JPH11272219A - 広告板 - Google Patents
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- JPH11272219A JPH11272219A JP7259898A JP7259898A JPH11272219A JP H11272219 A JPH11272219 A JP H11272219A JP 7259898 A JP7259898 A JP 7259898A JP 7259898 A JP7259898 A JP 7259898A JP H11272219 A JPH11272219 A JP H11272219A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 歩行者等の歩行安全性を十分に確保できると
ともに、表示体の交換を容易に行うことができ、また防
水性にも優れ、かつ簡便、低コストで汎用性に優れた広
告板を提供する。 【解決手段】 被着面Yへの固定手段11を設けたベー
ス板5の表面側の周縁部に下部磁性層6を貼合してなる
背面側本体2と、透明な表面保護板7の背面側の周縁部
に上部磁性層8を貼合してその中間部に透明な表示窓1
0を形成した表面側本体4とを、相互の磁性層6、8が
対向して重なり合うように配置し、両磁性層6、8の相
互の磁力による引き付け力により表面側本体4と背面側
本体2とを着脱自在に積層一体化するとともに、表示窓
10に臨む配置において表面側本体4と背面側本体2と
の間に表示体3を設ける。
ともに、表示体の交換を容易に行うことができ、また防
水性にも優れ、かつ簡便、低コストで汎用性に優れた広
告板を提供する。 【解決手段】 被着面Yへの固定手段11を設けたベー
ス板5の表面側の周縁部に下部磁性層6を貼合してなる
背面側本体2と、透明な表面保護板7の背面側の周縁部
に上部磁性層8を貼合してその中間部に透明な表示窓1
0を形成した表面側本体4とを、相互の磁性層6、8が
対向して重なり合うように配置し、両磁性層6、8の相
互の磁力による引き付け力により表面側本体4と背面側
本体2とを着脱自在に積層一体化するとともに、表示窓
10に臨む配置において表面側本体4と背面側本体2と
の間に表示体3を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば床面等の
被着面に固定して使用される、表示体交換の可能な広告
板に関する。
被着面に固定して使用される、表示体交換の可能な広告
板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、宣伝広告等のための広告板として
は、例えば建物の屋上、壁面、あるいは電車などの車輌
の内壁に設置されるのが一般的であったが、このような
広告板として床面に設置する形式のものが提案されてい
る。即ち、特表平6−509656号公報には、下面周
縁部に保持層が設けられた透明板と、上面周縁部に保持
層が設けられたベース板とを、相互間に広告層を介在さ
せて相互の保持層を対向させて重ね合わせて一体化した
ものを、床に形成されたキャビティー内に、透明板の上
面が床レベルとほぼ同一面になるように配置し、かつ上
記2つの保持層のうちの一方を磁性材料で構成し、他方
の保持層をこの磁性材料により引き付けられる材料(例
えば金属)で構成することが記載されている。
は、例えば建物の屋上、壁面、あるいは電車などの車輌
の内壁に設置されるのが一般的であったが、このような
広告板として床面に設置する形式のものが提案されてい
る。即ち、特表平6−509656号公報には、下面周
縁部に保持層が設けられた透明板と、上面周縁部に保持
層が設けられたベース板とを、相互間に広告層を介在さ
せて相互の保持層を対向させて重ね合わせて一体化した
ものを、床に形成されたキャビティー内に、透明板の上
面が床レベルとほぼ同一面になるように配置し、かつ上
記2つの保持層のうちの一方を磁性材料で構成し、他方
の保持層をこの磁性材料により引き付けられる材料(例
えば金属)で構成することが記載されている。
【0003】これによれば、透明板の上面が床面とほぼ
同一面となされているから歩行の妨げとなることがな
い。また、透明板とベース板との一体化が磁力により金
属等を引き付ける力によるものであるから、両者の着脱
が自在であり、従って広告層の差し替え、交換を容易に
行うことができる利点がある。
同一面となされているから歩行の妨げとなることがな
い。また、透明板とベース板との一体化が磁力により金
属等を引き付ける力によるものであるから、両者の着脱
が自在であり、従って広告層の差し替え、交換を容易に
行うことができる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術による場合、次のような問題があった。即ち、透
明板の上面と床面とを同一面とすべく、床にキャビティ
ーを形成する必要があるが、これを新規な建築物に適用
するのは設計段階から行っておけば可能ではあるが、こ
のようなキャビティーを既存の建造物等の床に形成する
のは実際上は困難である。床に新たにキャビティーを形
成させるのは床の構造上困難を伴うことが多い上に、仮
にキャビティーを形成し得てもキャビティーから漏水を
生じることのないようその対策を講じる必要があるから
である。いずれにしても既存の建造物等への適用は困難
であって、従って汎用性に乏しく、現実的な手段ではな
かった。
行技術による場合、次のような問題があった。即ち、透
明板の上面と床面とを同一面とすべく、床にキャビティ
ーを形成する必要があるが、これを新規な建築物に適用
するのは設計段階から行っておけば可能ではあるが、こ
のようなキャビティーを既存の建造物等の床に形成する
のは実際上は困難である。床に新たにキャビティーを形
成させるのは床の構造上困難を伴うことが多い上に、仮
にキャビティーを形成し得てもキャビティーから漏水を
