JPH11261387A - 制御信号整形装置 - Google Patents

制御信号整形装置

Info

Publication number
JPH11261387A
JPH11261387A JP10058179A JP5817998A JPH11261387A JP H11261387 A JPH11261387 A JP H11261387A JP 10058179 A JP10058179 A JP 10058179A JP 5817998 A JP5817998 A JP 5817998A JP H11261387 A JPH11261387 A JP H11261387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control signal
flip
flop
signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10058179A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaji Yamamoto
正次 山本
Osamu Watanabe
修 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10058179A priority Critical patent/JPH11261387A/ja
Publication of JPH11261387A publication Critical patent/JPH11261387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期回路方式を採用することなく、制御信号
の変化点付近で波形歪みが生じても被制御回路の誤動作
を防ぐ制御信号整形装置を提供する。 【解決手段】 制御信号入力CSIの立ち下がりエッジ
からセットパルス発生器6でRSフリップフロップセッ
ト信号RSSを作成し、制御信号入力CSIの立ち上が
りエッジからリセットパルス発生器7でRSフリップフ
ロップリセット信号RSRを作成し、RSフリップフロ
ップ5で制御信号出力CSOに波形整形された制御信号
を復元するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル回路の
制御信号の波形整形を行う制御信号整形装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のデジタル回路を示すブロッ
ク図である。図2において、1は制御信号を出力する制
御信号出力回路、2は制御信号を伝送する制御信号伝送
路、3は制御信号により制御される被制御回路である。
【0003】次に動作について説明する。説明を具体的
にするために、仮りに被制御回路3をFIFOメモリで
あるとする。この場合、制御信号出力回路1はメモリコ
ントローラからFIFOメモリへのライト信号を出力す
るバッファが、また制御信号伝送路2はプリント基板上
の銅箔パターンがそれぞれに該当する。FIFOメモリ
とバッファは同一基板上に存在することもあるし、コネ
クタを介してバス基板上の銅箔パターンで接続されてい
ることもある。また、バッファ1個に対して複数のFI
FOメモリ素子が接続されることもある。
【0004】制御信号出力回路1としてのバッファから
出力される制御信号を負論理のFIFOメモリライトパ
ルスとする。制御信号伝送路2としての銅箔パターンを
介して伝送されるこの制御信号の立ち上がりエッジによ
り、被制御回路3としてのFIFOメモリはそのデータ
入力端子に入力されているデータ信号を内部メモリに書
き込み、書き込みアドレスカウンタをインクリメントす
るという一連の書き込み動作が起動されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタル回路は
以上のように構成されているので、制御信号出力回路1
から出力された制御信号が被制御回路3に正しく伝送さ
れれば、被制御回路3は正常に動作する。しかし、制御
信号が正しく伝送されなかった場合には誤動作が発生す
ることがある。
【0006】具体的に誤動作の例を説明する。図3は
[従来の技術]の欄で説明したFIFOメモリのライト
パルスが正しく伝送されなかった時の負論理のパルス波
形の例であり、デジタル信号伝送時によく見られる高周
波におけるインピーダンス不整合やグランドバウンスに
より生じる典型的な歪み波形の説明を容易にするために
デフォルメしたものである。AはFIFOメモリに書き
込み動作をさせたい立ち上がりエッジである。一方、B
とCはFIFOメモリが誤って書き込み動作を起動して
しまう立ち上がりエッジである。エッジ制御の制御信号
に閾値電圧を超える立ち上がりエッジが意図しないタイ
ミングで発生することにより、被制御回路は誤動作を起
こしてしまう。
【0007】このような問題が生じる原因がデジタル制
御信号の伝送にあることはよく知られていることであ
る。この問題を解決するために一般的に行われている方
法には大きく分けて2つある。
【0008】一つは波形歪みを回路の誤動作を引き起こ
さないレベルに抑える方法である。具体的にはバッファ
にドライブ能力の高いものを使用し、適切な終端を行な
うことによりインピーダンス不整合を抑える、アース・
電源ラインのインピーダンスを下げてグランドバウンス
を低減する、パターンの引き回しに留意する、バス接続
においては負荷を分散するために同一の信号でも複数の
バッファによりドライブし信号線を分ける、出力バッフ
ァのスルーレートを調整するなど、電子回路の物理的特
性に配慮した対策が必要となる。
【0009】しかしながら、例えばバス基板上に複数の
基板を装着するような構成で、用途に応じて装着する基
板の種類や枚数を選択する装置の場合、基板の種類や枚
数によって信号線路の物理的特性が変化してしまうた
め、単純に物理的特性に配慮した対策を行うだけでは十
分な効果が得られないことが多い。
【0010】もう一つの解決策は波形歪みがあっても回
路が誤動作しないようにする方法である。これは同期回
路方式と呼ばれる方法で、波形あるいは制御信号を出力
する回路と入力される回路の双方で同期したクロックに
より制御信号を適切な位相でラッチすることで制御信号
の変化点付近での波形歪みの影響を排除することができ
る。
【0011】しかしながら、同期回路方式には同期用の
クロックが必要であるが、同期用のクロックはその性格
上、これを正確に伝送しなければならない。これは、信
号を正しく伝送できないという問題を解決するという目
的とは根本的に矛盾しているため、クロック信号を特殊
な方法で伝送する必要が生じることになり、回路の複雑
化を招く。また、同期回路方式はクロック信号を特殊な
方法で伝送する必要があることや、信号を出力する側と
入力する側の双方でラッチする必要があることなどか
ら、設計済みの回路に簡単に追加できるような対策では
ない。
【0012】この発明は、設計済みの回路にでも容易に
追加できるような比較的簡単な構成で、制御信号の変化
点付近での波形歪みが生じても被制御回路の誤動作を防
ぐことができる制御信号整形装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明に
係る制御信号整形装置によれば、デジタル制御信号の立
ち下がりエッジを検出して第1のトリガを出力するため
の第1トリガ出力手段、および、前記デジタル制御信号
の立ち上がりエッジのタイミングを含む所与の期間にわ
たって、第1トリガ出力手段におけるエッジ検出動作を
無効にするための第1無効手段を有する第1のトリガ発
生手段と、前記デジタル制御信号の立ち上がりエッジを
検出して第2のトリガを出力するための第2トリガ出力
手段、および、前記デジタル制御信号の立ち下がりエッ
ジのタイミングを含む所与の期間にわたって、前記第2
トリガ出力手段におけるエッジ検出動作を無効にするた
めの第2無効手段を有する第2のトリガ発生手段と、前
記第1のトリガ発生手段の出力によりセットされ、前記
第2のトリガ発生手段の出力によりリセットされるか、
または前記第2のトリガ発生手段の出力によりセットさ
れ、前記第1のトリガ発生手段の出力によりリセットさ
れるフリップフロップ回路を備えることにより、第1の
パルス発生手段によりデジタル制御信号の立ち下がりエ
ッジを検出し、前記立ち下がりエッジを検出した時点か
ら所与の幅の第1のパルスを発生し、前記デジタル制御
信号の立ち上がりエッジのタイミングを含む所与の期
間、前記立ち下がりエッジを検出する手段を無効し、第
2のパルス発生手段により前記デジタル制御信号の立ち
上がりエッジを検出し、前記立ち上がりエッジを検出し
た時点から所与の幅の第2のパルスを発生し、前記デジ
タル制御信号の立ち下がりエッジのタイミングを含む所
与の期間、前記立ち下がりエッジを検出する手段を無効
にし、フリップフロップ回路が前記第1のトリガ発生手
段の出力によりセットされ、前記第2のトリガ発生手段
の出力によりリセットされるか、または前記第2のトリ
ガ発生手段の出力によりセットされ、前記第1のトリガ
発生手段の出力によりリセットされるようにしたもので
ある。
【0014】また、本願の請求項2の発明に係る制御信
号整形装置によれば、前記第1のトリガ発生手段または
前記第2のトリガ発生手段のいずれか一方のみを備え、
前記第1のトリガ発生手段の出力または前記第2のトリ
ガ発生手段の出力によりセットされ、前記デジタル制御
信号によりリセットされるか、または前記デジタル制御
信号によりセットされ、前記第1のトリガ発生手段の出
力または前記第2のトリガ発生手段の出力によりリセッ
トされるフリップフロップ回路を備えることにより、フ
リップフロップ回路が前記第1のトリガ発生手段の出力
または前記第2のトリガ発生手段の出力によりセットさ
れ、前記デジタル制御信号によりリセットされるか、ま
たは前記デジタル制御信号によりセットされ、前記第1
のトリガ発生手段の出力または前記第2のトリガ発生手
段の出力によりリセットされるようにしたものである。
【0015】また、本願の請求項3の発明に係る制御信
号整形装置によれば、前記デジタル制御信号を所与の時
間にわたって遅延させるための遅延回路と、前記遅延回
路により遅延された遅延デジタル制御信号をリセット入
力とし、かつ前記デジタル制御信号の立ち上がりエッジ
または立ち下がりエッジをトリガ入力とするフリップフ
ロップ回路とにより構成された前記第1のトリガ発生手
段または前記第2のトリガ発生手段を備えることによ
り、遅延回路により前記デジタル制御信号が所与の時
間、遅延された遅延デジタル制御信号によりフリップフ
ロップ回路がリセットされ、かつ前記デジタル制御信号
の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジにより前記
フリップフロップ回路にトリガがかけられるようにした
ものである。
【0016】また、本願の請求項4の発明に係る制御信
号整形装置によれば、2段以上のフリップフロップ回路
により前記遅延回路を構成することにより、前記デジタ
ル制御信号が所与の時間、遅延されるようにしたもので
ある。
【0017】また、本願の請求項5の発明に係る制御信
号整形装置によれば、単安定マルチバイブレータ回路に
より前記遅延回路を構成することにより、前記デジタル
