JPH11256542A - 凍結防止剤散布車の自動散布システム - Google Patents

凍結防止剤散布車の自動散布システム

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JPH11256542A
JPH11256542A JP5698998A JP5698998A JPH11256542A JP H11256542 A JPH11256542 A JP H11256542A JP 5698998 A JP5698998 A JP 5698998A JP 5698998 A JP5698998 A JP 5698998A JP H11256542 A JPH11256542 A JP H11256542A
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JP
Japan
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spraying
road
condition
database
spray
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Application number
JP5698998A
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English (en)
Inventor
Koichi Goto
晃一 後藤
Nobutaka Ochiai
信孝 落合
Akishige Umeda
亮榮 梅田
Kunio Kashiwagi
邦雄 柏木
Shinichi Iwata
伸一 岩田
Hiroshi Kaga
弘 加賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON JOSETSUKI SEISAKUSHO KK
TOHOKU REGIONAL CONSTR BUREAU
TOHOKU REGIONAL CONSTR BUREAU MINISTRY OF CONSTR
Advanced Construction Technology Center ACTEC
Original Assignee
NIPPON JOSETSUKI SEISAKUSHO KK
TOHOKU REGIONAL CONSTR BUREAU
TOHOKU REGIONAL CONSTR BUREAU MINISTRY OF CONSTR
Advanced Construction Technology Center ACTEC
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路状況・気象状況等に適した効果的かつ効
率的な自動散布を行う。 【構成】 GPS12より自車位置を検出し、検出した
自車位置の道路状況パターンに設定されている散布条件
データをメモリーカード11に記憶された道路状況パタ
ーンデータベースより読み出し、その読み出した散布条
件にしたがって制御器10により散布装置(図示せず)
を制御して散布剤を自動的に散布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凍結防止剤散布車
等における散布剤の自動散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積雪寒冷地における路面の凍結防止対策
は極めて重要であり、道路を管理する建設省や地方公共
団体は、冬季道路の交通を確保するために凍結防止剤の
散布を実施している。凍結防止剤としては原塩又は塩化
カルシウムの粒子あるいはそれらの水溶液が一般に用い
られる。その凍結防止剤等を散布する散布装置及びそれ
を車両に搭載した凍結防止剤等散布車は従来より周知で
ある。
【0003】凍結防止剤の散布作業においては、散布個
所・区間の延長と凍結予測の不確定さから散布量が増加
する傾向にある。特に、近年のタイヤのスパイクレス化
によって凍結防止剤散布の役割が増し、散布量が増加し
て除雪費用の大半を凍結防止剤が占めるにいたってい
る。さらに、散布量の増加に伴う生態系への影響が懸念
されており、道路状況・気象状況等に適した効果的かつ
効率的な散布が望まれている。
【0004】一方、適切な時期に適切な散布を行うため
