JPH11266252A - 光空間伝送装置および光空間伝送方法 - Google Patents

光空間伝送装置および光空間伝送方法

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JPH11266252A
JPH11266252A JP6543998A JP6543998A JPH11266252A JP H11266252 A JPH11266252 A JP H11266252A JP 6543998 A JP6543998 A JP 6543998A JP 6543998 A JP6543998 A JP 6543998A JP H11266252 A JPH11266252 A JP H11266252A
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JP
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optical
signal
data signal
space
light
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JP6543998A
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Yasuhiko Shimomura
康彦 下村
Shigeru Oshima
茂 大島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光空間伝送において、背景光ノイズの影響を
取り除き、良好なデータ伝送を可能とすること。 【解決手段】 データを光データ信号に変換して空間に
出射し、空間を伝搬する光データ信号を受光素子1-3 で
取り込んで再生する光空間伝送装置において、データは
バースト信号であり、また、バースト信号による光デー
タ信号の非送受信時に受光素子にて取り込んだ背景光ノ
イズ信号(Snz) を記憶保持する記憶手段(MEM)1-11 と、
この蓄積されたSnz を読み出して、光データ信号の受信
時での当該光データ信号重畳のSnz 成分除去する除去手
段1-10,1-7とを具備し、光データ信号の非送受信時に受
光素子で取り込んだSnz をMEM に蓄積し、この蓄積され
たSnz に関する信号を、光データ信号受信時における光
データ信号に重畳されたSnz成分の除去に用いることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空間を介し
てデータ信号を送受信する光空間伝送装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、煩雑な配線が不要で設置が簡単と
の理由から、通信システムのワイヤレス化が普及してい
る。それは光による空間伝送の分野においても例外では
なく、拡散型光LANやIrDA(Infra-red Data Assc
iation) 機器等として急速に普及している。
【0003】図5に従来技術による光空間伝送装置の第
1の構成を示す。図5において5‐1a〜5‐1dは発
光素子、5‐2a〜5‐2dは受光素子、5‐3a、5
‐3bはパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称す
る)及びその周辺機器、5‐4は光中継器、5‐5a,
5‐5bは光信号、5‐6は照明、5‐7は背景光を示
す。
【0004】PC 5‐3aは光通信用のインタフェー
スとして、光送受信器を構成する発光素子5‐1aと受
光素子5‐2bを備えており、送信対象のデータを発光
素子5‐1aにて光信号に変調して送信し、受光素子5
‐2bは変調して送信されてきた光信号を受信して復調
し、データとしてPC 5‐3aのプロセッサに渡す機
能を有する。
【0005】また、周辺機器5‐3bも同様に、光通信
用のインタフェースとして、光送受信器を構成する発光
素子5‐1dと受光素子5‐2dを備えており、送信対
象のデータを発光素子5‐1dにて光信号に変調して送
信し、受光素子5‐2dは変調して送信されてきた光信
号を受信して復調し、データとして当該周辺機器5‐3
bの制御部に渡す機能を有する。
【0006】光中継器5‐4は、室内天井等に設置され
ており、これも周辺機器5‐3b等と同様に、光通信用
のインタフェースとして、光送受信器を構成する発光素
子5‐1b,5‐1cと受光素子5‐2b,5‐2cを
備えており、受光素子5‐2b,5‐2cは変調して送
信されてきた光信号を受信して電気信号に変換するもの
であり、発光素子5‐1b,5‐1cは受光素子5‐2
b,5‐2cの受信し、電気信号に戻した信号を増幅し
たものを受けて光信号に変換して送信するものである。
【0007】なお、図5の例は、PC 5‐3aと周辺
機器5‐3bが離れた位置にある場合、両者間を直接結
ぶように光信号を伝送するのではなく、光中継器5‐4
を介して中継させて伝送する方式とした例を示してあ
る。
【0008】従って、光中継器5‐4は、光送受信器を
構成する発光素子5‐1bと受光素子5‐2bのペア
と、別の光送受信器を構成する発光素子5‐1cと受光
素子52cペアはある程度の指向性を以て到来する光信
号を授受できるように、中継対象の機器の方向にそれぞ
れ送受光面を向けて配置されているものとする。
【0009】以下に、PC 5‐3aから離れた位置に
ある周辺機器5‐3bに、当該PC5‐3aからデータ
を送る場合の動作について説明する。まず、PC 5‐
3aからデータを発光素子5‐1aで光信号5‐5aに
変換して空間に放出する。空間に放出された光信号5‐
