JPH112679A - 照準測距光学系 - Google Patents

照準測距光学系

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JPH112679A
JPH112679A JP9153648A JP15364897A JPH112679A JP H112679 A JPH112679 A JP H112679A JP 9153648 A JP9153648 A JP 9153648A JP 15364897 A JP15364897 A JP 15364897A JP H112679 A JPH112679 A JP H112679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照準測距光学系に取り付けられた照準眼鏡系
の光学系を変倍または交換しても照準基準がずれないよ
うにする。 【解決手段】 照準測距ユニット1から照準マーカービ
ームとともに出射された投光ビームは、偏向装置2でそ
の向きを調節されて、ダイクロイック反射面3dcを経
て標的Tに照射される。標的Tで反射された受光ビーム
は、投光ビームと同一の経路を逆にたどり、照準測距ユ
ニット1で測距される。照準マーカービームは両面反射
ミラー3、投影レンズ4を透過する。そして、基準レテ
ィクルレンズ5の反射面5rで反射され、投影レンズ4
を再透過する。このときランプ6から出射した光は、反
射面5rに素通しに設けられたレティクルパターンを透
過して投影レンズ4でコリメートされ、基準マーカービ
ームとなる。投影レンズ4を透過した照準マーカービー
ムと基準マーカービームとはハーフミラー面3hmで反
射され、標的T側の外界光とともに撮像装置7に入射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標的までの距離を
測定するとともに標的に対して照準を行う照準測距装置
に用いられる標準測距光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術に係る照準測距光学系とし
て、例えば特公昭62−23832号公報で開示されて
いるものがある。ここで図6を参照して従来の技術に係
る照準測距光学系について説明する。図6に示す照準測
距光学系は、例えば戦車などに搭乗した砲手が標的Tに
照準を定める際に用いられる。この照準測距光学系は、
砲手が標的Tを観察するための照準眼鏡系13、標的T
にレーザ光を照射し、このレーザ光と標的Tで反射され
て戻ってきたレーザ光との位相差に基づいて測距を行う
レーザ投受光装置8、そして照準眼鏡系13を通して観
察される視界内のどこにレーザ光が照射されているのか
を表示(測距照準表示)するためのレティクル投影光学
系10などを有している。
【0003】上述の照準測距光学系にはさらに両面反射
ミラー9が設けられている。この両面反射ミラー9は、
平行平面板の両面に異なる反射膜が形成されたものであ
り、一の面(レーザ投受光装置8に向かう側の面)9a
はダイクロイック反射面となっており、レーザ投受光装
置8から出射されたレーザ光b5、あるいは標的Tで反
射されて戻ってくるレーザ光b6についてはほぼ100
%反射する一方、可視光については殆ど透過可能となっ
ている。また、両面反射ミラー9の他の面(レティクル
投影光学系10に向かう面)9bは可視光に対して半透
鏡となっていて、レティクル投影光学系10から出射さ
れる照準レティクル像ビームb7を照準眼鏡系13に導
く。
【0004】両面反射ミラー9は紙面直角方向の軸回り
に揺動可能となっている。この両面反射ミラー9の揺動
によって、レーザ投受光装置8から出射され、両面反射
ミラー9の反射面9aで反射されたレーザ光b5の向き
を変えると同時に、レティクル投影光学系10から出射
され、両面反射ミラー9の反射面9bで反射された照準
レティクル像ビームb7の向きを変え、これにより照準
眼鏡系13の視野内に光像として形成されるレティクル
像の位置を移動させる(両面反射ミラー9を9’の破線
で示すように揺動させた場合のレーザ光および照準レテ
ィクル像ビームb5’、b7’を破線で示す)。上述し
