JPH11261515A - パッシブ・オプティカル・ネットワーク及び局側ユニット及び宅内側ユニット - Google Patents

パッシブ・オプティカル・ネットワーク及び局側ユニット及び宅内側ユニット

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JPH11261515A
JPH11261515A JP10055016A JP5501698A JPH11261515A JP H11261515 A JPH11261515 A JP H11261515A JP 10055016 A JP10055016 A JP 10055016A JP 5501698 A JP5501698 A JP 5501698A JP H11261515 A JPH11261515 A JP H11261515A
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unit
frame
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terminal interface
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Application number
JP10055016A
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English (en)
Inventor
Yuichi Shimada
裕一 島田
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Publication date
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッシブ・オプティカル・ネットワーク及び
局側ユニット及び宅内側ユニットに関し、端末インタフ
ェースカード情報等を効率的に伝送する。 【解決手段】 局側ユニット10と複数の宅内側ユニッ
トとの間を接続し、局側ユニット10と複数の宅内側ユ
ニットとの間の遅延時間を測定する為の遅延測定フレー
ム送出帯域を、下りフレーム送出帯域と上りフレーム送
出帯域との間に形成したパッシブ・オプティカル・ネッ
トワーク及び局側ユニット及び宅内側ユニットにおい
て、宅内側ユニットは、遅延時間測定後の遅延測定フレ
ーム送出帯域内に、局側ユニットからの要求に従って端
末インタフェースカード情報を送信し、局側ユニット
は、遅延時間測定の為の遅延測定フレーム検出部13
と、宅内側ユニットからの遅延測定フレーム送出帯域内
に送出した端末インタフェースカード情報を受信処理す
るスロットデータフレーム検出部14とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号で送受信す
るパッシブ・オプティカル・ネットワーク(PON:P
assive Optical Network)及び
局側ユニット及び宅内側ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】図14はパッシブ・オプティカル・ネッ
トワーク(PON)の構成を示す図である。同図におい
て、141は局側に設けられる光加入者線終端装置(O
LT:Optical Line Termina
l)、142は該光加入者線終端装置(OLT)141
内の共通部、143は該光加入者線終端装置141内の
局側光加入者ユニット(OSU:Optical Su
bscriber Unit)装置であり、以後局側ユ
ニットと称する。又144は光ファイバ伝送路、145
は光スターカプラ(SC:Star Couple
r)、146は各ユーザ宅側の宅内側光網ユニット(O
NU:Optical Network Unit)装
置であり、以後宅内側ユニットと称する。又147はユ
ーザ端末機器である。
【0003】光加入者線終端装置(OLT装置)141
は電話局側等に設置され、該光加入者線終端装置141
内に備えられる局側ユニット(OSU装置)143は、
種類の異なる複数のユーザ端末機器147から送信さ
れ、光ファイバ伝送路144及び光スターカプラ145
を介して伝送された情報を上位装置である交換機等へ共
通部142を介して送出するとともに、交換機等の上位
装置から送信される情報をユーザ端末機器147側へ送
出する。
【0004】一方、ユーザ宅内等に設置される宅内側ユ
ニット(ONU装置)146は、ユーザ端末機器147
からの通信信号を、該通信信号のフォーマット及び信号
形態等を変換して、光ファイバ伝送路144及び光スタ
ーカプラ145を介し局側ユニット(OSU装置)14
3に送出するとともに、局側ユニット(OSU装置)1
43からの通信信号を終端し、該通信信号をユーザ端末
機器147に送出する。
【0005】1つの宅内側ユニット(ONU装置)14
6には、種類の異なる複数のユーザ端末機器147を接
続することができ、その種類に応じて複数の端末インタ
フェースカードが備えられている。
【0006】局側ユニット(OSU装置)143は、複
数の宅内側ユニット(ONU装置)146との通信信号
を、ユーザ端末機器毎に個別に終端する必要があり、局
側ユニット(OSU装置)143と宅内側ユニット(O
NU装置)146との間では、1つの宅内側ユニット
(ONU装置)を指定するための宅内側ユニット(ON
U装置)指定ビット、及びその指定された宅内側ユニッ
ト(ONU装置)に接続されている複数の端末インタフ
ェースカードの中からその1つを指定するための端末イ
ンタフェースカード情報を、主信号のほかに送受信しな
ければならない。
【0007】パッシブ・オプティカル・ネットワーク
(PON)は、複数の宅内側ユニット(ONU装置)1
46を1つの局側ユニット(OSU装置)143に収容
し、それらの間の伝送帯域を複数の宅内側ユニット(O
NU装置)146で共用しているため、より多くの主信
