JPH1125205A - 情報読み取り装置 - Google Patents

情報読み取り装置

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Publication number
JPH1125205A
JPH1125205A JP9175763A JP17576397A JPH1125205A JP H1125205 A JPH1125205 A JP H1125205A JP 9175763 A JP9175763 A JP 9175763A JP 17576397 A JP17576397 A JP 17576397A JP H1125205 A JPH1125205 A JP H1125205A
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JP
Japan
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signal
scanner
information reading
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binarizing
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JP9175763A
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English (en)
Inventor
Masaki Iwata
正樹 岩田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1125205A publication Critical patent/JPH1125205A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を小さくでき、安価にできると共
に、所望の情報を常に正確に読み取ることができる情報
読み取り装置を提供する。 【解決手段】 入射する光ビームを偏向して走査ビーム
として出射させる光走査手段と、前記走査ビームに基づ
く反射光を受光する光検出器とをそれぞれ有する複数の
スキャナ2,3 を具える情報読み取り装置であって、複数
のスキャナ2,3 の各々の光検出器35,54 の出力をそれぞ
れ2値化する2値化手段52,56 と、これら2値化手段の
出力の一つを順次選択する選択手段53と、この選択手段
で選択された前記2値化手段の出力をデコードする共通
のデコーダ57とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デパー
トやスーパーマーケットでの販売時点(POS:pointof sal
es)操作において、物品に添付あるいは印刷されている
バーコードを読み取るのに好適な情報読み取り装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバーコード読み取り装置として、
例えば、特開平4−253288号公報には、光源から
の光ビームを2本の光ビームに分離し、その各光ビーム
を、ビーム走査部およびディテクタ部を有するスキャナ
に導いて、バーコードを有する物品に投射するように
し、各スキャナのディテクタ部の電気信号をそれぞれ信
号変換部に供給してデジタルの数値信号に変換してか
ら、一つの信号制御部に入力して信号処理したのち、バ
ーコード読み取り装置本体に供給してバーコードの解読
処理を行うようにしたものや、上記2つのディテクタ部
の出力を共通の信号変換部に供給して、両ディテクタ部
の電気信号を数値信号に変換し、その信号変換部の出力
を上記の信号制御部に供給するようにしたものが開示さ
れている。
【0003】また、特開平6−52341号公報には、
レーザダイオード、ポリゴンミラーおよび受光センサを
それぞれ有する2組のスキャナを有し、各スキャナにお
いて受光センサの出力を増幅して2値化したのち、デコ
ーダで白/黒バーのバー幅データに変換し、これら各ス
キャナからのバー幅データをCPUにおいて数値データ
に変換するようにしたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平4−253288号公報に開示されているバーコ
ード読み取り装置のうち、前者のものは、各スキャナに
おいてディテクタ部の電気信号を信号変換部でデジタル
の数値信号に変換するようにしているため、各信号変換
部に、ディテクタ部の電気信号を増幅するための増幅
器、その出力を2値化するための2値化回路の他に、2