たように両面反射ミラー9は平行平面板の上に形成され
たものであり、この両面反射ミラー9のそれぞれの面で
反射された測距用ビームb5(b5’)と照準レティク
ル像ビームb7(b7’)とは常に平行になる。これに
よりレーザ投受光装置から出射されたレーザビームが、
眼鏡系13で観察される視界内のどこに照射されている
のかを照準レティクル像I(I’)によって示すことが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した照準測距光学
系において、照準眼鏡系13の視野内には上述の照準レ
ティクル像Iに加えて、この照準眼鏡系13の視野に対
して固定された基準レティクルも同時に表示する必要が
ある。上述の照準測距光学系で基準レティクルを表示し
ようとした場合、基準レティクルを照準眼鏡系13の
対物レンズ13aの焦点位置(照準レティクル像Iの結
像位置)に設置するか、基準レティクル投影光学系を
設け、ハーフミラーなどによって基準レティクル像を照
準眼鏡系13の視野内に合成する必要がある。
【0006】また、上述の照準測距光学系において、砲
手が照準眼鏡系13を直接覗いて観察するのではなく、
CCDなどの撮像装置を介してモニタ画面上で観察する
場合があり、このような場合には照準レティクル像Iの
位置とCCDの撮像面とを一致させる必要がある。とこ
ろが、の場合には保護ガラスがかぶせられたCCDの
撮像面上に基準レティクルを設置することはできない。
これに対して基準レティクル像に相当するものをモニタ
画面上に電気的に重ね合わせて表示することも考えられ
るが、照準眼鏡系13が変倍光学系を有するものである
とき、あるいは対物レンズ13aを焦点距離の異なるも
のに変更可能なものであるとき、照準眼鏡系の変倍動作
や対物レンズ13aの交換にともなって基準レティクル
像を形成すべき基準位置が変動するためにこの基準位置
を正確に把握できず、基準レティクル像が形成される位
置が正確でなくなる場合があった。
【0007】また、の場合で照準眼鏡系13が変倍光
学系を有するものであるとき、あるいは対物レンズ13
aを焦点距離の異なるものに変更可能なものであるとき
には、基準レティクル像を照準眼鏡光学系13の光路に
導くためのハーフミラーを両面反射ミラー9と対物レン
ズ13aとの間に配設する必要があり、限られたスペー
スの中にハーフミラーを配設することは非常に困難であ
る。これに対してハーフミラーを対物レンズ13aと照
準レティクル像Iの結像位置との間に配設し、基準レテ
ィクル像を照準レティクル像Iに重ねて投影することも
考えられるが、この場合には基準レティクルを投影する
光学系と対物レンズ13aとを一体に設けた構造としな
くてはならず、照準眼鏡系13の変倍動作や対物レンズ
13aの交換作業が困難となる。
【0008】本発明の目的は、照準眼鏡系が眼視するタ
イプのもの、撮像装置を有するもの、あるいは照準眼鏡
系の変倍や交換が可能なものに対しても適応可能な照準
測距光学系を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて本発明を説明する。 (1)請求項1に記載の発明は、測距用ビームを出射す
る投光手段Lと;測距用ビームを標的Tに照射したとき
に、標的Tで反射される反射光を受光する受光手段S
と;測距用ビームの照射方向を示すマーカービームを出
射するマーカービーム投光手段1h、1gと;測距用光
ビーム、マーカービームおよび標的Tからの反射光を同
軸の光路P1上に導く光路誘導手段1b、1c、1d
と;同軸光路P1上に配設され、同軸光路P1上を進む
光の向きを調節可能な偏向手段2と;偏向手段2によっ
て偏向された光路P2上に配設され、測距用ビームおよ
び標的Tからの反射光については反射して所定方向に導
き、マーカービームおよび標的T側から入射する外界光
については透過するダイクロイック反射面3dcと;ダ
イクロイック反射面3dcと平行に設けられ、ダイクロ
イック反射面3dcを透過したマーカービームおよび外
界光を半透過するハーフミラー面3hmと;ハーフミラ
ー面3hmを半透過して進むマーカービームの光路P4
上に配設された、正の焦点距離を有する投影レンズ4
