JPH11248534A - 分光反射光量計測装置 - Google Patents

分光反射光量計測装置

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JPH11248534A
JPH11248534A JP6957498A JP6957498A JPH11248534A JP H11248534 A JPH11248534 A JP H11248534A JP 6957498 A JP6957498 A JP 6957498A JP 6957498 A JP6957498 A JP 6957498A JP H11248534 A JPH11248534 A JP H11248534A
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JP
Japan
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light
measured
optical system
wavelength
light amount
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Application number
JP6957498A
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English (en)
Inventor
Naohisa Hayashi
尚久 林
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射光量を正確に計測することができる分光
反射光量計測装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 分光反射光量計測装置は、光源2から出
射された照明光をハーフミラー13を介してテーブル1
2上に載置された測定試料1に導く照明光学系3と、測
定試料1において反射された光を回折格子6およびモニ
ター用光学系11に導く結像光学系4と、結像光学系4
における対物レンズ23をその光軸方向に移動させるた
めのレンズ駆動部5と、回折格子6により分光された分
光スペクトルを測定するラインセンサ7と、制御部とを
有する。この分光反射光量計測装置においては、ライン
センサ7で測定した波長別の光量の測定値に対して、予
め記憶した結像レンズ23の移動量に対応する補正係数
を乗算して測定値の変化を補正することにより、反射光
量を正確に計測している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば顕微分光
装置等の、被計測物の表面で反射された光の波長別の光
量を計測する分光反射光量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような分光反射光量計測装置は、照
明光を出射する光源と、被計測物の表面で反射された光
の波長別の光量を計測するための光量測定手段と、光源
から出射された光を被計測物上に照射するための照明光
学系と、被計測物の表面で反射された光を光量測定手段
の受光面に結像させるための結像光学系とを備えてい
る。
【0003】そして、このような分光反射光量計測装置
の結像光学系としては、例えば、対物レンズとチューブ
レンズとを組み合わせた無限遠補正系をなす光学系が使
用されている。また、この無限遠補正系をなす光学系に
おいては、対物レンズとチューブレンズとの間隔を変更
しても倍率は変更されないことから、この結像光学系の
焦点と被計測物とを一致させる焦点合わせ機構において
は、対物レンズとチューブレンズとのいずれか一方をそ
の光軸方向に移動させる構成が採用されている。
【0004】また、このような無限遠補正系をなす結像
光学系のかわりに、対物レンズ単独で試料の像を作るよ
うな、有限補正系をなす光学系が採用される場合もあ
る。この場合においても、対物レンズをその光軸方向に
移動させることにより、結像光学系の焦点と被計測物と
を一致させている。
【0005】レンズを移動させることにより結像光学系
の焦点と被計測物とを一致させるこのような焦点合わせ
機構を採用した場合においては、被計測物を移動させる
必要がないことから、焦点合わせを実行するための機構
を簡易なものとすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、結像光学
系を構成するレンズを移動させることにより結像光学系
の焦点と被計測物とを一致させる焦点合わせ機構を採用
した場合においては、焦点合わせ動作の実行に伴って、
