JPH11249105A - 高分子分散液晶素子の製造方法 - Google Patents

高分子分散液晶素子の製造方法

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JPH11249105A
JPH11249105A JP5337098A JP5337098A JPH11249105A JP H11249105 A JPH11249105 A JP H11249105A JP 5337098 A JP5337098 A JP 5337098A JP 5337098 A JP5337098 A JP 5337098A JP H11249105 A JPH11249105 A JP H11249105A
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JP
Japan
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liquid crystal
polymer
light
low
pdlc
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JP5337098A
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English (en)
Inventor
Taketo Hikiji
丈人 曳地
Shigeru Yamamoto
滋 山本
Shimizu Sagawa
清水 佐川
Sadaichi Suzuki
貞一 鈴木
Masanobu Ninomiya
正伸 二宮
Naoki Hiji
直樹 氷治
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDLC素子の製法で、偏向光の照射により
光2量化性構造を有する高分子化合物を光2量化させて
液晶を特定方向に配向させる場合に、少量の偏向光を照
射するだけで液晶を確実に配向させることができるよう
にする。 【解決手段】 光2量化性構造を有する重合性化合物、
低分子液晶および重合開始剤を含む重合性組成物3をセ
ルに注入する。そのセルにレーザ光4a,4bを照射し
て干渉させ、重合性組成物3を重合相分離して、高分子
層5とPDLC層6が交互に形成された、屈折率が周期
的に変化するPDLC素子を作製する。次に、セルの温
度Tを、低分子液晶のネマチック−アイソトロピック転
移点Tn以上、かつ高分子化合物のガラス転移点Tg未
満の温度にして、所定方向の偏向軸8aを有する偏向紫
外光8を照射する。これによって、PDLC層6では、
光2量化性構造を有する重合性化合物の重合後の高分子
化合物が偏向紫外光8の偏向軸8aに垂直な方向に光2
量化し、これに沿って液晶分子7aが配向される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示素子、調光
素子、光変調素子などとして用いることができる高分子
分散液晶素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表示素子や調光素子として、3次元構造
の高分子の空隙中に液晶を分散させた高分子分散液晶
(Polymer Dispersed Liquid
Crystal)を用いた素子が知られている。以
下、高分子分散液晶をPDLCと称し、高分子分散液晶
素子もPDLC素子と称する。
【0003】図3は、このPDLC素子の一例を示し、
基板1a上の電極2aと基板1b上の電極2bとの間
に、高分子領域15中に液晶領域(液晶ドロップレッ
ト)7が分散されたPDLC層16を形成したものであ
る。
【0004】このPDLC素子においては、電極2a,
2b間に電圧が印加されないとき、図3(A)に示すよ
うに、液晶領域7内の液晶分子7aがランダムな方向を
向くことにより、液晶と高分子との間に屈折率の差を生
じて、液晶と高分子との界面で入射光11が屈折し、P
DLC層16全体では入射光11が多数の液晶領域7を
通過することになって、散乱状態となる。
【0005】電極2a,2b間に電圧を印加すると、図
3(B)に示すように、液晶領域7内の液晶分子7aが
基板面に垂直に配向され、液晶分子7aの長軸方向の屈
折率と高分子の屈折率とを等しくしておくことによっ
て、PDLC層16は透明状態となり、入射光11は透
過光13としてPDLC層16を透過する。
【0006】この高分子分散液晶素子は、偏光板が不要
であるので、明るい表示が期待され、プロジェクタライ
トバルブなどへの応用が考えられている。
【0007】高分子と液晶の複合構造としては、液晶が
