JPH11254335A - 研削工具の製造方法 - Google Patents

研削工具の製造方法

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JPH11254335A
JPH11254335A JP7498598A JP7498598A JPH11254335A JP H11254335 A JPH11254335 A JP H11254335A JP 7498598 A JP7498598 A JP 7498598A JP 7498598 A JP7498598 A JP 7498598A JP H11254335 A JPH11254335 A JP H11254335A
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正太郎 三宅
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恒男 平出
Tsutomu Sato
勉 佐藤
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易であり、砥石の脱落を抑制するとと
もに、比較的硬い材料に対する加工をも可能とする研削
工具の製造方法を提供する。 【解決手段】研削工具は、略円柱状の砥石基材と、砥石
基材の先端部の外周全周にわたって配設された棒状をな
す複数の砥石4とを備えてなるものである。この研削工
具を製造する際は、放電プラズマ焼結装置を用意し、そ
の型5内に、砥石4が配置されたブロック体21と砥石
基材形成材料23とを入れ、上パンチ10と下パンチ9
とにより、前記砥石基材形成材料23を加圧しつつ、放
電プラズマ焼結を行う。得られた焼結体を型5から取り
出し、焼結体の先端面および外周面に砥石4が露出する
まで、焼結体の先端面および外周面を研削または切削す
る。さらに、先端面および外周面をツルーイングし、鋭
いエッジを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば微細な溝形
状や非球面形状のような曲面形状を研削加工、切削加工
するのに用いられる研削工具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回折レンズや回折格子は、例え
ば、予め精密加工された型を用いたガラスモールドによ
り製造される場合がある。この場合、この型は、無電解
Niメッキやアルミニウムの真空蒸着によって金属薄膜
形成のなされた樹脂等の基材に対して切削加工またはバ
ニシングを施すことによって得られている。
【0003】図22は、従来の切削加工によって回折レ
ンズ型を製造する例を示している。この例において、回
折レンズ型の元になる基材50は、図示しないスピンド
ルモータにより軸54回りに回転している。そして、基
材50の被加工面に単結晶ダイヤモンドバイト51が当
て付けられて、この被加工面をなす物質が単結晶ダイヤ
モンドバイト51によって切削、除去される。その結
果、基材50の被加工面上に、微細な溝形状が形成され
るのである。
【0004】また、図23は、従来のバニシングによっ
て回折格子型を製造する例を示している。この例におい
て、回折格子型の元になる基材52は、図示しないスラ
イドテーブルにより紙面に直交する方向へ進退移動す
る。そして、2つの円錐をそれらの底面で接合した形状
に研磨された成形ダイヤモンド工具53が、基材52の
表面に押し付けられ、成形ダイヤモンド工具53が回転
されて、その形状が基材52の表面に転写される。その
結果、基材52の被加工面上に、微細な溝が形成される
のである。
【0005】また、これら回折レンズや回折格子は、直
接、樹脂ブロックをダイヤモンドバイト51によって切
削するか成形ダイヤモンド工具によってバニシングする
ことによって製造される場合もある。
【0006】しかしながら、従来の加工法によると、前
記ダイヤモンドバイト51を用いた切削加工の場合であ
っても、前記成形ダイヤモンド工具53を用いたバニシ
ングの場合であっても、同一の工具の同一の作用切刃が
常時被加工面に接触して加工を行うので、作用切刃にか
かる負担が大きく、この作用切刃が摩耗し易い。このた
め、従来の加工法によると、被加工材料の種類が銅、ア
ルミニウム、無電解Niメッキ、樹脂等の比較的柔らか
い材料に限られてしまい、光学ガラス、超硬セラミック
ス、鉄鋼材、超硬合金等の比較的硬い材料を加工するの
は非常に困難であった。
【0007】一方、非球面レンズも、ガラスモールド法
によって製造される場合がある。この場合、それを製造
するための型(非球面金型)は、型の元となる基材の表
面に対し、円柱型砥石(研削工具)を高速回転しつつ4
5°の角度で当て付け、そのエッジ部近傍が基材の表面
を削り取ることによって製造されている。この円柱型砥
石としては、レジンボンド砥石、電着砥石等が用いられ
ている。
【0008】ここで、レジンボンド砥石とは、例えばダ
イヤモンド砥粒を混入したボンド材(樹脂結合材)を円
柱状の砥石基材の周囲に固着したものである。また、電
着砥石とは、例えばダイヤモンド砥粒を金属メッキ層に
よって砥石基材の先端部近傍に固定したものである。
【0009】しかしながら、これらの円柱型砥石(レジ
ンボンド砥石、電着砥石等)は、ダイヤモンド砥粒の接
着強度に限界があることから、被加工物の加工時に、エ
ッジ部においてダイヤモンド砥粒が容易に脱落してしま
い、被加工物の形状や面精度が不安定となるという欠点
