JPH11261963A - 動画像記録再生方法及び動画像記録再生装置 - Google Patents

動画像記録再生方法及び動画像記録再生装置

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JPH11261963A
JPH11261963A JP10061071A JP6107198A JPH11261963A JP H11261963 A JPH11261963 A JP H11261963A JP 10061071 A JP10061071 A JP 10061071A JP 6107198 A JP6107198 A JP 6107198A JP H11261963 A JPH11261963 A JP H11261963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GOP単位でのランダムアクセスができず、
ランダムアクセス後にはオーディオとビデオの同期が保
たれない。 【解決手段】 複数のGOPをパケットとし、パケット
毎にパケット情報を管理ファイルに記録する。パケット
情報は、パケットの開始位置、次のパケット情報のアド
レスと、GOP毎にGOPの開始位置、ビデオの再生時
刻を示すVPTS、オーディオの再生時刻を示すAPT
S、フレーム内符号化されたフレームの符号化データの
終了位置(I終了位置)、前方向のフレーム間予測符号
化されたフレームの符号化データの終了位置(P終了位
置)で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮された映像、
音声データをディスク媒体や半導体メモリに記録、再生
する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像符号化方式として、MPE
G1(ISO/IEC 11172)、MPEG2(I
SO/IEC 13818)方式が蓄積、通信、放送の
分野で用いられている。MPEG方式ではフレーム毎に
フレーム内符号化、前方向のフレーム間予測符号化、両
方向のフレーム間予測符号化を切り替えて用いる。
【0003】以下では、フレーム内符号化するフレーム
をIフレーム、前方向のフレーム間予測符号化するフレ
ームをPフレーム、両方向のフレーム間予測符号化する
フレームをBフレームと呼ぶ。
【0004】図19にIフレーム、Pフレーム、Bフレ
ームの並びの例を示す。MPEG方式では図19に示す
ように、1枚以上のIフレームを含む複数のフレーム群
をGroup Of Pictures(以下ではGO
Pと略す)と呼ぶ。
【0005】MPEG方式で圧縮した符号化データをビ
デオシーケンスの途中から再生する場合、Iピクチャか
ら復号する必要がある。これは、PピクチャやBピクチ
ャはフレーム間予測符号化されているため、予測に用い
る画像を先に復号しておく必要があり、この依存関係を
たどると全てのPピクチャやBピクチャはIピクチャに
依存しているためである。
【0006】ところで、MPEG方式は可変長符号化で
あり、時間と符号量が比例しない。即ち、ランダムアク
セス等で符号化データの途中から再生する場合などで
は、再生開始時刻がわかっても、その時刻のデータがど
こに記録されているかはわからない。そのため、どの時
刻のデータがメディアのどの位置に記録してあるかを予
め管理しておく必要がある。
【0007】MPEG方式でアクセスの単位となるGO
Pの位置を管理し、ランダムアクセスを効率良く行う装
置が特開平7−284060号公報に記載されている。
特開平7−284060号公報では、n個(nは1以上
の整数)のGOPをデータユニット(DUT)とてまと
めて光ディスクに記録し、DUTの記録位置も別途記録
する。
【0008】図20に特開平7−284060号公報で
用いるDUTの構成を示す。
【0009】DUT201はDUTヘッダ202、副映
像データ203、音声データ204、主映像データ20
5で構成され、副映像データ203には主映像データ2
05の時間に対応するサブピクチャ(字幕データ)な
ど、音声データ204には主映像データ205の時間に
対応する音声データ、主映像データ205にはMPEG
方式で圧縮された映像データが記録される。
【0010】ここで、DUTヘッダ202以外のデータ
は、DUT毎にデータ長が異なる。そして、DUTを構
成する各データは、光ディスクの物理セクタ長の整数倍
となるように長さが決められている。
【0011】DUTの先頭が記録されるセクタ番号は、
ディスクの管理ファイルに別途記録されており、ランダ
ムアクセスや高速再生時には管理ファイルの情報から目
的のDUTの開始位置を検索、ジャンプし、GOPの先
頭から再生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−284060号公報に記載の方式(以下では従来例
と呼ぶ)では、下記に記述する5つの問題点がある。
【0013】第1に従来例では、DUTの開始位置しか
管理していないため、2〜3倍速の高速再生時になめら
かな表示ができないという問題がある。
【0014】高速再生時には、圧縮データの中からIピ
クチャの符号の読み出しを繰り返す。
【0015】図21を用いてこの様子を説明する。
【0016】図21において、まずDUT211の先頭
にジャンプし、DUT211内のIピクチャ213を読
み出す。Iピクチャの終了を検出するとDUT212の
先頭にジャンプし、DUT212内のIピクチャ214
を読み出し、以下同様の動作を繰り返す。
【0017】一例として、GOPを構成するフレーム数
を15枚、DUTが4GOPで構成されているとすると
1DUTは約2秒のデータに相当し、約2秒毎のデータ
のうちの1枚のIピクチャの再生を繰り返す。この場合
に、1秒当たり1枚のIピクチャを再生すると2倍速と
なり、1秒当たり2枚のIピクチャを再生すると4倍速
になる。言い変えると2倍速の場合は1秒間に1枚、4
倍速の場合は1秒間に2枚の画像しか表示できず、なめ
らかな高速再生にならない。
【0018】従来例において、DUTを構成するGOP
の数を少なくすれば、より多くのIピクチャを再生する
ことはできる。例えばDUTを1GOPで構成するとす
ると、1秒当たり4枚のIピクチャを再生すると2倍速
となる。しかしながら、単位時間当たりに読み出し可能
なIピクチャの枚数がより多い場合には、表示可能枚数
よりも少ない枚数しか表示できない。
【0019】第2に、従来例では、高速再生時に無駄な
読み出しが生じるという問題がある。
【0020】図21に示した通り、高速再生時にはまず
DUTの先頭にジャンプする。読み出すべきIピクチャ
のデータは図20の主映像データ205に記録記録され
ているが、それまでにDUTヘッダ202、副映像デー
タ203、音声データ204を読み出す必要がある。
【0021】また、高速再生時には、Iピクチャの読み
出しが終了した後に次のDUTにジャンプするが、Iピ
クチャの終了位置は別途検出する必要がある。
【0022】図22にディスクに映像を記録、再生する
装置のブロック図を示す。
【0023】図22において、コントローラ229が記
録メディア231を制御し、記録メディア231からは
DIUの先頭からのデータが出力される。出力データ
は、ECC(誤り訂正)符号化されており、ECC部2
30でデコードされる。
【0024】デコードされたデータは多重化・分離回路
227でDUTヘッダ、副映像データ、音声データ、主
映像データに分離され、メモリ228に保持される。D
UTヘッダは図示しないシステムコントローラに入力さ
れ、副映像データは図示しない副映像デコード回路に入
力される。そして音声データはオーディオコーデック2
25でデコードされ、主映像データはビデオコーデック
226でデコードされる。通常、ビデオデータのデコー
ドは、ビデオコーデック226で行われるため、Iピク
チャの終了もビデオコーデック226で検出される。
【0025】図22において、記録メディア231から
データが読み出されてから、ビデオコーデック226に
主映像データが入力されるまでにはECC部230、多
重化・分離回路227での処理時間の遅延がある。
