JPH11271018A - 干渉顕微鏡 - Google Patents

干渉顕微鏡

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JPH11271018A
JPH11271018A JP10074514A JP7451498A JPH11271018A JP H11271018 A JPH11271018 A JP H11271018A JP 10074514 A JP10074514 A JP 10074514A JP 7451498 A JP7451498 A JP 7451498A JP H11271018 A JPH11271018 A JP H11271018A
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JP
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light
sample
beam splitter
interference
reference light
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JP10074514A
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Takao Maki
孝雄 真木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観測環境の影響を受けること無く常に安定した
干渉図形を計測可能で同時に試料の表面情報を高精度に
観察可能な低価格な干渉顕微鏡を提供する。 【解決手段】入射光Lを試料光L1と参照光L2に分離
すると共に、試料光と参照光を再び合致させる分離光路
干渉光学系18を備えており、分離光路干渉光学系は、
入射光を試料光と参照光に分離して試料光を試料面20
方向に導光すると共に参照光を外部反射部材24方向へ
導光する分離用ビームスプリッタ22と、分離用ビーム
スプリッタで分離された参照光を外部反射部材方向へ反
射する折り返しミラー26と、外部反射部材から折り返
しミラーを介して反射された参照光及び試料面から反射
した試料光を互いに光学的に合致させて所定の干渉図形
を形成する合致用ビームスプリッタ28とを有し、分離
用ビームスプリッタ、折り返しミラー及び合致用ビーム
スプリッタは、一体の部材に固定配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、結晶表面
の成長過程の計測や観察、或いは、半導体処理プロセス
における計測や検査を行うための干渉顕微鏡に関し、特
に、外部振動や衝撃等の変動の大きな環境下において、
対象物に対して高精度に観察や計測並びに検査を行うこ
とが可能な干渉顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の干渉顕微鏡には、例えば
図6に示すようなマイケルソン型干渉光学系が広く用い
られている。このようなマイケルソン型干渉光学系にお
いて、光源2から発光した光束は、コリメーターレンズ
4を介して平行光束に生成された後、ビームスプリッタ
6によって試料光8と参照光10とに分離される。この
とき、ビームスプリッタ6を透過した試料光8は、試料
面12に照射され、一方、ビームスプリッタ6から反射
した参照光10は、参照ミラー14に照射される。
【0003】そして、試料面12から反射した試料光8
は、ビームスプリッタ6により反射した後、観測位置1
6に照射され、一方、参照ミラー14から反射した参照
光10は、ビームスプリッタ6を透過した後、観測位置
16に照射される。
【0004】このように異なる光路を経た光束8,10
がビームスプリッタ6上で重ね合わせられるので、観測
位置16上に干渉図形(干渉縞)が現れる。ここで、こ
の干渉図形の一点(例えば、干渉縞の中心)に着目し
て、試料面12を光軸方向Sに沿って移動させると、観
測位置16上の干渉図形(干渉縞の縞数即ち明暗)が変
化する。
【0005】そこで、このようなマイケルソン型干渉光
学系を用いた干渉顕微鏡では、観測位置16上の干渉図
形の変化を計測することによって、試料面12の移動量
を検出し、その検出結果に基づいて、試料の表面情報
(例えば、微細構造など)を観察している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような干渉顕微鏡では、干渉図形の計測作業と試料表
面の観察作業とが、別個のプロセスを経て行われている
ため、観測結果を得るまでにある程度の時間を要する。
このため、例えば時間的変化が速く且つ再現性の困難な
結晶成長過程の観測を行う場合、リアルタイムで再現性
に優れた観測結果を得ることが困難になってしまう。
【0007】また、上述した干渉顕微鏡では、ビームス
プリッタ6によって試料光8と参照光10とを同一光路
上に一致させるために、各々の光学部品(例えば、試料
面12や参照ミラー14など)を高精度に位置決めする
必要がある。このため、例えば、外部振動や衝撃等によ
って各々の光学部品が僅かでも変動した場合、観測位置
16上の干渉図形に乱れが生じ、試料の表面情報を正確
