JPH11268532A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH11268532A
JPH11268532A JP10071724A JP7172498A JPH11268532A JP H11268532 A JPH11268532 A JP H11268532A JP 10071724 A JP10071724 A JP 10071724A JP 7172498 A JP7172498 A JP 7172498A JP H11268532 A JPH11268532 A JP H11268532A
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JP
Japan
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gear
plate
position detection
projection
output shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP10071724A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Hayama
暢夫 羽山
Nobuhiro Yamauchi
伸浩 山内
Masumi Nishikawa
増美 西川
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の初期位置の設定を一度行えば、後は
常に保持が可能な位置検出装置を提供すると共に、移動
体の位置検出を精度良く行う。 【解決手段】 移動体30を駆動させる出力軸10と出
力軸の回転により回転する第1ギヤ26と第2ギヤ22
と、移動体30の位置を検出する位置検出プレート24
と、第2ギヤ22と位置検出プレート24の間に配設さ
れた摩擦部材23と、位置検出プレート24を第2ギヤ
側に付勢するダイヤフラムスプリング25を用い、位置
検出プレート24の突起24bの非回転側の回転軌跡上
にストッパ部15cを設け、出力軸10の回転に伴い位
置検出プレート24の突起24bがストッパ部15cに
当接したとき、第2ギヤ22が位置検出プレート24に
対して相対回転するようにして、位置検出プレートの初
期位置の設定を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位置検出装置に関す
るものであり、特に、位置検出装置の初期位置を設定す
る構造に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の挟み込み検知装置は、昇
降動作を行う窓ガラスへの挟み込みを検知するため、モ
ータの回転速度に同期するパルス発生器を用い、パルス
発生器からの信号状態により挟み込みを検知しているも
のが、例えば特開平9−324581号公報に開示され
ている。この公報に示される挟み込み検知装置は、窓ガ
ラスを昇降させるモータの出力軸のパルス変化をカウン
トして所定のしきい値と比較して、挟み込みを検知する
ものである。
【0003】挟み込み検知においては、窓ガラス全閉時
には完全に閉じないといけないため、窓ガラスの全閉位
置から所定範囲内(例えば、全閉〜−4mm)では、挟
み込みの反転動作をさせないように、不感帯を設けるよ
うにしている(米国のFMVSS規定)。この規定を満
足させるため、窓ガラスの全閉位置から所定位置だけ下
がった範囲を正確に検出する必要がある。
【0004】このため、このような装置では挟み込み検
知装置を車両に組付けた後、一度、窓ガラスを全閉位置
まで閉じる必要が有り、全閉位置ではモータへの負荷が
急激に上昇することから、そのときのモータロック電流
等を検知することで窓ガラスが全閉位置(初期位置)で
あるとして、初期位置からのパルス数のカウントによ
り、窓ガラスがどの位置にあるかを検出している。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
ようにパルスにより全閉位置を検出するものにおいて
は、車両への組付け時に一旦、窓ガラスを全閉位置まで
作動させて初期位置を学習する必要があり、上記のよう
にパルス数のカウントにより窓ガラスの位置を検出する
ものは車両の整備または故障等でバッテリを車両から外
した場合、コントローラ内のメモリに記憶された全閉位
置が電気的に未記憶状態となる。このため、バッテリを
再度接続後に窓ガラスを再び全閉位置まで駆動し、初期
位置を認識させる必要がある。これを回避するにはバッ
テリ以外に別の電源をもてば良いが、コストアップして
しまう。
【0006】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、移動体の初期位置の設定を一度行え
ば、後は常に保持が可能な位置検出装置を提供すると共
に、移動体の位置検出を精度良く行うことを技術的課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた第1の技術的手段は、移動体を駆動させる出
力軸と第1ギヤ面で噛合する第1ギヤと、該第1ギヤの
もつ第2ギヤ面と噛合する第2ギヤと、該第2ギヤに同
期して回転し配線パターンと突起が設けられた位置検出
プレートと、該位置検出プレートの回転軌跡上に前記位
置検出プレートの回転を止めるストッパ部が設けられた
非回転部材と、非回転側に固定され前記配線パターンに
