JPH11254989A - クラッチ機構及びこれを用いたデファレンシャル装置 - Google Patents

クラッチ機構及びこれを用いたデファレンシャル装置

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Publication number
JPH11254989A
JPH11254989A JP5707398A JP5707398A JPH11254989A JP H11254989 A JPH11254989 A JP H11254989A JP 5707398 A JP5707398 A JP 5707398A JP 5707398 A JP5707398 A JP 5707398A JP H11254989 A JPH11254989 A JP H11254989A
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JP
Japan
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cam
pair
clutch mechanism
clutch
differential
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JP5707398A
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Inventor
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一のアクチュエータで両摩擦クラッチに異
なった連結力を与える。 【解決手段】 摩擦クラッチ3、5と、ギヤ組11、1
3と、その出力ギヤ35、37に設けられ異なった方向
の相対回転でそれぞれ作動して摩擦クラッチ3、5を各
別に押圧するカム17、19と、出力ギヤ35、37の
一方が摩擦クラッチを押圧しているとき他方を支持する
受圧部材21と、ギヤ組11、13を回転駆動し出力ギ
ヤ35、37に異なった方向の相対回転を与えてカム1
7、19を作動させる反転可能な電動モータ15とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クラッチ機構
と、一対の変速機構をこのクラッチ機構で切り換えて車
両のヨーモーメントを制御するデファレンシャル装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】特許公報第2641724号に図6のよ
うな「車両の左右輪駆動装置201」が記載されてお
り、特開平8−40103号公報に図7のような「車両
用左右駆動力調整装置203」が記載されている。
【0003】図6の左右輪駆動装置201は、デフケー
ス205を回転させるエンジンの駆動力を左右のドライ
ブシャフト207、209に分配する差動機構211、
一対の変速ギヤ組213、215、各変速ギヤ組21
3、215とデフケース205とを連結する伝動ギヤ組
217、各変速ギヤ組213、215と各ドライブシャ
フト207、209との連結をそれぞれ断続する多板ク
ラッチ219、221、多板クラッチ219、221を
それぞれ断続する一対の油圧アクチュエータ、コントロ
ーラなどから構成されている。
【0004】コントローラは各油圧アクチュエータを介
して多板クラッチ219、221を断続操作し、多板ク
ラッチ219、221の一方を締結するとき他方を開放
する。
【0005】車両が右旋回するときは、この左右輪駆動
装置201の左の多板クラッチ219を締結し、右の多
板クラッチ221を開放すると、デフケース205の回
転は変速ギヤ組213で変速され、図6の矢印223の
方向に駆動トルクが移動し、左のドライブシャフト20
7を介して左車輪が加速され、右旋回性が向上する。
【0006】又、左旋回するときは、右の多板クラッチ
221を締結し、左の多板クラッチ219を開放する
と、デフケース205の回転は変速ギヤ組215で変速
され、図6の矢印225の方向に駆動トルクが移動し、
右のドライブシャフト209を介して右車輪が加速さ
れ、左旋回性が向上する。
【0007】図7は車両用左右駆動力調整装置203の
スケルトン機構図である。デフケース227を回転させ
るエンジンの駆動力を左右のドライブシャフト229、
231に分配する差動機構233、一対の変速ギヤ組2
35、237、各変速ギヤ組235、237とデフケー
ス227とを連結する伝動ギヤ組239、各変速ギヤ組
235、237とドライブシャフト231との連結をそ
れぞれ断続する多板クラッチ241、243、多板クラ
ッチ241、243をそれぞれ断続する油圧アクチュエ
ータ、コントローラなどから構成されている。
【0008】コントローラは油圧アクチュエータを介し
て多板クラッチ241、243を断続操作し、多板クラ
