JPH11256968A - 陸屋根用梯子 - Google Patents

陸屋根用梯子

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JPH11256968A
JPH11256968A JP5679198A JP5679198A JPH11256968A JP H11256968 A JPH11256968 A JP H11256968A JP 5679198 A JP5679198 A JP 5679198A JP 5679198 A JP5679198 A JP 5679198A JP H11256968 A JPH11256968 A JP H11256968A
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JP
Japan
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ladder
flat roof
parapet
roof
corridor
Prior art date
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JP5679198A
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English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルコニ部分の屋外面の形状にかかわらず、
任意の位置に立てかけて使用することができるととも
に、製作やメンテナンスが容易となり、かつ、建物の美
観を損なわずにすむようになる陸屋根用梯子を提供す
る。 【解決手段】 互いにスライド可能に一体化される上下
段梯子部11、12を備えて陸屋根用梯子10を形成
し、上段梯子部11の上部に、陸屋根2の上面2Aにわ
たる歩廊部25を設ける。そのため、バルコニ部分の屋
外面前面が窓のような構成であっても使用できる。ま
た、折り畳むことによりコンパクトとなるので、持ち運
びが容易となり、任意の位置に立てかけて使用すること
ができ、使い勝手がよくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根面が水平に近
い陸屋根においてメンテナンス時等に使用する陸屋根用
梯子に関する。
【0002】
【背景技術】陸屋根タイプの建物では屋根面が水平に近
いので、屋根面に登ってそこで容易にメンテナンス等の
作業を行うことができる。このような陸屋根には、建物
の例えばバルコニから梯子を掛けわたして登ることがで
きる。陸屋根用の梯子としては、壁面に折り畳み式の梯
子を取り付けたものが知られている(特開弊ー2567
65号公報))。この公報の梯子は、バルコニの上方の
外壁に固定レールを取り付け、この固定レールに、壁側
梯子桁と外側梯子桁とを上下方向にスライド自在に設け
たものである。そして、外側梯子桁は壁側梯子桁に対し
て反建物側に回動して引き出せるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の陸屋根
用の梯子は、所定の位置に固定される構造であるため、
一ヶ所に設置してしまえば、屋根に登る必要が生じたと
きはその梯子の位置にまで行かなければならず、面倒で
使い勝手が悪いという問題がある。そこで、最初から複
数の梯子を所定の位置に設置しようとすると、製作や設
置の手間等が多くかかり、また、折り畳みとはいえ、あ
ちこちに梯子が設置されていることになるので、見映え
も悪い。さらに、壁面への固定方式のため、古くなって
取り替え等のメンテナンスが必要となった際、全部を壁
から取り外して行わなければならず、手間がかかり大仕
事となる。また、例えば集合住宅のように、バルコニ部
分の全屋外面が窓の場合、固定する位置が限定されるた
め、梯子を取り付けることが困難であるという問題があ
る。
【0004】本発明の目的は、バルコニ部分の屋外面の
形状にかかわらず、任意の位置に立てかけて使用するこ
とができるとともに、製作やメンテナンスが容易とな
り、かつ、建物の美観を損なわずにすむようになる陸屋
根用梯子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の陸屋根用梯子は、図1に示すように、建物1の陸屋根
2に立てかけて使用される陸屋根用梯子10であって、
上段梯子部11と下段梯子部12とが互いにスライド可
能に一体化され、上段梯子部11の上部には、陸屋根2
