JPH11262029A - 撮像装置および信号処理装置 - Google Patents

撮像装置および信号処理装置

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JPH11262029A
JPH11262029A JP10357627A JP35762798A JPH11262029A JP H11262029 A JPH11262029 A JP H11262029A JP 10357627 A JP10357627 A JP 10357627A JP 35762798 A JP35762798 A JP 35762798A JP H11262029 A JPH11262029 A JP H11262029A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換素子を有した撮像装置のホワイトバ
ランス調整において、輝度信号レベルに依存せずに正確
な色温度を検出でき、正確なホワイトバランス制御を行
えるようにする。 【解決手段】 補色フィルタを備えた撮像素子101の
複数の画素から得られる色信号から色評価値を算出し、
その色評価値より色温度変化時における白色変化範囲を
設定し、その白色変化範囲を撮影条件と被写体条件によ
り変化させる。そして、上記白色変化範囲に入る色評価
値より各色信号の利得制御値を求め、その制御値により
色信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色フィルタを持つ
撮像素子を有し、特にホワイトバランスの信号処理を改
善した撮像装置あるいは信号処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の単板の撮像装置の信号処
理ブロック図である。ここでは、撮像素子401に図2
に示すような配列の補色フィルタが備え付けられている
場合について説明する。
【0003】撮像素子401からのアナログ出力信号
は、プリプロセス回路402を経てA/D変換手段40
3によりデジタル信号となり、OB回路404によって
黒レベルが揃えられ、メモリ405に一旦記憶される。
ここでのデジタル信号は、撮像素子401に対して汎用
の加算読み出しを行い、色フィルタ(Ma,G,Cy,
Ye)の信号をそれぞれ加算した信号(Wr,Wb,G
r,Gb)である。
【0004】上記メモリ405から読み出された画像信
号は、ホワイトバランス回路420からの利得調整値に
より画素ゲイン調整回路406によりゲイン調整され
る。このゲイン調整された画像信号は、色分離色補間回
路407に送られ、Wr,Wb,Gr,Gbの信号とし
て出力されて後段の色処理部に送られると同時に、撮像
素子401の読み出し信号配列のままの信号が輝度処理
部にそれぞれ送られる。
【0005】上記色処理部においては、色分離色補間回
路407の出力により垂直ローパスフィルタ回路408
に送られ、マトリクス409でRGBの色信号に変換さ
れる。このRGB信号は、水平ローパスフィルタ回路4
10にて帯域制限され、ガンマ変換回路411にてガン
マ補正され、更に純色色差変換回路412によりY,R
−Y,B−Yの色差信号に変換される。この色差信号
は、ホワイトバランス回路420とC_SUP回路41
3に送られ、このC_SUP回路413にて飽和領域の
色消し処理が行われた後、Y補正回路419,色補正回
路414に送られる。そして、色補正回路414にて微
妙な色調整が行われる。
【0006】一方輝度処理部においては、色フィルタに
よる輝度段差補正のためのフィルタが垂直ローパスフィ
ルタ回路1015,水平ローパスフィルタ回路1016
によりかけられ、APC(輝度アパーチャ補正)回路4
17によりエッジ強調が行われ、更にガンマ補正回路4
18によってガンマ補正される。その後、C_SUP回
路413からの色差信号を用いてY補正回路419にて
輝度信号の微妙な輝度調整が実施される。
【0007】そして、上記色処理部からの色差信号と輝
度処理部からの輝度信号は一旦メモリ423に記憶さ
れ、撮像素子401をフィールド読み出しした場合には
加算回路421で1フレーム信号とし、圧縮回路422
でJPEGなどの圧縮を行い、フラッシュメモリなどに
記録する。
【0008】また、ホワイトバランス回路420は、色
差信号(R−Y,B−Y)を入力し同信号の振幅に対し
て所定値を越えた大きな振幅の入力を制限するクリップ
回路を有し、このクリップ回路を通過した色差信号と輝
度信号とを例えば一画面を複数ブロックに分割してその
分割ブロック毎に積分し、図11に示すように(R−
Y)と(B−Y)とで作る座標において白色の色温度変
化時における変化範囲を白判別範囲501として設定
し、上記ブロック毎の積分値が同座標上において白判別
範囲内にあるか否かを判別し、白判別範囲内にある積分
値を用いてR信号とB信号のゲインを定める制御をシス
テム制御用CPUが行い、このゲインより撮像素子40
1の出力の利得制御値を求め、該制御値で撮像素子40
1の出力値のゲインを調整するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、(R−
Y),(B−Y)などで座標を作り同座標上に白判別範
囲を設定し、白判別範囲内での積分値を用いる従来のホ
ワイトバランス調整方法を用いた撮像装置にあっては、
例えば高色温度の照明での撮影時に、白判別範囲におい
て低彩度の赤系の被写体が低色温度の白と同じ領域に含
まれるため、そのような被写体の面積が大きいと、低色
温度照明と誤判別してしまう。同様に、低色温度の照明
での撮影時に、白色判別範囲において低彩度の青系の被
写体が高色温度の白と同じ領域に含まれるため、そのよ
うな被写体の面積が大きいと、高色温度照明と誤判別し
てしまう。
【0010】また、従来では上記白判別範囲に含まれな
い色評価値は用いないか、もしくはその色評価値から最
も近い白判別範囲の縁の値に置き換え、それを新たな色
評価値として積分しているので、新たな計算回路を設け
る必要がある。
【0011】また、従来では補色センサーを用いた場
合、ホワイトバランス後の画像信号をマトリクス演算で
純色信号に変換する際、色温度により最適なマトリクス
を用意しないと色再現が悪くなってしまう問題があっ
た。
【0012】また、従来では撮像素子の読み出し方法に
よって色評価値が異なるため、白判別範囲を別々に設定
する必要があった。例えば、図2に示すような色フィル
タ配列の補色センサーにおいて、それを加算読み出しし
た場合の色評価値は、(R−Y,B−Y)もしくは
(((Wr−Gb)−(Wb−Gr))/(Wr+G
b),((Wr−Gb)+(Wb−Gr))/(Wb+
Gr))を用い、非加算読み出しの場合の色評価値は、
((Ye−Cy)/Y1,(Ma−G)/Y1)を用い
ているので、複数の色評価値が存在し、それに伴って複
数の白判別範囲を用意する必要があった。
【0013】また、撮像素子の出力をそのままホワイト
バランス調整部に入力すると、画像にエッジが多く含ま
れている時はサンプルポイント数が少なくなってしまっ
たり、エッジを白色と誤判別する場合も生じ、正確な白
検出が行われないという問題点があった。
【0014】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、輝度信号レベルに依存することなく正
確な色温度を検出することができ、適正なホワイトバラ
ンス制御を行うことができ、また最適な色再現を実現す
ることが可能な撮像装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本願の請求項1に係る発明によれば、複数種類
の色フィルタを有する撮像素子と、前記撮像素子から出
力される色信号を評価する色信号評価手段と、前記色信
号評価手段によって評価された色信号が所定の評価範囲
に含まれるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段
によって所定の評価範囲に含まれると判別された色信号
に基づいてホワイトバランス調整するホワイトバランス
調整手段と、前記判別手段の評価範囲を所定の条件に応
じて変化させる変化手段とを備えることを特徴とする。
【0016】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1において、さらに、前記判別手段によって所定の評
価範囲に含まれると判別された色信号に基づいて撮像光
源の色温度を算出する色温度算出手段と、前記ホワイト
バランス調整手段によって調整された色信号をマトリク
スを用いて色変換するマトリクス変換手段とを備え、前
記マトリクス変換手段は、複数の異なるマトリクスを有
し、前記色温度算出手段によって算出された色温度に応
じて前記複数のマトリクスの中から1つを選択し、その
選択されたマトリクスを用いて色変換を行うことを特徴
とする。
【0017】また、請求項3に係る発明によれば、請求
項2において、前記マトリクス変換手段は、Ma,G,
Cy,Ye信号からR,G,B信号に色変換することを
特徴とする。
【0018】また、請求項4に係る発明によれば、請求
項1において、前記撮像素子から出力される色信号の読
み出しにおいて、加算読み出しと非加算読み出しとを選
択する選択手段と、前記選択手段によって加算読み出し
が選択された場合、非加算読み出しのときに出力される
色信号に復元する復元手段とを備え、前記色信号評価手
段は、前記選択手段によって加算読み出しが選択された
場合、前記復元手段によって復元された色信号を評価す
ることを特徴とする。
【0019】また、請求項5に係る発明によれば、請求
項1において、さらに、前記色信号評価手段の前段に設
けられ、前記撮像素子から出力される色信号を帯域制限
するローパスフィルタを備えることを特徴とする。
【0020】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項1において、さらに、前記判別手段によって所定の評
価範囲に含まれると判別された色信号に基づいて撮像光
源の色温度を算出する色温度算出手段と、前記ホワイト
バランス調整手段によって調整された色信号をマトリク
スを用いて色変換するマトリクス変換手段と、前記色温
度算出手段によって算出された色温度に基づいて前記マ
トリクス演算手段のマトリクスを作成する作成手段とを
備えることを特徴とする。
【0021】また、請求項7に係る発明によれば、請求
項1において、前記変化手段は、光源の明るさ、被写体
への外光とフラッシュ光との影響度、およびシャッター
スピードの少なくともいずれか一つに応じて前記評価範
囲を変化させることを特徴とする。
【0022】また、請求項8に係る発明によれば、複数
種類の色フィルタを有する撮像素子と、前記撮像素子か
ら出力される色信号を評価する第1の色信号評価手段
と、前記色信号評価手段によって評価された色信号が所
定の評価範囲に含まれるか否かを判別する第1の判別手
段と、前記第1の判別手段によって前記所定の評価範囲
に含まれると判別された色信号に基づいて第1の制御信
号を演算する第1の演算手段と、前記撮像素子から出力
される1画面分の信号を複数領域に分割し、分割された
それぞれの領域において、領域内の色信号を平均化し、
平均化された色信号を評価する第2の色信号評価手段
と、前記第2の色信号評価手段によって評価された色信
号がそれぞれ前記所定の評価範囲に含まれるか否かを判
別する第2の判別手段と、前記第2の判別手段によって
前記所定の評価範囲に含まれると判別された色信号に基
づいて第2の制御信号を演算する第2の演算手段と、前
記第1,第2の制御信号に基づいてホワイトバランス調
整するホワイトバランス調整手段とを備えることを特徴
とする。
【0023】また、請求項9に係る発明によれば、請求
項8において、前記第2の色信号評価手段は、前記第1
の色信号評価手段よりも多い数の画素からの色信号に基
づいて色信号を評価することを特徴とする。
【0024】また、請求項10に係る発明によれば、請
求項8において、前記ホワイトバランス調整手段は、前
記第1の判別手段によって前記所定の範囲に含まれる色