に観測することが困難になってしまう。
【0008】更に、各々の光学部品を高精度に位置決め
するためには、複雑且つ正確な位置決め作業が必要であ
り、また、各々の光学部品に対する精度も要求される。
このため、製造コストが上昇してしまう。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、観測環境の影響を受ける
こと無く、常に安定した干渉図形を計測可能であって、
同時に、試料の表面情報を高精度に観察可能な低価格な
干渉顕微鏡を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の干渉顕微鏡は、入射光を試料光と参
照光に分離すると共に、これら試料光と参照光を再び合
致させる分離光路干渉光学系を備えており、この分離光
路干渉光学系は、入射光を試料光と参照光に分離して試
料光を試料面方向に導光すると共に参照光を外部反射部
材方向へ導光する分離用ビームスプリッタと、この分離
用ビームスプリッタで分離された参照光を外部反射部材
方向へ反射する折り返しミラーと、前記外部反射部材か
ら前記折り返しミラーを介して反射された参照光、及
び、試料面から反射した試料光を互いに光学的に合致さ
せて所定の干渉図形を形成する合致用ビームスプリッタ
とを有し、これら分離用ビームスプリッタ、折り返しミ
ラー、及び、合致用ビームスプリッタが一体の部材に固
定配置されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る干渉顕微鏡について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の干渉顕微鏡は、入射
光Lを試料光L1と参照光L2に分離すると共に、これ
ら試料光L1と参照光L2を再び合致させる分離光路干
渉光学系18を備えている。
【0012】本実施の形態において、分離光路干渉光学
系18は、その一例として、単一の光学部品(例えば、
プリズム)で構成されており、この光学部品には、入射
光Lを試料光L1と参照光L2に分離して試料光L1を
試料面20方向に導光すると共に参照光L2を外部反射
部材24方向へ導光する分離用ビームスプリッタ22
と、この分離用ビームスプリッタ22で分離された参照
光L2を外部反射部材24方向へ反射する折り返しミラ
ー26と、外部反射部材24から折り返しミラー26を
介して反射された参照光L2及び試料面20から反射し
た試料光L1を互いに光学的に合致させて所定の干渉図
形を形成する合致用ビームスプリッタ28とが一体的に
形成されている。
【0013】本実施の形態において、分離用ビームスプ
リッタ22としては、その一例として、分離用ハーフミ
ラーが適用されており、また、合致用ビームスプリッタ
28としては、その一例として、合致用ハーフミラーが
適用されている。なお、外部反射部材24は、入射光に
対して反射光を同一方向に平行に反射させることができ
る光学部材であり、例えば、コーナーキューブプリズ
ム、直角プリズム、キャッツアイ等を適用することが可
能である。
【0014】このような構成において、干渉図形生成用
の光源30からコリメーターレンズ32を介して平行光
束に生成された入射光Lは、分離用ビームスプリッタ2
2によって試料光L1と参照光L2に分離される。
【0015】このとき、分離用ビームスプリッタ22か
ら反射した試料光L1は、試料面20に照射され、一
方、分離用ビームスプリッタ22を透過した参照光L2
は、合致用ビームスプリッタ28を透過した後、折り返
しミラー26によって外部反射部材24方向に反射され
る。
【0016】外部反射部材24に照射された参照光L2
は、再び、折り返しミラー26方向に平行に反射された
後、折り返しミラー26によって合致用ビームスプリッ
タ28に導光される。
【0017】一方、試料面20から反射した試料光L1
は、分離用ビームスプリッタ22を透過した後、合致用
ビームスプリッタ28に導光される。このように合致用
ビームスプリッタ28に導光された試料光L1及び参照
光L2は、合致用ビームスプリッタ28によって互いに
光学的に合致され、所定の干渉図形を有する干渉光L3
となって、観測位置34に導光される。
【0018】このとき、観測位置34には、試料光L1
及び参照光L2が重ね合わされた干渉図形(干渉縞)が
現れる。ここで、干渉図形の一点(例えば、干渉縞の中
心)に着目して、試料面20を試料光L1の光路(光
軸)A1方向に沿って移動させると、観測位置34にお
ける干渉図形(干渉縞の縞数即ち明暗)が変化する。そ
こで、観測位置34上の干渉図形の変化を計測すること
によって、試料面20の移動量を検出し、その検出結果
に基づいて、試料の表面情報(例えば、微細構造など)
を観察することができる。
【0019】このような干渉顕微鏡によれば、分離用ビ
ームスプリッタ22及び折り返しミラー26並びに合致
用ビームスプリッタ28が、単一の光学部品に一体的に
形成されているため、試料光L1及び参照光L2並びに
干渉光L3の夫々の光路(光軸)A1,A2,A3の位
置関係が常時一定に保持される。このため、試料光L1
の光路(光軸)A1と参照光L2の光路(光軸)A2と
