JPH1127201A - 送信機及び送受信システム並びに通信システム - Google Patents

送信機及び送受信システム並びに通信システム

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JPH1127201A
JPH1127201A JP9176833A JP17683397A JPH1127201A JP H1127201 A JPH1127201 A JP H1127201A JP 9176833 A JP9176833 A JP 9176833A JP 17683397 A JP17683397 A JP 17683397A JP H1127201 A JPH1127201 A JP H1127201A
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JP
Japan
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signal
modulation
transmission
frequency signal
communication
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JP9176833A
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Inventor
Kazuto Niwano
和人 庭野
Koukei Kamiuma
弘敬 上馬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変調手段による信号の多重化によりデータ伝
送スピードを向上できる送信機及び送受信システム並び
にそれを用いた通信システムを得る。 【解決手段】 第1の変調信号発生部101による第1
の変調信号を無線周波数信号に直接変調する直接変調部
100と、この直接変調部100によって直接変調を行
うための局発周波数信号を発生する局発周波数信号発生
部104と、第2の変調信号を発生する第2の変調信号
発生部103と、前記局発周波数信号を前記第2の変調
信号で変調する局発周波数信号変調部102とを備え、
前記局発周波数信号変調部102における変調手段とし
て、振幅変調(AM),位相変調(PM),周波数変調
(FM)の少なくとも一つを用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信システム、
特にハードウェア的に伝送スピードを向上させた送信機
及び送受信システム、並びにそれを用いた通信システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信システムとして、現在日本
では、自動車/携帯電話に続きパーソナルハンディホン
システム(以下PHSという)が規格化され(電波産業
会:RCR STD−28)、実用化されている。従来
例として、ここでは現在最も広く用いられている方式の
PHSの送・受信系のブロック図を図10に示し、以下
に送信系から説明する。図は送・受信系の両方を持った
(移動機または子機など)の場合を示しているが、送・
受信系が別々となる基地局・移動機間の片方向の通信な
どにおいても同様に考えることができる。なお、この方
式は、一般的にスーパーヘテロダイン方式と呼ばれる方
式である。
【0003】まず、送信ベースバンド処理部(TX−B
B)4Aから出された信号は、直交変調器(QUAD−
MOD)16において局発(LO)周波数信号発生手段
としての第2局発発振回路(2nd. LO)18からの第
2局発周波数とミキシングされることにより、250M
Hz程度の中間周波数信号(以下、IF信号という)と
なる。
【0004】IF信号は、低域通過フィルタ(LPF)
15において、直交変調器16で発生した不要な高調波
成分を取り除かれ、送信アップミキサー(U−MIX)
14により局発周波数信号発生手段としての第1局発発
振回路(1st. LO)17からの第1局発周波数とミキ
シングされて、PHSで使用する1.9GHz帯の無線
周波数信号(Radio Frequency)となる。
【0005】無線周波数信号は、帯域通過フィルタ(B
PF)13によりミキサー14で発生した不要な周波数
成分を取り除かれ、送信パワーアンプ(PA)12によ
り電力増幅され、PHSの送受信手段である時分割多重
接続方式(TDMA−TDD:送信と受信は2.5ms
ecごとに送受信切替スイッチ(SW)11により切り
替わる)の送信スロットのタイミングでアンテナ(AN
T)2から送信される。なお、第1局発発振回路(1s
t.LO)17および第2局発発振回路(2nd.LO)1
8は、温度補償型水晶発振子(TCXO:Temperature
Conpensate Cristal Oscilator)から基準周波数信号を
受け取り、通信に必要な周波数を発生する。
【0006】次に、受信時においては、TDMA−TD
Dスロットの受信タイミングで受信を行う。アンテナ
(ANT)2で受信された無線周波数信号は、ローノイ
ズアンプ(LNA)22で増幅され、フィルタ(BP
F)23で1.9GHZ帯以外の周波数成分が除去さ
れ、受信1st. ダウンミキサー(1st. D−MIX)2
4において第1局発周波数がミキシングされることによ
り受信IF信号となる。
【0007】受信IF信号は、選択度の高いフィルタ
(BPF)25により、さらに余分な周波数成分が除去
され、受信2nd. ダウンミキサー(2nd. D−MIX)
26により、第2局発周波数がミキシングされて、10
MHZ程度の2nd. IF信号となる。
【0008】さらに、フィルタ(BPF)27によりイ
メージ周波数成分などが除去され、リミッター(LI
M)28により増幅・振幅制限され、位相情報を有する
ベースバンド信号となって受信ベースバンド処理部(R
X−BB)4Bに入力され、データが復調される。
【0009】ここで使用される回路用IC(LSI)の
例としては、送受信切替SW/送信パワーアンプ/受信
ローノイズアンプ用にはMGF7134P(三菱電
機)、直交変調器/LPF/送信アップミキサー/第1
局発発振回路/第2局発発振回路/受信1st. ダウンミ
キサー用にはM64820FP(三菱電機)、受信2n
d.ダウンミキサー/リミッター用にはAD608(Anal
og Devices)、ベースバンド処理部としてはM6417
0FP(三菱電機)などを挙げることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現在、ディジタル方式
の携帯電話機は、PHSも含め一般ユーザーが使用する
