JPH112585A - 複合オーバーパックの漏れ検査方法 - Google Patents

複合オーバーパックの漏れ検査方法

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JPH112585A
JPH112585A JP15641597A JP15641597A JPH112585A JP H112585 A JPH112585 A JP H112585A JP 15641597 A JP15641597 A JP 15641597A JP 15641597 A JP15641597 A JP 15641597A JP H112585 A JPH112585 A JP H112585A
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JP
Japan
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overpack
composite
coating layer
leakage
gas
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JP15641597A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Ukai
哲志 鵜飼
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーパックの周囲に被覆される薄肉の被
覆層の漏れを効果的に検査することができる新規な複合
オーバーパックの漏れ検査方法の提供。 【解決手段】 オーバーパック4周囲に薄肉の被覆層6
を被覆形成する際に、検査用ガス雰囲気中で行ってその
被覆層6とオーバーパック4との隙間に検査用ガスを閉
じ込めた後、この複合オーバーパック1を密閉容器9内
に入れてその密閉容器内を真空排気し、その排気ガスを
分析して検査用ガスの有無を検査することで被覆層6の
漏れを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核燃料再処理施設
等からでた高レベル放射性廃棄物を廃棄処分する際に用
いられる複合オーバーパックの漏れ検査方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、核燃料再処理施設からでた廃液
等の高レベル放射性廃棄物は、ガラス原料と共に高温で
混ぜ合わされてステンレス製のキャニスタ内に収容さ
れ、ガラス固化体として安定化された後、専用の貯蔵施
設で長期間自然冷却され、その後、オーバーパックと称
される鋼製(炭素鋼)の再包装容器に封入されて地中深
く埋設処分されることになっている。
【0003】このガラス固化体を地層処分するに際して
は、先ず、図3(A)〜(D)に示すように、略円柱状
をしたキャニスタaを有底円筒状をした鋼製(炭素鋼)
のオーバーパック本体b内に収容し、その上部開口部を
同じく鋼製の蓋部材cで塞ぐと共にその蓋部材cの周囲
を溶接してオーバーパック本体b内を密閉する。
【0004】次に、図3(E),(F)に示すように、
気密検査に合格したオーバーパックdは、その後、地下
水からの腐食等を防止するために、その周囲に耐食性材
料の被覆材、例えば、ステンレススチール等からなる半
割状の被覆材g,gを被覆すると共に、そのシール部e
をシール溶接して薄肉の被覆層fが被覆形成されて複合
オーバーパックhとなった後、地下の処分場に搬送さ
れ、図4に示すように緩衝材iと共に岩盤中に形成され
た処分トンネルj内の処分孔k中に埋設処分されること
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
複合オーバーパックhを製造するに際して、内部に封入
したガラス固化体aからの放射線のリークや地下水の浸
入を防ぐためにオーバーパックd側の気密検査は勿論、
埋設処分後の地下水の浸入によるオーバーパックdの腐
食等を防止するために被覆層fの漏れを検査することが
検討されている。
【0006】しかしながら、このオーバーパックdの気
密検査としては、例えば、オーバーパックdを負圧チャ
ンバーに入れ、真空ポンプで真空引きを行い、吸い出し
た排気ガスの成分を分析して検査する等の方法が考えら
れているが、その被覆層f側についてはその漏れを効果
的に検査する方法は未だ具体的に提案されていないのが
現状である。
【0007】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、オ
ーバーパックの周囲に被覆される薄肉の被覆層の漏れを
効果的に検査することができる新規なオーバーパックの
漏れ検査方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第一の発明は、高レベル放射性廃棄物を密閉収容した
鋼製のオーバーバック周囲に耐食性材料からなる薄肉の
被覆層を被覆した後、その被覆層の漏れを検査するよう
にした複合オーバーパックの漏れ検査方法において、上
