JPH112543A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH112543A
JPH112543A JP17299897A JP17299897A JPH112543A JP H112543 A JPH112543 A JP H112543A JP 17299897 A JP17299897 A JP 17299897A JP 17299897 A JP17299897 A JP 17299897A JP H112543 A JPH112543 A JP H112543A
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sleeve
coil
detection
detecting device
coils
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JP17299897A
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Kozo Kyoizumi
宏三 京和泉
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SAN TESUTO KK
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SAN TESUTO KK
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コイル部を小型化できるとともに、外部磁界な
どの影響を受けにくい位置検出装置を提供する。 【解決手段】リング状の導電体部2を軸線方向に等ピッ
チP間隔で複数個設けた円筒状の検出用スリーブ1と、
スリーブ1の内部に軸線方向に相対移動可能に挿入され
た2個2組のコイル部5〜8とを備え、両組のコイル部
の中央部同士の軸線方向距離はピッチPの整数倍に対し
て1/4ピッチずれており、各組のコイル5〜8の両端
にはそれぞれ位相が90°異なる交流信号が入力され、
各組のコイル5〜8の中央より出力される信号を差動的
に検出することにより、スリーブ1のコイル部5〜8に
対する相対変位を位相差として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検出用部材の位置を
コイルで検出することにより、その相対的な直線変位を
検出する位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位置検出装置として、特
公平5−38247号公報に記載のものがある。この位
置検出装置は、互いに位相のずれた一次交流信号によっ
てそれぞれ励磁される少なくとも2つの一次コイルおよ
び二次コイルを有するコイル部と、このコイル部に対し
て相対的に直線変位可能に配されたロッド部とを備えて
おり、ロッド部には導電体部分を直線変位方向にそって
所定間隔で複数個繰り返し設けてある。この導電体部分
は弱磁性または非磁性材からなり、表面加工処理により
導電性物質をパターン形成したものである。一方、一次
コイルとロッド部の導電体部分とが一次コイル間でずれ
るように一次コイルと二次コイルとを配置することで、
一次交流信号を位相シフトした信号が二次コイルで得ら
れるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記位置検
出装置の場合、コイル部をロッド部の外周部を取り囲む
ように配置する必要があるため、ロッド部の直径が変わ
れば、それに応じてコイル部の大きさも変えなければな
らず、コスト上昇を招く欠点があった。また、コイル部
がロッド部の外周部に位置しているため、コイル部全体
の形状が大型になるという欠点があった。また、出力信
号を得るコイル部がロッド部から外部に突出しているの
で、外部磁界などの影響を受けやすく、高い精度が得に
くいという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、コイル部を小型
化できるとともに、外部磁界などの影響を受けにくい位
置検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リング状の導電体部を軸線方向に等ピッ
チP間隔で複数個設けた円筒状の検出用スリーブと、上
記スリーブの内部に軸線方向に相対移動可能に挿入され
た少なくとも2個2組のコイル部とを備え、両組のコイ
ル部の中央部同士の軸線方向距離は上記ピッチPの整数
倍に対して1/4ピッチずれており、各組のコイル部の
両端にはそれぞれ位相が90°異なる交流信号が入力さ
れ、各組のコイル部の中央より出力される信号を差動的
に検出することにより、スリーブのコイル部に対する相
対変位を位相差として検出するものである。
【0006】リング状の導電体部がコイル部の全周を取
り囲む構造となっているので、いわばショートコイルの
働きをなし、導電体部がコイルの中心に近づくと、コイ
ルのインダクタンスは小さくなる。一方、導電体部がコ
イルの中心から離れると、コイルのインダクタンスは大