摺接して前記移動体の位置を検出するコンタクトと、前
記第2ギヤと前記位置検出プレートの間に介在した摩擦
部材とを備え、前記出力軸の回転に伴い前記位置検出プ
レートの突起が前記ストッパ部に当接したとき、前記第
2ギヤが前記位置検出プレートに対して相対回転するよ
うにしたことである。
【0008】上記の構成により、移動体を駆動させる出
力軸が回転すれば、出力軸に噛合する第1ギヤと第1ギ
ヤに噛合する第2ギヤが回転し、第2ギヤに同期して位
置検出プレートが回転する。この場合、位置検出プレー
トには突起が設けられており、突起が非回転部材に設け
られたストッパ部により規制され、突起がストッパ部に
当接すると位置検出プレートの回転が止まる。位置検出
プレートの回転が止まった状態でも、第2ギヤは回転し
ようとするため、第2ギヤと位置検出プレートとの間に
滑りが生じる。その結果、第2ギヤと位置検出プレート
は相対回転して、位置検出プレートの初期位置の設定が
可能となる。
【0009】この構成を車両において適用し、移動体を
窓ガラスと仮定した場合、突起がストッパ部に当接する
窓ガラスの全閉位置で、位置検出プレートの初期位置を
設定することが可能となり、一度初期位置を設定した後
に、車両のバッテリを外しても、初期位置の設定は機械
的に記憶されるため、従来のようにコントローラのメモ
リに記憶されないという不具合は発生しない。つまり、
車両への組付け時に窓ガラスを1回だけ全閉位置まで閉
じさえすれば、その後は全閉位置が保持された状態とな
る。このため、初期位置の設定を正確に行えば、精度良
く窓ガラスの位置を検出することが可能となる。
【0010】この場合、第2ギヤは円盤状で外周に環状
の支持部が設けられるようにすれば、環状の支持部によ
り、第2ギヤ回転時、第2ギヤの回転が安定する。
【0011】また、位置検出プレートは、第2ギヤの径
方向に形成されたフランジ部に係止された付勢部材によ
り第2ギヤ側に付勢され、第2ギヤと摩擦係合して第2
ギヤと同期回転を行うようにすれば、簡単な構成で相対
回転を生じさせるようにすることが可能である。
【0012】更に、上記の課題を解決するために講じた
第2の技術的手段は、移動体を駆動させる出力軸と噛合
する第3ギヤと、該第3ギヤに噛合し突起が設けられた
リングギヤと、非回転部材に摩擦部材を介して回転可能
に支持され配線パターンと前記リングギヤの突起に当接
可能な突起が設けられた位置検出プレートと、非回転側
に設けられ前記位置検出プレートの配線パターンに摺接
して前記移動体の位置を検出するコンタクトとを備え、
前記出力軸の回転に伴い前記リングギヤの突起が前記位
置検出プレートの突起に当接したとき、前記位置検出プ
レートが前記非回転部材に対して相対回転するようにし
たことである。
【0013】上記の構成により、移動体を駆動させる出
力軸が回転すれば、出力軸に噛合する第3ギヤと第3ギ
ヤに噛合するリングギヤが回転し、リングギヤの回転に
伴いリングギヤに設けられた突起が回転する。一方、非
回転側には摩擦部材を介して突起が設けられた位置検出
プレートが支持されているため、リングギヤの回転によ
りリングギヤの突起が位置検出プレートの突起に当接す
る。突起に当接後、更にリングギヤの回転で位置検出プ
レートは押され、摩擦部材との摩擦力に抗して位置検出
プレートは滑りが生じ非回転部材に対し相対回転するも
のとなり、移動体の所定位置でのモータのロック電流を
検出して、モータロック電流により出力軸の回転を止め
れば、位置検出プレートの初期位置の正確な設定が可能
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。ここでは、車両における挟み込み検
知装置100の中に適用したものを示すがこれに限定さ
れず、サンルーフ装置等にも適用することが可能であ
る。
【0015】車両等のパワーウィンドは、図7に示され
るようにモータ1を用いて窓ガラス(移動体)30をド
アフレーム31の窓枠32に沿って、昇降装置20によ
り昇降させるものである。この昇降装置20にはワイヤ
ー式のもの、X型のリンク機構をもったものがあるが、
ここではX型のリンク機構21を備えたものについて説
明する。
【0016】リンク機構を備える昇降装置20は、窓ガ
ラス30の下端部にリンク機構21の上端が固定されて
いる。その下端はドアパネル22に固定され、更にもう
一方はモータ1を備えたパワーウィンドのモータ装置1
0に連係されており、モータ1を作動させることによ
り、昇降装置20を屈伸動作させて窓ガラス30を昇降
させるようになっている。
【0017】このような装置において、近年では窓ガラ
ス上昇時に、窓ガラス30と窓枠32との間に手や物
(図7では、これをEとする)が挟み込まれた場合、窓
ガラス30の上昇動作を中止し、直ぐに下降動作へと反
転させる挟み込み検知機構がモータ装置10に付加さ
れ、更に挟み込みの制御を正確に行うように、窓ガラス
30の位置を検出する位置検出装置(以下、位置検出機
構に該当)が付加された挟み込み検知装置が知られてお
り、このような挟み込み検知機構および位置検出機構を
備えもつ挟み込み検知装置100について、以下に説明
する。
【0018】最初に、挟み込み検知装置100の挟み込
み検知機構について図1を参照して述べる。挟み込み検
知装置100の駆動源となるモータ1は円筒形状を有す
るハウジング2にネジまたはボルト等の固定部材により
固定されている。ハウジング2の円筒内部には外歯をも
