JPH11258448A - 光相互接続装置及びその製造方法 - Google Patents

光相互接続装置及びその製造方法

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JPH11258448A
JPH11258448A JP10062560A JP6256098A JPH11258448A JP H11258448 A JPH11258448 A JP H11258448A JP 10062560 A JP10062560 A JP 10062560A JP 6256098 A JP6256098 A JP 6256098A JP H11258448 A JPH11258448 A JP H11258448A
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JP
Japan
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optical
optical fiber
dimensional wiring
wiring board
substrate
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Application number
JP10062560A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Takeuchi
善明 竹内
Koichi Arishima
功一 有島
Mamoru Hirayama
守 平山
Masaru Kobayashi
勝 小林
Takuji Yoshida
卓史 吉田
Makoto Sumita
真 住田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造性、特性及び信頼性に優れた光相互接続
装置を安価に提供することにある。 【解決手段】 内在する複数の光ファイバが入出力端で
互いに異なる配置で接続される構造を有して成る光相互
接続装置において、該装置がテープ状を含む束状の光フ
ァイバ整列部2〜17と、前記光ファイバが交差や積み
重ねにより立体的に配線されて成る光ファイバ立体配線
部1とを形成していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光相互接続装置及
びその製造方法に関する。詳しくは、光信号を利用する
分野において、光素子やパッケージ、装置等の接続に用
いる光相互接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より光伝送路の装置内や近距離の装
置間配線は光ファイバを用いて施されていた。近年、光
伝送の高度化に伴い、それらの配線が複雑化し、製造
性、高密度性、メンテナンス性等に問題が生じている。
これらの問題を解決するために、特許第2574611
号等に示されるように、光ファイバを用いた光相互接続
装置が提案されている。例えば、その一例を図8に示
す。
【0003】この光学相互接続装置は、本体部011か
ら複数のタブ012〜017を伸ばしたフレキシブルな
基板010を備えると共に、この基板010に、その端
部がタブ012〜017の端部から突出するように、複
数の光ファイバ020〜024を取り付けたものであ
る。また、この光学相互接続装置を一つの光学相互接続
システムに適用した例を図9に示す。
【0004】この光学相互接続システムは、複数の回路
パッケージ040を有し、各回路パッケージ040はプ
リント回路ボード041とその主表面の一方又は両方に
配置された複数の半導体部品042〜044を有する。
回路パッケージ040間の光学接続と、回路パッケージ
040と他の装置の光学接続は、光学相互接続装置10
によって簡易に行おうとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記光学相互
接続装置及びそのシステムは、従来の電気相互接続装置
及びその製造方法を光に応用したにすぎず、光ファイバ
を配線する構造、方法としては、初歩的なものに留まっ
ており、光ファイバの特殊性を生かしたものとはなって
いない。光ファイバは銅線と比較し曲げに弱く、例えば
半径3cm以下の曲率で保持することは伝送損失増加の
原因となる。
【0006】従って、光相互接続装置内の光ファイバの