ッチ241、243の一方を締結するとき他方を開放す
る。
【0009】車両が右旋回するときは、この左右駆動力
調整装置203の、多板クラッチ241を締結すると、
図7の矢印249のように、右ドライブシャフト231
の駆動トルクが変速ギヤ組237を介してデフケース2
27に戻り、更に、差動機構233から左右のドライブ
シャフト229、231に分配されることによって、左
ドライブシャフト229の駆動トルクが右ドライブシャ
フト231の駆動トルクより大きくなり、右旋回性が向
上する。
【0010】又、左旋回するときは、多板クラッチ24
3を締結すると、図7の矢印251のように、デフケー
ス227の駆動トルクが変速ギヤ組235を介して右ド
ライブシャフト231に移動し、この移動トルクを差し
引いた駆動トルクが差動機構233によって左右のドラ
イブシャフト229、231に分配されるから、右ドラ
イブシャフト231の駆動トルクが左ドライブシャフト
229の駆動トルクより大きくなり、左旋回性が向上す
る。
【0011】左右輪駆動装置201と車両用左右駆動力
調整装置203は、このように、左車輪と右車輪にそれ
ぞれ配分される駆動トルクの割合を調整することによっ
て車体のヨーモーメントを制御し、車体の旋回を促して
旋回性を向上させ、あるいは、車体の直進安定性、操縦
性などを向上させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
201、203は、変速ギヤ組213、215、23
5、237用の各多板クラッチ219、221、24
3、241をそれぞれ操作するアクチュエータに油圧を
与えるために、2セットのポンプを備えた2系統の油圧
系か、又は、1セットのポンプと切り換えバルブとを備
えた2系統の油圧系が必要である。
【0013】このように、各従来例は構造が複雑であ
り、それだけ信頼性が低下し易く、又、コスト高であ
る。
【0014】又、図7の左右駆動力調整装置203の場
合、伝動ギヤ組239を構成するギヤ253、255の
歯数をZ1、Z2とし、変速ギヤ組235を構成するギ
ヤ257、259の歯数をZ3、Z4とし、変速ギヤ組
237を構成するギヤ261、263の歯数をZ5、Z
6とし、多板クラッチ241、243の連結トルクをT
cとすると、多板クラッチ241を締結したとき、左ド
ライブシャフト229の駆動トルクは、T/2+Z5/
Z6×Z1/Z2×Tc/2になり、右ドライブシャフ
ト231の駆動トルクは、T/2+Z5/Z6×Z1/
Z2×Tc/2−Tcになる。又、多板クラッチ243
を締結したとき、左ドライブシャフト229の駆動トル
クは、T/2−Z3/Z4×Z1/Z2×Tc/2にな
り、右ドライブシャフト231の駆動トルクは、T/2
−Z3/Z4×Z1/Z2×Tc/2+Tcになる。
【0015】このように、各多板クラッチ241、24
3を締結したときの左ドライブシャフト229の駆動ト
ルクをそれぞれ比較し、右ドライブシャフト229の駆
動トルクをそれぞれ比較すると、多板クラッチ241、
243に掛かる負担の大きさが異なっており、これは多
板クラッチ241、243の間で片効きが生じているこ
とを示す。
【0016】片効きが生じると多板クラッチ241、2
43の耐久性に差が生じ、ヨーモーメント制御機能に影
響を与える。
【0017】この片効きを防止するには、Z3=Z5に
し、Z4=Z6にすればよいが、この条件では駆動トル
クが移動しないから、ヨーモーメントの制御機能が失わ
れる。
【0018】一方、図6の左右駆動力調整装置201の
場合は、変速ギヤ組213を構成するギヤ269、27
1の歯数をZ3、Z4とし、変速ギヤ組215を構成す
るギヤ273、275の歯数をZ3、Z4とすると、各
変速ギヤ組213、215の変速比を等しくしておけ
ば、多板クラッチ219、221の連結トルクが同一で
も、片効きは発生せず、ヨーモーメントの制御機能も保
たれる。
【0019】上記のように、駆動トルクを同一の車輪側
部材とデフケースとの間で授受する図7の左右駆動力調
整装置203のような構成では、両クラッチの連結力が
同一である限り片効きは本質的なものであり、避けるこ
とができない。
【0020】このように、片効きを防止し、両クラッチ
の負担を均等にするためには、それぞれの連結力を変え
る必要がある。
【0021】例えば、多板クラッチの場合、連結力を変
えるには、アクチュエータによる押圧力やクラッチ板の
枚数などを変えなければならず、それだけ構成が複雑に
なる。
【0022】アクチュエータの押圧力を変えるには、例
えば、受圧面積の異なったピストンを用いる必要があ
り、又、クラッチ板の枚数を変えるとクラッチ板が連結
されるクラッチドラムとクラッチハブに異なった部材を
用いる必要がある。
【0023】こうして、両クラッチの間で部材が共用で
きなくなり、部品の種類が増加し、コスト高になる。
【0024】そこで、この発明は、同一のアクチュエー