がある。そのために、超精密加工には用いることができ
なかった。
【0010】また、従来の円柱型砥石の製造方法では、
円柱型砥石の製造に手間がかかるという欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、製造が容易で
あり、砥石の脱落を抑制するとともに、比較的硬い材料
に対する加工をも可能とする研削工具の製造方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0013】(1) 回転体形状の砥石基材と、前記砥
石基材の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備
える研削工具の製造方法であって、前記砥石基材の一部
を構成するブロック体に複数の砥石を配置させ、前記ブ
ロック体を型内に挿入するとともに、少なくとも金属粉
末を含む砥石基材形成材料を前記砥石を覆うように前記
型内に充填し、これらを焼結して焼結体を得、前記焼結
体を加工して砥石基材の表面より前記砥石の一部を露出
させることを特徴とする研削工具の製造方法。
【0014】(2) 回転体形状の砥石基材と、前記砥
石基材の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備
える研削工具の製造方法であって、前記砥石基材の一部
を構成するブロック体に複数の凹部を形成し、該凹部内
に砥石を配置させ、前記ブロック体を型内に挿入すると
ともに、少なくとも金属粉末を含む砥石基材形成材料を
前記砥石を覆うように前記型内に充填し、これらを焼結
して焼結体を得、前記焼結体を加工して砥石基材の表面
より前記砥石の一部を露出させることを特徴とする研削
工具の製造方法。
【0015】(3) 回転体形状の砥石基材と、前記砥
石基材の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備
える研削工具の製造方法であって、前記砥石基材の一部
を構成するブロック体に、複数の砥石で構成される研削
工具1つ分の砥石群を複数配置させ、前記ブロック体を
型内に挿入するとともに、少なくとも金属粉末を含む砥
石基材形成材料を前記砥石を覆うように前記型内に充填
し、これらを焼結して焼結体を得、前記焼結体から前記
砥石群を含む研削工具1つ分の単位焼結体を切り出し、
該単位焼結体を加工して砥石基材の表面より前記砥石の
一部を露出させることを特徴とする研削工具の製造方
法。
【0016】(4) 回転体形状の砥石基材と、前記砥
石基材の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備
える研削工具の製造方法であって、前記砥石基材の一部
を構成するブロック体に、複数の凹部で構成される研削
工具1つ分の凹部群を複数形成し、前記凹部内に砥石を
配置させることにより研削工具1つ分の砥石群を複数配
置させ、前記ブロック体を型内に挿入するとともに、少
なくとも金属粉末を含む砥石基材形成材料を前記砥石を
覆うように前記型内に充填し、これらを焼結して焼結体
を得、前記焼結体から前記砥石群を含む研削工具1つ分
の単位焼結体を切り出し、該単位焼結体を加工して砥石
基材の表面より前記砥石の一部を露出させることを特徴
とする研削工具の製造方法。
【0017】(5) 前記砥石基材形成材料を加圧しつ
つ前記焼結を行う上記(1)ないし(4)のいずれかに
記載の研削工具の製造方法。
【0018】(6) 前記焼結は、放電プラズマ焼結で
ある上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の研削工
具の製造方法。
【0019】(7) 前記砥石は、その一部が前記砥石
基材の外周面より外側に露出し、残部が前記砥石基材内
に埋入されている上記(1)ないし(6)のいずれかに
記載の研削工具の製造方法。
【0020】(8) 前記砥石は、前記砥石基材の先端
部の外周全周にわたって配設されている上記(1)ない
し(7)のいずれかに記載の研削工具の製造方法。
【0021】(9) 前記砥石は、棒状である上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載の研削工具の製造
方法。
【0022】(10) 前記砥石は、その長手方向が前記
砥石基材の中心軸と平行となるように、かつ、前記砥石
基材の外周面の周方向に沿ってほぼ等間隔で配置されて
いる上記(9)に記載の研削工具の製造方法。
【0023】(11) 前記砥石は、ダイヤモンドチップ
である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の研削
工具の製造方法。
【0024】(12) 前記砥石基材形成材料は、粉末状
である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の研削
工具の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の研削工具の製造方
法を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0026】図1は、本発明の研削工具の製造方法によ
り製造された研削工具の構成例を示す平面図、図2は、
図1中のA−A線での断面図である。
【0027】これらの図に示すように、研削工具1は、
略円柱状(回転体形状)の砥石基材2と、砥石基材2の
先端部2aの外周全周にわたって配設された棒状をなす