移動体通信機の主流になりつつある。その理由として
は、サービスの料金が安くなっていることも大きいが、
音質の良さ,データ伝送等の使い勝手の多様化が最も大
きな要因だと考えられる。さらに、PHSが登場してか
らは、音声伝送だけでなく、いかに速く,大量のデータ
が伝送できるかがそのシステムの重要なポイントとなっ
てきている。
【0011】上記従来例はPHS電話機の内部回路構成
であるが、現状のままではベースバンド系の規格伝送ス
ピードである32kbpsが最大スピードであり、通常の音
声伝送のほかに独自の機能として、例えば通話しながら
通話相手の名前等のパーソナルデータを送るといった際
にも、ベースバンド側でソフトウェア(S/W)的に多
重化されるだけであり、実際のハードウェア(H/W)
的な伝送スピードが高くなるわけではない。
【0012】この発明は、この点を解決するためになさ
れたもので、PHSに代表されるような通信システムに
おいて、送信機においてさらに信号を多重化(AM,P
M,FMなどの手段により)することでデータ伝送スピ
ードを増加させ、増加した分のデータを受信機で別途分
離・復調することにより、通常のベースバンド系に係わ
る伝送スピードを落とすことなく、全体としてH/W的
に従来より高い伝送スピードでデータを送ることを可能
にすることを目的にする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の送信機にお
いては、第1変調信号を発生する第1変調信号発生手段
と、この第1変調信号発生手段による第1変調信号から
被変調信号である無線周波数信号を直接変調により発生
する第1変調手段と、この第1変調手段によって直接変
調を行うために必要な局発周波数信号を発生する局発周
波数信号発生手段と、第2変調信号を発生する第2変調
信号発生手段と、前記局発周波数信号を前記第2変調信
号で変調する第2変調手段とを備えたものである。
【0014】第2の発明の送信機においては、局発周波
数信号を第2変調信号で変調する第2変調手段として、
振幅変調(AM)方式,位相変調(PM)方式,周波数
変調(FM)方式の少なくとも一つを用いるようにした
ものである。
【0015】第3の発明の送信機においては、第2変調
信号を無信号とし第1変調信号によってのみ変調が行な
われる場合の無線周波数信号が携帯電話・PHSを含む
無線通信機器の規格に則った信号であるようにしたもの
である。
【0016】第4の発明の送受信システムにおいては、
第1変調信号と第2変調信号とから被変調信号である無
線周波数信号を発生する無線周波数信号発生手段を有す
る送信機と、受信した無線周波数信号から第1変調信号
を直接復調する第1復調手段及び第2変調信号を復調す
る第2復調手段を有する受信機とを備えたものである。
【0017】第5の発明の送受信システムにおいては、
無線周波数信号を発生する無線周波数信号発生手段とし
て、局発周波数信号を発生する手段と、前記局発周波数
信号を第2変調信号で変調する第2変調手段と、第1変
調信号と第2変調信号で変調された局発周波数信号とか
ら無線周波数信号に変換する無線周波数信号変換手段と
を備えたものである。
【0018】第6の発明の送受信システムにおいては、
局発周波数信号を第2変調信号で変調する手段として、
振幅変調(AM)方式,位相変調(PM)方式,周波数
変調(FM)方式の少なくとも一つを用いるようにした
ものである。
【0019】第7の発明の送受信システムにおいては、
第2変調信号を無信号とし第1変調信号によってのみ変
調が行なわれる場合の無線周波数信号が携帯電話・PH
Sを含む無線通信機器の規格に則った信号であるように
したものである。
【0020】第8の発明の送受信システムにおいては、
送信機が請求項1から請求項3のいずれかに記載の送信
機であるようにしたものである。
【0021】第9の発明の送受信システムにおいては、
無線周波数信号を発生する無線周波数信号発生手段とし
て第2変調信号による振幅変調(AM)が含まれ、か
つ、第2変調信号を復調する第2復調手段として受信信
号強度表示手段が用いられるようにしたものである。
【0022】第10の発明の送受信システムにおいて
は、無線周波数信号を発生する無線周波数信号発生手段
として第2変調信号による振幅変調(AM)が含まれ、
かつ、第2変調信号を復調する第2復調手段として、ベ
ースバンド処理部による振幅検出により第2変調信号を
取り出す第2変調信号取り出し手段が用いられるように
したものである。
【0023】第11の発明の送受信システムにおいて
は、無線周波数信号を発生する無線周波数信号発生手段
として第2変調信号による振幅変調(AM)が含まれ、
かつ、第2変調信号を復調する第2復調手段として自動
利得制御部の利得制御信号が用いられるようにしたもの
である。
【0024】第12の発明の送受信システムにおいて
は、無線周波数信号を発生する無線周波数信号発生手段
として第2変調信号による位相変調(PM)または周波
数変調(FM)が含まれ、かつ、第2変調信号を復調す
る第2復調手段として、ベースバンド処理部による自動
周波数制御機能が用いられるようにしたものである。
【0025】第13の発明の通信システムにおいては、
基地局(又は親機)と移動局(又は子機)との交信によ
り下り通信〔基地局(又は親機)から移動局(又は子
機)〕及び上り通信〔移動局(又は子機)から基地局
(又は親機)〕のいずれか又は両方を行なう通信システ
ムにおいて、請求項4から請求項12のいずれかに記載
の送受信システムが用いられるようにしたものである。
【0026】第14の発明の通信システムにおいては、
移動局(又は子機)と移動局(又は子機)とにより一方
向又は双方向の通信を行なう通信システムにおいて、請
求項4から請求項12のいずれかに記載の送受信システ
ムが用いられるようにしたものである。
【0027】第15の発明においては、送・受信機の物
理的な位置関係をほぼ固定して一方向または双方向の通
信を行なう通信システムにおいて、請求項4から請求項
12のいずれかに記載の送受信システムが用いられるよ
うにしたものである。
【0028】第16の発明の通信システムにおいては、
通信が時間分割多重接続によって送信又は受信が行なわ
れる通信システムにおいて、第2変調信号に係わる情報
伝送スピードが時間分割多重接続の送信又は受信スロッ
トタイミング分の1より低くされた請求項4から請求項
15のいずれかに記載の送受信システムを用いるように
したものである。
【0029】第17の発明の通信システムにおいては、
通信が時間分割多重接続によって行なわれる通信システ
ムにおいて、第2変調信号による変調を通信に必要な通