号を伝送してサービス収容効率を上げることが要求され
ている。従って、主信号の伝送容量を減少させることな
く、主信号以外の通信信号である前記端末インタフェー
スカード情報等を効率良く伝送する必要がある。
【0008】図15はパッシブ・オプティカル・ネット
ワーク(PON)における伝送帯域の割り当て例を示す
図である。同図に示す伝送帯域の割当てによる伝送方式
は、TCM/TDMA(Time Compressi
on Mutiplex/Time Division
Multiple Access)方式と称されてい
る。
【0009】同図において、150は局側ユニット(O
SU装置)143と宅内側ユニット(ONU装置)14
6との間の、上り方向及び下り方向のバースト信号が各
1回伝送される伝送帯域、151は局側ユニット(OS
U装置)143から複数の宅内側ユニット(ONU装
置)146へバースト信号を送信する下り主信号帯域、
152は局側ユニット(OSU装置)143と宅内側ユ
ニット(ONU装置)146との間の伝送遅延を測定す
る遅延測定帯域、153は宅内側ユニット(ONU装
置)146から局側ユニット(OSU装置)143へバ
ースト信号を送信する上り主信号帯域、154は下り主
信号が搭載される下りフレーム、155は遅延測定フレ
ーム、156,156’は上り主信号を搭載する上りフ
レームである。
【0010】同図において、下り主信号帯域151で
は、局側ユニット(OSU装置)143から宅内側ユニ
ット(ONU装置)146への下り主信号を伝送する下
りフレーム154が、複数の宅内側ユニット(ONU装
置)146に対して放送形式で一斉に送信される。
【0011】各宅内側ユニット(ONU装置)146
は、下りフレーム154のオーバヘッドに含まれている
宅内側ユニット(ONU)指定ビットを検出し、該指定
ビットにより指定された宅内側ユニット(ONU装置)
146は、以下に述べる手順により、局側ユニット(O
SU装置)143との通信を開始する。
【0012】まず、遅延測定帯域152で、前記指定ビ
ットにより指定された宅内側ユニット(ONU装置)1
46は、その宅内側ユニット(ONU装置)146の識
別情報を含む遅延測定フレーム155を送信し、局側ユ
ニット(OSU装置)143は、該遅延測定フレーム1
55を受信した時間位置により、その宅内側ユニット
(ONU装置)146との伝送遅延時間を測定し、次の
周期の下りフレームにおいて、該伝送遅延時間情報を前
記宅内側ユニット(ONU装置)146に通知する。
【0013】各宅内側ユニット(ONU装置)146
は、前記局側ユニット(OSU装置)143から通知さ
れる伝送遅延時間情報をもとに、上りフレーム156の
送出時間位置を制御することにより、上り主信号帯域1
53において、各宅内側ユニット(ONU装置)146
から送出される上りフレーム156が、互いに重なるこ
となく所定のタイムスロット位置で、局側ユニット(O
SU)143に入力される。
【0014】なお、上りフレーム156’は、既に遅延
測定シーケンスを完了し、所定のタイムスロット位置に
入力される他の(例えば第2及び第nの)宅内側ユニッ
ト(ONU#2,ONU#n)の上りフレームである。
【0015】局側ユニット(OSU装置)143は、各
宅内側ユニット(ONU装置)146に対応したタイム
スロット位置の上りフレーム156を受信することによ
り、各宅内側ユニット(ONU)146毎の主信号を受
信する。
【0016】伝送帯域150の下り主信号帯域151、
遅延測定帯域152及び上り主信号帯域153の3つの
帯域は、循環的に継続して繰返され、局側ユニット(O
SU装置)143と宅内側ユニット(ONU装置)14
6との間で、下りフレームと上りフレームとを繰返し送
受することにより主信号を送受する通信サービスが実行
される。
【0017】ここで、遅延測定帯域152において送信
される、伝送遅延測定のための遅延測定フレーム155
は、通信開始時(呼設定時)に送信されるだけであり、
通信中は、遅延測定帯域152は空き時間帯となるもの
である。
【0018】しかし、通信中でも他の宅内側ユニット
(ONU装置)から通信サービスの要求が発生すること
があり、そのときは他の宅内側ユニット(ONU装置)
の呼設定を並行して行う必要があるので、遅延測定帯域
152は空き時間帯として設けておかなければならな
い。
【0019】図16は従来の下りフレーム送信部の説明
図である。同図において、160は局側ユニット(OS
U装置)、161はフォーマット変換部、162は宅内
側ユニット(ONU)指定ビット作成部、163は多重
部、164はE/O変換部である。
【0020】同図において、宅内側ユニット(ONU装
置)へ送信する主信号は、共通部からフォーマット変換
部161に与えられ、フォーマット変換部161により
TCM/TDMA方式のフォーマットに変換され、多重
部163に送出される。
【0021】又、宅内側ユニット(ONU)指定ビット
作成部162は、送信先の宅内側ユニット(ONU装
置)を指定するビットを作成し、該指定ビットを多重部
163に送出する。
【0022】多重部163は、前述の宅内側ユニット
(ONU)指定ビットをオーバヘッドに書込み、該オー
バヘッドと前述の主信号とを多重し、E/O変換部16
4に送出する。E/O変換部164は多重部163から
送出される電気信号を光信号に変換して伝送路へ送出す
る。
【0023】図17は従来の上りフレーム受信部の説明
図である。同図において、170は局側ユニット(OS
U装置)、171はO/E変換部、172は上り主信号
フレーム検出部、173は遅延測定フレーム検出部、1
74は端末インタフェースカード情報終端部、175は
フォーマット変換部である。
【0024】同図において、光ファイバ伝送路を経由し
た宅内側ユニットからの信号は、O/E変換部171に
より電気信号に変換され、遅延測定フレーム検出部17
3により遅延測定フレーム155を検出し、該遅延測定