の上面2Aに到達可能な歩廊部25が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0006】以上において、梯子の最上段のステップか
ら陸屋根の上面に容易にわたれるように、歩廊部は陸屋
根の上面と平行であることが好ましい。また、歩廊部
は、上段梯子部の所定の位置に固定してもよいが、使用
に際して回動する構造でもよい。さらに、このような陸
屋根用梯子が使用される建物は、陸屋根であれば、複数
の建物ユニットを組み合わせて建てられるユニット式建
物に限らず、を有するね
【0007】このような本発明では、上下段梯子部をス
ライドさせて伸ばし、屋根に立てかけた後、歩廊部を通
って屋根上面にわたることができるので、バルコニ部分
の屋外面前面が窓のような構成であっても使用できる。
また、上下段梯子部をスライドさせて折り畳むことによ
り、コンパクトとなるので、持ち運びが容易となり、任
意の位置に立てかけて使用することができ、使い勝手が
よくなる。さらに、必要なときのみ使用すればよく、通
常は収納室等に収納することができるので、バルコニ部
分には現れず、これにより、建物の美観を損なわずにす
むようになる。また、1つの梯子があればよいので、製
作やメンテナンス等が容易となる。
【0008】本発明の請求項2に記載の陸屋根用梯子
は、図6に示すように、請求項1に記載の陸屋根用梯子
における歩廊部25には、陸屋根2の端縁部分から突出
するパラペット3の内側面に係合する係合手段30が設
けられ、上段梯子部11には、パラペット3の外側面に
係合し係合手段30とともにパラペット3を両側から挟
持して陸屋根2に固定する固定部35が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0009】以上において、パラペットの内側面に係合
する手段としては、単に内側面に当接する部材を設ける
だけでもよく、また、当接するとともに内側面をばね等
の付勢力により押圧するようにするものでもよい。さら
に、固定部は係合手段とともにパラペットを両側から挟
持して陸屋根に固定するものであれば、形式を問わな
い。例えば、パラペット外側面に対して直交する方向に
進退可能な部材を備えたものでもよく、あるいは、下側
から回動して係合するものでもよい。
【0010】このような本発明では、パラペットの内側
面に係合手段が係合され、外側面に固定部が係合され、
両者でパラペットを挟み込んでいるので、上段梯子部は
パラペットに固定される。従って、梯子が屋根に安定し
て立てかけられるので、使用に際して安全性が増し、作
業者は安心して使用できる。
【0011】本発明の請求項3に記載の陸屋根用梯子
は、図6に示すように、請求項1または2に記載の陸屋
根用梯子における歩廊部25は、上段梯子部11に対し
て回動可能に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0012】このような本発明では、歩廊部が回動可能
となっているので、梯子を使用しないときは折り畳むこ
とができ、全体をコンパクトにすることができる。従っ
て、持ち運びが容易となり、また、場所をとらず収納等
も容易となる。
【0013】本発明の請求項4に記載の陸屋根用梯子
は、図6に示すように、請求項2または3に記載の陸屋
根用梯子における固定部30は、上段梯子部11に対し
て上下方向に回動可能に取り付けられる押さえ部材36
を備え、この押さえ部材36には、パラペット3の外側
面に当接する当接部37と、この当接部37を回動させ
る回動駆動手段39とが設けられていることを特徴とす
るものである。
【0014】以上において、回動駆動手段は押さえ部材
を回動できるものであればどのような形式でもよい。例
えば、当接部側を棒等で押し上げる形式の他、手で直接
押す形式でもよく、あるいは、当接部側と反対側を手等
で直接引っ張る形式や、ロープ等を巻き付けて引っ張る
形式でもよい。このような本発明では、回動駆動手段に
より押さえ部材を回動させ、当接部をパラペットの外側
面に当接させれば、係合手段とともにパラペットを両側
から挟持して陸屋根に固定することができるので、操作
が容易である。また、未使用時には、折り畳んでおける
ので、全体がコンパクトとなり、持ち運び等が容易とな
る。
【0015】本発明の請求項5に記載の陸屋根用梯子
は、図6に示すように、請求項4に記載の陸屋根用梯子
における回動駆動手段39は、押さえ部材36の回動中
心を挟んで当接部37の反対側に下方に伸ばされて取り
付けられたロープ部材であることを特徴とするものであ
る。このような本発明では、ロープ部材を引っ張ること