生じることのないようその対策を講じる必要があるから
である。いずれにしても既存の建造物等への適用は困難
であって、従って汎用性に乏しく、現実的な手段ではな
かった。
【0005】また、透明板とベース板とを引き付ける力
は、磁性材料が、磁性材料により引き付けられる材料
(金属等)を引き付ける力であり、その引き付け力は十
分ではなく、従って人の歩行などにより衝撃が透明板に
加わった際に、透明板がベース板から容易にめくれた
り、離脱してしまうという問題があった。このような事
態が生じると歩行者の転倒の原因ともなり得ることか
ら、歩行者の安全性を十分に確保する観点からも十分な
引き付け力を有することが求められていた。
は、磁性材料が、磁性材料により引き付けられる材料
(金属等)を引き付ける力であり、その引き付け力は十
分ではなく、従って人の歩行などにより衝撃が透明板に
加わった際に、透明板がベース板から容易にめくれた
り、離脱してしまうという問題があった。このような事
態が生じると歩行者の転倒の原因ともなり得ることか
ら、歩行者の安全性を十分に確保する観点からも十分な
引き付け力を有することが求められていた。
【0006】更に、前記引き付け力が十分でないことか
ら、重ね合わされた両保持層間に隙間が生じやすく、毛
細管現象により水がこの隙間から容易に内部に侵入し、
広告層自体が濡れてしまう上に、広告層と透明板との間
にも水が侵入するから、広告層が見えにくくなり、その
広告効果が著しく阻害されるという問題もあった。
ら、重ね合わされた両保持層間に隙間が生じやすく、毛
細管現象により水がこの隙間から容易に内部に侵入し、
広告層自体が濡れてしまう上に、広告層と透明板との間
にも水が侵入するから、広告層が見えにくくなり、その
広告効果が著しく阻害されるという問題もあった。
【0007】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、歩行者等の歩行安全性を十分に確
保できるとともに、表示体の交換を容易に行うことがで
き、また防水性にも優れ、かつ簡便、低コストで汎用性
に優れた広告板を提供することを目的とする。
されたものであって、歩行者等の歩行安全性を十分に確
保できるとともに、表示体の交換を容易に行うことがで
き、また防水性にも優れ、かつ簡便、低コストで汎用性
に優れた広告板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、床等の被着面に埋設す
るのでなく、これにそのまま被着し得る固定手段を設け
るとともに、積層一体化のための引き付け力として磁性
層同士が相互に引き付け合う力を利用することにより、
上記所望の広告板が得られることを見出した。
に、本発明者は鋭意研究の結果、床等の被着面に埋設す
るのでなく、これにそのまま被着し得る固定手段を設け
るとともに、積層一体化のための引き付け力として磁性
層同士が相互に引き付け合う力を利用することにより、
上記所望の広告板が得られることを見出した。
【0009】即ち、この発明に係る広告板は、床面等の
被着面への固定手段が設けられたベース板の表面側の少
なくとも周縁部に下部磁性層が貼合されてなる背面側本
体と、透明材料からなる表面保護板の背面側の周縁部に
上部磁性層が貼合されてなり、少なくともその中間部に
透明な表示窓を有する表面側本体と、表示体とからな
り、前記表面側本体と背面側本体とが、相互の磁性層が
向き合って重なり合うように配置されて、両磁性層の相
互の磁力による引き付け力により表面側本体と背面側本
体とが着脱自在に積層一体化されると共に、前記表示窓
に臨む配置において前記表面側本体と背面側本体との間
に表示体が設けられていることを特徴とするものであ
る。
被着面への固定手段が設けられたベース板の表面側の少
なくとも周縁部に下部磁性層が貼合されてなる背面側本
体と、透明材料からなる表面保護板の背面側の周縁部に
上部磁性層が貼合されてなり、少なくともその中間部に
透明な表示窓を有する表面側本体と、表示体とからな
り、前記表面側本体と背面側本体とが、相互の磁性層が
向き合って重なり合うように配置されて、両磁性層の相
互の磁力による引き付け力により表面側本体と背面側本
体とが着脱自在に積層一体化されると共に、前記表示窓
に臨む配置において前記表面側本体と背面側本体との間
に表示体が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0010】床などの設置対象物に設置のためのキャビ
ティーを形成させる必要が全くなく、床などの設置対象
物にそのまま固定手段により固定し得るから、例えば既
存の店舗の床に対しても容易に適用可能であって汎用性
に優れ、かつ簡便、低コストである。また、相互間に表
示体を介装させた表面側本体と背面側本体とが、磁力に
よる引き付け力により積層一体化されており、その着脱
が自在であるから、表示体の交換を極めて短時間に容易
に行い得る。更に、磁力による引き付け力は、それぞれ
の磁性層同士が相互に引き付け合う力であるから、その
引き付け力は強く、人の歩行などにより衝撃が加わって
も表面側本体がめくれたり、離脱してしまうことがな
く、歩行者の安全性も十分に確保される。加えて、引き
付け力が強いから、重ね合わされた両磁性層間に隙間が
生じにくく、従って水などが本体内に侵入することが効
果的に防止される。
ティーを形成させる必要が全くなく、床などの設置対象
物にそのまま固定手段により固定し得るから、例えば既
存の店舗の床に対しても容易に適用可能であって汎用性
に優れ、かつ簡便、低コストである。また、相互間に表
示体を介装させた表面側本体と背面側本体とが、磁力に
よる引き付け力により積層一体化されており、その着脱
が自在であるから、表示体の交換を極めて短時間に容易
に行い得る。更に、磁力による引き付け力は、それぞれ
の磁性層同士が相互に引き付け合う力であるから、その
引き付け力は強く、人の歩行などにより衝撃が加わって