つ樹脂製のウォームホイール4が、ハウジング2に一体
で設けられたブッシュ9が配設されるボス部を介して回
転可能な状態で配設されている。ウォームホイール4は
モータ出力軸の先に設けられたウォーム5と噛合してお
り、モータ1が回転すれば、ウォーム5が回転し、その
回転に伴いウォームホイール4は回転を行う。
【0019】ウォームホイール4の中央部に設けられた
ボス部4aは離間した対の溝4bを外周面に有してお
り、ウォームホイール4の内周壁とボス部4aとの間
に、突き合わせ端面8dを有するリングスプリング8が
配設されている。このリングスプリングはリング状のも
ので、ここでは図3に示されるような形状から成る3枚
のスプリング8a,8b,8cの組付け体を用いてい
る。尚、このリングスプリング8は1つの部材から成る
ものであっても良い。
【0020】このリングスプリング8の2つのU字形状
をして、突き合わせ端面8dを作り、端面8を拡開させ
た状態でボス部4aの外周から溝4b内に配設する。そ
の後、ハウジング2とボス部4aの中心を貫通して、O
リング7を嵌着した出力軸10を挿通させる。出力軸1
0はギヤ10aを介して、リンク機構21の駆動ギヤ
(図示せず)を駆動し、窓ガラス30を昇降動作させ
る。
【0021】一方、出力軸10とテンションプレート1
1は出力軸10の途中に設けられたギヤ面10cにテン
ションプレート11の中心に設けられたギヤ面11bが
嵌まり、出力軸10とテンションプレート11は一体回
転するようになっている。リングスプリング8と対向し
てテンションプレート11を配設するが、この状態では
テンションプレート11のリングスプリング側に設けら
れた爪11aがリングスプリング8の突き合わせ端面8
d間に配設されるようにする。
【0022】更に、テンションプレート11の上にはプ
リント基板体13が載せられた状態で、プリント基板1
3とテンションプレート11を固定するように、固定プ
レート14がプリント基板上から被せられ、固定プレー
ト14に2ヶ所設けられた固定ピン14aをプリント基
板13とテンションプレート11の孔に挿通した後、固
定ピン14aの先端をテンションプレート11の裏面か
ら熱かしめすることにより、プリント基板13がテンシ
ョンプレート11に固定され、一体回転可能となってい
る。出力軸10のギヤ面10cの上部に設けられた溝に
は、出力軸10が抜けないように、図示しないリング部
材が嵌着されていることにより、出力軸10が抜けない
ようになっている。
【0023】固定プレート14上には非回転部材となる
ギヤブラケット15が爪部でハウジング2に引っ掛けら
れた状態で被さっており、対に設けられた爪部15bで
ギヤブラケット15がハウジング固定されている。更
に、コンタクト19をギヤブラケット15のコンタクト
取付位置15aにネジ等で固定し、コンタクト19のも
つ5本の端子の内、2本の端子をプリント基板13のス
イッチ部が形成されている面に当接させる。
【0024】次に、この挟み込み検知機構の動作につい
て説明する。窓ガラス30を上昇または下降させるよう
にモータ1が一方向に回転すると、モータ出力軸に設け
られたウォーム5がウォームホイール4を回転させる。
このとき、ウォームホイール4の内周に設けられた突部
4dがリングスプリング8の突き合わせ端面8dに当接
し、端面8dとテンションプレート11の爪11aが係
合して、テンションプレート11が回転する。テンショ
ンプレート11の回転により出力軸10が回転し、ギヤ
10aが駆動して、窓ガラス30が上昇または下降す
る。
【0025】しかし、窓ガラス上昇中に窓ガラス30と
ドアフレーム31の窓枠32との間に人の手や物(例え
ば、図1に示すE)が挟まれて窓ガラス30に負荷がか
かると、その負荷によりテンションプレート11の爪1
1aがリングスプリング8のいずれか一方の突き合わせ
端面8dを押し込む。すると、ウォームホイール内部で
リングスプリング8は拡開し、ウォームホイール4とテ
ンションプレート11との間に相対回転が生じる。その
結果、テンションプレート11に固定され同一回転を行
うプリント基板体13の表面に形成された、パターン配
線との接点状態の変化をコンタクト19の2本の端子に
より検知することで、挟み込みが発生しているかがわか
る。
【0026】具体的には、プリント基板体13の裏側
(ウォームホイール側)には図4に示すように円弧状の
対の離間した配線パターンをもつ第1のスイッチ部13
aと、この第1のスイッチ部13aとは周方向に離間し
円弧状の対の離間した第2のスイッチ部13bと、両ス
イッチ13a,13bとの間に形成された非スイッチ部
13cを備えている。
【0027】テンションプレート11の内部に設けられ
た円弧状の開口部11cからは、ウォームホイール4の
ボス部4aに設けられ、端子取付部4c内に配設される
導体部材から成るシュー16が、シュー16の下側に配
設されるスプリング6の付勢力を受け、プリント基板1
3のスイッチ部がある裏側表面に当接した状態となって
いる。このため、シュー16はプリント基板体13の第
1のスイッチ部13a、第2のスイッチ部13b、非ス
イッチ部13cのいずれかに常時摺接し、シュー16に
よる導通または非導通信号はスルーホールを介してプリ
ント基板13の上方に設けられた2つの円周パターンに
導かれ、コンタクト19の2本の端子により検出される
ようになっている。
【0028】通常では窓ガラス30の昇降中、シュー1
6は非スイッチ部13cに位置し、コンタクト19への