信号と前記所定の範囲に含まれない色信号との比率に応
じて、前記第1,第2の制御信号を混成した信号に基づ
いてホワイトバランス調整することを特徴とする。
【0025】また、請求項11に係る発明によれば、請
求項8において、前記第2の色信号評価手段は、前記第
2の判別手段によって前記複数領域の平均化された色信
号がいずれも前記所定の範囲に含まれないことが判別さ
れた場合、分割する領域を広げることにより、該広げら
れた領域内の平均化された色信号を評価することを特徴
とする。
【0026】また、請求項12に係る発明によれば、複
数種類の色フィルタを有する撮像素子と、前記撮像素子
から出力される色信号を評価する色信号評価手段と、前
記色信号評価手段によって評価された色信号が複数の評
価範囲いずれかに含まれるか否かを判別する判別手段
と、前記判別手段によって複数の評価範囲のいずれかに
含まれると判別された場合、その含まれる評価範囲に応
じて前記色信号の重み付け補正を行う重み付け補正手段
と、前記重み付け補正手段によって補正された色信号に
基づいてホワイトバランス調整するホワイトバランス調
整手段とを備えることを特徴とする。
【0027】また、請求項13に係る発明によれば、請
求項12において、前記重み付け補正手段は、光源の明
るさおよび被写体への外光とフラッシュ光との影響度の
少なくともいずれか一つに応じて重み付け補正を変化さ
せることを特徴とする。
【0028】また、請求項14に係る発明によれば、複
数種類の色フィルタを有する撮像素子から出力される色
信号を評価する色信号評価手段と、前記色信号評価手段
によって評価された色信号が所定の評価範囲に含まれる
か否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって所
定の評価範囲に含まれると判別された色信号に基づいて
ホワイトバランス調整するホワイトバランス調整手段
と、前記判別手段の評価範囲を所定の条件に応じて変化
させる変化手段とを備えることを特徴とする。
【0029】また、請求項15に係る発明によれば、請
求項14において、さらに、前記判別手段によって所定
の評価範囲に含まれると判別された色信号に基づいて撮
像光源の色温度を算出する色温度算出手段と、前記ホワ
イトバランス調整手段によって調整された色信号をマト
リクスを用いて色変換するマトリクス変換手段とを備
え、前記マトリクス変換手段は、複数の異なるマトリク
スを有し、前記色温度算出手段によって算出された色温
度に応じて前記複数のマトリクスの中から1つを選択
し、その選択されたマトリクスを用いて色変換を行うこ
とを特徴とする。
【0030】また、請求項16に係る発明によれば、請
求項15において、前記マトリクス変換手段は、Ma,
G,Cy,Ye信号からR,G,B信号に色変換するこ
とを特徴とする。
【0031】また、請求項17に係る発明によれば、請
求項14において、前記撮像素子から出力される色信号
の読み出しにおいて、加算読み出しと非加算読み出しと
を選択する選択手段と、前記選択手段によって加算読み
出しが選択された場合、非加算読み出しのときに出力さ
れる色信号に復元する復元手段とを備え、前記色信号評
価手段は、前記選択手段によって加算読み出しが選択さ
れた場合、前記復元手段によって復元された色信号を評
価することを特徴とする。
【0032】また、請求項18に係る発明によれば、請
求項14において、さらに、前記色信号評価手段の前段
に設けられ、前記撮像素子から出力される色信号を帯域
制限するローパスフィルタを備えることを特徴とする。
【0033】また、請求項19に係る発明によれば、請
求項14において、さらに、前記判別手段によって所定
の評価範囲に含まれると判別された色信号に基づいて撮
像光源の色温度を算出する色温度算出手段と、前記ホワ
イトバランス調整手段によって調整された色信号をマト
リクスを用いて色変換するマトリクス変換手段と、前記
色温度算出手段によって算出された色温度に基づいて前
記マトリクス演算手段のマトリクスを作成する作成手段
とを備えることを特徴とする。
【0034】また、請求項20に係る発明によれば、請
求項14において、前記変化手段は、光源の明るさ、被
写体への外光とフラッシュ光との影響度、およびシャッ
タースピードの少なくともいずれか一つに応じて前記評
価範囲を変化させることを特徴とする。
【0035】また、請求項21に係る発明によれば、複
数種類の色フィルタを有する撮像素子から出力される色
信号を評価する第1の色信号評価手段と、前記色信号評
価手段によって評価された色信号が所定の評価範囲に含
まれるか否かを判別する第1の判別手段と、前記第1の
判別手段によって前記所定の評価範囲に含まれると判別
された色信号に基づいて第1の制御信号を演算する第1
の演算手段と、前記撮像素子から出力される1画面分の
信号を複数領域に分割し、分割されたそれぞれの領域に
おいて、領域内の色信号を平均化し、平均化された色信
号を評価する第2の色信号評価手段と、前記第2の色信
号評価手段によって評価された色信号がそれぞれ前記所
定の評価範囲に含まれるか否かを判別する第2の判別手
段と、前記第2の判別手段によって前記所定の評価範囲
に含まれると判別された色信号に基づいて第2の制御信
号を演算する第2の演算手段と、前記第1,第2の制御
信号に基づいてホワイトバランス調整するホワイトバラ
ンス調整手段とを備えることを特徴とする。
【0036】また、請求項22に係る発明によれば、請
求項21において、前記第2の色信号評価手段は、前記
第1の色信号評価手段よりも多い数の画素からの色信号
に基づいて色信号を評価することを特徴とする。
【0037】また、請求項23に係る発明によれば、請
求項21において、前記ホワイトバランス調整手段は、
前記第1の判別手段によって前記所定の範囲に含まれる
色信号と前記所定の範囲に含まれない色信号との比率に
応じて、前記第1,第2の制御信号を混成した信号に基
づいてホワイトバランス調整することを特徴とする。
【0038】また、請求項24に係る発明によれば、請
求項21において、前記第2の色信号評価手段は、前記
第2の判別手段によって前記複数領域の平均化された色
信号がいずれも前記所定の範囲に含まれないことが判別
された場合、分割する領域を広げることにより、該広げ
られた領域内の平均化された色信号を評価することを特
徴とする。
【0039】また、請求項25に係る発明によれば、複
数種類の色フィルタを有する撮像素子から出力される色
信号を評価する色信号評価手段と、前記色信号評価手段
によって評価された色信号が複数の評価範囲いずれかに
含まれるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段に
よって複数の評価範囲のいずれかに含まれると判別され
た場合、その含まれる評価範囲に応じて前記色信号の重
み付け補正を行う重み付け補正手段と、前記重み付け補
正手段によって補正された色信号に基づいてホワイトバ
ランス調整するホワイトバランス調整手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0040】また、請求項26に係る発明によれば、請
求項25において、前記重み付け補正手段は、光源の明
るさおよび被写体への外光とフラッシュ光との影響度の
少なくともいずれか一つに応じて重み付け補正を変化さ
せることを特徴とする。
【0041】また、請求項27に係る発明によれば撮像
素子の複数の画素から得られる色信号から色評価値を算
出する色評価値算出手段と、該色評価値より色温度変化
時における白色変化範囲を設定する設定手段と、該白色
変化範囲を撮影条件と被写体条件により変化させる変化
手段と、前記色評価値が前記白色変化範囲に入るか否か
を判別する判別手段を有し、該白色変化範囲に入る色評
価値より得られた各色信号の利得制御値により前記色信
号の利得を制御してホワイトバランス調整を行うように
した。
【0042】また、請求項28に係る発明によれば撮像
素子の複数の画素から得られる色信号から色評価値を算
出する色評価値算出手段と、該色評価値より色温度変化
時における白色変化範囲を設定する設定手段と、該白色
変化範囲を複数の白領域に分割する分割手段と、前記色
評価値が前記白領域に入るか否かを判別する判別手段
と、白領域に含まれる色評価値を該白領域毎に積分して
記憶する記憶手段と、撮影条件や被写体条件により前記
複数の白領域のうち有効な白領域を選択する選択手段を
有し、該有効な白領域の色評価値の積分値より得られた
各色信号の利得制御値により前記色信号の利得を制御し
てホワイトバランス調整を行うようにした。
【0043】また、請求項29に係る発明によれば撮像
素子の複数の画素から得られる色信号から色評価値を算
出する色評価値算出手段と、該色評価値より色温度変化
時における白色変化範囲を設定する設定手段と、該白色
変化範囲を複数の白領域に分割する分割手段と、前記色
評価値が前記白領域に入るか否かを判別する判別手段
と、白領域に含まれる色評価値を該白領域毎に積分して
記憶する記憶手段と、撮影条件や被写体条件により前記
複数の白領域の色評価値の積分値を補正する補正手段を
有し、該補正後の白領域の色評価値の積分値より得られ
た各色信号の利得制御値により前記色信号の利得を制御
してホワイトバランス調整を行うようにした。
【0044】また、請求項30に係る発明によれば、撮
像素子の複数の画素から得られる色信号から第1の色評
価値を算出する第1の色評価値算出手段と、第1の色評
価値より色温度変化時における第1の白色変化範囲を設
定する第1の設定手段と、第1の色評価値が第1の白色
変化範囲に入るか否かを判別する第1の判別手段と、第
1の白色変化範囲に入る第1の色評価値より各色信号の
第1の利得制御値を得る第1の演算手段と、前記第1の
色評価値を求めた画素数よりも多い数の画素から第2の
色評価値を算出する第2の色評価値算出手段と、前記第
1の白色変化範囲とは独立した範囲の第2の白色変化範
囲を設定する第2の設定手段と、第2の色評価値が第2
の白色変化範囲に入るか否かを判別する第2の判別手段
と、第2の白色変化範囲に入る第2の色評価値より前記
各色信号の第2の利得制御値を得る第2の演算手段と、
前記第1の白色変化範囲に入る画素数及び第1の白色変
化範囲に入らない画素数を検出する検出手段と、その検
出画素数に応じた混成比を算出する混成比算出手段を有
し、該算出した混成比に応じて前記第1の利得制御値と
第2の利得制御値を混成して得られた撮像素子の出力に
対する利得制御値により前記色信号の利得を制御してホ
ワイトバランス調整を行うようにした。
【0045】また、請求項31に係る発明によれば、撮
像素子の複数の画素から得られる色信号から第1の色評
価値を算出する第1の色評価値算出手段と、第1の色評
価値より色温度変化時における第1の白色変化範囲を設
定する第1の設定手段と、該第1の白色変化範囲を撮影
条件と被写体条件により変化させる第1の変化手段と、
第1の色評価値が第1の白色変化範囲に入るか否かを判
別する第1の判別手段と、第1の白色変化範囲に入る第
1の色評価値より各色信号の第1の利得制御値を得る第
1の演算手段と、前記第1の色評価値を求めた画素数よ
りも多い数の画素から第2の色評価値を算出する第2の
色評価値算出手段と、前記第1の白色変化範囲とは独立
した範囲の第2の白色変化範囲を設定する第2の設定手
段と、第2の色評価値が第2の白色変化範囲に入るか否
かを判別する第2の判別手段と、第2の白色変化範囲に
入る第2の色評価値より前記各色信号の第2の利得制御
値を得る第2の演算手段と、前記第1の白色変化範囲に
入る画素数及び第1の白色変化範囲に入らない画素数を
検出する検出手段と、その検出画素数に応じた混成比を
算出する混成比算出手段を有し、該算出した混成比に応
じて前記第1の利得制御値と第2の利得制御値を混成し
て得られた撮像素子の出力に対する利得制御値により前
記色信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行う
ようにした。
【0046】また、請求項32に係る発明によれば、撮
像素子の複数の画素から得られる色信号から第1の色評
価値を算出する第1の色評価値算出手段と、第1の色評
