JPH11263825A - ブロックポリイソシアネート - Google Patents

ブロックポリイソシアネート

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JPH11263825A
JPH11263825A JP10067269A JP6726998A JPH11263825A JP H11263825 A JPH11263825 A JP H11263825A JP 10067269 A JP10067269 A JP 10067269A JP 6726998 A JP6726998 A JP 6726998A JP H11263825 A JPH11263825 A JP H11263825A
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JP
Japan
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blocked polyisocyanate
polyisocyanate
diisocyanate
nbdi
production example
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JP10067269A
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Takuji Shimizu
卓爾 清水
Hideaki Ogata
英昭 尾形
Koichi Machida
貢一 町田
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温硬化性および耐候性等に優れる、一液型
熱硬化性塗料用樹脂に有用なブロックポリイソシアネー
トの提供。 【解決手段】 2,5−及び/又は2,6−ジイソシア
ネートメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタンと、分子
中に活性水素をもつブロック剤とから合成されてなるブ
ロックポリイソシアネートにより達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として一液型ウ
レタン系塗料に用いられる無黄変型ブロックポリイソシ
アネートに関する。更に詳しくは、低温硬化性及び耐候
性に優れたブロックポリイソシアネートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリウレタン樹脂塗料は非常
に優れた耐摩耗性、耐薬品性、耐汚染性を有することが
知られている。さらに、脂肪族または脂環式ジイソシア
ネートから誘導されたポリイソシアネートを用いたポリ
ウレタン樹脂塗料はさらに耐候性が優れ、その需要は増
加する傾向にある。
【0003】しかしながら、一般にポリウレタン樹脂塗
料は二液型として多く使用されているが、その作業性は
極めて不便であった。即ち、通常のポリウレタン樹脂塗
料はポリオールとポリイソシアネートの二成分からな
り、別々に貯蔵し、塗装時に混合する必要がある。ま
た、一旦混合すると塗料は短時間でゲル化し使用できな
くなる。このことは自動車あるいは弱電気塗装のような
ライン塗装を行う分野においては、自動塗装を行うこと
を極めて困難にしている。また、イソシアネートは水と
容易に反応するため、電着塗料のような水系塗料での使
用は不可能である。更に作業終了時の塗装機及び塗装槽
の洗浄などを充分に行う必要があるので作業能率は著し
く低下する。
【0004】従来前記の欠点を改善するために、活性な
イソシアネート基をすべてブロック剤で封鎖したブロッ
クポリイソシアネートを用いることが提案されている。
このブロックポリイソシアネートは、常温では塗料用組
成物の主成分となるポリオールと反応せず安定に存在す
るが、加熱することによりブロック剤が解離して活性な
イソシアネート基が再生し、ポリオールと反応すること
が可能となる。これにより塗料の一液化が可能となり、
さらにブロック剤の特性により、低溶剤型、水系型ある
いは粉体型塗料への展開が可能となった。特に、イソホ
ロンジイソシアネート(以下、IPDIと略記する)よ
り誘導されるブロックポリイソシアネートがポリエステ
ル系塗料として、例えば、プレコートメタル用途等に汎
用されている。
【0005】しかしながら、IPDIより誘導されるブ
ロックポリイソシアネートを硬化剤とした場合、通常2
00℃以上の焼付け温度が必要であり、ジブチル錫ジラ
ウリレートのような金属触媒を併用しても、180℃以
上の焼付け温度が必要であった。そのため、低温硬化性
と耐候性に優れた塗料用硬化剤が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来に知られるブロックポリイソシアネートの欠点
を解消し、特に低温硬化性及び耐候性に優れる新規なブ
ロックポリイソシアネートを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する上
において、本発明者等は、ポリイソシアネートとして、