分布する領域が互いに独立に存在したものや、液晶が連
続的に分布したもの、などが考えられているが、このよ
うな高分子液晶複合膜の製造方法としては、大きく分け
て、以下の3つが提案されている。
【0008】第1は、液晶をランダムに配向させること
ができる多孔質ポリマーに液晶を含浸させる方法であ
る。第2は、溶媒にポリマーと液晶を混合して乳化させ
た後、溶媒を蒸発させることによって、ポリマーを硬化
させる方法である。第3は、モノマーやオリゴマー、ま
たはそれらの混合物と液晶を混合した重合性組成物に、
熱を加え、または紫外線などを照射することによって、
ポリマーを重合させるとともに、ポリマーと液晶を相分
離させる方法である。
【0009】また、このPDLCの他の例として、SP
IE.1080,83,(1989)には、内部で屈折
率が周期的に変化するPDLC素子が示されている。
【0010】具体的には、図4に示すように、基板1a
上の電極2aと基板1b上の電極2bとの間に、主とし
て高分子からなる高分子層18と、高分子領域中に液晶
領域7が分散されたPDLC層19とを、交互に多層に
渡って積層して、屈折率の周期的な変化の構造を形成し
たものである。
【0011】このPDLC素子においては、電極2a,
2b間に電圧が印加されないとき、高分子層18とPD
LC層19とによる屈折率の周期的な変化によって、干
渉フィルタの原理により、図4(A)に示すように、入
射光11中の特定波長成分を反射光12として反射させ
る。
【0012】電極2a,2b間に電圧を印加すると、図
4(B)に示すように、液晶領域7内の液晶分子7aが
基板面に垂直に配向され、液晶分子7aの長軸方向の屈
折率と高分子の屈折率とを等しくしておくことによっ
て、高分子層18とPDLC層19とによる屈折率の周
期的な変化が消失して、入射光11は大部分が透過光1
3としてセルを透過する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4のPDLC素子
は、干渉フィルタの原理によって、高い反射率が得ら
れ、明るい表示が得られることが、期待される。
【0014】しかしながら、図4のPDLC素子では、
電極2a,2b間に電圧が印加されないとき、液晶領域
7内の液晶分子7aはランダムな方向を向いているの
で、高分子層18とPDLC層19との間の屈折率差が
小さく、実際上は、高い反射率が得られない。
【0015】すなわち、このとき、液晶領域7内の液晶
分子7aの配向は、PDLC層19全体ではランダムと
なるので、PDLC層19の屈折率naは、液晶領域7
の一次近似された屈折率(ne+2no)/3、PDL
C層19中の高分子の屈折率np、PDLC層19中の
液晶の高分子に対する体積分率vから、 na={no(3−v)+ne}/3 …(1) で表される低い値となる。ただし、neは液晶の異常光
に対する屈折率、noは液晶の通常光に対する屈折率で
ある。
【0016】このため、高分子層18とPDLC層19
との間の屈折率差が小さく、高い反射率が得られない。
【0017】図4のような屈折率が周期的に変化するP
DLC素子で、初期状態において内部の液晶を特定方向
に配向させることができれば、内部の周期的な屈折率の
変化を大きくすることができ、高い反射率を得ることが
できる。
【0018】一般にPDLC素子では、以下に示すよう
に、初期状態における液晶の配向方向を制御することが
考えられている。
【0019】(1)米国特許第5,188,760号明
細書には、PDLCの前駆体である重合性組成物に液晶
性モノマーを用いて、配向膜付きセルに注入し、紫外光
や熱を加えることによって、液晶性モノマーの重合体で
ある液晶性高分子と低分子液晶とを、配向膜の方向に配
向した状態で重合相分離し、液晶性モノマー硬化後には
低分子液晶の配向が固定されるようにする方法が示され
ている。
【0020】(2)特開平5−281527号には、重
合性組成物を配向膜のないセル内に注入し、セルに対し
て水平方向に外部から磁場や電場を印加した状態で、紫
外光や熱を加えることによって、低分子液晶が外場の方
向に配向した状態で重合相分離を行い、重合性組成物硬
化後には低分子液晶の配向が固定されるようにする方法
が示されている。
【0021】(3)「Japan Display’9
2,699」には、PDLCの前駆体である重合性組成
物を、液晶濃度が非常に高い液晶相となるように調製し
て、配向膜付きセルに注入し(この状態では液晶相状態
の重合性組成物は配向膜の方向に配向している)、紫外
光や熱を加えて重合相分離させることによって、低分子
液晶の配向を初期配向状態のまま固定する方法が示され
ている。
【0022】(4)「Mol.Mat.,2,295