価値より色温度変化時における第1の白色変化範囲を設
定する第1の設定手段と、該第1の白色変化範囲を複数
の白領域に分割する分割手段と、前記第1の色評価値が
前記白領域に入るか否かを判別する第1の判別手段と、
白領域に含まれる第1の色評価値を該白領域毎に積分し
て記憶する記憶手段と、撮影条件や被写体条件により前
記複数の白領域のうち有効な白領域を選択する選択手段
と、該有効な白領域の色評価値の積分値より各色信号の
第1の利得制御値を得る第1の演算手段と、前記第1の
色評価値を求めた画素数よりも多い数の画素から第2の
色評価値を算出する第2の色評価値算出手段と、前記第
1の白色変化範囲とは独立した範囲の第2の白色変化範
囲を設定する第2の設定手段と、第2の色評価値が第2
の白色変化範囲に入るか否かを判別する第2の判別手段
と、その第2の白色変化範囲に入る第2の色評価値より
前記各色信号の第2の利得制御値を得る第2の演算手段
と、前記第1の白色変化範囲に入る画素数及び第1の白
色変化範囲に入らない画素数を検出する検出手段と、そ
の検出画素数に応じた混成比を算出する混成比算出手段
を有し、該算出した混成比に応じて前記第1の利得制御
値と第2の利得制御値を混成して得られた撮像素子の出
力に対する利得制御値により前記色信号の利得を制御し
てホワイトバランス調整を行うようにした。
【0047】また、請求項33に係る発明によれば撮像
素子の複数の画素から得られる色信号から第1の色評価
値を算出する第1の色評価値算出手段と、第1の色評価
値より色温度変化時における第1の白色変化範囲を設定
する第1の設定手段と、該第1の白色変化範囲を複数の
白領域に分割する分割手段と、前記第1の色評価値が前
記白領域に入るか否かを判別する第1の判別手段と、白
領域に含まれる第1の色評価値を該白領域毎に積分して
記憶する記憶手段と、撮影条件や被写体条件により前記
複数の白領域の色評価値の積分値を補正する補正手段
と、該補正後の白領域の色評価値の積分値より各色信号
の第1の利得制御値を得る第1の演算手段と、前記第1
の色評価値を求めた画素数よりも多い数の画素から第2
の色評価値を算出する第2の色評価値算出手段と、前記
第1の白色変化範囲とは独立した範囲の第2の白色変化
範囲を設定する第2の設定手段と、該第2の色評価値が
第2の白色変化範囲に入るか否かを判別する第2の判別
手段と、その第2の白色変化範囲に入る第2の色評価値
より前記各色信号の第2の利得制御値を得る第2の演算
手段と、前記第1の白色変化範囲に入る画素数及び第1
の白色変化範囲に入らない画素数を検出する検出手段
と、その検出画素数に応じた混成比を算出する混成比算
出手段を有し、該算出した混成比に応じて前記第1の利
得制御値と第2の利得制御値を混成して得られた撮像素
子の出力に対する利得制御値により前記色信号の利得を
制御してホワイトバランス調整を行うようにした。
【0048】また、請求項34に係る発明によれば、請
求項28または29または32または33において、利
得が制御された各色信号をマトリクスを用いて色変換す
る変換手段と、白変化領域の分割数に応じた複数のマト
リクスを保持する保持手段を備え、ホワイトバランスの
利得制御値により該複数のマトリクスから1つのマトリ
クスを選択し、該選択されたマトリクスを用いて色変換
を行うようにした。
【0049】また、請求項35に係る発明によれば、請
求項28または29または32または33において、利
得が制御された各色信号をマトリクスを用いて色変換す
る変換手段と、白変化領域に対応する少なくとも2つ以
上のマトリクスを保持する保持手段と、ホワイトバラン
スの利得制御値と上記2つ以上のマトリクスから補間演
算によって新たなマトリクスを算出するマトリクス算出
手段を備え、該新たなマトリクスを用いて色変換を行う
ようにした。
【0050】また、請求項36に係る発明によれば、請
求項27ないし35何れかにおいて、分光特性の異なる
3種類以上の色フィルタを有する撮像素子を有し、異な
る2色フィルタの撮像素子の出力信号の差分を表す第1
の信号を得る処理手段と、前記2色フィルタ以外の組み
合わせの色フィルタの撮像素子の出力信号の差分を表す
第2の信号を得る処理手段と、輝度信号を作成する処理
手段とを有するとともに、前記第1の信号と輝度信号と
の比率を表す第1の比率信号と、前記第2の信号と輝度
信号との比率を表す第2の比率信号を作成する作成手段
を有し、前記第1の信号と第2の信号をホワイトバラン
ス調整のための色評価値とするようにした。
【0051】また、請求項37に係る発明によれば、分
光特性の異なる4種類の補色フィルタを備えた撮像素子
を有し、第1の色フィルタの信号と第2の色フィルタの
信号を加算して第5の信号を作成し、第2の色フィルタ
の信号と第3の色フィルタの信号を加算して第6の信号
を作成し、第3の色フィルタの信号と第4の色フィルタ
の信号を加算して第7の信号を作成し、第1の色フィル
タの信号と第4の色フィルタの信号を加算して第8の信
号を作成し、前記第5から第8の信号を用いて画像信号
を作成する信号処理装置を備えるとともに、前記第5か
ら第8の信号により前記第1から第4の4種類の補色信
号を復元する演算手段と、前記第4種類の補色信号より
色評価値を算出する色評価値算出手段と、該色評価値よ
り色温度変化時における白色変化範囲を設定する設定手
段と、前記色評価値が白色変化範囲に入るか否かを判別
する判別手段を備え、該白色変化範囲に入る色評価値よ
り得られた利得制御値により前記色信号の利得を制御し
てホワイトバランス調整を行うようにした。
【0052】また、請求項38に係る発明によれば、請
求項27ないし35何れかにおいて、分光特性の異なる
4種類の補色フィルタを備えた撮像素子を有し、第1の
色フィルタの信号と第2の色フィルタの信号を加算して
第5の信号を作成し、第2の色フィルタの信号と第3の
色フィルタの信号を加算して第6の信号を作成し、第3
の色フィルタの信号と第4の色フィルタの信号を加算し
て第7の信号を作成し、第1の色フィルタの信号と第4
の色フィルタの信号を加算して第8の信号を作成し、前
記第5から第8の信号を用いて画像信号を作成する信号
処理装置を備えるとともに、前記第5から第8の信号に
より前記第1から第4の4種類の補色信号を復元する演
算手段と、復元された異なる2色の信号の差分を表す第
9の信号を得る処理手段と、前記2色信号以外の組み合
わせの2色の差分を表す10の信号を得る処理手段と、
輝度信号を作成する作成手段と、前記第9の信号と輝度
信号との比率を表す第11の比率信号と前記第10の信
号と輝度信号との比率を表す第12の比率信号を作成す
る作成手段とを備え、前記第11の信号と第12の信号
をホワイトバランス調整のための色評価値とするように
した。
【0053】また、請求項39に係る発明によれば、請
求項27ないし35何れかにおいて、分光特性の異なる
色フィルタを備えた撮像素子を有し、この撮像素子から
の出力信号を各色毎に分離する色分離手段と、該色分離
手段からの各色信号の帯域を制限する第1の帯域制限手
段を備え、該第1の帯域制限手段からの色信号をホワイ
トバランス手段の入力信号とし、該ホワイトバランス手
段によりホワイトバランスがとられた色信号に第2の帯
域制限手段を用いて帯域制限するようにした。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に沿って本発明
の実施の形態を説明する。
【0055】(第1の実施の形態)図1は第1の実施の
形態の撮像装置が有する信号処理装置の構成を示すブロ
ック図である。ここでは、撮像素子101に図2に示す
ような配列の補色フィルタが備え付けられている場合に
ついて説明する。
【0056】撮像素子101の出力信号は、プリプロセ
ス回路102を経てA/D変換回路103に入り、ここ
でデジタル信号となり、OB回路104によって黒レベ
ルが揃えられ、メモリ105に一旦記憶される。メモリ
105から読み出された画像信号は、ホワイトバランス
回路106に送られ、後述する方法で決定された利得調
整値により色信号のゲインが調整されて出力される。こ
のホワイトバランス回路106の出力信号は、色分離色
補間回路108に送られ、ここでMa,G,Cy,Ye
の4信号が同時に色処理部に出力され、また輝度処理部
には撮像素子101のフィルタ配列のままの信号が送ら
れる。
【0057】色処理部においては、垂直ローパスフィル
タ回路109にて垂直方向の帯域が制限され、マトリク
ス回路110でRGBの色信号に変換される。RGB信
号はガンマ変換回路111にてガンマ補正され、純色色
差変換回路112によりY,R−Y,B−Yの各信号に
変換される。その後、C_SUP回路113にて飽和領
域の色消し処理が行われた色差信号は、水平ローパスフ
ィルタ回路114を通り、Y補正回路120,色補正回
路115に送られる。
【0058】一方輝度処理部においては、色フィルタに
よる輝度段差補正のためのフィルタが垂直ローパスフィ
ルタ回路116,水平ローパスフィルタ回路117によ
りかけられ、APC回路118によりエッジ強調が行わ
れ、ガンマ補正回路119によってガンマ補正される。
その後、H−LPF回路114からの色差信号を用いて
Y補正回路120にて輝度信号の微妙な輝度調整が実施
される。
【0059】そして、上記色処理部からの色差信号と輝
度処理部からの輝度信号は圧縮回路121でJPEGな
どの圧縮が行われ、フラッシュメモリ等のメモリ122
に記憶される。
【0060】次に、本実施例の主眼点であるホワイトバ
ランス回路106の動作について説明する。
【0061】例えば、撮像素子101のCCD補色フィ
ルタが図2のように配列されている場合、同図の8画素
配列を単位ブロックとして、この単位ブロックの繰り返
しで全体が成り立っている。この8画素のうち上部また
は下部の4画素(Ma,G,Cy,Ye)を白評価サン
プルポイントとして用い、各サンプルポイントにおいて
色評価値 (Ma−G)/Y,(Ye−Cy)/Y (但しYは輝
度信号) を算出し、予め設定した白判別範囲に含まれる点を白と
判別し、積分する。
【0062】上記白判別範囲の設定方法は、予め白紙を
自然界に存在する複数の色温度で撮影し、各色温度で上
述の色評価値を求め、図3に示すように例えばX軸に
(Ye−Cy)/Y、Y軸に(Ma−G)/Yをとって
プロットしたものを白判別範囲に設定する。
【0063】以下に、ホワイトバランス回路106の処
理の流れを説明する。
【0064】(1)被写体の撮影条件および/または被
写体条件から白判別範囲の修正をする。これは、実際の
色温度と大幅に異なる白判別範囲内の信号を検出するこ
とを防ぎ、かつデイライトでの撮影時にフラッシュをO
Nにした場合の白判別精度を向上させるものである。
【0065】撮影条件及び/または被写体条件とは、明
るさを示すEV値,シャッタースピードTV値,絞り値
であるFナンバー,被写体までの距離,フラッシュのO
N/OFF情報,被写体への外光とフラッシュ光の影響
度などである。
【0066】撮影時においてフラッシュがOFFの時、
EV値がある程度以上大きいならば、屋外で撮影したと
憶測し、図4の(a)の右側部に示すように白判別範囲
内の低色温度側のリミッタ(X軸値 X軸は色温度の変
化方向)を高色温度側にシフトする(屋外光は多くの場
合5000K付近)。経験ではEV値が10以上の場合
は屋外撮影の可能性が大きくなり、このことを利用し
て、リミッタはEV値を入力として、次式(1−1)の
線形演算により移動させる。
【0067】 limit Low Temp=a1*EV+b1 (1−1) また、EV値がある程度大きい時は(約13以上)、図
4の(a)の左側部に示すように高色温度側のリミッタ
も下記の式(1−2)を用いて低温度側にシフトする
(6000K付近)。これは、空の淡い青を白と誤判別
するのを防ぐためである。また、日陰の色温度は600
0Kを超える場合があるため、通常の場合は7000K
位のリミットにしておくのが好ましい。
【0068】 limit High Temp =a2*EV+b2 (1−2) 次に、フラッシュ撮影の場合、フラッシュ光の被写体に
対する影響度が低くなるにつれて外光の影響が強くなる