制御信号が所与の時間、遅延されるようにしたものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態1
は、制御信号入力の立ち上がりエッジおよび立ち下がり
エッジに問題となるリンギングが生じている場合に、制
御信号伝送路を介して伝送された制御信号入力に基づい
てセットパルスおよびリセットパルスを発生し、これら
セットパルスおよびリセットパルスに基づいてRSフリ
ップフロップをセットあるいはリセットすることによ
り、デジタル回路の制御信号の波形整形を行うようにし
たものである。
【0019】以下、この発明の実施の形態1を図1,図
3ないし図7を用いて説明する。図1はこの発明の実施
の形態1による制御信号整形装置であり、図1におい
て、図2と同一符号はそれぞれ同一部分を示している。
4はこの発明の実施の形態1による制御信号整形装置で
あり、この制御信号整形装置4において、5は/SET
入力および/RESET入力を有するRSフリップフロ
ップ、6は制御信号伝送路2を介して伝送される制御信
号に基づいてセットパルスを発生しRSフリップフロッ
プ5の/SET入力に入力するセットパルス発生器、7
は制御信号伝送路2を介して伝送される制御信号に基づ
いてリセットパルスを発生しRSフリップフロップ5の
/RESET入力に入力するリセットパルス発生器であ
る。
【0020】図4は図1におけるセットパルス発生器6
の構成例を示すブロック図である。図4において、図
1,図2と同一符号はそれぞれ同一部分を示している。
8a,8bはインバータ、9aはNORゲート、10
a,10b,10cはDフリップフロップである。な
お、Dフリップフロップ10cの入力は非同期リセット
入力である。
【0021】制御信号入力CSIはインバータ8aを介
してDフリップフロップ10aのD入力に接続される。
図示しないクロック信号発生器から供給されるクロック
信号CLKはDフリップフロップ10a,10bのクロ
ック入力CLKに接続され、Dフリップフロップ10a
のQ出力はDフリップフロップ10bのD入力に接続さ
れる。Dフリップフロップ10bのQ出力および図示し
ないパワーオンリセット信号発生器からのパワーオンリ
セット信号PORはNORゲート9aの対応する入力に
それぞれ接続され、NORゲート9aの出力SFFRは
Dフリップフロップ10cのリセット入力/RESET
に接続される。Dフリップフロップ10cのクロック入
力CLKにはインバータ8aの出力が、Dフリップフロ
ップ10cのD入力には電源電圧VCCがそれぞれ接続
され、Dフリップフロップ10cのQ出力はインバータ
8bを介してRSフリップフロップセット信号RSSと
して外部に出力される。
【0022】また、図5は図1におけるリセットパルス
発生器7の構成例を示すブロック図である。図5におい
て、図1,図2,図4と同一符号はそれぞれ同一部分を
示している。8cはインバータ、9bはNORゲート、
10d,10e,10fはDフリップフロップである。
なおDフリップフロップ10fの入力は非同期リセット
入力である。
【0023】制御信号入力CSIはDフリップフロップ
10dのD入力に接続される。図示しないクロック信号
発生器からのクロック信号CLKはDフリップフロップ
10d,10eのクロック入力CLKに接続され、Dフ
リップフロップ10dのQ出力はDフリップフロップ1
0eのD入力に接続される。Dフリップフロップ10e
のQ出力はインバータ8cを介してDフリップフロップ
10fのリセット入力/RESETに接続される。Dフ
リップフロップ10fのクロック入力CLKには制御信
号入力CSIが、Dフリップフロップ10fのD入力に
は電源電圧VCCがそれぞれ接続され、Dフリップフロ
ップ10fのQ出力およびパワーオンリセット信号PO
RはNORゲート9bの対応する入力にそれぞれ接続さ
れ、NORゲート9bの出力はRSフリップフロップリ
セット信号RSRとして外部に出力される。
【0024】図1の制御信号整形装置4は、制御信号入
力CSIの立ち下がりエッジからセットパルス発生器6
でRSフリップフロップセット信号RSSを作成し、制
御信号入力CSIの立ち上がりエッジからリセットパル
ス発生器7でRSフリップフロップリセット信号RSR
を作成し、RSフリップフロップ5で波形整形された制
御信号出力CSOを出力する構成になっている。
【0025】まず電源投入時の初期化動作について説明
する。図6に初期化時の各部の動作波形を示す。電源投
入時の初期状態ではRSフリップフロップ5およびDフ
リップフロップ10a〜10fの出力は不定である。
【0026】制御信号入力CSIの初期状態が非アクテ
ィブすなわちハイレベルである時、図4のDフリップフ
ロップ10aは電源投入後1クロック、Dフリップフロ
ップ10bは2クロックでこれらの出力がロウレベルに
初期化される。同様に図5のDフリップフロップ10d
は電源投入後1クロック、Dフリップフロップ10eは
2クロックで出力がハイレベルに初期化される。Dフリ
ップフロップ10eの出力がハイレベルに初期化される
とリセット信号用フリップフロップリセット信号RFF
Rがロウレベルになり、Dフリップフロップ10fがリ
セットされその出力はロウレベルになる。
【0027】セットパルス発生器6において、パワーオ
ンリセット信号PORがNORゲート9aを介して入力
されることにより、Dフリップフロップ10cの出力は
ロウレベルに初期化される。そしてインバータ8bで反
転されRSフリップフロップセット信号出力RSSはハ
イレベルとなる。また、リセットパルス発生器7におい
て、パワーオンリセット信号PORはNORゲート9b
を介してRSフリップフロップリセット信号出力RSR
となり、RSフリップフロップ5がリセットされ制御信
号出力CSOはハイレベル(非アクティブ)に初期化さ
れる。
【0028】次に定常動作について説明する。[従来の
技術]の欄において説明したのと同じく、被制御回路3
をFIFOメモリ、制御信号出力回路1をFIFOメモ
リへライト信号を出力するバッファ、制御信号伝送路2
をプリント基板上の銅箔パターンとする。
【0029】制御信号出力回路(バッファ)1から出力
されたライト信号は制御信号伝送路(銅箔パターンの伝
送路)2を介して制御信号整形装置4に入力される。入
力される信号は図3のようなものであり、従来の回路で
は誤動作してしまう負論理のパルス波形である。
【0030】図7にその時の各部の動作波形を示す。制
御信号整形装置4に入力されるクロック信号CLKは制
御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロック以
上入るような任意の周波数である。図7では約3クロッ
ク入るような周波数の時の波形が描かれている。周波数
の制約理由については以下の動作を説明の中で詳しく述
べる。
【0031】まず、制御信号が入力された時のセットパ
ルス発生器6の動作を説明する。制御信号入力CSIの
最初の立ち下がりエッジ、すなわち図3の立ち下がりエ
ッジDが図4のインバータ8aで反転されDフリップフ
ロップ10cのクロック入力CLKに入力される。Dフ
リップフロップ10cのD入力はハイレベル(VCC)
に固定されているので、Q出力はハイレベルとなる。そ
してインバータ8bで反転されてRSフリップフロップ
セット信号RSSがロウレベルに変化する。以後セット
信号用Dフリップフロップリセット信号SFFRがロウ
レベルになるまでの間、RSフリップフロップセット信
号RSSはロウレベルを維持する。
【0032】一方、制御信号入力CSIの反転信号はD
フリップフロップ10aと10bにより遅延され、更に
NORゲート9aで反転されてセット信号用Dフリップ
フロップリセット信号SFFRになる。このセット信号
用Dフリップフロップリセット信号SFFRによりDフ
リップフロップ10cがリセットされ、RSフリップフ
ロップセット信号RSSはハイレベルに戻る。
【0033】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
下がりエッジEによりDフリップフロップ10cにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0034】セット信号用Dフリップフロップリセット
信号SFFRがロウレベルの間はDフリップフロップ1
0cの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号入
力CSIの波形歪みによる立ち下がりエッジFもまたR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0035】セットパルス発生器6は、定常動作時、制
御信号入力CSIの反転信号とクロック信号の立ち下が
りエッジとを検出して状態遷移するので、制御信号入力
CSIの全ての立ち上がりエッジはRSフリップフロッ
プセット信号RSSに影響を及ぼさない。
【0036】RSフリップフロップセット信号RSSの
負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのロウレベルへ
の変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの位
相差とにより決まり、その値は1クロック幅を超え2ク
ロック幅未満である。この例のDフリップフロップ10
a、10bのように遅延用のDフリップフロップを2個
以上にすることによりRSフリップフロップセット信号
RSSの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0037】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これはR
Sフリップフロップリセット信号RSRがロウレベルに
なる前にRSフリップフロップセット信号RSSがハイ
レベルになる必要があるためと立ち下がりエッジFがR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い様にするためである。
【0038】次に制御信号が入力された時のリセットパ
ルス発生器7の動作を説明する。制御信号入力CSIは
図5のDフリップフロップ10dと10eにより遅延さ
れ、更に、インバータ8cで反転されてリセット信号用
Dフリップフロップリセット信号RFFRになる。この
リセット信号用Dフリップフロップリセット信号RFF
Rがハイレベルの期間、Dフリップフロップ10fはリ
セット解除され、トリガ受付け状態になる。
【0039】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがハイレベルになった後の最初の制御信
号入力CSIの立ち上がりエッジ、すなわち図3の立ち
上がりエッジAにより、Dフリップフロップ10fにト
リガがかかる。Dフリップフロップ10fのD入力はハ
イレベル(VCC)に固定されているのでQ出力はハイ
レベルとなる。そして、NORゲート9bで反転されて
RSフリップフロップリセット信号RFFRがロウレベ
ルに変化する。以後リセット信号用Dフリップフロップ
リセット信号RFFRがロウレベルになるまでの間、R
Sフリップフロップセット信号RSSはロウレベルを維
持する。
【0040】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
上がりエッジCによりDフリップフロップ10fにトリ