により、押さえ部材を回動させることができるので、バ
ルコニで操作することができる。従って、梯子に登って
の操作ではないので、操作が容易となり、かつ、作業の
安全性が増す。
【0016】本発明の請求項6に記載の陸屋根用梯子
は、図1に示すように、請求項1〜5のいずれかに記載
の陸屋根用梯子における上段梯子部11には、当該上段
梯子部11を構成する一対の側板13のパラペット3側
とは反対側に突出するとともに、使用者を囲う安全柵4
5が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】以上において、安全柵の形状は問わず、例
えばケージ状の安全柵や、梯子の幅寸法より広い寸法で
梯子の側板に、反パラペット側に所定寸法突出して設け
られた枠状の安全柵等を適用できる。そして、枠状の安
全柵の場合、上段梯子部に対して開閉可能としてもよ
く、開いたままの状態で固定してもよい。このような本
発明では、上段梯子部に安全柵が設けられているので、
作業者は梯子の高い位置で保護される状態となり、安全
性が増し、安心して登れるようになる。
【0018】本発明の請求項7に記載の陸屋根用梯子
は、図1に示すように、請求項1〜6のいずれかに記載
の陸屋根用梯子における下段梯子部12の下部には、当
該梯子部12の幅方向側面に突出するとともに、使用者
が乗りかつ上方のステップに乗り移れる補助ステップ5
0が複数段設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0019】以上において、補助ステップの取り付け位
置は、下段梯子部の下部であり、かつ、バルコニの立ち
上がり壁と、屋根に斜めに立てかけられた梯子の下部と
の隙間が広くなって、上方のステップに乗り移れる高さ
であることが好ましい。また、補助ステップの構造はど
のようなものでもよい。例えば、通常のステップと異な
る形状でもよく、あるいは、通常のステップを側板を突
き抜けて伸ばした部位を補助ステップとしてもよい。
【0020】このような本発明では、梯子をバルコニか
ら屋根に斜めに立てかけた際に、バルコニの立ち上がり
壁と梯子の下部との隙間が狭くて、使用者が際下段側の
ステップに足を入れられない場合でも、まず、補助ステ
ップで登り途中で上方の通常のステップに乗り移ること
ができ、容易に屋根に登ることができる。従って、梯子
の立てかけ角度を大きくせずにすみ、安全性が増すとと
もに、使い勝手がよいものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態
の陸屋根用梯子10が使用される建物1は、上面がほぼ
水平となった陸屋根2を備えた建物である。そして、こ
の陸屋根2の端縁にはパラペット3が形成されており、
また、建物1は、バルコニ4を備えている。バルコニ4
の端縁には排水溝5が形成されるとともに、立ち上がり
壁6が形成され、立ち上がり壁6には手摺り7が設けら
れている。
【0022】図1〜3に示すように、陸屋根用梯子10
は、互いにスライド自在に一体化された上段梯子部11
と下段梯子部12とを備えて構成されている。各梯子部
2、3ともほぼ同じ長さ寸法に形成され、例えば、アル
ミニュウム製の断面扁平角パイプ状の一対の側板13
を、所定間隔で配置された複数のステップ14で連結し
て形成されている。
【0023】上段梯子部11と下段梯子部12とは、図
4に示すようなスライド機構により互いにスライド自在
となっている。すなわち、互いのスライド面(対向面)
には、上段梯子部11にレール部材15が、下段梯子部
12にガイド部材16がそれぞれ設けられている。下段
梯子部12のガイド部材16は、断面ほぼC字の溝状に
形成され、上段梯子部11のレール部材15はガイド部
材16の溝内に挿入可能な突起部を有して形成されてい
る。そして、各梯子部11、12を最大限に伸ばしたと
き、上段梯子部11の上端は、建物1の上階のバルコニ
4から陸屋根2のパラペット3上面より高い位置となる
ような全体長さ寸法に形成されている。
【0024】このような上下段梯子部11、12をスラ
イドさせて伸ばした後の固定は、図5に示すような固定
機構により行われる。下段梯子部12のそれぞれの側板
13の上部所定位置に、板状のストッパ部材20が取り
付けられ、このストッパ部材20は、ばね21により常
に下方に付勢されている。一方、下段梯子部12のガイ
ド部材16側の面には、ガイド部材16ともどもに切り
欠き溝12Aが形成されており、ストッパ部材20は切
り欠き溝12A内で回動可能(出没可能)となってい
る。