の状況判断は現場技術者の経験に依存しており、また、
現場の状況に対応するため、散布作業を行う散布車のオ
ペレータに判断が任されることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
散布装置・散布車では自動散布技術が確立されておら
ず、凍結防止剤等の散布作業では上述の如くオペレータ
の経験と感に基づいて散布している場合も多く、効果的
かつ効率的な散布が難しいという問題がある。
【0006】また、現場技術者及び熟練オペレータの確
保も難しく、さらに、散布作業におけるオペレータの負
担軽減も重要である。このような面からも、凍結防止剤
等の自動散布技術の確立が望まれている。
【0007】本発明は、従来の凍結防止剤等散布装置に
おける上述の問題を解決し、道路状況・気象状況等に適
した効果的かつ効率的な散布を行うことのできる凍結防
止剤等自動散布装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、車両上に搭載された散布装置と、自車位置検出シ
ステムと、道路状況パターンの位置データ及び散布条件
データを保持する道路状況パターンデータベースを格納
するデータベース記憶手段とを有し、前記自車位置検出
システムにより自車位置を検出し、該検出した自車位置
の道路状況パターンに設定されている散布条件データを
前記道路状況パターンデータベースより読み出し、該読
み出した散布条件にしたがって前記散布装置により散布
剤を自動的に散布することにより解決される。
【0009】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記道路状況パターンデータベースは道路状態に
応じた道路パターン番号データベースを別個に有し、前
記自車位置検出システムにより検出した自車位置の道路
パターン番号が所定番号のとき、前記道路パターン番号
データベースに登録された散布条件で前記散布装置によ
り散布剤を散布することを提案する。
【0010】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、路面状況判別システムを設け、前記道路状況パ
ターンデータベースは路面状態に応じた路面状態データ
ベースを別個に有し、前記自車位置検出システムにより
検出した自車位置が所定位置のとき、前記路面状況判別
システムにより路面状態を判別し、該判別した路面状態
に応じた散布条件を前記路面状態データベースより読み
出して前記散布装置により散布剤を散布することを提案
する。
【0011】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、非接触型温度検知手段を有し、該検知手段によ
り路面温度を検知して前記路面状況判別システムによる
路面状態判別を補助することを提案する。
【0012】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記データベースのデータ編集システムを有
し、データの入力及び編集が可能なことを提案する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る自動散布装置の基本構成要素を示すブロック図であ
る。この図に示すように、本実施形態の自動散布装置
は、凍結防止剤等の散布作業を実行する部分である散布
装置及びこれを搭載した散布車両と、自車位置検出シス
テムと、路面状況判別システムと、道路状況パターンデ
ータベースと、データ編集システムとに大別される。
【0014】まず、散布装置と散布車両から説明を始め
る。本発明の自動散布装置は、基本的に、従来周知の散
布装置及び散布車両に適用できるものであって、図2に
本発明を適用可能な散布装置の一例を示す。
【0015】図2に示す散布装置は、作業車両(平ボデ
ィトラック等)に搭載可能な散布装置で、乾燥散布剤に
水溶液ををまぶして散布できる湿式散布機能を有する散
布装置である。
【0016】この図に示す散布装置は、粒状散布剤用ホ
ッパ1,液状散布剤用タンク2,液状散布剤用ポンプ
3,粒状散布剤搬送用スクリュー4,液状散布剤用配管
5,散布円盤6,スクリューコンベア駆動用モータ7,
シュート8等を有している。ホッパ1は、原塩,塩化カ
ルシウムなどの乾燥散布剤を収納するものである。タン
ク2には塩化カルシウム等の水溶液を収納する。