(1993)」には、まず、乳化法によって、光2量化
性構造を有する高分子化合物と、その高分子化合物の貧
溶媒からなる複合膜を作製し、次に、この複合膜から貧
溶媒を抽出し、複合膜を乾燥させて、光2量化性構造を
有する高分子化合物からなる多孔質ポリマーを作製し、
次に、この多孔質ポリマーに低分子液晶を含浸させて、
光2量化性構造を有する高分子化合物と低分子液晶から
なるPDLCを作製し、次に、このPDLCに偏向紫外
光を照射して光2量化反応を生じさせ、この光2量化反
応による高分子化合物の構造変化に伴って低分子液晶を
配向させる方法が示されている。
【0023】しかしながら、(1)(3)の方法では、
配向膜によって液晶を配向制御するので、図4に示すよ
うな、内部で屈折率が周期的に変化する層構造を形成す
ることができない。
【0024】また、(2)の方法では、セルと平行に磁
場または電場を印加するので、セルサイズが大きい場合
には、セルの全面に渡って有効な外場を印加することが
困難となる。例えば、特開平5−281527号には、
外部電場を印加する場合には電場の大きさが1kV/c
m以上は必要であると記載されている。しかし、対角1
2インチのセルサイズを仮定すると、印加電圧は約35
0kV以上必要となる計算になり、このように大きな印
加電圧は容易には実現できない。
【0025】さらに、(4)の方法では、含浸法によっ
て素子を作製する。しかし、含浸法では、図4に示すよ
うな、内部で屈折率が周期的に変化する層構造を形成す
ることはできない。
【0026】要するに、従来の方法では、図4のような
屈折率が周期的に変化するPDLC素子において、高い
反射率を得ることはできない。
【0027】そこで、発明者は先に、図4のような屈折
率が周期的に変化するPDLC素子、または図3のよう
な一般的なPDLC素子で、特に初期状態において内部
の液晶が特定方向に配向されたPDLC素子、およびそ
のようなPDLC素子を製造する方法を発明し、特願平
9−334973号によって提案した。
【0028】この先願の発明のPDLC素子は、光2量
化性構造を有する重合性化合物と低分子液晶とを含む重
合性組成物が重合相分離されるとともに、偏向光の照射
により光2量化性構造を有する高分子化合物が光2量化
することによって、低分子液晶が特定方向に配向された
ものである。
【0029】また、先願の発明の製造方法は、光2量化
性構造を有する重合性化合物と低分子液晶とを含む重合
性組成物を重合相分離し、これに次いで、またはこれと
同時に、偏向光の照射により光2量化性構造を有する高
分子化合物を光2量化させて、低分子液晶を特定方向に
配向させるものである。
【0030】具体的に、屈折率が周期的に変化するPD
LC素子を製造する場合の一例を、図5に示す。この方
法では、まず、図5(A)に示すように、一面側に電極
2aが形成された基板1aと、一面側に電極2bが形成
された基板1bとを、電極2a,2bを内側にして所定
間隔で対向させて、セルを形成する。基板1a,1bお
よび電極2a,2bは、光透過性を有するものとする。
【0031】次に、このセル内に重合性組成物3を注入
する。重合性組成物3は、少なくとも、光2量化性構造
を有する重合性化合物、低分子液晶および重合性基の重
合開始剤を混合して、調製する。
【0032】次に、図5(B)に示すように、基板1a
および1bの外側からセル内に、レーザ光4aおよび4
bを照射して、重合性組成物3中において、レーザ光4
aおよび4bを干渉させる。
【0033】これによって、レーザ干渉光の振幅が大き
い領域では、重合性化合物が重合硬化して、屈折率の低
い高分子層5が形成されるとともに、レーザ干渉光の振
幅が小さい領域では、相分離を生じて、液晶領域7を有
する屈折率の高いPDLC層6が形成される。レーザ干
渉光の振幅が大きい領域と小さい領域は、空間的に交互
に繰り返されるので、屈折率が周期的に変化する層構造
を有するPDLC素子が作製されることになる。ただ
し、この段階では、PDLC層6中の液晶領域7内の液
晶分子7aはランダムな方向に配向されている。
【0034】次に、図5(C)に示すように、一方の基
板1aの外側からセル内に、偏向軸8aが基板面に平行
な面内に存在する直線偏光の偏向紫外光8を照射する。
【0035】これによって、それぞれのPDLC層6に
おいては、液晶領域7と高分子領域との界面における、
光2量化性構造を有する重合性化合物の重合後の高分子
化合物が、その光吸収係数の異方性により、基板面に平
行な面内において、偏向紫外光8の偏向軸8aに垂直な
方向に光2量化し、これに沿って液晶領域7内の液晶分
子7aが配向されるようになる。
