JPH11266277A - 受動光通信網装置 - Google Patents

受動光通信網装置

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JPH11266277A
JPH11266277A JP10068442A JP6844298A JPH11266277A JP H11266277 A JPH11266277 A JP H11266277A JP 10068442 A JP10068442 A JP 10068442A JP 6844298 A JP6844298 A JP 6844298A JP H11266277 A JPH11266277 A JP H11266277A
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JP
Japan
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maintenance signal
station
slave station
unit
transmission
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Withdrawn
Application number
JP10068442A
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English (en)
Inventor
Setsuo Abiru
節雄 阿比留
Masatake Miyabe
正剛 宮部
Haruo Yamashita
治雄 山下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主局と複数の従局が光分岐/合波器を介して分
岐接続され、該従局は該主局からの送信許可に従って送
信する受動光通信網装置において、従局毎に効果的に伝
送路の帯域を割り当てることが可能となり、これによっ
て従局で必要とするバッファ容量が減少し、データの遅
延量も滅少できるようにする。 【解決手段】従局4は、上りデータを一時蓄積するバッ
ファ部41の前段で、保守信号生成部43によって保守
信号セルを生成し、ある一定周期で挿入する。主局1
は、保守信号間隔検出部14によって、従局4からの該
保守信号セルの受信間隔又は受信位置を各従局毎に計測
し、送信許可制御部13が、該計測結果に応じて各従局
4に対する送信許可を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受動光通信網装置
(PON)に関するもので、特に、自局と複数の従局が
光分岐/合波器を介して分岐接続された受動光通信網装
置に関するものである。
【0002】受動光通信網(PON:Passive Optical
Network)装置は、図5に示すように、主局1から光分
岐/合波器2まで共有伝送路3が延びており、その光分
岐/合波器2には複数の従局4が放射状に接続されてい
る。そして、主局1から従局4に向かう信号を下り信
号、その逆方向を上り信号と称している。
【0003】まず、下り信号、すなわち、主局1からの
データや保守信号セル(保守・運用情報伝達用セル)
は、光分岐器2に接続された全従局4に時分割で分配さ
れる。各従局4は、そのセル信号に埋め込まれている宛
先を照合し、自局宛のセル信号だけを選択して下流の端
末5などに送信する。
【0004】また、下り信号では、各従局4に対して上
り信号の送出を許可する送信許可信号(送信指示信号と
も言う)も分配される。
【0005】一方、上り信号は、各従局4が下流の端末
5などから受信した上りデータ4aや保守信号セルを、
(上り伝送路の光合波器2で衝突が起こらないように)
主局1からの前記送信許可信号に従って送信する。
【0006】このように、受動光通信網装置における従
局4は、主局1からの送信許可信号に従って上り信号を
送信するので、各従局4の上り伝送容量は、主局1から
の送信許可制御で決定付けられることになる。
【0007】
【従来の技術】図6は、図5に概略的に示した受動光通
信網装置の具体的な従来の主局及び従局の構成例を示し
たものである。本図を参照して、下り方向からその動作