電気信号入力はない(ショートしていない状態)。しか
し、窓ガラス上昇中、シュー16が第2のスイッチ部1
3bに接し、第2のスイッチ部13bをオン状態(ショ
ートした状態)とさせた信号がコンタクト19に入る
と、コントローラ3がその信号を基に挟み込みの発生を
検知し、上昇中の窓ガラス30の動作を停め、直ぐに下
降させる動作を行うようになっている。
【0029】次に、この挟み込み検知装置100の挟み
込み検知機構に付加されている位置検出機構について説
明する。
【0030】(実施例1)この位置検出機構は、窓ガラ
ス30の正確な位置を検出するためのものであり、ハウ
ジング2側に固定されるギヤブラケット15と、ギヤブ
ラケット15に設けられた軸孔15bに軸支されギヤ面
(第1ギヤ面)26aで出力軸10に設けられたギヤ面
10bと噛合するギヤ(第1ギヤ)26と、出力軸10
と同軸配置されギヤ面26aとは異なるギヤ比をもつギ
ヤ面(第2ギヤ面)26bと噛合するギヤプレート(第
2ギヤ)22と、ギヤプレート22と同期して回転を行
う位置検出プレート24と、位置検出プレート24とギ
ヤプレート22の間に配設された摩擦部材23と、中央
が軸方向に膨らんだ爪部をもちギヤプレート22の4ヶ
所に設けられたフランジ部22fに係止されて位置検出
プレート24をギヤプレート22側に押圧するダイヤフ
ラムスプリング25、及び挟み込み検知機構と共用とな
る出力軸10、位置検出プレート24に設けられた配線
パターンの接点状態を検出するコンタクト19とから成
り立っている。
【0031】この位置検出機構は、 窓ガラス30の全
閉位置から4mm(不感体領域)および200mm(挟
み込み発生時にモータ1が逆転した後、モータ動作を停
める位置)だけ下がった位置の検出を行い、FMVSS
(米国規定)を満足する配線パターン(図5参照)が位
置検出プレート24の表面に形成されており、図5に示
すA,B,Cの位置でコンタクト19の3本の端子が常
時摺接している。そのコンタクト19の端子の接点状態
により窓ガラス30の位置を検出する。つまり、上記に
示した所定位置において、3本の端子の接点状態が導通
/非導通で切り換わるようにパターン配線されている。
【0032】この位置検出プレート24、摩擦部材23
は付勢部材(ここでは、例えば、ダイヤフラムスプリン
グ25)によりギヤプレート22に、サブアッセンブリ
化されている。具体的には、図6に示されるように、ギ
ヤプレート22の断面は一側では段部22bを有する凸
形状となっていると共に、他側は凹形状となっている。
この凸部側にはリング状の摩擦部材23が出力軸10と
同心の環状溝22aに配設されている。また、ギヤプレ
ート22の段部22bで周方向位置決めされた状態で、
外周の一部に突起24bが設けられた位置検出プレート
24が、摩擦部材23を介して対向して配設されてい
る。尚、位置検出プレート24のもつ突起24bは、軸
方向に設けても良い。
【0033】このように、位置検出プレート24が摩擦
部材23の上に配設された状態で、ダイヤフラムスプリ
ング25を取り付ける際、ダイヤフラム25の下側の環
状のベース部が位置検出プレート24に周面で当接させ
る。一方、ダイヤフラムスプリング25の軸方向に膨ら
んだ4つの爪部25aは、ギヤプレート22の凸部側に
設けられた4つのフランジ部22fのそれぞれの内側に
入るよう押えた状態で、ダイヤフラムスプリング25を
時計方向または反時計方向に回転させることにより、ギ
ヤプレート22に4ヶ所に設けられた位置決めピン22
cに対応するダイヤフラムスプリングの嵌合孔25bに
嵌着されるので、それぞれの爪部25aが対応するギヤ
プレート22のフランジ部22fの内側に嵌まって固定
される。
【0034】このような構造により、ダイヤフラムスプ
リング25によって位置検出プレート24は摩擦部材2
3を介してギヤプレート22側に付勢されるので、ギヤ
プレート22が回転すれば、その回転に伴い摩擦部材2
3との摩擦力で位置検出プレート24はギヤプレート2
2と同期回転を行う。
【0035】一方、ギヤブラケット15を貫通する出力
軸10に対し、ギヤ26をギヤブラケット15に設けら
れた軸孔15bに回転可能に軸支した状態で、出力軸1
0の途中に設けられたギヤ10bにギヤ26のもつギヤ
面26aが噛合するように配設する。その後、摩擦部材
23および位置検出プレート24が組付けられたギヤプ
レート22をウォームホイール4と同軸で出力軸10に
挿通させ、ギヤプレート22の下側の凹部中央に設けら
れたギヤ面22dとギヤ26のギヤ面26bが噛合させ
る。
【0036】この状態で、位置検出プレート24に形成
された導体の配線パターンの表面をコンタクト19の3
つの端子が位置検出プレート回転時に摺接するようにし
て、コンタクト19をギヤブラケット15のコンタクト
取付位置15aに固定する。そして、位置検出機構の上
部を覆うようにハウジングカバー27を覆せ、ハウジン
グカバー27をネジまたはボルト等の固定部材によりギ
ヤブラケット27に固定する。
【0037】次に、位置検出機構の動作について説明す
る。出力軸10がモータ1の回転により回転したとき、
出力軸10に設けられたギヤ10bに噛合するギヤ26
のギヤ面26aが回転する。このとき、ギヤ26は同時
にギヤ面26bでもギヤプレート22の裏側に設けられ
たギヤ面22dに噛合することから、ギヤ26とギヤプ
レート22は同時に回転する。
【0038】この場合、出力軸10がモータ1の回転に