記被覆層をオーバーパック周囲に被覆形成する際に、検
査用ガス雰囲気中で行ってその被覆層とオーバーパック
との隙間に検査用ガスを閉じ込めた後、この複合オーバ
ーパックを密閉容器内に入れてその密閉容器内を真空排
気し、その排気ガスを分析して検査用ガスの有無を検査
することで被覆層の漏れを判断するようにしたものであ
る。
【0009】また、第二の発明は、高レベル放射性廃棄
物を密閉収容した鋼製のオーバーパック周囲に耐食性材
料からなる薄肉の被覆層を被覆した後、その被覆層の漏
れを検査するようにした複合オーバーパックの漏れ検査
方法において、上記高レベル放射性廃棄物中の放射性核
種とは異なる放射性核種を含む検査用液が満たされた圧
力容器内に上記複合オーバーパックを収容すると共にそ
の圧力容器内を所定時間加圧した後、この複合オーバー
パックを圧力容器から取り出してその外面を洗浄して検
査用液を除去し、その後、この複合オーバーパックから
発生する放射性核種の種類を検査することで被覆層の漏
れを判断するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は第一の発明に係る複合オーバーパッ
ク1の漏れ検査方法の実施の一形態を示したものであ
り、図1(A)中2は、上述したようにステンレス製の
キャニスター3内に収容された高レベル放射性廃棄物で
あるガラス固化体、4はこのガラス固化体2を収容する
有底円筒状をした鋼製(炭素鋼)のオーバーパック、5
はこのオーバーパック4内を密閉すべくその開口部4a
に溶接された蓋部材、6はその周囲に被覆される薄肉の
被覆層である。
【0012】この被覆層6はステンレススチール等の耐
食性材料からなり、縦方向に半割された二つの被覆部材
6a,6aをオーバーパック4を囲繞するようにその頂
面から底面にかけてシール溶接されて一体的に形成され
ている。
【0013】以上において、先ず、図1(A)に示すよ
うにガラス固化体2を密閉収容したオーバーパック4を
検査用ガスが満たされたセル7内に搬送し、ここでこの
オーバーパック4の周囲に半割状の被覆部材6a,6a
を被せた後、重なり合った接合部をシール溶接して薄肉
の被覆層6を形成し、その内部にオーバーパック4と共
に検査用ガスを封入しておく。尚、作業員の被曝を防止
するために、この溶接作業等の全ての作業は放射能遮蔽
室内で全て自動溶接機等を用いて遠隔操作で行われるこ
とになる。また、ここで用いる検査用ガスとしては、例
えば、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)等の不活性
ガスやフッ素(F)、臭素(Br)、ヨウ素(I)等の
ハロゲンガスを用いることができる。
【0014】次に、このように被覆層6が形成された複
合オーバーパック1を図1(A)に示すように排気手段
8が設けられた密閉容器9内に入れた後、排気手段8を
駆動して密閉容器9内を真空排気し、吸い出された排気
ガスの成分をガス分析装置10で分析する。そして、こ
のガス分析装置10で分析された排気ガス成分中に、被
覆層6を形成する際に用いられた検査用ガスが存在して
いなければ、被覆層6のシール溶接が良好に行われたも
のと判断してこの複合オーバーパック1をそのまま後工
程に送り、反対に排気ガス成分中に検査用ガスが見つか
った場合には、被覆層6から漏れが生じていると判断
し、これを密閉容器9から取り出して被覆層6の漏れ部
分の点検、補修等の必要な手当を行った後、再度、密閉
容器9内に入れて検査を繰り返すことになる。尚、ここ
で検査用ガスとして例えばハロゲンガスを用いた場合に
はガス分析装置10としてハロゲンガス分子検出装置を
用い、そのハロゲンガスの有無を検出することで漏れを
検査することができる。そして、さらに質量分析機器な
どにより検出されたハロゲンガスを定量分析することに
より、その漏洩量も精度良く測定することができる。
【0015】このように、本発明はオーバーパックの周
囲に被覆層を形成するに際して、その作業を検査用ガス
で満たされた容器やセル、又は室内で行って予めオーバ
ーパックと被覆層との隙間に検査用ガスを封入するよう
にしたため、この検査用ガスの有無を検出するだけで被
覆層の漏洩の有無を容易且つ確実に検査することが可能
となる。
【0016】次に、図2は第二の発明に係る複合オーバ
ーパックの漏れ検査方法の実施の一携帯を示したもので
ある。
【0017】先ず、図2(A)に示すように、放射能遮
蔽室内において遠隔操作される自動溶接機によってオー
バーパック4の周囲に被覆層6を形成して上述したよう
な複合オーバーパック1を形成した後、図2(B)に示
すように、この複合オーバーパック1を検査用液が満た
された圧力容器11内に沈め、加圧ポンプ12によって
その圧力容器11内を所定時間加圧する。ここで、被覆
層6に溶接欠陥等による孔があった場合はその圧力によ
って圧力容器11内の検査用液の一部が被覆層6とオー
バーパック4の一部に浸入してこの隙間に滞留すること
になる。また、ここで用いる検査用液としては、ガラス