5aは光中継器5‐4内のPCの方向を向いた受光素子
5‐2bで受信され、一旦、電気信号に変換される。変
換された電気信号は光中継器5‐4内の周辺機器の方向
に向いている発光素子5‐1cで再び光信号5‐5bに
変換されて空間に送出される。周辺機器5‐3b内の受
光素子5‐2dは光信号5‐5bを受信し、周辺機器5
‐3b本体でPC5‐3aからのデータを認識する。
【0010】このような構成により、PC 5‐3aは
周辺機器5‐3bに対してワイヤレスでのデータの送信
を可能としている。このように、光通信機能を採用する
システムの場合、一般にはPC、周辺機器、光中継器等
は発光素子、受光素子の両方を備えて、双方向の光空間
伝送を行うことが多い。
【0011】ところで、PCや周辺機器等の情報機器が
設置される場所は、殆どが室内であり、天井に設置され
た蛍光灯や白熱灯などによる人工照明設備からの光であ
る背景光5‐7が存在する場所である。文献「アイトリ
プルイートランザクションズオンコミュニケーションズ
2085頁〜2094頁(1995年)」等の記述によ
ると、人工照明による背景光5‐6から放出される蛍光
性のノイズ、特に最近普及しているインバータ型蛍光灯
によるノイズは、DC(直流成分)付近から100kH
z程度にまでもの範囲に達している。
【0012】一方、上述の如きの光通信伝送に用いられ
る光信号はベースバンドのデータ信号のスペクトル6‐
1は図6に示すように、周波数の低域から高域にまで達
している。
【0013】このため、蛍光灯や白熱球等による背景光
ノイズ6‐2が空間で伝送信号に重畳され、受信時のS
/Nが劣化して良好な伝送が困難となる。背景光ノイズ
を除去するために背景光ノイズの帯域よりも高い周波数
をキャリアとして予変調する方式がある。しかし、10
[Mbps]を越えるような高速データを伝送する場
合、キャリア周波数6‐3は数10[MHz]に達し、
発光素子や受光素子の帯域が不足するため予変調を実現
することは困難となる。
【0014】また、PCや周辺機器等の情報機器に取り
付けられている発受光部は情報機器本体に一体的に取り
付けられている場合が多い。このため、データの光空間
伝送を行うには発受光部を通信相手の方向に向けるため
に、本体そのものを動かす必要が生じ、簡便性に欠け
る。
【0015】更に図7に示す構成のように、天井や壁面
等に据え付けられる光中継器7‐4もあるが、これも発
光素子と受光素子のペアからなる複数の発受光部7‐1
a,〜,7‐1dが光中継器7‐4に一体的に取り付け
られた構造としている。そのため、光中継器7‐4に取
り付けられた1つの発受光部7‐1aを第1の情報機器
7‐3aに最適な方向に向けると、光中継器7‐4内の
別の発受光部は第2の情報機器7‐3bに対して、最適
な方向に向けられない場合が生じる。この場合、第2の
情報機器が光中継器7‐4と通信するには、複数の発受
光部7‐1b,7‐1cが候補となる。
【0016】そして、この場合、候補のうちのどれを使
用するかが光通信の品位を確保する上で重要となるが、
そのためには、複数の候補の中で最もS/Nが高い発受
光部を選択するようなアルゴリズムを用いて決定するこ
とが考えられる。
【0017】しかし、最良のものを選択できたとしても
所詮は光中継器7‐4内の発受光部7‐1bと第2の情
報機器7‐3b内の発受光部7‐2bの光軸が合ってい
ないことから、光軸が合っている場合に比べてやはりS
/Nが劣化する。
【0018】また、通信できる発受光部を全て使用し、
それら各発受光部に重み付けをして足し算することも考
えられるが、任意の方向に存在する情報機器に対処する
ためにはアルゴリズムが複雑となる。
【0019】このような簡便性の欠損への対策として、
例えば特公平7−123241号(赤外線データ通信装
置)に記載の方法がある。本方法では発受光部が本体に
露出した形態で取り付けられており、また、発受光部は
本体とは独立に上下左右に可動な構造となっている。そ
して、これにより、発受光部を本体とは独立に可動して
所望の方向に向けて光空間伝送を可能ならしめている。
【0020】しかし、本方法では発受光部が本体に露出
した形態で取り付けられている。このため、光空間伝送
を行っていない時にも、発受光部が露出したままであ
り、PCや周辺機器の操作性の点で邪魔になることが多
い。また、可搬型PCのように本体そのものを運ぶ場合
に発受光部が露出しているために、他の物体と発受光部
がぶつかる危険性が拭えず、ぶつかった場合に発受光部
等を破損して故障の原因にもなる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、光通信
機能を持たせたパソコンシステムなどが普及している
が、このようなシステムにおける光空間伝送を実施する
場合において、特にベースバンド信号を伝送する場合、
システムが室内に設置されている関係で、背景光ノイズ
の影響を受け易く、そのために、十分なS/Nが得られ
ず、良好な伝送が困難となる問題があった。
【0022】従って、本発明の第一の目的は、光空間伝
送において背景光ノイズの影響を取り除き、良好なデー
タ伝送を可能にすることである。また、発受光部は情報
機器本体に一体的に取り付けられている。このため、デ
ータの光空間伝送を行うには発受光部を通信相手の方向
に向けるために、本体そのものを動かす必要が生じ、簡
便性に欠ける。従って本発明の第二の目的は、発受光部
の配置によって簡便性を損なうこと無く、良好な光空間
伝送を可能にすることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るために本発明は、データを発光素子で光データ信号に