ガがかかってもそのQ出力はハイレベルを保持するだけ
でRSフリップフロップリセット信号RSRに影響を及
ぼさない。
【0041】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがロウレベルの間はDフリップフロップ
10fの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号
入力CSIの波形歪みによる立ち上がりエッジBもまた
RSフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼ
さない。
【0042】リセットパルス発生器7は定常動作時、制
御信号入力CSIとクロック信号CLKの立ち上がりエ
ッジのみを検出して状態遷移するので、制御信号入力C
SIの全ての立ち下がりエッジはRSフリップフロップ
リセット信号RSRに影響を及ぼさない。
【0043】RSフリップフロップリセット信号RSR
の負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのハイレベル
への変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの
位相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2ク
ロック幅未満である。この例のDフリップフロップ10
d、10eのように遅延用のDフリップフロップを2個
以上にすることによりRSフリップフロップリセット信
号RSRの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0044】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これは制
御信号入力CSIがハイレベルになる前にDフリップフ
ロップ10fがリセット解除されている必要があるため
である。
【0045】以上のように、制御信号入力CSIの立ち
下がりエッジからセットパルス発生器6でRSフリップ
フロップセット信号RSSを作成し、立ち上がりエッジ
からリセットパルス発生器7でRSフリップフロップリ
セット信号RSRを作成し、RSフリップフロップ5を
セットまたはリセットすることにより制御信号出力CS
Oに波形整形された制御信号を復元することができる。
【0046】前述のようにRSフリップフロップセット
信号RSSおよびRSフリップフロップリセット信号R
SRは波形歪みによるエッジに影響されないので制御信
号出力CSOもまた波形歪みによるエッジに影響されな
い。
【0047】このように、本実施の形態1による制御信
号整形装置によれば、セットパルス発生器6、リセット
パルス発生器7ともに制御信号入力CSIの遅延のため
にDフリップフロップを2個ずつ使用してこれらを構成
し、これにより1〜2クロックの遅延タイミングを作
り、非同期リセットを利用してセット用Dフリップフロ
ップおよびリセット用Dフリップフロップに制御信号入
力CSIの変化点から最小1クロック幅の不感帯すなわ
ちトリガに反応しない時間を作成するようにしており、
この不感帯の間に誤動作につながるような波形歪みが収
束するのであれば、制御信号が正しく伝送されない場合
でも正しい制御信号波形を復元することができる。した
がって、被制御回路3を正しく制御することができる。
【0048】しかも、同期クロック信号を特殊な方法で
伝送したりディジタル制御信号を入出力側双方において
ラッチしたりする必要のある従来技術と異なり、単に制
御信号整形装置4を制御信号出力装置1と被制御回路3
との間に配置するだけでよい。そのため、設計済みのデ
ィジタル制御回路に対しても簡単に追加することができ
る。
【0049】なお、使用するクロック信号の周波数と制
御信号のパルス幅、および波形歪みの収束時間との関係
により、遅延のためのDフリップフロップの段数を適切
に選ぶことにより、任意の波形歪みの収束時間に対応す
ることができる。
【0050】実施の形態2.この実施の形態2は、制御
信号入力に立ち下がりエッジにのみ問題となるリンギン
グが生じている場合に、制御信号伝送路を介して伝送さ
れた制御信号入力に基づいてリセットパルスを発生し、
これら制御信号入力およびリセットパルスに基づいてR
Sフリップフロップをセットあるいはリセットすること
により、デジタル回路の制御信号の波形整形を行うよう
にしたものである。
【0051】図8はこの発明の実施の形態2による制御
信号整形装置の構成例を示すブロック図である。図8に
おいて、図1と同一符号は同一部分を示している。この
実施の形態2と実施の形態1との構成上の相違は、セッ
トパルス発生器がなく、制御信号伝送路2を介して伝送
される制御信号入力CSIがRSフリップフロップ5の
/SET入力に直接入力されている点である。
【0052】その動作は実施の形態1と同様である。ま
ず電源投入時の初期化動作について説明する。図10に
初期化時の各部の動作波形を示す。電源投入時の初期状
態ではRSフリップフロップ5およびDフリップフロッ
プ10d〜10fの出力は不定である。
【0053】制御信号入力CSIの初期状態が非アクテ
ィブすなわちハイレベルである時、図5のDフリップフ
ロップ10dは電源投入後1クロック、Dフリップフロ
ップ10eは2クロックで出力がハイレベルに初期化さ
れる。Dフリップフロップ10eの出力がハイレベルに
初期化されるとリセット信号用フリップフロップリセッ
ト信号RFFRがロウレベルになり、Dフリップフロッ
プ10fがリセットされその出力はロウレベルになる。
【0054】パワーオンリセット信号PORはNORゲ
ート9bを介してRSフリップフロップリセット信号出
力RSRとなり、RSフリップフロップ5がリセットさ
れ制御信号出力CSOはハイレベル(非アクティブ)に
初期化される。
【0055】次に定常動作について説明する。[従来の
技術]の欄において説明したのと同じく、被制御回路3
をFIFOメモリ、制御信号出力回路1をFIFOメモ
リへライト信号を出力するバッファ、制御信号伝送路2
をプリント基板上の銅箔パターンとする。
【0056】制御信号出力回路(バッファ)1から出力
されたライト信号は制御信号伝送路(銅箔パターンの伝
送路)2を通って制御信号整形装置4に入力される。入
力される信号は図3のようなものであり、従来の回路で
は誤動作してしまう負論理のパルス波形である。
【0057】図9にその時の各部の動作波形を示す。制
御信号整形装置4に入力されるクロック信号CLKは制
御信号入力CSの負極性パルス幅に最低2クロック以上
入るような任意の周波数である。図9では約3クロック
入るような周波数の時の波形が描かれている。周波数の
制約理由については以下の動作を説明の中で詳しく述べ
る。
【0058】次に、制御信号が入力された時のリセット
パルス発生器7の動作を説明する。制御信号入力CSI
は図5のDフリップフロップ10d,10eにより順次
遅延され、更に、インバータ8cで反転されてリセット
信号用Dフリップフロップリセット信号RFFRにな
る。このリセット信号用Dフリップフロップリセット信
号RFFRがハイレベルの期間、Dフリップフロップ1
0fはリセットが解除され、トリガの受付け状態にな
る。
【0059】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがハイレベルになった後の最初の制御信
号入力CSIの立ち上がりエッジ、すなわち図3の立ち
上がりエッジAにより、Dフリップフロップ10fにト
リガがかかる。Dフリップフロップ10fのD入力はハ
イレベル(VCC)に固定されているので、Q出力はハ
イレベルとなる。そして、NORゲート9bで反転され
てRSフリップフロップリセット信号RFFRがロウレ
ベルに変化する。以後、リセット信号用Dフリップフロ
ップリセット信号RFFRがロウレベルになるまでの
間、RSフリップフロップリセット信号RSRはロウレ
ベルを維持する。
【0060】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
上がりエッジCによりDフリップフロップ10fにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼさ
ない。
【0061】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがロウレベルの間はDフリップフロップ
10fの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号
入力CSIの波形歪みによる立ち上がりエッジBもまた
RSフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼ
さない。
【0062】リセットパルス発生器7は定常動作時、制
御信号入力CSIとクロック信号CLKの立ち上がりエ
ッジのみを検出して状態遷移するので、制御信号入力C
SIの全ての立ち下がりエッジはRSフリップフロップ
リセット信号RSRに影響を及ぼさない。
【0063】RSフリップフロップリセット信号RSR
の負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのハイレベル
への変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの
位相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2ク
ロック幅未満である。この例のDフリップフロップ10
d,10eのように遅延用のDフリップフロップを2個
以上にすることによりRSフリップフロップリセット信
号RSRの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0064】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これは制
御信号入力CSIがハイレベルになる前にDフリップフ
ロップ10fがリセット解除されている必要があるため
である。
【0065】以上のように、制御信号入力CSIの立ち
下がりエッジでRSフリップフロップ5がセットされ、
立ち上がりエッジからリセットパルス発生器7でRSフ
リップフロップリセット信号RSRを作成し、RSフリ
ップフロップ5をリセットすることにより制御信号出力
CSOに波形整形された制御信号を復元することができ
る。
【0066】前述のように、RSフリップフロップリセ
ット信号RSRは波形歪みによるエッジに影響されない
ので、制御信号出力CSOもまた波形歪みによるエッジ
に影響されない。
【0067】但し、本実施の形態2では、セットパルス
発生器が省略されているため、図3のような波形が入力
された場合、立ち下がりエッジFでRSフリップフロッ
プ5が誤ってセットされる可能性がある。
【0068】しかし、実際の回路においては図9のよう
に立ち下がりエッジのみに大きなリンギングが発生し、
立ち上がりエッジは緩やかに鈍っている場合が少なくな
い。これは主に制御信号出力回路のハイレベルとロウレ
ベルのドライブ能力の差に起因するものである。
【0069】図9のような立ち上がりエッジに問題のな
い制御信号が得られる場合、実施の形態1におけるセッ
トパルス発生器6は余分な回路となり、これを省略した
