JPH11261995A - 変化検出装置 - Google Patents

変化検出装置

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JPH11261995A
JPH11261995A JP10061012A JP6101298A JPH11261995A JP H11261995 A JPH11261995 A JP H11261995A JP 10061012 A JP10061012 A JP 10061012A JP 6101298 A JP6101298 A JP 6101298A JP H11261995 A JPH11261995 A JP H11261995A
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signal
change
outlier
image
change detection
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JP10061012A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kamashita
敦 釜下
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被写界を撮像して得られる入射光
に応じた電気信号を比較して画像の変化の有無を検出す
る変化検出装置に関し、被写界の範囲が変化しているか
否かを判定することによって、被写界内に発生した変化
のみを確実に検出ですることを目的とする。 【解決手段】 走行や旋回が可能な運搬装置に搭載され
る変化検出装置において、被写界を撮像して入射光に応
じた電気信号を生成すると共に該電気信号を比較して画
像の変化の有無を示す異値信号を生成する変化検出手段
と、変化検出手段が移動中であるか否かまたは姿勢を変
更中であるか否かを判定する移動判定手段と、移動判定
手段によって変化検出手段が停止していることが判定さ
れた場合に限り、変化検出手段によって生成される異値
信号が有効であると断定する異値信号判定手段とを備え
て構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写界を撮像して
得られる入射光に応じた電気信号を比較して画像の変化
の有無を検出する変化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、防犯や防災などを目的とし
て、カメラで撮影した画像を遠隔地でモニタ表示する監
視装置が実用化されている。このような監視装置には、
監視エリア内の変化の有無を自動的に検出する変化検出
装置を備え、監視者の負荷を軽減できるものがある。一
般に、このような変化検出装置は、カメラが固定された
状態での撮影によって得られた連続する2つのフレーム
間で、各画素の輝度の変化を検出することによって実現
される。
【0003】ところで、既存の監視装置には、監視エリ
ア全体を撮影できる位置にカメラを固定して建物の入り
口付近など比較的狭い範囲の監視を行うものや、監視エ
リア内を巡回したり姿勢を変える機構を有するカメラを
備え、広範囲の監視が可能な監視装置がある。このよう
な監視装置の内、監視エリア全体を撮影できる位置に固
定されたカメラを備えた監視装置には、上述した変化検
出装置を容易に付加することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、監視エリアが
広範囲に渡るために全体を1度に撮影することができ
ず、カメラの位置や姿勢を変更する必要がある監視装置
に、上述した変化検出装置を付加した場合、カメラの位
置や姿勢の変更による画像の変化が監視エリア内の変化
として検出されるという問題があった。
【0005】また、ズーミング機能を有するカメラを備
えた監視装置に、上述した変化検出装置を付加した場
合、ズーミングによる画像の変化が監視エリア内の変化
として検出されるという問題があった。すなわち、従来
の変化検出装置では、被写界の範囲が変化したことによ
って画像が変化したのか、被写界に何らかの異常が発生
して画像が変化したのかを判定することが難しかった。
【0006】そこで、請求項1ないし請求項7に記載の
発明は、被写界の範囲が変化しているか否かを判定する
ことによって、被写界内に生じた変化のみを確実に検出
できる変化検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の変化検