【0017】ホッパ1の底部に設けられた搬送用スクリ
ュー4で粒状散布剤を送り出し、一方、タンク2内の液
状散布剤はポンプ3によって送り出される。両散布剤は
シュート8及び配管5を通って散布円盤6に導かれ、円
盤上に落下した両散布剤は回転円盤の回転運動の遠心力
によって路面上に拡散して混ぜ合わされて撒かれるよう
に構成されている。なお、粒状散布剤搬送装置としてス
クリューコンベア以外にベルトコンベヤあるいはその他
の方式のものを使用することができる。
【0018】散布剤の散布量及び粒状散布剤と液状散布
剤の混合比(湿式割合)は、コンベア駆動用モータ7と
ポンプ3の駆動速度により調節される。また、散布剤の
散布幅は回転円盤6の回転速度により調節される。さら
に、散布方向は、図示しない散布方向調節機構により調
節される。散布量、散布幅及び散布方向を手動で調節す
る場合は、図示しない操作盤(この散布装置が搭載され
る車両の運転室に配置される)のスイッチ及びつまみに
よりオペレータがコンベア駆動用モータ7,ポンプ3及
び散布円盤6の駆動部の速度ならびに散布方向調節機構
の角度を設定することにより行われる。散布剤の自動散
布は、後述する制御器10により上記のモータやポンプ
等が制御されることにより行われる。なお、散布装置の
構成は図2のものに限られるものではなく、又、散布
量,湿式割合,散布幅及び散布方向の調節は、図2に示
す例とは異なる方法で調節するようにしても良いことは
言うまでもない。
【0019】次に、自車位置検出システムについて図3
を参照して説明する。自車位置検出システムは、散布区
間,散布解除区間,橋梁・日陰・トンネル等の道路状況
を含めた道路状況パターンの位置を検知するために使用
するものである。本実施形態では、図3に示すように、
制御器10,メモリーカード11,GPS(Global Pos
itioning System)12から構成される。
【0020】この自車位置検出システムにおいて、各道
路状況パターンの位置を検知する方法は、あらかじめメ
モリカード11に各道路状況パターンの位置情報を格納
しておき、車両走行中にGPS12を利用して得られる
自車の位置情報と照らし合わせることによって行う。
【0021】この自車位置検出システムにおける制御を
図3,4を参照して説明する。制御器10には、GPS
12から位置データ(緯度,経度)が入力され、メモリ
ーカード11からは予め格納された位置データが入力さ
れる。両位置データを照らし合わせ、現在位置が散布す
べき区間であるか否かを判断する。散布区間であれば、
散布密度,湿式割合,散布方向等の散布条件をセットす
る。
【0022】なお、本実施形態では、位置データのシス
テム外部への出力が可能なGPSを使用している。ま
た、自車位置の検出には、GPS12による測位にジャ
イロユニット,走行パルスをもとにした自車位置測位を
併用することも可能である。
【0023】自車位置の検出(演算)方法が本実施形態
のものに限定されるものでないことは言うまでもない。
自車位置の検出自体は今後開発されるであろう新たな方
式を含め適宜選択できるものである。一例として、本実
施形態における位置演算方法をここに記載する。
【0024】GPSを使用した各道路状況パターンの認
識は、GPS12により検出した現在位置の位置データ
と既にメモリーカード11に格納されている道路状況パ
ターンの区間開始位置及び区間終了位置の位置データか
ら演算して求める。その演算方法を図5を参照して説明
すると、区間開始位置(X1,Y1)と区間終了位置
(X2,Y2)を結ぶ直線Y=f(X)を求める。次に、
この直線に直交し、(X1,Y1)と(X2,Y2)を
夫々通る直線Y=f1(X)及びY=f2(X)を求める。
現在位置(X3,Y3)が2つの直線Y=f1(X),Y
=f2(X)に挟まれた範囲(斜線)内に位置した場合、
車両がその道路状況パターン区間に入っていると判断す
る。なお、図では、現在位置(X3,Y3)が2つの直
線Y=f1(X),Y=f2(X)の範囲外にある状態が示
されている。また、車両進行方向に対する左右方向の範
囲は、区間開始位置(X1,Y1)と区間終了位置(X
2,Y2)を焦点とし、図中の2次方程式により表わさ
れる楕円で囲まれる範囲を計算する。現在位置の計算に
は、Y座標に緯度データを、X座標に経度データを入力
して算出する。
【0025】本実施形態では上記のような演算方法を採
