JPH11271205A - 容器内の流体の粘度を測定する方法及び装置 - Google Patents
容器内の流体の粘度を測定する方法及び装置Info
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Abstract
る。 【解決手段】 本発明は、パイプ等の容器内の流体の粘
度を測定する装置及び方法に関する。該装置は、容器内
の流体に信号を送信する送信手段を具える。送信手段
は、容器に接触し、容器内の流体に信号を提供する。装
置は、流体を通過した信号を受信する受信手段を具え
る。受信手段は、容器に接触し、容器内の流体から信号
を受信する。装置は、流体を通過した信号から、容器内
の流体を決定し、振幅及び音速から流体の粘度を測定す
る測定手段を具える。測定手段は、受信手段に接続され
る。前記方法は、信号を流体に送信する工程を含む。次
に、流体を通過した信号を受信する工程がある。次に、
信号が流体中を進む際における信号の減衰を測定する工
程がある。次に、信号の減衰と伝播時間から容器内の流
体の粘度を見出す工程がある。
Description
はパイプのような容器内の流体粘度を測定することに関
する。具体的には、本発明は、流体を通過する音響信号
の減衰と、流体の音速を測定することにより、容器内の
流体の粘度を測定することに関する。該流体は、静止し
ていても、動いていてもよい。
流動している流体における或る特性を計測する必要性が
ある。具体的には、粘度(viscosity)(絶対または動
的の何れか)を測定することは、以下のために必要であ
る。 (a)流体を識別すること、(b)異なる2流体の界面を検出
すること、(c)漏れを検出し、その位置を特定するため
に、パイプライン内の圧力勾配を特徴付けること、(d)
流体間の変化または界面が発生する時間を測定するこ
と、および(e)パイプラインにおけるポンプ出力および
圧力評価によって設定される粘度最大値の制限を満たす
ために要求される希釈剤の量を決定すること。
複雑かつ高価であり、信用できないこともある。例え
ば、粘性力は、振動システムによって計測されることが
ある。前記手段や、その他の大部分については、流動す
る流体のごく一部を測定手段に向けるために、バイパス
ラインが必要である。バイパスは、流動する流体が運ぶ
ワックスやその他の要素により妨害されることがある。
さらに、前記測定手段の運動部分によって、メンテナン
スおよび校正の問題が生じることがある。パイプライン
操作者の多くは、オンライン手段の精度および信頼度
が、彼らの要求を満たさないことから、流動する流体の
グラブサンプルを採って、密度および粘度を測定してい
る。サンプリング手法に費用がかかることは明らかであ
る。さらに、該手法は、前記特性を継続的に監視してリ
アルタイムに制御するパイプライン操作者の能力を奪う
ことになる。
度を計測する計測装置に関する。該計測装置は、容器内
の流体を介して音響信号を送信する送信手段を具える。
送信手段は、音響信号を容器内の流体に供給する。計測
装置は、流体を通過した音響信号を受信する受信手段を
具える。受信手段は、容器内の流体から音響信号を受信
する。測定装置は、流体を通過した音響信号から、容器
内の流体の粘度を測定する測定手段を具える。測定手段
は受信手段に接続される。
を計測する計測方法に関する。該計測方法は、流体に信
号を送信する工程を含む。次に、流体を通過した信号を
受信する工程が存在する。次に、流体を通過した信号の
減衰を測定する工程が存在する。次に、信号の減衰と伝
播時間(transit time)から、パイプ内の流体の粘度を
見出す工程が存在する。前記伝播時間は、流体の音速を
計測する。
貼り付けたトランスデューサ(すなわち、外部トランス
デューサ)、または容器を貫通するトランスデューサ
(すなわち、湿式トランスデューサ(wetted transduce
r))が使用できる。
こと無しに、簡単な構成で容器内の流体の粘度を測定で
き、粘度測定による経済的および人的損失を低減でき