ため、白判別範囲の面積を広げ、外光追従可能とする。
そこで、フラッシュの被写体への影響度effectF
lashを、主被写体までの距離,EV値,フラッシュ
の発光量などから求め、それにより図4の(b)に示す
ように下記の式(1−3)を用いて白判別範囲を変化さ
せる。この式は上記の式1−1,1−2等と同様に一次
方程式であり、この場合は入力を影響度、出力をリミッ
タ値とするものである。
【0069】 limit Flash Temp=a3*effectFlash +b3 (1−3) ここで、フラッシュの被写体への影響度は、USP55
68187号明細書(OKINOパテント)記載の手法
等を用いて算出する。
【0070】また、絞りF値が開放でシャッタースピー
ド値TVがある程度長い時には、ほぼ屋内撮影と断定で
きるため、図4の(c)に示すように高色温度側のリミ
ッタを蛍光燈の色温度までシフトする。この場合のリミ
ッタ設定も、入力がTV値、出力がリミッタ値(X軸
値)の次式の線形演算を行う limit Tv Temp =a4*TV+b4 (1−4)
【0071】次に、各色信号の利得を制御するための第
1,第2の利得制御値をそれぞれ算出する。
【0072】第1の利得制御値は、上記(1)で定めら
れた白判別範囲に含まれるようなサンプルポイントの信
号に基づいて算出される。ここで、サンプルポイントと
は、上述したが、Fig.12に示すように、Ma,G,C
y,Yeの4画素を一組としたものである。
【0073】また、第2の利得制御値は、上記(1)で
定められた白判別範囲に含まれるような小領域(サンプ
ルエリア)の信号を平均化して得られた信号に基づいて
算出される。ここで、小領域とは、1画面をm個の領域
に分割した内の1つの領域を示し、小領域の信号とは、
その小領域に存在するMa,G,Cy,Yeを各画素ご
とに平均化して得られた信号のことを示す。
【0074】初めに、第1の利得制御値の算出方法を示
す。
【0075】(2)まず、Fig.12に示すサンプルポイ
ントが以下の式をすべて満たすかどうか調べる。
【0076】Dark Threshold<(Ma+G +Cy+Ye)/4 Bright Threshold>Ma Bright Threshold>G Bright Threshold>Cy Bright Threshold>Ye
【0077】(3)(2)の式のすべてを満たすサンプ
ルポイントにおいて、下記の式に基づいて算出される色
評価値wX,wYを求める。
【0078】wX=(Ye-Cy)/Ylow(I) wY=(Ma-G)/Ylow(II) 但し、Ylow=(Ma+G+Cy+Ye)
【0079】(4)(3)において各サンプルポイント
においてそれぞれ求められた色評価値が(1)において
定められた白判別範囲に含まれるか否かを判別する。色
評価値が(1)において定められた白判別範囲に含まれ
る場合は、そのサンプルポイントの画素から出力される
出力値を各色ごとに加算レジスタに加える。この処理を
画面上の全てのサンプルポイントで行う。
【0080】reg1Ma=reg1Ma+Ma reg1G=reg1G+G reg1Cy=reg1Cy+Cy reg1Ye=reg1Ye+Ye
【0081】(5)全てのサンプルポイントにおいて、
(4)の処理が終了した場合、(4)において白と判別
したサンプルポイントの総数がSN1に、白でないと判
別されたサンプルポイントの総数がSN2にそれぞれ後
述の式へ代入される。
【0082】(6)第1の利得制御値を(4)の加算レ
ジスタから以下のように求める。
【0083】 gmg1=aveReg1 /reg1Ma (aveReg1=(reg1Ma +reg1G +reg1Cy+reg1Ye)/4) gg1 =aveReg1 /reg1G gcy1=aveReg1 /reg1Cy gye1=aveReg1 /reg1Ye
【0084】次に、第2の利得制御値の算出方法を示
す。なお、第2の利得制御値の算出は、第1の利得制御
値の算出と平行に行われる。
【0085】(7)まず、Fig.12に示すように、1画
面がm個の小領域に分割され、その分割された各領域
(サンプルエリア)ごとにMa,G,Cy,Yeの加算
値を格納する加算レジスタの初期化を行う。
【0086】reg2Ma〔m〕 reg2G〔m〕 reg2Cy〔m〕 reg2Ye〔m〕
【0087】(8)分割された各領域(サンプルエリ
ア)内において、サンプルエリア内のサンプルポイント
における画素の撮像素子出力値が以下の式をすべて満た
すかどうか、すなわち、サンプルポイントがホワイトバ
ランスデータとして計算できる明るさの範囲にあるかど
うかそれぞれ調べる。
【0088】Dark Threshold<(Ma+G +Cy+Ye)/4 Bright Threshold>Ma Bright Threshold>G Bright Threshold>Cy Bright Threshold>Ye
【0089】各領域内において、これらの式を満たすサ
ンプルポイントのみ、各色の加算レジスタにそれぞれ画
素の撮像素子出力値を加えていく。
【0090】reg2Ma〔m〕= reg2Ma〔m〕+Ma reg2G〔m〕= reg2G〔m〕+G reg2Cy〔m〕= reg2Cy〔m〕+Cy reg2Ye〔m〕= reg2Ye〔m〕+Ye
【0091】(9) 各領域内において、(8)の処理
によって得られた各色の加算レジスタの値は、各色の加
算レジスタごとに平均化される。平均化して得られた値
は、上記(I),(II)に代入され、その領域(サン
プルエリア)における色の評価値が求められる。このよ
うにして得られた各領域の色評価値が(1)で定められ
た白判別範囲に含まれるかどうか判断する。そして、白
判別範囲内に含まれると判断された領域の加算レジスタ
の値のみ、下記の領域平均レジスタに加える。
【0092】reg2Ma= reg2Ma+reg2Ma〔m〕 reg2G= reg2G+reg2G〔m〕 reg2Cy= reg2Cy+reg2Cy〔m〕 reg2Ye= reg2Ye+reg2Ye〔m〕
【0093】(10)第2の利得制御値を(9)におい
て求められた領域平均レジスタの値に基づいて下記の式
によって求める。
【0094】 gmg2=aveReg2 /reg2Ma (aveReg2=(reg2Ma +reg2G +reg2Cy+reg2Ye)/4) gg2 =aveReg2 /reg2G gcy2=aveReg2 /reg2Cy gye2=aveReg2 /reg2Ye
【0095】なお、(9)において求められた各領域の
色の評価値のいずれも(1)で定められた白判別範囲に
含まれていない場合、各領域の色評価値のいずれか一つ
が(1)で定められた白判別範囲に含まれるまで画面の
各分割領域(サンプルエリア)の面積を段階的に広げ
る。
【0096】(11)(5)において得られたSN1と
SN2の比率および(6)において得られた第1の利得
制御値、(10)において得られた第2の利得制御値よ
り、ホワイトバランス調整データ(wmg1,wg1,
wcy1,wye1)を作る。
【0097】例えば、以下のような処理を施す。
【0098】(SN1/(SN1 +SN2 ))≧αの場合、 第1の利得制御値をそのままホワイトバランス調整デー
タとする wmg1=gmg1 wg1 =gg1 wcy1=gcy1 wye1=gye1 β<(SN1/(SN1 +SN2 ))<αの場合、以下の条件式
で、入力SN1,出力Pの1次関数を作成する。
【0099】(条件) SN1=α→P=1 SN1=β→P=0 となる (1次関数式) p=a×SN1+b
【0100】
【外1】 wmg1=p *gmg1+(1−p)*gmg2 wcy1 =p *gcy +(1−p)*gcy2 wye1 =p *gye1 +(1-p)*gye2 (SN1/(SN1 +SN2 ))≦βの場合 wmg1=gmg2 wg1 =gg2 wcy1=gcy2 wye1=gye2 (ただし、0β<α1) そして、これらの値をホワイトバランス調整データとし
て記憶する。
【0101】以上のようにして、撮影条件と被写体条件
により白判別範囲を変化させることにより、実際の色温
度と大幅に異なる白判別範囲内の信号を検出することが
なくなり、より正確なホワイトバランス信号を得ること
が可能となる。
【0102】また、(1)で定められた白判別範囲に入
るサンプルポイントの数に応じて第1、第2の利得制御
値を用いてホワイトバランス調整データを求める演算方
法を変えているので、大きくホワイトバランスがくずれ
ることがない。
【0103】また、本実施例では図2に示すような補色
センサーを用いる場合について説明したが、純色センサ
ーの場合でも実施可能であり、その場合、例えば色評価
値をR−Y,B−Yで設定すれば良い。
【0104】また、本実施例では、白判別領域の領域幅
を自動で決定したが、図9に示すようにマニュアルで設
定しても良い。例えば、白判別範囲を、太陽光の場合は
図9の(a),蛍光燈の場合は図9の(b),タングス
テン光の場合は図9の(c),フラッシュ光の場合は図
9の(d)のように限定する。
【0105】(第2の実施の形態)第2の実施の形態に
おけるホワイトバランス処理は、上述の第1の実施例に
おける白判別範囲を図5に示すように色温度別に定めら
れた白判別領域に分割し、撮影条件と被写体条件により
適切な白判別領域を選択し、その領域内に存在する色評
価値を有するサンプルポイントおよび1画面をm個に分
割して得られた領域に基づいてホワイトバランス制御す
る点を特徴としている。また、色温度別に補色純色変換
マトリクスを備え、上記選択された白判別領域内の色評
価値を平均化することにより色温度を算出し、複数のマ
トリクスの中から色温度に対応する上記マトリクスを選
択する構成である。
【0106】以下に、ホワイトバランスの処理の流れを
説明するが、第2の利得制御値を求める手法は第1の実
施例と同様であるため説明は省略する。
【0107】(1)予め白判別範囲を図5に示すように
約8000Kから2000Kまで、1000K毎に6個
の白判別領域に分割する。
【0108】最適な色再現の画像を得るためには、被写
体の色温度によって補色−純色変換用のマトリクスを変
化させることは必須である。よって予め、最適な色再現
を達成するために、照明光の色温度範囲内での必要な色
変換マトリクス数を検討しておく。そして、個々のマト
リクスで再生する色温度範囲に対応して白判別範囲を分
割する。
【0109】(2)第1の利得制御値を求めるために、
図12に示すサンプルポイントがホワイトバランスデー
タとして計算できる明るさがあるかどうかを調べる(第
1の実施例と同じ)。
【0110】(3)サンプルポイントにおいて、色評価
値wX,wYを求める。
【0111】 wX=(Ye−Cy)/Ylow (1) wY=(Ma−G)/Ylow (2) 但しYlow=(Ma+G+Cy+Ye)/4
【0112】(4)(3)における色評価値を、予め設
定した白判別領域の中で該当する白判別領域の加算レジ
スタに加える。
【0113】reg1Ma〔K 〕=reg1Ma+Ma reg1G 〔K 〕=reg1G +G reg1Cy〔K 〕=reg1Cy+Cy reg1Ye〔K 〕=reg1Ye+Ye 0≦k≦5
【0114】(5)全てのサンプルポイントにおいて
(4)の処理が終了したら、(4)において白と判別し
たサンプルの総数をSN1に、白でないサンプルの総数
をSN2に代入する。
【0115】(6)図5の6個の白判別領域の中から、
被写体の撮影条件と被写体条件から適切な白判別領域を
選択し、選択された白領域の加算レジスタから第1の利
得制御値を求める。そして第1の実施の形態と同様に第
1、第2の利得制御値に基づいてホワイトバランス調整
データを作成し、ホワイトバランス補正する。
【0116】第1の実施の形態と同様に、撮影条件及び
被写体条件とは、明るさを示すEV値,シャッタースピ
ードTV値,絞り値であるFナンバー,被写体までの距
離,フラッシュのON/OFF情報,被写体への外光と
フラッシュ光の影響度などである。
【0117】撮影時においてフラッシュがOFFの時、
EV値がある程度以上大きいならば、屋外で撮影したと
憶測し、第1の実施の形態と同様の白判別範囲に相当す
