JPH11252572A - 符号量配分装置 - Google Patents

符号量配分装置

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JPH11252572A
JPH11252572A JP5036898A JP5036898A JPH11252572A JP H11252572 A JPH11252572 A JP H11252572A JP 5036898 A JP5036898 A JP 5036898A JP 5036898 A JP5036898 A JP 5036898A JP H11252572 A JPH11252572 A JP H11252572A
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JP
Japan
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frame
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orthogonal transform
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JP5036898A
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English (en)
Inventor
Osamu Mizuno
修 水野
Yoshiaki Shishikui
善明 鹿喰
Yuji Nojiri
裕司 野尻
Yoshimichi Otsuka
吉道 大塚
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のTM5の符号化手法では、ヘッダ部符
号量と直交変換係数部符号量とを分離して計算していな
いし、両者を分離処理する従来手法でも事前解析が必要
で、装置が複雑なものとなっていた。 【解決手段】 本発明では、フレーム内総発生符号量の
うち量子化スケールに関係する直交変換係数部および量
子化スケールに関係しないヘッダ部のそれぞれの発生符
号量を計測するヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量
計測部5と、そこで順次に計測され得られた複数の符号
化済みフレームのヘッダ部発生符号量から、符号化対象
フレームと同じフレーム符号化タイプで符号化された直
前の符号化済みのフレームのヘッダ部発生符号量を選択
的に導出して出力するヘッダ部配分符号量導出部6とを
具えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、量子化スケールで
フレーム符号化タイプ毎の発生符号量を制御するデジタ
ル画像符号化圧縮装置の符号量配分装置に係り、特に、
配分符号量をヘッダ部と直交変換係数部とに分離して符
号化対象フレームへの配分を最適にするようにした符号
量配分装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像は少しずつ異なるフレームを連続
して表示することにより得られるが、これらの連続する
フレームは相互に相関が高く、フレーム間の相関をとる
ことにより冗長性を削減できる。さらに動き補償予測を
用いることによって、動き部分についても差分を小さく
できる。
【0003】そこで、いわゆるMPEG−2映像符号化
規格ではIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャという3
種類のピクチャタイプを定め、1つのIピクチャと複数
のP,Bピクチャを図1のようにまとめてGOP(Gr
oup of Pictures)とし、このGOPを
符号化の単位として、一定の符号量に収まるように、符
号量を制御して動画像の圧縮符号化を行っている。
【0004】このような画像圧縮符号化における符号量
制御手法としては、MPEG−2映像符号化規格に準拠
したビットストリームを生成するMPEG−2のTM5
(ISO/IEC−JTC1/SC29/WG11:
“Test Model 5(Draft)”,MPE
G93/N0400,1993)の中に記載されている
手法がよく知られている。TM5の符号量制御手法は、
以下の3段階から成り立っている。 段階1 符号化しようとするフレームに要する符号量を
配分する。 段階2 配分符号量と実際の発生符号量とが等しくなる
ように量子化スケールを計算する。 段階3 マクロブロックの特徴量に応じて量子化スケー
ルを微調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以下に、本発明と係わ
りの大きいTM5の符号量制御手法を構成する上記段階
1の問題点を説明する。MPEG−2映像符号化では、
まず、フレーム内の全マクロブロックをイントラモード
符号化するIピクチャ、順方向動き補償予測符号化とイ