【0036】したがって、偏向紫外光8の照射後のPD
LC素子は、電極2a,2b間に電圧が印加されない初
期状態において、PDLC層6内の液晶分子7aが全
て、基板面に平行な面内において所定方向に配向され、
高分子層5とPDLC層6との間の屈折率差が大きくな
って、高い反射率が得られるようになり、入射光中の特
定波長成分を高い反射率で反射させる。
【0037】電極2a,2b間に電圧を印加すると、図
4(B)に示したように、PDLC層6(19)内の液
晶分子7aが全て、基板面に垂直に配向され、液晶分子
7aの長軸方向の屈折率と高分子の屈折率とを等しくし
ておくことによって、高分子層5(18)とPDLC層
6(19)とによる屈折率の周期的な変化が消失して、
入射光11は大部分がセルを透過する。
【0038】レーザ光4aおよび4bとして、光2量化
性構造を有する重合性化合物ないし高分子化合物および
重合開始剤が感度を有するとともに、偏向軸が基板面に
平行な面内に存在する偏向光を用いることによって、重
合性組成物3の重合相分離による、屈折率が周期的に変
化する層構造の形成と、光2量化性構造を有する高分子
化合物の光2量化、およびこれによる液晶の配向とを、
同時に行うこともできる。
【0039】また、先願の発明の製造方法は、図3のよ
うな一般的なPDLC素子で、初期状態において内部の
液晶が特定方向に配向されたものを得る場合にも、用い
ることができる。
【0040】しかし、上述した先願の発明の製造方法で
は、偏向光の照射により光2量化性構造を有する高分子
化合物を確実に光2量化させ、これにより液晶を確実に
特定方向に配向させるには、偏向光を大量に照射する必
要があり、そのため、以下のような問題を生じる。
【0041】第1に、照射する偏向光の光強度を、一般
に重合などのために紫外光などをセルに照射する場合と
同様の数mW/cm2程度にする場合には、液晶を確実
に配向させるには、偏向光を数時間ないし十数時間とい
うような長時間に渡って照射する必要があり、素子の生
産性が著しく低下する。
【0042】第2に、光2量化反応のための偏向光とし
ては紫外光を用いるが、紫外光を大量に照射することに
よって、低分子液晶や高分子化合物の構造が変化して、
素子の特性が劣化する。具体的には、例えば、液晶の屈
折率異方性が低下し、図5のような屈折率が周期的に変
化するPDLC素子を得る場合には屈折率の変化が小さ
くなることによって反射率が低下し、また一般的なPD
LC素子を得る場合には光散乱性が低下する、という不
具合を生じる。
【0043】そこで、この発明は、高分子分散液晶素子
の製造方法において、偏向光の照射により光2量化性構
造を有する高分子化合物を光2量化させて液晶を特定方
向に配向させる場合に、少量の偏向光を照射するだけ
で、光2量化性構造を有する高分子化合物を確実に光2
量化させ、液晶を確実に特定方向に配向させることがで
きるようにしたものである。
【0044】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の製造方
法は、光2量化性構造を有する重合性化合物と低分子液
晶とを含む重合性組成物を重合相分離し、偏向光の照射
により光2量化性構造を有する高分子化合物を光2量化
させて低分子液晶を特定方向に配向させる、高分子分散
液晶素子の製造方法であって、特に、偏向光の照射時、
素子の温度を、低分子液晶のネマチック−アイソトロピ
ック転移点以上の温度にするものである。
【0045】この場合、請求項2に示すように、素子の
温度を、低分子液晶のネマチック−アイソトロピック転
移点以上、かつ高分子化合物のガラス転移点未満の温度
にすることが望ましい。
【0046】請求項3の発明の製造方法は、光2量化性
構造を有する重合性化合物と低分子液晶とを含む重合性
組成物を重合相分離し、偏向光の照射により光2量化性
構造を有する高分子化合物を光2量化させて低分子液晶
を特定方向に配向させる、内部で屈折率が周期的に変化
する層構造を有する高分子分散液晶素子の製造方法であ
って、特に、偏向光の照射時、素子の温度を、低分子液
晶のネマチック−アイソトロピック転移点以上の温度に
するものである。
【0047】この場合も、請求項4に示すように、素子
の温度を、低分子液晶のネマチック−アイソトロピック
転移点以上、かつ高分子化合物のガラス転移点未満の温
度にすることが望ましい。
【0048】
【作用】発明者の研究考察によると、先願の発明の製造
方法で、偏向光の照射時、素子の温度を室温にした場合
には、多くの場合、低分子液晶はネマチック相であり、
液晶分子との間の強い相互作用によって、光2量化性構
造を有する高分子化合物の光2量化反応が強い制限を受