概念を説明すると、まず、主局1の送信許可制御部13
は、ネットワーク管理者MPによって、手動で設定され
た各従局4の帯域割当指示1dに従って、送信許可信号
1aを下りセル組立部12に与えており、下りセル組立
部12は、それに従って下りデータセル(この下りデー
タセルの中には送信許可信号が埋め込まれている)を組
み立て下り伝送路31に送信する。
【0008】下り共有伝送路31には、分波器21を介
して複数の従局4が接続されており、これらの下り信号
は、すべての従局4に伝送される。
【0009】上り方向においては、従局4のバッファ部
41は、下流の端末などから到着した上りデータ4aを
一旦蓄積する。
【0010】送信許可検出部42は、光分波器21を通
して主局1から送信されて来る送信許可セルの中から、
自局宛の送信許可セルを検出し、バッファ部41にその
送信許可タイミング4bを与え、バッファ部41は、そ
れに従って蓄積データを上り伝送路32の光合波器22
に向けて送信する。
【0011】このように、各従局4の上り伝送容量は、
主局1からの送信許可信号によって決定され、その伝送
容量割当は、各従局4のデータトラフィック予測やユー
ザからの要請などを元に、ネットワーク管理者MPが手
動で行うようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例に
おいて、手動による伝送帯域の割当では、割当伝送容量
を越えた上りデータが流入する可能性がある従局におい
ては、予め、その最大データ量を想定したバッファ容量
が必要になるとともに、バッファ容量増大によるデータ
遅延も無視出来なくなるという問題があった。
【0013】逆に、割当伝送容量以下のデータ量が継続
するような従局がある場合には、光合波器と主局との間
の上り共有伝送路の帯域に無駄が生じ、帯域を有効に利
用できないという問題があった。
【0014】従って、本発明は、上記の課題を解決する
ため、主局と複数の従局が光分岐/合波器を介して分岐
接続され、該従局は該主局からの送信許可に従って送信
する受動光通信網装置において、従局毎に効果的に伝送
路の帯域を割り当てることが可能となり、これによって
従局で必要とするバッファ容量が減少し、データの遅延
量も滅少できることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】[1]上記の目的を達成
するため、第1の本発明に係る受動光通信網装置におい
て、従局は、上りデータを一時蓄積するバッファ部の前
段(入力側)で、保守信号生成部によって、保守信号セ
ルを生成し、ある一定周期で挿入するようになってい
る。
【0016】主局は、従局からの保守信号の受信間隔を
保守信号間隔検出部によって各従局毎に計測し、その計
測結果に応じて送信許可制御部が、各従局に対する送信
許可を制御する。
【0017】すなわち、従局において上りデータが増え
て来ると、バッファ部の前段で一定周期(間隔)で挿入
される保守信号の間に、バッファ部に蓄積されるデータ
が増え、滞留するデータが増えることになるので、その
増加分だけ、伝送路へ送出される保守信号の間隔が長く
なる。
【0018】主局においては、従局毎に保守信号の到着
間隔を測定し、その間隔に応じて送信許可信号を制御す
る。
【0019】従って、主局は、従局のバッファ状況を知
ることによって、各従局の上り伝送容量を、効果的且つ
自動的に割り当てることができる。
【0020】[2]また、第2の本発明に係る受動光通
信網装置においては、主局は、保守信号生成部によって
保守信号を生成し、ある一定周期で送信し、保守信号位
置検出部は、そのフレームの開始タイミングを基準とし
て、従局からの上り保守信号の受信位置(タイミング)
を検出し、その検出結果に応じて送信許可制御部が各従
局に対する送信許可信号を制御するようになっている。
【0021】従局は、選択部によって、バッファ部の出
力データと自局の保守信号生成部で生成された保守信号
が、選択的に送信されるようになっており、選択制御部
は、自局の保守信号検出部が主局からの下り保守信号を
検出した位置を基準に、自局の保守信号の送信が、バッ
ファ部に蓄積された滞留データ量に応じて、遅延するよ
うに、前記選択部の切替制御を行うようになっている。
【0022】すなわち、主局は、一定の間隔(下りフレ