ントラモード符号化の選択がマクロブロック単位で可能
なPピクチャ、および両方向(内挿、順方向、逆方向)
動き補償予測符号化とイントラモード符号化の選択がマ
クロブロック単位で可能なBピクチャの3種類のフレー
ム符号化タイプを有している(図1参照)。
【0006】ここでイントラモード符号化は、フレーム
間差分をとらずフレーム内で完結した符号化であり、シ
ーンチェンジなどフレーム間に相関がない場合や誤り伝
搬を防ぐためのリフレッシュに用いられる符号化であ
る。また、マクロブロックとは、ブロック符号化の符号
化単位である画像ブロック(例えば16画素×16画
素)の集合からなる一定の大きさのブロックであって、
同一の量子化スケールを用いるブロックのことをいう。
【0007】段階1では、符号化対象フレームの含まれ
るGOP内の未符号化I,P,Bピクチャの各フレーム
数NI ,NP ,NB と、GOP内の全未符号化フレーム
で消費できる残余の符号量RおよびI,P,Bピクチャ
に対するglobal complexity mea
surementと呼ばれるパラメータXI ,XP ,X
B とから、それぞれ次の(1)〜(3)式により示され
る符号化対象フレームのフレーム符号化タイプ(それぞ
れ、I,P,Bピクチャタイプ)ごとの配分符号量
I ,TP ,TB が計算される。
【0008】Iピクチャの場合、
【数1】 Pピクチャの場合、
【数2】 Bピクチャの場合、
【数3】
【0009】ここで、bit_rateとは符号化圧縮
装置において単位時間に生成し符号化伸張装置へ伝送す
る総符号量であり、picture_rateとは単位
時間に符号化し符号化伸張装置を経て表示されるフレー
ム数である。また、各フレーム符号化タイプのXI ,X
P ,XB は、フレーム内全発生符号量SI ,SP ,S B
と各マクロブロックの量子化スケールをフレーム内で平
均した平均量子化パラメータQI ,QP ,QB からそれ
ぞれ次の(4),(5),(6)式より求められ、フレ
ームを符号化するたびに更新される。 XI =SI ・QI (4) XP =SP ・QP (5) XB =SB ・QB (6)
【0010】フレーム内全発生符号量SI ,SP ,SB
には量子化スケールに関係しない動きベクトル等の符号
量(以下、ヘッダ部符号量という)が含まれており、そ
のため(1)〜(3)式の配分符号量TI ,TP ,TB
もヘッダ部符号量を含むフレーム内の全符号量となって
いる。
【0011】このように、(4),(5),(6)式に
おいては、量子化スケールに関係しないヘッダ部符号量
も含めて量子化スケール(QI ,QP ,QB )と積をと
っている点に問題があるとし、この問題を解決するため
に、ヘッダ部符号量とDCT係数部(直交変換係数部)
符号量とを分離して、それぞれの配分符号量を計算する
ようにした報告がある(G.Keesman,I.Sh
ah,R.Klein−Gunnewiek:“Bit
−rate control for MPEG en
coders”,Signal Processing
Imagecommunication 6,pp5
45−560,1995)。
【0012】しかし、この解決方法は、符号化器への画
像入力を遅延回路で遅らせる間に固定量子化の符号化回
路による事前解析を行うことにより、ヘッダ部とDCT
係数部とへの各配分符号量をそれぞれ求めるものである
が、これでは装置が複雑になるという欠点がある。
【0013】以上説明したように、従来のTM5に基づ
く単純な符号量制御では、量子化スケールに関係しない
ヘッダ部符号量も含めて符号量配分の計算を行っている
点に問題があり、また、この問題を解決するためになさ
れた上述の方法では、本来の符号化処理に用いる装置に
加え、ヘッダ部と直交変換係数部それぞれの配分符号量
を求めるための固定量子化符号化回路が必要であり、結
果としてデジタル画像圧縮符号化装置が複雑な構成のも
のになる。
【0014】本発明の目的は、上記問題を解決するべ
く、ヘッダ部と直交変換係数部とを分離して符号化対象
フレームへの符号量配分を最適にする符号量配分装置
(特に、TM5に基づく手法のうち上記段階1を行う装
置)を提供し、もって、デジタル画像符号化圧縮装置全
体の構成を簡単化し得るようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明符号量配分装置は、量子化スケールを制御し
て複数のフレーム符号化タイプで画像を圧縮符号化する
符号化圧縮装置からの発生符号量を調節するための符号
量配分装置であって、フレーム内総発生符号量のうち量
子化スケールに関係する直交変換係数部および量子化ス
ケールに関係しないヘッダ部のそれぞれの発生符号量を
計測するヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量計測部
と、該符号量計測部で順次に計測され得られた複数の符
号化済みフレームのヘッダ部発生符号量から、符号化対