【0025】従って、上下段梯子部11、12同士が折
り畳まれて重なった状態にあるとき(図5中、上段梯子
部11が想像線で示されている状態)、ストッパ部材2
0は下段梯子部12の内部に折り畳まれて収納されてお
り、上段梯子部11を伸ばす際、当該上段梯子部11の
下端が切り欠き溝12Aを通過すると同時にストッパ部
材20がばね21の付勢力により引っ張られ、ストッパ
部材20の裏面が切り欠き溝12Aの下端面に当接して
ストップされることになる。上段梯子部11の下端は、
このようなストッパ部材20上に載せられ固定されるこ
とになる。
【0026】なお、切り欠き溝12Aの下端は、ストッ
パ部材20が下段梯子部12の長手方向とほぼ直交して
止まるような位置となっている。また、上下段梯子部1
1、12同士を折り畳む際は、上段梯子部11を切り欠
き溝12Aの上端を越える位置まで上げておき、切り欠
き溝12Aから突出しているストッパ部材20の端部を
溝内に押し込み、その状態で上段梯子部11を降ろすと
ともにストッパ部材20を押さえてスライドさせればよ
い。
【0027】上下段梯子部11、12を折り畳んだと
き、両者の固定は、図示しないがフック等により行われ
るようになっている。例えば、上段梯子部11の側板1
3側面に釘状の突起部を取り付けておき、この突起部に
引っかけるフックを下段梯子部12の側板13側面に取
り付けた構造となっている。あるいは、単純に紐等で結
んでもよい。
【0028】上段梯子部11の上部には、陸屋根2の端
縁部分から突出するパラペット3の内側側面と係合し、
陸屋根2の上面2Aに到達可能な歩廊部25と、パラペ
ット3の外側側面を押圧し、梯子10を歩廊部25とと
もに陸屋根2に固定する固定部35とが設けられ、さら
に、安全柵45が設けられている。
【0029】図6に詳細を示すように、歩廊部25は、
上段梯子部11の最上段のステップ14Aに回動可能に
取り付けられている。この歩廊部25は、上段梯子部1
1の各側板13の内側間に入り込む幅寸法に形成され、
作業者が乗って陸屋根2の上面2Aに到達するための歩
廊板26を含んで形成されている。この歩廊板26の一
端部は、最上段のステップ14A外周を包み込むように
巻き付けられており、一方、上段梯子部11の各側板1
3の内側面には、歩廊板26を所定の位置に位置決めす
る位置決め部材27が設けられ、この位置決め部材27
は、互いに向き合う方向に所定寸法突出している。
【0030】歩廊板26において梯子10の幅方向両端
には、歩廊板26と直交する補強板28が固着され、歩
廊板26の強度が確保されている。この補強板28の一
部にはストッパ溝28Aが形成されており、この溝28
Aは、歩廊部25を折り畳む方向に回動させたとき、前
記固定部35を取り付けるための台座40に係合するよ
うになっており、歩廊部25が上段梯子部11の各側板
13に固定されるようになっている。また、歩廊板26
を回動させて取り出したときの上段梯子部11からの突
出量は、陸屋根2のパラペット3を乗り越え、陸屋根2
の上面に到達することができる寸法となっている。
【0031】このような歩廊部25の先端(使用状態で
パラペット3側)には、角パイプ状のブラケット29
が、その一端を補強板28に固定されて回動自在に取り
付けられている。また、ブラケット29の他端には、丸
棒あるいは角棒状の係合手段である内側押さえ部材30
が、歩廊板26とほぼ平行となるように、かつ、ブラケ
ット29に対して回動自在に取り付けられている。
【0032】図6に想像線で示すように、歩廊部25が
取り出されていない状態で、内側押さえ部材30はブラ
ケット29内に納められており、そのブラケット29は
対向する補強板28の内側面内に納まり、かつ、補強板
28の裏面に載せられている。そして、歩廊部25が取
り出されたとき、ブラケット29が自重で歩廊板26に
対してほぼ90゜下方に回動し、内側押さえ部30がブ
ラケット29に対してほぼ90゜、かつ、歩廊板26と
平行に上段梯子部11側に回動できるようになってい
る。
【0033】また、ブラケット29の長さ寸法は、歩廊
部25を屋根2の上面2Aに架けわたしたとき、補強板
28と屋根2の上面2Aとがほぼ平行となるような寸法
となっている。また、ブラケット29の上部同士および
下部同士は連結部材31で繋がれており、屋根2側から
見た歩廊部25の先端部は四角枠状に形成されている。
従って、歩廊部25は充分な強度を有するものとなって
いる。そして、このような先端部25の下端面が陸屋根
2の上面2Aに載せられたられ、梯子1から歩廊部25
をわたって屋根2の上面2Aに行けるようになってい
