JPH11253911A - 焼却飛灰の処理方法及び装置 - Google Patents
焼却飛灰の処理方法及び装置Info
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- JPH11253911A JPH11253911A JP10078522A JP7852298A JPH11253911A JP H11253911 A JPH11253911 A JP H11253911A JP 10078522 A JP10078522 A JP 10078522A JP 7852298 A JP7852298 A JP 7852298A JP H11253911 A JPH11253911 A JP H11253911A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の小型化及び高熱効率化が可能な焼却飛
灰の処理方法及び装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 炉内で移動せる炉床の焼却飛灰を攪拌す
る攪拌装置13と、炉体1に設けられ炉床1A上の飛灰
Fを直接照射加熱する平面火炎輻射バーナー12とを有
する。
灰の処理方法及び装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 炉内で移動せる炉床の焼却飛灰を攪拌す
る攪拌装置13と、炉体1に設けられ炉床1A上の飛灰
Fを直接照射加熱する平面火炎輻射バーナー12とを有
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ、下水、
その他各種廃棄物を対象とする焼却炉において、人体に
有害なダイオキシン類を高濃度で含有する焼却飛灰の無
害化処理方法及び装置に関するものである。
その他各種廃棄物を対象とする焼却炉において、人体に
有害なダイオキシン類を高濃度で含有する焼却飛灰の無
害化処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却飛灰の処理方法においては、容器内
で飛灰を攪拌移動させながら外部から間接的に加熱し、
200℃以上に保持して、飛灰中のダイオキシン類を分
解して他の物質とすることにより無害化する技術が公知
である。
で飛灰を攪拌移動させながら外部から間接的に加熱し、
200℃以上に保持して、飛灰中のダイオキシン類を分
解して他の物質とすることにより無害化する技術が公知
である。
【0003】例えば、ポリハロゲン化合物(ダイオキシ
ン)の分解方法について、特公平6−38863に開示
されている方法が知られている。この公知例では、飛灰
の加熱を閉鎖系内で行なうことを前提にしており、その
ための加熱手段は閉鎖容器の外からの間接加熱を行なっ
ている。
ン)の分解方法について、特公平6−38863に開示
されている方法が知られている。この公知例では、飛灰
の加熱を閉鎖系内で行なうことを前提にしており、その
ための加熱手段は閉鎖容器の外からの間接加熱を行なっ
ている。
【0004】また、焼却灰処理方法として、特許第25
26350号に開示されている方法も知られている。こ
の方法によると、バーナーを有する加熱炉を水平方向に
貫通する、自転及び公転する加熱管に飛灰を導入し、間
接的加熱手段で飛灰を加熱処理している。
26350号に開示されている方法も知られている。こ
の方法によると、バーナーを有する加熱炉を水平方向に
貫通する、自転及び公転する加熱管に飛灰を導入し、間
接的加熱手段で飛灰を加熱処理している。
【0005】これらの従来技術は、高温ガスあるいはバ
ーナーの燃焼ガスを加熱源にする間接加熱方式を用いて
いる。この間接加熱を用いる理由は、バーナーの激しい
燃焼による火炎を直接飛灰と接触せしめると、飛灰が粉
塵となり巻き上がる問題(再飛散)が発生するためであ
る。一方、直接加熱方式としては、上記の飛灰の巻き上
がりが生じないようにした、電気ヒーターを加熱源に用
いる場合にのみ、その例がある。
ーナーの燃焼ガスを加熱源にする間接加熱方式を用いて
いる。この間接加熱を用いる理由は、バーナーの激しい
燃焼による火炎を直接飛灰と接触せしめると、飛灰が粉