け、高分子化合物の低分子液晶に対する配向規制力の発
現効率が非常に低くなって、液晶分子の配向も強い制限
を受ける。そのため、上述したように、高分子化合物を
確実に光2量化させ、液晶を確実に特定方向に配向させ
るには、偏向光を大量に照射する必要がある。
【0049】これに対して、低分子液晶をアイソトロピ
ック相にした状態で、同様の偏向光を照射すると、上記
の相互作用が消滅して、光2量化性構造を有する高分子
化合物の光2量化反応が高い効率で進行するようにな
り、高分子化合物の低分子液晶に対する配向規制力が容
易に発現するようになる。
【0050】また、素子の温度を、低分子液晶のネマチ
ック−アイソトロピック転移点以上の、さらに高い温度
にして、偏向光を照射しても、光2量化反応の効率に、
それほどの変化は見られないとともに、高分子化合物の
ガラス転移点以上の温度にすると、高分子化合物の構造
が変化して、素子の特性が劣化する。
【0051】以上の点から、上述したように、請求項1
または3の発明の製造方法では、偏向光の照射時、素子
の温度を、低分子液晶のネマチック−アイソトロピック
転移点以上の温度にするものであり、請求項2または4
の発明の製造方法では、素子の温度を、低分子液晶のネ
マチック−アイソトロピック転移点以上、かつ高分子化
合物のガラス転移点未満の温度にするものである。
【0052】したがって、請求項1または3の発明によ
れば、少量の偏向光を照射するだけで、光2量化性構造
を有する高分子化合物を確実に光2量化させ、液晶を確
実に特定方向に配向させることができ、素子の生産性が
著しく向上するとともに、偏向光の大量照射に伴う、低
分子液晶や高分子化合物の構造変化による素子の特性劣
化を生じることがない。
【0053】また、請求項2または4の発明によれば、
それに加えて、高分子化合物の構造変化による素子の特
性劣化を引き起こすことがない。
【0054】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕図1は、請求
項1または2の発明の製造方法の一例を示す。
【0055】この方法では、まず、図1(A)に示すよ
うに、一面側に電極2aが形成された基板1aと、一面
側に電極2bが形成された基板1bとを、電極2a,2
bを内側にして所定間隔で対向させて、セルを形成す
る。基板1a,1bおよび電極2a,2bは、光透過性
を有するものとする。
【0056】次に、このセル内に重合性組成物3を注入
する。重合性組成物3は、少なくとも、光2量化性構造
を有する重合性化合物、低分子液晶および重合性基の重
合開始剤を混合して、調製する。
【0057】光2量化性構造を有する重合性化合物は、
光2量化性構造を有する化合物に、重合性基であるアク
リロイル基やメタクロイル基を付与した化合物、または
その誘導体であれば、特に限定されない。このような化
合物またはその誘導体としては、4−アクリロイルアミ
ノフェニルスルホニルアジド、4−メタクロイルアミノ
フェニルスルホニルアジド、2−p−アジドベンゾイル
プロピルアクリレート、2−p−アジドベンゾイルプロ
ピルメタクリレート、シンナミルアクリレート、シンナ
ミルメタクリレート、シンナモイロキシエチルアクリレ
ート、シンナモイロキシエチルメタクリレート、シンナ
ミリデンエチルアクリレート、シンナミリデンエチルメ
タクリレートなどを用いることができる。これらの中で
も、シンナミルアクリレート、シンナミルメタクリレー
トまたはシンナモイロキシエチルメタクリレートは、好
適に用いることができる。
【0058】また、これらの化合物またはその誘導体
は、単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよ
い。さらに、光2量化性構造を有する重合性化合物は、
それだけでも感光性を有するが、感光感度を増加させ、
または感光波長を選択するために、感光色素や増感剤な
どを併用することが望ましい。
【0059】低分子液晶としては、ネマチック液晶、コ
レステリック液晶、スメクチック液晶または強誘電性液
晶など、一般に電界駆動型表示材料として用いられてい
る種々の低分子液晶材料を用いることができる。具体的
には、ビフェニル系、フェニルベンゾエート系、シクロ
ヘキシルベンゼン系、アゾキシベンゼン系、アゾベンゼ
ン系、ターフェニル系、ビフェニルベンゾエート系、シ
クロヘキシルビフェニル系、フェニルピリミジン系、シ
クロヘキシルピリミジン系などの各種低分子液晶化合物
を用いることができる。これらの低分子液晶化合物は、
単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよい。
【0060】重合開始剤は、後述する偏向紫外光の波長