る。
【0034】前記固定部35は、丸棒あるいは角棒状の
押さえ部材36と、この押さえ部材36の一端に固着さ
れた当接部である外側押さえ部材37と、押さえ部材3
6の他端に設けられた取り付けプレート38と、この取
り付けプレート38に取り付けられる回動駆動手段とし
てのロープ部材39とを備えて構成されている。上段梯
子部11の各側板13の外側には、円柱状の台座40が
取り付けられており、この台座40に、押さえ部材36
がピン41等により回動自在に取り付けられている。
【0035】固定部35の台座40から外側押さえ部材
37先端までの寸法は、前記内側押さえ部材30ととも
にパラペット3を挟み込み、梯子10をパラペット3に
固定できる寸法に形成されている。また、台座40から
外側押さえ部材37先端までの寸法が、台座40から取
り付けプレート38までの寸法より長く形成されてお
り、フリーの状態では外側押さえ部材37側が自重によ
り下方に下がるようになっている。
【0036】取り付けプレート38には、上述のよう
に、ロープ部材39が下方に伸びて取り付けられてお
り、ロープ部材39を引っ張ることにより、ピン41部
を支点として、外側押さえ部材37側が上方に回動する
とともに、パラペット3の外側面に当接するようになっ
ている。なお、この外側押さえ部材37を押さえ部材3
6に対してねじ込み式に取り付け、突出量を調整できる
ようにしてもよい。
【0037】前記安全柵45は、図1〜3に示すよう
に、例えば丸棒等で縦長の枠状にかつ上段梯子部11よ
りわずかに短く形成され、また、図7に示すように、側
板13の登り側側面から外側に開いた形状に形成され、
作業者を囲って保護できる形状となっている。このよう
な安全柵45は、上下の取り付け部45A、45Bを、
側板13に設けられた支持部材46、47に係合させる
ことにより取り付けられている。
【0038】すなわち、上下の取り付け部45A、45
Bは、安全柵45の上下端部を下側に向けて折り曲げ形
成された部位とされ、一方、下側支持部材47は下側取
り付け部45Bを差し込んで支持するようになってお
り、上側支持部材46は上側取り付け部45Aを、図
7、8に示すように、開位置Aと閉位置Bとの2つの位
置で固定できるようになっている。この際、上側支持部
材46には2本の縦溝46A、46Bが上部で繋がって
切られている。従って、安全柵45を開く際は、上側取
り付け部45Aを、図に想像線で示すようにわずかに上
げて、閉位置Bから抜き出すとともに回動して開位置A
に差し込めばよいことになる。
【0039】このような陸屋根用梯子10において下段
梯子部12の下部には、図1〜3に示すように、2段の
補助ステップ50が設けられている。これらの補助ステ
ップ50は、梯子10をバルコニ4から屋根2に向けて
立てかけたとき、梯子10の下部がバルコニ4の立ち上
がり壁6に近づくので、足を梯子10の下部と立ち上が
り壁6との隙間に入れることができず、第1段、第2段
等のステップ14に登れないとき等に使用するものであ
る。
【0040】補助ステップ50は、足を乗せるプレート
部材51と、このプレート部材51を支持する傾斜支持
部材52とを含んで形成されている。プレート部材51
は、下段梯子部12の各側板13の外側に突出して、各
ステップ14と平行に設けられ、傾斜支持部材52はこ
のようなプレート部材51の突出側端部と側板13とに
架けわたされている。そして、1段目の補助ステップ5
0Aが1段目と2段目のステップ14の間に設けられ、
2段目の補助ステップ50Bは2段目と3段目のステッ
プ14の間に設けられている。
【0041】図1〜3に示すように、下段梯子部12の
下端には、ゴム等で製作された脚部17が取り付けら
れ、この脚部17の下面の一端側には下方に突出する突
起部17Aが形成されており、この突起部17Aがバル
コニ4の排水溝5内に嵌まり込めるようになっている。
従って、梯子10は滑りにくくなっており、安全に使用
できる。
【0042】次に、図9に基づいて、陸屋根用梯子10
の一つの使用方法を説明する。作業者は、安全柵45を
はじめ折り畳んだ状態の梯子10を所定の収納室等から
取り出し、例えばメンテナンスの必要な屋根2の近傍の
バルコニ4に運び込む。次いで、図(A)に示すよう
に、バルコニ4において安全柵45を開くとともに固定
する。
【0043】この後、図9(B)に示すように、上下段
梯子部11、12の連結を解くとともに、作業者が歩廊
部25を出せる高さまで上段梯子部11をスライドさせ
て上げ、その高さ位置で歩廊部25を取り出す。次い
