JPH11258553A - プリズムバラスト型コンタクトレンズ及びその製造方法並びにそれに用いられるモールド型 - Google Patents

プリズムバラスト型コンタクトレンズ及びその製造方法並びにそれに用いられるモールド型

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JPH11258553A
JPH11258553A JP10056878A JP5687898A JPH11258553A JP H11258553 A JPH11258553 A JP H11258553A JP 10056878 A JP10056878 A JP 10056878A JP 5687898 A JP5687898 A JP 5687898A JP H11258553 A JPH11258553 A JP H11258553A
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lens
mold
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front surface
prism ballast
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Hiroyuki Oyama
博幸 大山
Yuji Goto
裕二 後藤
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Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の型の準備や管理が必要でなく、簡略化
された工程により、プリズムバラスト型コンタクトレン
ズを容易に製造し得るようにすること、またそこで有利
に用いられ得るモールド型を提供すること。 【解決手段】 雄型12がレンズ後面の少なくとも光学
部に対応した形状のキャビティ面を備えた凸形キャビテ
ィ面16を有する一方、雌型14が、スラブオフ領域を
与えるレンズ前面の少なくとも下部部分に対応した形状
のキャビティ面を備えた凹形キャビティ面20を有し、
それら雄型12及び雌型14の嵌合によって形成され
る、切削加工にてレンズ前面の少なくとも光学部を形成
し得る厚さのレンズブランクを与え得る大きさの成形キ
ャビティ12内において、所定のレンズ原料を重合せし
め、そしてその得られたレンズブランクに対してレンズ
前面の光学部の切削加工を行なうことにより、目的とす
るプリズムバラスト型コンタクトレンズを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、プリズムバラスト型コンタクト
レンズ及びその製造方法並びにそれに用いられるモール
ド型に係り、特に、プリズムバラスト型コンタクトレン
ズを簡略な工程により有利に製造し得る方法と、そのよ
うな簡略された製造工程を採用し得るプリズムバラスト
型コンタクトレンズの構造、更には、そのような製造工
程においてレンズブランクを製造するために用いられる
モールド型に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、乱視矯正用のコンタクトレンズ
や遠近両用のコンタクトレンズ等の一つのタイプとし
て、レンズ前面の中心軸をレンズ軸となるレンズ後面の
中心軸に対して偏心させて、レンズ装用時の上下方向に
おいて、下方に行くに従って連続的にレンズ厚さが厚く
なるように構成する一方、レンズ前面の下部にスラブオ
フ領域を設けてなる構造の、所謂プリズムバラスト型コ
ンタクトレンズが知られている。
【0003】具体的には、そのようなプリズムバラスト
型コンタクトレンズは、レンズ全体形状において、図1
及び図2に示される如き、プリズムバラスト形状を呈し
ているのである。即ち、プリズムバラスト型のコンタク
トレンズ2の後面(ベースカーブ面)4は、角膜形状に
対応して、例えば球面形状、楕円形状等の曲面形状にて
構成され、その中心軸Aは、コンタクトレンズ2全体と
しての軸、換言すればレンズ軸ともなっているのであ
り、またコンタクトレンズ2の前面6(フロントカーブ
面)は、その中心軸Bがレンズ後面4の中心軸Aに対し
て下方に所定距離偏心せしめられて、トーリック面やバ
イフォーカル面等の曲面として形成されることによっ
て、それらの図の上下方向と一致する装用方向(眼に対
する)において、下方に行くに従って連続的にレンズ厚
さが厚くなるように構成されているのであり、これによ
って、コンタクトレンズ2の装用中における回転防止が
有効に為され得るようになっているのである。また、そ
のような構成のコンタクトレンズ2は、そのレンズ下部
が厚くなり過ぎ、装用感を悪化せしめるところから、レ
ンズ前面6の少なくとも下部を切除して、スラブオフ領
域8を形成せしめ、それによって、例えば球面形状、円
錐形状、非球面形状等のスラブオフ面10がレンズ前面
6の少なくとも下部に形成されて、装用感が向上せしめ
られるようになっている。
【0004】ところで、このような構造のプリズムバラ