に感度を有する材料の中から選択し、例えば、N−フェ
ニルグリシン、アゾイソブチロニトリルなどを用いるこ
とができる。
【0061】次に、図1(B)に示すように、セルの温
度Tが、低分子液晶のネマチック−アイソトロピック転
移点Tn以上、かつ高分子化合物のガラス転移点Tg未
満の温度になるように、セルを加熱した状態で、一方の
基板1aの外側からセル内に、偏向軸8aが基板面に平
行な面内に存在する直線偏光の偏向紫外光8を照射す
る。
【0062】これによって、重合性組成物3が重合相分
離されて、電極2a,2b間に、高分子領域15中に液
晶領域7が分散されたPDLC層16が形成されるとと
もに、このPDLC層16においては、液晶領域7と高
分子領域15との界面における、光2量化性構造を有す
る重合性化合物の重合後の高分子化合物が、その光吸収
係数の異方性により、基板面に平行な面内において、偏
向紫外光8の偏向軸8aに垂直な方向に光2量化し、こ
れに沿って液晶領域7内の液晶分子7aが配向されるよ
うになる。
【0063】したがって、偏向紫外光8の照射によって
作製されたPDLC素子は、電極2a,2b間に電圧が
印加されない初期状態において、PDLC層16内の液
晶分子7aが全て、基板面に平行な面内において所定方
向に配向されて、高い光散乱性が得られるようになる。
【0064】しかも、セルの温度Tを低分子液晶のネマ
チック−アイソトロピック転移点Tn以上の温度にした
状態で偏光紫外光8を照射するので、少量の偏向紫外光
を照射するだけで、光2量化性構造を有する高分子化合
物を確実に光2量化させ、液晶を確実に所定方向に配向
させることができ、素子の生産性が著しく向上するとと
もに、少量の偏向紫外光しか照射せず、かつセルの温度
Tを高分子化合物のガラス転移点Tg未満の温度にする
ので、低分子液晶や高分子化合物の構造変化による、光
散乱性の低下などの素子の特性劣化を引き起こすことが
ない。
【0065】この例のPDLC素子では、電極2a,2
b間に電圧を印加すると、図3(B)に示したように、
液晶領域7内の液晶分子7aが基板面に垂直に配向さ
れ、液晶分子7aの長軸方向の屈折率と高分子の屈折率
とを等しくしておくことによって、PDLC層16は透
明状態となり、入射光11はPDLC層16を透過す
る。
【0066】〔第2の実施形態〕図2は、請求項3また
は4の発明の製造方法の一例を示す。
【0067】この方法では、まず、図2(A)に示すよ
うに、基板1a,1bを、電極2a,2bを内側にして
所定間隔で対向させて、セルを形成する。次に、このセ
ル内に、図1の例と同様に、光2量化性構造を有する重
合性化合物、低分子液晶および重合性基の重合開始剤を
混合して調製した重合性組成物3を注入する。
【0068】次に、図2(B)に示すように、基板1a
および1bの外側からセル内に、レーザ光4aおよび4
bを照射して、重合性組成物3中において、レーザ光4
aおよび4bを干渉させる。
【0069】これによって、レーザ干渉光の振幅が大き
い領域では、重合性化合物が重合硬化して、屈折率の低
い高分子層5が形成されるとともに、レーザ干渉光の振
幅が小さい領域では、相分離を生じて、液晶領域7を有
する屈折率の高いPDLC層6が形成される。レーザ干
渉光の振幅が大きい領域と小さい領域は、空間的に交互
に繰り返されるので、屈折率が周期的に変化する層構造
を有するPDLC素子が作製されることになる。ただ
し、この段階では、PDLC層6中の液晶領域7内の液
晶分子7aはランダムな方向に配向されている。
【0070】次に、図2(C)に示すように、セルの温
度Tが、低分子液晶のネマチック−アイソトロピック転
移点Tn以上、かつ高分子化合物のガラス転移点Tg未
満の温度になるように、セルを加熱した状態で、一方の
基板1aの外側からセル内に、偏向軸8aが基板面に平
行な面内に存在する直線偏光の偏向紫外光8を照射す
る。
【0071】これによって、それぞれのPDLC層6に
おいては、液晶領域7と高分子領域との界面における、
光2量化性構造を有する重合性化合物の重合後の高分子
化合物が、その光吸収係数の異方性により、基板面に平
行な面内において、偏向紫外光8の偏向軸8aに垂直な
方向に光2量化し、これに沿って液晶領域7内の液晶分
子7aが配向されるようになる。
【0072】したがって、偏向紫外光8の照射後のPD
LC素子は、電極2a,2b間に電圧が印加されない初
期状態において、PDLC層6内の液晶分子7aが全
て、基板面に平行な面内において所定方向に配向され、
高分子層5とPDLC層6との間の屈折率差が大きくな
って、高い反射率が得られるようになり、入射光中の特
定波長成分を高い反射率で反射させる。