値化した信号を数値信号に変換するためのデコーダ等を
設ける必要がある。このため、回路規模が大きくなり、
コスト高になるという問題がある。
【0005】これに対し、同公報に開示されている後者
のバーコード読み取り装置においては、2つのディテク
タ部の出力を共通の信号変換部に供給して、両ディテク
タ部の電気信号を数値信号に変換するようにしているの
で、上記の問題は生じない。しかし、かかる構成にあっ
ては、信号変換部を共通に用いることから、2つのディ
テクタ部の出力を切り換えて信号変換部に供給する必要
がある。この場合、ディテクタ部のアナログ出力を切り
換えることになるが、ディテクタ部の出力は微小である
ため、その微小な信号を切り換えるのは、ノイズが重畳
し易くなり、現実的に困難である。また、ディテクタ部
毎にゲインが大きく変わることもあるため、その信号を
微小時間で切り換えて適正に保つのは困難である。した
がって、2個のスキャナを設けても、現実的には、バー
コードの読み取りが困難になるという問題がある。
【0006】また、上記の特開平6−52341号公報
に開示されたバーコード読み取り装置にあっては、各ス
キャナにおいて、受光センサの出力を増幅して2値化し
たのち、デコーダでバー幅データに変換するようにして
いるため、回路規模が大きくなり、コスト高になるとい
う問題がある。
【0007】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、回路規模を小さくでき、したが
って安価にできると共に、所望の情報を常に正確に読み
取ることができるよう適切に構成した情報読み取り装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、入射する光ビームを偏向して走査ビー
ムとして出射させる光走査手段と、前記走査ビームに基
づく反射光を受光する光検出器とをそれぞれ有する複数
のスキャナを具える情報読み取り装置であって、前記複
数のスキャナの各々の光検出器の出力をそれぞれ2値化
する2値化手段と、これら2値化手段の出力の一つを順
次選択する選択手段と、この選択手段で選択された前記
2値化手段の出力をデコードする共通のデコーダとを有
することを特徴とするものである。
【0009】この発明の一実施形態においては、前記光
走査手段は、モータと、このモータにより回転駆動さ
れ、入射する光ビームを順次異なる方向に反射させて偏
向させる傾斜角が異なる複数の反射面を有する回転多面
鏡とを有する。このように光走査手段を構成することに
より、光走査手段で複数の走査ビームを得ることができ
るので、情報の読み取り効率を高めることが可能とな
る。
【0010】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記モータの回転速度または前記回転多面鏡の回転
位置を検出する回転検出手段を設け、この回転検出手段
の出力に基づいて前記選択手段による選択動作を制御す
るよう構成する。このように構成すれば、複数の2値化
手段の出力を実際の走査に同期して順次切り換えること
が可能となる。
【0011】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記回転検出手段の出力に基づいてフェーズロック
ドループにより所定の周波数のPLL信号を得、このP
LL信号に基づいて前記選択手段による選択動作を制御
するよう構成する。このように構成すれば、複数の2値
化手段の出力を実際の走査に同期してより精度良く切り
換えることが可能となる。
【0012】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記デコーダは内部タイマを有し、この内部タイマ
による時間に基づいて前記選択手段による選択動作を制
御するよう構成する。このようにすれば、上述した回転
検出手段を設ける必要がないので、構成を簡単にするこ
とが可能となる。
【0013】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記回転多面鏡のほぼ一回転に対応して、前記選択
手段による選択動作を制御するよう構成する。このよう
に構成すれば、例えばスキャナが2個の場合には、それ
らを交互に選択することができるので、情報を迅速に読
み取ることが可能となる。
【0014】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記回転多面鏡のほぼ一面に光ビームが入射する期
間に対応して、前記選択手段による選択動作を制御する
よう構成する。このように構成すれば、例えばスキャナ