る。
する。ここで、図中の同じ参照数字は、幾つかの図を通
じて、特に図6に対して、同様または一致した部分を示
す。図6には、パイプ等の容器(12)に入っている流体の
粘度を計測する計測装置(10)が示されている。該計測装
置(10)は、容器(12)内の流体に信号を送信する送信手段
(14)を具える。送信手段(14)は、容器(12)に接触して、
容器(12)内の流体に信号を供給するようにしている。計
測装置(10)は、流体を通過した信号を受信する受信手段
(16)を具える。受信手段(16)は、容器(12)に接触して、
容器(12)内の流体から信号を受信する。計測装置(10)
は、流体を通過した信号から、容器(12)に入った流体の
粘度を測定する測定手段(15)を具える。測定手段(15)
は、受信手段(16)に接続される。測定手段(15)は、受信
手段(16)および送信手段(14)に接続される。
プ(12)の外面(18)に配備され、信号は、送信手段(14)か
ら、パイプ壁(20)、パイプ(12)内の流体、およびパイプ
壁(20)を通って、受信手段(16)に到達することが望まし
い。送信手段(14)および受信手段(16)は、送信手段(14)
からの信号が、(直径または斜め(diagonal)の何れか
の)経路(22)に従い、パイプ(12)を通って受信手段(16)
に到達するように、パイプ(12)の壁と接触し、或いは、
パイプ(12)を貫通することが望ましい。送信手段(14)お
よび受信手段(16)は、送信手段(14)からの信号が、経路
(22)に従って受信手段(16)に到達するように、パイプ(1
2)上の互いに対向する位置に配備されることが望まし
い。流体は、液体であり、送信手段(14)は、音響信号を
生成する第1トランスデューサ(24)を含み、受信手段(1
6)は、第1トランスデューサ(24)から音響信号を受信す
る第2トランスデューサ(26)を含むことが望ましい。第
1トランスデューサ(24)が生成する音響信号は、パイプ
壁(20)を通って、パイプ(12)内の液体中を通過し、パイ
プ壁(20)を通って、第2トランスデューサ(26)に到達す
ることが望ましい。
ンスデューサ(24)に印加するトランスミッタ(transmit
ter)(28)を含むことが望ましく、該印加により、第1
トランスデューサ(24)は、周波数fの音響信号を生成す
る。トランスミッタ(28)は、第1トランスデューサ(24)
に接続される。送信手段(14)は、トランスミッタ(28)に
接続され、トランスミッタ(28)から第1トランスデュー
サ(24)に印加された電圧を計測し、且つ電圧を印加した
時刻を記録する第1電圧計測手段(30)を含むことが望ま
しい。
6)に接続されたレシーバ(34)を含むことが望ましい。第
2トランスデューサ(26)は、音響信号を第2電圧信号に
変換する。レシーバ(34)は、第2トランスデューサ(26)
からの第2電圧信号を増幅する。受信手段(16)は、レシ
ーバ(34)に接続され、第2電圧信号の電圧を計測し、電
圧を受け取った時刻を記録する第2電圧計測手段(32)を
含むことが望ましい。
手段(30)(32)に接続されたプロセッサ手段(36)を含むこ
とが望ましく、該プロセッサ手段(36)は、第1および第
2電圧計測手段(30)(32)が計測した電圧および伝播時間
(第1電圧計測手段(30)が記録した送信時刻と、第2電
圧計測手段(34)が記録した受信時刻の間の時間)の関数
として、パイプ(12)内の流体の粘度を測定する。測定手
段(15)は、液体中の既知の距離を通過する超音波信号の
伝播時間を計測するタイミング手段(32)を含み、プロセ
ッサ手段(36)は、液体の音速を測定することが望まし
い。プロセッサは、第1トランスデューサ(24)が生成
し、液体中の既知の距離を通過する際に第2トランスデ
ューサ(26)が受信した音響信号における減衰と、伝播時
間から測定される液体の音速との関数として、粘度を測
定することが望ましい。プロセッサは、音響信号が液体
