JPH11260120A - 交通管制用照明装置 - Google Patents

交通管制用照明装置

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JPH11260120A
JPH11260120A JP10057899A JP5789998A JPH11260120A JP H11260120 A JPH11260120 A JP H11260120A JP 10057899 A JP10057899 A JP 10057899A JP 5789998 A JP5789998 A JP 5789998A JP H11260120 A JPH11260120 A JP H11260120A
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JP
Japan
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light
color
weather
traffic control
sensor
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JP10057899A
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Takayuki Ogawa
隆幸 小川
Kimisuke Sugiyama
公介 杉山
Akira Tsuboi
明 坪井
Tadahiro Okura
忠博 大倉
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Original Assignee
PMC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】どのような自然環境下においても電光標示を確
認できるようにする。 【解決手段】複数の赤色発光ダイオード2R、緑色発光
ダイオード2Gおよび青色発光ダイオード2Bがドット
マトリックス方式で配置された発光光源2と、発光光源
へ照射される自然光の色を検出するカラーセンサ3と、
気象状態を検知する気象環境センサ4と、カラーセンサ
から出力される色検出信号d1に基づき自然光の色を識別
し、且つ気象環境センサから出力される気象状態検知信
号d2に基づき気象状態を判断する環境判定回路51、お
よび環境判定回路によって判定された自然環境状態にお
いて発光光源から発光される光が視認し易い発光色にな
るように照明の各発光ダイオードを選択的に点灯させる
光源駆動回路52を内蔵する演算処理部5とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交通管制に用い
られる照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、飛行機、船、列車、自動車、
自転車などの交通具を、秩序正しく安全に運行させるこ
とができるように、道路標識灯、交差点標示灯、道路
鋲、線形誘導標示板、安全点滅灯、警戒標示灯、スノー
ポール、電光標示板あるいは航空障害灯などに適用され
る交通管制用照明装置が、屋外に設置されている。この
ような交通管制用照明装置は、同一波長の赤色光または
橙色光の照明を点灯させて、運転者に視認させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の交通管制用照明装置では、屋外に設置され
ているので、太陽光の位置や気象条件によっては同一波
長の赤色光または橙色光の照明の発光色が同系色になっ
て見えにくくなったり、また、雨、雪、霧、吹雪、煙な
どの悪気象条件化においては照明の点灯が確認できなく
なることがあった。例えば、太陽の西日が同一波長の赤
色光または橙色光の照明に照射されると、見えにくくな
る。
【0004】また、夜間において赤色光が点灯すると、
自動車などの停止灯や尾灯と見間違えて衝突事故を起こ
すことがあった。本発明は、このような従来の難点を解
決するためになされたもので、どのような自然環境下に
おいても電光標示を確認できる交通管制用照明装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の交通管制用照明装置は、屋外に設置され複数
の赤色発光体、緑色発光体および青色発光体がドットマ
トリックス方式で配置された発光光源を備えた交通管制
用照明装置であって、実質的に発光光源へ照射される可