フレーム155の検出により当該宅内側ユニットとの伝
送遅延時間を測定し、次の下りフレームで該伝送遅延時
間を当該宅内側ユニットに通知する。
【0025】宅内側ユニットは、通知された伝送遅延時
間情報により上り主信号帯域における上りフレームの送
出時間位置を制御し、所定のタイムスロット位置に上り
フレームが到着するよう送出する。
【0026】宅内側ユニットからの上り主信号は、上り
主信号フレーム検出部172により検出される。ここ
で、ユーザ端末機器の種類に対応する端末インタフェー
スカード情報は、宅内側ユニットからの上り主信号の中
に含まれ、該端末インタフェースカード情報は、端末イ
ンタフェースカード情報終端部174により抽出され
る。
【0027】前述の上り主信号フレーム検出部172に
より検出された主信号は、フォーマット変換部175に
入力され、フォーマット変換部175は該上り主信号を
フォーマット変換して共通部へ出力する。
【0028】図18は従来の下りフレーム受信部の説明
図である。同図において、180は宅内側ユニット(O
NU装置)、181はO/E変換部、182は分離部、
183は宅内側ユニット(ONU)指定ビット検出部、
184はフォーマット変換部である。
【0029】同図において、光ファイバ伝送路を経由し
た局側ユニットからの信号は、O/E変換部181によ
り電気信号に変換され、分離部182により宅内側ユニ
ット(ONU)指定ビットと主信号とに分離され、宅内
側ユニット(ONU)指定ビット検出部183により検
出される宅内側ユニット(ONU)指定ビットが自装置
のものであることが検出されると、分離部182からの
主信号がフォーマット変換部184によりフォーマット
変換され、各端末インタフェースカードへ送出される。
【0030】各宅内側ユニット(ONU装置)180に
は、ユーザ端末機器の種類に応じて複数の端末インタフ
ェースカードが備えられ、端末インタフェースカードを
指定する端末インタフェースカード情報は、局側ユニッ
ト(OSU)から伝送される下りフレームの主信号内に
含まれており、各端末インタフェースカードは主信号の
中から端末インタフェースカード情報を抽出して受信す
る。
【0031】図19は上りフレーム送信部の説明図であ
る。同図において、190は宅内側ユニット(ONU装
置)、191は端末インタフェースカード、192は多
重部、193は遅延測定フレーム作成部、194は上り
主信号フレーム作成部、195はE/O変換部である。
【0032】同図において、呼設定時の遅延測定帯域
に、遅延測定のための遅延測定フレームを遅延測定フレ
ーム作成部193により作成し、該遅延測定フレームを
E/O変換部195を介して送信した後、局側ユニット
(OSU)から通知される伝送遅延時間情報を基に、上
りフレームの送出時間位置を制御し、該上りフレームに
主信号を乗せて送信する。
【0033】上りフレームの主信号は、ユーザ端末機器
の種類に対応した端末インタフェースカード191を介
して送信される各ユーザ端末機器からの出力信号と該端
末インタフェースカード情報とから成る信号を、多重部
192により多重し、上り主信号フレーム作成部194
により上りフレームを作成し、E/O変換部195によ
り光信号に変換して光ファイバ伝送路144に送出され
る。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のパッシブ・オプティカル・ネットワークにおける局側
ユニット(OSU装置)及び宅内側ユニット(ONU装
置)においては、端末インタフェースカード情報等を、
上りフレーム及び下りフレームの主信号を使用して伝送
していたため、端末インタフェースカード情報等が増え
ると主信号のサービス容量が減少し、サービスの収容効
率を上げることができないという問題を生じていた。
【0035】本発明は、主信号のサービス容量を減少さ
せることなく、主信号以外の信号である端末インタフェ
ースカード情報等の宅内側ユニット(ONU装置)から
の上り情報を効率的に伝送し、サービスの収容効率を上
げることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】(1)本発明のパッシブ
・オプティカル・ネットワークは、局側ユニットと複数
の宅内側ユニットとの間を接続し、前記局側ユニットと
前記複数の宅内側ユニットとの間の遅延時間を測定する
為の遅延測定フレームの送出帯域を、下りフレーム送出
帯域と上りフレーム送出帯域との間に形成したパッシブ
・オプティカル・ネットワークにおいて、前記宅内側ユ
ニットは、前記遅延時間測定後の前記遅延測定フレーム
送出帯域内に、該宅内側ユニットからの上り情報を前記
局側ユニットに送信する構成を備えたものである。
【0037】又、(2)本発明の局側ユニットは、複数
の宅内側ユニットとパッシブ・オプティカル・ネットワ
ークを介して接続し、前記宅内側ユニットとの間の遅延
時間を遅延測定フレームにより測定する遅延測定フレー
ム検出部と、遅延時間測定後の前記遅延測定フレームの
送出帯域に前記宅内側ユニットから送出される端末イン
タフェースカード情報を含むスロットデータフレームを
検出するスロットデータフレーム検出部と、該スロット
データフレーム検出部により受信検出した端末インタフ
ェースカード情報を識別して、前記宅内側ユニットに接
続された端末種別を識別する端末インタフェースカード
情報終端部と上りフレーム内に前記宅内側ユニットから
送出した主信号を受信検出する上り主信号フレーム検出
部とを備えたものである。
【0038】又、(3)本発明の局側ユニットは、前記
宅内側ユニットを指定する宅内側ユニット指定ビット作
成部と、前記宅内側ユニットの端末インタフェースカー
ドを指定して端末インタフェースカード情報を要求する
端末インタフェースカード指定ビット作成部と、前記宅
内側ユニット指定ビット作成部と前記端末インタフェー
スカード指定ビット作成部とからの指定ビットを主信号
に多重化して下りフレームとして前記宅内側ユニットに
