JPH11255521A - 板状ガラスの製造方法及び装置 - Google Patents
板状ガラスの製造方法及び装置Info
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- JPH11255521A JPH11255521A JP10074973A JP7497398A JPH11255521A JP H11255521 A JPH11255521 A JP H11255521A JP 10074973 A JP10074973 A JP 10074973A JP 7497398 A JP7497398 A JP 7497398A JP H11255521 A JPH11255521 A JP H11255521A
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Abstract
坦度が要求されるプレスガラスの製造において、ガラス
表面に発生するシアマークを抑える。 【解決手段】 本発明は、刃先を対向させて配置した一
対の切断刃21、22の該刃先間に、上記溶融ガラスG
を連続的に供給する工程と、溶融ガラスGと上記切断刃
21、22との接触時間が0.2秒以下の条件で、上記両
切断刃を所定の間隔で接離動作させて上記溶融ガラスを
切断し、溶融ガラスコブを下型上に供給する工程とを含
む。測定により溶融ガラスと切断刃との接触時間を0.2
秒以下とすることによって、プレス後のガラス表面のシ
アマークが低減することが明らかにされた。
Description
で用いられる磁気記録媒体用のガラス基板など、高度な
平坦度が要求されるプレスガラスの製造に適した板状ガ
ラスの製造方法及び装置に関し、特にガラス表面に発生
するシアマークを抑えるのに適した板状ガラスの製造方
法及び装置に関する。
磁気記録媒体の面記録密度は、著しい勢いで伸び続けて
いる。1990年以降その記録密度は年率約60%で増加し、
現在、1平方インチ当たり2Gビット以上の記録密度を有
するハードディスク用記録媒体が既に出現している。ハ
ードディスク装置は、高速回転する磁気記録媒体上で、
アクチュエータにより支承された磁気ヘッド(スライダ)
を媒体の半径方向に走査することによって情報の読み出
し及び書き込みを行う。磁気ヘッドは、磁気記録媒体の
高速回転により生じる空気流により、磁気記録媒体の情
報記録面に対し僅かな隙間を空けて浮上する。現在、磁
気ヘッドの記録面に対する浮上量は僅か40nm〜50nm程度
であり、更なる高密度化への要求と相俟って、浮上量の
極小化の要求が更に厳しくなっている。
とが、安定した情報の読み出し及び書き込みの上で重要
である。安定した磁気ヘッドの浮上量を確保し、また上
記浮上量の極小化を実現するためには、磁気記録媒体の
表面を極めて高精度に平坦化すること、特に磁気記録媒
体に用いられる基板を平坦化することが極めて重要な要
素技術である。
ミ製基板に代わるものとして、近年ガラス製基板が注目
され、その研究開発が盛んである。ガラス製基板は、ア
ルミ製基板に比して、一般的に強度及び平坦度の面で優
れている。記録密度の向上と共に上記磁気記録媒体の平
坦度の要求が更に厳しくなるので、平坦度の面でアルミ
製基板よりも優れているガラス製基板の重要性は、今後
一層高まることが予想される。
供給される溶融ガラスを適宜サイズに切断し(切断後の
ものを、ガラスコブという)、下型上に供給する。これ
を上型及び下型を用いてプレスして円盤状にし、冷却後
表面を研磨して、必要な表面処理(例えば、イオン交換
法による化学強化)が施される。
より向上させる、すなわち表面粗さを小さくする上で、
回避しなければならない一つの問題がある。それは、プ
レス後の円盤状ガラスに現れる「シアマーク」の問題で
ある。シアマークは、円盤状ガラスの中心付近で、その
表面から一定の深さの間に密集する小さい気泡の集まり
である。シアマークは、溶融ガラスを切断した際の切断
面によって形成されることが明らかにされている。各気
泡のサイズは、要求されるガラス基板の平坦度の要求
(表面粗さRmax=5〜10μm程度)から見て極めて大きいの
で、後の研磨工程において、これを除去する必要が生じ
る。上記ガラス基板の更なる平坦度の要求によって、従
来問題とされていなかったシアマークの存在はガラス基
板の品質を保証する上で、より深刻な問題になってき
た。
(研磨時間)で所望の平坦度を達成することが重要であ
る。上記シアマークを少しでも浅くすることができれ
ば、研磨時間を短縮でき、ガラス製基板の生産性が向上
することは明らかである。
表面の上記シアマークをできるだけ抑え、研磨工程にお
けるシアマークの除去を容易にしてガラス成形品の生産
性を向上させることにある。
請求項1記載の本発明は、刃先を対向させて配置した一
対の切断刃を接離動作させることによって溶融ガラスを
切断して溶融ガラスコブを下型上に供給した後、該下型
と上型とによって上記溶融ガラスコブをプレスして板状
ガラスを成型する板状ガラスの製造方法において、上記
切断刃の刃先間に、上記溶融ガラスを連続的に供給する
工程と、上記溶融ガラスと上記切断刃との接触時間が0.