用しているが、将来的にGPSを補足する地上基準局等
の位置検出設備がきめ細かく整備された場合や、CD−
ROM等によって供給される地図データに含まれる緯度
・経度のデータを用いて位置検出を行っても同様の効果
(位置検出)を得ることができる。
【0026】次に、路面状況判別システムについて説明
する。路面状況判別システムは散布作業を実行する区間
の路面状況を検出するためのもので、本実施形態では図
6に示すように、制御器10,メモリーカード11,路
面判別センサ13及び非接触型温度センサ14から構成
される。
【0027】この路面状況判別システムは、散布作業区
間走行中に路面判別センサ13から路面識別信号(路面
判別データ)を取り込んで路面状態を判断し、散布密
度,湿式割合等の必要なデータを予め記憶させてあるメ
モリーカード11から選択するシステムとした。路面判
別に使用するセンサ類はコンパクトで車載可能であり、
非接触型である必要がある。なお、補助データとして非
接触型温度センサ14からの路面温度データも取り込ま
れる。
【0028】この路面状況判別システムにおける制御を
図6,7を参照して説明する。制御器10は、路面判別
センサ13から入力された路面判別データに基づいてそ
の散布作業区間の路面状況を判定する。本実施形態で
は、路面状況は乾燥,湿潤,新雪,圧雪,氷板,ブラッ
クアイスの6タイプに分類されるが、このフローチャー
トでは、湿潤からブラックアイスの何れにも判定されな
かった場合を乾燥路面としている。作業区間のタイプが
判定されると、メモリカード11からその区間タイプに
応じた散布条件を読み込み、散布条件がセットされる。
【0029】路面判別センサ13は路面状態を上記のよ
うに6種類に類別して検出するものであり、非接触型
で、RS232Cインターフェースを使用して外部にデ
ータを出力できる。また、路面判別以外に速度及び走行
距離も検出できる。
【0030】路面判別アシストセンサである非接触温度
センサ14は、路面温度を検知することによって路面判
別センサ13の路面状態判断の補助をするものである。
次に、道路状況パターンデータベースについて説明す
る。
【0031】各道路状況パターンの位置データ及び散布
密度・散布幅等の各散布データは、道路状況パターンデ
ータベースとして図3,6に示すメモリーカード11に
格納されている。本データベースを格納する記憶媒体と
しては、パソコン等で入力・編集が可能なこと、制御器
に装着してティーチング方式によりデータ入力が可能な
こと、車両に搭載してデータを読み出す際に振動等によ
る物理的な問題が起きにくいこと、記憶容量が充分なこ
と、などの条件を満たすことが要求されるため、本実施
形態ではメモリーカードを使用している。メモリーカー
ドは、メモリーカードリーダ・ライタを用いて編集用の
アプリケーションソフトを作成してパソコンによってデ
ータ修正ができる。また、メモリーカードを使用した場
合、制御器10への脱着を容易に行うことができる。な
お、データベース格納媒体は必ずしもメモリーカードに
限られるわけではなく、上記の条件を満たす任意の記憶
媒体を使用可能である。
【0032】さて、道路状況パターンデータベースのデ
ータフォーマットについて説明する。橋梁,日陰,トン
ネル等の各道路状況パターンの情報は、最終的には散布
区間又は散布解除区間の情報として大別される。また、
作業区間全体は散布区間と散布解除区間が連続している
状態と考えられる。従って、データベースとして登録す
るデータは、散布区間,散布解除区間を各ステップと考
え連続した番号を付けることによって表わすことにし
た。また、各ステップの開始位置をポイントとし、各ポ
イント毎に車両の散布作業状態のデータ(車両位置デー
タ、設定散布密度、設定湿式割合等)を1グループにま
とめて一緒に登録する。各グループ毎のデータは、各道
路状況パターン区間を車両が走行したときに通過する順
番に並べられている。
【0033】本実施形態では、グループ内に登録するデ
ータベースの項目は以下の10項目とした。ポイント
番号、区間スタート緯度データ、区間スタート経度
データ、道路パターン番号、散布密度、湿式割
合、散布幅、散布方向、散布のON/OFF状
態、(10)次のポイントまでの走行距離。
【0034】上記の道路パターン番号は、各道路状態
に番号(1:橋梁、2:日陰、3:トンネル等)を付
け、別個にデータベースを用意する。そのデータベース