塵となり巻き上がる問題(再飛散)が発生するためであ
る。一方、直接加熱方式としては、上記の飛灰の巻き上
がりが生じないようにした、電気ヒーターを加熱源に用
いる場合にのみ、その例がある。
【0006】上記直接加熱方式には、ごみ焼却炉から排
出される灰中のダイオキシンの熱分解方法として、特開
平5−103844に開示されている方法は、灰貯留ホ
ッパー内に電気ヒーターを配設し、直接飛灰を加熱して
いる。
出される灰中のダイオキシンの熱分解方法として、特開
平5−103844に開示されている方法は、灰貯留ホ
ッパー内に電気ヒーターを配設し、直接飛灰を加熱して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公知の方式にあっては、間接加熱方式の場合には熱効率
を高くできないこと、また、直接加熱方式の場合では、
バーナーを用いると既述のごとく飛灰の巻き上がりが生
ずること、そして、これを回避する電気ヒーターによる
と高価となるということ等、それぞれ改善すべき点をか
かえている。
公知の方式にあっては、間接加熱方式の場合には熱効率
を高くできないこと、また、直接加熱方式の場合では、
バーナーを用いると既述のごとく飛灰の巻き上がりが生
ずること、そして、これを回避する電気ヒーターによる
と高価となるということ等、それぞれ改善すべき点をか
かえている。
【0008】本発明は、熱エネルギを安価なものとする
ためには、高価な電気を用いるよりも燃料を燃焼させた
バーナー加熱方式が有利であるということを考慮し、上
述の点を改善する焼却飛灰の処理方法及び装置を提供す
ることを目的としている。
ためには、高価な電気を用いるよりも燃料を燃焼させた
バーナー加熱方式が有利であるということを考慮し、上
述の点を改善する焼却飛灰の処理方法及び装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、焼却飛灰の処理方法に関しては、炉床に供給され
た焼却飛灰を移動攪拌すると共に、この飛灰を平面火炎
輻射バーナーで直接照射加熱し、炉床出口で飛灰が30
0℃以上になるようにすることによって達成される。
的は、焼却飛灰の処理方法に関しては、炉床に供給され
た焼却飛灰を移動攪拌すると共に、この飛灰を平面火炎
輻射バーナーで直接照射加熱し、炉床出口で飛灰が30
0℃以上になるようにすることによって達成される。
【0010】この発明において、平面火炎輻射バーナー
による炉床上の飛灰の加熱後の排ガスが導入される予熱
熱交換器をも具備することとすると、投入飛灰を炉床へ
の供給前に予熱でき、この予熱後に、上記方法にもとづ
き平面火炎輻射バーナーにより該飛灰を加熱することと
すれば、さらに熱効率を高めて実施できる。
による炉床上の飛灰の加熱後の排ガスが導入される予熱
熱交換器をも具備することとすると、投入飛灰を炉床へ
の供給前に予熱でき、この予熱後に、上記方法にもとづ
き平面火炎輻射バーナーにより該飛灰を加熱することと
すれば、さらに熱効率を高めて実施できる。
【0011】予熱熱交換器における予熱は、炉床上の飛
灰の加熱後の排ガスと炉床への供給前の投入飛灰とが直
接接触して熱交換が行なわれることが好ましい。
灰の加熱後の排ガスと炉床への供給前の投入飛灰とが直
接接触して熱交換が行なわれることが好ましい。
【0012】また、焼却飛灰は予め造粒されて予熱熱交
換器内で移動層をなし、該移動層内に排ガスを流通せし
めることにより予熱を行なうことができる。
換器内で移動層をなし、該移動層内に排ガスを流通せし
めることにより予熱を行なうことができる。
【0013】次に、上記目的は、焼却飛灰の処理装置に
関しては、炉内で移動せる炉床の焼却飛灰を攪拌する攪
拌装置と、炉体に設けられ炉床上の飛灰を直接照射加熱
する平面火炎輻射バーナーとを有することにより達成さ
れる。
関しては、炉内で移動せる炉床の焼却飛灰を攪拌する攪
拌装置と、炉体に設けられ炉床上の飛灰を直接照射加熱
する平面火炎輻射バーナーとを有することにより達成さ
れる。
【0014】また、かかる本発明装置は、平面火炎輻射
バーナーの燃焼ガスによる炉床上の飛灰の加熱後の排ガ
スが導入されて、投入飛灰を炉床への供給前に予熱する
予熱熱交換器を有することが望ましい。
バーナーの燃焼ガスによる炉床上の飛灰の加熱後の排ガ