が2個の場合には、それらを回転多面鏡のほぼ一面毎に
交互に選択することができるので、情報をより迅速に読
み取ることが可能となる。
【0015】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記選択手段をアナログスイッチまたはトライステ
ートバッファを用いて構成する。このようにすれば、選
択手段を簡単かつ安価に構成することが可能となる。
【0016】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記複数のスキャナは、それぞれ前記光ビームを発
生するための光源を有し、これら光源を前記選択手段に
よる前記2値化手段の出力の選択に対応して選択的に駆
動して、当該選択される2値化手段に対応する光源のみ
から光ビームを発生させるよう構成する。このように構
成すれば、選択されていないスキャナ側の光源は発光し
ないので、その発光に基づく反射光が選択されているス
キャナ側に重畳して入射することがない。したがって、
情報を正確に読み取ることが可能になる。また、光源と
して、例えばレーザダイオードを用いた場合には、その
劣化を防止することができるので、長期間安定して使用
することが可能となる。
【0017】さらに、この発明の一実施形態において
は、前記複数のスキャナに対して共通の光源を有し、該
光源からの光ビームを前記複数のスキャナの各々の光走
査手段に入射させるよう構成する。このようにすれば、
光源が一つで済むので、装置全体をより安価に構成する
ことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態を
示す外観斜視図である。この実施形態は、物品に付され
たバーコードを読み取るもので、装置本体1に取り付け
た第1のスキャナ2および第2のスキャナ3を有する。
第1のスキャナ2は、水平なテーブル4のほぼ中央部
に、垂直上方向に開口した窓5を経て走査ビームを出射
してバーコードを読み取るように取り付け、第2のスキ
ャナ3は、テーブル4からほぼ垂直に立ち上がった正面
パネル6に、第1のスキャナ2の窓5の開口方向と交差
するようにほぼ水平方向に開口した窓7を経て走査ビー
ムを出射してバーコードを読み取るように取り付ける。
【0019】図2および図3は、図1に示す第1のスキ
ャナ2の光学系の一例の構成を示す平面図および横断面
図である。このスキャナ2は、共通のシャーシ20に取
り付けた、レーザダイオード21、コリメータレンズ2
2、偏向ミラー23、光走査手段を構成する回転多面鏡
24、パターンミラー25〜32、集光ミラー33、集
光レンズ34、光検出器35を有する。
【0020】レーザダイオード21およびコリメータレ
ンズ22は、共通の保持部材41に保持し、この保持部
材41をシャーシ20に回動調整可能に取り付けて、レ
ーザダイオード21からの光ビームを、コリメータレン
ズ22で平行に近い光束として偏向ミラー23に投射す
るようにする。偏向ミラー23は、集光ミラー33の反
射面内に配置した小径の円形の平面ミラーからなり、該
偏向ミラー23でレーザダイオード21からの光ビーム
を回転多面鏡24に向けて反射させるようにする。
【0021】回転多面鏡24には、モータ42の回転軸
に支持して、3つの反射面43a〜43cを設ける。こ
れら反射面43a〜43cは、それぞれ偏向ミラー23
を経て入射する光ビームを異なる角度で反射させるよう
に、回転軸に対して異なる傾斜角で取り付ける。また、
モータ42は、この実施形態では4極の同期モータを用
い、その外周には回転速度を検出するためのホール素子
を有するタコジェネレータを設ける。このようにして、
モータ42を駆動して反射面43a〜43cを、例え
ば、5400rpmで回転させて、その各1回転で周期
的に異なる軌道を走査する3本の走査ビームを生成する
ようにする。なお、この実施形態では、回転多面鏡24
の回転による風損を低減して、モータ42の消費電流を
小さくするために、回転多面鏡24の上部に反射面43
a〜43cと一体に回転するように円板44を設ける。
【0022】回転多面鏡24の各反射面で生成される走
査ビームは、パターンミラー25〜30に順次入射させ
てそれぞれ反射させる。パターンミラー25〜30は、
回転多面鏡24の周囲にそれぞれ異なる面方向に配置す
る。なお、この実施形態では、パターンミラー25と3
0、パターンミラー26と29、およびパターンミラー
27と28とを、それぞれほぼ同じ傾斜角で配置する。
また、パターンミラー31は、パターンミラー26で反
射される光ビームをさらに反射させるようにほぼ垂直に