(道路パターン番号データベース)に登録する項目は、
道路パターン番号,散布密度,湿式割合,散布幅,散布
方向の5項目とする。
【0035】ティーチング方式により道路状況パターン
データベースを作成するときは、道路パターン番号0と
して登録する。自動散布制御のとき、制御器10は道路
状況パターンデータベースの道路パターン番号を調べ
て、番号0ならグループ内に登録された条件で制御を行
うが、道路パターン番号が0以外のときは、道路パター
ン番号データベースに登録された条件を読み込んで制御
を行う。
【0036】本実施形態では、ある区間を路面状況判別
システム(図6)の機能を使用して路面状態を検知して
自動散布を行う区間とすることもでき、その場合には、
その区間は散布解除区間として道路状況パターンデータ
ベースに登録される。
【0037】なお、路面状況判別システムによって自動
散布を行うには、検出する各路面状態(湿潤、新雪、圧
雪、氷板等)における必要な散布条件を予めデータベー
スとして用意しておく必要がある。その路面状態による
データベースは、散布密度、湿式割合の2項目とする。
【0038】本実施形態では、メモリーカード11に
は、1つの作業区間を1パターンとして4パターン(4
作業区間)まで登録することができる。メモリーカード
11の記憶領域マップを図8に示す。
【0039】この図に示すように、メモリーカード11
にはその上位領域より順に、最大20種類の道路パター
ンを格納できる道路パターン番号データベース領域、予
備領域、最大20種類の路面状態を格納できる路面状態
データベース領域、10項目のデータを保持する各ステ
ップを最大96ステップまで格納できる作業区間(パタ
ーン)を4パターン登録できるパターン1〜4領域(道
路状況パターンデータベース領域)、予備領域が設定さ
れる。なお、登録できるパターンの数やステップの数な
どはすべて一例であり、本実施形態に限られるものでは
ない。
【0040】次に、本実施形態の自動散布装置を用いた
実際の散布作業の様子を図9を参照して説明する。ある
作業区間を走行する散布車両は、自車位置検出システム
(図3)により自車位置を検出し、自車位置のステップ
に設定されているデータをメモリーカード11内の道路
状況パターンデータベースから読み出し、そのデータに
したがって制御器10が散布装置本体(図2)を制御し
て所定の散布密度・湿式割合・散布幅・散布方向にて凍
結防止剤を散布する。
【0041】すなわち、車両が各ステップの開始位置
(ポイント)を通過すると、そのポイント番号のデータ
がメモリーカード11から読み出される。最初のステッ
プであるステップ1に対応するポイント番号1のデータ
は、道路パターン番号が0なので、このグループ内に登
録された条件(散布密度:20g/m2、湿式割合:10
%、散布幅:3.5m、散布方向:0度、)が制御器1
0に読み込まれ、散布ON/OFFがONなので散布が
実行される。次のステップ2では、同様にグループ内に
登録された条件が読み込まれるものの、散布:OFFよ
り散布は行われない。以下、同様にして、各ステップに
設定されたデータを読み出しながら散布作業が継続され
る。
【0042】なお、前述したように、ステップに設定さ
れた道路パターン番号が「0」以外のときは、グループ
内に登録された条件ではなく、道路パターン番号データ
ベースに登録された条件を読み込んで散布が実行され
る。また、路面状況判別システム(図6)による自動散
布も可能であり、その場合にも、グループ内に登録され
た条件ではなく、路面状態データベースから読み込んだ
散布条件で散布が行われる。
【0043】道路状況パターンデータベースから他のデ
ータベースによる散布への切り替えは、後述するデータ
ベース編集システムにより道路状況パターンデータベー
ス内の作業区間の各ポイントのデータを変更修正するこ
とで可能となる。例えば、散布時期、交通量、気象状況
などの条件、あるいは散布作業に先立って調査車両等を
走行させて得た情報などに基づいてデータを修正する。
【0044】この様に、本実施形態においては、散布区
間,散布解除区間あるいは橋梁,日陰,トンネル等の道
路状況を含めた道路状況パターンの位置情報を予めデー
タベースとして用意し、車両走行中に検出した自車の位
置情報と照らし合わせて、データベース内に登録されて
いる散布条件にしたがって散布装置本体を制御して散布