スが導入されて、投入飛灰を炉床への供給前に予熱する
予熱熱交換器を有することが望ましい。
【0015】上記予熱熱交換器は、炉床上の飛灰の加熱
後の排ガスと炉床への供給前の投入飛灰とが直接接触し
て熱交換が行なわれるようになっていることが好まし
い。
後の排ガスと炉床への供給前の投入飛灰とが直接接触し
て熱交換が行なわれるようになっていることが好まし
い。
【0016】ここで本発明で用いられる平面火炎輻射バ
ーナーについて説明を加えておく。
ーナーについて説明を加えておく。
【0017】平面火炎輻射バーナーとは、ステンレスそ
の他の耐熱性金属の繊維によって高空隙率を有するマッ
トを成形し、空気との予混合ガスをその片側から供給し
マット通過後着火させて面状に一様燃焼させるものであ
る。金属繊維のほかに、セラミックス繊維を板状に固め
た通気性板を用いることもある。この形式の平面火炎輻
射バーナーでは、燃焼面では火炎は伸びることなく、マ
ット全面がほぼ一様に900〜1000℃の温度で赤熱
する。その結果、このマット全面からは強い輻射熱が得
られる。通常、燃焼熱の30%程度が輻射として外部に
放出されるので、迅速な加熱に優れた効果を発揮でき
る。
の他の耐熱性金属の繊維によって高空隙率を有するマッ
トを成形し、空気との予混合ガスをその片側から供給し
マット通過後着火させて面状に一様燃焼させるものであ
る。金属繊維のほかに、セラミックス繊維を板状に固め
た通気性板を用いることもある。この形式の平面火炎輻
射バーナーでは、燃焼面では火炎は伸びることなく、マ
ット全面がほぼ一様に900〜1000℃の温度で赤熱
する。その結果、このマット全面からは強い輻射熱が得
られる。通常、燃焼熱の30%程度が輻射として外部に
放出されるので、迅速な加熱に優れた効果を発揮でき
る。
【0018】本発明では、飛灰加熱炉の炉床に飛灰を平
面状に移動、分散させて、その直上からかかる平面燃焼
輻射バーナーを炊いて飛灰を直接照射加熱する。
面状に移動、分散させて、その直上からかかる平面燃焼
輻射バーナーを炊いて飛灰を直接照射加熱する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発
明の実施の形態について説明する。
明の実施の形態について説明する。
【0020】図1において、処理装置1は、供給部I、
予熱部II、 加熱部III そして冷却部IVを有している。
予熱部II、 加熱部III そして冷却部IVを有している。
【0021】予熱部IIを形成する予熱熱交換器は、炉本
体1から垂立せる耐熱円筒部2内に設けられた予熱筒3
を有し、該予熱筒3内に搬送手段としてのスクリューコ
ンベア4が設けられている。該スクリューコンベア4の
軸体4Aは上記予熱筒3から上方へ突出しており、モー
タ5からの回転駆動力をスプロケット6A,6Bに張設
されたチェーン6から受けて回転する。
体1から垂立せる耐熱円筒部2内に設けられた予熱筒3
を有し、該予熱筒3内に搬送手段としてのスクリューコ
ンベア4が設けられている。該スクリューコンベア4の
軸体4Aは上記予熱筒3から上方へ突出しており、モー
タ5からの回転駆動力をスプロケット6A,6Bに張設
されたチェーン6から受けて回転する。
【0022】上記予熱筒3の上端部には、供給部Iの供
給管7が接続されており、該供給管7の上端に設けられ
たホッパ8内の焼却飛灰Fはロータリバルブ9を経て、
上記予熱筒3内へ供給されるようになっている。
給管7が接続されており、該供給管7の上端に設けられ
たホッパ8内の焼却飛灰Fはロータリバルブ9を経て、
上記予熱筒3内へ供給されるようになっている。
【0023】又、上記予熱筒3の下端は上記炉本体1の
燃焼空間10に臨んでいる。上記予熱筒3と耐熱円筒部
2及び炉本体1の上壁部との間には、下方に開口せる熱
交換のための環状空間11が上記予熱筒3の高さ方向中
間部まで延びており、該環状空間11はその上部にて耐
熱円筒部2に設けられた排気部12に連通している。該
排気部12を経て上記環状空間11内の排ガスは外部へ
吸引排出され、この環状空間11内を上昇する高温の排
ガスは予熱筒3内の飛灰を昇温せしめ、自らは降温して
排気部12へ至り飛灰との熱交換を行なうようになって