複数の砥石4とを備えてなるものである。
【0028】砥石基材(砥石支持台)2は、金属材料で
構成されている。この砥石基材2の先端部2aは、金属
粉末を焼結してなる金属焼結体で構成されている。この
場合、金属焼結体は、例えばホットプレス、熱間静水圧
プレス(HIP)等の任意の焼結法により製造されるも
のであればよいが、後述する放電プラズマ焼結によるも
のであるのが好ましい。
【0029】また、砥石基材2の先端部2aの金属組成
と、砥石基材2の基部2bの金属組成とは、同一である
のが好ましい。これにより、砥石基材2の先端部2a
と、砥石基材2の基部2bとの接合力がより高まる。
【0030】砥石基材2を構成する金属組成としては、
例えば、鉄または鉄系合金(例えばステンレス鋼)、銅
または銅系合金、チタンまたはチタン系合金、またはこ
れらの混合体等が挙げられる。
【0031】砥石基材2の先端部2aの外周部および基
部2bの先端部の外周部には、複数の溝3が形成されて
いる。これらの溝3内に、それぞれ、後述する砥石4が
挿入、固定されている。本実施例では、各溝3は、その
長手方向が砥石基材2の中心軸16と平行となるよう
に、かつ、砥石基材2の外周面の周方向に沿ってほぼ等
間隔で配置されている。また、溝3の図2中上端は、砥
石基材2の先端面に開放している。
【0032】各砥石4は、ダイヤモンドで構成されたダ
イヤモンドチップであり、その形状は、棒状(柱状)を
なしている。この砥石4の横断面形状は、好ましくは多
角形であり、図示の実施例では、正方形(四角形)であ
る。
【0033】各砥石4は、その長手方向が砥石基材2の
中心軸16と平行となるように、かつ、砥石基材2の外
周面の周方向に沿ってほぼ等間隔で配置されている。
【0034】また、各砥石4は、砥石基材2の先端部2
aと、基部2bの先端部(図2中上側部分)とに配置さ
れている。すなわち、各砥石4は、先端部2aと基部2
bの境界2cを横断するように配置されている。
【0035】本発明では、砥石基材2に対する砥石4の
配置は、特に限定されない。砥石基材2に対する砥石4
の配置としては、例えば、図1に示すものや、図3に示
すものが挙げられるが、このうち、砥石4の脱落をより
抑制または防止し得るという観点から、図1に示すもの
が好ましい。
【0036】以下、図1および図2に示す研削工具1
と、図3に示す研削工具1とをそれぞれ説明する。
【0037】図1および図2に示す研削工具1では、砥
石4は、その一部が砥石基材2の外周面15より外側に
露出し、残部が砥石基材2内、すなわち溝3内に埋入さ
れている。図1に示すように、砥石4の埋入部分11に
おける周方向の最大幅をL1、砥石4の露出部分12に
おける周方向の最大幅をL2 としたとき、L1 /L2
1なる関係を満足する。
【0038】換言すれば、砥石4は、横断面における1
つの対角線13が砥石基材2の外周面15を横断し(特
に、砥石基材2の半径方向に向き)、他の1つの対角線
14が砥石基材2の外周面15より内側(中心側)に位
置するよう固定されている。
【0039】以上のような位置関係となるように砥石4
を配置したことにより、埋入部分11の最大幅L1 の部
分がくさびと同様の機能を発揮し、砥石4の砥石基材2
の外周方向への移動を阻止する。その結果、砥石4の砥
石基材2に対する固着力が高まり、砥石4の脱落がより
抑制または防止される。
【0040】また、埋入部分11の最大幅L1 と露出部
分12の最大幅L2 とは、さらに、L1 /L2 ≧1.2
なる関係を満足することが好ましく、12≧L1 /L2
≧1.4なる関係を満足することがより好ましい。
【0041】図3に示す研削工具1では、砥石4は、図
1および図2に示す前述した研削工具1のそれに対し、
45°ずらして配置されている。すなわち、砥石4の埋
入部分11の最大幅L1 と露出部分12の最大幅L2
が等しく、L1 /L2 =1となっている。
【0042】次に、研削工具の製造方法の第1実施例を
説明する。本実施例では、研削工具1を製造する際、放
電プラズマ焼結装置を使用して放電プラズマ焼結を行
う。
【0043】図4は、放電プラズマ焼結装置の全体構造
の概略を示す図、図5は、本発明の研削工具の製造方法
における製造工程を模式的に示す平面図、図6〜図13
は、それぞれ、本発明の研削工具の製造方法における製
造工程を模式的に示す縦断面図、図14および図15
は、それぞれ、本発明の研削工具の製造方法における製
造工程を模式的に示す側面図である。以下、これらの図
に基づいて各工程を説明する。
【0044】[1] 図7に示す角柱状ダイヤモンドよ
りなる砥石4を8個作製する。砥石4の寸法は、例えば
1mm×1mm×5mm程度とする。
【0045】[2] 図示しないステンレス鋼のブロッ
クから図5および図6に示す円柱状のブロック体21を
切り出す。このブロック体21は、後述するように2次
加工されて砥石基材2の一部、すなわち砥石基材2の基
部2bを構成する(図2、図14参照)。ブロック体2
1の寸法は、例えば直径10mmφ×長さ5mm程度とす
る。
【0046】ブロック体21の先端面から図6中下側に
向けて、例えば放電加工により8本の有底の孔(凹部)
22を形成する。
【0047】この場合、8本の孔22は、ブロック体2
1の周方向に沿って、等間隔(中心角45°間隔)で形
成される。また、各孔22は、その長手方向が砥石基材
2の中心軸16と平行、すなわちブロック体21の中心
軸160と平行となるように形成される。