結像光学系の配置関係が変更されることになる。このた
め、この結像光学系の配置関係の変更に伴って、計測値
が微妙に変化し、反射光量を正確に計測することが不可
能となるという問題が生ずる。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、結像光学系を構成するレンズのうち少
なくとも一つのレンズをその光軸方向に移動させた場合
に、このレンズの移動に伴う計測値の変化を補正するこ
とにより、反射光量を正確に計測することができる分光
反射光量計測装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被計測物の表面で反射された光の波長別の光量を計
測する分光反射光量計測装置において、照明光を出射す
る光源と、前記被計測物の表面で反射された光の波長別
の光量を計測するための光量測定手段と、前記光源から
出射された光を前記被計測物上に照射するための照明光
学系と、前記被計測物の表面で反射された光を前記光量
測定手段の受光面に結像させるための結像光学系と、前
記結像光学系を構成するレンズのうち少なくとも一つの
レンズをその光軸方向に移動させることにより、前記結
像光学系の焦点と前記被計測物とを一致させる焦点合わ
せ機構と、前記焦点合わせ機構によるレンズの移動量に
応じて、前記光量測定手段で測定した波長別の光量の測
定値を補正するデータ補正手段とを備えたことを特徴と
する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記データ補正手段は、前記焦点合わ
せ機構によるレンズの移動量に対応した補正係数を記憶
する記憶手段と、前記光量測定手段で測定した波長別の
光量の測定値と前記補正係数とを乗算する演算手段とを
備えている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2いずれかに記載の発明において、前記光量測定
手段は前記被計測物の表面で反射された光を分光するた
めの分光手段を有し、前記結像光学系は前記分光手段の
入射ピンホールに前記被計測物の像を結像させている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2いずれかに記載の発明において、前記被計測物
に照射される光の波長あるいは前記光量測定手段に入射
する光の波長を選択する波長選択手段を有するととも
に、前記光量測定手段は2次元に配列された複数の受光
素子を有する撮像手段から構成され、前記結像光学系は
前記光量測定手段を構成する撮像手段の受光面に前記被
計測物の2次元像を結像させている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施形態
に係る分光反射光量計測装置の概要図である。
【0013】この分光反射光量計測装置は、光源2から
出射された照明光をハーフミラー13を介してテーブル
12上に載置された測定試料1に導く照明光学系3と、
測定試料1において反射された光を回折格子6およびモ
ニター用光学系11に導く結像光学系4と、結像光学系
4における対物レンズ23をその光軸方向に移動させる
ためのレンズ駆動部5と、回折格子6により分光された
分光スペクトルを測定するラインセンサ7と、後述する
制御部10とを有する。
【0014】光源2は照明光としての白色光を出射する
ものであり、例えばハロゲンランプから構成される。
【0015】照明光学系3は、コンデンサレンズ21、
22と、開口絞り17と、視野絞り18とを有する。な
お、この視野絞り18は、測定試料1における測定領域
にのみ照明光が照射されるように、光源2から出射され
る照明光を制限するものである。但し、後述するよう
に、モニター光学系11において測定位置を確認した
り、焦点合わせを行う場合には、測定領域よりも広い範
囲を照明するため、径の大きい絞りに切り換えられる。
【0016】結像光学系4は、被計測物たる測定試料1
の像を、分光手段として機能する回折格子6の入射ピン
ホール15上に結像させるためのものであり、対物レン
ズ23と、チューブレンズ24と、照明光学系3からの
照明光を結像光学系4の光路に重ね合わせるハーフミラ
ー13とを有する。なお、上記入射ピンホール15は、
結像光学系4を通過した光をモニター用光学系11に向
けて反射するミラー14の中央部に形成されている。ま
た、図1における符号19は、瞳位置を示している。
【0017】結像光学系4の対物レンズ23は、圧電素
子等を有するレンズ駆動部5に支持されている。このレ
ンズ駆動部5は、後述するように、対物レンズ23をそ
の光軸方向に移動させて焦点合わせを行うためのもので
ある。