スト型コンタクトレンズ2の製造方法としては、従来か
ら各種の手法が提案されてきており、代表的には、両面
切削加工方法、両面モールド成形法、(片面切削加工+
片面モールド成形)手法等が良く知られているところで
あるが、何れの製造手法にあっても、製造工程が複雑で
あったり、工程数が多く、作業の熟練度が要請された
り、また多数のモールド型等の準備が必要とされて、製
造コストが上昇する等という問題を内在するものであっ
た。
【0005】例えば、両面切削加工手法に従って、前述
のようなプリズムバラスト型コンタクトレンズ2を製造
する方法においては、一般的に、レンズ加工面は、モー
ルド成形面に比べて加工誤差が少なく、光学性が良い特
徴を有するものの、その加工手順は、精密旋盤を用いて
レンズ後面を加工した後、レンズの外径中心とレンズ前
面の光学部加工部の中心を所定量偏心せしめて(ずらせ
て)、レンズ前面の光学部の加工を行ない、更にレンズ
前面のスラブオフ領域を形成することからなるものであ
るところから、精密旋盤を扱い、レンズ両面の切削加工
を行なわなければならず、そのために作業が複雑且つ面
倒となることは勿論、精密旋盤を用いて所望量の前記中
心をずらす加工を行なうために、作業者の熟練度も必要
となるのであり、また、そのような中心をずらした加工
を行なうことは、作業者に負担を与え、更には不良率の
増加を招く一因ともなっているのである。
【0006】また、両面モールド成形による前記プリズ
ムバラスト型コンタクトレンズ2の製造方法において
は、特開昭57−98324号公報や特表平9−501
876号公報等に明らかにされているように、雄型と雌
型とを組み合わせてモールド型を構成し、それら雄型と
雌型との間に、目的とするコンタクトレンズ形状に対応
する成形キャビティを形成せしめ、その成形キャビティ
内において、所定のレンズ原料を重合せしめることによ
り、目的とするレンズ前面及びレンズ後面がモールド成
形されたプリズムバラスト型のコンタクトレンズが一挙
に製造されることとなるが、そこで用いられるモールド
型(雄型及び雌型)は、目的とするプリズムバラスト型
コンタクトレンズに対応した形状の成形キャビティを形
成する必要があるために、コンタクトレンズ形状毎のモ
ールド型が必要となり、それ故に多数のモールド型を準
備し、またそれを管理する必要があり、そのために、コ
ンタクトレンズの製造コストが上昇するという問題を内
在している。
【0007】さらに、プリズムバラスト型コンタクトレ
ンズ2を(片面切削加工+片面モールド成形)手法に従
って製造する方法においては、例えば特開昭50−15
1966号公報や特開平4−301424号公報等にも
明らかにされている如く、レンズ後面をモールド成形に
て形成した後、レンズの外径中心とレンズ前面の光学部
加工部の中心を所望量偏心せしめて、精密旋盤にてレン
ズ前面の光学部を加工し、更にその後、レンズ前面のス
ラブオフ領域形成のためのスラブオフ加工を行なうこと
により、目的とするプリズムバラスト型コンタクトレン
ズが製造されることとなるが、この場合にあっても、上
記した両面モールド成形法程に多数の型の準備が必要で
ない利点が得られるものの、プリズムバラスト形状を実
現するために、精密旋盤を用いた所望のプリズムバラス
トを得るためのオフセット機構が必要となるのであり、
そして、そのようなオフセット機構にて、レンズ前面の
中心軸をずらした加工を行なうべく、作業者の熟練度が
必要とされるのであり、それによって、作業者の負担を
増大し、また不良率の増加の原因ともなっているのであ
る。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、多数の型の準備や管理が必要でなく、簡略化さ
れた工程により、目的とするプリズムバラスト型コンタ
クトレンズを容易に製造し得る方法を提供することにあ
り、また、そのような製造方法を適用し得るレンズ形状
を有するプリズムバラスト型コンタクトレンズを提供す
ることにあり、更にはそのような製造方法において、レ
ンズブランクをモールド成形するのに有利に用いられ得
るモールド型を提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明は、上記の課題のうち、プ
リズムバラスト型コンタクトレンズに係る課題を解決す
るために、レンズ前面の中心軸をレンズ軸となるレンズ
後面の中心軸に対して偏心させて、下方に行くに従って
連続的にレンズ厚さが厚くなるように構成する一方、レ
ンズ前面の少なくとも下部にスラブオフ領域を設けてな
るプリズムバラスト型コンタクトレンズにして、前記レ
ンズ後面の少なくとも光学部と前記スラブオフ領域を与
えるレンズ前面の少なくとも下部部分とがモールド成形
にて形成されている一方、前記レンズ前面の少なくとも
光学部が切削加工にて形成されていることを特徴とする
プリズムバラスト型コンタクトレンズを、その要旨とす
るものである。
【0010】要するに、このような本発明に従うプリズ
ムバラスト型のコンタクトレンズの構成を採用すること
によって、目的とするプリズムバラスト型コンタクトレ
ンズを、作業者に大きな負担をかけることなく、また不