る白判別領域を限定する。限定の結果、白判別領域内に
色評価値が存在するポイントの数が0になってしまった
ら白判別領域を1つ増やす。
【0118】同時に、EV値がある程度大きい時は(約
13以上)、高色温度側の白判別領域は使用しない(6
000K付近)。これは、空の淡い青を白と誤判別する
のを防ぐためである。
【0119】また、ストロボ装置によるフラッシュON
の時には、フラッシュの被写体への影響度を、主被写体
までの距離,EV値,フラッシュの発光量などから求
め、その結果により白判別領域が選択される。第1の実
施の形態と同様に、フラッシュ光の影響度が高い場合は
白判別領域をフラッシュ光の色温度の白判別領域のみ用
いる。また、フラッシュ光の影響度が低くなるにつれて
白判別領域の選択範囲を広げていき、外光まで追従させ
る。
【0120】また、絞りF値が開放でシャッタースピー
ド値TVがある程度長い時には、ほぼ屋内撮影と断定で
きるため第1の実施の形態と同様に高色温度側の白判別
領域を徐々に使用しないようにする。
【0121】(7)(6)において選択された白判別領
域内の色評価価値の平均値により光源の色温度を算出
し、その色温度に対応する色変換マトリクスを選択す
る。例えば、図5において光源の色温度が5100Kと
算出された場合は、この色温度に最も近い5000Kの
色温度に対応するマトリクス4を選択する。
【0122】以上のようにして、白判別範囲を色温度別
に複数の白判別領域に分割し、被写体の撮影条件と被写
体条件により適切な白判別領域を選択するようにしてい
るため、実際の色温度と大幅に異なるサンプルポイント
を検出することがなくなり、より正確なホワイトバラン
ス信号を得ることが可能となる。また、算出された光源
の色温度選択に基づいて色変換マトリクスを選択するこ
とにより、例えば、光源の色温度が高い場合には赤色を
強調するようなマトリクスを選択し、光源の色温度が低
い場合には青色を強調するようなマトリクスを選択する
ため、その色温度において最適な色再現が実現できる。
【0123】また、本実施の形態では図2に示すような
補色センサーを用いる場合について説明したが、純色セ
ンサーの場合でも実施可能であり、その場合、例えば色
評価値をR−Y,B−Yで設定すれば良い。
【0124】また第1の実施の形態と同様に、図5複数
の白判別領域の選択をマニュアルで決定しても良い。
【0125】(第3の実施の形態)第3の実施の形態に
おけるホワイトバランス処理は、第1の実施の形態にお
ける白判別範囲を予め所定の色温度別の白判別領域に分
割し、撮影条件と被写体条件により適切な白判別領域の
それぞれにおける加算レジスタの値を補正して重み付け
を行う点が特徴である。また、第2の実施の形態と同様
に、色温度別に補色純色変換マトリクスを備え、算出さ
れたホワイトバランス係数より色温度値を抽出し、複数
のマトリクスの中から色温度に対応するマトリクスを選
択する手段を備えている。
【0126】以下に、ホワイトバランスの処理の流れを
説明するが、第2の利得制御値を求める手法は第1の実
施の形態と同様であるため説明は省略する。
【0127】(1)予め白判別範囲を図5に示すよう
に、約8000Kから2000Kまで1000K毎に6
個の白判別領域に分割する。
【0128】(2)第1の利得制御値を求めるために、
サンプルポイントがホワイトバランスデータとして計算
できる明るさがあるかどうかを調べる(第1の実施の形
態と同じ)。
【0129】(3)サンプルポイントにおいて、色評価
値wX,wYを求め、予め設定された6個の白判別領域
のどれに当てはまるか判定する。
【0130】 wX=(Ye−Cy)/Ylow (1) wY=(Ma−G)/Ylow (2) 但しYlow=(Ma+G+Cy+Ye)/4
【0131】(4)(3)における色評価値を、予め設
定された白判別領域の中で適切な領域の加算レジスタに
加える。
【0132】reg1Ma〔K 〕=reg1Ma+Ma reg1G 〔K 〕=reg1G +G reg1Cy〔K 〕=reg1Cy+Cy reg1Ye〔K 〕=reg1Ye+Ye 0≦k≦5
【0133】(5)全てのサンプルポイントにおいて
(4)の処理が終了したら、(4)において白判別領域
に色評価値が存在すると判別されたサンプルポイントの
総数をSN1に、白判別領域に色評価値が存在しないと
判別されたサンプルポイントの総数をSN2に代入す
る。
【0134】(6)上記6個の白判別領域において、撮
影条件および/又は被写体条件から各白判別領域の加算
レジスタへの補正ゲインを図6の(a)に示すような色
温度−補正ゲイングラフより求め、ゲイン補正後の白判
別領域の加算レジスタの平均値より第1の利得制御値を
求める。そして第1の実施の形態と同様に第1、第2の
利得制御値に基づいてホワイトバランス調整データを作
成し、ホワイトバランス補正する。
【0135】撮影時においてフラッシュがOFFの時、
EV値が例えば13ならば、屋外で撮影したと憶測し、
図6の(a)の右側部に示すような予め設定した色温度
−補正ゲイングラフより、低色温度側の白判別領域の加
算レジスタの値のゲインを下げる。例えばEV=13の
とき、2000〜4000K,7000〜8000Kの
白判別領域のゲインは0であるので各加算レジスタの値
が0となり4000〜5000Kの白判別領域の補正ゲ
インは0.25であるのでその領域の加算レジスタの値
に0.25が掛けられる。そして、5000K〜700
0Kの白判別領域の補正ゲインは1.0であるので各加
算レジスタの値に1.0が掛けられる。そして、このよ
うにそれぞれゲイン補正された加算レジスタの平均値よ
り第1の利得制御値を求める。ここで作成したグラフ
は、入力を色温度、出力を補正ゲインとしたものを適当
なEV値分だけ用意する。本実施例の場合は、EV13
からEV10までの4本のグラフを用意している。
【0136】同時に、図6の(a)の左側部のように高
色温度側の白判別領域の加算レジスタの値も補正を行
う。これは、空の淡い青を白と誤判別するのを防ぐため
である。
【0137】また、フラッシュONの時には、フラッシ
ュの被写体への影響度を、主被写体までの距離,EV
値,フラッシュの発光量などから求め、それにより白判
別領域のゲインを変化させる。図6の(b)に示すよう
に、フラッシュ光の影響度が高い場合は白判別領域の重
みをフラッシュ光の色温度の周辺部のみとし、フラッシ
ュ光の影響度が低くなるにつれて白判別領域の重み範囲
を広げていき、外光まで追従させる。
【0138】また、シャッタースピードによる重みも第
1の実施の形態と同様に、シャッタースピードが遅けれ
ば高色温度側の重みを減らすようにする。
【0139】(7)(6)において各白領域の加算レジ
スタを補正し、補正後の各レジスタの平均値により
(3)における式によって色評価値を算出し、算出され
た色評価値に対応する光源の色温度を図5のグラフから
求め、それに対応する色変換マトリクスを第2の実施の
形態と同様に選択する。
【0140】以上のようにして、白判別範囲を色温度別
に複数の白判別領域に分割し、被写体の撮影条件と被写
体条件に応じて各白判別領域の加算レジスタに重み付け
を施すようにしているため、より正確なホワイトバラン
ス信号を得ることが可能となる。また、上述のように算
出された光源の色温度に基づいてマトリクスを選択する
ため、その色温度において最適な色再現が実現できる。
【0141】また、本実施の形態では図2に示すような
補色センサーを用いる場合について説明したが、純色セ
ンサーの場合でも実施可能であり、その場合、例えば色
評価値をR−Y,B−Yで設定すれば良い。
【0142】また第1の実施の形態と同様に、撮影時の
照明条件をマニュアルで設定し、それに応じた重みを設
定すれば、より効果的なホワイトバランスが可能とな
る。
【0143】(第4の実施の形態)図7は、本発明の第
4の実施の形態の撮像装置が有する信号処理装置の構成
を示すブロック図である。ここで、ホワイトバランス以
降の処理は第1の実施の形態と同様であるので説明は省
略する。本実施の形態は、撮像素子を加算読み出しした
場合でも、非加算読み出し時のホワイトバランスブロッ
クを使用できるように工夫したものである。
【0144】撮像素子201からの出力信号は、プリプ
ロセス回路202を経てA/D変換回路203によりデ
ジタル信号となり、更にOB回路204によって黒レベ
ルが揃えられ、メモリ205に一旦記憶される。メモリ
205から読み出された画像信号は、演算部206にて
補色信号に復元され、ホワイトバランス回路207に送
られて利得調整値が算出される。また画像信号は、ホワ
イトバランス回路207からの利得制御値によりホワイ
トバランスが調整されて出力される。
【0145】上記演算部206の処理内容を説明する
と、加算信号(Wr,Wb,Gr,Gb)は次式で表さ
れる。
【0146】Wr=Ma+G (4−1) Wb=Ma+Cy (4−2) Gb=G+Cy (4−3) Gr=G+Ye (4−4) 4−1,4−2式よりG−Cyが得られ、4−3式より
G信号が得られるのは明瞭である。このようにして、M
a,G,Cy,Ye信号を復元し、ホワイトバランス回
路207の入力信号とする。そして、その出力を色分離
色補間回路208に送る。
【0147】このようにして、補色フィルタを備えた撮
像素子201に対して非加算読み出しを行い、ホワイト
バランス回路207の白判別範囲を例えば補色信号によ
る利得制御値 (Ma−G)/Y (Ye−Cy)/Y で設定した場合、上記撮像素子201を加算読み出した
出力値(Wr,Wb,Gr,Gb)の演算により(M
a,G,Cy,Ye)の信号に復元し、上記ホワイトバ
ランス回路207の入力信号とすることで、加算読み出
し,非加算読み出し時において、回路の共通化が可能と
なり、白判別範囲の設定値も一つで良くなる。
【0148】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態の撮像装置のホワイトバランス回路は第1〜第3
の実施例の何れかを用いるが、ホワイトバランス装置の
入力信号を撮像素子からの画像信号を色分離して帯域制
限したものにした点が異なっている。
【0149】画像に多くのエッジが含まれていると、
エッジ部におけるサンプルポイントの色評価値は白判別
範囲の対象に入らず、ホワイトバランスを調整するため
のサンプル数が減少してしまう、またエッジ部を異な
る色温度の白と誤判別するという影響があり、好ましく
ない。そこで、予め画像信号にローパスフィルタを施し
て帯域を制限し、エッジをなくしてからホワイトバラン
ス装置に入力する。
【0150】図8は本実施の形態の撮像装置が有する信
号処理装置の構成を示すブロック図である。撮像素子3
01の出力信号は、プリプロセス回路302,A/D変
換回路303を通り、OB回路304により黒レベルが
揃えられる。OB回路304の出力は一旦メモリ305
に記憶され、色分離色補間回路306にて色分離と同時
に水平及び垂直方向に軽いローパスフィルタがかけられ
る。
【0151】色分離色補間回路306の出力は、ホワイ
トバランス回路307に送られる。そして、ホワイトバ
ランス回路307から補正ゲインが返され、それにより
各色の白レベルが合わせられると同時に、メモリ305
から信号は輝度信号生成部に入力され、垂直ローパスフ
ィルタ回路315の後に白レベルがゲイン補正回路31
6にて補正される。
【0152】ホワイトバランス後の色処理部において
は、マトリクス回路308でRGBの信号に変換され
る。このRGB信号は、ガンマ補正回路309にてガン
マ補正され、純色色差変換回路310によりY,R−
Y,B−Yの信号に変換される。その後、C_SUP回
路311にて飽和領域の色消し処理が行われた色差信号
は、垂直ローパスフィルタ回路312及び水平ローパス
フィルタ回路313を通り、Y補正回路320,色補正
回路314に送られる。
【0153】一方輝度処理部においては、水平ローパス
フィルタ回路317で輝度段差除去された画像信号は、
APC回路318によりエッジ強調が行われ、ガンマ補
正回路319によってガンマ補正される。その後、H−
LPF回路313からの色差信号を用いてY補正回路3