実施の形態2でも実施の形態1と同等の効果を得ること
ができる。
【0070】即ち、本実施の形態2による制御信号整形
装置によれば、リセットパルス発生器7を制御信号入力
CSIの遅延のためにDフリップフロップを2個使用し
て構成し、これにより1〜2クロックの遅延タイミング
を作り、非同期リセットを利用してセット用Dフリップ
フロップおよびリセット用Dフリップフロップに制御信
号入力CSIの変化点から最小1クロック幅の不感帯す
なわちトリガに反応しない時間を作成するようにしてお
り、この不感帯の間に誤動作につながるような波形歪み
が収束するのであれば、制御信号が正しく伝送されない
場合でも、正しい制御信号波形を復元することができ
る。
【0071】実施の形態3.この実施の形態3は、制御
信号入力に立ち上がりエッジにのみ問題となるリンギン
グが生じている場合に、制御信号伝送路を介して伝送さ
れた制御信号入力に基づいてセットパルスを発生し、こ
れらセットパルスおよび制御信号入力に基づいてRSフ
リップフロップをセットあるいはリセットすることによ
り、デジタル回路の制御信号の波形整形を行うようにし
たものである。
【0072】図11はこの発明の実施の形態3による制
御信号整形装置の構成例を示すブロック図である。図1
1において、図1と同一符号は同一部分を示している。
実施の形態3と実施の形態1との構成上の相違は、リセ
ットパルス発生器がなく、制御信号伝送路2を介して伝
送される制御信号入力CSIがRSフリップフロップ5
の/RESET入力に直接入力されている点である。
【0073】その動作は実施の形態1と同様である。ま
ず電源投入時の初期化動作について説明する。図13に
初期化時の各部の動作波形を示す。電源投入時の初期状
態ではRSフリップフロップ5およびDフリップフロッ
プ10a〜10cの出力は不定である。
【0074】制御信号入力CSIの初期状態が非アクテ
ィブすなわちハイレベルである時、図4のDフリップフ
ロップ10aは電源投入後1クロック、Dフリップフロ
ップ10bは2クロックで出力がハイレベルに初期化さ
れる。Dフリップフロップ10bの出力がハイレベルに
初期化されるとセット信号用フリップフロップリセット
信号SFFRがロウレベルになり、Dフリップフロップ
10cがリセットされその出力はロウレベルになる。
【0075】パワーオンリセット信号PORはNORゲ
ート9aを介してRSフリップフロップセット信号出力
RSSとなり、RSフリップフロップ5がリセットされ
制御信号出力CSOはハイレベル(非アクティブ)に初
期化される。
【0076】次に定常動作について説明する。[従来の
技術]の欄において説明したのと同じく、被制御回路3
をFIFOメモリ、制御信号出力回路1をFIFOメモ
リへライト信号を出力するバッファ、制御信号伝送路2
をプリント基板上の銅箔パターンとする。
【0077】制御信号出力回路(バッファ)1から出力
されたライト信号は制御信号伝送路(銅箔パターンの伝
送路)2を通って制御信号整形装置4に入力される。入
力される信号は図3のようなものであり、従来の回路で
は誤動作してしまう負論理のパルス波形である。
【0078】図12にその時の各部の動作波形を示す。
制御信号整形装置4に入力されるクロック信号CLKは
制御信号入力CSの負極性パルス幅に最低2クロック以
上入るような任意の周波数である。図12では約3クロ
ック入るような周波数の時の波形が描かれている。周波
数の制約理由については以下の動作を説明の中で詳しく
述べる。
【0079】まず、制御信号が入力された時のセットパ
ルス発生器6の動作を説明する。制御信号入力CSIは
図4のインバータ8aで反転され、Dフリップフロップ
10a,10bにより順次遅延され、更にNORゲート
9aにより反転されてセット信号用Dフリップフロップ
リセット信号SFFRになる。このセット信号用Dフリ
ップフロップリセット信号SFFRがハイレベルの期
間、Dフリップフロップ10cはリセットが解除され、
トリガの受付け状態になる。
【0080】セット信号用Dフリップフロップリセット
信号SFFRがハイレベルになった後の最初の制御信号
入力CSIの立ち下がりエッジ、すなわち図3の立ち下
がりエッジDにより、Dフリップフロップ10cにトリ
ガがかかる。Dフリップフロップ10cのD入力はハイ
レベル(VCC)に固定されているので、Q出力はハイ
レベルとなる。そしてインバータ8bで反転されてRS
フリップフロップセット信号RSSがロウレベルに変化
する。以後、セット信号用Dフリップフロップリセット
信号SFFRがロウレベルになるまでの間、RSフリッ
プフロップセット信号RSSはロウレベルを維持する。
【0081】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
下がりエッジEによりDフリップフロップ10cにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0082】セット信号用Dフリップフロップリセット
信号SFFRがロウレベルの間はDフリップフロップ1
0cの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号入
力CSIの波形歪みによる立ち上がりエッジFもまたR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0083】セットパルス発生器6は定常動作時、制御
信号入力CSIの反転信号とクロック信号CLKの立ち
上がりエッジのみを検出して状態遷移するので、制御信
号入力CSIの全ての立ち下がりエッジはRSフリップ
フロップセット信号RSSに影響を及ぼさない。
【0084】RSフリップフロップセット信号RSSの
負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのハイレベルへ
の変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの位
相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2クロ
ック幅未満である。この例のDフリップフロップ10
a,10bのように、遅延用のDフリップフロップを2
個以上にすることによりRSフリップフロップセット信
号RSSの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0085】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これは制
御信号入力CSIがハイレベルになる前にDフリップフ
ロップ10fがリセット解除されている必要があるため
である。
【0086】以上のように、制御信号入力CSIの立ち
下がりエッジでRSフリップフロップ5がセットされ、
立ち上がりエッジでRSフリップフロップ5をリセット
することにより制御信号出力CSOに波形整形された制
御信号を復元することができる。
【0087】前述のようにRSフリップフロップセット
信号RSSは波形歪みによるエッジに影響されないの
で、制御信号出力CSOもまた波形歪みによるエッジに
影響されない。
【0088】但し、本実施の形態3では、リセットパル
ス発生器が省略されているため、図3のような波形が入
力された場合、立ち下がりエッジFでRSフリップフロ
ップ5が誤ってセットされる可能性がある。
【0089】しかし、実際の回路においては図13のよ
うに立ち下がりエッジのみに大きなリンギングが発生
し、立ち上がりエッジは緩やかに鈍っている場合が少な
くない。これは主に制御信号出力回路のハイレベルとロ
ウレベルのドライブ能力の差に起因するものである。
【0090】図13のような立ち上がりエッジに問題の
ない制御信号が得られる場合、実施の形態1におけるリ
セットパルス発生器7は余分な回路となり、これを省略
した実施の形態3でも同等の効果を得ることができる。
【0091】即ち、本実施の形態3による制御信号整形
装置によれば、セットパルス発生器6を制御信号入力C
SIの遅延のためにDフリップフロップを2個使用して
構成し、これにより1〜2クロックの遅延タイミングを
作り、非同期リセットを利用してセット用Dフリップフ
ロップおよびリセット用Dフリップフロップに制御信号
入力CSIの変化点から最小1クロック幅の不感帯すな
わちトリガに反応しない時間を作成するようにしてお
り、この不感帯の間に誤動作につながるような波形歪み
が収束するのであれば、制御信号が正しく伝送されない
場合でも、正しい制御信号波形を復元することができ
る。
【0092】実施の形態4.この実施の形態4は、制御
信号入力の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに
問題となるリンギングが生じている場合に、制御信号伝
送路を介して伝送された制御信号入力に基づいてクロッ
ク信号を用いることなくセットパルスおよびリセットパ
ルスを発生し、これらセットパルスおよびリセットパル
スに基づいてRSフリップフロップをセットあるいはリ
セットすることにより、デジタル回路の制御信号の波形
整形を行うようにしたものである。
【0093】図14はこの発明の実施の形態4による制
御信号整形装置であり、図14において、図2と同一符
号はそれぞれ同一部分を示している。40はこの発明の
実施の形態4による制御信号整形装置であり、この制御
信号整形装置40において、5は/SET入力および/
RESET入力を有するRSフリップフロップ、60は
制御信号伝送路2を介して伝送される制御信号に基づい
てセットパルスを発生しRSフリップフロップ5の/S
ET入力に入力するセットパルス発生器、70は制御信
号伝送路2を介して伝送される制御信号に基づいてリセ
ットパルスを発生しRSフリップフロップ5の/RES
ET入力に入力するリセットパルス発生器である。
【0094】図15はこの発明の実施の形態4における
セットパルス発生器60の構成例を示すブロック図であ
る。図15において、図4と同一符号は同一部分を示し
ている。11aは制御信号入力CSIの反転信号の立ち
上がりエッジを検出した時点から規定の幅の負極性パル
スを出力する単安定マルチバイブレータ、11bは単安
定マルチバイブレータ11aの出力パルスの立ち上がり
エッジを検出した時点から規定の幅の正極性パルスを出
力する単安定マルチバイブレータである。
【0095】制御信号入力CSIはインバータ8aを介
して単安定マルチバイブレータ11aのD入力およびD
フリップフロップ10cのクロック入力CLKに入力さ
れる。単安定マルチバイブレータ11aの/Q出力は単
安定マルチバイブレータ11bのD入力に入力されてい
る。単安定マルチバイブレータ11bのQ出力およびパ
ワーオンリセット信号PORはNOR回路9aの入力に
それぞれ入力されている。NOR回路9aの出力SFF
RはDフリップフロップ10cの/RESET入力に入
力されている。Dフリップフロップ10cのD入力には
電源電圧VCCが接続されている。また、Dフリップフ
ロップ10cのQ出力はインバータ8bを介して外部に
RSフリップフロップセット信号RSSとして取り出さ
れる。
【0096】図16はこの発明の実施の形態4のリセッ
トパルス発生器70の構成例を示すブロック図である。
図16において、図5と同一符号は同一部分を示してい
る。11cは制御信号入力CSIの立ち上がりエッジを