送出する多重部とを備えたものである。
【0039】又、(4)本発明の宅内側ユニットは、局
側ユニットとパッシブ・オプティカル・ネットワークを
介して接続し、複数の端末対応の端末インタフェースカ
ードと、前記局側ユニットに遅延測定フレームを送出す
る遅延測定フレーム作成部と、前記局側ユニットからの
指定に従って端末インタフェースカード情報を送出する
スロットデータフレーム作成部と、前記遅延測定フレー
ム作成部からの前記遅延測定フレームと、前記スロット
データフレーム作成部からの前記端末インタフェースカ
ード情報とを選択して送出するセレクタ部と該セレクタ
部を前記遅延測定フレーム送出帯域において制御するシ
ーケンス制御部とを備えたものである。
【0040】又、(5)本発明の宅内側ユニットは、前
記局側ユニットからの受信信号に含まれる主信号と宅内
側ユニット指定ビットと端末インタフェースカード指定
ビットとを分離する分離部と、該分離部により分離され
た前記宅内側ユニット指定ビットを検出する宅内側ユニ
ット指定ビット検出部と、前記端末インタフェースカー
ド指定ビットを検出する端末インタフェースカード指定
ビット検出部とを備えたものである。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の上り
フレーム受信部の説明図である。同図において、10は
局側ユニット(OSU装置)、11はO/E変換部、1
2は上り主信号フレーム検出部、13は遅延測定フレー
ム検出部、14はスロットデータフレーム検出部、15
は端末インタフェースカード情報終端部、16はフォー
マット変換部である。
【0042】O/E変換部11は、伝送路から受信した
上りフレームの光信号を電気信号に変換し、その信号を
上り主信号フレーム検出部12、遅延測定フレーム検出
部13及びスロットデータフレーム検出部14に出力す
る。
【0043】遅延測定フレーム検出部13は、通信開始
時(呼設定時)の遅延測定帯域に宅内側ユニット(ON
U装置)から送出される遅延測定フレームを検出する。
該遅延測定フレームの検出により宅内側ユニット(ON
U装置)との間の伝送遅延測定を行い、遅延時間情報を
次の周期の下りフレームにより宅内側ユニット(ONU
装置)に通知する。
【0044】伝送遅延測定のシーケンスが終了すると、
宅内側ユニット(ONU装置)から上りフレームが送信
され、該上りフレームは上りフレーム検出部12により
検出され、フォーマット変換部16によりフォーマット
変換され、共通部へ送出される。
【0045】呼設定後、宅内側ユニットは前述の遅延測
定帯域に、端末インタフェースカード情報等の宅内側ユ
ニット(ONU装置)からの主信号以外の上り情報を含
むスロットデータフレームを送信する。伝送遅延の測定
は通信開始時(呼設定時)のみ行えばいいので、呼設定
後はこの遅延測定帯域をスロットデータフレームの伝送
に使用することができる。
【0046】スロットデータフレーム検出部14は該ス
ロットデータフレームを検出し、該スロットデータフレ
ームの信号を端末インタフェースカード情報終端部15
に出力する。端末インタフェースカード情報終端部15
は、スロットデータフレームに含まれる端末インタフェ
ースカード情報を受信して終端する。
【0047】遅延測定終了後の遅延測定帯域の空き時間
に、端末インタフェースカード情報等の宅内側ユニット
(ONU装置)からの主信号以外の上り情報をスロット
データフレームに乗せて伝送し、該スロットデータフレ
ームを検出し、端末インタフェースカード情報等の上り
情報を受信終端することにより、上りフレームの主信号
を使わずに端末インタフェースカード情報等の上り情報
を伝送することができ、サービスの収容効率を上げるこ
とができる。なお、遅延測定帯域の空き時間には、端末
インタフェースカード情報以外にその他の宅内側ユニッ
ト(ONU装置)の情報、例えば、測定端末機器からの
測定データ等を同様にスロットデータフレームに乗せて
伝送することができる。
【0048】図2は、本発明の実施の形態の上りフレー
ム受信部の回路構成の説明図である。同図において、2
0は局側ユニット(OSU装置)、21は光モジュー
ル、22は上り主信号フレーム検出回路、23は遅延測
定フレーム検出回路、24はスロットデータフレームフ
レーム検出回路、25はシリアル/パラレル変換及びラ
ッチ回路、26はフォーマット変換回路である。
【0049】光モジュール21は、例えばフォトダイオ
ード(PD)等、光信号を電気信号に変換する素子によ
り構成され、上り主信号フレーム検出回路22、遅延測
定フレーム検出回路23、スロットデータフレームフレ
ーム検出回路24、シリアル/パラレル変換及びラッチ
回路25は、例えばLSI等により構成され、フォーマ
ット変換回路26は、例えばデュアルポートラム(DP
RAM)等により構成される。
【0050】上り主信号フレーム検出回路22、遅延測
定フレーム検出回路23及びスロットデータフレーム検
出回路24は、上りフレームに付加されたフレーム識別
ビットによりそれぞれのフレームを識別し、検出する。
【0051】図3は、本発明の実施の形態の上りフレー
ム受信部におけるフレーム識別の説明図である。31は
宅内側ユニットからの上りフレームのフォーマット、3
2はフレーム識別ビットである。上りフレーム31には
2ビットのフレーム識別ビット32が先頭に付加され、
このフレーム識別ビット32の値により3種類のフレー
ムを識別する。
【0052】例えば図の(a)に示すようにフレーム識
別ビットが(1,0)の場合スロットデータフレーム
(SLDF)、図の(b)に示すようにフレーム識別ビ
ットが(0,1)の場合遅延測定フレーム(DMF)、
図の(c)に示すようにフレーム識別ビットが(1,
1)の場合主信号フレームとして識別する。
【0053】図4は本発明の実施の形態の下りフレーム
送信部の説明図である。同図において、40は局側ユニ
ット(OSU装置)、4lはフォーマット変換部、42