【0048】各孔22の形状は、例えば砥石4と同様の
形状、これに近似した形状、その他円形等が可能であ
る。なお、本実施例では、各孔22の形状は、砥石4と
同様の形状とされる。
【0049】また、孔22の深さは、砥石4の長手方法
の長さより短くするのが好ましい。すなわち、砥石4を
孔22に挿入したとき、ブロック体21の先端面から砥
石4の一部が突出するようにするのが好ましい。なお、
孔22の寸法は、例えば1mm×1mm×深さ2mm程度とす
る。
【0050】[3] 図7に示すように、ブロック体2
1の各孔22にそれぞれ砥石4を挿入し、仮固定する。
【0051】[4] 図4に示す後述する放電プラズマ
焼結装置40を用意し、図8に示すように、その型(成
形型)5の内面に、カーボンペーパ6を設置する。型5
は、放電プラズマ焼結に適したものであり、例えばカー
ボン製の導電性を有するものである。
【0052】本実施例では、型5の内部空間の形状は、
円柱状である。また、型5の寸法は、例えば、外径30
mm程度、内径10mm程度、高さ50mm程度とされる。
【0053】前記カーボンペーパ6の設置により、後述
する上パンチ(押圧子)10および下パンチ(押圧子)
9の摺動性の向上や、得られた焼結体の離型性の向上、
型材料との反応抑制を図ることができる。
【0054】[5] 図8に示すように、型5の下部開
放端から型5内に、前記砥石4が配置されたブロック体
21と、下パンチ(押圧子)9とを挿入する。
【0055】この場合、下パンチ9の前記ブロック体2
1との接触端面には、カーボンペーパ66が設置され
る。そして、前記ブロック体21は、該カーボンペーパ
66を介して下パンチ9上に設置される。このカーボン
ペーパ66の設置により、得られた焼結体の離型性の向
上や、下パンチ9との反応抑制を図ることができる。
【0056】前記下パンチ9および後述する上パンチ1
0は、それぞれ、放電プラズマ焼結に適したものであ
り、例えばカーボン製の導電性を有するものである。ま
た、下パンチ9および上パンチ10の寸法は、それぞ
れ、例えば、外径10mm×高さ25mm程度とされる。
【0057】[6] 図9に示すように、型5の上部開
放端から型5内に、砥石基材2の先端部2aを形成する
ための砥石基材形成材料23を入れ(充填し)、その砥
石基材形成材料23で砥石4を覆う。
【0058】砥石基材形成材料23は、前述したような
金属組成の金属粉末であるかまたは該金属粉末を含むも
のである。後者の場合、金属粉末の他に、金属粉末同士
を結合する有機または無機の結合材、潤滑剤、酸化防止
剤等が含まれていてもよく、その形態は、粉末状の他、
コンパウンド、ペースト状、スラリー状、ペレット状
等、いかなる形態でもよいが、特に、粉末状が好まし
い。
【0059】なお、金属粉末は、単一種の金属または合
金粉末あるいは混合粉末のいずれでもよい。金属粉末の
好適例としては、ステンレス粉末が挙げられる。
【0060】金属粉末の粒度(平均粒径)は、特に限定
されないが、充填性から、1〜1000μm 程度である
のが好ましく、20〜300μm 程度であるのがより好
ましい。
【0061】金属粉末の型5内への投入量は、特に限定
されず、ステンレス粉末の場合、例えば、3g程度とす
ることができる。
【0062】[7] 図10に示すように、型5の上部
開放端から型5内に上パンチ(押圧子)10を挿入す
る。
【0063】この場合、上パンチ10の型内充填材料
(砥石基材形成材料23)との接触端面には、カーボン
ペーパ66が設置される。このカーボンペーパ66の設
置により、得られた焼結体の離型性の向上や、上パンチ
10との反応抑制を図ることができる。
【0064】[8] 放電プラズマ焼結装置40を用
い、上パンチ10と下パンチ9とにより、前記砥石基材
形成材料23を加圧し、加圧下で放電プラズマ焼結を行
う。
【0065】放電プラズマ焼結法は、粒子間に直接パル
ス状の電気エネルギーを投入し、火花放電により瞬時に
発生する高温プラズマの高エネルギーを熱拡散・電界拡
散等へ効果的に応用することで、昇温時間および保持時
間を含め例えば3〜30分程度の短時間で焼結を可能と
するものである。
【0066】まず、放電プラズマ焼結装置40の構成を
図4に基づき説明する。放電プラズマ焼結装置40は、
真空チャンバー46と、上下一対の加圧ラム44、45
と、パルス電圧を発生させる焼結用電源42と、加圧ラ
ム44、45を昇降駆動する油圧式の加圧駆動機構43
と、これらを制御する制御部41とを有している。
【0067】前述した型5、下パンチ9および上パンチ
10は、真空チャンバー46内の加圧ラム44、45間
にセットされる。
【0068】真空チャンバー46内(焼結雰囲気)は、
真空ポンプ47の作動により脱気され、真空状態(減圧
状態)とすることができる。放電プラズマ焼結は、空気
中で行うことも可能であるが、酸素、窒素、水等が金属
粉末と反応し、変質等による悪影響のおそれがあるた
め、予め真空チャンバー46内を減圧状態として焼結を
行うのが好ましい。また、同様の理由から、真空チャン
バー46内に不活性ガスを充填して焼結を行うこともで
きる。
【0069】制御部41は、型5に設置された図示しな
い温度センサー(熱電対)により検出される材料温度が
予め設定された昇温曲線に一致するように焼結用電源4
2の出力を制御する。また、制御部41は、加圧駆動機
構43および真空ポンプ47の駆動を制御する。
【0070】下パンチ9および上パンチ10は、それぞ
れ、加圧ラム44および45に固定されており、加圧ラ