検出した時点から規定の幅の負極性パルスを出力する単
安定マルチバイブレータ、11dは単安定マルチバイブ
レータ11cの出力パルスの立ち上がりエッジを検出し
た時点から規定の幅の正極性パルスを出力する単安定マ
ルチバイブレータである。
【0097】制御信号入力CSIは単安定マルチバイブ
レータ11cのD入力およびDフリップフロップ10f
のクロック入力CLKに入力されている。単安定マルチ
バイブレータ11cの/Q出力は単安定マルチバイブレ
ータ11dのD入力に接続され、単安定マルチバイブレ
ータ11dのQ出力はインバータ8cに入力され、イン
バータ8cの出力RFFRはDフリップフロップ10f
の/RESET入力に接続されている。Dフリップフロ
ップ10fのD入力には電源電圧VCCが接続されてい
る。Dフリップフロップ10fのQ出力とパワーオンリ
セット信号PORはNOR回路9bの入力にそれぞれ接
続されており、NOR回路9bの出力はRSフリップフ
ロップリセット信号RSRとして外部に出力される。
【0098】図14の制御信号整形回路40は、基本的
には制御信号入力CSIの立ち下がりエッジからセット
パルス発生器60でRSフリップフロップセット信号R
SSを作成し、制御信号入力CSIの立ち上がりエッジ
からリセットパルス発生器70でRSフリップフロップ
リセット信号RSRを作成し、RSフリップフロップ5
で制御信号出力CSOに波形整形された制御信号を復元
する構成になっている。
【0099】動作は実施の形態1と同様である。即ち、
まず電源投入時の初期化動作について説明する。図6に
初期化時の各部の動作波形を示す。電源投入時の初期状
態ではRSフリップフロップ5およびDフリップフロッ
プ11a〜11d,10c,10fの出力は不定であ
る。
【0100】制御信号入力CSIの初期状態が非アクテ
ィブすなわちハイレベルである時、Dフリップフロップ
11aは電源投入後1クロック、Dフリップフロップ1
1bは2クロックで出力がロウレベルに初期化される。
同様にDフリップフロップ11cは電源投入後1クロッ
ク、Dフリップフロップ11dは2クロックで出力がハ
イレベルに初期化される。Dフリップフロップ11dの
出力がハイレベルに初期化されるとリセット信号用フリ
ップフロップリセット信号RFFRがロウレベルにな
り、Dフリップフロップ10fがリセットされ出力はロ
ウレベルになる。
【0101】図15において、パワーオンリセット信号
PORがNORゲート9aを介して入力されることによ
り、Dフリップフロップ10cの出力はロウレベルに初
期化される。そしてインバータ8bで反転されRSフリ
ップフロップセット信号出力RSSはハイレベルとな
る。また、パワーオンリセット信号PORはNORゲー
ト9bを介してRSフリップフロップリセット信号出力
RSRとなり、RSフリップフロップ5がリセットされ
制御信号出力CSOはハイレベル(非アクティブ)に初
期化される。
【0102】次に定常動作について説明する。[従来の
技術]の欄において説明したのと同じく、被制御回路を
FIFOメモリ、制御信号出力回路をFIFOメモリへ
ライト信号を出力するバッファ、制御信号伝送路をプリ
ント基板上の銅箔パターンとする。
【0103】制御信号出力回路(バッファ)1から出力
されたライト信号は制御信号伝送路(銅箔パターンの伝
送路)2を通って制御信号整形装置40に入力される。
入力される信号は図3のようなものであり、従来の回路
では誤動作してしまう負論理のパルス波形である。
【0104】図7にその時の各部の動作波形を示す。制
御信号整形装置40に入力されるクロック信号CLKは
制御信号入力CSの負極性パルス幅に最低2クロック以
上入るような任意の周波数である。図7では約3クロッ
ク入るような周波数の時の波形が描かれている。周波数
の制約理由については以下の動作を説明の中で詳しく述
べる。
【0105】まず、制御信号が入力された時のセットパ
ルス発生器60の動作を説明する。制御信号入力CSI
の最初の立ち下がりエッジ、すなわち図3の立ち下がり
エッジDがインバータ8aで反転されDフリップフロッ
プ10cのクロック入力CLKに入力される。Dフリッ
プフロップ10cのD入力はハイレベル(VCC)に固
定されているので、Q出力はハイレベルとなる。そし
て、インバータ8bで反転されてRSフリップフロップ
セット信号RSSがロウレベルに変化する。以後セット
信号用Dフリップフロップリセット信号SFFRがロウ
レベルになるまでの間、RSフリップフロップセット信
号RSSはロウレベルを維持する。
【0106】一方、制御信号入力CSIの反転信号はD
フリップフロップ11a,11bにより遅延され、更に
NORゲート9aで反転されてセット信号用Dフリップ
フロップリセット信号SFFRになる。このセット信号
用Dフリップフロップリセット信号SFFRによりDフ
リップフロップ10cがリセットされ、RSフリップフ
ロップセット信号RSSはハイレベルに戻る。
【0107】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
下がりエッジEによりDフリップフロップ10cにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0108】セット信号用Dフリップフロップリセット
信号RSRがロウレベルの間はDフリップフロップ10
cの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号入力
CSIの波形歪みによる立ち下がりエッジFもまたRS
フリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0109】セットパルス発生器60は定常動作時、制
御信号入力CSIの反転信号とクロック信号の立ち上が
りエッジのみを検出して状態遷移するので、制御信号入
力CSIの全ての立ち上がりエッジはRSフリップフロ
ップセット信号RSSに影響を及ぼさない。
【0110】RSフリップフロップセット信号RSSの
負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのロウレベルへ
の変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの位
相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2クロ
ック幅未満である。この例のDフリップフロップ11
a,11bのように、遅延用のDフリップフロップを2
個以上にすることによりRSフリップフロップセット信
号RSSの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0111】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これはR
Sフリップフロップリセット信号RSRがロウレベルに
なる前にRSフリップフロップセット信号RSSがハイ
レベルになる必要があるためと立ち下がりエッジFがR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い様にするためである。
【0112】次に、制御信号が入力された時のリセット
パルス発生器70の動作を説明する。図16において、
制御信号入力CSIはDフリップフロップ11cと11
dにより遅延され、更にインバータ8cで反転されてリ
セット信号用Dフリップフロップリセット信号RFFR
になる。このリセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがハイレベルの期間、Dフリップフロッ
プ10fはリセットが解除され、トリガの受付け状態に
なる。
【0113】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがハイレベルになった後の最初の制御信
号入力CSIの立ち上がりエッジ、すなわち図3の立ち
上がりエッジAにより、Dフリップフロップ10fにト
リガがかかる。Dフリップフロップ10fのD入力はハ
イレベル(VCC)に固定されているので、Q出力はハ
イレベルとなる。そして、NORゲート9bで反転され
てRSフリップフロップリセット信号RFFRがロウレ
ベルに変化する。以後、リセット信号用Dフリップフロ
ップリセット信号RFFRがロウレベルになるまでの
間、RSフリップフロップリセット信号RSRはロウレ
ベルを維持する。
【0114】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
上がりエッジCによりDフリップフロップ10fにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼさ
ない。
【0115】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがロウレベルの間はDフリップフロップ
10fの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号
入力CSIの波形歪みによる立ち上がりエッジBもまた
RSフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼ
さない。
【0116】リセットパルス発生器70は定常動作時、
制御信号入力CSIとクロック信号の立ち上がりエッジ
のみを検出して状態遷移するので、制御信号入力CSI
の全ての立ち下がりエッジはRSフリップフロップリセ
ット信号RSRに影響を及ぼさない。
【0117】RSフリップフロップリセット信号RSR
の負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのハイレベル
への変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの
位相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2ク
ロック幅未満である。この例のDフリップフロップ11
c,11dのように遅延用のDフリップフロップを2個
以上にすることによりRSフリップフロップリセット信
号RSRの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0118】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これは制
御信号入力CSIがハイレベルになる前にDフリップフ
ロップ10cがリセット解除されている必要があるため
である。
【0119】このように、本実施の形態4による制御信
号整形装置によれば、制御信号入力CSIの立ち下がり
エッジからセットパルス発生器60によりクロック信号
を用いることなくRSフリップフロップセット信号RS
Sを作成し、立ち上がりエッジからリセットパルス発生
器70によりクロック信号を用いることなくRSフリッ
プフロップリセット信号RSRを作成し、RSフリップ
フロップ5をセットまたはリセットすることにより制御
信号出力CSOに波形整形された制御信号を復元するこ
とができる。
【0120】前述のように、RSフリップフロップセッ
ト信号RSSおよびRSフリップフロップリセット信号
RSRは波形歪みによるエッジに影響されないので制御
信号出力CSOもまた波形歪みによるエッジに影響され