信路(チャネル)確立後に開始するようにした請求項4
から請求項16のいずれかに記載の送受信システムを用
いるようにしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、前記従来の技術の欄において説明したPHSに適用
した場合を用いて示す。なお、同一または相当部位には
同一符号を、類似部位には同一符号に添字を付す。
【0031】実施の形態1.この発明の送信機の実施の
一形態の基本的なブロック図を図1に示し、以下にその
動作を説明する。まず、第1変調信号発生手段としての
第1変調信号発生部101においてベースバンド信号で
ある第1変調信号を発生する。ここで、第1変調信号は
PHSの規格に則った信号とする。
【0032】次に、第2変調信号発生手段としての第2
変調信号発生部103においてベースバンド信号である
第2変調信号を発生する。ここで、第2変調信号はPH
S規格外の信号とする。
【0033】局発周波数信号発生手段としての局発周波
数信号発生部104において発生した局発周波数信号
を、第2変調手段としての局発周波数信号変調部102
において第2変調信号発生手段としての第2変調信号発
生部103による第2変調信号で変調する。
【0034】第2変調信号発生手段としての第2変調信
号発生部103による第2変調信号で変調された局発周
波数信号により、直接変調部100において、被変調波
である無線周波数信号を、第1変調信号発生手段として
の第1変調信号発生部101によるベースバンド信号で
ある第1変調信号から直接変調により発生する。
【0035】ここで、第2変調信号を無信号にする(従
って第1変調信号のみから無線周波数信号が形成され
る)ことにより、通常のPHS規格に則った信号を送信
することも可能である。例えば、通常通信の開始にあた
ってまず通信路(チャネル:channel )を確立する必要
があるが、通信路としてのチャネル確立までは第2信号
を無信号にすることにより、PHS規格に則った第1変
調信号のみによって確実なチャネル確立ができる。
【0036】次に、この発明の送信機のさらに具体的な
一実施形態として、第2変調信号による局発周波数信号
の変調手段(第2変調手段)として振幅変調(AM)を
用いた場合の例を図2に示し、以下に説明する。図2に
おける送信ベースバンド処理部4AのPHS規格信号発
生部,ディジタル/アナログ変換器(D/A)40A,
フィルタ(LPF)15Aが、図1における第1変調信
号発生手段としての第1変調信号発生部101に相当し
ている。また、送信ベースバンド処理部4Aの規格外信
号発生部,ディジタル/アナログ変換器(D/A)40
B,フィルタ(LPF)15Bが、図1における第2変
調信号発生手段としての第2変調信号発生部103に相
当している。そして、局発発振回路〔LO(PLL)〕
17とTCXO19とが、図1における局発周波数信号
発生手段としての局発周波数信号発生部104に相当し
ている。
【0037】まず、送信ベースバンド処理部4AのPH
S規格信号発生部においてPHSの規格に則ったディジ
タル信号(音声信号などをディジタル処理したI/Q信
号など)を発生し、ディジタル/アナログ変換器(D/
A)40Aにおいてアナログ信号に変換し、フィルタ
(LPF)15Aで帯域制限する。
【0038】一方、送信ベースバンド処理部4Aの規格
外信号発生部において通常の規格信号以外の信号を発生
し、ディジタル/アナログ変換器(D/A)40Bにお
いてアナログ信号に変換し、フィルタ(LPF)15B
で同様に帯域制限する。
【0039】次に、局発発振回路〔LO(PLL)〕1
7で発生した局発周波数信号は利得制御増幅器(GC
A:Gain Control Amplifier)41において、フィルタ
15Bからの規格外信号を利得制御信号として用い振幅
変調(AM)される。フィルタ15AからのPHS規格
信号は送信アップミキサー(U−MIX)14によって
無線周波数信号に直接変調される。被変調信号である無
線周波数信号はフィルタ(BPF)13で不要信号を除
去され、送信パワーアンプ(PA)12で電力増幅さ
れ、アンテナ(ANT)2から無線送信される。
【0040】なお、図2では、変調信号であるPHS規
格信号を直接変調するので、局発発振回路が一つで済
み、従来のスーパーへヘテロダイン方式に比べて部品数
(2nd.LO,2nd.D−MIX等)を削減でき、回路規
模が小さくでき、消費電力が小さくできる等の効果があ
る。また、ディジタル/アナログ変換器(D/A)及び
フィルタ(LPF)はLSIとしてベースバンド処理部
4Aと一緒に内蔵することができ、部品数の削減も可能
である。
【0041】一方、図1における第2変調信号発生手段
として、ベースバンド処理部4Aからのディジタル信号
をディジタル/アナログ変換器(D/A)40B及びフ
ィルタ15Bによってアナログ信号に変換している(従
ってアナログ変調信号となっている)が、利得制御増幅
器(GCA)41をディジタル変調形式としベースバン
ド処理部4Aからのディジタル信号をそのまま用いるよ
うにし、従ってASK(Amplitude Shift Keying)方式
とすれば、これら〔ディジタル/アナログ変換器(D/
A)40B及びフィルタ(LPF)15B〕を省くこと
ができ、機器の低容量化・低消費電力化などが可能にな
るという効果が生じる。
【0042】実施の形態2.次に、前記図2と同様に、
この発明の送信機のさらに具体的な第2の実施形態とし
て、第2変調信号による局発周波数信号の変調手段とし
て位相変調(PM)または周波数変調(FM)を用いた
場合の例を図3に示し、以下に説明する。図2と同様
に、図3における送信ベースバンド処理部4AのPHS
規格信号発生部,ディジタル/アナログ変換器(D/
A)40A,フィルタ(LPF)15Aが、図1におけ
る第1変調信号発生手段としての第1変調信号発生部1
01に相当している。
【0043】また、送信ベースバンド処理部4Aの規格
外信号発生部,ディジタル/アナログ変換器(D/A)
40B,フィルタ(LPF)15Bが、図1における第
2変調信号発生手段としての第2変調信号発生部103
に相当している。そして、局発発振回路〔LO(PL
L)〕17とTCXO19とが、図1における局発周波
数信号発生手段としての局発周波数信号発生部104に
相当している。
【0044】まず、送信ベースバンド処理部4AのPH
S規格信号発生部においてPHSの規格に則ったディジ
タル信号を発生し、ディジタル/アナログ変換器(D/
A)40Aにおいてアナログ信号に変換し、フィルタ
(LPF)15Aで帯域制限する。
【0045】一方、送信ベースバンド処理部4Aの規格