ム44、45内に設けられた給電端子(図示せず)によ
り焼結用電源42と電気的に接続されている。
【0071】加圧駆動機構43の作動により、加圧ラム
44、45を互いに接近する方向に移動し、これらに固
定された下パンチ9および上パンチ10の間で、型5内
の焼結材料(砥石基材形成材料23)を加圧(圧縮)す
る。また、この加圧とともに、焼結用電源42を作動し
て、焼結材料等にパルス電圧を印加する。これにより、
焼結材料自身から生じるジュール熱によって焼結材料が
急速に加熱され、金属粉末の接点同士が溶融、結合し、
焼結する。
【0072】焼結時に、焼結材料に対し前述したような
加圧を行うことは、焼結材料中の金属粉末を圧密化し、
焼結効率を高めるので好ましい。
【0073】焼結時の加圧の圧力は、100〜2000
kgf/cm2 程度が好ましく、200〜1000kgf/cm2
度がより好ましい。
【0074】また、パルス電圧を印加することにより、
ブロック体21と砥石基材形成材料23の境界や、砥石
4とブロック体21および砥石基材形成材料23の境界
において放電現象や電界拡散効果が生じ、砥石基材形成
材料23に含まれる金属粉体およびブロック体21の表
面の溶融、拡散が促進される。そして、この溶融、拡散
の促進によって、前記境界付近での固相拡散が促進さ
れ、砥石4とブロック体21と砥石基材形成材料23と
が強固に結合(砥石4と先端部2aと基部2bとが強固
に結合)した焼結体20が得られる。
【0075】このような放電プラズマ焼結において、焼
結材料のピーク温度(保持温度または焼結温度)は、焼
結材料の金属組成等によるが、ステンレス粉末の場合、
例えば700〜1000℃程度とすることができる。ま
た、この場合、焼結温度での保持時間は3〜20分程度
が好ましい。ピーク温度(焼結温度)で所定時間保持し
た後、徐冷する。
【0076】以上説明したように、放電プラズマ焼結に
よれば、短時間でしかも低い温度で焼結を行うことがで
き、得られた焼結体20の強度も高い(機械的特性に優
れる)。特に、低温で焼結が可能であることから、砥石
4としてダイヤモンド砥石を用いた場合でも、ダイヤモ
ンドの炭化を防止することができる。
【0077】なお、放電プラズマ焼結装置の具体例とし
ては、住友石炭鉱業(株)製SPS−510L放電プラ
ズマ焼結装置が挙げられる。
【0078】[9] 図11に示すように、以上のよう
にして得られた焼結体20を型5から取り出す。このと
きの離型性も良好である。
【0079】[10] 焼結体20に対し、所定の2次
加工を施す。すなわち、図12に示すように、先端面に
砥石4が露出するまで、その焼結体20の先端面に、例
えば、切削、研削、研磨、薬品処理(エッチング)等を
施す。同様に、外周面(側面)に砥石4が露出するまで
(図13中の一点鎖線まで)、焼結体20の外周面に、
例えば、切削、研削、研磨、薬品処理(エッチング)等
を施す。このようにして、図14に示すツルーイング前
の研削工具1が得られる。なお、前記2次加工は、本実
施例では、例えばワイヤー放電加工により行う。
【0080】[11] 図15に示すように、得られた
研削工具1を例えばエアースピンドルモータ73にコレ
ットチャック74で取り付ける。エアースピンドルモー
タ73を駆動すると、研削工具1は、高速で回転する。
【0081】そして、ツルーイング装置71を作動さ
せ、回転している研磨皿72に研削工具1の外周面(側
面)を回転させつつ当て付け、その外周面をツルーイン
グし、鋭いエッジを形成する。
【0082】同様に、回転している研磨皿72に研削工
具1の先端面を当て付け、その先端面をツルーイング
し、鋭いエッジを形成する。
【0083】このエッジにより、被加工物に対し、微細
で精密な加工、特に溝加工や曲面加工が可能となる。
【0084】このようにして得られた研削工具1では、
放電プラズマ焼結により砥石4と砥石基材2とが強固に
結合するので、接着剤による接着、ろう付け、メッキ
(例えば無電解Niメッキ)等の方法により砥石基材2
に砥石4を固定する場合に比べ、砥石基材2への砥石4
の結合力が高く、このため砥石4の脱落がより抑制また
は防止される。
【0085】例えば、砥石4が摩耗したときは、研削工
具1の先端面や外周面をツルーイングして、再度、鋭い
エッジを形成することができるが、前述したように砥石
基材2への砥石4の結合力が高いので、前記ツルーイン
グの際の砥石4の脱落が抑制または防止され、研削工具
1の長寿命化を図ることができる。
【0086】また、接着剤による接着、ろう付け、メッ
キ等の方法により砥石基材2に砥石4を固定する場合に
比べ、研削工具1を容易に製造することができる。
【0087】また、この研削工具1は、砥石4のエッジ
の摩耗や欠損が少なく、耐久性に優れる。そのため、
銅、アルミニウム、無電解Niメッキ、樹脂等の比較的
柔らかい材料はもちろんのこと、例えば光学ガラス、セ
ラミックス、鉄鋼材、ステンレス鋼、超硬合金、チタン
またはチタン合金等の比較的硬い材料を加工することも
できる。
【0088】特に、図1および図2に示す研削工具1
は、砥石4全体に対しその露出部分12が小さく、被加
工物との接触長さが非常に短くなるため、加工抵抗が比
較的少ない。その結果、研削加工に伴う振動の発生が抑
制され、セラミックスに代表される脆性材料に対して
も、クラック等を生じることなく加工することができ
る。すなわち、被加工物の種類、組成、特性の範囲が広
がる。
【0089】次に、研削工具の製造方法の第2実施例を