を常時平行な位置関係に保持させることができると共
に、試料面20から反射した試料光L1と折り返しミラ
ー26から反射した参照光L2を確実に且つ互いに光学
的に合致させることができる。この結果、外部振動や衝
撃等によって分離光路干渉光学系18又は外部反射部材
24が変動しても、この観測環境の影響を受けること無
く、常に安定した干渉図形を計測することが可能とな
る。
【0020】なお、上述した実施の形態では、分離光路
干渉光学系18を単一の光学部品で構成したが、例え
ば、分離用ビームスプリッタ22、折り返しミラー2
6、合致用ビームスプリッタ28を夫々剛性の大きな透
明基板上に一体的に固定しても上記同様の作用効果を実
現することが可能である。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態に係る干
渉顕微鏡について、図2を参照して説明する。なお、本
実施の形態の説明に際し、第1の実施の形態と同一の構
成には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0022】本実施の形態の干渉顕微鏡は、光源30の
偏光特性を利用して干渉図形を計測すると同時に、試料
の表面情報(試料の微細構造など)を顕微鏡観察するこ
とができるように構成されている。
【0023】このため、分離用ビームスプリッタ22及
び合致用ビームスプリッタ28として、分離用偏光ビー
ムスプリッタ22´及び合致用偏光ビームスプリッタ2
8´を適用すると共に、光路(光軸)A1,A2上に
は、夫々λ/4板36,38を配置した。なお、これら
λ/4板36,38は、偏光角が試料光L1及び参照光
L2の偏光方向に対して45°回転するように配置され
ている。
【0024】更に、光路(光軸)A3上には、干渉光L
3の特定の偏光成分を抽出して観測位置34に導光させ
ると共に、試料の表面情報即ち顕微鏡像を観測位置34
に導光させるように、対物レンズ40、偏光板42、結
像レンズ44を有する観察光学系が配置されている。
【0025】また、干渉図形を調整するために、λ/4
板38と外部反射部材24との間の光路(光軸)A2上
には、光路(光軸)A2の傾き(あおり)調整用の一対
の楔形プリズム46が配置されている。
【0026】なお、干渉図形の調整方法としては、従
来、折り返しミラーの傾き(あおり)を調整する方法、
或いは、外部反射部材24として全反射ミラーを適用
し、この全反射ミラーの傾き(あおり)を調整する方法
などが知られているが、本実施の形態において、折り返
しミラー26は、分離光路干渉光学系18に一体的に形
成されており、また、コーナーキューブプリズム等の外
部反射部材24を適用しているため、従来のような調整
方法を行うことができない。このため、本実施の形態で
は、一対の楔形プリズム46を光路(光軸)A2上のい
ずれか一方の光路に配置し、これら楔形プリズム46を
相対的に移動させることによって干渉図形の調整が行わ
れる。
【0027】その他の構成は、第1の実施の形態と同一
であるため、その説明は省略する。このような構成にお
いて、光源30からコリメーターレンズ32を介して平
行光束に生成された入射光Lは、分離用偏光ビームスプ
リッタ22´によって互いに偏光方向が異なる(例え
ば、偏光方向が互いに直交した)試料光L1と参照光L
2に分離される。
【0028】このとき、分離用偏光ビームスプリッタ2
2´から反射した試料光L1は、λ/4板36を介して
試料面20に照射され、一方、分離用偏光ビームスプリ
ッタ22´を透過した参照光L2は、折り返しミラー2
6から反射した後、λ/4板38から一対の楔形プリズ
ム46を介して外部反射部材24に照射される。
【0029】外部反射部材24から反射した参照光L2
は、再び、一対の楔形プリズム46からλ/4板38を
介して折り返しミラー26に導光された後、折り返しミ
ラー26によって合致用偏光ビームスプリッタ28´に
導光される。このとき、λ/4板38を透過した参照光
L2は、その偏光方向が90°回転しているため、合致
用偏光ビームスプリッタ28´で反射する。
【0030】一方、試料面20から反射した試料光L1
は、再び、λ/4板36を介して分離用偏光ビームスプ
リッタ22´に導光される。このとき、λ/4板36を
透過した試料光L1は、その偏光方向が90°回転して
いるため、分離用偏光ビームスプリッタ22´と合致用
偏光ビームスプリッタ28´を透過する。
【0031】合致用偏光ビームスプリッタ28´によっ
て互いに光学的に合致された干渉光L3は、対物レンズ
40、偏光板42、結像レンズ44を介して特定の偏光
成分が抽出された後、観測位置34に照射される。
【0032】このとき、観測位置34には、光源30の
偏光特性に基づいた干渉図形が現れると同時に、試料の
表面情報(例えば、微細構造など)が導光される。そし
て、観測位置34において、干渉図形の変化が計測され
ると同時に、試料の表面情報が顕微鏡観察される。
【0033】このような干渉顕微鏡によれば、外部振動
や衝撃等の観測環境の影響を受けても、試料光L1及び
参照光L2並びに干渉光L3の各光軸が常に一定の関係
に保たれるので、常に安定した干渉図形を計測可能であ