きくなる。このようにコイルのインダクタンスの違いを
差動的に検出することにより、正弦波状の出力信号が得
られ、基準信号との位相差から検出用スリーブの相対変
位を検出することができる。また、コイル部はスリーブ
の内部に配置されているので、スリーブがいわばコイル
保護部材の役割を果たし、外部磁界などの影響を受けに
くく、高精度で位置検出を行なうことが可能である。
【0007】コイル部を4個のコイルで構成し、各コイ
ルの軸線をスリーブの軸線と同軸に配置するのが最も構
成が簡単であり、コイルを小型化できる。検出用スリー
ブの導電体部の間に、導電体部より相対的に電導率が低
くかつ磁性を有するスペーサを設けると、検出装置の感
度が向上する利点がある。また、検出用スリーブを導電
体よりなる円筒部材で形成し、その円筒部材に軸線方向
に等ピッチ間隔で複数の穴を開けることにより、残され
た導電体部分で導電体部を形成してもよい。この場合に
は、空間部がスペーサとなる。空間部によってスペーサ
を構成した場合には、検出用スリーブの外周を磁性体よ
りなる外筒で覆うと、検出用スリーブが保護されるだけ
でなく、検出装置の感度が高くなるという利点がある。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の原理を示す基本的
構成図を示す。1は検出用スリーブであり、銅,銅合
金,アルミニウム,アルミニウム合金などの電気良導体
からなるリング状の導電体部2と、導電体部2より電導
率の低いスペーサ3とが軸方向に一定ピッチP間隔で交
互に配置されている。なお、導電体部2とスペーサ3の
軸方向長さは互いに同一である必要はない。スペーサ3
は導電体部2より電導率が低ければよく、例えば鉄など
の磁性体を用いてもよいし、導電性のない非磁性体でも
よい。さらに、スリーブ1が実用的に構成可能であれ
ば、スペーサ3を空間としてもよい。ただ、スペーサ3
の材質を磁性体にした場合、本発明の検出装置の感度が
高くなるので、望ましい。
【0009】スリーブ1の中心部に2個2組のコイル5
〜8が軸方向に配置される。すなわち、スリーブ1がコ
イル5〜8を取り囲む構造となる。一方の組のコイル5
と6、他方の組のコイル7と8はそれぞれ対をなして差
動コイル状に接続される。図1では、各コイル5〜8の
軸方向厚みを導電体部2およびスペーサ3と同一とした
が、これに限るものではなく、後述する(5)式および
(6)式のような出力信号が得られる構成であればよ
い。コイル5と6の中心と、コイル7と8の中心の軸方
向距離はNP±P/4に設定されている。ただし、Nは
1以上の整数であり、図1の例ではN=1であり、離間
距離をP+P/4とした場合を示す。なお、N=1のと
きに離間距離をP−P/4とすると、コイル6とコイル
7とが接触する可能性があるので、N≧2のときにP−
P/4とするのがよい。
【0010】なお、コイル5〜8の構成方法であるが、
図1に示した構成以外に、特公平5−38247号公報
に記載のように一次コイルと二次コイルからなる構成と
してもよい。ただ、図1の場合には各コイル5〜8の構
成が最も簡単であり、コイル部分の直径を小さくできる
ので、比較的細いスリーブ1にも挿入でき、適用範囲が
広くなるという特徴がある。
【0011】さて、一対のコイル5,6の引出し線は
a,b,cで、また他の一対のコイル7,8の引出し線
はd,e,fで示される。例えば、これらの引出し線
に、 a:−cosωt ・・・(1) c:+cosωt ・・・(2) d:+sinωt ・・・(3) f:−sinωt ・・・(4) のような正弦,余弦状に変化する電圧信号を与える。但
し、ωは角周波数、tは時間である。
【0012】図1の場合、2組のコイル5,6とコイル
7,8は軸方向にP+P/4だけ離してあるので、コイ
ル引出し線eの信号をV1とし、コイル引出し線bの信
号をV2とすれば、 V1=sinωt・αcos(2πx/P) ・・・(5) V2=cosωt・αsin(2πx/P) ・・・(6) なる信号が得られる。但し、αはコイルの感度係数、x
はスリーブ1のコイルに対する相対変位である。
【0013】ここで、出力信号V1,V2について、そ
の変化を図1を参照して説明する。なお、図1の状態を
x=0とし、xはコイル5〜8を固定し、それに対しス
リーブ1が右方向に移動したとき、増加するものとす
る。まずコイル5,6を見ると、導電体部2がコイル
5,6の中央にあって、コイル5,6の交流インピーダ
ンスはそれぞれ同じ値を持つ。コイル5,6の引出し線
aとcには(1)式と(2)式の電圧信号を与えている
ので、引出し線bには0(V)の信号が出力される。即
ち、(6)式のxにx=0を代入すると、 V2=0 となる。一方、コイル7,8を見ると、導電体部2がコ
イル7のみを取り囲む位置にある。導電体部2は電気良
導体からなるので、この導電体部2はコイル7を外周か
ら取り囲むショートコイルの働きをなし、コイル7の引
出し線からみたコイルのインダクタンスは小さくなる。
コイル8の外周にはスペーサ3が位置しており、空間あ
るいは電導率の比較的低い磁性体あるいは導電性のない
