JPH11262726A - 回転霧化頭型塗装装置の塗装方法 - Google Patents

回転霧化頭型塗装装置の塗装方法

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JPH11262726A
JPH11262726A JP10360961A JP36096198A JPH11262726A JP H11262726 A JPH11262726 A JP H11262726A JP 10360961 A JP10360961 A JP 10360961A JP 36096198 A JP36096198 A JP 36096198A JP H11262726 A JPH11262726 A JP H11262726A
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paint
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rotary atomizing
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治 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装装置に各色毎の塗料用カートリッジを着
脱可能に設けることにより、塗料を排出することなく多
数色の塗料を色替して塗装できるようにする。 【解決手段】 塗装装置による塗装方法を、ハウジング
に塗料用カートリッジを取付ける塗料用カートリッジ取
付け工程と、塗料用カートリッジ内の塗料を回転霧化頭
に供給する塗装工程と、使用済みの塗料用カートリッジ
をハウジングから取外す塗料用カートリッジ取外し工程
と、回転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄する洗浄工程
とによって構成している。従って、塗料の色替を行なう
場合でも、前色塗料を排出することなく、塗料用カート
リッジの交換だけで次色塗料を塗装することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のボ
ディ等の被塗物を色替しつつ塗装するのに用いて好適な
回転霧化頭型塗装装置の塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のボディ等の被塗物を塗
装する塗装装置としては、例えば回転霧化頭を備えた回
転霧化頭型塗装装置が用いられている。また、昨今で
は、塗装装置に、色替作業時に廃棄される塗料と溶剤の
量を削減すること、多くの塗色に対応できること等が望
まれている。
【0003】そこで、第1の従来技術は、廃棄塗料、溶
剤の削減、塗色の増大に対応した回転霧化頭型塗装装置
で、例えば特開平8−229446号公報に記載された
ものが知られている。この回転霧化頭型塗装装置は、各
色毎の塗料が充填されたカートリッジを、被塗物となる
自動車のボディ等を塗装する度に交換して取付ける構成
となっている。しかし、この塗装装置には、前色塗料を
洗浄するための装置がなく、塗装装置としての機能を満
たしていない。
【0004】また、塗装装置には、予め定められたプロ
グラムに従ってボディ等を自動で塗装する所謂自動塗装
装置がある(例えば特開昭63−175662号公
報)。この第2の従来技術となる自動塗装装置は、各色
毎のカートリッジを塗装用ロボット等の塗装作業機の作
業範囲内に配置し、該塗装作業機を作動させることによ
り塗装装置に所望のカートリッジを交換して取付ける構
成となっている。また、第2の従来技術による自動塗装
装置では、カートリッジの交換(色替)を行なうため
に、塗装装置に洗浄流体を供給するためのホースが接続
され、塗装装置内には、該ホースに連通し回転霧化頭に
向けて伸びた洗浄流体通路等が設けられている。そし
て、前色塗料を洗浄する場合には、ホースから供給され
た洗浄流体を洗浄流体通路から回転霧化頭に向け噴出
し、該回転霧化頭等を洗浄する。
【0005】さらに、第3の従来技術として、例えば国
際公開WO97/3470号公報に示す自動塗装装置が
ある。この第3の従来技術による自動塗装装置は、塗装
エリアに設けられた塗装作業機と、該塗装作業機に取付
けられ、塗料を噴霧する塗装機を有する塗装装置と、内
部に塗料が充填され、該塗装装置に交換可能に取付けら
れる各色毎に別個のカートリッジと、該カートリッジを
支持し、前記塗装装置との間でカートリッジを交換する
カートリッジ交換装置とを備えている。
【0006】このように構成された第3の従来技術によ
る自動塗装装置にも、前記第2の従来技術による自動塗
装装置と同様に、塗装装置に洗浄流体を供給するための
ホースが接続され、塗装装置内には、該ホースに連通し
回転霧化頭に向けて伸びた洗浄流体通路、洗浄流体通路
を開,閉する洗浄流体弁等が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
2、第3の従来技術による自動塗装装置では、回転霧化
頭を洗浄するための装置を塗装装置に設けているから、
塗装装置には、洗浄流体を供給するためのホースを接続
し、洗浄流体流路等を設けている。このため、ホースの
取り回しが面倒な上に、塗装装置が大型化し、重量も増
大してしまうという問題がある。
【0008】また、塗着効率を高めるための高電圧を塗
料に印加する構成とした場合には、この高電圧が洗浄流
体流路、ホース内の洗浄流体を通って外部にリークして
しまうという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、塗料を排出することな
く、多数色の塗料を色替して塗装することができるよう
にした回転霧化頭型塗装装置の塗装方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する回転霧化頭型塗装装
置の塗装方法は、前側が塗装機を取付ける塗装機取付部
となり後側がカートリッジを取付けるカートリッジ取付
部となったハウジングと、回転軸を有するエアモータと
該エアモータの前側に位置して回転軸に設けられた回転
霧化頭とからなり、該ハウジングの塗装機取付部に取付
けられた塗装機と、該塗装機を構成するエアモータの回
転軸内を軸方向に設けられ、前端が回転霧化頭に開口し
後端が前記ハウジングのカートリッジ取付部に開口する
フィードチューブ挿通孔と、内部に塗料が充填されるボ
ンベと該ボンベの先端から軸方向に延びるフィードチュ
ーブとからなる各色毎に別個の塗料用カートリッジとを
備えた回転霧化頭型塗装装置の塗装方法であって、塗装
に使用する塗料用カートリッジのボンベを前記ハウジン
グのカートリッジ取付部に取付け、フィードチューブを
前記フィードチューブ挿通孔に挿入する塗料用カートリ
ッジ取付け工程と、前記エアモータによって回転霧化頭
を回転させた状態で、取付けられた塗料用カートリッジ
内の塗料をフィードチューブを通して回転霧化頭に向け
供給する塗装工程と、塗装の終了後に、使用済みの塗料
用カートリッジを前記ハウジングから取外す塗料用カー
トリッジ取外し工程と、前記回転霧化頭の前面側から洗
浄流体を供給し、前記回転霧化頭に付着した前色塗料を
洗浄する洗浄工程とからなる。
【0011】このように構成したことにより、塗料用カ
ートリッジ取付け工程では、塗装に使用する塗料用カー
トリッジのボンベをハウジングのカートリッジ取付部に
取付け、フィードチューブをフィードチューブ挿通孔に
挿入する。次に、塗装工程では、エアモータによって回
転霧化頭を回転させた状態で、取付けられた塗料用カー
トリッジ内の塗料をフィードチューブを通して回転霧化
頭に向け供給することにより、被塗物に塗装する。そし
て、塗料用カートリッジ取外し工程では、塗装終作業が
終了したら、使用済みの塗料用カートリッジをハウジン
グから取外す。さらに、洗浄工程では、回転霧化頭の前
面側から洗浄流体を供給し、該回転霧化頭に付着した前
色塗料を洗浄することにより、次色の塗装準備がなされ