固化体中の放射性核種とは異なる放射性核種(トレーサ
ー)を含んだ溶液を用いる。
【0018】次に、図2(C)に示すように、この圧力
容器11内で所定時間加圧された複合オーバーパック1
を圧力容器11内から取り出し、スプレー等の洗浄手段
13により複合オーバーパック1の外面、すなわち被覆
層6の外側に付着している検査用液を洗い流した後、図
2(D)に示すように、別の密閉容器14内に入れ替
え、真空ポンプ15で真空排気し、放射性核種分析装置
16でその排気ガス中に含まれている放射線の核種を分
析する。そして、この分析の結果、検査用液にのみ含ま
れている放射性核種が検出されなかったなら、第一発明
と同様に、被覆層6のシール溶接が良好に行われたもの
と判断してこの複合オーバーパック1をそのまま後工程
に送り、反対に検査用液にのみ含まれている放射性核種
が検出された場合には、被覆層6に検査用液が浸入して
漏れが生じていると判断して被覆層6の漏れ部分の点
検、補修等の必要な手当を行った後、再度、洗浄、放射
能核種検査工程を繰り返すことになる。
【0019】このように、本発明はオーバーパックの周
囲に被覆層を形成した後、検査用液が満たされた圧力容
器内に入れて加圧するようにしたため、この検査用液の
有無を検出するだけで被覆層の漏洩の有無を容易且つ確
実に検査することが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、被覆層内
に検出が容易な検査用ガス又は検査用液を浸入させた
後、その検査用ガス又は検査用液の漏れを検出すること
で、被覆層の漏洩の有無を容易且つ確実に検査すること
が可能となり、信頼性の高い複合オーバーパックを製造
することができる等といった優れた効果を発揮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明に係る複合オーバーパックの漏れ検
査方法の実施の一形態を示す工程図である。
【図2】第二の発明に係る複合オーバーパックの漏れ検
査方法の実施の一形態を示す工程図である。
【図3】複合オーバーパックの製造方法の一例を示す工
程図である。
【図4】複合オーバーパックを地層処分した状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 複合オーバーパック 2 ガラス固化体(高レベル放射性廃棄物) 3 キャニスタ 4 オーバーパック 6 被覆層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高レベル放射性廃棄物を密閉収容した鋼
    製のオーバーバック周囲に耐食性材料からなる薄肉の被
    覆層を被覆した後、その被覆層の漏れを検査するように
    した複合オーバーパックの漏れ検査方法において、上記
    被覆層をオーバーパック周囲に被覆形成する際に、検査
    用ガス雰囲気中で行ってその被覆層とオーバーパックと
    の隙間に検査用ガスを閉じ込めた後、この複合オーバー
    パックを密閉容器内に入れてその密閉容器内を真空排気
    し、その排気ガスを分析して検査用ガスの有無を検査す
    ることで被覆層の漏れを判断するようにしたことを特徴
    とする複合オーバーパックの漏れ検査方法。
  2. 【請求項2】 高レベル放射性廃棄物を密閉収容した鋼
    製のオーバーバック周囲に耐食性材料からなる薄肉の被
    覆層を被覆した後、その被覆層の漏れを検査するように
    した複合オーバーパックの漏れ検査方法において、上記
    高レベル放射性廃棄物中の放射性核種とは異なる放射性
    核種を含む検査用液が満たされた圧力容器内に上記複合
    オーバーパックを収容すると共にその圧力容器内を所定
    時間加圧した後、この複合オーバーパックを圧力容器か
    ら取り出してその外面を洗浄して検査用液を除去し、そ
    の後、この複合オーバーパックから発生する放射性核種
    の種類を検査することで被覆層の漏れを判断するように
    したことを特徴とする複合オーバーパックの漏れ検査方
    法。
JP15641597A 1997-06-13 1997-06-13 複合オーバーパックの漏れ検査方法 Pending JPH112585A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113804374A (zh) * 2021-08-09 2021-12-17 中国辐射防护研究院 一种放射性物品运输容器喷淋试验装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113804374A (zh) * 2021-08-09 2021-12-17 中国辐射防护研究院 一种放射性物品运输容器喷淋试验装置
CN113804374B (zh) * 2021-08-09 2023-10-20 中国辐射防护研究院 一种放射性物品运输容器喷淋试验装置

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