曲げ曲率半径は一定以上に保持する必要がある。また、
光ファイバの特性は製造性にも影響し、銅線のように小
さな曲率半径で曲げたり、大きな負荷を光ファイバに加
えたりすると、光ファイバの折れ、被覆の加傷、強度の
低下等の原因になる。従って、光相互接続装は光ファイ
バの曲率半径を一定以上にし、光ファイバに過大な負荷
が加わらないように製造する必要が生じるため、生産性
が電気接続装置の場合より大幅に悪くなる。
【0007】また、光ファイバは光線路として光相互接
続装置の温度変化による寸法変化の影響を受けやすい。
このため、光ファイバ全体が光相互接続装置基板に密着
固定されている場合、一般的に光相互接続装置の温度変
化による寸法変化は光ファイバの変化より桁違いに大き
く、特に温度が低下した場合は光相互接続装置が大きく
収縮するため、マイクロベンドと呼ばれる現象が生じ、
光ファイバが光相互接続装置内全体で小さなピッチで曲
げられ、光伝送損失が生じる原因となる。
【0008】更に、光相互接続装置の場合は両端の光接
続部で光部品等に接続する必要がある。具体的には、光
コネクタ、メカニカルスプライス、融着等の接続部品
(処理)が必要となる。これらの処理をするためには、
数cm〜10数cmの余長が必要となる。ところが、従
来の光相互接続装置では構造的にこれらの余長が充分て
なく、先端近くまで光ファイバが基板に密着された構造
となっている。
【0009】従って、光ファイバの端末処理には特殊な
技術、特殊なコネクタ等が必要となる欠点を有してい
た。従来の光相互接続装置は基板に固定されている光フ
ァイバを長く取っているため、光接続装置端部に形成さ
れた個々の光コネクタ等に対応した各々の光ファイバ束
が独立に動くための光ファイバ長が長く取れず、光コネ
クタ等の抜き差し動作の自由度がそれに制限され、非常
に操作しにくくなる欠点を有していた。
【0010】また、光コネクタの組立処理や融着接続等
にはある割合で必ず失敗が残るのが現状である。よって
光相互接続装置に内蔵する光ファイバが多くなればそれ
に伴って、光相互接続装置に光コネクタを取り付ける段
階で、不良が大きな確率で生じることになる。従って、
光端面処理の失敗を補う構造を持った光相互接続装置及
びその製造方法が望まれている。
【0011】特許第2574611号には、欠陥ファイ
バの補修方法が開示されているが、これは光相互接続装
置内の光ファイバの配線を完成させた後に修復するもの
であり、応急処置としての対応であって、その構造や製
造法上で欠陥ファイバの補修に対応したものではなく、
補修には限界があるほか、修復により原形を変えること
になり、欠陥ファイバが基板内に残る、基板の厚さが増
える、修復用光ファイバに曲がりが生じやすい等の欠点
を多々有しており、修復前の構造を再現することは不可
能である。
【0012】また、光相互接続装置は基本的には少量多
品種であり、ボード間に使用する光相互接続装置の場合
はその長さが1mを越える場合があるが、電気相互接続
装置の製造装置のような装置では対処しきれないことが
生じる。電気相互接続装置の製造装置のような大がかり
な装置は光相互接続装置の場合には必ずしも適切な装置
でなく、製造にフレキシブルに対応できる、大がかりな
装置を必要としない製造方法及び装置が望まれている。
【0013】この他にも光相互接続装置の提案があるが
(Ericsson Review Vol.72 No.2(1995))、これは前述の
特許と同様な構造を持ち、同様な問題点を持つ。このよ
うに従来の光相互接続装置及びその製造方法では、構
造、製造性、装置規模、接続作業性、光ファイバの可換
性、光ファイバの先端処理への対応、接続時の操作性等
で、光相互接続装置としては未熟な点が残り、それらの
対応が望まれている。
【0014】また、上述のような従来の提案は多モード
光ファイバの使用を前提とした物である。多モード光フ
ァイバの場合は単一モード光ファイバと比較し、要求条
件が緩和されるため、従来の構造であっても実用性を見
いたすことができた。従って、これらの点の改善は単一
モード光ファイバを用いた光相互接続装置に於いて特に
重要となる。本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
であり、その目的は製造性、特性及び信頼性に優れた光
相互接続装置を安価に提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、内在する複数
