第1電流補償部AGCに対して制限後の電流指令値A
1RCをそれぞれ出力するのである。なお、各モータA
1M〜AmMはそれぞれ対応する第1減速器A1G/B
〜AmG/Bを介して第1空中線ALを駆動する。
【0049】次に、第2制御部42に関して説明する。
この第2制御部42は、第1制御部40とほぼ同様の構
成をなしている。この第2制御部42は、第2位置指令
値BRPを入力し、この第2位置指令値BRPによって
指示された位置に第2空中線BLを制御駆動するもので
ある。この第2制御部42においても、装置全体に共通
の構成である電流指令値制御部GC1によって非常時に
は電流の値が制限され消費電力の低減が行われている。
【0050】第2制御部42の構成は第1制御部40と
それぞれ対応している。すなわち、第2位置帰還信号減
算器B10は、上記第1位置帰還信号減算器A10に対
応する構成であり、その動作も同様である。また、第2
位置補償部BGPは、上記第1位置補償部AGPに対応
する構成であり、その動作も同様である。また、第2速
度帰還信号減算器B14は、第1速度帰還信号減算器A
14に対応する構成であり、その動作も同様である。こ
の第2速度帰還信号減算器B14は、第2速度指令値B
RRから、第2平均速度帰還信号BFBR−Aを減算す
るが、この第2平均速度帰還信号BFBR−Aは、第2
平均値回路B20で生成される。この第2平均値回路B
20は、上記第1平均値回路A20に相当する構成であ
り、複数の(n個の)モータB1M〜BnMにそれぞれ
設けられている速度センサB1A〜BnAが出力する速
度帰還信号の平均値を算出する回路である。
【0051】この第2制御部42においても、第2空中
線BLには複数のモータB1M〜BnMが備えられてお
り、それぞれ対応する第2減算器B1G/B〜BnG/
Bを介して駆動されている。このように、第2制御部4
2と第1制御部40の構成はほぼ同様であるが、モータ
の個数は第1制御部40側がm個であり、、第2制御部
42はn個である。モータの個数が異なること以外は、
第1制御部40と第2制御部42とは同様の構成をして
いる。
【0052】第2制御部42においては、第2速度補償
部BGRが第2速度誤差信号B16に所定の乗数を乗算
し、第2電流指令値BRCを出力する。この第2電流指
令値BRCは電流指令値制御部GC1に供給され、この
電流指令値制御部GC1が電流指令値を制限するのであ
る。第2制御部42においても電流指令値制御部GC1
は制限後の電流指令値を複数個B1RCとして出力す
る。この複数の制限後の電流指令値B1RCは各モータ
B1M〜BnM毎に設けられている第2電流補償部BG
Cにそれぞれ供給される。第2電流補償部BGCは、上
記第1電流補償部AGCに相当する構成であり、その動
作も同様である。すなわち、各モータB1M〜BnMに
供給する駆動電流BIをそれぞれ出力する。
【0053】本実施の形態3において特徴的なことは電
流指令値制御部GC1が第1制御部40側の電流だけで
なく、第2制御部42側の電流の制限していることであ
る。この結果、電流指令値制御部GC1は第1空中線A
L側で消費される消費電力と第2空中線BL側で消費さ
れる消費電力の双方の和を制限するように動作を行うこ
とができ、装置全体の消費電力の低減を図ることができ
るのである。なお、この実施の形態3においても、電流
指令値制御部GC1が行う電流の制限手法は、上記図2
や図3に示されているような種々の手法を採用すること
が好ましい。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、最
終的にモータに印加される電流を制限したため、消費電
力を制限することができる空中線駆動制御装置が得られ
る。
【0055】また、本発明によれば、複数個のモータに
供給する駆動電流の総和を制限したため、装置全体の消
費電力を軽減することができる空中線駆動制御装置が得
られる。
【0056】また、本発明によれば、天災や停電などに
よって消費電力を制限する必要があるモードの場合にの
み、電流指令信号を制限したため、必要な場合にのみ電
力を制限することができる空中線駆動制御装置が得られ
る。
【0057】また、本発明によれば、電流指令値に制限