出装置は、走行や旋回が可能な運搬装置に搭載される変
化検出装置において、被写界を撮像して入射光に応じた
電気信号を生成すると共に該電気信号を比較して画像の
変化の有無を示す異値信号を生成する変化検出手段と、
変化検出手段が移動中であるか否かまたは姿勢を変更中
であるか否かを判定する移動判定手段と、移動判定手段
によって変化検出手段が停止していることが判定された
場合に限り、変化検出手段によって生成される異値信号
が有効であると断定する異値信号判定手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】すなわち、請求項1に記載の変化検出装置
では、変化検出手段を移動したり変化検出手段の姿勢を
変更する機構が変化検出装置内に設けられていなくて
も、移動判定手段によって変化検出手段が移動中である
か否かまたは姿勢を変更中であるか否かを確実に判定す
ることができる。また、請求項1に記載の変化検出装置
では、変化検出手段が停止している場合に限り異値信号
を有効にすることができ、変化検出手段の移動や姿勢の
変更によって被写界の範囲が変化した場合には異値信号
を無効にすることができる。
【0009】請求項2に記載の変化検出装置は、被写界
を撮像して入射光に応じた電気信号を生成すると共に該
電気信号を比較して画像の変化の有無を示す異値信号を
生成する変化検出手段と、走行や旋回を行って変化検出
手段の移動や姿勢の変更を行う移動手段と、移動手段の
走行や旋回の有無を判定する移動判定手段と、移動判定
手段によって移動手段が停止していることが判定された
場合に限り、変化検出手段によって生成される異値信号
が有効であると断定する異値信号判定手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0010】すなわち、請求項2に記載の変化検出装置
では、変化検出手段を移動したり変化検出手段の姿勢を
変更する移動手段が変化検出装置内に設けられている場
合、その移動手段の走行や旋回の有無を判定することに
よって変化検出手段が移動中であるか否かまたは姿勢を
変更中であるか否かを確実に判定することができる。ま
た、請求項2に記載の変化検出装置では、変化検出手段
が停止している場合に限り異値信号を有効にすることが
でき、変化検出手段の移動や姿勢の変更によって被写界
の範囲が変化した場合には異値信号を無効にすることが
できる。
【0011】請求項3に記載の変化検出装置は、請求項
1または請求項2に記載の変化検出装置において、変化
検出手段は、ズーミング機能を有し、異値信号判定手段
は、変化検出手段が停止し、かつズーミングを行ってい
ない場合に限り、変化検出手段によって生成される異値
信号が有効であると断定することを特徴とする。すなわ
ち、請求項3に記載の変化検出装置では、変化検出手段
が停止した状態でズーミングを行わずに撮像した場合に
限り異値信号を有効にすることができ、ズーミングによ
って被写界の範囲が変化した場合には異値信号を無効に
することができる。
【0012】請求項4に記載の変化検出装置は、請求項
1ないし請求項3の何れか1項に記載の変化検出装置に
おいて、変化検出手段は、異値信号判定手段によって異
値信号が有効であると断定された際に異値信号を生成す
ることを特徴する。
【0013】すなわち、変化検出手段は、移動中や姿勢
の変更中には異値信号の生成を中断し、被写界の範囲が
一定に保たれている状態でのみ異値信号を生成する。し
たがって、請求項4に記載の変化検出装置によれば、被
写界内に生じた変化のみを効率良く検出することができ
る。請求項5に記載の変化検出装置は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載の変化検出装置において、
異値信号判定手段によって異値信号が有効であると断定
された際、変化検出手段によって生成された異値信号に
基づき被写界に変化が生じた領域の大きさが予め決めら
れた値を上回ったか否かを判定する異常判定手段を備え
たことを特徴とする。
【0014】すなわち、異常判定手段は、被写界の範囲
が一定に保たれている状態でのみ異常判定を行う。した
がって、請求項5に記載の変化検出装置によれば、被写
界の範囲が変化したことによる画像の変化を異常である
と判定することがなく、誤判定を確実に低減できる。請
求項6に記載の変化検出装置は、請求項1ないし請求項
3の何れか1項に記載の変化検出装置において、変化検
出手段は、前記電気信号を比較して異値信号を生成する