良率を低下せしめ、極めて簡略化された工程において、
生産性良く且つ安価に製造することが可能となるのであ
る。
【0011】なお、かかる本発明に従うプリズムバラス
ト型コンタクトレンズの好ましい態様の一つによれば、
エチレン系不飽和モノマーの少なくとも1種を用いて得
られた重合体若しくは共重合体が、レンズ材質とされ、
そのようなレンズ材質を用いてプリズムバラスト型コン
タクトレンズを構成せしめることによって、目的とする
レンズ形状の実現が容易となるのである。
【0012】また、本発明は、前記したプリズムバラス
ト型コンタクトレンズの製造方法に係る課題を解決する
ために、レンズ前面の中心軸をレンズ軸となるレンズ後
面の中心軸に対して偏心させて、下方に行くに従って連
続的にレンズ厚さが厚くなるように構成する一方、レン
ズ前面の少なくとも下部にスラブオフ領域を設けてなる
プリズムバラスト型コンタクトレンズを製造する方法に
して、(a)前記レンズ後面の少なくとも光学部と前記
スラブオフ領域を与えるレンズ前面の少なくとも下部部
分に対応するキャビティ内面を有し、且つ切削加工にて
前記レンズ前面の少なくとも光学部を形成し得る厚さの
レンズブランクを与える大きさの成形キャビティを形成
し得るモールド型を準備する工程と、(b)該モールド
型の成形キャビティ内に充填されるレンズ原料を重合せ
しめることにより、前記レンズ後面の少なくとも光学部
と前記スラブオフ領域を与えるレンズ前面の少なくとも
下部部分とを有するレンズブランクをモールド成形する
工程と、(c)該レンズブランクの前記レンズ前面の形
成側に対して切削加工を施し、該レンズ前面の少なくと
も光学部を形成する工程とを、含むことを特徴とするプ
リズムバラスト型コンタクトレンズの製造方法を、その
要旨とするものである。
【0013】そして、このような本発明に従う製造方法
によれば、レンズ後面の少なくとも光学部とスラブオフ
領域を与えるレンズ前面の少なくとも下部部分とを有す
るレンズブランクが、モールド成形にて一挙に形成さ
れ、そのため、レンズ後面からレンズ前面のスラブオフ
領域までの形状の加工が不要となるのであり、また切削
加工は、最低限、レンズ前面の光学部だけで良いところ
から、製造工程が著しく簡略化され得、そして加工効率
が一段と向上せしめられ得ることとなったのである。
【0014】なお、かかる本発明に従うプリズムバラス
ト型コンタクトレンズの製造方法の望ましい態様の一つ
によれば、前記モールド型を切削加工装置に取り付け
て、該モールド型内に前記レンズブランクを保持せしめ
た状態下、該レンズブランクの前記レンズ前面形成側に
対する切削加工が実施されることとなる。
【0015】また、かくの如き本発明に従う製造方法に
おいては、望ましくは、前記モールド型の少なくとも一
部が光を透過し得る材質にて構成され、該光を透過し得
る材質からなるモールド型部位を通じて入射せしめられ
る光によって、該モールド型の成形キャビティ内に充填
されるレンズ原料が光重合せしめられることとなるので
ある。
【0016】さらに、本発明に従うプリズムバラスト型
コンタクトレンズの製造方法の望ましい他の一つの態様
によれば、前記レンズ原料は、前記モールド型の成形キ
ャビティ内において熱重合せしめられることとなる。
【0017】そして、本発明にあっては、前記した課題
のうち、モールド型に係る課題を解決するために、レン
ズ前面の中心軸をレンズ軸となるレンズ後面の中心軸に
対して偏心させて、下方に行くに従って連続的にレンズ
厚さが厚くなるように構成する一方、レンズ前面の少な
くとも下部にスラブオフ領域を設けてなるプリズムバラ
スト型コンタクトレンズを与えるレンズブランクを、雄
型と雌型との嵌合にて形成される成形キャビティ内にお
いて、レンズ原料を重合せしめることにより、モールド
成形するためのモールド型にして、前記雄型が、前記レ
ンズ後面の少なくとも光学部に対応した形状のキャビテ
ィ面を備えた凸形キャビティ面を有する一方、前記雌型
が、前記スラブオフ領域を与えるレンズ前面の少なくと
も下部部分に対応した形状のキャビティ面を備えた凹形
キャビティ面を有し、それら雄型及び雌型の嵌合によっ
て、切削加工にて前記レンズ前面の少なくとも光学部を
形成し得る厚さのレンズブランクを与える大きさの前記
成形キャビティが、前記凸形キャビティ面と前記凹形キ
ャビティ面との間に形成されるように構成したことを特
徴とするプリズムバラスト型コンタクトレンズ用レンズ
ブランクを製造するためのモールド型を、その要旨とす
るものである。
【0018】すなわち、このような構成のモールド型を
用いることにより、プリズムバラスト型コンタクトレン
ズを製造するためのレンズブランクが、極めて容易にモ
ールド成形され得ることとなるのである。
【0019】特に、かかる本発明に従うモールド型にお
いて、前記雄型が切削加工装置に取り付けるための鍔部
を有し、該鍔部において取り付けられた雄型に対する切
削加工の中心軸が、該雄型の前記凸形キャビティ面の中
心軸に対して偏心させられている構成を採用することに
よって、レンズの外径中心、即ちレンズ軸に対して、レ