を通過する時間および条件における粘度を、音響信号の
減衰と、該時間での流体の音速およびパイプ(12)の音速
から測定することが望ましい。第1トランスデューサ(2
4)が生成し、第2トランスデューサ(26)が受信する音響
信号は、超音波信号であることが望ましい。
は、液中に送信される超音波信号を生成するトランスデ
ューサ(24)を含むことが望ましい。送信手段(14)は、ト
ランスデューサ(24)に電圧信号を印加するトランスミッ
タ(28)を含むことが望ましい。送信手段(14)は、印加電
圧を計測し、伝播時間を記録する電圧計測手段(30)を含
むことが望ましい。送信手段(14)は、トランスミッタ(2
8)およびトランスデューサ(24)に接続されたマルチプレ
クサ(40)を含んでおり、該マルチプレクサ(40)は、切替
により第1電圧信号をトランスデューサ(24)に印加す
る。
信手段(16)の間でトランスデューサ(24)を時分割(time
sare)するために使用されることが望ましい。受信手
段(16)に接続される場合には、トランスデューサ(24)
は、パイプ(12)内で反射した後に流体から受信する超音
波信号を電圧信号に変換する。また、電圧信号を受信し
て増幅するレシーバ(34)が存在する。レシーバ(34)は、
マルチプレクサ(40)に接続される。マルチプレクサ(40)
は、切替により、後の電圧信号をトランスデューサ(24)
からレシーバ(34)に送信する。
た第2電圧計測手段(32)を含むことが望ましく、第2電
圧計測手段(32)は、後の電圧信号の電圧を受信すると、
該電圧を計測して記録する。測定手段(15)は、第1およ
び第2電圧計測手段(30)(32)に接続されたプロセッサ手
段(36)を含み、該プロセッサ手段(36)は、第1および第
2電圧計測手段(30)(32)が測定した電圧と、第1電圧計
測手段(30)が記録した送信信号(transmit signal)、
および第2電圧計測手段(32)が記録した受信信号の間の
伝播時間との関数として、パイプ(12)内の流体の粘度を
測定することが望ましい。
照。)には、以下のような、多数のインターフェース、
減衰媒体および反射が含まれる。 〔1〕トランスデューサ(1)/音響ハウジング(24)のイ
ンターフェース(図3および図4) 〔2〕トランスデューサハウジング(24)による減衰(図
3および図4) 〔3〕(外部トランスデューサに関して)トランスデュ
ーサハウジング(24)/容器壁(20)のインターフェース
(図3) 〔4〕(外部トランスデューサに関して)容器壁(20)に
よる減衰(図3) 〔5〕(外部トランスデューサに関して)容器壁(20)/
流体(15)のインターフェース(図3)、および(湿式ト
ランスデューサに関して)ハウジング(24)対流体(15)の
インターフェース(図4) 〔6〕流体による減衰(図3および図4) この減衰は、数ある要因のなかでも、流体の粘度、音響
経路の長さ、および超音波周波数に依存するであろう。 〔7〕容器壁(20)における反射(適用可能な場合のみ) 〔8〕(外部トランスデューサに関して)流体(15)/容
器壁(20)のインターフェース(図3)、および(湿式ト
ランスデューサに関して)流体(15)/ハウジング(20)の
インターフェース(図4)
よる減衰(図3) 〔10〕(外部トランスデューサに関して)容器壁(20)/
トランスデューサハウジング(26)/のインターフェース
(図3) 〔11〕トランスデューサハウジング(26)による減衰(図
3および図4) 〔12〕トランスデューサハウジング(26)/トランスデュ
ーサ(2)のインターフェース(図3および図4)
ッタから電気レシーバへ進行するにつれて、電気的に
も、音響学的にも減衰するだろう。電気ケーブル、送信
用および受信用トランスデューサの電気的/音響学的変
換特性、および電気レシーバの電圧増幅特性が、電気レ
シーバの出力において計測される信号の正味の大きさを
測定することに関与する。また、インターフェース
〔1〕〔3〕〔10〕の非理想的結合による減衰のポテン