と共に、該電気信号に応じた画像信号を生成し、異値信
号判定手段によって異値信号が有効であると断定された
際には、異値信号と画像信号との少なくとも一方を外部
に出力することを特徴とする。
【0015】したがって、請求項6に記載の変化検出装
置によれば、外部装置と連携することによって多機能化
を実現できる。なお、変化検出手段によって生成される
画像信号は、変化検出手段が移動中や姿勢を変更中であ
っても、外部に出力されても良い。請求項7に記載の変
化検出装置は、請求項1ないし請求項6の何れか1項に
記載の変化検出装置において、変化検出手段は、予め決
められたタイミングで光電変換を行って、入射光に応じ
た画素単位の電気信号を繰り返し生成する複数の光検出
部と、複数の光検出部の個々に対応して配置され、かつ
該複数の光検出部の内、対応する光検出部で生成された
直前のフレームに対する電気信号を記憶する複数の記憶
部と、記憶部の個々に記憶された直前のフレームに対す
る電気信号と、複数の光検出部の個々で新たに生成され
た現在のフレームに対する電気信号とを比較し、比較し
た結果に基づき異値信号を生成する異値信号生成部と、
光検出部によって生成された電気信号に応じた画像信号
を生成する画像信号生成部とを備えたことを特徴とす
る。
【0016】すなわち、光検出部の個々で生成された電
気信号(直前のフレームに対する電気信号)は、各々の
光検出部に対応して設けられた記憶部に記憶され、新た
に電気信号(現在のフレームに対する電気信号)が生成
されると、その電気信号(現在のフレームに対する電気
信号)と比較される。そのため、AD変換回路やフレー
ムメモリを別途設けることなく、異値信号を生成するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細を説明する。図1は、本発明の実施
形態の構成を示す図である。なお、本実施形態は、請求
項1、請求項5および請求項7に記載の変化検出装置を
備えた監視装置に相当する。
【0018】図において、変化検出装置10は、カメラ
11、異値信号処理部12、信号送信部13、移動検知
部14、警報装置15および警報送信部16によって構
成される。変化検出装置10の内部において、カメラ1
1のレンズを介して得られる光学像が結像する位置に
は、後述する変化検出センサが配され、変化検出センサ
の出力はカメラ11の出力として異値信号処理部12と
信号送信部13とに接続される。なお、変化検出センサ
によって生成された異値信号は、異値信号処理部12に
供給され、変化検出センサによって生成された画像信号
は、信号送信部13に供給される。
【0019】また、異値信号処理部12には、移動検知
部14による処理結果が供給され、異値信号処理部12
の出力は、警報装置15および警報送信部16に接続さ
れる。信号送信部13の出力は、無線伝送路を介して信
号受信部17に供給され、信号受信部17の出力はモニ
タ18に接続される。また、警報送信部16の出力は、
無線伝送路を介して警報受信部19に供給され、警報受
信部19の出力は警報装置20に接続される。
【0020】なお、変化検出装置10は監視エリア内を
巡回する運搬装置(図示省略)に搭載され、信号受信部
17、モニタ18、警報受信部19および警報装置20
は監視エリアから離れた場所(例えば、監視者が居る監
視ルームなど)に設置される。すなわち、 本実施形態
では、変化検出装置10から送信される画像がモニタ1
8に表示され、その画像に基づいて監視者が監視エリア
を監視する監視装置を想定している。
【0021】図2は、変化検出センサ100の概略構成
を示す模式回路図である。なお、図2に示す変化検出セ
ンサ100は、固体撮像素子である。図において、複数
の画素101(ここでは、説明を簡単にするため2×2
の4個とする)は、マトリクス状に配置される。垂直読
み出し線102a、102bは、垂直方向に並ぶ画素1
01の列毎に設けられ、後述するトランジスタQXを介
して画素101に接続されると共に、異値検出回路10
3および画像信号生成回路106に接続される。
【0022】異値検出回路103の出力は、シフトレジ
スタ104に接続され、画像信号生成回路106の出力
は、水平読み出しスイッチ用のトランジスタQH1、Q
H2を介して、水平読み出し線107に接続される。そ
れぞれの画素101は、入射光に応じた電荷を生成する
フォトダイオードPD、フォトダイオードPDによって
生成された電荷に相当する電気信号を出力する接合型電