ンズ前面の光学部の中心軸が、極めて簡単に偏心せしめ
られ得ることとなるのであり、以て精密旋盤を用いて機
械的に高度な操作を行なうことなく、レンズの外径中心
とレンズ前面の光学部の中心をずらす加工を行なうこと
が可能となるのである。
【0020】なお、上述の如き本発明に従うモールド型
の好ましい態様の一つによれば、前記雄型は、前記レン
ズブランクにおけるスラブオフ領域の基底方向を決定す
る位置決め手段を有しており、これによって、かかる雄
型が、切削加工装置に取り付けられるときに、モールド
型の成形キャビティ内においてモールド成形されたレン
ズブランクの方向性が容易に認識され得、それによっ
て、切削加工装置を用いたモールド型、ひいてはレンズ
ブランクに対するレンズ前面の光学部の切削加工が正確
に行なわれ得るのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に従うプリズムバラスト型コンタクトレンズ及びその製
造方法並びにそれに用いられるモールド型について、更
に具体的に明らかにすることとする。
【0022】先ず、図3は、本発明に従うモールド型の
一つを明らかにするものであって、(a)及び(b)
は、それぞれ、そのようなモールド型を構成する雄型及
び雌型を断面図において示している。即ち、ここでは、
(a)に示される雄型12と(b)に示される雌型14
とから、本発明に従うモールド型が構成され、それによ
って目的とするプリズムバラスト型コンタクトレンズを
与えるレンズブランクがモールド成形されるようになっ
ているのである。
【0023】なお、かかる雄型12及び雌型14は、何
れも、公知の材質からなるものであるが、一般に樹脂型
とされ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リスルホン等の合成樹脂、好ましくはポリプロピレンを
用いて、射出成形操作等にて成形して得られる樹脂型と
して、用いられることとなる。特に、それら雄型12及
び雌型14は、レンズブランクを保持した状態において
旋盤(切削加工装置)にチャックされ、切削加工に供さ
れるものであるところから、バイトの如き加工工具に接
触する等のことも考えて、樹脂型とされていることが望
ましいのである。
【0024】そして、かかるモールド型を構成する雄型
12は、図3(a)から明らかなように、厚肉の円筒部
12aと、その軸方向の一端側を閉塞する、外方に凸な
る形状の所定厚さの球状凸面部12bと、円筒部12a
の軸方向の他端側において径方向外方に突出する鍔部1
2cとから、構成されている。この雄型12における球
状凸面部12bは、目的とするプリズムバラスト型コン
タクトレンズにおけるレンズ後面の少なくとも光学部に
対応した形状のキャビティ面を備えた凸形キャビティ面
16を有しており、この凸形キャビティ面16の中心
軸、換言すればレンズ軸となるレンズ後面の光学部の中
心軸が円筒部12aの中心軸に一致するように構成され
ている一方、鍔部12cの外径中心が、レンズ後面の中
心軸に対して、所定距離:xだけ偏心せしめられてい
る。なお、円筒部12aの軸方向他端側の内面には、ピ
ン孔部18が、後述するように、レンズブランクにおけ
るスラブオフ領域の基底方向を決める位置決め手段とし
て設けられており、このピン孔部18に対する位置決め
ピンの係合によって、正確な切削加工がレンズブランク
に対して施され得るようになっている。
【0025】一方、雌型14は、円筒部14aと、その
内部を仕切るように一体的に形成された所定厚さの球状
凹面部14bとから構成されており、その球状凹面部1
4bの球状凹面は、目的とするプリズムバラスト型コン
タクトレンズにおけるスラブオフ領域を与えるレンズ前
面の少なくとも下部部分に対応した形状のキャビティ面
を備えた凹形キャビティ面20として形成されている。
なお、この凹形キャビティ面20の中心軸は、円筒部1
4aの内径中心と一致せしめられている。
【0026】従って、かかる雄型12と雌型14とを、
図4に示される如く、雄型12の円筒部12aの外周部
に雌型14の円筒部14aの内周部を外嵌させて、それ
らの嵌合(型閉じ)を行なわしめることによって、雄型
12の球状凸面部12bの凸形キャビティ面16と雌型
14の球状凹面部14bの凹形キャビティ面20との間
に、所定大きさの成形キャビティ22が形成されること
となるのである。そして、このようにして形成される成
形キャビティ22は、切削加工にてレンズ前面の少なく
とも光学部を形成し得る厚さを有するレンズブランクを
与え得る大きさ(厚さ)とされていると共に、雄型12
の球状凸面部12bの凸形キャビティ面16によって、
目的とするプリズムバラスト型コンタクトレンズのレン
ズ後面の少なくとも光学部を形成し得るようになってい
るのであり、また、雌型14の球状凹面部14bの凹形
キャビティ面20によって、かかるコンタクトレンズ
の、スラブオフ領域を与えるレンズ前面の少なくとも下
部部分(レンズ前面の光学部を除く)を成形し得るよう
になっているのである。
【0027】それ故に、それら雄型12と雌型14とを