タで異なったクラッチを操作できるクラッチ機構と、こ
のクラッチ機構を用いて車両のヨーモーメントを制御す
るデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1のクラッチ機構
は、一対の摩擦クラッチと、一対のカム部材が異なった
方向に相対回転するとそれぞれが作動して前記摩擦クラ
ッチを各別に押圧する一対のカムと、一方のカム部材が
摩擦クラッチを押圧しているとき他方のカム部材を介し
てカム反力を受ける受圧部材と、両カム部材に異なった
方向の相対回転を与えて各カムを作動させるアクチュエ
ータとを備えたことを特徴とする。
【0026】このように、本発明のクラッチ機構は、一
対のカム部材に異なった相対回転方向で作動する一対の
カムを設け、アクチュエータによってこれらのカム部材
に異なった相対回転を与えることにより、各カムが一対
の摩擦クラッチを各別に連結する。
【0027】こうして、同一のアクチュエータによって
両方の摩擦クラッチを操作できるから、例えば、このク
ラッチ機構を上記の各装置201、203に用いれば、
これらの従来例と異なって、摩擦クラッチの押圧系は、
構成簡単で小型軽量になり、信頼性が向上すると共に、
コストが大きく低減される。
【0028】請求項2の発明は、請求項1記載のクラッ
チ機構であって、各カムに、互いに異なったカム角を与
えたことを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得
る。
【0029】これに加えて、各カムに異なったカム角を
与えたから、同一トルク容量の摩擦クラッチを同一のア
クチュエータを用いて押圧操作しても、各摩擦クラッチ
に異なった連結力を与えることができる。
【0030】そこで、このクラッチ機構を摩擦クラッチ
の片効きが生じる上記の装置203に用い、両摩擦クラ
ッチの連結力を調整すれば、この従来例と異なって、ヨ
ーモーメントの制御機能を保ちながら、摩擦クラッチの
片効きを防止することができる。
【0031】従って、片効き防止のためにアクチュエー
タや摩擦クラッチの部材に異なったサイズの部材を用い
る必要がなく、又、部材の個数を変える必要がない。
【0032】こうして、両摩擦クラッチの間で部材の共
用が可能になるから、部品の種類の増加とコスト上昇と
が防止される。
【0033】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のクラッチ機構であって、アクチュエータが、歯数
比の互いに異なる一対のギヤ組と、これらのギヤ組を回
転させる反転可能なトルク源とからなり、トルク源によ
り各ギヤ組を介して各カム部材を相対回転させると共
に、トルク源を反転させることにより相対回転の方向を
変えることを特徴とする。
【0034】このように、歯数比の互いに異なる一対の
ギヤ組と、これらのギヤ組を回転させる反転可能なトル
ク源とでアクチュエータを構成したことにより、トルク
源で各ギヤ組を回転させると各ギヤ組の出力ギヤに相対
回転が生じ、この相対回転によって一方のカムが作動す
ると共に、トルク源を反転させると他方のカムが作動す
る。
【0035】こうして、請求項1又は請求項2の構成と
同等の効果を得る。
【0036】これに加えて、一対のギヤ組を同一のトル
ク源で回転させる構成は、構造が簡単で、小型軽量であ
り、低コストである。
【0037】請求項4の発明は、請求項3記載のクラッ
チ機構であって、一対のギヤ組の各出力ギヤの間にカム
が設けられたことを特徴とし、請求項3の構成と同等の
効果を得る。
【0038】これに加えて、この構成では、両ギヤ組の
出力ギヤの間にカムを設けたことによってこれらの出力
ギヤをカム部材に利用しており、それだけ部品の種類が
少なくてすみ、構造簡単で、小型軽量であり、低コスト
である。
【0039】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
記載のクラッチ機構であって、反転可能なトルク源が、
電動モータであることを特徴とし、請求項3又は請求項
4の構成と同等の効果を得る。
【0040】これに加えて、トルク源に電動モータを用
いたこの構成は、反転操作が容易であり、反転のレスポ
ンスが速い。
【0041】又、車載の装置に用いる場合は、電動モー
タの駆動源に車載のバッテリを使えるから、実施が容易
である。
【0042】請求項6のデファレンシャル装置は、デフ
ケースを回転させるエンジンの駆動力を一対の車輪側に
分配する差動機構と、デフケースと一方の車輪側との間
にそれぞれ配置された一対の変速機構と、請求項2乃至
請求項4のいずれか一項に記載のクラッチ機構とを備
え、このクラッチ機構のカム力によって前記変速機構を
各別に連結することにより各車輪間の駆動力配分比を変
え、車両のヨーモーメントを制御することを特徴とす
る。
【0043】このデファレンシャル装置は、デフケース