で、上段梯子部11を最上段まで上げてストッパ部材2
0に載せて固定し、図9(C)に示すように、梯子10
を、例えば側部を掴んで持ち上げるとともに反転させて
パラペット3に立てかける。この際、下段梯子部12に
おける脚部17の突出部17Aをバルコニ4の排水溝5
に嵌め込み、一方で、歩廊部25の内側押さえ部材30
の先端をパラペット3の内側側面に当接させる。
【0044】この後、図9(D)に示すように、下から
ロープ部材39を引っ張り、押さえ棒および外側押さえ
部材37を上方側に回動させ、パラペット3の外側面を
押圧し、内側押さえ部材30とともに梯子10を固定さ
せる。陸屋根2の上面2Aにわたる際は、まず、下段梯
子部12の補助ステップ5050A、50Bに足をかけ
て登り、そこから通常のステップ14に乗り移り、最上
段のステップ14Aから歩廊部25にわたり、屋根上面
2Aに降りる。
【0045】使用後の梯子10の取り外しは、まず、梯
子10を上側に持ち上げることにより、外側押さえ部材
37をパラペット3の外側面から外すとともに、歩廊部
25の内側押さえ部材30の先端をパラペット3の内側
側面から外し、前記と逆の手順に従って梯子10を折り
畳む。
【0046】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 梯子10は、折り畳み自在かつ持ち運び自在となって
いるので、陸屋根2の例えばメンテナンスの必要な箇所
に容易に立てかけることができ、また、終わった後、容
易に取り外すことができる。従って、任意の位置で使え
るので、使い勝手がよい。
【0047】梯子10は、屋根2に立てかけた後、歩
廊部25をわたって屋根上面2Aに到達できるようにな
っているので、建物1が例えば集合住宅となっており、
かつ、バルコニ側前面が例えばガラス窓となっていて
も、そのガラス窓に影響することなく梯子10を立てか
けることができるとともに、1つの梯子10ですむとい
う効果がある。
【0048】梯子10は、歩廊部25の内側押さえ部
材30の先端をパラペット3の内側側面当接させた後、
固定部35の外側押さえ部材37の先端をパラペット3
の外側側面に押しつけ、両者30、37でパラペット3
を挟み込んで取り付けられるので、屋根2に固定され、
これにより、使用に際しても安全、かつ、安心である。
【0049】歩廊部25はブラケット29および内側
押さえ部材30ともども、また、固定部35、上下段梯
子部11、12、および安全策45も折り畳みできるの
で、全体がコンパクトとなり、持ち運びが容易となる。 梯子10の安全策45は、梯子幅より広く形成され、
作業者を囲うことができるようになっているとともに、
開位置Aで固定されているので、高い位置に登る者に安
心感を与え、作業がスムーズとなる。
【0050】歩廊部25の歩廊板26は、幅方向両端
には補強板28が設けられ、先端にはブラケット29と
連結部材31を含み構成された四角枠が設けられてお
り、四角枠の下端が屋根2の上面2A上に載るので、歩
廊板26の強度が充分に確保され、これにより、屋根2
の上面2Aに容易にわたることができる。
【0051】固定部35の外側押さえ部材37の先端
を、パラペット3の外側側面に押し付けるには、ロープ
部材39を引っ張って押さえ部材36を回動させればよ
いので、梯子10に登らずに作業を行える。従って、梯
子10の立てかけ作業を容易かつ安全に行えるようにな
る。
【0052】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば、次に示すような変形形態でもよいものである。すな
わち、前記実施形態の歩廊部は、歩廊板と補強板とを連
結させ、補強板の先端にブラケット等を含む四角枠等を
設けて形成されていたが、これに限らず、歩廊板に替え
て梯子のステップと同様のステップ部材を複数本配置
し、その上をわたるようにしてもよい。この場合、補強
板を上段梯子部11の最上段のステップ14Aに回動可
能に取り付ければよい。そして、このような変形形態で
も、前記と同様の作用および〜と同様の効果を得る
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の陸屋根
用梯子によれば、上下段梯子部をスライドさせて伸ば
し、屋根に立てかけた後、歩廊部を通って屋根上面にわ
たることができるので、バルコニ部分の屋外面前面が窓
のような構成であっても使用できる。また、上下段梯子
部をスライドさせて折り畳むことにより、コンパクトと
なるので、持ち運びが容易となり、任意の位置に立てか