2秒以下の条件で、上記両切断刃を所定の間隔で接離動
作させて上記溶融ガラスを切断し、溶融ガラスコブを上
記下型上に供給する工程とを含む。測定により溶融ガラ
スと切断刃との接触時間を0.2秒以下とすることによっ
て、プレス後のガラス表面のシアマークが低減すること
が明らかにされた。
を切断し、溶融ガラスコブを上記下型上に供給する工程
の後に、上記上型と下型とで上記溶融ガラスコブをプレ
スし、板状ガラスを成型する工程と、上記板状ガラスの
表面を研磨する工程とを含む。
れる溶融ガラスを切断装置により切断することによって
溶融ガラスコブを下型上に供給した後、該下型と上型と
によって上記溶融ガラスコブをプレスして板状ガラスを
成型する板状ガラスの製造装置において、上記切断装置
は、相対する向きの第1及び第2のねじ面を有する駆動
軸と、上記駆動軸を回転駆動する駆動源と、刃先を対向
させて配置される一対の切断刃と、上記各切断刃をそれ
ぞれ支承する一対の支持部材であって、一方が上記駆動
軸の第1のねじ面に螺着され、他方が上記駆動軸の第2
のねじ面に螺着され、それぞれが上記駆動軸の回転に伴
ってその軸線方向に移動して、上記一対の切断刃を上記
溶融ガラスと上記切断刃との接触時間が0.2秒以下の条
件で接離方向に移動させるものとを備える。
上記駆動軸を第1の方向及び該第1の方向とは逆の第2
の方向に回転駆動し、上記駆動軸の第1の方向の回転に
より上記一対の切断刃が接近方向に移動され、上記駆動
軸の第2の方向の回転により上記一対の切断刃が分離方
向に移動される構成を有する。
に沿って詳細に説明する。本実施形態では、本発明をハ
ードディスク装置に用いられる磁気記録媒体の基板とな
るガラス製基板を成形するための製造装置に適用した例
を示す。尤も、本発明は、磁気記録媒体以外の情報記録
媒体、例えば光記録媒体、光情報記録媒体等に用いられ
るガラス製基板、カメラ用フィルタ、マスクブランクス
など、高い平坦度を要求される板状ガラスの製造装置に
広く適用できるものである。
製基板の製造装置を示す装置外観の側面図及び平面図で
ある。製造装置1は、溶融ガラスを供給し、切断し、プ
レスし、その反りを修正し、搬出するための各装置を備
えている。本製造装置1により成形されたディスク状の
ガラス成形品は、搬出装置2により搬出され、図示しな
い自然冷却搬送路上に移され、ここでの冷却の後、次工
程である研磨工程に渡される。
3により回転駆動されるターンテーブル4を備える。タ
ーンテーブル4の上面周縁近くには、16個の下型6a〜
6pが設置されている。各下型6は、ターンテーブル4
の上面の同一円周上に等間隔で並んで配置されている。
図1においては、他の構成要素を明示するため、一部の
下型を省略している点に留意されたい。下型6は、基本
的には、上面にプレス面を有する円柱状本体と、その周
囲を覆う、円柱状本体に対し相対的に移動可能な胴型と
で構成されるが、これは従来から用いられている一般的
下型と同じものであるので、ここではその詳細な構成に
ついての説明を省略する。下型6は、ターンテーブル4
の1/16ステップ回転(1ステップでターンテーブルを1/16
回転させる)によって、その円周上を移動される。
に、溶融ガラスの供給、切断、プレス、反り修正及び搬
出を行うための各種装置を備える。溶融ガラスの供給
は、図示しない溶融炉からのチューブ状溶融ガラスを、
後に詳細に説明する切断装置20によって切断し、下型
6のプレス面へ落下させることによって達成される。上
記溶融炉及び切断装置は、装置枠体5から上方に立ち上
げられた図示しない支持構造により、図2における破線
位置Aに設置され、その直下に来る下型(図では、下型
6a)上に溶融ガラス、すなわちガラスコブを供給す
る。
7によって達成される。プレス用上型7は、支持構造1
1に支承されたエアシリンダ8の駆動軸によって垂下支
持され、且つ下型6に対し接離する方向に移動自在とさ
れる。プレス用上型7の下降動作によって、下型6上の
溶融ガラスに対するプレスを行う。プレス用上型7は、
図2における位置Bに設置されており、その直下に来る
下型(図では、下型6c)上の溶融ガラスをプレスし、1.
