JPH11265172A - 表示装置および液晶表示装置 - Google Patents

表示装置および液晶表示装置

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JPH11265172A
JPH11265172A JP6897398A JP6897398A JPH11265172A JP H11265172 A JPH11265172 A JP H11265172A JP 6897398 A JP6897398 A JP 6897398A JP 6897398 A JP6897398 A JP 6897398A JP H11265172 A JPH11265172 A JP H11265172A
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liquid crystal
display device
battery
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JP6897398A
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Hisao Fujiwara
久男 藤原
Haruhiko Okumura
治彦 奥村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池による長時間駆動が可能で、かつ使いや
すい液晶表示装置を実現する。 【解決手段】 電池を電源として動作可能な表示装置に
おいて、マトリクス状に配設された画素からなる表示画
面を有する液晶パネル101と、表示画面を構成する前
記画素に選択的に表示信号を供給するXドライバー10
2およびYドライバー104と、電池の残量を検出する
電源モニター回路と、検出した電池の残量に応じて表示
画面を構成する画素に供給される表示信号の一部を間引
くX間引き回路107とY間引き回路106とを具備す
る。表示信号間引かれると、Xドライバー102、Yド
ライバー104の駆動周波数が低減し、消費電力が小さ
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、特
に携帯型情報機器の表示装置に適した例えば液晶表示装
置などの表示装置に関する。また本発明は液晶表示装置
に関し、特に高精細な表示、大画面表示に適した液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置はパーソナルコンピュータ
ー、ワードプロセッサー、EWS等のOA機器のディス
プレイをはじめとして、電卓、電子ブック、電子手帳の
表示装置、携帯TV、携帯電話等の携帯機器にも多く利
用されている。これは、液晶表示装置が他の表示装置、
例えばCRT(Cathode Ray Tube)や
PDP(Plasma Display Panel)
等に比べて小型で低消費電力で表示品質も高い、という
特徴を有することに起因している。その中でもとりわけ
携帯型の電子機器においては携帯性が重要であるため、
つまり機器の軽量化や長時間使用化が重要であるため、
殆どの携帯機器のディスプレイとして液晶表示装置が用
いられている。携帯機器では、更なる携帯性の向上のた
めに電池駆動による長時間駆動、つまり液晶表示装置の
低消費電力化が求められている。
【0003】現状の携帯機器に用いられている液晶表示
装置は、TN(Twisted Nematic)液晶
を用いた液晶表示装置が多く、液晶パネル背面にバック
ライトを有する透過型とバックライトを用いずに外光を
利用して表示を行う反射型とに大別される。
【0004】透過型液晶表示装置では、バックライトに
よる消費電力が液晶表示装置の消費電力の大半を占める
ため、携帯機器の電池残量が低下した場合には、バック
ライトの輝度、つまり明るさを低下させて消費電力を低
減させ、液晶表示装置での消費電力を低減させて携帯機
器の電池駆動時間を長時間化させる方法が用いられてい
る。この場合は、バックライトの消費電力が大きいの
で、そのバックライトの消費電力低減は携帯機器の電池
での駆動時間長期化に効果があるが、もともと消費電力
の大きい透過型液晶表示装置を携帯機器に使用すること
に問題がある。また、高解像度、多画素の液晶表示装置
の場合には開口率が低下するためバックライトの利用効
率が悪く、バックライトを有する液晶表示装置では高解
像度、多画素の携帯機器の実現には、かなりの問題があ
る。
【0005】反射型液晶表示装置ではバックライトによ
る電力消費がないため、電池低下による表示状態の変
更、すなわち明るさの変更は行われていないが、携帯機
器の初期設定や使用途中でユーザーによる手動での表示
画像コントラスト調整により消費電力を低減させる方法
が用いられている。このような場合には、透過型のよう
にバックライトの電池輝度低下によ画像表示画像の変化
が無いため、電池残量が殆どゼロになり携帯機器が停止
する直前にならないと電池残量低下に気が付かないとい
う問題がある。
【0006】以上のように透過型液晶表示装置、反射型
液晶表示装置のいずれの場合も液晶表示装置の表示画像
による消費電力低減は行っておらず、携帯機器の電池駆
動時間の更なる長時間化が困難である。また高解像度、
多画素の液晶表示装置のように駆動回路での消費電力が
大きい液晶表示装置の消費電力低減には効果が無く、携
帯機器の高解像度、多画素化の実現が困難であるという
問題がある。
【0007】また、TN液晶ではメモリー性がないため
に電池残量がゼロになった場合の携帯機器の停止や液晶
表示装置の表示停止の場合と、電池残量低下によらない
通常使用での携帯機器の停止、例えばネットワークでの
タイムアウトによる停止や携帯機器未使用時の消費電力
削減のための自動停止等の場合と区別がつかず、携帯機
器の再起動時の電池交換や電源の接続による起動がスム
ーズに行えない等、ユーザーインターフェース面での使
い難さという問題があった。また、現状の反射型液晶表
示装置のように電池残量が殆どゼロになり携帯機器が停
止する直前にならないと電池残量低下に気が付かないな
ど、電池残量低下による表示画面変化が起こらないため
の使い難さという問題がある。
【0008】また近年、液晶表示装置は大型化・高精細
化が進み、パーソナルコンピューター等のディジタル機
器のディスプレイとして、その応用が拡大している。ま
たパーソナルコンピューター等の高機能化により液晶表
示装置に表示される画像は高精細になって来ており、そ
れにつれて液晶表示装置にも高精細な表示能力、つまり
液晶パネルの画素数の多画素化が求められている。しか
しながら、高精細な画像が表示可能な液晶表示装置は、
マトリックス状に配置された各画素電極に表示信号の書
き込みと保持を行う素子を有するアクティブマトリック
ス型が、多画素化した場合でもコントラストが高く適し
ているが、高精細な液晶パネルの場合には液晶パネルの
位置によってアクティブ素子に印加される表示信号、お
よび書き込み制御信号に遅延が生じ、その遅延により液
晶パネルの位置によって表示画質が異なる表示ムラを生
じさせ画質が劣化してしまうという問題がある。ゲート
信号と表示信号とのタイミングの設定を変えることによ
りこのような問題の解決する方法も提案されている。し
かしながら、ゲート遅延対策をゲート信号と表示信号と
のタイミングの設定を一括して変えることのみで行った
場合、高精細の液晶ディスプレイ、つまり画素数が多く
TFTを多数使用する場合には、実効的なTFT書き込
み時間が減少するために画素電位の書き込み不足が発生
しコントラストの低下などの表示品位を低下させ、さら
にゲート配線方向である表示画面の左右で表示ムラが発
生するという問題がある。また高精細化が進んだ場合に
