JPH11262962A - ヒートシールされたフィルムの製造方法およびその装置 - Google Patents
ヒートシールされたフィルムの製造方法およびその装置Info
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- JPH11262962A JPH11262962A JP10067267A JP6726798A JPH11262962A JP H11262962 A JPH11262962 A JP H11262962A JP 10067267 A JP10067267 A JP 10067267A JP 6726798 A JP6726798 A JP 6726798A JP H11262962 A JPH11262962 A JP H11262962A
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Abstract
方式でヒートシールする場合に、シール強度が高く、か
つシール部分の外観を良好にすることが可能なヒートシ
ールされたフィルムの製造方法およびその装置を提供す
る。 【解決手段】 ヒートシール部分を互いに対面する一対
の無端状のベルト8、9間に挟み込んで供給し、その供
給の途中で前記ヒートシール部分を順次ヒートシールす
るにあたり、先ず前記ヒートシール部分を無端状のベル
ト8、9間でフィルムの融点より20℃〜180℃以上
に加熱した加熱領域Aへと案内し、その終端で搬送路の
間隔を拡げ空冷するとともに、次いでフィルムの結晶化
温度よりも10℃以上低い温度に設定した冷却領域Bへ
と案内し急冷するようにしたことを特徴とする。
Description
フィルムの製造方法およびその装置に関する。
て広く使用されているが、このプラスチック製の袋は、
熱融着によって開口部がシールされている。また、袋内
に充填される充填物が重量物である場合は、生産性を向
上させるために、ベルトシール方式が採用されることが
多い。
ように、一対の回転する無端状のベルト1、2間にチュ
ーブ状フィルムを構成する2枚のフィルム3a、3bを
挟み、加熱領域A内の所定間隔毎に配置されたヒータブ
ロック4によりベルト1、2を介して両側から加熱し、
次いで、冷却領域B内の所定間隔毎に配置されたウォー
タジャケット5などでヒートシール部を冷却してシール
する方式であり、一般に高いシール強度が得られること
から広く普及している。
シール方式では、フィルム3a、3bの材質によって
は、シール強度を目標値まで高めることができず、また
シール部分が凹凸状態に波うって外観不良を示すことが
あった。殊に、結晶化度の高いポリエチレンフィルム
や、薄いフィルムを使用する場合には、その傾向が強く
表れ、改善が求められていた。
高いフィルムをベルトシール方式でヒートシールする場
合に、シール強度が高く、かつシール部分の外観を良好
にすることが可能なヒートシールされたフィルムの製造
方法およびその装置を提供することを目的としている。
の本発明では、略一定長のチューブ状フィルムのヒート
シール予定部分を互いに対面する一対の無端状のベルト
間に挟み込んで供給し、その供給の途中で前記ヒートシ
ール予定部分を順次ヒートシールするにあたり、先ず前
記ヒートシール予定部分を前記一対の無端状のベルト間
でフィルムの融点より20℃〜180℃以上に加熱した
加熱領域へと案内し、次いでフィルムの結晶化温度より
も10℃以上低い温度に設定した冷却領域へと案内し急
冷することを特徴としている。
ルされた部分の強度が高く、外観も良好であることが確
認された。また、上記目的を達成するための本発明に係
る装置は、略一定長のチューブ状フィルムのヒートシー
ル予定部分を互いに対面する一対の無端状のベルト間に
挟み込んで供給し、前記ヒートシール予定部分を加熱領
域から冷却領域へと案内して順次ヒートシールするよう
にしたヒートシールされたフィルムの製造装置におい
て、前記加熱領域と前記冷却領域との中間部に、前記一
対の無端状のベルトの離間距離を部分的に急激に拡げる
ための案内片を設けるとともに、この案内片で拡げられ
た空間部を冷却手段で冷却するようにしたことを特徴と
している。
されたヒートシール部分が急激に冷却された後、さらに
冷却領域で冷却されるので、外観が良好で、強度が充分
にあるヒートシール部を得ることができる。
本発明に係るヒートシールされたフィルムの製造方法で
は、フィルムは先ず加圧下で加熱され、次に冷却される
ことでシールされるが、供給されるフィルムはその加熱
領域と冷却領域との間を回転運動する一対の無端ベルト
に挟まれて移動する。このとき、フィルムは、チューブ
状のフィルム、例えば円筒状のインフレーションフィル
ムを押しつぶした扁平形状で、かつヒートシールする部
分が挟まれた状態で次々と無端ベルトに供給されてく
る。
温度は、フィルムの融点+20℃から180℃の間に設
定されている。フィルムがポリエチレンであれば、その
温度は140℃から300℃に相当する。冷却領域で
は、フィルムはその結晶化温度よりも10℃以上低い温
度に急冷される。ポリエチレンの場合には、その温度は
通常90℃以下である。これまでのベルトシール方式で
は、結晶化温度よりも10℃以上高い温度で冷却されて
いたが、本発明ではより低い温度に急冷する事によっ
て、ヒートシール強度を高めかつシール部分の外観が良
好に保たれる状態を達成している。
媒、例えばメタロセン触媒を用いて製造された分子量分