20にて輝度信号の微妙な輝度調整が実施される。
【0154】そして、色処理部からの色差信号と輝度処
理部からの輝度信号は圧縮回路321でJPEG画像な
どに圧縮が行われ、フラッシュメモリ等のメモリ322
に記憶される。
【0155】このような構成をとることで、画像のエッ
ジ部などによるサンプル数の減少、色の誤判別を防ぐこ
とが可能となる。
【0156】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態の信号処理装置に用いるホワイトバランス回路
は、第1〜第5の実施の形態のホワイトバランス算出回
路の何れかを用いるが、色変換に用いるマトリクスの求
め方が異なる。本実施の形態では、図5に示すように、
色温度の変化に対し予め数個のマトリクスを用意する。
同図では、8000Kから2000Kまで1000K刻
みに7個のマトリクスを用意している。
【0157】補色センサーを用いた撮像素子に対して非
加算読み出しした場合、ホワイトバランス回路からの利
得制御値(wbMa,wbG,wbCy,wbYe)が
出力される。この値から、図5に対する色評価値のX軸
値wXを求める。
【0158】 wX=(1/wbYe−1/wbCy) (6−1) 次に、wXに対応する白判別領域を求め、その領域の色
温度リミッタのマトリクス2つと、wXとリミッタとの
距離を用いて次式のような線形演算で新たなマトリクス
を作成する。
【0159】 dis=limB-limA newMAT=((dis-(wX-limA))*matA+(dis(limB-wX))*matB)/dis (6-2) 本実施の形態によれば、ホワイトバランス回路からの利
得制御値を用いて色温度を表す色評価値を求め、その値
から色変換マトリクスを線形演算で求めることを特徴と
しており、これにより、マトリクスを切り替えることに
よって生じる色再現の変化をなめらかにすることができ
る。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
設定した白判別範囲を撮影時の撮影条件と被写体条件に
より変化させて色温度を検出する構成としたため、輝度
信号レベルに依存せず正確な検出が行え、実際の色温度
と大幅に異なる白判別範囲内の信号を検出することがな
くなり、より正確なホワイトバランス信号を得ることが
可能となる。
【0161】また、本発明によれば、予め色温度別に設
定された複数の白判別領域に分割し、その複数の白判別
領域毎に含まれる色評価値を有するサンプルポイントの
蓄積電荷を色ごとに積分し、被写体の撮影条件と被写体
条件により上記複数の白判別領域から適切な白判別領域
を選択し、前記積分値を用いて利得制御値および色温度
を求め、かつ、補色純色変換マトリクスを複数用意し、
上記利得制御値と白判別範囲から色温度を求め、それに
対応するマトリクスを選択する構成とすることにより、
適切なホワイトバランス補正が可能となる。また、算出
された色温度に基づいてマトリクスを選択するため、そ
の色温度において最適な色再現が実現できる。
【0162】また、本発明によれば、予め色温度別に設
定された複数の白判別領域に分割し、その複数の白判別
領域毎にそれぞれ含まれる色評価値を有するサンプルポ
イントの蓄積電荷を色ごとに積分し、被写体の撮影条件
と被写体条件により上記白判別領域の積分値のゲイン補
正を行い、その補正後の値を用いて利得制御値および色
温度を求め、補色純色変換マトリクスを複数用意し、算
出された色温度に対応するマトリクスを選択する構成と
する。すなわち、実際の色温度と大幅に異なる白判別範
囲内の信号については、その影響を小さくするゲインが
かかり、より正確なホワイトバランス信号を得ることが
可能となる。また、補正された積分値に基づいて算出さ
れた色温度に対応するマトリクスを選択するため、その
色温度において最適な色再現が実現できる。
【0163】また、本発明によれば、予め被写体条件お
よび/又は撮影条件に応じて定められた白判別領域に含
まれる色評価値を有するサンプルポイントの蓄積電荷を
色ごとに積分して第1の利得制御値を求めると同時に、
画面を任意の数に分割し、その分割領域毎に平均化され
た色評価値を求め、その色評価値が上記白判別範囲内に
入る色評価値に対応する積分値に基づいて第2の利得制
御値を求める。さらに上記白判別範囲に入る画素数及び
白判別範囲に入らない画素数を検出し、その検出画素数
に応じた混成比を算出し、該算出した混成比に応じて上
記第1の利得制御値と第2の利得制御値を混成して撮像
素子の出力に対する利得制御値を得る構成としている。
そのため、第1の利得制御値を求めるにあたって白判別
範囲に入る点が少ないかもしくはなく、第1の利得制御
値が正確に得られないとしても、前記白判別範囲に含ま
れる色評価値に対応する積分値に基づいて第2の利得制
御値を求めるため、大きくホワイトバランスがくずれる
ことがない。
【0164】また、本発明によれば、補色フィルタを備
えた撮像素子に対して非加算読み出しを行った場合で
も、撮像素子の加算読み出しの出力値を演算により復元
してホワイトバランス回路の入力信号とする構成とする
ことにより、加算読み出しと非加算読み出しにおいて回
路の共通化が可能となる。
【0165】また、本発明によれば、撮像素子の出力信
号を各色毎に分割し、ローパスフィルタをかけてからホ
ワイトバランス回路に入力する構成とすることにより、
画像のエッジ部などによるサンプル数の減少、色の誤判
別を防ぐことが可能となる。
【0166】また、本発明によれば、ホワイトバランス
回路からの利得制御値を用いて色温度を表す色評価値を
求め、その値から色変換マトリクスを線形演算で求める
構成とすることにより、マトリクスを切り替えることに
よって生じる色再現の変化をより一層なめらかにするこ
とができる。
【0167】上述した各実施の形態は、一例として、前
述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログ
ラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによって達成でき
る。
【0168】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は上述した各実施の形態を構成することになる。
【0169】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
などを用いることができる。
【0170】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれる。
【0171】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示にもとづき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる。上述した各実施の形態を上記記憶媒体に適用する
場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャート
に対応するプログラムコードを格納することになるが、
簡単に説明すると、上述した各実施の形態のカメラ制御
システムに不可欠なモジュールを、記憶媒体に格納する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3の実施の形態の撮像装置が有する信
号処理装置の構成を示すブロック図
【図2】色フィルタ配列例を示す図
【図3】第1の実施の形態における白判別範囲を示す説
明図
【図4】第1の実施の形態における白判別範囲のシフト
を示す説明図
【図5】第2、第3の実施の形態における白判別範囲の
色温度による分割を示す説明図
【図6】第3の実施の形態における色温度−補正ゲイン
グラフと白判別範囲の重み付けを示す説明図
【図7】第4の実施の形態の撮像装置が有する信号処理
装置の構成を示すブロック図
【図8】第5の実施の形態の撮像装置が有する信号処理
装置の構成を示すブロック図
【図9】白判別範囲を示す説明図
【図10】従来の撮像装置の信号処理系の構成を示すブ
ロック図
【図11】従来の白判別範囲を示す図
【図12】本発明の実施の形態における1画面分の画素
の構成を示す概念図

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の色フィルタを有する撮像素子
    と、 前記撮像素子から出力される色信号を評価する色信号評
    価手段と、 前記色信号評価手段によって評価された色信号が所定の
    評価範囲に含まれるか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段によって所定の評価範囲に含まれると判別
    された色信号に基づいてホワイトバランス調整するホワ
    イトバランス調整手段と、 前記判別手段の評価範囲を所定の条件に応じて変化させ
    る変化手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、前記判別手
    段によって所定の評価範囲に含まれると判別された色信
    号に基づいて撮像光源の色温度を算出する色温度算出手
    段と、 前記ホワイトバランス調整手段によって調整された色信
    号をマトリクスを用いて色変換するマトリクス変換手段
    とを備え、 前記マトリクス変換手段は、複数の異なるマトリクスを
    有し、前記色温度算出手段によって算出された色温度に
    応じて前記複数のマトリクスの中から1つを選択し、そ
    の選択されたマトリクスを用いて色変換を行うことを特
    徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記マトリクス変換
    手段は、Ma,G,Cy,Ye信号からR,G,B信号
    に色変換することを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記撮像素子から出
    力される色信号の読み出しにおいて、加算読み出しと非
    加算読み出しとを選択する選択手段と、 前記選択手段によって加算読み出しが選択された場合、
    非加算読み出しのときに出力される色信号に復元する復
    元手段とを備え、 前記色信号評価手段は、前記選択手段によって加算読み
    出しが選択された場合、前記復元手段によって復元され
    た色信号を評価することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、さらに、前記色信号
    評価手段の前段に設けられ、前記撮像素子から出力され
    る色信号を帯域制限するローパスフィルタを備えること
    を特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、さらに、前記判別手
    段によって所定の評価範囲に含まれると判別された色信
    号に基づいて撮像光源の色温度を算出する色温度算出手
    段と、 前記ホワイトバランス調整手段によって調整された色信
    号をマトリクスを用いて色変換するマトリクス変換手段
    と、 前記色温度算出手段によって算出された色温度に基づい
    て前記マトリクス演算手段のマトリクスを作成する作成
    手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記変化手段は、光
    源の明るさ、被写体への外光とフラッシュ光との影響
    度、およびシャッタースピードの少なくともいずれか一
    つに応じて前記評価範囲を変化させることを特徴とする
    撮像装置。
  8. 【請求項8】 複数種類の色フィルタを有する撮像素子
    と、 前記撮像素子から出力される色信号を評価する第1の色
    信号評価手段と、 前記色信号評価手段によって評価された色信号が所定の
    評価範囲に含まれるか否かを判別する第1の判別手段
    と、 前記第1の判別手段によって前記所定の評価範囲に含ま
    れると判別された色信号に基づいて第1の制御信号を演