の光ファイバが入出力端で互いに異なる配置で接続され
る構造を有して成る光相互接続装置において、該装置が
テープ状を含む束状の光ファイバ整列部と光ファイバが
交差や積み重ねにより立体的に配線されて成る光ファイ
バ立体配線部とを形成していることを特徴とする。ま
た、前記光相互接続装置において、該立体配線部を形成
する基板が各々の光ファイバを保持する1つ以上の開口
路又は溝を有していることを特徴とする。また、前記基
板内の各々の光ファイバが、少なくとも局所的に基板に
固定されていることを特徴とする。
【0016】また、前記基板において、屈曲部の前記光
ファイバが基板に固定されていないことを特徴とする。
また、前記基板端部において、前記光ファイバが1本以
上の光ファイバから成るテープ状を含む束に分かれてお
り、各々の束の光ファイバは互いに密着していることを
特徴とする。また、前記光相互接続装置において、前記
光ファイバとして単一モード光ファイバを用いることを
特徴とする。
【0017】光相互接続装置を製造する標準工程とし
て、1つ以上の溝を有する前記基板を作成する工程と、
前記溝に各々の光ファイバを配線して前記基板に仮固定
する工程と、仮固定された光ファイバの端面処理を行う
工程とを含むことを特徴とする。また、前記端面処理工
程を経た光ファイバ端部に接続機構を装着する接続機構
装着工程を含むことを特徴とする。また、前記立体配線
基板にフィルムを張る工程を含むことを特徴とする。ま
た、前記光ファイバ整列部をリコートする工程を含むこ
とを特徴とする。
【0018】また、前記標準工程又は前記接続機構装着
工程が不成功に終わった前記光ファイバについて、前記
立体配線基板から外して新たな光ファイバを立体配線基
板に配線し、これらの処理を完成させることを特徴とす
る。また、光相互接続装置の製造方法として、1つ以上
の溝を有する立体配線基板に予備の光ファイバを配線し
た後に、光ファイバの端面処理と必要な場合は光ファイ
バ端部へ接続機構の装着を行い、これらの処理が失敗し
た場合に、立体配線基板に配線した予備の光ファイバを
用いてこれらの処理を完成させることを特徴とする。ま
た、前記光相互接続装置の立体配線基板の製造方法とし
て、まず基板の型を作製し、該型を用いて立体配線基板
を成形することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】上述したような従来の光学相互接
続装置の欠点は、相互接続に用いる光ファイバの全体が
可撓性基板の上に密着配置されるために生じたものであ
る。一方、本願発明では、光ファイバの経路設定機能を
「立体配線部」に局所化し、その他の部分を「光ファイ
バ整列部」として、本来光ファイバが有する可撓性・自
在性を活かして光相互接続を簡易にした点に特徴があ
る。
【0020】なお、前述の特許第2574611号に示
されている「本体]、「タブ」は、本願明細書中の「光
ファイバ整列部」、「光ファイバ立体配線部」とは異な
る概念である。特許第257461号の「本体」は、本
願明細書中の「光ファイバ立体配線部」の全体と「光フ
ァイバ整列部」の1部を一体化したような構造であり、
本願明細書中の「光ファイバ交差部」と比較し大幅に大
型化したものとなる。
【0021】「タブ」は「本体」の延長に過ぎず、「光
ファイバ整列部」の一部の役割をタブとタブから突き出
した光ファイバ先端部とが持った構造となっているが、
本願明細書中の「光ファイバ整列部」のように光ファイ
バの先端処理不具合への対応や接続時の操作性等を考慮
した構造ではない。本願明細書中の構造に「タブ」は存
在せず、従って、両者の構造及び製造方法は大きく異な
る。以下、図面を参照して本発明の実施の態様をより具
体的に詳述する。但し、以下に開示する実施例は、本発
明の単なる例示に過きず、本発明の範囲を何等限定する
ものではない。
【0022】〔実施例1〕本発明の第1の実施例に係る
光相互接続装置を図1に示す。本実施例は、8×8の光
ファイバを相互に接続する構造の例である。用いた光フ
ァイバは外径250μmの標準的な単一モード光ファイ
バUV心線である。1は立体配線基板、2〜17は各々
8芯のテープ状ファイバ整列部である。立体配線基板1
の構造を図2に示す。立体配線基板1はPET(ポリエ
チレンテレフタレート)製で成形加工により作製した。
大きさは縦5mm、横3mm、高さ2.5mmとした。
【0023】立体配線基板1には、深さ2mm、幅0.