より回転すれば、ギヤ26、ギヤプレート22は共に回
転し、位置検出プレート24はダイヤフラムスプリング
25によりギヤプレート側に付勢されているので、摩擦
部材23の摩擦力によりギヤプレート22と同期して回
転し、ギヤプレート22と共に位置検出プレート24は
回転する。このとき、ギヤプレート22のギヤブラケッ
ト側の外周にはギヤブラケット15に摺接する支持部2
2eが設けられているために、ギヤプレート22が回転
しても、ガタが生じないように滑らかな回転が行えるよ
うになっている。
【0039】位置検出プレート24の外周一部に設けら
れた突起24bの回転を止めるように、位置検出プレー
ト24の突起24bの回転軌跡上にストッパ部15cが
ギヤブラケット15上に設けられており、位置検出プレ
ート24が所定の位置まで回転すると、位置検出プレー
ト24の突起24bはストッパ部15cに当接するよう
になっている。
【0040】ストッパ部15cに位置検出プレートの突
起24bが当接すると、位置検出プレート24の回転は
ストッパ部15cのある所定位置により止まるが、出力
軸10は更に回転しようとするために、摩擦部材23の
摩擦力に抗して出力軸10の回転が伝わるギヤ26によ
り、ギヤプレート22が位置検出プレート24に対して
滑り、相対回転が生じる。その後、窓ガラス30が閉じ
きった際のモータ1のロック電流を検知してモータ回転
を止め初期位置を決定する。
【0041】位置検出機構のこのような構造を用いて、
挟み込み検知装置100の位置検出プレート24の位置
合わせを確実に行うためには、予め挟み込み検知装置1
00を車両へ組付ける前、モータ1を窓ガラス上昇側に
回転させて、確実に位置検出プレート24の突起24b
がギヤブラケット15に設けられたストッパ部15cに
当接するようにした後、車両に組付けた後に窓ガラス3
0を全閉位置まで上昇させる動作を行う。
【0042】このような初期操作を行うと、モータ1の
動力により出力軸10が回転し、出力軸10の回転に伴
いギヤ26およびギヤプレート22は回転し、やがて位
置検出プレート24の突起24bはギヤブラケット15
の固定位置であるストッパ部15cに確実に当接するも
のとなり、位置検出プレート24の回転はストッパ部1
5cにより規制される。しかし、出力軸10は更に回転
することから、ギヤプレートは更に回転し、摩擦部材2
3の摩擦力に回転力が打ち勝って滑りが生じ、位置検出
プレート24に対してギヤプレート22は相対回転す
る。
【0043】窓ガラス30が閉じきった際のモータ1に
流れるモータロック電流をコントローラ3により検知し
てモータ回転を止めることで、位置検出プレート24の
位置がギヤプレート22に対して固定され、このときの
コンタクト19の端子の接する位置検出プレート24と
の接点状態が窓ガラス30の全閉時の位置として初期設
定される。従って、位置検出プレート24の初期位置が
窓ガラス30の全閉位置となり、位置検出プレート24
の配線パターン24aとの接点状態をコンタクト19の
端子で検出すれば、窓ガラス30の全閉位置からの正確
な所定位置(−4mm,−200mm)が検出できる。
【0044】よって、予め挟み込み検知装置100を車
両に組付ける前に、モータ1を上昇側に回転させ、その
後、窓ガラス30を全閉位置まで閉めれば、窓ガラス全
閉で位置検出プレート24の初期位置(窓ガラス30の
全閉位置と一致)を設定することができる。このように
機械的に位置検出プレート24の初期位置を設定するこ
とができることから、一度初期位置を記憶させた後に、
仮に車両のバッテリを外しても、記憶された初期位置が
コントローラのメモリに記憶されないという従来のよう
な不具合は発生せず、位置検出プレート24の初期位置
の設定が位置検出プレート24、ギヤ26、ギヤプレー
ト22、摩擦部材23、ダイヤフラムスプリング25に
よる簡単な構成により行えるものとなる。
【0045】(実施例2)次に、位置検出機構の第2実
施例について説明する。尚、挟み込み検知機構に関して
は前述した構成と同じであるために、その説明を省略す
る。
【0046】この第2実施例の位置検出機構は、ハウジ
ング2に取り付けられるギヤブラケット55と、ギヤブ
ラケット55にバーリング加工により一体で設けられた
軸孔55bに軸支されたギヤ66と、出力軸10と同軸
配置され内部に内歯を有し2つのギヤ66と噛合するリ
ングギヤ62と、ハウジングカバー67に回転可能な状
態で支持される位置検出プレート64と、位置検出プレ
ート64とハウジングカバー67との間に配設された摩
擦部材63と、中央が軸方向に膨らんだ爪部をもちハウ
ジングカバー67の内側のボス部に設けられたフランジ
部67fに係止され位置検出プレート64をハウジング
カバー側に押圧するダイヤフラムスプリング65、及び
挟み込み検知機構と共用となる出力軸10、位置検出プ
レート64に設けられた配線パターンの接点状態を検出
するコンタクト19とから成り立っている。
【0047】この位置検出機構の位置検出を行う位置検
出プレート64は、 両面に導体の配線パターン(図1
0参照)が形成されており、図10の(a)に示すA,
B,Cの位置関係で導体から成るリングギヤ62に固定
されたコンタクト68の3本の端子が常時摺接してい
る。その接点状態の信号は、スルーホールを介して反対
面に設けられたリング状の配線パターンに導かれ、配線
パターンにコンタクト19の端子が摺接していることで
窓ガラス30の位置を検出する。つまり、FMVSSの