値を定め、この制限値より大きな電流指令値を一律にこ
の制限値に制限したため、消費電力を一定値以下に抑え
ることができる。
【0058】また、本発明によれば、電流指令信号をK
倍にしたため(ここで、Kは1未満の数)、消費電力を
一定の割合で低減させることができる空中線駆動制御装
置が得られる。
【0059】また、本発明によれば、複数の空中線を駆
動制御する場合においても、全体の消費電力を制限する
ことができる空中線駆動制御装置が得られる。
【0060】また、本発明によれば、複数の空中線を駆
動する場合においても、天災や停電などによって消費電
力を制限する必要があるモードの場合にのみ、電流指令
信号を制限したため、必要な場合にのみ電力を制限する
ことができる空中線駆動制御装置が得られる。
【0061】また、本発明によれば、電流指令値に制限
値を定め、この制限値より大きな電流指令値を一律にこ
の制限値に制限したため、複数の空中線を駆動する場合
における消費電力を一定値以下に抑えることができる。
【0062】また、本発明によれば、電流指令信号をK
倍にしたため(ここで、Kは1未満の数)、複数の空中
線を駆動する場合における消費電力を一定の割合で低減
させることができる空中線駆動制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1に係る空中線駆動制御装置の
構成ブロック図である。
【図2】 電流指令値制御部が電流指令値を制限する様
子を表すグラフである。
【図3】 電流指令値制御部が電流指令値を制限する様
子を表すグラフである。
【図4】 本実施の形態2に係る空中線駆動制御装置の
構成ブロック図である。
【図5】 本実施の形態3に係る空中線駆動制御装置の
構成ブロック図である。
【図6】 従来の空中線駆動制御装置の構成ブロック図
である。
【符号の説明】
10 位置帰還信号減算器、12 位置誤差信号、14
速度帰還信号減算器、16 速度誤差信号、20 平
均値回路、RP 位置指令値、RR 速度指令値、RC
電流指令値、GP 位置補償部、GR 速度補償部、
GC 電流補償部、I 駆動電流、G/B 減速器、F
BP 位置帰還信号、FBR 速度帰還信号、M モー
タ、L 空中線、A 速度センサ、B 位置センサ、G
C1 電流指令値制御部、RC1 電流指令値制限後の
電流指令値、A10 位置帰還信号減算器、A12 第
1位置誤差信号、A14 第1速度帰還信号減算器、A
16 第1速度誤差信号、A20 第1平均値回路、4
0 第1制御部、42 第2制御部、ARP 第1位置
指令値、ARR 第1速度指令値、ARC 第1電流指
令値、AGP 第1位置補償部、AGR 第1速度補償
部、AGC 第1電流補償部、AI 駆動電流、A1G
/B〜AmG/B 減速器、FBP 位置帰還信号、A
FBR−A 第1平均速度帰還信号、A1M〜AmM
モータ、AL第1空中線、A1A〜AmA 速度セン
サ、AB 位置センサ、GC1 電流指令値制御部、A
1RC 電流指令値制限後の電流指令値、B10 第2
位置帰還信号減算器、B12 第2位置誤差信号、B1
4 第2速度帰還信号減算器、B16 第2速度誤差信
号、B20 第2平均値回路、BRP 第2位置指令
値、BRR 第2速度指令値、BRC 第2電流指令
値、BGP 第2位置補償部、BGR 第2速度補償
部、BGC 第2電流補償部、BI 駆動電流、G/B
減速器、BFBR−A 第2平均速度帰還信号、B1M
〜BnM モータ、BL 第2空中線、B1A〜BnA
速度センサ、BB 位置センサ、B1RC電流指令値
制限後の電流指令値。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中線の位置を指定する位置指令値を外
    部から入力し、この位置指令値で指定された位置に前記
    空中線を駆動する空中線駆動制御装置において、 前記空中線の位置を検出し、この位置を表す位置帰還信
    号を出力する位置センサと、 前記空中線を駆動するモータの回転速度を検出し、この
    モータの回転速度を表す速度帰還信号を出力する速度セ
    ンサと、 前記位置指令値から、前記位置センサが出力した位置帰
    還信号を減算し、位置誤差信号を出力する位置帰還信号