も表面側本体がめくれたり、離脱してしまうことがな
く、歩行者の安全性も十分に確保される。加えて、引き
付け力が強いから、重ね合わされた両磁性層間に隙間が
生じにくく、従って水などが本体内に侵入することが効
果的に防止される。
【0011】上記磁性層は磁性高分子シートで構成さ
れ、かつこの磁性高分子シートは、磁性層を構成するた
めの所定の寸法に裁断された後に着磁されたものである
のが好ましい。磁性層として使用する寸法に裁断された
後に着磁されたものであり、着磁後に裁断されることが
ないので、製作時において着磁状態の裁断品のN極、S
極の位置を明確に把握し得て、もって表面側本体と背面
側本体とを磁力により積層一体化した際に、磁極の取り
違いに起因した顕著な位置ずれを生じることが回避され
る。また、使用する寸法に裁断した後に着磁されるか
ら、その着磁位置精度に優れ、もって積層一体化時に僅
かな位置ずれが生じることも回避され得る。
れ、かつこの磁性高分子シートは、磁性層を構成するた
めの所定の寸法に裁断された後に着磁されたものである
のが好ましい。磁性層として使用する寸法に裁断された
後に着磁されたものであり、着磁後に裁断されることが
ないので、製作時において着磁状態の裁断品のN極、S
極の位置を明確に把握し得て、もって表面側本体と背面
側本体とを磁力により積層一体化した際に、磁極の取り
違いに起因した顕著な位置ずれを生じることが回避され
る。また、使用する寸法に裁断した後に着磁されるか
ら、その着磁位置精度に優れ、もって積層一体化時に僅
かな位置ずれが生じることも回避され得る。
【0012】背面側本体と表示体との間には、所定厚み
の中間基板が、背面側本体における下部磁性層で取り囲
まれた凹陥部内に嵌まり込む態様で配置されているのが
好ましく、これにより表面保護板と表示体との間の隙間
がなくなる、あるいは低減されるから、人などの歩行に
より表面保護板に荷重がかかっても、表面保護板が撓む
ことがほとんどなく、従って表面保護板の変形、損傷が
効果的に防止される。
の中間基板が、背面側本体における下部磁性層で取り囲
まれた凹陥部内に嵌まり込む態様で配置されているのが
好ましく、これにより表面保護板と表示体との間の隙間
がなくなる、あるいは低減されるから、人などの歩行に
より表面保護板に荷重がかかっても、表面保護板が撓む
ことがほとんどなく、従って表面保護板の変形、損傷が
効果的に防止される。
【0013】また、表面保護板背面における少なくとも
上部磁性層との貼合部位に着色層が設けられて、この着
色層で取り囲まれた部分により表示窓が構成されている
のが好ましい。表面保護板の表面側から広告板を見て
も、上部磁性層が全く視認されず、美観上好ましい上
に、周縁部に着色層が設けられることで注視性が顕著に
向上されるから、その広告効果が著しく向上される。
上部磁性層との貼合部位に着色層が設けられて、この着
色層で取り囲まれた部分により表示窓が構成されている
のが好ましい。表面保護板の表面側から広告板を見て
も、上部磁性層が全く視認されず、美観上好ましい上
に、周縁部に着色層が設けられることで注視性が顕著に
向上されるから、その広告効果が著しく向上される。
【0014】更に、上部磁性層および下部磁性層のうち
の少なくともいずれか一方の着脱面は、撥水処理が施さ
れているのが好ましく、着脱面の撥水作用により重ね合
わされた両磁性層間に水が侵入することが確実に防止さ
れる。
の少なくともいずれか一方の着脱面は、撥水処理が施さ
れているのが好ましく、着脱面の撥水作用により重ね合
わされた両磁性層間に水が侵入することが確実に防止さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る広告板の一
実施形態を図示例と共に説明する。図1(イ)は、この
発明の広告板(1)を示す斜視図であり、同図(ロ)は
同断面図である。これらの図において、(2)は背面側
本体、(3)は表示体、(4)は表面側本体、(11)
は被着面への固定手段、(12)は中間基板である。
実施形態を図示例と共に説明する。図1(イ)は、この
発明の広告板(1)を示す斜視図であり、同図(ロ)は
同断面図である。これらの図において、(2)は背面側
本体、(3)は表示体、(4)は表面側本体、(11)
は被着面への固定手段、(12)は中間基板である。
【0016】背面側本体(2)は、矩形状のベース板
(5)の表面側の周縁部に下部磁性層(6)が貼合され
たものである。このベース板(5)と下部磁性層(6)
の貼合手段としては、特に限定されないが、例えば接着
剤による接着、両面テープによる接着等が挙げられ、本
実施形態では両面テープ(30)による接着が採用され
ている。
(5)の表面側の周縁部に下部磁性層(6)が貼合され
たものである。このベース板(5)と下部磁性層(6)
の貼合手段としては、特に限定されないが、例えば接着
剤による接着、両面テープによる接着等が挙げられ、本
実施形態では両面テープ(30)による接着が採用され
ている。
【0017】前記ベース板(5)としては、特に限定さ
れるものではないが、低コストであること等から、通
常、樹脂シートが用いられる。この樹脂としては、例え
ば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂などが挙げられる。そして、このベース板(5)
の厚さは0.2〜0.8mmとするのが好ましい。0.
2mm未満では、ベース基体としての強度を確保し得な
くなるし、0.8mmを超えると床上に設置する際に歩
行の妨げになるので、好ましくない。中でも0.3〜
0.7mmとするのがより好ましい。
れるものではないが、低コストであること等から、通
常、樹脂シートが用いられる。この樹脂としては、例え
ば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂などが挙げられる。そして、このベース板(5)
の厚さは0.2〜0.8mmとするのが好ましい。0.