ーム)で自局の保守信号を送出し、全従局はそれを受信
する。そして、各従局は、バッファ部での滞留データ量
に応じて自局の保守信号の送信位置を遅らせてバッファ
状態を主局に通知する。
【0023】主局では、従局からの保守信号を受信し、
その受信位置を下り保守信号の送出位置を基準に検出す
ることで、各従局のバッファ状態を知り、その状態に応
じて送信許可信号を制御する。
【0024】従って、この場合も、従局のバッファ状況
を主局が知ることによって、各従局からの上り伝送容量
を、効果的且つ自動的に割り当てることができる。
【0025】[3]また、第3の本発明に係る受動光通
信網装置は、上記[2]において、該バッファ部は、サ
ービスクラス(優先度)情報を含む上りデータを、クラ
ス振分部によって複数のクラスバッファ部に振分蓄積
し、それらのクラスバッファ部の蓄積データは、優先制
御部によって順位の高い方から読み出され、状態監視部
は、各クラスバッファ部に蓄積され滞留しているデータ
量に応じて従局状態情報を生成し、それを該選択制御部
に与えるようになっている。
【0026】すなわち、複数のサービスクラス毎に滞留
データ量を監視し、その状況に応じて上り保守信号の送
信を遅延させることによって主局に従局状態情報を通知
し、主局は、上り保守信号の受信位置から、従局のクラ
スバッファ状態(従局状態情報)を知り、その状態に応
じて送信許可信号を制御する。
【0027】従って、この場合は、従局のサービスクラ
ス別のバッファ状況を主局で知ることができるので、各
従局の上り伝送容量を、サービスクラスまで含めて、効
果的且つ自動的に割り当てることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3は、本発明に
係る受動光通信網装置を実現するそれぞれの実施例を示
したものである。
【0029】図1は本発明の実施例(1)を示してお
り、まず、構成から説明する。主局1の下り方向は、セ
ルを組み立てる下りセル組立部12の入力には下りデー
タ1bが与えられ、その出力は、光分岐器21を介して
複数の従局4に接続されている。また、下りセル組立部
12のもう一方の入力には、送信許可信号1aに従って
送信許可信号を埋め込んだ下りデータセルも組み立てる
ように、送信許可制御部13の出力が接続されている。
【0030】主局1への上り方向伝送路32には、複数
の従局4からの光合波器22を介して送られて来る保守
信号セルの到着間隔を検出する保守信号間隔検出部14
の入力が接続されており、その出力側は、送信許可制御
部13の入力に接続されている。
【0031】一方、各従局4の下り方向伝送路31に
は、光分岐器21を介して主局1から送られて来る送信
許可信号を検出する送信許可検出部42の入力が接続さ
れ、その出力側は、上りデータを一旦蓄積するバッファ
部41が接続され、更に、そのバッファ部41の前段
(入力側)には、保守信号セルを生成し一定周期で挿入
する保守信号生成部43が接続されている。
【0032】次に、この実施例(1)の動作を説明す
る。まず、下り方向の動作から説明すると、主局1の送
信許可制御部13は、システムの立ち上がり直後は、予
め設定されている一定周期で下りセル組立部12に送信
許可信号を与えているので、下りセル組立部12はそれ
に従って送信許可信号を埋め込んだ下りデータセルを組
み立て、下り伝送路31に送信する。
【0033】従局の送信許可検出部42では、下りデー
タセルに埋め込まれて送られて来る主局1からの送信許
可信号(送信指示)を受信しており、自局宛の送信許可
(指示)であることを検出すると、その送信許可タイミ
ング4bをバッファ部41に与える。
【0034】次に上り方向については、従局のバッファ
部41が、下流の端末などから到着した上りデータ4a
を、送信許可タイミング4bが与えられるまで到着順に
蓄積しており、また、保守信号生成部43は、予め決め
られた一定周期でバッファ部41に保守信号セル4cを
挿入する。
【0035】バッファ部41は、送信許可タイミング4
bが与えられると、その蓄積している上りデータと保守
信号セルを、順次、上り伝送路32の光合波器22に向
けて送出する。
【0036】このように、一定周期でバッファ部41の
