JPH11251081A - 放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明装置

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JPH11251081A
JPH11251081A JP10047111A JP4711198A JPH11251081A JP H11251081 A JPH11251081 A JP H11251081A JP 10047111 A JP10047111 A JP 10047111A JP 4711198 A JP4711198 A JP 4711198A JP H11251081 A JPH11251081 A JP H11251081A
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discharge lamp
circuit
lighting
voltage
lighting device
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JP10047111A
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Tsutomu Kakiya
勉 垣谷
Koji Takahashi
浩司 高橋
Fumihiko Nagasaki
文彦 長崎
Keiichi Shimizu
恵一 清水
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度上昇時に出力電圧を低減して温度上昇を抑
制しても、正常な放電ランプが消灯しないようにした放
電ランプ点灯装置およびこれを用いた照明装置を提供す
る。 【解決手段】温度上昇した際にランプ電圧が低下する放
電ランプを含む負荷回路に対して、温度上昇時にランプ
電圧の低下分以下の出力電圧を生じる高周波発生手段を
接続している。温度上昇時に伴って正常な放電ランプの
動作特性が低下しても、負荷回路の負荷特性は、その特
性曲線が常に動作特性曲線と交叉する範囲でしか低下し
ないから、正常な放電ランプが温度上昇時に消灯するよ
うなことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電ランプ点灯装置
およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、放電ランプは、その点灯装置と
ともに照明器具に組み込まれて使用されることが多い。
【0003】ところで、近時蛍光ランプなどの放電ラン
プにおいて、細管化が進んでいる。放電ランプを細管に
すると、使用するガラス材料を始め放電ランプのみでな
く、これを装着する照明器具の小形化も可能になり、資
源を節約できる。また、放電ランプの細管化に伴い、こ
れを高周波点灯方式と組み合わせることにより、放電ラ
ンプの発光効率を高めることもできる。
【0004】しかし、放電ランプが細くなるに伴い照明
器具も小形化するため、器具内温度が高くなる。このた
め、点灯装置に用いている電子部品の温度が高くなり、
その信頼性が低下してしまう。
【0005】そこで、耐熱グレードの高い電子部品を用
いると、信頼性の問題は解消するが、部品のコストが上
昇してしまうという問題がある。
【0006】以上の問題に対して、照明器具内の温度が
上昇したときに、放電ランプ点灯装置の出力電圧すなわ
ち開放電圧を低下させると、ある程度照明器具内の温度
上昇を下げることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、温度上昇時
に高周波発生手段の出力電圧を低下させすぎると、その
ときの負荷特性と正常な放電ランプの動作特性とが交叉
しなくなるために、正常な放電ランプが消灯してしまう
という問題のあることが分かった。この傾向は、特に負
荷特性が相対的に小さな開放電圧、大きな短絡電流のと
きに生じやすい。
【0008】一方、放電ランプは寿命末期になると、半
波の放電となる異常放電を起こす。この異常放電によっ
て電極近傍が異常に加熱される。特にガラスバルブが細
い放電ランプにおいては、電極とガラスバルブとの間が
狭いので、異常放電によってガラスバルブの温度が非常
に高くなる。このため、ガラスバルブ、プラスチックス
製の口金、ランプソケットなどが溶融ないし発煙・発火
するという問題がある。
【0009】本発明者らは、先に上記のような寿命末期
の問題に対して、動作モードに応じて負荷特性を変更す
るように構成することにより、寿命末期時に放電ランプ
を確実に所望の減光ないしは消灯させることができるよ
うにする発明した。そして、この発明は、特願平9−1
00018号として出願されている。
【0010】ところで、前述の温度上昇時の問題は、上