いる。なお、このように予熱熱交換器により形成される
予熱部を有することは本発明では好ましいことである
が、必須ではない。
燃焼空間10に臨んでいる。上記予熱筒3と耐熱円筒部
2及び炉本体1の上壁部との間には、下方に開口せる熱
交換のための環状空間11が上記予熱筒3の高さ方向中
間部まで延びており、該環状空間11はその上部にて耐
熱円筒部2に設けられた排気部12に連通している。該
排気部12を経て上記環状空間11内の排ガスは外部へ
吸引排出され、この環状空間11内を上昇する高温の排
ガスは予熱筒3内の飛灰を昇温せしめ、自らは降温して
排気部12へ至り飛灰との熱交換を行なうようになって
いる。なお、このように予熱熱交換器により形成される
予熱部を有することは本発明では好ましいことである
が、必須ではない。
【0024】加熱部III は、炉本体1の上壁の両側内面
に平面火炎輻射バーナー12が設置されている。該平面
火炎輻射バーナー12は、燃焼面12Aが上記炉本体1
の底面で形成される炉床1A上で層をなす焼却飛灰Fに
向くように位置づけられている。上記炉床1Aには飛灰
Fを攪拌するための攪拌装置13の攪拌棒13Aが上記
炉床1Aに近接して位置している。
に平面火炎輻射バーナー12が設置されている。該平面
火炎輻射バーナー12は、燃焼面12Aが上記炉本体1
の底面で形成される炉床1A上で層をなす焼却飛灰Fに
向くように位置づけられている。上記炉床1Aには飛灰
Fを攪拌するための攪拌装置13の攪拌棒13Aが上記
炉床1Aに近接して位置している。
【0025】該攪拌装置13はモータ14により、チェ
ーン15等を介して駆動される軸体13Bで該軸体13
Bまわりに回転駆動を受ける。上記炉本体1は底部に飛
灰排出のための排出管16が設けられている。
ーン15等を介して駆動される軸体13Bで該軸体13
Bまわりに回転駆動を受ける。上記炉本体1は底部に飛
灰排出のための排出管16が設けられている。
【0026】冷却部IV は上記排出管16に接続された
冷却器17を有し、該排出管16はロータリバルブ18
を介して灰受箱19に臨んでいる。
冷却器17を有し、該排出管16はロータリバルブ18
を介して灰受箱19に臨んでいる。
【0027】かかる構成の本実施形態装置にあっては、
焼却飛灰は次の要領で処理される。
焼却飛灰は次の要領で処理される。
【0028】先ず、ホッパ8内の焼却飛灰Fはロータリ
バルブ9により供給管7を経て予熱筒3へ定量供給され
る。該予熱筒3内では飛灰Fはスクリューコンベア4に
より炉床1Aへ定量供給されるが、その際、環状空間1
1内では炉本体1の燃焼空間10からの高温の排ガスが
排気部12に向かって上昇しており、予熱筒3内を降下
する飛灰は上記排ガスとの熱交換により加熱され、例え
ば200℃位まで昇温する。かくして予熱された飛灰F
が炉床1A上に堆積する。
バルブ9により供給管7を経て予熱筒3へ定量供給され
る。該予熱筒3内では飛灰Fはスクリューコンベア4に
より炉床1Aへ定量供給されるが、その際、環状空間1
1内では炉本体1の燃焼空間10からの高温の排ガスが
排気部12に向かって上昇しており、予熱筒3内を降下
する飛灰は上記排ガスとの熱交換により加熱され、例え
ば200℃位まで昇温する。かくして予熱された飛灰F
が炉床1A上に堆積する。
【0029】炉床1A上では攪拌棒13Aが軸体13B
まわりにゆっくりと回転しており、上記の堆積せる飛灰
Fを攪拌する。飛灰Fは炉床1A上を攪拌を受けて分散
し炉床1A上を回転移動しながら、均等に平面火炎輻射
バーナー12によって加熱されダイオキシン類の分解後
に排出管16へ至る。
まわりにゆっくりと回転しており、上記の堆積せる飛灰
Fを攪拌する。飛灰Fは炉床1A上を攪拌を受けて分散
し炉床1A上を回転移動しながら、均等に平面火炎輻射
バーナー12によって加熱されダイオキシン類の分解後
に排出管16へ至る。
【0030】上記平面火炎輻射バーナー12は、本例で
は燃料としてプロパンガスと空気との予混合体の供給を
受けて燃焼している。その際、空気過剰率λは任意に設
定できるが、例えば本例ではλ=1.7で運転されてい
る。そのときの平面火炎輻射バーナー12の表面温度は
950℃程度となっている。この状況で炉床1A上の飛