【0026】ECC部230は、32KBといった大き
な単位で処理を行うので、最低でも単位分のデータが蓄
積する時間の遅延が発生する。従って、ビデオコーデッ
ク226でIピクチャの終了を検出した時点で、既に次
の不要なデータが読み出されていることになる。
【0027】第3に、従来例において記録メディアにリ
アルタイムで記録を行う場合には、DUTを構成するた
めに大容量のメモリが必要になるという問題がある。
【0028】図20に示したように、従来例ではまず音
声データを記録し、次に主映像データを記録する。即
ち、DUTの音声データが得られるまで、主映像データ
はメモリに保持しておく必要がある。
【0029】例えば、映像の符号化データレートが平均
で4Mbps、DUTが約2秒のデータで構成されてい
る場合、 4Mbit × 2 = 8Mbit の容量のメモリが必要になる。
【0030】さらには、映像の符号化データは可変長の
ため、一時的な発生符号量はより多くなるため、平均符
号量以上のメモリ容量を備えておく必要がある。
【0031】第4に、従来例では、DUTより細かい単
位での符号化データの加工ができないという問題があ
る。
【0032】ディスク媒体の場合には、記録されている
データは変更せず、再生順序をポインタで示すプログラ
ム再生や編集を行うことが可能である。従来例でDUT
が複数のGOPで構成されている場合、GOPの境界が
わからないために最小の編集単位はDUTとなってしま
い、MPEGのアクセス単位であるGOP毎の編集がで
きないという問題がある。
【0033】第5に、従来例ではオーディオデータとビ
デオデータの同期のための情報がないため、オーディオ
とビデオの同期を確保できないという問題もある。
【0034】従来例では、DUTはGOPを構成する時
間に対応する符号化データで構成される。ここで、ビデ
オフレームの周期は 30000/1001 Hz で
あり、符号化も1周期毎に行われる。これに対して、オ
ーディオデータのサンプリング周波数は44.1KHz
で、MPEG1方式の場合は1152データをオーディ
オフレームとし、ATRAC方式、ATRAC2方式で
は1024データをオーディオフレームとして符号化す
ることが多い。
【0035】ビデオフレームは約33m秒、オーディオ
フレームは約26m秒や約23m秒となり、GOPに対
応する主映像データと音声データの時間を完全に一致さ
せることはできない。即ち、DUT単位で主映像データ
と音声データの再生開始時刻が完全に一致しているのは
最初のDUTだけで、以降のDUTの開始点では主映像
の再生時刻と音声データの再生時刻は一致しない。
【0036】DUTを構成する主映像データと音声デー
タの時間が異なるため、再生開始点と終了点をポインタ
で指定するプログラム再生を連続して行った場合には、
主映像データと音声データの時間の誤差が蓄積し、同期
がとれない問題が発生する。
【0037】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、高速再生時において無駄なデータを読
み出すことがなく、単位時間当たりの表示枚数を増やし
てなめらかな高速再生を実現する動画像記録再生方法及
び装置、及びリアルタイム記録の場合においても大容量
のメモリを必要しない動画像記録再生方法及び装置、及
びGOP単位でのランダムアクセスや編集が可能で、編
集を行ってもオーディオデータとビデオデータの同期を
確保できる動画像記録再生方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明では、多重化デー
タとは別に管理ファイルを備え、管理ファイルにGOP
毎の位置情報と再生時刻情報、及び複数のGOPでパケ
ットを構成する場合のパケット情報を備え、不要な多重
化データを読み出さない高速再生、ランダムアクセス
と、オーディオとビデオの同期の確保を従来例に比較し
て小さいメモリ容量で実現する。
【0039】従って、請求項1記載の本発明は、少なく
ともオーディオ符号化データとビデオ符号化データを多
重化した多重化データを記録する動画像記録方法であっ
て、少なくとも多重化データの記録メディア上での位
置、再生時刻を含む管理ファイルを備え、該記録メディ
ア上での位置を、複数のフレームで構成されるGOP毎
の多重化データ毎に該GOPの開始位置と、フレーム内
符号化されるフレームの終了位置と、1または複数の前
方向のフレーム間予測符号化されるフレームの終了位置
で構成する工程と、前記再生時刻を、前記GOPの先頭
のビデオフレームの再生時刻と、前記GOPの先頭のオ
ーディオフレームの再生時刻で構成する工程とを備えた
ことを要旨とする動画像記録再生方法で実現できる。
【0040】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
動画像記録再生方法において、1または複数の前記GO
Pでパケットを構成し、前記管理ファイルは、パケット
毎に1つのパケット情報を備え、該パケット情報を、パ
ケットの開始位置と、次に再生するパケットのパケット
情報のアドレスと、GOP毎のGOPの開始位置と、前
記フレーム内符号化されるフレームの終了位置と、前記
1または複数の前方向のフレーム間予測符号化されるフ
レームの終了位置と、前記GOPの先頭のビデオフレー
ムの再生時刻と、前記GOPの先頭のオーディオフレー
ムの再生時刻で構成する工程を備えたことを要旨とする
ものである。
【0041】請求項3記載の本発明は、請求項1または
請求項2記載の動画像記録再生方法において、GOPに
対応する多重化データは、GOPを構成するビデオフレ
ームを符号化したビデオ符号化データと、該ビデオフレ
ームに対応するオーディオフレームを符号化したオーデ
ィオ符号化データを時分割に多重化したものであり、前
記GOPを構成する前記ビデオフレームの開始時刻と該
ビデオフレームに対応する前記オーディオフレームの開
始時刻の差が、第1の閾値以下または第1の閾値未満で
あり、前記GOPを構成するビデオフレームの終了時刻
と該ビデオフレームに対応するオーディオフレームの終
了時刻の差が、第2の閾値以下または第2の閾値未満と
なる工程を備えたことを要旨とするものである。
【0042】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
動画像記録再生方法において、第1の閾値、及び/また
は、第2の閾値は、オーディオフレーム期間であること
を要旨とするものである。
【0043】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の動画像記録再生方法におい
て、GOPの境界で、前のGOPに対応するオーディオ
フレームの再生終了時刻と該GOPを構成するビデオフ
レームの再生終了時刻の差を第1の差分とし、後のGO
Pに対応するオーディオフレームの再生終了時刻と該G
OPを構成するビデオフレームの再生終了時刻の差を第
2の差分とし、前記第1の差分と前記第2の差分の差を
ずれ量とし、ずれ量の値によって、少なくとも、通常再
生、ビデオフレームのフリーズ、ビデオフレームのスキ
ップ、オーディオフレームのフリーズ、オーディオフレ
ームのスキップを切り替える工程を備えたことを要旨と
するものである。
【0044】請求項6記載の本発明は、請求項5記載の
動画像記録再生方法において、切り替えは、ずれ量が正
の値であって絶対値が第3の閾値以上の場合にはビデオ
フレームをフリーズさせ、ずれ量が負の値であって絶対
値が第4の閾値以上の場合にはビデオフレームをスキッ
プさせることを要旨とするものである。
【0045】請求項7載の本発明は、請求項6記載の動
画像記録再生方法において、第3の閾値はオーディオフ
レーム期間またはビデオフレーム期間であり、第4の閾
値はオーディオフレーム期間またはビデオフレーム期間
であることを要旨とするものである。
【0046】請求項8記載の本発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載の動画像記録再生方法におい
て、前記管理ファイルに記録されているGOPの開始位
置を再生開始位置または再生終了位置とし、該再生開始
