JPH11249002A - 温度補正機能付自動焦点式撮像装置 - Google Patents

温度補正機能付自動焦点式撮像装置

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JPH11249002A
JPH11249002A JP10055330A JP5533098A JPH11249002A JP H11249002 A JPH11249002 A JP H11249002A JP 10055330 A JP10055330 A JP 10055330A JP 5533098 A JP5533098 A JP 5533098A JP H11249002 A JPH11249002 A JP H11249002A
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JP
Japan
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temperature
image pickup
signal
thermistor
voltage
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Application number
JP10055330A
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English (en)
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Tatsuya Yoshida
達也 吉田
Akio Yonetani
昭夫 米谷
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境温度の温度変化に伴う撮像装置での焦点
ずれを補正して高精度のAF制御を実現することを可能
にする。 【解決手段】 AFモジュール14からの測距信号に基
づいてCPU5がAF機構13を制御してAF制御を行
う自動焦点式撮像装置において、撮像装置10の環境温
度をサーミスタ15で検出して温度信号を出力し、この
温度信号に基づいてAF制御を補正する。サーミスタ1
5の出力に感度切替回路8が設けられ、検出された温度
に基づいて、高温側と低温側とで感度の切り替えを行
う。サーミスタ15の検出特性に温度依存性がある場合
でも、高温側と低温側とで感度を切り替えることで、全
温度領域にわたって高感度な特性が得られ、高精度のA
F制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラに用
いて好適な自動焦点式撮像装置に関し、特に温度変化に
伴う焦点位置の変動を補正する機能を有する撮像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等のような撮像光学系及
び撮像素子を備える撮像装置は、撮影対象としての被写
体を撮像光学系により撮像素子に結像し、結像された被
写体像に基づいて撮像素子から電気信号として撮像信号
を得る構成とされている。この種の撮像素子としては、
CCD素子等が用いられているが、近年における半導体
技術の進展に伴って撮像素子を構成する画素の高集積
化、高密度化と共に、撮像素子自体の小型化が進めら
れ、これに伴って撮像光学系のレンズ焦点距離も短くな
り、撮像素子の撮像面に結像される被写体像もより小さ
なものとなる。このため、撮像面における被写体像の僅
かなピントずれ(ぼけ)によっても、撮像素子で得られ
る撮影画像の画像品質が大きく劣化されることになり、
この種の撮像装置における焦点制御はより厳しいものが
要求され、高精度の焦点制御を行う必要がある。
【0003】ところで、この種の撮像装置は自動焦点
(AF)機能を備える構成とされており、その一つの方
式として、撮像光学系で結像しかつ撮像素子から得られ
る撮像信号に基づいてAF制御を行うTTL方式があ
る。このTTL方式では、実際に撮像レンズにより撮像
素子に結像される被写体像に基づいてAF制御を行うも
のであるため、高精度のAF制御を行う上では好ましい
とされている。しかしながら、このTTL方式では、C
CD等で構成される撮像素子からの撮像信号を利用して
いるため、CCD素子における電荷転送動作が要因とな
り、AF制御に必要とされる信号を撮像素子から得るの
に時間がかかり、高速のAF制御の撮像を行うことが難
しいという問題がある。
【0004】このような問題を解消するためには、撮像
光学系とは別にAF制御用に開発されているAFモジュ
ールを利用し、このAFモジュールから得られるAF信
号に基づいてAFモータを制御し、このAFモータの駆
動によって撮像レンズにおけるAF制御を行う撮像装置
が提案されている。このAF方式では、CCD素子より
も高速動作が可能な光センサを用いることができるた