は宅内側ユニット(ONU)指定ビット作成部、43は
端末インタフェースカード指定ビット作成部、44は多
重部、45はE/O変換部である。
【0054】同図において、フォーマット変換部41
は、共通部からの主信号をTCM/TDMA方式のフォ
ーマットに変換し、該フォーマット変換した主信号を多
重部44に出力する。
【0055】宅内側ユニット(ONU)指定ビット作成
部42は、複数の宅内側ユニット(ONU装置)を順次
指定する信号を作成し、該信号を多重部44に出力す
る。
【0056】端末インタフェースカード指定ビット作成
部43は、複数の宅内側ユニット(ONU装置)に搭載
された複数の端末インタフェースカードを順次指定する
信号を作成し、該信号を多重部44に出力する。
【0057】多重部44は、前記フォーマット変換部4
1から出力された主信号と、宅内側ユニット(ONU)
指定ビット作成部42及び端末インタフェースカード指
定ビット作成部43から出力された宅内側ユニット(O
NU)指定ビット及び端末インタフェースカード指定ビ
ットを含むオーバヘッドとを多重し、該多重した信号を
E/O変換部45に出力する。E/O変換部45は、多
重部44からの電気信号を光信号に変換し、下りフレー
ム信号として光ファイバ伝送路に送出する。
【0058】端末インタフェースカード指定ビット作成
部43で作成された端末インタフェースカード指定ビッ
トを、宅内側ユニット(ONU)指定ビットとともにオ
ーバヘッドに書込んで主信号に多重し、局側ユニット
(OSU装置)に接続された宅内側複数の宅内側ユニッ
ト(ONU装置)に一斉送信するので、主信号のサービ
ス容量を減少することなく、各端末インタフェースカー
ドを順次指定することができる。
【0059】端末インタフェースカード指定ビットによ
り指定された端末インタフェースカードからは、遅延測
定シーケンスが終了した後、その空いた遅延測定帯域に
端末インタフェースカード情報を乗せたスロットデータ
フレームが送出されることとなる。
【0060】図5は、本発明の実施の形態の下りフレー
ム送信部の回路構成を示す図である。50は局側ユニッ
ト(OSU装置)、51はフォーマット変換回路、52
は8ビットカウンタ、53は多重回路(MUX)、54
は光モジュールである。
【0061】フォーマット変換回路51は、例えばデュ
アルポートラム(DPRAM)等により構成され、共通
部からの主信号をTCM/TDMA方式のフォーマット
に変換する。
【0062】8ビットカウンタ52は、該カウンタの値
により、宅内側ユニット及び端末インタフェースカード
を順次指定する信号を発生する。
【0063】多重回路(MUX)53は、例えばLSI
等により構成され、フォーマット変換回路51からの主
信号に、8ビットカウンタ52のカウント値をオーバヘ
ッドとして付加して多重する。
【0064】光モジュール54は、例えばレーザダイオ
ード(LD)等により構成され、多重回路(MUX)5
3からの出力信号を光信号に変換し、光ファイバ伝送路
に送出する。
【0065】図6は、本発明の実施の形態の下りフレー
ムのオーバヘッドの説明図である。同図において、61
は下りフレームのオーバヘッドであり、該オーバヘッド
61は前述の8ビットカウンタ52の値を格納してい
る。
【0066】8ビットカウンタ52の最下位ビット(L
SB)から第4ビット目までが、第1から第16(#1
〜#16)の宅内側ユニット(ONU)を指定する指定
ビットであり、最上位ビット(MSB)から第4ビット
目までが、第1から第16(#1〜#16)の端末イン
タフェースカードを指定する指定ビットである。
【0067】例えば、図の(a)に示すように8ビット
カウンタ52の値が(0000,0000)の場合、第
1の宅内側ユニット(ONU#1)の第1の端末インタ
フェースカード#1を指定し、又、図の(b)に示すよ
うに8ビットカウンタ52の値が(0100,001
0)の場合、第3の宅内側ユニット(ONU#3)の第
5の端末インタフェースカード#5を指定し、又、図の
(c)に示すように8ビットカウンタ52の値が(11
11,1111)の場合、第16番の宅内側ユニット
(ONU#16)の第16の端末インタフェースカード
#16を指定することとなる。
【0068】図7は本発明の実施の形態の上りフレーム
送信部の説明図である。同図において、70は宅内側ユ
ニット(ONU装置)、71は端末インタフェースカー
ド、72は多重・分離部、73は上り主信号フレーム作
成部、74は遅延測定フレーム作成部、75はスロット
データフレーム作成部、76はセレクタ部、77はシー
ケンス制御部、78はE/O変換部である。
【0069】端末インタフェースカード71は、電話
機、ファクシミリ、ISDN端末等のユーザ端末機器を
収容し、端末機器の種類に応じて複数設けられる。多重
・分離部72は、端末インタフェースカード71からの
信号を、信号の種別(主信号、スロットデータ)毎に分
離するとともに、複数の端末インタフェースカード71
からの同じ種類の信号を多重し、上り主信号フレーム作
成部73、スロットデータフレーム作成部75に出力す
る。
【0070】遅延測定フレーム作成部74は、通信開始
時(呼設定時)の遅延測定帯域に宅内側ユニット(ON
U装置)の識別情報を含む遅延測定フレームを作成し、
セレクタ部76に出力する。
【0071】上り主信号フレーム作成部73は、主信号
の上りフレームを作成し、E/O変換部78に出力す
る。スロットデータフレーム作成部75は、端末インタ
フェースカード情報をスロットデータフレームにフォー
マット変換し、セレクタ部76に出力する。
【0072】シーケンス制御部77は、通信シーケンス
によって遅延測定フレームを送出するか、スロットデー
タフレームを送出するかの選択信号をセレクタ部76に
送出するもので、通信開始時(呼設定時)には遅延測定
フレームを送出し、遅延測定が終了した後はスロットデ
ータフレームを送出するようセレクタ部76を制御す
る。