けて使用することができ、使い勝手がよくなる。さら
に、必要なときのみ使用すればよく、通常は収納室等に
収納することができるので、バルコニ部分には現れず、
これにより、建物の美観を損なわずにすむようになる。
また、1つの梯子があればよいので、製作やメンテナン
ス等が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陸屋根用梯子の一実施形態を表
し、梯子と建物との関係を示す全体側面図である。
【図2】本実施形態の陸屋根用梯子を伸ばした状態を示
す全体正面図である。
【図3】本実施形態の陸屋根用梯子を伸ばした状態を示
す全体側面図である。
【図4】本実施形態の陸屋根用梯子のスライド機構を示
す平断面図である。
【図5】本実施形態の陸屋根用梯子における上下段梯子
部の固定構造を示す縦断面図である。
【図6】本実施形態の陸屋根用梯子の歩廊部と固定部と
を示す詳細図である。
【図7】本実施形態の陸屋根用梯子の安全柵を示す平面
図である。
【図8】本実施形態の陸屋根用梯子における安全柵の取
り付けを示す斜視図である。
【図9】本実施形態の陸屋根用梯子の一つの使用例を示
す図である。
【符号の説明】 1 建物 2 陸屋根 2A 陸屋根の上面 3 パラペット 4 バルコニ 10 陸屋根用梯子 11 上段梯子部 12 下段梯子部 25 歩廊部 30 係合手段である内側押さえ部材 35 固定部 37 当接部である外側押さえ部材 39 回動駆動手段であるロープ部材 45 安全柵 50 補強ステップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の陸屋根に立てかけて使用される陸
    屋根用梯子であって、上段梯子部と下段梯子部とが互い
    にスライド可能に一体化され、前記上段梯子部の上部に
    は、前記陸屋根の上面に到達可能な歩廊部が設けられて
    いることを特徴とする陸屋根用梯子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の陸屋根用梯子におい
    て、前記歩廊部には、前記陸屋根の端縁部分から突出す
    るパラペットの内側面に係合する係合手段が設けられ、
    前記上段梯子部には、前記パラペットの外側面に係合し
    前記係合手段とともに前記パラペットを両側から挟持し
    て前記陸屋根に固定する固定部が設けられていることを
    特徴とする陸屋根用梯子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の陸屋根用梯子
    において、前記歩廊部は、前記上段梯子部に対して回動
    可能に設けられていることを特徴とする陸屋根用梯子。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の陸屋根用梯子
    において、前記固定部は、前記上段梯子部に対して上下
    方向に回動可能に取り付けられる押さえ部材を備え、こ
    の押さえ部材には、前記パラペットの外側面に当接する
    当接部と、この当接部を回動させる回動駆動手段とが設
    けられていることを特徴とする陸屋根用梯子。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の陸屋根用梯子におい
    て、前記回動駆動手段は、前記押さえ部材の回動中心を
    挟んで前記当接部の反対側に下方に伸ばされて取り付け
    られたロープ部材であることを特徴とする陸屋根用梯
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の陸屋根
    用梯子において、前記上段梯子部には、当該上段梯子部
    を構成する一対の側板の前記パラペット側とは反対側に
    突出するとともに、使用者を囲う安全柵が設けられてい
    ることを特徴とする陸屋根用梯子。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の陸屋根
    用梯子において、前記下段梯子部の下部には、当該梯子
    部の幅方向側面に突出するとともに、使用者が乗りかつ
    上方のステップに乗り移れる補助ステップが複数段設け
    られていることを特徴とする陸屋根用梯子。
JP5679198A 1998-03-09 1998-03-09 陸屋根用梯子 Withdrawn JPH11256968A (ja)

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