    算する第1の演算手段と、 前記撮像素子から出力される1画面分の信号を複数領域
    に分割し、分割されたそれぞれの領域において、領域内
    の色信号を平均化し、平均化された色信号を評価する第
    2の色信号評価手段と、 前記第2の色信号評価手段によって評価された色信号が
    それぞれ前記所定の評価範囲に含まれるか否かを判別す
    る第2の判別手段と、 前記第2の判別手段によって前記所定の評価範囲に含ま
    れると判別された色信号に基づいて第2の制御信号を演
    算する第2の演算手段と、 前記第1,第2の制御信号に基づいてホワイトバランス
    調整するホワイトバランス調整手段とを備えることを特
    徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記第2の色信号評
    価手段は、前記第1の色信号評価手段よりも多い数の画
    素からの色信号に基づいて色信号を評価することを特徴
    とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記ホワイトバラ
    ンス調整手段は、前記第1の判別手段によって前記所定
    の範囲に含まれる色信号と前記所定の範囲に含まれない
    色信号との比率に応じて、前記第1,第2の制御信号を
    混成した信号に基づいてホワイトバランス調整すること
    を特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項8において、前記第2の色信号
    評価手段は、前記第2の判別手段によって前記複数領域
    の平均化された色信号がいずれも前記所定の範囲に含ま
    れないことが判別された場合、分割する領域を広げるこ
    とにより、該広げられた領域内の平均化された色信号を
    評価することを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 複数種類の色フィルタを有する撮像素
    子と、 前記撮像素子から出力される色信号を評価する色信号評
    価手段と、 前記色信号評価手段によって評価された色信号が複数の
    評価範囲いずれかに含まれるか否かを判別する判別手段
    と、 前記判別手段によって複数の評価範囲のいずれかに含ま
    れると判別された場合、その含まれる評価範囲に応じて
    前記色信号の重み付け補正を行う重み付け補正手段と、 前記重み付け補正手段によって補正された色信号に基づ
    いてホワイトバランス調整するホワイトバランス調整手
    段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記重み付け補
    正手段は、光源の明るさおよび被写体への外光とフラッ
    シュ光との影響度の少なくともいずれか一つに応じて重
    み付け補正を変化させることを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 複数種類の色フィルタを有する撮像素
    子から出力される色信号を評価する色信号評価手段と、 前記色信号評価手段によって評価された色信号が所定の
    評価範囲に含まれるか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段によって所定の評価範囲に含まれると判別
    された色信号に基づいてホワイトバランス調整するホワ
    イトバランス調整手段と、 前記判別手段の評価範囲を所定の条件に応じて変化させ
    る変化手段とを備えることを特徴とする信号処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、さらに、前記判
    別手段によって所定の評価範囲に含まれると判別された
    色信号に基づいて撮像光源の色温度を算出する色温度算
    出手段と、 前記ホワイトバランス調整手段によって調整された色信
    号をマトリクスを用いて色変換するマトリクス変換手段
    とを備え、 前記マトリクス変換手段は、複数の異なるマトリクスを
    有し、前記色温度算出手段によって算出された色温度に
    応じて前記複数のマトリクスの中から1つを選択し、そ
    の選択されたマトリクスを用いて色変換を行うことを特
    徴とする信号処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記マトリクス
    変換手段は、Ma,G,Cy,Ye信号からR,G,B
    信号に色変換することを特徴とする信号処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項14において、前記撮像素子か
    ら出力される色信号の読み出しにおいて、加算読み出し
    と非加算読み出しとを選択する選択手段と、 前記選択手段によって加算読み出しが選択された場合、
    非加算読み出しのときに出力される色信号に復元する復
    元手段とを備え、 前記色信号評価手段は、前記選択手段によって加算読み
    出しが選択された場合、前記復元手段によって復元され
    た色信号を評価することを特徴とする信号処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項14において、さらに、前記色
    信号評価手段の前段に設けられ、前記撮像素子から出力
    される色信号を帯域制限するローパスフィルタを備える
    ことを特徴とする信号処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項14において、さらに、前記判
    別手段によって所定の評価範囲に含まれると判別された
    色信号に基づいて撮像光源の色温度を算出する色温度算
    出手段と、 前記ホワイトバランス調整手段によって調整された色信
    号をマトリクスを用いて色変換するマトリクス変換手段
    と、 前記色温度算出手段によって算出された色温度に基づい
    て前記マトリクス演算手段のマトリクスを作成する作成
    手段とを備えることを特徴とする信号処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項14において、前記変化手段
    は、光源の明るさ、被写体への外光とフラッシュ光との
    影響度、およびシャッタースピードの少なくともいずれ
    か一つに応じて前記評価範囲を変化させることを特徴と
    する信号処理装置。
  21. 【請求項21】 複数種類の色フィルタを有する撮像素
    子から出力される色信号を評価する第1の色信号評価手
    段と、 前記色信号評価手段によって評価された色信号が所定の
    評価範囲に含まれるか否かを判別する第1の判別手段
    と、 前記第1の判別手段によって前記所定の評価範囲に含ま
    れると判別された色信号に基づいて第1の制御信号を演
    算する第1の演算手段と、 前記撮像素子から出力される1画面分の信号を複数領域
    に分割し、分割されたそれぞれの領域において、領域内
    の色信号を平均化し、平均化された色信号を評価する第
    2の色信号評価手段と、 前記第2の色信号評価手段によって評価された色信号が
    それぞれ前記所定の評価範囲に含まれるか否かを判別す
    る第2の判別手段と、 前記第2の判別手段によって前記所定の評価範囲に含ま
    れると判別された色信号に基づいて第2の制御信号を演
    算する第2の演算手段と、 前記第1,第2の制御信号に基づいてホワイトバランス
    調整するホワイトバランス調整手段とを備えることを特
    徴とする信号処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項21において、前記第2の色信
    号評価手段は、前記第1の色信号評価手段よりも多い数
    の画素からの色信号に基づいて色信号を評価することを
    特徴とする信号処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項21において、前記ホワイトバ
    ランス調整手段は、前記第1の判別手段によって前記所
    定の範囲に含まれる色信号と前記所定の範囲に含まれな
    い色信号との比率に応じて、前記第1,第2の制御信号
    を混成した信号に基づいてホワイトバランス調整するこ
    とを特徴とする信号処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項21において、前記第2の色信
    号評価手段は、前記第2の判別手段によって前記複数領
    域の平均化された色信号がいずれも前記所定の範囲に含
    まれないことが判別された場合、分割する領域を広げる
    ことにより、該広げられた領域内の平均化された色信号
    を評価することを特徴とする信号処理装置。
  25. 【請求項25】 複数種類の色フィルタを有する撮像素
    子から出力される色信号を評価する色信号評価手段と、 前記色信号評価手段によって評価された色信号が複数の
    評価範囲いずれかに含まれるか否かを判別する判別手段
    と、 前記判別手段によって複数の評価範囲のいずれかに含ま
    れると判別された場合、その含まれる評価範囲に応じて
    前記色信号の重み付け補正を行う重み付け補正手段と、 前記重み付け補正手段によって補正された色信号に基づ
    いてホワイトバランス調整するホワイトバランス調整手
    段とを備えることを特徴とする信号処理装置。
  26. 【請求項26】 請求項25において、前記重み付け補
    正手段は、光源の明るさおよび被写体への外光とフラッ
    シュ光との影響度の少なくともいずれか一つに応じて重
    み付け補正を変化させることを特徴とする信号処理装
    置。
  27. 【請求項27】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から色評価値を算出する色評価値算出手段と、該色
    評価値より色温度変化時における白色変化範囲を設定す
    る設定手段と、該白色変化範囲を撮影条件と被写体条件
    により変化させる変化手段と、前記色評価値が前記白色
    変化範囲に入るか否かを判別する判別手段を有し、該白
    色変化範囲に入る色評価値より得られた各色信号の利得
    制御値により前記色信号の利得を制御してホワイトバラ
    ンス調整を行うことを特徴とする撮像装置。
  28. 【請求項28】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から色評価値を算出する色評価値算出手段と、該色
    評価値より色温度変化時における白色変化範囲を設定す
    る設定手段と、該白色変化範囲を複数の白領域に分割す
    る分割手段と、前記色評価値が前記白領域に入るか否か
    を判別する判別手段と、白領域に含まれる色評価値を該
    白領域毎に積分して記憶する記憶手段と、撮影条件や被
    写体条件により前記複数の白領域のうち有効な白領域を
    選択する選択手段を有し、該有効な白領域の色評価値の
    積分値より得られた各色信号の利得制御値により前記色
    信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行うこと
    を特徴とする撮像装置。
  29. 【請求項29】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から色評価値を算出する色評価値算出手段と、該色
    評価値より色温度変化時における白色変化範囲を設定す
    る設定手段と、該白色変化範囲を複数の白領域に分割す
    る分割手段と、前記色評価値が前記白領域に入るか否か
    を判別する判別手段と、白領域に含まれる色評価値を該
    白領域毎に積分して記憶する記憶手段と、撮影条件や被
    写体条件により前記複数の白領域の色評価値の積分値を