2mm未満では、ベース基体としての強度を確保し得な
くなるし、0.8mmを超えると床上に設置する際に歩
行の妨げになるので、好ましくない。中でも0.3〜
0.7mmとするのがより好ましい。
【0018】前記下部磁性層(6)は、後述する上部磁
性層(8)との間で相互の磁力により引き付け合うこと
により背面側本体(2)と表面側本体(4)とを一体化
させるためのものであるから、磁力を発生するものであ
れば特に限定されないが、通常、磁性高分子シートが用
いられる。また、下部磁性層(6)の厚さは0.3〜
1.0mmとするのが好ましい。0.3mm未満では、
磁力による引き付け力が十分に確保されず、一方1.0
mmを超えると床上に設置する際に歩行の妨げになりや
すいので、好ましくない。
性層(8)との間で相互の磁力により引き付け合うこと
により背面側本体(2)と表面側本体(4)とを一体化
させるためのものであるから、磁力を発生するものであ
れば特に限定されないが、通常、磁性高分子シートが用
いられる。また、下部磁性層(6)の厚さは0.3〜
1.0mmとするのが好ましい。0.3mm未満では、
磁力による引き付け力が十分に確保されず、一方1.0
mmを超えると床上に設置する際に歩行の妨げになりや
すいので、好ましくない。
【0019】上記磁性高分子シートとは、磁性体をバイ
ンダーとなる高分子と一体化したシートであり、通常、
このバインダー高分子として樹脂またはゴムが用いられ
る。このような磁性高分子シートは、例えば磁性体を樹
脂またはゴムに混合した組成物をシート化することによ
り製造される。上記磁性体としては、磁性を発生するも
のであれば特に限定されず、例えば酸化鉄、コバルトフ
ェライト、バリウムフェライト、鉛フェライト、二酸化
クロムなどが挙げられる。また、バインダーとなる樹脂
またはゴムとしては、特に限定されるものではないが、
可撓性のある材料が好ましく、例えば低密度ポリエチレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、ナイロン樹脂、ポリウレタン、ポリブタ
ジエンゴム、イソプレンゴム、ネオプレンゴム、ニトリ
ルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴムなどが挙げ
られる。また、上記シート化の手段としては、例えば押
出成形、カレンダー成形などが挙げられる。
ンダーとなる高分子と一体化したシートであり、通常、
このバインダー高分子として樹脂またはゴムが用いられ
る。このような磁性高分子シートは、例えば磁性体を樹
脂またはゴムに混合した組成物をシート化することによ
り製造される。上記磁性体としては、磁性を発生するも
のであれば特に限定されず、例えば酸化鉄、コバルトフ
ェライト、バリウムフェライト、鉛フェライト、二酸化
クロムなどが挙げられる。また、バインダーとなる樹脂
またはゴムとしては、特に限定されるものではないが、
可撓性のある材料が好ましく、例えば低密度ポリエチレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、ナイロン樹脂、ポリウレタン、ポリブタ
ジエンゴム、イソプレンゴム、ネオプレンゴム、ニトリ
ルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴムなどが挙げ
られる。また、上記シート化の手段としては、例えば押
出成形、カレンダー成形などが挙げられる。
【0020】背面側本体(2)の裏面には、床面、壁面
などの被着面(Y)への固定手段(11)が設けられて
いる。この固定手段(11)としては、例えば両面テー
プ、面ファスナー、接着剤などが挙げられるが、その厚
さを薄く設定でき、かつ所望時には被着面(Y)から容
易に除去できる点から、両面テープが好適に用いられ
る。
などの被着面(Y)への固定手段(11)が設けられて
いる。この固定手段(11)としては、例えば両面テー
プ、面ファスナー、接着剤などが挙げられるが、その厚
さを薄く設定でき、かつ所望時には被着面(Y)から容
易に除去できる点から、両面テープが好適に用いられ
る。
【0021】一方、表面側本体(4)は、透明材料から
なる矩形状の表面保護板(7)の背面側の周縁部に上部
磁性層(8)が貼合されたものである。この表面保護板
(7)と上部磁性層(8)の貼合手段としては、特に限
定されないが、例えば接着剤による接着、両面テープに
よる接着等が挙げられ、本実施形態では両面テープ(3
1)による接着が採用されている。
なる矩形状の表面保護板(7)の背面側の周縁部に上部
磁性層(8)が貼合されたものである。この表面保護板
(7)と上部磁性層(8)の貼合手段としては、特に限
定されないが、例えば接着剤による接着、両面テープに
よる接着等が挙げられ、本実施形態では両面テープ(3
1)による接着が採用されている。
【0022】前記表面保護板(7)としては、特に限定
されないが、表示体(3)の保護層としての十分な強度
を有し、かつ表示体(3)を外部から見るための十分な
透明性を有する樹脂シートが、通常用いられる。この樹
脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。そして、こ
の表面保護板(7)の厚さは0.3〜1.5mmとする
のが好ましい。0.3mm未満では、十分な強度を確保
できず、表示体を十分に保護できなくなるし、一方1.
5mmを超えると床上に設置する際に歩行の妨げになり
やすいので、好ましくない。中でも0.5〜1.2mm
とするのがより好ましい。
されないが、表示体(3)の保護層としての十分な強度
を有し、かつ表示体(3)を外部から見るための十分な
透明性を有する樹脂シートが、通常用いられる。この樹
脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。そして、こ
の表面保護板(7)の厚さは0.3〜1.5mmとする
のが好ましい。0.3mm未満では、十分な強度を確保
できず、表示体を十分に保護できなくなるし、一方1.