と;投影レンズ4の焦点位置に配設され、投影レンズ4
から出射される光束を反射して投影レンズ4に再入射さ
せる反射面5rを有するとともに、反射面5rの一部を
素通しにして基準レティクル5pが設けられた反射レテ
ィクル部材5と;投影レンズ4に向けて反射レティクル
部材5の後方より照明光を出射する照明手段6とを有
し;反射レティクル部材5のレティクル部を透過した照
明光は、投影レンズ4を経てハーフミラー面3hmで反
射されることにより上述した目的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明において、反射レティク
ル部材5には、反射面5rと対向する面に屈折面5mが
さらに形成され、マーカービームが屈折面5mを往復透
過する際に、屈折面5mの屈折作用によって、マーカー
ビームの主光線に対して所定の偏角が付与されるもので
ある。 (3) 請求項3に記載の発明は、投影レンズ4を往復
透過し、ハーフミラー面3hmで反射されて導かれるマ
ーカービームの光路P5上に配設された撮像光学系また
は観察光学系7をさらに有し;反射レティクル部材5の
屈折面5mを往復透過したマーカービームが、撮影光学
系または観察光学系7の入射瞳内に入射するように偏角
が設定されるものである。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る照準測距光学系の構成を示す図である。この照準
測距光学系は、照準測距ユニット1から出射される投光
ビームを偏向装置2、両面反射ミラー3を介して標的T
に導き、受光ビームが標的Tで反射されて両面反射ミラ
ー3、偏向装置2を介して照準測距ユニットに戻ってく
るまでの時間差(投光ビームと受光ビームとの位相差)
により標的Tまでの距離を測定するものである。このと
き、投光ビームの照射方向(照準)を示す照準マーカー
ビームが照準測距ユニット1より上述の投光ビームとと
もに同軸に出射される。そして両面反射ミラー3を透過
して撮像装置7が捕らえた標的T側の視界が表示される
ディスプレイモニタMに、後述する方法によって照準マ
ーカーが重ね合わせて表示される。このディスプレイモ
ニタMにはまた、撮像装置7が捕らえる視界の中央を示
すための基準レティクルが後述する方法により重ね合わ
せて表示される。砲手はディスプレイモニタMを観察し
ながら不図示の指示装置によって偏向装置2の偏向角度
を調節して測距用のレーザビームの照射方向を調節す
る。これにより視界内の標的に照準を定めて測距をする
ことが可能となる。
【0012】引き続き図1を参照して、本発明の実施の
形態に係る照準測距光学系の詳細を説明する。照準測距
ユニット1の内部に配設されたレーザ発振器Lから出射
されたレーザビーム(投光ビーム)は逆ガリレオ式のビ
ームエキスパンダ1aを経て所定のビーム径に広げられ
た後、受光レンズ1cに貼付けられたミラー1bを経て
光路P1に沿って導かれる。続いて投光ビームは偏向装
置2(偏向装置2の詳細については後述)に内蔵された
可動ミラー2aによって光路P2に沿って導かれ、そし
て平行平面ガラスの両表面に薄膜を形成した両面反射ミ
ラー3のダイクロイック反射面(DC面)3dcによっ
て光路P3に沿って導かれて標的Tに到達する。なお、
この両面反射ミラー3は固定式のミラーである。また、
DC面3dcは、レーザビームの有する波長帯域の光の
みを反射し、その他の波長の光については透過する。つ
まり、標的T側から撮像装置7(後述)に向かう外光は
反射されずに透過可能となっている。
【0013】標的Tで反射されたレーザビーム(受光ビ
ーム)は、光路P3、P2、P1に沿って導かれ、受光
レンズ1cにて集光されてビームスプリッタ1d、視野
絞り1e、コリメートレンズ1fを介して受光素子Sに
導かれる。このとき不図示の測距回路は、レーザ発振器
Lから出射した投光ビームと、標的Tで反射されて受光
素子Sに入射した受光ビームとの位相差を検出し、これ
に基づいて標的Tまでの距離を算出する。なお、視野絞
り1eは標的Tからの反射光のうち、光路P1と平行な
光のみを受光素子Sに導くものである。また、この視野
絞り1eの中心は受光レンズ1cの光軸上に位置するよ