シャルソースが存在する。
説明する物理学的原理に依ることが望ましい。音響トラ
ンスデューサは、相互的(reciprocal)である。トラン
スデューサは、電圧パルスにより励振する際に圧力波を
生成し、圧力波を受ける際に電圧を生成する。圧力は、
送信用トランスデューサから各媒体を通って受信用トラ
ンスデューサに伝搬する。計測装置(10)は、伝播した音
響エネルギーと同様に、反射した音響エネルギーを利用
する。
る減衰をAEXT(デシベル)と記載する。これには、送
信用および受信用トランスデューサにより、電気エネル
ギーを超音波エネルギーに変換する効率、および超音波
エネルギーを電気エネルギーに変換する効率、トランス
デューサからパイプ壁への結合効率、およびパイプ壁か
らトランスデューサへの結合効率、レシーバのゲイン等
が含まれる。通常、これらの減衰ソースの全ては結合さ
れる。
ATRANS及びAREF 密度と超音波の伝播速度とが相違する2媒体の境界に音
響エネルギーが出会うと、伝播する波(の音響エネルギ
ー)は、以下の式に従って(デシベルで)減衰される。
で)減衰される。
B単位での減衰 AREF=媒体の境界にて反射したエネルギーに関するd
B単位での減衰
ーの幾らかは散逸され、その損失の大きさは、粘度、密
度、並びに超音波の伝搬速度および周波数に関連づけら
れる。これらの損失は、以下の関係式によって与えられ
る減衰定数によって特徴付けられる。
数 ω=角周波数(ラジアン/秒) C=超音波の伝搬速度(in/s) η=絶対剪断粘度(poise) ηB=絶対体積粘度(poise) ρ=流体の質量密度(gm/cm3) a,b=剪断粘度および体積粘度に関する定数 この定数は、流体の分子構造によって決まる。理論的に
は、石油産出物(oilproducts)は、a=4/3であり、b
=1である。 Kv=|a+bηB/η|=粘性修正因子
は、減衰係数と、音響エネルギーが流体を通過する距離
に対し、指数関数的に関連づけられる。パイプを横切る
音響波の場合、向こうの壁に到達する音響エネルギー
は、次式によって与えられる。
れ得る全流体に関して決められることが理想的である。
実際には、粘性修正因子は、水以外に出会う流体の大部
分に関しては2と近似され、水に関しては約3である。
と、該ビームは拡がる、すなわち、ソースからの距離が
増加するにつれて、ビームの幅が増大する。このとき、
受信用トランスデューサのサイズは固定であるから、送
信用トランスデューサおよび受信用トランスデューサ間
の距離が増加するにつれて、受信用トランスデューサに
おけるエネルギー入射量が減少する。長い距離の範囲内
で、拡がり減衰は、次式によって与えられる。
り、f、CfおよびLは、前述の通りであり、KSは、ト
ランスデューサの寸法および特性に依存する定数であ
る。
ないから、時には、AEXTに含まれることがある。図8
は、直径1インチのトランスデューサ2個を種々の内径
(inside diameters)のパイプに配備したシステムに関
して、拡がり減衰の周波数に対する依存性を計算したも
のを示している。図示のように、IDが16インチより大
きいパイプに対する挙動は、上記方程式とリーズナブル
に一致しており、より小さいサイズのパイプに対して
は、拡がり減衰が音速にほぼ関係しない独立した領域が
存在しており、より小さい距離に対しては、音速が増加
するにつれて該減衰が増加する。
の減衰特性〔6〕と同様に、インターフェース〔5〕お
よび〔7〕の減衰特性に対する受信した電圧信号の依存
性を利用している。
理を説明する方程式は、容器壁/流体インターフェース
における音響信号の減衰が、流体とパイプ壁の材料とに
関する密度と音速の積の関数であることを示している。
減衰を計算するために、流体の音速は、非流体の媒体に
関する遅延時間と共に、音響経路に関して計測されたパ
ルス状の伝播時間データを用いて測定される。具体的に
は、超音波の速度は、次式によって与えられる。 Cf=L/tf ここで、 tf=パイプ軸の法線方向に流体中を進む音響パルスの