24mmの溝が8個形成されており、光ファイバを溝に
嵌め込むように挿入し、光ファイバ両端に8芯MTコネ
クタを作製した後に、光ファイバを基板1に接着剤で仮
固定し、その両側の光ファイバをリコートし、テープ化
した。左右のテープ状ファイバ整列部2〜17は、左側
では縦に配列した8本の光ファイバ束でテープを形成
し、右側では横に配列した8本の光ファイバ束でテープ
を成形している。この構造により、8×8の相互接続を
実現している。
【0024】本実施例では、立体配線基板1に固定され
る光ファイバ長が約3mmしかないので、温度変化によ
りマイクロベンド発生の要因がなく、テープ部以外は曲
がりを受けないため、損失増加の要因がなく、テープ状
光ファイバと比較して、信頼性や特性の劣化が生じな
い。また、テープファイバ長が最大限に生かせるため、
コネクタの挿抜作業が容易となる。更に、製造上のテー
プファイバ長の自由度が大きく、長さ制限を受けにくい
ため、ポート内配線から構内配線まで応用範囲が広い。
【0025】〔実施例2〕本発明の第2の実施例に係る
光相互接続装置の立体配線基板を図3に示す。本実施例
では、実施例1の立体配線基板1と同様な機能を持つ成
型PETの立体配線基板18を用いた。大きさは縦6m
m、横16mm、高さ3mmである。
【0026】本実施例は、左右とも縦に配列した8本の
光ファイバ束でテープを形成する構造であり、基板内に
空間19を設け、この空間19の中で光ファイバを交差
させる。このため光ファイバの交差部は基板18に固定
されておらず、空間19内に単に配置されているだけな
ので、温度変化による曲がりの発生や側圧の増加が生じ
にくい特徴がある。
【0027】〔実施例3〕本発明の第3の実施例に係る
光相互接続装置を図4に示す。本実施例は、4×4の光
ファイバを相互に接続する構造の例である。用いた光フ
ァイバは外径250μmの標準的な単一モード光ファイ
バUV心線である。20は立体配線基板、21〜28は
各々4芯のテープ状ファイバ整列部、29〜44は各々
の光ファイバである。立体配線基板20の大きさは縦1
9mm、横50mmとした。
【0028】立体配線基板20の内の光ファイバ用開口
路は曲がり部の曲率半径が30mm以上で設計されてお
り、光伝送損失増加の要因を防いでいる。光ファイバの
交差は3本以上の光ファイバが1点で重ならないよう
に、分散した構造をもつ。しかし、このような交差点の
分散構造は必ずしも必要でなく、3本以上の光ファイバ
が1点で重なっても問題は生じない。
【0029】但し、多くの光ファイバを1点で集中的に
交差させるような構造は光ファイバの曲がりや歪みを生
じさせる可能性が大きくなるので、好ましくない。なる
べく、分散された交差が望ましい。ファイバ整列部21
〜28は、各々4本の光ファイバをリコーターによりテ
ープ化したものであり、各々の光ファイバの先端はその
4本ごとに先端を揃え、研磨処理済みで、多心コネクタ
のハウジングに装着すれば、コネクタ化できる構造とな
っている。
【0030】リコートは必要な部分の光ファイバを型に
入れ、密着させた状態で行っているので、平面的に屈曲
させた構造を目的に応じて任意に成形できる。但し、こ
れらの屈曲部は必ずしも必要てばない。また、その長さ
は製造装置に依存せず、任意に設定できるので、装置間
の光配線等にも多様に対応可能である。本発明による光
相互接続装置の「立体配線部」と「光ファイバ整列部」
とから成る構造の特徴の1つは「立体配線基板」を最小
の大きさにし、「光ファイバ整列部」の有効長を限られ
た基板内で最大限にすることである。
【0031】従って、「立体配線基板」内には中心角の
大きな屈曲部は存在ぜず、交差部以外の屈曲部は単に光
ファイバの集合と分散を目的とするものだけである。本
実施例の場合、「立体配線基板」内の交差部での光ファ
イバの曲げ半径は30mm以上に設計されており、その
曲がり部扇形の中心角は約30度以内に抑えられてい
る。従って、もし、中心角が90度の単純な屈曲を「立
体配線基板」内に形成すると、その屈曲した光ファイバ
の占める基板の幅が現状の7.5倍程度になり、大きな
基板が必要となる。
【0032】それとは反対に、「光ファイバ整列部」は
限られたスペースに設置する場合でも最大長に設計する