は、ゲート遅延量自体が高精細化、つまり一走査線上に
接続できるTFTの数を制限することも考えられ、高精
細化の制限になると言う問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な点に
鑑みてなされたもので、携帯機器の電池駆動の長時間化
を可能にさせること、また、電池残量ゼロによる携帯機
器の停止や液晶表示装置の動作停止と電池残量ゼロ以外
の原因で停止した場合との区別が容易につくようにし
て、次の携帯機器の起動が電池交換後または外部電源接
続後にスムーズに行われるようにし、電池での駆動時間
を長時間化させた使い勝手のよい液晶表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】また本発明は、ゲート遅延の影響を抑制し
て十分な書き込み有効時間を確保し、表示ムラを無くし
た高品質で高精細な表示を行うことができる液晶表示装
置を実現することを目的とする。さらに本発明はゲート
遅延の影響を抑制して十分な書き込み有効時間を確保
し、大画面表示を行うことができる液晶表示装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明の表示装置は以下のような構成を備えて
いる。
【0012】本発明の表示装置は、マトリクス状に配設
された画素からなる表示画面と、前記表示画面を構成す
る前記画素に表示信号を供給する手段と、前記電池の残
量を検出する手段と、検出した前記電池の残量に応じて
前記表示画面を構成する画素の一部の画素に選択的に表
示信号を供給する手段、とを具備したことを特徴とす
る。
【0013】また本発明の表示装置は、電池を電源とし
て動作可能な表示装置において、マトリクス状に配設さ
れた画素からなる表示画面と、前記表示画面を構成する
前記画素に表示信号を供給する手段と、前記電池の残量
を検出する手段と、検出した前記電池の残量に応じて前
記表示信号の一部を選択して前記画素供給する手段、と
を具備したことを特徴とする。ここで電池とは、1次電
池も2次電池も含むものとする。また、電池による駆動
が可能であれば、電池の他に外部電源を用いて駆動する
手段を備えていてもよい。
【0014】また本発明の表示装置は、電池を電源とし
て動作可能な表示装置において、マトリクス状に配設さ
れた複数の画素からなる表示画面と、前記画素に第1の
周波数で表示信号を供給する第1の供給手段と、前記画
素に第1の周波数より小さい第2の周波数で前記表示信
号を供給する第2の供給手段と、前記電池の残量を検出
する手段と、検出した前記電池の残量に応じて前記第1
の供給手段と前記第2の供給手段とを切り替える手段、
とを具備するようにしてもよい。
【0015】すなわち本発明の表示装置は、電池により
動作させることが可能な表示装置において、電池の残量
レベルが低下した場合には、表示の空間分解能、または
時間分解能を低減させた表示を行うことにより、消費電
力の低減を図ったものである。本発明は、例えば液晶表
示装置のような画素をマトリクス型に配設して表示画面
を構成するタイプの表示装置に適用することができる。
【0016】また、表示装置内部あるいは表示装置外部
から電池の残量情報を検出する手段を有する表示装置に
おいて、電池残量が低下した場合には、電池残量が十分
な場合にくらべて表示分解能を低減させて消費電力を低
減する駆動を行い、電池残量無しによるシステム停止お
よび表示装置の表示停止時には通常の表示装置の表示停
止と異なった表示画面処理を行うようにしてもよい。
【0017】また、電池残量が低下した場合の表示分解
能を低減する駆動は、電池残量が十分な場合にくらべて
表示画面の水平方向または垂直方向、あるいは水平垂直
双方の空間分解能を低下させて画面表示を行うことによ
り消費電力を低減させるようにしてもよい。空間分解能
を低下させた場合には、表示装置の表示面の一部で表示
を行い消費電力を低減させるようにしてもよい。
【0018】また、電池残量が低下した場合の表示分解
能を低減する駆動は、電池残量が十分な場合にくらべて
表示画面のリフレッシュレートを低下させ、表示画像の
時間分解能を低下させて画面表示を行うことにより消費
電力を低減させるようにしてもよい。
【0019】また本発明の表示装置では、表示装置内部
あるいは表示装置外部から電池の残量情報を検出する手
段を有する表示装置において、電池残量が低下した場合
には、電池残量が十分な場合にくらべて表示分解能を低
減させて消費電力を低減する駆動方法を有しており、そ
の表示分解能低減手段は空間的低減、時間的低減、また
はポジ表示とネガ表示の反転手段を備えるようにしても
よい。つまり、電池残量が低下した場合の駆動は、液晶
表示画面に表示する面像が液晶表示パネルに充放電する
電荷総量の大小により、ポジ画像またはネガ画像のいず
れかの表示を行うことにより消費電力を低減させるよう
にしてもよい。
【0020】また、電池残量無しによるシステム停止お
よび表示装置の表示停止時には、電池残量無しによるシ
ステム停止または画像表示停止、あるいはシステムと画
像表示停止の双方による停止である旨を、表示画面の一
部領域あるいは表示画面全体に表示した後に表示装置の
動作を停止するようにしてもよい。
【0021】すなわち本発明の表示装置は、携帯機器の
電池残量が低下した場合に、空間的または時間的、また
はその双方やポジネガ表示の反転を行うことにより消費
電力を低減させるともに、電池残量ゼロによる携帯機器
の停止時には、その旨のメッセージを液晶のメモリー性
を用いて表示することにより、電池残量ゼロによる携帯
機器の停止や表示装置の動作停止と電池残量ゼロ以外の
原因で停止した場合との区別が容易につくようにして、
電池での駆動時間を長時間化させ、かつユーザーの使い
勝手を向上したものである。
【0022】このような構成により、電池残量が低下し
た場合には、電池残量が十分な場合にくらべて表示分解
能を空間的、時間的、またはポジ表示とネガ表示の反転
によって低減することにより携帯端末の電池駆動時間を
長時間化させることができ、電池残量無しによるシステ
ム停止および表示装置の表示停止時には、電池残量無し
によるシステム停止または画像表示停止、あるいはシス
テムと画像表示停止の双方による停止である旨を、画面
の一部あるいは画面全体に表示することにより、電池残
量ゼロによる携帯機器の停止や表示装置の動作停止と電
池残量ゼロ以外の原因で停止した場合との区別が容易に
なる。
【0023】電池残量検出は、例えば電池の出力電圧レ
ベルなどをモニターすることにより行うようにしてもよ
い。また電池の出力電流レベルをモニターすることによ
り行うようにしてもよい。そして電池残量レベルが予め
定められたレベルよりも低くなったときには、表示の分
解能を低くすることにより消費電力が低減すれば、使用
可能時間が長くなる。
【0024】例えばアクティブマトリクス型の液晶表示
装置の場合、表示画面はマトリクス状に配設された画素
電極と、共通電極との間に挟持された液晶層により構成
される。そして表示する画像に対応した表示信号を各画
素に選択的に供給することにより画像を表示する。各画
素は、各画素電極に対応して配設された例えば薄膜トラ
ンジスタなどのスイッチング素子と、このスイッチング
素子を駆動するゲートドライバ、信号線ドライバにより
駆動される。そして本発明では、電池の残量が低下した
ときには、駆動する画素数を駆動可能な画素数よりも小
さくするようにしている。 例えばゲートドライバ
ー、信号線ドライバーに、これらドライバー回路の一部
のみを動作させ、他の部分はオフにすることにより、駆
動される画素数が低減し、消費電力を小さくすることが
できる。この際、表示画面のうち連続した一部領域を駆
動するようにしてもよいし、表示画面の全体にわたって