嵌合して、それらの間に所定の成形キャビティ22を形
成する一方、そのようにして形成される成形キャビティ
22内に、所定の重合性レンズ原料を充填せしめて、そ
の状態において、公知の重合操作を施して重合せしめる
ことにより、目的とするプリズムバラスト型コンタクト
レンズのレンズ後面の少なくとも光学部と、スラブオフ
領域を与えるレンズ前面の少なくとも下部部分とを有す
るレンズブランクが、モールド成形されるのである。
【0028】なお、ここで、成形キャビティ22内に充
填されるレンズ原料としては、従来から知られている各
種の液状の重合性原料の何れもが適宜に選択されて、用
いられ得るものであるが、有利には、良く知られている
ラジカル重合可能なエチレン系不飽和モノマーの1種若
しくは2種以上が用いられ、更に、そのようなモノマー
のマクロマーやプレポリマーから構成されるものも適宜
に用いられて、その重合により形成される重合体乃至は
共重合体により、レンズブランクが形成されることとな
る。また、そのようなモノマーは、ビニル基、アリル
基、アクリル基又はメタクリル基を分子中に1個以上含
むものであって、通常、ハードコンタクトレンズやソフ
トコンタクトレンズの原料として使用されている物質で
ある。具体的には、アルキル(メタ)アクリレート、シ
ロキサニル(メタ)アクリレート、フルオロアルキル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、多価アルコール(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル類、スチレンの誘導体、N−ビ
ニルラクタム等が挙げられ、また必要に応じて、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートやジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート等の多官能モノマーが架
橋剤として配合せしめられ、更に必要な重合開始剤、例
えば熱重合開始剤、光重合開始剤等や増感剤等の添加剤
が配合されて、液状のレンズ原料とされ、そしてそれ
が、成形キャビティ22内において、常法に従って重合
せしめられるのである。
【0029】因みに、成形キャビティ22内におけるレ
ンズ原料の重合は、例えば、通常の熱重合法に従って或
いは通常の光重合法等に従って行なわれることとなる
が、具体的には、光重合法を採用した場合には、図5に
示される如くして行なわれることとなる。即ち、そこに
おいて、レンズ原料24は、雄型12と雌型14との嵌
合によって、それらの間に形成される成形キャビティ
(22)内に充填され、そして、外部のUVランプ26
等から照射された所定波長のUV光に晒されることによ
って、重合が進行せしめられ、以て目的とするレンズブ
ランクが形成されるのである。従って、このようなUV
光等を用いた光重合操作においては、モールド型(1
2、14)の少なくとも一部、ここでは、少なくとも雌
型14が、光を透過し得る材質にて構成されている必要
があり、この光透過性材質からなるモールド型部位(雌
型14)を通じて入射せしめられる光によって、モール
ド型の成形キャビティ(22)内に充填されるレンズ原
料24が光重合せしめられるのである。なお、図5に示
されるモールド型は、先の例とは異なり、雌型14が円
筒部(14a)を有しておらず、その球状凹面部14b
の外周部において、雄型12の円筒部12aの内周面に
嵌合せしめられて、それら雄型12と雌型14との間
に、所定の成形キャビティ(22)が形成されるように
なっている。
【0030】そして、このようにして、所定のモールド
型(12、14)を用いてモールド成形して得られたレ
ンズブランクに対しては、そのレンズ前面の形成側に、
所定の切削加工が施され、以て、目的とするプリズムバ
ラスト型コンタクトレンズのレンズ前面の少なくとも光
学部が形成されるのであるが、本発明にあっては、その
ために、通常、モールド型を所定の切削加工装置に取り
付けて、該モールド型内にレンズブランクを保持せしめ
た状態下、該レンズブランクのレンズ前面形成側に対す
る切削加工が実施されることとなるのである。
【0031】具体的には、例えば図6に示される如く、
モールド型を構成する雄型12を、その鍔部12cにお
いて、切削加工装置である旋盤のチャック30に取り付
け、固定せしめた状態において、かかるチャック30
を、その軸芯回りに回転せしめる一方、雄型12と雌型
14との間の成形キャビティ内に形成されたレンズブラ
ンク32に対して、バイト34を雌型14側から当て
て、切削加工せしめることにより、目的とするレンズ前
面の少なくとも光学部が形成され得るのである。けだ
し、モールド型の雄型12は、その鍔部12cの外径中
心がチャック30の回転中心、換言すれば切削加工の中
心軸に一致せしめられている一方、そのような鍔部12
cの外径中心は、レンズブランク32のレンズ後面の少
なくとも光学部を与える球状凸面部12bの中心軸(レ
ンズ軸)に対して、所定量偏心せしめられているところ
から、かかる雄型12の鍔部12cにおいて、チャック