位置または再生終了位置を1つまたはは複数指定するユ
ーザプログラムを備えたことを要旨とするものである。
【0047】請求項9記載の本発明は、請求項3乃至請
求項8のいずれかに記載の動画像記録再生方法におい
て、前記多重化データは、GOPを構成するビデオフレ
ームを符号化したビデオ符号化データとビデオフレーム
に対応するオーディオフレームを符号化したオーディオ
符号化データを、1ビデオフレーム毎に時分割に多重化
したものであることを要旨とするものである。
【0048】請求項10記載の本発明は、請求項3乃至
請求項9のいずれかに記載の動画像記録再生方法におい
て、前記管理ファイルに、少なくとも多重化データを構
成するビデオ符号化データとオーディオ符号化データの
境界を示す情報を付加したことを要旨とするものであ
る。
【0049】請求項11記載の本発明は、請求項2乃至
請求項10のいずれかに記載の動画像記録再生方法にお
いて、管理ファイルのパケット情報は、パケットの開始
位置と、次に再生するパケットの情報と、GOP毎にG
OPの開始位置を含み、前記フレーム内符号化されるフ
レームの終了位置と、前記1または複数の前方向のフレ
ーム間予測符号化されるフレームの終了位置と、前記G
OPの先頭のビデオフレームの再生時刻と、前記GOP
の先頭のオーディオフレームの再生時刻、及び/また
は、ビデオ符号化データとオーディオ符号化データの境
界を示す情報の内、1つまたは複数の情報を管理ファイ
ルに記録する工程と、前記1つまたは複数の情報を、G
OPの多重化データの先頭に記録する工程を備えたこと
を要旨とするものである。
【0050】請求項12記載の本発明は、請求項1乃至
請求項11のいずれかに記載の動画像記録再生方法を用
いる動画像記録再生装置であって、映像信号を圧縮、伸
長するビデオコーデックと、音声信号を圧縮、伸長する
オーディオコーデックと、ビデオ符号化データを多重
化、分離する多重化・分離回路と、符号化データを蓄積
するメモリと、記録メディアの記録、再生を制御するコ
ントローラを備え、前記多重化・分離回路では、パケッ
トの開始位置、GOPの開始位置、フレーム内符号化さ
れるフレームの終了位置、1または複数の前方向のフレ
ーム間予測符号化されるフレームの終了位置、GOPの
先頭のビデオフレームの再生時刻、GOPの先頭のオー
ディオフレームの再生時刻を出力し、前記コントローラ
は、多重化・分離回路から入力される情報から管理ファ
イルを構築することを要旨とするものである。
【0051】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0052】〔第1の実施の形態〕図1に本発明の動画
像記録再生装置の第1の実施の形態の構成をブロック図
で示す。
【0053】図1の実施の形態はオーディオコーデック
15、ビデオコーデック16、多重化・分離回路17、
メモリ18、コントローラ19、ECC部20、ディス
ク21で構成され、本発明では、多重化・分離回路17
とコントローラ19の動作に特徴がある。
【0054】なお、ディスク21は磁気ディスク、光磁
気ディスク、相変化ディスクなどの書き換え可能な記録
媒体全てを指すが、ディスクに限らず半導体メモリと置
き換えても構わない。
【0055】図1の実施の形態の記録時の動作を説明す
る。
【0056】記録時にはオーディオ入力端子11からオ
ーディオデータが入力され、オーディオコーデック15
で符号化される。ビデオ入力端子13からはビデオデー
タが入力され、ビデオコーデック16で符号化される。
オーディオコーデック15からはオーディオ符号化デー
タが出力され、ビデオコーデック16からはビデオ符号
化データが出力され、それぞれ多重化・分離回路17に
入力される。
【0057】多重化・分離回路17は符号化データを一
旦メモリ18に出力し、後述する順序でメモリ18から
符号化データを読み出し、多重化データとしてECC部
20に出力する。多重化データはECC部20で誤り訂
正符号化され、ディスク21に記録される。コントロー
ラ19は記録メディアの制御を行う。
【0058】図2を用いて多重化・分離回路17から出
力される多重化データについて説明する。
【0059】図2(a)は、GOPを構成するビデオフ
レームとGOPに対応するオーディオフレームの時間関
係を示す図である。
【0060】図2(a)は、15ビデオフレームで1G
OPが構成され、オーディオフレームの期間がビデオフ
レームの期間よりも短い場合の例であり、15ビデオフ
レームの期間をGOP期間22としている。ビデオフレ
ームとオーディオフレームの期間が異なる場合、オーデ
ィオフレームを複数集めてもGOP期間22とは一致し
ない。そのためにGOP期間22の先頭からのずれと後
端からのずれがそれぞれ1オーディオフレーム期間未満
となる期間をオーディオ期間23とし、GOP期間22
のビデオフレームの符号化データとオーディオ期間23
のオーディオフレームの符号化データをまとめて多重化
を行う。
【0061】図2(b)に多重化データにおけるビデオ
符号化データとオーディオ符号化データの並びを示す。
【0062】多重化データは、GOP毎に図2(a)で
示したGOP期間22のビデオ符号化データ、オーディ
オ期間23のオーディオ符号化データの順に出力する。
そして、複数のGOPをまとめたパケットという単位で
ディスクに記録する。図2(b)には4つのGOPをパ
ケットとする例を示している。
【0063】図3に、多重化・分離部回路17において
図2(b)で示した多重化データを出力する動作をフロ
ーチャートで示す。図3は、請求項3、4に対応するも
のである。
【0064】多重化・分離回路17では、オーディオコ
ーデック15から入力されるオーディオ符号化データと
ビデオコーデック16から入力されるビデオ符号化デー
タを一旦メモリ18に記録する。
【0065】図3のフローチャートは、メモリ18に記
録された符号化データを読み出す動作を示す。
【0066】図3において、ステップS32〜S35で
は図2(a)に示したGOP期間22のビデオ符号化デ
ータを出力し、ステップS36〜S39ではオーディオ
期間23のオーディオ符号化データを読み出す。
【0067】まずステップS31でビデオフレームの時
刻を示すVPTS、オーディオフレームの時刻を示すA
PTSを0にセットする。そしてステップS32でメモ
リ18からビデオ符号化データを読み出し、ECC部2
0に出力する。
【0068】次にステップS33では、ビデオフレーム
の終了かどうかを判定する。ビデオフレームの終了かど
うかはビデオフレームの符号量がわかっていれば判定が
できる。このために、多重化・分離回路17にビデオフ
レームのヘッダを検出する回路を付加してメモリ18へ
のビデオ符号化データ書き込み時にビデオフレームの区
切りを検出し、予めビデオフレーム毎の符号量を算出し
ておく、あるいはビデオコーデック16にビデオフレー
ムの符号量を算出する回路を付加しておき、ビデオコー
デックからビデオフレーム毎の符号量の通知を受けるよ
うにしておく。
【0069】ステップS33でビデオフレームの終了と
判定された場合、ステップS34でVPTSをビデオフ
レーム期間分増加させる。ステップS35ではGOPの
終了かどうかを判定し、GOPの終了でない場合はステ
ップS32〜S34を繰り返す。GOPの終了かどうか
は、ビデオフレームの終了となる回数をカウントしてお
き、GOPを構成するビデオフレーム数と一致するかど
うかを比較すればよい。ステップS35までの過程でG
OP期間のビデオ符号化データを全て出力することにな
る。また、ステップS31でVPTSを0とし、以降1
ビデオフレームのビデオ符号化データを出力する毎にス
テップS34でVPTSをインクリメントするため、V
PTSは常にメモリ18から読み出すビデオ符号化デー
タの時刻を指すことになる。
【0070】ステップS35でGOPの終了と判定され
た場合は、ステップS36でメモリ18からオーディオ
符号化データを読み出し、ECC部20に出力する。次
にステップS37ではオーディオフレームの終了かどう
かを判定する。
【0071】MPEG1方式、ATRAC方式などの主
なオーディオ符号化方式では、オーディオフレームの符