灰は回転攪拌されながら、円周方向に引き延ばされる間
に500℃位まで加熱される。しかる後、上述のごと
く、飛灰は排出管16から落下し冷却器17で冷やさ
れ、灰受箱16に収容される。
は燃料としてプロパンガスと空気との予混合体の供給を
受けて燃焼している。その際、空気過剰率λは任意に設
定できるが、例えば本例ではλ=1.7で運転されてい
る。そのときの平面火炎輻射バーナー12の表面温度は
950℃程度となっている。この状況で炉床1A上の飛
灰は回転攪拌されながら、円周方向に引き延ばされる間
に500℃位まで加熱される。しかる後、上述のごと
く、飛灰は排出管16から落下し冷却器17で冷やさ
れ、灰受箱16に収容される。
【0031】平面火炎輻射バーナー12における燃焼温
度は、本体1の出口(予熱筒3の下端開口近傍)で90
0℃程度、環状空間11の出口(上端)近傍で600℃
〜700℃程度である。全体としての熱回収率は約50
%であって電力利用の場合よりも低操業コストである。
度は、本体1の出口(予熱筒3の下端開口近傍)で90
0℃程度、環状空間11の出口(上端)近傍で600℃
〜700℃程度である。全体としての熱回収率は約50
%であって電力利用の場合よりも低操業コストである。
【0032】飛灰中のダイオキシン類は、炉本体1の炉
床1A上に滞留している間に分解される。分解されたダ
イオキシン類は、気体の形で排ガスと一緒に排気部12
から排出される。平面火炎輻射バーナー12の燃焼面か
らの燃焼ガスの噴き出し速度は低く、飛灰を直接照射加
熱しても飛灰の再飛散を起こさない。なお、排ガスには
水銀、その他の重金属も蒸気の形で含まれており、排気
部12以降において大気放出する前に除去する必要があ
るが、その技術は従来技術で対応できるので、これにつ
いての記載は省略する。
床1A上に滞留している間に分解される。分解されたダ
イオキシン類は、気体の形で排ガスと一緒に排気部12
から排出される。平面火炎輻射バーナー12の燃焼面か
らの燃焼ガスの噴き出し速度は低く、飛灰を直接照射加
熱しても飛灰の再飛散を起こさない。なお、排ガスには
水銀、その他の重金属も蒸気の形で含まれており、排気
部12以降において大気放出する前に除去する必要があ
るが、その技術は従来技術で対応できるので、これにつ
いての記載は省略する。
【0033】炉本体1内の燃焼空間10内での燃焼飛灰
の攪拌移動の形式は図1のものには限定されない。例え
ば、図2に示されるように、コンベアフィーダ20を用
いることもできる。なお、図2において、図1にものと
共通部分には同一符号を付してその説明は省略する。
の攪拌移動の形式は図1のものには限定されない。例え
ば、図2に示されるように、コンベアフィーダ20を用
いることもできる。なお、図2において、図1にものと
共通部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0034】上記コンベアフィーダ20は、上記炉本体
1の飛灰入口から出口の範囲にわたりホイール21に張
設されたコンベアベルト22によって、飛灰Fを出口側
に搬送している。該コンベアベルト22の搬送面の上方
位置には、攪拌ホイール23が回転しており、コンベア
ベルト22上の飛灰堆積層を攪拌しており、飛灰Fはこ
れによって均一に平面火炎輻射バーナー12から加熱を
受ける。上記飛灰の攪拌に際し、コンベアベルト22上
の飛灰層の厚さは薄いほどよいが、適度な攪拌を与えれ
ば3cm〜5cm程度の運転でもほぼ一様に加熱でき
る。このような形態では、飛灰出口側で500℃程度、
冷却器14のあとで200℃程度とすることができる。
1の飛灰入口から出口の範囲にわたりホイール21に張
設されたコンベアベルト22によって、飛灰Fを出口側
に搬送している。該コンベアベルト22の搬送面の上方
位置には、攪拌ホイール23が回転しており、コンベア
ベルト22上の飛灰堆積層を攪拌しており、飛灰Fはこ
れによって均一に平面火炎輻射バーナー12から加熱を
受ける。上記飛灰の攪拌に際し、コンベアベルト22上
の飛灰層の厚さは薄いほどよいが、適度な攪拌を与えれ
ば3cm〜5cm程度の運転でもほぼ一様に加熱でき
る。このような形態では、飛灰出口側で500℃程度、
冷却器14のあとで200℃程度とすることができる。