る。
【0012】また、請求項2の発明が採用する回転霧化
頭型塗装装置の塗装方法は、前側が塗装機を取付ける塗
装機取付部となり後側がカートリッジを取付けるカート
リッジ取付部となったハウジングと、回転軸を有するエ
アモータと該エアモータの前側に位置して回転軸に設け
られた回転霧化頭とからなり、該ハウジングの塗装機取
付部に取付けられた塗装機と、該塗装機を構成するエア
モータの回転軸内を軸方向に設けられ、前端が回転霧化
頭に開口し後端が前記ハウジングのカートリッジ取付部
に開口するフィードチューブ挿通孔と、内部に塗料が充
填されるボンベと該ボンベの先端から軸方向に延びるフ
ィードチューブとからなる各色毎に別個の塗料用カート
リッジとを備えた回転霧化頭型塗装装置の塗装方法であ
って、塗装に使用する塗料用カートリッジのボンベを前
記ハウジングのカートリッジ取付部に取付け、フィード
チューブを前記フィードチューブ挿通孔に挿入する塗料
用カートリッジ取付け工程と、前記エアモータによって
回転霧化頭を回転させた状態で、取付けられた塗料用カ
ートリッジ内の塗料をフィードチューブを通して回転霧
化頭に向け供給する塗装工程と、塗装の終了後に、前記
回転霧化頭の前面側から洗浄流体を供給し、前記回転霧
化頭とフィードチューブ先端とに付着した前色塗料を洗
浄する洗浄工程と、洗浄の終了後に、使用済みの塗料用
カートリッジを前記ハウジングから取外す塗料用カート
リッジ取外し工程とからなる。
【0013】このように構成したことにより、塗料用カ
ートリッジ取付け工程では、塗装に使用する塗料用カー
トリッジのボンベをハウジングのカートリッジ取付部に
取付け、フィードチューブをフィードチューブ挿通孔に
挿入する。次に、塗装工程では、エアモータによって回
転霧化頭を回転させた状態で、ハウジングに取付けられ
た塗料用カートリッジ内の塗料をフィードチューブを通
して回転霧化頭に向け供給することにより、被塗物に塗
装する。そして、洗浄工程では、塗装作業が終了した
ら、回転霧化頭の前面側から洗浄流体を供給し、該回転
霧化頭とフィードチューブ先端とに付着した前色塗料を
洗浄する。さらに、洗浄作業が終了したら、塗料用カー
トリッジ取外し工程では、使用済みの塗料用カートリッ
ジをハウジングから取外すことにより、次色の塗装準備
がなされる。
【0014】さらに、請求項3の発明が採用する回転霧
化頭型塗装装置の塗装方法は、前側が塗装機を取付ける
塗装機取付部となり後側がカートリッジを取付けるカー
トリッジ取付部となったハウジングと、回転軸を有する
エアモータと該エアモータの前側に位置して回転軸に設
けられた回転霧化頭とからなり、該ハウジングの塗装機
取付部に取付けられた塗装機と、該塗装機を構成するエ
アモータの回転軸内を軸方向に設けられ、前端が回転霧
化頭に開口し後端が前記ハウジングのカートリッジ取付
部に開口するフィードチューブ挿通孔と、内部に塗料が
充填されるボンベと該ボンベの先端から軸方向に延びる
フィードチューブとからなる各色毎に別個の塗料用カー
トリッジと、内部に洗浄流体が充填されるボンベと該ボ
ンベの先端から軸方向に延びるフィードチューブとから
なる洗浄用カートリッジとを備えた回転霧化頭型塗装装
置の塗装方法であって、塗装に使用する塗料用カートリ
ッジのボンベを前記ハウジングのカートリッジ取付部に
取付け、フィードチューブを前記フィードチューブ挿通
孔に挿入する塗料用カートリッジ取付け工程と、前記エ
アモータによって回転霧化頭を回転させた状態で、取付
けられた塗料用カートリッジ内の塗料をフィードチュー
ブを通して回転霧化頭に向け供給する塗装工程と、塗装
の終了後に、使用済みの塗料用カートリッジを前記ハウ
ジングから取外す塗料用カートリッジ取外し工程と、前
記回転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄するために、前
記ハウジングのカートリッジ取付部に洗浄用カートリッ
ジを取付ける洗浄用カートリッジ取付け工程と、前記洗
浄用カートリッジ内の洗浄流体を、フィードチューブを
通して回転霧化頭に供給する洗浄流体供給工程と、洗浄
の終了後に、前記ハウジングから使用済みの洗浄用カー
トリッジを取外す洗浄用カートリッジ取外し工程とから
なる。
【0015】このように構成したことにより、塗料用カ
ートリッジ取付け工程では、塗装に使用する塗料用カー
トリッジのボンベをハウジングのカートリッジ取付部に
取付け、フィードチューブをフィードチューブ挿通孔に
挿入する。次に、塗装工程では、エアモータによって回
転霧化頭を回転させた状態で、取付けられた塗料用カー
トリッジ内の塗料をフィードチューブを通して回転霧化
頭に向け供給することにより、被塗物に塗装する。そし
て、塗料用カートリッジ取外し工程では、塗装が終了し
たら、使用済みの塗料用カートリッジをハウジングから
取外す。次に、洗浄用カートリッジ取付け工程では、回
転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄するために、ハウジ
ングのカートリッジ取付部に洗浄用カートリッジを取付
ける。次の洗浄流体供給工程では、洗浄用カートリッジ
内の洗浄流体を、フィードチューブを通して回転霧化頭
に供給する。さらに、洗浄が終了したら、洗浄用カート
リッジ取外し工程では、ハウジングから使用済みの洗浄
用カートリッジを取外すことにより、次色の塗装準備が
なされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回転霧化頭型塗装装置を塗装用ロボットに取付けた場合
を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0017】まず、図1ないし図10は本発明の第1の
実施の形態を示すに、1は塗装作業機となる塗装用ロボ
ットで、該塗装用ロボット1は、基台2と、該基台2上
に回転可能かつ揺動可能に設けられた垂直アーム3と、
該垂直アーム3の先端に揺動可能に設けられた水平アー
ム4と、該水平アーム4の先端に設けられた手首5とに
より大略構成されている。
【0018】また、塗装用ロボット1には、電源線6A
を介して電源装置6が接続され、エアホース7Aを介し
て制御エア源7が接続され、負圧ホース8Aを介して真
空ポンプ、エゼクタ等の負圧発生源8が接続され、エア
ホース9Aを介して取外し用エア源9が接続され、エア
ホース10Aを介して塗料弁用パイロットエア源10が
接続され、エアホース11Aを介してシンナ弁用パイロ
ットエア源11が接続され、シンナホース12Aを介し
てシンナ供給装置12が接続されている。そして、電源
線6A、ホース7A,8A,9A,10A,11A,1
2Aは、垂直アーム3、水平アーム4を通って手首5ま
で達し、後述の回転霧化頭型塗装装置21に接続されて
いる。
【0019】21は塗装用ロボット1に設けられた回転
霧化頭型塗装装置(以下、塗装装置21という)で、該
塗装装置21は、図2、図3に示す如く、後述のハウジ
ング22、塗装機28、フィードチューブ挿通孔27,
34、塗料用カートリッジ35等から大略構成されてい
る。
【0020】22は例えばPTFE、PEEK、PE
I、POM、PI、PET等の高機能樹脂材料(エンジ
ニアリングプラスチック)によって形成されたハウジン
グで、該ハウジング22は、手首5の先端に取付けられ
ている。そして、ハウジング22は、筒状に形成された
締付部23Aを介して塗装用ロボット1の手首5先端に
着脱可能に取付けられるネック部23と、該ネック部2
3の先端に一体形成されたヘッド部24とにより構成さ
れている。
【0021】ここで、ヘッド部24の前側には塗装機取
付部25が凹円筒状に形成され、また、ヘッド部24の
後側にはカートリッジ取付部26が凹円筒状に形成され
ている。さらに、カートリッジ取付部26の底部26A
には、雌接続部26Bと雄接続部26Cが別個に形成さ
れ、該雌接続部26Bには後述するボンベ36の雄接続
部36Aが嵌合し、雄接続部26Cにはボンベ36の雌