と一方の車輪側との間に一対の変速機構を配置するタイ
プであるが、上記のように、両摩擦クラッチに異なった
連結力を与えることができる請求項2乃至請求項4のい
ずれかのクラッチ機構を用いたことにより、図7の従来
例と異なって、ヨーモーメントの制御機能を保ちなが
ら、摩擦クラッチの片効きを防止することができる。
【0044】又、2系統の操作系が必要な図6、7の従
来例と異なって、請求項2乃至請求項4のクラッチ機構
は、同一のアクチュエータで両摩擦クラッチを操作する
ことができるから、それだけ構成が簡単で、小型軽量に
なり、信頼性が向上すると共に、低コストに実施でき
る。
【0045】請求項7のデファレンシャル装置は、デフ
ケースを回転させるエンジンの駆動力を一対の車輪側に
分配する差動機構と、デフケースと両方の車輪側との間
にそれぞれ配置された一対の変速機構と、請求項1乃至
請求項4のいずれか一項に記載のクラッチ機構とを備
え、このクラッチ機構のカム力によって前記変速機構を
各別に連結することにより各車輪間の駆動力配分比を変
え、車両のヨーモーメントを制御することを特徴とす
る。
【0046】このデファレンシャル装置は、デフケース
と両方の車輪側との間に一対の変速機構を配置するタイ
プであり、上記のように、請求項1乃至請求項4のいず
れかのクラッチ機構は、同一のアクチュエータで両摩擦
クラッチを操作することができるから、図6、7の従来
例と異なって、構成簡単で、小型軽量であり、信頼性が
高いと共に、低コストである。
【0047】
【発明の実施の形態】図1乃至図3によって本発明の第
1実施形態のクラッチ機構1を説明する。このクラッチ
機構1は請求項1、2、3、4、5の特徴を備えてい
る。各図はクラッチ機構1を示しており、左右の方向は
各図での左右の方向である。又、符号を与えていない部
材等は図示されていない。
【0048】このクラッチ機構1は、一対の多板クラッ
チ3、5(摩擦クラッチ)、各多板クラッチ3、5の押
圧部材7、9、一対のギヤ組11、13(アクチュエー
タ)、電動モータ15(アクチュエータ:トルク源)、
ボールカム17、19(カム)、これらを収容するケー
シング21(受圧部材)などから構成されている。
【0049】多板クラッチ3、5は、アウタープレート
23及びインナープレート25をそれぞれクラッチドラ
ムとドライブシャフトに軸方向移動自在に係合して構成
されており、これらのクラッチドラムとドライブシャフ
トはケーシング21に回転自在に支承されている。
【0050】押圧部材7、9は、多板クラッチ3、5に
それぞれ対向配置されている。押圧部材7、9にはそれ
ぞれ凸部26、27が周方向に複数個設けられており、
これらの凸部26、27はケーシング21に設けられた
貫通孔29を貫通している。
【0051】ギヤ組11、13は、それぞれ小径の入力
ギヤ31、33と大径の出力ギヤ35、37(カム部
材)とから構成されている。各出力ギヤ35、37は前
記ドライブシャフトの周囲に同軸配置されており、各入
力ギヤ31、33は電動モータ15の軸39に固定され
ている。
【0052】電動モータ15は反転可能なDCモータで
あり、車載バッテリで駆動される。各ギヤ組11、13
の歯数比は互いに異なっており、電動モータ15によっ
て回転駆動されると、各出力ギヤ35、37の間に相対
回転が生じ、電動モータ15を反転させるとこの相対回
転は反対方向になる。
【0053】又、各出力ギヤ35、37には、ケーシン
グ11の貫通孔29を通って、押圧部材7、9の凸部2
6、27を押圧する凸部41、43が設けられている。
【0054】ボールカム17、19は、それぞれ出力ギ
ヤ35、37の間に設けられたカム面45、45、カム
面47、47と、これらの間に配置されたボール49と
から構成されている。
【0055】図1のように、異なった相対回転方向でボ
ール49と接触するカム面45、47には異なったカム
角θ1、θ2(θ1>θ2)が与えられている。
【0056】図2のように、電動モータ15で各入力ギ
ヤ31、33を矢印51の方向に回転させると、出力ギ
ヤ35、37に生じる相対回転によってボールカム17
のカム面45、45がボール49と接触し、そのカムス
ラスト力53によって出力ギヤ35の凸部41がケーシ
ング21の貫通孔29を介して押圧部材7の凸部26を
押圧し、左側の多板クラッチ3を締結させる。このと
き、出力ギヤ37の凸部43はケーシング21に押し付
けられてボールカム17のカム反力を受ける。
【0057】次に、電動モータ15を反転させて、図3
のように、各入力ギヤ31、33を矢印55の方向に回
転させると、出力ギヤ35、37の相対回転によってボ
ールカム19のカム面47、47がボール49と接触
し、そのカムスラスト力57によって出力ギヤ37の凸
部43がケーシング21の貫通孔29を介して押圧部材
9の凸部27を押圧し、右側の多板クラッチ5を締結さ