変換して空間に出射し、前記空間を伝搬する前記光デー
タ信号を受光素子で取り込んで、前記データを再生する
光空間伝送装置において、前記データはバースト信号で
あり、前記光データ信号を送受信していない時に前記受
光素子で取り込んだ背景光ノイズをメモリに蓄積し、こ
のメモリに蓄積された前記背景光ノイズに関する信号
を、前記光データ信号受信時での当該光データ信号に重
畳された背景光ノイズ成分の除去に用いることを特徴と
する。
【0024】本発明の光空間伝送装置の構成によれば、
背景光ノイズに関する波形情報を通信を行っていない時
に取り込んでメモリに蓄積し、この情報を元に通信を行
っている時の背景光ノイズの除去に用いる。従って、良
好なデータ伝送を行うことができる。
【0025】また、上記第二の課題を解決するために本
発明は、データを発光素子で光データ信号に変換して、
前記光データ信号を空間に出射ずる光送信部と、空間を
伝搬する光データ信号を受光素子で取り込む光受信部の
両方もしくは片方を備えた光空間伝送装置において、前
記光空間伝送装置は情報機器に備えられ、前記光送信部
と光受信部の両方もしくは片方が光の入出力方向と直交
する方向に引き上げられ、前記光送信部と前記光受信部
の両方もしくは片方が水平方向と垂直方向の両方もしく
は片方が回転自在であるとともに静止機能を有すること
を特徴とする。
【0026】本発明の光空間伝送装置の構成によれば、
通常は発光部と受光部の両方もしくは片方が情報機器に
埋め込まれた構成で物理的衝撃による故障が生じにく
い。また、データの通信時には発受光部を持ち上げて、
情報機器本体とは独立に任意の通信相手の方向に向ける
ことができるので、簡便性を損なうことなく良好なデー
タ伝送を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の施
形態を説明する。 (第1の実施形態)以下、詳細を説明する。図1は本発
明の第1の実施形態を示す構成図である。図1において
1‐1は背景光、1‐2は信号光、1‐3は受光素子、
1‐4はフロントエンド増幅器、1‐7は識別器、1‐
8はしきい値設定端子、1‐10はディジタルシグナル
プロセッサ(DSP;Digital Signal Processor) 、1
‐11はメモリ、1‐12はクロック抽出回路、1‐1
3はA/D変換装置、1‐14はD/A変換装置であ
る。
【0028】これらのうち、受光素子1‐3は、空間を
伝搬してきた信号光1‐2や背景光1‐1を受光して電
気信号に変換するものであり、フロントエンド増幅器1
‐4はこの受光素子1‐3にて変換された電気信号を増
幅して出力するものである。
【0029】また、クロック抽出回路1‐12は、フロ
ントエンド増幅器1‐4から増幅されて出力された電気
信号からクロック信号を抽出する回路であり、A/D変
換装置1‐13は、フロントエンド増幅器1‐4から増
幅されて出力された電気信号をディジタル信号に変換す
る回路であり、メモリ1‐11はこの、A/D変換装置
1‐13の出力するディジタル信号を保持し、また、D
SP 1‐10の処理したデータの保持などに用いられ
るメモリである。
【0030】また、DSP 1‐10は、クロック抽出
回路1‐12からのクロック信号が得られないとき、A
/D変換装置1‐13を駆動させてフロントエンド増幅
器1‐4からの電気信号をサンプリングさせると共に、
当該A/D変換装置1‐13でサンプリングされ、背景
光ノイズが時間波形としてメモリ1‐11に一旦貯えら
れたディジタル信号を読み出して波形解析し、前記クロ
ック信号の受信時にD/A変換装置1‐14に与えると
云ったことを行う信号処理プロセッサである。
【0031】識別器1‐7は、フロントエンド増幅器1
‐4から出力された電気信号を入力とし、D/A変換装
置1‐14の出力をしきい値として、当該フロントエン
ド増幅器1‐4からの出力を識別して出力する回路であ
る。
【0032】次に、上記構成の本システムの作用を説明
する。空間を伝搬してきた信号光1‐2及び背景光1‐
1は、受光素子1‐3で電気信号に変換され、フロント
エンド増幅器1‐4に導かれる。フロントエンド増幅器
1‐4では入力された信号を増幅して識別器1‐7およ
びクロック抽出回路1‐12およびA/D変換装置1‐
13に送られる。
【0033】クロック抽出回路1‐12はこのフロント
エンド増幅器1‐4で増幅されて入力された信号からク
ロック信号を抽出するが、DSP 1‐10ではこのク
ロック信号が得られていないとき、A/D変換装置1‐
13にサンプリング指令を出す。
【0034】これにより、A/D変換装置1‐13で
は、フロントエンド増幅器1‐4で増幅されて入力され
た信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換してメ
モリ1‐11に与え、ここに記憶させる。伝送される光
信号にはクロック信号成分を重畳させてあり、従って、
クロック信号が抽出されないときは光信号が伝送されて
いないことになる。従って、この状態のときにサンプリ
ングされてメモリ1‐11に記憶されたディジタル信号
は受光素子1‐3で検出された背景光ノイズ成分である
と云える。
【0035】このようにして、メモリ1‐11には背景
光ノイズが時間波形として一旦貯えられることになる。
DSP 1‐10では、メモリ1‐11に蓄積された時
間波形を波形解析する。例えば、波形周期や振幅等の波
形解析である。そして、DSP 1‐10はクロック信
号が得られているとき、波形解析結果のデータをD/A
変換装置1‐14にてアナログ変換した後に、しきい値
信号として識別器1‐7のしきい値設定端子1‐8に与
える。
【0036】識別器1‐7では、フロントエンド増幅器