号量は一定になるので、ステップS36での読み出しデ
ータ量を用いてオーディオフレームの終了かどうかを判
定できる。ステップS37でオーディオフレームの終了
と判定された場合、ステップS38でAPTSをオーデ
ィオフレーム期間分増加させる。ステップS39ではA
PTSとVPTSを比較し、APTSが小さい場合には
ステップS36〜S38を繰り返し、次のオーディオ符
号化データを読み出す。
【0072】このとき、GOP期間のビデオ符号化デー
タは全て出力され、VPTSは次のGOP期間の先頭を
示しているので、ステップS39の判定がNoとなるの
はオーディオ期間のオーディオ符号化データを全て読み
出し、APTSがGOP期間外を指した時になる。
【0073】図3は、多重化・分離回路17内でVPT
SやAPTSを計算して求める例であるが、VPTSを
ビデオコーデック16から入力し、APTSをオーディ
オコーデック15から入力する構成としてもよい。
【0074】ステップS32〜S39で1GOP期間に
対応するビデオ符号化データ、オーディオ符号化データ
の順でメモリ18から読み出され、図2(b)で示した
多重化データが出力されることになる。そしてステップ
S40で符号化データの終了かどうかを判定し、符号化
データが終了するまでステップS32〜S39を繰り返
す。
【0075】従来例では、DUTのビデオ符号化データ
全てを一旦メモリに格納しておく必要があり、大容量の
メモリが必要であったが、本実施の形態ではビデオ符号
化データは順次メモリから読み出すため、大容量のメモ
リは必要ない。
【0076】GOPに対応するオーディオ符号化データ
はメモリに格納しておく必要があるが、オーディオ符号
化データはビデオ符号化データと比較してデータ量が非
常に小さいので、従来例と比較すると格段に小さい容量
のメモリを備えるだけでよい。
【0077】なお、記録媒体への多重化データの記録
は、2Kバイトや32Kバイトといった一定の記録単位
毎に行われる。そこで、GOP期間のビデオ符号化デー
タ毎、GOP期間の多重化データ毎、あるいはパケット
毎に記録単位となるようにスタッフィングとよばれるデ
ータを付加してもよい。スタッフィングは全てが0又は
1のデータで、復号処理の際には無視されるデータであ
る。
【0078】GOP期間のビデオ符号化データ毎に記録
単位となるようにするには、ステップS35でGOPの
終了と判定された後に記録単位まで0又は1を付加し、
GOP期間の多重化データ毎に記録単位となるようにす
るには、ステップS39でNoと判定された後に記録単
位まで0又は1を付加し、パケット毎に記録単位となる
ようにするには、ステップS39でNoと判定された後
にパケットの終了かどうかの判定を行い、パケットの終
了の場合には記録単位まで0又は1を付加すればよい。
【0079】本実施の形態では、パケットは4つのGO
Pで構成されているので、GOPの数を積算し、GOP
の数が4の倍数の場合にパケットの終了と判定できる。
【0080】次にコントローラ19の動作について説明
する。コントローラ19はディスク21に記録される多
重化データをファイルとして管理し、ディスクの記録制
御、再生制御を行う。
【0081】ディスク21には、多重化ファイルを記録
する領域とは別の領域にディスク全体の情報として管理
ファイルが記録されている。管理ファイルは、動画像記
録再生装置の起動時やディスク媒体が装置に挿入された
時にディスク21から読み出され、コントローラ19に
保持される。コントローラ19は、記録時にはディスク
の空き領域に多重化データを記録するようにディスクを
制御するとともに、随時管理ファイルの内容を更新す
る。
【0082】図4に管理ファイルの一例を示す。管理フ
ァイルはディスクのタイトルなどの「ディスク情報4
1」、ファイル(即ち多重化データ)の記録位置情報や
ファイルが不連続領域に分割して記録されている場合の
つながりを示す情報などの「ファイル情報42」、ディ
スクの空き情報である「空き領域情報43」、パケット
毎の情報を記録する「パケット情報44」で構成され
る。
【0083】図2(b)で示したように、本実施の形態
では4つのGOPをまとめたものをパケットと呼び、パ
ケット単位で管理を行う。「パケット情報」は1パケッ
トに1つあり、記録時にはディスク21にパケットを記
録する毎に記録したパケットの「パケット情報」が追記
される。
【0084】「パケット情報」は「パケット開始位
置」、「次のアドレス」とGOP毎に「GOP開始位
置」、「VPTS」、「APTS」、「I終了位置」、
「P終了位置」が記録される。
【0085】図5に、記録時に図4で示した管理ファイ
ルの「パケット情報」を更新する動作をフローチャート
で示す。図5は請求項1、2に対応するものである。
【0086】この動作は図3で示した、多重化・分離回
路17でパケットを構成する動作に、「パケットの開始
位置」、「GOPの開始位置」、「VPTS」、「AP
TS」、「I終了位置」、「P終了位置」を出力する動
作を付加したもので、図3と同じ動作の部分は同じ記号
を付与して説明は省略する。
【0087】コントローラ19では多重化・分離回路1
7から入力される位置情報を取り込み、パケット毎に
「パケット情報」を追記する。このため、コントローラ
19は管理ファイル上の「パケット情報」を書き込む空
き領域も管理する。「パケット情報」の「次のアドレ
ス」は現パケットに続くパケットの「パケット情報」の
アドレスを示すもので、コントローラ19で付与され
る。
【0088】本実施の形態では、「パケット開始位置」
や「I終了位置」、「P終了位置」(以降ではまとめて
位置情報と呼ぶ)は多重化データの先頭からの相対位置
であり、例えばアクセスの単位が32Kバイトの場合は
最初の32Kバイトが0、次の32Kバイトが1とな
り、以降32Kバイト毎にインクリメントされる値であ
る。相対位置からディスクの物理アドレスへの変換は図
示しないファイルシステムが行う。多重化・分離回路1
7ではメモリ18に記録するデータ量やECC部20に
出力するデータ量をカウントしておき、位置情報の算出
に用いる。
【0089】図5において、まずステップS51で「パ
ケット開始位置」をコントローラ19に出力する。次に
ステップS52で「GOP開始位置」と「VPTS」を
コントローラ19に出力する。次にS32〜S33で1
ビデオフレームの符号化データの読み出しが終了した後
に、Iピクチャの終了かどうかを判定する(ステップS
53)。
【0090】Iピクチャの終了の場合は「I終了位置」
をコントローラ19に出力し(ステップS54)、Iピ
クチャの終了でない場合はGOP内で1枚目のPピクチ
ャの終了かどうかを判定する(ステップS55)。GO
P内で1枚目のPピクチャの終了の場合は「P終了位
置」をコントローラ19に出力する(ステップS5
6)。ステップS32〜S35のループでGOPのビデ
オ符号化データの出力が終了すると、ステップS57で
APTSを出力し、S36〜S39でGOPのオーディ
オ符号化データを読み出した後に、パケットの終了かど
うかを判定する(ステップS58)。
【0091】パケットの終了でない場合はS52〜S3
9を繰り返し実行し、パケットが終了するまでGOP毎
の処理を行う。パケットの終了の場合はステップS40
で符号化データの終了かどうかを判定し、符号化データ
の終了でない場合はステップS51〜S58を繰り返し
実行し、パケット毎の処理を繰り返す。
【0092】ステップS51はパケット毎に1回実行さ
れ、S52、S54、S56、S57はGOP毎に1回
実行され、パケット情報を構成するのに必要な情報が多
重化・分離回路17からコントローラ19に出力され
る。
【0093】本実施の形態では、管理ファイルにパケッ
ト毎の位置情報及びGOP毎の位置情報を記録すること
に特徴があるのであり、管理ファイルの内容は図4で示
した例に限定するものではない。例えば管理ファイルに
多重化データ毎の管理情報を付加してもよいし、パケッ
ト情報にパケットの符号量やGOP毎の符号量を付加し
もよい。また、図4の例ではディスク全体の多重化デー
タに対するパケット情報がまとまって管理されている
が、多重化データ毎に分離して管理しても構わない。