【0018】回折格子6は、入射ピンホール15と共役
な測定試料1上の点からの観察光を分光する分光手段と
して機能するものであり、例えば、分光スペクトルをラ
インセンサ7上に結像するフラットフィールド型回折格
子から構成される。
【0019】モニター用光学系11は、結像光学系4に
よりミラー14の近傍に結像された測定試料1の拡大像
を、リレーレンズ25により2次元のCCDカメラ16
上に結像させるものである。なお、CCDカメラ16に
より撮像された測定試料1の拡大像は、後述する焦点合
わせや計測位置の確認に使用される。
【0020】図2は、上述した分光反射光量計測装置の
主要な電気的構成を示すブロック図である。
【0021】この分光反射光量計測装置は、装置の制御
に必要な動作プログラムが格納されたROM26と、制
御時にデータ等が一時的にストアされるRAM27と、
論理演算を実行するCPU28とからなる制御部10を
備える。このRAM27は、後述するデータ補正時にお
いて、補正係数を記憶するための記憶手段として機能す
る。また、CPU28は、後述するデータ補正時におい
て、波長別の光量の測定値と補正係数とを乗算する演算
手段として機能する。
【0022】上述したラインセンサ7は、インターフェ
ース29を介して制御部10と接続されている。このラ
インセンサ7による光量の測定値は、制御部10に入力
される。また、上述したレンズ駆動部5は、インターフ
ェース29を介して制御部10と接続されている。この
レンズ駆動部5により移動された対物レンズ23の移動
量は、レンズ駆動部5からの信号に基づいて制御部10
が常に監視している。さらに、上述したモニター光学系
11のCCDカメラ16は、画像処理部8およびインタ
ーフェース29を介して制御部10と接続されている。
【0023】また、上述したレンズ駆動部5、画像処理
部8およびCCDカメラ16は、焦点合わせ機構9を構
成する。即ち、この焦点合わせ機構9においては、測定
試料1の拡大像を撮像したCCDカメラ16のビデオ信
号を画像処理部8において画像処理し、この画像処理部
8からの制御信号に基づいて結像光学系4の対物レンズ
23をその光軸方向に微動させることにより、結像光学
系4の焦点と測定試料1とを一致させる構成となってい
る。
【0024】なお、結像光学系4は、対物レンズ23と
チューブレンズ24とを組み合わせた無限遠補正系をな
す光学系であることから、対物レンズ23を移動させた
場合においても倍率が変更されることはない。このた
め、簡易な構成により焦点合わせを実行することが可能
となる。
【0025】このような構成を有する分光反射光量計測
装置においては、光源2から出射された照明光は、照明
光学系3と結像光学系4のハーフミラー13および対物
レンズ23を介して測定試料1の測定領域上に照射され
る。そして、測定試料1において反射された観察光は、
対物レンズ23、ハーフミラー13およびチューブレン
ズ24を通過した後、ミラー14に形成された回折格子
6の入射ピンホール15上に結像する。この観察光は、
回折格子6により分光スペクトルに分光されてラインセ
ンサ7上に結像され、その波長別の光量が測定される。
この波長別の光量の測定値は、後述するデータ補正工程
において補正された後、RAM27に記憶される。
【0026】上述した測定工程においては、レンズ駆動
部5、画像処理部8およびCCDカメラ16からなる焦
点合わせ機構9は、測定試料1の拡大像を撮像したCC
Dカメラ16のビデオ信号を画像処理部8において画像
処理し、この画像処理部8からの制御信号に基づいて結
像光学系4の対物レンズ23をその光軸方向に微動させ
ることにより、結像光学系4の焦点と測定試料1とを一
致させる。
【0027】次に、この発明の特徴部分たる波長別の光
量の測定値を補正するデータ補正動作について説明す
る。
【0028】上述した分光反射光量計測装置において
は、焦点合わせのため、対物レンズ23を移動させるこ
とにより結像光学系4の焦点と測定試料1とを一致させ
る構成を採用している。このように、結像光学系4を構
成する対物レンズ23を移動させることにより結像光学
系4の焦点と測定試料1とを一致させる焦点合わせ機構
を採用した場合においては、焦点合わせ動作の実行に伴
って、結像光学系4の配置関係が変更されることになる
ことから、光量の測定値が微妙に変化し、反射光量を正
確に計測することが不可能となるという問題が生ずる。
【0029】このため、この分光反射光量計測装置にお
いては、ラインセンサ7で測定した波長別の光量の測定
値に対して、RAM27に予め記憶した結像レンズ23
の移動量に対応する補正係数を乗算して測定値の変化を