せる。このとき、出力ギヤ35の凸部41はケーシング
21に押し付けられてボールカム19のカム反力を受け
る。
【0058】各出力ギヤ35、37は、このように凸部
41と凸部43の一方が貫通孔29に対向するとき他方
がケーシング21と当たるように、回転方向に位置決め
されている。
【0059】カム角の異なるボールカム17、19は、
異なったカムスラスト力によって多板クラッチ3と多板
クラッチ5に異なった連結力を与える。
【0060】こうして、クラッチ機構1が構成されてい
る。
【0061】このクラッチ機構1は、上記のように、ギ
ヤ組11、13の出力ギヤ35、37に異なったカム角
θ1、θ2のボールカム17、19を設け、電動モータ
15によって出力ギヤ35、37を相対回転させ、又、
この相対回転を反転させることにより、ボールカム1
7、19によって多板クラッチ3、5を各別に締結する
ことができる。
【0062】このように、クラッチ機構1は、同一の電
動モータ15によって異なった多板クラッチ3、5を操
作できるから、構成が簡単で、小型軽量であり、信頼性
が向上すると共に、コストが大きく低減される。
【0063】又、各ボールカム17、19のカム角θ
1、θ2が異なるから、同一の電動モータ15を用いて
操作しても、多板クラッチ3、5に異なった連結力を与
えることができる。
【0064】従って、トルク容量を変えて異なった連結
力にするために、多板クラッチ3、5の間でアウタープ
レート23とインナープレート25の枚数を変える必要
がないから、多板クラッチ3、5に全く同一のものを用
いることが可能になり、部品の種類の増加とコスト上昇
とが防止される。
【0065】又、一対のギヤ組11、13を電動モータ
15で回転させる構成は、構造が簡単で、小型軽量であ
り、低コストである。
【0066】又、各ギヤ組11、13の出力ギヤ35、
37にボールカム17、19を設け、出力ギヤ35、3
7をカム部材に利用したから、それだけ部品の種類が低
減され、構造簡単で、小型軽量になり、低コストにな
る。
【0067】又、トルク源に電動モータ15を用いた構
成は、反転操作が容易であり、反転のレスポンスが速
い。
【0068】又、車載の装置に用いる場合、電動モータ
15の駆動源に車載のバッテリを使えるから、実施が容
易である。
【0069】次に、図4と図5によって第2実施形態の
説明をする。この実施形態は第1実施形態のクラッチ機
構1を用いたデファレンシャル装置59であり、請求項
6の特徴を備えている。各図はデファレンシャル装置5
9を示している。左右の方向はデファレンシャル装置5
9を用いた前輪駆動車及び各図での左右の方向であり、
各図の上方はこの車両の前方に相当する。又、符号を与
えていない部材等は図示されていない。
【0070】このデファレンシャル装置59は、クラッ
チ機構1、ベベルギヤ式の差動機構61、左右のドライ
ブシャフト63、65(車輪側部材)、伝動ギヤ組6
7、一対の変速ギヤ組69、71(変速機構)、カウン
ターシャフト73などから構成されている。
【0071】デファレンシャル装置59はケーシング2
1(トランスミッションケース)に収容されており、そ
のデフケース75はベアリングを介してケーシング21
に支承されている。
【0072】デフケース75に固定されているリングギ
ヤ77はドライブピニオンギヤ79と噛み合っており、
ドライブピニオンギヤ79が一体形成されたドライブピ
ニオンシャフト81はトランスミッションの出力軸側に
連結されている。
【0073】こうして、デフケース75はエンジンの駆
動力によって回転駆動される。
【0074】差動機構61のピニオンシャフト83はデ
フケース75に固定されており、ピニオンシャフト83
上にはピニオンギヤ85が回転自在に支承されている。
又、ピニオンギヤ85は左右の出力側サイドギヤ87、
89と噛み合っている。
【0075】各サイドギヤ87、89は左右のドライブ
シャフト63、65を介して左右の前輪に連結されてい
る。
【0076】デフケース75を回転させるエンジンの駆
動力は、ピニオンシャフト83からピニオンギヤ85を
介してサイドギヤ87、89に分配され、ドライブシャ
フト63、65を介して左右の前輪側に伝達される。
又、悪路などで前輪間に駆動抵抗差が生じると、エンジ
ンの駆動力はピニオンギヤ85の自転によって左右各側
に差動分配される。
【0077】クラッチ機構1の多板クラッチ3、5、ギ
ヤ組11、13の出力ギヤ35、37、カム17、19
などは右のドライブシャフト65の周囲に同軸配置され
ている。
【0078】多板クラッチ3、5のインナープレート2
5はドライブシャフト65に軸方向移動自在に係合して
おり、アウタープレート23はクラッチドラム91、9
3に軸方向移動自在に係合している。これらのクラッチ
ドラム91、93はケーシング21に回転自在に支承さ
れている。
【0079】カウンターシャフト73は、ドライブシャ