1‐4から出力された電気信号を入力とし、D/A変換
装置1‐14の出力をしきい値として、当該フロントエ
ンド増幅器1‐4からの出力のうち、このしきい値以上
のレベルの信号についてクロック抽出回路1‐12から
クロック信号に同期させて通す。
【0037】この構成と作用とによって、受信した光信
号のうち、ベースバンドのデータ信号に重畳された背景
光ノイズ1‐1の影響を取り除くことが可能となる。光
空間伝送においては、送信側のリークが受信側に影響を
及ぼすため、半二重の通信でデータはバースト信号であ
ることが一般的である。従って、データ信号無送受信
(オフサービス)時とデータ信号送受信(インサービ
ス)時の2通りの状況がある。
【0038】従って、データ無送受信時に波形情報を取
り入れ、ノイズ成分としてその後のデータ信号受信時で
のノイズキャンセルに用いるようにした。データ信号無
送受信時とは、受信器の電源立ち上げ直後のまだ通信を
開始していない時や通信が中断されている合間で送信も
受信も行っていない状態を指すもので、この場合、フロ
ントエンド出力はデータ信号を含まず背景光ノイズやフ
ロントエンドの熱雑音と見なせるので、容易に背景光ノ
イズの時間波形を得ることができる。
【0039】この場合、フロントエンド出力はデータ信
号を含まず背景光ノイズやフロントエンドの熱雑音と見
なせるので、容易に背景光ノイズの時間波形を得ること
ができ、従って、この実施形態のように、データ信号受
信(インサービス)時に、データ信号無送受信時に得ら
れた時間波形を用いてデータ信号受信時の識別器におけ
るしきい値レベルの調整や識別器入力前の信号振幅の調
整を行ってノイズキャンセルを行えば、良好なデータ伝
送が実現できる。
【0040】ただし、受信器の配置移動や照明によって
受信される背景光ノイズは時間的に変化する。このた
め、時間波形の取り入れはデータ無受信時に逐次行い、
常に最新の波形を取り入れることが好ましい。また、D
SP 1‐10がデータ信号(ベースバンド信号)を背
景光ノイズと間違って誤動作することが考えられる。
【0041】データ受信開始の認識には、クロック抽出
回路1‐12からクロック信号が発生した時とすればよ
い。クロック信号の有無をDSP1‐10に知らせるよ
うにすれば、誤動作が防げる。例えば、クロック有りの
時に、DSP1‐10はA/D変換装置1‐13に動作
停止命令を出し、無しの時に動作開始命令を出せば良
い。
【0042】尚、第1の実施形態では、識別器のしきい
値レベルを調整しているが、信号レベルを調整しても良
い。以上の、第1の実施形態は、送信データを発光素子
により光データ信号に変換して空間に出射し、空間を伝
搬する光データ信号を受光素子で取り込んで、前記デー
タを再生する光空間伝送装置において、前記データはバ
ースト信号とすると共に、記憶手段を設けて、バースト
信号による光データ信号の非送受信時に前記受光素子に
て取り込んだ背景光ノイズを記憶保持し、この記憶され
た前記背景光ノイズ信号を読み出して、光データ信号の
受信時での当該光データ信号重畳の背景光ノイズ成分除
去することを特徴とするものであり、前記バースト信号
による光データ信号はベースバンド信号とし、また、前
記光データ信号の非送受信時に、前記受光素子で取り込
んだ背景光ノイズをA/D変換手段にてサンプリング
し、これを記憶手段に保持し、この保持された前記サン
プリング値を演算装置で波形解析し、前記波形解析した
信号をD/A変換し、前記D/A変換した信号を前記光
データ信号を受信している時の信号識別器のしきい値レ
ベル設定に用い、前記受光素子で取り込んだ信号の一部
はクロック抽出回路に導いてクロック信号の有無を前記
演算装置に知らせ、前記記憶手段に蓄積する前記サンプ
リング値を、前記光データ信号を送受信していない時に
逐次、更新することにより、最新の環境ノイズを常に保
持して環境ノイズの影響を除去した信号成分を識別器か
ら取り出すことができるようにしたものである。
【0043】すなわち、第1の実施形態は、サンプリン
グしたノイズ成分を識別器で信号成分から除去すること
でキャンセルするものであったが、これは識別器の前段
でノイズ分をキャンセルするようしても実現可能であ
る。その例を第2の実施形態として次に説明する。
【0044】(第2の実施形態)図に本発明の第2の実
施形態を示す。図2において2‐1は背景光、2‐2は
信号光、2‐3は受光素子、2‐4はフロントエンド、
2‐7は識別器、2‐8は減算器、2‐9は波形解析装
置、2‐10はDSP、2‐11はメモリ、2‐13は
A/D変換装置、2‐14はD/A変換装置である。
【0045】これらのうち、受光素子2‐3は、空間を
伝搬してきた信号光2‐2や背景光2‐1を受光して電
気信号に変換するものであり、フロントエンド増幅器2
‐4はこの受光素子2‐3にて変換された電気信号を増
幅して出力するものである。
【0046】また、クロック抽出回路2‐12は、フロ
ントエンド増幅器2‐4から増幅されて出力された電気
信号からクロック信号を抽出する回路であり、A/D変
換装置2‐13は、フロントエンド増幅器2‐4から増
幅されて出力された電気信号をディジタル信号に変換す
る回路であり、メモリ2‐11はこの、A/D変換装置
2‐13の出力するディジタル信号を保持し、また、D
SP 2‐10の処理したデータの保持などに用いられ
るメモリである。
【0047】また、DSP 2‐10は、クロック抽出
回路2‐12からのクロック信号が得られないとき、A
/D変換装置2‐13を駆動させてフロントエンド増幅
器2‐4からの電気信号をサンプリングさせると共に、
当該A/D変換装置2‐13でサンプリングされ、背景