象フレームと同じフレーム符号化タイプで符号化された
直前の符号化済みフレームのヘッダ部発生符号量を選択
的に導出して出力するヘッダ部配分符号量導出部とを具
えていることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明符号量配分装置は、さらに、
第1乃至第nの互いに異なるフレーム符号化タイプに対
し、符号化済みフレームの各マクロブロックの量子化ス
ケールから計算される平均量子化パラメータQi (i=
1,2,----- ,n)とヘッダ部符号量/直交変換係数
部符号量計測部で計測された直交変換係数部発生符号量
i ′(i=1,2,----- ,n)とに基づき各フレー
ム符号化タイプ毎のパラメータXi ′(i=1,2,--
--- ,n)を算出するパラメータ算出部と、GOPを構
成する各フレーム符号化タイプ毎のフレーム数から既に
符号化されたそれぞれの符号化フレーム数を減算して、
各フレーム符号化タイプ毎にGOP内の未符号化フレー
ム数Ni (i=1,2,----- ,n)を計数するGOP
内の未符号化フレーム計数部と、予め定められたGOP
内で消費できる符号量から符号化済みフレームの発生符
号量を減じて、GOP内の全未符号化フレームで消費で
きる符号量Aを計算するとともに、ヘッダ部符号量/直
交変換係数部符号量計測部で計測されたフレーム符号化
タイプ毎の最新のヘッダ部発生符号量とGOP内の未符
号化フレーム計数部で計数した各フレーム符号化タイプ
の未符号化フレーム数とからGOP内の全未符号化フレ
ームに必要なヘッダ部総符号量Bを見積って、符号量A
から符号量Bを減ずることで、GOP内の全未符号化フ
レームで消費できる直交変換係数部の総符号量Rを求め
る直交変換係数部総符号量算出部と、パラメータ算出部
で求められたパラメータXi ′(i=1,2,----- ,
n)およびGOP内の未符号化フレーム計数部で求めら
れた未符号化フレーム数Ni (i=1,2,----- ,
n)ならびに直交変換係数部総符号量算出部で求められ
た総符号量RとからGOP内の各フレーム符号化タイプ
の予測形態に応じて定まる計算式に基づき符号化対象フ
レームに該当するフレーム符号化タイプの配分符号量T
i (i=1,2,----- ,n)を計算する直交変換係数
部配分符号量導出部とを具えていることを特徴とするも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照し、発明の
実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。まず、
本発明の動作原理につき説明する。本発明は、直交変換
によるデジタル画像圧縮符号化の符号量配分において、
量子化スケールに関係しない符号量が直前のフレームと
強い相関を有することを利用して、量子化スケールに関
係する部分の符号量配分を的確に行い、符号化画質を向
上させるようにしたものである。
【0018】発生符号量は、量子化スケールを制御する
ことで調節される。発生符号量には量子化スケールによ
って変動する符号量と、動きベクトルなど量子化スケー
ルに依存しない符号量とに二分できる。以下では、前者
を直交変換係数部、後者をヘッダ部に対応する符号量と
それぞれ呼ぶ。符号化対象フレームへの符号量の配分
(配分符号量)を変えたときには、異なる値の量子化ス
ケールを用いるため直交変換係数部の符号量だけが大き
く変化する。
【0019】一方、通常の映像の場合、一連の映像では
各フレーム間の動きが非常に似通っていて、フレーム符
号化タイプ毎のヘッダ部に対応する発生符号量はほぼ一
定であるとみなすことができる。そのため、符号化対象
フレームのヘッダ部配分符号量は、符号化対象フレーム
と同じフレーム符号化タイプで符号化された直前の符号
化済みフレームのヘッダ部に対応する発生符号量により
見積もることができる。これにより、簡易に最適なヘッ
ダ部の符号量配分を行うことができる。
【0020】また、直交変換係数部の符号量配分手法に
ついては、例えば、TM5に類似する手法を用いること
ができる。すなわち、前述の(4)〜(6)式における
I,SP ,SB を直交変換係数部のみの発生符号量と
してXI ,XP ,XB を求め、RをGOP内の全未符号
化フレームで消費できる直交変換係数部符号量とし、
(1)〜(3)式に代入することにより、直交変換係数
部だけの配分符号量を計算することができる。
【0021】図2は、本発明符号量配分装置の一実施形
態をブロック図にて示している。なお、本実施形態にお
いては、MPEG−2符号化におけるGOP構造の符号
化パラメータを想定しているが、本発明はどのようなG
OP構造の符号化パラメータにも適用できることは言う
までもない。図2において、破線で囲んで示す部分は、
MPEG−2映像符号化規格に基づいて動き補償予測を
行う一般的な符号化圧縮装置を示していて、入力側から
順に、動き誤差信号導出部1、直交変換部2、量子化ス
ケール制御部3および符号化部4によって構成されてい