補正することにより、反射光量を正確に計測する構成を
採用している。
【0030】この補正係数をRAM27に予め記憶させ
る工程は、以下のようにして実行される。すなわち、補
正係数の作成に使用される基準試料を光軸方向の原点に
設定されたテーブル12上に載置し、焦点合わせ機構9
により結像光学系4の焦点と基準試料とを一致させた上
で、波長別の光量を測定し、そのときの測定値S1
(λ)をRAM27に記憶する。ここで、λは回折格子
6によって分光された光の波長を示す。
【0031】次に、テーブル12を結像光学系4の光軸
方向に微小距離D1移動させる。そして、再度、焦点合
わせ機構9により結像光学系4の焦点と基準試料とを一
致させた上で、波長別の光量を測定し、そのときの測定
値S2(λ)をRAM27に記憶する。
【0032】このとき、分光反射光量計測装置は同一の
基準試料を測定していることから、本来、S1(λ)=
S2(λ)となるはずである。しかしながら、焦点合わ
せ機構9により焦点合わせ動作を実行する際には、対物
レンズ23の移動により結像光学系4の配置関係が変更
されることになることから、光量の測定値が微妙に変化
する。このため、この移動量D1に対する(すなわち、
原点からの位置に対する)変化率[S1(λ)/S2
(λ)]を補正係数K1(λ)としてRAM27に記憶
する。
【0033】このような動作を繰り返すことにより、対
物レンズ23の移動量D(すなわち、対物レンズ23の
位置)に対する補正係数K(λ)を所定の領域において
所定間隔で測定し、RAM27に記憶する。また、必要
に応じ、測定位置間の補正係数K(λ)を補間し、RA
M27に記憶する。これにより、RAM27には、対物
レンズ23の移動量Dに対応した補正係数K(λ)が記
憶されることになる。
【0034】測定試料1の計測時においては、先ず、焦
点合わせ機構9により結像レンズ23を移動させて結像
光学系4の焦点と測定試料1とを一致させる。このレン
ズ駆動部5により移動された対物レンズ23の移動量D
は、上述したように、レンズ駆動部5からの信号に基づ
いて制御部10が常に監視している。なお、この対物レ
ンズ23の移動量Dを、センサ等により計測する構成と
してもよい。
【0035】そして、制御部10において、この移動量
Dに対応する補正係数K(λ)をRAM27から読み出
す。そして、制御部10のCPU28により、ラインセ
ンサ7により測定された実際の波長別の光量の測定値S
(λ)に対し、読み出した補正係数K(λ)を乗算して
補正し、補正後の測定値を最終的な計測値としてRAM
27に記憶して計測動作を終了する。
【0036】以上のように、この分光反射光量計測装置
においては、ラインセンサ7で測定した波長別の光量の
測定値に対して、RAM27に予め記憶した結像レンズ
23の移動量に対応する補正係数を乗算して測定値の変
化を補正することにより、反射光量を正確に計測するこ
とができる。
【0037】なお、上述した移動量Dに対応する補正係
数Kは、各波長ごとに個別に記憶するようにしてもよ
く、また、各波長に共通する単一の補正係数を記憶する
ようにしてもよい。
【0038】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図3はこの発明の第1実施形態に係る分光反
射光量計測装置の概要図である。なお、上述した第1実
施形態と同一の部材については、同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0039】この分光反射光量計測装置は、光源52か
ら出射された照明光をハーフミラー65を介してテーブ
ル12上に載置された測定試料1に導く照明光学系とし
てのレンズ53と、測定試料1において反射された光を
2次元に配列された複数の受光素子を有するCCDカメ
ラ57に導く結像光学系54と、結像光学系54におけ
る対物レンズ63をその光軸方向に移動させるためのレ
ンズ駆動部5と、波長選択機構56と、後述する制御部
10とを有する。
【0040】この第2実施形態に係る分光反射光量計測
装置においては、光源52から出射され、波長選択機構
6及びレンズ53を通過した光は、ハーフミラー65で
反射された後、対物レンズ63を通過してテーブル12
上に載置された測定試料1を照射する。また、測定試料
1で反射した光は、対物レンズ63及びハーフミラー6
5を通過した後、レンズ64でCCDカメラ57に測定
試料1の像を結ぶ。
【0041】波長選択機構56は、光源52から出射さ
れる光の波長を選択することにより、CCDカメラ57
に入射される光の波長を選択するためのものである。
【0042】図4は、この波長選択機構56の平面概要