外信号発生部において通常の規格信号以外の信号を発生
し、ディジタル/アナログ変換器(D/A)40Bにお
いてアナログ信号に変換し、フィルタ(LPF)15B
で同様に帯域制限する。次に、局発信号発生部(LO)
17で発生した局発周波数信号は、移相器(PS:Phas
e Shifter)または周波数移動器(FS:Frequency Shi
fter)42において、フィルタ15Bからの規格外信号
を制御信号として位相変調(PM)または周波数変調
(FM)される。フィルタ15AからのPHS規格信号
は送信アップミキサー(U−MIX)14によって無線
周波数信号に直接変調される。無線周波数信号はフィル
タ(BPF)13で不要信号を除去され、送信パワーア
ンプ(PA)12で電力増幅され、アンテナ(ANT)
2から無線送信される。
【0046】なお、図3では図2と同様に、図1におけ
る第2変調信号発生手段として、ベースバンド処理部4
Aからのディジタル信号をディジタル/アナログ変換器
(D/A)40B及びフィルタ15Bによってアナログ
信号に変換している(従ってアナログ変調信号となって
いる)が、移相器(又は周波数移動器)42をディジタ
ル変調形式とし、従ってPSK(Phase Shift Keying)
またはFSK(Frequency Shift Keying)方式として、
ベースバンド処理部4Aからのディジタル信号をそのま
ま用いるようにすれば、これらを省くことができ機器の
低容量化・低消費電力化などが可能になるという効果が
生じる。
【0047】実施の形態3.次に、この発明の通信シス
テムの実施の一形態の基本的な概念図を図4に示す。図
4は送・受信を行なう双方向通信システムの基本的な構
成を示したものである。PHSのような無線通信システ
ムにおいては送・受信機能を持った一組の装置が必要と
なる。図に示すように、例えば一方が基地局(親機)、
他方が移動機(いわゆる子機)の場合には、下り通信
(基地局→移動機)及び上り通信(移動機→基地局)の
区別があり、例えば下り通信においてデータ伝送速度向
上の要求が強く、上りは要求が強くないといった場合に
は、この発明を下り通信のみに適用することで、基地局
と移動機の通信のデータ伝送速度をH/W的に向上する
ことが可能となる。また、同様のことは、移動機(又は
子機)間の通信の場合にも可能である。
【0048】PHSのような無線通信で、送信機と受信
機の間の電波伝搬距離(図4中の無線区間距離)が固定
されるような場合、例えば家庭に固定された固定局(子
機)と基地局が通信するような場合には、電波伝搬に対
する環境は固定されるので移動無線通信で問題になるフ
ェージングについてはほとんど考慮する必要が無くな
る。従って、機器設計に対するマージンを小さくするこ
とができる。例えばこのような場合に、前記第2の変調
信号による変調手段としてのAMを用いるとすると、通
常の移動通信での電波伝搬環境のときに比べ細かい振幅
変化量の変調が可能となり、よりデータ伝送速度を向上
することが可能となる。
【0049】次に、この発明の通信システムの具体的な
一実施形態として、前記従来の技術の欄で述べたPHS
送・受信機を内蔵した通信機において、送・受両方(従
って両方向の通信)に対し第2変調信号によるLO周波
数信号の変調手段としてデジタル制御の振幅変調(A
M)を用い、第2の変調信号の復調手段として受信信号
強度表示(RSSI:Received Signal Strength Indic
ation )手段を用いた場合の例を図5に示し、以下に説
明する。
【0050】まず、送信ベースバンド処理部(TX−B
B)4Aにおいて第1の変調信号となるディジタル信号
と第2の変調信号となるディジタル信号を発生する。こ
こで、第1の変調信号として前記従来の技術の欄で述べ
たPHSベースバンド信号が用いられる。
【0051】送信ベースバンド処理部4Aからの第1の
変調信号となるディジタル信号は、ディジタル/アナロ
グ変換器(D/A)40においてアナログ信号に変換さ
れ、フィルタ(LPF)15で帯域制限される。一方、
送信ベースバンド処理部4Aからの第2の変調信号は、
デジタル信号のまま利得制御増幅器(GCA)41に利
得制御信号として入力される。
【0052】次に、局発発振回路〔LO(PLL)〕1
7で発生された局発周波数信号は利得制御増幅器(GC
A)41において振幅変調(AM)される。フィルタ1
5からの第1の変調信号は送信アップミキサー(U−M
IX)14において、振幅変調された局発周波数信号に
よりRF信号に直接変調される。被変調信号であるRF
信号はフィルタ(BPF)13で不要信号を除去され、
送信パワーアンプ(PA)12で電力増幅され、アンテ
ナ(ANT)2から無線送信される。
【0053】次に、受信系の動作を示す。アンテナ(A
NT)2で受信されたRF信号(この実施の形態では第
1及び第2の変調信号が含まれている)は、ローノイズ
アンプ(LNA)22で増幅され、フィルタ(BPF)
23でPHS帯域外不要信号を除去され、局発発振回路
〔LO(PLL)〕17で発生された局発周波数信号に
よりベースバンド周波数帯域信号に直接復調される。
【0054】直接復調された信号はフィルタ(LPF)
25で不要成分を除去され、自動利得制御増幅器(AG
C:Auto Gain Control amp )43で後段のアナログ/
ディジタル変換器(A/D)44に必要な振幅レベルま
で増幅され、アナログ/ディジタル変換器(A/D)4
4でディジタル信号に変換されて受信ベースバンド処理
部(RX−BB)4Bで処理される。
【0055】このとき、直接復調された信号は自動利得
制御増幅器(AGC)43で適当な一定信号レベルに増
幅されてアナログ/ディジタル変換器44に入力される
ので、第2の変調信号による振幅変調成分は除去され、
受信ベースバンド処理部4Bでは第1の変調信号(即
ち、通常のPHSベースバンド信号)のみが処理される
ことになる。
【0056】一方、フィルタ(LPF)25の出力から
分岐した信号は、受信信号強度表示(RSSI)手段4
5に入力される。RSSI手段45では第1の変調信号
の振幅の包絡線が検出される(検出手段としては平均値
検出を行なうなどの手段でも可能)ので、第1の変調信
号の伝送スピードに比べて第2の変調信号の伝送スピー
ドを小さく設定する〔例えば、送信(又は受信)のスロ
ットのタイミング分の1〕ことにより、第1の変調信号
成分は除去され第2の変調信号のみが取り出されて受信
ベースバンド処理部4Bへ別途入力される。
【0057】なお、この実施の形態では、送信系ではベ
ースバンド帯域(変調信号)からRF信号への変換、受
信系ではRF信号からベースバンド帯域(変調信号)の