光ノイズが時間波形としてメモリ2‐11に一旦貯えら
れたディジタル信号を読み出して波形解析し、前記クロ
ック信号の受信時にD/A変換装置2‐14に与えると
云ったことを行う信号処理プロセッサである。
【0048】減算器2‐8は、フロントエンド増幅器2
‐4から出力された電気信号からD/A変換装置2‐1
4の出力信号分を減算して出力するものであり、識別器
2‐7は、この減算器2‐8から出力された電気信号を
入力とし、クロック抽出回路2‐12からのクロック信
号に同期させて前記入力を識別して出力する回路であ
る。
【0049】次に、上記構成の本システムの作用を説明
する。空間を伝搬してきた信号光2‐2及び背景光2‐
1は受光素子2‐3で電気信号に変換され、フロントエ
ンド増幅器2‐4に導かれて増幅される。フロントエン
ド増幅器2‐4の出力は識別器2‐7とA/D変換装置
2‐13およびクロック抽出回路2‐12に送られる。
【0050】クロック抽出回路2‐12はこのフロント
エンド増幅器2‐4で増幅されて入力された信号からク
ロック信号を抽出するが、DSP 2‐10ではこのク
ロック信号が得られていないとき、A/D変換装置2‐
13にサンプリング指令を出す。
【0051】これにより、A/D変換装置2‐13で
は、フロントエンド増幅器2‐4で増幅されて入力され
た信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換してメ
モリ2‐11に与え、ここに記憶させる。伝送される光
信号にはクロック信号成分を重畳させてあり、従って、
クロック信号が抽出されないときは光信号が伝送されて
いないことになるから、この状態のときにサンプリング
されてメモリ2‐11に記憶されたディジタル信号は受
光素子2‐3で検出された背景光ノイズ成分であると云
える。
【0052】このようにして、メモリ2‐11には背景
光ノイズが時間波形として一旦蓄えられることになる。
DSP 2‐10は、メモリ2‐11のデータを読み出
し、波形解析する。すなわち、メモリ2‐11に蓄積さ
れた背景光ノイズの時間波形を解析することにより波形
の周期を解析し、背景光ノイズを除去するのに最も適し
た周期とタイミングを求め、クロック信号に同期させて
メモリ2‐11のデータを雑音信号成分データとして読
み出し、D/A変換装置2‐14へ送出し、アナログの
雑音信号に変換した後に減算器2‐8に入力する。
【0053】減算器2‐8にはフロントエンド増幅器2
‐4で増幅されて入力された受光素子2‐3の受光信号
が入力されており、減算器2‐8は両者を減算して受光
信号から雑音成分を除去する。そして、これを識別器1
‐7へ入力する。
【0054】識別器2‐7は、この減算器2‐8から出
力された電気信号をクロック抽出回路2‐12からのク
ロック信号に同期させて識別して出力する。この実施形
態では、雑音信号成分を光信号無送信時に検出してお
き、光信号受信時には減算器2‐8により識別器1‐7
への入力の前段で受光信号からこの雑音成分を減算した
上で与えるようにしたことで、信号に重畳された背景光
ノイズ2‐1の影響を取り除くことが可能になる。
【0055】本実施形態でも第1の実施形態と同じく、
クロック信号の有無をDSP 2‐10に知らせること
で、データ信号受信開始や終了を認識できる。従来技術
で述べたように、背景光ノイズのスペクトルはDC〜1
00[kHz]程度である。5倍の500[kHz]程
度で8ビットのサンプリングを仮定すれば、500[k
byte]程度の容量のメモリ、500[kHz]程度
のDSPが必要となる。これらのメモリ、DSP等は現
在既に市場で安価に供給されているので、低コストで背
景光ノイズを除去できる。
【0056】以上、この実施形態は光伝送するデータは
ベースバンド信号とし、また、前記光データの信号を送
受信していない時に前記受光素子で取り込んだ背景光ノ
イズをA/D変換装置でサンプリングし、前記サンプリ
ング値をメモリに蓄積し、前記メモリに蓄積された前記
サンプリング値を演算装置で波形解析し、前記波形解析
した信号をD/A変換し、前記D/A変換した信号を前
記光データ信号を受信している時の識別器の入力前段で
信号から減算し、前記受光素子で取り込んだ信号の一部
はクロック抽出回路に導いて、クロック信号の有無を前
記演算装置に知らせ、これにより前記メモリに蓄積する
前記サンプリング値を前記光データ信号を送受信してい
ない時に逐次、更新するようにした。
【0057】このようにしても、第1の実施形態と同様
の効果が得られる。尚、本システムにおいて、発光素子
には例えば、LD(レーザダイオード)やLED(発光
ダイオード)、受光素子には例えば、PD(フォトダイ
オード)等を採用するのが小型、低コスト等の点から一
般的である。
【0058】しかし、PDでは当該PD周辺のグラウン
ド(接地)が構造的に不十分であったり、PDの受光面
が大きいと、ラジオや電化製品からの周期性を持つ電磁
的なノイズを拾ってしまう場合がある。この場合におい
ても、適宜な帯域までのサンプリングを行えば、本発明
により電磁ノイズを打ち消すことができる。
【0059】また本発明について、ベースバンド伝送の
場合を主に説明したが、サブキャリア伝送の場合も本発
明は有効である。この場合、従来は背景光ノイズを避け
るために高域にキャリア周波数を選んでいたが、本発明
によりキャリア周波数をより低域に設定することが可能
となる。
【0060】次に、光軸を合わせ易くして、光送受信を
効率良く実施できるようにすると共に、光送信部や光受
信部の機械的保護を図る構造とする例を第3の実施形態
として説明する。
【0061】(第3の実施形態)本実施例に於いては、
光送信部と光受信部の通信端末やパソコン本体への取り