画素の間引き駆動を行うようにしてもよい。
【0025】またドライバー回路のスイッチング動作を
選択的に行う他に、供給された表示信号を間引いてから
ドライバー回路に供給するようにしてもよい。例えばシ
ーケンシャルに供給される表示信号の一部を間引いてド
ライバー回路に供給するようにすれば、ドライバー回
路、画素選択用薄膜トランジスタの動作周波数を低減す
ることができる。
【0026】さらに、表示信号を間引くのではなく、特
定の画素領域に対応した表示信号をを、黒表示、あるい
は白表示のような表示信号に置き換えるようにしてもよ
い。このようにすれば、例えば表示画面の一部のみを用
いて表示を行う場合、駆動されない画素により構成され
る領域には、白表示、あるいは黒表示のようなマスクが
かかることになる。したがって、表示に要する消費電力
を低減することができるだけでなく、表示も見易くする
ことができる。
【0027】つぎに、ゲート遅延の影響を抑制し、十分
な書き込み有効時間を確保する本発明の液晶表示装置に
ついて説明する。
【0028】図13に、アクティブ素子としてTFT7
を用いた従来型の液晶表示装置の液晶パネルのブロック
図を示す。図13に示す液晶表示パネルには、表示信号
が上側信号線ドライバー(XUドライバー)1と下側信
号線ドライバー(XDドライバー)2とから印加され、
各信号線に接続されたTFT7を所定のタイミングで書
き込み状態にする走査信号がゲートドライバー(Yドラ
イバー)3から印加される。即ち、液晶パネルの所定の
画素電極への表示信号の書き込みは、信号線ドライバ−
1、2から出力された表示信号を、Yドライバー3から
出力された走査信号のタイミングによって制御されてい
る。
【0029】次に、液晶パネルのTFT周辺部分の等価
回路を図14に示す。図14に示したように、TFT7
および画素電極周辺には表示信号を蓄積するための蓄積
容量Cs27や画素電極の液晶容董26の他に多くの寄
生容量が存在する。図15に、それらの寄生容量を模式
的に表した等価回路図を示す。図15に示す通り、画素
電極30と信号線間4との容量Cp−sig1,Cp−
sig2はTFT基板側の同一平面内に、しかも長い距
離をおいて存在するために、その容量値は極小さく、無
視してもよい。逆に、同一平面にありながらも薄膜を通
じてTFTのゲート電極と画素電極とがオーバーラッ
プ、つまり薄膜の積層構造をしているために生じる寄生
容量Cgsは無視できない大きさである。また信号線4
およびゲート線6と対向電極10間に生じる容董Csi
g−com、Ccom−gも誘電体である液晶を挟んで
形成されているため無視できない大きさである。信号線
と蓄積容量Csとの間にも寄生容量Csig−csが存
在するが、これも画素電極30と信号線間4との容量C
p−sig1,Cp−sig2と同様に値は小さく無視
することができる。
【0030】無視できる寄生容量を削除した等価回路を
図16に示す。同図に示すように、信号線4とゲート線
6とのに寄生している容量はCgs,Ccom−g,C
sig−comとで考えることができる。ここで、各寄
生容量の値をかんがえてみる。容量値は、誘電率と面積
に比例し、電極間、つまり液晶セルのセルギャップや薄
膜の厚さに反比例する。液晶の比誘電率εを5、配線幅
wを10[μm]、配線長さlを30[cm]、液晶セ
ルのセルギャップ厚dを5[μm]と考えると、信号線
4と対向電極10との寄生容量Csig−comおよび
ゲート線6と対向電極10との寄生容量Ccom−g
は、ε0 を真空の誘電率とすると、 ε0 ×ε×w×l×(1/d)[F]より (8.854×10-12))×5×(10×10-6
(0.3)×{1/(5×10-6)}=26.6[p
F] となる。また、TFT7のソース電極とゲート電極の間
に寄生している容量Cgsは、ゲー卜絶縁膜の厚さtを
500[nm]、比誘電率εを5、ゲート・ソース電極
のオーバーラップ領域を(50×10-6)×(50×1
-6)とすると、 ε0 ×ε×w×l×(1/d)[F]より (8.854×10-12))×5×(50×10-6)×
(50×10-6)×{1/(500×10-9)}=0.
22[pF] であるが、この0.22[pF]はTFT7一個当たり
の寄生容量であるので、水平方向の解像度が1000ド
ット、つまりRGBサブピクセル単位で3000個であ
った場合、TFT7がゲート線6に3000個接続され
ていることになる。したがって、ゲート線一本当たりに
寄生しているCgsは 0.22[pF]×3000=660[pF] となる。
【0031】以上のことから、信号線4に寄生している
容量をCsig,ゲート線6に寄生している容量をCg
とすると Csig=Csig−com=26.6[pF] Cg=Ccom−g+Cgs=686.6[pF] となる。ここで、信号線4とゲート線6のCR時定数を
考えてみる。信号線4の時定数をτs、ゲート線6の時
定数をτgとし、双方の配線抵抗Rs、Rgを5[k
Ω]とすると、 τS=Cs×Rs=(26.6×10-12 )×(5×1
3 )=0.13[μs] τg=Cg×Rg=(686.6×10-12 )×(5×
103 )=3.4[μs] となる。一般的には、一走査時間つまりゲートをONに
する時間は数十[μs]であるから、信号線4の時定数
はτs一走査時間の1[%]程度、もしくは1[%]未
満であり特に問題とはならない。しかし、ゲート線6の
時定数τgは一走査時間の10[%]程度、もしくは1
0[%]以上になるため、TFT7の動作に影響を与え
てしまう。
【0032】図17にゲート線6の時定数を考慮した場
合のTFT動作を説明する図を示す。同図(a)は液晶
パネル内でもゲートドライバー3に最も近い距離に位置
する1番目のTFTの動作を示してあり、(b)は液晶
パネル内でもゲートドライバー3から最も離れた距離に
位置する2n番目のTFTの動作を示している。同図に
示すように、液晶パネル内でゲー卜配線6上に寄生して
いる容量Cgと配線抵抗Rgによつで、2n番目のTF
Tに印加されるゲート波形に鈍りが生じるため、結果的
にTFTがONするタイミングが1番目のTFTの場合
よりも遅れてしまう。この遅れをゲート遅延と呼ぶ。
【0033】図18に従来のゲート遅延対策駆動方法を
示す。同図に示すように、信号線ドライバ一1、2から
供給される表示信号の切り換えタイミングに対して、ゲ
ート信号のON、OFFタイミングをゲート遅延分だけ
進めた設定とする。すなわち、はじめからゲート遅延時
間分を見込んでゲートON,OFFタイミングを前倒し
に設定することにより、ゲー卜遅延が最大となるTFT
7の場合でも表示信号の切り換えが発生しないタイミン
グに、つまりゲート遅延の最大値に対して当該表示信号
が次段走査線の表示信号と混合されないような設定にな
っている。
【0034】したがって、図18に示すようにゲートの
ONの立ち上がり時には表示信号の切り換えが発生する
ため、ゲートがONしているにも拘わらず表示信号の切
り換えにより、実際のTFT書き込みに寄与しない時間
が発生する。つまり、ゲートON時間に対して実効的な
書き込み有効時間が短くなると言う問題が生じ、特に、
従来のゲー卜遅延対策駆動法ではゲートドライバー3に
近いTFTにおいては実効的書き込み有効時間が少なく
なると言う問題がある。例えば、走査線が1000本程
度でフレーム周波数が60[Hz]の場合には、一走査
時間は約16[μs]となり、数[μs]のゲート遅延
時間のために実効的書き込み有効時間が本来の走査時間
の3/4〜2/3程度に低下してしまう。また、数十パ
ーセントにも及ぶ実効的書き込み有効時間の違いは、表
示信号の画素電極への書き込みムラとなってしまう。
【0035】以上のように、ゲート遅延対策をゲート信