解効果トランジスタQA、フォトダイオードPDによっ
て生成された電荷をトランジスタQAのゲート領域に直
接転送する転送用のMOSトランジスタQT、トランジ
スタQAのゲート領域に蓄積される電荷の排出を行うリ
セット用のトランジスタQPおよび垂直読み出し線10
2a、102bとトランジスタQAとの接続もしくは分
離を行うスイッチ用のMOSトランジスタQXとで構成
される。
【0023】図3は、異値検出回路103の構成を示す
模式回路図である。図において、異値検出回路103
は、スイッチ用のMOSトランジスタQR、QS、画素
101から異なるタイミングで出力される電気信号に相
当する電荷を蓄積するコンデンサCR、CSおよびコン
デンサCR、CSに蓄積された電荷を比較する比較回路
XAで構成される。
【0024】図4は、画像信号生成回路106の構成を
示す模式回路図である。図において、画像信号生成回路
106は、画素101から出力される電気信号に相当す
る電荷を蓄積するコンデンサCVおよびコンデンサCV
のサンプルホールド切り替え用のトランジスタQVで構
成される。なお、請求項1、請求項5および請求項7に
記載の発明と本実施形態との対応関係については、変化
検出手段はカメラ11内の変化検出センサ100に対応
し、異値信号判定手段および異常判定手段は異値信号処
理部12に対応し、移動判定手段は移動検知部14に対
応する。また、光検出部は画素101内のフォトダイオ
ードPDに対応し、記憶部は画素101内のトランジス
タQAのゲート領域に対応し、異値信号生成部は異値検
出回路103に対応し、画像信号生成部は画像信号生成
回路106に対応する。
【0025】以下、図1ないし図4を参照して本実施形
態の動作を説明する。まず、カメラ11の内部の処理を
説明する。カメラ11内の変化検出センサ100では、
レンズから得られる光学像が結像され、予め決められた
タイミングで各画素101内のフォトダイオードPDに
よって光電変換が行われる。
【0026】このような光電変換によってフォトダイオ
ードPDで生成された信号電荷は、画素101内のトラ
ンジスタQTが導通されると、トランジスタQAのゲー
トに転送される。その後トランジスタQTが非導通とな
ると、トランジスタQAのゲート領域は、フローティン
グ状態となるが、寄生容量の効果によって上述した信号
電荷を保持する。すなわち、トランジスタQAのゲート
領域は、フォトダイオードPDで生成された信号電荷を
蓄積し、一時的に保持する記憶部として動作する。
【0027】ここで、直前のフレームに対する信号電荷
が既にトランジスタQAのゲート領域に蓄積され、現在
のフレームに対する信号電荷がフォトダイオードPDに
よって新たに生成されている状態を考える。このような
状態で画素101内のトランジスタQXおよび異値検出
回路103内のトランジスタQRが導通されると、トラ
ンジスタQAによってソースフォロワ動作が行われて、
そのトランジスタQAのゲート領域に蓄積された直前の
フレームに対する信号電荷に応じた電荷は、垂直読み出
し線102を介して異値検出回路103内のコンデンサ
CRに充電される。また、画素101内のトランジスタ
QPが導通されると、トランジスタQAのゲート領域に
蓄積された信号電荷は排出されて初期化される。
【0028】その後、画素101内のトランジスタQT
が導通されると、フォトダイオードPDによって新たに
生成された現在のフレームに対する信号電荷は、トラン
ジスタQAのゲートに転送される。また、画素101内
のトランジスタQXおよび異値検出回路103内のトラ
ンジスタQSが導通されると、トランジスタQAによっ
てソースフォロワ動作が行われて、そのトランジスタQ
Aのゲートに転送された現在のフレームに対する信号電
荷は、垂直読み出し線102を介して異値検出回路10
3内のコンデンサCSに充電される。
【0029】すなわち、異値検出回路103内のコンデ
ンサCRには、直前のフレームに対する信号電荷に応じ
た電荷が蓄積され、コンデンサCSには、現在のフレー
ムに対する信号電荷に応じた電荷が蓄積される。
【0030】また、画素101内のトランジスタQAの
ゲートに転送された現在のフレームに対する信号電荷
は、そのトランジスタQAのゲート領域に保持され、次
のフレームにおいて、直前のフレームに対する信号電荷
として用いられる。比較回路XAは、コンデンサCRと
コンデンサCSとに充電された電荷に応じた信号電圧の
差の絶対値を取得する。また、比較回路XAは、取得し
た絶対値が予め決められた値以上である場合には「1」