【0073】しかも、セルの温度Tを低分子液晶のネマ
チック−アイソトロピック転移点Tn以上の温度にした
状態で偏光紫外光8を照射するので、少量の偏向紫外光
を照射するだけで、光2量化性構造を有する高分子化合
物を確実に光2量化させ、液晶を確実に所定方向に配向
させることができ、素子の生産性が著しく向上するとと
もに、少量の偏向紫外光しか照射せず、かつセルの温度
Tを高分子化合物のガラス転移点Tg未満の温度にする
ので、低分子液晶や高分子化合物の構造変化による、反
射率の低下などの素子の特性劣化を引き起こすことがな
い。
【0074】この例のPDLC素子では、電極2a,2
b間に電圧を印加すると、図4(B)に示したように、
PDLC層6(19)内の液晶分子7aが全て、基板面
に垂直に配向され、液晶分子7aの長軸方向の屈折率と
高分子の屈折率とを等しくしておくことによって、高分
子層5(18)とPDLC層6(19)とによる屈折率
の周期的な変化が消失して、入射光11は大部分がセル
を透過する。
【0075】レーザ光4aおよび4bとして、光2量化
性構造を有する重合性化合物ないし高分子化合物および
重合開始剤が感度を有するとともに、偏向軸が基板面に
平行な面内に存在する偏向光を用いることによって、重
合性組成物3の重合相分離による、屈折率が周期的に変
化する層構造の形成と、光2量化性構造を有する高分子
化合物の光2量化、およびこれによる液晶の配向とを、
同時に行うこともできる。
【0076】〔他の実施形態〕屈折率が周期的に変化す
るPDLC素子を製造する場合には、(1)基板上に上
記の重合性組成物を塗布し、(2)その重合性組成物を
重合相分離して第1のPDLC層を形成し、(3)これ
に続いて、またはこれと同時に、上記の温度下で、所定
方向の偏光軸を有する偏光紫外光を照射することによ
り、第1のPDLC層中の液晶分子を、基板面に平行な
面内において第1の方向に配向させ、(4)次に、その
第1のPDLC層上に上記の重合性組成物を塗布し、
(5)その重合性組成物を重合相分離して第2のPDL
C層を形成し、(6)これに続いて、またはこれと同時
に、上記の温度下で、上記(3)の偏光紫外光の偏光軸
に対して垂直な偏光軸を有する偏光紫外光を照射するこ
とにより、第2のPDLC層中の液晶分子を、基板面に
平行な面内において上記の第1の方向に対して垂直な第
2の方向に配向させる、という工程を順次繰り返すこと
によって、互いに液晶分子の配向方向が直交することに
より屈折率が大きく異なる2種のPDLC層が交互に繰
り返される形態の、屈折率が周期的に変化するPDLC
素子を得るようにしてもよい。
【0077】〔実施例〕図2に示した方法によって、屈
折率が周期的に変化するPDLC素子を実際に作製し
た。
【0078】光2量化性構造を有する重合性化合物とし
て、シンナモイロキシエチルメタクリレートを合成し
た。シンナモイロキシエチルメタクリレート0.08
g、重合性化合物としてジペンタエリスルトールヘキサ
アクリレート(日本化薬社製)0.67g、重合性化合
物の重合開始剤としてローズベンガル(日本化薬社製)
3.5mgとN−フェニルグリシン(和光純薬社製)
0.01g、低分子液晶としてネマチック液晶E7(メ
ルク社製)0.2gを混合して、重合性組成物を調液し
た。この場合の低分子液晶のネマチック−アイソトロピ
ック転移点Tnは58℃である。
【0079】2枚のITO透明電極付き石英基板を、間
にガラススペーサを散布し、光硬化性樹脂で貼り合わせ
て、セルを作製した。セルギャップは10μmとした。
【0080】そのセル内に上記の重合性組成物を注入
し、488nmのArイオン・レーザ光を、ビームスプ
リッタで2光束に分け、それぞれビームエキスパンダで
光束を広げて、セルの表裏からセル内に10分間照射し
て、内部で屈折率が周期的に変化する層構造を有するP
DLC素子を得た。
【0081】次に、セルをホットプレート上で、低分子
液晶のネマチック−アイソトロピック転移点Tnより2
℃だけ高い60℃に加熱した状態で、セル内に偏向紫外
光を5分間照射した。光源としては超高圧水銀灯を用
い、これからの光を楕円ミラーとレンズを組み合わせた
光学系によって平行光とし、インテグレーションレンズ
によって均一化した後、グラントムソンプリズムによっ
て10mW/cm2程度の強度を有する偏向紫外光とし
て、セルの片側からセル内に照射した。これによって、
素子内の低分子液晶が偏光紫外光の偏光軸と直交する方
向に、ほぼ一様に配向することが認められた。
【0082】上記のようにセルを加熱しないで、室温下
で、同じ偏光紫外光を照射した場合には、素子内の低分
子液晶が同様に十分に配向するには、最低60分間程度
の照射が必要であった。
