JPH11265723A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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Publication number
JPH11265723A
JPH11265723A JP10068032A JP6803298A JPH11265723A JP H11265723 A JPH11265723 A JP H11265723A JP 10068032 A JP10068032 A JP 10068032A JP 6803298 A JP6803298 A JP 6803298A JP H11265723 A JPH11265723 A JP H11265723A
Authority
JP
Japan
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hydrogen
pressure
storage alloy
gas
valve
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10068032A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hatai
崇 幡井
Noriyuki Yamaga
範行 山鹿
Mikio Sei
三喜男 清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素回収器で回収された水素ガスを、無駄な
く、短時間で水素吸蔵合金タンクに吸蔵して貯蔵するこ
とができる燃料電池システムを提供する。 【解決手段】 燃料供給器1から供給された燃料から水
素ガスを含む改質ガスを生成させる改質器2。改質ガス
の水素を燃料として用いて発電する燃料電池3。燃料電
池3から排出される排ガス中から水素を分離回収する水
素回収器4。分離された水素ガスを貯蔵すると共に貯蔵
した水素ガスを燃料電池3に供給する水素吸蔵合金タン
ク6。分離された水素ガスを水素吸蔵合金タンク6に供
給する経路5に設けられたバルブ7。水素吸蔵合金の温
度を検知する温度センサ8。水素回収器4で回収された
水素ガスの圧力を検知する圧力センサ9。温度センサ8
による検知温度と圧力センサ9による検知圧力とを比較
演算し、この演算結果に基づいてバルブ7を開閉制御す
る制御器10。これらを具備して燃料電池システムを形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金タン
クを備えた燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、発電機として、発電効率が高いう
えに、窒素酸化物等の大気汚染物質の排出が少なく、騒
音も少ないという特徴を有する燃料電池が注目を集めて
いる。特に、定置式の分散電源として燃料電池は実用化
が図られている。また可搬型のものとしては、燃料電池
として固体高分子電解質型燃料電池を用い、燃料源とし
てカセットコンロ用の小型ブタンボンベのブタンガスを
改質して得られる改質ガスを使用したものが、本出願人
によって特願平8−184353号として提案されてい
る。
【0003】図5はこのような燃料電池による発電シス
テムの一例を示すものであって、ブタンガスボンベなど
で形成される燃料供給器1が改質器2に接続してあり、
燃料供給器1からブタンガスなどの燃料を改質器2に供
給し、改質器2で燃料から水素ガスを含む改質ガスが生
成されるようにしてある。この改質ガスは改質器2から
燃料電池3に供給され、改質ガス中の水素を燃料として
発電される。燃料電池3から排出される排ガスには発電
に使用されなかった未反応の水素ガスが含まれるので、
排ガスは水素回収器4に供給され、水素回収器4で排ガ
ス中の水素ガスのみが分離される。水素ガスが分離され
た排ガスは排出される。一方、分離された水素ガスは水
素ガス供給経路5を通過して水素吸蔵合金タンク6に供