(変化が生じたことを表す信号レベル)を示す信号を出
力し、絶対値が予め決められた値未満である場合には
「0」(変化が生じていないことを表す信号レベル)を
示す信号を出力する。このようにして比較回路XAから
出力される信号は、シフトレジスタ104を介して順次
外部に出力される。
【0031】すなわち、連続する2つのフレームに対応
する信号電荷に応じた信号電圧の値を画素毎に比較する
ことによって、異値信号を容易に得ることができる。な
お、変化が生じたことを表す信号レベルを「0」とし、
変化が生じていないことを表す信号レベルを「1」とし
ても良い。ところで、画素101内のトランジスタQP
が導通されてトランジスタQAのゲート領域に蓄積され
た信号電荷が排出され初期化された後、画素101内の
トランジスタQXおよび画像信号生成回路106内のト
ランジスタQVが導通されると、トランジスタQAによ
ってソースフォロワ動作が行われて、そのトランジスタ
QAのゲート領域が初期化された状態に応じた信号は、
垂直読み出し線102を介して画像信号生成回路106
内のコンデンサCVに充電される。また、このようにし
てコンデンサCVに充電された信号は、トランジスタQ
Vが非導通とされてコンデンサCVがフローティングと
された後も、コンデンサCVに保持される。
【0032】その後、画素101内のトランジスタQT
が導通されると、フォトダイオードPDによって生成さ
れた現在のフレームに対する信号電荷は、トランジスタ
QAのゲート領域に転送される。この状態で、画素10
1内のトランジスタQXが導通されると、トランジスタ
QAは再びソースフォロワ動作を行い、そのトランジス
タQAのゲート領域に蓄積された信号電荷に応じた信号
が、垂直読み出し線102を介して画像信号生成回路1
06内のコンデンサCVに入力される。
【0033】ここで、コンデンサCVには、すでに画素
101内のトランジスタQAのゲート領域を初期化した
後の状態に応じた信号が保持されているため、コンデン
サCVの出力(画像信号生成回路106の出力)から
は、画素101内のトランジスタQAのゲートに現在の
フレームに対する信号電荷が蓄積された状態に応じた信
号と、初期化された後の状態に応じた信号の差に応じた
信号が出力される。
【0034】ところで、画素101内のトランジスタQ
Aのゲート領域を初期化した後の状態に応じた信号に
は、固定パターン雑音の原因となるトランジスタQAの
ゲート・ソース間電圧のばらつきや、ランダム雑音の原
因となるトランジスタQAのゲート領域を初期化した直
後のリセット雑音(いわゆるKTC雑音)などが含まれ
ていることが知られている。しかし、本実施形態では、
画像信号生成回路106によって、固定パターン雑音や
ランダム雑音を除去した画像信号を得ることができる。
【0035】したがって、変化検出センサ100は、異
値信号と画像信号とを同時に出力することができる。こ
のようにして変化検出センサ100から出力される異値
信号は異値信号処理部12に供給され、画像信号は信号
送信部13に供給される。信号送信部13は画像信号を
無線伝送路を介して信号受信部17に送信し、信号受信
部17によって受信された信号はモニタ18に表示され
る。
【0036】すなわち、本実施形態では、カメラ11が
移動中であっても、監視エリアの画像がモニタ18に表
示されることになる。次に、カメラ11が移動中である
か否かを判定する処理について説明する。
【0037】なお、本実施形態では、加速度センサを有
する移動検知部14によって、このような判定を行うも
のとする。一般に、物体の初期速度を(vx0,vy
0)とし、時間tが経過した時点における加速度を(a
x(t),ay(t))とすると、
【数1】 であり、時間tが経過した時点における物体の位置
(x,y)は、
【数2】 となる。
【0038】ここで、ax(t)=ay(t)=a(一定)
とし、物体の初期位置を(x0,y0)とすると、時間
tが経過した時点における物体の移動速度(vx,v
y)および位置(x,y)は、
【数3】 によって得られる。
【0039】すなわち、移動検知部14は、カメラ11
の初期速度および初期位置を取得すると共に、加速度セ
ンサによってカメラ11の加速度を検知し、vxおよび
vyが「0」か否かを判定することによって、カメラ1
1が移動中であるか否かを判定することができる。な
お、本実施形態では、請求項1に記載の発明を適用して
いるため、移動検知部14はカメラ11が移動中である
か否かの判定を単独で行っているが、請求項1に代えて