号と表示信号とのタイミングの設定を変えることのみで
行った場合、高精細の液晶ディスプレイ、つまり画素数
が多くTFTを多数使用する場合には、実効的なTFT
書き込み時間が減少するために画素電位の書き込み不足
が発生しコントラストの低下などの表示品位を低下さ
せ、さらにゲート配線方向である表示画面の左右で表示
ムラが発生するという問題がある。また高精細化が進ん
だ場合には、ゲート遅延量自体が高精細化、つまり一走
査線上に接続できるTFTの数を制限することも考えら
れ、液晶表示装置の高精細化の制限になる。
【0036】このような課題を解決するため、本発明の
液晶表示装置は、行列状に配設された複数の画素電極
と、信号線に表示信号を印加する手段と、走査線に走査
信号を印加する手段と、前記画素電極ごとに配設され、
前記走査線に印加される前記走査信号により前記信号線
に印加される前記表示信号を選択して前記画素電極に印
加するスイッチング素子と、前記走査線に接続された複
数の前記スイッチング素子の位置による前記走査信号の
遅延量を検出する手段と、検出された前記遅延量に応じ
て前記表示信号の前記信号線への供給タイミングを補正
する手段、とを具備したことを特徴とする。
【0037】また本発明の液晶表示装置は、走査線に走
査信号を印加する手段と、第1の信号線および第2の信
号線に表示信号を印加する手段と、前記走査線に沿って
配設された第1の画素電極および第2の画素電極と、前
記走査信号により前記第1の信号線に印加される前記表
示信号を選択して前記第1の画素電極に印加する第1の
スイッチング素子と、前記走査信号により前記第2の信
号線に印加される前記表示信号を選択して前記第2の画
素電極に印加する第2のスイッチング素子と、前記第1
のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との
間の前記走査信号の遅延量を検出する手段と、検出した
遅延量に基づいて前記第1の信号線と前記第2の信号線
とに前記表示信号を印加するタイミングを補正する手
段、とを具備したことを特徴とする。また本発明の液晶
表示装置は、走査線に走査信号を印加する手段と、第1
の信号線および第2の信号線に表示信号を印加する手段
と、前記走査線に沿って配設された、第1の画素電極
と、前記第1の電極よりも前記走査信号を印加する手段
から遠い位置に配設された第2の画素電極と、前記走査
信号により前記第1の信号線に印加される前記表示信号
を選択して前記第1の画素電極に印加する第1のスイッ
チング素子と、前記走査信号により前記第2の信号線に
印加される前記表示信号を選択して前記第2の画素電極
に印加する第2のスイッチング素子と、前記第1のスイ
ッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間の前
記走査信号の遅延量を検出する手段と、検出した遅延量
に基づいて前記第1の信号線と前記第2の信号線とに前
記表示信号を印加するタイミングを補正する手段、とを
具備したことを特徴とする。ここで走査信号を印加する
手段は例えばゲートドライバのことであり、表示信号を
印加する手段は例えば信号線ドライバのことである。ま
たスイッチング素子としては、例えば薄膜トランジスタ
等をあげることができる。そして本発明の液晶表示装置
では、マトリクス状に配設された画素電極の走査線に沿
って配設された画素電極のそれぞれの位置に対する、走
査信号の到達タイミングの変位(遅延量)を検出し、こ
の遅延量を信号線ドライバーにフィードバックすること
により、画面を構成するすべての画素に適切なタイミン
グで表示信号を供給することができる。
【0038】例えば第1の画素電極は、例えば走査線駆
動回路等の走査線に走査信号を印加する手段に近い側に
配設された画素電極であり、第2の画素電極は同じ走査
線にそって遠い側に配設された画素電極であるとする
と、表示信号の遅延により第1のスイッチング素子がオ
ンするタイミングと、第2のスイッチング素子がオンす
るタイミングとがズレてしまうことになる。本発明の液
晶表示装置では、走査線上を伝搬する走査信号の第1の
スイッチング素子の配設位置と第2のスイッチング素子
の配設位置での遅延量を検出し、検出した遅延量に応じ
て信号線駆動回路から第1の信号線に表示信号を印加す
るタイミングと、第1の信号線に表示信号を印加するタ
イミングとを補正することにより、走査線駆動回路から
近い画素へも、遠い画素へも適切なタイミングで表示信
号を供給することができる。したがって、大きな画面を
有する液晶表示装置や、高精細な液晶表示装置において
も、十分な書き込み時間を確保することができる。した
がって、液晶表示装置の表示品質を向上することができ
る。
【0039】また本発明の液晶表示装置は、マトリック
ス状に配置された画素電極と、該画素電極毎に表示信号
の書き込みと保持とを制御する手段と、該書き込みと保
持とを制御する手段を有する画素電極に表示信号の書き
込み制御信号を供給する手段を有する液晶表示装置にお
いて、該表示信号を供給する手段は、画素電極の表示信
号の書き込みと保持とを制御する手段に印加される書き
込み制御信号の信号遅延量に応じて表示信号の出力タイ
ミングを可変とする手段とを備えるようにしてもよい。
【0040】表示信号の出力タイミングを可変とする手
段は、表示信号供給回路に設けられた遅延量設定回路に
より任意に設定するようにしてもよい。
【0041】表示信号供給回路内部に設けられた遅延量
設定回路は、液晶表示装置の液晶パネル内部に設けられ
た表示に寄与しない画素電極の書き込みと保持とを制御
する手段を用いて、液晶パネル内部で生じる書き込み制
御信号の信号遅延量の検出を行うようにしてもよい。
【0042】表示信号の出力タイミングの可変量設定、
および液晶パネル内部で生じる書き込み制御信号の信号
遅延量の検出は、液晶パネルに表示する表示信号の書き
換えを行う直前、または直後の表示信号の無信号期間に
行うようにしてもよい。
【0043】すなわち本発明の液晶表示装置は、ゲート
遅延の影響を抑制して十分な書き込み有効時間を確保
し、表示ムラを無くした高品質表示が可能な高精細の液
晶表示装置を実現するため、画素電極のTFTに印加さ
れる書き込み制御用ゲート信号の信号遅延量に応じて表
示信号の出力タイミングを可変とする手段を有すること
により、表示信号を供給する手段の表示信号出力タイミ
ングを最適に設定できるため、表示信号の書き込み不足
や表示バラツキの生じない高品質な液晶表示装置を実現
することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0045】(実施形態1)図1は本発明の液晶表示装
置の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示す
液晶表示装置は、マトリクスアレイ上に画素が配設され
た液晶パネルを有し、通常の液晶表示装置と同様に、例
えば携帯機器等のシステム側から表示信号と同期信号が
表示タイミングコントローラー110に入力される。表
示タイミングコントローラー110では入力された同期
信号から、表示信号を液晶パネル101に供給するXド
ライバー102を駆動するためのX−SYNC信号、C
HP信号と、液晶パネル101に走査信号を供給するY
ドライバー104を駆動するためのSTV信号、CPV
信号をを作成する。そして本発明の液晶表示装置におい
てはシステム側から電源の状態をモニターするためのコ
マンドが電源モニター回路111に供給されており、そ
のコマンドに応じて表示タイミングコントローラー11
0から各ドライバーに供給されるそれぞれの信号の制御
を行う。図1の例では、電源の状態を示すコマンドを表
示信号と別々に伝送する場合を示しているが、このコマ