を行うので、道路状況に応じた効果的かつ効率的な自動
散布を行うことができる。また、作業区間内の任意の個
所を異なる散布条件で散布することもできるので、道路
状態にあったきめ細かい散布を行うこともできる。さら
に、効率的な自動散布と相俟って湿式散布により乾燥散
布剤の路面への付着を促進させるので、乾燥(粒状)散
布剤が飛ばされてしまう量を減らすことができ、生態系
への影響など環境への悪影響を抑制することができる。
【0045】次に、データベース編集システムについて
説明する。本実施形態では、パソコンとメモリカードリ
ーダ・ライタによりデータベース編集システムを構成し
た。メモリカード(PCカード)に登録してあるデータ
をメモリカードリーダ・ライタで読み込んでパソコンに
伝送し編集する。また、アプリケーションソフトにより
道路状況パターンデータ等のデータを新規に作成するこ
ともできる。新規作成、または新たに編集したデータ
は、メモリカードリーダ・ライタに伝送してメモリカー
ド11に新たに書き込むことができる。パソコンとメモ
リカードリーダ・ライタの接続は、パソコンの汎用性を
考えてRS232Cインターフェースを使用したシリア
ル伝送で行っている。
【0046】本実施形態におけるデータベース編集シス
テムの仕様は、装置構成が、OS(オペレーティング・
システム)にWindows95を搭載するパソコンと
メモリカードリーダ・ライタである。
【0047】データベース編集システムの主要編集機能
は以下の9項目とした。すなわち、 道路状況データベースを新規作成する。ファイルに
した道路状況データベースのデータを編集する。編集
した道路状況データベースのデータをファイルに保存す
る。メモリカード11から道路状況データベースのデ
ータを読み込みファイルにする。ファイルにした道路
状況データベースのデータをメモリカード11に書き込
む。通信ポートを設定する。各ポイントの編集画面
を表示する。各路面状態における散布条件編集画面を
表示する。作業区間全体の散布条件を表示する。
【0048】また、のポイント編集で編集できる項目
は、ポイントの緯度,ポイントの経度,道路パターン番
号,散布密度,湿式割合,散布幅,散布方向,散布ON
/OFF状態の8項目である。さらに、上記ポイント編
集において、道路パターン番号が「0」以外のときは、
「道路パターン別散布条件編集」により各道路パターン
での散布条件を設定、修正することができる。
【0049】本実施形態においては、道路状況パターン
データベース編集システムにより道路状況パターンデー
タベースのデータ入力・データ修正を行うことができ、
本発明の自動散布装置の使用に当たり、各作業区間のデ
ータベース作成が容易にでき、またデータの修正を容易
に行って実態に即した散布作業の準備を迅速に行うこと
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の凍結防止
剤等の自動散布装置によれば、検出した自車位置の道路
状況パターンに設定されている散布条件データを道路状
況パターンデータベースより読み出して散布装置により
散布を行うことができるので、道路状況等に適した効果
的かつ効率的な自動散布を行うことができる。
【0051】請求項2の構成により、橋梁,日陰,トン
ネル等、道路のパターンによっては異なる散布条件で散
布を行うことができるので、より実態に即した効果的か
つ効率的な自動散布を行うことができる。
【0052】請求項3の構成により、路面状況判別シス
テムにより路面状態を判別してその路面状態に応じた散
布条件で散布を行うことができるので、新雪,圧雪,氷
板等、路面状態に応じた効果的かつ効率的な自動散布を
行うことができる。
【0053】請求項4の構成により、非接触型温度検知
手段により路面状況判別システムによる路面状態の判別
を補助するので、路面状態判定が正確になり、より効果
的かつ効率的な自動散布を行うことができる。
【0054】請求項5の構成により、データ編集システ
ムによりデータの入力及び編集が可能なので、作業区間
に応じた散布条件を容易に設定でき、また、気象状態や
路面状態等に応じた散布条件の修正が容易であり、より
効果的かつ効率的な自動散布を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である自動散布装置の基本