接続部36Bが嵌合する。そして、カートリッジ取付部
26の雌接続部26B、雄接続部26Cは、ボンベ36
を該カートリッジ取付部26に取付けるときに、該ボン
ベ36を周方向に位置決めするものである。
【0022】27はヘッド部24の塗装機取付部25と
カートリッジ取付部26との間に連通して設けられたハ
ウジング側フィードチューブ挿通孔で、該ハウジング側
フィードチューブ挿通孔27の前側は小径なフィードチ
ューブ挿通部27Aとなり、後側がテーパ状に凹陥した
円錐状凹陥部27Bとなっている。ここで、フィードチ
ューブ挿通部27Aは、後述する塗装機側フィードチュ
ーブ挿通孔34と同軸に形成されている。また、円錐状
凹陥部27Bは、後述するカートリッジ35の円錐状凸
部38が当接して嵌合し、これを軸方向、径方向に位置
決めするものである。
【0023】28はヘッド部24の塗装機取付部25内
に取付けられた塗装機で、該塗装機28は、エアモータ
29と、該エアモータ29によって回転せしめられる回
転霧化頭30と、前記エアモータ29の前端側に設けら
れたシェーピングエアリング31とにより大略構成され
ている。
【0024】ここで、エアモータ29は、塗装機取付部
25内に挿嵌されるモータケース29Aと、該モータケ
ース29A内に軸方向に貫通して設けられ、後端側が小
径となり前側が大径となった段付状の軸穴29Bと、該
軸穴29Bの大径部に軸方向に伸長して設けられ、先端
側が前記モータケース29Aから突出した回転軸29C
と、該回転軸29Cの基端側に位置して該回転軸29C
に固着して設けられたエアタービン29Dと、前記回転
軸29Cと微小な間隙をもって軸穴29Bの大径部周囲
に位置し、前記モータケース29Aに設けられた静圧エ
ア軸受29Eとにより構成されている。
【0025】30は回転軸29Cの先端側に位置してエ
アモータ29に取付けられた回転霧化頭で、該回転霧化
頭30は、図4に示す如く、ベル状に形成されたベルカ
ップ30Aと、該ベルカップ30Aの前面中央に嵌着さ
れた円板状のハブ部材30Bと、該ハブ部材30Bより
も外周側で前記ベルカップ30Aの前面に形成され、塗
料を薄膜化する塗料薄膜化面30Cと、前記ハブ部材3
0Bの後面側に画成された塗料溜り30Dと、前記ハブ
部材30Bの中央側に設けられ、ハブ部材30Bの前面
側から供給される洗浄流体を前記塗料溜り30Dに流入
させる複数個の洗浄流体流入孔30E,30E,…と、
前記ハブ部材30Bの外周側に設けられ、フィードチュ
ーブ39から吐出された塗料を前記塗料薄膜化面30C
に導く多数個の塗料流出孔30F,30F,…とによっ
て構成されている。
【0026】そして、回転霧化頭30は、エアモータ2
9によって高速回転されることにより、フィードチュー
ブ39から塗料溜り30Dに供給される塗料を、各塗料
流出孔30Fから塗料薄膜化面30Cに導く。そして、
塗料薄膜化面30Cに流出した塗料を、該塗料薄膜化面
30Cで薄膜化し、遠心力により霧化する。これによ
り、霧化塗料は、後述するように高電圧に帯電した帯電
塗料粒子をなし、この帯電塗料粒子は後述する被塗物6
1との間に形成される静電界に沿って飛行し、塗着す
る。
【0027】31はシェーピングエアリングで、該シェ
ーピングエアリング31は、エアモータ29を前側から
固定するようにヘッド部24の塗装機取付部25に取付
けられている。そして、このシェーピングエアリング3
1には、その外周側に多数のシェーピングエア噴出孔3
1A,31Aが環状に穿設され、このシェーピングエア
噴出孔31Aは、回転霧化頭30の放出端縁に向けてシ
ェーピングエアを噴出し、回転霧化頭30から放出され
た帯電塗料粒子のパターン成形を行うものである。
【0028】32はハウジング22のネック部23に設
けられた高電圧発生器で、該高電圧発生器32は例えば
コッククロフト回路によって構成され、電源装置6から
電源線6Aを介して供給される電圧を−60ないし−1
20kVに昇圧するものである。そして、高電圧発生器
32の出力側は高電圧ケーブル32Aを介して例えばエ
アモータ29に電気的に接続され、これにより高電圧発
生器32はエアモータ29の回転軸29Cを介して回転
霧化頭30に高電圧を印加し、塗料に直接帯電させる。
なお、噴霧塗料粒子に高電圧を間接的に帯電させる外部
帯電方式の場合には、シェーピングエアリング31等に
外部電極を設け、高電圧発生器32から出力される高電
圧をこの外部電極に直接供給している。
【0029】33はハウジング22のネック部23に設
けられ、エアホース7Aを介して制御エア源7に接続さ
れた複数本のエア通路で、該各エア通路33はタービン
エア、軸受エア、ブレーキエア、シェーピングエア等を
供給するものであるが、本実施の形態では、代表的に1
本のエア通路のみを図示している。
【0030】ここで、タービンエアを供給するエア通路
は、エアモータ29のエアタービン29Dに向けてエア
を供給するものである。軸受エアを供給するエア通路
は、エアモータ29の静圧エア軸受29Eに向けてエア
を供給するものである。ブレーキエアを供給するエア通
路は、エアタービン29Dに向けて回転を停止させるた
めのブレーキエアを供給するものである。さらに、シェ
ーピングエアを供給するエア通路は、シェーピングエア
リング31のシェーピングエア噴出孔31Aに向けてエ
アを供給するものである。
【0031】34はエアモータ29を構成する回転軸2
9Cとモータケース29Aを軸方向に貫通して設けられ
た塗装機側フィードチューブ挿通孔で、該塗装機側フィ
ードチューブ挿通孔34の基端側は、ハウジング側フィ
ードチューブ挿通孔27のフィードチューブ挿通部27
Aに開口し、先端側は回転霧化頭30の塗料溜り30D
内に開口している。また、塗装機側フィードチューブ挿
通孔34は、ハウジング側フィードチューブ挿通孔27
のフィードチューブ挿通部27Aと同軸に形成されてい
る。そして、フィードチューブ挿通孔27,34には、
塗料用カートリッジ35のフィードチューブ39が挿脱
可能に挿嵌される。
【0032】35a,35b,…35nはa色,b色,
…n色の塗料を個別に貯え、回転霧化頭30に向け供給
するための塗料用カートリッジ(以下、全体として塗料
用カートリッジ35という)で、該各塗料用カートリッ
ジ35は、フィードチューブ挿通孔27,34に挿通し
て取付けられ、回転霧化頭30に各色毎に独立して塗料
を供給するものである。そして、塗料用カートリッジ3
5は、図5に示す如く、ボンベ36と、該ボンベ36の
前端面に設けられた円錐状凸部38と、該円錐状凸部3
8から軸方向に伸び、内部が塗料供給路39Aとなった
フィードチューブ39と、前記ボンベ36内に設けられ
たピストン40と、押出し液体をなすシンナを供給する
カートリッジ側シンナ通路43とにより大略構成されて
いる。
【0033】36は塗料用カートリッジ35の本体をな
すボンベで、該ボンベ36は、ハウジング22と同様の
高機能樹脂材料等によってカートリッジ取付部26に挿
脱可能に挿嵌される径寸法をもった筒状体(シリンダ)
として形成されている。また、ボンベ36の外周側には
先端側に位置してカートリッジ取付部26との間を気密
状態に保持するOリング37が設けられている。また、
ボンベ36の前端側には、カートリッジ取付部26の雌
接続部26Bに対応した位置に雄接続部36Aが設けら
れ、カートリッジ取付部26の雄接続部26Cに対応し
た位置に雌接続部36Bが設けられている。さらに、ボ
ンベ36の後端部には、カートリッジ35を交換すると
きに把持される把持突起36Cが設けられている。そし
て、雄接続部36A、雌接続部36Bは、ボンベ36を
カートリッジ取付部26に取付けるときに、該ボンベ3
6を周方向に位置決めするものである。
【0034】38はボンベ36と一体的に形成された円
錐状凸部で、該円錐状凸部38は、塗料用カートリッジ
35をハウジング22のカートリッジ取付部26に取付
けた状態で、円錐状凹陥部27Bに当接して嵌合し、塗
料用カートリッジ35を軸方向、径方向に位置決めする