30に取り付けることによって、自動的に、レンズブラ
ンク32が切削加工の中心軸に対して偏心せしめられる
こととなるのである。
【0032】なお、ここでは、レンズブランク32の切
削加工を、雄型12と雌型14とが嵌合された状態にお
いてチャック30に取り付けて、実施しており、それに
よって雌型14も同時に切削されるようになっている
が、雌型14を雄型12に嵌合させたままで切削加工を
実施する必要はなく、切削加工に先立ち、雌型14を雄
型12から取り外し、雄型12にレンズブランク32が
保持された状態においてチャック30に取り付け、所定
の切削加工を実施することも可能である。また、そのよ
うな雄型12のチャック30に対する取り付けに際して
は、チャック30側に設けられた位置決めピン36が、
雄型12のピン孔18に係合せしめられるようになって
いるが、そうすることによって、レンズブランク32に
おけるスラブオフ領域の基底方向が容易に決定され得る
ようになっているのである。
【0033】そして、かかる切削加工操作にて、モール
ド型内に保持されたレンズブランク32は、目的とする
プリズムバラスト型コンタクトレンズ形状に形成される
ものであるところから、換言すればモールド成形された
レンズブランク32に対して、レンズ前面の光学部を加
工するだけで、目的とするプリズムバラスト型コンタク
トレンズと為し得るものであるところから(レンズ後面
の少なくとも光学部やスラブオフ領域を与えるレンズ前
面の少なくとも下部部分は、既に、モールド成形によっ
てレンズブランク32に形成されているために)、プリ
ズムバラスト型コンタクトレンズを得るための切削加工
作業が、極めて簡単且つ容易となったのであり、また、
それによって、作業者の熟練度も不要となることに加え
て、作業者の負担が低減され、更には不良率も効果的に
低減せしめられ得るのである。
【0034】特に、上例の如く、モールド型を、それを
構成する雄型12の鍔部12cを基準にして、旋盤のチ
ャック30に取り付け、そのような鍔部12cの中心と
チャック30の回転による切削加工の中心軸(回転軸)
とが一致せしめられることによって、自動的に、切削加
工の中心軸が雄型12の凸形キャビティ面16の中心軸
に対して偏心せしめられるようにすれば、そのような雄
型12と雌型14との間の成形キャビティ22に保持さ
れるレンズブランク32に対するレンズ前面の少なくと
も光学部の切削加工が、極めて容易となるのである。
【0035】なお、上例では、雄型12の鍔部12cの
外径を基準にして、その中心とチャック30の回転中心
とが一致するように構成されているが、そのような鍔部
12cの外径を基準とすることの他に、それら鍔部12
cの中心と切削加工の中心軸を一致せしめ得る各種の手
段が何れも適宜に採用され得ることは、言うまでもな
く、また、鍔部12cを用いることなく、雄型12の凸
形キャビティ面16の中心軸に対して、切削加工の中心
軸が偏心せしめられ得る他の手段も、適宜に用いられ得
ることは、言うまでもないところである。
【0036】そして、かくの如き切削加工が施されたモ
ールド型(12、14)は、その雄型12において、旋
盤のチャック30から取り外され、また、そのような切
削加工の施されたモールド型(12、14)からは、切
削加工にて所定のレンズ前面形状とされたレンズブラン
ク32、換言すれば目的とするプリズムバラスト型のコ
ンタクトレンズが脱離されることとなるが、そのモール
ド型(12、14)からの脱離操作は、従来と同様にし
て、適当な溶媒中に浸漬する等により、容易に実現さ
れ、以て図7に示される如き、目的とするプリズムバラ
スト型コンタクトレンズ40が得られるのである。な
お、図7に示されるプリズムバラスト型コンタクトレン
ズ40は、バイフォーカルレンズの一つとして得られた
ものであって、レンズ前面の下部に設けたスラブオフ領
域にて、スラブオフ面42が形成されていると共に、レ
ンズ前面の光学部には、遠用域44及び近用域46が形
成されていると共に、レンズ前面の中心軸がレンズ軸と
なるレンズ後面の中心軸に対して偏心させられているこ
とによって、レンズの上下方向において、下方に行くに
従って連続的にレンズ厚さが厚くなるように構成されて
いるのである。
【0037】従って、上記した製造手法によれば、プリ
ズムバラスト型の特殊コンタクトレンズを、従来の製造
工程より少ない工程数において、有利に製造することが
出来ることとなったのであり、また、大規模な工場にて
生産した半完成品レンズ(レンズブランク)をストック
しておき、需要(必要)に応じて、レンズ前面のみを短
時間で加工するようにすれば、ストック量の減少による
在庫管理の簡素化が効果的に図り得るのである。特に、
半完成品レンズの規格は、単に、レンズ後面の規格とレ
ンズ直径の規格とを考慮すれば良いところから、その規
格数を極めて少なく為し得るのであり、トーリックレン
ズにおける円柱度数やバイフォーカルレンズにおける近
用度数及び遠用度数等の規格は、レンズ前面の光学部の
切削加工にて、実現せしめられ得ることとなるからであ
る。
【0038】以上、本発明に従うプリズムバラスト型コ