請求項2に記載の発明を適用する場合、移動検知部14
は、移動手段に相当する運搬装置の車輪の回転の有無を
判定することによってカメラ11が移動中であるか否か
の判定を行っても良い。
【0040】また、カメラ11の姿勢を変えることによ
って広範囲の監視を行う監視装置では、移動検知部14
は、ジャイロセンサなどによってカメラ11の姿勢が変
更中であるか否かを判定しても良い。
【0041】上述したように、このような移動検知部1
4による処理結果(カメラ11が移動中であるか停止し
ているか)は、異値信号処理部12に供給される。以
下、カメラ11が停止している場合の処理を説明する。
異値信号処理部12は、移動検知部14によってカメラ
11が停止していることが判定された場合、変化検出セ
ンサ100から供給された異値信号に基づいて、被写界
に変化が生じた領域の大きさ(例えば、異値信号の信号
レベルが「1」を示す画素(変化が生じた画素)の総
数)が予め決められた値を上回ったか否かを判定する。
【0042】すなわち、異値信号処理部12は、変化が
生じた領域の大きさが閾値を上回った場合、監視エリア
内に異常が発生していると判断する。異値信号処理部1
2は、このようにして監視エリア内に異常が発生してい
ると判断した場合、警報装置15および警報送信部16
に対して、警報の発報を指示する発報信号を出力する。
【0043】警報装置15は、発報信号が供給される
と、予め決められたブザー音の出力やランプの点灯など
を行う。一方、警報送信部16は、発報信号が供給され
ると、その発報信号を無線伝送路を介して警報受信部1
9に供給する。警報受信部19は受信した発報信号を警
報装置20に供給し、警報装置20は発報信号が供給さ
れると、予め決められたブザー音の出力やランプの点灯
などを行う。
【0044】ところで、異値信号処理部12では、カメ
ラ11が移動中である場合、監視エリア内に異常が発生
しているか否かの判定は行われない。すなわち、異値信
号処理部12は、カメラ11が停止している場合に限
り、変化検出センサ100によって生成される異値信号
が有効であると判断する。したがって、本実施形態によ
れば、監視エリアが広範囲に渡り、カメラ11の位置や
姿勢を変更する必要がある監視装置であっても、監視エ
リア内の異常を確実に自動検出することができる。
【0045】また、本実施形態によれば、カメラ11が
停止している場合に限り、監視エリア内の異常を検出す
る処理が行われるため、被写界の範囲が変化したことに
よる画像の変化を異常として検出することがなく、誤発
報が抑制できる。さらに、本実施形態によれば、監視エ
リア内に異常が検出された場合、監視ルームなどに設定
された警報装置20によってブザー音が出力されたりラ
ンプが点灯するため、監視者は、常時モニタ18を監視
する必要がなくなる。また、異常が生じた場合、監視エ
リアを巡回する変化検出装置10が有する警報装置15
でも、ブザー音が出力されたりランプが点灯するため、
侵入者を威嚇することができ、盗難などの被害を未然に
防ぐことができる。
【0046】なお、カメラ11が移動中であるか否かを
判定する方法として、1フレーム分の異値信号の信号レ
ベルが全て「1」となるか否かを判定する方法が考えら
れるが、このような方法では、侵入者をズーム撮影した
場合のように被写界全体が変化している場合でも、カメ
ラ11が移動中であると判定してしまうおそれがある。
しかし、変化検出装置10では、加速度センサを有する
移動検知部14によってカメラ11が移動中であるか否
かを検出するため、被写界の範囲が変化したことによっ
て画像が変化したのか、被写界に何らかの異常が発生し
て画像が変化したのかを確実に判定することができる また、本実施形態では、被写界の範囲が変化したか否か
を判定する際、カメラ11が移動中であるか否かのみを
判定しているが、請求項3に記載の発明を適用すること
によって、ズーミングが行われたか否かを判定する処理
を付加しても良い。
【0047】さらに、本実施形態の変化検出装置10で
は、変化検出センサ100によって異値信号が常時生成
されているが、請求項4に記載の発明を適用することに
よって、移動検知部14でカメラ11が停止しているこ
とが判定された場合に限り異値信号を生成する構成にし
ても良い。
【0048】また、本実施形態の変化検出装置10で
は、変化検出センサ100によって画像信号が常時生成
されて信号送信部13を介して外部(ここでは、監視ル
ームなど相当する)に送信されているが、請求項6に記
載の発明を適用することによって、移動検知部14でカ