【0083】
【発明の効果】上述したように、請求項1または3の発
明によれば、少量の偏向光を照射するだけで、光2量化
性構造を有する高分子化合物を確実に光2量化させ、液
晶を確実に特定方向に配向させることができるので、素
子の生産性が著しく向上するとともに、偏向光の大量照
射に伴う、低分子液晶や高分子化合物の構造変化による
素子の特性劣化を生じることがない。
【0084】また、請求項2または4の発明によれば、
それに加えて、高分子化合物の構造変化による素子の特
性劣化を引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法の第1の例を示す図であ
る。
【図2】この発明の製造方法の第2の例を示す図であ
る。
【図3】従来の高分子分散液晶素子の一例を示す図であ
る。
【図4】従来の高分子分散液晶素子の他の例を示す図で
ある。
【図5】先願の発明の製造方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 基板 2a,2b 電極 3 重合性組成物 4a,4b レーザ光 5 高分子層 6,16 PDLC層 7 液晶領域 7a 液晶分子 8 偏向紫外光 8a 偏光軸 15 高分子領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貞一 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 二宮 正伸 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 氷治 直樹 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光2量化性構造を有する重合性化合物と低
    分子液晶とを含む重合性組成物を重合相分離し、偏向光
    の照射により光2量化性構造を有する高分子化合物を光
    2量化させて低分子液晶を特定方向に配向させる、高分
    子分散液晶素子の製造方法であって、 偏向光の照射時、素子の温度を、低分子液晶のネマチッ
    ク−アイソトロピック転移点以上の温度にすることを特
    徴とする、高分子分散液晶素子の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の製造方法において、 偏向光の照射時、素子の温度を、低分子液晶のネマチッ
    ク−アイソトロピック転移点以上、かつ高分子化合物の
    ガラス転移点未満の温度にすることを特徴とする、高分
    子分散液晶素子の製造方法。
  3. 【請求項3】光2量化性構造を有する重合性化合物と低
    分子液晶とを含む重合性組成物を重合相分離し、偏向光
    の照射により光2量化性構造を有する高分子化合物を光
    2量化させて低分子液晶を特定方向に配向させる、内部
    で屈折率が周期的に変化する層構造を有する高分子分散
    液晶素子の製造方法であって、 偏向光の照射時、素子の温度を、低分子液晶のネマチッ
    ク−アイソトロピック転移点以上の温度にすることを特
    徴とする、高分子分散液晶素子の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3の製造方法において、 偏向光の照射時、素子の温度を、低分子液晶のネマチッ
    ク−アイソトロピック転移点以上、かつ高分子化合物の
    ガラス転移点未満の温度にすることを特徴とする、高分
    子分散液晶素子の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7248318B2 (en) 2002-05-31 2007-07-24 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device and method of producing the same
KR101132289B1 (ko) * 2009-12-28 2012-04-05 재단법인대구경북과학기술원 고분자 분산형 액정 실리콘 표시소자 및 이의 제조 방법
JP2013080193A (ja) * 2011-03-30 2013-05-02 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
JP2014527202A (ja) * 2011-08-31 2014-10-09 エルジー・ケム・リミテッド 液晶セル

Cited By (5)

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