ものである。
【0035】また、39は円錐状凸部38の先端側に設
けられたフィードチューブで、該フィードチューブ39
内には、同軸に延びる塗料供給路39Aが形成されてい
る。そして、塗料供給路39Aの基端側は後述の塗料収
容室41に接続され、先端側は回転霧化頭30に向けて
開口している。また、フィードチューブ39には、塗料
供給路39Aの先端側を縮径して弁座部39Bが設けら
れ、該弁座部39Bには後述する塗料弁46の弁体46
Bが離,着座する。なお、フィードチューブ39の長さ
寸法は、塗料用カートリッジ35をハウジング22のカ
ートリッジ取付部26に取付けた状態で、その先端が回
転霧化頭30の塗料溜り30D内に延在する程度に設定
されている。
【0036】一方、40はボンベ36内に軸方向に摺動
可能に挿嵌されたピストンで、該ピストン40は、ボン
ベ36内を、フィードチューブ39の塗料供給路39A
に連通路41Aを介して連通する塗料収容室41と、シ
ンナを収容するシンナ収容室42とに画成している。
【0037】43はカートリッジ側シンナ通路で、該カ
ートリッジ側シンナ通路43は、ボンベ36の外周側を
軸方向に伸長して設けられ、その一端はボンベ36の雄
接続部36Aに開口し、他端はシンナ収容室42に連通
している。そして、カートリッジ側シンナ通路43は、
シンナ収容室42内にシンナを供給することによりピス
トン40をフィードチューブ39側に押動し、これによ
り、ピストン40は、塗料収容室41内に充填された塗
料を回転霧化頭30に向け押出す。
【0038】なお、押出し液体としてのシンナは、高電
圧発生器32による高電圧が当該シンナを通ってリーク
するのを防止するため、絶縁性または電気抵抗の高いも
のが用いられている。また、押出し液体としてシンナを
用いることにより、このシンナは、ピストン40が変位
するときに、ボンベ36の内壁に塗料が乾燥して固着す
るのを防止し、ボンベ36の内壁を常にウエット状態に
保持する。これにより、ピストン40とボンベ36の内
壁との間の摩擦抵抗が安定し、ピストン40を円滑に押
動することができる。また、ピストン40とボンベ36
の内壁との間のシール性も向上することができる。
【0039】44はボンベ36の雄接続部36A内に位
置してカートリッジ側シンナ通路43の開口端に設けら
れた急速継手で、該急速継手44は、図3に示すように
カートリッジ取付部26に塗料用カートリッジ35を取
付け、雌接続部26Bに雄接続部36Aを嵌合させたと
きに開弁し、カートリッジ側シンナ通路43を後述のハ
ウジング側シンナ通路48に連通させ、シンナの流通を
許す。一方、図5に示すようにカートリッジ取付部26
からボンベ36を取外し、雌接続部26Bから雄接続部
36Aを離脱させたときには、ばね力によってカートリ
ッジ側シンナ通路43を遮断し、該シンナ通路43から
シンナが流出するのを防止する。
【0040】45はボンベ36の先端側に設けられた塗
料弁収容部で、該塗料弁収容部45は、フィードチュー
ブ39と同軸に配置された円形穴をなしている。そし
て、塗料弁収容部45内には、後述の塗料弁46が収容
される。
【0041】46は塗料用カートリッジ35に設けられ
た塗料弁で、該塗料弁46は、塗料収容室41内の塗料
を回転霧化頭30に供給するときに開弁するものであ
る。また、塗料弁46は、塗料弁収容部45内に摺動可
能に挿嵌されたピストン部46Aと、基端側が該ピスト
ン部46Aに取付けられ、先端側がフィードチューブ3
9の塗料供給路39A内を延び、その先端部が弁座部3
9Bに離,着座する長尺な弁体46Bと、前記ピストン
部46Aを介して該弁体46Bを弁座部39Bに着座す
るように付勢する弁ばね46Cとによって構成されてい
る。さらに、前記ピストン部46Aは、塗料弁収容部4
5を前記弁ばね46Cを収容するばね室46Dとパイロ
ットエアが流入する受圧室46Eとに画成している。こ
のように、塗料弁46は、エアパイロット式切換弁とし
て構成されている。
【0042】そして、塗料弁46は、常時は弁ばね46
Cの付勢力によって弁体46Bがフィードチューブ39
の弁座部39Bに着座して塗料供給路39Aを遮断し、
回転霧化頭30に対し塗料の供給を停止している。一
方、塗料弁46は、塗料弁用パイロットエア源10から
エアホース10A、ハウジング側パイロットエア通路4
9、カートリッジ側パイロットエア通路47を経由して
受圧室46Eにパイロットエアが供給されたときには、
弁ばね46Cに抗して弁体46Bが弁座部39Bから離
座し、回転霧化頭30に対し塗料収容室41内の塗料を
供給する。ここで、パイロットエア通路47は、一端が
ボンベ36の雌接続部36B内周面に開口し、他端が塗
料弁46の受圧室46Eに連通している。
【0043】48はハウジング22に設けられたハウジ
ング側シンナ通路で、該シンナ通路48は、ネック部2
3内を軸方向に延びてシンナ弁収容部53の位置で後側
に屈曲したL字状に形成されている。そして、ハウジン
グ側シンナ通路48は、一端が塗料用カートリッジ35
の塗料収容室41内の塗料を押出す押出し液体をなすシ
ンナを定量供給するシンナシンナ供給装置(図示せず)
に接続され、他端がカートリッジ取付部26の雌接続部
26B底部に開口している。また、ハウジング側シンナ
通路48の屈曲部は、シンナ弁54の弁体54Bが離,
着座する弁座部48Aとなっている。
【0044】49はハウジング22に設けられたハウジ
ング側パイロットエア通路で、該パイロットエア通路4
9の一端はエアホース10Aを介して塗料弁用パイロッ
トエア源10に接続されている。また、パイロットエア
通路49の他端は、カートリッジ側パイロットエア通路
47に対応するようにカートリッジ取付部26の底部2
6Aに設けられた雄接続部26Cの周面に開口してい
る。
【0045】50はハウジング22に設けられ、カート
リッジ取付部26の底部26Aに開口したエア吸引通路
で、該エア吸引通路50は、負圧ホース8Aを介して負
圧発生源8に接続されている。そして、エア吸引通路5
0は、カートリッジ取付部26の奥部に位置して塗料用
カートリッジ35のボンベ36との間に画成された負圧
空間51のエアを吸引することにより、塗料用カートリ
ッジ35を引き付けてカートリッジ取付部26に対して
固定する。
【0046】また、52はハウジング22に設けられ、
カートリッジ取付部26の底部26Aに開口した取外し
エア供給通路で、該取外しエア供給通路52は、エアホ
ース9Aを介して取外し用エア源9に接続されている。
そして、負圧空間51は、取外しエア供給通路52を介
してエアを供給することにより、カートリッジ取付部2
6に対する塗料用カートリッジ35の固定状態を解除
し、塗料用カートリッジ35の取外しを許すものであ
る。
【0047】53はハウジング22のヘッド部24に設
けられたシンナ弁収容部で、該シンナ弁収容部53は、
雌接続部26Bから軸方向に離間した奥部に位置して円
形穴をなしている。そして、シンナ弁収容部53内には
後述のシンナ弁54が収容される。
【0048】54はハウジング側シンナ通路48の途中
に位置してハウジング22に設けられたシンナ弁で、該
シンナ弁54は、塗料収容室41内の塗料を回転霧化頭
30に供給するために、シンナ収容室42にシンナを供
給するときに開弁するものである。
【0049】また、シンナ弁54は、塗料弁46とほぼ
同様に、シンナ弁収容部53内に摺動可能に挿嵌された
ピストン部54Aと、基端側が該ピストン部54Aに取
付けられ、先端側がハウジング側シンナ通路48内に突
出し、その先端部が弁座部48Aに離,着座する弁体5
4Bと、前記ピストン部54Aを介して該弁体54Bを
着座するように付勢する弁ばね54Cとによって構成さ
れている。さらに、前記ピストン部54Aは、シンナ弁
収容部53を前記弁ばね54Cを収容するばね室54D
とパイロットエアが流入する受圧室54Eとに画成して
いる。このように、シンナ弁54は、エアパイロット式
切換弁として構成されている。
【0050】そして、シンナ弁54は、常時は弁ばね5