【0073】セレクタ部76は、シーケンス制御部77
からの選択信号に従い遅延測定フレームかスロットデー
タフレームかを選択し、E/O変換部78に出力する。
E/O変換部78は、遅延測定フレームと上り主信号フ
レーム、或いはスロットデータフレームと上り主信号フ
レームの電気信号を光信号に変換して光ファイバ伝送路
に送出する。
【0074】図8は本発明の実施の形態の上りフレーム
送信部の回路構成を示す図である。同図において80は
宅内側ユニット(ONU装置)、81は端末インタフェ
ースカード、82は多重・分離回路(MUX/DMU
X)、83は上り主信号フレーム作成回路、84は遅延
測定フレーム作成回路、85はスロットデータフレーム
作成回路、86はセレクタ回路、87はシーケンサ回
路、88は光モジュールである。
【0075】端末インタフェースカード81は、着脱可
能でユーザ端末機器の種類に応じて複数設けられる。多
重・分離回路(MUX/DMUX)82、上り主信号フ
レーム作成回路83、遅延測定フレーム作成回路84、
スロットデータフレーム作成回路85、セレクタ回路8
6、シーケンサ回路87は、例えばLSI等により構成
される。光モジュール88は、例えばレーザダイオード
(LD)等により構成される。図8の回路構成における
フレーム作成の動作を図9を参照して説明する。
【0076】図9は、本発明の実施の形態の上りフレー
ム送信部におけるフレーム作成の説明図である。図の
(a)に示すように各端末インタフェースカード81か
ら、主信号91及び端末インタフェースカード情報92
が出力される。図は第1、第2及び第3の端末インタフ
ェースカード81から出力される、端末インタフェース
カード#1信号、端末インタフェースカード#2及び信
号端末インタフェースカード#3信号を示している。
【0077】それらの信号は、多重・分離回路(MUX
/DMUX)82により、図の(b)及び(c)に示す
ように信号の種類別に分離され、同一の種類の信号同士
が多重されて出力される。図の(b)は主信号を多重し
た信号を示し、該多重された主信号は、上り主信号フレ
ーム作成回路83に出力される。又、図の(c)は端末
インタフェースカード情報を多重した信号を示し、該多
重された端末インタフェースカード情報は、スロットデ
ータフレーム作成回路85に出力される。
【0078】図9の(d),(e),(f)は3種類の
上りフレームを示し、(d)は遅延測定フレーム、
(e)はスロットデータフレーム、(f)は主信号フレ
ームを示している。
【0079】遅延測定フレーム(d)は、遅延測定フレ
ーム作成回路84により、先頭にフレーム識別ビット
(例えば0,1)を付加し、各宅内側ユニット(ONU
装置)固有の固定パターンを格納して作成し、セレクタ
回路86に出力される。
【0080】スロットデータフレーム(e)は、スロッ
トデータフレーム作成回路85により、先頭にフレーム
識別ビット(例えば1,0)を付加し、前述の多重した
端末インタフェースカード情報を格納して作成し、セレ
クタ回路86に出力される。
【0081】主信号フレーム(f)は、上り主信号フレ
ーム作成回路83により、先頭にフレーム識別ビット
(例えば1,1)を付加し、前述の多重した主信号を格
納して作成し、所定のタイムスロットにおいて光モジュ
ール88に出力される。
【0082】前述の遅延測定フレーム(d)とスロット
データフレーム(e)は、シーケンサ回路87の選択信
号に従うセレクタ回路86によって、通信開始時(呼設
定時)には遅延測定フレーム(d)が選択され、光モジ
ュール88を介して光ファイバ伝送路に送出される。
【0083】遅延測定シーケンスが終了すると、上り主
信号フレーム作成部83により作成された主信号フレー
ムが光モジュール88に送出されると同時に、セレクタ
回路86はスロットデータフレーム(e)を選択し、以
降の遅延測定帯域では、スロットデータフレーム(e)
が送出されることとなる。
【0084】従って、宅内側ユニット(ONU装置)に
搭載された端末インタフェースカード情報の送信は、遅
延測定フレーム送出による遅延測定シーケンスが終了し
た後、その空いた遅延測定帯域を利用して端末インタフ
ェースカード情報等の上り情報をスロットデータフレー
ムに乗せて送出し、上り主信号を使用しないため、主信
号帯域のサービス収容効率を上げることが可能となる。
【0085】図10は本発明の実施の形態の下りフレー
ム受信部の説明図である。同図において、100は宅内
側ユニット(ONU装置)、101はO/E変換部、1
02は分離部、103は宅内側ユニット(ONU)指定
ビット検出部、104は端末インタフェースカード指定
ビット検出部、105はシーケンス制御部、106はフ
ォーマット変換部である。
【0086】O/E変換部101は、光ファイバ伝送路
から受信した光信号を電気信号に変換し、分離部102
に出力する。分離部102は、O/E変換部101から
の電気信号を、主信号と宅内側ユニット(ONU)指定
ビットと端末インタフェースカード指定ビットとに分離
する。
【0087】宅内側ユニット(ONU)指定ビット検出
部103は、分離部102から出力される宅内側ユニッ
ト(ONU)指定ビットが自装置に割当てられた指定ビ
ットであるかどうかを検出する。
【0088】端末インタフェースカード指定ビット検出
部104は、端末インタフェースカード情報から、複数
の端末インタフェースカードの内のどの端末インタフェ
ースカードが指定されているかを検出し、その指定状況
をシーケンス制御部105に通知する。
【0089】従って、遅延測定シーケンスが終了した
後、その空いた遅延測定帯域にスロットデータフレーム
を送出する場合に、指定された端末インタフェースカー
ドの端末インタフェースカード情報等の上り情報を送信
することにより、各端末インタフェースカード毎等のデ
ータを、局側ユニット(OSU装置)との間で相互に通
信することができる。
【0090】フォーマット変換部106は、主信号のフ