図である。この波長選択機構56は、図示しない駆動モ
ータに連結されたダイヤル31の駆動により回転するホ
ルダー32に、10個の開口部を形成し、この10個の
開口部のうちの9個の開口部に、各々バンドパスフィル
ター33を挿入した構成を有する。そして、各バンドパ
スフィルター33は、例えば30ナノメートルごと等、
透過すべき波長が互いに異なるものが使用されている。
なお、この図において符号34は、バンドパスフィルタ
ー33が挿入されていない開口部を示している。
【0043】このため、ダイヤル31の駆動によりホル
ダー32を回転させて、9個のバンドパスフィルター3
3のうちの必要なものを光路中に配置せしめることによ
り、光源52から測定試料1に向けて出射される光の波
長を選択することができ、従って、CCDカメラ57に
入射される光の波長を選択することができる。また、バ
ンドパスフィルター33が挿入されない開口部34を光
路中に配置すれば、測定試料1に向けて白色光を照射す
ることができる。
【0044】図5は、上述した分光反射光量計測装置の
主要な電気的構成を示すブロック図である。
【0045】この分光反射光量計測装置は、上述した第
1実施形態に係る分光反射光量計測装置と同様、装置の
制御に必要な動作プログラムが格納されたROM26
と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM2
7と、論理演算を実行するCPU28とからなる制御部
10を備える。このRAM27は、データ補正時におい
て、補正係数を記憶するための記憶手段として機能す
る。また、CPU28は、後述するデータ補正時におい
て、波長別の光量の測定値と補正係数とを乗算する演算
手段として機能する。
【0046】上述した波長選択機構56は、インターフ
ェース29を介して制御部10と接続されている。ま
た、上述したレンズ駆動部5は、インターフェース29
を介して制御部10と接続されている。このレンズ駆動
部5により移動された対物レンズ23の移動量は、レン
ズ駆動部5からの信号に基づいて制御部10が常に監視
している。さらに、上述したCCDカメラ57は、画像
処理部8およびインターフェース29を介して制御部1
0と接続されている。なお、この画像処理部8は、CC
Dカメラ57により計測した測定試料1の2次元画像情
報を得るためのみではなく、焦点合わせ時においても使
用される。
【0047】すなわち、上述したレンズ駆動部5、画像
処理部8およびCCDカメラ57は、焦点合わせ機構9
を構成する。即ち、この焦点合わせ機構9においては、
CCDカメラ57のビデオ信号を画像処理部8において
画像処理し、この画像処理部8からの制御信号に基づい
て結像光学系54の対物レンズ63をその光軸方向に微
動させることにより、結像光学系54の焦点と測定試料
1とを一致させる構成となっている。
【0048】なお、上述した第1実施形態と同様、結像
光学系54は無限遠補正系をなす光学系であることか
ら、対物レンズ23を移動させた場合においても倍率が
変更されることはない。このため、簡易な構成により焦
点合わせを実行することが可能となる。
【0049】このような構成を有する分光反射光量計測
装置においては、光源52から出射された照明光は、波
長選択機構56及びレンズ53を通過した後、ハーフミ
ラー65および対物レンズ63を介して測定試料1の測
定領域上に照射される。そして、測定試料1において反
射された観察光は、対物レンズ63、ハーフミラー65
およびレンズ64を通過した後、CCDカメラ57の受
光面に結像する。
【0050】そして、この状態において波長選択機構5
6によりCCDカメラ57に入射される光の波長を順次
変更することにより、測定試料1に対する波長別の光量
が2次元に測定される。この波長別の光量の測定値は、
データ補正工程において補正された後、RAM27に記
憶される。
【0051】上述した測定工程においては、レンズ駆動
部5、画像処理部8およびCCDカメラ57からなる焦
点合わせ機構9は、測定試料1を撮像したCCDカメラ
57のビデオ信号を画像処理部8において画像処理し、
この画像処理部8からの制御信号に基づいて結像光学系
54の対物レンズ63をその光軸方向に微動させること
により、結像光学系54の焦点と測定試料1とを一致さ
せる。
【0052】上述した分光反射光量計測装置において
も、結像光学系54を構成する対物レンズ63を移動さ
せることにより結像光学系54の焦点と測定試料1とを
一致させることから、焦点合わせ動作の実行に伴って光
量の測定値が微妙に変化し、反射光量を正確に計測する
ことが不可能となる。このため、この第2実施形態に係