変換、の両方を直接変換(変調又は復調)で行なってい
るので、前記従来の技術の欄に示した従来例(図10)
と異なり局発周波数信号発生手段としての局発発振回路
〔LO(PLL)〕が一つで済み、機器の低容積・低消
費電力化等が可能になるという効果がある。又、受信信
号強度表示手段は通信機において受信信号レベルを推定
(又は、表示)するために内蔵されているため、特別な
回路を用いる必要がなく作成することができる。
【0058】実施の形態4.次に、この発明の通信シス
テムの具体的な第2実施形態として、PHS送・受信機
を内蔵した通信機において、送・受両方(従って両方向
の通信)に対し第2変調信号による局発周波数信号の変
調手段としてデジタル制御の振幅変調(AM)を用い、
第2の変調信号の復調手段として、ベースバンド処理部
による振幅検出により第2の変調信号を取り出す手段を
用いた場合の例を図6に示し、以下に説明する。ここ
で、送信系については前述した図5と同様なので省略
し、受信系の動作のみを記す。
【0059】アンテナ(ANT)2で受信されたRF信
号(この実施の形態でも、図5の場合と同じく第1及び
第2の変調信号が含まれている)は、ローノイズアンプ
(LNA)22で増幅され、フィルタ(BPF)23で
PHS帯域外不要信号を除去されて、局発周波数信号発
生手段としての局発発振回路〔LO(PLL)〕17で
発生したLO周波数信号により、ベースバンド周波数帯
域信号に直接復調される。
【0060】直接復調された信号はフィルタ(LPF)
25で不要成分を除去され、自動利得制御増幅器(AG
C)43で後段のアナログ/ディジタル変換器(A/
D)44に必要な振幅レベルまで増幅され、アナログ/
ディジタル変換器(A/D)44でディジタル信号に変
換されて受信ベースバンド処理部4Bで処理される。
【0061】このとき、自動利得制御増幅器(AGC)
43において、アナログ/ディジタル変換器(A/D)
44に入力する信号振幅を一定にするように利得制御信
号を受信ベースバンド処理部4Bから出すが、復調され
た信号がアナログ/ディジタル変換器(A/D)44の
ダイナミックレンジに入るほどの信号強度があればエラ
ー率の低い状態で通信が可能である。例えば、前記図4
で述べた送受信機の物理的な位置関係(又は電波伝搬環
境)が固定されるような場合に、復調した信号をアナロ
グ/ディジタル変換器(A/D)44のダイナミックレ
ンジに入るように増幅した時点で制御信号のタイミング
コントロールにより増幅率を固定することで、第2の変
調信号による振幅変化をベースバンド処理部に取り込む
ことができ、ベースバンド処理部で振幅検出を行なうこ
とで第2の変調信号を復調できる。第2の変調信号によ
る振幅変化を第1の変調信号による振幅変化に比べ小さ
くすることで、第1と第2の変調信号を分離することが
可能である。なお、変調信号の分離等は全てベースバン
ド処理部でのディジタル処理により行われるため、特別
な回路等なしに受信機を構成できるという効果がある。
【0062】実施の形態5.次に、この発明の通信シス
テムの具体的な第3の実施形態として、PHS送・受信
機を内蔵した通信機において、送・受両方(従って両方
向の通信)に対し第2変調信号によるLO周波数信号の
変調手段としてディジタル制御の振幅変調(AM)を用
い、第2の変調信号の復調手段として、自動利得制御
(AGC:AutoGain Contorol)部の利得制御信号によ
り第2の変調信号を取り出す手段を用いた場合の例を図
7に示し、以下に説明する。ここで、送信系については
図5,図6と同様なので省略し、受信系の動作のみを記
す。
【0063】アンテナ(ANT)2で受信されたRF信
号(この実施の形態でも図5の場合と同じく第1及び第
2の変調信号が含まれている)は、ローノイズアンプ
(LNA)22で増幅され、フィルタ(BPF)23で
PHS帯域外不要信号を除去され、LO周波数信号発生
手段としてのLO発振回路〔LO(PLL)〕17で発
生した局発周波数信号によりベースバンド周波数帯域信
号に直接復調される。
【0064】直接復調された信号はフィルタ(LPF)
25で不要成分を除去され、自動利得制御増幅器(AG
C)43で後段のアナログ/ディジタル変換器44に必
要な振幅レベルまで増幅され、アナログ/ディジタル変
換器44でディジタル信号に変換されて受信ベースバン
ド処理部4Bで処理される。
【0065】このとき、自動利得制御増幅器(AGC)
43で適当な一定信号レベルに増幅されてアナログ/デ
ィジタル変換器44に入力されるので、第2の変調信号
による振幅変調成分は除去され、受信ベースバンド処理
部4Bでは第1の変調信号(即ち、通常のPHSベース
バンド信号)のみが処理されることになる。
【0066】一方、自動利得制御増幅器(AGC)43
に対する利得制御信号が受信ベースバンド処理部(RX
−BB)から出されるが、アナログ/ディジタル変換器
44に入力される信号レベルを一定にするということ
は、AGC43での入力と出力のレベル差(即ちAGC
の増幅率)そのものが第2の変調信号による振幅変調成
分に対応することになるので、利得制御信号によって第
2変調信号を取り出すことができることになる。なお、
本実施形態においても、実施の形態5と同様に、変調信
号の分離等は全てベースバンド処理部でのディジタル処
理により行われるため、特別な回路等なしに受信機を構
成できるという効果がある。
【0067】実施の形態6.次に、この発明の通信シス
テムの具体的な第4の実施形態として、PHS送・受信
機を内蔵した通信機において、送・受両方(従って両方
向の通信)に対し第2変調信号による局発周波数信号の
変調手段としてディジタル制御の位相変調(PM)を用
い、第2の変調信号の復調手段として、ベースバンド処
理部による自動周波数制御(AFC:Auto Frequency C
ontrol)機能により第2の変調信号を取り出す手段を用
いた場合の例を図8に示し、以下に説明する。ここで、
送信系については図5から図7と同様なので省略し、受
信系の動作のみを記す。
【0068】アンテナ(ANT)2で受信されたRF信
号(この実施の形態でも、図5〜図7の場合と同じく第
1及び第2の変調信号が含まれている)は、ローノイズ
アンプ(LNA)22で増幅され、フィルタ(BPF)
23でPHS帯域外不要信号を除去され、局発周波数信
号発生手段としての局発発振回路〔LO(PLL)〕1
7で発生した局発周波数信号によりベースバンド周波数
帯域信号に直接復調される。
【0069】直接復調された信号はフィルタ(LPF)
25で不要成分を除去され、自動利得制御増幅器(AG
C)43で後段のアナログ/ディジタル変換器A/D)