ことが可能であり、コネクタ等の端子単位で独立してい
るため、端面処理や接続機構取付に有利で、可撓性に富
んでおり、コネクタ付け等の端面処理を失敗した場合に
対処するために余裕を持った長さにしておけば、長さが
多少短くなっても問題なく、補修にはそのまま対応可能
である。コネクタの抜き差し等の作業性にも優れる構造
である。
【0033】立体配線基板20の断面構造を図5に示
す。45〜60は配線基板内部の光ファイバ用開口路、
61はフィルムである。立体配線基板20はPP(ポリ
プロピレン)製で、厚さ0.4mmの基板に深さ0.2
5mm、幅0.24mmの光ファイバ用開口路45〜6
0としての溝が形成されたものである。この溝付き立体
配線基板20は型を作製し、射出成形した。
【0034】これらの溝に外径250μmの光ファイバ
心線を嵌め込んだが、これによって光ファイバのコア及
びクラッドに応力が加わることはなく、光伝送特性は全
く変化しない。ここで、光ファイバの交差点で交差した
光ファイバは立体配線基板上に盛り上がることになる
が、これにより光ファイバがはずれることはなく、上か
らフィルムを貼り、光ファイバを固定するので問題とな
らない。
【0035】その後、光ファイバの端面揃えと研磨処理
をした。この時点では光ファイバは立体配線基板20に
嵌め込んであるだけであるので、端面処理が失敗した場
合は該当する光ファイバを引き抜き、新たな光ファイバ
を立体配線基板20に嵌め込み、端面処理を施すことが
可能である。更に、立体配線基板20として、予備の光
ファイバを配線可能な構造としておき、端面処理等が失
敗した場合には、立体配線基板20に予め配線された予
備の光ファイバを用いてこれらの処理を完成させるよう
にしても良い。
【0036】このようにして、端面処理が完成した後
に、立体配線基板20の表面に粘着性のPETフィルム
(厚さ約50μm)を貼った。更に、その後、整列部の
光ファイバをリコートした。この光相互接続装置はこの
後に光ファイバ端部にコネクタを装着した。光コネクタ
としては特願平7−260213に開示されている光コ
ネクタを使用した。ここで、リコートはコネクタ装着の
後であっても良い。
【0037】また、コネクタの構造によつては立体配線
基板の表面に粘着性フイルムを貼る前にコネクタを装着
した方が良い場合があり、その時はコネクタを完成させ
た後に立体配線基板にフィルムを貼り、整列部の光ファ
イバをリコートすることになる。この立体配線基板は厚
さが約0.4mmであり、ある程度可撓性を有するた
め、屈曲したものに固定することは可能であるが、過度
の屈曲は光学特性に悪影響を及ぼす他、信頼性の劣化に
も繋がるので好ましくない。
【0038】光ファイバ整列部が可撓性を持つことは言
うまでもない。従って、光ファイバ整列部の長さは、光
相互接続装置を印刷配線板内のような限られた空間に適
用する場合であっても、ある程度の自由度があり、光フ
ァイバ端面処理のミスによる短尺化に対応が可能である
ほか、コネクタ着脱時の取り回しが容易となる利点を有
している。本光相互接続装置の光学特性を測定したが、
単一モード伝送波長内での伝送損失の増加は測定誤差
(0.01dB)以内であった。更に、−10〜65℃
の温度サイクル試験を行ったが、この場合も伝送損失の
増加は測定されなかった。
【0039】温度サイクル試験により損失増加が生じな
いのは、光相互接続装置の構造を立体配線基板と光ファ
イバ整列部とに分離し、立体配線部基板の大きさを最小
に抑えた影響と考えられる。光ファイバ整列部の構造は
従来のテープファイバ心線と同等であり、この部分が温
度サイクル試験の結果に影響することはない。ここでも
「光ファイバ整列部が限られた空間内で最大限長く設計
されている利点が生きている。
【0040】〔実施例4〕本発明の第4の実施例に係る
光相互接続装置を図6に示す。本実施例は、4×4構造
で立体配線基板内の光ファイバ用開口路を光ファイバ2
本単位で配線する構造の例を示す。立体配線基板62の
大きさは縦12mm、横40mm、厚さを0.7mmと
した。
【0041】立体配線基板62の断面構造を図7に示
す。立体配線基板62の光ファイバ導入用溝63〜70