給され、水素吸蔵合金に吸蔵させて貯蔵されるようにし
てある。そして、システムの起動時のように燃料電池3
への改質ガスの供給が不十分なときや、燃料電池3での
発電量が増大するように燃料電池3の負荷が変動すると
きなどに、水素吸蔵合金タンク6から水素ガスを放出し
て燃料電池3に供給し、水素ガスが発電に使用されるよ
うにしてある。
【0004】ここで、水素吸蔵合金の水素解離圧−温度
特性はその組成によって異なるが、一般に、上記のよう
な燃料電池システムに使用される水素吸蔵合金の場合、
水素解離圧は温度が高くなるにつれて上昇するので、常
温以上の水素吸蔵合金に水素ガスを吸蔵させるために
は、水素ガスを大気圧以上の圧力に加圧する必要があ
り、水素吸蔵合金の温度が高い程、水素ガスを高い圧力
に加圧する必要がある。そして上記のような燃料電池シ
ステムは運転に伴って熱が発生し、この発熱で水素吸蔵
合金タンク6中の水素吸蔵合金は加熱されるために、水
素回収器4で分離された水素ガスは圧力を高めた状態で
水素吸蔵合金タンク6に供給する必要がある。
【0005】そこで図5の燃料電池システムでは、水素
回収器4で分離回収された水素ガスの圧力を高めて水素
吸蔵合金タンク6に供給するために、水素回収器4と水
素吸蔵合金タンク6との間の水素ガス供給経路5にバル
ブ7を設けるようにしてあり、通常はこのバルブ7を閉
じておく。そうすると、水素回収器4で回収された水素
ガスはバルブ7の手前で貯められ、水素ガスの回収量の
増加に伴ってこのバルブ7の手前で貯められた水素ガス
の圧力は高まる。そしてこの水素ガスの圧力が所定の圧
力を超えると、バルブ7が開いて水素ガスが水素吸蔵合
金タンク6に供給され、水素吸蔵合金に吸蔵されるよう
にしてある。
【0006】このバルブ7が開くときの水素ガスの圧力
は、燃料電池システムを通常運転する際に水素吸蔵合金
タンク6の水素吸蔵合金が達する最高温度のときの水素
解離圧よりも高い圧力に設定されている。水素吸蔵合金
タンク6の水素吸蔵合金がこの最高温度になっていると
きに、この最高温度のときの水素解離圧よりも低い圧力
のもとでバルブ7が開かれると、水素吸蔵合金に吸蔵さ
れている水素ガスが解離されて水素ガス供給経路5を逆
流するおそれがあるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
バルブ7が開く際の水素ガスの圧力を、水素吸蔵合金タ
ンク6の水素吸蔵合金が達する最高温度の水素解離圧に
合わせて設定すると、水素吸蔵合金がこの最高温度より
も低く、低い圧力で水素ガスの吸蔵が可能な状態でもバ
ルブ7は閉じており、水素回収器4で回収された水素ガ
スの圧力が最高温度に合わせて設定された圧力に達する
までバルブ7は開かず、水素回収器4で回収し始めてか
らバルブ7が開いて水素吸蔵合金タンク6の水素吸蔵合
金に水素ガスが吸蔵されるまでに長時間を要することに
なるものであった。この結果、水素回収器4で水素ガス
を回収してから水素吸蔵合金タンク6の水素吸蔵合金に
吸蔵して、燃料電池3の燃料として使用できる状態にな
るまでに長時間が必要になり、燃料電池3の負荷の変動
に対応するために水素吸蔵合金タンク6から燃料電池3
に水素ガスを放出する際に、水素吸蔵合金タンク6の水
素ガスの貯蔵量が不足する場合があるという問題があっ
た。
【0008】また、燃料電池システムの運転を停止する
ときに、水素回収器4とバルブ7の間に貯められた水素
ガスは水素吸蔵合金タンク6に供給されることなく運転
が停止されるようになっており、この水素ガスは水素吸
蔵合金タンク6に貯蔵されることなく無駄になるという
問題があった。この水素ガスを水素吸蔵合金タンク6に
供給するためにバルブ7を開いた場合、水素ガスの圧力
が水素解離圧よりも低いと、水素吸蔵合金に吸蔵されて
いる水素ガスが解離されて水素ガス供給経路5を逆流し
て放出され、逆に水素の無駄が大きくなるものであっ
た。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、水素回収器で回収された水素ガスを、無駄なく、