メラ11が停止していることが判定された場合に限り画
像信号を生成して送信する構成にしても良い。
【0049】ところで、本実施形態の変化検出センサ1
00では、上述したように、連続する2つのフレームに
対応する信号電荷に応じた信号電圧の値を画素毎に比較
することができるため、微少な変化であっても確実に検
出することができる。なお、変化検出手段に相当する撮
像素子としては、直前のフレームと現在のフレームとの
画像信号を記憶するためのメモリを画素毎に設けると共
に、このメモリに記憶された画像信号を比較する回路を
画素毎に設けた撮像素子であっても良い。
【0050】また、変化検出手段として、撮像素子、A
D変換回路、2つのフレームメモリおよび画像処理回路
で構成される変化検出器を用い、撮像素子で生成された
連続する2つのフレームに対する画像信号をAD変換回
路を介してディジタル信号に変換して2つのフレームメ
モリに個別に保存し、これらのフレームメモリに保存さ
れたディジタル信号を画像処理によって比較することに
よって異値信号を生成しても良い。
【0051】さらに、本実施形態では、モニタ18に監
視エリアの画像が表示されるが、カメラ11が停止して
いる状態で異値信号と画像信号との重ね合わせを行う画
像処理部を信号送信部13の前段に設け、重ね合わされ
た信号に相当する画像をモニタ18に表示しても良い。
このような構成にすることによって、変化の軌跡をモニ
タ18に表示することができる。
【0052】また、本実施形態では、変化検出センサ1
00で生成された画像信号をモニタ18に表示している
が、このような画像信号については、監視エリアの変化
を再確認できるように記録しても良い。さらに、本実施
形態では、変化検出装置10を監視装置に用いているた
め、監視エリアの画像をモニタ18に表示する目的で画
像信号が生成されているが、本発明は、異値信号のみを
生成する変化検出装置に対しても適用できる。
【0053】また、本発明は、可視光線用の撮像素子を
有する変化検出装置に限定されず、X線、紫外線、赤外
線など如何なる波長の受光電磁波用の撮像素子を有する
変化検出装置に対しても適用できる。
【0054】
【発明の効果】上述したように請求項1または請求項2
に記載の発明では、変化検出手段が停止している場合に
限り異値信号を有効にすることができるため、被写界内
に生じた変化による画像の変化のみを確実に検出するこ
とができる。
【0055】また、請求項3に記載の発明では、変化検
出手段が停止した状態でズーミングを行わずに撮像した
場合に限り異値信号を有効にすることができるため、被
写界内に生じた変化による画像の変化のみを確実に検出
することができる。さらに、請求項4に記載の発明は、
被写界の範囲が一定に保たれている状態でのみ異値信号
を生成するため、被写界内に生じた変化の検出を効率良
く行うことができる。
【0056】また、請求項5に記載の発明は、被写界の
範囲が一定に保たれている状態でのみ異常判定が行われ
るため、誤判定を確実に低減できる。さらに、請求項6
に記載の発明は、外部装置と連携することによって多機
能化を容易に実現できる。また、請求項7に記載の発明
では、既存の撮像素子に簡単な構成の回路を付加するこ
とによって、異値信号を生成することができるため、A
D変換回路やフレームメモリを別途設ける必要がなく、
装置全体として小型化および低廉化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の構成を示す図である。
【図2】変化検出センサの概略構成を示す模式回路図で
ある。
【図3】異値検出回路の構成を示す模式回路図である。
【図4】画像信号生成回路の構成を示す模式回路図であ
る。
【符号の説明】
10 変化検出装置 11 カメラ 12 異値信号処理部 13 信号送信部 14 移動検知部 15、20 警報装置 16 警報送信部 17 信号受信部 18 モニタ 19 警報受信部 100 変化検出センサ 101 画素 102a、102b 垂直読み出し線 103 異値検出回路 104 シフトレジスタ 106 画像信号生成回路 107 水平読み出し線 QH1、QH2、QA、QT、QP、QX、QR、Q
S、QV トランジスタ PD フォトダイオード CR、CS、CV コンデンサ XA 比較回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行や旋回が可能な運搬装置に搭載され
    る変化検出装置において、 被写界を撮像して入射光に応じた電気信号を生成すると