の深さは0.5mmで、2本の光ファイバを縦に導入す
る構造である。交差点付近の溝には光ファイバは1本し
か通らないので、交差点で2本の光ファイバが重なって
も、光ファイバが基板上に盛り上がることはない。ま
た、立体配線基板上の溝は、基板端部以外での溝幅を光
ファイバ外径より多少大きくし、これらの溝の中の光フ
ァイバが蓋となっているフィルムに粘着性のフィルムを
使用せず、接着剤で基板とフィルムを固定した。
【0042】本実施例では光ファイバが両端部のみで局
所的に固定されているので、内部の光ファイバ配線がル
ース構造となり、基板の伸縮歪みの影響は大きく緩和さ
れる。本光相互接続装置の光ファイバ端は、4芯単位で
融着接続して使用するために4芯単位でリコートした光
ファイバの先端を揃えて切断した。本光相互接続装置に
光ファイバを融着して特性を測定したが、基本特性、ヒ
ートサイクル特性共に非常に安定していた。
【0043】本発明の実施例では8×8と4×4の場合
について説明したが、配線構造がこれらに限定されるも
のではない。この実施例以外にも種々の構造が考えられ
るが、それらは本発明の範囲に包含されるものである。
例えば、使用する立体配線部は1つに限定されない。光
ファイバ整列部は全てが1本以上の光ファイバからな
り、その本数は接続相手により決まるもので、4本また
は8本に限定されない。立体配線基板の材料はプラスチ
ックに限定されず、金属、セラミック、ガラス等も適用
可能である。
【0044】必ずしも立体配線基板以外の光ファイバ部
分が全て整列部を形成している必要はなく、必要な部分
のみ整列していれば良い。光ファイバの整列方法もリコ
ートに限定されない。また、実施例では、単一モード光
ファイバを用いた場合についてのみ取り上げたが、多モ
ード光ファイバでも、同様な効果が期待できることは言
うまでもない。また、石英ガラス系以外の光ファイバで
も同様な効果が期待できる。特にプラスチックファイバ
とプラスチック基板の相性は非常によい、
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、従来になく製造性に優れ、大がかりな製造装置を必
要とせず、多品種少量生産に向き、構造の自由度が大き
く、大きさ等の制限を受けにくく、可撓性に富み、光フ
ァイバの端面処理が容易で、光ファイバの完全な可換性
を持ち、着脱操作性に優れ、基本特性に優れ、信頼性に
も優れる、安価な光相互接続装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る光相互接続装置を示す
構造図である。
【図2】本発明の実施例1に係る光相互接続装置の立体
配線基板を示す構造図である。
【図3】本発明の実施例2に係る光相互接続装置の立体
配線基板を示す構造図である。
【図4】本発明の実施例3に係る光相互接続装置を示す
構造図である。
【図5】図4中のV−V線断面図である。
【図6】本発明の実施例4に係る光相互接続装置を示す
構造図である。
【図7】図6中のVII−VII線断面図である。
【図8】従来技術に係る光ファイバを用いた光相互接続
装置を示す構造図である。
【図9】従来技術に係る光学相互接続システムを示す構
造図である。
【符号の説明】
1 立体配線基板 2〜17 8芯光ファイバ整列部 18 立体配線基板 19 光ファイバ交差用空間 20 立体配線基板 21〜28 4芯光ファイバ整列部 29〜44 光ファイバ 45〜60 光ファイバ用開口路 61 PETフィルム 62 立体配線基板 68〜70 2段形光ファイバ用開口路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 勝 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 吉田 卓史 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 住田 真 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内在する複数の光ファイバが入出力端で
    互いに異なる配置で接続される構造を有して成る光相互
    接続装置において、該装置がテープ状を含む束状の光フ