記の発明の実施においても生じることがある。
【0011】本発明は、温度上昇時に出力電圧を低減し
て、温度上昇を抑制することにより、正常な放電ランプ
が消灯しないようにした放電ランプ点灯装置およびこれ
を用いた照明装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプ点灯装置は、温度上昇した際にランプ電圧が低下す
る放電ランプを含む負荷回路と;直流を高周波に変換し
て放電ランプ点灯回路に供給するとともに、温度上昇時
にランプ電圧の低下分以下の出力電圧低下を生じる高周
波発生手段と;を具備していることを特徴としている。
【0013】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0014】負荷回路について 負荷回路は、放電ランプを安定に点灯させるためのバラ
スト手段を備えている。バラスト手段の具体的な構成に
ついては問わない。
【0015】負荷回路の数は、1または複数用いること
を許容する。複数の場合は、それらを高周波発生手段に
対して並列接続することできる。また、1つの負荷回路
に複数の放電ランプを直列接続することもできる。
【0016】放電ランプについて 放電ランプは、特に限定されないが、細管の放電ランプ
であってもよい。ここでいう細管の放電ランプとは、た
とえばコンパクト形蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ、高
周波点灯専用の環形蛍光ランプ(FHC20、FHC2
7、FHC34形、いずれも管外径は16.5mmであ
る。いずれも本件出願人の製造による。)、高周波点灯
専用の直管形蛍光ランプ(FHF24S形、外径は1
6.5mmである。)などに対して所期の効果を奏す
る。しかし、一般形の蛍光ランプに対しても有効であ
る。
【0017】そして、放電ランプは、たとえば温度上昇
によってランプ電圧がたとえば20V程度低下する。
【0018】高周波発生手段について 高周波発生手段は、負荷回路に高周波出力を供給するこ
とができれば、どのような構成のものであってもよい。
【0019】また、高周波発生手段は、主要部の高周波
発生部に既知の高周波発生のためのあらゆる回路方式を
採用することができる。たとえばブロッキング発振形、
マルチバイブレータ形、ハーフブリッジ形、フルブリッ
ジ形およびこれらの変形形などのインバータを用いるこ
とができる。
【0020】さらに、電圧共振形および電流共振形のい
ずれでもよいが、電流共振形の場合、耐圧の相対的に低
いスイッチング手段を用いることができるとともに、負
荷回路のインダクタンスおよびキャパシタンスに関係な
く周波数を設定することが可能であるから、本発明の実
施には特に好適である。
【0021】また、高周波発生手段は、主要部の高周波
発生部に対して所要の直流を供給する直流電源部を包含
することができる。直流電源部としては、高周波発生部
に対して最適な電圧の直流を供給するために、スイッチ
ングコンバータを用いることができる。
【0022】スイッチングコンバータとしては、スイッ
チングコンバータの電源電圧および高周波発生部から見
ての所要の電源電圧との関係から昇圧チョッパ、降圧チ
ョッパなど各種スイッチングコンバータを用いることが
できる。
【0023】さらに、高周波発生手段は、温度上昇時に
その出力電圧が低下するように構成されている。出力電
圧の低下は、温度上昇時の放電ランプのランプ電圧の低
下分以下であればよい。したがった、放電ランプの温度
上昇に伴うランプ電圧の低下が前述のように20V程度
であれば、これ以下の電圧低下に設定される。
【0024】出力電圧を低下させるには、高周波発生部
の出力電圧に負の温度特性を付与すばよい。また、直流
電源部に負の温度特性を付与してもよい。
【0025】なお、温度上昇とは、高周波発生手段の温
度特性を支配している部分の温度上昇を意味する。温度
特性を支配している部分たとえば感温抵抗器が照明器具
内の回路手段を配設している部分にあれば、その周囲温
度である。また、放電ランプと一緒の温度上昇になるよ
うに温度特性を支配している部分を配設することができ
る。
【0026】本発明の作用について 放電ランプが正常であれば、その動作特性は負荷特性と
交叉している。
【0027】これに対して、放電ランプは、温度上昇に
伴ってランプ電圧が低下する傾向があるが、ランプ電圧
が低下すると、それに伴って放電ランプの動作特性が変
化する。
【0028】一方、温度上昇に伴って高周波出力電圧も
低下するために、負荷特性も低下方向に変化するが、出
力電圧の低下の程度はランプ電圧の低下分以下であるよ
うに設定している。
【0029】したがって、温度上昇しても正常な放電ラ
ンプは、常にその動作特性が高周波発生手段の電圧・電