3mm厚程のディスク状に成形する。上記ディスク状ガラ
スの反り修正は、上記プレス用上型7の下流に連続して
配置された複数の反り修正用上型9によって達成され
る。本実施形態においては、3基の反り修正用上型9及
びエアシリンダ10が備えられ、これらは、図2におけ
る位置C、D、Eにおいて、支持構造11によって支承
されている。なお、製造装置1は、上型及び下型を加熱
するための加熱装置12及び13を有しており、これに
よって各下型6、上型7及び9の温度は、少なくとも溶
融ガラスのガラス転移点(約500℃)以上に保たれてい
る。
れる切断装置20の具体的構成を示している。これら図
において切断装置20は、基本的に一対の切断刃21、
22を、その刃先21a、22aが摺動交差するよう接
離動作させることにより、該刃先間に供給された溶融ガ
ラスGを一定間隔で切断し、上記ターンテーブル4の下
型6上に溶融ガラスコブとして供給するものである。切
断装置20において、一対の切断刃21、22は、それ
ぞれ一対のアーム23、24によって支承されている。
図3で明らかなように、切断刃21、22は、アーム2
3、24によって、その刃先21a、22aが対向する
ように配置され、アームの駆動によって接離方向(図に
おけるA及びB方向)に移動される。上記アーム23、
24は、その基端側に、昇降基台25に形成されたガイ
ド溝25aに沿って摺動自在にされるスライダ26、2
7を備える。昇降基台25のガイド溝25aは、切断刃
21、22を接離すべき方向に沿って形成され、スライ
ダ26、27のガイド溝25aに沿う移動によって、切
断刃が適切に移動される。
駆動軸28が配置されている。駆動軸28の軸外周面に
は、その長さ方向で隣り合う2つのリードねじ28a及
び28bが形成されている。一方のリードねじ28a
は、少なくとも上記一方のスライダ26の移動領域に亘
って形成されており、スライダ26は該リードねじ28
aに螺着されている。すなわち、図5で示すように、ス
ライダ26はその移動方向に沿う、上記リードねじ28
aと同ピッチのねじ孔26aを備えており、該ねじ孔2
6aとリードねじ28aとは、ねじ対偶により連結され
ている。従って、駆動軸28の回転によりスライダ26
は、ガイド溝25aに沿ってリードねじ28aのピッチ
に応じた移動量で移動する。他方のリードねじ28b
は、少なくとも上記他方のスライダ27の移動領域に亘
って形成されており、スライダ27は該リードねじ28
bに螺着されている。スライダ27は、上記スライダ2
6と同様のねじ孔を備えており、これがリードねじ28
bとねじ対偶により連結される。従って、駆動軸28の
回転によりスライダ27は、ガイド溝25aに沿ってリ
ードねじ28bのピッチに応じた移動量で移動する。
同じピッチで相対する向き(一方が右ねじで、他方が左
ねじ)に形成されている。従って、駆動軸28が一方向
に回転されると、両スライダ26と27、延いては両切
断刃21と22は、相対する方向、すなわち互いに接近
する方向(図中、矢印A方向)又は互いに離間する方向
(矢印B方向)に移動することとなる。上記駆動軸28
は、図4に示すサーボモータ29によって回転駆動され
る。サーボモータ29は、所定の回転角で正逆回転可能
であり、その駆動力はベルト30を介して駆動軸28に
伝達される。
置20は、図示しない支持構造に直接固定されるベース
31、その上に順次支承される第1及び第2の移動基台
32及び33、並びに移動・調整機構を含んでいる。上
記第1及び第2の移動基台32、33及び移動・調整機
構は、固定されたベース31に対し、両切断刃21及び
22を溶融ガラスに対する適切な初期位置に移送し、微
調整するための構造である。上記第1の移動基台32
は、移動機構34により図3におけるX方向に移動自在
にされ、上記第2の移動基台33は、移動機構35によ
り図4におけるY方向に移動自在にされる。両切断刃の
アーム23及び24を直接支承する上記昇降基台25
は、上記第2の移動基台33に対し垂直移動自在に支承