配置し、同様に、パターンミラー32は、パターンミラ
ー29で反射される光ビームをさらに反射させるように
ほぼ垂直に配置する。
【0023】このようにして、回転多面鏡24の反射面
43a〜43cで生成される各走査ビームを、パターン
ミラー25,27,28および30でそれぞれ反射させ
て、水平面内、すなわち物品の底面側で異なる4方向に
移動する走査ビームを得、また、パターンミラー26お
よび31で順次反射させ、同様に、パターンミラー29
および32で順次反射させて、垂直面内、例えば六面体
物品の一側面側で異なる2方向に移動する走査ビームを
得るようにして、これらの走査ビームを窓5を経て射出
して物品に順次投射するようにする。したがって、この
実施形態では、回転多面鏡24の3つの反射面43a〜
43cで異なる軌道の3本の走査ビームが得られ、その
各走査ビームがパターンミラー25〜32で6方向に偏
向されるので、回転多面鏡24が1回転すると、合計で
18本(3×6)の走査ビームが順次得られることにな
る。
【0024】また、物品で反射・散乱される光は、往路
と同一光路、すなわち窓5、対応するパターンミラーお
よび回転多面鏡24の反射面を経て集光ミラー33で反
射させて集光し、さらにその集光された光を集光レンズ
34で集光して光検出器35で受光して、その出力に基
づいて物品に付けられているバーコードを読み取るよう
にする。なお、集光レンズ34および光検出器35は、
レーザダイオード21およびコリメータレンズ22を支
持する保持部材41に取り付ける。
【0025】この実施形態では、第2のスキャナ3も、
上述した第1のスキャナ2と同様に構成する。
【0026】図4は、この実施形態における信号処理回
路の一例の構成を示すブロック図である。第1のスキャ
ナ2の光検出器(P.D)35の出力は、増幅器51で増幅
した後、2値化回路52で2値信号(f)に変換して選
択手段を構成するアナログスイッチ53に供給する。同
様に、第2のスキャナ3の光検出器(P.D)54の出力
も、増幅器55で増幅した後、2値化回路56で2値信
号(g)に変換してアナログスイッチ53に供給し、こ
のアナログスイッチ53で2値化回路52および56の
出力を交互に切り換えてデコーダ57に供給するように
する。
【0027】デコーダ57は、数値信号変換回路58お
よびCPU59を有し、アナログスイッチ53で選択さ
れた2値化信号(h)を数値信号変換回路58で数値信
号に変換した後、その数値信号をCPU59でキャラク
タ信号に変換して、ホストインターフェース(I/F)
60を介してホストコンピュータ(図示せず)に供給す
るようにする。CPU59には、動作プログラムを格納
するROM61、テンポラリーなデータを格納するRA
M62および信号処理用の各種パラメータを格納するE
EPROM63を接続する。
【0028】第1のスキャナ2のモータ42の回転速度
を検出するためのタコジェネレータ64の出力(a)、
および第2のスキャナ3のモータ65の回転速度を検出
するためのタコジェネレータ66の出力(b)は、それ
ぞれCPU59に供給し、該CPU59により、これら
タコジェネレータ64,66の出力に基づいて、モータ
駆動回路67,68を介してモータ42,65の駆動を
制御すると共に、アナログスイッチ53に2値化回路5
2,56の出力を交互に切り換えるための切り換え制御
信号(c)を供給するようにする。
【0029】この実施形態では、アナログスイッチ53
に供給される切り換え制御信号(c)を、第1のスキャ
ナ2のレーザダイオード(L.D) ドライブ回路71に駆動
制御信号(d)として供給すると共に、インバータ72
を介して第2のスキャナ3のL.Dドライブ回路73に駆
動制御信号(e)として供給し、これによりアナログス
イッチ53が第1のスキャナ2の2値化回路52の出力
を選択するときは、第1のスキャナ2のレーザダイオー
ド(L.D) 21を発光させると共に、第2のスキャナ3の
レーザダイオード(L.D) 74の発光を停止させ、逆に、
アナログスイッチ53が第2のスキャナ3の2値化回路
56の出力を選択するときは、第2のスキャナ3のレー
ザダイオード74を発光させると共に、第1のスキャナ
2のレーザダイオード21の発光を停止させるようにす
る。
【0030】また、CPU59には、発光ダイオードイ
ンターフェース(LED I/F)75を介して発光ダ
イオード(LED)76を接続して、装置が動作状態に
あるときにLED76を点灯させるようにすると共に、
スピーカドライブ回路77およびスピーカインターフェ
ース78を介してスピーカ79を接続して、バーコード
が正しく読み取れたときにスピーカ79を駆動して確認