5mmを超えると床上に設置する際に歩行の妨げになり
やすいので、好ましくない。中でも0.5〜1.2mm
とするのがより好ましい。
【0023】前記上部磁性層(8)は、前述の下部磁性
層(6)との間で相互の磁力により引き付け合うことに
より背面側本体(2)と表面側本体(4)とを一体化さ
せるためのものであるから、磁力を発生するものであれ
ば特に限定されないが、通常、前記同様の磁性高分子シ
ートが用いられる。また、上部磁性層(8)の厚さは
0.3〜1.0mmとするのが好ましい。0.3mm未
満では、磁力による引き付け力が十分に確保されず、一
方1.0mmを超えると床上に設置する際に歩行の妨げ
になりやすいので、好ましくない。
層(6)との間で相互の磁力により引き付け合うことに
より背面側本体(2)と表面側本体(4)とを一体化さ
せるためのものであるから、磁力を発生するものであれ
ば特に限定されないが、通常、前記同様の磁性高分子シ
ートが用いられる。また、上部磁性層(8)の厚さは
0.3〜1.0mmとするのが好ましい。0.3mm未
満では、磁力による引き付け力が十分に確保されず、一
方1.0mmを超えると床上に設置する際に歩行の妨げ
になりやすいので、好ましくない。
【0024】本実施形態においては、前記表面保護板
(7)の背面側の周縁部には、着色層(13)が設けら
れている。このような着色層(13)が設けられている
から、外部の視界から上部磁性層(8)を覆い隠すこと
ができて美観向上に資することができる上に、注視性を
著しく向上できて優れた広告効果を発揮させることがで
きる。なお、上記着色層(13)は、例えばシルクスク
リーン法などによるシルク印刷により表面保護板(7)
上に形成させることができる。そして、表面保護板
(7)におけるこの着色層(13)で取り囲まれた部分
により表示窓(10)が構成されている。
(7)の背面側の周縁部には、着色層(13)が設けら
れている。このような着色層(13)が設けられている
から、外部の視界から上部磁性層(8)を覆い隠すこと
ができて美観向上に資することができる上に、注視性を
著しく向上できて優れた広告効果を発揮させることがで
きる。なお、上記着色層(13)は、例えばシルクスク
リーン法などによるシルク印刷により表面保護板(7)
上に形成させることができる。そして、表面保護板
(7)におけるこの着色層(13)で取り囲まれた部分
により表示窓(10)が構成されている。
【0025】そして、この表示窓(10)に臨む配置に
おいて表面側本体(4)と背面側本体(2)との間に表
示体(3)が設けられている。
おいて表面側本体(4)と背面側本体(2)との間に表
示体(3)が設けられている。
【0026】表示体(3)は、矩形状のシートからな
り、その表面には広告のための文字、記号、図形、絵、
模様等からなる表示が印刷されている。この表示体
(3)を構成するシートとしては、例えば紙、合成紙、
フィルムなどが使用される。
り、その表面には広告のための文字、記号、図形、絵、
模様等からなる表示が印刷されている。この表示体
(3)を構成するシートとしては、例えば紙、合成紙、
フィルムなどが使用される。
【0027】更に、本実施形態においては、前記背面側
本体(2)と表示体(3)との間に所定厚みの中間基板
(12)が配置されている。即ち、背面側本体(2)に
おける下部磁性層(6)で取り囲まれた凹陥部(20)
内に嵌まり込む態様で、背面側本体(2)と表示体
(3)との間に所定厚みの中間基板(12)が配置され
ている。この中間基板(12)の厚さは、広告板(1)
を構成した状態時において、表示体(3)と表面保護板
(7)との間に隙間が生じないように、あるいは隙間が
殆ど生じないように設定されている。これにより、人な
どの歩行により表面保護板(7)に荷重や衝撃が加わっ
ても、表面保護板(7)が撓むことがほとんどないか
ら、表面保護板(7)の変形、損傷を効果的に防止する
ことができる。
本体(2)と表示体(3)との間に所定厚みの中間基板
(12)が配置されている。即ち、背面側本体(2)に
おける下部磁性層(6)で取り囲まれた凹陥部(20)
内に嵌まり込む態様で、背面側本体(2)と表示体
(3)との間に所定厚みの中間基板(12)が配置され
ている。この中間基板(12)の厚さは、広告板(1)
を構成した状態時において、表示体(3)と表面保護板
(7)との間に隙間が生じないように、あるいは隙間が
殆ど生じないように設定されている。これにより、人な
どの歩行により表面保護板(7)に荷重や衝撃が加わっ
ても、表面保護板(7)が撓むことがほとんどないか
ら、表面保護板(7)の変形、損傷を効果的に防止する
ことができる。
【0028】上記中間基板(12)としては、その材質
は特に限定されないが、低コストであること等から、樹
脂シートが好適である。この樹脂としては、例えば塩化
ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂
などが挙げられる。なお、本実施形態では、この中間基
板(12)とベース板(5)とは両面テープ(32)に
より接合固定されているのであるが、中間基板(12)
とベース板(5)とが一体に成形されていても良いし、
あるいは両者(12)(5)が互いに未接合であっても
良い。
は特に限定されないが、低コストであること等から、樹
脂シートが好適である。この樹脂としては、例えば塩化
ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂
などが挙げられる。なお、本実施形態では、この中間基
板(12)とベース板(5)とは両面テープ(32)に
より接合固定されているのであるが、中間基板(12)
とベース板(5)とが一体に成形されていても良いし、
あるいは両者(12)(5)が互いに未接合であっても
良い。
【0029】更に、本実施形態の広告板(1)では、前
記上部磁性層の着脱面(8a)および下部磁性層の着脱
面(6a)に、シリコーン系撥水剤を表面にコーティン
グした撥水処理が施されている。この着脱面の撥水作用
により重ね合わされた両磁性層(6)(8)間に水が侵
入することを確実に防止することができる。この撥水処
理としては、表面に撥水機能を付与せしめ得るものであ
ればどのようなものでも良く、その他の撥水処理手段と
して、例えばフッ素系撥水剤を表面にコーティングする
手段などが挙げられる。
記上部磁性層の着脱面(8a)および下部磁性層の着脱
面(6a)に、シリコーン系撥水剤を表面にコーティン
グした撥水処理が施されている。この着脱面の撥水作用
により重ね合わされた両磁性層(6)(8)間に水が侵
入することを確実に防止することができる。この撥水処
理としては、表面に撥水機能を付与せしめ得るものであ