る。
【0022】本発明符号量配分装置を構成するために新
たに設けられ、量子化スケールを制御する部分として、
ヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量計測部5、ヘッ
ダ部配分符号量導出部6、パラメータ算出部7、GOP
内の未符号化フレーム計数部8、直交変換係数部総符号
量算出部9、および直交変換係数部配分符号量導出部1
0が追加される。
【0023】まず、ヘッダ部配分符号量を導出する手順
から説明する。ヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量
計測部5では、フレーム毎に、符号化圧縮装置の符号化
部4より出力される符号化ビットストリームから、直交
変換係数部の符号化データを指し示す部分の符号量を計
測することによって直交変換係数部発生符号量を求め
る。また、フレーム発生総符号量からすでに求めた直交
変換係数部発生符号量を減算することでヘッダ部発生符
号量を求める。そのうちヘッダ部発生符号量はヘッダ部
配分符号量導出部6に送られる。
【0024】このヘッダ部配分符号量導出部6(図2参
照)の構成を図3に示す。ここでは、各フレーム符号化
タイプ毎の最新ヘッダ部発生符号量を順次メモリM1
2 ,----- ,Mn に保持しておき、符号化対象フレー
ムと同じフレーム符号化タイプの直前のヘッダ部発生符
号量を符号化対象フレームのヘッダ部配分符号量とし
て、符号化圧縮装置の量子化スケール制御部3(図2参
照)に送る。図中、SW1 ,SW2 は、メモリM1 ,M
2 ,----- ,Mn の書き込み、読み出しのための切り替
えスイッチである(但し、連動しない)。
【0025】次に、直交変換係数部配分符号量を導出す
る手順を説明する。本実施形態では、TM5の段階1で
フレームへの配分符号量を求めるのと同様な手法で直交
変換係数部の配分符号量を計算するものとする。以下
に、パラメータ算出部7、GOP内の未符号化フレーム
計数部8、直交変換係数部総符号量算出部9、および直
交変換係数部配分符号量導出部10の動作を順を追って
説明する。
【0026】パラメータ算出部7では、符号化済みのフ
レームに対し、各マクロブロックの量子化スケールから
計算される平均量子化パラメータQI ,QP ,QB とヘ
ッダ部符号量/直交変換係数部符号量計測部5で計測さ
れ送られた直交変換係数部発生符号量SI ′,SP ′,
B ′とを入力し、前述の(4)〜(6)式により各フ
レーム符号化タイプに対するパラメータXI ′,
P ′,XB ′を算出する。これら得られたパラメータ
は直交変換係数部配分符号量導出部10に送られる。
【0027】GOP内の未符号化フレーム計数部8で
は、GOPを構成する各符号化フレーム数から既に符号
化されたそれぞれの符号化フレーム数を減算することに
より、GOP内の未符号化フレーム数を各フレーム符号
化タイプ毎に計数し、その計数出力NI ,NP ,N
B は、直交変換係数部総符号量算出部9と直交変換係数
部配分符号量導出部10とに送られる。
【0028】直交変換係数部総符号量算出部9では、G
OP内の全未符号化フレームで消費できる直交変換係数
部符号量を次のように求める。ビットレートから逆算し
たGOP内の全フレームで消費できる符号量を初期値と
し、順次符号化済みフレームの発生符号量を減じること
で、GOP内の全未符号化フレームで消費できる符号量
を計算し、この値をAとする。
【0029】一方、I,P,Bの各フレーム符号化タイ
プ毎にヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量計測部5
で計測された最新のヘッダ部発生符号量と、GOP内の
未符号化フレーム計数部8で計数された各フレーム符号
化タイプの未符号化フレーム数とから、GOP内の全未
符号化フレームに必要なヘッダ部総符号量を見積もり、
この値をBとする。上記Aから上記Bを差し引くこと
で、GOP内の全未符号化フレームで消費できる残余の
符号量としての直交変換係数部の総符号量Rが求まる。
この求められた総符号量Rは直交変換係数部配分符号量
導出部10に送られる。
【0030】直交変換係数部配分符号量導出部10で
は、パラメータ算出部7で求められたパラメータ
I ′,XP ′,XB ′、GOP内の未符号化フレーム
計数部8で求められた未符号化フレーム数NI ,NP
B 、および直交変換係数部総符号量算出部9で求めら
れた総符号量Rをそれぞれ(1)〜(3)式に代入し、
次なる符号化対象フレームに該当するフレーム符号化タ
イプの配分符号量を計算して符号化圧縮装置の量子化ス
ケール制御部3に送る。このようにしてヘッダ部配分符
号量導出部6で求められたヘッダ部配分符号量と直交変
換係数部配分符号量導出部10で求められた直交変換係
数部配分符号量とから、符号化対象フレームの全配分符
号量が求められる。これら求められた符号化対象フレー
ムの全配分符号量は、画像符号化圧縮における符号量制