され、図示しない移動機構によって垂直(Z方向)移動さ
れる。図では明らかにされていないが、切断装置20
は、更に切断刃の傾きや左右の振れなどを調整するため
の各種調整機構を備えている。切断装置の稼動前に、上
記各移動基台及び移動・調整機構によって両切断刃2
1、22は、溶融ガラスGがその中心位置に来るように
位置調整され、初期設定される。切断装置において上記
切断刃の移動及び位置調整機構は必須のものと考えられ
るが、その具体的構成は上記に限定されず、他の既存の
機構により実現されうるであろう。
図を示している。本図によりスライダ26、ガイド溝2
5a及び駆動軸28の位置関係が明らかにされている。
なお、もう一方のスライダ27と、ガイド溝25a及び
駆動軸28との位置関係は、本図と同様のものであるこ
とに留意されたい。ここでスライダ26は、アーム23
を固定する上部材50と、駆動軸28に螺着されるねじ
孔26aを有する下部材51とで構成される。上部材5
0は、その幅方向両側をガイド溝25aの上端面に載置
すると共に、その内側に一対の摺接片50aを有する。
摺接片50aは、ガイド溝25aの両側壁に摺接され、
これによってガイド溝25aに対するスライダ26のが
たつきが防止され、円滑な移動が可能にされている。下
部材51は、その略中央にねじ孔26aを有し、ねじ孔
26aに対し駆動軸28に形成されたリードねじ28a
が螺合される。上部材50と下部材51とは、図示しな
い固定手段により相互に固定され、ガイド溝25a内を
一体となって移動する。本実施形態において、スライダ
26を上下2つの部材により構成したのは製造上の問題
であり、そのような問題がないならばこれを一部材で構
成してもよい。
の詳細を拡大して示す平面図及び側面図である。図にお
いて両切断刃21及び22は同じものであり、各アーム
23、24に対しその表裏を反転して取り付けられてい
る。両切断刃21、22の刃先21a、22aは略V字
状に形成されると共に、同図(B)で示されるように、刃
幅方向に湾曲状にされている。湾曲された刃先の曲率は
その両端で最大で、内側に向けて徐々に小さくなり、溶
融ガラスGの切断に関わる中央の領域(V字の底の領域)
においては曲率はゼロに近いものとなる。また、刃先2
1a及び22aの上記中央の領域は、平面的に湾曲面で
形成される。この曲率は必ずしも溶融ガラスGの曲率に
一致させる必要はないが、これをある程度近いものにす
ることによって、溶融ガラスの切断面における変形が小
さくなり、シアマークを低減することができる。同図
(B)で示すように、両切断刃21、22は、その摺接す
る側の面(切断刃21では下面側、切断は22では上面
側)において高さ位置を揃えられており、切断時に両刃
先21aと22aとは上下で摺接しながら交差して、そ
の間に挟まれる溶融ガラスGを切断する。なお、上記実
施形態において、両刃先21a、22aの両端は外側
(上下方向)に逃げるように湾曲されその端部の間には高
さ方向に所定のクリアランスが確保されているので、必
要に応じてその両刃先の摺接面が交差する位置に配置
し、両刃先間の密接度を調整することができる。
る。同図(A)は、両切断刃が離間し初期位置にある状
態、同図(B)は、両切断刃が摺動交差し溶融ガラスを切
断する瞬間における状態をそれぞれ示している。同図
(A)において、切断刃21及び22が相互に離間された
状態で、各スライダ26、27は、ガイド溝25a内の
ほぼ両端の位置に配置されている。ここで、溶融ガラス
Gが供給される位置から各刃先までの距離は正確に等し
い。この状態より駆動軸28を回転駆動することによ
り、各スライダ26及び27は、相等しいピッチを有す
るリードねじ28a及び28bの該ピッチに従って、ガ
イド溝25a内を相互に接近する方向に移動され、両切
断刃21及び22を接近させる。この場合、両切断刃2
1及び22の移動速度は等しく、溶融ガラスGに対する
各刃先までの距離は等しく保たれている。同図(B)に示