    減算器と、 前記位置誤差信号に所定の係数を乗算し、速度指令値を
    出力する位置補償部と、 前記速度指令値から、前記速度センサが出力した速度帰
    還信号を減算し、速度誤差信号を出力する速度帰還信号
    減算器と、 前記速度誤差信号に所定の係数を乗算し、電流指令値を
    出力する速度補償部と、 前記電流指令値を制限する電流指令値制御部と、 前記電流指令制御部によって制限された電流指令値に、
    所定の係数を乗算すると共に、前記モータを駆動する駆
    動電流に変換する電流補償部と、 を含むことを特徴とする空中線駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 空中線の位置を指定する位置指令値を外
    部から入力し、この位置指令値で指定された位置に前記
    空中線を駆動する空中線駆動制御装置において、 前記空中線の位置を検出し、この位置を表す位置帰還信
    号を出力する位置センサと、 前記空中線を駆動するN個のモータ毎に設けられたN個
    の速度センサであって、それぞれ対応するモータの回転
    速度を検出し、前記回転速度を表すN個の速度帰還信号
    を出力する前記N個の速度センサと、 前記N個の速度センサが出力したN個の速度帰還信号の
    平均値を計算し、平均速度帰還信号を出力する平均値回
    路と、 前記位置指令値から、前記位置センサが出力した位置帰
    還信号を減算し、位置誤差信号を出力する位置帰還信号
    減算器と、 前記位置誤差信号に所定の係数を乗算し、速度指令値を
    出力する位置補償部と、 前記速度指令値から、前記平均速度帰還信号を減算し、
    速度誤差信号を出力する速度帰還信号減算器と、 前記速度誤差信号に所定の係数を乗算し、電流指令値を
    出力する速度補償部と、 前記電流指令値を制限し、さらに、制限された前記電流
    指令値をN個出力する電流指令値制御部と、 前記電流指令制御部によって出力されたN個の制限され
    た電流指令値毎に設けられたN個の電流補償部であっ
    て、対応する電流指令値に所定の係数を乗算すると共
    に、対応する電流指令値を前記モータを駆動する駆動電
    流に変換する前記N個の電流補償部と、 を含むことを特徴とする空中線駆動制御装置。ここで、
    Nは、2以上の整数である。
  3. 【請求項3】 前記電流指令値制御部は、消費電力を制
    限する必要があるモードの場合にのみ、電流指令値を制
    限することを特徴とする請求項1又は2記載の空中線駆
    動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電流指令値制御部は、許容できる消
    費電力に基づいて定められた電流指令値のしきい値を越
    えないように、前記電流指令値が前記しきい値を越える
    場合には、前記電流指令値を前記しきい値に制限する事
    を特徴とする請求項1又は2記載の空中線駆動制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電流指令値制御部は、供給された電
    流指令値をK倍する事を特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載の空中線駆動制御装置。ここで、Kは1未満の
    数である。
  6. 【請求項6】 第1空中線の位置を指定する第1位置指
    令値を外部から入力し、この第1位置指令値で指定され
    た位置に前記第1空中線を駆動する第1制御部と、 第2空中線の位置を指定する第2位置指令値を外部から
    入力し、この第2位置指令値で指定された位置に前記第
    2空中線を駆動する第2制御部と、を備えた空中線駆動
    制御装置において、 前記第1制御部は、 前記第1空中線の位置を検出し、この位置を表す第1位
    置帰還信号を出力する第1位置センサと、 前記第1空中線を駆動するN個の第1モータ毎に設けら
    れたN個の第1速度センサであって、それぞれ対応する
    モータの回転速度を検出し、前記回転速度を表すN個の