視光領域の光の色を検出するカラーセンサと、屋外にお
ける気象状態を検知する気象環境センサと、カラーセン
サから出力される色検出信号に基づき可視光領域の光の
光強度および色を識別し、且つ気象環境センサから出力
される気象状態検知信号に基づき屋外における気象状態
を判断する環境判定回路、および環境判定回路によって
判定された環境状態において発光光源から発光される光
が視認し易い発光色になるように照明の赤色発光体、緑
色発光体および青色発光体を選択的に点灯させる光源駆
動回路を内蔵する演算処理部とを備えたものである。
【0006】このような交通管制用照明装置によれば、
発光光源へ照射される可視光領域の光の光強度および色
をカラーセンサで検出し、且つ屋外の気象状態を気象環
境センサで検知することにより、環境判定回路で発光光
源が設置されている位置の環境状態を判定して、この判
定された環境状態に基づき発光光源の赤色発光体、緑色
発光体および青色発光体を選択的に点灯させることがで
きるので、どのような環境状態でも視認し易くなる。
【0007】また、本発明の交通管制用照明装置におい
てカラーセンサは、可視光領域の光から赤色を検出する
受光素子、緑色を検出する受光素子および青色を検出す
る受光素子を有することが好ましい。これにより、環境
判定回路は3つの受光素子からの情報をまとめて数値化
して三刺激値を求めることができるので、人間の目に対
応する分光感度を得ることができると共に光強度も得る
ことができる。
【0008】また、本発明の交通管制用照明装置におい
てカラーセンサは、可視光領域を予め定められた間隔の
波長に分光するために複数の受光素子を有することが好
ましい。これにより、環境判定回路は分光された波長成
分を測定し、数値化して各波長ごとの色情報を求めるこ
とができるので、高精度な分光感度を得ることができる
と共に光強度も得ることができる。
【0009】また、本発明の交通管制用照明装置におい
て気象環境センサは、屋外の大気中に光を出射する発光
器と、発光素子に対向する方向に配置され大気中を透過
する光を受けて屋外における気象状態に対応した気象状
態検知信号を出力する透過型受光器とから成るものが好
ましい。これにより、雨、雪、霧、煙等の気象状態を光
の透過率によってそれぞれ検出することができる。
【0010】また、本発明の交通管制用照明装置におい
て気象環境センサは、屋外の大気中に光を出射する発光
器と、発光器に並列配置され大気中で反射される光を受
けて屋外における気象状態に対応した気象状態検知信号
を出力する反射型受光器とから成るものが好ましい。こ
れにより、光の反射率によって検出することができるの
で、豪雨、吹雪、濃霧などの気象状態を透過型受光素子
よりも正確に検出することができる。
【0011】また、本発明の交通管制用照明装置におい
て気象環境センサは、屋外の大気中に光を出射する発光
器と、発光器に対向する方向に配置され大気中を透過す
る光を受けて屋外における気象状態に対応した透過光の
気象状態検知信号を出力する透過型受光器と、発光器に
並列配置され大気中で反射される光を受けて屋外におけ
る気象状態に対応した反射光の気象状態検知信号を出力
する反射型受光器とから成るものが好ましい。これによ
り、演算処理部で、透過型受光器による光の透過率が所
定値以下の場合に、反射型受光器による光の反射率から
気象状態を検知することができるので、検知感度を向上
させることができる。したがって、気象状態が豪雨、吹
雪あるいは濃霧であることを正確に割り出すことができ
る。
【0012】また、本発明の交通管制用照明装置におい
て気象環境センサは、+電極および−電極が屋外の大気
中に含まれる水分を検出可能な間隔で設けられているも
のが好ましい。これにより、気象状態が雨、雪あるいは
霧の場合には、これらによる水分が導体となって+電極
および−電極が導通するので、気象状態が悪天候である
ことを検出することができる。さらに、このような気象
環境センサの+電極および−電極の相対する面に、それ
ぞれ絶縁物を固定させてもよい。これにより、+電極と
−電極との間に入る水の量によって静電容量が変わるの
で、気象状態が雨、雪あるいは霧であることを検出する
ことができる。
【0013】また、本発明の交通管制用照明装置におい
て発光光源の各発光体は、発光ダイオードであることが
好ましい。これにより、高輝度な光から成る信号を標示
することができるので、どのような環境状態においても
視認し易くなる。また、本発明の交通管制用照明装置に