ればどのようなものでも良く、その他の撥水処理手段と
して、例えばフッ素系撥水剤を表面にコーティングする
手段などが挙げられる。
【0030】この発明において、下部磁性層(6)およ
び上部磁性層(8)としては、磁性層を構成するための
所定の寸法に裁断された後に着磁された磁性高分子シー
トを用いるのが望ましい。磁性高分子シートは、押出成
形等によりシート状に成形しつつ磁界装置を通過させて
着磁して製作されるのが一般的である。そして、部材と
して使用するに際しては、このようなある程度の大きさ
を有する着磁済の磁性高分子シートを原材料として使用
し、これを所定寸法に裁断して使用に供されるのが一般
的であった。しかしながら、着磁後に裁断すると、得ら
れた裁断シートにおいてN極、S極がどの位置に着磁さ
れているかは目視では判別が困難であり、そうすると表
面側本体(4)と背面側本体(2)とを積層一体化する
際に、重ね合わせ位置が同極同士(例えばN極同士)と
なった場合には、その反発作用により当該位置での重ね
合わせは行えず、重ね合わせを行うには図6に示される
ように異極同士が対向し合う位置までずらせる必要が生
じ、両者(2)(4)の端が一致しない、即ち位置ずれ
が生じるという問題があった。このような磁極の取り違
いに起因して顕著な位置ずれを生じると製品としては供
し得ないため、製品化時の積層の際において、重ね合わ
せ位置が異極同士となるような組合せ(表面側本体と背
面側本体の組合せ)を探し出す必要が生じ、これに要す
る労力、時間が相当なものとなって生産効率が低下し、
ひいてはコストが増大するという難点を有していた。こ
れに対し、磁性層を構成するための所定の寸法に裁断さ
れた後に着磁すれば、製作時において着磁状態の裁断品
のN極、S極の位置を明確に把握できるから、積層の際
の重ね合わせ位置を確実に同極同士とすることができ、
従って図5に示されるように位置ずれを生じることなく
積層一体化することができる。更に、裁断した後に着磁
するものであるから、着磁位置をより精度高く設定する
ことが可能となり、従って積層一体化時に僅かな位置ず
れを生じることも回避することができるものである。
び上部磁性層(8)としては、磁性層を構成するための
所定の寸法に裁断された後に着磁された磁性高分子シー
トを用いるのが望ましい。磁性高分子シートは、押出成
形等によりシート状に成形しつつ磁界装置を通過させて
着磁して製作されるのが一般的である。そして、部材と
して使用するに際しては、このようなある程度の大きさ
を有する着磁済の磁性高分子シートを原材料として使用
し、これを所定寸法に裁断して使用に供されるのが一般
的であった。しかしながら、着磁後に裁断すると、得ら
れた裁断シートにおいてN極、S極がどの位置に着磁さ
れているかは目視では判別が困難であり、そうすると表
面側本体(4)と背面側本体(2)とを積層一体化する
際に、重ね合わせ位置が同極同士(例えばN極同士)と
なった場合には、その反発作用により当該位置での重ね
合わせは行えず、重ね合わせを行うには図6に示される
ように異極同士が対向し合う位置までずらせる必要が生
じ、両者(2)(4)の端が一致しない、即ち位置ずれ
が生じるという問題があった。このような磁極の取り違
いに起因して顕著な位置ずれを生じると製品としては供
し得ないため、製品化時の積層の際において、重ね合わ
せ位置が異極同士となるような組合せ(表面側本体と背
面側本体の組合せ)を探し出す必要が生じ、これに要す
る労力、時間が相当なものとなって生産効率が低下し、
ひいてはコストが増大するという難点を有していた。こ
れに対し、磁性層を構成するための所定の寸法に裁断さ
れた後に着磁すれば、製作時において着磁状態の裁断品
のN極、S極の位置を明確に把握できるから、積層の際
の重ね合わせ位置を確実に同極同士とすることができ、
従って図5に示されるように位置ずれを生じることなく
積層一体化することができる。更に、裁断した後に着磁
するものであるから、着磁位置をより精度高く設定する
ことが可能となり、従って積層一体化時に僅かな位置ず
れを生じることも回避することができるものである。
【0031】なお、上部磁性層(8)及び下部磁性層
(6)における着磁ピッチは、1〜30mmとするのが
好ましい。1mm未満では、ピッチ幅が狭すぎて僅かな
ずれでも反発力が生じて積層一体化が困難となるので好
ましくない。一方30mmを超えると磁力による引き付
け力が低下するので好ましくない。中でも2〜20mm
に設定するのがより好ましく、特に好ましくは3〜8m
mである。
(6)における着磁ピッチは、1〜30mmとするのが
好ましい。1mm未満では、ピッチ幅が狭すぎて僅かな
ずれでも反発力が生じて積層一体化が困難となるので好
ましくない。一方30mmを超えると磁力による引き付
け力が低下するので好ましくない。中でも2〜20mm
に設定するのがより好ましく、特に好ましくは3〜8m
mである。
【0032】しかして、この発明の広告板(1)は、前
記固定手段(11)を介して床面等の被着面(Y)に固
定される。広告板(1)は、前記両磁性層(6)(8)
の相互の磁力による引き付け力により表面側本体(4)
と背面側本体(2)とが着脱自在に積層一体化されてい
るから、所望時に表示体(3)の交換を短時間でしかも
容易に行うことができる。即ち、表示体(3)を交換す
る際には、表面側本体(4)を背面側本体(2)から離
脱させて、表示体(3)を差し替え、次いで表面側本体
(4)と背面側本体(2)とを相互の磁性層(8)
(6)を向き合わせて重ね合わせる。これにより両磁性
層の相互の磁力による引き付け力により表面側本体
(4)と背面側本体(2)とが再度着脱自在に積層一体
化される。
記固定手段(11)を介して床面等の被着面(Y)に固
定される。広告板(1)は、前記両磁性層(6)(8)
の相互の磁力による引き付け力により表面側本体(4)
と背面側本体(2)とが着脱自在に積層一体化されてい
るから、所望時に表示体(3)の交換を短時間でしかも
容易に行うことができる。即ち、表示体(3)を交換す
る際には、表面側本体(4)を背面側本体(2)から離
脱させて、表示体(3)を差し替え、次いで表面側本体
(4)と背面側本体(2)とを相互の磁性層(8)
(6)を向き合わせて重ね合わせる。これにより両磁性
層の相互の磁力による引き付け力により表面側本体
(4)と背面側本体(2)とが再度着脱自在に積層一体
化される。
【0033】なお、この発明において、広告板(1)の
外形形状は、上記実施態様のような矩形状に何ら限定さ
れるものではなく、例えば円形形状、楕円形状、三角形
状、六角形状等としても良く、適宜任意の形状に設定す
れば良い。また、広告板(1)のサイズも特に限定され