短時間で水素吸蔵合金タンクに吸蔵して貯蔵することが
できる燃料電池システムを提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料電池シ
ステムは、燃料供給器1と、燃料供給器1から供給され
る燃料から水素ガスを含む改質ガスを生成させる改質器
2と、改質器2から供給される改質ガスの水素を燃料と
して用いて発電する燃料電池3と、燃料電池3から排出
される排ガス中から水素を分離回収する水素回収器4
と、水素回収器4で分離された水素ガスを貯蔵すると共
に貯蔵した水素ガスを燃料電池3に供給する水素吸蔵合
金タンク6と、水素回収器4で分離された水素ガスを水
素吸蔵合金タンク6に供給する経路5に設けられたバル
ブ7と、水素吸蔵合金タンク6の水素吸蔵合金の温度を
検知する温度センサ8と、水素回収器4で回収された水
素ガスの圧力を検知する圧力センサ9と、温度センサ8
による検知温度と圧力センサ9による検知圧力とを比較
演算し、この演算結果に基づいてバルブ7を開閉制御す
る制御器10とを具備して成ることを特徴とするもので
ある。
【0011】また請求項2の発明は、システムの運転時
に、温度センサ8によって検知される水素吸蔵合金の温
度に対して、圧力センサ9によって検知される水素ガス
の圧力が所定設定値より大きいときにバルブ7を開くと
共に、水素ガスの圧力が所定設定値より小さいときにバ
ルブ7を閉じるように、制御器10でバルブ7を制御す
るようにして成ることを特徴とするものである。
【0012】また請求項3の発明は、システムの運転停
止時に、温度センサ8によって検知される水素吸蔵合金
の温度に対して、圧力センサ9によって検知される水素
ガスの圧力が所定設定値より大きいときにバルブ7を開
くと共に、水素ガスの圧力が所定設定値より小さいとき
にバルブ7を閉じるように、制御器10でバルブ7を制
御するようにして成ることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。燃料供給器1は都市ガス、ブタンガス、プロパン
ガス、灯油等の燃料を供給するものであり、燃料供給器
1には改質器2が接続してあって、燃料は改質器2に供
給されるようにしてある。
【0014】改質器2は、燃料供給器1から供給される
燃料を水蒸気とともに改質触媒によって水蒸気改質反応
させ、燃料から水素に富む改質ガスを生成させるもので
ある。この改質触媒としては、担体に金属を担持させた
ものを使用することができる。担持金属としてはルテニ
ウム、ロジウム、ニッケル等を用いることができ、担体
としてはジルコニアやアルミナが適しているが、他にシ
リカゲル、活性アルミナ、チタニア、コージェライト、
ゼオライト、モルデナイト、シリカゲル、活性炭等を用
いることもできる。改質ガスの組成は、燃料供給器1か
ら供給される燃料の組成や、改質器2の反応温度など運
転条件等により決定されるものであり、燃料として都市
ガスを用いた場合の改質ガスの組成の一例は、水素75
%、メタン8%、二酸化炭素10%、窒素7%、一酸化
炭素50ppmである。
【0015】改質器2には燃料電池3が接続してある。
燃料電池3としては、プロトン導電性の高分子電解質膜
15の両面に電極16,17を貼り付けて電極複合膜1
8を形成し、これをフレーム19,19で挟み込むこと
によって作製される図2のような固体高分子型燃料電池
を用いることができる。上記電極16,17には白金板
を、高分子電解質膜15にはフッ素化スルフォン酸膜
(例えばデュポン社製「ナフィオン」)を、フレーム1
9,19にはカーボン材をそれぞれ使用することができ
るものである。各電極16,17と各フレーム19,1
9の間にはそれぞれ電極室20,21を形成する空間が
設けてあり、一方の電極室20には改質ガス導入口22
と排ガス導出口23が、他方の電極室21には空気導入
口24と未反応空気導出口25がそれぞれ形成してあ
る。そして通常は、この図2の単セルを複数個積層して
燃料電池スタックとして使用するものである。
【0016】上記のように形成される燃料電池3にあっ