布並びに組成分布の狭いポリエチレンから製造されたフ
ィルムをヒートシールする場合に特に有効である。その
代表的なポリエチレンの融点は約120℃、結晶化温度
は約105℃であることから、加熱領域Aは140℃〜
300℃、冷却温度は95℃以下にすることが望まし
い。
実施する方法および装置について説明する。図1は本発
明に係るヒートシールされたフィルムの製造方法を実施
する装置の要部を示す概略平面図である。
領域Bとの間に一対のプーリ6と一対のプーリ7とが配
置され、これらプーリ6、7は、略同一の離間距離を維
持して2本の無端状のベルト8、9をそれぞれ案内して
いる。一方、プーリ6とプーリ7との略中間部には、こ
こに搬送されてくるベルト8、9の離間距離を強制的に
拡げるための案内片として案内ローラ10a、10bが
それぞれ設置されている。
れてきた2本のベルト8、9は、加熱領域Aを通過した
時点で強制的に拡開され、その後、案内ローラ10a、
10bを通った後、再び一対のプーリ7に掛け渡される
軌跡をとる。なお、ベルト8、9は、図3の場合と同様
に互いに回転している。
内ローラ10a、10bにより拡開された空間部に、冷
却空気を導入する図示しないエアーノズルが配置されて
いる。
れる空気により、図1において略破線で囲われた範囲が
冷却され、フィルムの加熱された部分のみならずフィル
ムを挟持していた部分のベルト8、9が、冷却領域Bに
移る以前に強制的に冷却されるようになっている。
は、離型性の良い樹脂、例えばPTFE(ポリテトラフ
ルオロエチレン)が表面にコーティングされている。ま
た、これらのベルト8、9は、図示しない駆動手段によ
り、図1の左方から右方に向かって矢印Cで示した方向
に搬送されている。
に、電熱ヒータ等で適宜な温度にフィルムを加熱するこ
とが可能な加熱ヒータブロック4がベルト8、9に沿っ
て所定間隔毎に配置され、また冷却領域Bには、ヒート
シールされた部分を適宜な温度に冷却することが可能な
冷却ブロック5がベルト8、9に沿って所定間隔毎に設
置されている。なお、冷却ブロック5は、例えばウォー
タジャケットなどで構成することができる。
入口側の断面図である図2に示したように、一対のベル
ト8、9の下方に、別個に搬送用ベルト10、11が配
置されており、2枚のフィルム12、13の下部は、特
にこれらの搬送用ベルト10、11に挟持され冷却領域
Bに向かって搬送される。
用いて、実際に、フィルムをシールする場合の条件等に
ついて説明する。ここで、ヒートシールされるフィルム
としては、一定長に切断された円筒状のインフレーショ
ンフィルムを押しつぶし扁平形状のポリエチレンフィル
ムが採用され、その一枚の厚さは約0.13mmであ
る。また、PTFEを表面コーティングした無端状ベル
ト8、9の離間距離dは、約0.25mmである。すな
わち、一対のフィルムを合わせた厚さ0.26mmより
狭い間隔に設定されている。したがって、ベルト8、9
を介してヒータブロック4で熱影響を受けてヒートシー
ルされる部分のみが溶融されたフィルム12、13は、
更に外部から圧着しなくてもベルト8、9で挟持された
状態で融着され、しかも融着した部分の肉厚は略均一に
なっている。
度は、前記のメタロセン触媒を用いて製造したポリエチ
レンフィルムでは、200℃に設定され、一方、冷却領
域Bにおける冷却ブロック5の温度は、75℃に設定さ
れている。
点では、エアーノズルにより冷却空気が常時、噴出され
ている。このように構成された製造装置20では、図1
において左方からポリエチレンフィルムが図2のように
下方の搬送ベルト10、11で挟持された状態で図1の
右方に向かって搬送される。このとき、所望とするヒー
トシール部は、PTFE製のベルト8、9間に挟まれ、
ヒートシールされる部分が加熱領域Aを通過するときに
2枚のフィルム12、13が溶融され、移動しながら融
着される。その後、フィルムは、図1においてプーリ
6、7間を通過するが、この時、融着された部分が噴出
空気により空冷される。また、シール部を挟持している
ベルト8、9の表面も冷却される。その後、フィルム1
2、13は、冷却領域B内に移送され、ここで、冷却ブ
ロック5により急冷されることになる。冷却領域B内で
所定距離移送されたフィルムは、シールされてこの装置
20から排出されるが、ヒートシールされた部分は、充
分なシール強度を有し、かつ外観も好ましいものである
ことが確認された。
シールしたポリエチレンフィルムのシール強度とシール
部分の外観を、本発明を適用しないで即ち別の条件でヒ
ートシールした場合の比較例の結果を表1に示す。
幅に切断して、その引張強度を測定した値である。
おけるヒータ温度と冷却領域Bにおける冷却温度がいず
れも本発明の適用範囲内である場合、すなわち、実施例
−1、実施例−2、実施例−3の場合は、いずれもシー
ル強度が充分に高く、シール部も波打ちがないシール面
を示し、外観良好であった。
る強さであった。加熱境域Aのヒータ温度が本発明の適
用範囲より10℃ほど低い比較例1の場合は、冷却領域
Bの冷却温度が本発明の適用範囲内ではあるものの、ヒ
ートシールを行なうことができなかった。
用温度より5℃ほど高く、また冷却温度も適用範囲より
5℃ほど高い場合は、温度差は充分あるものの、シール
強度が3.6と低く、外観も好ましいものではなかっ
た。
本発明の適用範囲内であり、冷却温度が本発明の適用範
囲より5℃〜13℃ほど高い場合を示しているが、これ