    共に該電気信号を比較して画像の変化の有無を示す異値
    信号を生成する変化検出手段と、 前記変化検出手段が移動中であるか否かまたは姿勢を変
    更中であるか否かを判定する移動判定手段と、 前記移動判定手段によって前記変化検出手段が停止して
    いることが判定された場合に限り、該変化検出手段によ
    って生成される異値信号が有効であると断定する異値信
    号判定手段とを備えたことを特徴とする変化検出装置。
  2. 【請求項2】 被写界を撮像して入射光に応じた電気信
    号を生成すると共に該電気信号を比較して画像の変化の
    有無を示す異値信号を生成する変化検出手段と、 走行や旋回を行って前記変化検出手段の移動や姿勢の変
    更を行う移動手段と、 前記移動手段の走行や旋回の有無を判定する移動判定手
    段と、 前記移動判定手段によって前記変化検出手段が停止して
    いることが判定された場合に限り、該変化検出手段によ
    って生成される異値信号が有効であると断定する異値信
    号判定手段とを備えたことを特徴とする変化検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の変化検
    出装置において、 前記変化検出手段は、 ズーミング機能を有し、 前記異値信号判定手段は、 前記変化検出手段が停止し、かつズーミングを行ってい
    ない場合に限り、該変化検出手段によって生成される異
    値信号が有効であると断定することを特徴とする変化検
    出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の変化検出装置において、 前記変化検出手段は、 前記異値信号判定手段によって異値信号が有効であると
    断定された際に異値信号を生成することを特徴する変化
    検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の変化検出装置において、 前記異値信号判定手段によって異値信号が有効であると
    断定された際、前記変化検出手段によって生成された異
    値信号に基づき被写界に変化が生じた領域の大きさが予
    め決められた値を上回ったか否かを判定する異常判定手
    段を備えたことを特徴とする変化検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載の変化検出装置において、 前記変化検出手段は、 前記電気信号を比較して異値信号を生成すると共に、該
    電気信号に応じた画像信号を生成し、前記異値信号判定
    手段によって異値信号が有効であると断定された際に
    は、異値信号と画像信号との少なくとも一方を外部に出
    力することを特徴とする変化検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れか1項に
    記載の変化検出装置において、 前記変化検出手段は、 予め決められたタイミングで光電変換を行って、入射光
    に応じた画素単位の電気信号を繰り返し生成する複数の
    光検出部と、 前記複数の光検出部の個々に対応して配置され、かつ該
    複数の光検出部の内、対応する光検出部で生成された直
    前のフレームに対する電気信号を記憶する複数の記憶部
    と、 前記記憶部の個々に記憶された直前のフレームに対する
    電気信号と、前記複数の光検出部の個々で新たに生成さ
    れた現在のフレームに対する電気信号とを比較し、比較
    した結果に基づき異値信号を生成する異値信号生成部
    と、 前記光検出部によって生成された電気信号に応じた画像
    信号を生成する画像信号生成部とを備えたことを特徴と
    する変化検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003111064A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Secom Co Ltd 監視カメラ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4578743B2 (ja) * 2001-09-28 2010-11-10 セコム株式会社 監視カメラ装置

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