御に使用される。すなわち、量子化スケール制御部3に
おいて配分符号量を目標値として実際の発生符号量を制
御する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成により各フ
レーム符号化タイプのヘッダ部符号量を的確に配分する
ことができる。また、これに伴い、TM5に基づく単純
な符号量制御に比べより的確な符号量配分を行うことが
でき、従って、符号化画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG−2符号化の表示順序におけるGOP
構造を示している。
【図2】本発明符号量配分装置の一実施形態の構成をブ
ロック図にて示している。
【図3】図2中のヘッダ部配分符号量導出部の構成を示
している。
【符号の説明】
1 動き誤差信号導出部 2 直交変換部 3 量子化スケール制御部 4 符号化部 5 ヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量計測部 6 ヘッダ部配分符号量導出部 7 パラメータ算出部 8 GOP内の未符号化フレーム計数部 9 直交変換係数部総符号量算出部 10 直交変換係数部配分符号量導出部 M1 ,M2 ,----- ,Mn メモリ SW1 ,SW2 切り替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 吉道 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子化スケールを制御して複数のフレー
    ム符号化タイプで画像を圧縮符号化する符号化圧縮装置
    からの発生符号量を調節するための符号量配分装置であ
    って、 フレーム内総発生符号量のうち量子化スケールに関係す
    る直交変換係数部および量子化スケールに関係しないヘ
    ッダ部のそれぞれの発生符号量を計測するヘッダ部符号
    量/直交変換係数部符号量計測部と、 該符号量計測部で順次に計測され得られた複数の符号化
    済みフレームのヘッダ部発生符号量から、符号化対象フ
    レームと同じフレーム符号化タイプで符号化された直前
    の符号化済みフレームのヘッダ部発生符号量を選択的に
    導出して出力するヘッダ部配分符号量導出部とを具えて
    いることを特徴とする符号量配分装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の符号量配分装置におい
    て、該装置はさらに、第1乃至第nの互いに異なるフレ
    ーム符号化タイプに対し、 符号化済みフレームの各マクロブロックの量子化スケー
    ルから計算される平均量子化パラメータQi (i=1,
    2,----- ,n)とヘッダ部符号量/直交変換係数部符
    号量計測部で計測された直交変換係数部発生符号量
    i ′(i=1,2,----- ,n)とに基づき各フレー
    ム符号化タイプ毎のパラメータXi ′(i=1,2,--
    --- ,n)を算出するパラメータ算出部と、 GOPを構成する各フレーム符号化タイプ毎のフレーム
    数から既に符号化されたそれぞれの符号化フレーム数を
    減算して、各フレーム符号化タイプ毎にGOP内の未符
    号化フレーム数Ni (i=1,2,----- ,n)を計数
    するGOP内の未符号化フレーム計数部と、 予め定められたGOP内で消費できる符号量から符号化
    済みフレームの発生符号量を減じて、GOP内の全未符
    号化フレームで消費できる符号量Aを計算するととも
    に、ヘッダ部符号量/直交変換係数部符号量計測部で計
    測されたフレーム符号化タイプ毎の最新のヘッダ部発生
    符号量とGOP内の未符号化フレーム計数部で計数した
    各フレーム符号化タイプの未符号化フレーム数とからG
    OP内の全未符号化フレームに必要なヘッダ部総符号量
    Bを見積って、符号量Aから符号量Bを減ずることで、
    GOP内の全未符号化フレームで消費できる直交変換係
    数部の総符号量Rを求める直交変換係数部総符号量算出
    部と、 パラメータ算出部で求められたパラメータXi ′(i=
    1,2,----- ,n)およびGOP内の未符号化フレー
    ム計数部で求められた未符号化フレーム数Ni(i=
    1,2,----- ,n)ならびに直交変換係数部総符号量
    算出部で求められた総符号量RとからGOP内の各フレ
    ーム符号化タイプの予測形態に応じて定まる計算式に基
    づき符号化対象フレームに該当するフレーム符号化タイ
    プの配分符号量Ti (i=1,2,----- ,n)を計算
    する直交変換係数部配分符号量導出部とを具えているこ
    とを特徴とする符号量配分装置。
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