ない。
【0121】但し、本実施の形態4では、セット用Dフ
リップフロップおよびリセット用Dフリップフロップに
不感帯を設けるための遅延タイミングを単安定マルチバ
イブレータ11aおよび11cで、不感帯の幅を単安定
マルチバイブレータ11bおよび11dで作成している
ため、単安定マルチバイブレータの外付けの可変抵抗器
などで容易に不感帯のタイミングと幅の調整が可能であ
る。
【0122】また、クロック信号を必要としないため回
路上に適当なクロックがない場合でもあえてクロック発
生器を設けることなく実施の形態1と同等の効果を得る
ことができる。
【0123】実施の形態5.この実施の形態5は、制御
信号入力に立ち下がりエッジにのみ問題となるリンギン
グが生じている場合に、制御信号伝送路を介して伝送さ
れた制御信号入力に基づいてクロックパルスを用いるこ
となくリセットパルスを発生し、これら制御信号入力お
よびリセットパルスに基づいてRSフリップフロップを
セットあるいはリセットすることにより、デジタル回路
の制御信号の波形整形を行うようにしたものである。
【0124】図17はこの発明の実施の形態5による制
御信号整形装置の構成例を示すブロック図である。図1
7において、図1と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態5と実施の形態4との構成上の相違は、
セットパルス発生器がなく、制御信号伝送路2を介して
伝送される制御信号入力CSIがRSフリップフロップ
5の/SET入力に直接入力されている点である。
【0125】その動作は実施の形態1と同様である。ま
ず電源投入時の初期化動作について説明する。図10に
初期化時の各部の動作波形を示す。電源投入時の初期状
態ではRSフリップフロップ5およびDフリップフロッ
プ11c,11dおよび10fの出力は不定である。
【0126】制御信号入力CSIの初期状態が非アクテ
ィブすなわちハイレベルである時、図16のDフリップ
フロップ11cは電源投入後1クロック、Dフリップフ
ロップ11dは2クロックで出力がハイレベルに初期化
される。Dフリップフロップ10fの出力がハイレベル
に初期化されるとリセット信号用フリップフロップリセ
ット信号RFFRがロウレベルになり、Dフリップフロ
ップ10fがリセットされその出力はロウレベルにな
る。
【0127】パワーオンリセット信号PORはNORゲ
ート9bを介してRSフリップフロップリセット信号出
力RSRとなり、RSフリップフロップ5がリセットさ
れ制御信号出力CSOはハイレベル(非アクティブ)に
初期化される。
【0128】次に定常動作について説明する。[従来の
技術]の欄において説明したのと同じく、被制御回路3
をFIFOメモリ、制御信号出力回路1をFIFOメモ
リへライト信号を出力するバッファ、制御信号伝送路2
をプリント基板上の銅箔パターンとする。
【0129】制御信号出力回路(バッファ)1から出力
されたライト信号は制御信号伝送路(銅箔パターンの伝
送路)2を通って制御信号整形装置40に入力される。
入力される信号は図3のようなものであり、従来の回路
では誤動作してしまう負論理のパルス波形である。
【0130】図9にその時の各部の動作波形を示す。制
御信号整形装置40に入力されるクロック信号CLKは
制御信号入力CSの負極性パルス幅に最低2クロック以
上入るような任意の周波数である。図9では約3クロッ
ク入るような周波数の時の波形が描かれている。周波数
の制約理由については以下の動作を説明の中で詳しく述
べる。
【0131】次に、制御信号が入力された時のリセット
パルス発生器70の動作を説明する。制御信号入力CS
Iは図16のDフリップフロップ11c,11dにより
順次遅延され、更に、インバータ8cで反転されてリセ
ット信号用Dフリップフロップリセット信号RFFRに
なる。このリセット信号用Dフリップフロップリセット
信号RFFRがハイレベルの期間、Dフリップフロップ
10fはリセットが解除され、トリガの受付け状態にな
る。
【0132】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがハイレベルになった後の最初の制御信
号入力CSIの立ち上がりエッジ、すなわち図3の立ち
上がりエッジAにより、Dフリップフロップ10fにト
リガがかかる。Dフリップフロップ10fのD入力はハ
イレベル(VCC)に固定されているので、Q出力はハ
イレベルとなる。そして、NORゲート9bで反転され
てRSフリップフロップリセット信号RFFRがロウレ
ベルに変化する。以後、リセット信号用Dフリップフロ
ップリセット信号RFFRがロウレベルになるまでの
間、RSフリップフロップセット信号RSSはロウレベ
ルを維持する。
【0133】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
上がりエッジCによりDフリップフロップ10fにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼさ
ない。
【0134】リセット信号用Dフリップフロップリセッ
ト信号RFFRがロウレベルの間はDフリップフロップ
10fの出力はロウレベルに保持されるので、制御信号
入力CSIの波形歪みによる立ち上がりエッジBもまた
RSフリップフロップリセット信号RSRに影響を及ぼ
さない。
【0135】リセットパルス発生器70は定常動作時、
制御信号入力CSIとクロック信号CLKの立ち上がり
エッジのみを検出して状態遷移するので、制御信号入力
CSIの全ての立ち下がりエッジはRSフリップフロッ
プリセット信号RSRに影響を及ぼさない。
【0136】RSフリップフロップリセット信号RSR
の負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのハイレベル
への変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの
位相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2ク
ロック幅未満である。この例のDフリップフロップ11
c,11dのように遅延用のDフリップフロップを2個
以上にすることによりRSフリップフロップリセット信
号RSRの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0137】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これは制
御信号入力CSIがハイレベルになる前にDフリップフ
ロップ10fがリセット解除されている必要があるため
である。
【0138】このように、本実施の形態5による制御信
号整形回路によれば、制御信号入力CSIの、立ち上が
りエッジからリセットパルス発生器70によりクロック
信号を用いることなくRSフリップフロップリセット信
号RSRを作成し、RSフリップフロップ5をリセット
することにより制御信号出力CSOに波形整形された制
御信号を復元することができる。
【0139】前述のように、RSフリップフロップリセ
ット信号RSRは波形歪みによるエッジに影響されない
ので、制御信号出力CSOもまた波形歪みによるエッジ
に影響されない。
【0140】但し、本実施の形態5では、セットパルス
発生器が省略されているため、図3のような波形が入力
された場合、立ち下がりエッジFでRSフリップフロッ
プ5が誤ってセットされる可能性がある。
【0141】しかし、実際の回路においては図9のよう
に立ち下がりエッジのみに大きなリンギングが発生し、
立ち上がりエッジは緩やかに鈍っている場合が少なくな
い。これは主に制御信号出力回路のハイレベルとロウレ
ベルのドライブ能力の差に起因するものである。
【0142】図9のような立ち上がりエッジに問題のな
い制御信号が得られる場合、実施の形態4におけるセッ
トパルス発生器60は余分な回路となり、これを省略し
た実施の形態2でも同等の効果を得ることができる。
【0143】また、図9とは逆に立ち上がりエッジにの
み問題となるリンギングが生じている場合は、実施の形
態4からリセットパルス発生器70を省略し、制御信号
入力の反転信号をRSフリップフロップ5の/RESE
T入力に直接入力すればよいことは、実施の形態5から
容易に類推できる。
【0144】実施の形態6.この実施の形態6は、制御
信号入力に立ち上がりエッジにのみ問題となるリンギン
グが生じている場合に、制御信号伝送路を介して伝送さ
れた制御信号入力に基づいてクロックパルスを用いるこ
となくセットパルスを発生し、これらセットパルスおよ
び制御信号入力に基づいてRSフリップフロップをセッ
トあるいはリセットすることにより、デジタル回路の制
御信号の波形整形を行うようにしたものである。
【0145】図18はこの発明の実施の形態6による制
御信号整形装置の構成例を示すブロック図である。図1
8において、図1と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態6と実施の形態4との構成上の相違は、
リセットパルス発生器がなく、制御信号伝送路2を介し
て伝送される制御信号入力CSIがRSフリップフロッ
プ5の/RESET入力に直接入力されている点であ
る。
【0146】動作は実施の形態1と同様である。即ち、
まず電源投入時の初期化動作について説明する。図6に
初期化時の各部の動作波形を示す。電源投入時の初期状
態ではRSフリップフロップ5およびDフリップフロッ
プ11a,11bおよび10cの出力は不定である。
【0147】制御信号入力CSIの初期状態が非アクテ
ィブすなわちハイレベルである時、Dフリップフロップ
11aは電源投入後1クロック、Dフリップフロップ1
1bは2クロックで出力がロウレベルに初期化される。
Dフリップフロップ11bの出力がハイレベルに初期化
されるとリセット信号用フリップフロップリセット信号
SFFRがロウレベルになり、Dフリップフロップ10
cがリセットされ出力はロウレベルになる。
【0148】図15において、パワーオンリセット信号
PORがNORゲート9aを介して入力されることによ
り、Dフリップフロップ10cの出力はロウレベルに初
期化される。そして、インバータ8bで反転されRSフ
リップフロップセット信号出力RSSはハイレベルとな
る。また、パワーオンリセット信号PORはNORゲー
ト9aを介してRSフリップフロップリセット信号出力
RSSとなり、RSフリップフロップ5がリセットされ
制御信号出力CSOはハイレベル(非アクティブ)に初
期化される。
【0149】次に定常動作について説明する。[従来の
技術]の欄において説明したのと同じく、被制御回路3
をFIFOメモリ、制御信号出力回路1をFIFOメモ
リへライト信号を出力するバッファ、制御信号伝送路2
をプリント基板上の銅箔パターンとする。
【0150】制御信号出力回路(バッファ)1から出力
されたライト信号は制御信号伝送路(銅箔パターンの伝
送路)2を通って制御信号整形装置40に入力される。
入力される信号は図3のようなものであり、従来の回路
では誤動作してしまう負論理のパルス波形である。
【0151】図7にその時の各部の動作波形を示す。制
御信号整形装置40に入力されるクロック信号CLKは
制御信号入力CSの負極性パルス幅に最低2クロック以
上入るような任意の周波数である。図7では約3クロッ