前段(入力側)で保守信号セル4cを挿入することによ
り、保守信号セル4cの一周期(間隔)中に、バッファ
部41に蓄積されるデータ数は、許可タイミング4bで
送出されるデータ数(出力データ数)を一定とすると、
到着データ数(入力データ数)に比例することになる。
【0037】従って、バッファ部41から上り伝送路3
2に送出される保守信号セルの間隔は、上りデータトラ
フィックの増減に連動して変化することになり、主局1
に対して、従局4における上りデータの滞留(待ち行
列)状況を伝達する手段が実現したことになる。
【0038】主局1では、この伝達手段、すなわち、保
守信号セル間隔を保守信号間隔検出部14が各従局毎に
測定し、その結果から送信許可制御部13に従局状態1
dをフィードバックする。
【0039】送信許可制御部13は、フィードバックさ
れた従局状態1dに従って、下りセル組立部12に与え
る送信許可信号1aを制御する。たとえば、従局4での
待ち行列が長いほど、保守信号セル4cの到着間隔が長
くなるので、間隔の長い順に伝送容量を大きく割り当
て、その待ち行列を短くするように送信許可信号1aを
制御する。
【0040】下りセル組立部12は、送信許可制御部1
3で制御された(従局の状況が反映された)送信許可信
号1aに従って、送信許可信号を埋め込んだ下りデータ
セルを組み立て、下り共有伝送路31に送出する。
【0041】図2は本発明の実施例(2)を示し、ま
ず、その構成から説明する。実施例(1)が、保守信号
セル間隔を伝達手段に用いるのに対して、この実施例
(2)では、保守信号セルの時間的位置を用いる構成と
なっている。
【0042】したがって、その構成は、主局1及び従局
4とも、下記の点で異なっている。まず、主局1におい
ては、基準タイミング(下りフレーム)となる保守信号
セルを生成し、一定周期で送出する保守信号生成部15
の出力が下り共有伝送路31に接続され、上り共用伝送
路32には、従局4からの保守信号セルを受信し、前記
基準タイミングからの時間的位置(遅延時間)を各従局
毎に検出する保守信号位置検出部16が接続され、保守
信号位置検出部16の出力には、送信許可信号を制御す
る送信許可制御部13が接続されている。
【0043】一方、各従局4においては、主局1からの
保守信号セルを検出できるように、光分岐器21に保守
信号検出部44の入力が接続され、その出力側は、選択
制御部45の一方の入力に接続されている。また、選択
制御部45の他方の入力には、バッファ部41が接続さ
れ、蓄積データ数が与えられるようになっている。
【0044】選択部46の制御入力の一方には、選択制
御部45の出力が接続され、残りの制御入力には、送信
許可検出部42からの送信許可タイミングが与えられる
ように接続されている。更に、選択部46は、一方のデ
ータ入力に保守信号生成部43の出力、他方のデータ入
力にバッファ部41の出力が、それぞれ接続されてい
る。
【0045】次に、この実施例(2)の動作を説明す
る。なお、前記の実施例(1)との構成差分、すなわ
ち、実施例(1)における動作と異なる部分について説
明する。
【0046】まず、下り信号から説明すると、主局1
は、保守信号生成部15で保守信号セルを生成し、基準
タイミングとなる保守信号1fを一定周期(下りフレー
ムと呼ぶ、図4参照)で伝送路31に送出する。
【0047】各従局4では、保守信号検出部44で主局
1からの保守信号セルを検出し、その検出タイミング信
号4f(上りフレームと呼ぶ、図4参照)を選択制御部
45に与える。
【0048】次に、上り方向においては、従局4の選択
制御部45は、バッファ部41から与えられた蓄積デー
タ数4dに応じて、前記上りフレームにおける保守信号
セル4cの送信が遅延するように、選択部46に対する
セル選択信号4eの切替タイミングを遅延制御する。
【0049】これを、図4を参照して具体的に説明する
と、例えば、主局1の下りフレームDF0を従局4の保
守信号検出部44がRx0のように受信しており、送信
許可タイミングTS1〜TS6が上りフレームUF0の
ように与えられているとき、蓄積データ数4dがある値
未満であれば、タイミングTS1で保守信号セル4c1
を送出し、タイミングTS2〜6では蓄積データを送出
する。そのデータが無ければ選択部46がダミーデータ