すように、両スライダ26及び27は互いに近づく方向
に移動され、この状態で両切断刃の刃先21aと22a
とは上下方向に摺接しつつ交差し、これによって溶融ガ
ラスGの切断が達成される。溶融ガラスGの切断後、駆
動軸28は速やかに逆回転され、これによって両スライ
ダ26及び27は、互いに離間する方向に移動し、両切
断刃21及び22は分離される。駆動軸28は、スライ
ダ26及び27が同図(A)の位置に来ると停止され、両
切断刃21、22は次の切断時間まで初期位置に待機さ
れる。
刃21及び22と、溶融ガラスGとの接触時間を0.2秒
以下、好ましくは0.1秒以下に保つことが重要である。
ここで、切断刃と溶融ガラスとの接触時間は、各切断刃
の刃先21a及び22aが溶融ガラスGの表面に接触し
始めてから、該溶融ガラスが切断されることによって溶
融ガラスコブが分離されて該刃先から離れるまでの時間
として定義される。両刃先21aと22aとが完全に交
差した時点で、溶融ガラスコブは溶融ガラスの供給側か
ら完全に分離され刃先から離れるので、この時点をもっ
て上記接触時間を計測することが可能である。本実施形
態の切断装置において上記接触時間は、駆動軸28の回
転数及びリードねじ28a、28bのピッチに依存する
スライダの移動速度、並びに切断位置における溶融ガラ
スGの径によって決定される。より正確には上記駆動軸
28の回転数は、刃先21a、22aが溶融ガラスGに
最初に接触してから切断を終えるまでの間の平均回転数
である。一つの実施例において、上記平均回転数を2700
rpm、リードねじのピッチを20mm、溶融ガラスGの径を
φ15mmとした場合に、接触時間を0.1秒にすることがで
きた。
法について説明する。図8は、上記切断装置20により
溶融ガラスを切断し、下型上にガラスコブを供給する工
程を模式的に示したものである。工程(A)で、図示しな
いガラス溶融炉に接続された白金製パイプ81から一定
の流量で、1200℃程度に加熱された溶融ガラス(アルミ
ノシリケートガラス)Gが下型6に供給される。工程
(B)において、下型6上の溶融ガラスが所定量となる時
間間隔で、上記切断装置を駆動し、切断刃21及び22
によって溶融ガラスを切断する。この際の溶融ガラスと
切断刃との接触時間は、上述の通り0.2秒以下である。
切断された溶融ガラスGは、その表面張力によって丸み
を帯びたガラスコブとして下型6上に供給される(工程
(C))。
図2に示すターンテーブル4の回転により、プレス用上
型7の位置に移送され、ここでディスク状にプレスされ
る。更に3つの反り修正用上型9の位置に移送され、順
次反り修正を施される。反り修正後のディスク状ガラス
は、搬出装置2により製造装置1から搬出され、自然冷
却路上に移送される。冷却後のディスク状ガラスは、そ
の表面の平坦度を要求される平坦度にするために、研磨
工程に渡される。
いの後、荒削り、砂掛け、ポリッシュ研磨などを段階的
に施し、表面粗さを徐々に小さくしていく方法を取るこ
とが好ましい。上述のようにガラス表面にはシアマーク
が存在するので、少なくともシアマークが除去される深
さまでガラス表面の研削を行う必要がある。本発明にお
いては、上記切断工程における溶融ガラスと切断刃との
接触時間は0.2秒以下と短いものなので、上記シアマー
クの深さが研磨工程において比較的簡単に除去できる程
度のものに抑えられている。なお、最終研磨後の表面粗
さ(Rmax)は2μm程度である。研磨工程の後、イオン交換
法によりガラス表面を化学強化し、最終的なガラス製基
板を得る。
との接触時間を0.1秒としてディスク状ガラスの成型を
行い、冷却後のディスク状ガラスにおけるシアマークの
深さを測定した。連続成型されるディスク状ガラスから
ランダムに24個を抽出し、中央でガラスを切断して切
断面におけるシアマークの深さの平均を、そのディスク
のシアマーク深さとした。その結果、24個のディスク
のシアマーク深さは、0.3〜0.4mmであり、平均値は約0.