おいて演算処理部に、環境判定回路によって選択された
発光光源の発光色が赤色もしくは橙色の場合は、当該赤
色もしくは当該橙色とは異なる発光色を選択された発光
色と交互に点灯させるように光源駆動回路を制御する交
互点灯回路が内蔵されていることが好ましい。これによ
り、夜間に自動車などの停止灯、尾灯、方向指示器と見
間違えることを防ぐことができる。
【0014】また、本発明の交通管制用照明装置におい
ては、太陽光発電機および風力発電機によって電力が給
電されるものが好ましい。これにより、商用電源に頼ら
ずに安定した電源供給を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の一形態】以下、本発明の交通管制用照明
装置の実施の一形態について、図面を参照して説明す
る。本発明の交通管制用照明装置は屋外に設置されるも
ので、例えば図2に示すように、警戒標示灯100とし
て使用されている。この警戒標示灯100は道路200
のカーブ200a付近に設置され、「カーブ注意」とい
う電光標示によって運転者にカーブがあることを知らせ
ることを目的としている。
【0016】このような警戒標示灯100として使用さ
れる交通管制用照明装置は図1に示すように、電光標示
のための発光光源2と、実質的に発光光源2へ照射され
る可視光領域の光の色を検出するカラーセンサ3と、屋
外における気象状態を検知する気象環境センサ4と、カ
ラーセンサ3から出力される色検出信号d1および気象環
境センサ4から出力される気象状態検知信号d2を演算処
理して自然環境状態に応じた発光色を点灯するように発
光光源2を駆動させる演算処理部5とを備えている。
【0017】発光光源2は、複数の赤色発光体である赤
色発光ダイオード2R、緑色発光体である緑色発光ダイ
オード2Gおよび青色発光体である青色発光ダイオード
2Bがドットマトリックス方式で配置され、それぞれ演
算処理部5に接続されている。赤色発光ダイオード2R
の発光材料としてはCaP、GaAlAs、GaAsP
など、緑色発光ダイオード2Gの発光材料としてはGa
Pなど、青色発光ダイオード2Bの発光材料としてはG
aN、ZnSe、SiCなどが、それぞれ好適である。
これにより、高輝度な光から成る文字等を標示すること
ができるので、どのような自然環境状態においても視認
し易くなる。
【0018】カラーセンサ3は図3に示すように、屋外
における自然光から紫外線や赤外線をカットする紫外・
赤外カットフィルタ31と、紫外・赤外カットフィルタ
31によって紫外線や赤外線がカットされた光を三つに
分けるハーフミラー32と、ハーフミラー32で三つに
分けられた光から赤色、緑色および青色を検出する受光
素子33R、33G、33Bとから構成されている。こ
のようなカラーセンサ3は、アンプ6およびA/D変換
回路7を介して演算処理部5に接続されている(図
1)。
【0019】赤色を検出する受光素子33Rは赤色フィ
ルタRF、緑色を検出する受光素子33Gは緑色フィル
タGF、および青色を検出する受光素子33Bは青色フ
ィルタBFが、それぞれ受光側にマウントされている。
これにより、各受光素子33R、33G、33Bは赤
色、緑色および青色を区別して検出できるので、人間の
目に対応する分光光度を得ることができると共に光強度
も得ることができる。なお、各受光素子33R、33
G、33Bとしては、フォトダイオード、フォトトラン
ジスタ等が使用できる。
【0020】気象環境センサ4は図4に示すように、屋
外の大気中に光を出射する発光器41と、この発光器4
1に対向する方向に配置され大気中を透過する光を受け
て屋外における気象状態に対応した気象状態検知信号d2
を出力する透過型受光器42とから成るものである。こ
のような気象環境センサ4は、アンプ8およびA/D変
換回路9を介して演算処理部5に接続されている(図
1)。
【0021】発光器41は、発光素子411、投光レン
ズ412および紫外線カットフィルタ413から成り、
発光素子411から発光された光が投光レンズ412お
よび紫外線カットフィルタ413を介して出射するよう
に構成されている。このような発光素子411として
は、指向性のある赤色発光ダイオードまたは450nm〜
1650nmのレーザ光を放出する半導体レーザが好まし
い。
【0022】また、透過型受光器42は、受光素子42
1、受光レンズ422および紫外・赤外カットフィルタ
423から成り、発光器41から出射された光が紫外・
赤外カットフィルタ423および受光レンズ422を介