ず、適宜の大きさに設定すれば良い。
外形形状は、上記実施態様のような矩形状に何ら限定さ
れるものではなく、例えば円形形状、楕円形状、三角形
状、六角形状等としても良く、適宜任意の形状に設定す
れば良い。また、広告板(1)のサイズも特に限定され
ず、適宜の大きさに設定すれば良い。
【0034】また、広告板(1)としての厚さは、床上
に設置する際に歩行の妨げにならないように、6mm以
下とするのが好ましく、中でも4mm以下とするのが一
層好ましい。
に設置する際に歩行の妨げにならないように、6mm以
下とするのが好ましく、中でも4mm以下とするのが一
層好ましい。
【0035】また、この発明の広告板(1)は、床面に
設置されるのが、注視性、斬新性を著しく向上できて広
告効果を顕著に向上できる点から望ましいが、その設置
場所は特にこれに限定されず、例えば壁面であっても良
い。
設置されるのが、注視性、斬新性を著しく向上できて広
告効果を顕著に向上できる点から望ましいが、その設置
場所は特にこれに限定されず、例えば壁面であっても良
い。
【0036】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
する。
【0037】<使用材料> (表面保護板)ポリエステル系透明樹脂シート(606
mm×606mm、厚さ1.0mm)の片面の周縁部に
幅20mmのシルク印刷(青色)を施したもの (ベース板)ポリエステル系透明樹脂シート(606m
m×606mm、厚さ0.5mm) (中間基板)ポリエステル系樹脂シート(522mm×
522mm、厚さ1.5mm) (上部磁性層および下部磁性層)磁性樹脂シート(磁性
体:バリウムフェライト、バインダー:ニトリルブタジ
エンゴム、厚さ0.7mm)を所定寸法(40mm×5
66mm)に裁断後、着磁したもの。
mm×606mm、厚さ1.0mm)の片面の周縁部に
幅20mmのシルク印刷(青色)を施したもの (ベース板)ポリエステル系透明樹脂シート(606m
m×606mm、厚さ0.5mm) (中間基板)ポリエステル系樹脂シート(522mm×
522mm、厚さ1.5mm) (上部磁性層および下部磁性層)磁性樹脂シート(磁性
体:バリウムフェライト、バインダー:ニトリルブタジ
エンゴム、厚さ0.7mm)を所定寸法(40mm×5
66mm)に裁断後、着磁したもの。
【0038】上記ベース板の周縁部に、図4に示すよう
に、上記磁性樹脂シート4枚を両面テープで貼合し、さ
らに該ベース板の中央部に上記中間基板を同じく両面テ
ープで貼合して背面側本体を製作した。一方、表面保護
板のシルク印刷が施された面の周縁部にも上記磁性樹脂
シート4枚を同様に両面テープで貼合して表面側本体を
作製した。そして、背面側本体の中間基板の上に所望の
表示印刷が施された表示体(紙葉)を載置した後、背面
側本体と表面側本体とを相互の磁性層を重ね合わせて一
体化して、広告板を作製した。
に、上記磁性樹脂シート4枚を両面テープで貼合し、さ
らに該ベース板の中央部に上記中間基板を同じく両面テ
ープで貼合して背面側本体を製作した。一方、表面保護
板のシルク印刷が施された面の周縁部にも上記磁性樹脂
シート4枚を同様に両面テープで貼合して表面側本体を
作製した。そして、背面側本体の中間基板の上に所望の
表示印刷が施された表示体(紙葉)を載置した後、背面
側本体と表面側本体とを相互の磁性層を重ね合わせて一
体化して、広告板を作製した。
【0039】この広告板を両面テープにより店舗の床面
に固定して、実際に人を通行させたが、表面保護板がめ
くれ上がったり、離脱することはなかった。また、蹴飛
ばすなどの衝撃を加えてみても同様に問題はなく、歩行
安全性が十分に確保されることを確認し得た。
に固定して、実際に人を通行させたが、表面保護板がめ
くれ上がったり、離脱することはなかった。また、蹴飛
ばすなどの衝撃を加えてみても同様に問題はなく、歩行
安全性が十分に確保されることを確認し得た。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明の広告板は、床
などの設置対象物にキャビティーを形成させる必要がな
く、設置対象物にそのまま固定することができるから、
例えば既存の店舗の床に対しても容易に適用することが
できて汎用性に優れると共に、簡便、低コストである。
また、表面側本体と背面側本体とが磁力による引き付け
力により着脱自在に一体化されているから、表示体の交
換を極めて短時間で容易に行うことができる。しかも磁
力による引き付け力は、磁性層同士が相互に引き付け合
う力であるから、その力は強く、人の歩行などの衝撃が
加わっても表面側本体がめくれたり、離脱してしまうこ
とがなく、従って歩行者の安全性も十分に確保すること
ができる。また、引き付け力が強いことで積層時の両磁
性層間に隙間が生じにくく、従って本体内への水の侵入
を効果的に防止できる。この広告板を床に設置する場合
には、斬新性を有することで注視性を著しく向上できる
ので、優れた広告効果を確保することができる。
などの設置対象物にキャビティーを形成させる必要がな
く、設置対象物にそのまま固定することができるから、
例えば既存の店舗の床に対しても容易に適用することが
できて汎用性に優れると共に、簡便、低コストである。
また、表面側本体と背面側本体とが磁力による引き付け
力により着脱自在に一体化されているから、表示体の交
換を極めて短時間で容易に行うことができる。しかも磁
力による引き付け力は、磁性層同士が相互に引き付け合
う力であるから、その力は強く、人の歩行などの衝撃が
加わっても表面側本体がめくれたり、離脱してしまうこ
とがなく、従って歩行者の安全性も十分に確保すること
ができる。また、引き付け力が強いことで積層時の両磁
性層間に隙間が生じにくく、従って本体内への水の侵入
を効果的に防止できる。この広告板を床に設置する場合
には、斬新性を有することで注視性を著しく向上できる
ので、優れた広告効果を確保することができる。
【0041】磁性層が磁性高分子シートで構成され、か
つ該磁性高分子シートが、磁性層を構成するための所定
の寸法に裁断された後に着磁されたものである場合に
は、表面側本体と背面側本体とを積層一体化させる際の
両者の端面を精度高く一致させることができる。
つ該磁性高分子シートが、磁性層を構成するための所定
の寸法に裁断された後に着磁されたものである場合に
は、表面側本体と背面側本体とを積層一体化させる際の
両者の端面を精度高く一致させることができる。
【0042】背面側本体における下部磁性層で取り囲ま
れた凹陥部内に嵌まり込む態様で、背面側本体と表示体
との間に所定厚みの中間基板が配置されている場合に
は、表面保護板の変形、損傷を効果的に防止することが