フト65と平行に配置されており、ケーシング21に回
転自在に支承されている。
【0080】伝動ギヤ組67はギヤ95、97から構成
されており、ギヤ95はデフケース75に固定され、ギ
ヤ97はカウンターシャフト73に固定されている。
【0081】変速ギヤ組69はギヤ99、101から構
成されており、ギヤ99は多板クラッチ3のクラッチド
ラム91に固定され、ギヤ101はカウンターシャフト
73に固定されている。
【0082】変速ギヤ組71はギヤ103、105から
構成されており、ギヤ103は多板クラッチ5のクラッ
チドラム93に固定され、ギヤ105はカウンターシャ
フト73に固定されている。
【0083】ここで、ギヤ95の歯数:10、ギヤ97
の歯数:10、ギヤ99の歯数:10、ギヤ101の歯
数:20、ギヤ103の歯数:10、ギヤ105の歯
数:5とし、エンジンからデフケース75に入力するト
ルクをTとし、更に、多板クラッチ3、5の連結トルク
を同一のTcとする。
【0084】図4のように、車両が左旋回するときは、
クラッチ機構1の多板クラッチ3を締結すると、変速ギ
ヤ組69の変速比20/10・Tc=2Tcがデフケー
ス75の入力トルクTから差し引かれて矢印107のよ
うに移動し、デフケース75のトルクはT−2Tcにな
る。
【0085】このT−2Tcが差動機構61によって左
右のドライブシャフト63、65に均等に配分されるか
ら、左ドライブシャフト63の駆動トルクはT/2−T
cになり、右ドライブシャフト65の駆動トルクはT/
2になる。
【0086】こうして、右ドライブシャフト65の駆動
トルクが左ドライブシャフト63の駆動トルクより大き
くなり、車両の左旋回が向上する。
【0087】又、図5のように、車両が右旋回するとき
は、クラッチ機構1の多板クラッチ5を締結すると、変
速ギヤ組71の変速比5/10・Tc=Tc/2がデフ
ケース75の入力トルクTに加算されて矢印109のよ
うに移動し、デフケース75のトルクはT+Tc/2に
なる。
【0088】このT+Tc/2が差動機構61によって
左右のドライブシャフト63、65に均等に配分される
から、左ドライブシャフト63の駆動トルクはT/2+
Tc/4になり、右ドライブシャフト65の駆動トルク
はT/2−3/4Tcになる。
【0089】こうして、左ドライブシャフト63の駆動
トルクが右ドライブシャフト65の駆動トルクより大き
くなり、車両の右旋回が向上する。
【0090】このように、左前輪と右前輪にそれぞれ配
分される駆動トルクを制御することによって車体のヨー
モーメントを制御し、車体の旋回を促して旋回性を向上
させ、あるいは、車体の直進安定性、操縦性などを向上
させることができる。
【0091】又、このデファレンシャル装置59はデフ
ケース75と一方のドライブシャフト65との間に変速
ギヤ組69、71を配置するタイプであり、左右のドラ
イブシャフト63、65の旋回時の駆動トルクが示すよ
うに、多板クラッチ3、5の連結力(Tc)が等しいと
多板クラッチ3、5の間で片効きが生じる。
【0092】しかし、第1実施形態で説明したように、
クラッチ機構1によって実際には多板クラッチ3、5に
異なった連結力が与えられるから、ヨーモーメントの制
御機能を保ちながら、多板クラッチ3、5の片効きは防
止されている。
【0093】こうして、クラッチ機構1を用いたデファ
レンシャル装置59が構成されている。
【0094】上記のように、このデファレンシャル装置
59はデフケース75と一方のドライブシャフト65と
の間に変速ギヤ組69、71を配置するタイプであって
も、多板クラッチ3、5に異なった連結力を与えるクラ
ッチ機構1を用いたことにより、図7の従来例と異なっ
て、ヨーモーメントの制御機能を保ちながら、多板クラ
ッチ3、5の片効きが防止される。
【0095】従って、異なった連結力にして片効きを防
止するために、多板クラッチ3、5の間でアウタープレ
ート23とインナープレート25の枚数を変える必要が
ないから、多板クラッチ3、5に全く同一のものを用い
ることが可能になり、部品の種類の増加とコスト上昇と
が防止される。
【0096】又、片効きが防止されることによって多板
クラッチ3、5の耐久性が大幅に向上するから、長期に
わたって正常なヨーモーメント制御機能が得られる。
【0097】又、2系統の操作系が必要な図6、7の従
来例と異なって、ギヤ組11、13を介して同一の電動
モータ15で両方の多板クラッチ3、5を操作すること
ができるから、デファレンシャル装置59は、それだけ
構成が簡単で、小型軽量であり、信頼性が向上すると共
に、低コストに実施できる。
【0098】なお、本発明のクラッチ機構では、カムを
一対のカム部材の間に設け、ギヤ組の各出力ギヤを介し
てこれらのカム部材を相対回転させるように構成しても
よい。
【0099】又、カムは、ボールカムに限らず、カム面
を直接噛み合わせるカムでもよい。