して受光素子421に受光されるように構成されてい
る。このような受光素子421は、発光器41から出射
される光に対して高い感受性を有するもので、フォトダ
イオード、フォトトランジスタ、CCD等が好ましい。
このような発光器41および透過型受光器42により、
雨、雪、霧、吹雪、煙等の気象状態を光の透過率によっ
てそれぞれ検出することができる。
【0023】演算処理部5は図1に示すように、カラー
センサ3の赤色を検出する受光素子33R、緑色を検出
する受光素子33Gおよび青色を検出する受光素子33
B各々から出力される赤色検出信号d1R、緑色検出信号d
1Gおよび青色検出信号d1Bに基づき屋外における自然光
の光強度および色を識別し、且つ気象環境センサ4の透
過型受光器42から出力される気象状態検知信号d2に基
づき屋外における気象状態を判断する環境判定回路51
と、環境判定回路51によって判定された自然環境状態
において発光光源2から発光される光が視認し易い発光
色になるように発光光源2の赤色発光ダイオード2R、
緑色発光ダイオード2Gおよび青色発光ダイオード2B
を選択的に点灯させる光源駆動回路52とを内蔵してい
る。
【0024】環境判定回路51は、カラーセンサ3から
出力された赤色検出信号d1R、緑色検出信号d1Gおよび青
色検出信号d1Bをまとめて数値化して三刺激値を求めて
自然光の色を識別し、さらに、気象環境センサ4から出
力された気象状態検知信号d2を数値化して自然光の透過
率を求めて屋外の気象状態を判断する。そして、これら
の環境情報から発光光源2から発光される光が視認し易
すくなる発光色を求めて、この発光色の発光色信号d3、
d4を光源駆動回路52に出力する。また、環境判定回路
51はカラーセンサ3から出力された赤色検出信号d
1R、緑色検出信号d1Gおよび青色検出信号d1Bの光強度か
ら昼間か夜間かの判断も行う。なお、三刺激値から得ら
れる色データや自然光の透過率から得られる雨、雪、
霧、吹雪、煙等の気象データ、および自然環境情報から
得られる発光色データは、環境判定回路51に接続され
るメモリ8に予め記録されている。
【0025】光源駆動回路52は、環境判定回路51か
らの発光色信号d3に基づき発光光源2の赤色発光ダイオ
ード2R、緑色発光ダイオード2Gおよび青色発光ダイ
オード2Bを選択的に点灯させる。なお、この三色の混
合割合によって種々の色を点灯させることができるの
で、どのような自然環境状態においても視認し易い発光
色を点灯させることができる。
【0026】また、演算処理部5には、環境判定回路5
1によって選択された発光光源2の発光色が赤色もしく
は橙色の場合には、赤色もしくは橙色とは異なる発光
色、特に相対色を、選択された発光色と交互に点灯させ
るように光源駆動回路52を制御する交互点灯回路53
が内蔵されている。このような環境判定回路51、光源
駆動回路52および交互点灯回路53が内蔵された演算
処理部5としては、高速演算を行うためにCPUが好適
である。
【0027】さらに、交通管制用照明装置1に電力を給
電するために、電源部9が蓄電池10を介して演算処理
部5および発光光源2の各発光ダイオード2R、2G、
2Bに接続されている。電源部9は、商用電源に頼らず
に安定した電源供給を行うことができるように、太陽光
発電機91および風力発電機92から構成されたものが
よい。なお、電源部9はこれらの組み合わせに限らず、
小規模水力発電機等を使用してもよい。また、送電線等
の近傍に警戒標示灯100を設置することができれば、
太陽光発電機91、風力発電機92および商用電源91
の3つから電力を給電できるように構成してもよい。こ
れにより、どのような状況下においても電力を給電でき
るようになる。
【0028】蓄電池10は電源部9から給電される電力
を効率よく蓄えることができればよく、電気二重層コン
デンサ、鉛畜電池、ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッ
ケル水素蓄電池、リチウムイオン蓄電池、リチウム蓄電
池、酸化銀・亜鉛蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電池、ポリマ
蓄電池、超伝導フライホイル蓄電池、原子力蓄電池等を
用いることができる。
【0029】このように構成された交通管制用照明装置
1の点灯動作について、図5に示すフローチャートを用
いて、以下説明する。なお、カラーセンサ3の光強度は