って、同時に、試料表面を高精度に顕微鏡観察可能な干
渉顕微鏡を提供することができる。そして、対物レンズ
40を交換することによって、所望の倍率で顕微鏡観察
することができる。
【0034】次に、本発明の第3の実施の形態に係る干
渉顕微鏡について、図3を参照して説明する。なお、本
実施の形態の説明に際し、第1及び第2の実施の形態と
同一の構成には、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0035】本実施の形態の干渉顕微鏡は、干渉図形の
計測と同時に試料の表面情報を顕微鏡観察することがで
きるように構成されている。このため、干渉図形生成用
の光源30に加えて、更に、この光源30とは異なる波
長(例えば、550nm)の入射光L´を発生する顕微
鏡像生成用の光源48が設けられている。また、顕微鏡
観察光路と干渉図形計測光路とを共存させるために、図
4に示すような波長別分割コートを施した第1の分岐用
ビームスプリッタ50が入射光L,L´の光路上に配置
されていると共に、波長別分割コートを施した第2の分
岐用ビームスプリッタ52が光路(光軸)A3上に配置
されている。
【0036】なお、第1及び第2の分岐用ビームスプリ
ッタ50,52に代えて、ハーフミラーを適用すること
も可能である。このような構成によれば、入射光L,L
´は、第1の分岐用ビームスプリッタ50を介して互い
に共存した状態で分離光路干渉光学系18に導光され、
第2の実施の形態と同様の光路を経た後、対物レンズ4
0、偏光板42、結像レンズ44を介して第2の分岐用
ビームスプリッタ52に照射される。
【0037】このとき、第2の分岐用ビームスプリッタ
52で、光源30による試料光L1及び参照光L2が重
ね合わされた干渉光L3が反射され、光源48による試
料の表面像光L4が透過される。具体的には、干渉光L
3は、第2の分岐用ビームスプリッタ52で反射した
後、反射プリズム54を介して観測位置34´に導光さ
れ、一方、表面像光L4は、第2の分岐用ビームスプリ
ッタ52を透過した後、観測位置34´に導光される。
そして、観測位置34′において干渉図形の変化が計測
されると同時に、観測位置34において試料の表面情報
が顕微鏡観察される。
【0038】このような干渉顕微鏡によれば、外部振動
や衝撃等の観測環境の影響を受けても、試料光L1及び
参照光L2並びに干渉光L3の各光軸が常に一定の関係
に保たれるので、常に安定して、観測目的に応じた波長
別の所望の干渉図形と試料表面の顕微鏡観察像とを同時
に得ることができる。そして、対物レンズ40を交換す
ることによって、所望の倍率で顕微鏡観察することが可
能となる。
【0039】次に、本発明の第4の実施の形態に係る干
渉顕微鏡について、図5を参照して説明する。なお、本
実施の形態の説明に際し、第1〜第3の実施の形態と同
一の構成には、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0040】本実施の形態の干渉顕微鏡は、2種類の干
渉図形の計測と同時に試料の表面情報を顕微鏡観察する
ことができるように構成されている。2種類の干渉図形
を得るためには、異なる波長の2つの干渉図形生成用の
光源が必要となる。このため、干渉図形生成用の光源3
0(例えば、波長480nmの入射光Lを発光する光
源)に加えて、更に、干渉図形生成用の光源56(例え
ば、波長680nmの入射光L″を発光する光源)が設
けられている。
【0041】そして、これら光源30,56から発光し
た入射光L,L″を第1のダイクロイックプリズム58
を介して第1の分岐用ビームスプリッタ50に入射させ
るように構成されている。この第1の分岐用ビームスプ
リッタ50は、図4に示すように、光源30の波長48
0nm及び光源56の波長680nmを反射させ、光源
48の波長550nmを透過させる特性を有する。
【0042】更に、第2の分岐用ビームスプリッタ52
で反射した2つの干渉光L5(例えば、波長480n
m),L6(例えば、波長680nm)を分離するため
の第2のダイクロイックプリズム60が設けられてい
る。
【0043】このような構成によれば、干渉図形生成用
の入射光L,L″は、第1のダイクロイックプリズム5
8を介して第1の分岐用ビームスプリッタ50に照射さ
れ、顕微鏡像生成用の入射光L´と共存した状態で分離
光路干渉光学系18に導光される。そして、第2の実施
の形態と同様の光路を経た後、対物レンズ40、偏光板
42、結像レンズ44を介して第2の分岐用ビームスプ
リッタ52に照射される。
【0044】このとき、試料の表面像光L4は、第2の
分岐用ビームスプリッタ52を透過した後、観測位置3
4に導光され、一方、2つの干渉図形が共存した干渉光
は、第2の分岐用ビームスプリッタ52で反射した後、
第2のダイクロイックプリズム60によって2つの干渉
光L5,L6に分離される。
【0045】干渉光L5は、第2のダイクロイックプリ
ズム60から反射した後、観測位置34´に480nm
用干渉図形が導光され、干渉光L6は、第2のダイクロ
イックプリズム60を透過した後、反射プリズム62を
介して観測位置34″に680nm用干渉図形が導光さ
れる。そして、観測位置34´,34″において、2種