を送出する。
【0050】もし、ここで、蓄積データ数4dが、ある
値を越えたら、その従局4は、上りフレームUF1のよ
うに、タイミングTS2で保守信号セル4c2を送出
し、タイミングTS1とTS3〜6では、上りデータを
送出するように、選択制御部45は選択部46を制御す
る。
【0051】このように、保守信号セル4cは、上りフ
レーム毎に蓄積データ量に応じて、送信可能なタイミン
グTS1〜TSnの一つを選んで送信される。
【0052】したがって、このように、選択制御部45
が滞留データ量に応じて選択部46を制御することによ
り、選択部46から上り伝送路に送出される保守信号セ
ルの上りフレーム上の位置は、上りデータトラフィック
の増減に連動して変化することになり、主局1に対し
て、上りデータの滞留状況を伝達する手段が実現したこ
とになる。
【0053】一方、主局1では、保守信号位置検出部1
6によって、保守信号セル1fを送出してから、上りの
保守信号セル4cが返ってくるまでの時間を従局毎に計
り、その結果を送信許可制御部13にフィードバックす
る。
【0054】送信許可制御部13は、このフィードバッ
クされた従局状態1dに従って、下りセル組立部12に
与える送信許可信号1aを制御する。たとえば、待ち行
列が長いほど保守信号セルの到着時間が長くなるので、
遅延が多い順に伝送容量を大きく割り当て、その待ち行
列を短くするように送信許可信号1aを制御し、下りセ
ル組立部12に与える。
【0055】これを、図4を参照して具体的に説明する
と、例えば、主局1が下りフレームDF0のように送信
許可タイミングTS1〜TS6を与えており、保守信号
位置検出部16が主局Rx1のタイミングTS2で保守
信号セル4c2を検出したとすると、その従局4では、
ある一定値を越えた蓄積データがあることから、送信許
可制御部13は下りセル組立部12に対して、次の下り
フレームでは、その従局4に向けた送信許可信号を埋め
込んだ下りデータセルを、下りフレームDF1に示すよ
うなタイミングTS1〜TS7で送信するように送信許
可信号1aを制御する。
【0056】同様に、上りフレームUF2で保守信号セ
ル4c3が、主局Rx2のタイミングTS3で検出され
た場合には、次の送信許可信号を埋め込んだ下りデータ
セルを下りフレームDF2に示すようなタイミングTS
1〜TS8で送信するように、下りセルを組立部12に
対する送信許可信号1aを制御する。
【0057】その他の動作は、前述の実施例(1)と同
じである。このようにして、蓄積データの多い従局ほ
ど、1フレーム当たりの送信許可が多く与えられるの
で、効果的に伝送容量の割当ができることになる。
【0058】図3は本発明の実施例(3)を示してお
り、まず、その構成から説明する。この実施例は、複数
のサービスクラス毎にバッファを持つ従局に対応するも
ので、上記の実施例(2)における保守信号セルの時間
的位置変化を、サービスクラス毎にも用いる構成となっ
ている。
【0059】したがって、その構成は、実施例(2)に
対して下記の点で異なっている。まず、主局1において
は、この図示範囲では差が見えないが、次の動作におい
て異なる点がある。
【0060】従局4においては、上りデータのバッファ
部41をサービスクラス毎に備えるのに伴って、クラス
別蓄積データ量4gが状態監視部47に与えられ、状態
監視部47の出力が選択制御部45に接続されている。
また、バッファ部41において複数の、サービスクラス
についての各々のクラスバッファ部(この例ではA、
B)が設けられ、その入力側には、サービスクラス別に
データを振り分けるクラス振分部413が接続され、出
力側には、優先度の高い方から読み出すように制御する
優先制御部414が接続されており、その出力は、選択
部46の入力の一方に接続されている。
【0061】次に、この実施例(3)の動作を説明す
る。なお、前記の実施例(2)との構成差分、すなわ
ち、実施例(2)における動作と異なる部分について説
明する。まず、下り信号から説明すると、主局1は、実
施例(2)と同様、基準タイミングとなる下り保守信号
セル1fを一定周期(下りフレーム)で下り伝送路31
に送出する。
【0062】各従局4においても、実施例(2)と同
様、その保守信号セル1fを検出し、検出タイミング信