て、改質器2から供給される改質ガスは、改質ガス導入
口22から一方の電極室20に導入され、改質ガス中の
発電燃料である水素は高分子電解質膜15中で、他方の
電極室21に空気導入口24から導入された空気中の酸
素と燃焼反応し、電極16,17間に電位差が生じて発
電がなされる。改質ガス中の水素は総てを発電燃料とし
て利用することはできず、改質ガス中の発電に寄与しな
い他のガスとともに排ガスとして一方の電極室20から
排ガス導出口23を通じて排出される。他方の電極室2
1内の酸素が消費された空気は未反応空気導出口25か
らシステム外に排出される。
【0017】上記のように燃料電池3の電極室20から
排出される排ガスには発電燃料として利用されない水素
ガスが含まれているので、この水素ガスは水素吸蔵合金
タンク6に貯蔵するようにしているが、水素吸蔵合金は
排ガスに含まれる一酸化炭素等のガスによって被毒さ
れ、水素吸蔵能力が低下するので、水素回収器4によっ
て排ガス中の水素ガスを分離回収し、水素ガスのみを水
素吸蔵合金タンク6に供給して貯蔵するようにしてい
る。
【0018】水素回収器4としては、上記の固体高分子
型燃料電池と全く同じ構成のものを用いることができ
る。すなわち、プロトン導電性の高分子電解質膜27の
両面に電極32,33を貼り付けて電極複合膜30を形
成し、これをフレーム31,31で挟み込むことによっ
て作製される図3のような固体高分子型水素回収器を用
いることができる。各電極32,33と各フレーム3
1,31の間にはそれぞれ未反応ガス室28と回収水素
室29を形成する空間が設けてあり、未反応ガス室28
側の電極32を未反応水素電極、回収水素室29側の電
極33を回収水素電極として、両電極32,33間に直
流電流が印加してある。また未反応ガス室28には排ガ
ス導入口34と排ガス導出口35が、回収水素室29に
は水素ガス導出口36がそれぞれ形成してある。上記の
固体高分子型燃料電池3と固体高分子型水素回収器4と
はガスの流路の引き回しが異なるのみで、基本的に同一
の構成をしているので、燃料電池3の後段に水素回収器
4を積層し、両者を一体化して作製することも可能であ
る。
【0019】水素回収器4は排ガス導入口34を燃料電
池3の排ガス導出口23と接続してあり、水素を含む排
ガスは排ガス導入口34から未反応ガス室28に供給さ
れ、排ガス中の水素ガスは未反応水素電極32上で酸化
されて水素イオンになる。この水素イオンは高分子電解
質膜27中を移動し、回収水素電極33上で還元され
て、回収水素室29内において元の水素ガスとなる。こ
のようにして、未反応ガス室28中の水素を含む排ガス
から水素ガスが分離されて回収水素室29に回収され、
水素ガスが分離された排ガスは排ガス導出口35からシ
ステム外に排出される。回収水素室29の水素ガス導出
口36は水素ガス供給経路5を通じて水素吸蔵合金タン
ク6に接続してあり、回収水素室29に回収された水素
ガスは水素ガス供給経路5から水素吸蔵合金タンク6に
供給されるようにしてある。
【0020】水素吸蔵合金タンク6は、ステンレス、
銅、アミニウム等からなる筒の中に水素吸蔵合金を封入
して形成されるものであり、水素吸蔵合金タンク6には
水素導入口41と水素供給口37が設けてある。水素導
入口41に水素ガス供給経路5が接続してあり、水素供
給口37と燃料電池3の間に水素ガス返送経路38が接
続してある。水素吸蔵合金としては、最も一般的なラン
タン・ニッケルの他、種々のものが使用可能であるが、
例えば、10〜20℃における水素解離圧が1気圧程
度、50〜60℃における水素解離圧が8気圧程度のも
のが使用し易い。何故ならば、周囲の環境温度によって
も異なるが、一般に燃料電池システム運転中の装置内の
温度は最高50℃程度にまで上昇し、水素吸蔵合金も最
高50℃程度にまで温度が上昇するが、水素回収器4に
使用されている固体高分子電解質膜27の耐圧は8気圧
程度であり、50℃程度の温度においても8気圧以下の
圧力で水素ガスの吸蔵が行なえる必要があるからであ