図6(a)、(b)のグラフに示すように、12時に頂
点が合うように調整しておく。これにより、朝方5時頃
や夕方19時頃では、赤色の光強度が一番強く、青色の
光強度が一番弱くなる。
【0030】まず、交通管制用照明装置1を駆動させる
と、カラーセンサ3が自然光を検出して赤色検出信号d1
R、緑色検出信号d1Gおよび青色検出信号d1Bを演算処理
部5の環境判定回路51に出力する。環境判定回路51
は、これら検出信号d1R、d1G、d1Bから得られた光強度
が所定値以上ならば昼間と判断し、所定値以下ならば夜
間と判断する(ステップ101)。次に、環境判定回路
51は気象環境センサ4から出力された気象状態検知信
号d2から気象状態を判断する(ステップ102)。さら
に、環境判定回路51は、昼間の場合は赤色検出信号d1
R、緑色検出信号d1Gおよび青色検出信号d1Bから自然光
の色を識別する(ステップ103)。そして、環境判定
回路51は、これらの自然環境情報から発光光源2から
発光される光が、その時の自然環境下において視認し易
くなる発光色を求めて、この発光色の発光色信号d3を光
源駆動回路52に出力する(ステップ104)。
【0031】光源駆動回路52は、環境判定回路51か
ら入力された発光色信号d3に基づき発光光源2の赤色発
光ダイオード2R、緑色発光ダイオード2Gおよび青色
発光ダイオード2Bを選択的に点灯する(ステップ10
5)。これにより、発光光源2に標示される「カーブ注
意」の文字が、どのような自然環境状態でも視認し易く
なる。
【0032】なお、夜間の場合は、自然光はカラーセン
サ3によってほとんど検出されないので、環境判定回路
51は自然光の色を識別することなく気象状態だけを判
断し(ステップ106)、この気象状態に基づき発光光
源2から発光される光が視認し易くなる発光色を求め、
この発光色の発光色信号d4を光源駆動回路52に出力す
る(ステップ107)。光源駆動回路52は昼間の制御
アルゴリズムと同様に、環境判定回路51から入力され
た発光色信号d4に基づき発光光源2の赤色発光ダイオー
ド2R、緑色発光ダイオード2Gおよび青色発光ダイオ
ード2Bを選択的に点灯する(ステップ105)。
【0033】また、環境判定回路51によって選択され
た発光光源2の発光色が赤色もしくは橙色の場合は、交
互点灯回路53で赤色もしくは橙色とは異なる発光色
を、選択された発光色と交互に点灯させる(ステップ1
07)。これにより、夜間に自動車などの停止灯、尾灯
あるいは方向指示器と見間違えることを防ぐことができ
る。
【0034】なお、演算処理部5による制御アルゴリズ
ムは、上述のような制御に限らず、警戒標示灯100が
設置されている位置の環境状態をカラーセンサ3および
気象環境センサ4からの色検出信号d1および気象状態検
知信号d2から把握できれば、どのような制御アルゴリズ
ムでもよい。また、本発明の実施の一形態においては、
各発光体として発光ダイオードを使用していたが、これ
に限らず、赤色、緑色および青色を発光できれば、放電
管、ネオン管、ネオンランプ、キセノンランプ、ハロゲ
ンランプ、白熱球等でもよい。
【0035】また、本発明の実施の一形態においては、
カラーセンサとして可視光領域の光から赤色を検出する
受光素子33R、緑色を検出する受光素子33Gおよび
青色を検出する受光素子33Bを有するものを使用して
いたが、これに限らず、可視光領域を予め定められた間
隔の波長に分光するために、複数の受光素子を有するも
のでもよい。このようなカラーセンサは図7に示すよう
に、屋外における自然光から紫外線や赤外線をカットす
る紫外・赤外カットフィルタ31と、紫外・赤外カットフ
ィルタ31により紫外線や赤外線をカットされた自然光
を分光するプリズム34と、プリズム34によって分光
された波長成分ごとに検出する複数の受光素子35とか
ら構成されている。このような受光素子35としては、
フォトダイオード、フォトトランジスタ、イメージセン
サ等が好ましい。
【0036】このカラーセンサ3を使用すれば、環境判
定回路51(図1)が分光された波長成分を測定し、数
値化して各波長ごとの色情報を求めることができるの
で、高精度な分光感度を得ることができる。また、本発
明の実施の一形態においては、気象環境センサとして透
過型受光器42(図4)を使用していたが、これに限ら
ず、図8に示すように、屋外の大気中に光を照射する発
光器43と、この発光器43に並列配置され大気中で反
射される光を受けて屋外における気象状態に対応した気