流特性と交叉しているから、消灯することはない。
【0030】請求項2の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1記載の放電ランプ点灯装置において、高周波発
生手段は、高周波発生手段および直流電源部を含み、直
流電源部は負の温度特性を備えて温度上昇した際にラン
プ電圧の低下分以下の直流出力電圧低下を生じるスイッ
チングコンバータからなることを特徴としている。
【0031】本発明においては、温度上昇に伴う電圧低
下を直流電圧を高周波発生部に供給する直流電源部であ
るところのスイッチングコンバータの部分で行わせてい
るため、構成が簡単でありながら確実に電圧制御を行う
ことができる。
【0032】請求項3の発明の発明の放電ランプ点灯装
置は、請求項2記載の放電ランプ点灯装置において、ス
イッチングコンバータは、負の温度特性を有する出力電
圧帰還手段を備えることにより、高周波発生手段に負の
温度特性を付与していることを特徴としている。
【0033】本発明においてスイッチングコンバータの
出力電圧帰還手段に負の温度特性を付与するには、出力
電圧帰還手段に正または負の温度抵抗係数を有する抵抗
器を通常の抵抗器に代えて、電圧帰還量が温度が上昇す
るにしたがって多くなる方向に、接続すればよい。
【0034】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1ないし3のいずれか一記載の放電ランプ点灯装
置において、負荷回路は、放電ランプ、インダクタンス
およびキャパシタンスを含み;放電ランプの全光点灯お
よび全光点灯を設定する制御手段と;放電ランプの全光
点灯または調光点灯および電極予熱時に相対的に小さな
開放電圧および大きな短絡電流の負荷特性を負荷回路に
付与し、調光点灯または始動時に相対的に大きな開放電
圧および小さな短絡電流の負荷特性を付与する負荷特性
付与手段と;を具備していることを特徴としている。
【0035】負荷回路について 負荷回路は、放電ランプ、インダクタンスおよびキャパ
シタンスを含むのであれば、その具体的回路接続は問わ
ない。本発明において、負荷回路は高周波発生手段から
見て、放電ランプおよび放電ランプを安定に点灯する限
流要素を含んだ回路をいう。放電ランプを始動するため
に用いられる回路構成は負荷回路に付加されていてもよ
いが、必須要件ではない。
【0036】負荷回路は、上記のように具体的回路構成
を問わないが、しかし、一般的にはインダクタンスは、
主として放電ランプの限流要素として用いられる。この
場合、高周波発生手段とは別に接続されたインダクタま
たは高周波発生手段の一部を構成する出力トランスの漏
洩インダクタンスの形において負荷回路に接続され得
る。
【0037】また、キャパシタンスは、一般的には放電
ランプの予熱のために用いられ、また他のキャパシタン
スは限流要素と直列接続されて限流要素の一部として、
あるいは直流カットのために用いられることが多い。
【0038】さらにまた、放電ランプを調光するため
に、高周波発生手段はオンデューティおよびまたは周波
数を変化するなどの出力低減のための常套手段を用いる
ことができるものとする。
【0039】高周波発生手段の電源は、適当なものを用
いることができるが、一般的には商用交流電源を整流
し、さらに平滑してなる直流電源を用いることができ
る。平滑を行うために、平滑コンデンサを用いることが
できるが、力率が悪くなるので、これを回避するととも
に、所望値の電源電圧を得るとともに、高調波歪の少な
いスイッチングコンバータを用いることもできる。
【0040】制御手段について 制御手段は、放電ランプの点灯状態を少なくとも全光点
灯と調光点灯とのいずれにも設定することができるもの
とする。制御手段は、高周波発生手段または直流電源を
構成するスイッチングコンバータを制御して、全光モー
ドおよび調光モードのいずれかの動作モードに設定する
ことができる。調光モードは、段調光、連続調光のいず
れでもよい。
【0041】また、必要に応じて消灯などの制御モード
の切り換えも付加してこれを行うことができるように構
成することができる。
【0042】制御手段を操作する手法としては、壁スイ
ッチ、赤外線などを用いるリモートコントロールなどの
手法を採用することができる。
【0043】負荷特性付与手段について 負荷特性付与手段は、たとえば負荷回路の構成要素の一
部であるインダクタンスおよびキャパシタンスの定数ま
たは負荷回路の回路構成を適当に設定することであり、
あるいはさらに加えて高周波発生手段の出力周波数を、
放電ランプの作動状況に応じて適切に設定することを含
む。
【0044】なお、ここで放電ランプの作動状況とは、
電極予熱、始動、点灯の一連の作動の状況を全ての一部
または全部を含む意味である。さらに、点灯とは全光点