できる。
れた凹陥部内に嵌まり込む態様で、背面側本体と表示体
との間に所定厚みの中間基板が配置されている場合に
は、表面保護板の変形、損傷を効果的に防止することが
できる。
【0043】また、表面保護板背面における少なくとも
上部磁性層との貼合部位に着色層が設けられて、この着
色層で取り囲まれた部分により表示窓が構成されている
場合には、上部磁性層を視界から隠すことができて美観
を向上できるのみならず、周縁部の着色層により注視性
が著しく向上するから、その広告効果を著しく向上させ
ることができる。
上部磁性層との貼合部位に着色層が設けられて、この着
色層で取り囲まれた部分により表示窓が構成されている
場合には、上部磁性層を視界から隠すことができて美観
を向上できるのみならず、周縁部の着色層により注視性
が著しく向上するから、その広告効果を著しく向上させ
ることができる。
【0044】更に、上部磁性層および下部磁性層のうち
の少なくともいずれか一方の着脱面に、撥水処理が施さ
れている場合には、両磁性層間に水が侵入するのを確実
に防止することができる。
の少なくともいずれか一方の着脱面に、撥水処理が施さ
れている場合には、両磁性層間に水が侵入するのを確実
に防止することができる。
【図1】この発明の一実施形態に係る広告板を床面に装
着した状態で示す図であって、(イ)は斜視図、(ロ)
は(イ)におけるA−A線の断面図である。
着した状態で示す図であって、(イ)は斜視図、(ロ)
は(イ)におけるA−A線の断面図である。
【図2】この発明の広告板を表示体交換時の分離態様に
分離して示す斜視図である。
分離して示す斜視図である。
【図3】更に各構成部材ごとに細分分離して示す斜視図
である(貼合部材は省略)。
である(貼合部材は省略)。
【図4】磁性層における着磁状態を示す背面側本体の上
面図である。
面図である。
【図5】積層一体化時の磁性層同士の磁極の対応関係を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図6】重ね合わせ位置が同極同士となる場合の積層状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
1…広告板 2…背面側本体 3…表示体 4…表面側本体 5…ベース板 6…下部磁性層 7…表面保護板 8…上部磁性層 10…表示窓 11…固定手段 12…中間基板 13…着色層 20…凹陥部 Y…被着面
Claims (5)
- 【請求項1】 床面等の被着面への固定手段が設けられ
たベース板の表面側の少なくとも周縁部に下部磁性層が
貼合されてなる背面側本体と、 透明材料からなる表面保護板の背面側の周縁部に上部磁
性層が貼合されてなり、少なくともその中間部に透明な
表示窓を有する表面側本体と、 表示体とからなり、 前記表面側本体と背面側本体とが、相互の磁性層が向き
合って重なり合うように配置されて、両磁性層の相互の
磁力による引き付け力により表面側本体と背面側本体と
が着脱自在に積層一体化されると共に、前記表示窓に臨
む配置において前記表面側本体と背面側本体との間に表
示体が設けられていることを特徴とする広告板。 - 【請求項2】 前記磁性層が磁性高分子シートで構成さ
れ、かつ該磁性高分子シートが、磁性層を構成するため
の所定の寸法に裁断された後に着磁されたものである請
求項1に記載の広告板。 - 【請求項3】 前記背面側本体における下部磁性層で取
り囲まれた凹陥部内に嵌まり込む態様で、背面側本体と
表示体との間に所定厚みの中間基板が配置されている請
求項1または2に記載の広告板。 - 【請求項4】 前記表面保護板背面における少なくとも
上部磁性層との貼合部位に着色層が設けられて、この着
色層で取り囲まれた部分により表示窓が構成されている
請求項1〜3のいずれか1項に記載の広告板。 - 【請求項5】 前記上部磁性層および下部磁性層のうち
の少なくともいずれか一方の着脱面に、撥水処理が施さ
れている請求項1〜4のいずれか1項に記載の広告板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7259898A JPH11272219A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 広告板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7259898A JPH11272219A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 広告板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11272219A true JPH11272219A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13494011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7259898A Pending JPH11272219A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 広告板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11272219A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002156928A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-31 | Morita Shoten:Kk | 広告媒体提示装置 |
CN107545843A (zh) * | 2016-06-24 | 2018-01-05 | 三星显示有限公司 | 包括窗部件的显示装置 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7259898A patent/JPH11272219A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002156928A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-31 | Morita Shoten:Kk | 広告媒体提示装置 |
CN107545843A (zh) * | 2016-06-24 | 2018-01-05 | 三星显示有限公司 | 包括窗部件的显示装置 |
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