号4f(上りフレーム)を選択制御部45に与える。上
り方向においては、従局4において、端末などからのサ
ービスクラス情報を含む上りデータ4aが到着すると、
クラス振分部413は、そのクラス情報に従って、デー
タ4aをクラスバッファ部A、Bに振り分けながら書き
込む。
【0063】クラスバッファ部A、Bは、クラス別蓄積
データ数4gを状態監視部47に与え、状態監視部47
は、それを元に従局状態情報4hを生成し選択制御部4
5に与える。
【0064】選択制御部45は、保守信号検出部44か
ら与えられた検出タイミング4f(下りフレーム)を基
準に、状態監視部47から与えられた従局状態情報4h
に従って、選択部の保守信号セル選択信号4eのタイミ
ングを遅延制御する。
【0065】具体例で示すと、上記の通り、サービス毎
の優先度に従って二つのクラスバッファA、Bを備えた
とすると、振分部413は、クラスA情報を持つデータ
をクラスバッファ部Aに、クラスBはクラスバッファ部
Bへと振り分けて書き込み、優先制御部414は、優先
度の高い方(例えばクラスA)から読み出す。
【0066】ここで、従局4が2つのクラスのバッファ
部A、Bを持ち、一つのしきい値を設けたとすると、従
局4の取り得る状態(従局状態情報)として、次の4つ
が考えられる。 状態0:A、B共に蓄積数はしきい値未満。 状態1:Aの蓄積数はしきい値以上、Bの蓄積数はしき
い値未満。 状態2:Aの蓄積数はしきい値未満、Bの蓄積数はしき
い値以上。 状態3:A、B共に蓄積数はしきい値以上。
【0067】このように、状態監視部47は各クラス毎
に蓄積数を監視し、その状態0〜3に応じて選択制御部
45に従局状態情報4hを通知し、選択制御部45は保
守信号セル4cを遅延させる。
【0068】これを図4を参照して具体的に説明する
と、例えば、従局4が状態0なら、上りフレームUF0
で送信可能なタイミングTS1〜TS6の実線で示すタ
イミングTS1で、保守信号セル4c1を送出し、他の
点線で示すタイミングではデータを送出するように選択
部を制御する。
【0069】また、状態3なら、その従局4は、上りフ
レームUF0で送信可能なタイミングTS1〜TS6の
実線で示すタイミングTS4で、保守信号セル4c4を
送出し、そのタイミングTS4を除く点線で示す他のタ
イミングTS1〜6では、データを送出するように選択
部を制御する。
【0070】一方、主局1では、実施例(2)と同様、
保守信号位置検出部16によって、保守信号セル1fを
送出してから、上りの保守信号セル4cを受信するまで
の時間を従局毎に計り、従局状態1dを送信許可制御部
13にフィードバックすることになるが、そのフィード
バック情報には、前記のようにサービスクラスと蓄積デ
ータ量情報が含まれているところが特徴的である。
【0071】従って、本実施例(3)における主局1の
送信許可制御部13は、フィードバックされた従局状態
1dに従って、従局毎にサービスクラスを考慮した伝送
容量割当制御を行うように、下りセル組立部12に与え
る送信許可信号1aを制御する。たとえば、状態1及び
状態3の従局4には最優先で伝送容量を大きく割り当
て、サービスクラスAの待ち行列が短くなるように送信
許可信号1aを制御し、下りセル組立部12に与える。
【0072】なお、従局4のクラスバッファ部A,Bや
サービスクラス毎のしきい値が増えた場合、それによっ
て従局の状態数が増えるが、その場合も、それに応じて
保守信号セルの送信タイミングを制御すればよい。その
ため、従局は1フレーム中の送信許可の数と同じ状態数
を主局1に対して通知することが可能である。
【0073】また、送信許可セルによって従局とその上
りの送信タイミングを指定する場合においても本発明は
適用可能である。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る受動光
通信網装置によれば、主局が全従局の内部(バッファ)
状態を知ることによって、従局に対して効果的、且つ、
自動的に伝送路の帯域を割当てることが可能となり、こ
れによって従局内のバッファ量が減少し、データ遅延量
も少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受動光通信網装置の実施例(1)