非磁性体で構成されるので、コイル8の引出し線からみ
たインダクタンスはコイル7より大きくなる。即ち、引
出し線eには(5)式のxにx=0を代入した V1=α・sinωt が出力される。既に述べたように、図1はx=0のとき
を示しており、xが変化すると、それに応じて(5)
式,(6)式で表される信号を得ることができる。
【0014】次に、V1とV2の差をとると、三角関数
の加法定理から、 V1−V2=α・sin(ωt−2πx/P) ・・・(7) となる。即ち、スリーブ1のコイル5〜8に対する相対
変位xがsinωtの信号を基準とした位相差として検
出できることになる。この位相差の検出は、従来技術
(フェーズアナログ方式と呼称されている)で容易に実
現できる。詳細は、例えば特開平2−45712号公
報、特開平2−150714号公報などに開示されてい
る。また、これらの資料は上述のフェーズアナログ方式
に依るものであるが、例えばアナログデバイセス社のレ
ゾルバ・デジタル・コンバータ(例えば型式名AD2S
90など)を用いれば、一般的なトラッキング方式によ
る相対変位xの検出が可能である。
【0015】
【実施例】図2は本発明にかかる位置検出装置の第1実
施例を示す。この位置検出装置では、スリーブ1は導電
体部2、スペーサ3および外筒4から構成されており、
その中に挿入されたコイル5〜8に対して相対的に軸方
向に変位できるように配置されている。上記導電体部2
およびスペーサ3の働きは既に述べた通りである。
【0016】外筒4は導電体部2やスペーサ3をスリー
ブ状に保持する役目をなす。この外筒4は、導電体部2
やスペーサ3を筒状に配列可能であれば、省略してもよ
い。ただし、この場合でも、導電体部2とスペーサ3が
軸方向に一定ピッチPを保持できることが前提となる。
【0017】スリーブ1の内部には保護管13が挿入さ
れており、その先端にはOリング14とともにコイル5
〜8を密閉するキャップ9が固定されている。なお、保
護管13内には、コイル5〜8の引出し線よりなるケー
ブル15が挿通されている。キャップ9と保護管13の
固定方法は、例えば溶接,クランプあるいは接着などの
一般的な固定方法を用いればよい。キャップ9はその内
部にコイル5〜8を有するので、非磁性で比較的に電導
率の低い金属(オーステナイト系ステンレスなど)で製
作してもよいし、プラスチック,セラミックスなどの電
気絶縁体で製作してもよい。コイル5〜8は図1で述べ
た位置関係でキャップ9の内部に固定されている。図2
の場合、2組の対のコイル5,6とコイル7,8の位置
関係を確保するため、離間部材11が設けられている。
この離間部材11を磁性体としたときは、2組の対のコ
イル5,6と7,8の相互干渉を少なくできるだけでな
く、それぞれの対のコイルの有効な磁路ともなって、検
出装置としての感度が高くなる。上記のように離間部材
11を磁性体とした場合、コイル5,6では左端、コイ
ル7,8では右端に磁性体の側板10と12を設けるの
が望ましい。
【0018】図3,図4はスリーブ1の第2実施例を示
す。この実施例では、導電体部2とスペーサ3が1本の
銅,アルミニウムあるいはそれらの合金からなるパイプ
に丸穴加工することによって構成されたものであり、穴
加工された空間部分がスペーサ3に相当する。なお、図
4では丸穴(スペーサ3)の1ピッチ内の円周上の個数
が4個であるが、これに限らず何個でもよい。また、丸
穴の直径も導電体部2の軸方向長さと同一である必要は
ない。但し、スペーサ3の1つの円周上の開口面積が大
きければ大きい程、検出装置の感度は高くなる。第2実
施例の場合、導電体部2とスペーサ3が一体構造となっ
ているため、外筒4はなくてもよい。但し、本発明者に
よる実験では、外筒4の材質が磁性体のとき、検出装置
の感度が高くなる。これは、コイル5〜8の発する当該
コイルの外周磁束が外筒4によって導電体部2とスペー
サ3の存在する空間に閉じ込められるからである。ま
た、外筒4の材質を磁性体にすれば、外乱磁場のシール
ドとしての役目も期待でき、外筒4を設けることがより
良いことになる。
【0019】図5,図6はスリーブ1の第3実施例を示
す。この実施例は、第2実施例にける丸穴加工に代え
て、エンドミルなどによるフライス加工を用いた例であ
る。この場合には、第2実施例に比べて、スペーサ3の
円周上の開口面積をさらに大きく取れ、検出感度を高め
ることができる。
【0020】図7はスリーブ1の第4実施例を示す。こ
の実施例は、スリーブ1の内側に中筒16を設けた例で
ある。この中筒16の材質は非磁性体であり、金属の場
合は比較的に電導率の低い材質でかつ肉厚の薄いことが
望まれる。中筒16の外周に導電体部2およびスペーサ
3を設ける方法として、例えば中筒16と銅,アルミニ
ウムあるいはそれらの合金からなる2重管あるいはクラ
ッドチューブから、エッチングなどによって導電体部2
とスペーサ3に相当する部分を製作してもよい。
【0021】図8は本発明にかかる位置検出装置の具体
的応用例を示す。この実施例は、位置検出装置を油空圧
装置で多く用いられるシリンダ20に内蔵し、シリンダ