め、AF制御の高速化が実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなAFモジュールを用いる撮像装置では、撮像光学系
で結像した像に基づいてAF制御を行う、いわゆるクロ
ーズループではなく、撮像光学系とは別の光学系で結像
した像を前記した光センサで受光したオープンループの
AF制御であるため、撮像光学系において焦点ずれを生
じさせる要因が生じたときに、これに対応できないとい
う問題がある。特に、近年では撮像光学系を構成するレ
ンズを樹脂で形成したカメラが多数提案されているが、
このようなカメラでは環境温度が変化したときにレンズ
を構成する樹脂が温度変化によって膨張あるいは収縮さ
れ、レンズ曲率やレンズ厚が変化されて焦点ずれが生じ
ることがあり、前記したオープンループ構成のAF制御
ではこのような焦点ずれに追従できず、前記した撮像素
子における画像品質の劣化が顕著なものになる。
【0006】そこで、撮像装置に温度検出手段を設け、
検出した温度に基づいて予め設定されているAF補正値
によるAF補正を行う技術が考えられている。しかしな
がら、この温度検出手段として利用されるサーミスタ等
の温度検出素子には、その出力特性に温度依存性があ
り、例えばサーミスタの場合には、温度−抵抗値の変化
特性が、低温側よりも高温側で低下されるという特性が
ある。このため、このような温度依存性のある温度検出
手段をそのまま前記したAF補正に利用したのでは、高
温側でのAF補正の精度が低下され、通常のカメラが使
用される温度領域で適切なAF補正を実現することが困
難になるという問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、温度変化に伴う焦点ずれ
を補正してAF制御を実現するとともに、広い温度範囲
にわたって高精度のAF制御を実現することを可能にし
た温度補正機能付自動焦点式撮像装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像装置の環
境温度を検出して温度信号を出力する温度検出手段と、
前記温度検出手段で検出された環境温度に基づいて前記
撮像装置をAF制御するためのAF機構を制御するため
の制御回路とを備え、かつ前記温度検出手段には、検出
された環境温度に基づいて前記温度信号を出力するため
の温度変化に対する温度信号の変化率の感度を切り替え
る感度切替回路が備えられる。
【0009】本発明においては、検出された温度を抵抗
値もしくは電圧として出力する温度検出手段での感度
を、感度切替回路において高温側と低温側とで切り替え
る。温度検出手段の特性に温度依存性があり、高温側と
低温側とで感度の違いが存在する場合に、これに対応し
て感度切替回路において感度を切り替えることで、高温
側と低温側のそれぞれにおいて高感度での温度検出が可
能となり、高精度のAF制御が実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の撮像装置を適用した
デジタルカメラの概略斜視図であり、高さ寸法が小さい
薄型に形成されたカメラ1の前面に臨んで撮像装置10
が配設されている。このデジタルカメラ1では、カメラ
1の背面に設けたファインダ2を通して撮像装置10で
撮像する画像を確認することができ、またカメラ1の上
面に設けたレリーズボタン3を操作することにより、レ
リーズ時の撮像した画像をメモリやその他の図外の記録
媒体に記録することが可能な構成とされている。
【0011】図2(a),(b)前記撮像装置の概略構
成を示す平面図と正面図であり、前記撮像装置10は撮
像光学系11と撮像素子12とを備えている。また、前
記撮像装置10には、AFモータを有するAF(自動焦
点)機構13が設けられており、前記カメラ1の前面に
臨んで配置されたAFモジュール14から得られる測距
信号に基づいて前記AF機構13が前記撮像光学系11
の一部のレンズを光軸方向に移動させ、AF調整を行う
ように構成される。さらに、前記撮像装置10の近傍位
置、ここでは後述する前群レンズ枠20の一部には温度
センサとしてのサーミスタ15が取着されている。な
お、前記撮像装置10にはシャッタを兼ねたアイリス機
構(絞り機構)16が設けられており、後述するように
撮像装置10における撮像動作と、モニタ時におけるア
イリスの開口度を調整することができるようになってい
る。
【0012】前記撮像装置10の前側部には前群レンズ
枠20が設けられており、この前群レンズ枠20には前
群レンズ21が固定的に支持されている。また、この前
群レンズ枠21の両側位置には、光軸と平行な一対のガ
イドシャフト22が後方に向けて突出されており、これ
らのガイドシャフト22には後群レンズ24を支持する
後群レンズ枠23が支持され、かつガイドシャフト22
に沿って光軸方向に移動可能に支持されている。なお、
前記後群レンズ枠23と前群レンズ枠20との間の位置