ンタクトレンズ及びその製造方法並びにそれに用いられ
るモールド型について、図面に示される具体例に基づ
き、詳述してきたが、それらが、何れも、以上に例示の
他にも、それぞれの発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づき、種々なる変更、修正、改良
等を加えた形態において実施され得るものであり、本発
明が、それら実施形態のものを全て包含するものである
ことが、理解されるべきである。
【0039】例えば、本発明に従うプリズムバラスト型
コンタクトレンズとしては、バイフォーカルレンズのみ
ならず、トーリックレンズ、マルチフォーカルレンズ、
トーリックバイフォーカルレンズ、トーリックマルチフ
ォーカルレンズ等の公知の各種の特殊なコンタクトレン
ズが何れも対象とされるものであることは、言うまでも
ないところである。
【0040】また、本発明に従うプリズムバラスト型コ
ンタクトレンズのレンズ後面の曲面形状やレンズ前面の
スラブオフ領域における部位の曲面形状は、何れも、従
来と同様な曲面形状が採用され得るものであり、そして
それら曲面形状に対応するように、モールド型における
雄型の凸形キャビティ面や雌型の凹形キャビティ面が形
成されることとなる。
【0041】さらに、本発明において、プリズムバラス
ト型コンタクトレンズのレンズ前面に設けられるスラブ
オフ領域にあっても、従来と同様な配設形態が採用さ
れ、レンズ前面の下部のみならず、図1や図7に例示さ
れる如く、レンズ前面下部から周方向に上部に延びるよ
うに、更にはレンズ全周に亘るように、設けられたり、
またレンズ前面の下部と共に、上部にも、独立した形態
において、スラブオフ領域は設けられ得るものである。
【0042】更にまた、例示の具体例における、レンズ
軸に対する雄型12の鍔部12cの中心軸の偏心量(ズ
レ量):x、換言すればレンズ後面の中心軸に対するレ
ンズ前面の偏心量にあっても、目的とするプリズムバラ
スト型コンタクトレンズに要求されるレンズ特性に応じ
て適宜に決定されることとなるが、一般に、0.05〜
0.5mmの範囲が好ましく採用されることとなる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うプリズムバラスト型コンタクトレンズは、その製
造が容易な構成とされているのであり、また、そのよう
なプリズムバラスト型コンタクトレンズの製造方法によ
れば、極めて少ない工程数において、目的とするコンタ
クトレンズが容易に製造され得ることとなるのであり、
また、レンズ軸に対して偏心させた状態において、レン
ズ前面を切削加工することが容易となって、熟練作業も
必要とはされなくなったのであり、更には、本発明に従
うモールド型を用いるようにすれば、レンズ後面からレ
ンズ前面のスラブオフ領域までの形状加工が不要となる
レンズブランクを、有利に製造し得て、その加工効率を
効果的に向上せしめ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるプリズムバラスト型コンタ
クトレンズの一例を示す正面図である。
【図2】図1に示されるコンタクトレンズにおけるII−
II断面説明図である。
【図3】本発明において用いられるモールド型の構成の
一例を示す断面説明図であって、(a)は雄型の断面説
明図、(b)は雌型の断面説明図である。
【図4】図3(a)及び(b)に示される雄型と雌型を
嵌合して、それらの間に成形キャビティを形成してなる
モールド型の断面説明図である。
【図5】本発明に用いられるモールド型の他の例におい
て、その成形キャビティに充填されたレンズ原料を光重
合せしめる形態を示す断面説明図である。
【図6】本発明に従うプリズムバラスト型コンタクトレ
ンズの製造方法における、レンズ前面の切削工程を示す
一部切欠き説明図である。
【図7】本発明に従って得られたプリズムバラスト型コ
ンタクトレンズの一例を示す説明図であって、右側に平
面図、左側に側面図として示されている。
【符号の説明】
2、40 プリズムバラスト型コンタクトレンズ 4 後面 6 前面 8 スラブオフ領域 10、42 スラブオ
フ面 12 雄型 12a 円筒部 12b 球状凸面部 12c 鍔部 14 雌型 14a 円筒部 14b 球状凹面部 16 凸形キャビテ
ィ面 18 ピン孔部 20 凹形キャビテ
ィ面 22 成形キャビティ 24 レンズ原料 26 UVランプ 30 チャック 32 レンズブランク 34 バイト 36 位置決めピン 44 遠用域 46 近用域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ前面の中心軸をレンズ軸となるレ
    ンズ後面の中心軸に対して偏心させて、下方に行くに従
    って連続的にレンズ厚さが厚くなるように構成する一
    方、レンズ前面の少なくとも下部にスラブオフ領域を設
    けてなるプリズムバラスト型コンタクトレンズにして、
    前記レンズ後面の少なくとも光学部と前記スラブオフ領
    域を与えるレンズ前面の少なくとも下部部分とがモール