り、逆に、燃料電池システム始動時のように装置内の温
度があまり高くない場合でも水素吸蔵合金に吸蔵されて
いる水素ガスを解離・放出して燃料電池3に供給できる
ように、1気圧における水素解離温度ができるだけ低い
ものである必要があるからである。
【0021】また、上記の水素ガス供給経路5の途中に
は電磁バルブなどで形成されるバルブ7が設けてあり、
水素ガス供給経路5の流通を開閉することができるよう
にしてある。この水素ガス供給経路5のバルブ7よりも
水素回収器4側には圧力検知用分岐路39が分岐してあ
り、圧力検知用分岐路39に圧力センサ9が設けてあ
る。水素回収器4で分離回収された水素ガスの圧力をこ
の圧力センサ9で検知することができるものであり、圧
力センサ9としては半導体式圧力センサの他、各種のも
のを用いることができる。さらに水素吸蔵合金タンク6
には内部の水素吸蔵合金の温度を検知する温度センサ8
が設けてある。温度センサ8としては熱電対やサーミス
タの他、各種のものを用いることができる。
【0022】上記のバルブ7、温度センサ8、圧力セン
サ9はそれぞれ信号線等で制御器10に接続してある。
制御器10はCPUやメモリ等を内蔵して形成されてい
るものであり、温度センサ8で検知された水素吸蔵合金
の温度のデータと圧力センサ9で検知された水素ガスの
圧力のデータが制御器10に入力され、温度と圧力が判
別回路で比較演算されるようにしてある。ここで、温度
センサ8で検知された温度に対応して設定された圧力の
値よりも、圧力センサ9で検知された圧力が低いとき
は、バルブ7が閉じているように、制御器10でバルブ
7の開閉を制御するようにしてあり、水素ガスは水素吸
蔵合金タンク6に供給されない。また、このようにバル
ブ7が閉じていると、水素回収器4で回収された水素ガ
スはバルブ7の手前で貯められ、水素ガスの回収量の増
加に伴ってこのバルブ7の手前で貯められた水素ガスの
圧力は高まるので、温度センサ8で検知された温度に対
応して設定された圧力の値よりも、圧力センサ9で検知
された圧力が高くなると、バルブ7を開くように、制御
器10でバルブ7の開閉を制御するようにしてあり、水
素ガスはバルブ7を通過して水素吸蔵合金タンク6に供
給され、水素吸蔵合金に吸蔵されるようにしてある。
【0023】次に、水素回収器4で回収された水素ガス
を水素吸蔵合金タンク6に貯蔵させる動作を、水素吸蔵
合金としてMmNi4.5 Al0.5 を使用した場合につい
て説明する。図4はMmNi4.5 Al0.5 の水素解離圧
−温度特性図を示すものであり、図4の線よりも上側の
温度、圧力条件では水素吸蔵合金は水素ガスを吸蔵す
る。水素ガスの吸蔵量は水素吸蔵合金1kg当たり15
0リッター程度である。逆に図4の線よりも下側の温
度、圧力条件では水素吸蔵合金から水素ガスが解離され
て放出する。
【0024】従って、この水素解離圧−温度特性図のデ
ータを制御器10のメモリに予め登録しておくと、温度
センサ8で検知された水素吸蔵合金の温度に対応する水
素解離圧がわかるので、圧力センサ9で検知された水素
ガスの圧力がこの水素解離圧よりも低い時にはバルブ7
を閉じるように制御器10で制御し、圧力センサ9で検
知された水素ガスの圧力がこの水素解離圧よりも高い時
にはバルブ7を開くように制御器10で制御するもので
あり、バルブ7を開いて水素吸蔵合金タンク6に供給さ
れる水素ガスは圧力は水素解離圧より高いので水素吸蔵
合金に吸蔵される。また水素ガスの圧力が水素解離圧よ
りも低くなると、その圧力は圧力センサ9で検知されて
いるので、制御器10による制御でバルブ7が閉じ、水
素吸蔵合金から水素ガスが放出されて水素ガス供給経路
5を逆流するようなことを防ぐことができる。このよう
に、水素回収器4で回収された水素ガスの圧力が、水素
吸蔵合金の最高温度に対応する水素解離圧に達するまで
待つことなく、水素吸蔵合金の現実の温度に対応した水
素解離圧に達した段階で、水素ガスは水素吸蔵合金に供
給されて吸蔵されるものであり、短時間で水素吸蔵合金
タンク6に水素ガスを貯蔵することができるものであ