には、前記AF機構13によって動作される図外のカム
機構が設けられており、このカム機構が動作されたとき
に前記後群レンズ枠23が光軸方向に移動され、前記し
たAF調整が可能とされている。また、前記ガイドシャ
フト22の後端部が支持される鏡筒部17には、CCD
素子からなる前記撮像素子12が取着されている。
【0013】前記AFモジュール14は、既に知られて
いるアクティブ方式のもの、あるいはパッシブ方式のも
のが用いられるが、ここでは被写体像を結像するために
基線方向に配列された2つの結像レンズ27a,27b
と、各レンズで結像された像をそれぞれ受光するライン
センサ等の光センサ28とを備えており、三角法によっ
て被写体までの距離を測距する測距信号を出力するパッ
シブ方式のものとして構成されている。なお、このAF
モジュール14の構成についての詳細な説明は省略す
る。
【0014】また、前記アイリス機構16は、図3にそ
の概略構成を示すように、長方形をしたベースプレート
30の一方の面に搭載されたモータ31と、他方の面に
搭載された一対の絞り羽根32,33とで構成されてお
り、前記モータ31の回動によって前記一対の絞り羽根
32,33を動作して前記ベースプレート30に設けら
れた絞り開口34を開閉ないし絞り動作する構成とされ
ている。前記モータ31はメータ方式のモータとして構
成されており、印加された電圧に対応する回転位置にま
で回転駆動される。そして、前記モータ31の回転動作
は駆動板36の径方向に突出された一対のアーム37に
立設された連結ピン39がそれぞれ前記ベースプレート
30に開けられた円弧溝38を通して前記一対の絞り羽
根32,33に伝達される。また、前記絞り羽根32,
33はベースプレート30に立設されたピン40にそれ
ぞれに設けられた長溝41,42が係合されており、前
記駆動板36の駆動によって各絞り羽根32,33がベ
ースプレート30の長さ方向に対して相反方向に移動さ
れることで、前記絞り開口34の一部、あるいは全面を
覆い、絞り開口を変化させるように構成されている。
【0015】図4は前記した撮像装置の撮像素子12,
AF機構13、AFモジュール14、サーミスタ15を
含む前記カメラのブロック回路図であり、特に本発明に
関連する部分のみを示している。前記撮像素子12から
出力される撮像信号は信号処理回路4に入力されてお
り、詳細な説明は省略するが、この信号処理回路4にお
いて所要の撮像信号処理が行われ、画像信号として出力
されて図外のモニタに撮像画像を表示する。また、前記
AFモジュール14からの測距信号はCPU5に入力さ
れる。また、前記サーミスタ15からの温度信号は感度
切替回路8を介して前記CPU5に入力される。また、
前記CPU5には前記AF機構13が接続されており、
CPU5から出力されるAF信号によりAF機構13は
前記撮像レンズ構体12を駆動して、AF制御を実行す
るように構成されている。さらに、前記CPU5には、
CPU5における各種制御、少なくとも前記した測距信
号に基づいてAF制御を行うためのプログラムが記憶さ
れたROM6が接続されるとともに、AF制御を温度補
償するための温度補償データが記憶されたEEPROM
7が接続されている。
【0016】図5は前記サーミスタ15と前記CPU5
との間に介挿されている感度切替回路8の回路図であ
る。電源電圧VCCを分圧する抵抗R1,R2と、前記
電源電圧VCCと分圧電圧Vdを選択する選択スイッチ
SW1と、選択された電圧を前記CPUの基準電圧とし
て出力するためのバッファBFと、前記選択された電圧
を前記サーミスタ15とで分圧する抵抗R0と、前記抵
抗R3と平行に抵抗R4を接続して実質的な抵抗値を切
り替えるための切替スイッチSW2とで構成される。前
記サーミスタ15と抵抗R3とで分圧された電圧は前記
温度信号として前記CPU5に出力される。また、前記
選択スイッチSW1と切替スイッチSW2はリレーある
いはアナログスイッチで構成され、前記CPU5から出
力される切替信号によって連動して切替動作される。な
お、ここでは、前記CPU5は環境温度の5℃を堺にし
て、それよりも高温では同図の切替接続状態、すなわち
選択スイッチSW1が分圧電圧Vdを選択し、切替スイ
ッチSW2が抵抗R4を抵抗R3に並列接続した状態と
する切替動作状態とし、5℃以下ではその逆に切替動作
状態となるように構成されている。ここで、抵抗R3を
20KΩ、抵抗R4は6.2KΩに設定しており、した
がって切替スイッチSW2が閉じられたときには、両抵
抗R3,R4の合成抵抗値は4.7KΩとなる。
【0017】以上の構成の撮像装置では、被写体の撮像
時には、AFモジュール14において被写体までの距離
が測距され、この測距データがCPU5に入力される
と、CPU5はAF機構13を駆動制御する。すなわ
ち、被写体像が撮像素子12の撮像面上に結像する位置