31mmに抑えられた。なお、成型したディスク状ガラスの
直径は66mm、肉厚は1.3mmである。この場合、ガラス表
面からシアマークを完全に除去するためには、次研磨工
程においてガラスの両表面を0.4mm研削すればよく、こ
れは従来からの研磨工程における研削量の範囲内のもの
である。
細に説明した。しかしながら本発明の範囲は、上記実施
形態及び実施例において示した事項には限定されず、特
許請求の範囲の記載に基づいてその変更、改良が可能で
ある。上記実施形態においては、ターンテーブルを用い
て溶融ガラスを各工程間に移送するよう構成したが、直
線的な搬送路を用いて溶融ガラスを移送するなど、他の
移送手段を採用することができる。また、ガラスは、ソ
ーダガラス等の他のアモルファスガラスや、結晶化ガラ
スを用いても良い。
融ガラスとの接触時間を0.2秒以下に抑えることによっ
て、ガラス表面上のシアマークが低減され、研磨工程に
おける該シアマークの除去が容易となる。従って、従来
からの研磨工程を大幅に又は全く変更することなく、シ
アマークの除去を達成することができ、その結果、その
生産性を低下させることなく、一層高まるガラス平坦度
の要求に容易に答えることができる。
装置は、各切断刃を支承する一対の支持部材を、一つの
駆動軸の駆動によって移動制御するように構成している
ので、両切断刃の移動における対称性が精度高く維持さ
れ、両切断刃と溶融ガラスとの接触時間のコントロール
を極めて高精度に行うことができる。従って、シアマー
クの深さを所定の許容範囲内に安定的に納めることがで
きる。
す装置外観の側面図である。
る。
面図(B)である。
離間し初期位置にある状態、(B)は両切断刃が摺動交差
し溶融ガラスを切断する瞬間における状態をそれぞれ示
している。
ガラスコブを供給する工程を模式的に示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 刃先を対向させて配置した一対の切断刃
を接離動作させることによって溶融ガラスを切断して溶
融ガラスコブを下型上に供給した後、該下型と上型とに
よって上記溶融ガラスコブをプレスして板状ガラスを成
型する板状ガラスの製造方法において、 上記切断刃の刃先間に、上記溶融ガラスを連続的に供給
する工程と、 上記溶融ガラスと上記切断刃との接触時間が0.2秒以下
の条件で、上記両切断刃を所定の間隔で接離動作させて
上記溶融ガラスを切断し、溶融ガラスコブを上記下型上
に供給する工程と、を含む板状ガラスの製造方法。 - 【請求項2】 上記溶融ガラスを切断し、溶融ガラスコ
ブを上記下型上に供給する工程の後に、 上記上型と下型とで上記溶融ガラスコブをプレスし、板
状ガラスを成型する工程と、 上記板状ガラスの表面を研磨する工程と、を含む請求項
1記載の板状ガラスの製造方法。 - 【請求項3】 連続して供給される溶融ガラスを切断装
置により切断することによって溶融ガラスコブを下型上
に供給した後、該下型と上型とによって上記溶融ガラス
コブをプレスして板状ガラスを成型する板状ガラスの製
造装置において、上記切断装置は、 相対する向きの第1及び第2のねじ面を有する駆動軸
と、 上記駆動軸を回転駆動する駆動源と、 刃先を対向させて配置される一対の切断刃と、 上記各切断刃をそれぞれ支承する一対の支持部材であっ
て、一方が上記駆動軸の第1のねじ面に螺着され、他方
が上記駆動軸の第2のねじ面に螺着され、それぞれが上
記駆動軸の回転に伴ってその軸線方向に移動して、上記
一対の切断刃を上記溶融ガラスと上記切断刃との接触時
間が0.2秒以下の条件で接離方向に移動させるものと、
を備えた板状ガラスの製造装置。 - 【請求項4】 上記駆動源は、上記駆動軸を第1の方向
及び該第1の方向とは逆の第2の方向に回転駆動し、上
記駆動軸の第1の方向の回転により上記一対の切断刃が
接近方向に移動され、上記駆動軸の第2の方向の回転に
より上記一対の切断刃が分離方向に移動される請求項3
記載の板状ガラスの製造装置。
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