灯および調光点灯のいずれをも含む概念である。
【0045】したがって、本発明の実施においては、点
灯における全光点灯および調光点灯の各動作モード間の
変更に際して負荷特性を変更することができる。また、
電極加熱および始動の動作モード間の切り換え、または
電極加熱、始動および全光点灯の動作モード間の切り換
えに際して負荷特性を変更することができる。さらに、
電極加熱、始動、全光点灯および調光点灯の全ての動作
モードの切り換えに際して負荷特性を変更することがで
きる。
【0046】さて、負荷特性付与手段は、負荷回路に対
して全光点灯時または全光点灯時および電極加熱時には
相対的に小さな開放電圧および大きな短絡電流の負荷特
性を付与し、調光点灯時または始動時には相対的に大き
な開放電圧および小さな短絡電流の負荷特性を付与す
る。
【0047】本発明の作用について 本発明においては、全光点灯時または電極加熱時に開放
電圧が上記のように低いが、短絡電流は相対的に大き
い。全光点灯時に放電ランプが寿命末期になると、ラン
プ電圧が開放電圧より高くなっているから、その放電ラ
ンプは点灯を維持することができなくなって消灯する。
負荷回路が複数並列接続されている場合には、寿命末期
の放電ランプは上記のように消灯するが、正常な放電ラ
ンプは引き続き点灯を継続する。また、電極加熱時にも
低い開放電圧、大きい短絡電流により、十分に、または
短時間に電極を所要に加熱することができ、しかも電極
加熱中に高い電圧が電極間に印加されないので、電極温
度が低いときに無理に始動されることがない。このこと
は電極損傷を減少させる効果がある。
【0048】一方、調光点灯時または調光点灯時および
始動時には開放電圧が高いが、短絡電流は小さいので、
調光度を大きく、すなわち深く調光することができる。
また、始動時にも高い開放電圧、小さい短絡電流によ
り、始動を容易にすることができる。
【0049】ここで、動作モードの全てにわたって本発
明を適用する場合について説明すれば、以下のとおりで
ある。すなわち、始動前の電極加熱時には全光点灯時の
相対的に低い開放電圧、大きい短絡電流の負荷特性にす
る。これにより、十分な電極加熱を行うことができる。
次に、始動時には調光点灯時の相対的に高い開放電圧、
小さい短絡電流の負荷特性にする。これにより、高い開
放電圧の印加によって始動が促進される。始動したら、
全光点灯時の負荷特性に変更すればよい。このようにす
ることにより、特別な電極予熱回路を用いないでも、電
極加熱を適切に行うことができる。
【0050】以上の制御は、たとえばICなどにプログ
ラムを組み込んでおくことにより、容易に自動的に遂行
させることができる。しかし、要すれば手動によりこれ
を行うこともできる。
【0051】また、上記の制御を実施するに際して、高
周波発生手段の出力周波数をも連動して変更することは
必要に応じて採用することができる。すなわち、予熱時
には周波数を低くする。始動時には周波数を高くする。
全光点灯時には低くする。予熱時と全光点灯時との周波
数を等しくしてもよいし、異なっていてもよい。
【0052】以上詳述した動作において、全光時には開
放電圧が小さくて短絡電流が大きい負荷特性になってい
ても、温度上昇による出力電圧の低下は、放電ランプの
温度上昇に伴うランプ電圧の低下より小さいから、正常
ランプが消灯するようなことはない。
【0053】なお、負荷特性付与手段に寿命末期になっ
た放電ランプは消灯するが、正常な放電ランプは全光点
灯を継続するように負荷特性を負荷回路に付与するよう
に構成することができる。
【0054】また、放電ランプの始動時にキャパシタン
スの容量を相対的に大きくして電極加熱電流を増加させ
ることにより、所望の電極加熱を行わせることができ
る。
【0055】さらに、放電ランプの寿命末期を検出する
検出手段を具備するに当たり、放電ランプの寿命末期を
検出した際に容量可変手段によって放電ランプと並列接
続されたキャパシタンスの容量を小さくするこができ
る。そうすれば、放電ランプが寿命末期時に自動的に開
放電圧を低くして、放電ランプが消灯するようにでき
る。
【0056】さらにまた、検出手段が放電ランプの寿命
を検出した際に高周波発生手段の出力周波数を可変し
て、寿命末期の放電ランプが点灯を維持できない負荷特
性に変えるように構成することもできる。
【0057】さらにまた、負荷回路に複数の定格消費電
力の異なる放電ランプを並列接続することができる。
【0058】請求項5の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし4のい
ずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;を具備している
ことを特徴としている。
【0059】本発明は、照明器具などの照明装置におい