ンドは表示信号のブランキング期間に多重して液晶表示
装置に伝送するようにしてもよい。また、電源のモニタ
ーはシステム側からのコマンドによって行うことが精度
上好ましいが、システム側からのコマンドを用いずに、
液晶表示装置内部に電源電圧モニター手段、例えばツェ
ナーダイオードなどによる基準電圧と電源電圧との比較
による電源電圧低下の検出などの手法を用いてもよい。
【0046】電池等の電源の電圧が低下した場合、つま
りバッテリー駆動時にバッテリー残量が低下した場合に
は、システム側からのコマンドまたは前述の液晶表示装
置内電源電圧モニター手段の出力により液晶表示装置は
低消費電力動作を開始する。電流をモニターするように
してもよい。
【0047】ここで、バッテリー残量が低下していない
通常状態での動作を説明する。まず表示タイミングコン
トローラー110から出力される表示信号PATは、表
示信号切り換え回路108に入力される。表示信号切り
換え回路108には、表示タイミングコントローラー1
10から供給される通常の表示信号PATと、メッセー
ジフォント回路109から供給されるROM信号の2種
類が印加されており、通常は表示信号PATが選択され
て次のX間引き回路107に入力される。メッセージフ
ォント回路109には、電池低下によるシステム停止や
液晶表示回路の表示停止のメッセージを表示するための
表示パターンフォントがPROM等により格納されてい
る。表示信号切り換え回路108から出力された表示信
号SIG、およびX−SYNCはXドライバー102に
供給される。XドライバーはX間引き回路107からの
信号およびCPHセレクター103からの出力により動
作を行う。通常は、表示信号SIGは間引きがおこなわ
れず本来の表示信号PATと同じ情報量を持つ信号がX
ドライバー102に供給され、CPHセレクター103
でもSWX1からSWX4までの全てが閉じられた状態
でXドライバー102の全体にCPHが供給される。C
PHはXドライバー102を動作させるための基本クロ
ックであり、このCPHがXドライバー102の全体に
供給されるため、Xドライバー102は全体が動作を行
い、入力された全ての表示信号を液晶パネル101に供
給することが可能であり、高い解像度で表示を行う。
【0048】一方、液晶パネルの走査を行うYドライバ
ー104への信号は、表示タイミングコントローラー1
10で、表示信号の最初のタイミングに同期したSTV
信号が作成され、そのSTV信号を基本として走査が行
われる。表示タイミングコントローラー110からのS
TV信号はY間引き回路106に入力されるが、通常の
場合、すなわち電池残量が多い場合には、示タイミング
コントローラー110からのSTV信号がそのままYド
ライバー104に入力される。Yドライバー104に
は、STV信号のほかにCPVセレクター105からの
選択されたCPV信号が入力されるが、通常CPVセレ
クター105はCPHセレクター103の場合と同様に
SWY1からSWY4までの全てのスイッチが閉じら
れ、Yドライバー104全体にCPV信号が供給される
ため、表示パネル1全体を走査することが可能であり解
像度の高い表示を行うことが可能である。
【0049】次に、電池残量低下が起こった場合の動作
について説明する。
【0050】まず、表示信号の水平解像度を1/2に低
下させる場合について説明する。表示タイミングコント
ローラー110から出力された表示信号PATは、表示
信号切り換え回路108に印加されるが、解像度を低下
させる場合であっても表示信号切り換え回路108では
通常の表示信号PATが選択されてX間引き回路107
に供給される。X間引き回路107では電源モニター回
路111からの間引き(サブサンプル)制御信号XSU
BCによって表示信号SIGを1/2に間引いてXドラ
イバー102へ供給する。図2はX間引き回路107の
回路構成の例を示す図である。X間引き回路107に入
力された表示信号SIGは、まずラッチ回路171によ
って再サンプリングが行われる。図3に間引きを行う場
合のタイミングチャートを示す。通常、表示信号SIG
は図3(a)、図3(b)に示すようCPHと同期した
信号であるが、1/2に間引く場合にはCPH分周回路
172によって分周された、分周CPH信号176によ
ってSIG信号がラッチ回路171でサンプリングされ
る。したがって、この場合にラッチ回路171から出力
される(d)信号は水平方向の解像度が1/2に低下し
た信号となる。この解像度が低下した信号は、信号切り
換え回路174とバッファ回路173に入力される。バ
ッファ回路173は通常FIFO(First In
First Out)メモリーで構成され、FIFOメ
モリーに入力された信号は入力された順序で出力される
機能をもっており、その入力を分周CHP信号176と
し、読み出しをCPHとすることにより解像度を分周値
だけ低下させた信号を1/分周値に水平表示領域を圧縮
した信号を得ることができる。したがって、表示画面全
体に低解像度の画像を表示する場合には信号切り換え回
路174でラッチ回路171の出力をそのまま選択し、
解像度の低下した信号を画面の一部に表示する場合には
信号切り換え回路174でバッファ回路173の出力を
選択してXドライバー102に表示信号を出力すればよ
い。
【0051】Xドライバー102では、解像度の低下し
た表示信号のを全画面に表示する場合には通常の動作と
同様にCPHセレクター103でSWX1からSWX4
までの全てが閉じられた状態でXドライバー102の全
体にCPHが供給されてXドライバー全体が動作する。
一方、画面の一部に表示信号を表示する場合には、SW
X1からSWX4までのなかの必要なスイッチのみが選
択されてXドライバー102にCPHが供給されるた
め、CHPが供給されないXドラバー2の残り回路は休
止状態となる。
【0052】このようにして、水平解像度を1/2に低
下させた場合に、画面全体に低下した解像度の画像を表
示する用にした場合、Xドライバー102に供給する表
示信号はCPHの分周値の分だけ表示信号の周波数が低
下しているため信号伝送のための電力がCPHの分周値
分低減され消費電力を削減することができる。一般に容
量性の負荷を駆動する場合の消費電力Pは、Cを伝走路
の容量、fを伝送する信号の周波数、Vを伝送する信号
の信号電圧とすると、 P=C×f×V2 で表され、伝送する信号の周波数fを1/2に低下させ
ることにより、消費電力が1/2に低減可能なことが分
かる。また、解像度を低下させた表示信号を画面の一部
に表示させる場合には、Xドライバー102は表示に必
要な部分しか動作せずCPHの供給されないXドライバ
ーは休止状態となる。したがって、1/2の解像度の信
号を表示画面の水平サイズの1/2に表示する場合には
消費電力を1/2に低減させることが可能である。
【0053】次に、垂直方向の解像度を1/2に低下さ
せる場合について説明する。垂直方向の解像度を1/2
に低下させる場合には、Xドライバーから液晶パネル1
01へ供給される信号の周波数を1/2にすればよい。
【0054】Xドライバー102が液晶パネル101に
表示信号を供給するタイミングは、水平方向のタイミン
グ信号X−YNCによって制御されている。通常は図3
(f)に例示したようなプロファイルを有するSTH信
号でXドライバー102へのデータ取り込みを開始し
て、データの取り込みが終わった後のOE信号で液晶パ
ネル101表示信号が出力される。したがって、X−S
YNC信号を間引くことにより、Xドライバー102か
ら液晶パネル101へ出力される表示信号も間引くこ
と、即ち垂直方向の解像度の低下が可能となる。この垂
直方向の解像度の低下の場合にも、液晶パネルヘ供給す
る信号周波数が低減されるため、水平方向の解像度低下