うに配設される。
【0014】照準測距ユニット1の内部には、上述した
レーザ発振器L、ビームエキスパンダ1a、ミラー1
b、受光レンズ1c、ビームスプリッタ1d、視野絞り
1e、コリメートレンズ1fおよび受光素子Sなどに加
えて照準レティクル1h、ランプ1gなどを有してお
り、照準レティクル1hを透過したランプ1gの光はビ
ームスプリッタ1d、受光レンズ1cを経て、照準マー
カービームとして光路P1に沿って導かれる。この照準
レティクル1hの配設位置は受光レンズ1cの焦点面と
一致しており、同時に照準レティクル1hの中心位置は
受光レンズ1cの光軸と一致している。このように構成
された照準測距ユニット1から出射あるいはこの照準測
距ユニット1に入射する光束は、すべて同軸かつ平行と
なっている。これにより照準測距ユニット1を照準測距
光学系に組み付ける際の精度を緩くすることが可能であ
り、作業性が向上する。また、照準測距光学系を戦車な
どに搭載した状態で照準測距ユニット1を交換すること
も容易になり、メインテナンス性が向上する。
【0015】なお、レーザビームスプリッタ1dは、レ
ーザビームの有する波長帯域の光はほぼ100%反射
し、照準マーカービームの有する波長帯域の光は透過可
能なダイクロイックビームスプリッタであることが望ま
しい。
【0016】光路P1に沿って導かれる照準マーカービ
ームの進路について説明する。この照準マーカービーム
は、上述した投光ビームとともに偏向装置2によって光
路P2に沿って導かれる。また、この照準マーカービー
ムは上述したレーザビームとは異なる波長帯域を有して
おり、従って両面反射ミラー3のDC面3dcを透過す
る。
【0017】両面反射ミラー3のDC面3dcと対向す
る面にはハーフミラー面(HM面)3hmが形成されて
いる。これにより、光路P2に沿って導かれ、両面反射
ミラー3のDC面3dcを透過した照準マーカービーム
はHM面3hmを半透過して光路P4に沿って進む。こ
の光路P4上には投影レンズ4が配設され、この投影レ
ンズ4の後方には基準レティクルレンズ5が配設され
る。基準レティクルレンズ5の反射面5rと投影レンズ
4の焦点面とは一致するように配設されており、光路P
4に沿って直進する照準マーカービームの平行光束は投
影レンズ4を経て基準レティクルレンズ5の反射面5r
上に集光する。そして反射面5rで反射されて再び投影
レンズ4に向けて進み、投影レンズ4によってコリメー
トされ、再び平行光束となる。そして光路P4に沿って
HM面3hmに向かって直進し、このうちの一部の光束
がHM面3hmで反射されて光路P5に沿って進む。こ
の照準マーカービームは、標的Tの側からDC面3dc
およびHM面3hmを透過して入射する外界光ととも
に、撮像装置7によって撮像され、これによりディスプ
レイモニタMには照準マーカービームと外界の景色とが
重ね合わされた状態で表示される。そして、後述する作
用によってディスプレイモニタMに表示される撮像装置
7の視界中におけるレーザビーム照射位置に対応して照
準マーカーを表示することができる。なお、反射面5r
は平面であり、この平面上にアルミあるいは銀などが反
射膜として蒸着されたものである。また、反射面5rと
対向する面には屈折面5mが設けられているが、この屈
折面5mの作用については後述する。
【0018】ところで、ディスプレイモニタMには、上
述した標的Tの側の視界および照準マーカビームに加え
て基準レティクルが表示される。この基準レティクル
は、撮像装置7によって得られる視界の中央を示す基準
線であり、ディスプレイモニタMの表示画面上に固定表
示される。ここでディスプレイモニタMへの基準レティ
クルの表示方法について説明する。基準レティクルレン
ズ5の反射面5rに蒸着された反射膜には、基準レティ
クルパターン5pが素通しに設けられている。そして基
準レティクルパターン5pは、基準レティクルパターン
5pの中心部と基準レティクルレンズ5の光軸とが一致
するように設けられている。基準レティクルレンズ5の
後方にはランプ6が配設されており、このランプ6から
出射し、基準レティクルパターン5pを透過した光は投