4Cの付勢力によって弁体54Bがハウジング側シンナ
通路48の弁座部48Aに着座して該シンナ通路48を
遮断し、シンナ収容室42に対するシンナの供給を停止
させている。一方、シンナ弁用パイロットエア源11か
らエアホース11A、パイロットエア通路55を経由し
て受圧室54Eにパイロットエアが供給されたときに
は、弁ばね54Cに抗して弁体54Bが弁座部48Aか
ら離座し、シンナ収容室42に対しシンナの供給を行な
うものである。ここで、パイロットエア通路55の一端
はエアホース11Aを介してシンナ弁用パイロットエア
源11に接続され、他端はシンナ弁54の受圧室54E
に連通している。
【0051】一方、56は塗装用ロボット1の近傍に位
置して塗装ブース内等に設けられたカートリッジ保持台
で、該カートリッジ保持台56には、各色毎の塗料用カ
ートリッジ35a,35b,…35nが保持されてい
る。また、カートリッジ保持台56には、塗装後に塗料
用カートリッジ35の塗料収容室41に塗料を充填する
塗料充填装置、塗料を充填するときにシンナ収容室42
から排出されるシンナを回収するシンナ回収装置(いず
れも図示せず)等が設置されている。
【0052】また、57は塗装用ロボット1の周囲でカ
ートリッジ保持台56の近傍に固定的に設けられた霧化
頭洗浄装置で、該霧化頭洗浄装置57には、上部側に位
置して上向きに開口した廃液回収容器58が設けられ、
該廃液回収容器58には、中央に位置して洗浄用シンナ
を噴出する洗浄ノズル59と、洗浄に用いたシンナを回
収する廃液パイプ60とが設けられている。ここで、前
記洗浄ノズル59はポンプを介してシンナ源に接続さ
れ、前記廃液パイプ60は廃液タンク(いずれも図示せ
ず)に開口している。
【0053】そして、霧化頭洗浄装置57は、その廃液
回収容器58内に塗装機28の回転霧化頭30が配置さ
れると、この回転霧化頭30の前面側となる洗浄ノズル
59から洗浄流体としてのシンナを噴出し、該回転霧化
頭30に付着した塗料を洗浄するものである。また、回
転霧化頭30を洗浄した洗浄廃液は廃液パイプ60を通
して廃液タンク内に回収する。
【0054】本実施の形態による塗装装置21は、上述
の如き構成を有するもので、次に、塗装装置21の塗装
方法について図6ないし図10に従って説明する。
【0055】まず、a色の塗料用カートリッジ35aを
用いてa色の塗料を被塗物61に塗装する場合について
説明する。最初に、図7に示すように、塗料用カートリ
ッジ取付け工程では、カートリッジ保持台56からa色
の塗料が充填された塗料用カートリッジ35aを取出
し、この塗料用カートリッジ35aをハウジング22に
取付ける。そして、塗料用カートリッジ35aをハウジ
ング22に取付けるときには、フィードチューブ39を
ハウジング側フィードチューブ挿通孔27の円錐状凹陥
部27B、フィードチューブ挿通部27A、塗装機側フ
ィードチューブ挿通孔34に挿通しながら、ボンベ36
をヘッド部24のカートリッジ取付部26内に挿嵌す
る。
【0056】また、塗料用カートリッジ35aの取付け
時には、エア吸引通路50によってボンベ36との間に
画成された負圧空間51内のエアを吸引することによ
り、ハウジング22に対して塗料用カートリッジ35a
を固定して抜け止め状態に保持する。
【0057】次に、塗装工程について説明する。この塗
装工程では、エアモータ29を駆動して回転霧化頭30
を高速回転し、シェーピングエアをシェーピングエアリ
ング31の各シェーピングエア噴出孔31Aから噴出す
ると共に、高電圧発生器32によってa色塗料に高電圧
を印加する。この状態で、シンナ供給装置12からシン
ナ通路48,43を経由して、押出し用のシンナをボン
ベ36のシンナ収容室42内に定量供給する。これによ
り、図8に示すように押出し用のシンナによってピスト
ン40を変位させ、塗料収容室41内のa色塗料をフィ
ードチューブ39を通して回転霧化頭30に供給し、回
転霧化頭30から被塗物61に向け噴霧する。
【0058】この塗料の噴霧時には、a色塗料が回転霧
化頭30により遠心霧化されて微粒化し、高電圧に帯電
した帯電塗料粒子をなす。そして、この帯電塗料粒子
は、各シェーピングエア噴出孔31Aから噴出されるシ
ェーピングエアによって所望の噴霧パターンに成形され
つつ、被塗物61との間に形成される静電界に沿って飛
行し、被塗物61に塗着する。
【0059】次に、塗料用カートリッジ取外し工程につ
いて説明する。この場合には、まず、塗装用ロボット1
の垂直アーム3、水平アーム4等を作動することによ
り、塗装装置21を図7に示すカートリッジ交換位置に
配置する。即ち、塗装機28の前部側を霧化頭洗浄装置
57の廃液回収容器58内に挿入し、回転霧化頭30の
前面側に洗浄ノズル59を配置する。この状態で、取外
しエア供給通路52から負圧空間51にエアを供給する
ことにより、カートリッジ取付部26に対する塗料用カ
ートリッジ35aの固定を解除する。そして、図9中の
矢示の如く、該塗料用カートリッジ35aを把持具62
で把持し、ハウジング22から軸方向に引き抜いてカー
トリッジ保持台56に戻す。
【0060】次に、回転霧化頭30の洗浄工程について
説明する。この場合には、塗装用ロボット1を作動し、
図9に示すように塗装機28の前部側を霧化頭洗浄装置
57に挿入した状態にしておく。また、エアモータ29
によって回転霧化頭30を、高速回転させておく。この
状態で、図10に示す如く、洗浄ノズル59から洗浄用
のシンナを噴出し、回転霧化頭30の前面側からシンナ
を供給する。
【0061】これにより、ハブ部材30Bの表面を流れ
るシンナは、遠心力によって中央からベルカップ30A
の塗料薄膜化面30Cに向けて流れ、該塗料薄膜化面3
0C等に付着した塗料P1 を洗浄する。また、ハブ部材
30Bの洗浄流体流入孔30Eから塗料溜り30Dに流
入したシンナは、該塗料溜り30Dの内壁、ハブ部材3
0Bの後面に付着した塗料P2 を洗浄し、塗料流出孔3
0Fから流出する。そして、洗浄に使われたシンナは、
廃液回収容器58内に流出し、廃液パイプを介して廃液
タンクに回収される。
【0062】このようにしてa色の塗料用カートリッジ
35aを用いた塗装作業が完了したら、例えば、b色の
塗料用カートリッジ35bをカートリッジ保持台56か
ら取出してハウジング22に取付けることにより、a色
塗料と同様にb色塗料の塗装を行なうことができる。
【0063】かくして、本実施の形態では、塗装用ロボ
ット1の手首5にハウジング22を取付け、該ハウジン
グ22に対してa色,b色,…n色の塗料が充填された
塗料用カートリッジ35a,35b,…35nを用意し
ておく。この上で、塗料用カートリッジ取付け工程では
ハウジング22に塗料用カートリッジ35を取付け、塗
装工程では塗料用カートリッジ35から回転霧化頭30
に向け塗料を供給して被塗物61を塗装し、塗料用カー
トリッジ取外し工程ではハウジング22から塗料用カー
トリッジ35を取外し、さらに洗浄工程では回転霧化頭
30に付着した前色塗料を洗浄することにより、被塗物
61の塗装作業を行なうものである。
【0064】従って、本実施の形態によれば、多種類の
塗色塗料が充填された塗料用カートリッジ35を予め用
意することにより、1台の塗装装置21で多数色の色替
動作に対応することができ、信頼性を高め、利用範囲を
広めることができる。また、他色の塗料を増設する場合
でも、塗装装置21を改造することなく、カートリッジ
保持台56に他色の塗料が充填された塗料用カートリッ
ジ35を新たに配設するだけで容易に対応することがで
きる。
【0065】しかも、各色毎の塗料用カートリッジ35
を交換して用いることにより、色替時の塗料の排出をな
くすことができるから、洗浄時間を短縮できる上に、塗
料、シンナの無駄をなくして環境に優しい塗装装置21
とすることができる。
【0066】また、塗料を供給するための塗料ホースを
省略することができるから、塗料としてメタリック塗
料、水性塗料等の電気抵抗の低い塗料を塗装する場合で