【0100】又、反転可能なトルク源は、電動モータに
限らない。
【0101】又、摩擦クラッチは多板クラッチに限ら
ず、例えばコーンクラッチでもよい。
【0102】又、本発明のデファレンシャル装置では、
一対の変速機構をデフケースと両方の車輪側との間にそ
れぞれ配置してもよい(請求項7)。
【0103】このデファレンシャル装置も、同一のアク
チュエータで両摩擦クラッチを操作することができる請
求項1乃至請求項4のクラッチ機構を用いたことによ
り、図6、7の従来例と異なって、構成簡単で、小型軽
量であり、信頼性が高いと共に、低コストである。
【0104】又、本発明のデファレンシャル装置におい
て、変速機構は変速ギヤ組に限らず、例えば、チェーン
伝動機構などでもよい。
【0105】又、差動機構は、ベベルギヤ式の差動機構
に限らず、例えば、プラネタリーギヤ式の差動機構や、
デフケースの収容孔に収容したピニオンギヤを介してサ
イドギヤを連結した差動機構などでもよい。
【0106】又、本発明のデファレンシャル装置は、フ
ロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に分配する
デファレンシャル装置)とリヤデフ(エンジンの駆動力
を左右の後輪に分配するデファレンシャル装置)とセン
ターデフ(エンジンの駆動力を前輪と後輪に分配するデ
ファレンシャル装置)のいずれにも用いることができ
る。
【0107】
【発明の効果】請求項1のクラッチ機構は、異なった方
向の相対回転でそれぞれ作動する一対のカムを設けた一
対のカム部材にアクチュエータによって異なった方向の
相対回転を与えることにより、各カムが一対の摩擦クラ
ッチを各別に連結する。
【0108】このように、同一のアクチュエータによっ
て異なった摩擦クラッチを操作できるから、構成が簡単
で、小型軽量であり、信頼性が高く、その上、コストが
大きく低減される。
【0109】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、各カムに異なったカム角を与えた
この構成では、同一トルク容量の摩擦クラッチに同一の
アクチュエータで異なった連結力を与えることができる
から、両摩擦クラッチのトルク容量を変えるために、ア
クチュエータや摩擦クラッチの部材に異なったサイズの
部材を用いる必要がなく、又、部材の個数を変える必要
がない。
【0110】こうして、両摩擦クラッチの間で部材の共
用が可能になり、部品の種類の増加とコスト上昇とが防
止される。
【0111】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の構成と同等の効果を得ると共に、一対のギヤ組を同一
のトルク源で回転させるこの構成は、構造が簡単で、小
型軽量であり、低コストである。
【0112】請求項4の発明は、請求項3の構成と同等
の効果を得ると共に、ギヤ組の各出力ギヤの間にカムを
設けることにより、これらの出力ギヤをカム部材に利用
したこの構成は、それだけ部品の種類が少なくてすみ、
構造簡単で、小型軽量であり、低コストである。
【0113】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
の構成と同等の効果を得ると共に、トルク源に電動モー
タを用いたこの構成は、反転操作が容易であり、反転の
レスポンスが速い。
【0114】又、車載の装置に用いる場合は、電動モー
タの駆動源に車載のバッテリを使えるから、実施が容易
である。
【0115】請求項6のデファレンシャル装置は、デフ
ケースと一方の車輪側との間に一対の変速機構を配置し
て車両のヨーモーメントを制御するタイプであり、両摩
擦クラッチに異なった連結力を与えることができる請求
項2乃至請求項4のいずれかのクラッチ機構を用いたこ
とにより、図7の従来例と異なって、ヨーモーメントの
制御機能を保ちながら、摩擦クラッチの片効きが防止さ
れる。
【0116】従って、片効き防止のためにアクチュエー
タや摩擦クラッチの部材に異なったサイズの部材を用い
る必要がなく、又、部材の個数を変える必要がないか
ら、両摩擦クラッチの間で部材の共用が可能になり、部
品の種類の増加とコスト上昇とが防止される。
【0117】又、2系統の操作系が必要な図6、7の従
来例と異なって、同一のアクチュエータで両摩擦クラッ
チを操作することができるから、それだけ構成が簡単
で、小型軽量になり、信頼性が向上すると共に、低コス
トに実施できる。
【0118】請求項7のデファレンシャル装置は、請求
項1乃至請求項4のいずれかのクラッチ機構を用いたこ
とにより、同一のアクチュエータで両摩擦クラッチを操
作することができるから、図6、7の従来例と異なっ
て、構成簡単で、小型軽量であり、信頼性が高いと共
に、低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のクラッチ機構を示す断