象状態検知信号d2を出力する反射型受光器44とから成
るものでもい。この発光器43および反射型受光器44
は、上述の透過型受光器42を使用した気象環境センサ
と同様の構成で、発光器43が発光素子431、投光レ
ンズ432および紫外線カットフィルタ433から成
り、反射型受光器44が受光素子441、受光レンズ4
42および紫外・赤外カットフィルタ443から成るも
のである。このような反射型受光器44を使用した気象
環境センサ4を使用すれば、光の反射率によって検出す
ることができるので、豪雨、吹雪、濃霧などの気象状態
を、透過型受光器よりも正確に検出することができる。
【0037】さらに、透過型受光器42(図4)、反射
型受光器44(図8)を併用すれば、演算処理部5(図
1)で、透過型受光器42による光の透過率が所定値以
下の場合に、反射型受光器44による光の反射率から気
象状態を検知することができるので、検知感度を向上さ
せることができる。したがって、気象状態が豪雨、吹雪
あるいは濃霧であることを正確に割り出すことができ
る。
【0038】また、気象環境センサは図9(a)に示す
ように、+電極45および−電極46を、屋外の大気中
に含まれる水分を検出可能な間隔で設けてもよい。この
ような気象環境センサを使用すれば、気象状態が雨、雪
あるいは霧の場合には、これらによる水分が導体となっ
て+電極および−電極が導通するので、気象状態が悪天
候であることを検出することができる。なお、このよう
な気象環境センサの+電極45および−電極46の相対
する面45a、46aに、それぞれ絶縁物47を固定さ
せてもよい(図9(b))。これにより、+電極と−電
極との間に入る水の量によって静電容量が変わるので、
気象状態が雨、雪あるいは霧であることを検出すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の交通管
制用照明装置よれば、どのような自然環境下においても
視認し易い電光標示を行うことができるので、秩序正し
く安全に運行させるための道路標識灯、交差点標示灯、
道路鋲、線形誘導標示板、安全点滅灯、警戒標示灯、ス
ノーポール、電光標示板あるいは航空障害灯に好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交通管制用照明装置の実施の一形態を
示すブロック図。
【図2】本発明の交通管制用照明装置の設置状態を示す
説明図。
【図3】本発明の交通管制用照明装置の構成部品である
カラーセンサの実施の一形態を示す説明図。
【図4】本発明の交通管制用照明装置の構成部品である
気象環境センサの実施の一形態を示す説明図。
【図5】本発明の交通管制用照明装置の制御アルゴリズ
ムを示すフローチャート図。
【図6】カラーセンサにおける赤色光、緑色光および青
色光の光強度と時間との関係を示すグラフで、(a)は
晴天時の分布、(b)降雨時の分布。
【図7】本発明の交通管制用照明装置の構成部品である
カラーセンサの他の実施の一形態を示す説明図。
【図8】本発明の交通管制用照明装置の構成部品である
気象環境センサの他の実施の一形態を示す説明図。
【図9】本発明の交通管制用照明装置の構成部品である
気象環境センサの他の実施の一形態を示す説明図で、
(a)は電極だけで検出する場合、(b)は絶縁物を介
して検出する場合。
【符号の説明】
1・・・・・交通管制用照明装置 2・・・・・発光光源 2R・・・・・赤色発光ダイオード(赤色発光体) 2G・・・・・緑色発光ダイオード(緑色発光体) 2B・・・・・青色発光ダイオード(青色発光体) 3・・・・・カラーセンサ d1・・・・・色検出信号 4・・・・・気象環境センサ d2・・・・・気象状態検知信号 5・・・・・演算処理部 33R・・・・・赤色を検出する受光素子(カラーセンサ) 33G・・・・・緑色を検出する受光素子(カラーセンサ) 33B・・・・・青色を検出する受光素子(カラーセンサ) 41、43・・・・・発光器(気象環境センサ) 42・・・・・透過型受光器(気象環境センサ) 44・・・・・反射型受光器(気象環境センサ) 45・・・・・+電極(気象環境センサ) 45a・・・・・+電極の−電極に相対する面(気象環境セ
ンサ) 46・・・・・−電極(気象環境センサ) 46a・・・・・−電極の+電極に相対する面(気象環境セ
ンサ) 47・・・・・絶縁物(気象環境センサ) 91・・・・・太陽光発電機 92・・・・・風力発電機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 明 三重県四日市市桜花台1丁目10の2 (72)発明者 大倉 忠博 京都府城陽市富野南垣内1の53