音を発生させるようにする。
【0031】以下、この実施形態の動作を図5に示すタ
イミングチャートを参照しながら説明する。なお、図5
に示す信号の符号は、図4に示す信号ラインの符号に対
応している。CPU59によりモータドライブ回路6
7,68を介して第1,第2のスキャナ2,3のモータ
42,65が回転駆動されると、タコジェネレータ6
4,66からは、(a),(b)に示すタコパルスが出
力される。これらタコパルスは、CPU59においてそ
れぞれ計数し、1回転+α、この実施形態ではほぼ1回
転半回転する毎に、したがってタコパルスを5個計数す
る毎に、アナログスイッチ53およびレーザダイオード
21,74を切り換えて、第1のスキャナ2および第2
のスキャナ3を交互に選択する。
【0032】例えば、第2のスキャナ3が選択されてい
る状態、すなわち、切り換え制御信号(c)および駆動
制御信号(d)がそれぞれオフ(Lレベル)、駆動制御
信号(e)がオン(Hレベル)で、レーザダイオード7
4が発光して、レーザダイオード21が発光を停止し、
アナログスイッチ53が第2のスキャナ3の2値化回路
56からの2値化信号(g)を選択している状態では、
タコジェネレータ66からのタコパルス(b)を計数
し、そのタコパルスを5個計数したら、次の6個目のタ
コパルスの立ち上がりで、切り換え制御信号(c)およ
び駆動制御信号(d)をそれぞれオンとし、駆動制御信
号(e)をオフ(Lレベル)とする。これにより、第2
のスキャナ3から第1のスキャナ2に切り換えて、第2
のスキャナ3のレーザダイオード74の発光を停止さ
せ、第1のスキャナ2のレーザダイオード21を発光さ
せると共に、アナログスイッチ53により第1のスキャ
ナ2の2値化回路52からの2値化信号(f)を選択
し、その選択した2値化信号(h)をデコーダ57に供
給するようにする。
【0033】また、この切り換えに同期して、選択され
た第1のスキャナ2のタコジェネレータ64からのタコ
パルス(a)を計数し、そのタコパルスを5個計数した
ら、同様に次の6個目のタコパルスの立ち上がりで、切
り換え制御信号(c)および駆動制御信号(d)をそれ
ぞれオフとし、駆動制御信号(e)をオンとする。これ
により、第1のスキャナ2から第2のスキャナ3に切り
換えて、第1のスキャナ2のレーザダイオード21の発
光を停止させ、第2のスキャナ3の レーザダイオード
74を発光させると共に、アナログスイッチ53により
第2のスキャナ3の2値化回路56からの2値化信号
(g)を選択し、その選択した2値化信号(h)をデコ
ーダ57に供給するようにする。このように、第1のス
キャナ2および第2のスキャナ3を交互に選択して、デ
コーダ57に選択されたスキャナの2値化信号(h)の
みを供給してバーコードの読み取りを行う。
【0034】この実施形態によれば、上述したように、
第1のスキャナ2の光検出器35の出力および第2のス
キャナ3の光検出器54の出力をそれぞれ2値化してか
ら切り換えるようにしたので、それぞれの光検出器の出
力を適正に増幅して2値化することができると共に、ア
ナログ信号の状態で切り換えるよりも、切り換えの自由
度を高くでき、デコーダ57に安定した2値化信号を供
給することができる。また、2値化回路52,56の出
力を切り換えることにより、選択されていないスキャナ
の2値化回路から不所望に出力される外光等によるノイ
ズ成分が、デコーダ57に入力する2値化信号(h)に
重畳されることもない。したがって、バーコードを確実
に読み取ることができる。
【0035】また、第1,第2のスキャナ2,3の選択
に応じて、選択されるスキャナ側のレーザダイオードを
発光させ、選択されないスキャナ側のレーザダイオード
は発光を停止するようにしたので、選択されないレーザ
ダイオードの発光に基づく反射光が、選択されているス
キャナ側に重畳して入射することがない。したがって、
バーコードをより正確に読み取ることができると共に、
第1,第2のスキャナ2,3側のレーザダイオード2
1,74の劣化を有効に防止することができ、長期間安
定して使用することができる。
【0036】なお、この発明は、上述した実施形態にの
み限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可
能である。例えば、スキャナは、2個に限らず、3個以
上の任意の複数個設けることもできる。また、スキャナ
も図2,図3に示した構成のものに限らず、例えば、集
光ミラーを用いることなく、パターンミラー、回転多面
鏡および集光レンズを経て光検出器で受光するよう構成
することもできるし、パターンミラーおよび回転多面鏡