20のピストン21の変位を測定する応用例である。ス
リーブ1はピストン21の筒部21aの中心部に挿入固
定されている。即ち、このスリーブ1はピストン21の
移動とともに変位する。コイル(図示せず)を内蔵した
キャップ9は保護管13の先端に固定され、ピストン2
1の筒部21aの内部、つまりスリーブ1の内部に挿入
されている。保護管13はヘッダ17に溶接あるいはそ
の他の方法で接続されている。ヘッダ17はネジ部19
を有し、Oリング18と共にシリンダ20の一端側に嵌
着された端面部材22に組み込まれている。上記ヘッダ
17からコイルの引出し線からなるケーブル15が引き
出されている。シリンダ20の他端には別の端面部材2
3が嵌着されており、この端面部材23をピストン21
の筒部21aが貫通して外部に突出している。
【0022】以上述べたように、上記の位置検出装置は
1ピッチ内はフェーズアナログ方式あるいはトラッキン
グ方式によってアブソリュートで変位を検出できるが、
1ピッチを越える変位の場合は、越えたピッチ数、つま
り桁上げ回数をカウンタなどで記憶せねばならず、いわ
ゆるセミ・アブソリュート式の位置検出装置に属する。
ところが、予期しない電源OFFなどによってカウント
値の記憶を消失してしまったり、ノイズによって誤差が
累積してしまった場合には、全変位領域に亘ってアブソ
リュートに変位を検出できなくなる。
【0023】図9は本発明による位置検出装置を他の方
式の変位検出装置と組み合わせて、本発明による装置の
特徴を生かしつつ、計測すべき変位領域全体でアブソリ
ュートに変位を検出できる応用例を示す。この場合、他
の方式の変位検出装置として磁歪式変位検出装置を例示
したが、これ以外の変位検出装置を組み合わせてもよい
ことは勿論である。スリーブ1の左端には永久磁石27
が固定されている。この実施例では、半径方向に着磁さ
れたリング状の永久磁石27を用いたが、軸方向に着磁
してもよく、その形状もU字形や直方体形状であっても
よい。スリーブ1内に挿入された保護管13の先端部に
は本発明のコイル5〜8を内蔵したキャップ9が固定さ
れている。また、保護管13の内部にはコイル5〜8に
接続されたケーブル15の他に、磁歪式変位検出装置の
プローブ24が配設されている。プローブ24は磁歪信
号の検出部25を左端に有し、この磁歪式変位検出装置
のケーブル26が外部へ導かれている。保護管13の左
端にはヘッダ17が設けられ、上記検出部25が収納さ
れている。
【0024】磁歪式変位検出装置は、磁歪線の軸線方向
に電流パルスを流すことにより、磁歪線に沿って移動可
能な永久磁石の近接する磁歪線の部位で捩じり弾性波を
発生させ、磁歪線の特定部位に設けた受信器までの捩じ
り弾性波の伝播時間を計測することにより、永久磁石に
与えられる機械的変位を検出するものである。その動作
原理および構造は、例えば特開昭61−112923号
公報,特開昭63−217224号公報,特開平5−1
72555号公報,特開平5−187854号公報など
によって既に公知であるため、説明を省略する。
【0025】さて、図9のような構成にすると、本発明
の検出装置によりスリーブ1の1ピッチ以内のアブソリ
ュート変位信号を詳細に検出でき、1ピッチを越える変
位のカウント値は磁性式変位検出装置の検出値によって
補正できる。つまり、磁性式変位検出装置は、スリーブ
1とともに変位する永久磁石27によってスリーブ1の
大まかな絶対位置を常に安定して検出できるので、予期
しない電源OFFなどによって1ピッチを越える変位の
カウント値を消失しても、カウント値を正しい値に補正
でき、常に安定でかつ高精度に位置を検出できる。これ
ら2つの信号の合成あるいは取扱いについては、特開平
6−26884号公報に記載の通りである。なお、磁歪
式変位検出装置はスリーブ1の外部に配置してもよい。
ただ、図9のように1本の保護管13の内部に2種類の
検出装置を内蔵すれば、小型で高精度のアブソリュート
式位置検出装置を実現できる。
【0026】なお、上記実施例は本発明の一例に過ぎ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、コイルをその軸線がスリーブの軸線と同軸とな
るように配置したが、コイルの軸線とスリーブの軸線と
が直交方向に配置されていてもよい。ただ、実施例のよ
うにコイルをスリーブと同軸状に配置した場合には、コ
イルとスリーブとの距離が全周に亘って一定となるの
で、最も感度がよく、しかもコイルを小形に構成できる
ので、コンパクトな位置検出装置を実現できる利点があ
る。また、スリーブに設けられる導電体部は所定の肉厚
を有する必要はなく、薄膜状に形成されたものでもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コイル部を取り囲むようにして円筒状の検出用
スリーブを配置したので、コイル部を小型化でき、コン
パクトで安価な位置検出装置を得ることができる。ま
た、コイル部はスリーブの内部に配置されているので、
スリーブがコイル保護部材の役割を果たし、外部磁界な