2,5-及び/又は2,6-ジイソシアネートメチルビシクロ
[2.2.1]ヘプタン(以下、これらをNBDIと略記す
る)から、またはNBDIを主とした成分から誘導され
るものを用いるのが非常に有効である事を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、(1) NBDIと、分子中
に活性水素を有するブロック剤とから合成されてなるブ
ロックポリイソシアネートであり、また、(2) NBDI
より誘導されるポリイソシアネートと、分子中に活性水
素を有するブロック剤とから合成されてなるブロックポ
リイソシアネートであり、また、(3) ポリイソシアネー
トが、NBDIと、他のジイソシアネートとから誘導さ
れるものである上記(2)に記載のブロックポリイソシア
ネートであり、また、(4) NBDIと他のジイソシアネ
ートとの総量中、該他のジイソシアネートの成分割合が
50重量%未満である上記(3)に記載のブロックポリイソ
シアネートである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のブロックポリイソシアネ
ート組成物は、ポリイソシアネートのイソシアネート基
を公知の方法で反応させることによって得られる。本発
明に用いられるポリイソシアネートは、(a)NBD
I、(b)NBDIより誘導されるポリイソシアネー
ト、(c)NBDIと他のジイソシアネートを併用し、
誘導されるポリイソシアネートが挙げられる。
【0010】NBDI以外の他のジイソシアネートとし
ては、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
(以下HDIと称す)、2,2,4(または2,4,4)-トリメチ
ル-1,6-ジイソシアネートヘキサン、リジンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート(以下IPDIと
称す)、1,3-ビス(イソシアネートメチル)-シクロヘキ
サン、4,4'-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、2,4-キシリレンジイソシアネート、2,6-キシリレン
ジイソシアネート、α,α'-テトラメチル-m-キシリレン
ジイソシアネート(以下m-TMXDIと略記する)、α,
α'-テトラメチル-p-キシリレンジイソシアネート(以下
p-TMXDIと略記する)、1,4-シクロヘキサンジイソ
シアネート、α-(3-イソシアネートフェニル)エチルイ
ソシアネート、α-(3-イソシアネートフェニル)メチル
イソシアネート、α-(4-イソシアネートフェニル)メチ
ルイソシアネート等が挙げられる。これらを用いる場
合、耐候性等の点からHDIまたはIPDIが好まし
い。また、これらを用いる場合においては、NBDIと
これら他のジイソシアネートとの総量中、該他のジイソ
シアネートの占める割合が50重量%未満である事が好ま
しい。
【0011】NBDI以外の、これらジイソシアネート
より誘導されるポリイソシアネートとしては、例えばイ
ソシアヌレート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポ
リイソシアネート、ウレタン型ポリイソシアネート等が
ある。中でも、ウレタン型ポリイソシアネートは良く用
いられる。
【0012】ウレタン変性ポリイソシアネートに用いら
れるヒドロキシル化合物としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、フェノール等のモ
ノヒドロキシル化合物、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、ジ
メチロールシクロヘキサン、ネオペンチルグリコール、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール等
のジヒドロキシル化合物、トリメチロールプロパン、グ
リセリン、ペンタエリスリトール等の多価ヒドロキシ化
合物、アクリルポリオール類、ポリエステルポリオール
類、ポリエーテルポリオール類、脂肪族炭化水素ポリオ
ール類、エポキシ樹脂類、フッ素ポリオール類等のポリ
オール等がある。
【0013】脂肪族炭化水素ポリオール類の具体例とし
ては、例えば、末端水酸基化ポリブタジエンやその水素
添加物等が挙げられる。またポリエーテルポリオール類
としては、例えばグリセリンやプロピレングリコール等
の多価アルコールの単独または混合物に、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサ
イドの単独または混合物を付加して得られるポリエーテ
ルポリオール類、ポリテトラメチレングリコール類、更
にアルキレンオキサイドにエチレンジアミン、エタノー
ルアミン類などの多官能化合物を反応させて得られるポ
リエーテルポリオール類及び、これらポリエーテル類を
媒体としてアクリルアミド等を重合して得られる、いわ
ゆるポリマーポリオール類等が含まれる。
【0014】ポリエステルポリオール類としては、例え
ばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、無
水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等のカルボン酸の群から選ばれた二塩基酸の単独ま
たは混合物と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの群から
選ばれた多価アルコールの単独または混合物との縮合反
応によって得られるポリエステルポリオール樹脂類及び
例えばε−カプロラクトンを多価アルコールを用いて開
環重合して得られるようなポリカプロラクトン類等が挙
げられる。
【0015】エポキシ樹脂類としては、例えばノボラッ
ク型、β−メチルエピクロ型、環状オキシラン型、グリ
シジルエーテル型、グリコールエーテル型、脂肪族不飽
和化合物のエポキシ型、エポキシ化脂肪酸エステル型、
多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、ハロ
ゲン化型、レゾルシン型等のエポキシ樹脂類が挙げられ
る。好ましくは、トリメチロールプロパン、ポリエーテ
ルポリオール類、ポリエステルポリオール類が用いられ
る。
【0016】これらヒドロキシル化合物は、単独で使用
しても、2種以上の併用でもよい。変性量は、イソシア
ネート基に対する変性剤の水酸基の量が、0.1〜20
当量%が好ましい。より好ましくは0.5〜15当量
%、更に好ましくは1〜10当量%である。ヒドロキシ
ル化合物による変性は、一般に−20〜150℃で行う
事ができる。好ましくは0〜100℃である。高温にな
ると副反応を起こす可能性があり、またあまり低温にな
ると反応速度が小さくなり不利である。
【0017】本発明に使用されるブロック剤としては、
分子中に活性水素を有する化合物であり、例えば、フェ
ノール、クレゾール、キシレノール、p−エチルフェノ
ール、o−イソプロピルフェノール、p−tert−ブ
チルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、
チモール、p−ナフトール、p−ニトロフェノール、p
−クロロフェノール等のフェノール類;メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール、メチルセロソルブ、プチルセロソルブ、メチルカ
ルビトール、ベンジルアルコール、フェニルセロソル
ブ、フルフリルアルコール、シクロヘキサノール等のモ
ノアルコール類;マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチ
ル、アセト酢酸エチル等の活性メチレン類;ブチルメル
カプタン、チオフェノール、tert−ドデシルメルカ
プタシ等のメルカプタン類;ε−カプロラクタム、アセ
トアニリド、アセトアニシジン、酢酸アミド、ベンズア
ミド等の酸アミド類;コハク酸イミド、マレイン酸イミ
ド等のイミド類;ジフェニルアミン、フェニルナフチル
アミン、アニリン、カルバゾール等のアミン類;イミダ
ゾール、2−エチルイミダゾール等のイミダゾール類、
尿素、チオ尿素、エチレン尿素等の尿素類;N−フェニ
ルカルバミン酸フェニル、2−オキサゾリドン等のカル
バミン酸塩類;エチレンイミン等のイミン類;ホルムア
ルドキシム、アセトアルドキシム、メチルエチルケトオ
キシム、シクロヘキサノンオキシム等のオキシム類;重
亜硫酸ソーダ、重亜硫酸カリ等の亜硫酸塩類などが挙げ
られ、これらの化合物の中から目的及び用途に応じて適
宜選択して使用できる。また、これらは単独または混合
して使用してもよい。
【0018】ブロック化反応は、溶剤の有無に関わらず
行うことができる。ただし、溶剤を用いる場合、イソシ
アネート基に対して不活性な溶剤を用いる必要がある。
これらのブロック剤によるイソシアネート基のブロック
化反応に際して、触媒を用いてもよい。触媒としては、
例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウリ
レート、テトラブチルジアセトキシスタノキサン、オク
チル酸錫等の有機錫化合物、オクチル酸亜鉛等の有機亜
鉛化合物、オクチル酸鉛等の有機鉛化合物等の有機金属
化合物、ナトリウムメチラート等の金属アルコラート、
トリエチレンジアミン等の第三級アミン等が挙げられ
る。
【0019】ブロック化反応は、通常−20〜150℃
の温度で行うことができるが、好ましくは0〜100℃
である。150℃を越える温度では副反応を起こす可能
性があり、他方、あまり低温になると反応速度が小さく
なり不利である。実質的に活性なイソシアネート基がな
くなるようにブロックされることが好ましい。
【0020】かくして得られたブロックポリイソシアネ
ートは、多価水酸基化合物と組み合わせて、例えばポリ
ウレタン系塗料用硬化剤として有用である。多価水酸基
化合物としては、例えば、水酸基価10〜500mgK
OH/g、酸価0〜200mgKOH/g、数平均分子
量300〜60,000のアクリルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、エポキシポリオール、ポリエーテル