44に必要な振幅レベルまで増幅され、アナログ/ディ
ジタル変換器(A/D)44でディジタル信号に変換さ
れて受信ベースバンド処理部4Bで処理される。受信ベ
ースバンド処理部4Bの処理には以下に説明する自動周
波数制御(AFC:Auto Frequency Control)機能が含
まれている。
【0070】通信システムにおいて、送信側(例えば基
地局)及び受信側(移動機)は、通信路(チャネル)で
設定された周波数のRF信号を作り出すために必要な周
波数発生器を各々持っている。従来例及び前記発明の実
施の形態に示したように、一般的に精度の高いTCXO
19を元にPLL(Phase Locked Loop )で必要な周波
数を発生するが、TCXO19には製造ばらつきがある
ために、送信機と受信機とで完全に周波数を一致させる
ことはできない。
【0071】また、各機器の温度環境の変化等によって
も周波数が変動することになる。これら送受信機間の周
波数のずれに対処するため、受信ベースバンド処理部
(RX−BB)4Bでの信号処理として周波数補正機能
としてのAFCが組み込まれている。具体的には、PH
Sの場合位相変調(QPSK)が用いられているが、送
受信機間の周波数のずれに対応して復調された信号の位
相が回転するのを、ベースバンド処理部4A,4Bで補
正する。
【0072】送信側(例えば基地局)において第2の変
調信号により意図的に位相(または周波数)を変化させ
ることにより、受信側(例えば子機)におけるAFC補
正量は送信側の位相(または周波数)変化量に対応した
ものとなる。第2の変調信号による変化速度を第1の変
調信号による変化速度に比べて低く設定しておくことに
より、第2の変調信号による変化に対応した処理(積分
で平均をとるなど)により、第2の変調信号成分を、第
2の変調信号によるの変調を行なわない場合(従って通
常のPHS信号)のAFC補正と分離することが可能と
なり、分離・復調が可能となる。なお、本実施形態にお
いても、実施の形態5および6と同様に、変調信号の分
離等は全てベースバンド処理部でのディジタル処理によ
り行われるため、特別な回路等なしに受信機を構成でき
るという効果がある。
【0073】次に、PHSで行なわれている時分割多重
接続(TDMA:Time Domain Multiple Access )通信
の面から見たこの発明の実施例の動作を図9に示し、以
下に説明する。ここでは、図5で示した通信システムの
実施の第1の具体的な一形態の場合を示す。
【0074】図9において(a)は、PHSのTDMA
動作におけるある周波数(チャネル)におけるスロット
の様子を示したものである。Tは送信、Rは受信を示
し、横軸は時間(time)である。前述したように、送信
・受信は2.5ms毎に切り替わる。1,2,3,4は多
重化したスロットに対応する番号である(PHSでは4
重に多重されている)。例えば、T1のタインミングに
割り当てられた送信チャネルは、5ms後のT1’のスロ
ットで次の送信を行なう。
【0075】図9(b)は、図9(a)のT1に関係す
る部分を取り出して時間軸を圧縮し見やすくしたもので
ある。図9(c)は、T1に関係する部分を受信した場
合の、図5に示したRSSIにおける出力を説明する図
である。図では、第2の変調信号による変調の変化スピ
ードをスロットダイミングの8倍(5ms)で変化させて
いる場合に対応している。前述した図5の受信動作の説
明で示したように、各スロットの信号は第2の変調信号
で振幅変調されているので、RSSI出力はそれに対応
した出力となっており、これにより第2の変調信号を復
調することが可能である。図9(d)は図5のAGC4
3の出力を説明する図である。AGC出力は一定になる
よう制御されるので、第2の変調信号による振幅変調成
分は除去され、第1の変調信号による出力信号のみが導
出される。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、送信機及び送受信システム並びに通信システムにお
いて、さらに信号を変調手段により多重化することでデ
ータ伝送スピードを増加させ、増加した分のデータを受
信機で別途分離・復調することにより、通常のベースバ
ンド系に係わる伝送スピードを落とすことなく、全体と
してハードウエア構成を改良して従来より大きな伝送ス
ピードでデータを送ることを可能にする。
【0077】第1の発明によれば、信号の多重化により
送信機におけるデータ伝送スピードを向上できるととも
に、被変調信号であるRF信号を、第1の変調信号から
直接変調により得られるようにしたので、送信機の部品
数を削減でき、回路規模を小さくできて、消費電力を小
さくすることができる。
【0078】第2の発明によれば、振幅変調(AM)方
式,位相変調(PM)方式,周波数変調(FM)方式の
少なくとも一つを用いることにより容易に局発周波数信
号を変調することができ、信号を多重化し送信機におけ
るデータ伝送スピードを向上できる。
【0079】第3の発明によれば、第2の変調信号を無
信号とし第1の変調信号によってのみ変調が行なわれる
場合の無線周波数信号が携帯電話・PHSを含む無線通
信機器の規格に則った信号であるようにして、通信路と
してのチャネル確立までは第2変調信号を無信号にしチ
ャネル確立を確実に行える送信機を得ることができる。
【0080】第4の発明によれば、信号の多重化により
データ伝送スピードを向上できる送受信システムを得る
ことができるとともに、受信機の部品数を削減でき、回
路規模を小さくできて消費電力を小さくすることができ
る。
【0081】第5の発明によれば、信号の多重化により
データ伝送スピードを向上できるとともに、送信機及び
受信機の部品数を削減でき回路構成を簡素化できる送受
信システムを得ることができる。
【0082】第6の発明によれば、振幅変調(AM)方
式,位相変調(PM)方式,周波数変調(FM)方式の
少なくとも一つを用いることにより容易に局発周波数信
号を変調することができ、信号を多重化しデータ伝送ス
ピードを的確に向上できる送受信システムを得ることが
できる。
【0083】第7の発明によれば、第2の変調信号を無
信号とし第1の変調信号によってのみ変調が行なわれる
場合の無線周波数信号が携帯電話・PHSを含む無線通
信機器の規格に則った信号であるようにして、通信路と
してのチャネル確立までは第2変調信号を無信号にしチ
ャネル確立を確実に行える送受信システムを得ることが
できる。
【0084】第8の発明によれば、信号の多重化により
送信機におけるデータ伝送スピードを向上できる送受信
システムを得ることができるとともに、送・受信系を一
体とした通信機において部品数を削減でき、回路規模を