も、高電圧がリークするのを防止することができ、多種
類の塗料の塗装を可能にして塗装装置21の利用範囲を
広めることができる。
【0067】また、回転霧化頭30等を洗浄するための
霧化頭洗浄装置57は、塗装装置21と別個に設けてい
るから、シンナ等の洗浄流体を介して高電圧がリークす
るのを防止でき、高電圧を遮断するための構造(ボルテ
ージブロック)を簡略化することができる。
【0068】さらに、塗装装置21には、塗料の供給,
停止を行なう塗料弁46と、押出し用のシンナの供給,
停止を行なうシンナ弁54とを設けている。これによ
り、塗料の噴霧指令,停止指令によって塗料弁46、シ
ンナ弁54を開,閉弁動作させることにより、この噴霧
指令,停止指令後に直ちに塗料を噴霧,停止させること
ができる。
【0069】従って、塗装プログラムに沿って正確に制
御できるから、塗膜の厚さを一定にして塗装品質を高め
ることができ、信頼性を向上することができる。また、
塗料用カートリッジ35をハウジング22から引き抜い
て交換するときに、フィードチューブ39から塗料が垂
れ落ちるような事態をなくすことができる。
【0070】次に、図11ないし図14は本発明の第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、洗浄工程
は塗料用カートリッジ取外し工程の前に行なう構成とし
たことにある。なお、本実施の形態は、構成要素が前述
した第1の実施の形態と同一のため、塗装方法について
のみ説明する。
【0071】塗料用カートリッジ35aを用いてa色の
塗料を被塗物61に塗装する場合について説明する。塗
料用カートリッジ取付け工程では、前述した第1の実施
の形態と同様に、a色の塗料が充填された塗料用カート
リッジ35aをカートリッジ保持台56から取出してハ
ウジング22に取付ける。このときに、エア吸引通路5
0によって負圧空間51内のエアを吸引することによ
り、ハウジング22に対して塗料用カートリッジ35a
を固定する。
【0072】次に、塗装工程では、エアモータ29で回
転霧化頭30を高速回転し、各シェーピングエア噴出孔
31Aからシェーピングエアを噴出し、高電圧発生器3
2によってa色塗料に高電圧を印加する。そして、この
状態でシンナ収容室42内に押出し用のシンナを定量供
給することにより、ピストン40を押動して塗料収容室
41内のa色塗料を回転霧化頭30に向け供給し、被塗
物61にa色塗料を噴霧する。
【0073】そして、塗装工程が終了したら洗浄工程を
行なう。このため、塗装用ロボット1の垂直アーム3、
水平アーム4等を作動することにより、塗装装置21
を、図12に示すカートリッジ交換位置に配置する。こ
の状態で、図13に示す如く、エアモータ29によって
回転霧化頭30を高速回転させ、洗浄ノズル59から洗
浄用のシンナを噴出し、回転霧化頭30の前面側からシ
ンナを供給する。
【0074】これにより、洗浄工程では、ハブ部材30
Bの表面を流れるシンナは、遠心力によって中央からベ
ルカップ30Aの塗料薄膜化面30Cに向けて流れ、該
塗料薄膜化面30C等に付着した塗料P1 を洗浄する。
また、ハブ部材30Bの洗浄流体流入孔30Eから塗料
溜り30Dに流入したシンナは、該塗料溜り30Dの内
壁、ハブ部材30Bの後面に付着した塗料P2 を洗浄す
る。さらに、塗料溜り30Dに流入したシンナの一部
は、フィードチューブ39の先端に付着した塗料P3 を
洗浄する。そして、各部を洗浄したシンナは、塗料流出
孔30Fから廃液回収容器58内に流出し、回収され
る。
【0075】次に、塗料用カートリッジ取外し工程で
は、カートリッジ取付部26に対する塗料用カートリッ
ジ35aの固定を解除し、図14中の矢示の如く、該塗
料用カートリッジ35aを把持具62で把持し、ハウジ
ング22から軸方向に引き抜いてカートリッジ保持台5
6に戻す。
【0076】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を有している。しかし、本実施の形態では、
塗装工程の終了後に直ちに洗浄工程を実施し、その後に
カートリッジ取外し工程を行なう構成としている。この
ため、回転霧化頭30の洗浄時には、カートリッジ35
のフィードチューブ39先端も同時に洗浄することがで
きる。これにより、回転霧化頭30からカートリッジ3
5を取外す前にフィードチューブ39の先端に付着して
いる前色塗料を洗浄することができるでき、フィードチ
ューブ39の詰りを防止することができる。
【0077】次に、本発明の第3の実施の形態を図15
ないし図17に基づいて詳細に説明する。本実施の形態
の特徴は、洗浄流体が充填された洗浄用カートリッジを
用いて回転霧化頭を洗浄する構成としたことにある。な
お、本実施の形態では前述した第1の実施の形態と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0078】71は本実施の形態に用いる洗浄用カート
リッジで、該洗浄用カートリッジ71は、ハウジング2
2のカートリッジ取付部26に取付けられるもので、塗
料用カートリッジ35と同様の構成を有している。しか
し、洗浄用カートリッジ71は、その内部に洗浄流体と
してのシンナが充填されている。また、洗浄用カートリ
ッジ71は、塗料用カートリッジ35と一緒にカートリ
ッジ保持台56に配置されている。
【0079】72は塗装用ロボット1の近傍に位置して
塗装ブース内等に設けられた廃液回収容器で、該廃液回
収容器72は洗浄に用いたシンナを回収するもので、廃
液タンク(図示せず)に接続されている。なお、廃液回
収容器72には、第1の実施の形態による霧化頭洗浄装
置57のように洗浄ノズルは設けられていない。
【0080】本実施の形態による塗装装置21は、上述
の如き構成を有するもので、次に、塗装装置21の塗装
方法について図16に従って説明する。
【0081】まず、a色の塗料用カートリッジ35aを
用いてa色の塗料を被塗物61に塗装する場合について
説明する。塗料用カートリッジ取付け工程では、前述し
た第1の実施の形態と同様に、a色の塗料が充填された
塗料用カートリッジ35aをハウジング22に取付け、
エア吸引通路50によって負圧空間51内のエアを吸引
することにより、ハウジング22に対して塗料用カート
リッジ35aを固定する。
【0082】次に、塗装工程では、エアモータ29で回
転霧化頭30を高速回転し、各シェーピングエア噴出孔
31Aからシェーピングエアを噴出し、高電圧発生器3
2によってa色塗料に高電圧を印加する。そして、この
状態でシンナ収容室42内に押出し用のシンナを定量供
給し、ピストン40を押動して塗料収容室41内のa色
塗料を回転霧化頭30に向け供給することにより、被塗
物61にa色塗料を噴霧する。
【0083】次に、塗料用カートリッジ取外し工程で
は、取外しエア供給通路52から負圧空間51にエアを
供給して塗料用カートリッジ35aの固定を解除し、該
塗料用カートリッジ35aをハウジング22から取外
す。
【0084】次に、回転霧化頭30を洗浄する洗浄工程
について説明する。この洗浄工程は、洗浄用カートリッ
ジ71を用いて回転霧化頭30を洗浄するもので、洗浄
用カートリッジ取付け工程、シンナ吐出工程、洗浄用カ
ートリッジ取外し工程からなっている。
【0085】まず、洗浄用カートリッジ取付け工程で
は、ハウジング22のカートリッジ取付部26に洗浄用
カートリッジ71を取付ける。このときには、エアの吸
引によって洗浄用カートリッジ71がハウジング22に
対して固定される。
【0086】洗浄流体供給工程となるシンナ吐出工程で
は、図17に示すように、塗装用ロボット1の垂直アー
ム3、水平アーム4等を作動し、塗装機28の回転霧化
頭30を廃液回収容器72内に挿入する。この状態で、
エアモータ29によって回転霧化頭30を高速回転させ
ると共に、洗浄用カートリッジ71に押出し用のシンナ
を供給し、該カートリッジ71内に充填された洗浄用の
シンナを回転霧化頭30に向け吐出することにより、該