    補正する補正手段を有し、該補正後の白領域の色評価値
    の積分値より得られた各色信号の利得制御値により前記
    色信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行うこ
    とを特徴とする撮像装置。
  30. 【請求項30】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から第1の色評価値を算出する第1の色評価値算出
    手段と、第1の色評価値より色温度変化時における第1
    の白色変化範囲を設定する第1の設定手段と、第1の色
    評価値が第1の白色変化範囲に入るか否かを判別する第
    1の判別手段と、第1の白色変化範囲に入る第1の色評
    価値より各色信号の第1の利得制御値を得る第1の演算
    手段と、前記第1の色評価値を求めた画素数よりも多い
    数の画素から第2の色評価値を算出する第2の色評価値
    算出手段と、前記第1の白色変化範囲とは独立した範囲
    の第2の白色変化範囲を設定する第2の設定手段と、第
    2の色評価値が第2の白色変化範囲に入るか否かを判別
    する第2の判別手段と、第2の白色変化範囲に入る第2
    の色評価値より前記各色信号の第2の利得制御値を得る
    第2の演算手段と、前記第1の白色変化範囲に入る画素
    数及び第1の白色変化範囲に入らない画素数を検出する
    検出手段と、その検出画素数に応じた混成比を算出する
    混成比算出手段を有し、該算出した混成比に応じて前記
    第1の利得制御値と第2の利得制御値を混成して得られ
    た撮像素子の出力に対する利得制御値により前記色信号
    の利得を制御してホワイトバランス調整を行うことを特
    徴とする撮像装置。
  31. 【請求項31】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から第1の色評価値を算出する第1の色評価値算出
    手段と、第1の色評価値より色温度変化時における第1
    の白色変化範囲を設定する第1の設定手段と、該第1の
    白色変化範囲を撮影条件と被写体条件により変化させる
    第1の変化手段と、第1の色評価値が第1の白色変化範
    囲に入るか否かを判別する第1の判別手段と、第1の白
    色変化範囲に入る第1の色評価値より各色信号の第1の
    利得制御値を得る第1の演算手段と、前記第1の色評価
    値を求めた画素数よりも多い数の画素から第2の色評価
    値を算出する第2の色評価値算出手段と、前記第1の白
    色変化範囲とは独立した範囲の第2の白色変化範囲を設
    定する第2の設定手段と、第2の色評価値が第2の白色
    変化範囲に入るか否かを判別する第2の判別手段と、第
    2の白色変化範囲に入る第2の色評価値より前記各色信
    号の第2の利得制御値を得る第2の演算手段と、前記第
    1の白色変化範囲に入る画素数及び第1の白色変化範囲
    に入らない画素数を検出する検出手段と、その検出画素
    数に応じた混成比を算出する混成比算出手段を有し、該
    算出した混成比に応じて前記第1の利得制御値と第2の
    利得制御値を混成して得られた撮像素子の出力に対する
    利得制御値により前記色信号の利得を制御してホワイト
    バランス調整を行うことを特徴とする撮像装置。
  32. 【請求項32】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から第1の色評価値を算出する第1の色評価値算出
    手段と、第1の色評価値より色温度変化時における第1
    の白色変化範囲を設定する第1の設定手段と、該第1の
    白色変化範囲を複数の白領域に分割する分割手段と、前
    記第1の色評価値が前記白領域に入るか否かを判別する
    第1の判別手段と、白領域に含まれる第1の色評価値を
    該白領域毎に積分して記憶する記憶手段と、撮影条件や
    被写体条件により前記複数の白領域のうち有効な白領域
    を選択する選択手段と、該有効な白領域の色評価値の積
    分値より各色信号の第1の利得制御値を得る第1の演算
    手段と、前記第1の色評価値を求めた画素数よりも多い
    数の画素から第2の色評価値を算出する第2の色評価値
    算出手段と、前記第1の白色変化範囲とは独立した範囲
    の第2の白色変化範囲を設定する第2の設定手段と、第
    2の色評価値が第2の白色変化範囲に入るか否かを判別
    する第2の判別手段と、その第2の白色変化範囲に入る
    第2の色評価値より前記各色信号の第2の利得制御値を
    得る第2の演算手段と、前記第1の白色変化範囲に入る
    画素数及び第1の白色変化範囲に入らない画素数を検出
    する検出手段と、その検出画素数に応じた混成比を算出
    する混成比算出手段を有し、該算出した混成比に応じて
    前記第1の利得制御値と第2の利得制御値を混成して得
    られた撮像素子の出力に対する利得制御値により前記色
    信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行うこと
    を特徴とする撮像装置。
  33. 【請求項33】 撮像素子の複数の画素から得られる色
    信号から第1の色評価値を算出する第1の色評価値算出
    手段と、第1の色評価値より色温度変化時における第1
    の白色変化範囲を設定する第1の設定手段と、該第1の
    白色変化範囲を複数の白領域に分割する分割手段と、前
    記第1の色評価値が前記白領域に入るか否かを判別する
    第1の判別手段と、白領域に含まれる第1の色評価値を
    該白領域毎に積分して記憶する記憶手段と、撮影条件や
    被写体条件により前記複数の白領域の色評価値の積分値
    を補正する補正手段と、該補正後の白領域の色評価値の
    積分値より各色信号の第1の利得制御値を得る第1の演
    算手段と、前記第1の色評価値を求めた画素数よりも多
    い数の画素から第2の色評価値を算出する第2の色評価
    値算出手段と、前記第1の白色変化範囲とは独立した範
    囲の第2の白色変化範囲を設定する第2の設定手段と、
    該第2の色評価値が第2の白色変化範囲に入るか否かを
    判別する第2の判別手段と、その第2の白色変化範囲に
    入る第2の色評価値より前記各色信号の第2の利得制御
    値を得る第2の演算手段と、前記第1の白色変化範囲に
    入る画素数及び第1の白色変化範囲に入らない画素数を
    検出する検出手段と、その検出画素数に応じた混成比を
    算出する混成比算出手段を有し、該算出した混成比に応
    じて前記第1の利得制御値と第2の利得制御値を混成し
    て得られた撮像素子の出力に対する利得制御値により前
    記色信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  34. 【請求項34】 利得が制御された各色信号をマトリク
    スを用いて色変換する変換手段と、白変化領域の分割数
    に応じた複数のマトリクスを保持する保持手段を備え、
    ホワイトバランスの利得制御値により該複数のマトリク
    スから1つのマトリクスを選択し、該選択されたマトリ
    クスを用いて色変換を行うことを特徴とする請求項28
    または29または32または33記載の撮像装置。
  35. 【請求項35】 利得が制御された各色信号をマトリク
    スを用いて色変換する変換手段と、白変化領域に対応す
    る少なくとも2つ以上のマトリクスを保持する保持手段
    と、ホワイトバランスの利得制御値と上記2つ以上のマ
    トリクスから補間演算によって新たなマトリクスを算出
    するマトリクス算出手段を備え、該新たなマトリクスを
    用いて色変換を行うことを特徴とする請求項28または
    29または32または33記載の撮像装置。
  36. 【請求項36】 分光特性の異なる3種類以上の色フィ
    ルタを有する撮像素子を有し、異なる2色フィルタの撮
    像素子の出力信号の差分を表す第1の信号を得る処理手
    段と、前記2色フィルタ以外の組み合わせの色フィルタ
    の撮像素子の出力信号の差分を表す第2の信号を得る処
    理手段と、輝度信号を作成する処理手段とを有するとと
    もに、前記第1の信号と輝度信号との比率を表す第1の
    比率信号と、前記第2の信号と輝度信号との比率を表す
    第2の比率信号を作成する作成手段を有し、前記第1の
    信号と第2の信号をホワイトバランス調整のための色評
    価値とすることを特徴とする請求項27ないし35何れ
    か記載の撮像装置。
  37. 【請求項37】 分光特性の異なる4種類の補色フィル
    タを備えた撮像素子を有し、第1の色フィルタの信号と
    第2の色フィルタの信号を加算して第5の信号を作成
    し、第2の色フィルタの信号と第3の色フィルタの信号
    を加算して第6の信号を作成し、第3の色フィルタの信
    号と第4の色フィルタの信号を加算して第7の信号を作
    成し、第1の色フィルタの信号と第4の色フィルタの信
    号を加算して第8の信号を作成し、前記第5から第8の
    信号を用いて画像信号を作成する信号処理装置を備える
    とともに、前記第5から第8の信号により前記第1から
    第4の4種類の補色信号を復元する演算手段と、前記第
    4種類の補色信号より色評価値を算出する色評価値算出
    手段と、該色評価値より色温度変化時における白色変化
    範囲を設定する設定手段と、前記色評価値が白色変化範
    囲に入るか否かを判別する判別手段を備え、該白色変化
    範囲に入る色評価値より得られた利得制御値により前記
    色信号の利得を制御してホワイトバランス調整を行うこ
    とを特徴とする撮像装置。
  38. 【請求項38】 分光特性の異なる4種類の補色フィル
    タを備えた撮像素子を有し、第1の色フィルタの信号と
    第2の色フィルタの信号を加算して第5の信号を作成
    し、第2の色フィルタの信号と第3の色フィルタの信号
    を加算して第6の信号を作成し、第3の色フィルタの信
    号と第4の色フィルタの信号を加算して第7の信号を作
    成し、第1の色フィルタの信号と第4の色フィルタの信
    号を加算して第8の信号を作成し、前記第5から第8の
    信号を用いて画像信号を作成する信号処理装置を備える
    とともに、前記第5から第8の信号により前記第1から
    第4の4種類の補色信号を復元する演算手段と、復元さ
    れた異なる2色の信号の差分を表す第9の信号を得る処
    理手段と、前記2色信号以外の組み合わせの2色の差分
    を表す10の信号を得る処理手段と、輝度信号を作成す
    る作成手段と、前記第9の信号と輝度信号との比率を表
    す第11の比率信号と前記第10の信号と輝度信号との
    比率を表す第12の比率信号を作成する作成手段とを備
    え、前記第11の信号と第12の信号をホワイトバラン
    ス調整のための色評価値とすることを特徴とする請求項
    27ないし35何れか記載の撮像装置。
  39. 【請求項39】 分光特性の異なる色フィルタを備えた
    撮像素子を有し、この撮像素子からの出力信号を各色毎
    に分離する色分離手段と、該色分離手段からの各色信号
    の帯域を制限する第1の帯域制限手段を備え、該第1の
    帯域制限手段からの色信号をホワイトバランス手段の入
    力信号とし、該ホワイトバランス手段によりホワイトバ
    ランスがとられた色信号に第2の帯域制限手段を用いて
    帯域制限することを特徴とする請求項27ないし36何
    れか記載の撮像装置。
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