ク入るような周波数の時の波形が描かれている。周波数
の制約理由については以下の動作を説明の中で詳しく述
べる。
【0152】まず、制御信号が入力された時のセットパ
ルス発生器60の動作を説明する。制御信号入力CSI
の最初の立ち下がりエッジ、すなわち図3の立ち下がり
エッジDがインバータ8aで反転されDフリップフロッ
プ10cのクロック入力CLKに入力される。Dフリッ
プフロップ10cのD入力はハイレベル(VCC)に固
定されているので、Q出力はハイレベルとなる。そし
て、インバータ8bで反転されてRSフリップフロップ
セット信号RSSがロウレベルに変化する。以後、セッ
ト信号用Dフリップフロップリセット信号RSRがロウ
レベルになるまでの間、RSフリップフロップセット信
号RSSはロウレベルを維持する。
【0153】一方、制御信号入力CSIの反転信号はD
フリップフロップ11a,11bにより遅延され、更に
NORゲート9aで反転されてセット信号用Dフリップ
フロップリセット信号SFFRになる。このセット信号
用Dフリップフロップリセット信号SFFRによりDフ
リップフロップ10cがリセットされ、RSフリップフ
ロップセット信号RSSはハイレベルに戻る。
【0154】制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち
下がりエッジEによりDフリップフロップ10cにトリ
ガがかかってもQ出力はハイレベルを保持するだけでR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い。
【0155】制御信号入力CSIがロウレベルの間はD
フリップフロップ10cの出力はロウレベルに保持され
るので、制御信号入力CSIの波形歪みによる立ち下が
りエッジFもまたRSフリップフロップセット信号RS
Sに影響を及ぼさない。
【0156】セットパルス発生器60は定常動作時、制
御信号入力CSIの反転信号とクロック信号の立ち上が
りエッジのみを検出して状態遷移するので、制御信号入
力CSIの全ての立ち上がりエッジはRSフリップフロ
ップセット信号RSSに影響を及ぼさない。
【0157】RSフリップフロップセット信号RSSの
負極性パルスの幅は制御信号入力CSIのロウレベルへ
の変化点とクロック信号CLKの立ち上がりエッジの位
相差により決まり、その値は1クロック幅を超え2クロ
ック幅未満である。この例のDフリップフロップ11
a,11bのように、遅延用のDフリップフロップを2
個以上にすることによりRSフリップフロップセット信
号RSSの最小パルス幅を保証することが可能になる。
【0158】ただし、前述のようにクロック信号CLK
は制御信号入力CSIの負極性パルス幅に最低2クロッ
ク以上入るような周波数でなければならない。これはR
Sフリップフロップリセット信号RSRがロウレベルに
なる前にRSフリップフロップセット信号RSSがハイ
レベルになる必要があるためと立ち下がりエッジFがR
Sフリップフロップセット信号RSSに影響を及ぼさな
い様にするためである。
【0159】このように、本実施の形態6による制御信
号整形装置によれば、制御信号入力CSIの、立ち下が
りエッジからセットパルス発生器60によりクロック信
号を用いることなくRSフリップフロップセット信号R
SSを作成し、RSフリップフロップ5をリセットする
ことにより制御信号出力CSOに波形整形された制御信
号を復元することができる。
【0160】前述のようにRSフリップフロップセット
信号RSSおよびRSフリップフロップリセット信号R
SRは波形歪みによるエッジに影響されないので制御信
号出力CSOもまた波形歪みによるエッジに影響されな
い。
【0161】但し、本実施の形態6では、セット用Dフ
リップフロップおよびリセット用Dフリップフロップに
不感帯を設けるための遅延タイミングを単安定マルチバ
イブレータ11aおよび11cで、不感帯の幅を単安定
マルチバイブレータ11bおよび11dで作成している
ため、単安定マルチバイブレータの外付けの可変抵抗器
などで容易に不感帯のタイミングと幅の調整が可能であ
る。
【0162】また、クロック信号を必要としないため回
路上に適当なクロックがない場合でもあえてクロック発
生器を設けることなく実施の形態1と同等の効果を得る
ことができる。
【0163】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1の発明に
係る制御信号整形装置によれば、デジタル制御信号の立
ち下がりエッジを検出して第1のトリガを出力するため
の第1トリガ出力手段、および、前記デジタル制御信号
の立ち上がりエッジのタイミングを含む所与の期間にわ
たって、前記第1トリガ出力手段におけるエッジ検出動
作を無効にするための第1無効手段を有する第1のトリ
ガ発生手段と、前記デジタル制御信号の立ち上がりエッ
ジを検出して第2のトリガを出力するための第2トリガ
出力手段、および、前記デジタル制御信号の立ち下がり
エッジのタイミングを含む所与の期間にわたって、前記
第2トリガ出力手段におけるエッジ検出動作を無効にす
るための第2無効手段を有する第2のトリガ発生手段
と、前記第1のトリガ発生手段の出力によりセットさ
れ、前記第2のトリガ発生手段の出力によりリセットさ
れるか、または前記第2のトリガ発生手段の出力により
セットされ、前記第1のトリガ発生手段の出力によりリ
セットされるフリップフロップ回路を備える構成にした
ので、制御信号の変化点付近での波形歪みが生じても被
制御回路の誤動作を防ぐことができる。しかも、同期用
クロック信号が不要であるから、制御信号伝送回路を簡
素化でき、被制御側のみで波形歪みによる誤動作に対す
る対策を図ることができる。そのため、設計済みの回路
に対しても比較的容易に採用可能であるという効果があ
る。
【0164】また、本願の請求項2の発明に係る制御信
号整形装置によれば、前記第1のトリガ発生手段または
前記第2のトリガ発生手段のいずれか一方のみを備え、
前記第1のトリガ発生手段の出力または前記第2のトリ
ガ発生手段の出力によりセットされ、前記デジタル制御
信号によりリセットされるか、または前記デジタル制御
信号によりセットされ、前記第1のトリガ発生手段の出
力または前記第2のトリガ発生手段の出力によりリセッ
トされるフリップフロップ回路を備える構成にしたの
で、制御信号の変化点付近での波形歪みが生じても被制
御回路の誤動作を防ぐことができる。しかも、同期用ク
ロック信号が不要であるから、制御信号伝送回路を簡素
化でき、被制御側のみで波形歪みによる誤動作に対する
対策を図ることができる。そのため、設計済みの回路に
対しても比較的容易に採用可能であり、しかも、回路を
削減できるという効果がある。
【0165】また、本願の請求項3の発明に係る制御信
号整形装置によれば、前記デジタル制御信号を所与の時
間にわたって遅延させるための遅延回路と、前記遅延回
路により遅延された遅延デジタル制御信号をリセット入
力とし、かつ前記デジタル制御信号の立ち上がりエッジ
または立ち下がりエッジをトリガ入力とするフリップフ
ロップ回路とにより前記第1のトリガ発生手段または前
記第2のトリガ発生手段を構成したので、簡単な回路で
前記第1のトリガ発生手段または前記第2のトリガ発生
手段を実現することができるという効果がある。
【0166】また、本願の請求項4の発明に係る制御信
号整形装置によれば、2段以上のフリップフロップ回路
により前記遅延回路を構成したので、簡単な回路で前記
遅延回路を実現することができ、前記第1のトリガ発生
回路の出力または前記第2のトリガ発生回路の出力の最
小パルス幅と前記立ち下がりエッジを検出してトリガを
出力する手段を無効にする最小期間または前記立ち上が
りエッジを検出してトリガを出力する手段を無効にする
最小期間を保証することができるという効果がある。
【0167】また、本願の請求項5の発明に係る制御信
号整形装置によれば、単安定マルチバイブレータ回路に
より前記遅延回路を構成したので、設計済みの回路に対
しても比較的容易に採用可能であるという効果を、クロ
ック信号を必要とせず、回路上に適当なクロックがない
場合でもあえてクロック発生器を設けることなく得るこ
とができる。しかも、可変抵抗器などで容易に不感帯の
タイミングおよび幅の調整が可能であるため、机上設計
が難しい伝送波形の問題に対してより柔軟に対応できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による制御信号整形
装置のブロック図である。
【図2】 従来のデジタル回路のブロック図である。
【図3】 正しく伝送されなかった制御信号波形の例を
示す波形図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による制御信号整形
装置におけるセットパルス発生器の構成を示すブロック
図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による制御信号整形
装置におけるリセットパルス発生器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による制御信号整形
装置における初期化時の各部の信号波形を示すタイミン
グチャート図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による制御信号整形
装置における定常動作時の各部の信号波形を示すタイミ
ングチャート図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による制御信号整形
装置のブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による制御信号整形
装置に適用される正しく伝送されなかった制御信号波形
の例を示す波形図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による制御信号整
形装置における初期化時の各部の信号波形を示すタイミ
ングチャート図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による制御信号整
形装置のブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による制御信号整
形装置に適用される正しく伝送されなかった制御信号波
形の例を示す波形図である。
【図13】 この発明の実施の形態3におけるリセット
パルス発生器の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態4による制御信号整
形装置のブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態4による制御信号整
形装置におけるセットパルス発生器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】 この発明の実施の形態4による制御信号整
形装置におけるリセットパルス発生器の構成を示すブロ
ック図である。
【図17】 この発明の実施の形態5による制御信号整
形装置の構成を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態6による制御信号整