て、請求項1ないし5の特徴および作用を有している。
照明器具の場合、家庭用、施設用など任意所望の照明器
具に適応する。また、屋内用、屋外用のいずれでもよ
い。
【0060】本発明において、照明装置とは、放電ラン
プの発光を利用するあらゆる装置を含む。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0062】図1は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態を示すブロック的回路図である。
【0063】図において、1は交流電源、2は高周波発
生手段、3は負荷回路である。
【0064】高周波発生手段2は、直流電源部2aおよ
び高周波発生部2bからなる。
【0065】直流電源部2aは、整流回路2a1および
スイッチングコンバータ2a2からなる。
【0066】スイッチングコンバータ2a2は、負の温
度特性を備えて温度上昇した際にランプ電圧の低下分以
下の直流電圧低下を生じるように構成されている。
【0067】高周波発生部2bは高周波インバータから
なる。
【0068】負荷回路3は、インダクタンス3a、放電
ランプ3bおよびキャパシタンス3cを含んでいる。そ
して、放電ランプ3bおよびキャパシタンス3cは並列
接続されるとともに、インダクタンス3aと直列接続さ
れている。インダクタンス3aは限流要素として作用
し、キャパシタンス3cは始動時の共振による所要の高
電圧を放電ランプ3bに印加する。
【0069】さらに、負荷回路3はインダクタンス3
a、キャパシタンス3cおよび高周波発生手段2の出力
周波数を適当に設定することにより、次の負荷特性を負
荷回路に付与することができる。
【0070】すなわち、全光点灯時には相対的に小さな
開放電圧および大きな短絡電流の負荷特性であり、調光
点灯時には相対的に大きな開放電圧および小さな短絡電
流の負荷特性である。
【0071】したがって、本実施形態においては、イン
ダクタンス3a、キャパシタンス3cおよび高周波発生
手段2は負荷特性付与手段を構成している。
【0072】なお、図示しないが、放電ランプ3bの全
光点灯および調光点灯を設定するために、制御手段を配
設して、高周波発生手段2のたとえば出力周波数を切り
替える。
【0073】図2は、図1に示す本発明の放電ランプ点
灯装置の第1の実施形態における負荷回路の負荷特性お
よび放電ランプの動作特性を示すグラフである。
【0074】図において、横軸は出力電流を、縦軸は出
力電圧を、それぞれ示す。
【0075】曲線Aは全光点灯における通常温度時の負
荷特性曲線であり、曲線Bは同じく温度上昇時の負荷特
性曲線、曲線aは通常温度時の動作特性曲線、曲線bは
温度上昇時の動作特性曲線である。
【0076】全光点灯時の負荷特性は、開放電圧が相対
的に低いが、短絡電流は大きい。そして、通常温度時に
おいては開放電圧は所定の範囲であるが、温度上昇時に
は開放電圧および短絡電流は比例的に小さくなる。
【0077】また、通常温度時の動作特性曲線aは、通
常温度時の負荷特性曲線Aと点xで交叉している。温度
上昇時の動作特性曲線bは、温度上昇時の負荷特性曲線
Bと点yで交叉している。
【0078】点xと点yとの電圧の差dVLは、ランプ
電圧の低下分である。
【0079】一方、負荷特性曲線AおよびBの電圧の差
dV20は、開放電圧の差である。両電圧の差dVLおよ
びdV20は、以下の条件を満足するように構成されてい
る。
【0080】dVL≧dV20 図3は、本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
におけるスイッチングコンバータの基本的回路部分を示
す回路図である。
【0081】図において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0082】このスイッチングコンバータは、昇圧チョ
ッパを構成していて、入力端tIN1および出力端tOUT
1の間にインダクタLおよびダイオードDを直列接続
し、入力端tIN2および出力端tOUT2の間を直接接続
し、インダクタLおよびダイオードDの接続点と、出力
端tOUT2(入力端tIN2)との間にスイッチング手段
Sを接続し、出力端tOUT1、tOUT2間に電圧帰還手段
Vおよび平滑コンデンサCを並列接続してなる。
【0083】電圧帰還手段Vは、電圧取り出し側の抵抗
の一部に正の温度係数を有する感温抵抗器Rtを挿入し
てある。そして、電圧帰還手段Vの出力端を制御手段t
rの制御入力端に接続している。
【0084】そうして、感温抵抗器Rtの温度が上昇す
ると、抵抗が増大して電圧帰還量が増えるために、負帰
還により出力電圧は低下する。
【0085】図4は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態におけるスイッチングコンバータおよび交