【0094】更に、図4に示した管理ファイルは一例で
あり、例えば「P終了位置」は2つ以上であっても構わ
ない。
【0095】次に、本実施の形態における通常再生の動
作について説明する。
【0096】通常再生時には、コントローラ19がディ
スク21に再生するファイル(即ち多重化データ)を読
み出すように制御する。再生するファイルのディスク上
での位置は図4の「ファイル情報42」に記録されてい
る。
【0097】ディスクから読み出されたデータはECC
部20で誤り訂正復号され、多重化データとなる。多重
化データは多重化・分離回路17でオーディオ符号化デ
ータとビデオ符号化データに分離され、一旦メモリ18
に記録される。メモリ18からはオーディオ符号化デー
タがオーディオコーデック15に出力され、デコードさ
れる。ビデオ符号化データはビデオコーデック16に出
力され、デコードされる。
【0098】ディスク媒体では、記録されている多重化
は変更せず、ランダムアクセスで連続していないデータ
をあたかも連続したデータであるかのように再生するこ
とが可能である。この場合、オーディオとビデオの同期
を確保するための処理が必要になる。
【0099】図6に2つのGOPを連続したデータであ
るかのように再生する場合の例を示す。
【0100】図2(a)で示したように一般的にはGO
Pを構成するビデオフレームの期間であるGOP期間と
GOPに対応するオーディオフレームの期間であるオー
ディオ期間は一致しない。図6において、(a)で示し
たGOP期間61とオーディオ期間62で構成される多
重化データと、(b)で示したGOP期間63とオーデ
ィオ期間64で構成される多重化データを連続して再生
した場合を(c)に示す。図6(a)、(b)のように
GOP期間よりもオーディオ期間の方が長い場合、GO
Pを連続して再生すると、(c)にようにオーディオフ
レームとビデオフレームの再生時刻の誤差が蓄積する問
題がある。
【0101】そこで、本実施の形態では管理ファイルの
パケット情報の中の「VPTS」、「APTS」を用い
て再生時刻補正を行う。
【0102】例えば、図6(c)のようにビデオフレー
ムがオーディオフレームに先行する場合は、ビデオのデ
コードを1フレーム中断させるフリーズ期間65を設定
して同期を確保する。この様子を図6(d)に示す。ま
た、逆にオーディオフレームがビデオフレームに先行す
る場合は、ビデオの1フレームをスキップするスキップ
期間を設定する。
【0103】図7を用いてビデオのフリーズ期間とスキ
ップ期間を設定する方法について説明する。図7は連続
して再生するビデオ符号化データとオーディオ符号化デ
ータのGOPの境界での再生時刻を示すものである。図
7(a)はデコードされるビデオフレーム、(b)、
(c)はデコードされるオーディオフレームを示し、ビ
デオのGOP期間71は記録時、再生時とも時刻1から
始まり、記録時のオーディオ期間72は時刻2から始ま
るが、再生時にはオーディオ期間3として時刻3から始
まることを示している。
【0104】図6(b)、(c)で示したように、再生
時のビデオフレームとオーディオフレームの関係は、記
録時のビデオフレームとオーディオフレームの関係と一
致しないことがある。図7において、記録時には時刻1
が「VPTS」、時刻2が「APTS」として管理ファ
イルに記録されるが、再生時にオーディオ期間は時刻2
からずれ量74だけ遅れて始まる。本実施の形態では、
この「ずれ量」の大きさによってビデオのフリーズ期間
とスキップ期間を設定する。
【0105】図8を用いて図7のずれ量74の求め方を
説明する。
【0106】図8は多重化データの先頭から再生を開始
し、途中のGOP81を再生した後、GOP83にジャ
ンプしGOP83から再生を行う例を示している。
【0107】図8において、GOP82の「VPT
S」、「APTS」をそれぞれVPTS82、APTS
82とし、GOP83の「VPTS」、「APTS」を
それぞれVPTS83、APTS83とする。ここで、
(VPTS82 − APTS82)と (VPTS8
3 − APTS83)が一致しない場合にGOP83
の再生でオーディオフレームの再生時刻にずれが生じ
る。図7(c)で示した、再生が遅れるずれ量を正の値
とすると、図8の場合のずれ量は、 (APTS82 − VPTS82) − (APTS
83 − VPTS83) となる。
【0108】図9に、正のずれ量がビデオフレーム期間
以上となった場合にビデオのデコードを1フレーム期間
停止してビデオ出力をフリーズ(静止)させ、負のずれ
量がオーディオフレーム期間以上となった場合にビデオ
デコードを1フレーム分スキップさせる動作をフローチ
ャートで示す。図9は請求項5〜7に対応するものであ
る。
【0109】図9において、まずステップS91でずれ
量を0にセットする。そして、ステップS92でずれ量
がビデオフレーム期間以上の場合は、オーディオデコー
ドが遅れているので、ステップS93でビデオデコード
を1フレーム分停止し、ビデオ出力をフリーズさせ、ス
テップS94でずれ量からビデオフレーム期間を減算す
る。ステップS92でずれ量がビデオフレーム期間未満
の場合は、ステップS95でずれ量が負のオーディオフ
レーム期間より小さいかどうかを判定する。
【0110】ステップS95でYesとなった場合は、
ビデオデコードが遅れているので、ステップS96でビ
デオのデコードをスキップしてビデオを1フレーム分先
に進める。ステップS96では、GOPの最初のIピク
チャは通常通り再生し、次のBピクチャをスキップす
る。これは、IピクチャをスキップするとGOP全体が
デコードできなくなるためである。
【0111】また、Bピクチャは符号量が少なくスキッ
プが容易に行えるという効果もある。GOPにBピクチ
ャがない場合は、GOPの最後のPピクチャをスキップ
する。そしてステップS97でずれ量にビデオフレーム
期間を加算する。次にステップS98、S99でGOP
が終了するまでオーディオデータとビデオデータのデコ
ードを行う。GOPのデコードが終了するとステップS
100で次のGOPの先頭でのずれ量を計算する。
【0112】ステップS100で[次に記録されている
GOP]とは記録時に連続していたGOPであり、[次
に再生するGOP]とはランダムアクセスで次に再生す
るGOPを示す。図8の例では、[次に記録されている
GOP]がGOP82であり、[次に再生するGOP]
はGOP83である。[次に記録されているGOP]と
[次に再生するGOP]は現在のGOPと次に再生する
GOPが連続して記録されていない場合にのみ異なり、
記録された順に再生する場合には同じGOPを指し、ず
れ量も変化しない。
【0113】ステップS101で符号化データが終了す
るまでステップS92〜S100を繰り返し実行し、G
OPの先頭でずれ量の絶対値が大きい場合にはずれ量を
補正するようにビデオフリーズやビデオスキップが行わ
れ、常にオーディオとビデオの同期が保たれる。
【0114】次に、本実施の形態における高速再生の動
作について説明する。
【0115】高速再生時の動作は、図21で示した通
り、ランダムアクセスとIピクチャの読み出しを繰り返
すことになる。
【0116】本実施の形態では、管理ファイルの「パケ
ット情報」のうちの「GOP開始位置」から「I終了位
置」までがIピクチャのビデオ符号化データとなる。従
来の実施の形態では「I終了位置」を管理していなかっ
たため、別途Iピクチャの終了を検出する必要があり、
ディスクからのデータ読み出しからIピクチャの終了を
検出するまでに時間差があるために不要なデータまで読
み出していたが、本実施の形態では予め読み出すべきデ
ータがわかっているので、無駄なデータを読み出すこと
がなく、高速再生時の表示枚数がより多くなる。
【0117】高速再生時に全てのGOPのIピクチャを
読み出すのか、間引いて読み出すのかは、高速再生時の
表示枚数との速度によって判定すればよい。
【0118】全てのIピクチャよりも、より多くの画像
を表示できる場合にはIピクチャに加えてPピクチャも
表示することで、よりなめらかな高速再生が実現でき
る。高速再生時にIピクチャとPピクチャを表示する場