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外に設置され複数の赤色発光体、緑色発
    光体および青色発光体がドットマトリックス方式で配置
    された発光光源を備えた交通管制用照明装置であって、
    実質的に前記発光光源へ照射される可視光領域の光の色
    を検出するカラーセンサと、前記屋外における気象状態
    を検知する気象環境センサと、前記カラーセンサから出
    力される色検出信号に基づき前記可視光領域の前記光の
    光強度および色を識別し、且つ前記気象環境センサから
    出力される気象状態検知信号に基づき前記屋外における
    気象状態を判断する環境判定回路、および前記環境判定
    回路によって判定された環境状態において前記発光光源
    から発光される光が視認し易い発光色になるように前記
    発光光源の前記赤色発光体、前記緑色発光体および前記
    青色発光体を選択的に点灯させる光源駆動回路を内蔵す
    る演算処理部とを備えたことを特徴とする交通管制用照
    明装置。
  2. 【請求項2】前記カラーセンサは、前記可視光領域の前
    記光から赤色を検出する受光素子、緑色を検出する受光
    素子および青色を検出する受光素子を有することを特徴
    とする請求項1記載の交通管制用照明装置。
  3. 【請求項3】前記カラーセンサは、前記可視光領域を予
    め定められた間隔の波長に分光するために複数の受光素
    子を有することを特徴とする請求項1記載の交通管制用
    照明装置。
  4. 【請求項4】前記気象環境センサは、前記屋外の大気中
    に光を出射する発光器と、前記発光器に対向する方向に
    配置され前記大気中を透過する前記光を受けて前記屋外
    における気象状態に対応した前記気象状態検知信号を出
    力する透過型受光器とから成ることを特徴とする請求項
    1記載の交通管制用照明装置。
  5. 【請求項5】前記気象環境センサは、前記屋外の大気中
    に光を出射する発光器と、前記発光器に並列配置され前
    記大気中で反射される前記光を受けて前記屋外における
    気象状態に対応した前記気象状態検知信号を出力する反
    射型受光器とから成ることを特徴とする請求項1記載の
    交通管制用照明装置。
  6. 【請求項6】前記気象環境センサは、前記屋外の大気中
    に光を出射する発光器と、前記発光器に対向する方向に
    配置され前記大気中を透過する前記光を受けて前記屋外
    における気象状態に対応した前記透過光の前記気象状態
    検知信号を出力する透過型受光器と、前記発光器に並列
    配置され前記大気中で反射される前記光を受けて前記屋
    外における気象状態に対応した前記反射光の前記気象状
    態検知信号を出力する反射型受光器とから成ることを特
    徴とする請求項1記載の交通管制用照明装置。
  7. 【請求項7】前記気象環境センサは、+電極および−電
    極が前記屋外の大気中に含まれる水分を検出可能な間隔
    で設けられていることを特徴とする請求項1記載の交通
    管制用照明装置。
  8. 【請求項8】前記気象環境センサの前記+電極および前
    記−電極の相対する面にはそれぞれ絶縁物が固定されて
    いることを特徴とする請求項7記載の交通管制用照明装
    置。
  9. 【請求項9】前記照明の前記各発光体は発光ダイオード
    であることを特徴とする請求項1記載の交通管制用照明
    装置。
  10. 【請求項10】前記演算処理部には、前記環境判定回路
    によって選択された前記発光光源の前記発光色が赤色も
    しくは橙色の場合は、当該赤色もしくは当該橙色とは異
    なる発光色を前記選択された発光色と交互に点灯させる
    ように前記光源駆動回路を制御する交互点灯回路が内蔵
    されていることを特徴とする請求項1記載の交通管制用
    照明装置。
  11. 【請求項11】太陽光発電機および風力発電機によって
    電力が給電されることを特徴とする請求項1、4、5、
    6、7または8記載の交通管制用照明装置。
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