る分光反射光量計測装置においても、上述した第1実施
形態に係る分光反射光量計測装置と同様、CCDカメラ
57で測定した波長別の光量の測定値に対して、RAM
27に予め記憶した結像レンズ63の移動量に対応する
補正係数を乗算して測定値の変化を補正することによ
り、反射光量を正確に計測する構成を採用している。
【0053】この補正係数をRAM27に予め記憶させ
る際には、まず、テーブル12を結像光学系54の光軸
方向の原点に設定し、補正係数の作成に使用される基準
試料をテーブル12上に載置する。次に、波長選択機構
56により開口部34を光路中に配置すると共に光源5
2から光を出射させ、焦点合わせ機構9により結像光学
系54の焦点と基準試料とを一致させる。そして、波長
選択機構56により各バンドパスフィルター33を順に
光路中に配置することによって、CCDカメラ57によ
って波長別の光量を2次元データ(画像データ)として
測定し、そのときの測定値S1(λ,N)をRAM27
に記憶する。ここで、λはバンドパスフィルター33を
透過する光の波長、NはCCDカメラ57における受光
素子の番地を示す。
【0054】次に、テーブル12を結像光学系54の光
軸方向に微小距離D1移動させる。そして、上記測定と
同じ要領で波長別の光量を2次元データとして測定し、
そのときの測定値S2(λ,N)をRAM27に記憶す
る。そして、移動量D1に対する(すなわち、原点から
の位置に対する)変化率[S1(λ,N)/S2(λ,
N)]を求めて、補正係数K1(λ,N)としてRAM
27に記憶する。
【0055】このような動作を繰り返すことにより、対
物レンズ63の移動量D(すなわち、対物レンズ63の
位置)に対する補正係数K(λ,N)を所定の領域にお
いて所定間隔で測定し、RAM27に記憶する。また、
必要に応じ、測定位置間の補正係数K(λ,N)を補間
し、RAM27に記憶する。これにより、RAM27に
は、対物レンズ63の移動量Dに対応した2次元の補正
係数K(λ,N)が記憶されることになる。
【0056】測定試料1の計測時においては、波長選択
機構56により測定試料1に照射する光の波長を順次変
更して波長別の光量を2次元に測定する。この波長別の
光量の測定時においては、焦点合わせ機構9により結像
レンズ63を移動させて結像光学系54の焦点と測定試
料1とを一致させる。しかる後、制御部10において、
この移動量Dに対応する補正係数K(λ,N)をRAM
27から読み出す。そして、制御部10のCPU28に
より、CCDカメラ57の各受光素子により測定された
実際の波長別の光量の測定値S(λ,N)に対し、読み
出した補正係数K(λ,N)を乗算して補正し、補正後
の測定値を最終的な計測値としてRAM27に記憶して
計測動作を終了する。
【0057】以上のように、この第2実施例に係る分光
反射光量計測装置においても、CCDカメラ57で測定
した波長別の光量の測定値に対して、RAM27に予め
記憶した結像レンズ63の移動量に対応する補正係数を
乗算して測定値の変化を補正することにより、反射光量
を正確に計測することができる。
【0058】なお、上述した移動量Dに対応する補正係
数Kは、各波長ごと、すなわち波長選択機構56により
選択されるバンドパスフィルター33ごとに個別に記憶
するようにしてもよく、また、各波長に共通する単一の
補正係数を記憶するようにしてもよい。
【0059】また、上述した第2実施形態においては、
波長選択手段として、光源52と対向して波長選択機構
56を配置することにより、測定試料1に照射される光
の波長を選択する構成を有するものを採用している。し
かしながら、例えば、CCDカメラ57と対向する位置
に波長選択機構56を配置すること等により、CCDカ
メラ57に入射する光の波長を選択する構成を有する波
長選択手段を採用することも可能である。
【0060】また、上述した第2実施形態においては、
バンドパスフィルター33が挿入されない開口部34を
光学系5における光路中に配置せしめて白色光を照射
し、結像光学系54と基準試料との焦点合わせを行った
が、同一波長であればバンドパスフィルター33を透過
させた光を用いて焦点合わせを行っても良い。
【0061】さらに、第1、2実施形態においては、補
正係数をRAM27に記憶させたが、ROM26に記憶
させておいても良いし、磁気ディスク等の外部記憶媒体
に記憶させて、起動時にRAM27にロードする構成に
しても良い。こうすれば、装置を起動するごとに補正係
数を求める必要がなくなる。
【0062】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4に記載の発明によ