規定を満足するように、窓ガラス30の全閉位置から4
mm、200mm下がった位置において、3本の端子の
接点状態が導通/非導通で切り換わるようになってい
る。
【0048】この位置検出プレート64、摩擦部材63
は付勢部材(ここでは、例えば、ダイヤフラムスプリン
グ65)によりハウジングカバー67に、サブアッセン
ブリ化されている。この取り付けに関しては、図6に示
されるギヤプレート22がハウジングカバー67の裏側
に形成されたボス部に変わったものと基本的に同じであ
る。具体的には、ハウジングカバー67の裏側には摩擦
部材63が配設される溝部67bを有しており、ボス部
の中央には出力軸10を支持するブッシュが圧入されて
いる。この溝部67bにはリング状の摩擦部材63が出
力軸10と同軸で配設されている。ハウジングカバー内
部に周方向位置決めされた状態で、外周の一部に突起6
4bが設けられた位置検出プレート64が摩擦部材63
に対向して配設されている。尚、この場合、位置検出プ
レート64のもつ突起64bは、位置検出プレート64
の軸方向に設けても良い。
【0049】このように、位置検出プレート64を摩擦
部材63を介してハウジングカバー67の内部に配設し
た状態で、ダイヤフラムスプリング65を取り付ける
際、ダイヤフラムスプリング65の環状のベース部を位
置検出プレート64の周面で当接させる。一方、ダイヤ
フラムスプリング65の軸方向に膨らんだ4つの爪部6
5aは、ハウジングカバー67のボス部に周方向で設け
られた4つのフランジ部67fの内側に入るよう押え込
んだ状態で、ダイヤフラムスプリング65を時計方向ま
たは反時計方向に回転させることにより、ハウジングカ
バー67の裏側4ヶ所に設けられた位置決めピン67c
に対応するダイヤフラムスプリング65の嵌合孔65b
に嵌着され、ダイヤフラムスプリング65のもつそれぞ
れの爪部65aが対応するハウジングカバー67のフラ
ンジ部67fの内側に嵌まって固定される。このような
構造により、ダイヤフラムスプリング65によって位置
検出プレート64は摩擦部材63を介してハウジングカ
バー67側に付勢される。
【0050】一方、ギヤブラケット55を貫通する出力
軸10に対し、軸孔55bにギヤ66を回転可能に軸支
した状態で、出力軸10のギヤ10bとにギヤ66が噛
合するように配設する。その後、摩擦部材63および位
置検出プレート64が組付けられたハウジングカバー6
7をブッシュで出力軸10の先端を軸支するようにして
配設し、ギヤブラケット55にネジ等の固定部材により
固定する。
【0051】この状態で、位置検出プレート64の下面
の配線パターン64aに、リングギヤ62の所定の取付
位置に固定される3つの端子がそれぞれA,B,C位置
で接するようにコンタクト68が設けられており、下面
の配線パターン64aとの導通状態をひろい、スルーホ
ールを介して上面の配線パターンから導通状態をコンタ
クト19の3つの端子で検出するようようにコンタクト
19の端子位置を決め、コンタクト19をギヤブラケッ
ト55のコンタクト取付位置55a上部の開口部よりネ
ジ等の固定部材により、ギヤブラケット55のコンタク
ト取付位置55aに固定する。
【0052】次に、位置検出機構の動作について説明す
る。出力軸10がモータ1の回転により回転したとき、
出力軸10に設けられたギヤ10bに噛合して、ギヤ6
6が回転する。このとき、2つのギヤ66は同時に、リ
ングギヤ62にも噛合することから、ギヤ66は自転し
ながら、リングギヤ62は回転するものとなる。
【0053】この場合、出力軸10がモータ1の回転に
より回転すれば、ギヤ66を介してリングギヤ62は回
転し、それに伴いリングギヤ62の外周一部に設けられ
た突起62cが回転するが、位置検出プレート64はダ
イヤフラムスプリング65により非回転となるハウジン
グカバー側に付勢されているので、摩擦部材63の摩擦
力により動かない。
【0054】位置検出プレート64の外周一部に設けら
れた突起64bは、リングギヤ62のL字型の突起62
cの回転軌跡上になるような位置関係で設けられてお
り、リングギヤ62が所定の位置まで回転すると、リン
グギヤ62の突起62cは位置検出プレート64の突起
64bに当接する。
【0055】リングギヤ62の突起62cが位置検出プ
レート64の突起64bに当接した後、出力軸10が更
に回転し、摩擦部材63の摩擦力に抗して出力軸10の
回転が伝わるギヤ66の回転によりリングギヤ62が突
起64bを押す。その結果、位置検出プレート64がハ
ウジングカバー67に対して滑りが生じ、相対回転が生
じ、初期位置の設定が可能となる。
【0056】つまり、このような位置検出機構の構造を
用いて、挟み込み検知装置100の位置検出プレート6
4の位置合わせを確実に行うためには、予め挟み込み検
知装置100を車両へ組付ける前、モータ1を窓ガラス
上昇側に回転させて、確実にリングギヤ62の突起62
cが非回転側に設けられた位置検出プレート64の突起
64bに当接するようにし、車両に組付けた後に窓ガラ
ス30を全閉位置まで上昇させる動作を行う。
【0057】このような初期操作を行うと、モータ1の
動力により出力軸10が回転し、出力軸10の回転に伴
いギヤ66およびリングギヤ62が回転し、やがてリン
グギヤ62の突起62cが位置検出プレート64の突起
64bに確実に当接するものとなる。しかし、出力軸1
0は更に回転してリングギヤ62は更に回転することか