合に読み出すデータを図10を用いて説明する。
【0119】図10は図19で示したGOP構成で符号
化したの場合の例で、GOPの符号化データはI、B、
B、P、...という順序で記録される。一般的にビデ
オフレーム当たりの符号量は、Iピクチャが最も多く、
次にPピクチャが多く、Bピクチャが最も少ない。そし
て、Bピクチャの符号量はIピクチャやPピクチャに比
べるとかなり少ないことが多い。
【0120】そのため、同一GOP内のIピクチャとP
ピクチャを読み出す場合に、Iピクチャ、Pピクチャそ
れぞれにランダムアクセスするよりは、Iピクチャの開
始位置からPピクチャの終了位置まで読み出し、不要な
Bピクチャを捨てる方が効率がよい。
【0121】従って、本実施の形態では、Iピクチャと
Pピクチャを読み出す場合は、「パケット情報」の「G
OP開始位置」から「P終了位置」までを読み出し、ビ
デオコーデック16でIピクチャ101を再生し、不要
になるBピクチャ102、103の符号を捨て、次にP
ピクチャ104を再生する。
【0122】高速再生時には、コントローラ19がIピ
クチャ、あるいはIピクチャから最初のPピクチャまで
の符号化データを再生するように制御し、その他は通常
動作と同じ動作を行う。
【0123】次に、ディスク21に記録された多重化デ
ータの再生開始点と終了点をポインタで指定し、記録さ
れている多重化データを変更せずに再生編集を行うプロ
グラム再生について説明する。これは請求項8に対応す
るものである。
【0124】図11にプログラム再生の例を示す。図1
1は多重化データのうち、GOP111〜112、GO
P114〜115だけを選択して再生する例で、再生開
始点と終了点を示す管理ファイルのアドレスをユーザプ
ログラムとして多重化データと別に記録する。図11に
おいて、ユーザプログラムは2組の開始アドレスと終了
アドレスを持ち、開始アドレス1はGOP111の開始
位置を示し、終了アドレス1はGOP112の終了位置
を示す。また開始アドレス2はGOP113の開始位置
を示し、終了アドレス2はGOP114の終了位置を示
す。ユーザプログラムは管理ファイルのアドレスを指す
ため、開始アドレス1はGOP111を含むパケットの
パケット情報の「GOP先頭位置」が記録されるアドレ
スを示し、終了アドレス1はGOP113を含むパケッ
トのパケット情報の「GOP先頭位置」が記録されるア
ドレスを示す。本実施の形態では、GOPの終了位置は
管理していないので、次のGOPの「GOP開始位置」
の1前の位置をGOPの終了位置とする。
【0125】プログラム再生時にも、コントローラ19
が指定された多重化データをディスク21から読み出す
ように制御し、その他は通常動作と同じ動作を行う。
【0126】本実施の形態において、多重化データを削
除する場合は、多重化データそのものを削除するととも
に、削除する多重化データに対応するパケット情報も削
除する。削除して空き領域となったパケット情報部分は
別途空き領域を管理するテーブルを用いて管理するか、
多重化データを削除する毎に空き領域部分を詰めるよう
にパケット情報部分の書き換えを行う。
【0127】なお、本実施の形態では、多重化データを
構成するオーディオ符号化データとビデオビデオ符号化
データの境界を示す情報は備えていない。オーディオ符
号化データとビデオ符号化データの境界は、例えばビデ
オの復号を行い、GOPの復号が終了した時点をビデオ
符号化データとオーディオ符号化データの境界とする、
あるいは各符号化データの先頭に符号化データの種類を
示すヘッダを付加するなどで認識することができる。
【0128】〔第1の実施の形態の変形例〕第1の実施
の形態では、図2(b)に示したようにGOP毎のビデ
オ符号化データとオーディオ符号化データをまとめて記
録しているが、図12に示すようにGOPのビデオ符号
化データとオーディオ符号化データを分割して記録して
もよい。
【0129】図2(b)で示した多重化データを構成す
るには、GOP期間のオーディオデータを全てメモリ1
8に保持しておく必要があったが、図12で示した多重
化データを構成する場合は、オーディオ符号化データを
順次出力することができ、メモリ18の容量をより少な
くすることができる。
【0130】図13に、多重化・分離部回路17におい
て図12で示した多重化データを出力する動作をフロー
チャートで示す。図12のフローチャートと図2(b)
の多重化データを構成する動作を示す図3のフローチャ
ートでは、図3ではステップS32〜S35でGOP毎
のビデオ符号化データの読み出しを行い、ステップS3
6〜S39でGOPに対応するオーディオ符号化データ
の読み出しを行っているのに対し、図13ではステップ
S32〜S34で1ビデオフレームのビデオ符号化デー
タの読み出しを行い、ステップS36〜S39で1ビデ
オフレームに対応するオーディオ符号化データの読み出
しを実行し、ステップS32〜S34とステップS36
〜S39をGOPが終了するまで繰り返し実行する点が
異なるが、各ステップで実行する処理は同一である。
【0131】なお、本実施の形態では、ビデオフレーム
の符号化データは、再生するビデオフレーム順には入力
されない。例えば図19で示したGOPの場合、GOP
はBピクチャから始まるが、符号化データはBピクチャ
の後のIピクチャから入力される。従って、ビデオフレ
ームに対応するオーディオフレームとは符号化データ順
での対応のことである。
【0132】〔第2の実施の形態〕第1の実施の形態で
は、多重化データを構成するオーディオ符号化データと
ビデオ符号化データの境界は、多重化データを入力しな
ければわからなかった。本実施の形態では、境界を示す
情報を管理ファイルに含め、予めオーディオ符号化デー
タとビデオ符号化データの境界を認識できるようにした
ものである。
【0133】本実施の形態では、例えば高速再生時にも
ビデオフレームとオーディオフレームを選択して読み出
すことができ、音声を再生しながらの高速再生が可能に
なる。
【0134】本実施の形態における管理ファイルの構成
を図14に示す。これは請求項10に対応するものであ
る。
【0135】図14の管理ファイルと図4に示した第1
の実施の形態の管理ファイルとでは、図14の管理ファ
イルにはパケット情報にGOPのビデオ符号化データ量
を示す「ビデオ符号量」が含まれている点が異なる。
【0136】本実施の形態では図2(b)で示したよう
に、GOPのビデオ符号化データがGOPの先頭から記
録されているので、「GOP開始位置」と「GOP符号
量」からオーディオ符号化データの開始位置がわかる。
【0137】図15に、記録時に図14で示した管理フ
ァイルの「パケット情報」を更新する動作をフローチャ
ートで示す。この動作は図5で示した、管理ファイルの
「パケット情報」を更新する動作のフローチャートにお
いて、図5ではステップS35で「APTS」を出力し
ていた動作を、「ビデオ符号量」と「APTS」を出力
するステップ151に変更したもので、ステップ151
以外は図5のフローチャートと同じ動作を行う。「ビデ
オ符号量」はステップS32でビデオ符号化データを読
み出す際に、符号量をカウントすることで算出する。
【0138】〔第3の実施の形態〕第1、第2の実施の
形態では、ディスク全体の管理ファイルにGOP毎の
「GOP開始位置」、「VPTS」、「APTS」「I
終了位置」、「P終了位置」を記録していたが、記録時
間が長くなると管理ファイルのデータ量が多くなるとい
う問題ある。第3の実施の形態では、GOPの位置情報
の一部を多重化データに記録し、管理ファイルのデータ
量を削減する。
【0139】図16に本発明の第3の実施の形態におけ
る多重化データの構成を示す。これは請求項11に対応
するものである。
【0140】図16は、図2(b)で示した多重化デー
タの構成に加え、GOPの先頭にGOPの管理データを
付加したものである。GOPの管理データには、第1の
実施の形態では管理ファイルに記録していた「VPT
S」、「APTS」、「I終了位置」、「P終了位置」
を記録する。この場合の管理ファイルの構成を図17に
示す。
【0141】図18に、記録時に図17で示した管理フ
ァイルの「パケット情報」を更新する動作をフローチャ