る。
【0025】水素吸蔵合金タンク6に貯蔵された水素ガ
スは、水素ガス返送経路38を通じて燃料電池3に供給
し、発電燃料として使用することができる。水素ガス返
送経路38にはバルブ40が設けてあり、バルブ40を
開くと、水素吸蔵合金タンク6の水素供給口37の側は
大気圧になるので、水素吸蔵合金を特に加熱等する必要
なく、水素吸蔵合金から水素ガスが放出されて、水素ガ
ス返送経路38を通じて燃料電池3に供給することがで
きる。
【0026】また燃料電池システムの運転を停止してい
るときにも、水素吸蔵合金タンク6の水素吸蔵合金の温
度と、水素回収器4で回収された水素ガスの圧力は温度
センサ8と圧力センサ9で検知されており、温度センサ
8で検知された水素吸蔵合金の温度に対応する水素解離
圧よりも圧力センサ9で検知された水素ガスの圧力が高
い時には、バルブ7を開くように制御器10で制御し、
水素ガスを水素吸蔵合金タンク6に供給して水素吸蔵合
金に吸蔵させる。そして水素ガスの圧力が水素解離圧よ
りも低下すれば、バルブ7を閉じるように制御器10で
制御する。逆に、温度センサ8で検知された水素吸蔵合
金の温度に対応する水素解離圧よりも圧力センサ9で検
知された水素ガスの圧力が低い時には、バルブ7を閉じ
ておくように制御器10で制御し、水素吸蔵合金から水
素ガスが放出されて水素ガス供給経路5を逆流するよう
なことを防ぐ。このように、燃料電池システムの運転を
停止しているときにも、水素ガスを水素吸蔵合金タンク
6に貯蔵することができるものであり、水素回収器4で
回収された水素ガスを無駄なく貯蔵することができるも
のである。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明は、燃料供給器と、
燃料供給器から供給される燃料から水素ガスを含む改質
ガスを生成させる改質器と、改質器から供給される改質
ガスの水素を燃料として用いて発電する燃料電池と、燃
料電池から排出される排ガス中から水素を分離回収する
水素回収器と、水素回収器で分離された水素ガスを貯蔵
すると共に貯蔵した水素ガスを燃料電池に供給する水素
吸蔵合金タンクと、水素回収器で分離された水素ガスを
水素吸蔵合金タンクに供給する経路に設けられたバルブ
と、水素吸蔵合金タンクの水素吸蔵合金の温度を検知す
る温度センサと、水素回収器で回収された水素ガスの圧
力を検知する圧力センサと、温度センサによる検知温度
と圧力センサによる検知圧力とを比較演算し、この演算
結果に基づいてバルブを開閉制御する制御器とを具備す
るので、水素回収器で回収された水素ガスの圧力センサ
で検知される圧力が、温度センサで検知される水素吸蔵
合金の温度に対応した水素解離圧に達した段階で、バル
ブを開くように制御器で制御することによって、水素吸
蔵合金の最高温度に対応する水素解離圧に達するまで待
つことなく、水素ガスを水素吸蔵合金に供給して吸蔵さ
せることができるものであり、短時間で水素吸蔵合金タ
ンクに水素ガスを貯蔵することができるものである。
【0028】また請求項2の発明は、システムの通常運
転時に、温度センサによって検知される水素吸蔵合金の
温度に対して、圧力センサによって検知される水素ガス
の圧力が所定設定値より大きいときにバルブを開くと共
に、水素ガスの圧力が所定設定値より小さいときにバル
ブを閉じるように、制御器でバルブを制御するようにし
たので、圧力センサによって検知される水素ガスの圧力
が所定設定値より大きいときには水素ガスを水素吸蔵合
金タンクに供給して貯蔵させることができ、また水素ガ
スの圧力が所定設定値より小さいときにはバルブを閉じ
て水素吸蔵合金タンクに貯蔵された水素ガスが放出され
て逆流することを防ぐことができるものであり、無駄な
く水素ガスを水素吸蔵合金タンクに貯蔵することができ
るものである。
【0029】また請求項3の発明は、システムの運転停
止時に、温度センサによって検知される水素吸蔵合金の
温度に対して、圧力センサによって検知される水素ガス
の圧力が所定設定値より大きいときにバルブを開くと共