ら、摩擦部材63の摩擦力にリングギヤ62の回転力が
打ち勝って滑りが生じ、リングギヤ62の突起62cに
押されて、位置検出プレート64は相対回転する。その
後、窓ガラス30の全閉位置でのモータ1に流れるモー
タロック電流をコントローラ3により検知してモータ回
転を停止させることで、位置検出プレート64の位置が
ハウジングカバー67に対して固定される。このときに
は、突起62c,64bが互いに当接した状態となり、
リングギヤ62に固定されるコンタクト68により位置
検出プレート64の下面に設けられた配線パターンとの
接点状態を検出し、その接点状態を位置検出プレート6
4の上面に設けられた配線パターンに導き、上面の配線
パターンに接するコンタクト19の3つの端子より検出
して、窓ガラス30の全閉時の位置として位置検出プレ
ート64の所定位置が初期設定される。
【0058】つまり、このときの位置検出プレート64
の位置が窓ガラス30の全閉位置となり、配線パターン
64aとの接点状態をコンタクト19,68の端子で検
出すれば、窓ガラス30の全閉位置からの正確な位置
(−4mm,−200mm)が検出できる。
【0059】予め挟み込み検知装置100を車両に組付
ける前に、モータ1を上昇側に回転させ、その後、窓ガ
ラス30を全閉位置まで閉めれば、窓ガラス全閉で位置
検出プレート64の初期位置を設定することができる。
このように機械的に位置検出プレート64の初期位置を
設定することができることから、一度初期位置を記憶さ
せた後に、仮に車両のバッテリを外しても、記憶された
初期位置がコントローラのメモリに記憶されないという
従来のような不具合は発生せず、位置検出プレート64
の初期位置の設定が上記の簡単な構成により行えるもの
となる。
【0060】
【効果】第1の発明によれば、移動体を駆動させる出力
軸と第1ギヤ面で噛合する第1ギヤと、該第1ギヤのも
つ第2ギヤ面と噛合する第2ギヤと、該第2ギヤに同期
して回転し配線パターンと突起が設けられた位置検出プ
レートと、該位置検出プレートの回転軌跡上に前記位置
検出プレートの回転を止めるストッパ部が設けられた非
回転部材と、非回転側に固定され前記配線パターンに摺
接して前記移動体の位置を検出するコンタクトと、前記
第2ギヤと前記位置検出プレートの間に介在した摩擦部
材とを備え、前記出力軸の回転に伴い前記位置検出プレ
ートの突起が前記ストッパ部に当接したとき、前記第2
ギヤが前記位置検出プレートに対して相対回転するよう
にしたことにより、移動体を駆動させる出力軸が回転す
れば、出力軸に噛合する第1ギヤと第1ギヤに噛合する
第2ギヤが回転し、第2ギヤに同期して位置検出プレー
トが回転する。この場合、位置検出プレートには突起が
設けられており、突起が非回転部材に設けられたストッ
パ部により規制されるようになっており、突起がストッ
パ部に当接すると位置検出プレートの回転が止まる。し
かし、位置検出プレートの回転が止まった状態でも、第
2ギヤは回転しようとするため、第2ギヤと位置検出プ
レートとの間に滑りが生じ、その結果、第2ギヤと位置
検出プレートは相対回転して、位置検出プレートの初期
位置の設定が可能となる。
【0061】この構成を車両において適用し、移動体を
窓ガラスと仮定した場合、突起がストッパ部に当接する
窓ガラスの全閉位置で、位置検出プレートの初期位置を
設定することが可能となり、一度初期位置を設定した後
に、車両のバッテリを外しても、初期位置の設定は機械
的に記憶され、従来のようにコントローラのメモリに記
憶されないという不具合は発生しない。
【0062】つまり、車両への組付け時に窓ガラスを1
回だけ全閉位置まで閉じさえすれば、その後は全閉位置
が保持された状態となる。このため、初期位置の設定を
正確に行えば、精度良く窓ガラスの位置を検出すること
ができる。
【0063】この場合、第2ギヤは円盤状で外周に環状
の支持部が設けられるようにすれば、環状の支持部によ
り、第2ギヤ回転時、第2ギヤの回転が安定する。
【0064】また、位置検出プレートは、第2ギヤの径
方向に形成されたフランジ部に係止された付勢部材によ
り第2ギヤ側に付勢され、第2ギヤと摩擦係合して第2
ギヤと同期回転を行うようにすれば、簡単な構成で相対
回転を生じさせるようにすることができる。
【0065】更に、第2の発明によれば、移動体を駆動
させる出力軸と噛合する第3ギヤと、該第3ギヤに噛合
し突起が設けられたリングギヤと、非回転部材に摩擦部
材を介して回転可能に支持され配線パターンと前記リン
グギヤの突起に当接可能な突起が設けられた位置検出プ
レートと、非回転側に設けられ前記位置検出プレートの
配線パターンに摺接して前記移動体の位置を検出するコ
ンタクトとを備え、前記出力軸の回転に伴い前記リング
ギヤの突起が前記位置検出プレートの突起に当接したと
き、前記位置検出プレートが前記非回転部材に対して相
対回転するようにしたことにより、移動体を駆動させる
出力軸が回転すれば、出力軸に噛合する第3ギヤと第3
ギヤに噛合するリングギヤが回転し、リングギヤの回転
に伴いリングギヤに設けられた突起が回転する。一方、
非回転側には摩擦部材を介して突起が設けられた位置検
出プレートが支持されているため、リングギヤの回転に
よりリングギヤの突起が位置検出プレートの突起に当接
する。突起に当接後、更にリングギヤの回転で位置検出
プレートは押され、摩擦部材との摩擦力に抗して位置検
出プレートは滑りが生じ非回転部材に対し相対回転する
ものとなる。その後、移動体の所定位置でのモータのロ