    第1速度帰還信号を出力する前記N個の第1速度センサ
    と、 前記N個の第1速度センサが出力したN個の第1速度帰
    還信号の平均値を計算し、第1平均速度帰還信号を出力
    する第1平均値回路と、 前記第1位置指令値から、前記第1位置センサが出力し
    た第1位置帰還信号を減算し、第1位置誤差信号を出力
    する第1位置帰還信号減算器と、 前記第1位置誤差信号に所定の係数を乗算し、第1速度
    指令値を出力する第1位置補償部と、 前記第1速度指令値から、前記第1平均速度帰還信号を
    減算し、第1速度誤差信号を出力する第1速度帰還信号
    減算器と、 前記第1速度誤差信号に所定の係数を乗算し、第1電流
    指令値を出力する第1速度補償部と、 前記第1電流指令値を制限し、さらに、制限された前記
    第1電流指令値をN個出力する電流指令値制御部と、 前記電流指令制御部によって出力されたN個の制限され
    た第1電流指令値毎に設けられたN個の第1電流補償部
    であって、対応する第1電流指令値に所定の係数を乗算
    すると共に、対応する第1電流指令値を前記第1モータ
    群を駆動する第1駆動電流に変換する前記N個の第1電
    流補償部と、 を含み、 前記第2制御部は、 前記第2空中線の位置を検出し、この位置を表す第2位
    置帰還信号を出力する第2位置センサと、 前記第2空中線を駆動するM個の第2モータ毎に設けら
    れたM個の第2速度センサであって、それぞれ対応する
    第2モータの回転速度を検出し、前記回転速度を表すM
    個の第2速度帰還信号を出力する前記M個の第2速度セ
    ンサと、 前記M個の第2速度センサが出力したM個の第2速度帰
    還信号の平均値を計算し、第2平均速度帰還信号を出力
    する第2平均値回路と、 前記第2位置指令値から、前記第2位置センサが出力し
    た第2位置帰還信号を減算し、第2位置誤差信号を出力
    する第2位置帰還信号減算器と、 前記第2位置誤差信号に所定の係数を乗算し、第2速度
    指令値を出力する第2位置補償部と、 前記第2速度指令値から、前記第2平均速度帰還信号を
    減算し、第2速度誤差信号を出力する第2速度帰還信号
    減算器と、 前記第2速度誤差信号に所定の係数を乗算し、第2電流
    指令値を出力する第2速度補償部と、 を含み、 前記電流指令制御部が、前記第2電流指令値を制限し、
    さらに、制限された前記第2電流指令値をM個出力し、 前記第2制御部はさらに、 前記電流指令制御部によって出力されたM個の制限され
    た第2電流指令信毎に設けられたM個の第2電流補償部
    であって、対応する第2電流指令値に所定の係数を乗算
    すると共に、対応する第2電流指令値を前記第2モータ
    群を駆動する第2駆動電流に変換する前記M個の第2電
    流補償部、 を含むことを特徴とするる空中線駆動制御装置。ここ
    で、前記Nは2以上の整数であり、Mは2以上の整数で
    ある。
  7. 【請求項7】 前記電流指令値制御部は、前記第1空中
    線及び第2空中線の駆動に要する全消費電力を制限する
    必要があるモードの場合にのみ、前記電流指令値を制限
    することを特徴とする請求項6記載の空中線駆動制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記電流指令値制御部は、前記第1空中
    線及び第2空中線の駆動に費やすことができる消費電力
    に基づいて定められた電流指令値のしきい値を越えない
    ように、前記電流指令値の総和を前記所定のしきい値に
    制限する事を特徴とする請求項6、7記載の空中線駆動
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記電流指令値制御部は、供給された電
    流指令値をK倍する事を特徴とする請求項6、7記載の
    空中線駆動制御装置。ここで、Kは、1未満の数であ
    る。
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