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る受動光通信網装置の実施例(2)
の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る受動光通信網装置の実施例(3)
の構成を示すブロック図である。
【図4】実施例(2)及び(3)の動作を説明するタイ
ミングチャート図である。
【図5】従来例の構成を示すブロック図である。
【図6】受動光通信網(PON)の一般的な構成を説明
するブロック図である。
【符号の説明】
1:主局,2:光分波/合波器,3:共有伝送路,4:
従局,12:下りセル組立部,13:送信許可制御部,
14:保守信号間隔検出部,15:保守信号生成部,1
6:保守信号位置検出部,21:光分波器,22:光合
波器,31:下り共有伝送路,32:上り共有伝送路,
41:バッファ部,42:送信許可検出部,43:保守
信号生成部,44:保守信号検出部,45:選択制御
部,46:選択部,47:状態監視部,413:クラス
振分部,414:優先制御部,1a:送信許可信号,1
b:下りデータ,1d:従局状態情報,1f:保守信号
セル,4a:上りデータ,4c:保守信号セル,4e:
保守信号セル選択信号,4f:検出タイミング信号(上
りフレーム),4g:クラス別蓄積データ量(滞留デー
タ量),4h:従局状態情報,4d:蓄積データ量(滞
留データ量),A:クラスバッファ部A,B:クラスバ
ッファ部B,MP:ネットワーク管理者 図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主局と複数の従局が受動光分岐/合波器を
    介して分岐接続され、該従局が、上りデータを一旦蓄積
    するバッファ部を備え、該主局からの送信許可に従って
    該蓄積データを主局に送信する受動光通信網装置におい
    て、 該従局が、保守信号を生成すると共に、ある一定周期で
    該バッファ部の前段に該保守信号を挿入する保守信号生
    成部を備え、 該主局が、該保守信号を受信し、その受信間隔を各従局
    毎に計測する保守信号間隔検出部と、該保守信号間隔検
    出部の出力に応じて各従局毎に該送信許可を制御する送
    信許可制御部と、を備えたことを特徴とする受動光通信
    網装置。
  2. 【請求項2】主局と複数の従局が光分岐/合波器を介し
    て分岐接続され、該従局が、上りデータを一旦蓄積する
    バッファ部を備え、該主局からの送信許可に従って該蓄
    積データを送信する情報伝送網において、 該主局が、保守信号を生成し、ある一定周期で送信する
    保守信号生成部と、該一定周期を基準として、該従局か
    らの保守信号の受信位置を各従局毎に検出する保守信号
    位置検出部と、該保守信号位置検出部の出力に応じて各
    従局毎に該送信許可を制御する送信許可制御部とを備
    え、 該従局が、該主局からの保守信号を検出する保守信号検
    出部と、自局の保守信号を生成する保守信号生成部と、
    該バッファ部からの蓄積データと該保守信号を切り替え
    て送出する選択部と、該保守信号検出部からの検出タイ
    ミングを基準に、該自局の保守信号の送信タイミング
    を、該バッファ部の蓄積データ量に応じて、該選択部を
    遅延制御する選択制御部と、を備えたことを特徴とする
    受動光通信網装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 該バッファ部が、サービスクラス情報を含む上りデータ
    を、該サービスクラス情報に従って振り分けるクラス振
    分部と、該クラス振分部によって振り分けられたデータ
    を一旦蓄積する複数のクラスバッファ部と、該クラスバ
    ッファ部毎に蓄積されたデータを該サービスクラスの順
    位に従って読み出す優先制御部と、を備え、 該従局がさらに各クラスバッファ部毎の蓄積データ量か
    ら従局状態情報を生成して該選択制御部に与える状態監
    視部と、を備えたことを特徴とする受動光通信網装置。
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