流電源側の具体的な回路を示す回路図である。
【0086】図において、図1および図3と同一部分に
は同一符号を付して説明は省略する。
【0087】交流電源1および整流回路2a1の間に
は、高周波ノイズ除去のためのコンデンサC0およびバ
ルントランスTBが介挿されている。
【0088】制御手段trは、ICを主要部として構成
され、スイッチング手段Sにスイッチング用のパルス電
圧を供給する。また、電源電圧変動を低減するために、
インダクタLに2次巻線L2を設けてICを制御してい
る。
【0089】図5は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における高周波発生部および負荷回路を示
す回路図である。
【0090】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0091】高周波発生部2bは、ハーフブリッジ形イ
ンバータからなる。すなわち、スイッチングコンバータ
a2の出力端tOUT1、tOUT2間に一対のスイッチング
手段Ta、Tbが直列接続され、スイッチング制御回路
Tcにより交互にオン、オフする。
【0092】負荷回路3、3’は、高周波発生部2bの
高周波出力端すなわち両スイッチング手段Ta、Tbの
接続点およびスイッチングコンバータの負極の間に接続
され、それぞれ直流カット用のコンデンサ3d、3d’
を直列に接続している。
【0093】制御手段4は、全光点灯と調光点灯とを設
定するものであるが、高周波発生部bのスイッチング制
御回路Tcの発振周波数を切り替えるように作用する構
成である。
【0094】放電ランプ3b、3b’の各電極はインダ
クタ3a、3a’に設けた2次巻線3a1、3a1’に
より加熱される構成である。各電極のリード線に付した
符号と、2次巻線3a1、3a1’に付した符号の同一
のもの同士を接続する。
【0095】図6は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
2の実施形態におけるスイッチングコンバータおよび交
流電源側の具体的な回路を示す回路図である。
【0096】図において、図4と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0097】本実施形態は、感温抵抗器Rtと並列的に
クリッパー回路Zを接続している点で異なる。
【0098】すなわち、感温抵抗器Rtの温度が上昇し
すぎると、ランプ電圧の低下分より直流出力電圧の低下
が大きくなるおそれがある場合には、クリッパー回路Z
を付加すると、予め設定した所定値以下には出力電圧が
低下しなくなる。
【0099】図7は、本発明の照明装置の一実施形態を
示す断面図である。
【0100】本実施形態は、細管で直管形の4本の放電
ランプ3bを用いた家庭用の天井直付形照明器具であ
る。
【0101】図において、12はシャーシ、13は反射
板、14は点灯装置、15は透光カバーである。
【0102】シャーシ12は、ほぼ正方形の浅皿状をな
し、天井に取り付ける手段を備えているとともに、透光
カバー15を装着するための機構を有している。
【0103】反射板13は、極力浅く形成されるととも
に、各放電ランプ3bの発光をなるべく透光カバー15
の面の輝度が均一になるように反射する形状に成形され
ている。
【0104】点灯装置14は、放電ランプを除いた負荷
回路、高周波発生手段および直流電源からなり、シャー
シ12および下面板16の間に形成される空間内に配設
されている。
【0105】透光カバー15は、シャーシ12の下面に
配設されて各放電ランプ3bおよび反射板13などを包
囲している。
【0106】ところで、放電ランプ3bは、管外径が1
6.5mmの細管である。この蛍光ランプは形名がFH
F24で、第1の定格点灯において24W、これより高
い第2の定格点灯で36Wで点灯するように点灯装置1
4が構成されている。したがって、前者を調光点灯、後
者を全光点灯とすることができる。
【0107】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、た
とえ細管の放電ランプであっても複雑な保護回路を用い
ることなく、温度上昇時に高周波出力電圧を放電ランプ
の温度上昇時のランプ電圧の低下分以下の範囲で低下さ
せることにより、電子部品の信頼性を確保するようにし
た放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0108】請求項2の発明によれば、加えて高周波発
生手段の直流電源部を構成するスイッチングコンバータ
を負の温度特性にしたことにより、簡単な回路構成で電
子部品の信頼性を確保する放電ランプ点灯装置を提供す
ることができる。