小さくできて消費電力を小さくすることができる。
【0085】第9の発明によれば、振幅変調(AM)に
よる信号の多重化によりデータ伝送スピードを向上でき
るとともに、受信信号強度表示手段による復調によって
受信機の構成の容易な送受信システムを得ることができ
る。
【0086】第10の発明によれば、振幅変調(AM)
による信号の多重化によりデータ伝送スピードを向上で
きるとともに、ベースバンド処理部における振幅検出に
よる復調によって受信機の構成の容易な送受信システム
を得ることができる。
【0087】第11の発明によれば、振幅変調(AM)
による信号の多重化によりデータ伝送スピードを向上で
きるとともに、自動利得制御部における利得制御信号を
用いた復調によって受信機の構成の容易な送受信システ
ムを得ることができる。
【0088】第12の発明によれば、位相変調(PM)
または周波数変調(PM)による信号の多重化によりデ
ータ伝送スピードを向上できるとともに、自動利得制御
部における利得制御信号を用いた復調によって受信機の
構成の容易な送受信システムを得ることができる。
【0089】第13の発明によれば、基地局(又は親
機)と移動局(又は子機)との通信を行う場合に、信号
の多重化によりデータ伝送スピードを向上できる通信シ
ステムを得ることができる。
【0090】第14の発明によれば、移動局(又は子
機)と移動局(又は子機)との通信を行う場合に、信号
の多重化によりデータ伝送スピードを向上できる通信シ
ステムを得ることができる。
【0091】第15の発明によれば、送・受信機の物理
的な位置関係をほぼ固定して一方向又は双方向の通信を
行う場合に、信号の多重化によりデータ伝送スピードを
向上できるとともに、位置関係をほぼ固定することによ
り、よりデータ伝送スピードを向上できる通信システム
を得ることができる。
【0092】第16の発明によれば、通信がTDMAに
よって行なわれる場合に、信号の多重化によりデータ伝
送スピードを向上できるとともに、多重化した信号の確
実な分離を行うことができる通信システムを得ることが
できる。
【0093】第17の発明によれば、通信がTDMAに
よって行なわれる場合に、信号の多重化によりデータ伝
送スピードを向上できるとともに、通信路としてのチャ
ネルの確立を確実に行うことができる通信システムを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の送信機の実施の一形態の基本的な
ブロック図を示した図である。
【図2】 この発明の送信機の具体的な一実施形態とし
て、第2変調信号による局発周波数信号の変調手段とし
て振幅変調(AM)を用いた場合の例を示した図であ
る。
【図3】 この発明の送信機の具体的な第2実施形態と
して、第2変調信号による局発周波数信号の変調手段と
して位相変調(PM)または周波数変調(FM)を用い
た場合の例を示した図である。
【図4】 この発明の通信システムの実施の一形態の基
本的なブロック図を示した図である。
【図5】 この発明の通信システムの具体的な一実施形
態として、PHS送・受信機を内蔵した通信機におい
て、送・受両方(従って両方向の通信)に対し第2変調
信号による局発周波数信号の変調手段としてディジタル
制御の振幅変調(AM)を用い、第2の変調信号の復調
手段としてRSSIを用いた場合の例を示した図であ
る。
【図6】 この発明の通信システムの具体的な第2実施
形態として、PHS送・受信機を内蔵した通信機におい
て、送・受両方(従って両方向の通信)に対し第2変調
信号による局発周波数信号の変調手段としてディジタル
制御の振幅変調(AM)を用い、第2の変調信号の復調
手段として、ベースバンド処理部による振幅検出により
第2の変調信号を取り出す手段を用いた場合の例を示し
た図である。
【図7】 この発明の通信システムの具体的な第3実施
形態として、PHS送・受信機を内蔵した通信機におい
て、送・受両方(従って両方向の通信)に対し第2変調
信号による局発周波数信号の変調手段としてディジタル
制御の振幅変調(AM)を用い、第2の変調信号の復調
手段として、ベースバンド処理部による振幅検出により
第2の変調信号を取り出す手段を用いた場合の例を示し
た図である。
【図8】 この発明の通信システムの具体的な第4実施
形態として、PHS送・受信機を内蔵した通信機におい
て、送・受両方(従って両方向の通信)に対し第2変調
信号による局発周波数信号の変調手段としてディジタル
制御の位相変調(PM)を用い、第2の変調信号の復調
手段として、ベースバンド処理部による自動周波数制御
(AFC:Auto Frequency Control)機能により第2の
変調信号を取り出す手段を用いた場合の例を示した図で
ある。
【図9】 PHSで行なわれている時分割多重接続(T
DMA)通信の面から見たこの発明の実施の一形態の動
作を示した図である。
【図10】 従来例として現在最も広く用いられてい
る方式のPHS電話機の送受信系のブロック図を示した
図である。
【符号の説明】
100 送信用直接変調部、101 第1の変調信号発
生部、102 局発周波数信号変調部、103 第2の
変調信号発生部、104 局発周波数信号発生部、2
送受信アンテナ、4A 送信ベースバンド処理部(TX
−BB)、4B受信ベースバンド処理部(RX−B
B)、11 送・受信切り換えスイッチ(SW)、12
送信パワーアンプ(PA)、13,15(15A,1
5B) 送信系フィルタ(BPF,LPF)、14 送
信アップコンバージョンミキサ(U−MIX)、16
直交変調器(QUAD−MOD)、17 局発発振回路
〔LO(PLL)〕,第1局発発振回路〔1st. 局発
(PLL1)〕、18 第2局発発振回路〔2nd. LO
(PLL2)〕、19 温度補正水晶発振子(TCX
O)、22 ローノイズアンプ(LNA)、23,2
5,27 受信系フィルタ(BPF,LPF)、24
受信1st. ダウンミキサー(D−MIX)、26 受信
2nd. ダウンミキサー(D−MIX)、28 リミッタ
ー(LIM)、40A,40B ディジタル/アナログ
変換器(D/A)、41 利得制御増幅器(GCA)、
42 移相器(または周波数移動器)、43 自動利得
制御増幅器(AGC)、44 アナログ/ディジタル変
換器(A/D)、45 受信信号強度表示部(RSS
I)、T1,T2,………,T1’,T2’……… 送
信スロット、R1,R2,………,R1’,R2’……
… 受信スロット、time 時間、なお、同一符号は同一
または相当部分を示す。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1変調信号を発生する第1変調信号発