付け構造を工夫することにより、光軸を合わせ易くし
て、光送受信を効率良く実施できるようにすると共に、
光送信部や光受信部の機械的保護を図る構造を示す。
【0062】ここでは、光送信部と光受信部の両方もし
くは片方が光の入出力方向と直交する方向に引き上げら
れ、前記光送信部と前記光受信部の両方もしくは片方が
水平方向と垂直方向の両方もしくは片方が回転自在であ
るとともに静止機能を有する構造とするもので、その詳
細を図3に示す。
【0063】図3において、3‐1は情報機器、3‐2
は発受光部、3‐3はつまみ、3‐4は軸であり、情報
機器3‐1にはその側面に上方と前面の2面が開放され
たコの字型の角溝3‐7が形成されている。発受光部3
‐2は長方形箱体状であり、その底面側に円柱状の軸3
‐4が設けられていて、この円柱状の軸3‐4上に長方
形箱体状発受光部3‐2が保持される如きの構造となっ
ている。
【0064】発受光部3‐2の一側面である正面には、
発光素子と受光素子が取り付けられており、また、発受
光部3‐2の頭頂部近傍におけるこれら素子取り付け側
の面に、外部にひさし状に突出するつまみ3‐3が形成
されている。つまみ3‐3は人の指先が掛かる程度の小
さなサイズであり、情報機器3‐1を移動した際などに
おいて、他とぶつかるなどの障害にならないようにして
ある。
【0065】長方形箱体状の発受光部3‐2は角溝3‐
7内に収納できるようにするために、軸3‐4は角溝3
‐7の底面に形成された挿通口に挿通されて軸方向に摺
動可能に保持されており、発受光部3‐2をその頭部3
‐5から角溝3‐7の底部方向に押し込むと当該発受光
部3‐2は図3(a)の如く角溝3‐7内にぴたりと収
納された状態になり、当該発受光部3‐2をそのつまみ
3‐3部分を指先で引っかけて上方に引き上げることに
より、当該発受光部3‐2は角溝3‐7内から引き出さ
れて図3(b)の如き状態に引き出せる構成となってい
る。また、この状態で、当該発受光部3‐2は軸3‐4
を軸に回動可能になっており、また、上下方向に首振り
角度を変えることができると共に、調整した位置や向き
仰角などを保持できる支持構造となっていて、発受光面
を所望の方向に向けることが可能な構造となっている。
つまり、X,Y,Z軸の3軸回りに自由度を持たせ、か
つ、調整した位置や状態は保持できる静止機能を有した
支持構造となっている。
【0066】このような構成において、情報機器3‐1
に取り付けられた発受光部3‐2は、通常は情報機器3
‐1本体にほぼ埋め込まれた形態とすることができる。
この状態で通信相手との向きが合っている場合、すなわ
ち、相手との光軸が合っている場合は、そのまま光空間
伝送が行える。しかし、向きが合っていない場合は、発
受光部3‐2に付いているつまみ3‐3を持ち上げる。
発受光部3‐2はつまみ3‐3を持ち上げると、水平・
垂直方向に回転可能で向きを調整できる構成となってい
る。また、持ち上げられ、向きを調整された発受光部3
‐2は、そのままの姿勢で静止する機構も備えている。
【0067】このような構成により発受光部を未使用の
時は情報機器本体にほぼ埋め込まれているので邪魔にな
らず、使用時は本体とは独立に任意の通信相手の方向に
発受光部を向けることができる。
【0068】発受光部3‐2を支える軸3‐4は円柱状
にこだわらないが、回転若しくは回動可能な構造を採り
易くするためには、円柱形であることが望ましい。ま
た、つまみ3‐3は必ずしも必要無い。例えば、次のよ
うな機構が考えられる。発受光部3‐2の頭部3‐5を
一度押すと発受光部が少し、持ち上がる。発受光部3‐
2が持ち上がることで少し露出した側面部3‐6をつま
んで持ち上げる。通信が終了すると、頭部3‐5を再度
押して発受光部3‐2を元の情報機器3‐1本体に格納
された状態に戻す。このような構造にすれば情報機器の
表面がつまみが無い分、より凹凸が少ない構成ができ
る。
【0069】図3では発光部と受光部を具備し、しかも
2つが一体となっている場合を示している。しかし、発
光部と受光部がそれぞれ独立に向きを調整できる情報機
器や、発光部と受光部のどちらか一方だけを備えて且つ
向きを調整できる情報機器であつてもよい。
【0070】尚、発受光部を取り付ける情報機器3‐1
としてはPCやその周辺機器であるプリンタやファック
ス、更にはPHS(パーソナルハンディホンシステム)
やPDA(携帯型データ端末)のような携帯端末であっ
てもよい。
【0071】第3の実施形態は、情報機器側における発
受光部3‐2に3軸の自由度を持たせて発受光部3‐2
の方向を相手に向けて変えることができるようにしたも
のであるが、情報機器3‐1側の発受光部3‐2は固定
として、光中継器側の発受光部について、3軸の自由度
を持たせる構成とすることにより、光通信の光軸を合わ
せ易くする構造とすることができる。その例を次の第4
の実施形態にて説明する。
【0072】(第4の実施形態)図4は、本発明の第4
の実施形態を示す図である。構成について説明する。図
4において、4‐4は光中継器、4‐1a〜4‐1dは
この光中継器4‐4の備える光信号送受信用の発受光
部、4‐3aおよび4‐3bは移動可能な第1のおよび
第2の情報機器、4‐2a,4‐2bはこれら第1およ
び第2の情報機器4‐3a,4‐3bの備える光信号送
受信用の発受光部である。
【0073】図4に示すように、本発明の第4の実施形
態のシステムは、光中継器4‐4に複数の発受光部4‐
1a〜4‐1dを設けて光信号の中継をできるようにし
てあり、これら複数の発受光部4‐1a〜4‐1dはそ
れぞれ図3の如き構造を採用することにより、3軸回り
の自由度を持つ構造としてある。