影レンズ4によってコリメートされ、基準マーカービー
ムとなる。そして両面反射ミラー3のHM面3hmを介
して撮像装置7に導かれ、ディスプレイモニタMに表示
される。なお、投影レンズ4、基準レティクルレンズ5
およびランプ6は光学ユニット20として一体に構成さ
れており、この光学ユニット20に入射する光あるいは
この光学ユニット20から出射する光は平行光であり、
照準測距ユニット1(図1)と同様、光学ユニット20
を照準測距光学系に組み付ける際には光軸P4に対する
傾きだけに注意すればよく、照準測距光学系の組立作業
性やメインテナンス性に優れる。
【0019】偏向装置2について図2および図3を参照
して説明する。図2および図3は、図1に示す照準測距
光学系を模式的に表した斜視図であり、偏向装置2につ
いてはその内部に配設された可動ミラー(図2において
は可動ミラー2a、図3においては可動ミラー2a、2
b)のみを示している。なお、図1と同じ構成要素には
同じ符号を付してその説明を省略する。図2において可
動ミラー2aは、回動軸xに沿って揺動可能に構成さ
れ、不図示のステッピングモータによって駆動される。
これにより、照準測距ユニット1から出射されたレーザ
ビームおよび照準マーカービームを1次元方向に偏向さ
せることができる。さらに、図3に示すように2枚の可
動ミラー2a、2bを用い、これらの可動ミラーを互い
に直角に向き合う回動軸x、yに沿って揺動可能に構成
してもよい。このとき、可動ミラー2a、2bを不図示
のステッピングモータで独立して駆動することにより、
照準測距ユニット1から出射されたレーザビームおよび
照準マーカービームを2次元方向、すなわち標的T(図
1)に向かって上下左右方向に偏向させることができ
る。
【0020】上述のように構成された照準測距光学系に
おける投光ビーム、受光ビーム、照準マーカービーム、
基準マーカービームの光路について図4を参照して説明
する。図4は、図1に示す照準測距光学系の構成の一部
を拡大したものであり、図1と同一の構成要素には同じ
符号を付してその説明を省略する。図4において、投光
ビームb1、受光ビームb2、照準マーカービームb3
は、偏向装置2の可動ミラー2aがニュートラル位置に
ある場合のものを示しており、これらの光路については
実線で示している。一方、投光ビームb1’、受光ビー
ムb2’、照準マーカービームb3’は、可動ミラー2
bが所定角度振られた場合のものを示しており、これら
の光路については破線で示している。なお、基準マーカ
ービームb4については可動ミラー2aの角度位置によ
らず常に一定の光路を経て撮像装置7に導かれる。な
お、説明を単純化するため、図4を参照しての以下の説
明においては、基準レティクルレンズ5の屈折面5mの
屈折作用を無視して説明し、後で改めてこの屈折面5m
の作用について説明する。
【0021】図4において、可動ミラー2aがニュート
ラル位置にある場合、偏向装置2を経て出射した投光ビ
ームb1および照準マーカービームb3のうち、上述し
たように投光ビームb1は両面反射ミラー3のDC面3
dcで反射される一方、照準マーカービームb3は両面
反射ミラー3を透過して投影レンズ4の光軸に対して平
行に直進し、投影レンズ4に入射する。そして投影レン
ズ4の屈折作用により、照準マーカービームb3は投影
レンズ4の焦点に向かい、基準レティクルレンズ5の反
射面5rで反射されて再度投影レンズ4を透過し、投影
レンズ4の光軸に対して平行に進む。その後照準マーカ
ービームb3は両面反射ミラー3のHM面3hmで反射
されて撮像装置7に入射する。両面反射ミラー3のガラ
ス基板は、先述したように平行平面板であり、HM面3
hmで反射されて撮像装置7に向かう照準マーカービー
ムb3とDC面で反射されて標的Tの方向に向かう投光
ビームb1とは平行になる。
【0022】引き続き図4を参照して可動ミラー2aが
所定角度振られた場合の光路について説明する。偏向装
置2を経て出射した投光ビームb1’および照準マーカ
ービームb3’のうち、投光ビームb1’は両面反射ミ
ラー3のDC面3dcで反射され、標的Tに向かう一
方、照準マーカービームb3’は両面反射ミラー3を透
過した後に光路P10に沿って直進し、投影レンズ4を