らは、いずれもシール強度が低い値を示し、外観も好ま
しいものではなかった。
く、冷却温度が適用範囲より45℃高く、しかもエアー
の吹き込みをしなかった比較例6の場合は、シール強度
が最も低く、外観も悪かった。
トシールされたフィルムの製造方法によれば、加熱条件
と冷却条件とを特定したことによって、強靱なシール強
度と凹凸の殆ど見られない美しいシール面が実現され
た。このシール強度、シール面の状態および生産性はイ
ンパルス方式によるヒートシールと何ら遜色無い優れた
ものであった。
ィルムの製造装置では、加熱領域から冷却領域に至る直
前でベルトの離間距離を拡げて冷却空間を設けているの
で、強靱なヒートシール強度と凹凸のほとんど見られな
い美しいシール面を有するヒートシールされたフィルム
を生産性高くかつ容易に製造できるものとなった。
置とを利用することによって、肥料袋等の重量物包装に
適したヒートシールされたフィルムが得られ、特に包装
袋のトップシールに有効である。
れたフィルムの製造方法で使用される装置の要部平面図
である。
断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 略一定長のチューブ状フィルムのヒート
シール予定部分を互いに対面する一対の無端状のベルト
間に挟み込んで供給し、その供給の途中で前記ヒートシ
ール予定部分を順次ヒートシールするにあたり、 先ず前記ヒートシール予定部分を前記一対の無端状のベ
ルト間でフィルムの融点より20℃〜180℃以上に加
熱した加熱領域へと案内し、次いでフィルムの結晶化温
度よりも10℃以上低い温度に設定した冷却領域へと案
内し急冷することを特徴とするヒートシールされたフィ
ルムの製造方法。 - 【請求項2】 略一定長のチューブ状フィルムのヒート
シール予定部分を互いに対面する一対の無端状のベルト
間に挟み込んで供給し、前記ヒートシール予定部分を加
熱領域から冷却領域へと案内して順次ヒートシールする
ようにしたヒートシールされたフィルムの製造装置にお
いて、 前記加熱領域と前記冷却領域との中間部に、前記一対の
無端状のベルトの離間距離を部分的に急激に拡げるため
の案内片を設けるとともに、この案内片で拡げられた空
間部を冷却手段で冷却するようにしたことを特徴とする
ヒートシールされたフィルムの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10067267A JPH11262962A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | ヒートシールされたフィルムの製造方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10067267A JPH11262962A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | ヒートシールされたフィルムの製造方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11262962A true JPH11262962A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13340026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10067267A Pending JPH11262962A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | ヒートシールされたフィルムの製造方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11262962A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178420A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Sadami Ito | 紙製ひだ付容器とその製造方法 |
CN105034450A (zh) * | 2015-06-06 | 2015-11-11 | 安庆市天润纸塑包装有限责任公司 | 一种透析纸热封冷却设备 |
JP2020073394A (ja) * | 2014-12-02 | 2020-05-14 | 株式会社日清製粉グループ本社 | 横ピロー包装機及び横ピロー包装方法 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP10067267A patent/JPH11262962A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10967999B2 (en) | 2014-12-02 | 2021-04-06 | Nisshin Seifun Group Inc. | Horizontal pillow packing apparatus and horizontal pillow packing method |
CN105034450A (zh) * | 2015-06-06 | 2015-11-11 | 安庆市天润纸塑包装有限责任公司 | 一种透析纸热封冷却设备 |
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