ポリオールが好ましく用いられる。
【0021】本発明におけるブロックポリイソシアネー
ト中のブロックされたイソシアネート基とポリオール中
の水酸基との当量比は、必要とする塗膜物性により決定
されるが、水酸基に対してイソシアネート基の割合が
0.1〜2の範囲から選ばれるのが通常である。メラミ
ン樹脂を併用することもできる。メラミン樹脂として
は、ヘキサメトキシメチロールメラミン、メチル・ブチ
ル化メラミン、ブチル化メラミンなどが例示される。
【0022】本発明のブロックポリイソシアネートを用
いた硬化剤組成物および一液型塗料組成物においては、
以下に示すような当該技術分野で常用される原料が使用
できる。例えば、キナクリドン系、アゾ系、フタロシア
ニン系等の有機顔料、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸
カルシウム、シリカ等の無機顔料、その他、炭素系顔
料、金属箔状顔料、防錆顔料等の顔料、ヒンダードアミ
ン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等の紫
外線吸収剤、ヒンダードフェノール系、リン系、イオウ
系、ヒドラジド系等の酸化防止剤、錫系、亜鉛系、アミ
ン系等のウレタン化触媒、レベリング剤、レオロジーコ
ントロール剤、顔料分散剤等の添加剤等。また、成分を
混合する際に必要に応じて適当な溶剤、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ミネラルス
ピリット、ナフサ等の炭化水素類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢
酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸セロソルブ等のエス
テル類、イソプロパノール、ブタノール、ブチルセロソ
ルブ等のアルコール類などの群から目的及び用途に応じ
て適宜選択して使用することが出来る。これらの溶剤は
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を製造例及び試験例により詳
細に説明するが、本発明はこれらにより何らの限定を受
けるものではない。なお、これらの例中に記す%及び部
は、すべて重量基準である。
【0024】製造例1 撹拌機、温度計、還流冷却管、窒素吹き込み管、滴下ロ
ートを取り付けた4ツ口フラスコ内を窒素雰囲気にし、
NBDI 426g、キシレン 242gを仕込み、攪
拌しながら70℃まで昇温し、メチルエチルケトンオキ
シム 379gを添加し、3時間反応させる。次いでn
−ブタノール 104gを添加した後、常温まで冷却
し、目的のブロックポリイソシアネートを得た。
【0025】製造例2 撹拌機、温度計、還流冷却管、窒素吹き込み管、滴下ロ
ートを取り付けた4ツ口フラスコ内を窒素雰囲気にし、
NBDI 206g、キシレン 242g、ポリプロピ
レングリコール(商品名PPG−Diol−1000、
三井化学(株)製、水酸基価 110mgKOH/g)
510g、ジブチル錫ジラウリレート0.02gを仕
込み、撹拌しながら70℃まで昇温し、4時間反応させ
る。その後、メチルエチルケトンオキシム 91gを添
加した後、さらに3時間反応させる。次いでn−ブタノ
ール 104gを添加した後、常温まで冷却し、目的の
ブロックポリイソシアネートを得た。
【0026】製造例3 製造例2において、ブロック剤としてメチルエチルケト
ンオキシムの代わりにε−カプロラクタム 119gを
用いた以外は製造例2と同様に操作し、目的のブロック
ポリイソシアネートを得た。
【0027】製造例4 撹拌機、温度計、還流冷却管、窒素吹き込み管、滴下ロ
ートを取り付けた4ツ口フラスコ内を窒素雰囲気にし、
NBDI 298g、IPDI 138g、キシレン
242gを仕込み、撹拌しながら70℃まで昇温した
後、メチルエチルケトンオキシム 379gを添加した
後、さらに3時間反応させる。次いでn−ブタノール
104gを添加した後、常温まで冷却し、目的のブロッ
クポリイソシアネートを得た。
【0028】製造例5 製造例4において、IPDIの代わりにHDI 104
gを用いた以外は、製造例4と同様に操作し、目的のブ
ロックポリイソシアネートを得た。
【0029】比較製造例1 製造例1において、NBDIの代わりにIPDI 46
0gを用いた以外は、製造例1と同様に操作し、ブロッ
クポリイソシアネートを得た。
【0030】比較製造例2 製造例1において、NBDIの代わりにHDI 348
gを用いた以外は、製造例1と同様に操作し、ブロック
ポリイソシアネートを得た。
【0031】比較製造例3 製造例2において、NBDIの代わりにIPDI 22
2gを用いた以外は、製造例2と同様に操作し、ブロッ
クポリイソシアネートを得た。
【0032】比較製造例4 製造例1において、NBDIの代わりにHDI 168
gを用いた以外は、製造例1と同様に操作し、ブロック
ポリイソシアネートを得た。
【0033】試験例1〜5、比較試験例1〜4 市販のアクリルポリオール樹脂であるオレスターQ18