の場合と同様に、低下させた解像度の分だけ消費電力を
低減することができる。したがって、垂直解像度を1/
2に低下させた場合には消費電力は1/2に低減するこ
とができる。
【0055】(実施形態2)次に、垂直方向の一部に表
示画像を表示させる場合について説明する。垂直方向の
表示位置はY間引き回路106とCPVセレクター10
5の調整を行えばよい。Y間引き回路106の詳細な構
成例を図3に示す。例えば、垂直解像度を1/2に低下
させて表示画面の垂直表示領域の1/2に画像の表示を
行う場合は、電源モニター回路111からの垂直サブサ
ンプル制御信号YSUBCにより、走査信号の基本クロ
ックであるCPV信号を1/2に分周するとともに、走
査線の走査開始時刻を表すSTV信号を分周した後のC
PV信号164でラッチ回路162でラッチを行う。即
ち、STVやCPVなど垂直走査に関する信号の周波数
を1/2にする。
【0056】図4は垂直走査に関する信号の周波数を1
/2にした場合の各信号の例を示す図である。垂直走査
に関する信号の周波数を1/2にするともに、CPVセ
レクター105のSWY1からSWY4の中の表示した
い位置に対応するスイッチのみを閉じて分周することに
より、Yドライバー104は必要な部分のみの走査を行
う。このため必要最小限のみの電力消費にすることがで
きる。さらにSTV信号は通常システム側からの同期信
号の垂直周波数に応じて毎フィールド作成され、毎フィ
ールドYドライバー104にSTV信号が入力される
が、そのSTV信号を間引くことにより画面の書き換え
周波数を低減することができる。STV信号を間引いた
場合にも、その間引いた期間はXドライバー102とY
ドライバー104の動作を停止することにより消費電力
の低減が可能である。
【0057】これまで示してきたように、水平解像度を
1/2にすることにより、消費電力は通常の1/2とな
り、また、垂直解像度を1/2にすることによっても消
費電力は通常の1/2となる。さらに、水平、垂直とも
解像度を1/2にした場合には全体として通常の1/4
の消費電力低減が可能である。また、画面の一部のみに
表示を行う場合は、通常の表示から一部のみの表示に切
り替わる直前に、白表示や黒表示などのマスキングを行
うことにより、表示に用いる領域以外に余計な画像が表
示されない見易い画面とすることが可能である。 この
ような消費電力の低減は、画像の表示を画面の一部のみ
に行うことでも同様な効果が得られる。また、このよう
な駆動方法による消費電力の低減は基本的に駆動周波数
の低下によって実現されているものであり、液晶表示装
置に使用している液晶材料に依存せずに消費電力の低減
が可能である。また、解像度の低下の程度を上げること
により、すなわち解像度を落とせば落とすほど、また、
書き換えの周波数を落とせば落とすほど消費電力の低減
効果も大きくなることも明白である。
【0058】表示画像の空間、時間周波数の低減以外に
も、液晶表示パネル1の表示モードがノーマリホワイト
かノーマリブラックかで表示画像のネガとポジ表示を反
転することも消費電力低減に効果がある。すなわち、ノ
一マリブラックの表示モードの場合は液晶パネルに印加
する信号は黒表示の画像の信号振幅が小さく、白表示の
信号振幅が大きい。したがって、ワードプロッセッサの
画面表示の場合の様に白い背景に黒い文字を表示するよ
うな場合は、信号振幅の大きい領域が多いため消費電力
が大きい。このような場合には、表示画像を反転させ
て、つまりポジ画像をネガ表示させた方が消費電力低の
効果が大きい。
【0059】この効果は、ノーマリホワイトの場合に黒
表示領域が多い場合にも同様にネガポジ反転することは
有効である。白領域または明るい画像の領域と黒領域ま
たは暗い画像の領域の大小関係を計るためにはアップダ
ウンカウンターのカウントアップとカウントダウンの制
御を表示信号のMSB(Most Significa
nt Bit)で行うようにすればよい。例えば、シス
テムから入力される同期信号の垂直ブランキング期間で
アップダウンカウンターのリセットを行い、その後表示
画像のMSBでアップダウンの制御を行いながらCPH
をカウントし、一画面のカウントが終わった時点でその
カウンターのMSBが[1]ならば黒領域が多く[0]
ならば白領域が多いことが分かる。したがって、そのア
ップダウンカウンターの結果と液晶表示パネルとの組み
合わせで、消費電力の低い方を選択すればよい。表示画
像のネガポジ反転は表示信号の反転、すなわちNOTを
取ればよい。また、アップダウンカウンターの必要ビッ
ト数はXGAの場合でも、 1024×788=786432画素 のカウントできるビット数に1ビット加算したビット数
のカウンターがあればよく、上記の場合は21ビットと
なる。このビット数は必要に応じてカウントする表示信
号を削減することにより削減可能である。
【0060】(実施形態3)次にメッセージを画面に表
示する場合について説明する。メッセージの表示は電池
の残量がほぼゼロに近い場合、もし液晶自身にメモリー
性があった場合にはシステム停止、つまり液晶表示動作
の最後で行えばよい。
【0061】その場合には、図1に示す表示信号切り換
え回路108で選択する表示信号を通常の表示信号PA
Tからメッセージフォント回路8の出力であるROMに
変えるようにすればよい。選択されたメッセージフォン
ト回路8出力であるROMの書き込みは通常の表意画像
の書き込み、または解像度を低下させた場合の書き込み
の場合と同様に、つまりシステム側から供給された表示
信号PATの場合と同様な操作で表示を行えばよい。し
たがって、メッセージフォント回路8からのROM信号
の読み出しも通常の表示信号と同じタイミングで行えば
よく、その場合には表示タイミングコントローラー11
0においてシステム側から供給されている同期信号によ
って作成されたタイミング信号を用いてもよい。
【0062】メッセージの表示を行った場合で、かつ、
液晶自身がメモリー性を持つような場合には、メッセー
ジの表示を行った後にXドライバー102およびYドラ
イバー104へ供給する各信号をすべて停止させる操作
を行う必要がある。これは、メモリー表示の状態の画像
が余計な信号により劣化することを防止するためであ
る。
【0063】このように本発明の表示装置によれば、電
池残量が低下した場合には、電池残量が十分な場合にく
らべて表示分解能を空間的、時間的、またはポジ表示と
ネガ表示の反転によって低減することにより携帯端末の
電池駆動時間を長時間化させることができるとともに、
電池残量無しによるシステム停止および液晶表示装置の
表示停止時には、電池残量無しによるシステム停止また
は画像表示停止、あるいはシステムと画像表示停止の双
方による停止である旨を、画面の一部あるいは画面全体
に表示することにより、電池残量ゼロによる携帯機器の
停止や液晶表示装置の動作停止と電池残量ゼロ以外の原
因で停止した場合との区別が容易につくようにして、次
の携帯機器の起動が電池交換後または外部電源接続後に
スムーズに行われるようにし、電池での駆動時間を長時
間化させた使い勝手のよい表示装置を実現することがで
きる。
【0064】(実施形態4)本発明の液晶表示装置で
は、液晶パネル内部で生じる書き込み制御信号の配線遅
延により生じる、画素電極毎に表示信号の書き込みと保
持とを制御する手段の動作タイミング遅延に対して、表
示信号を供給する手段の表示信号出力タイミングを最適
に設定できるため、表示信号の書き込み不足や表示バラ
ツキの生じない高品質な液晶表示装置を実現することが
できる。
【0065】図6は本発明の液晶表示装置の構成の例を
概略的に示す図である。図に示すように、本発明の液晶
表示装置では通常のアクティブマトリクス型液晶表示装
置に比較して、ゲート線33、34のゲート信号の遅延