を経ることなく、直接集光レンズに入射させたり、ある
いは集光ミラーを経て集光レンズに入射させて光検出器
で受光するよう構成することもできる。また、各スキャ
ナにおける走査ビームの総数は、回転多面鏡に設ける反
射面の数や、パターンミラーの有無やその数を適宜変更
することにより、任意の本数とすることができる。さら
に、光走査手段は、回転多面鏡を用いる構成のものに限
らず、例えば反射ミラーを振動させて、入射する光ビー
ムの反射方向を偏向して走査ビームを得るように構成す
ることもできる。また、複数のスキャナは、必ずしも同
一構成とする必要はなく、異なる構成のものを適宜組み
合わせて用いることもできる。
【0037】さらに、上述した実施形態では、回転多面
鏡を駆動するモータにタコジェネレータを設け、その出
力に基づいてアナログスイッチによる2値化信号の選択
動作を制御するようにしたが、例えば、図6に示すよう
に、回転多面鏡24の近傍に発光素子81および受光素
子82を、発光素子81からの光線が隣接する反射面の
接合部分において反射して受光素子82に入射するよう
に設け、その受光素子82の出力に基づいてアナログス
イッチによる2値化信号の選択動作を制御するよう構成
することもできる。この場合、回転多面鏡24の反射面
が3面とすると、一回転で3パルスの信号が得られるの
で、そのパルスを計数することにより、上述した実施形
態と同様にして、回転多面鏡24の一回転+α、例えば
一回転と一反射面の回転に同期してアナログスイッチに
よる2値化信号の選択動作を制御するよう構成すること
ができる。
【0038】また、アナログスイッチによる選択動作
は、上述したタコジェネレータや受光素子の出力を直接
計数して制御する他、それらの信号に基づいてフェーズ
ロックドループにより所定の周波数のPLL信号を得、
このPLL信号に基づいて制御するよう構成することも
できる。さらに、デコーダ57を構成するCPU59
は、通常内部タイマを有するので、タコジェネレータや
発光素子および受光素子を用いることなく、CPU59
の内部タイマを用いて、アナログスイッチによる選択動
作を時間により制御するよう構成することもできる。
【0039】さらに、アナログスイッチによる選択動作
は、回転多面鏡の一回転やそれを駆動するモータの一回
転に基づいて制御する他、それらの回転信号、あるいは
その信号を分周した信号に基づいて、回転多面鏡のほぼ
一面に光ビームが入射する期間に対応して制御するよう
構成することもできる。
【0040】さらに、上述した実施形態および変形例で
は、選択手段をアナログスイッチを用いて構成するよう
にしたが、この発明では2値化信号を選択するので、ア
ナログスイッチに代えてトライステートバッファ等のデ
ジタルICを用いて構成することもできる。
【0041】さらに、上述した実施形態および変形例で
は、各スキャナに光源を設け、その光源を選択手段によ
るスキャナの選択に応じて選択的に発光させるに駆動す
るようにしたが、常時発光させるように駆動することも
できる。また、光源は、必ずしも各スキャナに設ける必
要はなく、例えば、一つの光源からの光ビームをスキャ
ナの数に対応して分離し、その分離した光ビームを各ス
キャナに導くように構成することもできる。さらに、こ
の発明は、バーコードの読み取りに限らず、他の情報を
光学的に読み取る場合にも有効に適用することができ
る。
【0042】付記項 1.請求項3記載の情報読み取り装置において、前記回
転検出手段の出力に基づいてフェーズロックドループに
より所定の周波数のPLL信号を得、このPLL信号に
基づいて前記選択手段による選択動作を制御するよう構
成したことを特徴とする情報読み取り装置。 2.請求項1または2記載の情報読み取り装置におい
て、前記デコーダは内部タイマを有し、この内部タイマ
による時間に基づいて前記選択手段による選択動作を制
御するよう構成したことを特徴とする情報読み取り装
置。 3.請求項2,3、付記項1,2のいずれか一項記載の
情報読み取り装置において、前記回転多面鏡のほぼ一回
転に対応して、前記選択手段による選択動作を制御する
よう構成したことを特徴とする情報読み取り装置。 4.請求項2,3、付記項1,2のいずれか一項記載の
情報読み取り装置において、前記回転多面鏡のほぼ一面
に光ビームが入射する期間に対応して、前記選択手段に
よる選択動作を制御するよう構成したことを特徴とする
情報読み取り装置。 5.請求項1〜3、付記項1〜4のいずれか一項記載の
情報読み取り装置において、前記選択手段をアナログス
イッチまたはトライステートバッファを用いて構成した
ことを特徴とする情報読み取り装置。 6.請求項1〜3、付記項1〜5のいずれか一項記載の