【0109】請求項3の発明によれば、加えて出力電圧
帰還手段を負の温度特性にしたことにより、回路構成を
簡単にした放電ランプ点灯装置を提供することができ
る。
【0110】請求項4の発明によれば、加えて全光点灯
時または全光点灯時および電極加熱時に相対的に小さな
開放電圧および大きな短絡電流の負荷特性にし、調光点
灯時または始動時に相対的に大きな開放電圧および小さ
な短絡電流の負荷特性にしたことにより、放電ランプの
寿命末期時にも自動的に消灯または減光点灯にする放電
ランプ点灯装置を提供することができる。
【0111】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
を示すブロック的回路図
【図2】図1に示す本発明の放電ランプ点灯装置の第1
の実施形態における負荷回路の負荷特性および放電ラン
プの動作特性を示すグラフ
【図3】2本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形
態におけるスイッチングコンバータの基本的回路部分を
示す回路図
【図4】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
におけるスイッチングコンバータおよび交流電源側の具
体的な回路を示す回路図
【図5】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
におけるを高周波発生部および負荷回路を示す回路図
【図6】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形態
におけるを高周波発生部および負荷回路を示す回路図
【図7】本発明の照明装置の一実施形態を示す断面図
【符号の説明】
1…交流電源 2…高周波発生手段 2a…直流電源部 2a1…整流回路 2a2…スイッチングコンバータ 2b…高周波発生部 3…負荷回路 3a…インダクタンス 3b…放電ランプ 3c…キャパシタンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 恵一 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度上昇した際にランプ電圧が低下する放
    電ランプを含む負荷回路と;直流を高周波に変換して放
    電ランプ点灯回路に供給するとともに、温度上昇時にラ
    ンプ電圧の低下分以下の出力電圧低下を生じる高周波発
    生手段と;を具備していることを特徴とする放電ランプ
    点灯装置。
  2. 【請求項2】高周波発生手段は、高周波発生部および直
    流電源部を含み、直流電源部は負の温度特性を備えて温
    度上昇した際にランプ電圧の低下分以下の直流出力電圧
    低下を生じるスイッチングコンバータからなる;ことを
    特徴とする請求項1記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】スイッチングコンバータは、負の温度特性
    を有する出力電圧帰還手段を備えることにより、高周波
    発生手段に負の温度特性を付与していることを特徴とす
    る請求項2記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】負荷回路は、放電ランプ、インダクタンス
    およびキャパシタンスを含み;放電ランプの全光点灯お
    よび調光点灯を設定する制御手段と;放電ランプの全光
    点灯または全光点灯および電極加熱時に相対的に小さな
    開放電圧および大きな短絡電流の負荷特性を負荷回路に
    付与し、調光点灯または始動時に相対的に大きな開放電
    圧および小さな短絡電流の負荷特性を付与する負荷特性
    付与手段と;を具備していることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか一記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプ点灯
    装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129791A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置、照明器具、液晶表示用バックライト装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129791A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置、照明器具、液晶表示用バックライト装置

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