【0074】但し、複数の発受光部4‐1a〜4‐1d
は通常は、光中継器4‐4本体にほぼ埋め込まれた形態
で保持されている。4‐3aは第1の情報機器、4‐3
aは第2の情報機器であり、これらはそれぞれ光通信の
ための発受光部4‐2a,4‐2bを備えている。
【0075】光中継器4‐4は複数の発受光部4‐1a
〜4‐1dを備えて光信号の中継をできるようにしてあ
り、これら複数の発受光部4‐1a〜4‐1dは向きを
変更しない状態であっても、相手情報機器の発受光部と
光軸が合っていれば通信可能である。
【0076】図4の状態では、通信相手である第1の情
報機器4‐3aとの向きが合っているのでこの場合は、
そのまま光空間伝送が行える。しかし、第2の情報機器
4‐3aと光中継器4‐4の発受光部4‐1bは向きが
合っていないので通信ができなかったとする。
【0077】この場合は、光中継器4‐4の向きが合っ
ていない発受光部のうち、他で使用していない発受光部
例えば、発受光部4‐1bに付いているつまみを持ち上
げるそして、3軸回りに方向を調整することで、発受光
部4‐1bの発光素子および受光素子の光軸を第2の情
報機器4‐3bの発受光部4‐2bに光軸を合わせる。
【0078】発受光部4‐1a〜4‐1dは第3の実施
形態と同じく、つまみを持ち上げると、水平・垂直方向
に回転可能で向きを調整できる構成となっている。従っ
て、光中継器4‐4は複数の発受光部4‐1a〜4‐1
dのうち、どの発受光部も、相手発受光部に合わせて光
軸方向を変えることができる。
【0079】このような構成により、光中継器4‐1が
サポートするすべての情報機器に対して、良好なデータ
の送受信を可能にする。なお、第3の実施形態および第
4の実施形態では光ビームの方向を確認するために、デ
ータを送信するための発光素子の光軸とあわせて可視光
源をオプションとして備えてもよい。可視光源としては
安価なLEDを用いれば低コストでできる。
【0080】また、発受光部を物体との衝突から保護す
る観点から、情報機器の表面に凹凸を持たせないために
平板の光フィルタで発受光部をふさいだ形態も好まし
い。この場合、ビーム方向確認用の可視光源は光フィル
タの外に配置する必要があり、構成が複雑となってしま
う。これを避けるため可視光源を用いる代わりに受信レ
ベルを表示するインジケータを備えても良い。インジケ
ータにはLED(発光ダイオード)表示素子や液晶表示
素子を用いれば低コストで実現できる。
【0081】以上、この第3および第4の実施形態は、
データを発光素子で光データ信号に変換して、前記光デ
ータ信号を空間に出射する光送信部と、前記空間を伝搬
する光データ信号を受光素子で取り込む光受信部を具備
する光空間伝送装置において、前記光空間伝送装置は情
報機器若しくは中継器に備えられ、前記光送信部と前記
光受信部は光の入出力方向と直交する方向に引き上げら
れ、前記光送信部と前記光受信部は水平方向及び垂直方
向に回転自在であるとともに静止機能を有して光通信の
相手と光軸を一致させて通信できるようにしたものであ
り、また、通信の不要時は情報機器あるいは中継器本体
に収納して他の物体と衝突する危険を排除するようにし
たものである。また、前記光データ信号の受信レベルを
表示するインジケータを備えることにより、受信状態が
最良となるように、光軸合わせを行い易くしたものであ
る。従って、衝突による安全性を確保しつつ、最良の状
態での光通信を可能にするシステムを構築できる。
【0082】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光空間
伝送装置によれば、データの送受信を行っていないオフ
サービス時に背景光ノイズの時間波形をメモリに蓄積す
るようにし、この蓄積した信号をデータ受信時の背景光
ノイズの除去に用いてノイズキャンセルするようにし
た。従って、背景光の影響を受ける環境下においても、
良好なデータ伝送を行うことができるシステムが実現で
きる。
【0083】また、本発明の光空間伝送装置によれば、
発受光部が情報機器本体とは独立に水平・垂直に回転自
在であり、光送受信を行っていない時には、本体に埋め
込まれた構成となっている。従って、非通信時は発受光
部が邪魔になることが無く、通信時には本体とは独立に
発受光部の向きを通信相手の方向に調整することで簡便
性を損なうこと無く、容易に良好なデータ伝送を行うこ
とができる。従って、使い易い光伝送装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施形態を説明するためのブロック図。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施形態を示す図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
第4の実施形態を示す図。
【図5】従来技術を説明するための図。
【図6】従来技術を説明するための図。
【図7】背景光ノイズ、信号のスペクトルを説明する
図。
【符号の説明】
5‐1a〜5‐1d…発光素子 5‐2a〜5‐2d…受光素子 5‐3a,5‐3b…PC、周辺機器 5‐4…光中継器 5‐5a,5‐5b…光信号 5‐6…照明 5‐7…背景光 6‐1…背景光ノイズ 6‐2…ベースバンド信号 6‐3…予変調信号 7‐1a〜7‐1d…発受光部 7‐2a,b…発受光部 7‐3a,b…第1、第2の情報機器 7‐4…光中継器 1‐1…背景光 1‐2…信号光 1‐3…受光素子 1‐4…フロントエンド 1‐7…識別器 1‐8…しきい値設定端子 1‐10…DSP(Digital Signal Processor) 1‐11…メモリ 1‐12…クロック抽出回路 1‐13…A/D装置 1‐14…D/A装置 2‐1…背景光 2‐2…信号光 2‐3…受光索子 2‐4…フロントエンド 2‐7…識別器 2‐8…足算器 2‐9…波形解析装置 2‐10…DSP 2‐11…メモリ 2‐13…A/D装置 2‐14…D/A装置 3‐1…情報機器 3‐2…発受光部 3‐3…つまみ 3‐4…軸 3‐5…頭部 3‐6…側面部 4‐1a〜4‐1d…発受光部 4‐2a、b…発受光部 4‐3a、b…第1、第2の情報機器 4‐4…光中継器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バースト信号からなるデータを発光素子に