回転霧化頭30に付着したa色塗料を洗浄する。
【0087】次に、洗浄用カートリッジ取外し工程で
は、洗浄用カートリッジ71の固定を解除し、該洗浄用
カートリッジ71をハウジング22から取外す。これに
より、回転霧化頭30の洗浄が終了する。
【0088】かくして、このように構成された本実施の
形態でも、前記各実施の形態によるものとほぼ同様の作
用効果を得ることができるが、特に、本実施の形態で
は、塗料用カートリッジ35として用いているカートリ
ッジをそのままに洗浄用カートリッジ71として用いる
ことができるから、回転霧化頭30を洗浄するための構
成を簡略化してコストを低減することができる。
【0089】なお、各実施の形態では、塗装作業機とし
ての塗装用ロボット1の手首5に塗装装置21を取付け
た場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、レシプロケータ等の他の塗装作業機に塗装
装置21を取付ける構成としてもよい。この場合、レシ
プロケータは動作範囲が狭いため、霧化頭洗浄装置5
7、廃液回収容器72を移動可能に構成するのが望まし
い。
【0090】また、各実施の形態では、カートリッジ3
5,71内にピストン40を設け、該ピストン40によ
って塗料、シンナを押出した場合を例示したが、これに
替えて、例えばベローズ等を用い、該ベローズ内に充填
された塗料等を押出す構成としてもよい。
【0091】また、各実施の形態では、エアモータ29
の軸穴29Bを後端側が小径になり前側が大径となった
段付状に形成し、回転軸29Cを該軸穴29Bの大径部
内に設けた場合を例に挙げて説明したが、これに替え
て、例えば、図18に示す変形例の如く、エアモータ8
1の軸穴81Bを軸方向にほぼ同径寸法で貫通させ、該
軸穴81Bを貫通するように回転軸81Cを設ける構成
としてもよい。
【0092】また、各実施の形態では、エア吸引通路5
0を経由して負圧空間51のエアを吸引することによ
り、ハウジング22に対してカートリッジ35,71を
固定するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばハウジング22側に設けたロック部材をカートリ
ッジ35,71側に設けたロック穴に係合させることに
より、カートリッジ35,71を固定する構成としても
よい。
【0093】また、各実施の形態では、押出し用の液体
としてシンナを用いた場合を例に挙げて説明したが、塗
料の種類、高電圧の印加方式等に応じ水等の他の液体を
用いて塗料等を押出す構成としてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、塗料用カートリッジ取付け工程では、塗装に使用
する塗料用カートリッジのボンベをハウジングのカート
リッジ取付部に取付け、フィードチューブをフィードチ
ューブ挿通孔に挿入し、塗装工程では、エアモータによ
って回転霧化頭を回転させた状態で、取付けられた塗料
用カートリッジ内の塗料をフィードチューブを通して回
転霧化頭に向け供給することにより、被塗物に塗装する
ことができる。そして、塗料用カートリッジ取外し工程
では、塗装の終了後に、使用済みの塗料用カートリッジ
をハウジングから取外し、さらに洗浄工程では、回転霧
化頭の前面側から洗浄流体を供給し、該回転霧化頭に付
着した前色塗料を洗浄することにより、次色の塗装準備
をすることができる。
【0095】従って、多種類の塗色塗料が充填された塗
料用カートリッジを予め用意することにより、1台の回
転霧化頭型塗装装置で多数色の色替動作に対応すること
ができ、信頼性を高め、利用範囲を広めることができ
る。しかも、塗料用カートリッジには塗料ホース等が接
続されていないから、メタリック塗料、水性塗料等の電
気抵抗の低い塗料を塗装する場合でも、塗料に印加した
高電圧が塗料を介してリークするのを防止でき、多種類
の塗料の塗装を可能にして塗装装置の信頼性を高めるこ
とができる。
【0096】請求項2の発明によれば、塗料用カートリ
ッジ取付け工程では、塗装に使用する塗料用カートリッ
ジのボンベをハウジングのカートリッジ取付部に取付
け、フィードチューブをフィードチューブ挿通孔に挿入
し、塗装工程では、エアモータによって回転霧化頭を回
転させた状態で、取付けられた塗料用カートリッジ内の
塗料をフィードチューブを通して回転霧化頭に向け供給
することにより、被塗物に塗装することができる。次の
洗浄工程では、塗装の終了後に、回転霧化頭の前面側か
ら洗浄流体を供給し、該回転霧化頭とフィードチューブ
先端とに付着した前色塗料を洗浄する。さらに塗料用カ
ートリッジ取外し工程では、洗浄の終了後に、使用済み
の塗料用カートリッジをハウジングから取外すことによ
り、次色の塗装準備をすることができる。
【0097】従って、多種類の塗色塗料が充填された塗
料用カートリッジを予め用意することにより、1台の回
転霧化頭型塗装装置で多数色の色替動作に対応すること
ができ、信頼性を高め、利用範囲を広めることができ
る。しかも、塗料用カートリッジには塗料ホース等が接
続されていないから、メタリック塗料、水性塗料等の電
気抵抗の低い塗料を塗装する場合でも、塗料に印加した
高電圧が塗料を介してリークするのを防止でき、多種類
の塗料の塗装を可能にして塗装装置の信頼性を高めるこ
とができる。さらに、ハウジングにカートリッジを取付
けたままの状態で洗浄を行なっているから、回転霧化頭
と一緒にカートリッジのフィードチューブ先端に付着し
た塗料を洗浄することができ、フィードチューブの詰り
を防止することができる。
【0098】請求項3の発明によれば、塗料用カートリ
ッジ取付け工程では、塗装に使用する塗料用カートリッ
ジのボンベをハウジングのカートリッジ取付部に取付
け、フィードチューブをフィードチューブ挿通孔に挿入
し、塗装工程では、エアモータによって回転霧化頭を回
転させた状態で、取付けられた塗料用カートリッジ内の
塗料をフィードチューブを通して回転霧化頭に向け供給
することにより、被塗物に塗装することができる。ま
た、塗料用カートリッジ取外し工程では、塗装の終了後
に、使用済みの塗料用カートリッジをハウジングから取
外すことができる。次に、洗浄用カートリッジ取付け工
程では、回転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄するため
に、ハウジングのカートリッジ取付部に洗浄用カートリ
ッジを取付け、洗浄流体供給工程では、洗浄用カートリ
ッジ内の洗浄流体を、フィードチューブを通して回転霧
化頭に供給することにより、該回転霧化頭に付着した前
色塗料を洗浄し、洗浄用カートリッジ取外し工程では、
洗浄の終了後に、ハウジングから使用済みの洗浄用カー
トリッジを取外すことにより、次色の塗装準備をするこ
とができる。
【0099】従って、多種類の塗色塗料が充填された塗
料用カートリッジと洗浄流体が充填された洗浄用カート
リッジとを予め用意することにより、1台の回転霧化頭
型塗装装置で多数色の色替動作に対応することができ、
信頼性を高め、利用範囲を広めることができる。しか
も、塗料用カートリッジ、洗浄用カートリッジには塗料
ホース、溶剤ホースのいずれもが接続されていないか
ら、メタリック塗料、水性塗料等の電気抵抗の低い塗料
を塗装する場合でも、塗料に印加した高電圧が塗料を介
してリークするのを防止でき、多種類の塗料の塗装を可
能にして塗装装置の信頼性を高めることができる。ま
た、塗料用カートリッジと洗浄用カートリッジとを共通
のカートリッジとすることにより、コストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転霧化頭型
塗装装置を塗装用ロボット等と共に示す正面図である。
【図2】第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置
を示す縦断面図である。
【図3】図2に示す回転霧化頭型塗装装置の拡大縦断面
図である。
【図4】回転霧化頭を回転軸、フィードチューブの先端