説明する。なお、前述した研削工具の製造方法の第1実
施例との共通点については説明を省略し、主な相違点を
説明する。
【0090】図16は、本発明の研削工具の製造方法に
おける製造工程を模式的に示す平面図、図17、図18
および図19は、それぞれ、本発明の研削工具の製造方
法における製造工程を模式的に示す縦断面図、図20お
よび図21は、それぞれ、本発明の研削工具の製造方法
における製造工程を模式的に示す平面図である。以下、
これらの図に基づいて各工程を説明する。
【0091】[1’] 図17に示す角柱状ダイヤモン
ドよりなる砥石4を64個作製する。砥石4の寸法は、
例えば0.2mm×0.2mm×2mm程度とする。
【0092】[2’] 図示しないステンレス鋼のブロ
ックから図16および図17に示す円柱状のブロック体
21を切り出す。このブロック体21は、後述するよう
に2次加工されて砥石基材2の一部、すなわち砥石基材
2の基部2bを構成する(図2、図14参照)。ブロッ
ク体21の寸法は、例えば直径10mmφ×長さ20mm程
度とする。
【0093】このブロック体21に、例えば放電加工に
より16本の有底の孔(凹部)22からなる1つ分の研
削工具1の孔群(凹部群)22aを4つ形成する。
【0094】この場合、4つの孔群22aは、ブロック
体21の周方向に沿って、等間隔(中心角90°間隔)
で形成される。
【0095】各孔群22aは、同様の構成であるので、
以下、4つの孔群22aのうちの1つを説明する。
【0096】孔群22aにおける16本の孔22は、所
定の円の周方向に沿って、等間隔(中心角22.5°間
隔)で形成される。この場合、孔群22aの直径xは、
例えば1.6mmφ程度とする。
【0097】また、各孔22は、ブロック体21の先端
面から図17中下側に向けて、その長手方向が、砥石基
材2の中心軸16と平行、すなわちブロック体21の中
心軸160と平行となるように形成される。
【0098】各孔22の形状は、例えば砥石4と同様の
形状、これに近似した形状、その他円形等が可能であ
る。なお、本実施例では、各孔22の形状は、砥石4と
同様の形状とされる。
【0099】また、孔22の深さは、砥石4の長手方法
の長さより短くするのが好ましい。すなわち、砥石4を
孔22に挿入したとき、ブロック体21の先端面から砥
石4の一部が突出するようにするのが好ましい。なお、
孔22の寸法は、例えば0.28mm×0.28mm×深さ
1mm程度とする。
【0100】[3’] 図17に示すように、ブロック
体21の各孔22にそれぞれ砥石4を挿入し、仮固定す
る。このようにして、16個の砥石4からなる1つ分の
研削工具1の砥石群4aが4つ配置される。
【0101】[4’] 前述した工程[4]〜[8]を
行う。すなわち、図4に示す後述する放電プラズマ焼結
装置40を用意し、図18に示すように、その型5内
に、前記砥石4が配置されたブロック体21と、下パン
チ9とを挿入する。
【0102】また、図19に示すように、型5内に、砥
石基材形成材料23を入れて(充填して)、その砥石基
材形成材料23で砥石4を覆うとともに、型5内に上パ
ンチ10を挿入する。
【0103】そして、前述したように、放電プラズマ焼
結装置40を用い、上パンチ10と下パンチ9とによ
り、前記砥石基材形成材料23を加圧し、加圧下で放電
プラズマ焼結を行う。
【0104】[5’] 図20に示すように、以上のよ
うにして得られた焼結体20を型5から取り出す。この
ときの離型性も良好である。
【0105】[6’] 焼結体20から図20中の一点
鎖線(円)で囲まれる部分をそれぞれ切り出す。すなわ
ち、焼結体20から図21に示す砥石群4aを含む1つ
分の研削工具1の単位焼結体24を例えばワイヤー放電
加工により4つ切り出す。
【0106】[7’] 前述した工程[10]および
[11]を行う。すなわち、各単位焼結体24に対し、
前述した2次加工およびツルーイングを行う。このよう
にして、研削工具1が4つ製造される。
【0107】この研削工具の製造方法(第2実施例)に
よれば、前述した研削工具の製造方法(第1実施例)と
同様の効果が得られる。
【0108】そして、第2実施例では、複数の研削工具
に相当するものを同時に焼結するので、製造時間を短縮
することができ、このため生産性が良く、量産に有利で
ある。
【0109】なお、本発明の研削工具の製造方法におけ
る「研削」の用語は、機械工学上用いられる狭義の意味
での「研削」のみならず、その他の例えば「切削」、
「研磨」等を含む広義の意味で用いられるものである。
【0110】以上、本発明の研削工具の製造方法を図示
の各実施例に基づいて説明したが、本発明は、これらに
限定されるものではない。
【0111】例えば、本発明では、焼結に、放電プラズ
マ焼結の他、ホットプレス、熱間静水圧プレス(HI
P)等の任意の焼結法を用いてもよい。但し、前述した
ように、放電プラズマ焼結が好ましい。
【0112】また、本発明では、砥石4の横断面形状
は、四角形以外の多角形またはその他任意の形状のもの
が可能である。
【0113】また、本発明では、砥石4は、棒状に限ら
ず、例えば粒状、板状等、任意の形状が可能である。
【0114】また、本発明では、砥石基材2に対する砥
石4の配置間隔や設置数も特に限定されない。すなわ
ち、本発明では、ブロック体21に形成する孔(凹部)
22の配置間隔や数も特に限定されない。
【0115】また、本発明では、複数の研削工具に相当
するものを同時に焼結する場合(第2実施例)におい