ォーマット変換して端末インタフェースカードに転送す
る。フォーマット変換部106と各端末インタフェース
カードとの間は、個別の信号線又は共通バスにより接続
し、前記端末インタフェースカード指定ビットにより指
定される端末インタフェースカードが主信号を取込むよ
うにすることができる。
【0091】図11は、本発明の実施の形態の下りフレ
ーム受信部の回路構成を示す図である。110は宅内側
ユニット(ONU装置)、111は光モジュール、11
2はセレクタ回路、113はシリアル/パラレル変換及
びラッチ回路、114はシーケンサ回路、115はフォ
ーマット変換回路である。
【0092】光モジュール111はフォトダイオード
(PD)等により構成され、セレクタ回路112、シリ
アル/パラレル変換及びラッチ回路113、シーケンサ
回路114は、例えばLSI等により構成され、フォー
マット変換回路115は例えばデュアルポートラム(D
PRAM)等により構成される。該回路構成における宅
内側ユニット(ONU)及び端末カードの指定ビット受
信動作を図12を参照して説明する。
【0093】図12は、本発明の実施の形態の下りフレ
ームの宅内側ユニット(ONU)及び端末カードの指定
ビットの説明図である。図の121は下りフレームのフ
ォーマットを示し、122はフレーム同期パターン、1
23は宅内側ユニット(ONU)指定ビット、124は
端末インタフェースカード指定ビット、125は下り主
信号である。
【0094】同図において、受信した下りフレームの信
号の最下位ビット(LSB)から第4ビット目までが、
第1から第16の宅内側ユニット(ONU#1〜#1
6)の指定ビットであり、最上位ビット(MSB)から
第4ビット目までが第1から第16の端末インタフェー
スカード#1〜#16の指定ビットである。
【0095】宅内側ユニット(ONU)及び端末インタ
フェースカードの指定ビットの指定ビット123,12
4は、セレクタ回路112により分離され、シリアル/
パラレル変換及びラッチ回路113によりパラレル信号
に変換、保持される。
【0096】該シリアル/パラレル変換及びラッチ回路
113のビットの値が例えば、図の(a)に示すように
(0000,0000)の場合、第1の宅内側ユニット
(ONU#1)の第1の端末インタフェースカード#1
が指定され、図の(b)に示すように(0100,00
10)の場合、第3の宅内側ユニット(ONU#3)の
第5の端末インタフェースカード#5が指定され、図の
(c)に示すように(1111,1111)の場合、第
16の宅内側ユニット(ONU#16)の第16の端末
インタフェースカード#16が指定される。
【0097】図13は本発明の実施の形態の伝送フレー
ムのシーケンスの説明図である。図の(a)は、通信開
始時(呼設定時)に局側ユニット(OSU装置)におい
て送受される信号のフレームを示し、図の(b)は、通
信開始時(呼設定時)に宅内側ユニット(ONU装置)
において送受される信号のフレームを示している。
【0098】又、図の(c)は、遅延測定シーケンス終
了後に局側ユニット(OSU装置)において送受される
信号のフレームを示し、図の(d)は、遅延測定シーケ
ンス終了後に宅内側ユニット(ONU装置)において送
受される信号のフレームを示している。
【0099】最初に、局側ユニット(OSU装置)から
宅内側ユニット(ONU)指定ビットを含む下りフレー
ム131が送信され、該宅内側ユニット(ONU)指定
ビットにより指定される宅内側ユニット(ONU装置)
は、局側ユニット(OSU装置)に対して遅延測定フレ
ーム(DMF)132を送出する。
【0100】局側ユニット(OSU装置)では、該遅延
測定フレーム(DMF)132を受信した位置から上り
フレーム割当時間位置までの時間Tdを測定し、この時
間Tdの情報を、次の下りフレーム133で宅内側ユニ
ット(ONU装置)に通知する。
【0101】遅延測定フレーム132の送出を終えた宅
内側ユニット(ONU装置)のシーケンサ回路は、セレ
クタ回路を切替え、遅延測定フレームを送出した時間位
置と同じ時間位置に端末インタフェースカード情報を含
むスロットデータフレーム(SLDF)134を送信す
る。又、遅延測定フレームを送出した時間位置から時間
Tdだけ遅らせた位置に上り主信号フレーム135を送
出する。
【0102】従って、遅延測定シーケンス終了後は、遅
延測定帯域に端末インタフェースカード情報を送信する
ことができ、又、上り主信号フレーム135が所定の割
当時間位置に局側ユニット(OSU装置)に到着するよ
うに送出することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一台の局側ユニット(OSU装置)と複数の宅内側ユニ
ット(ONU装置)とにより構成されるパッシブ・オプ
ティカル・ネットワーク(PON)において、宅内側ユ
ニット(ONU装置)は、遅延測定シーケンスが終了し
た後、搭載された複数の端末インタフェースカードの情
報等の主信号以外の上り情報を、空きの遅延測定帯域に
スロットデータフレームに乗せて送信することにより、
主信号でより多くの通信サービスの本体情報を伝送する
ことができ、サービス収容効率を向上させることができ
る。
【0104】更に、本発明は、端末インタフェースカー
ド等の宅内機器インタフェース装置を指定する指定ビッ
トを宅内側ユニット(ONU)指定ビットとともに、下
りフレームのオーバヘッドに乗せ、複数の宅内側ユニッ
ト(ONU装置)に一斉送信することにより、下りフレ
ームの主信号を使用することなく、複数の端末インタフ
ェースカード等の宅内機器インタフェース装置の中から
1つずつ順次指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の上りフレーム受信部の説
明図である。
【図2】本発明の実施の形態の上りフレーム受信部の回
路構成の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の上りフレーム受信部にお