【0035】次に、予熱熱交換器に関しては、図1のよ
うな間接的な熱交換の方式によらずとも、図3のごとく
直接接触式とすることもできる。この図3においても、
図1のものと共通部分には同一符号を付してその説明は
省略する。
うな間接的な熱交換の方式によらずとも、図3のごとく
直接接触式とすることもできる。この図3においても、
図1のものと共通部分には同一符号を付してその説明は
省略する。
【0036】図3に示される予熱熱交換器30は、直接
接触式の縦型多段炉形式となっていて、熱交換器の小型
化を図っている。この実施形態では、予熱筒3内に炉床
として二種の円板の固定床31,32が交互に多段に配
設されている。一方の固定床31は中心部に開口部31
Aが、そして他方の固定床32は外周部に開口部32A
が形成されている。かかる多段の固定床31,32の中
心位置には回転軸体33が貫通しており、該軸体33に
攪拌部材34が固定床31,32の面に近接するよう半
径方向に延びて取りつけられている。上記軸体33はモ
ータ35により回転駆動を受ける。したがって、該軸体
33に取りつけられた攪拌部材34は回転しながら、固
定床31,32上の飛灰層を攪拌移動せしめる。そし
て、飛灰は上記開口部31A,32Aを通って、下方へ
落下する。
接触式の縦型多段炉形式となっていて、熱交換器の小型
化を図っている。この実施形態では、予熱筒3内に炉床
として二種の円板の固定床31,32が交互に多段に配
設されている。一方の固定床31は中心部に開口部31
Aが、そして他方の固定床32は外周部に開口部32A
が形成されている。かかる多段の固定床31,32の中
心位置には回転軸体33が貫通しており、該軸体33に
攪拌部材34が固定床31,32の面に近接するよう半
径方向に延びて取りつけられている。上記軸体33はモ
ータ35により回転駆動を受ける。したがって、該軸体
33に取りつけられた攪拌部材34は回転しながら、固
定床31,32上の飛灰層を攪拌移動せしめる。そし
て、飛灰は上記開口部31A,32Aを通って、下方へ
落下する。
【0037】燃焼空間10から上昇する排ガスは、上記
開口部31A,32Aを通って排気部12へ達する。そ
の際、高温の排ガスは各段の固定床31,32上で攪拌
され移動している飛灰を均一に直接加熱する。
開口部31A,32Aを通って排気部12へ達する。そ
の際、高温の排ガスは各段の固定床31,32上で攪拌
され移動している飛灰を均一に直接加熱する。
【0038】次に、予熱熱交換器は直接接触式とする
際、図3の方式によらず、他の方式も可能である。例え
ば、図4の例にあっては、造粒装置41にて飛灰を造粒
した後にこの造粒飛灰を予熱熱交換器40をなす予熱筒
3へ供給し、該予熱筒3へは下方から燃焼室10内の排
ガスが上昇するようになっている。予熱筒3内では造粒
飛灰が堆積層を形成し、攪拌機42によって凝集の防止
が図られながら降下し、上記排ガスが上昇して貫流す
る。堆積層は造粒飛灰の粒間空隙が形成されており、排
ガスとの直接接触が良好になされる。
際、図3の方式によらず、他の方式も可能である。例え
ば、図4の例にあっては、造粒装置41にて飛灰を造粒
した後にこの造粒飛灰を予熱熱交換器40をなす予熱筒
3へ供給し、該予熱筒3へは下方から燃焼室10内の排
ガスが上昇するようになっている。予熱筒3内では造粒
飛灰が堆積層を形成し、攪拌機42によって凝集の防止
が図られながら降下し、上記排ガスが上昇して貫流す
る。堆積層は造粒飛灰の粒間空隙が形成されており、排
ガスとの直接接触が良好になされる。
【0039】上記造粒飛灰の粒径は5mm〜20mm程
度が適切である。あまり小さいと通ガス時の圧力損失が
高まる。大きすぎると、粒の中心部分の暖まりかたが悪
くなるとと共に、ダイオキシンの分解ガスの逃げ出しが
悪くなる。
度が適切である。あまり小さいと通ガス時の圧力損失が
高まる。大きすぎると、粒の中心部分の暖まりかたが悪
くなるとと共に、ダイオキシンの分解ガスの逃げ出しが
悪くなる。
【0040】この図4の方式では上昇排ガスと造粒飛灰
の接触が良好で、図3の方式よりも予熱熱交換器を小型
に設計できるという利点がある。
の接触が良好で、図3の方式よりも予熱熱交換器を小型