て、ブロック体21に対する孔群(凹部群)22a(砥
石群4a)の配置間隔や数も特に限定されない。
【0116】また、本発明では、砥石基材2は、円柱状
に限らず、例えば、円筒状(中空)、中実または中空の
円錐台形状等、任意の回転体形状が可能である。
【0117】また、本発明では、砥石基材2や砥石4の
構成材料は、前述したもの以外のものであってもよい。
また、本発明では、研削工具1の用途も、前述したもの
に限定されない。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の研削工具の
製造方法によれば、砥石の脱落を防止または抑制するこ
とができる研削工具が提供される。
【0119】また、本発明による研削工具は、加工抵抗
が少ないので、加工に際しての振動の発生が抑制でき、
よって、比較的硬い材料や脆い材料に対する加工にも適
し、被加工材料の選択の幅が広がる。
【0120】また、本発明による研削工具は、回折レン
ズ型、回折格子型、回折格子自体等に対する溝加工や、
球面、非球面等の曲面加工に好ましく適用され、その加
工精度も高い。
【0121】また、本発明による研削工具は、砥石基材
への砥石の結合力が高いので、砥石の脱落を防止するた
めに別途特別の対策を講じる必要もなく、製造が容易で
ある。
【0122】特に、放電プラズマ焼結により製造する場
合には、焼結時間が短く、よって、量産に適し、製造コ
ストも大幅に低減する。また、焼結温度も低いので、砥
石の変質、特にダイヤモンド砥石の炭化を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研削工具の製造方法により製造された
研削工具の構成例を示す平面図である。
【図2】図1中のA−A線での断面図である。
【図3】本発明の研削工具の製造方法により製造された
研削工具の他の構成例を示す平面図である。
【図4】本発明における放電プラズマ焼結装置の全体構
造の概略を示す図である。
【図5】本発明の研削工具の製造方法における製造工程
を模式的に示す平面図である。
【図6】本発明の研削工具の製造方法における製造工程
を模式的に示す縦断面図である。
【図7】本発明の研削工具の製造方法における製造工程
を模式的に示す縦断面図である。
【図8】本発明の研削工具の製造方法における製造工程
を模式的に示す縦断面図である。
【図9】本発明の研削工具の製造方法における製造工程
を模式的に示す縦断面図である。
【図10】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図である。
【図11】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図である。
【図12】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図である。
【図13】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図である。
【図14】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す側面図である。
【図15】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す側面図である。
【図16】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す平面図である。
【図17】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図ある。
【図18】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図ある。
【図19】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す縦断面図ある。
【図20】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す平面図である。
【図21】本発明の研削工具の製造方法における製造工
程を模式的に示す平面図である。
【図22】従来の切削加工による回折レンズ型の製造を
示す図である。
【図23】従来のバニシングによる回折格子型の製造を
示す図である。
【符号の説明】
1 研削工具 2 砥石基材 2a 先端部 2b 基部 2c 境界 3 溝 4 砥石 4a 砥石群 5 型 6、66 カーボンペーパ 9 下パンチ 10 上パンチ 11 埋入部分 12 露出部分 13、14 対角線 15 外周面 16、160 中心軸 20 焼結体 21 ブロック体 22 孔 22a 孔群 23 砥石基材形成材料 24 単位焼結体 40 放電プラズマ焼結装置 41 制御部 42 焼結用電源 43 加圧駆動機構 44、45 加圧ラム 46 真空チャンバー 47 真空ポンプ 50 基材 51 単結晶ダイヤモンドバイト 52 基材 53 成形ダイヤモンド工具 54 軸 71 ツルーイング装置 72 研磨皿 73 エアースピンドルモータ 74 コレットチャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 檜山 聡 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体形状の砥石基材と、前記砥石基材
    の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備える研