を検出する遅延検出回路30を有し、その遅延検出回路
30の出力が上側信号線ドライバ−1と下側信号線ドラ
イバ−2にフィードバックする手段を具備している。ま
た、信号線ドライバーにフィードバックされた検出信号
は上下信号線ドライバ−1、2内部の遅延調整回路にて
上下信号線ドライバ−1、2の出力タイミングが調整さ
れる。図7は遅延検出回路30の構成の例を概略的に示
す図である。図7(a)、図7(b)に示すように、検
出回路30は通常の画素構成から画素電極をを削除した
回路である。したがって、本遅延検出回路作成のために
特別に製造プロセスを増加させることなく液晶表示装置
を製造することができる。また、遅延検出回路には画素
電極を有していないが、前述したように、ゲート遅延は
TFTへの寄生容量が支配的であるため、画素電極を省
略しても十分にゲート遅延の再現が可能である。もちろ
ん、遅延検出回路30内に画素電極を具備することには
なんら問題はない。この遅延検出回路30は、実際に画
像を表示する領域の上、または下の表示には寄与しない
パネル領域に作成され、また実際に表示に寄与しないダ
ミーゲート33、34で駆動される。
【0066】図8はそれらダミーゲートを含めたゲート
線の駆動を行うためのゲートドライバー駆動パルスの例
を示す図である。図8(b)に比較のため、ダミーゲー
トを持たない従来のアクティブマトリクス型液晶表示装
置のゲートドライバ−3駆動信号のSTV信号を示す。
なお、STV信号とは、表示信号の最初で先頭の走査線
に同期してゲートドライバー3に印加される信号であ
る。本発明の液晶表示装置のゲートドライバ駆動パルス
のSTV信号を図8(c)に示す。図8(b)と同図
(c)とを比較すると、本発明の場合は通常TFT−液
晶表示装置の場合より1クロック(CPV)だけSTV
信号を進めるだけで良く、その他は全く通常のTFT−
液晶表示装置駆動と変わりが無い。
【0067】図9は遅延調整回路を有する信号線ドライ
バーの構成の例を概略的に示すブロック図である。図9
に示す信号線ドライバー1は、ラッチ回路13へのラッ
チ信号が出力タイミング(遅延)調整回路16によって
調整可能となっていることが通常の信号線ドライバーと
異なっている。図9に示す信号線ドライバー1の動作
を、図10に示すタイミングチャートを用いて説明す
る。まず、信号線ドライバー1には表示データDATX
Uに同期したクロック信号CPXUが印加されており、
表示データDATXUの先頭データに同期したスタート
信号STXUが信号線ドライバー1に印加されると、シ
フトレジスタ12に表示信号が順次取り込まれて行く。
その後表示信号が全て取り込まれた後に印加されるラッ
チパルスLTHXUにより、シフトレジスター12に取
り込まれた表示データがラッチ回路13にラッチされ
る。ラッチ回路13にラッチされた表示データはD/A
変換されて出力バッファ15を経て液晶パネルに供給さ
れる。したがって、液晶パネルに供給する表示データの
タイミングはラッチ回路13にラッチされるタイミング
で決定される。よって、本来の表示データのラッチタイ
ミングであるLTHXUをゲート遅延量に合わせて遅延
させることにより、液晶パネルに供給する表示データの
タイミングをゲート遅延に合わせることができる。
【0068】図10(a)、図10(b)はラッチパル
スLTHXUでそのままラッチを行った場合の、ラッチ
データと液晶パネルに出力される出力表示データを示す
図である。また、図10(c)、図10(d)はラッチ
パルスLTHXUをゲート遅延分だけ遅延させたDL−
LTHでラッチを行った場合の、ラッチデータと液晶パ
ネルに出力される出力表示データを示す。図10
(b)、図10(d)に示すように、ラッチパルスLT
HXUをゲート遅延分だけ遅延させたDL−LTHでラ
ッチを行うことにより、所望量の遅延が実現できでいる
ことが分かる。
【0069】図11は出力タイミング(遅延)調整回路
16の構成の例を概略的に示す図である。図11の例で
は、ラッチパルスLTHXUを遅延検出回路30からの
検出信号31によりゲート遅延分だけ遅延させたDL−
LTHを作成している。なお、図11の例では、ダミー
ゲート33に走査パルスYduが印加されている場合だ
け動作が行われる構成となっている。
【0070】図12は図11の出力タイミング(遅延)
調整回路16が動作する際のタイミングを示す図であ
る。図12を参照しながら図11の動作例を説明する
と、走査パルスYduが印加され、かつラッチパルスL
THXUが印加された場合にNANDゲート42の出力
にロジックゼロ(Lレベル)のパルスが出力され、遅延
量設定カウンタ37の値がクリアされるとともに、フリ
ップフロップ(FF)38の出力もLレベルになり、遅
延量設定カウンタ37へのイネーブル(EN)端子への
入力もLレベルとなるため、遅延量設定カウンタ37は
遅延量設定モードとなりNAND42出力がHレベルと
なった時刻以降のCPXUクロックのカウントを始め
る。その後遅延検出回路30から出力された検出信号3
1が比較回路39に入力されると、比較回路39では基
準電圧発生回路40からの値と検出信号31が比較され
る。ここで、比較の基準値がVthだとすると、比較回路
39の出力には検出信号31がVth以上の場合にHレベ
ルが出力され、そのHレベルの信号はORゲート41に
て幅の細いパルスに整形される。そのORゲート41か
らの出力により、FF38出力はHレベルとなり、遅延
量設定カウンタ37のイネーブル(EN)端子への入力
もHレベルとなるため遅延量設定カウンタ37のカウン
ト動作は停止し、遅延量、即ち遅延量設定カウンタ37
のカウント動作が停止した状態でのカウンタ出力値の設
定が完了する。遅延量設定カウンタ37に設定された値
は、プリロードデータとして遅延カウンタ35へ供給さ
れる。遅延カウンタ35は、走査線毎に印加されるLT
HXU信号を反転回路44で反転したLOAD信号によ
り、遅延量設定カウンタ37からのプリロードデータを
取り込み、その取り込んだ値からダウンカウントを行
い、遅延カウンタ35の値がゼロ、即ち遅延量相当の時
間分のカウントが終了した時点でLレベルのキャリーア
ウト信号Coを出力する。
【0071】遅延カウンタ35から出力されたCo信号
は反転回路45で反転されて遅延カウンタ35のEN端
子に印加されているため、遅延量相当の時間分のカウン
トが終了した時点でEN端子もHレベルとなる。このた
め遅延カウンタ35はカウント値ゼロのままで動作を停
止する。即ち、遅延カウンタ35は次の走査線で印加さ
れるLTHXU信号までその状態を保つ。また、遅延カ
ウンタ35からのCo出力はLTHXUをゲート遅延分
だけ遅延させたタイミングと等しい時点で出力されるた
め、そのCo出力をANDゲート43で細いパルスに整
形して出力させることにより、ゲート遅延分だけ遅延さ
せたラッチ信号DL−LTHを得ることができる。した
がって、このDL−LTH信号を用いて表示データを液
晶パネルに供給することにより、ゲート遅延による書き
込み時間不足を低減することができる。
【0072】なお、このゲート遅延量の微調整は、出力
タイミング(遅延)調整回路16の基準電圧発生回路4
2で作成する基準電圧により微調整を行うことができ
る。また、下側信号線ドライバー2でのゲート遅延量検
出は、一画面の走査が終わった直後に行われることが上
側信号線ドライバー1と異なる点であり、出力タイミン
グ(遅延)調整回路など、その他の回路は同じ回路構成
で実現することができる。
【0073】(実施形態5)これまでの説明では、遅延
検出回路30からの検出信号31を各信号線ドライバー
から出力されている信号線数と同じ数だけフィードバッ
クを行っていたが、フィードバック数が増えると出力タ
イミング(遅延)調整回路16の数も増加し、ハードウ