ック電流を検出して、モータロック電流により出力軸の
回転を止めれば、位置検出プレートの初期位置の正確な
設定ができる。
【0066】この構成を車両において適用し、移動体を
窓ガラスと仮定した場合、突起がストッパ部に当接する
窓ガラスの全閉位置で、位置検出プレートの初期位置を
設定することが可能となり、一度初期位置を設定した後
に、車両のバッテリを外しても、初期位置の設定は機械
的に記憶され、従来のようにコントローラのメモリに記
憶されないという不具合は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における挟み込み検知機
構と位置検出機構をもつ挟み込み検知装置の分解斜視図
である。
【図2】 図1に示すA−A断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態における挟み込み検知機
構の上視図である。
【図4】 本発明の一実施形態における挟み込み検知機
構のプリント基板の配線パターンを示した平面図であ
る。
【図5】 本発明の一実施形態における位置検出機構の
位置検出プレートの配線パターンを示した平面図であ
る。
【図6】 本発明の一実施形態における位置検出機構の
位置検出プレートの組付けを示した要所部分拡大図であ
る。
【図7】 モータ装置を車両の窓ガラス昇降装置に取り
付けた場合の取付図である。
【図8】 第2実施例の位置検出機構をもつ挟み込み検
知装置の分解斜視図である。
【図9】 図8に示すB−B断面図である。
【図10】 図8に示す位置検出プレートの配線パター
ンを示しており、(a)は下面の配線パターン、(b)
は上面の配線パターンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 モータ 10 出力軸 15,55 ギヤブラケット(非回転部材) 15c ストッパ部 19 コンタクト 22 ギヤプレート(第2ギヤ) 22d ギヤ面 22e 支持部 22f フランジ部 23,63 摩擦部材 24,64 位置検出プレート 24a 配線パターン 24b 突起 25,65 ダイヤフラムスプリング(付勢部材) 26 ギヤ(第1ギヤ) 26a ギヤ面(第1ギヤ面) 26b ギヤ面(第2ギヤ面) 30 窓ガラス(移動体) 66 ギヤ(第3ギヤ) 100 挟み込み検知装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体を駆動させる出力軸と第1ギヤ面
    で噛合する第1ギヤと、該第1ギヤのもつ第2ギヤ面と
    噛合する第2ギヤと、該第2ギヤに同期して回転し配線
    パターンと突起が設けられた位置検出プレートと、該位
    置検出プレートの回転軌跡上に前記位置検出プレートの
    回転を止めるストッパ部が設けられた非回転部材と、非
    回転側に固定され前記配線パターンに摺接して前記移動
    体の位置を検出するコンタクトと、前記第2ギヤと前記
    位置検出プレートの間に介在した摩擦部材とを備え、 前記出力軸の回転に伴い前記位置検出プレートの突起が
    前記ストッパ部に当接したとき、前記第2ギヤが前記位
    置検出プレートに対して相対回転することを特徴とする
    位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ギヤは円盤状となっており、外
    周に環状の支持部が設けられた位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出プレートは、前記第2ギヤ
    の径方向に形成されたフランジ部に係止された付勢部材
    により前記第2ギヤ側に付勢され、前記第2ギヤと摩擦
    係合して前記第2ギヤと同期回転を行う位置検出装置。
  4. 【請求項4】 移動体を駆動させる出力軸と噛合する第
    3ギヤと、該第3ギヤに噛合し突起が設けられたリング
    ギヤと、非回転部材に摩擦部材を介して回転可能に支持
    され配線パターンと前記リングギヤの突起に当接可能な
    突起が設けられた位置検出プレートと、非回転側に設け
    られ前記位置検出プレートの配線パターンに摺接して前
    記移動体の位置を検出するコンタクトとを備え、 前記出力軸の回転に伴い前記リングギヤの突起が前記位
    置検出プレートの突起に当接したとき、前記位置検出プ
    レートが前記非回転部材に対して相対回転することを特
    徴とする位置検出装置。
JP10071724A 1998-03-20 1998-03-20 位置検出装置 Pending JPH11268532A (ja)

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JP (1) JPH11268532A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011040246A1 (ja) * 2009-09-29 2011-04-07 アイシン精機株式会社 ウィンドレギュレータ装置
JP2011074590A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Aisin Seiki Co Ltd ウィンドレギュレータ装置

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