までのAFモータ25の駆動パルス数を算出し、駆動す
る。これにより、AF機構13のAFモータ25が駆動
されてその出力軸のギヤ26により図外のカム機構を駆
動し、後群レンズ枠23、すなわち後群レンズ24をガ
イドシャフト22に沿って光軸方向に移動し、撮像素子
12の撮像面に対して被写体像を結像する。このとき、
サーミスタ15で検出された環境温度の温度信号が感度
切替回路8を介してCPU5に入力され、CPU5はこ
の温度信号に基づいてEEPROM7に対して焦点ずれ
の補正値のデータを読み出す。そして、この読み出した
補正値に基づいて、CPU5は前記AF機構13でのA
F制御を補正する。これにより、AF機構13での前記
した後群レンズ24の光軸位置制御は、読み出した補正
値によって補正された位置に制御されることになり、結
果として環境温度による焦点ずれ量が補正され、環境温
度の変動にかかわらず合焦状態での撮像が実現されるこ
とになる。
【0018】このように前記実施形態の撮像装置では、
AFモジュール14を用いたAF制御においても環境温
度の変動の影響を受けることなく、常に高精度のAF制
御が実現できるとともに、その一方で撮像素子としてC
CD素子を用いたTTL方式のAF制御に比較して高速
なAF制御が実現できる。このため、液晶表示装置等で
構成されるモニタで撮像する被写体像を確認する方式の
デジタルカメラでは、モニタにおけるAF制御の遅れに
よるモニタ画像の品質が低下されるという問題が生じる
ことがなく、モニタ画像品質の高いデジタルカメラを構
成することが可能となる。
【0019】ところで、図6は前記サーミスタ15の温
度変化に対する抵抗値の変化特性を示す図であり、この
サーミスタ15は、低温側でサーミスタの抵抗値が増加
される特性となっている。このため、サーミスタ15を
用いた分圧回路を利用して温度検出を行う回路構成の場
合には、抵抗値の大きい低温側よりも抵抗値の小さい高
温側で検出される電圧の変化率が小さくなり、高温側で
の温度検出感度が低下されることになる。そこで、図5
に示した感度切替回路8を用い、低温側と高温側とでサ
ーミスタ15に供給される電圧と、分圧抵抗の抵抗値を
切り替えることにより、高温側での検出感度を高めてい
る。
【0020】すなわち、図7はその動作を示すフローチ
ャートである。先ず、初期状態では、選択スイッチSW
1及び切替スイッチSW2は図5の切替状態にあり、V
CCを抵抗R1,R2で分圧した電圧VdがCPU5に
出力される。また、同時にこの電圧Vdをサーミスタ1
5と、抵抗R3とR4の並列抵抗(4.7KΩ)で分圧
した電圧VsigをCPUに出力する。この電圧Vsi
gを、前記Vdと比較することでCPU5はそのときの
温度を検出する。そして、検出した温度が5℃よりも高
いときには、前記選択及び切替の各スイッチSW1,S
W2はそのままの状態を保持し、CPU5は検出した温
度をそのまま利用して前記AFモジュール14の制御を
実行する。一方、検出した温度が5℃以下のときには、
前記選択及び切替スイッチSW1,SW2を図5の状態
から切り替える。これにより、選択スイッチSW1では
電源電圧VCCが選択されてCPU5に出力され、ま
た、Vsigはこの電圧VCCをサーミスタ15と抵抗
R3で分圧した電圧としてCPU5に出力される。
【0021】図8はこの動作を説明するための図であ
り、同図の(A)黒ダイヤが図5に示したように切替ス
イッチSW2が閉じた状態でサーミスタ15に抵抗R
3,R4の並列抵抗4.7KΩが接続されたとき、同図
(B)黒四角が切替スイッチSW2が開いた状態でサー
ミスタ15に抵抗R3として20KΩが接続されたとき
のそれぞれの温度変化に対する出力電圧の変化係数を示
している。同図から判るように、温度5℃を境にして、
これよりも高温側では(A)の方(4.7KΩ)が係数
が高く、低温側では(B)の方(20KΩ)が係数が高
い。したがって、高温側のときには、抵抗R3とR4が
並列接続された分圧抵抗が小さくされるため、サーミス
タ15の抵抗値変化に対する分圧比が大きく保持される
ため、高温側での検出感度が高められることになる。な
お、低温側では抵抗値の変化が大きいため、分圧抵抗R
3のみで充分な検出感度が得られる。なお、選択のスイ
ッチSW1による電圧VCCと電圧Vdとの切り替え
は、電流増加に伴うサーミスタ15の自己発熱による誤
差を少なくするためである。
【0022】したがって、サーミスタ15で検出される
環境温度に基づいて、感度切替回路8では分圧回路の抵
抗値が切り替えられるため、温度信号としての電圧を生
成する際におけるサーミスタ15の抵抗値の変化率の程
度が、環境温度によって切り替えられることになる。し
たがって、特に高温側でサーミスタ15に接続される分
圧抵抗の抵抗値が4.7KΩと小さくされることで、高
温側におけるサーミスタ15の抵抗値の僅かな変化が、
低温側よりも増幅されることになり、高温側での温度検