平均伝播時間 tf=ttotal−tnon-fluid L=流体における音響経路の長さ ここで、ttotal=エレクトロニクストランスミッタか
らエレクトロニクスレシーバまでの総伝播時間t
non-fluid=ケーブル間、トランスデューサおよびハウ
ジング間、パイプ壁間、並びに受信用エレクトロニクス
間の伝播時間を含む非流体による全遅延の合計
るか、または流体特性の計測を行なう前に測定できる。
パイプ壁の材料の音速は、周知であることが多いが、そ
うでない場合には、超音波厚さ手段(ultrasonic thick
ness means)を用いて測定できる。密度に関する特性を
計測するデバイスを校正するため、パイプ内を流れる或
る未知の流体の密度は、グラブサンプルにより計測で
き、または音速と密度の関係により測定できる。
有周波数は、計測されるべき粘度の全範囲に関して、流
体自体に著しい減衰が起きるように選択される。粘度計
測用の音響経路の校正は、グラブサンプルにより粘度が
正確に測定される流体を用いて、減衰を計測することに
より可能である。次に、校正用流体に関して計測された
減衰に関連して、別の流体に関して計測された減衰から
該流体の粘度を測定できる。
衰の計測は、振幅および伝播時間を測定するために、受
信した音響パルスを処理するレシーバ増幅器に、自動ゲ
イン制御の特徴を適用することにより行われる。自動ゲ
イン制御は、受信した信号の増幅後の振幅を感知し、該
振幅をプリセット基準と比較する。信号が基準より下で
ある場合には、ゲインを増加し、基準より上である場合
には、ゲインを減少する。この釣り合い(equilibriu
m)に達するのに必要なゲインの大きさは、計測される
べき減衰の直接の計測値である。未知の流体に関して要
求されるゲインが、基準の流体により要求されるゲイン
と比較されると、粘度は、上述した関係を用いて計算さ
れ得る。
の超音波トランスデューサが直径方向の対向する位置に
配備されている場合を考える。図6に示されるように、
トランスミッタ(28)は、既知の電圧パルスを第1超音波
トランスデューサ(24)に印加する。第1電圧計測手段(3
0)(例えば、簡単な電圧計)は、第1トランスデューサ
(24)に印加された電圧を計測する。電圧パルスが第1ト
ランスデューサ(24)に印加されると、周波数fの超音波
信号を生成し、該信号は、パイプ壁(20)、流体(21)およ
び反対側のパイプ壁(20)を通って、第2トランスデュー
サ(26)に伝搬する。第2トランスデューサ(26)におい
て、超音波信号は、電気信号に変換され、該電気信号
は、レシーバ(34)によって増幅され、第2電圧計測手段
(32)に連絡される。dB単位で表される減衰は、次式に
よって計算される。 AMES=20・Log10(V1/V2) (式E) ここで、V1は、第2電圧計測手段(32)が計測した電圧
であり、V2は、第1電圧計測手段(30)が計測した電圧
である。計測された減衰AMESは、全種類の減衰、すな
わち、AEXT、ATRANS、AVIS、AREFおよびASPREADの
総和に由来する。図6に示ような配置の場合、AMESは
次式に等しい。 AMES=AEXT+AVIS+ASPREAD+2・ATRANS (式F)
ような1個のトランスデューサを使用する配置がある。
ここでは、流体中を2回(行きと戻り)通過した後の信
号電圧と、パイプ壁により3回反射されて、流体中を4
回(行きと戻りを各2回)通過した後の信号電圧とが計
測される。このとき、2回通過した場合の減衰の総和
は、次式で与えられる。 AMES2=AEXT+AVIS2+ASPREAD2+2・ATRANS+AREF (式G) 流体中を4回通過した後のパルスを検出する場合、減衰
の総和は、次式で与えられる。 AMES4=AEXT+AVIS4+ASPREAD4+2・ATRANS+3・AREF (式H) 式Hから式Gを引くと次式となる。 AMES4−AMES2=AVIS4−AVIS2+ASPREAD4−ASPREAD2+2・AREF (式I) この手法の利点は、ATRANSおよびAEXTを測定する必要