と一緒に示す要部拡大縦断面図である。
【図5】カートリッジを示す縦断面図である。
【図6】第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装装置
の動作を示すタイムチャートである。
【図7】ハウジングに塗料用カートリッジを取付けた状
態を示す動作説明図である。
【図8】回転霧化頭型塗装装置によって被塗物を塗装し
ている状態を示す動作説明図である。
【図9】霧化頭洗浄装置の位置でハウジングから塗料用
カートリッジを取外した状態を示す動作説明図である。
【図10】霧化頭洗浄装置によって回転霧化頭を洗浄し
ている状態を拡大して示す動作説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による回転霧化頭
型塗装装置の動作を示すタイムチャートである。
【図12】回転霧化頭型塗装装置をカートリッジの交換
位置に配置した状態を示す動作説明図である。
【図13】霧化頭洗浄装置によって回転霧化頭、フィー
ドチューブの先端を洗浄している状態を拡大して示す動
作説明図である。
【図14】ハウジングから塗料用カートリッジを取外し
た状態を示す動作説明図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態による回転霧化頭
型塗装装置を塗装用ロボット等と共に示す正面図であ
る。
【図16】第3の実施の形態による回転霧化頭型塗装装
置の動作を示すタイムチャートである。
【図17】洗浄用カートリッジによって回転霧化頭を洗
浄している状態を示す動作説明図である。
【図18】本発明の変形例による塗装機本体を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
21 回転霧化頭型塗装装置 22 ハウジング 25 塗装機取付部 26 カートリッジ取付部 27 ハウジング側フィードチューブ挿通孔 28 塗装機 29,81 エアモータ 29A,81A モータケース 29B 81B 軸穴 29C 81C 回転軸 29D 81D エアタービン 29E 81E 静圧エア軸受 30 回転霧化頭 34 塗装機側フィードチューブ挿通孔 35a,35b,…35n 塗料用カートリッジ 36 ボンベ 39 フィードチューブ 57 霧化頭洗浄装置(洗浄手段) 61 被塗物 71 洗浄用カートリッジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側が塗装機を取付ける塗装機取付部と
    なり後側がカートリッジを取付けるカートリッジ取付部
    となったハウジングと、 回転軸を有するエアモータと該エアモータの前側に位置
    して回転軸に設けられた回転霧化頭とからなり、該ハウ
    ジングの塗装機取付部に取付けられた塗装機と、 該塗装機を構成するエアモータの回転軸内を軸方向に設
    けられ、前端が回転霧化頭に開口し後端が前記ハウジン
    グのカートリッジ取付部に開口するフィードチューブ挿
    通孔と、 内部に塗料が充填されるボンベと該ボンベの先端から軸
    方向に延びるフィードチューブとからなる各色毎に別個
    の塗料用カートリッジとを備えた回転霧化頭型塗装装置
    の塗装方法であって、 塗装に使用する塗料用カートリッジのボンベを前記ハウ
    ジングのカートリッジ取付部に取付け、フィードチュー
    ブを前記フィードチューブ挿通孔に挿入する塗料用カー
    トリッジ取付け工程と、 前記エアモータによって回転霧化頭を回転させた状態
    で、取付けられた塗料用カートリッジ内の塗料をフィー
    ドチューブを通して回転霧化頭に向け供給する塗装工程
    と、 塗装の終了後に、使用済みの塗料用カートリッジを前記
    ハウジングから取外す塗料用カートリッジ取外し工程
    と、 前記回転霧化頭の前面側から洗浄流体を供給し、前記回
    転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄する洗浄工程とから
    なる回転霧化頭型塗装装置の塗装方法。
  2. 【請求項2】 前側が塗装機を取付ける塗装機取付部と
    なり後側がカートリッジを取付けるカートリッジ取付部
    となったハウジングと、 回転軸を有するエアモータと該エアモータの前側に位置
    して回転軸に設けられた回転霧化頭とからなり、該ハウ
    ジングの塗装機取付部に取付けられた塗装機と、 該塗装機を構成するエアモータの回転軸内を軸方向に設
    けられ、前端が回転霧化頭に開口し後端が前記ハウジン
    グのカートリッジ取付部に開口するフィードチューブ挿
    通孔と、 内部に塗料が充填されるボンベと該ボンベの先端から軸
    方向に延びるフィードチューブとからなる各色毎に別個
    の塗料用カートリッジとを備えた回転霧化頭型塗装装置
    の塗装方法であって、 塗装に使用する塗料用カートリッジのボンベを前記ハウ
    ジングのカートリッジ取付部に取付け、フィードチュー
    ブを前記フィードチューブ挿通孔に挿入する塗料用カー
    トリッジ取付け工程と、 前記エアモータによって回転霧化頭を回転させた状態
    で、取付けられた塗料用カートリッジ内の塗料をフィー
    ドチューブを通して回転霧化頭に向け供給する塗装工程
    と、 塗装の終了後に、前記回転霧化頭の前面側から洗浄流体
    を供給し、前記回転霧化頭とフィードチューブ先端とに
    付着した前色塗料を洗浄する洗浄工程と、 洗浄の終了後に、使用済みの塗料用カートリッジを前記
    ハウジングから取外す塗料用カートリッジ取外し工程と
    からなる回転霧化頭型塗装装置の塗装方法。
  3. 【請求項3】 前側が塗装機を取付ける塗装機取付部と
    なり後側がカートリッジを取付けるカートリッジ取付部
    となったハウジングと、 回転軸を有するエアモータと該エアモータの前側に位置
    して回転軸に設けられた回転霧化頭とからなり、該ハウ
    ジングの塗装機取付部に取付けられた塗装機と、 該塗装機を構成するエアモータの回転軸内を軸方向に設
    けられ、前端が回転霧化頭に開口し後端が前記ハウジン
    グのカートリッジ取付部に開口するフィードチューブ挿
    通孔と、 内部に塗料が充填されるボンベと該ボンベの先端から軸
    方向に延びるフィードチューブとからなる各色毎に別個
    の塗料用カートリッジと、 内部に洗浄流体が充填されるボンベと該ボンベの先端か
    ら軸方向に延びるフィードチューブとからなる洗浄用カ
    ートリッジとを備えた回転霧化頭型塗装装置の塗装方法
    であって、 塗装に使用する塗料用カートリッジのボンベを前記ハウ
    ジングのカートリッジ取付部に取付け、フィードチュー
    ブを前記フィードチューブ挿通孔に挿入する塗料用カー
    トリッジ取付け工程と、 前記エアモータによって回転霧化頭を回転させた状態
    で、取付けられた塗料用カートリッジ内の塗料をフィー
    ドチューブを通して回転霧化頭に向け供給する塗装工程
    と、 塗装の終了後に、使用済みの塗料用カートリッジを前記
    ハウジングから取外す塗料用カートリッジ取外し工程
    と、 前記回転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄するために、
    前記ハウジングのカートリッジ取付部に洗浄用カートリ
    ッジを取付ける洗浄用カートリッジ取付け工程と、 前記洗浄用カートリッジ内の洗浄流体を、フィードチュ
    ーブを通して回転霧化頭に供給する洗浄流体供給工程
    と、 洗浄の終了後に、前記ハウジングから使用済みの洗浄用
    カートリッジを取外す洗浄用カートリッジ取外し工程と
    からなる回転霧化頭型塗装装置の塗装方法。
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