面図である。
【図2】図1の実施形態において一方のカムを作動させ
た状態を示す断面図である。
【図3】図1の実施形態において他方のカムを作動させ
た状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態のデファレンシャル装置
を示すスケルトン機構図であり、左旋回時の状態を示
す。
【図5】本発明の第2実施形態のデファレンシャル装置
を示すスケルトン機構図であり、右旋回時の状態を示
す。
【図6】第1の従来例を示すスケルトン機構図である。
【図7】第2の従来例を示すスケルトン機構図である。
【符号の説明】
1 クラッチ機構 3、5 多板クラッチ(摩擦クラッチ) 11、13 ギヤ組(アクチュエータ) 15 電動モータ15(アクチュエータ:トルク源) 17、19 ボールカム(カム) 21 ケーシング21(受圧部材:トランスミッション
ケース) 35、37 ギヤ組11、13の出力ギヤ(カム部材) 59 デファレンシャル装置 63、65 ドライブシャフト(車輪側部材) 69、71 デファレンシャル装置に用いられた変速ギ
ヤ組(変速機構)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の摩擦クラッチと、一対のカム部材
    が異なった方向に相対回転するとそれぞれが作動して前
    記摩擦クラッチを各別に押圧する一対のカムと、一方の
    カム部材が摩擦クラッチを押圧しているとき他方のカム
    部材を介してカム反力を受ける受圧部材と、両カム部材
    に異なった方向の相対回転を与えて各カムを作動させる
    アクチュエータとを備えたことを特徴とするクラッチ機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、各カム
    に、互いに異なったカム角を与えたことを特徴とするク
    ラッチ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、アクチュエータが、歯数比の互いに異なる一対のギ
    ヤ組と、これらのギヤ組を回転させる反転可能なトルク
    源とからなり、トルク源により各ギヤ組を介して各カム
    部材を相対回転させると共に、トルク源を反転させるこ
    とにより相対回転の方向を変えることを特徴とするクラ
    ッチ機構。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、一対のギ
    ヤ組の各出力ギヤの間にカムが設けられたことを特徴と
    するクラッチ機構。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の発明であっ
    て、反転可能なトルク源が、電動モータであることを特
    徴とするクラッチ機構。
  6. 【請求項6】 デフケースを回転させるエンジンの駆動
    力を一対の車輪側に分配する差動機構と、デフケースと
    一方の車輪側部材との間にそれぞれ配置された一対の変
    速機構と、請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載
    のクラッチ機構とを備え、このクラッチ機構のカム力に
    よって前記変速機構を各別に連結することにより各車輪
    間の駆動力配分比を変え、車両のヨーモーメントを制御
    することを特徴とするデファレンシャル装置。
  7. 【請求項7】 デフケースを回転させるエンジンの駆動
    力を一対の車輪側に分配する差動機構と、デフケースと
    両方の車輪側部材との間にそれぞれ配置された一対の変
    速機構と、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載
    のクラッチ機構とを備え、このクラッチ機構のカム力に
    よって前記変速機構を各別に連結することにより各車輪
    間の駆動力配分比を変え、車両のヨーモーメントを制御
    することを特徴とするデファレンシャル装置。
JP5707398A 1998-03-09 1998-03-09 クラッチ機構及びこれを用いたデファレンシャル装置 Pending JPH11254989A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007071314A1 (de) * 2005-12-20 2007-06-28 Gkn Driveline International Gmbh Differentialanordnung mit zwei gemeinsam betätigten axialverstellvorrichtungen
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