    削工具の製造方法であって、 前記砥石基材の一部を構成するブロック体に複数の砥石
    を配置させ、 前記ブロック体を型内に挿入するとともに、少なくとも
    金属粉末を含む砥石基材形成材料を前記砥石を覆うよう
    に前記型内に充填し、これらを焼結して焼結体を得、 前記焼結体を加工して砥石基材の表面より前記砥石の一
    部を露出させることを特徴とする研削工具の製造方法。
  2. 【請求項2】 回転体形状の砥石基材と、前記砥石基材
    の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備える研
    削工具の製造方法であって、 前記砥石基材の一部を構成するブロック体に複数の凹部
    を形成し、該凹部内に砥石を配置させ、 前記ブロック体を型内に挿入するとともに、少なくとも
    金属粉末を含む砥石基材形成材料を前記砥石を覆うよう
    に前記型内に充填し、これらを焼結して焼結体を得、 前記焼結体を加工して砥石基材の表面より前記砥石の一
    部を露出させることを特徴とする研削工具の製造方法。
  3. 【請求項3】 回転体形状の砥石基材と、前記砥石基材
    の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備える研
    削工具の製造方法であって、 前記砥石基材の一部を構成するブロック体に、複数の砥
    石で構成される研削工具1つ分の砥石群を複数配置さ
    せ、 前記ブロック体を型内に挿入するとともに、少なくとも
    金属粉末を含む砥石基材形成材料を前記砥石を覆うよう
    に前記型内に充填し、これらを焼結して焼結体を得、 前記焼結体から前記砥石群を含む研削工具1つ分の単位
    焼結体を切り出し、該単位焼結体を加工して砥石基材の
    表面より前記砥石の一部を露出させることを特徴とする
    研削工具の製造方法。
  4. 【請求項4】 回転体形状の砥石基材と、前記砥石基材
    の先端部の外周部に配設された複数の砥石とを備える研
    削工具の製造方法であって、 前記砥石基材の一部を構成するブロック体に、複数の凹
    部で構成される研削工具1つ分の凹部群を複数形成し、
    前記凹部内に砥石を配置させることにより研削工具1つ
    分の砥石群を複数配置させ、 前記ブロック体を型内に挿入するとともに、少なくとも
    金属粉末を含む砥石基材形成材料を前記砥石を覆うよう
    に前記型内に充填し、これらを焼結して焼結体を得、 前記焼結体から前記砥石群を含む研削工具1つ分の単位
    焼結体を切り出し、該単位焼結体を加工して砥石基材の
    表面より前記砥石の一部を露出させることを特徴とする
    研削工具の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記砥石基材形成材料を加圧しつつ前記
    焼結を行う請求項1ないし4のいずれかに記載の研削工
    具の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記焼結は、放電プラズマ焼結である請
    求項1ないし5のいずれかに記載の研削工具の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記砥石は、その一部が前記砥石基材の
    外周面より外側に露出し、残部が前記砥石基材内に埋入
    されている請求項1ないし6のいずれかに記載の研削工
    具の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記砥石は、前記砥石基材の先端部の外
    周全周にわたって配設されている請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の研削工具の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記砥石は、棒状である請求項1ないし
    8のいずれかに記載の研削工具の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記砥石は、その長手方向が前記砥石
    基材の中心軸と平行となるように、かつ、前記砥石基材
    の外周面の周方向に沿ってほぼ等間隔で配置されている
    請求項9に記載の研削工具の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記砥石は、ダイヤモンドチップであ
    る請求項1ないし10のいずれかに記載の研削工具の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記砥石基材形成材料は、粉末状であ
    る請求項1ないし11のいずれかに記載の研削工具の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100709393B1 (ko) 2006-02-10 2007-04-20 이화다이아몬드공업 주식회사 절삭/연마 공구용 세그먼트의 제조 방법 및 그 제조 장치
CN108527184A (zh) * 2018-05-30 2018-09-14 郑州博尔德磨料磨具有限公司 一种用于研磨抛光砂轮的磨料成型模具

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