エアの規模が大きくなつてしまう。したがって、遅延検
出回路30は一走査線にある画素数と同じ数だけ必要で
あるが、検出信号31と出力タイミング(遅延)調整回
路16はドライバーICについて一回路程度持つことに
より、ハードウエアの増加を極く押さえてゲート遅延に
よる書き込み時間不足を低減することができる。その際
の、遅延量設定カウンタ37や遅延カウンタ35は8ビ
ット、つまり256カウントまで可能であるとし、CP
XUクロックが50[MHz]であるとすると、 256×{1/(50×106 )}=5[μs] となり、ほぼ十分な遅延調整性能を得ることができる。
もし、遅延調整性能が5[μs]で不足している場合で
も、カウンタのビット数を1ビット増加させることによ
り10[μs]、カウンタのビット数を2ビット増加さ
せることにより20[μs]にまで拡張可能であり、1
チップ中に占める出力タイミング(遅延)調整回路の増
加を極めて少なく抑えて十分な遅延調整性能を得ること
ができる。したがって、現状の駆動回路へのハードウエ
ア追加を極めて少なく抑え、十分な遅延調整性能を得る
ことができる。
【0074】なお、本発明は液晶パネル内部で生じる書
き込み制御手段、即ちTFT素子のゲートに印加される
走査信号の遅延補正に関するものであり、使用する液晶
パネルの材料や、種類で制限されるものでない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表示装置に
よれば、電池残量が低下した場合には、電池残量が十分
な場合にくらべて表示分解能を空間的、時間的、または
ポジ表示とネガ表示の反転によって低減することにより
携帯端末の電池駆動時間を長時間化させることができる
とともに、電池残量無しによるシステム停止および液晶
表示装置の表示停止時には、電池残量無しによるシステ
ム停止または画像表示停止、あるいはシステムと画像表
示停止の双方による停止である旨を、画面の一部あるい
は画面全体に表示することにより、電池残量ゼロによる
携帯機器の停止や液晶表示装置の動作停止と電池残量ゼ
ロ以外の原因で停止した場合との区別が容易につくよう
にして、次の携帯機器の起動が電池交換後または外部電
源接続後にスムーズに行われるようにし、電池での駆動
時間を長時間化させた使い勝手のよい表示装置を実現す
ることができる。
【0076】また本発明の液晶表示装置によれば、画素
電極毎に表示信号の書き込みと保持とを制御する手段の
動作タイミング遅延に対して、表示信号を供給する手段
の表示信号出力タイミングを最適に設定できるため、表
示信号の書き込み不足や表示バラツキの生じない高品質
な液晶表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる液晶表示装置のブロッ
ク図。
【図2】X間引き回路の詳細ブロック図。
【図3】X間引き回路の動作説明のためのタイミングチ
ャート。
【図4】Y間引き回路の詳細ブロック図。
【図5】Y間引き回路の動作説明のためのタイミングチ
ャート。
【図6】本発明の液晶表示装置の構成の例を概略的に示
す図。
【図7】遅延検出回路の構成例を示す図。
【図8】ゲートドライバーの駆動パルス例を示す図。
【図9】遅延調整回路を有する信号線ドライバーのブロ
ック図。
【図10】信号線ドライバーの駆動タイミングを示すタ
イミングチャート。
【図11】出力タイミング(遅延)調整回路の構成例を
示す図。
【図12】出力タイミング(遅延)調整回路の動作タイ
ミングを示すタイミングチャート。
【図13】従来の液晶表示装置の構成例を示す図。
【図14】液晶パネルのTFT周辺部分の等価回路を示
す図。
【図15】TFT周辺部分の寄生容量を模式的に示す
図。
【図16】無視できる寄生容量を削除した等価回路図。
【図17】ゲート線の時定数を考慮した場合のTFT動
作を説明する図。
【図18】従来のゲート遅延対策駆動方法を示す図。
【符号の説明】
1………上側信号線ドライバ− 2………下側信号線ドライバ− 3………ゲートドライバー 4、5………信号線配線 6………ゲート線配線 7………TFT 8………液晶 9………蓄積容量 10………対向電極 11………蓄積容量電極 12………シフトレジスタ 13………ラッチ回路 14………D/Aコンバーター 15………出力バッファ 16………出力タイミング調整回路 20………ゲート画素間寄生容量 21、22………信号線画素間寄生容量 23………対向電極ゲート間寄生容量 24………対向電極信号線間寄生容量 25………蓄積容量電極信号線間寄生容量 26………液晶容量 27………蓄積容量 28………上部ガラス基板 29………下部ガラス基板 30………画素電極 31、32………検出信号線 33、34………ゲート遅延検出用ダミーゲート線 35………遅延カウンタ 36………ラッチ回路 37………遅延量設定カウンタ 38………フリップフロップ回路 39………比較回路 40………基準電圧発生回路 41………OR回路 42………NAND回路 43………AND回路 44、45………反転回路 101………液晶パネル 102………Xドライバー 103………CPHセレクター 104………走査線ドライバー 105………CPVセレクター 106………Y間引き回路 107………X間引き回路 108………表示信号切り換え回路 109………メッセージフォント回路 110………表示タイミングコントローラー 111………電源モニター回路 162、171………ラッチ回路 172………CHP分周回路 173………バッファ回路 161、174………信号切り換え回路 175………X−SYNC分周回路 176………分周されたCPH信号 183………CPV分周回路 184………分周されたCPV信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 3/20 680 G09G 3/20 680T

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源として動作可能な表示装置に
    おいて、 マトリクス状に配設された画素からなる表示画面と、 前記表示画面を構成する前記画素に表示信号を供給する
    手段と、 前記電池の残量を検出する手段と、 検出した前記電池の残量に応じて前記表示画面を構成す
    る前記画素の一部の画素に選択的に表示信号を供給する
    手段とを具備したことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 電池を電源として動作可能な表示装置に
    おいて、 マトリクス状に配設された画素からなる表示画面と、 前記表示画面を構成する前記画素に表示信号を供給する
    手段と、 前記電池の残量を検出する手段と、 検出した前記電池の残量に応じて前記表示信号の一部を
    選択して前記画素に供給する手段とを具備したことを特
    徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 行列状に配設された複数の画素電極と、 信号線に表示信号を印加する手段と、 走査線に走査信号を印加する手段と、 前記画素電極ごとに配設され、前記走査線に印加される
    前記走査信号により前記信号線に印加される前記表示信
    号を選択して前記画素電極に印加するスイッチング素子
    と、 前記走査線に接続された複数の前記スイッチング素子の
    位置による前記走査信号の遅延量を検出する手段と、 検出された前記遅延量に応じて前記表示信号の前記信号
    線への供給タイミングを補正する手段とを具備したこと
    を特徴とする。
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