に設計できるという利点がある。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、炉内での
焼却飛灰を平面火炎輻射バーナーで加熱することとした
ので、従来の間接加熱方式のような大きな伝熱面を介さ
なくとも効率よくしかも飛灰の再飛散なく直接該飛灰を
加熱でき、炉のコンパクト化そして低操業コスト化を図
れる。
焼却飛灰を平面火炎輻射バーナーで加熱することとした
ので、従来の間接加熱方式のような大きな伝熱面を介さ
なくとも効率よくしかも飛灰の再飛散なく直接該飛灰を
加熱でき、炉のコンパクト化そして低操業コスト化を図
れる。
【0042】また、従来装置が有していたような加熱管
との接触面がないために、飛灰の融点(550℃程度)
近辺あるいはそれ以上の温度までも溶融飛灰の溶融によ
る付着の結果として生ずる閉塞といった問題もなく加熱
できる。
との接触面がないために、飛灰の融点(550℃程度)
近辺あるいはそれ以上の温度までも溶融飛灰の溶融によ
る付着の結果として生ずる閉塞といった問題もなく加熱
できる。
【0043】さらには、従来の拡散燃焼バーナーを用い
る場合のような激しい燃焼火炎がなく、飛灰の再飛散を
発生させることなく直接照射加熱できるので、燃焼熱は
強力な輻射として飛灰に伝達でき、加熱炉を出る時点で
の排ガス温度は900℃程度まで下げられる。
る場合のような激しい燃焼火炎がなく、飛灰の再飛散を
発生させることなく直接照射加熱できるので、燃焼熱は
強力な輻射として飛灰に伝達でき、加熱炉を出る時点で
の排ガス温度は900℃程度まで下げられる。
【0044】かかる本発明で、予熱熱交換器を備えるこ
ととすると、輻射熱を放出したあとの排ガスで投入飛灰
の予熱を行なうことができ、全体としての熱効率が高ま
る。
ととすると、輻射熱を放出したあとの排ガスで投入飛灰
の予熱を行なうことができ、全体としての熱効率が高ま
る。
【0045】さらには、造粒飛灰を用いて直接接触熱交
換を行なうこととすれば、熱交換器のコンパクト化とラ
ンニングコストの低減がなされる。
換を行なうこととすれば、熱交換器のコンパクト化とラ
ンニングコストの低減がなされる。
【図1】本発明の一実施形態装置を示す断面図である。
【図2】図1装置の変形例を示す断面図である。
【図3】図1装置の他の変形例を示す断面図である。
【図4】図1装置のさらに他の変形例を示す断面図であ
る。
る。
1 炉本体 1A 炉床 3 予熱筒(予熱熱交換器) 12 平面火炎輻射バーナー 13 攪拌装置 23 攪拌装置 30 予熱熱交換器 40 予熱熱交換器 41 造粒装置 42 攪拌部材(攪拌装置) II 予熱部 F 飛灰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 隆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 相沢 和夫 神奈川県横浜市鶴見区弁天町3番地 エヌ ケーケー総合設計株式会社内 (72)発明者 山岸 三樹 神奈川県横浜市鶴見区弁天町3番地 エヌ ケーケー総合設計株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 炉床に供給された焼却飛灰を移動攪拌す
ると共に、この飛灰を平面火炎輻射バーナーで直接照射
加熱し、炉床出口で飛灰が300℃以上になるようにす
ることを特徴とする焼却飛灰の処理方法。 - 【請求項2】 平面火炎輻射バーナーによる炉床上の飛
灰の加熱後の当該バーナー燃焼排ガスが導入される予熱
熱交換器によって、投入飛灰を炉床への供給前に予熱
し、しかる後、請求項1の方法により該飛灰を加熱する
ことを特徴とする焼却飛灰の処理方法。 - 【請求項3】 予熱熱交換器における予熱は、炉床上の
飛灰の加熱後の排ガスと炉床への供給前の投入飛灰とが
直接接触して熱交換が行なわれることとする請求項1に
記載の焼却飛灰の処理方法。 - 【請求項4】 焼却飛灰は予め造粒されて予熱熱交換器
内で移動層をなし、該移動層内に排ガスを流通せしめる
ことにより予熱を行なうこととする請求項2に記載の飛
灰の処理方法。 - 【請求項5】 炉内で移動せる炉床の焼却飛灰を攪拌す
る攪拌装置と、炉体に設けられ炉床上の飛灰を直接照射
加熱する平面火炎輻射バーナーとを有することを特徴と