に、水素ガスの圧力が所定設定値より小さいときにバル
ブを閉じるように、制御器でバルブを制御するようにし
たので、圧力センサによって検知される水素ガスの圧力
が所定設定値より大きいときには水素ガスを水素吸蔵合
金タンクに供給して貯蔵させることができ、また水素ガ
スの圧力が所定設定値より小さいときにはバルブを閉じ
て水素吸蔵合金タンクに貯蔵された水素ガスが放出され
て逆流することを防ぐことができるものであり、無駄な
く水素ガスを水素吸蔵合金タンクに貯蔵することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】同上の燃料電池の概略断面図である。
【図3】同上の水素回収器の概略断面図である。
【図4】MmNi4.5 Al0.5 の水素解離圧−温度特性
図である。
【図5】従来例の概略図である。
【符号の説明】
1 燃料供給器 2 改質器 3 燃料電池 4 水素回収器 5 水素ガス供給経路 6 水素吸蔵合金タンク 7 バルブ 8 温度センサ 9 圧力センサ 10 制御器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給器と、燃料供給器から供給され
    る燃料から水素ガスを含む改質ガスを生成させる改質器
    と、改質器から供給される改質ガスの水素を燃料として
    用いて発電する燃料電池と、燃料電池から排出される排
    ガス中から水素を分離回収する水素回収器と、水素回収
    器で分離された水素ガスを貯蔵すると共に貯蔵した水素
    ガスを燃料電池に供給する水素吸蔵合金タンクと、水素
    回収器で分離された水素ガスを水素吸蔵合金タンクに供
    給する経路に設けられたバルブと、水素吸蔵合金タンク
    の水素吸蔵合金の温度を検知する温度センサと、水素回
    収器で回収された水素ガスの圧力を検知する圧力センサ
    と、温度センサによる検知温度と圧力センサによる検知
    圧力とを比較演算し、この演算結果に基づいてバルブを
    開閉制御する制御器とを具備して成ることを特徴とする
    燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 システムの通常運転時に、温度センサに
    よって検知される水素吸蔵合金の温度に対して、圧力セ
    ンサによって検知される水素ガスの圧力が所定設定値よ
    り大きいときにバルブを開くと共に、水素ガスの圧力が
    所定設定値より小さいときにバルブを閉じるように、制
    御器でバルブを制御するようにして成ることを特徴とす
    る請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 システムの運転停止時に、温度センサに
    よって検知される水素吸蔵合金の温度に対して、圧力セ
    ンサによって検知される水素ガスの圧力が所定設定値よ
    り大きいときにバルブを開くと共に、水素ガスの圧力が
    所定設定値より小さいときにバルブを閉じるように、制
    御器でバルブを制御するようにして成ることを特徴とす
    る請求項1に記載の燃料電池システム。
JP10068032A 1998-03-18 1998-03-18 燃料電池システム Withdrawn JPH11265723A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008041414A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Seiko Instruments Inc 燃料電池システム及びその駆動方法
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KR101148260B1 (ko) * 2008-10-30 2012-05-21 삼성전기주식회사 연료전지 시스템

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