がないことである。さらに、システムが要求するトラン
スデューサの数が少ない。
と、音速および密度に関する方程式とを用いての粘度の
測定 内径が23.23インチであるパイプラインにおいて、3つ
の異なる原油サンプルを計測した。パイプを形成する鋼
鉄の密度は、7.71グラム/立方cmであり、該鋼鉄にお
ける圧縮波の音速は、232437インチ/秒であった。これ
らの流体の音速は、米国特許第5546813号(この
引用を以て本願に記載加入する。)に記載のように計測
され、減衰は、上述のように計測され、式Eを用いて計
算される。以下の結果が得られた。 18G Cf=50101インチ/秒 AMES=−29.0dB WCH Cf=52307インチ/秒 AMES=−36.4dB OCS Cf=55452インチ/秒 AMES=−46.4dB
々のサンプル多数を得て、密度および音速を測定した。
結果をプロットし、最小二乗法を用いて線形方程式に適
合させたところ)、グラム/立方cmを単位とする密度
が、インチ/秒を単位とする音速の計測値に対し、次式
によって関係付けられることが判明した。ρf=0.130+
0.0000144・Cf
AEXTの値を知ることが必要である。しかしながら、こ
の量を直接測定することは困難であるから、該産物の中
の1つの既知の粘度を用いることにより推定されるであ
ろう。この目的のために、18Gが選択される。という
のは、18Gは、減衰の合計が最低値であり、従って、
粘度の測定値の誤差に敏感であるからである。さらに、
パイプの直径が大きいから、式Dを適用できる。18G
に関して、減衰計測時におけるパイプ内の流体の温度に
おける粘度の測定値は、3.43センチポアズであった。音
速の測定値を用い、Kv=2.0と仮定し、式A、式Dおよ
び式Cを用いると、 ATRANS=−20.83dB ASPREAD=−1.32dB AVIS=−0.53dB と計算でき、AMES=−29dBであるから、式FからA
EXT=−6.32dBが見出される。WCHに関して式Aお
よび式Dを用いてATRANSおよびASPREADを計算する
と、 ATRANS=−19.28dB ASPREAD=−1.69dB が見出され、次に、式Fから、 AVIS=−8.22dB が見出され、式Cから計算された粘度は、63.1センチポ
アズである。OCSに関して式Aおよび式Dを用いてA
TRANSおよびASPREADを計算すると、 ATRANS=−19.28dB ASPREAD=−2.20dB が見出され、次に、式Fから、 AVIS=−18.60dB が見出され、Kv=2.0と仮定すると、式Cから計算され
た粘度は、179.0センチポアズである。これは、OCS
のサンプルの計測値180センチポアズと同程度である。
のトランスデューサと、拡がり減衰の推定を用いての高
粘度の測定 (内寸が9.5インチ×5.5インチである)短い長さの長方
形パイプにおいて、音が長辺方向と平行に伝搬する場合
の4回通過および2回通過に関する減衰の差(AMES4−
AMES2)が、3つの液体に関して計測された。該液体
は、夫々について音速が異なり、全てについて、低粘性
の結果として、測定周波数(1.0MHZ)における流体
の減衰が小さい。(AMES4−AMES2)の結果を以下に示
す。 水 −8.2dB エチルアルコール −4.2dB 灯油 −5.4dB
は、式D、BおよびKを用いて、次表にまとめられる。
てはめる。 ASPREAD4−ASPREAD2=14.215−0.000361・cf (E2) 粘度が未知である鉱油のサンプルに関して、同じ断面の
パイプにおけるAMES4−AMES2の計測値は、−21.3dB
であった。音速の計測値は、57304インチ/秒であっ
た。別の実験における密度の計測値は、0.93グラム/c
cであった。式B、E2およびKを用いて、 2・AREF=−0.871dB ASPREAD4−ASPREAD2=−6.42dB と計算され、次に式Kから、 AVIS=−14.0dB と計算され、KVが2.84であることを用いて、式Bか