情報読み取り装置において、前記複数のスキャナは、そ
れぞれ前記光ビームを発生するための光源を有し、これ
ら光源を前記選択手段による前記2値化手段の出力の選
択に対応して選択的に駆動して、当該選択される2値化
手段に対応する光源のみから光ビームを発生させるよう
構成したことを特徴とする情報読み取り装置。 7.請求項1〜3、付記項1〜5のいずれか一項記載の
情報読み取り装置において、前記複数のスキャナに対し
て共通の光源を有し、該光源からの光ビームを前記複数
のスキャナの各々の光走査手段に入射させるよう構成し
たことを特徴とする情報読み取り装置。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、複数のスキャナの各
々の光検出器の出力をそれぞれ2値化してから、それら
の2値化出力を切り換えて共通のデコーダに供給してデ
コードするようにしたので、各光検出器の出力を2値化
してデコードしたのち切り換える場合よりも、回路規模
を小さくでき、したがって安価にできる。また、各スキ
ャナの光検出器の出力を適正に増幅して2値化すること
ができるので、アナログ信号の状態で切り換える場合よ
りも、切り換えの自由度を高くでき、デコーダに安定し
た2値化信号を供給することができる。したがって、所
望の情報を常に正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すスキャナの光学系の一例の構成を示
す平面図である。
【図3】同じく、横断面図である。
【図4】図1に示す実施形態の信号処理回路の一例の構
成を示すブロック図である。
【図5】その動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【図6】この発明の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 第1のスキャナ 3 第2のスキャナ 4 テーブル 5,7 窓 6 正面パネル 21,74 レーザダイオード 22 コリメータレンズ 23 偏向ミラー 24 回転多面鏡 25〜32 パターンミラー 33 集光レンズ 35,54 光検出器 42,65 モータ 43a〜43c 反射面 51,55 増幅器 52,56 2値化回路 53 アナログスイッチ 57 デコーダ 58 数値信号変換回路 59 CPU 64,66 タコジェネレータ 67,68 モータドライブ回路 71,73 L.Dドライブ回路 72 インバータ 81 発光素子 82 受光素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光ビームを偏向して走査ビーム
    として出射させる光走査手段と、前記走査ビームに基づ
    く反射光を受光する光検出器とをそれぞれ有する複数の
    スキャナを具える情報読み取り装置であって、 前記複数のスキャナの各々の光検出器の出力をそれぞれ
    2値化する2値化手段と、これら2値化手段の出力の一
    つを順次選択する選択手段と、この選択手段で選択され
    た前記2値化手段の出力をデコードする共通のデコーダ
    とを有することを特徴とする情報読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報読み取り装置におい
    て、 前記光走査手段は、モータと、このモータにより回転駆
    動され、入射する光ビームを順次異なる方向に反射させ
    て偏向させる傾斜角が異なる複数の反射面を有する回転
    多面鏡とを有することを特徴とする情報読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報読み取り装置におい
    て、 前記モータの回転速度または前記回転多面鏡の回転位置
    を検出する回転検出手段を有し、この回転検出手段の出
    力に基づいて前記選択手段による選択動作を制御するよ
    う構成したことを特徴とする情報読み取り装置。
JP9175763A 1997-07-01 1997-07-01 情報読み取り装置 Withdrawn JPH1125205A (ja)

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JP9175763A JPH1125205A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 情報読み取り装置

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