ートで示す。この動作は図5で示した、管理ファイルの
「パケット情報」を更新する動作のフローチャートにお
いて、「GOP開始位置」、「VPTS」、「APT
S」、「I終了位置」、「P終了位置」を出力する動作
部分をステップS181〜S186に変更したもので、
図5と同じ動作の部分は同じ番号を付して説明を省略す
る。
【0142】図18において、パケットの先頭で「パケ
ット開始位置」をコントローラ19に出力する(ステッ
プS51)。次にステップS181で「GOP開始位
置」、「VPTS」、「APTS」をECC部20に出
力する。次にビデオコーデック16からIピクチャの符
号化データの入力が終了すると、「I終了位置」をEC
C部20に出力し(ステップS183)、GOPの最初
のPピクチャの符号化データの入力が終了すると、「P
終了位置」をECC部20に出力する(ステップS18
5)。
【0143】ステップS181〜S185はGOPの先
頭で実行され、ビデオエンコーダ16からPピクチャの
符号化データの入力が終了した時点でGOP毎の位置情
報や時刻情報が出力され、その後にステップS32〜S
39でGOPのビデオ符号化データとオーディオ符号化
データが出力される。
【0144】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、多重化
データとは別に記録される管理ファイルにGOP毎の位
置情報とIピクチャやPピクチャの終了位置を記録し、
高速再生時には記録メディアから必要なデータだけを読
み出すことができ、高速再生時の表示枚数が多くなる。
【0145】また、Iピクチャ、Pピクチャ両方の終了
位置を管理しているため、2〜3倍の高速再生において
も多くの画像を表示することができ、なめらかに画面を
変化させることができる。
【0146】また、管理ファイルだけで高速再生に読み
出すべき多重化データの記録位置がわかるので、ビデオ
コーデックや多重化・分離回路からの制御信号は必要な
く、高速再生の読み出し制御が単純になる効果もある。
【0147】さらに、位置情報は多重化データとは別の
管理ファイルに記録し、多重化データにはヘッダなどの
付加的な情報を付加しないため、記録メディアの記録速
度を全て多重化データに割り当てることができ、画質が
向上する効果がある。
【0148】さらに、本発明では管理ファイルにGOP
毎の位置情報とともにオーディオとビデオの再生時刻を
記録しているため、GOP単位でランダムアクセスが可
能で、かつオーディオとビデオで再生時間にずれが生じ
た場合にも補正することができ、常にオーディオとビデ
オで同期を確保できる。
【0149】請求項2記載の本発明によれば、複数のG
OPでパケットを構成し、多重化データ、管理データと
もにパケット毎に記録するため、パケット単位でのデー
タの削除や編集が容易に行える。
【0150】請求項3、または、請求項4記載の本発明
によれば、GOPの多重化データをビデオ符号化デー
タ、オーディオ符号化データの順に構成するので、ビデ
オコーデックから出力されるビデオ符号化データは順次
記録することができ、符号化データをバッファリングす
る大容量のメモリを備える必要がない効果がある。
【0151】また、GOPの多重化データを構成するビ
デオフレームとオーディオフレームのずれが一定の閾値
以下になっているので、編集等でGOP単位やパケット
単位で多重化データを入れ換えてもビデオフレームとオ
ーディオフレームのずれが一定の閾値以下にすることが
できる。
【0152】請求項5、または、請求項6、または、請
求項7記載の本発明によれば、GOPの境界毎にビデオ
フレームの再生時刻とオーディオフレームの再生時刻の
ずれ量が大きい場合に補正が行われるため、ずれ量が蓄
積することがない。
【0153】また、ずれ量の補正はビデオフレームのフ
リーズまたはスキップで容易に実現できる。
【0154】また、ずれ量の補正はビデオフレームで行
い、オーディオフレームは連続して再生するので不快な
音を発生させることがない効果がある。
【0155】請求項8記載の本発明によれば、管理ファ
イルの位置を示すポインタだけでプログラム再生が表現
できる。管理ファイルはコントローラに保持されてお
り、多重化データを読み出すことなく、容易にプログラ
ム再生を指定できる効果がある。
【0156】請求項9記載の本発明によれば、ビデオフ
レーム毎に多重化データを構成するので、ビデオ符号化
データだけでなく、オーディオ符号化データも順次記録
することができるので、バッファリング用のメモリがよ
り少ない容量とすることができる。
【0157】請求項10記載の本発明によれば、ビデオ
符号化データとオーディオ符号化データの境界が管理デ
ータに記録されているので、境界を検出する回路を削減
できる。
【0158】また、高速再生時には予めビデオ符号化デ
ータとオーディオ符号化データを読み出すことができ、
不要なデータを読み出すことなく音声を再生しながらの
高速再生が実現できる。
【0159】請求項11記載の本発明によれば、GOP
毎の位置情報や時刻情報を多重化データに多重化して記
録するため、管理ファイルの大きさを大幅に小さくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像記録再生装置の実施の形態のブ
ロック図である。
【図2】第1の実施の形態における多重化データの構成
を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における多重化データを出力
する動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における管理ファイルの構成
を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における管理ファイルを構成
する動作を示すフローチャートである。
【図6】オーディオフレームとビデオフレームのずれが
蓄積する様子を説明する図である。
【図7】オーディオフレームとビデオフレームのずれ量
を説明する図である。
【図8】ランダムアクセス後のオーディオフレームとビ
デオフレームのずれ量を説明する図である。
【図9】オーディオフレームとビデオフレームの同期を
とる動作を説明するフローチャートである。
【図10】高速再生時にディスクから読み出すデータを
説明する図である。
【図11】ユーザプログラムを説明する図である。
【図12】第1の実施の形態におけるその他の多重化デ
ータの構成を示す図である。
【図13】第1の実施の形態におけるその他の多重化デ
ータを出力する動作を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態における管理ファイルの構
成を示す図である。
【図15】第2の実施の形態における管理ファイルを構
成する動作を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態における多重化データの構
成を示す図である。
【図17】第3の実施の形態における管理ファイルの構
成を示す図である。
【図18】第3の実施の形態における管理ファイルを構
成する動作を示すフローチャートである。
【図19】GOPを説明する図である。
【図20】従来例におけるDUTを説明する図である。
【図21】従来例における高速再生時の動作を説明する
図である。
【図22】従来の動画像符号化装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