ら、 η=128センチポアズ と計算される。これは、計測値125〜130cSと同程度で
ある。
のトランスデューサと、拡がり減衰の推定を用いての低
粘度の測定 (内寸が9.5インチ×5.5インチである)短い長さの長方
形パイプにおいて、音が短辺方向と平行に伝搬する場合
の4回通過および2回通過に関する減衰の差(AMES4−
AMES2)が、2つの液体に関して計測された。該液体
は、音速が異なり、粘度が低く、その結果、測定周波数
(5.0MHZ)における流体の減衰が小さい。(AMES4
−AMES2)の結果を以下に示す。 水 −6.3dB エチルアルコール −12.3dB
は、式D、BおよびKを用いて、次表にまとめられる。
衰は、次式に当てはまる。 ASPREAD4−ASPREAD2=20log(.31452−0.012025f/Cf) (E3)
るAMES4−AMES2の計測値は、12.3dBであった。音速
の計測値は、50848インチ/秒であった。別の実験にお
ける密度の計測値は、0.843グラム/ccであった。式
B、E3およびKを用いて、 2・AREF=−0.8dB ASPREAD4−ASPREAD2=−5.31dB と計算され、次に式Kから、 AVIS4−AVIS2(dB)=−6.17dB と計算され、式Bから、 η=2.3センチポアズ と計算される。これは、予想値2.5センチポアズと同程
度である。
詳述してきたが、その細部は例示に過ぎず、特許請求の
範囲に記載されるような本発明の精神及び範囲から離れ
ることなしに、当該分野の専門家によって変更を為し得
ることが理解されるべきである。
ら見た概要図である。
から見た概要図である。
要図である。
要図である。
遅延および信号減衰を示す図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 容器内の流体の粘度を計測する装置であ
って、 容器内の流体に信号を送信する送信手段であって、前記
容器に接触し、容器内の流体に信号を提供するようにし
ている送信手段、 流体を通過した信号を受信する受信手段であって、前記
容器に接触し、容器内の流体から該信号を受信する受信
手段、及び受信手段に接続され、流体を通過した信号か
ら容器内の流体の粘度を測定する測定手段を具える装
置。 - 【請求項2】 送信手段及び受信手段は、パイプの外面
に配備され、信号は、送信手段から、パイプ壁を通過
し、パイプ内の流体を通過し、パイプ壁を通過して、受
信手段に到達する、請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 送信手段及び受信手段は、送信手段から
の信号が、経路に従ってパイプを通過し受信手段に到達
するように、パイプと接触する、請求項2に記載の装
置。 - 【請求項4】 送信手段は、音響信号を生成する第1ト
ランスデューサを含んでおり、受信手段は、第1トラン
スデューサからの音響信号を受信する第2トランスデュ
ーサを含む、請求項3に記載の装置。 - 【請求項5】 第1トランスデューサが生成した音響信
号は、パイプ壁を通ってパイプ内の液体に進行し、パイ
プ壁を通って第2トランスデューサに到達する、請求項
4に記載の装置。 - 【請求項6】 送信手段は、第1トランスデューサに接
続され、第1トランスデューサに第1電圧信号を印加す
るトランスミッタを含んでおり、これにより、第1トラ
ンスデューサは、周波数fの音響信号を生成する、請求
項5に記載の装置。 - 【請求項7】 送信手段は、トランスミッタに接続され
た第1電圧計測手段を含んでおり、第1電圧計測手段
は、トランスミッタから第1トランスデューサに印加さ
れた電圧と、該電圧を印加した時刻を計測する、請求項
6に記載の装置。 - 【請求項8】 受信手段は、第2トランスデューサに接
続されたレシーバを含んでおり、第2トランスデューサ
は、音響信号を第2電圧信号に変換し、レシーバは、第
2トランスデューサからの第2電圧信号を増幅する、請