出精度が高められ、高温側でのAF制御の精度が高めら
れることになる。これにより、低温側及び高温側を含
む、通常のカメラが使用される温度範囲において高精度
のAF制御が実現できることになる。
【0023】なお、前記した感度切替回路8は、前記し
た構成に限られるものではなく、温度変化に伴うサーミ
スタの特性に対応して、高温側と低温側とでほぼ均等な
変化率が得られるように切り替えられる構成であれば本
発明を同様に適用することができる。この場合、温度を
3以上の温度領域に区画し、これに対応してスイッチを
3段階以上で切り替えるように構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、撮像装置
の環境温度を検出して温度信号を出力する温度検出手段
と、前記温度検出手段で検出された環境温度に基づいて
前記撮像装置をAF制御するための制御回路と、検出さ
れた環境温度に基づいて前記温度信号を出力するための
温度変化に対する温度信号の変化率の感度を切り替える
感度切替回路とを備えているので、温度検出手段の特性
に温度依存性があり、高温側と低温側とで感度の違いが
存在する場合においても、検出温度に基づいて感度切替
回路における感度を切り替えることで、高温側と低温側
のそれぞれにおいて高感度での温度検出が可能となり、
高精度のAF制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるデジタルカメラの概略構成
を示す斜視図である。
【図2】本発明の撮像装置の概略構成を示す平面図と正
面図である。
【図3】アイリス機構の正面図である。
【図4】本発明のAF制御系を説明するためのブロック
構成図である。
【図5】感度切替回路の回路図である。
【図6】サーミスタの温度・抵抗値特性を示す図であ
る。
【図7】本発明の感度切替動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図8】温度に依存する温度検出感度の特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
5 CPU 6 ROM 7 EEPROM 8 感度切替回路 10 撮像装置 11 撮像光学系 12 撮像素子 13 AF機構 14 AFモジュール 15 サーミスタ 16 アイリス装置 SW1 選択スイッチ SW2 切替スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像する被写体の距離を測距して測距信
    号を出力するAF(自動焦点)モジュールと、撮像光学
    系を駆動してその焦点合わせを行うためのAF機構と、
    前記AFモジュールからの測距信号に基づいて前記AF
    機構を制御してAF制御を実行する制御回路とを備える
    自動焦点式撮像装置において、前記撮像装置の環境温度
    を検出して温度信号を出力する温度検出手段と、前記温
    度検出手段で検出された環境温度に基づいて前記AF機
    構におけるAF制御を行う制御回路とを備え、前記温度
    検出手段には、検出された環境温度に基づいて前記温度
    信号を出力するための温度変化に対する温度信号の変化
    率の感度を切り替える感度切替回路が備えられることを
    特徴とする温度補正機能付自動焦点式撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段は、環境温度変化によ
    って抵抗値が変化される温度検出器と、前記温度信号と
    しての電圧を生成するために前記温度検出器とで分圧回
    路を構成する抵抗とが設けられ、検出された環境温度に
    応じて前記分圧用の抵抗を異なる抵抗値の抵抗に切り替
    えるよう構成される請求項1に記載の温度補正機能付自
    動焦点式撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出器がサーミスタである請求
    項2に記載の温度補正機能付自動焦点式撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記温度検出手段の分圧用の抵抗を異な
    る抵抗値の抵抗に切り替えるための切替スイッチが設け
    られ、前記切替スイッチは前記制御回路からの信号に基
    づいて切替動作される請求項2または3に記載の温度補
    正機能付自動焦点式撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段は、前記抵抗を切り替
    えるのと同時に入力電圧を選択するための選択スイッチ
    が設けられる請求項2ないし4のいずれかに記載の温度
    補正機能付自動焦点式撮像装置。
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