れば、焦点合わせ機構によるレンズの移動量に応じて光
量測定手段で測定した波長別の光量の測定値を補正する
構成であることから、レンズの移動により光量測定手段
による光量の測定値が微妙に変化した場合においても、
このレンズの移動に伴う計測値の変化を補正することが
できる。このため、波長別の反射光量を正確に計測する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る分光反射光量計
測装置の概要図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る分光反射光量計
測装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第2実施形態に係る分光反射光量計
測装置の概要図である。
【図4】波長選択機構56の平面概要図である。
【図5】この発明の第2実施形態に係る分光反射光量計
測装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 測定試料 2 光源 3 照明光学系 4 結像光学系 5 レンズ駆動部 6 回折格子 7 ラインセンサ 8 画像処理部 9 焦点合わせ機構 10 制御部 11 モニター用光学系 15 ピンホール 16 CCDカメラ 23 対物レンズ 27 RAM 28 CPU 33 バンドパスフィルター 52 光源 53 レンズ 54 結像光学系 56 波長選択機構 57 CCDカメラ 63 対物レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計測物の表面で反射された光の波長別
    の光量を計測する分光反射光量計測装置において、 照明光を出射する光源と、 前記被計測物の表面で反射された光の波長別の光量を計
    測するための光量測定手段と、 前記光源から出射された光を前記被計測物上に照射する
    ための照明光学系と、 前記被計測物の表面で反射された光を前記光量測定手段
    の受光面に結像させるための結像光学系と、 前記結像光学系を構成するレンズのうち少なくとも一つ
    のレンズをその光軸方向に移動させることにより、前記
    結像光学系の焦点と前記被計測物とを一致させる焦点合
    わせ機構と、 前記焦点合わせ機構によるレンズの移動量に応じて、前
    記光量測定手段で測定した波長別の光量の測定値を補正
    するデータ補正手段と、 を備えたことを特徴とする分光反射光量計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分光反射光量計測装置
    において、 前記データ補正手段は、前記焦点合わせ機構によるレン
    ズの移動量に対応した補正係数を記憶する記憶手段と、
    前記光量測定手段で測定した波長別の光量の測定値と前
    記補正係数とを乗算する演算手段とを備える分光反射光
    量計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2いずれかに記載
    の分光反射光量計測装置において、 前記光量測定手段は前記被計測物の表面で反射された光
    を分光するための分光手段を有し、前記結像光学系は前
    記分光手段の入射ピンホールに前記被計測物の像を結像
    させる分光反射光量計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2いずれかに記載
    の分光反射光量計測装置において、 前記被計測物に照射される光の波長あるいは前記光量測
    定手段に入射する光の波長を選択する波長選択手段を有
    するとともに、前記光量測定手段は2次元に配列された
    複数の受光素子を有する撮像手段から構成され、前記結
    像光学系は前記光量測定手段を構成する撮像手段の受光
    面に前記被計測物の2次元像を結像させる分光反射光量
    計測装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510986A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分光分析用のアライメントシステム
CN109211783A (zh) * 2017-07-04 2019-01-15 上海光音照明技术有限公司 一种光谱获取方法
WO2019222879A1 (zh) * 2018-05-21 2019-11-28 深圳达闼科技控股有限公司 一种光谱分析系统

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