類の干渉図形の変化が計測されると同時に、観測位置3
4において、試料の表面情報が顕微鏡観察される。
【0046】また、一般に、2つの異なる波長λ1、λ
2の光に対する試料の屈折率の濃度依存性α1,α2
と、温度依存性β1,β2を予め計測しておけば、2つ
の異なる波長の光に対する干渉図形の観測から、屈折率
の変化量ΔN1,ΔN2を求めることによって、その変
化量ΔN1,ΔN2から試料の濃度変化ΔCと温度変化
ΔTを、以下に示すような連立方程式を解くことによっ
て求めることができる。
【0047】ΔN1=α1・ΔC+β1・ΔT ΔN2=α2・ΔC+β2・ΔT このような干渉顕微鏡によれば、外部振動や衝撃等の観
測環境の影響を受けること無く、常に安定して、観測目
的に応じた2波長に基づく2種類の干渉図形と試料表面
の顕微鏡観察像とを同時に得ることができる。そして、
対物レンズ40を交換することによって、所望の倍率で
顕微鏡観察することが可能となる。
【0048】なお、本発明は、上述した各実施の形態の
構成に限定されることは無く、種々変更することが可能
である。例えば、分離用及び合致用ビームスプリッタ2
2,28の分離率及び合致率、第1及び第2の分岐用ビ
ームスプリッタ50,52の分岐率は、通常、1対1の
割合であるが、観測及び干渉に支障の無い範囲で任意の
割合に変更することが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、観測環境の影響を受け
ること無く、常に安定した干渉図形を計測可能であっ
て、同時に、試料の表面情報を高精度に観察可能な低価
格な干渉顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る干渉顕微鏡の
主要な構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る干渉顕微鏡の
主要な構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る干渉顕微鏡の
主要な構成を示す図。
【図4】第1及び第2の分岐用ビームスプリッタに施さ
れた波長別分割コートの特性を示す図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る干渉顕微鏡の
主要な構成を示す図。
【図6】マイケルソン形干渉光学系を用いた干渉顕微鏡
の主要な構成を示す図。
【符号の説明】
L 入射光 L1 試料光 L2 参照光 18 分離光路干渉光学系 20 試料面 22 分離用ビームスプリッタ 24 外部反射部材 26 折り返しミラー 28 合致用ビームスプリッタ 22´ 分離用偏光ビームスプリッタ 28´ 合致用偏光ビームスプリッタ 36,38 λ/4板 42 偏光板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を試料光と参照光に分離すると共
    に、これら試料光と参照光を再び合致させる分離光路干
    渉光学系を備えており、 この分離光路干渉光学系は、入射光を試料光と参照光に
    分離して試料光を試料面方向に導光すると共に参照光を
    外部反射部材方向へ導光する分離用ビームスプリッタ
    と、 この分離用ビームスプリッタで分離された参照光を外部
    反射部材方向へ反射する折り返しミラーと、 前記外部反射部材から前記折り返しミラーを介して反射
    された参照光、及び、試料面から反射した試料光を互い
    に光学的に合致させて所定の干渉図形を形成する合致用
    ビームスプリッタとを有し、これら分離用ビームスプリ
    ッタ、折り返しミラー、及び、合致用ビームスプリッタ
    が一体の部材に固定配置されていることを特徴とする干
    渉顕微鏡。
  2. 【請求項2】 干渉図形と試料表面の顕微鏡像とを同時
    に観測するように、前記分離光路干渉光学系を介して導
    光された試料表面の顕微鏡像を観察する観察光学系が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の干渉顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 偏光特性を利用して干渉図形を計測する
    と同時に、試料の表面情報を観察するように、互いに異
    なる波長を有する複数の光源が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の干渉顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133747A (ja) * 2004-10-06 2006-05-25 Nikon Corp 顕微鏡装置及びレーザユニット

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JP2006133747A (ja) * 2004-10-06 2006-05-25 Nikon Corp 顕微鏡装置及びレーザユニット

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