構成要素を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される散布車両の一例を示す構成
図である。
【図3】本実施形態における道路状況認識システムの構
成を示す模式図である。
【図4】その道路状況認識システムにおける制御を示す
フローチャートである。
【図5】その道路状況認識システムにおける区間位置を
認識するための演算方法を説明する模式図である。
【図6】本実施形態における路面状況判別システムの構
成を示す模式図である。
【図7】その路面状況判別システムにおける制御を示す
フローチャートである。
【図8】本実施形態における道路状況データベースが格
納されたメモリーカードの記憶領域マップを示す模式図
である。
【図9】本実施形態の自動散布装置を用いた散布作業の
様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1 粒状散布剤用ホッパ 2 液状散布剤用タンク 3 液状散布剤用ポンプ 4 粒状散布剤搬送用スクリュー 6 散布円盤 7 スクリューコンベア駆動用モータ 8 シュート 10 制御器 11 メモリーカード 12 カーナビゲーションシステム 13 路面判別センサ 14 非接触型温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (74)上記2名の代理人 弁理士 伊藤 武久 (外1名 ) (72)発明者 後藤 晃一 宮城県多賀城市桜木3丁目6−1 建設省 東北地方建設局東北技術事務所内 (72)発明者 落合 信孝 宮城県多賀城市桜木3丁目6−1 建設省 東北地方建設局東北技術事務所内 (72)発明者 梅田 亮榮 東京都文京区大塚2丁目15番6号 財団法 人先端建設技術センター内 (72)発明者 柏木 邦雄 東京都文京区大塚2丁目15番6号 財団法 人先端建設技術センター内 (72)発明者 岩田 伸一 北海道札幌市手稲区曙8条2丁目10番13号 (72)発明者 加賀 弘 北海道札幌市手稲区稲穂3条1丁目201番 地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両上に搭載された散布装置と、自車位
    置検出システムと、道路状況パターンの位置データ及び
    散布条件データを保持する道路状況パターンデータベー
    スを格納するデータベース記憶手段とを有し、前記自車
    位置検出システムにより自車位置を検出し、該検出した
    自車位置の道路状況パターンに設定されている散布条件
    データを前記道路状況パターンデータベースより読み出
    し、該読み出した散布条件にしたがって前記散布装置に
    より散布剤を自動的に散布することを特徴とする凍結防
    止剤等自動散布装置。
  2. 【請求項2】 前記道路状況パターンデータベースは道
    路状態に応じた道路パターン番号データベースを別個に
    有し、前記自車位置検出システムにより検出した自車位
    置の道路パターン番号が所定番号のとき、前記道路パタ
    ーン番号データベースに登録された散布条件で前記散布
    装置により散布剤を散布することを特徴とする、請求項
    1に記載の凍結防止剤等自動散布装置。
  3. 【請求項3】 路面状況判別システムを設け、前記道路
    状況パターンデータベースは路面状態に応じた路面状態
    データベースを別個に有し、前記自車位置検出システム
    により検出した自車位置が所定位置のとき、前記路面状
    況判別システムにより路面状態を判別し、該判別した路
    面状態に応じた散布条件を前記路面状態データベースよ
    り読み出して前記散布装置により散布剤を散布すること
    を特徴とする、請求項1に記載の凍結防止剤等自動散布
    装置。
  4. 【請求項4】 非接触型温度検知手段を有し、該検知手
    段により路面温度を検知して前記路面状況判別システム
    による路面状態判別を補助することを特徴とする、請求
    項3に記載の凍結防止剤等自動散布装置。
  5. 【請求項5】 前記データベースのデータ編集システム
    を有し、データの入力及び編集が可能なことを特徴とす
    る、請求項1,2,3に記載の凍結防止剤等自動散布装
    置。
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