    生手段と、この第1変調信号発生手段による第1変調信
    号から被変調信号である無線周波数信号を直接変調によ
    り発生する第1変調手段と、この第1変調手段によって
    直接変調を行うために必要な局発周波数信号を発生する
    局発周波数信号発生手段と、第2変調信号を発生する第
    2変調信号発生手段と、前記局発周波数信号を前記第2
    変調信号で変調する第2変調手段とを備えたことを特徴
    とする送信機。
  2. 【請求項2】 局発周波数信号を第2変調信号で変調す
    る第2変調手段として、振幅変調(AM)方式,位相変
    調(PM)方式,周波数変調(FM)方式の少なくとも
    一つを用いることを特徴とする請求項1に記載の送信
    機。
  3. 【請求項3】 第2変調信号を無信号とし第1変調信号
    によってのみ変調が行なわれる場合の無線周波数信号が
    携帯電話・PHSを含む無線通信機器の規格に則った信
    号であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の送信機。
  4. 【請求項4】 第1変調信号と第2変調信号とから被変
    調信号である無線周波数信号を発生する無線周波数信号
    発生手段を有する送信機と、受信した無線周波数信号か
    ら第1変調信号を直接復調する第1復調手段及び第2変
    調信号を復調する第2復調手段を有する受信機とを備え
    たことを特徴とする送受信システム。
  5. 【請求項5】 無線周波数信号を発生する無線周波数信
    号発生手段として、局発周波数信号を発生する手段と、
    前記局発周波数信号を第2変調信号で変調する第2変調
    手段と、第1変調信号と第2変調信号で変調された局発
    周波数信号とから無線周波数信号に変換する無線周波数
    信号変換手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記
    載の送受信システム。
  6. 【請求項6】 局発周波数信号を第2変調信号で変調す
    る手段として、振幅変調(AM)方式,位相変調(P
    M)方式,周波数変調(FM)方式の少なくとも一つを
    用いることを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    の送受信システム。
  7. 【請求項7】 第2変調信号を無信号とし第1変調信号
    によってのみ変調が行なわれる場合の無線周波数信号が
    携帯電話・PHSを含む無線通信機器の規格に則った信
    号であることを特徴とする請求項4から請求項6のいず
    れかに記載の送受信システム。
  8. 【請求項8】 送信機が請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の送信機であることを特徴とする、請求項5か
    ら請求項7のいずれかに記載の送受信システム。
  9. 【請求項9】 無線周波数信号を発生する無線周波数信
    号発生手段として第2変調信号による振幅変調(AM)
    が含まれ、かつ、第2変調信号を復調する第2復調手段
    として受信信号強度表示手段が用いられることを特徴と
    する請求項4から請求項8のいずれかに記載の送受信シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 無線周波数信号を発生する無線周波数
    信号発生手段として第2変調信号による振幅変調(A
    M)が含まれ、かつ、第2変調信号を復調する第2復調
    手段として、ベースバンド処理部による振幅検出により
    第2変調信号を取り出す第2変調信号取り出し手段が用
    いられることを特徴とする請求項4から請求項8のいず
    れかに記載の送受信システム。
  11. 【請求項11】 無線周波数信号を発生する無線周波数
    信号発生手段として第2変調信号による振幅変調(A
    M)が含まれ、かつ、第2変調信号を復調する第2復調
    手段として自動利得制御部の利得制御信号が用いられる
    ことを特徴とする、請求項4から請求項8のいずれかに
    記載の送受信システム。
  12. 【請求項12】 無線周波数信号を発生する無線周波数
    信号発生手段として第2変調信号による位相変調(P
    M)または周波数変調(FM)が含まれ、かつ、第2変
    調信号を復調する第2復調手段として、ベースバンド処
    理部による自動周波数制御機能が用いられることを特徴
    とする請求項4から請求項8のいずれかに記載の送受信
    システム。
  13. 【請求項13】 基地局(又は親機)と移動局(又は子
    機)との交信により下り通信〔基地局(又は親機)から
    移動局(又は子機)〕及び上り通信〔移動局(又は子
    機)から基地局(又は親機)〕のいずれか又は両方を行
    なう通信システムにおいて、請求項4から請求項12の
    いずれかに記載の送受信システムが用いられることを特
    徴とする通信システム。
  14. 【請求項14】 移動局(又は子機)と移動局(又は子
    機)とにより一方向又は双方向の通信を行なう通信シス
    テムにおいて、請求項4から請求項12のいずれかに記
    載の送受信システムが用いられることを特徴とする通信
    システム。
  15. 【請求項15】 送・受信機の物理的な位置関係をほぼ
    固定して一方向または双方向の通信を行なう通信システ
    ムにおいて、請求項4から請求項12のいずれかに記載
    の送受信システムが用いられることを特徴とする通信シ
    ステム。
  16. 【請求項16】 通信が時間分割多重接続によって送信
    又は受信が行なわれる通信システムにおいて、第2変調
    信号に係る情報伝送スピードが時間分割多重接続の送信
    又は受信スロットタイミング分の1より低くされた請求
    項4から請求項15のいずれかに記載の送受信システム
    を用いることを特徴とする通信システム。
  17. 【請求項17】 通信が時間分割多重接続によって行な
    われる通信システムにおいて、第2変調信号による変調
    を通信に必要な通信路としてのチャネル確立後に開始す
    るようにした請求項4から請求項16のいずれかに記載
    の送受信システムを用いることを特徴とする通信システ
    ム。
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