経て基準レティクルレンズ5の反射面5rで反射され
る。そして投影レンズ4を再度透過した後に光路P11
に沿って直進し、両面反射ミラー3のHM面3hmで反
射されて撮像装置7に入射する。このとき、上述したよ
うに投影レンズ4の焦点面と基準レティクルレンズ5の
反射面5rとが一致していることにより光路P10に沿
って進む照準マーカービームb3’と光路P11に沿っ
て進む照準マーカービームb3’とは平行になってお
り、したがってHM面3hmで反射されて撮像装置7に
向かう照準マーカービームb3’とDC面3dcで反射
されて標的Tに向かう投光ビームb1’とは平行にな
る。
【0023】以上に説明したように、DC面3dcで反
射されて標的Tに向かう投光ビームb1(b1’)と、
投影レンズ4を往復透過してHM面3hmで反射され、
撮像装置7に向かう照準マーカービームb3(b3’)
とは常に平行の関係を保つ。これによりディスプレイモ
ニタMに表示される撮像装置7の視界の画像上に投光ビ
ームb1(b1’)の照射位置が照準マーカーによって
表示される。
【0024】図5を参照して基準レティクルレンズ5の
屈折面5mの作用について説明する。図5は、図1に示
す照準測距光学系の一部を拡大し、そこに照準マーカー
ビームb3’の光路を重ねて示した図である。そして基
準レティクルレンズ5に屈折面5mがない場合を(a)
に、屈折面5mがある場合を(b)に示す。
【0025】図5(a)において、両面反射ミラー3を
透過した照準マーカービームb3’が比較的高い入射高
で投影レンズ4に入射する場合を示している。この場
合、基準レティクルレンズ5の反射面5rで反射され、
投影レンズ4を再透過してHM面3hmで反射された照
準マーカービームb3’は光路P20に沿って進む。そ
して両面反射ミラー3から遠ざかるにつれて撮像装置7
の光学系の光軸axからも遠ざかる。したがって撮像装
置7の光学系の入射瞳7iが図5(a)に示す位置に存
在する場合、光路P20に沿って進む照準マーカービー
ムb3’を撮像装置7は捕らえることができない。
【0026】これに対して基準レティクルレンズ5が屈
折面5mを有している場合、投影レンズ4を往復透過し
た照準マーカービームb3’は、光路P21に平行な光
路P22に沿って進む。そしてHM面3hmで反射され
て光路P23に沿って進み、撮像装置7の光学系の入射
瞳7iに入射する。これによって撮像装置7は照準マー
カービームb3’を捕らえ、ディスプレイモニタM(図
1)に照準マーカーを表示することが可能となる。この
ように基準レティクルレンズ5の屈折面5mの形状を定
めることにより、撮像装置7の光学系の入射瞳7iの位
置や大きさに対応して照準マーカービームb3’を撮像
装置7に導くことができる。なお、この屈折面5mは撮
像装置7の光学系の入射瞳位置や大きさによっては平面
のままでよい場合もあるし、凸レンズ面となる場合もあ
る。
【0027】以上の実施の形態の説明において、DC面
3dcおよびHM面3hmは平行平面のガラス板の両面
に形成されたものであったが、例えば2枚のペリクルミ
ラーを平行に張設し、それぞれにDC面、HM面を形成
するものであってもよい。
【0028】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、レーザ発振器Lが投光手段を、受光素子Sが
受光手段を、照準レティクル1hおよびランプ1gがマ
ーカビーム投光手段を、ミラー1b、ビームスプリッタ
1dが光路誘導手段を、偏向装置2が偏向手段を、基準
レティクルレンズ5が反射レティクル部材を、ランプ6
が照明手段をそれぞれ構成する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば撮
像装置や観察装置などの光学系の変倍や交換などによっ
て、撮像装置で得られる像に重ねて表示される照準基準
位置が正しい位置から動くことはない。また、投光ビー
ム、受光ビーム、照準マーカービームおよび基準マーカ
ービームは、撮像装置などの光学系に導かれる前に合成
されるため、撮像装置や観察装置の取付精度を緩くする