どの影響を受けにくく、高精度で位置検出を行なうこと
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための基本的構造図で
ある。
【図2】本発明にかかる位置検出装置の第1実施例の断
面図である。
【図3】検出用スリーブの第2実施例の縦断面図であ
る。
【図4】図3の検出用スリーブの横断面図である。
【図5】検出用スリーブの第3実施例の縦断面図であ
る。
【図6】図5の検出用スリーブの横断面図である。
【図7】検出用スリーブの第4実施例の縦断面図であ
る。
【図8】本発明にかかる位置検出装置を流体圧シリンダ
に適用した例の断面図である。
【図9】本発明にかかる位置検出装置と磁歪式変位検出
装置とを組み合わせた検出装置の断面図である。
【符号の説明】
1 検出用スリーブ 2 導電体部 3 スペーサ 4 外筒 5〜8 コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング状の導電体部を軸線方向に等ピッチ
    P間隔で複数個設けた円筒状の検出用スリーブと、 上記スリーブの内部に軸線方向に相対移動可能に挿入さ
    れた少なくとも2個2組のコイル部とを備え、 両組のコイル部の中央部同士の軸線方向距離は上記ピッ
    チPの整数倍に対して1/4ピッチずれており、各組の
    コイル部の両端にはそれぞれ位相が90°異なる交流信
    号が入力され、各組のコイル部の中央より出力される信
    号を差動的に検出することにより、スリーブのコイル部
    に対する相対変位を位相差として検出することを特徴と
    する位置検出装置。
  2. 【請求項2】上記コイル部は4個のコイルで構成され、
    各コイルの軸線はスリーブの軸線と同軸に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】上記検出用スリーブの導電体部の間には、
    上記導電体部より相対的に電導率が低くかつ磁性を有す
    るスペーサが設けられていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】上記検出用スリーブは、導電体よりなる円
    筒部材に軸線方向に等ピッチ間隔で複数の穴を開けるこ
    とにより、残された導電体部分で上記導電体部を形成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の位置検出
    装置。
  5. 【請求項5】上記検出用スリーブの外周は、磁性体より
    なる外筒で覆われていることを特徴とする請求項4に記
    載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】流体圧シリンダのピストンの内部に上記検
    出用スリーブが装着され、シリンダ本体の一端部に上記
    コイル部を備えた保護管が固定され、この保護管が上記
    検出用スリーブの内部に軸方向に相対移動可能に挿入さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】上記検出用スリーブの一端部には永久磁石
    が固定され、スリーブ内には上記コイル部を備えた保護
    管が軸方向に移動可能に挿入され、かつこの保護管の内
    部には磁性式変位検出装置のプローブが挿入配置され、
    このプローブに内蔵された磁歪線の軸線方向に電流パル
    スを流すことにより、上記永久磁石の近接する磁歪線の
    部位で捩じり弾性波を発生させ、磁歪線の特定部位に設
    けた受信器までの捩じり弾性波の伝播時間を計測するこ
    とにより、スリーブの絶対位置を全変位領域に亘ってア
    ブソリュートで検出するものであり、 上記コイル部で検出された検出値のうち、導電体部のピ
    ッチPを越える範囲のカウント値を磁性式変位検出装置
    で求められた検出値で補正することを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の位置検出装置。
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JP (1) JPH112543A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204346A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Panasonic Electric Works Co Ltd ポジションセンサ
JP2017067517A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社ミツトヨ 計測機器用の信号処理回路
CN114485363A (zh) * 2021-12-28 2022-05-13 上海航天控制技术研究所 一种圆柱金属体卡紧和非接触式定位测量装置

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