求項7に記載の装置。 - 【請求項9】 受信手段は、レシーバに接続された第2
電圧計測手段を含んでおり、第2電圧計測手段は、第2
電圧信号の電圧と、該信号を受信した時刻を計測する、
請求項8に記載の装置。 - 【請求項10】 測定手段は、第1電圧計測手段及び第
2電圧計測手段に接続されたプロセッサ手段を含んでお
り、プロセッサ手段は、パイプ内の流体の粘度を、第1
及び第2電圧計測手段が計測した電圧と伝播時間の関数
として測定する、請求項9に記載の装置。 - 【請求項11】 測定手段は、超音波信号が液体中の既
知の距離を通過する伝播時間を計測するタイミング手段
を含んでおり、プロセッサ手段は、液体の粘度及び音速
からパイプ中の液体を決定する、請求項10に記載の装
置。 - 【請求項12】 プロセッサは、第1トランスデューサ
が生成して、第2トランスデューサが受信する音響信号
に関して、液体中の既知の距離を通過することによる減
衰と、伝播時間から決定される液体の音速との関数とし
て、粘度を決定する、請求項11に記載の装置。 - 【請求項13】 プロセッサは、音響信号が液体中を通
過する時刻及び条件における粘度を、音響信号の減衰
と、前記時刻における流体の音速及びパイプの音速とか
ら測定する、請求項12に記載の装置。 - 【請求項14】 第1トランスデューサが生成し、第2
トランスデューサが受信する音響信号は、超音波信号で
ある、請求項13に記載の装置。 - 【請求項15】 流体は液体であり、送信手段は、液体
中に送信される超音波信号を生成する第1トランスデュ
ーサを含む、請求項3に記載の装置。 - 【請求項16】 送信手段は、第1トランスデューサに
第1電圧信号を印加するトランスミッタと、トランスミ
ッタから第1トランスデューサに印加された電圧を計測
する第1電圧計測手段と、トランスミッタ及び第1トラ
ンスデューサに接続され、第1電圧信号が第1トランス
デューサに進むことを制御するマルチプレクサとを含
む、請求項15に記載の装置。 - 【請求項17】 受信手段は、パイプにて反射した超音
波信号を流体から受信して第2電圧信号に変換する第1
トランスデューサと、第2電圧信号を受信して増幅する
レシーバを含んでおり、前記レシーバは、マルチプレク
サに接続されており、マルチプレクサは、第1トランス
デューサからの第2電圧信号がレシーバに進むことを制
御する、請求項16に記載の装置。 - 【請求項18】 受信手段は、レシーバに接続され、第
2電圧信号の電圧と受信した時刻を計測する第2電圧計
測手段を含む、請求項17に記載の装置。 - 【請求項19】 測定手段は、第1電圧計測手段及び第
2電圧計測手段に接続され、パイプ内の流体を、第1及
び第2電圧計測手段が計測した電圧、及び音速の関数と
して測定する、請求項18に記載の装置。 - 【請求項20】 送信手段及び受信手段は、パイプ壁を
貫通し、パイプの内部に接触する、請求項1に記載の装
置。 - 【請求項21】 送信手段は、第1トランスデューサを
含んでおり、受信手段は、第2トランスデューサを含ん
でおり、第1トランスデューサ及び第2トランスデュー
サは、信号がトランスデューサ間を進むようにパイプに
接触する、請求項20に記載の装置。 - 【請求項22】 流体の粘度を計測して、パイプ内の流
体の境界を特定する方法であって、 信号を流体中に送信する工程、 流体を通過した信号を受信する工程、 信号が流体中を通過することによる信号の減衰を測定す
る工程、及び信号の減衰と音速からパイプ内の流体の粘
度を見出す工程を含む方法。 - 【請求項23】 送信する工程は、パイプ壁を通って流
体内に信号を送信する工程を含み、受信する工程は、流
体及びパイプ壁を通過した信号を受信する工程を含む、
請求項22に記載の方法。 - 【請求項24】 測定する工程は、流体中に送信される
前の信号を、流体を通過した信号と比較する工程を含
む、請求項23に記載の方法。
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