する焼却飛灰の処理装置。 - 【請求項6】 平面火炎輻射バーナーによる炉床上の飛
灰の加熱後の排ガスが導入されて、投入飛灰を炉床への
供給前に予熱する予熱熱交換器を有することとする請求
項5に記載の焼却飛灰の処理装置。 - 【請求項7】 予熱熱交換器は、炉床上の飛灰の加熱後
の排ガスと炉床への供給前の投入飛灰とが直接接触して
熱交換が行なわれるようになっていることとする請求項
6に記載の焼却飛灰の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10078522A JPH11253911A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 焼却飛灰の処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10078522A JPH11253911A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 焼却飛灰の処理方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253911A true JPH11253911A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13664273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10078522A Pending JPH11253911A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 焼却飛灰の処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253911A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112484033A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-12 | 高峰 | 垃圾焚烧飞灰宽温段熔融处理装置及方法 |
CN112503530A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-16 | 高峰 | 垃圾焚烧飞灰立式宽温段熔融装置及熔融方法 |
CN113399437A (zh) * | 2021-07-05 | 2021-09-17 | 武汉武锅能源工程有限公司 | 一种分布式飞灰高温熔融玻璃化利用的系统及方法 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP10078522A patent/JPH11253911A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112484033A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-12 | 高峰 | 垃圾焚烧飞灰宽温段熔融处理装置及方法 |
CN112503530A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-16 | 高峰 | 垃圾焚烧飞灰立式宽温段熔融装置及熔融方法 |
CN112503530B (zh) * | 2020-12-28 | 2024-11-01 | 高峰 | 垃圾焚烧飞灰立式宽温段熔融装置及熔融方法 |
CN112484033B (zh) * | 2020-12-28 | 2024-11-01 | 高峰 | 垃圾焚烧飞灰宽温段熔融处理装置及方法 |
CN113399437A (zh) * | 2021-07-05 | 2021-09-17 | 武汉武锅能源工程有限公司 | 一种分布式飞灰高温熔融玻璃化利用的系统及方法 |
CN113399437B (zh) * | 2021-07-05 | 2023-12-29 | 武汉武锅能源工程有限公司 | 一种分布式飞灰高温熔融玻璃化利用的系统及方法 |
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