ことができ、組立作業性およびメインテナンス性に優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る照準測距光学系
の構成を示す図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る照準測距光学系
に内蔵される偏向装置の作用を説明する斜視図。
【図3】 本発明の実施の形態に係る照準測距光学系
に内蔵される偏向装置の別の例を示す斜視図。
【図4】 本発明の実施の形態に係る照準測距光学系
の要部光路図。
【図5】 本発明の実施の形態に係る照準測距光学系
の基準レティクルレンズ5の屈折面5mの作用を説明す
る図。
【図6】 従来の技術に係る照準測距光学系の構成を
示す図。
【符号の説明】
1 照準測距ユニット 1b ミラー 1c 受光レンズ 1d ビームスプリッタ 1h 照準レティクル 2 偏向装置 2a 可動ミラー 3 両面反射ミラー 3dc ダイクロイック反射面 3hm ハーフミラー面 4 投影レンズ 5 基準レティクルレンズ 5m 屈折面 5r 反射面 5p レティクルパターン 6 ランプ 7 撮像装置 L レーザー発振器 M ディスプレイモニタ S 受光素子 T 標的

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距用ビームを出射する投光手段と、 前記測距用ビームを標的に照射したときに、前記標的で
    反射される反射光を受光する受光手段と、 前記測距用ビームの照射方向を示すマーカービームを出
    射するマーカービーム投光手段と、 前記測距用光ビーム、前記マーカービームおよび前記反
    射光を同軸の光路上に導く光路誘導手段と、 前記同軸光路上に配設され、前記同軸光路上を進む光の
    向きを調節可能な偏向手段と、 前記偏向手段によって偏向された光路上に配設され、前
    記測距用ビームおよび前記反射光については反射して所
    定方向に導き、前記マーカービームおよび前記標的側か
    ら入射する外界光については透過するダイクロイック反
    射面と、 前記ダイクロイック反射面と平行に設けられ、前記ダイ
    クロイック反射面を透過したマーカービームおよび前記
    外界光を半透過するハーフミラー面と、 前記ハーフミラー面を半透過して進む前記マーカービー
    ムの光路上に配設された、正の焦点距離を有する投影レ
    ンズと、 前記投影レンズの焦点位置に配設され、前記投影レンズ
    から出射される光束を反射して前記投影レンズに再入射
    させる反射面を有するとともに、該反射面の一部を素通
    しにして基準レティクルが設けられた反射レティクル部
    材と、 前記投影レンズに向けて前記反射レティクル部材の後方
    より照明光を出射する照明手段とを有し、 前記反射レティクル部材のレティクル部を透過した照明
    光は、前記投影レンズを経て前記ハーフミラー面で反射
    されることを特徴とする照準測距光学系。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の照準測距光学系におい
    て、 前記反射レティクル部材には、前記反射面と対向する面
    に屈折面がさらに形成され、前記マーカービームが前記
    屈折面を往復透過する際に、該屈折面の屈折作用によっ
    て、前記マーカービームの主光線に対して所定の偏角が
    付与されることを特徴とする照準測距光学系。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の照準測距光学系におい
    て、 前記投影レンズを往復透過し、前記ハーフミラー面で反
    射されて導かれるマーカービームの光路上に配設された
    撮像光学系または観察光学系をさらに有し、 前記反射レティクル部材の屈折面を往復透過した前記マ
    ーカービームが、前記撮影光学系または前記観察光学系
    の入射瞳内に入射するように前記偏角が設定されること
    を特徴とする照準測距光学系。
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