けるフレーム識別の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の下りフレーム送信部の説
明図である。
【図5】本発明の実施の形態の下りフレーム送信部の回
路構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の下りフレームのオーバヘ
ッドの説明図である。
【図7】本発明の実施の形態の上りフレーム送信部の説
明図である。
【図8】本発明の実施の形態の上りフレーム送信部の回
路構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の上りフレーム送信部にお
けるフレーム作成の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の下りフレーム受信部の
説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の下りフレーム受信部の
回路構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態の下りフレームの宅内側
ユニット(ONU)及び端末カードの指定ビットの説明
図である。
【図13】本発明の実施の形態の伝送フレームのシーケ
ンスの説明図である。
【図14】パッシブ・オプティカル・ネットワーク(P
ON)の構成を示す図である。
【図15】パッシブ・オプティカル・ネットワーク(P
ON)における伝送帯域の割り当て例を示す図である。
【図16】従来の下りフレーム送信部の説明図である。
【図17】従来の上りフレーム受信部の説明図である。
【図18】従来の下りフレーム受信部の説明図である。
【図19】従来の上りフレーム送信部の説明図である。
【符号の説明】 10 局側ユニット 11 O/E変換部 12 上り主信号フレーム検出部 13 遅延測定フレーム検出部 14 スロットデータフレーム検出部 15 端末インタフェースカード情報終端部 16 フォーマット変換部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局側ユニットと複数の宅内側ユニットと
    の間を接続し、前記局側ユニットと前記複数の宅内側ユ
    ニットとの間の伝送帯域の遅延時間を測定する為の遅延
    測定フレームの送出帯域を、下りフレーム送出帯域と上
    りフレーム送出帯域との間に形成したパッシブ・オプテ
    ィカル・ネットワークにおいて、 前記宅内側ユニットは、前記遅延時間測定後の前記遅延
    測定フレーム送出帯域内に、該宅内側ユニットからの上
    り情報を前記局側ユニットに送信する構成を備えたこと
    を特徴とするパッシブ・オプティカル・ネットワーク。
  2. 【請求項2】 複数の宅内側ユニットとパッシブ・オプ
    ティカル・ネットワークを介して接続した局側ユニット
    において、 前記宅内側ユニットとの間の遅延時間を遅延測定フレー
    ムにより測定する遅延測定フレーム検出部と、 遅延時間測定後の前記遅延測定フレームの送出帯域に前
    記宅内側ユニットから送出される端末インタフェースカ
    ード情報を含むスロットデータフレームを検出するスロ
    ットデータフレーム検出部と、 該スロットデータフレーム検出部により受信検出した端
    末インタフェースカード情報を識別して、前記宅内側ユ
    ニットに接続された端末種別を識別する端末インタフェ
    ースカード情報終端部と、 上りフレーム内に前記宅内側ユニットから送出した主信
    号を検出する上り主信号フレーム検出部とを備えたこと
    を特徴とする局側ユニット。
  3. 【請求項3】 前記宅内側ユニットを指定する宅内側ユ
    ニット指定ビット作成部と、前記宅内側ユニットの端末
    インタフェースカードを指定して端末インタフェースカ
    ード情報を要求する端末インタフェースカード指定ビッ
    ト作成部と、前記宅内側ユニット指定ビット作成部と前
    記端末インタフェースカード指定ビット作成部とからの
    指定ビットを主信号に多重化して下りフレームとして前
    記宅内側ユニットに送出する多重部とを備えたことを特
    徴とする請求項2記載の局側ユニット。
  4. 【請求項4】 局側ユニットとパッシブ・オプティカル
    ・ネットワークを介して接続した宅内側ユニットにおい
    て、 複数の端末対応の端末インタフェースカードと、 前記局側ユニットに遅延測定フレームを送出する遅延測
    定フレーム作成部と、 前記宅内側ユニットからの指定に従って端末インタフェ
    ースカード情報を送出するスロットデータフレーム作成
    部と、 前記遅延測定フレーム作成部からの前記遅延測定フレー
    ムと、前記スロットデータフレーム作成部からの前記端
    末インタフェースカード情報とを選択して送出するセレ
    クタ部と該セレクタ部を前記遅延測定フレーム送出帯域
    において制御するシーケンス制御部とを備えたことを特
    徴とする宅内側ユニット。
  5. 【請求項5】 前記局側ユニットからの受信信号に含ま
    れる主信号と宅内側ユニット指定ビットと端末インタフ
    ェースカード指定ビットとを分離する分離部と、該分離
    部により分離された前記宅内側ユニット指定ビットを検
    出する宅内側ユニット指定ビット検出部と、前記端末イ
    ンタフェースカード指定ビットを検出する端末インタフ
    ェースカード指定ビット検出部とを備えたことを特徴と
    する請求項4記載の宅内側ユニット。
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Cited By (1)

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