形装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御信号出力回路、2 制御信号伝送路、3 被制
御回路、4,40 制御信号整形装置、5 RSフリッ
プフロップ、6,60 セットパルス発生器、7,70
リセットパルス発生器、8 インバータ、9 NOR
ゲート、10Dフリップフロップ、11 単安定マルチ
バイブレータ、CSI 制御信号入力、RSS RSフ
リップフロップセット信号、RSR RSフリップフロ
ップリセット信号、CSO 制御信号出力、CLK ク
ロック信号、POR パワーオンリセット信号、SFF
R セット信号用Dフリップフロップリセット信号、R
FFR リセット信号用Dフリップフロップリセット信
号。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル制御信号の立ち下がりエッジを
    検出して第1のトリガを出力するための第1トリガ出力
    手段、および、前記デジタル制御信号の立ち上がりエッ
    ジのタイミングを含む所与の期間にわたって、前記第1
    トリガ出力手段におけるエッジ検出動作を無効にするた
    めの第1無効手段を有する第1のトリガ発生手段と、 前記デジタル制御信号の立ち上がりエッジを検出して第
    2のトリガを出力するための第2トリガ出力手段、およ
    び、前記デジタル制御信号の立ち下がりエッジのタイミ
    ングを含む所与の期間にわたって、前記第2トリガ出力
    手段におけるエッジ検出動作を無効にするための第2無
    効手段を有する第2のトリガ発生手段と、 前記第1のトリガ発生手段の出力によりセットされ、前
    記第2のトリガ発生手段の出力によりリセットされる
    か、または前記第2のトリガ発生手段の出力によりセッ
    トされ、前記第1のトリガ発生手段の出力によりリセッ
    トされるフリップフロップ回路とを備えたことを特徴と
    する制御信号整形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御信号整形装置におい
    て、 前記第1のトリガ発生手段または前記第2のトリガ発生
    手段のいずれか一方のみを備え、 前記第1のトリガ発生手段の出力または前記第2のトリ
    ガ発生手段の出力によりセットされ、前記デジタル制御
    信号によりリセットされるか、または前記デジタル制御
    信号によりセットされ、前記第1のトリガ発生手段の出
    力または前記第2のトリガ発生手段の出力によりリセッ
    トされるフリップフロップ回路を備えたことを特徴とす
    る制御信号整形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の制御信号整形装
    置において、 前記デジタル制御信号を所与の時間にわたって遅延させ
    るための遅延回路と、前記遅延回路により遅延された遅
    延デジタル制御信号をリセット入力とし、かつ前記デジ
    タル制御信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッ
    ジをトリガ入力とするフリップフロップ回路とにより構
    成された前記第1のトリガ発生手段または前記第2のト
    リガ発生手段を備えたことを特徴とする制御信号整形装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の制御信号整形装置におい
    て、 2段以上のフリップフロップ回路により前記遅延回路を
    構成したことを特徴とする制御信号整形装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の制御信号整形装置におい
    て、 単安定マルチバイブレータ回路により前記遅延回路を構
    成したことを特徴とする制御信号整形装置。
JP10058179A 1998-03-10 1998-03-10 制御信号整形装置 Pending JPH11261387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10058179A JPH11261387A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 制御信号整形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10058179A JPH11261387A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 制御信号整形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11261387A true JPH11261387A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13076790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10058179A Pending JPH11261387A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 制御信号整形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11261387A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245977A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Fuji Xerox Co Ltd パルス信号再生装置
JP2010109571A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sanken Electric Co Ltd ラッチ回路を有する信号処理装置
CN102624495A (zh) * 2011-01-30 2012-08-01 华为技术有限公司 无线通信系统中参考信号配置信息的处理方法及基站、终端

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245977A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Fuji Xerox Co Ltd パルス信号再生装置
JP2010109571A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sanken Electric Co Ltd ラッチ回路を有する信号処理装置
CN102624495A (zh) * 2011-01-30 2012-08-01 华为技术有限公司 无线通信系统中参考信号配置信息的处理方法及基站、终端
US9084289B2 (en) 2011-01-30 2015-07-14 Huawei Technologies Co., Ltd. Method of processing reference signal configuration information in wireless communication system, base station and terminal
CN102624495B (zh) * 2011-01-30 2016-03-30 华为技术有限公司 无线通信系统中参考信号配置信息的处理方法及基站、终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102367967B1 (ko) 명령 지연 조절 회로를 포함하는 장치 및 방법
US6975145B1 (en) Glitchless dynamic multiplexer with synchronous and asynchronous controls
KR100457868B1 (ko) 엘러스틱 인터페이스 장치 및 그 방법
US5623223A (en) Glitchless clock switching circuit
US7764715B2 (en) Circuits and methods for data multiplexing
US5764710A (en) Meta-stable-resistant front-end to a synchronizer with asynchronous clear and asynchronous second-stage clock selector
US5644604A (en) Digital phase selector system and method
KR100871704B1 (ko) 반도체 메모리 장치의 온다이 터미네이션 회로, 그의 제어방법 및 odt 동기 버퍼
WO2000008544A1 (en) Synchronizing data transfers between two distinct clock domains
EP1735680A2 (en) Delay line synchronizer apparatus and method
US7586337B2 (en) Circuit for switching between two clock signals independently of the frequency of the clock signals
KR101004665B1 (ko) 반도체 메모리 장치 및 출력 인에이블 신호 생성 방법
US10096349B2 (en) Apparatus for source-synchronous information transfer and associated methods
US7734944B2 (en) Mechanism for windaging of a double rate driver
CN111066085A (zh) 用于检测延迟锁定环中的环路计数的设备及方法
US6986072B2 (en) Register capable of corresponding to wide frequency band and signal generating method using the same
US7135899B1 (en) System and method for reducing skew in complementary signals that can be used to synchronously clock a double data rate output
JP4967850B2 (ja) メモリインタフェース回路
JPH10308093A (ja) 入力信号位相補償回路
US20060023820A1 (en) Controller for clock synchronizer
JPH11261387A (ja) 制御信号整形装置
US6195769B1 (en) Failsafe asynchronous data transfer corruption indicator
KR20060089357A (ko) 온다이 터미네이션 회로에서의 온다이 터미네이션 동기버퍼 및 그의 제어방법
KR20010080912A (ko) 위상 차 확대기
KR100433648B1 (ko) 지연-정합클럭및데이터신호발생기