    より光データ信号に変換して空間に出射し、空間を伝搬
    する光データ信号を受光素子で取り込んで、前記データ
    を再生する光空間伝送装置において、 前記バースト信号による光データ信号の非送受信時に前
    記受光素子にて取り込んだ背景光ノイズを記憶保持する
    記憶手段と、 この記憶された前記背景光ノイズ信号を読み出して、光
    データ信号の受信時での当該光データ信号重畳の背景光
    ノイズ成分除去する除去手段とを具備することを特徴と
    する光空間伝送装置。
  2. 【請求項2】ベースバンド信号からなるデータを発光素
    子により光データ信号に変換して空間に出射し、空間を
    伝搬する光データ信号を受光素子で取り込んで、前記デ
    ータを再生する光空間伝送装置において、 前記光データ信号の非送受信時に、前記受光素子で取り
    込んだ背景光ノイズをサンプリングする手段と、 前記サンプリングにより得たサンプリング値を保持する
    記憶手段と、 この保持された前記サンプリング値を波形解析し、この
    波形解析した信号を前記光データ信号受信時での信号識
    別のしきい値レベル設定に用いる演算手段と、 前記光データ信号の識別に前記しきい値レベルを用い、
    前記記憶手段に記憶する前記サンプリング値を前記光デ
    ータ信号の非送受信時に逐次、更新する手段とを具備す
    ることを特徴とする光空間伝送装置。
  3. 【請求項3】データを発光素子で光データ信号に変換し
    て空間に出射し、前記空間を伝搬する前記光データ信号
    を受光素子で取り込んで、前記データを再生する光空間
    伝送装置において、 前記データはベースバンド信号とすると共に、 また、前記光データ信号の非送受信時に前記受光素子で
    取り込んだ背景光ノイズのサンプリング値を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記サンプリング値を波形解
    析し、この波形解析した信号を前記光データ信号の受信
    時に出力する演算手段と、 この演算手段の出力する信号を前記光データ信号から減
    算する減算手段と、を具備し、前記受光素子で取り込ん
    だ信号の一部はクロック抽出回路へ導かれ、クロック信
    号の有無を前記演算手段に知らせることを特徴とする光
    空間伝送装置。
  4. 【請求項4】データを発光素子で光データ信号に変換し
    て、前記光データ信号を空間に出射する光送信部と、空
    間を伝搬する光データ信号を受光素子で取り込む光受信
    部との少なくとも一方を備えた光空間伝送装置におい
    て、 前記光空間伝送装置は情報機器に備えられると共に、当
    該情報機器に対して垂直方向若しくは水平方向の少なく
    とも一方向について回転自在であると共に、静止機能を
    有することを特徴とする光空間伝送装置。
  5. 【請求項5】データを発光素子で光データ信号に変換し
    て、前記光データ信号を空間に出射する光送信部と、空
    間を伝搬する光データ信号を受光素子で取り込む光受信
    部との少なくとも一方を備えた光空間伝送装置におい
    て、 前記光空間伝送装置は情報機器に備えられると共に、当
    該情報機器に対して挿抜方向に進退可能で光軸方向可変
    構造を有し、前記光データ信号の受信レベルを表示する
    表示手段を備えることを特徴とする光空間伝送装置。
  6. 【請求項6】データを発光素子で光データ信号に変換し
    て、前記光データ信号を空間に出射する光送信部と、前
    記空間を伝搬する光データ信号を受光素子で取り込む光
    受信部を具備する光空間伝送装置において、 前記光空間伝送装置には前記光送信部と前記光受信部と
    がそれぞれ複数備えられ、 前記光送信部と前記光受信部の両方若しくは片方が光の
    入出力方向と直交する方向に引き上げられ、前記光送信
    部と前記光受信部の両方若しくは片方が水平方向と垂直
    方向の両方若しくは片方に回転自在であると共に、静止
    機能を有し、 前記受光部が前記光信号を受信すると、前記光送信部は
    前記光データ信号と同じ情報の光データ信号を送信し
    て、前記光データ信号を中継することを特徴とする光空
    間伝送装置。
  7. 【請求項7】送信データを光データ信号に変換して空間
    に出射し、空間を伝搬する光データ信号を取り込んで、
    前記データを再生する光空間伝送において、 前記データはバースト信号とすると共に、 バースト信号による光データ信号の非送受信時に背景光
    ノイズ信号成分を記憶し、 この記憶された前記背景光ノイズ信号成分を光データ信
    号の受信時での当該光データ信号重畳の背景光ノイズ成
    分除去に用いることを特徴とする光空間伝送方法。
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