    ァイバ整列部と、前記光ファイバが交差や積み重ねによ
    り立体的に配線されて成る光ファイバ立体配線部とを形
    成していることを特徴とする光相互接続装置。
  2. 【請求項2】 前記立体配線部を形成する基板が各々の
    前記光ファイバを保持する1つ以上の開口路又は溝を有
    していることを特徴とする請求項1記載の光相互接続装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基板内の各々の前記光ファイバが、
    少なくとも局所的に基板に固定されていることを特徴と
    する請求項2項記載の光相互接続装置。
  4. 【請求項4】 前記基板において、屈曲部の前記光ファ
    イバが基板に固定されていないことを特徴とする請求項
    2又は3記載の光相互接続装置。
  5. 【請求項5】 前記基板端部において、各々の光ファイ
    バが1本以上の光ファイバから成るテープ状を含む束に
    分かれており、各々の束の光ファイバは互いに密着して
    いることを特徴とする請求項2,3又は4記載の光相互
    接続装置。
  6. 【請求項6】 前記光相互接続装置において、前記光フ
    ァイバとして単一モード光ファイバを用いることを特徴
    とする請求項第1,2,3,4又は5記載の光相互接続
    装置。
  7. 【請求項7】 内在する複数の光ファイバが入出力端で
    互いに異なる配置で接続される構造を有して成る光相互
    接続装置を製造する標準工程として、1つ以上の溝を有
    する立体配線基板を作成する工程と、前記溝に各々の光
    ファイバを配線して前記立体配線基板に仮固定する工程
    と、仮固定された後の光ファイバの端面処理を行う工程
    とを含むことを特徴とする光相互接続装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記端面処理工程を経た光ファイバ端部
    に接続機構を装着する接続機構装着工程を含むことを特
    徴とする請求項7記載の光相互接続装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記立体配線基板にフィルムを張る工程
    を含むことを特徴とする請求項7記載の光相互接続装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記光ファイバ整列部をリコートする
    工程を含むことを特徴とする請求項7記載の光相互接続
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記標準工程又は前記接続機構装着工
    程が不成功に終わった前記光ファイバについて、前記基
    板から外して新たな光ファイバを前記基板に配線し、こ
    れらの処理を完成させることを特徴とする請求項7,
    8,9又は10記載の光相互接続装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 内在する複数の光ファイバが入出力端
    で互いに異なる配置で接続される構造を有して成る光相
    互接続装置の製造方法として、1つ以上の溝を有する立
    体配線基板に予備の光ファイバを配線した後に、光ファ
    イバの端面処理と必要な場合は光ファイバ端部の接続機
    構を装着を行い、これらの処理が失敗した場合に、前記
    立体配線基板に配線した予備の光ファイバを用いてこれ
    らの処理を完成させることを特徴とする光相互接続装置
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 内在する複数の光ファイバが入出力端
    で互いに異なる配置で接続される構造を有して成る光相
    互接続装置の立体配線基板の製造方法として、先ず、基
    板の型を作製し、該型を用いて立体配線基板を成形する
    ことを特徴とする請求項11又は12記載の光相互接続
    装置の製造方法。
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