11 オーディオ入力端子 12 オーディオ出力端子 13 ビデオ入力端子 14 ビデオ出力端子 15 オーディオコーデック 16 ビデオコーデック 17 多重化・分離回路 18 メモリ 19 コントローラ 20 ECC部 21 ディスク 22 GOP期間 23 オーディオ期間 41 ディスク情報 42 ファイル情報 43 空き領域情報 44 パケット情報 61 GOP期間 62 オーディオ期間 63 GOP期間 64 オーディオ期間 65 フリーズ期間 71 GOP期間 72 オーディオ期間 73 オーディオ期間 74 ずれ量 81 GOP 82 GOP 83 GOP 84 GOP 101 Iピクチャ 102 Bピクチャ 103 Bピクチャ 104 Pピクチャ 111 GOP 112 GOP 113 GOP 114 GOP 115 GOP 116 GOP 201 DUT 202 DUTヘッダ 203 副映像データ 204 音声データ 205 主音声データ 211 DUT 212 DUT 213 Iピクチャの符号化データ 214 Iピクチャの符号化データ 221 オーディオ入力端子 222 オーディオ出力端子 223 ビデオ入力端子 224 ビデオ出力端子 225 オーディオコーデック 226 ビデオコーデック 227 多重化・分離回路 228 メモリ 229 コントローラ 230 ECC部 231 記録メディア

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともオーディオ符号化データとビ
    デオ符号化データを多重化した複数の多重化データを記
    録再生する動画像記録再生方法であって、 少なくとも多重化データの記録メディア上での位置、再
    生時刻を含む管理ファイルを備え、 該記録メディア上での位置を、複数のフレームで構成さ
    れるフレーム群毎の多重化データ毎に該フレーム群の開
    始位置と、 第1の方法で符号化されるフレームの終了位置と、 1または複数の第2の方法で符号化されるフレームの終
    了位置で構成する工程と、 前記再生時刻を、前記フレーム群の先頭のビデオフレー
    ムの再生時刻と、 前記フレーム群の先頭のオーディオフレームの再生時刻
    で構成する工程とを備えたことを特徴とする動画像記録
    再生方法。
  2. 【請求項2】 1または複数の前記フレーム群でパケッ
    トを構成し、前記管理ファイルは、パケット毎に1つの
    パケット情報を備え、 該パケット情報を、前記パケットの開始位置と、 次に再生する前記パケットのパケット情報のアドレス
    と、 前記フレーム群毎の前記フレーム群の開始位置と、 前記第1の方法で符号化されるフレームの終了位置と、 前記1または複数の第2の方法で符号化されるフレーム
    の終了位置と、 前記フレーム群の先頭のビデオフレームの再生時刻と、 前記フレーム群の先頭のオーディオフレームの再生時刻
    で構成する工程を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の動画像記録再生方法。
  3. 【請求項3】 フレーム群に対応する多重化データは、
    該フレーム群を構成するビデオフレームを符号化したビ
    デオ符号化データと、該ビデオフレームに対応するオー
    ディオフレームを符号化したオーディオ符号化データを
    時分割に多重化したものであり、 前記フレーム群を構成する前記ビデオフレームの開始時
    刻と前記ビデオフレームに対応する前記オーディオフレ
    ームの開始時刻の差が、第1の閾値以下または第1の閾
    値未満であり、 前記フレーム群を構成するビデオフレームの終了時刻と
    該ビデオフレームに対応するオーディオフレームの終了
    時刻の差が、第2の閾値以下または第2の閾値未満とな
    る工程を備えたことを特徴とする請求項1、または、請
    求項2記載の動画像記録再生方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の閾値、及び/または、第2の
    閾値は、オーディオフレーム期間であることを特徴とす
    る請求項3記載の動画像記録再生方法。
  5. 【請求項5】 フレーム群の境界で、前のフレーム群に
    対応するオーディオフレームの再生終了時刻と該フレー
    ム群を構成するビデオフレームの再生終了時刻の差を第
    1の差分とし、後のフレーム群に対応するオーディオフ
    レームの再生終了時刻と該フレーム群を構成するビデオ
    フレームの再生終了時刻の差を第2の差分とし、 前記第1の差分と前記第2の差分の差をずれ量とし、ず
    れ量の値によって、少なくとも、通常再生、ビデオフレ
    ームのフリーズ、ビデオフレームのスキップ、オーディ
    オフレームのフリーズ、オーディオフレームのスキップ
    を切り替える工程を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の動画像記録再生方法。
  6. 【請求項6】 前記切り替えは、ずれ量が正の値であっ
    て絶対値が第3の閾値以上の場合にはビデオフレームを
    フリーズさせ、 ずれ量が負の値であって絶対値が第4の閾値以上の場合
    にはビデオフレームをスキップさせることを特徴とする
    請求項5記載の動画像記録再生方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の閾値はオーディオフレーム期
    間またはビデオフレーム期間であり、前記第4の閾値は
    オーディオフレーム期間またはビデオフレーム期間であ
    ることを特徴とする請求項6記載の動画像記録再生方
    法。
  8. 【請求項8】 前記管理ファイルに記録されているフレ
    ーム群の開始位置を再生開始位置または再生終了位置と
    し、該再生開始位置または再生終了位置を1つまたは複
    数指定するユーザプログラム備えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載の動画像記録再生
    方法。
  9. 【請求項9】 前記多重化データは、フレーム群を構成
    するビデオフレームを符号化したビデオ符号化データと
    ビデオフレームに対応するオーディオフレームを符号化
    したオーディオ符号化データを、1ビデオフレーム毎に
    時分割に多重化したものであることを特徴とする請求項
    3乃至請求項8のいずれかに記載の動画像記録再生方
    法。
  10. 【請求項10】 前記管理ファイルに、少なくとも多重
    化データを構成するビデオ符号化データとオーディオ符
    号化データの境界を示す情報を付加したことを特徴とす
    る請求項3乃至請求項9のいずれかに記載の動画像記録
    再生方法。
  11. 【請求項11】 前記管理ファイルのパケット情報は、
    パケットの開始位置と、次に再生するパケットの情報
    と、フレーム群毎のフレーム群の開始位置を含み、 前記第1の方法で符号化されるフレームの終了位置と、 前記1または複数の第2の方法で符号化されるフレーム
    の終了位置と、 前記フレーム群の先頭のビデオフレームの再生時刻と、 前記フレーム群の先頭のオーディオフレームの再生時
    刻、及び/または、ビデオ符号化データとオーディオ符
    号化データの境界を示す情報の内、1つまたは複数の情
    報を管理ファイルに記録する工程と、 前記1つまたは複数の情報を、フレーム群の多重化デー
    タの先頭に記録する工程を備えたことを特徴とする請求
    項2乃至請求項10のいずれかに記載の動画像記録再生
    方法。
  12. 【請求項12】 映像信号を圧縮、伸長するビデオコー
    デックと、 音声信号を圧縮、伸長するオーディオコーデックと、 ビデオ符号化データを多重化、分離する多重化・分離回
    路と、 符号化データを蓄積するメモリと、 記録メディアの記録、再生を制御するコントローラを備
    え、 前記多重化・分離回路では、パケットの開始位置、フレ
    ーム群の開始位置、第1の方法で符号化されるフレーム
    の終了位置、第2の方法で符号化されるフレームの終了
    位置、フレーム群の先頭のビデオフレームの再生時刻、
    フレーム群の先頭のオーディオフレームの再生時刻を出
    力し、 前記コントローラは、前記多重化・分離回路から入力さ
    れる情報から管理ファイルを構築し、請求項1乃至請求
    項11のいずれかに記載の動画像記録再生方法を実現す
    る動画像記録再生装置。
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