    ド成形にて形成されている一方、前記レンズ前面の少な
    くとも光学部が切削加工にて形成されていることを特徴
    とするプリズムバラスト型コンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 エチレン系不飽和モノマーの少なくとも
    1種を用いて得られた重合体若しくは共重合体を、レン
    ズ材質とする請求項1に記載のプリズムバラスト型コン
    タクトレンズ。
  3. 【請求項3】 レンズ前面の中心軸をレンズ軸となるレ
    ンズ後面の中心軸に対して偏心させて、下方に行くに従
    って連続的にレンズ厚さが厚くなるように構成する一
    方、レンズ前面の少なくとも下部にスラブオフ領域を設
    けてなるプリズムバラスト型コンタクトレンズを製造す
    る方法にして、 前記レンズ後面の少なくとも光学部と前記スラブオフ領
    域を与えるレンズ前面の少なくとも下部部分に対応する
    キャビティ内面を有し、且つ切削加工にて前記レンズ前
    面の少なくとも光学部を形成し得る厚さのレンズブラン
    クを与える大きさの成形キャビティを形成し得るモール
    ド型を準備する工程と、 該モールド型の成形キャビティ内に充填されるレンズ原
    料を重合せしめることにより、前記レンズ後面の少なく
    とも光学部と前記スラブオフ領域を与えるレンズ前面の
    少なくとも下部部分とを有するレンズブランクをモール
    ド成形する工程と、 該レンズブランクの前記レンズ前面の形成側に対して切
    削加工を施し、該レンズ前面の少なくとも光学部を形成
    する工程とを、含むことを特徴とするプリズムバラスト
    型コンタクトレンズの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記モールド型を切削加工装置に取り付
    けて、該モールド型内に前記レンズブランクを保持せし
    めた状態下、該レンズブランクの前記レンズ前面形成側
    に対する切削加工を実施する請求項3に記載のプリズム
    バラスト型コンタクトレンズの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記モールド型の少なくとも一部が光を
    透過し得る材質にて構成され、該光を透過し得る材質か
    らなるモールド型部位を通じて入射せしめられる光によ
    って、該モールド型の成形キャビティ内に充填されるレ
    ンズ原料が光重合せしめられる請求項3又は請求項4に
    記載のプリズムバラスト型コンタクトレンズの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記レンズ原料が、前記モールド型の成
    形キャビティ内において熱重合せしめられる請求項3又
    は請求項4に記載のプリズムバラスト型コンタクトレン
    ズの製造方法。
  7. 【請求項7】 レンズ前面の中心軸をレンズ軸となるレ
    ンズ後面の中心軸に対して偏心させて、下方に行くに従
    って連続的にレンズ厚さが厚くなるように構成する一
    方、レンズ前面の少なくとも下部にスラブオフ領域を設
    けてなるプリズムバラスト型コンタクトレンズを与える
    レンズブランクを、雄型と雌型との嵌合にて形成される
    成形キャビティ内において、レンズ原料を重合せしめる
    ことにより、モールド成形するためのモールド型にし
    て、 前記雄型が、前記レンズ後面の少なくとも光学部に対応
    した形状のキャビティ面を備えた凸形キャビティ面を有
    する一方、前記雌型が、前記スラブオフ領域を与えるレ
    ンズ前面の少なくとも下部部分に対応した形状のキャビ
    ティ面を備えた凹形キャビティ面を有し、それら雄型及
    び雌型の嵌合によって、切削加工にて前記レンズ前面の
    少なくとも光学部を形成し得る厚さのレンズブランクを
    与える大きさの前記成形キャビティが、前記凸形キャビ
    ティ面と前記凹形キャビティ面との間に形成されるよう
    に構成したことを特徴とするプリズムバラスト型コンタ
    クトレンズ用レンズブランクを製造するためのモールド
    型。
  8. 【請求項8】 前記雄型が切削加工装置に取り付けるた
    めの鍔部を有し、該鍔部において取り付けられた雄型に
    対する切削加工の中心軸が、該雄型の前記凸形キャビテ
    ィ面の中心軸に対して偏心させられている請求項7に記
    載のプリズムバラスト型コンタクトレンズ用レンズブラ
    ンクを製造するためのモールド型。
  9. 【請求項9】 前記雄型が、前記レンズブランクにおけ
    るスラブオフ領域の基底方向を決定する位置決め手段を
    有している請求項7又は請求項8に記載のプリズムバラ
    スト型コンタクトレンズ用レンズブランクを製造するた
    めのモールド型。
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