6(三井化学(株)製、固形分50%、水酸基価32m
gKOH/g)を用い、塗膜試験を行った。 ベースエナメルの調整:オレスターQ186のベース
エナメルを下記のように配合して調整した。 オレスターQ186 50部 顔料:酸化チタンR930(石原産業(株)製) 50部 上記の割合で配合し、3本ロールにより顔料を練り込み
ベースエナメルを調整した。 塗膜試験:製造例1〜5、比較製造例1〜4で得られ
たブロックイソシアネートとで調整したベースエナメ
ルとをイソシアネート基と水酸基が当量となるよう、ま
た顔料含有率(PWC)が40%となるように配合し、
これにシンナーとして酢酸エチル/トルエン/酢酸ブチ
ル/キシレン/プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートを重量比=30/30/20/15/5の
混合溶剤を加え、フォードカップ#4で15秒/25℃
に調整して、一液型熱硬化性樹脂組成物を得た。これを
エアスプレーガン(IWATAW−77型、ノズル口径
2mmφ)で鋼板、及びガラス板に乾燥膜厚25μmに
なるように塗装し、次いで160℃又は200℃の焼付
け温度において20分間焼付けした後、試験に供した。
【0034】なお、表1〜4に示す(1)〜(10)項
の試験法は次の通りである。 (1)密着性:JIS D−0202に準拠。 (2)エリクセン押出:JIS Z−2247に準拠。 (3)マジック汚染:試験片を水平に置き、試験片の表
面に、JIS S−6037に定める速乾性インキで幅
10mmの線を引き、24時間放置後、エチルアルコー
ルを含ませた布で拭き取る。その結果により、次の表示
を行う。 ○:異常なし、△:跡がわずかに残る、×:跡が明瞭に
残る。 (4)キシレンラビング:染色摩擦堅牢度試験機に試験
片を設置し、キシレン2mlを染み込ませた綿布で50
0gの荷重をかけ50往復させる。その結果により、次
の表示を行う。 ○:異常なし、△:跡がわずかに残る、×:素地が見え
る。 (5)耐酸性、耐アルカリ性:JIS 1373に準
拠。試験片を水平に置き、試験片の表面に10%硫酸
水、または10%水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、時
計皿で24時間被覆した後、室温に24時間放置。その
結果により、次の表示を行う。 ○:異常なし、△:跡がわずかに残る、×:跡が明瞭に
残る。 (6)黄変度:耐候性試験機((株)東洋精機製作所;
アトラスUV−CON)を用い、200時間後に色差計
を用いて△Eの平均値を求め、それにより評価した。 (7)光沢:JIS K−5400に準拠。 (8)光沢保持率:(6)の耐候性試験終了後、(7)
の光沢試験を行い、試験前に対する光沢の保持率。 (9)デュポン衝撃:JIS K−5400に準拠。 (10)2次物性:沸騰水中に4時間浸漬後、物性の測
定を行う。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】以上の試験例の結果からも明らかなよう
に、本発明の一液型熱硬化性塗料用樹脂に用いるブロッ
クポリイソシアネートは、従来に知られていたイソシア
ネートと比較し、低温硬化性に優れ、耐汚染性等その他
の塗膜性能も同等以上である優れたブロックポリイソシ
アネートである事は明らかである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,5-及び/又は2,6-ジイソシアネートメ
    チルビシクロ[2.2.1]ヘプタンと、分子中に活性水素を
    有するブロック剤とから合成されてなるブロックポリイ
    ソシアネート。
  2. 【請求項2】 2,5-及び/又は2,6-ジイソシアネートメ
    チルビシクロ[2.2.1]ヘプタンより誘導されるポリイソ
    シアネートと、分子中に活性水素を有するブロック剤と
    から合成されてなるブロックポリイソシアネート。
  3. 【請求項3】 ポリイソシアネートが、2,5-及び/又は
    2,6-ジイソシアネートメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン
    と、他のジイソシアネートとから誘導されるものである
    請求項2に記載のブロックポリイソシアネート。
  4. 【請求項4】 2,5-及び/又は2,6-ジイソシアネートメ
    チルビシクロ[2.2.1]ヘプタンと他のジイソシアネート
    との総量中、該他のジイソシアネートの成分割合が50重
    量%未満である請求項3に記載のブロックポリイソシア
    ネート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019887A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Mitsui Chemicals, Inc. Resine de polyuretane biodegradable

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